JP4146831B2 - VoIPサービスシステム、呼制御サーバ、および呼制御方法 - Google Patents
VoIPサービスシステム、呼制御サーバ、および呼制御方法 Download PDFInfo
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Description
IP網での音声通信では、送信側で音声データを小容量のデジタルデータからなる音声パケットに分割して送信し、受信側で音声に復号する方式がとられる。これにより、音声とデータとを区別することなく共存させて同一のIP網で送受信することを可能としている。
また、通信チャネルが設定されても、音声パケットが流れ始めたとたん通信帯域不足による通話の途切れや無音を生じたり、さらには通話中の音声パケットの流れに影響を与え、その通話の途切れや無音などを生じさせるという問題があった。
この従来技術では、新たなパケットの発生により輻輳が生じる場合、既に転送が行われているパケットの転送状態を維持するため、新たなパケットを低い優先度に変更したり、それによって新たなパケットを切断する処理を行う。この結果、通話中の音声パケットは所望の品質に維持できる。
一方、法人ユーザでは、本社や各支店等へのアクセス回線を結ぶプライベートIP網やプライベートIP網とインターネット等の外部IP網を接続するWAN(Wide Area Network:広域通信網)回線など、複雑な網構成が用いられる。
以上述べた問題は、通話に必要な通信帯域を確保する技術がないこと、および、ルータ等によるノードでのみの制御、いわば一重の制御(管理)しかなく、VoIPサービスを大きな枠組みにおいて管理する仕組みが欠如していることに起因する。
この場合、呼制御サーバで、端末に関する呼接続要求に応じて当該端末が属するチャネル管理単位およびすべての階層チャネル管理単位について通信チャネルの使用可否を判断し、これらチャネル管理単位およびすべての階層チャネル管理単位のいずれかで使用可能な通信チャネルがない場合、端末への呼接続を行わないようにしてもよい。
[VoIPサービスシステム]
まず、図1を参照して、本発明の一実施の形態にかかるVoIPサービスシステムについて説明する。図1は本発明の一実施の形態にかかるVoIPサービスシステムの構成を示すブロック図である。
このVoIPサービスシステムには、VoIPサービスを利用する端末11,12,21,22、アクセス回線10,20、プライベートIP網30、WAN回線40、外部IP網50、およびVoIPサーバ(呼制御サーバ:Call Agent)60が設けられている。
以下では、支店A,支店Bに設けられている各端末間を、プライベートIP網30を介して接続することにより、これら端末間における音声通信を実現する場合を例として説明する。
支店Aには端末11,12が設けられ、支店Bには端末21,22が設けられている。外部IP網50には、これら端末11,12,21,22の呼制御を行うVoIPサーバ60が設けられている。
さらに、グループXの二重チャネル管理単位1Xでは、プライベートIP網30と外部IP網50とを接続するWAN回線40の最大同時接続チャネル数として「15」チャネルが確保されている。
したがって、各チャネル管理単位の使用チャネル数を適切に選択することにより、アクセス回線10,20、WAN回線40の性能等に基づいてパケットロスや遅延を生じない範囲で音声通信が確保される。
次に、図2を参照して、本実施の形態にかかるVoIPサービスシステムで用いられるVoIPサーバ60について詳細に説明する。図2は、本実施の形態にかかるVoIPサービスシステムで用いられるVoIPサーバの構成例を示すブロック図である。
VoIPサーバ60は、全体としてコンピュータを有するサーバ装置からなり、通信インターフェース部(以下、通信I/F部という)61、画面表示部62、操作入力部63、記憶部64、および制御部65が設けられている。
画面表示部62は、LCDやCRTなどの画面表示装置からなり、制御部65からの指示に基づき各種情報を画面表示する。
操作入力部63は、キーボードやマウスなどの操作入力装置からなり、オペレータの操作を検出して制御部65へ出力する。
この機能手段としては、呼制御手段65Aおよびチャネル管理手段65Bがある。
呼制御手段65Aは、端末11,12,21,22からの要求に基づき各種呼制御を行う手段である。チャネル管理手段65Bは、記憶部64のチャネル管理情報64Aを用いてチャネル管理単位ごとに使用しているチャネルを管理し、チャネル使用可否を判断する手段である。
次に、図3〜図8を参照して、記憶部64のチャネル管理情報64Aについて詳細に説明する。
VoIPサーバ60は、記憶部64のチャネル管理情報64Aを構成する、図3〜図8の各テーブルに基づき、チャネル管理単位ごとに通信チャネルのチャネル管理を行うことにより、それぞれの通信帯域管理を行う。
この契約単位用管理テーブル70では、個々の契約を識別するための契約IDごと、図1の例では各アクセス回線に対応して、最大同時接続チャネル数、チャネル管理種別、およびチャネル管理単位IDが管理されている。
最大同時接続チャネル数は、当該契約が同時に利用できる接続チャネル数の最大値であり、契約a−1の場合、最大同時接続チャネル数は「2」チャネルに設定されている。
チャネル管理単位IDは、当該契約が属するチャネル管理単位を示す識別情報である。
最大同時接続チャネル数は、当該チャネル管理単位が同時に利用できる接続チャネル数の最大値であり、チャネル管理単位1Aの場合、最大同時接続チャネル数は「10」チャネルに設定されている。
二重チャネル管理単位IDは、当該チャネル管理単位の上位階層に設けられたチャネル管理単位すなわち二重チャネル管理単位を示す識別情報である。
最大同時接続チャネル数は、当該二重チャネル管理単位が同時に利用できる接続チャネル数の最大値であり、二重チャネル管理単位1Xの場合、最大同時接続チャネル数は「15」チャネルに設定されている。
これら計数テーブルは、それぞれ契約IDごと、チャネル管理単位ID(アクセス回線)ごと、および二重チャネル管理単位ID(WAN回線)ごとに、当該管理単位が使用中のチャネル数を示す使用中チャネル数を計数管理するテーブルである。
次に、図9を参照して、本実施の形態にかかるVoIPサービスシステムの動作として、VoIPサーバ60での呼制御処理について詳細に説明する。図9は、本実施の形態にかかるVoIPサービスシステムで用いられるVoIPサーバ60の呼制御処理を示すフローチャートである。
以下では、本実施の形態にかかるVoIPサービスシステムへの理解を深めるため、本実施の形態を適用しない契約ID単位でのチャネル管理すなわちチャネル管理種別「0」の場合と、本実施の形態を適用したチャネル管理単位でのチャネル管理すなわちチャネル管理種別「1」の場合と比較して説明する。
まず、契約ID単位でのチャネル管理すなわちチャネル管理種別「0」の場合の呼制御について説明する。なお、このモードでは、契約IDをチャネル管理単位とする契約単位用管理テーブル70および契約単位用計数テーブル73が、予め設定されているものとする。
VoIPサーバ60の制御部65は、通信I/F部61を介して当該管理下にある任意の端末から発信要求を受信した場合、呼制御手段65Aにより、図9の呼制御を開始する。
一方、当該契約IDについて使用中チャネル数が最大同時接続チャネル数に達している場合は(ステップ102:NO)、その呼は接続できないため、所定の呼損処理を行い(ステップ105)、一連の呼制御処理を終了する。
次に、チャネル管理単位ID単位のチャネル管理すなわちチャネル管理種別「1」の場合の呼制御処理について説明する。なお、このモードでは、チャネル管理単位IDここではアクセス回線をチャネル管理単位とする契約単位用管理テーブル71およびチャネル管理単位ID用計数テーブル74が、予め設定されているものとする。
VoIPサーバ60の制御部65は、通信I/F部61を介して当該管理下にある任意の端末から発信要求を受信した場合、呼制御手段65Aにより、図9の呼制御を開始する。
ここで、着信先端末が発信元端末と同一チャネル管理単位内にあり、当該発信呼がアクセス回線20を使用しない場合(ステップ101:同一チャネル管理単位内)、前述したステップ104へ移行して所定の呼接続処理を行い、一連の呼制御処理を終了する。
例えば、契約a−1の端末が発信元である場合、チャネル管理手段65Bは、図3の当該契約a−1の契約単位用管理テーブル70からチャネル管理単位IDを取得し、そのチャネル管理単位IDに対応する図4のチャネル管理単位用管理テーブル71の最大同時接続チャネル数と、図7のチャネル管理単位ID用計数テーブル74の使用中チャネル数とを比較し、その比較結果を呼制御手段65Aへ返す。
一方、当該契約単位または当該チャネル管理単位のいずれかについて使用中チャネル数が最大同時接続チャネル数に達している場合、すなわち使用可能な通信チャネルがない場合(ステップ102:NO)、その呼は接続できないため、所定の呼損処理を行い(ステップ105)、一連の呼制御処理を終了する。
一方、当該契約単位、当該チャネル管理単位、または当該二重チャネル管理単位のいずれかについて使用中チャネル数が最大同時接続チャネル数に達している場合は(ステップ102:NO)、その呼は接続できないため、所定の呼損処理を行い(ステップ105)、一連の呼制御処理を終了する。
これにより、ユーザ側にPBX(Private Branch eXchange:構内交換機)を設置して同様な機能を提供する従来の方式と比較して、ユーザ側になんらの設備を設ける必要もなく、ユーザが本発明のVoIPサービスを利用でき、ユーザの設備負担、保守負担、さらにはコスト負担を大幅に削減できる。
Claims (8)
- IP網を介して音声パケットの送受信を行う複数の端末について、呼制御サーバでこれら端末の呼制御を行うことにより、前記IP網上に設定された通信チャネルを介した前記端末での音声通信を実現するVoIPサービスシステムであって、
前記端末に対して階層的に割り当てられているチャネル管理単位ごとに、当該チャネル管理単位に属する端末で同時に使用可能な通信チャネル数を管理する呼制御サーバを備えることを特徴とするVoIPサービスシステム。 - 請求項1に記載のVoIPサービスシステムにおいて、
前記呼制御サーバは、前記端末に関する呼接続要求に応じて当該端末が属するチャネル管理単位について通信チャネルの使用可否を判断し、当該チャネル管理単位で使用可能な通信チャネルがない場合、前記端末への呼接続を行わないことを特徴とするVoIPサービスシステム。 - 請求項1に記載のVoIPサービスシステムにおいて、
前記チャネル管理単位は、複数の前記端末と前記IP網とを接続するアクセス回線に対応して設けられていることを特徴とするVoIPサービスシステム。 - 請求項1に記載のVoIPサービスシステムにおいて、
前記チャネル管理単位は、前記IP網と他のIP網とを接続するWAN回線に対応して設けられていることを特徴とするVoIPサービスシステム。 - 請求項1に記載のVoIPサービスシステムにおいて、
前記チャネル管理単位として、他のチャネル管理単位を構成要素に含む階層チャネル管理単位を用いることを特徴とするVoIPサービスシステム。 - 請求項5に記載のVoIPサービスシステムにおいて、
前記呼制御サーバは、前記端末に関する呼接続要求に応じて当該端末が属するチャネル管理単位およびすべての階層チャネル管理単位について通信チャネルの使用可否を判断し、これらチャネル管理単位およびすべての階層チャネル管理単位のいずれかで使用可能な通信チャネルがない場合、前記端末への呼接続を行わないことを特徴とするVoIPサービスシステム。 - IP網を介して音声パケットの送受信を行う複数の端末について、これら端末の呼制御を行うことにより、前記IP網上に設定された通信チャネルを介した前記端末での音声通信を実現する呼制御サーバであって、
前記端末に対して階層的に割り当てられているチャネル管理単位ごとに、当該チャネル管理単位に属する端末で同時に使用可能な通信チャネル数を管理する通信チャネル管理手段を備えることを特徴とする呼制御サーバ。 - IP網を介して音声パケットの送受信を行う複数の端末について、呼制御サーバで前記IP網上に設定された通信チャネルを介した前記端末での音声通信を実現する呼制御方法であって、
前記呼制御サーバにより、前記端末に対して階層的に割り当てられているチャネル管理単位ごとに、当該チャネル管理単位に属する端末で同時に使用可能な通信チャネル数を管理するステップを備えることを特徴とする呼制御方法。
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JP2004356517A JP4146831B2 (ja) | 2004-12-09 | 2004-12-09 | VoIPサービスシステム、呼制御サーバ、および呼制御方法 |
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