JP4160268B2 - Beauty nail material and beauty nail method - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は美爪料および美爪方法、特に水中で短時間に塗膜を固化させる美爪料の溶剤の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
ネールエナメル、ネールエナメルベースコート、ネールエナメルオーバーコートなどに代表される美爪料は、一般にニトロセルロースなどの非水溶性皮膜基剤を酢酸エチル、酢酸ブチルなどの有機溶剤中に溶解して構成される。
そして、このような美爪料には、所定の色調や光沢が適正に得られることは無論、
▲1▼爪に塗りやすい適度な粘度があること、
▲2▼塗布した後はできる限り速やかに乾燥し、均一な皮膜を形成すること、
▲3▼皮膜が爪によく密着し、はがれにくいこと
等が要求される。
【0003】
このうち、すみやかな乾燥性と均一な皮膜形成性は、特に密接に関係しており、あまりに乾燥が速すぎると塗布する作業の間に粘度が上がり、あるいは固化してしまうため、均一な皮膜形成が困難となる一方、乾燥が遅すぎれば使用性に影響が出てしまい、通常は3ないし8分間で乾燥皮膜を形成するように調整している。
しかしながら、前記乾燥時間に関してはより一層短くすることが要望されていた。
【0004】
そこで従来においても、美爪料中の溶媒を揮発ではなく、濃度勾配による放出により除去する方法も考慮されている。例えば特開昭47−43348号公報には、美爪料を塗布した後にその塗布部位を水中に浸漬し、塗膜中の溶媒を水中に放出させることにより塗膜固化を早くする技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この水中固化性美爪料にあっては、水中浸漬により白化した不均一な膜が形成されやすく、また塗布時の筆跡が塗膜に残り、塗りムラを生じるなど、美爪料として求められる機能を十分に満足するものではなかった。
本発明は前記従来技術の課題に鑑みなされたものであり、その目的は塗膜固化を短時間に行い得るとともに、使用性にも問題を生じない美爪料を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本発明者らが鋭意検討を行った結果、特定の皮膜剤組成を有する美爪料の溶媒として特定のアルキレングリコールジエーテル系溶媒およびケトン系溶媒を用いることにより、均一な皮膜形成、短時間の塗膜固化を行い得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明にかかる美爪料は、ニトロセルロースと、スルホンアミド系樹脂と、有機酸エステル系可塑剤と、を有する非水溶性皮膜基剤と、
前記非水溶性皮膜基剤を溶解し、且つ水と相溶性のある溶剤と、
を含み、前記溶剤が下記式(I)で表される化合物を1〜65重量%/美爪料,式(II)で表される化合物を1〜65重量%/美爪料含み、該美爪料塗膜を水中に浸した場合に、該塗膜中の残存溶剤及び浸入水による混合液中で前記非水溶性皮膜基剤が析出することを特徴とする。
【0007】
【化6】

Figure 0004160268
(なお、前記式Iにおいて、R,RはC=1〜18のアルキル基またはアシル基を示し、R,RはHまたはC=1〜18のアルキル基を示し、m、nは1〜20の整数を示す。)
【0008】
【化7】
Figure 0004160268
(なお、前記式IIにおいて、R,RはC=1〜18のアルキル基を示す。)また、本発明にかかる美爪料において、前記溶剤がさらに下記式(III)で表される化合物を含むことが好適である。
【0009】
【化8】
Figure 0004160268
(なお、前記式IIIにおいて、Rはアシル基またはC=3〜18のアルキル基を示す。)
【0010】
また、本発明にかかる美爪料において、溶剤中における前記化合物(I)、(II)、(III)の合計量の割合が50重量%以上であることが好適である。
また、本発明にかかる美爪料において、前記溶剤が前記化合物(I)を10〜50重量%/美爪料、前記化合物(II)を15〜60重量%/美爪料含むことが好適である。
また、本発明にかかる美爪料において、前記溶剤はさらに下記式(IV)で表される化合物を含むことが好適である。
【0011】
【化9】
Figure 0004160268
(なお、前記式IVにおいて、RはC=1〜18のアルキル基またはアシル基を示し、R,R10はHまたはC=1〜18のアルキル基を示し、p,qはそれぞれ1〜20の整数を示す。)
【0012】
また、本発明にかかる美爪料において、前記溶剤はさらにアルコール、ポリオール類の一種または二種以上を含むことが可能である。
また、本発明にかかる美爪料において、前記溶剤はさらに下記式(V)で表される化合物を含むことが可能である。
【0013】
【化10】
Figure 0004160268
(なお、前記式Vにおいて、R11,R12はC=1〜18のアルキル基を示す。)
なお、前記化合物(I)は、好ましくはR,R,R,RはそれぞれC=1〜10、m,nは1〜10であり、特にエチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジプロピルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、エチレングリコールジペンチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジプロピルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールジプロピルエーテル、トリエチレングリコールジブチルエーテルから選択される一種または二種以上であることが好適である。中でもエチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジプロピルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジプロピルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジエチルエーテルから選択される一種または二種以上であることが特に好適である。
【0014】
また、前記化合物(II)は、好ましくはR,RはC=1〜6であり、特にアセトン、メチルエチルケトン、3-メチル-2-ブタノン、3-ペンタノン、2-ペンタノン、2-メチル-3-ペンタノン、3-ヘキサノン、2-ヘキサノン、3-メチル-2-ペンタノン、4-メチル-2-ペンタノンから選択される一種または二種以上であることが好適である。中でもアセトン、メチルエチルケトンから選択される一種または二種以上であることが特に好適である。
【0015】
また、前記化合物(III)は、好ましくはRはC=1〜10であり、特にエチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノペンチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテルから選択される一種または二種以上であることが好適である。
なお、これらの化合物(I)〜(V)のアルキル基に分岐があるもの、あるいは置換基(−OR,−COOR,−SOR、−CO−R等、ここでRは水素やアルキル基など)を有するものであってもよい。
【0016】
また、本発明にかかる水中固化性美爪料は、水中でその塗膜の固化をおこなうことを特徴とする。
また、本発明にかかる両用型美爪料は、爪に塗布した際に、空気中では2〜10分間で乾燥して皮膜を形成し、水中では2分間以下浸漬することにより皮膜を形成することを特徴とする。
【0017】
また、本発明にかかる美爪方法は、前記美爪料を塗布した後、該塗布部を水中に浸漬し、塗膜を固化させることを特徴とする。
また、前記方法において、水中への浸漬時間が2分以下で塗膜を固化させることが好適である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。
図1には本発明の美爪料の使用状態と皮膜の形成機構が示されている。
同図に示すように、本発明にかかる美爪料は無論空気中においても乾燥するが、爪に美爪料を塗布した状態(図1(A))で、水に浸漬することにより塗膜固化を著しく早くすることができる(図1(B),(C))。これは、美爪料塗膜を水中に浸漬することにより、該塗膜中の溶剤が水中に急激に吸い出され、塗膜の乾燥に寄与するとともに、塗膜中に分配された水により塗膜中の溶剤組成に変化を生じ、皮膜成分の析出を助長するためと考えられる。
【0019】
すなわち、図2には本発明にかかる美爪料により形成した塗膜を水中に浸漬した場合の、ガスクロマトグラフによる皮膜内組成の変化が示されている。同図より明らかなように、塗膜内の溶剤は水中に急激に放出されるが、一方塗膜内への水の浸入も認められる。そして、例えば水浸漬時間2分間以下を想定するならば、この時間内に水と溶剤の混合液中で皮膜形成剤が析出することが要請される。一方、水中で皮膜形成剤を析出させると、溶媒の種類によっては皮膜の白化が生じ、事実上美爪効果を喪失してしまう。そこで本発明者らは溶剤として前記構造式(I)〜(II)の化合物を見出したのである。
【0020】
なお、本発明にかかる溶剤は、前記必須成分である化合物(I)〜(II)の外、前記化合物(III),(IV)、アルコール、ポリオール類、化合物(V)等の溶剤を共存させることもできる。化合物(III)に関しては特に使用量の制限はないが、他の共存溶媒の量比は必須溶媒(場合により(III)を含む)に対して等量以下(溶媒中50%以下)であることが好ましい。
【0021】
なお、本発明において化合物(IV)は、好ましくはR,R,R10のC=1〜10、p,qは1〜10であり、特にエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルから選択される一種または二種以上から選択されることが好適である。
【0022】
又、本発明で用いられるアルコール、ポリオール類としては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、ヘキシレングリコール、グリセリンなどが例示でき、これらを単独または2種以上を混合して用いてもよい。
【0023】
本発明で用いる前記式(V)で表される化合物としては、好ましくはR11,R12はC=1〜10であり、特に酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソプロピル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸ブチル、プロピオン酸イソプロピルあるいはこれらのアルキルに分岐があるものおよび置換基(−OR,−COOR,−SORなど、ここでRは水素やアルキル基など)を有するものが例示でき、これらを単独または2種以上混合して用いてもよい。
【0024】
本発明の美爪料は爪に塗布後、水または温水に浸すことで膜成分が析出し、爪上で皮膜を形成する。その際の乾燥時間は塗布後2分以内程度である。
また、本発明の美爪料を爪に塗布し、空気中に放置した場合にも、水に浸漬した場合よりは長時間を要するが、通常の美爪料と同様に乾燥し、皮膜を形成することができる。
【0025】
さらに、本発明の美爪料には、通常用いられる皮膜形成剤、樹脂類、可塑剤、有機変性粘土鉱物、顔料、増粘剤、香料、保湿剤、油分、薬剤、水溶性成分など、一般にネールエナメルに配合されている成分を本発明の目的の範囲内で適宜配合することができる。
【0026】
前記皮膜形成剤としては、例えばニトロセルロース1/2秒、ニトロセルロース1/4秒、ニトロセルロース1/8秒、ニトロセルロース1/16秒などが好適であり、その配合量は5〜40重量%/美爪料であることが好ましい。
【0027】
また、スルホンアミド系樹脂としては、例えばトルエンスルホンアミド/エポキシ樹脂、トルエンスルホンアミド/ホルムアルデヒド樹脂等が好ましく、その配合量は2〜20重量%/美爪料であることが好ましい。
【0028】
また、有機酸エステル系可塑剤としては、クエン酸エステル系可塑剤及びフタル酸エステル系可塑剤が好ましく、クエン酸エステル系可塑剤としては例えばクエン酸トリブチル、クエン酸アセチルトリブチル、クエン酸アセチルトリエチル等が挙げられ、フタル酸エステル系可塑剤としては例えばフタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジプロピル、フタル酸ジブチルが挙げられる。その配合量は、2〜20重量%/美爪料が好ましい。
【0029】
また、配合可能な顔料その他の粉体としては、タルク、カオリン、絹雲母、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、バーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、珪藻土、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、硫酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、シリカ、ヒドロキシアパタイト、ゼオライト、窒化ホウ素、セラミックスパウダーなどの無機粉末、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、ベンゾグアナミンパウダー、四弗化エチレンパウダー、スチレンジビニルベンゼンコポリマーパウダー、ジスチレンベンゼンピンホールポリマーパウダー、微結晶セルロースなどの有機粉体、酸化チタン、酸化亜鉛などの無機白色系顔料、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄などの無機赤色系顔料、γ−酸化鉄などの無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土などの無機黄色系顔料、黒酸化鉄、カーボンブラックなどの無機黒色系顔料、マンゴバイオレット、コバルトバイオレットなどの無機紫色系顔料、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルトなどの無機緑色系顔料、群青、紺青などの無機青色系顔料、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、オキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、魚鱗箔、着色酸化チタンコーテッド雲母などのパール顔料、ベントン等の粘土鉱物、アルミニウムパウダー、カッパーパウダーなどの金属粉末顔料、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号及び青色404号等の有機顔料、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号及び青色1号等のジルコニウム、バリウムまたはアルミニウムレーキなどの有機顔料、クロロフィル、ベータカロチンなどの天然色素、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、シリカ、水酸化鉄、二酸化チタン、低次酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化クロム、酸化マンガン、酸化コバルト、酸化ニッケル、チタン酸鉄、チタン酸コバルト等が例示され、一種または二種以上が選択される。
また、増粘剤としては、ベントン27、ベントン38等の有機変性粘土鉱物、アクリル系高分子、多糖類、カルボキシビニルポリマー等の高分子化合物を
配合することができる。
【0030】
以下、実施形態に基づき本発明を詳細に説明する。なお、本発明はこれらに限定されるものではない。また、以下の実施形態で用いる配合量は重量%で示す。また、ニトロセルロースについてはいずれも30%イソプロピルアルコール溶液を用いている。
【0031】
[評価方法]
実施形態の説明に先立ち、その評価方法について説明する。
乾燥時間
各試料を爪へ塗布(1度塗り)し、水に適当な時間浸した後、形成された皮膜に指先で触れ、指紋がつくか否かを観察した。そして、塗布直後から指紋がつかなくなるまでの水に浸す時間を下記の基準にて評価した。
○:〜2分間
△:2〜5分間
×:5分間〜
【0032】
塗布のしやすさ
各試料を10mlの筆つきガラス瓶に充填し、爪への塗りやすさについて下記基準により総合評価した。
◎:特に良好(きれいに滑らかに塗れる)
○:良好
△:やや不良(やや塗りにくい)
×:不良(塗りにくい)
【0033】
皮膜の均一性
各試料を爪へ塗布(一度塗り)し、水に適当な時間浸した後、爪上に形成された皮膜を下記基準により総合評価した。
◎:特に良好(きれいで滑らかな皮膜)
○:良好
△:やや不良(やや曇った皮膜)
×:不良(白化した皮膜)
【0034】
[溶剤の選択]
まず、本発明者らは各種溶剤による水中での皮膜形成能について検討を行った。その結果を次の表1に示す。
【表1】
Figure 0004160268
【0035】
上記表1より明らかなように、アルキレングリコールジエーテル系溶媒であるジエチレングリコールジエチルエーテルと、ケトン系溶媒であるアセトンとの混合系を用いた場合には、水中での乾燥が短時間に行われ、しかも白化などを生じることなく、特に皮膜の均一性に優れている。
【0036】
一方、美爪料に汎用される酢酸ブチルを主溶媒として用いたものは、水中での乾燥が行われず、エチレングリコールモノエチルエーテルを用いた従来技術にあっては確かに水中での乾燥は行われるものの、皮膜の一部に白化が認められ、皮膜の均一性に著しく欠けるという欠点があった。
さらに、本発明者らは前記式(I)で表されるアルキレングリコールジエーテル系溶媒と、前記式(II)で表されるケトン系溶媒を用いた系について検討を行った。その結果を次の表2に示す。
【0037】
【表2】
Figure 0004160268
【0038】
上記表2より明らかなように、前記式(I)で表される溶媒と式(II)で表される溶媒を組み合わせた溶剤であれば、水中での乾燥性、皮膜の均一性を保持しており、良好な皮膜特性を維持することができる。
【0039】
次に、本発明者らは皮膜基剤の構成樹脂として次の各種の樹脂(1)〜(5)を用いた試料について、前記各評価を行うと共に、さらに美爪料としての重要な機能のひとつである爪への接着力(はがれにくさ)についての評価を以下に示した方法により行い、樹脂の種類と各特性について比較検討した。その結果を次の表3に示す。
樹脂(1): トルエンスルホンアミド/エポキシ樹脂(スルホンアミド樹脂)
樹脂(2): トルエンスルホンアミド/ホルムアルデヒド樹脂(スルホンアミド樹脂)
樹脂(3): フタル酸・グリセリン・バーサティック酸グリシジルエステル(アルキッド樹脂)
樹脂(4): アクリル酸アルキル・メタクリル酸アルキル共重合体(アクリル樹脂)
樹脂(5): メタクリル酸・アクリル酸・メタクリル酸2-ヒドロキシエチル共重合体(アクリル樹脂)
【0040】
<爪への接着力>
ガラス板にアプリケーターを用いて試料を一定膜厚に引き、ガラス板上に塗布された試料を水に浸して試料塗膜を乾燥させた。乾燥後の皮膜に機械によって1mm間隔で縦に11本、それと直交するように横に11本の線を鋭利な針によって引き、これによって計100個の正方形に区分けし、ガラス板上に残った正方形皮膜の数の割合から爪への接着力を下記の評価基準により評価した。すなわち、ガラス板上に残った正方形皮膜の数の割合が多いほど試料皮膜の爪への接着力は向上し爪からはがれにくく、ガラス板上に残った正方形皮膜の数の割合が少ないほど試料皮膜の爪への接着力は低下し爪からはがれやすくなる。
爪への接着力の評価基準
◎:良好 :ガラス板上に残った正方形皮膜の割合が80%以上
○:普通 :ガラス板上に残った正方形皮膜の割合が60%以上80%未満
△:やや不良 :ガラス板上に残った正方形皮膜の割合が40%以上60%未満
×:不良 :ガラス板上に残った正方形皮膜の割合が40%未満
【0041】
【表3】
Figure 0004160268
【0042】
上記表3より明らかなように、皮膜基材の樹脂成分としてスルホンアミド樹脂を用いた場合(表3の樹脂(1)、(2))には、乾燥時間や皮膜の均一性等について良好な各特性が得られる。
【0043】
一方、皮膜基剤の樹脂成分として美爪料に汎用されるアルキッド樹脂、或いはアクリル樹脂を用いた場合では(表3の樹脂(3)〜(5))、乾燥時間は良好であるものの、やや白化した皮膜が形成され、スルホンアミド樹脂を用いた場合のきれいで平滑な皮膜に比して皮膜の均一さが劣る結果であった。また、爪への接着力においてもスルホンアミド樹脂を用いた場合の非常に良好な結果に比するとやや劣る結果であった。
したがって、良好な各皮膜特性を得るためには、特定の樹脂(スルホンアミド樹脂)と特定の溶媒組成(前記式(I)、(II)で表される化合物)を組み合わせることが必要であることがわかる。
次に、本発明者らは本発明において特徴的な溶媒と、他の溶媒との組み合わせについて検討を行った。その結果を表4〜6に示す。
【0044】
【表4】
Figure 0004160268
【0045】
上記表4より、本発明にかかる溶媒であるジエチレングリコールジエチルエーテルおよびアセトンに対し、一般的溶媒である酢酸ブチルを混合していったところ、50%程度までは十分に良好な皮膜特性が維持されたが、酢酸ブチルが50%を大きく超えると皮膜の均一性などの特性が著しく悪化する傾向にある。
【0046】
【表5】
Figure 0004160268
【0047】
【表6】
Figure 0004160268
【0048】
上記表5および表6より、本発明にかかる溶媒であるジエチレングリコールジエチルエーテルおよびアセトンに対し、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル等のアルキレングリコールモノエーテル系溶媒を加えていった場合には、前記酢酸ブチルを用いた場合とは異なり、ジエチレングリコールジエチルエーテルおよびアセトンの合計量の倍量程度まで添加しても、良好な乾燥時間、皮膜均一性を得ることができた。
次に、本発明者らは本発明において特徴的な溶媒とアルキレングリコールモノエーテル系溶媒との混合溶媒と、一般的な溶媒との組み合わせについて検討を行った。その結果を表7に示す。
【0049】
【表7】
Figure 0004160268
【0050】
上記表7より、本発明にかかる溶媒であるジエチレングリコールジエチルエーテルおよびアセトンに対し前記式(III)で表される溶媒であるエチレングリコールモノブチルエーテルを加えた溶媒系に、一般的溶媒である酢酸ブチルを混合していったところ、50%程度までは十分に良好な皮膜特性が維持されたが、酢酸ブチルが50%を大きく超えると皮膜の均一性などの特性が著しく悪化する傾向にある。
次に本発明者らは本発明に特徴的な溶媒の配合量について検討を行った。その結果を表8に示す。
【0051】
【表8】
Figure 0004160268
【0052】
前記表8より明らかなように、前記式(I)で表される溶媒であるジエチレングリコールジエチルエーテルが1〜65重量%/美爪料、且つ前記式(II)で表される溶媒であるアセトンが1〜65重量%/美爪料の範囲で配合されていれば良好な各特性が得られる。
一方、ジエチレングリコールジエチルエーテル及びアセトンの配合量が前記範囲外になると共に、一部の特性については劣化がみられた。
さらに、試料皮膜の爪への接着力について、本発明に特徴的な溶媒の配合量との関係を検討した。評価結果を次の表9に示す。
【0053】
【表9】
試験例 40 41 42 43 44 45
ニトロセルロース 15.0 15.0 15.0 15.0 15.0 15.0
スルホンアミド樹脂 7.0 7.0 7.0 7.0 7.0 7.0
クエン酸エステル 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0
ジエチレングリコールジエチルエーテル 7.0 10.0 25.0 40.0 50.0 53.0アセトン 63.0 60.0 45.0 25.0 15.0 12.0
酢酸ブチル − − − 5.0 5.0 5.0
着色料 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0
接着力(*1) ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ○
乾燥時間 ○ ○ ○ ○ ○ ○
塗布のしやすさ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎
皮膜の均一さ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎
*1:前記と同方法による評価
【0054】
前記表9より明らかなように、前記式(I)で表される溶媒であるジエチレングリコールジエチルエーテルが10〜50重量%/美爪料、且つ前記式(II)で表される溶媒であるアセトンが15〜60重量%/美爪料の範囲で配合された場合には良好な接着力が得られる。
一方、ジエチレングリコールジエチルエーテル及びアセトンの配合量が前記範囲外になると、通常程度の接着力は得られるものの、配合量が前記範囲内の場合の良好な接着力に比すると劣る結果であった。
さらに本発明者らは各種溶媒組成について検討を行った。その結果を次の表10〜11に示す。
【0055】
【表10】
試験例 46 47 48 49 50 51 52
ニトロセルロース 15.0 15.0 15.0 15.0 15.0 15.0 15.0
スルホンアミド樹脂 7.0 7.0 7.0 7.0 7.0 7.0 7.0
クエン酸エステル 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0
DEGDEE 35.0 20.0 12.5 17.5 50.0 10.0 27.0
MEK − − 17.5 35.0 10.0 35.0 16.0
アセトン 35.0 50.0 40.0 17.5 10.0 25.0 27.0
着色剤 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0
乾燥時間 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
塗布のしやすさ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎
皮膜の均一性 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎
DEGDEE:ジエチレングリコールジエチルエーテル
MEK:メチルエチルケトン
【0056】
【表11】
試験例 53 54 55 56 57 58 59
ニトロセルロース 15.0 15.0 15.0 15.0 15.0 15.0 15.0
スルホンアミド樹脂 7.0 7.0 7.0 7.0 7.0 7.0 7.0
クエン酸エステル 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0
DEGDEE 35.0 20.0 12.5 17.5 50.0 10.0 27.0
EGDEE − − 17.5 35.0 10.0 35.0 16.0
アセトン 35.0 50.0 40.0 17.5 10.0 25.0 27.0
着色剤 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0
乾燥時間 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
塗布のしやすさ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎
皮膜の均一性 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎
EGDEE:エチレングリコールジエチルエーテル
【0057】
上記各組成の試料はいずれも良好な乾燥時間、塗布のしやすさ、皮膜の均一性を示した。
【0058】
【実施例】
以下、本発明のより具体的な実施例について説明する。
配合例1
ニトロセルロース 15.0
スルホンアミド樹脂 7.0
クエン酸エステル 4.0
ジエチレングリコールジエチルエーテル 20.0
アセトン 50.0
着色剤 4.0
【0059】
配合例2
ニトロセルロース 15.0
スルホンアミド樹脂 7.0
クエン酸エステル 4.0
ジエチレングリコールジエチルエーテル 12.5
アセトン 40.0
メチルエチルケトン 17.5
着色剤 4.0
【0060】
配合例3
ニトロセルロース 15.0
スルホンアミド樹脂 7.0
クエン酸エステル 4.0
ジエチレングリコールジエチルエーテル 17.5
アセトン 17.5
メチルエチルケトン 35.0
着色剤 4.0
【0061】
配合例4
ニトロセルロース 15.0
スルホンアミド樹脂 7.0
クエン酸エステル 4.0
エチレングリコールジエチルエーテル 27.0
アセトン 27.0
メチルエチルケトン 16.0
着色剤 4.0
【0062】
配合例5
ニトロセルロース 15.0
スルホンアミド樹脂 7.0
クエン酸エステル 4.0
ジエチレングリコールジエチルエーテル 12.5
エチレングリコールジエチルエーテル 17.5
アセトン 37.5
着色剤 4.0
増粘剤 1.5
紫外線吸収剤 1.0
【0063】
以上の各配合例にかかる美爪料は、いずれも優れた水中乾燥特性、皮膜均一性を有していた。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように本発明にかかる美爪料及び美爪方法によれば、スルホンアミド系樹脂を含む皮膜基剤と、特定のアルキレングリコールジエーテル系溶媒および特定のケトン系溶媒を用いることにより、良好な水中での塗膜固化性とともに、優れた皮膜均一性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の美爪方法の説明図である。
【図2】本発明の美爪料の水中での皮膜内組成の変化の説明図である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a beautiful nail material and a beautiful nail method, and more particularly to an improvement in a solvent for a beautiful nail material that solidifies a coating film in water in a short time.
[0002]
[Prior art]
Nail enamels such as nail enamel, nail enamel base coat, and nail enamel overcoat are generally made by dissolving a water-insoluble film base such as nitrocellulose in an organic solvent such as ethyl acetate or butyl acetate. .
And, of course, such a beautiful nail material can properly obtain a predetermined color tone and gloss,
(1) It has an appropriate viscosity that is easy to apply on nails,
(2) After coating, dry as quickly as possible to form a uniform film.
(3) It is required that the film adheres well to the nail and is not easily peeled off.
[0003]
Of these, quick drying and uniform film formation are particularly closely related to each other, and if the drying is too fast, the viscosity will increase or solidify during the application process, so uniform film formation will occur. On the other hand, if the drying is too slow, the usability will be affected, and the adjustment is usually made to form a dry film in 3 to 8 minutes.
However, it has been desired to further shorten the drying time.
[0004]
Therefore, conventionally, a method of removing the solvent in the beauty nail material not by volatilization but by release by a concentration gradient is also considered. For example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 47-43348 discloses a technique for accelerating the solidification of a coating film by immersing the applied nail material in water and releasing the solvent in the coating film into water. ing.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in this water-setting solid nail material, a non-uniform film whitened by immersion in water tends to be formed, and handwriting at the time of application remains on the coating film, resulting in uneven coating, etc. The function was not fully satisfied.
The present invention has been made in view of the above-described problems of the prior art, and an object thereof is to provide a beautiful nail material which can be solidified in a short time and does not cause a problem in usability.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies by the present inventors in order to achieve the above-mentioned object, by using a specific alkylene glycol diether solvent and a ketone solvent as a solvent for a nail polish having a specific film agent composition, The present invention has been completed by finding that it is possible to form a stable film and to solidify the coating film in a short time.
That is, the nail polish according to the present invention includes a water-insoluble film base having nitrocellulose, a sulfonamide resin, and an organic acid ester plasticizer,
A solvent that dissolves the water-insoluble film base and is compatible with water;
Wherein the solvent contains 1 to 65% by weight of a compound represented by the following formula (I) / nail polish, 1 to 65% by weight of a compound represented by formula (II) / nail polish, When the nail coating film is immersed in water, the water-insoluble film base is precipitated in a mixed solution of residual solvent and intrusion water in the coating film.
[0007]
[Chemical 6]
Figure 0004160268
(In the formula I, R 1 and R 2 represent an alkyl group or acyl group of C = 1 to 18, R 3 and R 4 represent H or an alkyl group of C = 1 to 18, m, n Represents an integer of 1 to 20.)
[0008]
[Chemical 7]
Figure 0004160268
(In the above formula II, R 5 and R 6 represent an alkyl group of C = 1-18.) In the nail polish according to the present invention, the solvent is further represented by the following formula (III). It is preferred to include a compound.
[0009]
[Chemical 8]
Figure 0004160268
(In the formula III, R 7 represents an acyl group or an alkyl group having 3 to 18 carbon atoms.)
[0010]
In the nail polish according to the present invention, it is preferable that the ratio of the total amount of the compounds (I), (II), and (III) in the solvent is 50% by weight or more.
Moreover, in the nail polish according to the present invention, it is preferable that the solvent contains the compound (I) in an amount of 10 to 50% by weight / nails and the compound (II) in an amount of 15 to 60% by weight / nails. is there.
In the nail polish according to the present invention, it is preferable that the solvent further contains a compound represented by the following formula (IV).
[0011]
[Chemical 9]
Figure 0004160268
(In Formula IV, R 8 represents an alkyl group or acyl group having 1 to 18 carbon atoms, R 9 and R 10 represent H or an alkyl group having 1 to 18 carbon atoms, and p and q each represent 1 Represents an integer of ~ 20.)
[0012]
Moreover, in the nail polish according to the present invention, the solvent may further contain one or more of alcohol and polyol.
Moreover, in the beauty nail material according to the present invention, the solvent may further contain a compound represented by the following formula (V).
[0013]
Embedded image
Figure 0004160268
(In the formula V, R 11 and R 12 represent an alkyl group of C = 1 to 18).
In the compound (I), R 1 , R 2 , R 3 , R 4 are preferably C = 1 to 10 and m and n are 1 to 10, respectively, particularly ethylene glycol dimethyl ether, ethylene glycol diethyl ether, Ethylene glycol dipropyl ether, ethylene glycol dibutyl ether, ethylene glycol dipentyl ether, diethylene glycol dimethyl ether, diethylene glycol diethyl ether, diethylene glycol dipropyl ether, diethylene glycol dibutyl ether, triethylene glycol dimethyl ether, triethylene glycol diethyl ether, triethylene glycol dipropyl ether, It is preferable that it is one or more selected from triethylene glycol dibutyl ether . Among them, one or more selected from ethylene glycol dimethyl ether, ethylene glycol diethyl ether, ethylene glycol dipropyl ether, diethylene glycol dimethyl ether, diethylene glycol diethyl ether, diethylene glycol dipropyl ether, triethylene glycol dimethyl ether, and triethylene glycol diethyl ether Is particularly preferred.
[0014]
In the compound (II), R 5 and R 6 are preferably C = 1 to 6, particularly acetone, methyl ethyl ketone, 3-methyl-2-butanone, 3-pentanone, 2-pentanone, 2-methyl- One or more selected from 3-pentanone, 3-hexanone, 2-hexanone, 3-methyl-2-pentanone, and 4-methyl-2-pentanone are preferred. Of these, one or more selected from acetone and methyl ethyl ketone are particularly preferred.
[0015]
In addition, the compound (III) is preferably one in which R 7 is C = 1 to 10, and is particularly selected from ethylene glycol monopropyl ether, ethylene glycol monobutyl ether, ethylene glycol monopentyl ether, and ethylene glycol monohexyl ether. Or it is suitable that it is 2 or more types.
In addition, those in which the alkyl groups of these compounds (I) to (V) are branched, or substituents (—OR, —COOR, —SO 3 R, —CO—R, etc., where R is hydrogen or an alkyl group Etc.).
[0016]
The underwater solidifying beauty nail material according to the present invention is characterized in that the coating film is solidified in water.
In addition, when applied to the nail, the amphibious nail material according to the present invention forms a film by drying in air for 2 to 10 minutes and dipping for 2 minutes or less in water. It is characterized by.
[0017]
Moreover, the beautiful nail method concerning this invention is characterized by, after apply | coating the said beautiful nail material, this application part is immersed in water and a coating film is solidified.
Moreover, in the said method, it is suitable to solidify a coating film in the immersion time in water for 2 minutes or less.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described.
FIG. 1 shows the state of use of the beauty nail material of the present invention and the film formation mechanism.
As shown in the figure, the nail material according to the present invention is naturally dried even in the air, but in the state where the nail material is applied to the nail (FIG. 1 (A)), the coating film is immersed in water. Solidification can be significantly accelerated (FIGS. 1B and 1C). This is because, by immersing the nail coating film in water, the solvent in the coating film is aspirated rapidly into the water, contributing to the drying of the coating film, and being applied by the water distributed in the coating film. This is thought to be due to changes in the solvent composition in the film and to promote deposition of the film components.
[0019]
That is, FIG. 2 shows the change in the composition in the film by gas chromatography when the film formed from the nail material according to the present invention is immersed in water. As is clear from the figure, the solvent in the coating film is suddenly released into the water, while water intrusion into the coating film is also observed. If, for example, a water immersion time of 2 minutes or less is assumed, it is required that the film-forming agent be deposited in the mixed solution of water and solvent within this time. On the other hand, when the film-forming agent is deposited in water, the film may be whitened depending on the type of the solvent, effectively losing the nail effect. Therefore, the present inventors have found the compounds of the structural formulas (I) to (II) as solvents.
[0020]
In addition to the compounds (I) to (II), which are essential components, the solvent according to the present invention coexists with solvents such as the compounds (III) and (IV), alcohols, polyols, and the compound (V). You can also. There is no particular limitation on the amount of compound (III) used, but the amount ratio of other co-solvents should be less than or equal to the essential solvent (including (III) in some cases) (50% or less in the solvent). Is preferred.
[0021]
In the present invention, the compound (IV) is preferably R 8 , R 9 , R 10 having C = 1 to 10 and p and q of 1 to 10, particularly ethylene glycol monomethyl ether, ethylene glycol monoethyl ether, It is preferably selected from one or more selected from ethylene glycol monopropyl ether, ethylene glycol monobutyl ether, diethylene glycol monomethyl ether, diethylene glycol monoethyl ether, diethylene glycol monopropyl ether, and diethylene glycol monobutyl ether.
[0022]
Examples of alcohols and polyols used in the present invention include methanol, ethanol, propanol, isopropyl alcohol, butanol, ethylene glycol, diethylene glycol, triethylene glycol, propylene glycol, 1,3-butanediol, hexylene glycol, and glycerin. These may be used alone or in combination of two or more.
[0023]
As the compound represented by the formula (V) used in the present invention, R 11 and R 12 are preferably C = 1 to 10, and particularly methyl acetate, ethyl acetate, butyl acetate, isopropyl acetate, methyl propionate, Ethyl propionate, butyl propionate, isopropyl propionate or those having a branched alkyl group and those having a substituent (such as —OR, —COOR, —SO 3 R, where R is hydrogen, an alkyl group, etc.) These may be exemplified, and these may be used alone or in combination of two or more.
[0024]
The beauty nail material of the present invention is applied to the nail and then immersed in water or warm water to deposit a film component and form a film on the nail. The drying time at that time is about 2 minutes or less after coating.
Also, when the nail material of the present invention is applied to the nail and left in the air, it takes longer time than when immersed in water, but it dries and forms a film in the same way as a normal nail material can do.
[0025]
Further, the nail polish of the present invention generally includes film forming agents, resins, plasticizers, organically modified clay minerals, pigments, thickeners, fragrances, moisturizers, oils, drugs, water-soluble ingredients, etc. The components blended in the nail enamel can be blended as appropriate within the scope of the object of the present invention.
[0026]
As the film forming agent, for example, nitrocellulose 1/2 second, nitrocellulose 1/4 second, nitrocellulose 1/8 second, nitrocellulose 1/16 second and the like are suitable, and the blending amount is 5 to 40% by weight. / It is preferable that it is a beautiful nail material.
[0027]
Further, as the sulfonamide resin, for example, toluenesulfonamide / epoxy resin, toluenesulfonamide / formaldehyde resin and the like are preferable, and the blending amount thereof is preferably 2 to 20% by weight / nail polish.
[0028]
Further, as the organic acid ester plasticizer, a citrate ester plasticizer and a phthalate ester plasticizer are preferable. Examples of the citrate ester plasticizer include tributyl citrate, acetyl tributyl citrate, and acetyl triethyl citrate. Examples of the phthalate ester plasticizer include dimethyl phthalate, diethyl phthalate, dipropyl phthalate, and dibutyl phthalate. The blending amount is preferably 2 to 20% by weight / beauty nail.
[0029]
In addition, pigments and other powders that can be blended include talc, kaolin, sericite, muscovite, synthetic mica, phlogopite, saucite, biotite, lithia mica, vermiculite, magnesium carbonate, calcium carbonate, diatomaceous earth, and silicic acid. Magnesium, calcium silicate, aluminum silicate, barium silicate, barium sulfate, strontium silicate, metal tungstate, silica, hydroxyapatite, zeolite, boron nitride, ceramic powder and other inorganic powders, nylon powder, polyethylene powder, benzoguanamine Powder, ethylene tetrafluoride powder, styrene divinylbenzene copolymer powder, distyrenebenzene pinhole polymer powder, organic powder such as microcrystalline cellulose, inorganic white pigment such as titanium oxide and zinc oxide, iron oxide ( Ngara), inorganic red pigments such as iron titanate, inorganic brown pigments such as γ-iron oxide, inorganic yellow pigments such as yellow iron oxide and ocher, inorganic black pigments such as black iron oxide and carbon black, mango Inorganic purple pigments such as violet and cobalt violet, inorganic green pigments such as chromium oxide, chromium hydroxide and cobalt titanate, inorganic blue pigments such as ultramarine and bitumen, titanium oxide coated bismuth oxychloride, bismuth oxychloride, oxidation Pearl pigments such as titanium coated talc, fish scale foil, colored titanium oxide coated mica, clay minerals such as Benton, metal powder pigments such as aluminum powder and copper powder, red 201, red 202, red 204, red 205, Red 220, Red 226, Red 228, Red 405, Orange 203, Orange Organic pigments such as Color No. 204, Yellow No. 205, Yellow No. 401 and Blue No. 404, Red No. 3, Red No. 104, Red No. 106, Red No. 227, Red No. 230, Red No. 401, Red No. 505, Orange 205 No. 4, Yellow No. 5, Yellow No. 5, Yellow No. 202, Yellow No. 203, Green No. 3 and Blue No. 1 and other organic pigments such as zirconium, barium or aluminum lake, natural pigments such as chlorophyll and beta carotene, magnesium oxide, Magnesium hydroxide, calcium oxide, calcium hydroxide, aluminum oxide, aluminum hydroxide, silica, iron hydroxide, titanium dioxide, low-order titanium oxide, zirconium oxide, chromium oxide, manganese oxide, cobalt oxide, nickel oxide, iron titanate , Cobalt titanate and the like are exemplified, and one or more are selected.
As the thickener, organic modified clay minerals such as Benton 27 and Benton 38, and high molecular compounds such as acrylic polymers, polysaccharides, and carboxyvinyl polymers can be blended.
[0030]
Hereinafter, the present invention will be described in detail based on embodiments. The present invention is not limited to these. Moreover, the compounding quantity used by the following embodiment is shown by weight%. In addition, as for nitrocellulose, a 30% isopropyl alcohol solution is used.
[0031]
[Evaluation methods]
Prior to the description of the embodiment, the evaluation method will be described.
Drying time Each sample was applied to the nail (painted once) and immersed in water for an appropriate time, and then the formed film was touched with a fingertip to observe whether or not a fingerprint was formed. Then, the time for soaking in water from the time immediately after coating to the time when fingerprints were not attached was evaluated according to the following criteria.
○: ~ 2 minutes Δ: 2 to 5 minutes ×: 5 minutes ~
[0032]
Ease of application Each sample was filled in a glass bottle with a 10 ml brush , and the ease of application to the nail was comprehensively evaluated according to the following criteria.
◎: Particularly good (can be applied cleanly and smoothly)
○: Good △: Slightly poor (slightly difficult to paint)
×: Defect (hard to paint)
[0033]
Uniformity of film After each sample was applied to the nail (painted once) and immersed in water for an appropriate time, the film formed on the nail was comprehensively evaluated according to the following criteria.
A: Particularly good (clean and smooth film)
○: Good △: Slightly poor (slightly cloudy film)
X: Defect (whitened film)
[0034]
[Solvent selection]
First, the present inventors examined the ability of various solvents to form a film in water. The results are shown in Table 1 below.
[Table 1]
Figure 0004160268
[0035]
As apparent from Table 1, when a mixed system of diethylene glycol diethyl ether, which is an alkylene glycol diether solvent, and acetone, which is a ketone solvent, is used, drying in water is performed in a short time, In addition, it is particularly excellent in film uniformity without causing whitening or the like.
[0036]
On the other hand, those using butyl acetate as a main solvent for nail polishes are not dried in water, and in the prior art using ethylene glycol monoethyl ether, drying in water is certainly not possible. However, whitening was observed in a part of the film, and there was a drawback that the uniformity of the film was remarkably lacking.
Furthermore, the present inventors examined a system using an alkylene glycol diether solvent represented by the formula (I) and a ketone solvent represented by the formula (II). The results are shown in Table 2 below.
[0037]
[Table 2]
Figure 0004160268
[0038]
As is clear from Table 2 above, if the solvent represented by the formula (I) and the solvent represented by the formula (II) are combined, the drying property in water and the uniformity of the film are maintained. And good film characteristics can be maintained.
[0039]
Next, the present inventors perform the above-mentioned evaluations on samples using the following various resins (1) to (5) as constituent resins of the film base, and further have important functions as a beauty nail material. The evaluation of adhesive strength (hardness to peeling), which is one of the nails, was carried out by the following method, and the types of resin and each characteristic were compared and examined. The results are shown in Table 3 below.
Resin (1): Toluenesulfonamide / epoxy resin (sulfonamide resin)
Resin (2): Toluenesulfonamide / formaldehyde resin (sulfonamide resin)
Resin (3): Phthalic acid, glycerin, versatic acid glycidyl ester (alkyd resin)
Resin (4): Alkyl acrylate / alkyl methacrylate copolymer (acrylic resin)
Resin (5): Methacrylic acid / acrylic acid / 2-hydroxyethyl methacrylate copolymer (acrylic resin)
[0040]
<Adhesive strength to nails>
The sample was drawn to a certain film thickness using an applicator on the glass plate, and the sample coated on the glass plate was immersed in water to dry the sample coating film. The dried film was drawn by a machine with 11 lines vertically at 1 mm intervals and 11 lines horizontally with a sharp needle so as to be perpendicular to it, thereby dividing it into 100 squares in total and remaining on the glass plate. The adhesive strength to the nail was evaluated according to the following evaluation criteria from the ratio of the number of square coatings. In other words, the greater the ratio of the number of square films remaining on the glass plate, the better the adhesion of the sample film to the nail, and the less the number of square films remaining on the glass plate. The adhesive strength to the nail is reduced and it becomes easy to peel off from the nail.
Criteria for evaluating adhesion to nails ◎: Good: The ratio of the square film remaining on the glass plate is 80% or more. ○: Normal: The ratio of the square film remaining on the glass plate is 60% or more and less than 80%. Defect: The ratio of the square film remaining on the glass plate is 40% or more and less than 60%. X: Defect: The ratio of the square film remaining on the glass plate is less than 40%.
[Table 3]
Figure 0004160268
[0042]
As is apparent from Table 3 above, when a sulfonamide resin is used as the resin component of the coating substrate (resins (1) and (2) in Table 3), the drying time and coating uniformity are good. Each characteristic is obtained.
[0043]
On the other hand, when the alkyd resin or acrylic resin widely used for the nail polish is used as the resin component of the film base (resins (3) to (5) in Table 3), the drying time is good, but somewhat. A whitened film was formed, resulting in inferior film uniformity compared to a clean and smooth film using a sulfonamide resin. In addition, the adhesive strength to the nails was slightly inferior to the very good results when using the sulfonamide resin.
Therefore, it is necessary to combine a specific resin (sulfonamide resin) and a specific solvent composition (compounds represented by the above formulas (I) and (II)) in order to obtain good film properties. I understand.
Next, the present inventors examined combinations of the solvent characteristic of the present invention and other solvents. The results are shown in Tables 4-6.
[0044]
[Table 4]
Figure 0004160268
[0045]
From Table 4 above, when diethylene glycol diethyl ether and acetone, which are the solvents according to the present invention, were mixed with butyl acetate, which is a general solvent, sufficiently good film characteristics were maintained up to about 50%. However, when butyl acetate greatly exceeds 50%, characteristics such as film uniformity tend to be remarkably deteriorated.
[0046]
[Table 5]
Figure 0004160268
[0047]
[Table 6]
Figure 0004160268
[0048]
From Table 5 and Table 6 above, when an alkylene glycol monoether solvent such as ethylene glycol monoethyl ether or ethylene glycol monobutyl ether was added to diethylene glycol diethyl ether and acetone, which are solvents according to the present invention, Unlike the case where butyl acetate was used, even when it was added up to about twice the total amount of diethylene glycol diethyl ether and acetone, good drying time and film uniformity could be obtained.
Next, the present inventors have studied a combination of a general solvent and a mixed solvent of a solvent characteristic of the present invention and an alkylene glycol monoether solvent. The results are shown in Table 7.
[0049]
[Table 7]
Figure 0004160268
[0050]
From Table 7 above, butyl acetate as a general solvent was added to a solvent system in which ethylene glycol monobutyl ether as a solvent represented by the above formula (III) was added to diethylene glycol diethyl ether and acetone as a solvent according to the present invention. As a result of mixing, sufficiently good film characteristics were maintained up to about 50%, but when butyl acetate greatly exceeded 50%, characteristics such as film uniformity tend to deteriorate significantly.
Next, the present inventors examined the blending amount of the solvent characteristic of the present invention. The results are shown in Table 8.
[0051]
[Table 8]
Figure 0004160268
[0052]
As apparent from Table 8, 1 to 65% by weight of diethylene glycol diethyl ether, which is a solvent represented by the formula (I), and acetone, which is a solvent represented by the formula (II). If it is mix | blended in the range of 1 to 65 weight% / beautiful nail material, each favorable characteristic will be acquired.
On the other hand, the blending amounts of diethylene glycol diethyl ether and acetone were outside the above range, and some characteristics were deteriorated.
Furthermore, the relationship with the compounding quantity of the solvent characteristic of this invention was examined about the adhesive force to the nail | claw of a sample film | membrane. The evaluation results are shown in Table 9 below.
[0053]
[Table 9]
Test example 40 41 42 43 44 45
Nitrocellulose 15.0 15.0 15.0 15.0 15.0 15.0
Sulfonamide resin 7.0 7.0 7.0 7.0 7.0 7.0
Citrate ester 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0
Diethylene glycol diethyl ether 7.0 10.0 25.0 40.0 50.0 53.0 Acetone 63.0 60.0 45.0 25.0 15.0 12.0
Butyl acetate---5.0 5.0 5.0
Colorant 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0
Adhesive strength (* 1) ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ○
Drying time ○ ○ ○ ○ ○ ○
Ease of application ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎
Uniformity of film ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎
* 1: Evaluation by the same method as above.
As apparent from Table 9, diethylene glycol diethyl ether, which is a solvent represented by the formula (I), is 10 to 50% by weight / beauty nail, and acetone, which is a solvent represented by the formula (II). When it is blended in the range of 15 to 60% by weight / beauty nail material, good adhesive force can be obtained.
On the other hand, when the blending amounts of diethylene glycol diethyl ether and acetone were out of the above range, a normal level of adhesive strength was obtained, but the results were inferior compared to good adhesive strength when the blending amount was within the above range.
Furthermore, the present inventors examined various solvent compositions. The results are shown in the following Tables 10-11.
[0055]
[Table 10]
Test example 46 47 48 49 50 51 52
Nitrocellulose 15.0 15.0 15.0 15.0 15.0 15.0 15.0
Sulfonamide resin 7.0 7.0 7.0 7.0 7.0 7.0 7.0
Citrate ester 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0
DEGDEE 35.0 20.0 12.5 17.5 50.0 10.0 27.0
MEK--17.5 35.0 10.0 35.0 16.0
Acetone 35.0 50.0 40.0 17.5 10.0 25.0 27.0
Colorant 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0
Drying time ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
Ease of application ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎
Film uniformity ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎
DEGDEE: Diethylene glycol diethyl ether MEK: methyl ethyl ketone
[Table 11]
Test example 53 54 55 56 57 58 59
Nitrocellulose 15.0 15.0 15.0 15.0 15.0 15.0 15.0
Sulfonamide resin 7.0 7.0 7.0 7.0 7.0 7.0 7.0
Citrate ester 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0
DEGDEE 35.0 20.0 12.5 17.5 50.0 10.0 27.0
EGDEE--17.5 35.0 10.0 35.0 16.0
Acetone 35.0 50.0 40.0 17.5 10.0 25.0 27.0
Colorant 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0
Drying time ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
Ease of application ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎
Film uniformity ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎
EGDEE: Ethylene glycol diethyl ether [0057]
All the samples of the above compositions showed good drying time, ease of application, and film uniformity.
[0058]
【Example】
Hereinafter, more specific examples of the present invention will be described.
Formulation Example 1
Nitrocellulose 15.0
Sulfonamide resin 7.0
Citrate ester 4.0
Diethylene glycol diethyl ether 20.0
Acetone 50.0
Colorant 4.0
[0059]
Formulation Example 2
Nitrocellulose 15.0
Sulfonamide resin 7.0
Citrate ester 4.0
Diethylene glycol diethyl ether 12.5
Acetone 40.0
Methyl ethyl ketone 17.5
Colorant 4.0
[0060]
Formulation Example 3
Nitrocellulose 15.0
Sulfonamide resin 7.0
Citrate ester 4.0
Diethylene glycol diethyl ether 17.5
Acetone 17.5
Methyl ethyl ketone 35.0
Colorant 4.0
[0061]
Formulation Example 4
Nitrocellulose 15.0
Sulfonamide resin 7.0
Citrate ester 4.0
Ethylene glycol diethyl ether 27.0
Acetone 27.0
Methyl ethyl ketone 16.0
Colorant 4.0
[0062]
Formulation Example 5
Nitrocellulose 15.0
Sulfonamide resin 7.0
Citrate ester 4.0
Diethylene glycol diethyl ether 12.5
Ethylene glycol diethyl ether 17.5
Acetone 37.5
Colorant 4.0
Thickener 1.5
UV absorber 1.0
[0063]
The nail polish according to each of the above formulation examples had excellent in-water drying characteristics and film uniformity.
[0064]
【The invention's effect】
As described above, according to the beautiful nail material and the beautiful nail method according to the present invention, by using a film base containing a sulfonamide resin, a specific alkylene glycol diether solvent, and a specific ketone solvent, Excellent film uniformity can be obtained along with good film solidification in water.
[Brief description of the drawings]
BRIEF DESCRIPTION OF DRAWINGS FIG. 1 is an explanatory diagram of a beautiful nail method of the present invention.
FIG. 2 is an explanatory diagram of changes in the composition of the beautiful nail material of the present invention in water.

Claims (14)

ニトロセルロースと、スルホンアミド系樹脂と、有機酸エステル系可塑剤と、を有する非水溶性皮膜基剤と、
前記非水溶性皮膜基剤を溶解し、且つ水と相溶性のある溶剤と、
を含み、前記溶剤が下記式(I)で表される化合物を1〜65重量%/美爪料、式(II)で表される化合物を1〜65重量%/美爪料含み、該美爪料塗膜を水中に浸した場合に、該塗膜中の残存溶剤及び浸入水による混合液中で前記非水溶性皮膜基剤が析出することを特徴とする美爪料。
Figure 0004160268
(なお、前記式Iにおいて、R,RはC=1〜18のアルキル基またはアシル基を示し、R,RはHまたはC=1〜18のアルキル基を示し、m、nは1〜20の整数を示す。)
Figure 0004160268
(なお、前記式IIにおいて、R,RはC=1〜18のアルキル基を示す。)
A water-insoluble film base comprising nitrocellulose, a sulfonamide resin, and an organic acid ester plasticizer;
A solvent that dissolves the water-insoluble film base and is compatible with water;
And the solvent contains 1 to 65% by weight of a compound represented by the following formula (I) / nail polish, 1 to 65% by weight of a compound represented by formula (II) / nail polish, A beautiful nail material, wherein when the nail coating film is immersed in water, the water-insoluble film base is precipitated in a mixed solution of residual solvent and intrusion water in the coating film.
Figure 0004160268
(In the formula I, R 1 and R 2 represent an alkyl group or acyl group of C = 1 to 18, R 3 and R 4 represent H or an alkyl group of C = 1 to 18, m, n Represents an integer of 1 to 20.)
Figure 0004160268
(In the above formula II, R 5 and R 6 represent an alkyl group of C = 1-18.)
請求項1に記載の美爪料において、前記溶剤がさらに下記式(III)で表される化合物を含むことを特徴とする美爪料。
Figure 0004160268
(なお、前記式IIIにおいて、Rはアシル基またはC=3〜18のアルキル基を示す。)
2. The nail polish according to claim 1, wherein the solvent further contains a compound represented by the following formula (III).
Figure 0004160268
(In the formula III, R 7 represents an acyl group or an alkyl group having 3 to 18 carbon atoms.)
請求項1または2のいずれかに記載の美爪料において、溶剤中における前記化合物(I)、(II)、(III)の合計量の割合が50重量%以上であることを特徴とする美爪料。3. The beauty nail material according to claim 1, wherein a ratio of the total amount of the compounds (I), (II), and (III) in the solvent is 50% by weight or more. Nail material. 請求項1〜3のいずれかに記載の美爪料において、前記溶剤が前記化合物(I)を10〜50重量%/美爪料、前記化合物(II)を15〜60重量%/美爪料含むことを特徴とする美爪料。The nail polish according to any one of claims 1 to 3, wherein the solvent is 10 to 50% by weight of the compound (I) / nails and 15-60% by weight of the compound (II) Beauty nail material characterized by containing. 請求項1〜4のいずれかに記載の美爪料において、前記溶剤はさらに下記式(IV)で表される化合物を含むことを特徴とする美爪料。
Figure 0004160268
(なお、前記式IVにおいて、RはC=1〜18のアルキル基またはアシル基を示し、R,R10はHまたはC=1〜18のアルキル基を示し、p,qはそれぞれ1〜20の整数を示す。)
The beautiful nail material according to any one of claims 1 to 4, wherein the solvent further contains a compound represented by the following formula (IV).
Figure 0004160268
(In Formula IV, R 8 represents an alkyl group or acyl group having 1 to 18 carbon atoms, R 9 and R 10 represent H or an alkyl group having 1 to 18 carbon atoms, and p and q each represent 1 Represents an integer of ~ 20.)
請求項1〜5のいずれかに記載の美爪料において、前記溶剤はさらにアルコール、ポリオール類の一種または二種以上を含むことを特徴とする美爪料。The nail material according to any one of claims 1 to 5, wherein the solvent further contains one or more of alcohol and polyol. 請求項1〜6のいずれかに記載の美爪料において、前記溶剤はさらに下記式(V)で表される化合物を含むことを特徴とする美爪料。
Figure 0004160268
(なお、前記式Vにおいて、R11,R12はC=1〜18のアルキル基を示す。)
The nail polish according to any one of claims 1 to 6, wherein the solvent further contains a compound represented by the following formula (V).
Figure 0004160268
(In the formula V, R 11 and R 12 represent an alkyl group of C = 1 to 18).
請求項1〜7のいずれかに記載の美爪料において、前記化合物(I)は、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジプロピルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、エチレングリコールジペンチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジプロピルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールジプロピルエーテル、トリエチレングリコールジブチルエーテルから選択される一種または二種以上であることを特徴とする美爪料。The beauty nail preparation according to any one of claims 1 to 7, wherein the compound (I) is ethylene glycol dimethyl ether, ethylene glycol diethyl ether, ethylene glycol dipropyl ether, ethylene glycol dibutyl ether, ethylene glycol dipentyl ether, diethylene glycol dimethyl ether. , One or more selected from diethylene glycol diethyl ether, diethylene glycol dipropyl ether, diethylene glycol dibutyl ether, triethylene glycol dimethyl ether, triethylene glycol diethyl ether, triethylene glycol dipropyl ether, triethylene glycol dibutyl ether A characteristic nail polish. 請求項1〜8のいずれかに記載の美爪料において、前記化合物(II)はアセトン、メチルエチルケトン、3-メチル-2-ブタノン、3-ペンタノン、2-ペンタノン、2-メチル-3-ペンタノン、3-ヘキサノン、2-ヘキサノン、3-メチル-2-ペンタノン、4-メチル-2-ペンタノンから選択される一種または二種以上であることを特徴とする美爪料。The nail polish according to any one of claims 1 to 8, wherein the compound (II) is acetone, methyl ethyl ketone, 3-methyl-2-butanone, 3-pentanone, 2-pentanone, 2-methyl-3-pentanone, A nail polish characterized by being one or more selected from 3-hexanone, 2-hexanone, 3-methyl-2-pentanone, and 4-methyl-2-pentanone. 請求項1〜9のいずれかに記載の美爪料において、前記化合物(III)は、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノペンチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテルから選択される一種または二種以上であることを特徴とする美爪料。The nail polish according to any one of claims 1 to 9, wherein the compound (III) is selected from ethylene glycol monopropyl ether, ethylene glycol monobutyl ether, ethylene glycol monopentyl ether, and ethylene glycol monohexyl ether. Or a beauty nail material characterized by being 2 or more types. 請求項1〜10のいずれかに記載の美爪料よりなり、水中でその塗膜の固化をおこなう水中固化性美爪料。An underwater-setting solid nail material comprising the beautiful nail material according to any one of claims 1 to 10, wherein the coating film is solidified in water. 請求項1〜11のいずれかに記載の美爪料よりなり、爪に塗布した際に、空気中では2〜10分間で乾燥して皮膜を形成し、水中では2分間以下浸漬することにより皮膜を形成する両用型美爪料。It consists of the beautiful nail material in any one of Claims 1-11, and when apply | coated to a nail | claw, it dries in air for 2 to 10 minutes, forms a film | membrane, and a film | membrane by immersing for 2 minutes or less in water An amphibious nail material that forms a 請求項1〜11のいずれかに記載の美爪料を塗布した後、該塗布部を水中に浸漬し、塗膜を固化させることを特徴とする美爪方法。A beautiful nail method comprising: applying the beautiful nail material according to any one of claims 1 to 11; and immersing the application part in water to solidify the coating film. 請求項13記載の方法において、水中への浸漬時間が2分以下で塗膜を固化させることを特徴とする美爪方法。The method of claim 13, wherein the coating film is solidified with an immersion time in water of 2 minutes or less.
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