JP4145380B2 - Game ball polishing equipment - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機に設けられ、該遊技機で使用する遊技媒体である遊技球を研磨する研磨装置に関する。ここで遊技機とは例えばパチンコ機が該当し、この場合の遊技球はパチンコ球である。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の遊技機の研磨装置としては、例えば、本出願人が既に提案している特願平8−317272号に開示されたものがある。すなわち、一台の遊技機中に、遊技球の揚送装置を構成する揚送パイプが配設され、この揚送パイプの途中に、パイプに連通する筒状体の内壁に研磨材を貼り付けて成る研磨装置が設けられていた。遊技球は研磨装置を通過する際、研磨材と接触することで汚れが拭き取られる。
【0003】
また、前記揚送パイプの下端側には、パイプ内で一列に整列している球を、当該位置に設けたスプロケットの外周にある凹部に1個ずつ係合させて、該スプロケットの回転駆動により揚送する揚送装置も別途設けられていた。前記研磨装置は、揚送装置のスプロケットよりも上流側に配設されていたが、これとは別に、前記スプロケットの下流側に研磨装置を配設し、スプロケットの駆動により揚送される遊技球を研磨するようにした構成も知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、研磨装置中の研磨材は汚れやすいため、比較的短い周期で頻々に交換しなければならず、この交換作業には多大な時間と労力がかかるので、コストアップの要因となっていた。また、前記研磨装置は、揚送装置とは全く別に構成されており、しかも、揚送パイプにおける別々の箇所にそれぞれ配設されるため、部品点数が多くなり取り付け工数も嵩み、このこともコストアップの要因となっていた
【0007】
本発明は、以上のような従来技術の問題点に着目してなされたものであって、研磨済みの遊技球を一定方向に効率よく送り出すことが可能で、研磨性能に送出(揚送)能力を付加することができ、また、構成の簡易化と共に交換作業の負担も軽減され、コスト低減が可能な遊技球の研磨装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の項の発明に存する。
[1]遊技機(10)に設けられ、該遊技機(10)で使用する遊技媒体である遊技球を研磨する研磨装置(30)において、
前記遊技機(10)に、円筒形のハウジング(31)をその軸心が略垂直になるように配設し、該ハウジング(31)の上端側に遊技球を取り込む供給部(32)を設ける一方、該ハウジング(31)の下端側に遊技球を排出する送出部(33)を設け、
前記ハウジング(31)の内周壁に沿って研磨シート(50)を周回させ、該ハウジング(31)内に、前記供給部(32)より取り込まれた遊技球を前記研磨シート(50)に対接させる状態で回転駆動する回転体(40)を略垂直に軸支し、
前記送出部(33)は、前記回転体(40)の回転駆動に伴い研磨シート(50)と接触し研磨された遊技球を、一定方向に一列に並んだ状態で送り出すように形成され、
前記回転体(40)は、その外周縁に遊技球を係合させる複数の係合溝(41)が連設されたスプロケットから成り、該スプロケットは、前記各係合溝(41)に遊技球を上下複数段に重なる状態で係合させる厚さに成形され、
前記研磨シート(50)の縦幅を、前記スプロケットの各係合溝(41)に係合している最下段の遊技球には掛からない程度に設定し、
前記送出部(33)を、前記スプロケットの各係合溝(41)に係合している最下段の遊技球を順に外部に排出させる位置に設けたことを特徴とする遊技球の研磨装置(30)。
【0016】
次に、前述した解決手段に基づく作用を説明する。
本発明に係る研磨装置(30)によれば、研磨される遊技球は、先ずハウジング(31)の上端側にある供給部(32)からハウジング(31)内に導入される。ハウジング(31)の内周と回転体(40)の外周との間に入り込んだ遊技球は、回転体(40)の回転駆動に伴って、ハウジング(31)の内周に沿って循環するよう転動する。
【0017】
この転動中に遊技球の表面は、ハウジング(31)の内周壁に沿って周回された研磨シート(50)に満遍なく擦られて、遊技球の汚れは研磨シート(50)に移り、遊技球そのものも十分に研磨される。
【0018】
前記ハウジング(31)内にて研磨された遊技球は、ハウジング(31)の下端側にある送出部(33)から順次排出されるが、このとき遊技球は送出部(33)によって、一定方向に一列に並んだ状態で送り出される。かかる送出部(33)によれば、回転体(40)の駆動力が、そのまま遊技球を送り出す力として効率良く利用されることになる。
【0020】
また、前記回転体(40)を、その外周縁に複数の係合溝(41)が連設されたスプロケットとすれば、遊技球は前記各係合溝(41)内に順に嵌入するようにして、ハウジング(31)内に導入される。このように遊技球は各係合溝(41)に係合するので、回転体(40)の回動に伴って確実に、遊技球を前記研磨シート(50)に対接させつつ循環させることができる。
【0021】
前記スプロケットを、その各係合溝(41)内で遊技球が上下複数段に重なる程度の厚さに成形すれば、該スプロケットの一回転により多数の遊技球をまとめて研磨循環させることが可能となる。
【0022】
ここで前記研磨シート(50)の縦幅を、スプロケットの各係合溝(41)に係合している最下段の遊技球には掛からない程度に設定し、前記送出部(33)を各係合溝(41)内の最下段の遊技球を順に外部に排出させる位置に設ければ、研磨シート(50)との摩擦抵抗の影響を受けることなく、スムーズに遊技球を前記送出部(33)から外部に排出することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明を代表する実施の形態を説明する。
図1〜図5は、本発明の一の実施の形態を示している。
本実施の形態に係る研磨装置30は、遊技機であるパチンコ機10内に設けられている。図4に示すように、パチンコ機10は、機体の下部右端に設けられたハンドル12の回転操作により、遊技盤11上に遊技媒体である遊技球を打ち出し、その入賞を競い楽しむゲーム機である。
【0026】
遊技盤11の下側には、賞球を受け入れる上皿13や、この上皿13から溢れる球を受ける下皿14が設けられている。更に下皿14下方には、景品球計数機15が配設されている。景品球計数機15は、下皿14から溢れる球を受け入れて、その数をカウンターで計数し、計数結果を制御装置で記憶、演算する装置である。
【0027】
遊技盤11の一側端には、球貸機20が一体に取り付けられている。球貸機20は、紙幣投入口21から投入された紙幣に応じて、その金額に相当する数の遊技球をノズル22から貸し出す装置である。ノズル22から払い出された遊技球は、そのまま前記上皿13に導入されるように設定されている。
【0028】
パチンコ機10の内部には、予め所定量(通常数百程度)の遊技球が封入されており、この球が研磨装置30で研磨されつつ、機内でのみ循環して繰り返し遊技に使用される。図4及び図5に示すように、研磨装置30は、パチンコ機10の機体下部に内装されている。
【0029】
図1〜図3に示すように、研磨装置30は、円筒形のハウジング31と、該ハウジング31内に回転可能に軸支された回転体40と、該ハウジング31の内周壁に沿って周回する研磨シート50と、該研磨シート50の取込供給機構60とを具備して成る。
【0030】
ハウジング31は円筒形に形成されており、その軸心が略垂直になる状態でパチンコ機10の機体下部に配設されている。ハウジング31の上端側には、遊技球を取り込む供給部32が設けられている。ハウジング31の上端面側は開口しており、前記供給部32は、ハウジング31の上端面側開口に連通するよう装着されて、所定量の遊技球を貯留可能なホッパから成る。
【0031】
図4に示すように、パチンコ機10の機体内部において、前記供給部32の上方には、多数の遊技球を貯留可能なタンク部17が設けられており、このタンク部17内の遊技球が順次供給部32内に導入されるように設定されている。また、タンク部17の上部には、遊技盤11に打ち出された総ての遊技球を回収し、タンク部17内に導くための集球ガイド16が配設されている。
【0032】
一方、ハウジング31の下端側には、遊技球を外部に排出するための送出部33が設けられている。送出部33は、次述する回転体40の回転駆動に伴い研磨シート50で研磨された遊技球を、一定方向に一列に並んだ状態で送り出すように形成されている。
【0033】
具体的には前記送出部33は、遊技球を一列の状態で上方へ送る揚送パイプ80の下端口81を、ハウジング31の下部周壁に、次述する回転体40の回転方向に順じた所定角度に連通接続して成る。ここで揚送パイプ80は、その内径が遊技球の直径より僅かに大きい程度のパイプ材から成り、研磨装置30から上方に延びるようパチンコ機10内に延設されている。なお、揚送パイプ80の上端側には、揚送された遊技球を賞球用、あるいは貸出・返却用に選択的に振り分ける球振分装置82が設けられている。
【0034】
前記ハウジング31内には、前記供給部32から取り込まれた遊技球を、内周壁側に対接させる状態で回転する回転体40が略垂直に軸支されている。回転体40は、その外周縁に遊技球を係合させる複数の係合溝41,41…が連設されたスプロケットから成る。回転体40であるスプロケットは、図1に示す如く、各係合溝41に遊技球を上下5段に重なる状態で係合させる厚さに成形されている。
【0035】
回転体40の回転軸42は、ハウジング31の底面壁を貫通して下方に延出しており、回転軸42は、ハウジング31の下側に取り付けられた駆動モータ70の出力軸71に直接固結されている。ここで駆動モータ70は、後述する取込供給機構60の駆動源でもある。
【0036】
前記ハウジング31の内周壁に沿って、テープ状に長く延びた研磨シート50の一部が周回するように配されている。この研磨シート50には、前記回転体40の各係合溝41に係合した遊技球が対接しており、研磨シート50はハウジング31の内周壁に沿った状態に維持される。研磨シート50は、例えば、6ナイロンまたは66ナイロン等から成形され研磨布から成り、これに静電気除去材、研磨増強材を混入してもよい。また、研磨布に限られることなく、研磨紙等で形成しても良い。
【0037】
図1に示すように、研磨シート50の縦幅は、前記回転体40の各係合溝41に係合している最下段の遊技球には掛からない程度、すなわち遊技球4個分の幅に設定されている。なお、前記送出部33を成す揚送パイプ80の下端口81は、前記回転体40の各係合溝41に係合している最下段の遊技球を順に外部に排出させる位置、すなわち前記研磨シート50によって覆われていないハウジング31の下端側周壁に設けられている。
【0038】
図2に示すように、ハウジング31の側方には、研磨シート50の取込供給機構60が一体に配設されている。取込供給機構60は、前記ハウジング31の周壁に開設されたスリット35を通して、外部に引き出された研磨シート50の一部を所定量ずつ取り込むと同時に、同量の新たな研磨シート50の一部を内部に供給するように構成されている。
【0039】
取込供給機構60は、研磨シート回収軸61と、研磨シート供給軸62と、駆動ローラ63等を具備して成る。研磨シート回収軸61は、使用済みの研磨シート50を巻き取るものであり、研磨シート供給軸62は、新たに繰り出す研磨シート50を予め巻き付けておくものである。研磨シート回収軸61、研磨シート供給軸62は、ハウジング31のスリット35がある側方に、互いに平行に並ぶよう軸支されている。
【0040】
ハウジング31のスリット35内には、ハウジング31の内周壁に沿って周回した研磨シート50の両端側を沿わせるガイドピース64が設けられている。ガイドピース64の前方に、前記駆動ローラ63は軸支されている。駆動ローラ63は、研磨シート50の途中に接触した状態で回転駆動され、ハウジング31内の研磨シート50を外部に引き出すと共に、前記研磨シート供給軸62から新たな研磨シート50を引き出すものである。
【0041】
詳しく言えば図2に示すように、駆動ローラ63とガイドピース64との間の左右に、一対のガイドローラ65,66が軸支されている。研磨シート供給軸62から繰り出された新たな研磨シート50は、駆動ローラ63とガイドローラ65とに挟持され、ハウジング31外に引き出され研磨シート回収軸61へ巻き取られる使用済みの研磨シート50は、駆動ローラ63とガイドローラ66とに挟持されている。
【0042】
駆動ローラ63には、プーリ63Aと歯車63Bが同軸に一体に固結されている。駆動モータ70の出力軸71に固結された歯車71Aは、別に軸支された同軸の歯車67A,67Bを介して、前記駆動ローラ63の歯車63Bに回転力を減速して伝達するよう噛み合っている。この場合、前述したが駆動ローラ63は、前記回転体40と同一の駆動モータ70で駆動される。
【0043】
また、図1に示すように、前記駆動ローラ63のプーリ63Aと、研磨シート回収軸61のプーリ61Aは、所定値以上の張力がかかるとスリップする伝達ベルト68で動力伝達可能に連結されている。ここで所定値以上の張力とは、研磨シート回収軸61側の巻き取り径が研磨シート供給軸62側の径よりも大きくなり、研磨シート回収軸61による研磨シート50の巻き取り量に対して、研磨シート供給軸62から繰り出される研磨シート50の量が少なくなった場合に、研磨シート50に余分にかかる張力であり、研磨シート50の繰り出し量と巻き取り量とのバランスを保てるように設定されている。
【0044】
次に作用を説明する。
図4において、球貸機20の紙幣投入口21に紙幣を入れると、その金額相当の遊技球がパチンコ機10の上皿13に払い出される。そして、遊技者がハンドル12を回転させると、その回転角度に応じた強さで、遊技盤11上に遊技球が1個ずつ打ち出される。
【0045】
遊技盤11上の遊技球が各種入賞口に入ると、その賞として所定数の遊技球が上皿13に払い出される。ここで各種入賞口に入った遊技球は、遊技盤11の下側にある集球ガイド16を介してタンク部17内に導入される。遊技盤11のアウト口に入った遊技球も、同様にタンク部17内に導入される。
【0046】
タンク部17内に集められた遊技球は、研磨装置30の供給部32に随時供給される。供給部32に遊技球が貯まった状態で、ハウジング31内の回転体40が回転駆動すると、供給部32内の遊技球は撹拌され、回転体40の各係合溝41に遊技球が自然に入り込む。各係合溝41内は、遊技球が上下5段に重なった状態に満たされる。
【0047】
このようにハウジング31の内周と回転体40の各係合溝41との間に入り込んだ遊技球は、回転体40の回転駆動に伴って、ハウジング31の内周に沿って循環するよう転動する。かかる転動中に遊技球の表面は、ハウジング31の内周壁に沿って周回された研磨シート50に満遍なく擦られて、遊技球の汚れは研磨シート50に移り、遊技球そのものも十分に研磨される。
【0048】
ハウジング31内で研磨された遊技球は、前記係合溝41の最下段にあるものから順に、送出部33を成す揚送パイプ80の下端口81に1個ずつ押し込まれる。係合溝41の最下段にある遊技球には研磨シート50が掛からないため、供給部32において、遊技球は研磨シート50との接触による余分な摩擦抵抗を受けることなく、スムーズに揚送パイプ80下端口81に押し込まれることになる。
【0049】
揚送パイプ80の下端口81は、ハウジング31の下部周壁に対し回転体40の回転方向に順じた所定角度に連通接続されているので、回転体40の回転駆動に伴い遊技球は、前記下端口81内に押し込まれる方向に順次送り出される。このように研磨済みの遊技球は、揚送パイプ80の下端口81から次々に押し込まれる遊技球によって、揚送パイプ80内をスムーズに揚送される。なお、揚送パイプ80内を揚送された遊技球は、球振分装置82によって賞球用、あるいは貸出・返却用に選択的に振り分けられる。
【0050】
回転体40の係合溝41では、最下段の遊技球が排出されると、上方にあった4段の遊技球が自然に落下し、係合溝41の最下段には常に遊技球がある状態となる。更に空いた係合溝41内の最上段には、供給部32の遊技球が直ぐに供給されるので、係合溝41内は絶えず遊技球が上下5段に重なった状態となる。
【0051】
以上のように、回転体40の回転に伴い、遊技球は係合溝41の最上段から最下段まで移動する間に、十分に研磨シート50に擦られて研磨されてから、揚送パイプ80に下端口81内に順に押し込まれる。従って、回転体40の駆動力が、そのまま遊技球を揚送する力として効率良く利用されることになる。このように、研磨性能に揚送能力を付加することで、構成の簡易化や取付工数の削減を達成できる。
【0052】
また、ハウジング31内の研磨シート50は、取込供給機構60により自動的に連続して交換される。すなわち、取込供給機構60は、前記ハウジング31の周壁に開設されたスリット35を通して、外部に引き出された研磨シート50の一部を所定量ずつ取り込むと同時に、同量の新たな研磨シート50の一部を内部に供給する。それにより、新たな研磨シート50での高い研磨能力を維持することができる。
【0053】
前記回転体40が駆動モータ70によって回転駆動されている際、その駆動力は、歯車71Aから歯車67A,67Bを介して、駆動ローラ63と一体のプーリ63Aに減速して伝達される。駆動ローラ63とガイドローラ65、駆動ローラ63とガイドローラ66との間には、それぞれ研磨シート50が挟持されている。
【0054】
かかる状態で、駆動ローラ63が図2中で反時計廻りに回動すると、駆動ローラ63とガイドローラ65との間より、研磨シート供給軸62から繰り出された新たな研磨シート50がハウジング31内に導かれ、逆に駆動ローラ63とガイドローラ66との間からは、ハウジング31外に引き出された使用済みの研磨シート50が研磨シート回収軸61側へと送られる。
【0055】
研磨シート回収軸61のプーリ61Aにも、駆動ローラ63の回転力が伝達ベルト68を介して伝達されるため、ハウジング31外に引き出された使用済みの研磨シート50は、研磨シート回収軸61に積極的に巻き取られる。図2に示すように、研磨シート回収軸61側の巻き取り径よりも研磨シート供給軸62側の繰り出し径が大きい初期段階では、研磨シート回収軸61による研磨シート50の巻き取り量と、研磨シート供給軸62から繰り出される研磨シート50の量がほぼ等しい。
【0056】
研磨シート回収軸61に巻き取られた研磨シート50の量が増えてくると、研磨シート回収軸61側の巻き取り径が研磨シート供給軸62側の径よりも大きくなり、研磨シート回収軸61による研磨シート50の巻き取り量に対して、研磨シート供給軸62から繰り出される研磨シート50の量が少なくなる。ところが駆動ローラ63は、あくまで研磨シート供給軸62から研磨シート50を一定速度で引き出すので、研磨シート50に対して余分に張力がかかる。すると、前記伝達ベルト68にスリップが生じるため、研磨シート50の繰り出し量と、巻き取り量とのバランスを保つことができる。
【0057】
なお、本発明に係る研磨装置は、前述した実施の形態に限定されるものではない。例えば、回転体としてのスプロケットは、その各係合溝に遊技球が上下5段に重なる厚さに成形したが、もっと厚くあるいは薄く形成してもよい。
また、研磨装置30の駆動モータ70を、例えばハンドル12の操作に連動して駆動するように設定すれば、球の研磨効率を損なうことなく、研磨装置30の余分な駆動を抑えることができ、研磨装置の省電力化および長寿命化を図ることが可能となる。
【0059】
【発明の効果】
本発明に係る遊技球の研磨装置によれば、研磨済みの遊技球を、ハウジングの下端側にある供給部から一定方向に送り出すことが可能であるから、研磨性能に送出(揚送)能力を付加することができ、構成が簡易化されると共に取付工数も削減され、コストを低減することが可能となる。
【0060】
また、研磨シートの取込供給機構によって、前記ハウジングの周壁に開設されたスリットを通して、外部に引き出された研磨シートの一部を所定量ずつ取り込むと同時に、同量の新たな研磨シートの一部を内部に供給するように構成すれば、ハウジングの内周壁に沿って周回する研磨シートを自動的に連続して交換することができ、新たな研磨シートでの高い研磨能力を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る研磨装置を示す正面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る研磨装置を示す平面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る研磨装置を示す側面図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る研磨装置を装備した遊技機を示す正面図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る研磨装置を装備した遊技機を示す側面図である。
【符号の説明】
10…パチンコ機
11…遊技盤
12…ハンドル
13…上皿
14…下皿
15…景品球計数機
16…集球ガイド
17…タンク部
20…球貸機
21…紙幣投入口
22…ノズル
30…研磨装置
31…ハウジング
32…供給部
33…送出部
35…スリット
40…回転体
41…係合溝
42…回転軸
50…研磨シート
60…取込供給機構
61…研磨シート回収軸
61A…プーリ
62…研磨シート供給軸
63…駆動ローラ
63A…プーリ
63B…歯車
64…ガイドピース
65…ガイドローラ
66…ガイドローラ
67A…歯車
68…伝達ベルト
70…駆動モータ
71…出力軸
71A…歯車
80…揚送パイプ
81…下端口
82…球振分装置[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a polishing apparatus that is provided in a gaming machine and polishes a game ball that is a gaming medium used in the gaming machine. Here, the gaming machine corresponds to a pachinko machine, for example, and the gaming ball in this case is a pachinko ball.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a polishing apparatus for this type of gaming machine, for example, there is one disclosed in Japanese Patent Application No. 8-317272 already proposed by the present applicant. That is, in one gaming machine, a lifting pipe constituting a game ball lifting device is disposed, and an abrasive is pasted on the inner wall of a cylindrical body communicating with the pipe in the middle of the lifting pipe. A polishing apparatus was provided. When the game ball passes through the polishing device, the dirt is wiped off by coming into contact with the abrasive.
[0003]
Also, on the lower end side of the lifting pipe, balls aligned in a line in the pipe are engaged one by one with the recesses on the outer periphery of the sprocket provided at the position, and the sprocket is driven by rotation. A separate lifting device was also provided. The polishing device is disposed upstream of the sprocket of the lifting device. Separately, the polishing device is disposed downstream of the sprocket, and is played by driving the sprocket. There is also known a configuration in which the material is polished.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, since the abrasive in the polishing apparatus tends to become dirty, it has to be frequently replaced at a relatively short cycle, and this replacement work takes a lot of time and labor, which has been a factor in increasing costs. . In addition , the polishing apparatus is configured completely separately from the lifting apparatus, and is disposed at different locations in the lifting pipe, which increases the number of parts and increases the number of mounting steps. It became a factor of cost increase. [0007]
The present invention was made in view of the above problems of the prior art, can be delivered efficiently Migaku Ken already game ball in a certain direction, transmitted to the polishing performance (pumped) It is an object of the present invention to provide a game ball polishing apparatus that can add capability, reduce the burden of replacement work with simplification of the configuration, and reduce costs.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
It is a gist of the present invention for achieving the above object resides in the invention in the following section.
[1] In a polishing apparatus (30) that is provided in a gaming machine (10) and polishes a game ball that is a gaming medium used in the gaming machine (10),
In the gaming machine (10), a cylindrical housing (31) is arranged so that its axis is substantially vertical, and a supply part (32) for taking in a game ball is provided on the upper end side of the housing (31). On the other hand, a delivery part (33) for discharging the game ball is provided on the lower end side of the housing (31),
The abrasive sheet (50) is circulated along the inner peripheral wall of the housing (31), and the game ball taken in from the supply unit (32) is brought into contact with the abrasive sheet (50) in the housing (31). A rotating body (40) that is driven to rotate in a state of being
The delivery part (33) is formed so as to send out the game balls, which are in contact with the polishing sheet (50) and polished in accordance with the rotational drive of the rotating body (40), in a line in a certain direction ,
The rotating body (40) includes a sprocket in which a plurality of engaging grooves (41) for engaging a game ball with its outer peripheral edge are connected in series, and the sprocket is inserted into each engaging groove (41). Is formed to a thickness that engages in a state where it overlaps the upper and lower stages,
The vertical width of the polishing sheet (50) is set to such an extent that it does not hang on the lowermost game ball engaged with each engagement groove (41) of the sprocket,
A game ball polishing device ( 33), wherein the delivery portion (33) is provided at a position for sequentially discharging the lowermost game balls engaged with the respective engagement grooves (41) of the sprocket to the outside. 30).
[0016]
Next, the operation based on the above solution will be described.
According to the polishing apparatus (30) of the present invention, the game ball to be polished is first introduced into the housing (31) from the supply section (32) on the upper end side of the housing (31). The game balls that have entered between the inner periphery of the housing (31) and the outer periphery of the rotating body (40) circulate along the inner periphery of the housing (31) as the rotating body (40) is driven to rotate. Roll.
[0017]
During this rolling, the surface of the game ball is evenly rubbed against the polishing sheet (50) circulated along the inner peripheral wall of the housing (31), and the dirt on the game ball is transferred to the polishing sheet (50). The product itself is also polished.
[0018]
The game balls polished in the housing (31) are sequentially discharged from the delivery part (33) on the lower end side of the housing (31). At this time, the game balls are discharged in a certain direction by the delivery part (33). Are sent out in a line. According to the delivery unit (33), the driving force of the rotating body (40) is efficiently used as the force for delivering the game ball as it is.
[0020]
Further, if the rotating body (40) is a sprocket having a plurality of engaging grooves (41) continuously provided on the outer peripheral edge thereof, the game balls are inserted into the engaging grooves (41) in order. And introduced into the housing (31). Since the game balls engage with the respective engagement grooves (41) in this way, the game balls are reliably circulated while coming into contact with the polishing sheet (50) as the rotating body (40) rotates. Can do.
[0021]
If the sprocket is formed to a thickness that allows the game balls to overlap in multiple upper and lower stages in each engagement groove (41), it is possible to polish and circulate a large number of game balls together by one rotation of the sprocket. It becomes.
[0022]
Here, the vertical width of the polishing sheet (50) is set to such an extent that it does not hit the lowermost game ball engaged with each engagement groove (41) of the sprocket, and the delivery section (33) is If the lowermost game ball in the engagement groove (41) is provided at a position where it is sequentially discharged to the outside, the game ball is smoothly transferred without being affected by frictional resistance with the polishing sheet (50). 33) can be discharged to the outside.
[0025]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
DESCRIPTION OF THE PREFERRED EMBODIMENTS Embodiments representing the present invention will be described below with reference to the drawings.
1 to 5 show an embodiment of the present invention.
The polishing
[0026]
On the lower side of the
[0027]
A
[0028]
A predetermined amount (usually about several hundreds) of game balls is enclosed in the
[0029]
As shown in FIGS. 1 to 3, the polishing
[0030]
The
[0031]
As shown in FIG. 4, a
[0032]
On the other hand, on the lower end side of the
[0033]
Specifically, the
[0034]
A rotating
[0035]
The rotating
[0036]
Along the inner peripheral wall of the
[0037]
As shown in FIG. 1, the vertical width of the polishing
[0038]
As shown in FIG. 2, an
[0039]
The intake and
[0040]
In the
[0041]
Specifically, as shown in FIG. 2, a pair of
[0042]
A
[0043]
As shown in FIG. 1, the
[0044]
Next, the operation will be described.
In FIG. 4, when a bill is inserted into the
[0045]
When game balls on the
[0046]
The game balls collected in the
[0047]
Thus, the game balls that have entered between the inner periphery of the
[0048]
The game balls polished in the
[0049]
Since the
[0050]
In the
[0051]
As described above, as the rotating
[0052]
Further, the polishing
[0053]
When the
[0054]
In this state, when the driving
[0055]
Since the rotational force of the driving
[0056]
When the amount of the polishing
[0057]
The polishing apparatus according to the present invention is not limited to the embodiment described above. For example, the sprocket as the rotating body is formed to have a thickness in which the game balls overlap in five upper and lower stages in the respective engagement grooves, but may be formed thicker or thinner.
Further, if the
[0059]
【The invention's effect】
According to the game ball polishing apparatus of the present invention, it is possible to send a ground game ball in a fixed direction from a supply portion on the lower end side of the housing, so that the polishing performance has a sending (lifting) capability. It can be added, the configuration is simplified, the number of mounting steps is reduced, and the cost can be reduced.
[0060]
In addition, the abrasive sheet take-in and supply mechanism takes in a predetermined amount of a part of the abrasive sheet pulled out through the slit provided in the peripheral wall of the housing, and at the same time, a part of a new abrasive sheet of the same amount If it is comprised so that it may supply inside, the grinding | polishing sheet | seat which circulates along the inner peripheral wall of a housing can be continuously replaced | exchanged automatically, and the high grinding | polishing capability with a new grinding | polishing sheet can be maintained. .
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing a polishing apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a plan view showing a polishing apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a side view showing a polishing apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a front view showing a gaming machine equipped with a polishing apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a side view showing a gaming machine equipped with a polishing apparatus according to an embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (1)
前記遊技機に、円筒形のハウジングをその軸心が略垂直になるように配設し、該ハウジングの上端側に遊技球を取り込む供給部を設ける一方、該ハウジングの下端側に遊技球を排出する送出部を設け、
前記ハウジングの内周壁に沿って研磨シートを周回させ、該ハウジング内に、前記供給部より取り込まれた遊技球を前記研磨シートに対接させる状態で回転駆動する回転体を略垂直に軸支し、
前記送出部は、前記回転体の回転駆動に伴い研磨シートと接触し研磨された遊技球を、一定方向に一列に並んだ状態で送り出すように形成され、
前記回転体は、その外周縁に遊技球を係合させる複数の係合溝が連設されたスプロケットから成り、該スプロケットは、前記各係合溝に遊技球を上下複数段に重なる状態で係合させる厚さに成形され、
前記研磨シートの縦幅を、前記スプロケットの各係合溝に係合している最下段の遊技球には掛からない程度に設定し、
前記送出部を、前記スプロケットの各係合溝に係合している最下段の遊技球を順に外部に排出させる位置に設けたことを特徴とする遊技球の研磨装置。In a polishing apparatus that is provided in a gaming machine and polishes a game ball that is a gaming medium used in the gaming machine,
In the gaming machine, a cylindrical housing is arranged so that its axis is substantially vertical, and a supply portion for taking in a game ball is provided on the upper end side of the housing, while the game ball is discharged on the lower end side of the housing. Provided a sending section,
A polishing sheet is circulated along the inner peripheral wall of the housing, and a rotating body that rotates in a state where the game ball taken in from the supply unit comes into contact with the polishing sheet is pivotally supported substantially vertically in the housing. ,
The delivery part is formed so as to send out the game balls that are in contact with the polishing sheet and polished in accordance with the rotational drive of the rotating body in a state of being aligned in a line in a certain direction ,
The rotating body is composed of a sprocket having a plurality of engaging grooves for engaging the game ball on its outer periphery, and the sprocket is engaged with the engaging grooves in a state where the game balls overlap with the upper and lower stages. Molded to the thickness to be combined,
The vertical width of the polishing sheet is set to such an extent that it does not hang on the lowermost game ball engaged with each engagement groove of the sprocket,
A game ball polishing apparatus , wherein the delivery section is provided at a position for sequentially discharging the lowermost game balls engaged with the respective engagement grooves of the sprocket to the outside .
Priority Applications (1)
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JP03723598A JP4145380B2 (en) | 1998-02-19 | 1998-02-19 | Game ball polishing equipment |
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JP03723598A JP4145380B2 (en) | 1998-02-19 | 1998-02-19 | Game ball polishing equipment |
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JPH11226230A JPH11226230A (en) | 1999-08-24 |
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Family
ID=12491955
Family Applications (1)
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JP03723598A Expired - Lifetime JP4145380B2 (en) | 1998-02-19 | 1998-02-19 | Game ball polishing equipment |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4145380B2 (en) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6242613B2 (en) * | 2013-07-03 | 2017-12-06 | 株式会社 三景 | Ball polishing equipment for gaming machines |
-
1998
- 1998-02-19 JP JP03723598A patent/JP4145380B2/en not_active Expired - Lifetime
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