JP4145011B2 - Roof structure - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、防水層を設けた傾斜した屋根上に、所定厚みに土を積層させた植栽部を設けてある屋根構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の屋根構造としては、図11に示すように、所定の角度に傾斜した屋根B2防水層上に直に土1を積層させて植栽部Sを構成してあるものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の屋根構造によれば、植栽部への水やりや雨水の浸透、及び、風の影響、及び、土そのものの重量等によって、土が屋根勾配に沿って流下しやすく、その結果、勾配上手側の土が不足することとなり、勾配上手側への土の補充を頻繁に実施しなければならず、植栽部の維持管理に手間が掛かり易いといった問題点があった。
また、土の流下を抑制する手段としては、図12に示すように、前記屋根の傾斜下手縁部に、屋根上面に張り出し状態に立ち上がり壁部20を形成して、土を堰き止めることが考えられるが、この場合には、土の流下を防止するためには、前記立ち上がり壁部の高さ寸法は、植栽部の厚み寸法と同じか、それより大きく設定する必要があり、建物に近い位置から前記屋根を見上げた場合に、前記立ち上がり壁部ばかりが目について肝心の植栽部が見え難く、せっかく設けられた植栽部の美しさを生かし難い。
【0004】
従って、本発明の目的は、上記問題点を解消し、植栽部の土の流下を抑制し易い屋根構造を提供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の特徴構成は、図1〜3に例示するごとく、防水層4を設けた傾斜した屋根B2上に、所定厚みに土1を積層させた植栽部Sを設けてある屋根構造において、前記土1が前記植栽部Sの厚み方向に通過自在な多数の通過孔5bを備えた偏平な面部材5を設け、その面部材5を支持自在な複数の支持部材3を前記屋根B2に取り付け、前記面部材5を、前記屋根B2に沿う状態で、被支持部5aが前記防水層4から離間する状態に前記支持部材3で支持してあると共に、前記植栽部の軒側端部において前記面部材を土の上部へ折り戻して、前記植栽部の軒側端縁部を包みこんであるところにある。
【0006】
請求項1の発明の特徴構成によれば、前記偏平な面部材には、前記土が前記植栽部の厚み方向に通過自在な多数の通過孔を備えてあると共に、面部材はその被支持部が防水層から離間する状態に支持部材で屋根に取り付けてあるから、植栽部に積層させた土は、前記通過孔を貫く状態に積み重なる。従って、土の中に前記面部材が埋設された状況を呈することが可能となり、両者(面部材と土)間の摩擦作用、及び、前記通過孔を介して係わり合う両者(面部材と土)間の係合作用によって面部材と土との一体性が向上する。その結果、土が流下しようとするのを、支持部材を介して屋根に取り付けられた前記面部材によって支持することができ、植栽部での土の流下を抑制することが可能となる。
また、植栽屋根の施工に関しても、屋根上に支持部材で前記面部材を取り付けた後、土を積層させる方法を採ることが可能で、土の締め作業を行うだけで、面部材と土との一体性が向上し、植栽屋根形成作業を、より簡単に迅速に進めることが可能となる。
更には、植栽部での土の流下を抑制することができるようになるから、土を堰き止めるための立ち上がり壁部を、前述のように屋根の傾斜下手縁部に形成しなくても土の安定保持を叶えることが可能となり、建物に近い位置から屋根を見上げた場合に、植栽部を直に見ることが可能となり、植栽部の美しさを生かした外観を構成することが可能となる。
【0007】
請求項2の発明の特徴構成は、図7に例示するごとく、前記支持部材3には、前記面部材5の支持高さを変更自在な高さ変更手段8を設けてあるところにある。
【0008】
請求項2の発明の特徴構成によれば、請求項1の発明による作用効果を叶えることができるのに加えて、前記面部材の支持高さを変更自在な高さ変更手段を支持部材に設けてあるから、前記高さ変更手段によって、面部材の支持高さを任意に変更調整することが可能となる。
その結果、植栽部の厚み寸法の設定に合わせて前記面部材が土の中での好ましい高さに位置するように調整し、面部材と土との係合力をより向上させることが可能となる。
また、面部材と土との係合力の大小に関わらず、前記面部材が植栽部の表面に露出して植物の発育に影響を及ぼしたり美観性を低下させると言ったことが無いように、面部材が土中に位置するように高さ変更を実施したりすることも可能である。
勿論、植栽部の表面部に面部材が露出する状態に高さ調整することも可能である。
【0009】
請求項3の発明の特徴構成は、図1〜3に例示するごとく、前記面部材5は、ネットであり、前記支持部材3は、前記ネットを貫通して表裏面から挟持支持自在に形成してあるところにある。
【0010】
請求項3の発明の特徴構成によれば、請求項1又は2の発明による作用効果を叶えることができるのに加えて、面部材がネットであるから、取扱性がよく、植栽形成作業の効率を向上させることが可能となる。即ち、ネットであれば、巻き取った状態や、折り畳んだ状態で屋根上に持ち込んで、広げながら敷設することが可能で、高所での作業でも容易に実施することができる。
更には、支持部材はネットを貫通して挟持支持するものであるから、支持部材へのネットの取付作業に関しても簡単に迅速に実施でき、植栽形成作業の効率をより向上させることが可能となる。
【0011】
請求項4の発明の特徴構成は、図2・3に例示するごとく、前記植栽部S内に水を保水可能な保水マット2を、前記防水層4上に沿わせて設けてあるところにある。
【0012】
請求項4の発明の特徴構成によれば、請求項1〜3の何れかの発明による作用効果を叶えることができるのに加えて、保水マットに土の中の水分を蓄えておくことが可能となり、例えば、土の水分が少なくなってきた場合でも、前記保水マットから植栽の植物に水を供給することが可能となり、植栽屋根全体とした保水性能を向上させ、植栽が渇水状態に陥り難くすることが可能となる。
従って、植物の枯れ難い植栽屋根にすることが可能となる。
【0013】
尚、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、図面において従来例と同一の符号で表示した部分は、同一又は相当の部分を示している。
【0015】
図1は、当該発明の屋根構造の一つの実施形態を備えた建物Bを示すものである。
本実施形態の建物Bは、建物本体部B1と、その上に形成した屋根B2とを一体的に構成した鉄筋コンクリート造の建物である。
【0016】
前記屋根B2は、図1・2に示すように、建物Bから離れた位置から見て上面部(後述する植栽部)が見える程度に傾斜させて構成してある。
また、前記屋根B2上には、土1を入れた植栽部Sを設けてあり、この植栽部Sに生育する草木を、建物Bから離れた位置で観賞できるように構成してある。
【0017】
そして、前記屋根B2上面には、図2・3・5に示すように、塩化ビニル製の防水シート(防水層に相当)4を接着固定してあり、更にその上には、前記植栽部S内に水を保水可能な保水マット2を、前記防水層上に重なる状態に設けてある。
また、前記保水マット2の上方には、防水シート4上面に突出した状態に固定された複数の支持部材3で土支持用ネット(本発明で言う偏平な面部材の一例)5が支持してあり、このネット5が、植栽部Sの土1を担持してズレ落ちを防止することが可能となる。
【0018】
因みに、前記防水シート4は、屋根B2に固定された防水シート固定金具6に接着によって取り付け固定してある。また、隣接するシートどうしは溶着によって確実に一体化を図ってある。
防水シート4の素材に関しては、塩化ビニルを使用してあることによって、適度な強度を確保することが可能となり、土1のズレ止め効果の強化と、植栽部Sの根の貫通防止をも図ることが可能となる。
尚、防水シート固定金具6に関しては、例えば、図4に示すように、直径50mm程度のステンレス鋼製円板の上面にポリエステル樹脂等の溶けて接着性を発揮する熱可塑性合成樹脂からなるホットメルト接着層Hを被覆したワッシャ本体6Aによって構成してある。そして、ワッシャ本体6Aは、屋根B2上に、縦横に所定の間隔をあけた各位置に配置され、ビス止めしてある。
そして、屋根B2への防水シート4の固定は、ワッシャ本体6Aの上に被さった防水シート4部分上方に電磁誘導加熱装置をセットして、ワッシャ本体6Aを電磁誘導加熱することによって、前記ホットメルト接着層Hを溶かし、ワッシャ本体6Aと防水シート4とを接着することができる(図5参照)。
【0019】
前記保水マット2は、吸水ポリマー製の繊維を絡ませてマット状に成形したもので、前記防水シート4の上面に、この保水マット2の下面を接着してある。
但し、防水シート4への前記支持部材3の取付部分に関しては、支持部材3のベース部分3aに被さるように配置してある。そして、支持部材3の本体部分3bが保水マット2を貫通して上方に突出している。
当該保水マット2を防水シート4上に沿わせて接着してあることによって、植栽部Sに浸入した水は、屋根勾配に沿って防水シート4上を勾配下手側に流され、その際に、前記保水マット2において充分に保水される。従って、土1が乾いてきた場合、保水マット2中に保水された水分が植栽部Sの草木に供給され、渇水状態となるのを緩和することが可能となる。
【0020】
前記支持部材3は、塩化ビニルによって形成してあり、図6に示すように、ベース部分3aと本体部分3bとを備えて構成してある。
前記ベース部分3aは、円板で構成してあり、前記本体部分3bは、前記円板の中央部分に一体的に且つ立設状態に設けられた樹脂ボルトによって構成してある。
そして、支持部材3は、円板形状のベース部分3aを、防水シート4上に面接着することによって、本体部分3bが、屋根面上に突出する状態に設置されている。また、前記本体部分3bには、外周部の雄ネジ部に係止自在な一対の係止リング部材3cを着脱自在に設けてあり、これら係止リング部材3c間に、前記支持用ネット5を挟んで挟持固定することができる。従って、一方の係止リング部材3cを本体部分3bに係止させた状態で、前記ネット5の貫通穴(前記土1が植栽部Sの厚み方向に通過自在な通過孔に相当)5bに本体部分3bを挿通させて前記一方の係止リング部材3c上にネット5を載置し、引き続き他方の係止リング部材3cを本体部分3bに係止させながら、ネット5を両係止リング部材3cで挟持することで、ネット5を支持部材3で支持固定することができる。
また、係止リング部材3cについて説明すると、前記ベース部分3a・本体部分3bと同様に、合成樹脂によって構成してあり、図7に示すように、リング本体7の内周部に薄肉の複数の係止片7aを一体的に設けて構成してある。
前記各係止片7aは、リング軸芯に対して一方側へ傾斜する姿勢に形成してあり、前記樹脂ボルトからなる前記本体部分3bの一端側から当該係止リング部材3cをボルト軸芯に沿って嵌合操作する際には、前記各係止片7aが撓み易い係止状態となり、容易に嵌合させることが出来ながら、一度、嵌合させると、逆方向には、前記係止片7aが突っ張って抜け難くなるように構成してある。
因みに、本体部分3bへの係止リング部材3cの係止作用は、本体部分3bの外周雄ネジ部に係止片7aの先端部が係合することによって有効となる。また、本体部分3bから係止リング部材3cを取り外すには、ボルトからナットを外すのと同じ操作(前記雄ネジ部にそってボルト軸芯周りに係止リング部材3cを回転操作)することによって実施される。
また、本体部分3bに対する係止リング部材3cの係止位置は、変更することが可能であるから、ネット5の支持高さをも変更することが可能となり、例えば、植栽部Sの土層の設定厚み寸法や、生育させる草木の種類に応じて、前記ネット5の支持高さを好ましい値に調整することが容易に実施することができるようになる。前記本体部分3bと係止リング部材3cとを高さ変更手段8という。
【0021】
前記ネット5について説明すると、図3に示すように、並設された多数の縦線部と、並設された多数の横線部とが交差する状態に一体的に成形された樹脂製ネットであり、隣接する縦線部と隣接する横線部とで囲まれた空間が、前記貫通穴5bとして確保されている。この貫通穴5bは、植栽部Sの土1を貫通させることができる大きさに設定してあり、上述のようにネット5を各支持部材3で屋根B2上に支持した状態で、上から土1を被せた場合、前記貫通穴5bを通過してネット5の下側へも土1がまわるように考慮してある。
従って、ネット5を設置した後、植栽部Sに土1を充填しても、保水マット2上まで土が行き渡り、所定厚みまで土1を盛ることによって、ネット5を土中に埋設することが可能となる。その結果、このネット5が、植栽部Sの土1を担持して屋根傾斜に沿って土がズレ落ちるのを防止することが可能となる。
また、植栽部Sのズレ落ち防止に関しては、上述のネット5と土1との担持作用を利用する点に加えて、草木の根の発育による自然現象を利用した点にもある。即ち、生育する草木は、水分のある方向に根を伸ばす性質があり、当該実施形態の場合は、ネット5の上方の土中に存在する根が、保水マット2に向けて伸びてゆきやすい。その際、各根は、前記ネット5の貫通穴5bを通過せざるを得ないから、結果的には、ネット5に対する根の絡み作用をも期待することができ、植栽部Sのズレ落ち防止を図ることができるものである。
【0022】
次に、当該建物の屋根上植栽の形成方法について、その一例を挙げて説明する。
[1] 屋根B2上の所定の箇所に防水シート固定金具6を固定し、その上に、防水シート4を接着固定する。
[2] 防水シート4上面の所定の箇所に支持部材3を接着固定する。
[3] 保水マット2を、前記防水シート4の上に接着する。但し、前記支持部材3の設置個所については、支持部材3の本体部分3bが上方に突出する状態に貫通させる。
[4] 各支持部材3にわたって前記ネット5を配置すると共に、係止リング部材3cで固定する。但し、ネット5の軒側端部は、図8に示すように、長さに余裕を持たせて巻き取っておく。
[5] 前記ネット5の上から土1を敷き詰めて、ネット5が充分、土中に納まる所定高さまで盛り上げる(図8(ロ)参照)。
[6] 前記土1の上に芝を張り、目砂を被せる(図8(ハ)参照)。
[7] 軒側端部で巻き取ってあったネットを巻き広げて、土の上部へ折り戻し、フック状止め具F等で端部を固定する(図8(ニ)参照)。こうすることによって、植栽部Sの軒側端縁部の土1及び芝をネット5で包み込むことができ、落下を防止できると共に、草木はネットの貫通穴5bを通して軒側端縁部側に顔を出すことができ、建物斜め下方から植栽部Sを見上げた際に、端縁部まで草木が生育している状況を見ることができる美観性の高い屋根仕上がりとすることが可能となる。
【0023】
当該実施形態で説明した屋根構造によれば、前記ネット5によって植栽部Sの土1を支持することができ、植栽部での土の流下を抑制することが可能となるから、植栽部の軒側端縁部までを植栽部として露出させて、植栽部Sで包み込まれた屋根の美しさをより向上させることが可能となる。また、植栽部S中の水分を、前記保水マットによってより長く保持しておくことが可能となるから、渇水状態に陥り難く、降雨が少なかったり、水やりが滞ったとしても、植栽部Sの草木が枯れ難くなるといった効果を期待することが可能となる。
【0024】
〔別実施形態〕
以下に他の実施の形態を説明する。
【0025】
〈1〉 建物の構造は、先の実施形態で説明した鉄筋コンクリート造に限るものではなく、例えば、鉄骨造や、鉄骨鉄筋コンクリート造、又は、木造、及び、それらの複合構造等、公知の建築構造を採用することが可能である。
〈2〉 前記保水マットは、先の実施形態で説明した吸水ポリマーを原料として形成したものに限るものではなく、例えば、天然素材や合成樹脂からなる繊維や不織布等で構成してあるものであってもよく、それらを総称して保水マットという。また、保水マットを設けない構成も可能である。
〈3〉 前記面部材5は、先の実施形態で説明したネットに限るものではなく、例えば、パンチングシートや、不織布等で構成してあってもよく、それらを含めて、面部材5という。但し、面部材5には、前記土1が植栽部Sの厚み方向に通過自在な通過孔5bを設けてある必要がある。
また、面部材5は、被支持部5aにおいて防水層4から離間する状態に支持部材3で支持してあれば、多少の垂れ下がりがあっても、面部材5の下方にも土1が回り込んで、面部材のアンカー効果を発揮させることが可能である。面部材5の支持に関しては、前記垂れ下がりをより少なくするために、図9・10に示すような、ネットスペーサ10を使用してもよい。前記ネットスペーサ10は、合成樹脂製で、図に示すように、上端部に、面部材5の一部を係入して支持できる支持部10aを設け、下端部に、下地への載置部10bを設けて構成してある。
更には、面部材5を生分解性の材料で構成してあれば、植栽部Sの形成直後において面部材5による土1のズレ落ち防止効果を発揮できながら、時間経過に伴って面部材の分解が進み、植栽部Sでの草木の根の発育を妨げ難くして、充分に発育した草木の根と土1と支持部材3との絡み合いによる一体性向上で、植栽部の安定維持を図ることが可能となる。
〈4〉 前記防水層4は、先の実施形態で説明した塩化ビニル製の防水シートを使用して構成してあるものに限るものではなく、ゴムやTPE(サーモ・プラスチック・エラストマ)製のシート、又は、その他の素材からなる防水シートであってもよい。更には、成形シートに限るものではなく、防水材の塗布によって防水層を構成するものであってもよく、それらを総称して防水層という。
また、防水層4の屋根B2への固定は、先の実施形態で説明した防水シート固定金具6によって行われる以外に、例えば、屋根B2に全面接着によって実施するものであってもよい。
〈5〉 植栽部に生育させる植物は、先の実施形態で説明したように芝に限るものではなく、他の草木であってもよい。
〈6〉 先の実施形態で説明に用いた『接着』とは、被接合物同士を、接着材を介在させて接合するものに限らず、例えば、被接合物同士を溶かして(融かして)一体接合するものも含むものである。従って、接着材接着や、溶剤溶着や、熱融着等を総称して接着と言う。
【図面の簡単な説明】
【図1】建物を示す一部切欠き斜視図
【図2】屋根の詳細を示す要部断面図
【図3】ネットの取付状況を示す一部切欠き斜視図
【図4】防水シート固定金具を示す斜視図
【図5】防水シートの固定状況を示す要部断面図
【図6】支持部材を示す分解斜視図
【図7】支持部材の取付状況を示す断面図
【図8】植栽の形成手順を示す斜視図
【図9】別実施形態のネットスペーサを示す斜視図
【図10】別実施形態のネットスペーサの設置状況を示す断面図
【図11】従来の屋根構造を示す断面図
【図12】従来の屋根構造を示す断面図
【符号の説明】
1 土
2 保水マット
3 支持部材
4 防水層
5 面部材
5a 被支持部
5b 通過孔
8 高さ変更手段
B2 屋根
S 植栽部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a roof structure in which a planting portion in which soil is laminated to a predetermined thickness is provided on an inclined roof provided with a waterproof layer.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as this type of roof structure, as shown in FIG. 11, there is one in which a planting portion S is configured by directly laminating soil 1 on a roof B2 waterproof layer inclined at a predetermined angle. .
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
According to the above-described conventional roof structure, the soil can easily flow along the roof slope due to watering to the planting part, penetration of rainwater, the influence of the wind, the weight of the soil itself, and the like. However, there is a problem that the soil on the upper side of the slope is insufficient, the soil needs to be replenished frequently on the upper side of the slope, and the maintenance of the planting part is likely to be troublesome.
Further, as a means for suppressing the flow of the soil, as shown in FIG. 12, it is considered that the rising
[0004]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a roof structure that solves the above-mentioned problems and easily suppresses the flow of soil in the planting part.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The characteristic configuration of the invention of claim 1 is a roof in which a planting part S in which soil 1 is laminated to a predetermined thickness is provided on an inclined roof B2 provided with a
[0006]
According to the characteristic configuration of the invention of claim 1, the flat surface member is provided with a large number of passage holes through which the soil can pass in the thickness direction of the planting part, and the surface member is supported by the surface member. Since the part is attached to the roof with the support member in a state of being separated from the waterproof layer, the soil laminated on the planting part is stacked in a state of penetrating the passage hole. Therefore, it becomes possible to exhibit the situation where the surface member is embedded in the soil, the frictional action between both (the surface member and the soil), and both engaged (the surface member and the soil) through the passage hole. Due to the engaging action, the integrity of the surface member and the soil is improved. As a result, it is possible to support that the soil is about to flow down by the surface member attached to the roof via the support member, and it is possible to suppress the flow of the soil at the planting part.
In addition, regarding the construction of planting roofs, it is possible to adopt a method of laminating soil after attaching the surface member with a supporting member on the roof, and simply by performing soil tightening work, Thus, the planting roof can be formed more easily and quickly.
Furthermore, since it becomes possible to suppress the flow of soil at the planting part, it is possible to prevent the soil even if the rising wall part for damming the soil is not formed on the lower slope edge of the roof as described above. It is possible to realize stable maintenance of the plant, and when looking up at the roof from a position close to the building, it is possible to see the planting part directly, and it is possible to configure the appearance that makes use of the beauty of the planting part It becomes.
[0007]
The characteristic configuration of the invention of
[0008]
According to the characteristic configuration of the second aspect of the invention, in addition to being able to achieve the function and effect of the first aspect of the invention, the support member is provided with a height changing means capable of changing the support height of the surface member. Therefore, the support height of the surface member can be arbitrarily changed and adjusted by the height changing means.
As a result, according to the setting of the thickness dimension of the planting part, the surface member can be adjusted to be positioned at a preferred height in the soil, and the engagement force between the surface member and the soil can be further improved. Become.
Moreover, regardless of the magnitude of the engaging force between the surface member and the soil, the surface member is exposed on the surface of the planting part so that it does not affect the growth of the plant or decreases the aesthetics. It is also possible to change the height so that the surface member is located in the soil.
Of course, it is also possible to adjust the height so that the surface member is exposed on the surface portion of the planting portion.
[0009]
1 to 3, the
[0010]
According to the characteristic configuration of the invention of
Furthermore, since the support member penetrates and supports the net, it can be easily and quickly implemented with respect to the work of attaching the net to the support member, and the efficiency of the planting formation work can be further improved. Become.
[0011]
The characteristic configuration of the invention of
[0012]
According to the characteristic configuration of the invention of
Therefore, it becomes possible to make it a planting roof where plants do not wither.
[0013]
In addition, as mentioned above, although the code | symbol was written in order to make contrast with drawing convenient, this invention is not limited to the structure of an accompanying drawing by this entry.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. In the drawings, the parts indicated by the same reference numerals as those in the conventional example indicate the same or corresponding parts.
[0015]
FIG. 1 shows a building B provided with one embodiment of the roof structure of the present invention.
The building B of this embodiment is a reinforced concrete building in which a building body B1 and a roof B2 formed thereon are integrally formed.
[0016]
As shown in FIGS. 1 and 2, the roof B <b> 2 is configured to be inclined so that an upper surface portion (a planting portion described later) can be seen when viewed from a position away from the building B.
Moreover, the planting part S which put the soil 1 is provided on the said roof B2, It is comprised so that the plant growing in this planting part S can be appreciated in the position away from the building B.
[0017]
And, as shown in FIGS. 2, 3 and 5, a vinyl chloride waterproof sheet (corresponding to a waterproof layer) 4 is bonded and fixed to the upper surface of the roof B2, and the planting part is further provided thereon. A
A soil supporting net (an example of a flat surface member as referred to in the present invention) 5 is supported above the
[0018]
Incidentally, the
With regard to the material of the
As shown in FIG. 4, for example, as shown in FIG. 4, the waterproof
The
[0019]
The
However, the mounting portion of the
By adhering the
[0020]
The
The
And the supporting
Further, the locking
Each
Incidentally, the locking action of the
Moreover, since the latching position of the latching
[0021]
The net 5 will be described. As shown in FIG. 3, the
Therefore, after the net 5 is installed, even if the planting part S is filled with the soil 1, the soil spreads over the
In addition, regarding the prevention of the slipping of the planting part S, in addition to the use of the supporting action of the net 5 and the soil 1 described above, there is also a point of using a natural phenomenon due to the growth of the roots of plants. That is, the growing plant has the property of extending the root in the direction of moisture, and in the case of this embodiment, the root existing in the soil above the net 5 tends to extend toward the
[0022]
Next, a method for forming the planting on the roof of the building will be described with an example.
[1] The waterproof
[2] The
[3] The
[4] The
[5] The soil 1 is spread over the net 5, and the net 5 is fully raised to a predetermined height that fits in the soil (see FIG. 8B).
[6] A turf is placed on the soil 1 and covered with sand (see FIG. 8C).
[7] The net that has been wound around the eaves side end is rolled up, folded back to the top of the soil, and the end is fixed with a hook-shaped stopper F or the like (see FIG. 8D). By doing so, the soil 1 and the grass at the eaves side edge of the planting part S can be wrapped with the net 5 and can be prevented from falling, and the vegetation can be passed to the eaves side edge through the through
[0023]
According to the roof structure demonstrated in the said embodiment, since the soil 1 of the planting part S can be supported by the said
[0024]
[Another embodiment]
Other embodiments will be described below.
[0025]
<1> The structure of the building is not limited to the reinforced concrete structure described in the previous embodiment. For example, a known building structure such as a steel structure, a steel reinforced concrete structure, a wooden structure, or a composite structure thereof may be used. It is possible to adopt.
<2> The water retention mat is not limited to one formed using the water-absorbing polymer described in the previous embodiment as a raw material, and is composed of, for example, a fiber or a nonwoven fabric made of a natural material or a synthetic resin. They may be collectively referred to as a water retention mat. Moreover, the structure which does not provide a water retention mat is also possible.
<3> The
Further, if the
Furthermore, if the
<4> The
In addition, the
<5> The plant grown in the planting part is not limited to turf as described in the previous embodiment, and may be other vegetation.
<6> “Adhesion” used in the description of the previous embodiment is not limited to bonding the objects to be bonded with an adhesive interposed therebetween. For example, the objects to be bonded are melted (melted). Including) those that are integrally joined. Accordingly, adhesive bonding, solvent welding, heat sealing, and the like are collectively referred to as bonding.
[Brief description of the drawings]
[Fig. 1] Partially cutaway perspective view showing a building [Fig.2] Cross-sectional view of the main part showing the details of the roof [Fig.3] Partially cutaway perspective view showing the installation status of the net [Fig.4] Waterproof sheet fixing bracket FIG. 5 is a cross-sectional view of the main part showing the fixing state of the waterproof sheet. FIG. 6 is an exploded perspective view showing the supporting member. FIG. 7 is a cross-sectional view showing the attaching state of the supporting member. FIG. 9 is a perspective view showing a net spacer according to another embodiment. FIG. 10 is a cross-sectional view showing an installation state of the net spacer according to another embodiment. FIG. 11 is a cross-sectional view showing a conventional roof structure. FIG. 12 is a sectional view showing a conventional roof structure.
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
Claims (4)
前記土が前記植栽部の厚み方向に通過自在な多数の通過孔を備えた偏平な面部材を設け、その面部材を支持自在な複数の支持部材を前記屋根に取り付け、前記面部材を、前記屋根に沿う状態で、被支持部が前記防水層から離間する状態に前記支持部材で支持してあると共に、前記植栽部の軒側端部において前記面部材を土の上部へ折り戻して、前記植栽部の軒側端縁部を包みこんである屋根構造。On the inclined roof provided with a waterproof layer, a roof structure provided with a planting part in which soil is laminated to a predetermined thickness,
Provide a flat surface member having a large number of passage holes through which the soil can pass in the thickness direction of the planting part, attach a plurality of support members that can support the surface member to the roof, and the surface member, In the state along the roof, the supported part is supported by the support member in a state of being separated from the waterproof layer , and the surface member is folded back to the upper part of the soil at the eaves side end of the planting part. The roof structure that wraps around the eave side edge of the planting part .
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