JP4147365B2 - Optical wavelength tuning method and optical oscillation device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発光媒質から出力された光を共振器により増幅して発振させる発振光の波長を同調する光波長同調方法、およびその光発振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
レーザー光は、一般に、電波よりも周波数が高いので情報収容能力が大きく、また、波長が同一であり位相がそろっているので単色性や指向性に優れ、通常の光線にはみられない干渉性を持つという特性を有している。更に、極めて細く収束できるので、微小な面積にエネルギーを集中して局部的にかつ瞬間的にも高温高圧を実現できるなどの特性も有している。よって、このような特性を有するレーザー光は、現在、通信・情報分野、計測分野、加工分野および医療分野など多方面にわたって応用されている。
【0003】
ところで、これら各種技術分野にレーザー光を応用する場合には、その目的に応じた波長のレーザー光が必要となる。近年では、波長を選択することができる波長可変レーザーの開発により、広い波長域で波長の選択が可能となっている。その際、波長を選択する技術も必要となるが、従来は、複屈折フィルター,エタロン,プリズムあるいはグレーティングなどの波長選択素子により波長の選択を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、波長選択素子に複屈折フィルターまたはエタロンを用いる場合には、波長の移動が可能な反面、適切な組み合わせでないと複数の波長帯のうち所望の波長を選択することが難しいという問題があった。また、波長選択素子にプリズムを用いる場合には、吸収波長付近において最も分散が大きくなるという相反する特性により有効性が制限されてしまうという問題があった。更に、波長選択素子にグレーティングを用いる場合には、格子形状を工夫して精度よく加工できたとしても1次回折効率を100%近くまで高めることが難しいという問題があった。
【0005】
なお、これらの波長選択素子以外でも、多層膜を用いた干渉フィルターにより特定の波長域を選択することが可能であるが、このような干渉フィルターは透過中心波長においても吸収や反射があるために透過率は概して低く、共振器内で用いるには効率が悪く、損失も多いという問題がある。すなわち、従来は、簡便にかつ高い効率で波長を選択することができなかった。
【0006】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、簡単にかつ高い効率で特定の波長を選択することができる光波長同調方法および光発振装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明による光波長同調方法は、発光媒質に励起光を照射して発光させ、前記発光媒質から出力された光を共振器により増幅して発振させると共に発振光のうち特定の波長域を選択する光波長同調方法であって、共振器と少なくとも一部を共有する共振器中に少なくとも1種の希土類イオンを含む光吸収体を配置し、光吸収体の吸収スペクトルを利用して発振光の波長の狭帯域化を行うものである。
【0008】
本発明による光発振装置は、励起光を受けて光を発生する発光媒質と、発光媒質から出力された光を増幅し発振光を発振させる共振器と、共振器と少なくとも一部を共有する共振器中に配置されると共に、少なくとも1種の希土類イオンを含み、吸収スペクトルを利用して発振光の波長の狭帯域化を行う光吸収体とを備えたものである。
【0009】
本発明による光波長同調方法では、少なくとも1種の希土類イオンを含む光吸収体の吸収スペクトルを利用することにより発振光の波長が選択される。
【0010】
本発明による光発振装置では、発光媒質から出力された光が共振器により増幅され、発振光が発振される。発振光の波長は少なくとも1種の希土類イオンを含む光吸収体により選択される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明の光波長同調方法は本発明の光発振装置により具現化することができるので、以下の実施の形態においては、光発振装置と併せて説明する。
【0012】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る光発振装置の概略構成を表すものである。この光発振装置は、例えば、励起光源10と、この励起光源10から出力された励起光が照射されることにより光を発振する光発振部20とを備えている。励起光源10は、例えば、1.064μmの赤外光L1を発振するNd:YAGレーザー11と、このNd:YAGレーザー11から出力された赤外光L1の一部を532nmの2次高調波L2に変換し励起光として光発振部20に照射する2次高調波発生装置12とを有している。
【0013】
ここで、Nd:YAGレーザー11は、Nd:YAG(すなわちネオジムイオン(Nd3+)を含むイットリウムアルミニウムガーネット(yttriumu aluminum garnet;Y3 Al5 O12))よりなるレーザー媒質を用いた固体レーザーである。2次高調波発生装置12は、例えば、ホウ酸リチウム(LiB3 O5 )などの非線形光学結晶12aにより2次高調波L2を発生させるものである。
【0014】
なお、Nd:YAGレーザー11と2次高調波発生装置12との間には例えば光学レンズ13が配置されており、Nd:YAGレーザー11から出力された赤外光L1はこの光学レンズ13を介して2次高調波発生装置12に入射されるようになっている。また、2次高調波発生装置12と光発振部20との間には例えばミラー14,15および光学レンズ16が配置されており、2次高調波発生装置12から出力された2次高調波L2はこれらミラー14,15および光学レンズ16を介して光発振部20に入射されるようになっている。ここでミラー14,15は、例えば、不要な波長を分離するように構成されていてもよい。
【0015】
光発振部20は、例えば、2次高調波L2を受けて光を発生する発光媒質21と、この発光媒質21から出力される光を増幅して発振光L3を発振させる共振器22とを有している。発光媒質21は、例えば、チタンサファイア(Ti:Al2 O3 ;すなわちチタンイオン(Ti3+)を含むサファイア(Al2 O3 ))よりなるレーザー媒質により構成されている。
【0016】
この発光媒質21は、図2に示したような吸収・発光特性を有している(W. Koechner,“Solid State Laser Engineering ”, 2ed. Ed, Springer Verlag,(1988) 参照)。すなわち、この発光媒質21は500nmの近傍において強い吸収スペクトルを有すると共に、およそ700nmから900nmの広い波長域において強い連続発光スペクトルを有している。つまり、この発光媒質21は連続した複数の波長を有する光を出力するようになっている。また、この発光媒質21はブリュースター角(Brewster's angle)で切り出されていることが好ましく、発光媒質21には共振器22内における反射光がブリュースター角で入射されることが好ましい。すなわち、発光媒質21は発振光L3がブリュースター角で入射するように構成されることが好ましい。光が発光媒質21を通過する際の反射損失を最小とするためである。
【0017】
共振器22は、例えば、入射ミラー22a,折り曲げミラー22b,22cおよび出力ミラー22dにより構成されており、発光媒質21から出力された光を入射ミラー22aと出力ミラー22dとの間において折り曲げミラー22b,22cを介して反射し往復させるようになっている。これら入射ミラー22a,折り曲げミラー22b,22cおよび出力ミラー22dの各反射率は、例えば、700nm付近の波長で高く、それ以上の波長で低くなるように設定されている。これにより、この光発振部20では、共振器22の特性と発光媒質21の発光特性との関係から、720nm付近の波長で発振しやすくなっている。
【0018】
なお、入射ミラー22aは、2次高調波発生装置12から出力された2次高調波L2を透過するように設定されており、2次高調波L2が入射ミラー22aを介して発光媒質21に入射されるようになっている。また、出力ミラー22dは、入射ミラー22aおよび折り曲げミラー22b,22cに比べて700nm付近の波長に対する反射率が低く設定されており、共振器22内において発振された発振光L3の一部を出力するようになっている。
【0019】
光発振部20は、また、共振器22の中に配置された光吸収体23を有している。この光吸収体23は、吸収スペクトルを利用して発光媒質21から出力された光を選択的に吸収し発振光L3の波長を選択するものである。光吸収体23は、例えば、Nd:YAGにより構成されており、図3に示したような透過分光特性を有している。この透過分光特性はネオジムイオンに由来するものである。なお、図3は、ネオジムイオンの含有率が1.1原子%で厚さ1.76nmの板状に形成された光吸収体23の透過分光特性を表しており、両面のフレネル反射による透過率の低下分および分散を無視し屈折率nを1.8と概算して補正してある。
【0020】
図3から分かるように、この光吸収体23は、550nm付近,650nm付近および700nm付近において透過率の高い領域を有している。更に、これら透過率の高い領域のうち700nm付近の透過分光特性を図4に拡大して示す。図4から分かるように、この光吸収体23は、700nmから710nm付近において透過率が約99.7%以上と高くなっており、702nm付近において最も高い透過率を有している。
【0021】
これにより、この光発振部20では、光吸収体23の透過分光特性と発光媒質21の発光特性との関係から選択された例えば図5に示したスペクトルを有する発振光L3を発振するようになっている。発振光L3の発振波長幅は半値全幅で約1nm程度と非常に狭く、発振光L3は高い干渉性を有しており、その波長は約705nmである。なお、比較例として、光吸収体23を有さないことを除き本実施の形態と同一の構成を有する光発振装置における発振光のスペクトルを図6に示す。このように、光吸収体23を用いない場合には、発振光の発振波長幅は半値全幅で約30nm程度と広くなっている。つまり、光吸収体23により極めて狭帯域の波長を選択できることが分かる。
【0022】
ちなみに、図5に示した発振光L3のスペクトルは、光吸収体23が図3に示した透過分光特性を有する場合のものである。光吸収体23の透過分光特性はネオジムイオンの含有率および厚さにより変化するので、それらを調節することにより発振光L3の波長を変化させることができる。例えば、700nm以上730nm以下の範囲内の波長について同じように極めて狭帯域に選択することができる。
【0023】
なお、光吸収体23の形状について特に限定はなく、例えば、平板状,プリズム状あるいは楔状とされている。また、光吸収体23は共振器22内における反射光に対してブリュースター角に傾けて配置されることが好ましく、光吸収体23には共振器22内における反射光がブリュースター角で入射されることが好ましい。すなわち、光吸収体23は発振光L3がブリュースター角で入射するように構成されることが好ましい。光が光吸収体23を通過する際の反射損失を最小とするためである。更に、例えば、光吸収体23を発振光L3に対してほぼ垂直に配置する場合には、光吸収体23の表面にフッ化マグネシウム(MgF2 )などの誘電体よりなる減反射膜を設けることが好ましい。
【0024】
このような構成を有する光発振装置は、次のように動作する。
【0025】
この光発振装置では、まず、Nd:YAGレーザー11から波長1.064μmの赤外光L1が出力され、光学レンズ13を介して2次高調波発生装置12に入射される。2次高調波発生装置12では、入射された赤外光L1の一部を非線形光学結晶12aにより波長532nmの2次高調波L2に変換する。この2次高調波L2は、ミラー14,15および光学レンズ16を介して励起光として光発振部20に入射され、入射ミラー22aを介して発光媒質21に照射される。発光媒質21では、2次高調波L2の照射により、発光特性に応じて光を出力する。この光は、共振器22の中において反射を繰り返し増幅される。但し、ここでは、共振器22の中に光吸収体23が配置されているので、光は光吸収体23の透過分光特性に応じて選択的に吸収される。これにより、例えば710nm前後の波長が選択されて高い干渉性を有する710nm前後の発振光L3が発振され、出力ミラー22dを介して出力される。すなわち、光吸収体23により発振光L3の波長は選択され、同調される。
【0026】
このように本実施の形態によれば、ネオジムイオンを含む光吸収体23の吸収スペクトルを利用して発振光L3の波長を選択するようにしたので、簡単にかつ高い効率で波長を選択することができ、高い干渉性を有する発振光L3を得ることができる。
【0027】
また、発光媒質21をチタンサファイアにより構成すれば、発振光L3の波長を簡単に700nm以上730nm以下の範囲内に同調することができる。更に、発光媒質21を波長が532nmの励起光により発光させることができるので、市販されているNd:YAGレーザー11および2次高調波発生装置12を用いることにより容易に励起光を得ることができ、容易に発光させることができる。
【0028】
加えて、発光媒質21または光吸収体23に発振光L3がブリュースター角で入射されるようにすれば、反射損失を最小とすることができ、効率を高めることができる。
【0029】
(第2の実施の形態)
図7は本発明の第2の実施の形態に係る光発振装置の概略構成を表すものである。この光発振装置は、第1の実施の形態の光発光部20に変えて、発光媒質31および共振器32の構成が異なる光発振部30を備えたことを除き、第1の実施の形態と同一の構成を有している。よって、ここでは、同一の構成要素には同一の符号を付すと共に、対応する構成要素には10の位を“3”に変更した符号を付し、同一部分についての詳細な説明を省略する。
【0030】
発光媒質31は、励起光である2次高調波L2を受けて光パラメトリック効果により光を発生するニオブ酸リチウム(LiNbO3 )などの非線形光学結晶により構成されている。発光媒質31から出力される光はシグナル光およびアイドラー光であり、それらの各波長は数1に示した光子のエネルギー保存則により決定される。数1中においてcは光速、λ1 は励起光の波長、λ2 はシグナル光の波長、λ3 はアイドラー光の波長である。
【0031】
【数1】
c/λ1 =c/λ2 +c/λ3
【0032】
また、シグナル光およびアイドラー光の各波長は励起光の入射角と位相整合条件によっても決定される。この発光媒質31は励起光の入射角と位相整合条件に従い幅広い波長域でパラメトリック発光利得を有しているが、ここでは、例えば、発光媒質31が62度の角度で切り出されており、532nmの2次高調波L2から710nmのシグナル光と2.1μmのアイドラー光とを出力するように調整されている。なお、これらシグナル光およびアイドラー光は、通常、複数の波長にわたる連続スペクトルを有しており、上述した710nmまたは2.1μmというのはそれらの中心波長である。これにより、この光発振部30では、このシグナル光をそのまま共振させると発振波長幅の広い発振光が発振されるようになっている。
【0033】
よって、本実施の形態では、光吸収体23によりシグナル光およびアイドラー光を選択的に吸収して、後述する共振器32により発振される発振光L33の波長を選択し、発振光L33の発振波長幅を狭くするようになっている。ここでは、特に、シグナル光の発振光L33について約710nmの極めて狭帯域の波長を選択できるようになっている。なお、シグナル光の波長および光吸収体23の透過分光特性をそれぞれ調整することにより、700nm以上730nm以下の範囲内の波長についても極めて狭帯域に選択することができる。
【0034】
共振器32は、例えば、第1の実施の形態と同様に、入射ミラー32a,折り曲げミラー32b,32cおよび出力ミラー32dにより構成されており、発光媒質31から出力された光を入射ミラー32aと出力ミラー32dとの間で折り曲げミラー32b,32cを介して反射し往復させるようになっている。これら入射ミラー32a,折り曲げミラー32b,32cおよび出力ミラー32dの各反射率は、例えば、シグナル光の710nm付近で高く、アイドラー光の2.1μm付近で低くなるように設定されている。すなわち、この共振器32はシグナル光を増幅してその発振光L33を発振させるようになっており、安定した発振が得られる単共振パラメトリック発振器(Singly Resonant Optical Parametric Oscillator )を構成している。
【0035】
但し、入射ミラー32a,折り曲げミラー32b,32cおよび出力ミラー32dの各反射率をシグナル光の710nm付近およびアイドラー光の2.1μm付近で共に高くなるように設定し、シグナル光およびアイドラー光を共に共振させる複共振パラメトリック発振器(Doubly Resonant Optical Parametric Oscillator )を構成するようにしてもよい。単共振パラメトリック発振器の方が安定性は高いが、複共振パラメトリック発振器の方が発振閾値が低くなるので、発振効率を高くすることができ、安定性も電気回路を併用することにより確保することができるからである。
【0036】
その際、入射ミラー32a,折り曲げミラー32b,32cおよび出力ミラー32dは、例えば、誘電体の多層膜によりそれぞれ構成される。この多層膜は、反射させたい波長をλとすると、光路長λ/4の膜厚をそれぞれ有する高屈折率の層と低屈折率の層とを交互に積層したものである。これは、ある反射面から見ると、次の位相が反転する反射層からは位相差πで重なり、反転しない反射層からは位相差2πで重なるので、他の層からの反射光を繰り返し干渉させることにより、外から見た反射率が高くなるという原理によるものである。つまり、波長λについて高い反射率を有する多層膜は、波長λの1/3倍の波長λ’=(1/3)λについても、各層の光学厚みが3λ’/4となることから波長λと同様の干渉効果が得られ高い反射率を有している。
【0037】
なお、実際には屈折率の波長依存性があるので、厳密に波長λ’について波長λと同様の干渉効果が得られるわけではない。しかし、実用上、波長λ’と波長λは同一の多層膜において共に高い反射率を有する有利な組み合わせとなる。従って、本実施の形態では、シグナル光の波長が710nmでアイドラー光の波長2.1μmの約1/3倍となっているので、このような多層膜を用いることにより、容易に複共振パラメトリック発振器を構成することができる。
【0038】
ちなみに、ここでは励起光の波長を532nmとするようにしたが、520nm以上540nm以下の範囲内であれば同様の効果を得ることができるので好ましい。
【0039】
このような構成を有する光発振装置は、第1の実施の形態と同様に動作する。すなわち、Nd:YAGレーザー11から出力された赤外光L1は、2次高調波発生装置12により一部が2次高調波L2に変換され、励起光として発光媒質31に照射される。これにより、発光媒質31では、光パラメトリック効果によってシグナル光およびアイドラー光を出力する。この光は、共振器32により増幅されると共に、光吸収体23の透過分光特性に応じて選択的に吸収される。これにより、例えば、シグナル光について710nm前後の波長が選択され、高い干渉性を有する710nm前後の発振光L33が発振される。すなわち、光吸収体23により発振光L33の波長は選択され、同調される。
【0040】
このように本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、光吸収体23の吸収スペクトルを利用して発振光L33の波長を選択するようにしたので、簡単かつ高い効率で波長を選択することができ、高い干渉性を有する発振光L33を得ることができる。
【0041】
また、発光媒質31をニオブ酸リチウムなどの非線形光学結晶により構成すれば、約532nmの波長を有する励起光を照射することにより、約710nmの波長を有するシグナル光を発生させることができ、発振光L33の波長を簡単に700nm以上730nm以下の範囲内に同調することができる。更に、約532nmの励起光も市販されているNd:YAGレーザー11および2次高調波発生装置12を用いることにより容易に得ることができる。加えて、約710nmのシグナル光と約2.1μmのアイドラー光を出力させることができるので、複共振パラメトリック発振器を容易に構成することができ、高い効率で発振させることができる。
【0042】
更にまた、第1の実施の形態と同様に、光吸収体23に発振光L33がブリュースター角で入射されるようにすれば、反射損失を最小にすることができ、効率を高めることができる。
【0043】
(第3の実施の形態)
図8は本発明の第3の実施の形態に係る光発振装置の概略構成を表すものである。この光発振装置は、第1の実施の形態と同様にして発生させた発振光L3を和周波混合用光L54と和周波混合するようにしたものである。よって、ここでは、第1の実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0044】
この光発振装置は、例えば、第1の実施の形態と同様に、励起光源40と、この励起光源40から出力された励起光が照射されることにより光を発振する光発振部50とを備えている。励起光源40は、例えば、ミラー14,15に変えてミラー47が配置されたことを除き、第1の実施の形態の励起光源10と同一の構成を有している。すなわち、励起光源40は、Nd:YAGレーザー11から赤外光L1を出力し、光学レンズ13を介して2次高調波発生装置12に入射して2次高調波L2に変換したのち、励起光として光学レンズ16およびミラー47を介して光発振部20に入射するようになっている。ここでミラー47は、例えば、不要な波長を分離するように構成されていてもよい。
【0045】
光発振部50は、例えば、共振器52の構成が異なり、かつ共振器52の中に波長変換素子54が配置されたことを除き、第1の実施の形態の光発振部20と同一の構成を有している。共振器52は、例えば、第1の実施の形態の共振器22から出力ミラー22dが削除され、入射ミラー22aおよび折り曲げミラー22b,22cにより構成されている。すなわち、この共振器52は、発振光L3をほとんど外部に出力しないように設計されている。
【0046】
波長変換素子54は、例えば、ベータホウ酸バリウム(β−BaB2 O4 )などの非線形光学結晶により構成されており、共振器52により発振された発振光L3と和周波混合用光L54とを和周波混合して和周波L55を出力する和周波混合手段の機能を有している。この波長変換素子54は、入射角,温度または波長を調整することにより位相整合される。ここでは、例えば、波長変換素子54の入射角を約75度とすることにより、約710nmの発振光L3と約266nmの和周波混合用光L54とを和周波混合して約193nmの紫外光である和周波L55を発生するように調整されている。なお、発振光L3と和周波混合用光L54とは、波長変換素子54において時間的および空間的に十分重なるように調節されている。
【0047】
光発振装置は、また、例えば、和周波混合用光L54を出力する和周波混合用光源60と、発振光L3および和周波混合用光L54がパルスの場合にそれらの時間的な重なりを制御する制御部70とを備えている。和周波混合用光源60は、例えば、1.064nmの赤外光L61を発振するNd:YAGレーザー61と、この赤外光L61の一部を532nmの2次高調波L62に変換する2次高調波発生装置62と、この2次高調波L62の一部を266nmの4次高調波に変換し和周波混合用光L54として波長変換素子54に入射する4次高調波発生装置63とを有している。
【0048】
2次高調波発生装置62は、例えば、2次高調波発生装置12と同様に、ホウ酸リチウムなどの非線形光学結晶62aにより2次高調波L62を発生させるものである。4次高調波発生装置63は、例えば、ベータホウ酸バリウムなどの非線形光学結晶63aにより4次高調波を発生させるものである。
【0049】
また、例えば、Nd:YAGレーザー61から出力された赤外光L61は光学レンズ64を介して2次高調波発生装置62に入射され、2次高調波L62はミラー65および光学レンズ66を介して4次高調波発生装置63に入射され、和周波混合用光L54である4次高調波はミラー67および光学レンズ68を介して波長変換素子54に入射されるようになっている。ここでミラー65,67は、例えば、不要な波長を分離するように構成されていてもよい。
【0050】
制御部70は、例えば、パルスジェネレータなどのトリガーパルス発生装置71を有している。例えば、このトリガーパルス発生装置71から出力されるトリガーパルスはケーブル72を介してNd:YAGレーザー11に入力されると共に、ケーブル73を介して遅延発生器74に入力され、ケーブル75を介してNd:YAGレーザ61に入力されるようになっている。遅延発生器74は、波長変換素子54において発振光L3と和周波混合用光L54とが時間的に重なるように時間を調整するものであり、トリガーパルスを必要な時間だけ遅らせてNd:YAGレーザー61に出力するようになっている。
【0051】
このような構成を有する光発振装置は、次のように動作する。
【0052】
この光発振装置では、トリガーパルス発生装置71からトリガーパルスが発生されると、ケーブル72を介してNd:YAGレーザー11に出力されると共に、ケーブル73を介して遅延発生器74に出力される。遅延発生器74では、波長変換素子54において発振光L3と和周波混合用光L54とが時間的に重なるように必要な時間だけトリガーパルスを遅延させ、ケーブル75を介してNd:YAGレーザー61に出力する。
【0053】
Nd:YAGレーザー11では、トリガーパルスが入力されるとそれに応じて赤外光L1が発振される。この赤外光L1は、光学レンズ13を介してその一部が2次高調波発生装置12により2次高調波L2に変換され、光学レンズ16およびミラー47を介して励起光として発光媒質21に入射される。発光媒質21では2次高調波L2が入射されると発光特性に応じて光が出力され、共振器52により増幅されると共に、光吸収体23の透過分光特性に応じて選択的に吸収される。これにより、高い干渉性を有する約710nmの発振光L3が共振器52の中において発振され、共振器52の中に配置された波長変換素子54に入射される。
【0054】
一方、Nd:YAGレーザー61でも、トリガーパルスが入力されるとそれに応じて赤外光L61が発振される。この赤外光L61は、光学レンズ64を介してその一部が2次高調波発生装置62により2次高調波L62に変換されたのち、ミラー65および光学レンズ66を介してその一部が4次高調波発生装置63により約266nmの4次高調波に変換され、和周波混合用光L54としてミラー67および光学レンズ68を介して波長変換素子54に入射される。
【0055】
これにより、波長変換素子54では発振光L3と和周波混合用光L54とが重なり合い、和周波混合されて約193nmの紫外光である和周波L55が出力される。すなわち、ここでは、光吸収体23により高い干渉性を有する700nm以上730nm以下の範囲内の波長を有する発振光L3が得られるので、高い干渉性を有する約193nmの紫外光が容易に得られる。
【0056】
なお、ここでは、約710nmの発振光L3と約266nmの和周波混合用光L54とを和周波混合して約193nmの紫外光を得るようにしたが、発振光L3は700nm以上730nm以下の範囲内の波長であればよく、和周波混合用光L54は256nm以上276nm以下の範囲内の波長であればよい。
【0057】
このように本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様にして発振光L3の波長を同調するようにしたので、第1の実施の形態と同一の効果を有する。また、700nm以上730nm以下の範囲内の波長を有する発振光L3を容易に得ることができるので、波長変換素子54により256nm以上276nm以下の範囲内の波長を有する和周波混合用光L54と和周波混合することにより、容易に高い干渉性を有する約193nmの紫外光を得ることができる。すなわち、安定性良くかつ低価格で約193nmの紫外光が得られる。
【0058】
以上、各実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、上記各実施の形態では、光吸収体23をNd:YAGにより構成する場合について説明したが、ネオジムイオンを含む他の材料により構成するようにしても同様の効果を得ることができる。例えば、光吸収体をNd:YLF(すなわちネオジムイオンを含むLiYF4 )またはNd:YVO4 (すなわちネオジムイオンを含むYVO4 )により構成するようにしてもよい。
【0059】
また、ネオジムイオン以外の他の希土類イオンを含む材料により光吸収体を構成するようにしてもよい。例えば、セリウム(Ce),プラセオジム(Pr),サマリウム(Sm),ユウロピウム(Eu),エルビウム(Er)あるいはイッテリビウム(Yb)のイオンを含む材料により光吸収体を構成すれば、それらの吸収特性を利用して他の波長を選択することができる。
【0060】
更に、複数の希土類イオンを含む材料により光吸収体を構成するようにしてもよい。異なる透過分光特性を有する希土類イオンを複数組み合わせることにより、更に多くの波長を選択することができる。なお。異なる希土類イオンを含む複数の光吸収体を備えるようにしても、同様の効果を得ることができる。
【0061】
加えて、上記各実施の形態では、光吸収体23を共振器22,32,52の中に配置するようにしたが、発光媒質21,32から出力された光を増幅する共振器と一部を共有するように設けられた他の共振器の中に配置するようにしてもよい。また、第1および第2の実施の形態では、共振器22,32の外に出力された発振光L3,L33の光路中に配置するようにしてもよく、第3の実施の形態では、共振器52の外に発振光L3を出力するようにして出力された発振光の光路中に配置するようにしてもよい。但し、光吸収体23は、発光媒質21,32から出力された光を増幅する共振器と少なくとも一部を共有する共振器の中に配置された方が、高い効果を得ることができるので好ましい。また、第3の実施の形態では、光吸収体23により選択された発振光L3が波長変換素子54に入射されるようにすることが好ましい。
【0062】
更にまた、上記第1および第3の実施の形態では、発光媒質21をチタンサファイアよりなるレーザー媒質により構成するようにしたが、他のレーザー媒質により構成するようにしてもよい。但し、本発明は、レーザー媒質が複数の発光波長を有する場合において特に有効である。
【0063】
加えてまた、上記第2の実施の形態では、発光媒質31をニオブ酸リチウムよりなる非線形光学結晶により構成するようにしたが、ベータホウ酸バリウムまたはホウ酸リチウムなどの他の非線形光学結晶により構成するようにしてもよい。例えば、ベータホウ酸バリウムにより発光媒質を構成するようにすれば、上記第2の実施の形態と同様に構成することができ、同一の効果を得ることができる。但し、本発明は、光パラメトリック効果により出力された光が波長幅を有しており、光吸収体23を用いないときに発振光が広い発振波長幅を有するような場合において、特に高い効果を得ることができる。
【0064】
更にまた、上記各実施の形態では、共振器22,32,52の構成について具体的に例を挙げて説明したが、他の構成を有するようにしてもよい。例えば、折り曲げミラー22b,22c,32b,32cは必要に応じて備えていればよい。また、反射特性についても目的に応じて設定することができる。
【0065】
加えてまた、上記各実施の形態では、励起光源10,40をNd:YAGレーザー11および2次高調波発生装置12により構成し、532nmの励起光を発光媒質21,31に照射するようにしたが、他の構成を有する励起光源を用いてもよく、他の波長の励起光を発光媒質に照射するようにしてもよい。但し、発光媒質が高い吸収率を有する波長を照射するようにすることが好ましい。また、上記各実施の形態で示したように、520nm以上540nm以下の範囲内の波長であれば、市販のNd:YAGレーザーなどを用いることにより容易に得ることができるので好ましい。更に、上記第2の実施の形態では、約532nmの励起光から約710nmのシグナル光と約2.1μmのアイドラー光を出力させるようにすれば多層膜の利用により容易に複共振パラメトリック発振器を構成することができるので、励起光の波長を520nm以上540nm以下の範囲内とすることが好ましい。
【0066】
更にまた、上記第3の実施の形態では、波長変換素子54をベータホウ酸バリウムよりなる非線形光学結晶により構成するようにしたが、他の非線形光学結晶により構成するようにしてもよい。
【0067】
加えてまた、上記第3の実施の形態では、波長変換素子54を共振器52の中に配置するようにしたが、発光媒質21から出力された光を増幅する共振器52と一部を共有するように設けられた他の共振器の中に配置するようにしてもよい。また、共振器52の外に発振光L3を出力するようにし、出力された発振光の光路中に配置するようにしてもよい。但し、発光媒質21から出力された光を増幅する共振器52と少なくとも一部を共有する共振器の中に配置するようにした方が、損失を少なくできるので好ましい。
【0068】
更にまた、上記第3の実施の形態では、発光媒質21をレーザー媒質により構成するようにしたが、第2の実施の形態と同様に、光パラメトリック効果により光を出力する非線形光学結晶により構成しても同様の効果が得られる。
【0069】
加えてまた、上記第3の実施の形態では、和周波混合用光源60および制御部70の構成について具体的に説明したが、他の構成を有する和周波混合用光源を用いてもよく、他の方法により発振光L3と和周波混合用光L54との重なりを制御するようにしてもよい。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1ないし請求項12のいずれか1に記載の光波長同調方法、または請求項13ないし請求項24のいずれか1に記載の光発振装置によれば、少なくとも1種の希土類イオンを含む光吸収体の吸収スペクトルを利用して発振光の波長を同調するようにしたので、簡単にかつ高い効率で波長を同調することができるという効果を奏する。
【0071】
特に、請求項2記載の光波長同調方法、または請求項14記載の光発振装置によれば、希土類イオンとしてネオジムイオンを含む光吸収体を用いるようにしたので、発振光の波長を例えば700nm以上730nm以下の範囲内に同調することができるという効果を奏する。
【0072】
また、請求項3記載の光波長同調方法、または請求項15記載の光発振装置によれば、光吸収体を発光媒質から出力された光を増幅する共振器と少なくとも一部を共有する共振器中に配置するようにしたので、より効果的に波長を選択することができるという効果を奏する。
【0073】
更に、請求項5記載の光波長同調方法、または請求項17記載の光発振装置によれば、発光媒質をチタンサファイアにより構成するようにしたので、発振光の波長を例えば700nm以上730nm以下の範囲内に同調することができると共に、市販されているNd:YAGレーザーなどを用いることにより容易に発光させることができるという効果を奏する。
【0074】
加えて、請求項6記載の光波長同調方法、または請求項18記載の光発振装置によれば、発光媒質を光パラメトリック効果により光を出力する非線形光学結晶によって構成するようにしたので、例えば、520nm以上540nm以下の範囲内の波長を有する励起光により約710nmの波長を有するシグナル光を発生させることができ、発振光の波長を700nm以上730nm以下の範囲内に同調することができる。また、520nm以上540nm以下の範囲内の波長を有する励起光も市販されているNd:YAGレーザーなどを用いることにより容易に得ることができる。更に、約710nmのシグナル光と約2.1μmのアイドラー光を出力させることができるので、複共振パラメトリック発振器を容易に構成することができ、高い効率で発振させることができるという効果を奏する。
【0075】
更にまた、請求項8記載の光波長同調方法、または請求項20記載の光発振装置によれば、520nm以上540nm以下の範囲内の波長を有する励起光を照射して発光させるようにしたので、市販されているNd:YAGレーザーなどを用いることにより容易に励起光を得ることができ、容易に発光させることができるという効果を奏する。
【0076】
加えてまた、請求項9記載の光波長同調方法、または請求項21記載の光発振装置によれば、発光媒質または光吸収体の少なくとも一方をブリュースター角で発振光が入射されるようにしたので、反射損失を小さくすることができ、効率を高めることができるという効果を奏する。
【0077】
更にまた、請求項12記載の光波長同調方法、または請求項24記載の光発振装置によれば、発振光の波長を700nm以上730nm以下の範囲内に同調して、波長変換素子により256nm以上276nm以下の範囲内の波長を有する和周波混合用光と和周波混合するようにしたので、安定性良くかつ低価格で容易に約193nmの紫外光を得ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光発振装置を表す概略構成図である。
【図2】図1に示した光発振装置における発光媒質の吸収・発光特性図である。
【図3】図1に示した光発振装置における光吸収体の透過分光特性図である。
【図4】図3の一部を拡大して表す透過分光特性図である。
【図5】図1に示した光発振装置から出力される発振光のスペクトルを表す特性図である。
【図6】比較例における発振光のスペクトルを表す特性図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る光発振装置を表す概略構成図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る光発振装置を表す概略構成図である。
【符号の説明】
10,40…励起光源、11,61…Nd:YAGレーザー、12,62…2次高調波発生装置、12a,62a,63a…非線形光学結晶、13,16,64,66,68…光学レンズ、14,15,47,65,67…ミラー、20,30,50…光発振部、21,31…発光媒質、22,32,52…共振器、22a,32a…入射ミラー、22b,22c,32b,32c…折り曲げミラー、22d,32d…出力ミラー、23…光吸収体、54…波長変換素子、60…和周波混合用光源、63…4次高調波発生装置、70…制御部、71…トリガーパルス発生装置、72,73,75…ケーブル、74…遅延発生器、L1,L61…赤外光、L2,L62…2次高調波、L3,L33…発振光、L54…和周波混合用光、L55…和周波[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an optical wavelength tuning method for tuning the wavelength of oscillation light that amplifies and oscillates light output from a light emitting medium by a resonator, and an optical oscillation device thereof.
[0002]
[Prior art]
Laser light is generally higher in frequency than radio waves, so it has a large capacity for information, and because it has the same wavelength and the same phase, it has excellent monochromaticity and directivity. It has the characteristic of having. Furthermore, since it can be converged very finely, it has a characteristic that high temperature and high pressure can be realized locally and instantaneously by concentrating energy on a minute area. Therefore, the laser beam having such characteristics is currently applied in various fields such as communication / information field, measurement field, processing field, and medical field.
[0003]
By the way, when applying laser light to these various technical fields, laser light having a wavelength corresponding to the purpose is required. In recent years, the development of a tunable laser capable of selecting a wavelength has made it possible to select a wavelength in a wide wavelength range. At that time, a technique for selecting the wavelength is required, but conventionally, the wavelength is selected by a wavelength selection element such as a birefringent filter, an etalon, a prism, or a grating.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, when a birefringent filter or etalon is used for the wavelength selection element, the wavelength can be shifted, but there is a problem that it is difficult to select a desired wavelength from a plurality of wavelength bands unless the combination is appropriate. . In addition, when a prism is used for the wavelength selection element, there is a problem that the effectiveness is limited by a conflicting characteristic that the dispersion becomes maximum in the vicinity of the absorption wavelength. Further, when a grating is used for the wavelength selection element, there is a problem that it is difficult to increase the first-order diffraction efficiency to nearly 100% even if the grating shape is devised and processed accurately.
[0005]
In addition to these wavelength selection elements, a specific wavelength range can be selected by an interference filter using a multilayer film. However, such an interference filter has absorption and reflection even at the transmission center wavelength. The transmittance is generally low, and there is a problem that the efficiency is low and the loss is large when used in a resonator. That is, conventionally, it has been impossible to select a wavelength simply and with high efficiency.
[0006]
The present invention has been made in view of such problems, and an object thereof is to provide an optical wavelength tuning method and an optical oscillation device capable of selecting a specific wavelength easily and with high efficiency.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The optical wavelength tuning method according to the present invention irradiates a light emitting medium with excitation light to emit light, amplifies the light output from the light emitting medium by a resonator, and oscillates, and selects a specific wavelength region of the oscillation light An optical wavelength tuning method comprising:A light absorber comprising at least one rare earth ion in a resonator sharing at least a portion with the resonator;The band of the oscillation light is narrowed using the absorption spectrum of the light absorber.
[0008]
An optical oscillation device according to the present invention includes a light emitting medium that generates light upon receiving excitation light, a resonator that amplifies light output from the light emitting medium and oscillates oscillation light,Disposed in a resonator sharing at least a portion with the resonator;And an optical absorber that includes at least one kind of rare earth ions and narrows the wavelength band of oscillation light using an absorption spectrum.
[0009]
In the optical wavelength tuning method according to the present invention, the wavelength of oscillation light is selected by using the absorption spectrum of a light absorber containing at least one kind of rare earth ions.
[0010]
In the optical oscillation device according to the present invention, the light output from the light emitting medium is amplified by the resonator, and the oscillation light is oscillated. The wavelength of the oscillation light is selected by a light absorber containing at least one rare earth ion.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. Since the optical wavelength tuning method of the present invention can be implemented by the optical oscillation device of the present invention, the following embodiment will be described together with the optical oscillation device.
[0012]
(First embodiment)
FIG. 1 shows a schematic configuration of the optical oscillation device according to the first embodiment of the present invention. This optical oscillation device includes, for example, an excitation light source 10 and an optical oscillation unit 20 that oscillates light when irradiated with excitation light output from the excitation light source 10. The excitation light source 10 includes, for example, an Nd:
[0013]
Here, the Nd:
[0014]
For example, an
[0015]
The optical oscillation unit 20 includes, for example, a
[0016]
The
[0017]
The
[0018]
The
[0019]
The optical oscillation unit 20 also has a
[0020]
As can be seen from FIG. 3, the
[0021]
As a result, the light oscillating unit 20 oscillates the oscillation light L3 having the spectrum shown in FIG. 5, for example, selected from the relationship between the transmission spectral characteristic of the
[0022]
Incidentally, the spectrum of the oscillation light L3 shown in FIG. 5 is the case where the
[0023]
The shape of the
[0024]
The optical oscillation device having such a configuration operates as follows.
[0025]
In this optical oscillation device, first, infrared light L 1 having a wavelength of 1.064 μm is output from the Nd:
[0026]
As described above, according to the present embodiment, since the wavelength of the oscillation light L3 is selected using the absorption spectrum of the
[0027]
If the
[0028]
In addition, if the oscillation light L3 is incident on the
[0029]
(Second Embodiment)
FIG. 7 shows a schematic configuration of the optical oscillation device according to the second embodiment of the present invention. This optical oscillation device differs from the optical emission unit 20 of the first embodiment in that the
[0030]
The
[0031]
[Expression 1]
c / λ1= C / λ2+ C / λThree
[0032]
The wavelengths of the signal light and idler light are also determined by the incident angle of the excitation light and the phase matching conditions. The
[0033]
Therefore, in the present embodiment, the
[0034]
The
[0035]
However, the reflectivity of each of the
[0036]
At that time, the
[0037]
Actually, since the refractive index depends on the wavelength, the interference effect similar to the wavelength λ cannot be obtained with respect to the wavelength λ ′. However, in practice, the wavelength λ ′ and the wavelength λ are an advantageous combination having both high reflectance in the same multilayer film. Therefore, in the present embodiment, the wavelength of the signal light is 710 nm and is about 1/3 times the wavelength of 2.1 μm of the idler light. Therefore, by using such a multilayer film, a multi-resonance parametric oscillator can be easily obtained. Can be configured.
[0038]
Incidentally, although the wavelength of the excitation light is 532 nm here, it is preferable that the same effect can be obtained if it is in the range of 520 nm to 540 nm.
[0039]
The optical oscillation device having such a configuration operates in the same manner as in the first embodiment. That is, a part of the infrared light L1 output from the Nd:
[0040]
As described above, according to the present embodiment, the wavelength of the oscillation light L33 is selected using the absorption spectrum of the
[0041]
If the
[0042]
Furthermore, as in the first embodiment, if the oscillation light L33 is incident on the
[0043]
(Third embodiment)
FIG. 8 shows a schematic configuration of an optical oscillation device according to the third embodiment of the present invention. In this optical oscillation device, the oscillation light L3 generated in the same manner as in the first embodiment is sum frequency mixed with the sum frequency mixing light L54. Therefore, here, the same components as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof is omitted.
[0044]
This optical oscillation device includes, for example, an
[0045]
For example, the
[0046]
The
[0047]
The optical oscillation device also controls, for example, the temporal overlap between the sum frequency mixing
[0048]
The second
[0049]
Further, for example, the infrared light L61 output from the Nd:
[0050]
The
[0051]
The optical oscillation device having such a configuration operates as follows.
[0052]
In this optical oscillation device, when a trigger pulse is generated from the
[0053]
In the Nd:
[0054]
On the other hand, in the Nd:
[0055]
Thereby, in the
[0056]
In this case, the oscillation light L3 of about 710 nm and the sum frequency mixing light L54 of about 266 nm are sum-frequency mixed to obtain an ultraviolet light of about 193 nm, but the oscillation light L3 is in the range of 700 nm to 730 nm. The sum frequency mixing light L54 may have a wavelength within the range of 256 nm to 276 nm.
[0057]
As described above, according to the present embodiment, the wavelength of the oscillation light L3 is tuned in the same manner as in the first embodiment, and therefore, the same effect as in the first embodiment is obtained. Further, since the oscillation light L3 having a wavelength in the range of 700 nm or more and 730 nm or less can be easily obtained, the
[0058]
The present invention has been described with reference to the embodiments. However, the present invention is not limited to the above-described embodiments, and various modifications can be made. For example, in each of the above embodiments, the case where the
[0059]
Moreover, you may make it comprise a light absorber with the material containing rare earth ions other than a neodymium ion. For example, if a light absorber is composed of a material containing ions of cerium (Ce), praseodymium (Pr), samarium (Sm), europium (Eu), erbium (Er), or ytterbium (Yb), the absorption characteristics thereof can be obtained. Other wavelengths can be selected using this.
[0060]
Furthermore, you may make it comprise a light absorber with the material containing a some rare earth ion. More wavelengths can be selected by combining a plurality of rare earth ions having different transmission spectral characteristics. Note that. Even if a plurality of light absorbers containing different rare earth ions are provided, the same effect can be obtained.
[0061]
In addition, in each of the above embodiments, the
[0062]
Furthermore, in the first and third embodiments, the
[0063]
In addition, in the second embodiment, the
[0064]
Furthermore, in each of the above-described embodiments, the configuration of the
[0065]
In addition, in each of the above-described embodiments, the
[0066]
Furthermore, in the third embodiment, the
[0067]
In addition, in the third embodiment, the
[0068]
Furthermore, in the third embodiment, the
[0069]
In addition, in the third embodiment, the configurations of the sum frequency mixing
[0070]
【The invention's effect】
As described above, according to the optical wavelength tuning method according to any one of claims 1 to 12 or the optical oscillation device according to any one of
[0071]
In particular, according to the optical wavelength tuning method according to claim 2 or the optical oscillation device according to
[0072]
According to the optical wavelength tuning method according to claim 3 or the optical oscillation device according to
[0073]
Further, according to the optical wavelength tuning method according to claim 5 or the optical oscillation device according to claim 17, since the light emitting medium is made of titanium sapphire, the wavelength of the oscillation light is in the range of 700 nm to 730 nm, for example. In addition, there is an effect that light can be easily emitted by using a commercially available Nd: YAG laser or the like.
[0074]
In addition, according to the optical wavelength tuning method according to claim 6 or the optical oscillation device according to claim 18, the light emitting medium is configured by a nonlinear optical crystal that outputs light by an optical parametric effect. Signal light having a wavelength of about 710 nm can be generated by excitation light having a wavelength in the range of 520 nm to 540 nm, and the wavelength of the oscillation light can be tuned to a range of 700 nm to 730 nm. In addition, excitation light having a wavelength in the range of 520 nm or more and 540 nm or less can be easily obtained by using a commercially available Nd: YAG laser or the like. Further, since signal light of about 710 nm and idler light of about 2.1 μm can be output, a multi-resonance parametric oscillator can be easily configured, and the effect of being able to oscillate with high efficiency is achieved.
[0075]
Furthermore, according to the optical wavelength tuning method of claim 8 or the optical oscillation device of claim 20, since the excitation light having a wavelength in the range of 520 nm or more and 540 nm or less is irradiated to emit light, By using a commercially available Nd: YAG laser or the like, the excitation light can be easily obtained, and the light can be easily emitted.
[0076]
In addition, according to the optical wavelength tuning method according to claim 9 or the optical oscillation device according to
[0077]
Furthermore, according to the optical wavelength tuning method according to claim 12 or the optical oscillation device according to claim 24, the wavelength of the oscillation light is tuned within a range of 700 nm or more and 730 nm or less, and is 256 nm or more and 276 nm by the wavelength conversion element. Since the sum frequency mixing is performed with the sum frequency mixing light having a wavelength within the following range, it is possible to obtain an ultraviolet light of about 193 nm easily with good stability and at a low price.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram illustrating an optical oscillation device according to a first embodiment of the invention.
2 is an absorption / emission characteristic diagram of a light emitting medium in the optical oscillation device shown in FIG.
3 is a transmission spectral characteristic diagram of a light absorber in the optical oscillation device shown in FIG. 1; FIG.
FIG. 4 is a transmission spectral characteristic diagram illustrating a part of FIG. 3 in an enlarged manner.
5 is a characteristic diagram showing a spectrum of oscillation light output from the optical oscillation device shown in FIG. 1. FIG.
FIG. 6 is a characteristic diagram showing a spectrum of oscillation light in a comparative example.
FIG. 7 is a schematic configuration diagram illustrating an optical oscillation device according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a schematic configuration diagram illustrating an optical oscillation device according to a third embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (22)
前記共振器と少なくとも一部を共有する共振器中に少なくとも1種の希土類イオンを含む光吸収体を配置し、前記光吸収体の吸収スペクトルを利用して前記発振光の波長の狭帯域化を行う
光波長同調方法。A light wavelength tuning method of irradiating a light emitting medium with excitation light to emit light, amplifying the light output from the light emitting medium by a resonator and oscillating the light, and selecting a specific wavelength region of the oscillation light,
A light absorber containing at least one kind of rare earth ions is arranged in a resonator sharing at least a part with the resonator, and the wavelength of the oscillation light is narrowed using the absorption spectrum of the light absorber. Do
Optical wavelength tuning method.
前記発光媒質から出力された光を増幅し発振光を発振させる共振器と、
前記共振器と少なくとも一部を共有する共振器中に配置されると共に、少なくとも1種の希土類イオンを含み、吸収スペクトルを利用して前記発振光の波長の狭帯域化を行う光吸収体と
を備えた光発振装置。A light emitting medium that generates light in response to excitation light;
A resonator that amplifies light output from the light emitting medium and oscillates oscillation light;
A light absorber disposed in a resonator sharing at least a part of the resonator and including at least one kind of rare earth ions and narrowing the wavelength band of the oscillation light using an absorption spectrum; Optical oscillation device provided.
Priority Applications (1)
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