JP4148354B2 - 証券格付システム、証券格付方法、証券格付サーバ、証券格付サーバ制御方法、証券格付サーバ制御プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

証券格付システム、証券格付方法、証券格付サーバ、証券格付サーバ制御方法、証券格付サーバ制御プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、証券の格付けを取り扱う証券格付システム、証券格付方法、証券格付サーバ、証券格付サーバ制御方法、証券格付サーバ制御プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
債券に投資をした投資家は、その債券の発行者の経営状態が悪化すると、その債券の元本の償還および利息の支払いを受けることができなくなる。
【0003】
したがって、債券への投資を考えている投資家は、その投資をする前に、債券の元本の償還および利息の支払いの確実性(以下、「債券の安全性」という。)を様々な材料を用いて判断しなければならない。
【0004】
この債券の安全性を判断する材料としては、債券の発行者が自ら公開する情報やこの債券の発行者の社会における信用度などがあるが、現在、債券の安全性を判断する材料として投資家に最も信頼されている情報は、債券の安全性をAAA(トリプル・エー)やAA(ダブリュー・エー)やA(シングル・エー)などの簡単な記号でランク付けして表示する「債券の格付け」である。
【0005】
この債券の格付けは、従来、公正な第三者の立場にある格付機関により行われていた。
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、この格付機関は、公正な第三者の立場にあるといえども、自己の価値観のみを頼りにして債券の格付けを行っている。したがって、従来は、ある債券の格付けと他の債券の格付けとが客観的に行われているという保証がどこにもなかった。
【0007】
そこで、かかる事情に鑑み、本発明は、証券要素、たとえば、「保証人」が同一の「日本国」である証券には、すべて同一の格付寄与値を与えるという意味において証券の格付けを客観的に行う、証券格付システム、証券格付方法、証券格付サーバ、証券格付サーバ制御方法、証券格付サーバ制御プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、上記課題は、前記特許請求の範囲に記載の手段により、解決される。
【0009】
本発明に係る証券格付システムは、証券格付サーバと、当該証券格付サーバに通信網を介して接続される証券格付クライアントおよび管理者クライアントとを有する証券格付システムである。
【0010】
そして、前記証券格付サーバは、証券の名称、券面額、公共事業の内容、企画者、遂行者、保証人、償還期限、利率、保証限度、配当、既発行数及び送信数を含む証券を構成する証券要素を証券ごとに記録する証券情報テーブルを格納する証券情報テーブル格納手段と、前記証券要素が有する証券の格付に対する寄与値を格付寄与値として記録する格付寄与値テーブルを用いて各証券情報テーブルにおける当該格付寄与値の総和をそれぞれ算出し、当該算出した格付寄与値の総和を当該証券情報テーブルに格付値として記録する格付値算出手段と、前記証券格付クライアントから証券情報テーブル送信要求を受信した場合に、前記証券情報テーブルを当該証券格付クライアントに送信する証券情報テーブル送信手段と、管理者クライアントのみが前記格付寄与値テーブルにアクセスできるように前記格付寄与値テーブルにアクセスしてくるクライアントを認証する認証手段と、前記管理者クライアントから格付寄与値テーブル更新要求を受信した場合に、前記格付寄与値テーブルに記録される前記格付寄与値を更新する格付寄与値テーブル更新手段とを有する。
【0011】
また、前記証券格付クライアントは、前記証券情報テーブル送信要求を前記証券格付サーバに送信する証券情報テーブル送信要求送信手段と、前記証券格付サーバから前記証券情報テーブルを受信する証券情報テーブル受信手段とを有する。
【0012】
更に、前記管理者クライアントは、前記格付寄与値テーブル更新要求を前記証券格付サーバに送信する格付寄与値テーブル更新要求送信手段を有する。
【0013】
そして、前記証券格付サーバは、さらに、前記証券情報テーブルが前記証券情報テーブル送信手段によって前記証券格付クライアントに送信された場合に、当該送信された証券情報テーブルに記録されている証券要素である送信数を1つ増加させる送信数カウント手段を有する。
【0014】
この証券格付けシステムにおいて、前記証券格付サーバは、さらに、前記証券格付クライアントから証券格付値比較情報送信要求を受信した場合に、各証券情報テーブルにそれぞれ記録されている各証券の前記格付値を複数の証券について比較する証券格付値比較情報を作成し、これを当該証券格付クライアントに送信する証券格付値比較情報作成送信手段を有し、前記証券格付クライアントは、さらに、前記証券格付値比較情報送信要求を前記証券格付サーバに送信する証券格付値比較情報送信要求送信手段と、前記証券格付サーバから前記証券格付値比較情報を受信する証券格付値比較情報受信手段とを有していても良い。
【0015】
本発明は、更に、この証券格付システムによって実行される証券格付方法であり、更に、この証券格付システムに用いられる証券格付サーバであり、更に、この証券格付サーバの制御方法であり、更に、この証券格付サーバの制御プログラムであり、このプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、添付した図面を参照しつつ、本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。
第1参考例
図1は、本発明の第1参考例に係る証券格付システムを説明する図である。図1に示すように、本発明の第1参考例に係る証券格付システムは、証券格付サーバ100aと、この証券格付サーバ100aに接続された通信網300と、この通信網300に接続された証券格付クライアント200aとを有している。
【0017】
ここで、証券格付サーバ100aは、ワークステーションやパーソナルコンピュータなどのサーバコンピュータである。
【0018】
また、証券格付クライアント200aは、デスクトップパソコンやノートパソコンや携帯電話や携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)などのクライアントコンピュータである。
【0019】
また、通信網300は、インターネット網や電話回線網など、または、これら網を組み合わせた網である。
【0020】
図1の第1参考例に係る証券格付システムにおいて、証券格付サーバ100aと証券格付クライアント200aは、通信網300を介して通信する。
【0021】
図2は、図1の証券格付サーバ100aの構成を示す図である。図2に示すように、証券格付サーバ100aは、プログラムに従って証券格付サーバ100aの処理を実行するCPU(Central Processing Unit)110aと、各種制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)120aと、一時的にデータを記憶するRAM(Random Access Memory)130aと、証券格付サーバ100aの処理に関する各種の表示を行うディスプレイ140aと、通信網300を介して通信するための制御を行うNIC(Network Interface Card)などのインタフェース150aと、データの入力や操作指示を行うためのキーボードやマウスなどの入力部160aと、アプリケーションプログラムなどの実行プログラムを格納するハードディスク170aとを有している。
【0022】
証券格付サーバ100aの処理は、CPU110aが、ハードディスク170aに格納されている実行プログラムを実行することにより行われる。なお、第1参考例においては、この実行プログラムがハードディスク170aに格納されている場合について説明するが、本発明においては、この実行プログラムを、ハードディスク170aではなく、ROM120aに格納することもできる。この場合、証券格付サーバ100aの処理は、CPU110aが、ROM120aに格納されている実行プログラムを実行することにより行われる。
【0023】
図3は、ハードディスク170aに格納されている実行プログラムの各機能をモジュールごとに説明する図である。図3に示すように、実行プログラムは、証券情報テーブル格納モジュール171aと、格付寄与値テーブルを記録する格付寄与値テーブル格納モジュール172aと、格付値算出モジュール173aと、証券情報テーブルを送信する証券情報テーブル送信モジュール174aとを有している。
【0024】
証券情報テーブル格納モジュール171aは、証券情報テーブルをハードディスク170aに格納するソフトウェアである。ここで、証券情報テーブルとは、証券要素を証券ごとに記録するテーブルであって、たとえば、図27〜図66に記載されたテーブルをいう。
【0025】
また、証券要素とは、証券を構成するデータであって、たとえば、図27〜図66に記載の「証券の名称」、「券面額(万円)」、「公共事業の内容」、「企画者」、「遂行者」、「保証人」、「償還期限」、「利率(年)」、「保証限度」、「配当」、「既発行数」、「送信数(回)」などをいう。
【0026】
格付寄与値テーブル格納モジュール172aは、格付寄与値テーブルをハードディスク170aに格納するソフトウェアである。ここで、格付寄与値テーブルとは、格付寄与値を証券要素ごとに記録するテーブルをいい、たとえば、図14〜図25に記載されたテーブルをいう。ここで、格付寄与値とは、証券要素が有する証券の格付に対する寄与値であって、たとえば、証券要素「保証人」が「日本国」である場合、この「日本国」という証券要素は、「90」という格付寄与値を有する(図19)。
【0027】
なお、2者以上の国または地方公共団体、2者以上の企業、1者の国または地方公共団体と1者の企業、1者の国または地方公共団体と2者以上の企業、2者以上の国または地方公共団体と1者の企業、2者以上の国または地方公共団体と2者以上の企業が、それぞれ、証券によって調達された資金が投下される公共事業の企画者または遂行者、証券の保証人になる場合がある。
【0028】
この場合の証券要素「企画者」、証券要素「遂行者」、証券要素「保証人」の格付寄与値は、国または地方公共団体・企業が有する格付寄与値の和となる。すなわち、たとえば、証券要素「遂行者」が「東京都・ラスベガスの或るカジノ運営会社」である場合には、この「東京都・ラスベガスの或るカジノ運営会社」という証券要素は、70+40=「110」という格付寄与値を有する(図18)。
【0029】
格付値算出モジュール173aは、証券要素が有する証券の格付に対する寄与値を格付寄与値として記録する格付寄与値テーブルを用いて各証券情報テーブルにおける格付寄与値の総和をそれぞれ算出し、この算出した格付寄与値の総和を証券情報テーブルに格付値として記録するソフトウェアである。
【0030】
ここで、格付値とは、証券の格付を数値で表したものである。上記したように、各証券情報テーブルにおける格付寄与値の総和が格付値となる。
【0031】
たとえば、図27の第1の証券情報テーブル(券面額100万円の「お台場カジノ証券」)については、「証券の名称」=「90」、「券面額(万円)」=「70」、「公共事業の内容」=「90」、「企画者」=「90」、「遂行者」=「110」、「保証人」=「80」、「償還期限」=「30」、「利率(年)」=「60」、「保証限度」=「20」、「配当」=「0」、「既発行数」=「100」、「送信数(回)」=「100」であるため、「90」+「70」+「90」+「90」+「110」+「80」+「30」+「60」+「20」+「0」+「100」+「100」=「840」が格付値となる。
【0032】
また、たとえば、図42の第16の証券情報テーブル(券面額100万円の「日本高速道路証券」)については、「証券の名称」=「40」、「券面額(万円)」=「70」、「公共事業の内容」=「40」、「企画者」=「0」、「遂行者」=「50」、「保証人」=「90」、「償還期限」=「20」、「利率(年)」=「60」、「保証限度」=「10」、「配当」=「100」、「既発行数」=「100」、「送信数(回)」=「80」であるため、「40」+「70」+「40」+「0」+「50」+「90」+「20」+「60」+「10」+「100」+「100」+「80」=「660」が格付値となる。
【0033】
このように、図27の第1の証券情報テーブル(券面額100万円の「お台場カジノ証券」)と、図42の第16の証券情報テーブル(券面額100万円の「日本高速道路証券」)とは、券面額(万円)と利率(年)とについて同一の証券要素を有しているため、両証券には、券面額(万円)と利率(年)とについては、「券面額(万円)」=「70」、「利率(年)」=「60」というように、同一の格付寄与値が与えられる。
【0034】
もっとも、両証券の証券要素は、券面額(万円)および利率(年)については一致するが、これら以外の証券要素については相違する。したがって、両証券の格付値は異なっている(上記したように、券面額100万円の「お台場カジノ証券」(図27の第1の証券情報テーブル)の格付値は「840」であり、図42の券面額100万円の「日本高速道路証券」(第16の証券情報テーブル)は、660」である。)。
【0035】
証券情報テーブル送信モジュール174aは、図1の証券格付クライアント200aから送信された証券情報テーブル送信要求を受信した場合に、図27〜図66の証券情報テーブルを証券格付クライアント200aに送信するソフトウェアである。
【0036】
ここで、証券情報テーブル送信要求は、図1の証券格付サーバ100aから証券格付クライアント200aにあらかじめ送信された図26のトップページにおいて、ユーザが、特定の証券の特定の券面額をマウスなどでクリックした場合に、証券格付クライアント200aから証券格付サーバ100aに送信される。この証券情報テーブル送信要求は、証券格付クライアント200aが、証券格付サーバ100aに対して、クリックした券面額の証券に関する情報の送信を要求するものである。
【0037】
上記のような各モジュールを有する実行プログラムを、図2のCPU110aで実行することにより、証券格付サーバ100aは、図4に示す処理を行う。以下、図4を参照しつつ、証券格付サーバ100aが行う処理を説明する。
【0038】
図4は、証券格付サーバ100aが行う処理を説明するフローチャートである。証券格付サーバ100aは、ステップS101で、格付寄与値テーブルを用いて各証券情報テーブルにおける格付寄与値の総和をそれぞれ算出し、この算出した格付寄与値の総和を証券情報テーブルに格付値として記録する。
【0039】
証券格付サーバ100aは、ステップS102で、証券格付クライアント200aからトップページ送信要求を受信したか否かを判断し、証券格付クライアント200aからトップページ送信要求を受信した場合には、ステップS103で、図26のトップページを証券格付クライアント200aに送信する。
【0040】
つぎに、証券格付サーバ100aは、ステップS104で、証券格付クライアント200aから証券情報テーブル送信要求を受信したか否かを判断し、証券格付クライアント200aから証券情報テーブル送信要求を受信した場合には、ステップS105で、証券情報テーブルを証券格付クライアント200aに送信する。
【0041】
なお、本第1参考例に係る証券格付システムにおいては、図1に示すように、証券格付クライアント200aとしてノートパソコンを用いたが、本発明の証券格付クライアントは、ノートパソコンに限られない。
【0042】
したがって、本発明の証券格付クライアントには、証券情報テーブル送信要求を証券格付サーバに送信でき、この証券格付サーバから証券情報テーブルを受信できる、デスクトップパソコンやノートパソコンや携帯電話やPDAなどのクライアントコンピュータがすべて含まれる。
【0043】
以上説明したように、本発明の第1の参考例に係る証券格付システムによれば、証券要素、たとえば、「保証人」が同一の「日本国」である証券には、すべて同一の格付寄与値が与えられる。したがって、本発明の第1参考例に係る証券格付システムによれば、証券の格付けを客観的に行うことができる。
第2参考例
図5は、本発明の第2参考例に係る証券格付システムを説明する図である。図5に示すように、本発明の第2参考例に係る証券格付システムは、証券格付サーバ100bと、この証券格付サーバ100bに接続された通信網300と、この通信網300に接続された証券格付クライアント200aおよび管理者クライアント400とを有している。
【0044】
この第2参考例に係る証券格付システムは、証券格付サーバ100bを有する点で、証券格付サーバ100aを有する上記第1参考例に係る証券格付システムと相違する。また、この第2参考例に係る証券格付システムは、管理者クライアント400を有する点で、この管理者クライアント400を有さない上記第1参考例に係る証券格付システムと相違する。第2参考例に係る証券格付システムは、証券格付サーバ100bを有する点および管理者クライアント400を有する点以外の点については、上記第1参考例に係る証券格付システムと同様の構成を有している。
【0045】
図5の証券格付サーバ100bは、図1の証券格付サーバ100aと同様に、図2に示す構成を有している。しかし、証券格付サーバ100bのCPU(図示せず)が実行する実行プログラムは、図6に示すように、格付寄与値テーブル更新モジュール175bを有する点で、図1の証券格付サーバ100aのCPU110aが実行する実行プログラムと相違する。
【0046】
なお、図5の証券格付サーバ100bのCPU(図示せず)が実行する実行プログラムにおける、証券情報テーブル格納モジュール171b、格付寄与値テーブル格納モジュール172b、格付値算出モジュール173b、証券情報テーブル送信モジュール174bは、それぞれ、図1の証券格付サーバ100aのCPU110aが実行する実行プログラムにおける、証券情報テーブル格納モジュール171a、格付寄与値テーブル格納モジュール172a、格付値算出モジュール173a、証券情報テーブル送信モジュール174a、と同じソフトウェアである。
【0047】
図5の証券格付サーバ100bのCPU(図示せず)が実行する実行プログラムにおける格付寄与値テーブル更新モジュール175bは、図5の管理者クライアント400から送信された格付寄与値テーブル更新要求を受信した場合に、図14〜図25の格付寄与値テーブルに記録される格付寄与値を更新する。
【0048】
ここで、管理者とは、格付寄与値テーブルに記録される格付寄与値を管理する者である。したがって、管理者は、たとえば、「お台場にカジノを建設し運営する」という公共事業の内容に関して、国民や都民の人気・支持が上昇した場合には、図16の公共事業の内容に係る格付寄与値テーブルにおける「お台場にカジノを建設し運営する」の格付寄与値を「90」から「100」に書き換える。
【0049】
また、管理者は、たとえば、米国の景気が悪化したという場合には、図19の保証人に係る格付寄与値テーブルにおける「米国」の格付寄与値を「80」から「60」に書き換える。したがって、図5の管理者クライアント400から証券格付サーバ100bに送信された格付寄与値テーブル更新要求は、管理者クライアント400が証券格付サーバ100bに格付寄与値テーブルの更新を要求するものである。
【0050】
この格付寄与値テーブル更新モジュール175bを有する実行プログラムをCPUによって実行する証券格付サーバ100bは、図7に示す処理を行う。図7の証券格付サーバ100bが行う処理のうち、ステップS101〜ステップS105は、それぞれ、上記第1の実施の形態の証券格付サーバ100aにおけるステップS101〜ステップS105と同じステップである。
【0051】
第2参考例において、証券格付サーバ100bは、まず、ステップS106で、管理者クライアント400から格付寄与値テーブル更新要求を受信したか否かを判断し、格付寄与値テーブル更新要求を受信した場合には、格付寄与値テーブルに記録される格付寄与値を更新する。
【0052】
そして、証券格付サーバ100bは、ステップS106の後に、ステップS101を実行し、ついで、ステップS102〜ステップS105を、第1参考例の場合と同様に実行する。
【0053】
なお、本第2参考例に係る証券格付システムにおいては、図5に示すように、証券格付クライアント200aとして携帯電話を用いたが、本発明の証券格付クライアントは、携帯電話に限られない。したがって、本発明の証券格付クライアントには、証券情報テーブル送信要求を証券格付サーバに送信でき、この証券格付サーバから証券情報テーブルを受信できる、デスクトップパソコンやノートパソコンや携帯電話やPDAなどのクライアントコンピュータがすべて含まれる。また、本第2参考例に係る証券格付システムにおいては、図5に示すように、管理者クライアント400としてノートパソコンを用いたが、本発明の管理者クライアントは、ノートパソコンに限られない。したがって、本発明の管理者クライアントには、格付寄与値テーブル更新要求を証券格付サーバに送信できる、デスクトップパソコンやノートパソコンや携帯電話やPDAなどのクライアントコンピュータがすべて含まれる。
【0054】
以上説明したように、本発明の第2参考例に係る証券格付システムによれば、管理者が、パーソナルコンピュータやPDAを用いて、格付寄与値テーブルを更新できる。したがって、本発明の第2参考例に係る証券格付システムによれば、国際情勢や景気の動向や国民の人気などを証券要素の格付寄与値に反映させることができる。
【0055】
なお、後述する本発明の証券格付システムでは、管理者の管理者クライアント400のみが、図14〜図25の格付寄与値テーブルにアクセスできるよう、格付寄与値テーブルにアクセスしてくる者を認証する認証手段を証券格付サーバ100bにおいて有する。したがって、この認証により、管理者以外の者は、図27〜図66の証券情報テーブルを見ることができても図14〜図25の格付寄与値テーブルを見ることができなくなる。よって、証券格付サーバ100bがこの認証する手段を有することで、証券格付クライアント200aは、証券の格付値を知ることはできるが、各証券要素が有する格付寄与値を知ることはできない。
第3参考例
図8は、本発明の第3の実施の形態を示す図である。図8に示すように、本発明の第3参考例に係る証券格付システムは、証券格付サーバ100cと、この証券格付サーバ100cに接続された通信網300と、この通信網300に接続された証券格付クライアント200bおよび管理者クライアント400とを有している。この第3参考例に係る証券格付システムは、証券格付サーバ100cを有する点で、証券格付サーバ100bを有する上記第2参考例に係る証券格付システムと相違する。また、この第3参考例に係る証券格付システムは、証券格付クライアント200bを有する点で、この証券格付クライアント200bを有さない上記第2参考例に係る証券格付システムと相違する。第3参考例に係る証券格付システムは、証券格付サーバ100cを有する点および証券格付クライアント200bを有する点以外の点については、上記第2参考例に係る証券格付システムと同様の構成を有している。
【0056】
図8の証券格付サーバ100cは、図5の証券格付サーバ100bと同様に、図2に示す構成を有している。しかし、証券格付サーバ100cのCPU(図示せず)が実行する実行プログラムは、図9に示すように、証券格付値比較情報作成送信モジュール176cを有する点で、図5の証券格付サーバ100bのCPU(図示せず)が実行する実行プログラムと相違する。
【0057】
なお、図8の証券格付サーバ100cのCPU(図示せず)が実行する実行プログラムにおける、証券情報テーブル格納モジュール171c、格付寄与値テーブル格納モジュール172c、格付値算出モジュール173c、証券情報テーブル送信モジュール174c、格付寄与値テーブル更新モジュール175cは、それぞれ、図5の証券格付サーバ100bのCPU(図示せず)が実行する実行プログラムにおける、証券情報テーブル格納モジュール171b、格付寄与値テーブル格納モジュール172b、格付値算出モジュール173b、証券情報テーブル送信モジュール174b、格付寄与値テーブル更新モジュール175bと同じソフトウェアである。
【0058】
図8の証券格付サーバ100cのCPU(図示せず)が実行する実行プログラムにおける証券格付値比較情報作成送信モジュール176cは、図8の証券格付クライアント200bから送信された証券格付値比較情報送信要求を受信した場合に、証券格付値比較情報を作成するソフトウェアである。
【0059】
ここで、証券格付値比較情報送信要求は、図8の証券格付サーバ100cから証券格付クライアント200bにあらかじめ送信された図26のトップページにおいて、ユーザが、「全証券の比較」をマウスなどでクリックした場合に、証券格付クライアント200bから証券格付サーバ100cに送信される。この証券格付値比較情報送信要求は、証券格付クライアント200bが、証券格付サーバ100cに対して、証券格付値比較情報を送信するよう要求するものである。
【0060】
また、証券格付値比較情報とは、図27〜図66の各証券情報テーブルにそれぞれ記録されている各証券の格付値を複数の証券について比較する情報であって、たとえば、図67〜図70に示す格付値の棒グラフや図71に示す格付値の円グラフをいう。
【0061】
証券格付値比較情報作成送信モジュール176cは、作成した証券格付値比較情報を、証券格付値比較情報送信要求を送信した証券格付クライアント200bに送信する。
【0062】
この証券格付値比較情報作成送信モジュール176cを有する実行プログラムをCPUで実行する証券格付サーバ100cは、図10に示す処理を行う。図8の証券格付サーバ100cが行う処理のうち、ステップS101〜ステップS107は、それぞれ、上記第2参考例の証券格付サーバ100bにおけるステップS101〜ステップS107と同じステップである。
【0063】
第3参考例において、証券格付サーバ100cは、上記ステップS104で、証券格付クライアント200bから証券情報テーブル送信要求を受信したか否かを判断し、証券格付クライアント200bから証券情報テーブル送信要求を受信していない場合に、ステップS108で、証券格付クライアント200bから証券格付値比較情報送信要求を受信したか否かを判断する。
【0064】
そして、証券格付サーバ100cは、証券格付クライアント200bから証券格付値比較情報送信要求を受信した場合には、各証券情報テーブルにそれぞれ記録されている各証券の格付値を複数の証券について比較する証券格付値比較情報を作成し、これを証券格付クライアント200bに送信する。
【0065】
なお、第3参考例に係る証券格付システムにおいては、図8に示すように、証券格付クライアント200bとしてPDAを用いたが、本発明の証券格付クライアントは、PDAに限られない。したがって、本発明の証券格付クライアントには、証券情報テーブル送信要求を証券格付サーバに送信でき、この証券格付サーバから証券情報テーブルを受信でき、さらに、証券格付値比較情報送信要求を証券格付サーバに送信でき、証券格付サーバから証券格付値比較情報を受信できる、デスクトップパソコンやノートパソコンや携帯電話やPDAなどのクライアントコンピュータがすべて含まれる。また、第3参考例に係る証券格付システムにおいては、図8に示すように、管理者クライアント400として携帯電話を用いたが、本発明の管理者クライアントは、携帯電話に限られない。したがって、本発明の管理者クライアントには、格付寄与値テーブル更新要求を証券格付サーバに送信できる、デスクトップパソコンやノートパソコンや携帯電話やPDAなどのクライアントコンピュータがすべて含まれる。
【0066】
以上説明したように、本発明の第3参考例に係る証券格付システムによれば、証券格付サーバ100cから証券格付クライアント200bに上記証券格付値比較情報が送信されるため、投資家は各証券の格付値を容易に比較できる。
【0067】
なお、第3参考例で説明した証券格付サーバ100cから証券格付クライアント200bに証券格付値比較情報を送信する構成は、次に説明する本発明を適用した証券格付システムに組み込むこともできる。
本発明の実施の形態
図11は、本発明の実施の形態を示す図である。図11に示すように、本発明の実施の形態に係る証券格付システムは、証券格付サーバ100dと、この証券格付サーバ100dに接続された通信網300と、この通信網300に接続された証券格付クライアント200bおよび管理者クライアント400とを有している。この本発明の実施の形態に係る証券格付システムは、証券格付サーバ100dを有する点で、証券格付サーバ100cを有する上記第3の実施の形態に係る証券格付システムと相違する。証券格付サーバ100dを有する点以外の点については、本発明の実施の形態に係る証券格付システムは、上記第3参考例に係る証券格付システムと同様の構成を有している。
【0068】
図11の証券格付サーバ100dは、図8の証券格付サーバ100cと同様に、図2に示す構成を有している。しかし、証券格付サーバ100dのCPU(図示せず)が実行する実行プログラムは、図12に示すように、送信数カウントモジュール177dを有する点で、図9の証券格付サーバ100cのCPU(図示せず)が実行する実行プログラムと相違する。
【0069】
なお、図11の証券格付サーバ100dのCPU(図示せず)が実行する実行プログラムにおける、証券情報テーブル格納モジュール171d、格付寄与値テーブル格納モジュール172d、格付値算出モジュール173d、証券情報テーブル送信モジュール174d、格付寄与値テーブル更新モジュール175d、証券格付値比較情報作成送信モジュール176dは、それぞれ、図9の証券格付サーバ100cのCPU(図示せず)が実行する実行プログラムにおける、証券情報テーブル格納モジュール171c、格付寄与値テーブル格納モジュール172c、格付値算出モジュール173c、証券情報テーブル送信モジュール174c、格付寄与値テーブル更新モジュール175c、証券格付値比較情報作成送信モジュール176cと同じソフトウェアである。
【0070】
図11の証券格付サーバ100dのCPU(図示せず)が実行する実行プログラムにおける送信数カウントモジュール177dは、証券情報サーバ100dが証券情報テーブルを証券格付クライアント200bに送信した場合に、この証券情報テーブルが記録する証券要素である送信数を1つ増加させる。ここで、送信数とは、ある証券情報テーブルが証券格付クライアントに送信された回数を示すデータである。
【0071】
この送信数カウントモジュール177dを有する実行プログラムをCPUで実行する証券格付サーバ100dは、図13に示す処理を行う。図11の証券格付サーバ100dが行う処理のうち、ステップS101〜ステップS109は、それぞれ、上記第3の実施の形態の証券格付サーバ100cにおけるステップS101〜ステップS109と同じステップである。証券格付サーバ100dは、上記したステップS106で証券格付クライアントに証券情報テーブルを送信した後に、ステップS110で、この送信した証券情報テーブルが記録する証券要素である送信数を1つ増加させる。
【0072】
なお、本発明の実施の形態に係る証券格付システムにおいては、図11に示すように、証券格付クライアント200bとしてデスクトップパソコンを用いたが、本発明の証券格付クライアントは、デスクトップパソコンに限られない。したがって、本発明の証券格付クライアントには、証券情報テーブル送信要求を証券格付サーバに送信でき、この証券格付サーバから証券情報テーブルを受信でき、さらに、証券格付値比較情報送信要求を証券格付サーバに送信でき、証券格付サーバから証券格付値比較情報を受信できる、デスクトップパソコンやノートパソコンや携帯電話やPDAなどのクライアントコンピュータがすべて含まれる。また、本発明の実施の形態に係る証券格付システムにおいては、図11に示すように、管理者クライアント400としてPDAを用いたが、本発明の管理者クライアントは、PDAに限られない。したがって、本発明の管理者クライアントには、格付寄与値テーブル更新要求を証券格付サーバに送信できる、デスクトップパソコンやノートパソコンや携帯電話やPDAなどのクライアントコンピュータがすべて含まれる。
【0073】
以上説明したように、本発明の実施の形態に係る証券格付システムにおいては、証券情報テーブルが証券格付クライアント200bに送信されると、この証券情報テーブルの送信数が1つ増加するが、この送信数は、証券要素であり、格付寄与値を有する。したがって、本発明の実施の形態に係る証券格付システムによれば、証券情報テーブルが証券格付クライアントに送信された回数、すなわち、ユーザによる証券情報テーブルのアクセス数を証券の格付値に反映させることができる。よって、本発明の実施の形態に係る証券格付システムによれば、ユーザ間の人気をアクセス数の観点から証券の格付値に反映させることができる。
【0074】
なお、本発明の実施の形態においては、各実行プログラムを、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)やDVD−ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して、譲渡や配布などすることができる。また、本発明の実施の形態においては、上記実行プログラムが有する各モジュールを異なる記録媒体に分散させて格納することにより、実行プログラム自体は格納されていないが、1つまたは数個のモジュールが格納されている記録媒体を譲渡や配布などすることができる。したがって、実行プログラムが格納された記録媒体の譲渡人や、1つまたは数個のモジュールが格納された記録媒体の譲渡人は、これら実行プログラムや1つまたは数個のモジュールを、通信網を介することなく譲受人に引き渡すことができる。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、同一の証券要素を有する証券には、その同一の証券要素に関する限り、同一の格付寄与値が与えられる。そして、本発明によれば、各証券要素の格付寄与値の総和が、証券の格付けを数値で示す格付値となる。よって、本発明によれば、証券要素、たとえば、「保証人」が同一の「日本国」である証券には、すべて同一の格付寄与値を与えるという意味において証券の格付けを客観的に行うことができる。また、証券情報テーブルが証券情報テーブル送信手段によって証券格付クライアントに送信された場合に、送信された証券情報テーブルに記録されている証券要素である送信数を1つ増加させることで、証券情報テーブルのアクセス数を証券の格付値に反映させることができ、ユーザ間の人気をアクセス数の観点から証券の格付値に反映させることができ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1参考例に係る証券格付システムを示す図である。
【図2】 証券格付サーバ100aの構成を示す図である。
【図3】 第1参考例に係る証券格付サーバ100aのCPUが実行する実行プログラムの各機能を機能モジュールごとに説明する図である。
【図4】 証券格付サーバ100aが行う処理を説明するフローチャートである。
【図5】 本発明の第2参考例に係る証券格付システムを示す図である。
【図6】 第2参考例に係る証券格付サーバ100bのCPUが実行する実行プログラムの各機能を機能モジュールごとに説明する図である。
【図7】 証券格付サーバ100bが行う処理を説明するフローチャートである。
【図8】 本発明の第3参考例に係る証券格付システムを示す図である。
【図9】 第3参考例に係る証券格付サーバ100cのCPUが実行する実行プログラムの各機能を機能モジュールごとに説明する図である。
【図10】 証券格付サーバ100cが行う処理を説明するフローチャートである。
【図11】 本発明の実施の形態に係る証券格付システムを示す図である。
【図12】 本発明の実施の形態に係る証券格付サーバ100dのCPUが実行する実行プログラムの各機能を機能モジュールごとに説明する図である。
【図13】 証券格付サーバ100dが行う処理を説明するフローチャートである。
【図14】 証券の名称に係る格付寄与値テーブルを示す図である。
【図15】 券面額に係る格付寄与値テーブルを示す図である。
【図16】 公共事業の内容に係る格付寄与値テーブルを示す図である。
【図17】 企画者に係る格付寄与値テーブルを示す図である。
【図18】 遂行者に係る格付寄与値テーブルを示す図である。
【図19】 保証人に係る格付寄与値テーブルを示す図である。
【図20】 償還期限に係る格付寄与値テーブルを示す図である。
【図21】 利率に係る格付寄与値テーブルを示す図である。
【図22】 保証限度に係る格付寄与値テーブルを示す図である。
【図23】 配当に係る格付寄与値テーブルを示す図である。
【図24】 既発行数に係る格付寄与値テーブルを示す図である。
【図25】 送信数に係る格付寄与値テーブルを示す図である。
【図26】 トップページを示す図である。
【図27】 第1の証券情報テーブルを示す図である。
【図28】 第2の証券情報テーブルを示す図である。
【図29】 第3の証券情報テーブルを示す図である。
【図30】 第4の証券情報テーブルを示す図である。
【図31】 第5の証券情報テーブルを示す図である。
【図32】 第6の証券情報テーブルを示す図である。
【図33】 第7の証券情報テーブルを示す図である。
【図34】 第8の証券情報テーブルを示す図である。
【図35】 第9の証券情報テーブルを示す図である。
【図36】 第10の証券情報テーブルを示す図である。
【図37】 第11の証券情報テーブルを示す図である。
【図38】 第12の証券情報テーブルを示す図である。
【図39】 第13の証券情報テーブルを示す図である。
【図40】 第14の証券情報テーブルを示す図である。
【図41】 第15の証券情報テーブルを示す図である。
【図42】 第16の証券情報テーブルを示す図である。
【図43】 第17の証券情報テーブルを示す図である。
【図44】 第18の証券情報テーブルを示す図である。
【図45】 第19の証券情報テーブルを示す図である。
【図46】 第20の証券情報テーブルを示す図である。
【図47】 第21の証券情報テーブルを示す図である。
【図48】 第22の証券情報テーブルを示す図である。
【図49】 第23の証券情報テーブルを示す図である。
【図50】 第24の証券情報テーブルを示す図である。
【図51】 第25の証券情報テーブルを示す図である。
【図52】 第26の証券情報テーブルを示す図である。
【図53】 第27の証券情報テーブルを示す図である。
【図54】 第28の証券情報テーブルを示す図である。
【図55】 第29の証券情報テーブルを示す図である。
【図56】 第30の証券情報テーブルを示す図である。
【図57】 第31の証券情報テーブルを示す図である。
【図58】 第32の証券情報テーブルを示す図である。
【図59】 第33の証券情報テーブルを示す図である。
【図60】 第34の証券情報テーブルを示す図である。
【図61】 第35の証券情報テーブルを示す図である。
【図62】 第36の証券情報テーブルを示す図である。
【図63】 第37の証券情報テーブルを示す図である。
【図64】 第38の証券情報テーブルを示す図である。
【図65】 第39の証券情報テーブルを示す図である。
【図66】 第40の証券情報テーブルを示す図である。
【図67】 格付値の棒グラフを示す図である。
【図68】 格付値の棒グラフを示す図である。
【図69】 格付値の棒グラフを示す図である。
【図70】 格付値の棒グラフを示す図である。
【図71】 格付値の円グラフを示す図である。
【符号の説明】
100a、100b、100c、100d 証券格付サーバ、110a CPU、120a ROM、130a RAM、140a ディスプレイ、150a インタフェース、160a 入力部、170a、170b、170c、170d ハードディスク、171a、171b、171c、171d 証券情報テーブル格納モジュール、172a、172b、172c、172d 格付寄与値テーブル格納モジュール、173a、173b、173c、173d 格付値算出モジュール、174a、174b、174c、174d 証券情報テーブル送信モジュール、175b、175c、175d 格付寄与値テーブル更新モジュール、176c、176d 証券格付値比較情報作成送信モジュール、177d 送信数カウントモジュール、200a、200b 証券格付クライアント、300 通信網、400 管理者クライアント

Claims (11)

  1. 証券格付サーバと、当該証券格付サーバに通信網を介して接続される証券格付クライアントおよび管理者クライアントとを有する証券格付システムであって、
    前記証券格付サーバは、
    証券の名称、券面額、公共事業の内容、企画者、遂行者、保証人、償還期限、利率、保証限度、配当、既発行数及び送信数を含む証券を構成する証券要素を証券ごとに記録する証券情報テーブルを格納する証券情報テーブル格納手段と、
    前記証券要素が有する証券の格付に対する寄与値を格付寄与値として記録する格付寄与値テーブルを用いて各証券情報テーブルにおける当該格付寄与値の総和をそれぞれ算出し、当該算出した格付寄与値の総和を当該証券情報テーブルに格付値として記録する格付値算出手段と、
    前記証券格付クライアントから証券情報テーブル送信要求を受信した場合に、前記証券情報テーブルを当該証券格付クライアントに送信する証券情報テーブル送信手段と、
    管理者クライアントのみが前記格付寄与値テーブルにアクセスできるように前記格付寄与値テーブルにアクセスしてくるクライアントを認証する認証手段と、
    前記管理者クライアントから格付寄与値テーブル更新要求を受信した場合に、前記格付寄与値テーブルに記録される前記格付寄与値を更新する格付寄与値テーブル更新手段とを有し、
    前記証券格付クライアントは、
    前記証券情報テーブル送信要求を前記証券格付サーバに送信する証券情報テーブル送信要求送信手段と、
    前記証券格付サーバから前記証券情報テーブルを受信する証券情報テーブル受信手段とを有し、
    前記管理者クライアントは、
    前記格付寄与値テーブル更新要求を前記証券格付サーバに送信する格付寄与値テーブル更新要求送信手段を有し、
    前記証券格付サーバは、さらに、
    前記証券情報テーブルが前記証券情報テーブル送信手段によって前記証券格付クライアントに送信された場合に、当該送信された証券情報テーブルに記録されている証券要素である送信数を1つ増加させる送信数カウント手段を有する
    ことを特徴とする証券格付システム。
  2. 前記証券格付サーバは、さらに、
    前記証券格付クライアントから証券格付値比較情報送信要求を受信した場合に、各証券情報テーブルにそれぞれ記録されている各証券の前記格付値を複数の証券について比較する証券格付値比較情報を作成し、これを当該証券格付クライアントに送信する証券格付値比較情報作成送信手段を有し、
    前記証券格付クライアントは、さらに、
    前記証券格付値比較情報送信要求を前記証券格付サーバに送信する証券格付値比較情報送信要求送信手段と、
    前記証券格付サーバから前記証券格付値比較情報を受信する証券格付値比較情報受信手段とを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の証券格付システム。
  3. 証券格付サーバと当該証券格付サーバに通信網を介して接続される証券格付クライアントおよび管理者クライアントとを有する証券格付システムにおける証券格付方法であって、
    前記証券格付サーバが、証券の名称、券面額、公共事業の内容、企画者、遂行者、保証人、償還期限、利率、保証限度、配当、既発行数及び送信数を含む証券を構成する証券要 を証券ごとに記録する証券情報テーブルを証券情報テーブル格納手段に格納する証券情報テーブル格納ステップと、
    前記証券格付サーバが、前記証券要素が有する証券の格付に対する寄与値を格付寄与値として記録する格付寄与値テーブルを用いて各証券情報テーブルにおける当該格付寄与値の総和をそれぞれ算出し、当該算出した格付寄与値の総和を当該証券情報テーブルに格付値として記録する格付値算出ステップと、
    前記証券格付クライアントが、証券情報テーブル送信要求を前記証券格付サーバに送信する証券情報テーブル送信要求送信ステップと、
    前記証券格付サーバが、前記証券格付クライアントから前記証券情報テーブル送信要求を受信した場合に、前記証券情報テーブルを当該証券格付クライアントに送信する証券情報テーブル送信ステップと、
    前記証券格付クライアントが、前記証券格付サーバから前記証券情報テーブルを受信する証券情報テーブル受信ステップと、
    前記管理者クライアントが、格付寄与値テーブル更新要求を前記証券格付サーバに送信する格付寄与値テーブル更新要求送信ステップと、
    前記証券格付サーバが、前記管理者クライアントから格付寄与値テーブル更新要求を受信した場合に、前記管理者クライアントのみが前記格付寄与値テーブルにアクセスできるように前記格付寄与値テーブルにアクセスしてくるクライアントを認証し、前記格付寄与値テーブルに記録される前記格付寄与値を更新する格付寄与値テーブル更新ステップとを有し、
    さらに、前記証券格付サーバが、前記証券情報テーブルが前記証券情報テーブル送信手段によって前記証券格付クライアントに送信された場合に、当該送信された証券情報テーブルに記録されている証券要素である送信数を1つ増加させる送信数カウントステップを有する
    ことを特徴とする証券格付方法。
  4. 請求項に記載の証券格付方法において、さらに、
    前記証券格付クライアントが、証券格付値比較情報送信要求を前記証券格付サーバに送信する証券格付値比較情報送信要求送信ステップと、
    前記証券格付サーバが、前記証券格付クライアントから前記証券格付値比較情報送信要求を受信した場合に、各証券情報テーブルにそれぞれ記録されている各証券の前記格付値を複数の証券について比較する証券格付値比較情報を作成し、これを当該証券格付クライアントに送信する証券格付値比較情報作成送信ステップと、
    前記証券格付クライアントが、前記証券格付サーバから前記証券格付値比較情報を受信する証券格付値比較情報受信ステップとを有する
    ことを特徴とする証券格付方法。
  5. 通信網を介して証券格付クライアントおよび管理者クライアントに接続される証券格付サーバであって、
    証券の名称、券面額、公共事業の内容、企画者、遂行者、保証人、償還期限、利率、保証限度、配当、既発行数及び送信数を含む証券を構成する証券要素を証券ごとに記録する証券情報テーブルを格納する証券情報テーブル格納手段と、
    前記証券要素が有する証券の格付に対する寄与値を格付寄与値として記録する格付寄与値テーブルを用いて各証券情報テーブルにおける当該格付寄与値の総和をそれぞれ算出し、当該算出した格付寄与値の総和を当該証券情報テーブルに格付値として記録する格付値算出手段と、
    前記証券格付クライアントから証券情報テーブル送信要求を受信した場合に、前記証券情報テーブルを当該証券格付クライアントに送信する証券情報テーブル送信手段と、
    管理者クライアントのみが前記格付寄与値テーブルにアクセスできるように前記格付寄与値テーブルにアクセスしてくるクライアントを認証する認証手段と、
    前記管理者クライアントから格付寄与値テーブル更新要求を受信した場合に、前記格付寄与値テーブルに記録される前記格付寄与値を更新する格付寄与値テーブル更新手段とを有し、
    さらに、前記証券情報テーブルが前記証券情報テーブル送信手段によって前記証券格付クライアントに送信された場合に、当該送信された証券情報テーブルに記録されている証券要素である送信数を1つ増加させる送信数カウント手段を有する
    ことを特徴とする証券格付サーバ。
  6. 請求項に記載の証券格付サーバにおいて、さらに、
    前記証券格付クライアントから証券格付値比較情報送信要求を受信した場合に、各証券情報テーブルにそれぞれ記録されている各証券の前記格付値を複数の証券について比較する証券格付値比較情報を作成し、これを当該証券格付クライアントに送信する証券格付値比較情報作成送信手段を有する
    ことを特徴とする証券格付サーバ。
  7. 通信網を介して証券格付クライアントおよび管理者クライアントに接続される証券格付サーバにおける証券格付サーバ制御方法であって、
    証券の名称、券面額、公共事業の内容、企画者、遂行者、保証人、償還期限、利率、保証限度、配当、既発行数及び送信数を含む証券を構成する証券要素を証券ごとに記録する証券情報テーブルを証券情報テーブル格納手段に格納する証券情報テーブル格納ステップと、
    前記証券要素が有する証券の格付に対する寄与値を格付寄与値として記録する格付寄与値テーブルを用いて各証券情報テーブルにおける当該格付寄与値の総和をそれぞれ算出し、当該算出した格付寄与値の総和を当該証券情報テーブルに格付値として記録する格付値算出ステップと、
    前記証券格付クライアントから証券情報テーブル送信要求を受信した場合に、前記証券情報テーブルを当該証券格付クライアントに送信する証券情報テーブル送信ステップと、
    前記管理者クライアントから格付寄与値テーブル更新要求を受信した場合に、前記管理者クライアントのみが前記格付寄与値テーブルにアクセスできるように前記格付寄与値テーブルにアクセスしてくるクライアントを認証し、前記格付寄与値テーブルに記録される前記格付寄与値を更新する格付寄与値テーブル更新ステップとを有し、
    さらに、前記証券情報テーブルが前記証券情報テーブル送信手段によって前記証券格付クライアントに送信された場合に、当該送信された証券情報テーブルに記録されている証券要素である送信数を1つ増加させる送信数カウントステップを有する
    ことを特徴とする証券格付サーバ制御方法。
  8. 請求項に記載の証券格付サーバ制御方法において、さらに、
    前記証券格付クライアントから証券格付値比較情報送信要求を受信した場合に、各証券情報テーブルにそれぞれ記録されている各証券の前記格付値を複数の証券について比較する証券格付値比較情報を作成し、これを当該証券格付クライアントに送信する証券格付値比較情報作成送信ステップを有する
    ことを特徴とする証券格付サーバ制御方法。
  9. 通信網を介して証券格付クライアントおよび管理者クライアントに接続される証券格付サーバに、
    証券の名称、券面額、公共事業の内容、企画者、遂行者、保証人、償還期限、利率、保証限度、配当、既発行数及び送信数を含む証券を構成する証券要素を証券ごとに記録する証券情報テーブルを証券情報テーブル格納手段に格納する証券情報テーブル格納ステップと、
    前記証券要素が有する証券の格付に対する寄与値を格付寄与値として記録する格付寄与値テーブルを用いて各証券情報テーブルにおける当該格付寄与値の総和をそれぞれ算出し、当該算出した格付寄与値の総和を当該証券情報テーブルに格付値として記録する格付値算出ステップと、
    前記証券格付クライアントから証券情報テーブル送信要求を受信した場合に、前記証券情報テーブルを当該証券格付クライアントに送信する証券情報テーブル送信ステップと、 前記管理者クライアントから格付寄与値テーブル更新要求を受信した場合に、前記管理 者クライアントのみが前記格付寄与値テーブルにアクセスできるように前記格付寄与値テーブルにアクセスしてくるクライアントを認証し、前記格付寄与値テーブルに記録される前記格付寄与値を更新する格付寄与値テーブル更新ステップと
    前記証券情報テーブルが前記証券情報テーブル送信手段によって前記証券格付クライアントに送信された場合に、当該送信された証券情報テーブルに記録されている証券要素である送信数を1つ増加させる送信数カウントステップと
    を実行させることを特徴とする証券格付サーバ制御プログラム。
  10. 請求項に記載の証券格付サーバ制御プログラムにおいて、さらに、
    前記証券格付クライアントから証券格付値比較情報送信要求を受信した場合に、各証券情報テーブルにそれぞれ記録されている各証券の前記格付値を複数の証券について比較する証券格付値比較情報を作成し、これを当該証券格付クライアントに送信する証券格付値比較情報作成送信ステップを前記証券格付サーバに実行させる
    ことを特徴とする証券格付サーバ制御プログラム。
  11. 請求項9又は請求項10記載の証券格付サーバ制御プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP2002257497A 2001-08-22 2002-09-03 証券格付システム、証券格付方法、証券格付サーバ、証券格付サーバ制御方法、証券格付サーバ制御プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Expired - Lifetime JP4148354B2 (ja)

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