JP4155498B2 - Packaging case - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラスチックシートから形成された包装ケースに関し、特に、包装ケースの開封防止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の包装ケースとしては、一枚のプラスチックシートから箱状に折り曲げ形成され、筒状の側壁部とその開口を閉塞するための蓋板とを備えたものが公知である。
そして、この包装ケース内に前記開口から被包装物が収納され、蓋板によって開口が閉塞されるが、一般的には、蓋板を側壁部に接着することによって蓋体の開封を防止していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら製造工程の容易化等の観点から接着剤を使用せずに組み立てのみで蓋板の開封を防止することが望まれている。これに対して、側壁部の端縁から上方に突設された差込片を蓋板のロック用切り込みに差し込むことによって蓋板の開封を防止する構成も考えられるが、この場合、差込片は単に切り込みに挿入されているのみであるため、差込片を切り込みから容易に抜き出して蓋板を開けることが可能である。
【0004】
そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、接着剤を使用することなく蓋板の開封を確実に防止することができる包装ケースを提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、本発明に係る包装ケースは、プラスチックシートから箱状に折り曲げ形成され、側壁部に突設された差込片を蓋板のロック用切り込みに差し込むことによって蓋板の開封を防止するように構成された包装ケースであって、差込片の差込状態を維持すべく差込片を係止する係止手段を備え、差込片全体が露出する開口部を蓋板に形成できるように、ロック用切り込みを起点とした開封用の切断線が蓋板に形成され、開封時に前記開口部から差込片を上方に引き出すことによって係止手段の係止状態が解除されるように構成されていることを特徴とする。
【0006】
該構成にあっては、差込片をロック用切り込みに差し込むと、係止手段が差込片を係止するため、差込片の差込状態が維持される。
【0008】
また、差込片全体が露出する開口部を蓋板に形成できるように、ロック用切り込みを起点とした開封用の切断線が蓋板に形成され、開封時に前記開口部から差込片を上方に引き出すことによって係止手段の係止状態が解除されるように構成されているので、開口部から差込片を上方に引き出すことで係止状態が解除されるため、容易に蓋板を開封することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の包装ケースの一実施形態について図1乃至図8を参酌しつつ説明する。
図1に示す包装ケースは、図3に示すような一枚の展開形状のプラスチックシートを折曲線1,2,3に沿って折り曲げて接着部4を接着することにより、縦長の箱状に組み立て形成されたものである。尚、全ての折曲線1,2,3には、所定の折曲罫線が刻設されている。図3において折曲線1,2,3は破線にて示している。
【0010】
ここで、プラスチックシートは、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリスチレン等の合成樹脂から硬質又は半硬質に形成されてなるもので、特にポリプロピレンが好ましく、透明又は半透明のものが使用される。また、その肉厚は0.1mm乃至0.8mmのものを採用可能で、特に0.2mm乃至0.5mm厚のものが製造上、コスト面、ケースの必要強度等の観点から好ましい。
【0011】
図1に戻って前記包装ケースは、正面壁5と背面壁6と左右側壁7,8とからなる四角形筒状の側壁部9と、ケースの下方開口を閉塞すべく合計四つの底面フラップ10,11,12,13から構成された底面部14と、ケースの上方開口を閉塞するための蓋板15とを備えている。尚、左右側壁7,8の上縁部には各々サイドフラップ17,16が折曲線3を介して延設されている。また、蓋板15は、背面壁6の上縁部に折曲線3を介して延設され、その先端には、折曲線2を介して蓋フラップ18が延設されており、図2のように、蓋板15を閉塞した状態において、蓋フラップ18は正面壁5の内側に折り込まれる構成である。
【0012】
更に、正面壁5の上縁部5a略中央には、上方に向けて所定幅の差込片19が突設され、蓋フラップ18の折曲線2上にはロック用切り込み20が形成されており、図2のように蓋板15で上方開口を閉塞した状態において、蓋板15の閉状態を維持するために、差込片19がロック用切り込み20に差し込まれる構成となっている。以下、かかる蓋板15の開封を防止するための開封防止構造について説明する。
【0013】
前記差込片19は、図4に示すように正面壁5の上縁部5aから所定幅L1を有して上方に突設されているが、該差込片19は正面壁5に対して内側に略90度折り曲げられた状態でロック用切り込み20に差し込まれる構成である。従って、差込片19を折り曲げるための折曲線1が形成されているが、該折曲線1は、図4の如く、正面壁5の上縁部5aよりも低い位置に形成されている。尚、図4乃至図6及び図9、図10において折曲線1,2は二点鎖線にて示している。
【0014】
また、差込片19の折曲線1は、差込片19を横断するようにその全幅に亘って形成されているのではなく、差込片19の幅方向略中央に所定長さ(L2)のみ形成されている。そして、正面壁5の上縁部5aと折曲線1の各端部との間は切断分離され、従って、差込片19は折曲線1のみによって正面壁5と連結されている。上述のように折曲線1は正面壁5の上縁部5aよりも一段低い位置に形成されているため、差込片19は、折曲線1の各端部から正面壁5の上縁部5aにかけて、差込片19の先端側に食い込むようにして正面壁5から切断分離されている。従って、差込片19は、折曲線1の両側位置に、それぞれ折曲線1の端部から差込片19の先端側に向けて傾斜した傾斜縁部19aと、該傾斜縁部19aと差込片19の側縁部19bとを繋ぐように折曲線1と略平行な被係止縁部19cとを有している(図5(ロ)参照)。
【0015】
差込片19は以上のように構成されるため、正面壁5に対して内側に略90度折曲した状態においては、正面視においては図5(イ)の如く差込片19は正面壁5の上縁部5aから一段低い位置に位置する。それと共に、平面視においては図5(ロ)の如く折曲線1の両側には、被係止縁部19cと正面壁5との間に所定の隙間Gが形成される。該隙間Gは、少なくとも包装ケースを構成するプラスチックシートの厚さ以上あればよい。
【0016】
更に、正面壁5の上部には、差込片19の下方側位置に略コの字状の切断線21(開封手段)が刻設されている。正面壁5のうち、略コの字状の切断線21で他の領域と区画された切離領域22は、差込片19に折曲線1を介して連結されている。かかる切離領域22は、差込片19と略同幅である。即ち。切断線21は、差込片19の両側縁部19bからそれぞれ下方に向けて所定高さまで縦方向に連続的に形成された縦線部21aと、両縦線部21aの各終端部同士を連結するように横方向に略水平に形成された横線部21bとから構成されている。詳細には、各縦線部21aは、その大部分が切断状態にあり、その下方側の一カ所にのみ未切断部分21cが設けられている。横線部21bにおいてもほぼ同様であって、二カ所にのみ未切断部分21cが設けられている他は切断状態にある。従って、本実施形態では、合計四カ所の未切断部分21cが切断されることにより、切離領域22は他の領域から切離される。また、縦線部21aはその上方側所定部分が切断された状態にあるため、差込片19をロック用切り込み20に差し込む際に、縦線部21aの未切断部分21cを支点として切離領域22を前方側に撓ませることができ、従って、容易に差込片19を切り込み20に差し込むことができる。但し、切断線21は、切断部分と未切断部分とが交互に形成されたミシン目や、いわゆるハーフカット状のミシン目など、種々の切断線を使用できる。
【0017】
次に、該差込片19が差し込まれるロック用切り込み20について説明する。
該切り込み20は、図6(イ)の如く、蓋フラップ18の折曲線2上に長さL3に亘って形成されている。該切り込み20の長さL3は、差込片19の幅L1に略等しいか或いはそれよりも僅かに(例えば1mm程度)長く設定されている。また、切り込み20の略中央には、前記差込片19の折曲線1に対応した位置に、段差を介して蓋フラップ18の先端側に食い込んだ食い込み部20aが形成されている。従って、図6(ロ)の如く、蓋フラップ18を蓋板15に対して下側に略90度折り曲げると、切り込み20の蓋フラップ18側には、食い込み部20aの食い込み量に対応した大きさの切欠開口23が形成される。尚、食い込み部20aの長さL4は、差込片19の折曲線1の長さL2と略等しいか或いはそれよりも僅かに(例えば1乃至2mm程度)長く設定されている。また、食い込み部20aの食い込み量、即ち、蓋フラップ18の折曲線2と食い込み部20aとの間の段差D2は、差込片19の折曲線1と正面壁5の上縁部5aとの間の段差D1と略等しいか或いはそれよりも大きく設定されている。
【0018】
以上のように構成された包装ケースは、図1のように箱状に組み立てられて種々の被包装物が収納された後に、蓋板15で上方開口が閉塞される。被包装物としては種々のものがあるが、その中でも食品や医薬品、化粧品等においては、開封非容易性、即ち、蓋板15のいわゆるタンパー機能が特に要求される。本実施形態においては、蓋フラップ18を側壁部9の内側に折り込み、ロック用切り込み20に折曲状態の差込片19を差し込むと、差込片19の折曲線1が正面壁5の上縁部5aよりも低い位置にあると共に差込片19の被係止縁部19cと正面壁5との間には所定の隙間Gが形成されているため、図7(イ)の如く差込片19の基端部19dがロック用切り込み20の切欠開口23に自動的に嵌り込むと共に、図7(ロ)の如く、差込片19の基端部19dの両側の隙間Gには、蓋フラップ18における切欠開口23の両側部分18aが入り込む。従って、差込片19を切り込み20から引き抜いて蓋板15を開封しようとした場合、差込片19の両被係止縁部19c(被係止部)が蓋フラップ18における切欠開口23の両側部分18a(係止部)に係止されるため、差込片19を切り込み20から容易に抜き出すことはできない。即ち、蓋フラップ18を正面壁5に接着しなくても、蓋板15の開封が確実に防止されるのである。このように、本実施形態においては、差込片19の被係止縁部19cと蓋フラップ18とから、差込片19の差込状態を維持すべく差込片19を係止する係止手段が構成されている。
【0019】
そして、包装ケースを開封する際には、正面壁5の切離領域22を切断線21によって他の領域から分離し、図8の如く、蓋板15を上方に開ける。この開封時には、差込片19の係止状態は維持されたままであり、従って、差込片19及び切離領域22は、蓋板15と共に上方に移動する。
【0020】
以上のように、本実施形態における包装ケースにあっては、係止手段を備えることによって接着剤を使用せずとも組み立てのみで蓋板15の開封を確実に防止することができ、無理に開封しようとすると容易に切断可能な切断線21が切断され、悪戯等によって開封された事が判別できる(タンパーエビデント性)ため、特に、被包装物として食品や医薬品、化粧品を包装する場合に効果が大きい。しかも、開封手段として、正面壁5の切離領域22を他の領域から切離することによって差込片19を正面壁5から切離するための切断線21を設けているため、開封時にこの切断線21を切離する作業のみで楽に開封することができる。また、差込片19を側壁部9に形成すると共にロック用切り込み20を蓋フラップ18を折曲線2上に形成しているため、側壁部9の内側に折り込んだ蓋フラップ18を差込片19で固定したうえで更に、その差込片19を係止手段で係止して差込状態を維持するというように、蓋板15を二重に固定する構成となり、差込片19を蓋板15に設ける構成に比してより一層確実に蓋板15の開封を防止することができ、蓋板15の周縁部が上方へ反り上がることも抑制できる。
【0021】
尚、正面壁5の切離領域22をより容易に切離するために、例えば、図9のように、切離領域22の下方側に略半円状等の切欠24を隣接してもよい。図9において、クロスハッチングが施されている部分が切欠24であり、該切欠24に指を差し込んで切離領域22を容易に切離することができる。また、切欠24に代えて、図10のように横線部21bから下方側に所定距離離間して折曲線25を形成し、該折曲線25まで両縦線部21aを延設して、折曲線25と横線部21bとの間の領域26を折曲線25を支点として前後に撓ませる構成としてもよい。このように切欠24を使用しない構成では、切欠24を形成する際に生じるシートの残片の処理も不要であるうえに、ゴミ等が切欠24を介して包装ケース内に侵入することも防止できるため好ましい。
【0022】
尚、上記実施形態では、開封手段として、差込片19を正面壁5から切離するための切断線21を正面壁5に形成した場合について説明したが、開封手段として、蓋板15に所定の切断線を形成することによって開封時に係止手段の係止状態が解除される構成とすることもできる。
【0023】
例えば、図11に示す包装ケースは、図13に示す展開形状のプラスチックシートから箱状に折り曲げ形成されたものであり、係止手段の構成は上述と同様であるが、その開封手段が異なっている。尚、図13において折曲線1,2,3は破線にて示されている。
該包装ケースにおいては、正面壁5には上述のような切断線21が形成されていない。それに代えて差込片19の左右両側には、正面壁5の上縁部5aから下方に向けて所定長さのスリット31が形成されており、これによって差込片19が前方側に撓みやすくしている。差込片19の折曲線1等は同様である。
【0024】
そして、図14のように、蓋板15を閉状態にした場合、上記実施形態と同様に係止手段によって差込片19が係止されるが、該蓋板15に開封用の切断線30が開封手段として形成されている。該切断線30は、図14(イ)のようにロック用切り込み20の両端部を各々起点として蓋板15の基端側に向けて伸びる縦線部30aと、両縦線部30aの終端部同士を連結するように横方向に伸びる横線部30bとから、全体として略コの字状に形成されている。各縦線部30aと横線部30bは、共に二カ所の未切断部分30cを有し、それ以外は切断状態となっている。そして、開封時に、ロック用切り込み20に食い込み部20aを形成することによって蓋フラップ18の折曲状態において前方に突出する領域32を摘み部として手で摘んで上方に引き上げることにより、ロック用切り込み20を起点として切断線30が切断され、ロック用切り込み20と略コの字状の切断線30とによって区画された領域33が蓋板15の他の領域から切離され、蓋板15には、差込片19の上方位置に差込片19全体が露出するような開口部34が形成される(図14(ロ)参照)。この状態から折曲状態の差込片19を開口部34から上方に引き出して略起立状態に戻すことにより、蓋フラップ18と差込片19との係止状態が解除され、よって蓋板15を上方に開けて開封することができる。
【0025】
尚、この開封時に前記領域33を他の領域から切離するのではなく、例えば両縦線部30aのみを切断し、横線部30bは切断せずにそのまま残すようにして開口部34を形成してもよい。従って、切断線30自体を両縦線部30aのみとしてもよい。何れにしても、差込片19が蓋板15の外側に取り出すことができる程度の開口部34を蓋板15に形成できるようにロック用切り込み20を起点として切断線30を形成すればよい。
【0026】
このように開封手段は種々の構成を作用することができ、何れにしてもシートを部分的に切断することによって蓋板15を開封する構成であればよい。
また、係止手段の構成も適宜設計変更可能であり、何れにしても差込片19を係止することによって差込片19の差込状態が維持される構成であればよい。
【0027】
【発明の効果】
以上のように、差込片の差込状態を維持すべく差込片を係止する係止手段を備えているため接着剤を使用せずとも蓋板の開封を確実に防止することができ、しかも、ロック用切り込みを起点とした開封用の切断線が蓋板に形成されていて、その切断線によって差込片全体が露出する開口部を蓋板に形成できるので、その開口部から差込片を上方に引き出すことによって容易に蓋板を開封することができ、開封防止機能と開封容易性とを両立することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における包装ケースを示す斜視図。
【図2】同包装ケースの蓋板を閉じた状態を示す部分斜視図。
【図3】同包装ケースを構成するプラスチックシートの展開図。
【図4】同ケースの要部拡大図。
【図5】同ケースの要部拡大図であり、(イ)は図4の状態から差込片を折り曲げた状態を示す正面図であり、(ロ)はその状態の平面図である。
【図6】同ケースの要部拡大図であり、(イ)は蓋フラップが折り曲げられていない状態を示す平面図であり、(ロ)は(イ)の状態から蓋フラップを折り曲げた状態を示す正面図である。
【図7】図2の要部拡大図であって、(イ)は正面壁を省略した状態における正面図であり、(ロ)は(イ)のP−P断面図である。
【図8】同ケースの開封状態を示す斜視図。
【図9】本発明の他の実施形態における包装ケースの要部拡大図。
【図10】本発明の他の実施形態における包装ケースの要部拡大図。
【図11】本発明の他の実施形態における包装ケースを示す図1に対応した斜視図。
【図12】同包装ケースの蓋板を閉じた状態を示す図2に対応した部分斜視図。
【図13】同ケースを構成するプラスチックシートの展開図。
【図14】同ケースの要部拡大平面図であって、(イ)は開封前の状態を示し、(ロ)は開封状態を示す。
【符号の説明】
1,2,3…折曲線、5…正面壁、5a…上縁部、9…側壁部、15…蓋板、18…蓋フラップ(係止手段)、19…差込片、19c…被係止縁部(係止手段)、20…ロック用切り込み、21,30…切断線(開封手段)、34…開口部
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a packaging case formed from a plastic sheet, and more particularly to a structure for preventing opening of a packaging case.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as this type of packaging case, a case that is formed by bending a plastic sheet into a box shape and includes a cylindrical side wall portion and a cover plate for closing the opening thereof is known.
And in this packaging case, an article to be packaged is accommodated from the opening, and the opening is closed by the cover plate. In general, the cover is prevented from being opened by adhering the cover plate to the side wall portion. It was.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, from the viewpoint of facilitating the manufacturing process and the like, it is desired to prevent the lid plate from being opened only by assembling without using an adhesive. On the other hand, although the structure which prevents opening of a cover plate by inserting the insertion piece projected upwards from the edge of the side wall part in the notch | locking notch for a cover plate is also considered, in this case, an insertion piece Is simply inserted into the notch, it is possible to easily remove the insertion piece from the notch and open the cover plate.
[0004]
Then, this invention is made | formed in view of the said conventional problem, and makes it a subject to provide the packaging case which can prevent the opening of a cover board reliably, without using an adhesive agent.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The present invention has been made to solve the above problems, and a packaging case according to the present invention is formed by bending a plastic sheet into a box shape, and an insertion piece protruding from a side wall portion is used for locking a lid plate. A packaging case configured to prevent opening of a cover plate by being inserted into a notch, comprising a locking means for locking the insertion piece so as to maintain the insertion state of the insertion piece, and the insertion piece An opening cutting line is formed on the cover plate starting from the lock notch so that the entire exposed opening can be formed on the cover plate. When opening, the insertion piece is pulled upward from the opening. The locking means is configured to be released from the locked state .
[0006]
In this configuration, when the insertion piece is inserted into the locking notch, the locking means locks the insertion piece, so that the insertion state of the insertion piece is maintained.
[0008]
In addition, an opening cutting line starting from the locking notch is formed on the cover plate so that the opening that exposes the entire insert piece can be formed on the cover plate. Since the locking state of the locking means is released by pulling it out, the locking state is released by pulling the insertion piece upward from the opening, so the lid plate can be opened easily. can do.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the packaging case of the present invention will be described with reference to FIGS. 1 to 8.
The packaging case shown in FIG. 1 is assembled into a vertically long box shape by bending a single unfolded plastic sheet as shown in FIG. It is formed. Note that a predetermined folding ruled line is engraved on all the folding lines 1, 2, and 3. In FIG. 3, folding lines 1, 2, and 3 are indicated by broken lines.
[0010]
Here, the plastic sheet is formed from a synthetic resin such as polyester such as polyethylene terephthalate, polyvinyl chloride, polypropylene, and polystyrene, and is preferably hard or semi-rigid. Polypropylene is particularly preferable, and a transparent or translucent one is used. Is done. Further, a thickness of 0.1 mm to 0.8 mm can be adopted, and a thickness of 0.2 mm to 0.5 mm is particularly preferable from the viewpoints of manufacturing, cost, required strength of the case, and the like.
[0011]
Returning to FIG. 1, the packaging case includes a rectangular cylindrical side wall portion 9 including a front wall 5, a back wall 6, and left and right side walls 7, 8, and a total of four bottom flaps 10, so as to close the lower opening of the case. The bottom part 14 comprised from 11, 12, and 13 and the cover plate 15 for obstruct | occluding the upper opening of a case are provided. In addition, side flaps 17 and 16 are extended through folding lines 3 at the upper edge portions of the left and right side walls 7 and 8, respectively. Further, the cover plate 15 is extended to the upper edge portion of the back wall 6 via a folding line 3, and a lid flap 18 is extended to the front end of the lid plate 15 via the folding line 2, as shown in FIG. In addition, the lid flap 18 is folded inside the front wall 5 in a state where the lid plate 15 is closed.
[0012]
Further, an insertion piece 19 having a predetermined width projects upward from the approximate center of the upper edge 5 a of the front wall 5, and a locking cut 20 is formed on the folding line 2 of the lid flap 18. In the state where the upper opening is closed by the cover plate 15 as shown in FIG. 2, in order to maintain the closed state of the cover plate 15, the insertion piece 19 is inserted into the locking notch 20. Hereinafter, an opening prevention structure for preventing the opening of the lid plate 15 will be described.
[0013]
As shown in FIG. 4, the insertion piece 19 protrudes upward from the upper edge portion 5 a of the front wall 5 with a predetermined width L <b> 1. It is configured to be inserted into the locking notch 20 while being bent approximately 90 degrees inward. Therefore, the folding line 1 for bending the insertion piece 19 is formed. The folding line 1 is formed at a position lower than the upper edge portion 5a of the front wall 5 as shown in FIG. 4 to 6, 9, and 10, the folding lines 1 and 2 are indicated by two-dot chain lines.
[0014]
Further, the folding line 1 of the insertion piece 19 is not formed over the entire width so as to cross the insertion piece 19, but has a predetermined length (L 2) substantially at the center in the width direction of the insertion piece 19. Only formed. The upper edge 5a of the front wall 5 and each end of the folding line 1 are cut and separated, and therefore the insertion piece 19 is connected to the front wall 5 only by the folding line 1. As described above, the folding line 1 is formed at a position that is one step lower than the upper edge portion 5a of the front wall 5. Therefore, the insertion piece 19 is connected to the upper edge portion 5a of the front wall 5 from each end portion of the folding line 1. And cut and separated from the front wall 5 so as to bite into the distal end side of the insertion piece 19. Therefore, the insertion piece 19 is inserted into the both sides of the folding line 1 with an inclined edge 19a inclined from the end of the folding line 1 toward the distal end side of the insertion piece 19, and the inclined edge 19a. It has the locked edge part 19c substantially parallel to the folding line 1 so that the side edge part 19b of the piece 19 may be connected (refer FIG. 5 (B)).
[0015]
Since the insertion piece 19 is configured as described above, in a state where the insertion piece 19 is bent approximately 90 degrees inward with respect to the front wall 5, the insertion piece 19 is front wall as shown in FIG. 5 is located one step lower than the upper edge 5a. At the same time, a predetermined gap G is formed between the locked edge 19c and the front wall 5 on both sides of the folding line 1 as seen in FIG. The gap G may be at least as thick as the plastic sheet constituting the packaging case.
[0016]
Furthermore, a substantially U-shaped cutting line 21 (opening means) is engraved on the upper portion of the front wall 5 at a position below the insertion piece 19. In the front wall 5, a separation region 22 that is separated from other regions by a substantially U-shaped cutting line 21 is connected to the insertion piece 19 via the folding line 1. The separation region 22 has substantially the same width as the insertion piece 19. That is. The cutting line 21 connects the vertical line portion 21a continuously formed in the vertical direction to the predetermined height from both side edge portions 19b of the insertion piece 19 and the end portions of the vertical line portions 21a. The horizontal line portion 21b is formed substantially horizontally in the horizontal direction. Specifically, most of each vertical line portion 21a is in a cut state, and an uncut portion 21c is provided only at one position on the lower side. The horizontal line portion 21b is substantially the same, and is in a cut state except that the uncut portions 21c are provided only in two places. Therefore, in this embodiment, the separation area 22 is separated from other areas by cutting a total of four uncut parts 21c. Further, since the vertical line portion 21a is in a state in which a predetermined part on the upper side is cut, when the insertion piece 19 is inserted into the locking cut 20, the uncut portion 21c of the vertical line portion 21a is used as a fulcrum. 22 can be bent forward, and therefore the insertion piece 19 can be easily inserted into the notch 20. However, the cutting line 21 can use various cutting lines such as a perforation in which cut portions and uncut portions are alternately formed, or a so-called half-cut perforation.
[0017]
Next, the locking notch 20 into which the insertion piece 19 is inserted will be described.
As shown in FIG. 6A, the cut 20 is formed on the folding line 2 of the lid flap 18 over a length L3. The length L3 of the cut 20 is set to be approximately equal to the width L1 of the insertion piece 19 or slightly longer (for example, about 1 mm). Further, a biting portion 20 a that bites into the front end side of the lid flap 18 through a step is formed at a position corresponding to the folding line 1 of the insertion piece 19 at a substantially center of the notch 20. Accordingly, as shown in FIG. 6B, when the lid flap 18 is bent approximately 90 degrees downward with respect to the lid plate 15, the size corresponding to the biting amount of the biting portion 20a is formed on the lid flap 18 side of the cut 20. The notch opening 23 is formed. The length L4 of the biting portion 20a is set to be approximately equal to or slightly longer (for example, about 1 to 2 mm) than the length L2 of the folding line 1 of the insertion piece 19. Further, the amount of biting of the biting part 20a, that is, the step D2 between the folding line 2 of the lid flap 18 and the biting part 20a is between the folding line 1 of the insertion piece 19 and the upper edge part 5a of the front wall 5. Is set to be substantially equal to or larger than the step D1.
[0018]
The packaging case configured as described above is assembled in a box shape as shown in FIG. 1, and after various objects to be packaged are stored, the upper opening is closed by the cover plate 15. There are various types of items to be packaged. Among them, foods, pharmaceuticals, cosmetics and the like particularly require unopenability, that is, the so-called tamper function of the cover plate 15. In the present embodiment, when the lid flap 18 is folded inside the side wall portion 9 and the insertion piece 19 in the bent state is inserted into the locking notch 20, the folding curve 1 of the insertion piece 19 becomes the upper edge of the front wall 5. Since a predetermined gap G is formed between the locked edge 19c of the insertion piece 19 and the front wall 5 at a position lower than the portion 5a, the insertion piece as shown in FIG. The base end 19d of 19 automatically fits into the notch opening 23 of the locking notch 20, and a lid flap is provided in the gap G on both sides of the base end 19d of the insertion piece 19 as shown in FIG. Both side portions 18a of the notch opening 23 in 18 enter. Accordingly, when the insertion piece 19 is pulled out of the notch 20 and the cover plate 15 is to be opened, both the locked edges 19c (locked portions) of the insertion piece 19 are on both sides of the notch opening 23 in the lid flap 18. Since it is locked to the portion 18a (locking portion), the insertion piece 19 cannot be easily extracted from the cut 20. That is, even if the lid flap 18 is not bonded to the front wall 5, the lid plate 15 is reliably prevented from being opened. Thus, in this embodiment, the latch which latches the insertion piece 19 in order to maintain the insertion state of the insertion piece 19 from the to-be-latched edge part 19c and the lid | cover flap 18 of the insertion piece 19. Means are configured.
[0019]
And when opening a packaging case, the separation area | region 22 of the front wall 5 is isolate | separated from another area | region by the cutting line 21, and the cover plate 15 is opened upwards like FIG. At the time of opening, the locking state of the insertion piece 19 remains maintained, and therefore the insertion piece 19 and the separation region 22 move upward together with the cover plate 15.
[0020]
As described above, in the packaging case according to the present embodiment, by providing the locking means, it is possible to reliably prevent the lid plate 15 from being opened only by assembling without using an adhesive. The cutting line 21 that can be easily cut is cut when trying to do so, and it can be determined that it has been opened by mischief or the like (tamper-evidence), so it is particularly effective when packaging foods, pharmaceuticals, and cosmetics as packages. Is big. Moreover, as the opening means, a cutting line 21 for separating the insertion piece 19 from the front wall 5 by separating the separation region 22 of the front wall 5 from other regions is provided. It can be opened easily only by the work of separating the cutting line 21. Further, since the insertion piece 19 is formed on the side wall portion 9 and the locking cut 20 is formed on the folding line 2 of the lid flap 18, the lid flap 18 folded inside the side wall portion 9 is inserted into the insertion piece 19. In addition, the cover plate 15 is double-fixed so that the insertion piece 19 is locked by the locking means to maintain the insertion state. 15 can be more reliably prevented from opening compared to the configuration provided in 15, and the peripheral edge of the cover plate 15 can also be prevented from warping upward.
[0021]
In order to more easily separate the separation region 22 of the front wall 5, for example, a substantially semicircular notch 24 may be adjacent to the lower side of the separation region 22 as shown in FIG. . In FIG. 9, a portion that is cross-hatched is a notch 24, and the separation region 22 can be easily separated by inserting a finger into the notch 24. Further, instead of the notch 24, a folding line 25 is formed at a predetermined distance from the horizontal line part 21b downward as shown in FIG. 10, and both vertical line parts 21a are extended to the folding line 25, thereby folding the curve line. It is good also as a structure which bends the area | region 26 between 25 and the horizontal line part 21b back and forth by using the folding line 25 as a fulcrum. In such a configuration in which the notch 24 is not used, it is not necessary to process the sheet residue generated when the notch 24 is formed, and it is possible to prevent dust and the like from entering the packaging case through the notch 24. preferable.
[0022]
In the above embodiment, the case where the cutting line 21 for separating the insertion piece 19 from the front wall 5 is formed on the front wall 5 as the opening means has been described. By forming this cutting line, the locking state of the locking means can be released at the time of opening.
[0023]
For example, the packaging case shown in FIG. 11 is formed by bending the unfolded plastic sheet shown in FIG. 13 into a box shape, and the structure of the locking means is the same as described above, but the opening means is different. Yes. In FIG. 13, folding lines 1, 2, and 3 are indicated by broken lines.
In the packaging case, the cutting wall 21 as described above is not formed on the front wall 5. Instead, slits 31 having a predetermined length are formed on the left and right sides of the insertion piece 19 from the upper edge portion 5a of the front wall 5 downward, so that the insertion piece 19 is easily bent forward. is doing. The folding line 1 etc. of the insertion piece 19 are the same.
[0024]
Then, as shown in FIG. 14, when the lid plate 15 is closed, the insertion piece 19 is locked by the locking means as in the above embodiment, but the cutting line 30 for opening the lid plate 15. Is formed as an opening means. As shown in FIG. 14 (a), the cutting line 30 includes a vertical line portion 30a extending from the both ends of the locking cut 20 to the base end side of the cover plate 15, and terminal portions of both vertical line portions 30a. The horizontal line portion 30b extending in the horizontal direction so as to connect each other is formed in a substantially U-shape as a whole. Each vertical line portion 30a and horizontal line portion 30b have two uncut portions 30c, and the other portions are cut. Then, at the time of opening, by forming a biting portion 20a in the locking notch 20, the region 32 protruding forward in the folded state of the lid flap 18 is manually picked as a knob and pulled upward, thereby locking the notch 20 The cutting line 30 is cut from the starting point, and an area 33 defined by the locking notch 20 and the substantially U-shaped cutting line 30 is separated from the other areas of the cover plate 15. An opening 34 is formed at an upper position of the insertion piece 19 so that the entire insertion piece 19 is exposed (see FIG. 14B). By pulling the insertion piece 19 in a bent state from this state upward from the opening 34 and returning it to a substantially upright state, the locked state between the lid flap 18 and the insertion piece 19 is released, and thus the lid plate 15 is removed. It can be opened upward and opened.
[0025]
It should be noted that the opening 33 is formed so that, for example, only the vertical line portions 30a are cut and the horizontal line portions 30b are left without being cut, instead of separating the area 33 from other areas at the time of opening. May be. Therefore, the cutting line 30 itself may be only both vertical line portions 30a. In any case, the cutting line 30 may be formed starting from the locking cut 20 so that the opening 34 can be formed in the cover plate 15 so that the insertion piece 19 can be taken out of the cover plate 15.
[0026]
In this way, the opening means can operate in various configurations, and any configuration may be used as long as the lid plate 15 is opened by partially cutting the sheet.
The design of the locking means can be changed as appropriate, and in any case, any configuration may be used as long as the insertion state of the insertion piece 19 is maintained by locking the insertion piece 19.
[0027]
【The invention's effect】
As described above, since the locking means for locking the insertion piece to maintain the insertion state of the insertion piece is provided, the lid plate can be reliably prevented from opening without using an adhesive. In addition, a cutting line for opening starting from the locking notch is formed on the cover plate, and an opening that exposes the entire insertion piece can be formed on the cover plate by the cutting line. The lid plate can be easily opened by pulling the insert piece upward, and both the opening prevention function and the ease of opening can be achieved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a packaging case according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a partial perspective view showing a state where a cover plate of the packaging case is closed.
FIG. 3 is a development view of a plastic sheet constituting the packaging case.
FIG. 4 is an enlarged view of a main part of the case.
5 is an enlarged view of a main part of the case, (A) is a front view showing a state where the insertion piece is bent from the state of FIG. 4, and (B) is a plan view of the state. FIG.
FIG. 6 is an enlarged view of the main part of the case, (A) is a plan view showing a state in which the lid flap is not bent, and (B) is a state in which the lid flap is bent from the state (A). FIG.
7 is an enlarged view of a main part of FIG. 2, in which (a) is a front view in a state in which a front wall is omitted, and (b) is a cross-sectional view taken along a line PP in (a).
FIG. 8 is a perspective view showing an opened state of the case.
FIG. 9 is an enlarged view of a main part of a packaging case according to another embodiment of the present invention.
FIG. 10 is an enlarged view of a main part of a packaging case according to another embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a perspective view corresponding to FIG. 1 and showing a packaging case according to another embodiment of the present invention.
12 is a partial perspective view corresponding to FIG. 2 showing a state in which the cover plate of the packaging case is closed.
FIG. 13 is a development view of a plastic sheet constituting the case.
FIG. 14 is an enlarged plan view of a main part of the case, in which (A) shows a state before opening, and (B) shows an opened state.
[Explanation of symbols]
1, 2, 3 ... Folding curve, 5 ... Front wall, 5a ... Upper edge, 9 ... Side wall, 15 ... Cover plate, 18 ... Cover flap (locking means), 19 ... Insert, 19c ... Engagement Stop edge portion (locking means), 20 ... cutting for locking, 21, 30 ... cutting line (opening means), 34 ... opening

Claims (1)

プラスチックシートから箱状に折り曲げ形成され、側壁部に突設された差込片を蓋板のロック用切り込みに差し込むことによって蓋板の開封を防止するように構成された包装ケースであって、差込片の差込状態を維持すべく差込片を係止する係止手段を備え、差込片全体が露出する開口部を蓋板に形成できるように、ロック用切り込みを起点とした開封用の切断線が蓋板に形成され、開封時に前記開口部から差込片を上方に引き出すことによって係止手段の係止状態が解除されるように構成されていることを特徴とする包装ケース。A packaging case configured to be bent from a plastic sheet into a box shape and configured to prevent opening of the lid plate by inserting an insertion piece protruding from the side wall portion into a locking notch of the lid plate, For opening from the notch for locking so that the cover plate can be formed with an opening that exposes the entire insertion piece, with locking means for locking the insertion piece to maintain the insertion state of the insertion piece The packaging case is configured such that the cutting line is formed on the lid plate, and the locking means is unlocked by pulling the insertion piece upward from the opening at the time of opening .
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