JP4139287B2 - Electrical junction box - Google Patents
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Description
本発明は、ケースと、このケースに組み付けられるスペーサとで構成された電気接続箱に関するものである。 The present invention relates to an electrical junction box including a case and a spacer assembled to the case .
図5及び図6は、本願出願人により提案された従来の組付体の一例をそれぞれ示すものである(特許文献1,2)。 5 and 6 show examples of the conventional assembly proposed by the applicant of the present application (Patent Documents 1 and 2).
図5に示される従来例(特許文献1)は、ヒューズケース51とヒューズカバー55とを繋ぐヒンジ54が切れても、ヒューズケース51からヒューズカバー55が浮き上がらない組付体としての電気接続箱50の係止構造を提供したものであり、ヒューズケース51とヒューズカバー55とに係止部52と係合部56をそれぞれ設けるとともに、ヒューズケース51に係止補助部53を設け、ヒューズカバー55に係止補助部53に係合する係合補助部57を設けたものである。
The conventional example shown in FIG. 5 (Patent Document 1) is an
電気接続箱50は、ヒューズケース51と、ヒューズケース51の開口部を覆うヒューズカバー55と、ヒューズケース51の内部に収容されるヒュージブルリンク(図示せず)とを備えている。ヒューズケース51は四方が壁で囲まれた箱状を成しており、後壁51bにはヒューズカバー55に繋がるヒンジ54が形成されている。
The
ヒューズカバー55は、ヒューズケース51の開口部に対応する形状に形成されている。ヒューズカバー55の開口端側には、嵌合部58が形成されていて、この嵌合部58の端部がヒューズケース51の端部に当接することで、ヒューズケース51とヒューズカバー55との係止位置(合わせ位置)が定まるようになっている。
The
係止手段としてのロックアーム状の係合部56は、ヒンジ54と反対側のヒューズカバー55の前壁55aに設けられ、ヒューズケース51側にL字状に折曲形成されている。係止部52は、係合部56と対応した位置でヒューズケース51の前壁51aに設けられている。ヒンジ54を回転支点としてヒューズカバー55を回転させ、係合部56を係止部52に係合させると、ヒューズカバー55を閉じることができ、反対に、係止を解除し、ヒンジ54を回転支点としてヒューズカバー55を逆方向に回転させると、ヒューズカバー55を開放することができるようになっている。
A locking arm-like
係止補助部53はヒューズケース51のヒンジ54の下方に離間して設けられ、鈎状の係合補助部57は、ヒューズカバー55の開口端部から下方に向かって設けられている。ヒューズカバー55を閉じると、係合部56と係止部52とが係合するとともに、係合補助部57と係止補助部53とが係合し、ヒンジ54が破損してもヒューズカバー55がヒューズケース51から浮き上がらないようになっている。
The locking
図6に示される従来例(特許文献2)は、車両ボディ側の一方のボルト(図示せず)と他方のブラケット(図示せず)とに直付けされる組付体としての電気接続箱60の取付構造に関するものである。電気接続箱60は、リレーケース61と、アッパカバー(図示せず)及びロアカバー(図示せず)とで構成され、リレーケース61の前壁61aにボルトに対する取付座部64が突出形成され、後壁61bにブラケットに対する取付ロック部65が突出形成されている。
The conventional example (Patent Document 2) shown in FIG. 6 is an
リレーケース61には、図示しないリレーが収容され、上端開口部62がアッパカバーで閉止され、下端開口部63がロアカバーで閉止され、ケース61内に水や塵埃が浸入しないようになっている。リレーケース61に対するアッパカバーの組み付けは、リレーケース61の前壁61aに形成された係止部66にアッパカバーに形成された係合部(図示せず)を係合させることにより行われるようになっている。
The
図7に示される従来例(特許文献3)は、二段ロック解除機構を有する本体71とカバー74の係止構造を提供したものであり、カバー74の開きを防止して、メンテナンス作業性、組立作業性を向上させたものである。この組付体70は、本体71とカバー74とから構成されている。本体71には、一対の係止爪72a,72bと、係止爪72a,72bの外側に離間して位置する一対の離脱防止リブ73a,73bとが設けられている。一方の係止爪72aと一方の離脱防止リブ73aは、上下方向に互い違いに位置しており、係止爪72aと離脱防止リブ73aとの間には、カバー74の下端部78に対する隙間が形成されている。他方の係止爪72bと他方の離脱防止リブ73bも同様にして、カバー74の下端部78に対する隙間が形成されている。カバー74は、断面コ字状をなし、天井壁75と、両側の垂壁76,76とから構成されている。垂壁76には、本体71の係止爪72a,72bに係合する係止孔77a,77bが形成されている。
The conventional example shown in FIG. 7 (Patent Document 3) provides a locking structure between a
組付体70の係止構造の作用について説明すると、本体71にカバー74を被せると、本体71の係止爪72a,72bにカバー74の係止孔77a,77bが係合してカバー74が係止されるとともに、カバー74の下端部78が本体71の係止爪72a,72bと離脱防止リブ73a,73bとの間に位置するようになっている。本体71からカバー74を外す際には、カバー74を持ち上げることで一方の係止爪72a(72b)と係止孔73a(73b)の係止が解除され、続いてカバー74を強い力で開くことで他方の係止爪72b(72a)と係止孔73b(73a)の係止が解除され、両方の係止が順次解除されるようになっている。
The operation of the locking structure of the
図8に示される従来例(特許文献4)は、ケース81からカバー85を容易に取り外すことができ、外力からカバー85を保護してカバー85の開きを防止することができる組付体80の係止構造を提供するものである。組付体80は、ケース81とカバー85とから構成されている。ケース81には、係止手段としての係止爪82aが設けられ、カバー85には、係止爪82aに係合する係止孔87aが設けられている。
In the conventional example shown in FIG. 8 (Patent Document 4), the
係止爪82aは、外壁部分が切欠きされた凹部82内に設けられている。ケース81の上面81aには、カバー85の周壁86が嵌挿される環状の周溝84が形成されている。係止孔87aは、周壁86の一部である係止枠87内に設けられている。係止枠87は、周壁86の下端から突出しないように形成されており、係止枠87の両側にはスリット87bが形成されている。
The
この組付体80の係止構造によれば、凹部82の外壁部分が切欠きされているため、カバー85をケース81から外す際に係止爪82aと係止孔87aの係止状態を容易に解除することができる。また、ケース81の上面81aに周溝84が設けられているから、カバー85の周壁86が周溝84に保護されて、外力が作用しないようになっている。
According to this locking structure of the
しかしながら、第1、2の従来例の電気接続箱50,60にあっては、ヒューズケース51及びリレーケース61の前壁51a,61aに形成された係止部52,66に、カバー(図6のアッパカバーは図示せず)55に形成された係合部56を係合させることにより、ケース51,61にカバー55を容易に組み付けることができ、組付作業性を向上できるものであるが、ケース51,61やカバー55は合成樹脂材料から成形されたものであるため、成形後にそり等の変形を生じる場合もあり、このような場合には、係止部52,66と係合部56とを係合させづらくなる。ケース51,61又はカバー55を歪ませながら無理に係合させると、車両走行中の強い振動や強い衝撃により係止部52,66と係合部56との係合が不用意に解除され、ケース51,61からカバー55が外れる心配があった。
However, in the
また、ケース51,61やカバー55の開口端部(合わさる部分)には、ケース51,61とカバー55のシール性を高めて水や塵埃の浸入を防止するシールパッキンが設けられることもあるが、ケース51,61やカバー55が変形すると、シール性が悪くなり、隙間から水等が浸入してヒュージブルリンク又はリレーの電気的性能が損なわれる心配もあった。
In addition, the opening ends of the
第3の従来例は、カバー74の垂壁76が射出成形後の収縮により多少変形していても、垂壁76が係止爪72a,72bと脱落防止リブ73a,73bとの間に挟まれることで、変形がある程度矯正されるようになっているものの、舌片状の脱落防止リブ73a,73bが本体71から突出しているため、電線等が引っ掛かって断線したり、脱落防止リブ73a,73bが外力により破損したりするという心配があった。
In the third conventional example, even if the
第4の従来例は、カバー85が周溝84に填ることによりカバー85の周壁86が保護されるようになっているものの、凹部82には切欠き83が形成されているため、係止爪82aと係止孔87aとの係止が不用意に解除される心配があった。
本発明は、上記した点に鑑み、スペーサの変形を矯正(規制)することができると共にケースとスペーサの係止の信頼性を向上することができ、また、電線の挟み込みによる断線等の損傷を防止することができる電気接続箱を提供することを目的とする。 In view of the above facts, correcting the deformation of the spacer can improve the reliability of the locking of the case and the spacer it is possible to (regulation), and damage such as disconnection due to jamming of the wire An object is to provide an electrical junction box that can be prevented.
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、相対向する側壁間に複数の隔壁を設けて形成した一方に開口したスロット状の複数のコネクタ嵌合室を有し、他方から挿入される導体部を収容するケースと、前記導体部に接続される端子を有して前記コネクタ嵌合室の各々に収容される複数のジョイントコネクタと、前記ケースの側壁部にそれぞれ設けられ、前記各コネクタ嵌合室に収容された前記ジョイントコネクタを一括して保持固定するスペーサと、を備えた電気接続箱であって、前記スペーサが、前記ケースの側壁に沿って延びる垂直壁部と、該垂直壁部と直交し前記収容されたジョイントコネクタの端部を一括して保持するように延びる水平壁部と、で構成され、前記スペーサの前記垂直壁部の長手方向中央部に、前記垂直壁部と一体に形成されて前記ケースの側壁側に向いた係止部を突設し、前記ケースの前記側壁の一方開口側端部中央部に、前記スペーサの係止部と係合する係合部を突設すると共に、前記側壁の前記係合部の両側の離れた位置に、基部と該基部に続く先端部とからなり、前記先端部と前記側壁との間で前記スペーサの前記垂直壁部を挟む挟持片を突設し、前記挟持片の前記先端部の内面に、補強用リブを設けたことを特徴とする。
上記構成によれば、挟持片の強度が向上し、スペーサが挟まれた際に、挟持片が外側に開くなどして変形することが防止される。また、リブにより先端部とケースの壁部との間に電線が挟まることが防止され、ケースとカバーとの嵌合精度が向上し、隙間の生ずることが防止され、ケース内のシール性が良くなり、ケース内に水や塵埃の浸入することが防止される。
In order to achieve the above object, the invention according to claim 1 has a plurality of slot-like connector fitting chambers opened on one side formed by providing a plurality of partition walls between opposing side walls, and inserted from the other side. A case housing the conductor portion, a plurality of joint connectors each having a terminal connected to the conductor portion and housed in each of the connector fitting chambers, and a side wall portion of the case, A spacer for collectively holding and fixing the joint connectors housed in each connector fitting chamber, wherein the spacer extends along the side wall of the case; and A horizontal wall portion orthogonal to the vertical wall portion and extending so as to collectively hold the end portions of the accommodated joint connector, and the vertical wall at the longitudinal center portion of the vertical wall portion of the spacer. An engaging portion that is formed integrally with the engaging portion and protrudes toward the side wall of the case, and engages with the engaging portion of the spacer at the center of one end of the side wall of the case. And a vertical wall portion of the spacer between the front end portion and the side wall, the base wall and a front end portion following the base portion at positions apart on both sides of the engaging portion of the side wall. And a reinforcing rib is provided on the inner surface of the tip of the clamping piece .
According to the above configuration, the strength of the sandwiching piece is improved, and when the spacer is sandwiched, the sandwiching piece is prevented from being deformed by being opened outward. Further, it is possible to prevent the wire sandwiched between the wall of the tip and the case by the ribs improves the fitting accuracy of the case and the cover, is prevented resulting gaps, good sealing of the case This prevents water and dust from entering the case.
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の電気接続箱において、前記リブを延長して前記挟持片の先端に繋げ、該リブの延長部分に上向きの傾斜面を形成したことを特徴とするものである。
上記構成によれば、ジョイントボックスから導出される電線の余長部分が、不用意にケースの壁部と挟持片との間の隙間に進入した際に、電線が傾斜面を滑り隙間から抜け出やすくなる。
According to a second aspect of the present invention, in the electrical junction box according to the first aspect , the rib is extended and connected to the tip of the clamping piece, and an upward inclined surface is formed on the extended portion of the rib. It is what.
According to the above configuration, when the extra length portion of the electric wire led out from the joint box inadvertently enters the gap between the wall portion of the case and the clamping piece, the electric wire easily slips out of the inclined surface through the inclined surface. Become.
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の電気接続箱において、前記スペーサに、前記リブに係合する溝が形成されたことを特徴とする。
上記構成によれば、リブを挟持片の先端まで延ばしても、スペーサとリブとの干渉を防止することができる。また、リブを挟持片の先端まで延ばすことにより、挟持片のより一層の強度アップを図ることができる。なお、溝はリブとの干渉を回避することができるものであればよく、切欠部などでもよい。
According to a third aspect of the present invention, in the electrical junction box according to the first or second aspect, a groove that engages with the rib is formed in the spacer .
According to the said structure, even if it extends a rib to the front-end | tip of a clamping piece, interference with a spacer and a rib can be prevented. Moreover, the strength of the sandwiching piece can be further increased by extending the rib to the tip of the sandwiching piece. In addition, the groove | channel should just be a thing which can avoid interference with a rib, and a notch etc. may be sufficient as it.
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、挟持片は、補強用のリブを介してケースの壁部に連結されているから、挟持片の強度が向上し、スペーサが挟まれた際に、挟持片が外側に開くなどして変形することが防止される。したがって、射出成形後の収縮により変形したスペーサがケースの壁部と挟持片との間に挟まれて真直に矯正される。
また、係合部の両側においてスペーサのたわみが防止され、係止部と係合部とが強く係合し、係止が解除され難くなる。したがって、係止の信頼性が向上する。
また、ケースのコネクタ嵌合室に収容された複数のジョイントコネクタは、その端部にスペーサが当接することで抜けが防止される。したがって、電気的接続の信頼性が維持される。
As described above, according to the first aspect of the present invention, since the sandwiching piece is connected to the wall portion of the case via the reinforcing rib, the strength of the sandwiching piece is improved and the spacer is sandwiched. In addition, it is possible to prevent the clamping piece from being deformed by opening it outward. Therefore, the spacer deformed by the shrinkage after the injection molding is sandwiched between the wall portion of the case and the sandwiching piece and straightened.
Further, the deflection of the spacer is prevented on both sides of the engagement portion, the engagement portion and the engagement portion are strongly engaged, and the engagement is not easily released. Therefore, the locking reliability is improved.
Further, the plurality of joint connectors housed in the connector fitting chamber of the case is prevented from coming off by the spacers coming into contact with the end portions. Therefore, the reliability of the electrical connection is maintained.
また、請求項2記載の発明によれば、ジョイントボックス等から導出される電線の余長部分が、不用意にケースの壁部と挟持片との間の隙間に進入するようなことがあっても、電線が傾斜面を滑り隙間から抜け出やすくなる。したがって、電線の挟み込みによる断線等の損傷が防止される。 Further, according to the invention described in claim 2, there is a case where the extra length portion of the electric wire led out from the joint box or the like inadvertently enters the gap between the wall portion of the case and the holding piece. However, the electric wire can easily slip out of the gap on the inclined surface. Therefore, damage such as disconnection due to the pinching of the electric wire is prevented.
また、請求項3記載の発明によれば、スペーサには溝が形成されているから、リブを挟持片の先端まで延ばしても、スペーサとリブとの干渉を防止することができ、しかも、リブを挟持片の先端まで延ばすことにより、挟持片のより一層の強度アップを図ることができる。 According to the invention described in claim 3, since the groove is formed in the spacer , even if the rib is extended to the tip of the sandwiching piece, interference between the spacer and the rib can be prevented, and the rib By extending to the tip of the sandwiching piece, the strength of the sandwiching piece can be further increased.
本発明の実施の形態の具体例を図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明に係る電気接続箱の第1の実施形態を示すものである Specific examples of embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. FIG. 1 shows a first embodiment of an electrical junction box according to the present invention.
この係止構造は、組付体としてのジョイントボックス10に適用され、合成樹脂材料からなるスペーサ(組付部材)37のそり等の変形を矯正することができ、ケース13とスペーサ37の係止の信頼性を向上することができるものである。
This locking structure is applied to the
ジョイントボックス10は、自動車等の車両に搭載され、ジョイント回路を形成するバスバー等の回路構造にワイヤハーネス(電線43の束)を介して外部回路が接続され、電気信号を複数に分岐する電気接続部品である。なお、このジョイントボックス10には、ヒューズやリレーなどは搭載されていない。
The
このジョイントボックス10は、ジョイントコネクタブロック12と、ジョイントコネクタ25とで構成されている。ジョイントコネクタブロック12は、絶縁樹脂性のケース13と、絶縁樹脂製の係止部材であるスペーサ37と、ケース13内に下側から挿入される導電性のバスバー(図示せず)と、バスバーの抜け落ちを防止するカバー(図示せず)とを備えるものである。電線43が接続されたジョイントコネクタ25は、ケース13の上側から挿入され、バスバーのタブ端子に、ハウジング26に収容された雌端子(図示せず)が端子接続されるようになっている。
The
本発明に係るジョイントボックス10は、相対向する側壁14a間に複数の隔壁を設けて形成した一方に開口したスロット状の複数のコネクタ嵌合室18を有し、他方から挿入されるバスバーを収容するケース13と、前記バスバーに接続される端子を有して前記コネクタ嵌合室の各々に収容される複数のジョイントコネクタ25と、前記ケースの側壁部にそれぞれ設けられ、前記各コネクタ嵌合室に収容された前記ジョイントコネクタを一括して保持固定するスペーサ37と、を備えた電気接続箱であって、前記スペーサが、前記ケースの側壁に沿って延びる垂直壁部39と、該垂直壁部と直交し前記収容されたジョイントコネクタの端部を一括して保持するように延びる水平壁部38と、で構成され、前記スペーサの前記垂直壁部の長手方向中央部に、前記垂直壁部と一体に形成されて前記ケースの側壁側に向いた係止部40dを突設し、前記ケースの前記側壁の一方開口側端部中央部に、前記スペーサの係止部と係合する係合部15を突設すると共に、前記側壁の前記係合部の両側の離れた位置に、基部20aと該基部に続く先端部20cとからなり、前記先端部と前記側壁との間で前記スペーサの前記垂直壁部を挟む挟持片20を突設し、前記挟持片の前記先端部の内面に、補強用リブ23を設けたことを特徴とするものである。
The
このような構成によれば、射出成形後に成形収縮して変形したスペーサ37が、ケース13の側壁14aと挟持片20との間に挟まれることで、変形が矯正され、側壁14aに沿うように真直にされる。挟持片20は、リブ23で補強されているから、スペーサ37の変形量が大きく、挟持片20が外向きの力を受けても挟持片20が外側に開くことが防止される。スペーサ37は、係止部40dの両側が挟持片20,20により拘束されるから、係止力が強くなり、不用意に係止が解除されてスペーサ37が抜け出すことが防止され、ジョイントコネクタ25がコネクタ嵌合部17から抜けることが防止される。
According to such a configuration, the
以下に、ジョイントボックス10の主要構成部分について詳細に説明する。
Below, the main components of the
なお、本明細書の説明の都合上、前後方向、左右方向、上下方向の概念を以下のように定めることとする。前後方向とは、ケース13の長手方向(ジョイントコネクタ25と並ぶ方向)と定め、左右方向とは、ジョイントコネクタ25に収容された雌端子が並ぶ方向(各ジョイントコネクタ25の端子収容部30が並ぶ方向)と定め、上下方向とは、ジョイントコネクタ25の挿入方向と定めることとする。なお、上下方向の上とはコネクタ嵌合部17の位置する側とし、下とはバスバー収容部19の位置する側とする。
For convenience of explanation in the present specification, the concepts of the front-rear direction, the left-right direction, and the up-down direction are defined as follows. The front-rear direction is defined as the longitudinal direction of the case 13 (the direction in which the
図1に示されるように、ジョイントコネクタブロック12を形成するケース13は、四方が壁部14a,14a,14b,14cで囲まれた矩形箱状をなし、上半部にコネクタ嵌合部17、下半部にバスバー収容部19をそれぞれ背中合わせに有している。
As shown in FIG. 1, the
コネクタ嵌合部17は、スロット状のコネクタ嵌合室18を複数並列に有し、各コネクタ嵌合室18は、垂直な隔壁18aで等ピッチに区画形成されている。隔壁18aや後壁14bには、複数のリブ18bが等ピッチで突設され、各リブ18bの間に端子収容空間が構成されている。リブ18bの突出長さは短いものであり、各リブ18bに対向してジョイントコネクタ25のハウジング26に形成された各隔壁29が位置する。
The connector
各コネクタ嵌合室18は、上部が開口形成されている。狭幅の左右の壁は、ケース13の相対向する左右の側壁14a,14aであり、広幅の前後の壁は、隔壁18a又は前壁14c又は後壁14bである。
Each
各コネクタ嵌合室18の左右の側壁14a,14aの開口端部には、矩形状の凹部33が形成されている。この凹部33に対応して、ジョイントコネクタ25(ハウジング26)の両側壁31,31には、突起34が横(左右方向)に突出して形成されている。
A
突起34は、ジョイントコネクタ25の上端側に形成されるとともに、突起34の端面がハウジング26の端面と同一平面に形成されている。このように形成することで、スペーサ37の水平な壁部38の裏面(平坦面)が、突起34の端面とハウジング26の端面とに宛われ、ジョイントコネクタ25がコネクタ嵌合室18に押し込まれ、がたつくことなく確実に係止されるようになっている。また、複数のジョイントコネクタ25は、一括してスペーサ37に当接するから、各ジョイントコネクタ25毎に係止を行う場合に比較して、係止の作業性が向上する。
The
バスバー収容部19は、ケース13の両側の側壁14a,14aと前後壁14b,14cとで囲まれた枠内の内側に形成され、前後方向に延びる複数の隔壁(図示せず)により区画形成された溝に、ジョイント回路を形成するバスバーが挟まれるようになっている。バスバーは、導電性基板を打ち抜き、必要に応じて折り曲げ加工されて形成されたものである。バスバーの回路構造については、他の出願で提案する予定であり、本明細書での詳細な説明は省略することとする。
The bus
ケース13の両側壁14a,14aには、スペーサ37を挟む一対の挟持片20,20が上向きに突設されている。一対の挟持片20,20は、側壁14aの長手方向の中央寄りで互いに離間して位置している(図2)。各側壁14aに形成された挟持片20の数は、一対に制約するものではなく、3個以上であってもよい。この実施形態において、挟持片20を一対設けたのは、各挟持片20の間に係合部15を設けて、スペーサ37を強い係止力で係止するためと、スペーサ37をバランス良く支持するためである。また、挟持片20を両側の側壁14a,14aに設けることに制約するものでもなく、片側の側壁14aに車体パネル等に固定される取付ブラケット等が設けられている場合には、挟持片20を他の片側の側壁14aにだけ設けてもよい。
A pair of sandwiching
挟持片20は、舌片状を成し、側壁14aに一体形成された基部20aと、基部20aに続き側壁14aから斜めに立ち上がる傾斜部20bと、傾斜部20bに続く側壁14aと平行な先端部20cとからなっている。傾斜部20bを介して基部20aと先端部20cとが繋がっているから、先端部20cの根本側に応力の集中が生じないようになっている。
The
先端部20cは、薄肉の突出部であり、ケース13の側壁14aに対してスペーサ37の板厚相当分の隙間21を開けて対向している。隙間21を大きく開け過ぎると、隙間21にスペーサ37を挟んだ際に遊びを生じて、変形を矯正する効果が減少するためである。先端部20cの外面の弧状の稜線部分には、約45°の角度で面取りが成されている。面取りを形成することで、ジョイントコネクタ25から引き出され、取り回される電線43が切れる等して損傷することが防止されている。
The
先端部20cの内面中央には、補強用のリブ23が形成されていて、先端部20cと側壁14aはリブ23を介して連結されている。リブ23は、傾斜部20bの根本側から先端部20cに渡って上下方向に真直に延長している。リブ23の先端側は、上向きの傾斜面23aを介して先端部20cの先に滑らかに繋がっている。リブ2の先端側に傾斜面23aを形成することで、ケース13から引き出された電線43の余長部分が、不用意に側壁14aと先端部20cとの隙間21に進入するようなことがあっても、電線43が傾斜面23aを滑り隙間21から抜け出て、電線43の挟み込みによる断線等の損傷が防止されるようになっている。
A reinforcing rib 23 is formed at the center of the inner surface of the
一対の挟持片20,20の間には、上向きの傾斜面15aと、この傾斜面15aに続く係止面15bを有する係合部15が形成されている。この係合部15には、後述するスペーサ37の係止部40dが係合して、スペーサ37が係止されるようになっている。スペーサ37は、係合部15の両側の一対の挟持片20,20で挟まれるから、スペーサ37の外側への開きが防止され、係止部40dと係合部15とが強く係合し、係止が解除され難くなる。
Between the pair of sandwiching
係合部15は、一対の挟持片20,20の上側で(図2)、ケース13の開口端部寄りに設けられているため、スペーサ37が挟持片20の奥側に挿入され、スペーサ37の係止位置が定まった状態でスペーサ37が係止されるようになっている。
Since the engaging
なお、この実施形態では、ケース13の側壁14aに係合部15としての突起を設けているが、本発明はこのような実施形態に制約するものではなく、側壁14aに凹みを設け、スペーサ37に突起を設けてもよく、種々の係止手段を適用することができる。
In this embodiment, the projection as the engaging
スペーサ37は、合成樹脂材料を構成材料とし、ケース13とは別体に成形されたものであり、コネクタ嵌合部17の開口端部において左右方向(幅方向)両側に一対配置され、長手方向中央に形成された係止部40dでケース13に固定される。このスペーサ37は、断面L字状をなし、長手方向に延びる板状の垂直な壁部39と、この壁部39に直交する水平な壁部38とを備えている。垂直な壁部39の中央に内向きの係止部40dを含む膨出部40を有している。垂直な壁部39はケース13の側壁14aに沿う部分であり、水平な壁部38はジョイントコネクタ25の上端部に当接する部分である。
The
膨出部40は、前後の幅狭な壁部40a,40bと、幅狭な壁部40a,40bを繋ぐ幅広の壁部40cとでコの字状に形成され、下端内側に係止部40dを有し、上端に開口(型抜き孔)40eを有している。幅狭な壁部40a,40bは、係合部15の前後の垂直壁15c,15dに当接し、スペーサ37の前後方向の位置決めが行われるようになっている。係止部40dには、上向きの水平な係止面を有していて、係合部15の係止面15bと当接する。
The bulging
垂直な壁部39には、膨出部40の両側に位置し、挟持片20の内面に形成されたリブ23と係合するスリット(溝)41が形成されている(図3)。スリット41の幅はリブ23の幅よりやや大きい寸法に形成され、スリット41の長さはリブ23の長さと同等の長さに形成されている。このような寸法のスリット41を形成することで、リブ23を挟持片20の先端まで延ばしても、スペーサ37とリブ23との干渉を防止することができる。また、リブ23を挟持片20の先端まで延ばすことにより、挟持片20のより一層の強度アップを図ることができる。
The
なお、スペーサ37が長尺物となる場合は、複数の係止部40dを設けることもできる。例えば、スペーサ37の両端部において、垂直な壁部39と水平な壁部38とに直交する第3の壁部を設け、この壁部の内面に係止部を形成し、この係止部をケース13の前後壁に形成された係合部に係合させることも可能である。スペーサの構成については他の出願で提案する予定であり、本明細書での詳細な説明を省略することとする。
In addition, when the
ジョイントコネクタ25は、バスバーのタブ端子と接続する雌端子と、プレート状のハウジング26とから構成されている。このジョイントコネクタ25と雌端子に接続される電線43とでワイヤハーネスが構成される。
The
ハウジング26は、合成樹脂材からなり、フラットな基板27と、基板27に直交して起立する隔壁29及び前壁と、両側の側壁31,31とから構成されている。隣接する隔壁29の間には、細長い端子収容部30が形成されており、雌端子が収容されるようになっている。隔壁29の略中間には、雌端子の抜け止め用の突起が突設されていて、雌端子が抜け出さないように係止されている。
The
ジョイントコネクタ25(ハウジング26)の両側壁31,31には、各コネクタ嵌合室18の左右の側壁14a,14aに形成された矩形状の凹部33と係合する突起34が横に突出して形成されている。この突起34にスペーサ37が当接することで、コネクタ嵌合室18全体がスペーサで覆われることなく、ジョイントコネクタ25を係止することができるようになっている。なお、スペーサ37が、突起34を含むジョイントコネクタ25の端部に当接することで、接触面積が大きくなり、ジョイントコネクタの係止力が増大する。
On both
上記第1の実施形態によれば、組付体としての係止構造は、次のように作用する。 According to the first embodiment, the locking structure as the assembly acts as follows.
ケース13にスペーサ37を取り付ける場合は、コネクタ嵌合部17の開口端部における左右方向両側にスペーサ37を位置合わせし、スペーサ37を側壁14aと挟持片20との間の隙間21に差し入れると、スペーサ37の垂直な壁部39に形成されたスリット41が挟持片20の内面に形成されたリブ23に係合し、リブ23にガイドされながらスペーサ37が深く差し込まれ、スペーサ37のそり等の変形が矯正され、スリット41の又部41a(図3)がリブ23の上面23bに当接することで、スリット41が係止位置に位置決めされる。スペーサ37の挿入中において、スペーサ37の係止部40dが側壁14aの係合部15に乗り上げ、係止部40dが傾斜面15aを乗り超えることで、係止部40dと係合部15とが係合し、スペーサ37がケース13に取り付けられる。
When attaching the
取り付けられたスペーサ37をケース13から取り外す場合は、専用工具等を用い、スペーサ37の垂直な壁部39を外側に撓ませ、係止を解除してスペーサ37を上方に移動させることにより、スペーサ37をケース13から取り外すことができる。
When removing the attached
次に、図4に基づいて本発明の参考例について説明する。なお、本参考例と第1の実施形態と同一の構成部分については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。 Next, a reference example of the present invention will be described with reference to FIG. In addition, about the same component as this reference example and 1st Embodiment, the same code | symbol is attached | subjected and detailed description is abbreviate | omitted.
この参考例が第1の実施形態と相違する点は、スペーサ37に代えて矩形箱状のカバー45を用いた点である。スペーサ37をカバー45に代えることで、コネクタ嵌合部17の開口がカバー45で覆われて、水や塵埃等の浸入が防止されるようになっている。
This reference example is different from the first embodiment in that a rectangular box-shaped
カバー45は、上壁46aと、この上壁46aの縁部に直交して連なる両側の側壁46b,46b及び前後壁46c,46dとからなっており、下壁は開放形成されている。両側の側壁46b,46bの長手方向の中央部で開口端部寄りの位置には係止部47dを有する膨出部47が形成されている。膨出部47の直近の両側に小さいスリット48が形成され、その外側には第1の実施形態と同様のスリット49が形成されている。
The
小さいスリット48を形成することで、膨出部47が外側にたわみ易くなり、カバー45をケース13に取り付ける際の取付作業性が向上する。小さいスリット48を形成しても、カバー45を取り付けた後は、膨出部47が弾性的に元形状に復元するため、係止が解除されてケース13からカバー45が外れる心配はない。膨出部47やスリット(溝)49については、第1の実施形態のスペーサ37と同様であるため、構成の詳細な説明を省略することとする。
By forming the
10,10' ジョイントボックス(組付体)
13 ケース(本体)
14a 側壁(壁部)
15 係合部
17 コネクタ嵌合部
20 挟持片
20a 基部
20c 先端部
23 リブ
23a 傾斜面
25 ジョイントコネクタ
37 スペーサ(組付部材)
40d,47d 係止部
41,49 スリット(溝)
45 カバー(組付部材)
10, 10 'joint box (assembly)
13 Case (body)
14a Side wall (wall part)
DESCRIPTION OF
40d,
45 Cover (assembly member)
Claims (3)
前記導体部に接続される端子を有して前記コネクタ嵌合室の各々に収容される複数のジョイントコネクタと、 A plurality of joint connectors each having a terminal connected to the conductor portion and housed in each of the connector fitting chambers;
前記ケースの側壁部にそれぞれ設けられ、前記各コネクタ嵌合室に収容された前記ジョイントコネクタを一括して保持固定するスペーサと、を備えた電気接続箱であって、 A spacer that is provided on each side wall portion of the case and collectively holds and fixes the joint connectors housed in the connector fitting chambers,
前記スペーサが、前記ケースの側壁に沿って延びる垂直壁部と、該垂直壁部と直交し前記収容されたジョイントコネクタの端部を一括して保持するように延びる水平壁部と、で構成され、 The spacer includes a vertical wall extending along the side wall of the case, and a horizontal wall extending perpendicularly to the vertical wall so as to collectively hold the end of the accommodated joint connector. ,
前記スペーサの前記垂直壁部の長手方向中央部に、前記垂直壁部と一体に形成されて前記ケースの側壁側に向いた係止部を突設し、 At the center in the longitudinal direction of the vertical wall portion of the spacer, a locking portion is formed integrally with the vertical wall portion and faces the side of the case, and protrudes.
前記ケースの前記側壁の一方開口側端部中央部に、前記スペーサの係止部と係合する係合部を突設すると共に、前記側壁の前記係合部の両側の離れた位置に、基部と該基部に続く先端部とからなり、前記先端部と前記側壁との間で前記スペーサの前記垂直壁部を挟む挟持片を突設し、 An engaging portion that engages with the locking portion of the spacer is protruded from a central portion of the one opening side end portion of the side wall of the case, and a base portion is provided at a position away from both sides of the engaging portion of the side wall. And a tip part following the base part, and a clamping piece for sandwiching the vertical wall part of the spacer between the tip part and the side wall is projected,
前記挟持片の前記先端部の内面に、補強用リブを設けたことを特徴とする電気接続箱。 An electrical junction box, wherein a reinforcing rib is provided on an inner surface of the tip portion of the clamping piece.
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