JP4138953B2

JP4138953B2 - Multi-layer coating formation method

Info

Publication number: JP4138953B2
Application number: JP21102398A
Authority: JP
Inventors: 浩二前川; 和男皆川; 敏明井上
Original assignee: Kansai Paint Co Ltd
Current assignee: Kansai Paint Co Ltd
Priority date: 1998-07-27
Filing date: 1998-07-27
Publication date: 2008-08-27
Anticipated expiration: 2018-07-27
Also published as: JP2000042487A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高価な光干渉性顔料の配合量を少なくし、かつ光干渉性などの意匠性のすぐれた複層塗膜の形成方法に関する。
【０００２】
【従来の技術とその課題】
自動車外板部に、酸化チタンまたは酸化鉄で被覆されたシリカフレ−クを光干渉性顔料として含有せしめた塗料、およびクリヤ塗料を塗装して、光干渉性の上塗り複層塗膜を形成することはすでに公知である。特にこのシリカフレ−クを含む光干渉性顔料は、雲母などの他の干渉性顔料に比べて多色性で意匠的にすぐれた塗膜を形成するが、かかる効果を得るために多量に配合しなければならず、この顔料自体高価であり、そのために塗料コストが非常に高くなり、すぐれた意匠性効果を十分に発揮できないという欠陥を有している。
【０００３】
【課題を解決するための手段】
本発明は、シリカフレ−クを含む光干渉性顔料の配合量を少なくして塗料コストを低減せしめ、しかもこの顔料が有する光干渉性多色効果などの意匠性のすぐれた複層上塗り塗膜を形成する方法に関する。その特徴は、濃色上塗り塗膜面にシリカフレ−クを含む光干渉性顔料含有塗料を塗装すると、この光干渉性顔料を少なくしても、多色効果などをなんら低下させずに光干渉性のすぐれた上塗り塗膜が形成できることを見出し、本発明を完成した。
【０００４】
しかして本発明は、濃色塗膜形成塗料（Ａ）、酸化チタンまたは酸化鉄で被覆されたシリカフレ−ク（以下、被覆シリカフレ−クという）を樹脂固形分１００重量部あたり、０．１〜２重量部含有し、かつ下地隠蔽膜厚が４０μｍ以上である光干渉性塗膜形成塗料（Ｂ）および透明塗膜形成クリヤ塗料（Ｃ）を塗装することを特徴する複層塗膜形成方法が提供される。
【０００５】
以下に、本発明の方法について詳細に説明する。
【０００６】
濃色塗膜形成塗料（Ａ）：
濃色塗膜を形成する塗料であり、特に、ＨｕｎｔｅｒＬａｂ系でのＬ値（明度）が２０以下の濃色塗膜を形成する液状塗料が好適である。このものは、光干渉性塗膜形成塗料（Ｂ）に先立って被塗面に塗装する。
【０００７】
濃色塗膜形成塗料（Ａ）は、熱硬化性樹脂組成物、着色顔料および溶剤を含有する液状塗料であり、その硬化塗膜は黒色系、紺色系、褐色系などの濃色に着色されており、ＨｕｎｔｅｒＬａｂ系でのＬ値（明度）が２０以下、特に１０〜１の範囲内に含まれることが好ましく、Ｌ値が２０より大きくなると（淡色になる）、塗料（Ｂ）の被覆シリカフレ−クによる光干渉性が低下するので好ましくない。
【０００８】
塗料（Ａ）の塗膜の色調は隣接する上層の塗料（Ｂ）の光干渉性塗膜を透して見ることができるので、これらの両塗料を塗り重ねた複層塗膜を目視観察すると、下層の塗料（Ａ）塗膜が濃色であるために、上層の塗料（Ｂ）塗膜中の被覆シリカフレ−クが少量であっても効率よく光干渉して、この被覆シリカフレ−クが有する多色効果などの効果を十分に発揮することができる。塗料（Ａ）塗膜のＬ値が２０より大きくなるとこの塗膜からの反射光が多くなるので、塗料（Ｂ）塗膜中の被覆シリカフレ−クが少量では光干渉が弱くなり、多色効果が殆ど見られなくなる。
【０００９】
熱硬化性樹脂組成物として、水酸基などの架橋性官能基を１分子中に２個以上有するポリエステル樹脂、アクリル樹脂、アルキド樹脂などの基体樹脂およびメラミン樹脂、尿素樹脂、（ブロック）ポリイソシアネ−ト化合物などの架橋剤からなる組成物が好適に使用できる。
【００１０】
着色顔料は、塗料（Ａ）の塗膜のＬ値を２０以下に調色するためのものであり、通常の塗料用ソリッドカラ−顔料が使用でき、例えば、チタン白、亜鉛華、カ−ボンブラック、モリブデ−トオレンジ、ベンガラ、ナフト−ル系、ピラゾロン系、ベンツイミダゾロン系、アントラキノン系、チオインジゴ系、ペリレン系、キナクリドン系、チタンイエロ−、モノアゾ系、ジスアゾ系、縮合アゾ系、アンソラピリミジン系、コバルトグリ−ン、フタロシアニングリ−ン、群青、コバルトブル−、フタロシアニンブル−、コバルトバイオレットなどの無機系および有機系の顔料があげられる。さらに、アルミニウムなどの金属フレ−ク、金属酸化物被覆雲母フレ−ク、雲母フレ−ク、板状酸化鉄顔料、板状グラファイト顔料などの薄片光輝性顔料（メタリック顔料）をこれらのソリッドカラ−顔料と併用することができる。これらの顔料を適宜組み合わせて塗料（Ａ）の塗膜のＬ値を２０以下に調製する。
【００１１】
さらに、硫酸バリウム、炭酸バリウム、クレ−、タルク、シリカなどの無着色の体質顔料も併用できる。溶剤としては有機溶剤および（または）水などが使用できる。有機溶剤は、通常の塗料用溶剤が好ましく、炭化水素系、アルコ−ル系、エステル系、エ−テル系、ケトン系などがあげれる。
【００１２】
塗料（Ａ）は、これらの熱硬化性樹脂組成物および着色顔料を溶剤に溶解もしくは分散せしめることにより得られるが、さらに必要に応じて沈降防止剤、塗面調整剤、紫外線安定剤、付着付与剤などを適宜含有せしめることができる。
【００１３】
また、塗料（Ａ）の下地隠蔽膜厚は硬化塗膜で１０〜４０μｍの範囲が適している。ここで、下地隠蔽膜厚とは該塗膜を透して隣接する下層の白黒市松模様が見えなくなる最小硬化膜厚のことである。
【００１４】
塗料（Ａ）は、金属製もしくはプラスチック製の自動車または電気製品の外板部などの被塗物に直接に塗装することは可能であるが、下塗り塗料や中塗り塗料（省略可能）などをあらかじめ塗装し硬化させてなる被塗物に塗装することが好ましい。
【００１５】
塗料（Ａ）の粘度を１０〜４０秒／フォ−ドカップ＃４／２０℃に調整し、エアスプレ−、エアレススプレ−、静電方式などで噴霧塗装し、その膜厚は硬化塗膜を基準に、下地隠蔽膜厚（１０〜４０μｍ）またはそれ以上であることが好ましい。
【００１６】
本発明では、塗料（Ａ）の塗膜を約１２０〜１６０℃で１０〜４０分加熱し硬化させてからまたは未硬化の状態で、該塗面に光干渉性塗膜形成塗料（Ｂ）を塗装する。
【００１７】
光干渉性塗膜形成塗料（Ｂ）：
塗料（Ａ）の硬化もしくは未硬化の塗面に塗装する塗料であり、酸化チタンまたは酸化鉄で被覆されたシリカフレ−ク（被覆シリカフレ−ク）を樹脂固形分１００重量部あたり、０．１〜２重量部含有し、かつ下地隠蔽膜厚が４０μｍ以上である光干渉性塗膜形成塗料である。
【００１８】
被覆シリカフレ−クは、不規則な平らなりん片状で、雲母粉末のような光干渉顔料では見られない二色効果を始めとする劇的な視覚的効果をもたらすことがき、これを含有せしめた塗膜は、光の入射角の変動または観察方向（すなわち反射角度）により緑色〜赤紫色、金色〜橙色に変化することができる。
【００１９】
被覆シリカフレ−ク自体は既知の顔料であり、りん片状シリカ（ＳｉＯ2 を主成分としている）の表面を酸化チタン（ＴｉＯ2 ）および（または）酸化鉄（Ｆｅ2 Ｏ3 ）で公知の方法で被覆することによって得られる。りん片状シリカの長手寸法は２〜４０μｍ、特に１０〜３０μｍ、その厚さは０．３〜３μｍが適している。また、りん片状シリカの表面を被覆する酸化チタンおよび（または）酸化鉄の厚さは２０〜２００ｎｍ、特に２０〜８０ｎｍの範囲内が好ましい。塗料（Ｂ）は、被覆シリカフレ−クを樹脂固形分１００重量部あたり、０．１〜２重量部含有し、かつ下地隠蔽膜厚が４０μｍ以上である光干渉性塗膜を形成する塗料である。
【００２０】
塗料（Ｂ）は、被覆シリカフレ−ク、熱硬化性樹脂組成物および溶剤を含有する液状塗料であり、さらに必要に応じて着色顔料、メタリック顔料、沈降防止剤、塗面調整剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤などを含有せしめることができる。これらのうち、熱硬化性樹脂組成物、溶剤、着色顔料およびメタリック顔料などは塗料（Ａ）で例示したものが好適に使用できる。
【００２１】
また、塗料（Ｂ）における被覆シリカフレ−クの配合量は、熱硬化性樹脂組成物１００重量部（固形分）あたり、０．１〜２重量部、特に０．３〜１重量部が適している。この配合量は、これまで一般的な配合量とされている５〜１０重量部に比べて極めて少量であり、低コストにすることができた。
【００２２】
塗料（Ｂ）は、上記した成分を溶剤（有機溶剤および／または水）に溶解もしくは分散せしめることにより得ることができ、その下地隠蔽膜厚は硬化塗膜で４０μｍ以上、特に５０〜３００μｍの範囲が適している。
【００２３】
塗料（Ｂ）は、上塗り塗料（Ａ）の硬化もしくは未硬化の塗面に塗装する。具体的には、粘度を１０〜４０秒／フォ−ドカップ＃４／２０℃に調整し、これをエアスプレ−、エアレススプレ−、静電方式などにより、硬化塗膜を基準に、上記の隠蔽膜厚以下、特に５〜３５μｍの膜厚に塗装することが好ましい。
【００２４】
本発明では、塗料（Ｂ）を塗装後、約１２０〜１６０℃で１０〜４０分加熱して硬化させてから、または硬化させずに未硬化の状態で、該塗面に透明塗膜形成クリヤ塗料（Ｃ）を塗装する。
【００２５】
クリヤ塗料（Ｃ）：
塗料（Ｂ）の硬化もしくは未硬化の塗面に塗装する、透明塗膜を形成する塗料である。
【００２６】
具体的には、熱硬化性樹脂組成物および溶剤（有機溶剤および／または水）を含有する液状塗料であり、さらに必要に応じて着色顔料、メタリック顔料、沈降防止剤、塗面調整剤、紫外線吸収剤などを適宜含有せしめることができる。着色顔料およびメタリック顔料は、該透明塗膜の透明性を阻害しない程度に配合することが好ましい。これらの熱硬化性樹脂組成物、溶剤、着色顔料およびメタリック顔料などは上塗り塗料（Ａ）の説明で例示したものが好適に使用できる。
【００２７】
塗料（Ｃ）は、上記の各成分を溶剤に溶解もしくは分散せしめることにより得られ、塗料（Ｂ）の硬化もしくは未硬化の塗面に塗装する。塗料（Ｃ）の粘度を１０〜４０秒／フォ−ドカップ＃４／２０℃に調整し、これをエアスプレ−、エアレススプレ−、静電方式などにより、硬化塗膜を基準に、２０〜５０μｍの膜厚になるように塗装することが好ましい。塗料（Ｃ）を塗装後、約１２０〜１６０℃で１０〜４０分加熱して塗膜を硬化させることにより、本発明の方法が達成される。
【００２８】
本発明において、塗料（Ａ）、塗料（Ｂ）および塗料（Ｃ）を塗装するにあたり、これらの塗料を３コ−ト１ベイク方式、３コ−ト２ベイク方式および３コ−ト３ベイク方式などで塗装できるが、特に、塗料（Ａ）を塗装し、加熱硬化後、塗料（Ｂ）および塗料（Ｃ）をウエットオンウエットで塗装し、ついで加熱してこの両塗膜を硬化せしめる３コ−ト２ベイク方式が特に好適である。
【００２９】
【発明の効果】
高価な被覆シリカフレ−クの配合量を少なくして塗料コストを低減し、しかも被覆シリカフレ−クが有する多色効果などの視覚的効果をなんら低下させない光干渉性などの意匠性のすぐれた複層塗膜の形成することができた。
【００３０】
以下に、本発明に関する実施例および比較例について説明する。部および％は重量に基いている。また、膜厚は硬化塗膜を基準にしたものである。
【００３１】
１．試料
１）被塗物：
脱脂した鋼板にカチオン電着塗料（「エレクロン９２００」、関西ペイント社製、商品名、エポキシ樹脂系）を膜厚２０μｍに塗装し、１７０℃で３０分加熱して硬化し、ついで中塗り塗料（「ル−ガベ−クＫＰＸ−６０Ｎ−２」、関西ペイント社製、商品名、ポリエステル樹脂・メラミン樹脂系）を膜厚３０μｍに塗装し、１４０℃で３０分加熱し硬化したものを被塗物とした。
【００３２】
２）濃色塗膜形成塗料（Ａ）
ａ）：水酸基含有ポリエステル樹脂７０部とブチルエ−テル化メラミン樹脂３０部からなる熱硬化性樹脂組成物１００部（固形分）あたり、カ−ボンブラックＭＡ−１００（三菱化成工業社製、商品名）３部、ＦＡＳＴＧＥＮＳＵＰＥＲＲＥＤ３８０Ｒ（大日本インキ化学工業社製、商品名）３部、フタロシアニンブル−５２４０Ｋ（大日精化工業社製、商品名）１部の割合で、有機溶剤（スワゾ−ル１５００／スワゾ−ル１０００／キシレン／ブチルセロソルブ＝１０／４０／３０／２０重量比）に混合し、粘度２０秒／フォ−ドカップ＃４／２０℃に調整して得た。この塗料の下地隠蔽膜厚は２０μｍで、塗膜のＬ値は３であった。「スワゾ−ル１５００」、「スワゾ−ル１０００」はコスモ石油社製の商品名で、芳香族系炭化水素溶剤である。
【００３３】
ｂ）：水酸基含有ポリエステル樹脂７０部とブチルエ−テル化メラミン樹脂３０部からなる熱硬化性樹脂組成物１００部（固形分）あたり、カ−ボンブラックＭＡ−１００１．５部、フタロシアニンブル−５２４０Ｋ１部、ＴＩＴＡＮＩＵＭＤＩＯＸＩＤＥＪＲ−７０１（帝国化工社製、商品名）８部の割合で、有機溶剤（スワゾ−ル１５００／スワゾ−ル１０００／キシレン／ブチルセロソルブ＝１０／４０／３０／２０重量比）に混合し、粘度２０秒／フォ−ドカップ＃４／２０℃に調整して得た。この塗料の下地隠蔽膜厚は２０μｍで、塗膜のＬ値は１２であった。
【００３４】
ｃ）：水酸基含有ポリエステル樹脂７０部とブチルエ−テル化メラミン樹脂３０部からなる熱硬化性樹脂組成物１００部（固形分）あたり、カ−ボンブラックＭＡ−１００２部、ＦＡＳＴＧＥＮＳＵＰＥＲＲＥＤ３８０Ｒ３部、フタロシアニンブル−５２４０Ｋ１部、ＴＩＴＡＮＩＵＭＤＩＯＸＩＤＥＪＲ−７０１１３部の割合で、有機溶剤（スワゾ−ル１５００／スワゾ−ル１０００／キシレン／ブチルセロソルブ＝１０／４０／３０／２０重量比）に混合し、粘度２０秒／フォ−ドカップ＃４／２０℃に調整して得た。この塗料の下地隠蔽膜厚は２０μｍで、塗膜のＬ値は２５であった。比較用。
【００３５】
３）光干渉性塗膜形成塗料（Ｂ）
ａ）：水酸基含有アクリル樹脂７０部とブチルエ−テル化メラミン樹脂３０部からなる熱硬化性樹脂組成物１００部（固形分）あたり、被覆シリカフレ−ク（りん片状シリカの長手寸法は１５〜２０μｍ、厚さは０．５〜１μｍで、その表面を被覆する酸化チタンの厚さは４０〜５０ｎｍ）を０．５部、カ−ボンブラックＭＡ−１００（三菱化成工業社製、商品名）０．３部の割合で、有機溶剤（トルエン／キシレン／酢酸エチル＝４０／２０／４０重量比）に混合し、粘度１２秒／フォ−ドカップ＃４／２０℃に調整して得た。この塗料の下地隠蔽膜厚は５５μｍである。
【００３６】
ｂ）：水酸基含有アクリル樹脂７０部とブチルエ−テル化メラミン樹脂３０部からなる熱硬化性樹脂組成物１００部（固形分）あたり、被覆シリカフレ−ク（りん片状シリカの長手寸法は１５〜２０μｍ、厚さは０．５〜１μｍで、その表面を被覆する酸化鉄の厚さは４０〜５０ｎｍ）０．８部、カ−ボンブラックＭＡ−１０００．２部の割合で、有機溶剤（トルエン／キシレン／酢酸エチル＝４０／２０／４０重量比）に混合し、粘度１２秒／フォ−ドカップ＃４／２０℃に調整して得た。この塗料の下地隠蔽膜厚は６０μｍである。
【００３７】
４）クリヤ塗料（Ｃ）
水酸基含有アクリル樹脂７０部とブチルエ−テル化メラミン樹脂３０部からなる熱硬化性樹脂組成物を有機溶剤（トルエン／キシレン／酢酸エチル＝４０／２０／４０重量比）に混合し、粘度２５秒／フォ−ドカップ＃４／２０℃に調整して得た。
【００３８】
２．実施例および比較例
上記の被塗物に、塗料（Ａ）をエアスプレ−により３０μｍの膜厚になるように塗装し、室温で３分放置してから、１４０℃で３０分加熱して該塗膜を硬化させてから、その塗面に塗料（Ｂ）をエアスプレ−により２０μｍの膜厚になるように塗装し、室温で３分放置してから、その塗面に、クリヤ塗料（Ｃ）をエアスプレ−により３５μｍの膜厚になるように塗装し、室温で３分放置してから、１４０℃で３０分加熱して、これらの２層塗膜を同時に硬化させた。
【００３９】
かくして得られた塗装板を用いて塗膜の性能試験を行った。その結果を表１に示した。
【００４０】
【表１】

【００４１】
表１における性能試験方法および評価基準はつぎのとおりである。
【００４２】
＊１）Ｌ値：
上塗り塗料（Ａ）の単独塗膜（膜厚３０μｍ）のＨｕｎｔｅｒＬａｂ系でのＬ値（明度）であり、ＭＩＮＯＬＴＡ測色計ＣＲ３３１（ミノルタ社製、商品名）で測定した。
【００４３】
＊２）意匠性：
塗料（Ａ）、（Ｂ）および（Ｃ）を塗装し、加熱硬化してなる塗膜面に対して、４５゜の角度で人口太陽灯（「人口太陽灯ＸＣ−１００Ａ」セリック社製、商品名）を当てて、正面色（反射角０゜）とハイライト（反射角６０゜）との色変化を観察した。○は色変化が大きく意匠性が非常に優れている、△は色変化は少し見られるが意匠性は劣っている、×は色変化は全くなく意匠性は非常に劣っていることを示す。
【００４４】
＊３）耐候性：
キセノンウエザオメ−タ（スガ試験機社製）で１４４０時間試験後の塗面の色変化をＭＩＮＯＬＴＡ測色計ＣＲ３３１で測定した。数値の小さいほど色変化が少ないことを示す。
【００４５】
＊４）耐湿性：
温度５０℃、かつ湿度９５％以上に保持しているブリスタボックスに試験板を入れ、１２０時間経過後の塗面状態（ツヤびけやブリスタなどの発生の有無）およびゴバン目付着性（２×２ｍｍゴバン目１００個、セロハンテ−プ剥離）を観察した。塗面状態において、○はツヤびけやブリスタなどの発生が全く認められない、△はツヤびけやブリスタなどの発生が少し認められた、×はツヤびけやブリスタなどの発生が多く認められたことを示す。付着性において、○はゴバン目塗膜の剥離が全く認められない、△は１〜５個のゴバン目塗膜の剥離が認められ、×は６個以上のゴバン目塗膜の剥離が認められたことを示す。
【００４６】
＊５）光沢：
６０゜鏡面反射率（％）である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for forming a multi-layer coating film in which the amount of an expensive light interference pigment is reduced and the design properties such as light interference are excellent.
[0002]
[Prior art and its problems]
Applying a paint that contains silica flakes coated with titanium oxide or iron oxide as a light interference pigment, and a clear paint on the outer surface of the automobile to form a light interference top coat multilayer coating film Is already known. In particular, the light interference pigment containing silica flakes forms a polychromatic and excellent design film compared to other interference pigments such as mica, but is incorporated in a large amount to obtain such an effect. The pigment itself is expensive, so that the coating cost is very high, and the excellent design effect cannot be exhibited sufficiently.
[0003]
[Means for Solving the Problems]
The present invention reduces the coating cost by reducing the blending amount of the light interference pigment containing silica flakes, and further provides a multi-layer topcoat film having excellent design such as the light interference multicolor effect of the pigment. It relates to a method of forming. The feature is that when a paint containing a light interference pigment containing silica flakes is applied to the surface of the dark-colored top coat film, even if this light interference pigment is reduced, the light interference property is not reduced. The present invention was completed by finding that an excellent top coat film can be formed.
[0004]
Thus, the present invention relates to a dark color coating film-forming paint (A), silica flake coated with titanium oxide or iron oxide (hereinafter referred to as coated silica flake) in an amount of 0.1 to 100 parts by weight of resin solid content. A multilayer coating film forming method characterized by coating a light-interfering coating film-forming paint (B) and a transparent coating film-forming clear paint (C) containing 2 parts by weight and having a base concealing film thickness of 40 μm or more Provided.
[0005]
Hereinafter, the method of the present invention will be described in detail.
[0006]
Dark paint film-forming paint (A) :
A paint that forms a dark color coating film, and particularly a liquid paint that forms a dark color coating film having an L value (lightness) of 20 or less in the Hunter Lab system is suitable. This is applied to the surface to be coated prior to the light-interfering coating film-forming paint (B).
[0007]
The dark paint film-forming paint (A) is a liquid paint containing a thermosetting resin composition, a color pigment and a solvent, and the cured paint film is colored in a dark color such as black, amber, brown. The L value (lightness) in the Hunter Lab system is preferably 20 or less, particularly preferably within the range of 10 to 1, and when the L value is larger than 20 (light color), the coating of the paint (B) This is not preferable because the light interference due to silica flakes is lowered.
[0008]
Since the color tone of the coating film of the paint (A) can be seen through the light-interfering coating film of the adjacent upper paint (B), when the multi-layer paint film in which these two paints are applied is visually observed, Since the lower coating (A) coating film is dark, even if a small amount of coating silica flake is present in the upper coating (B) coating, it efficiently interferes with light, and this coating silica flake Effects such as the multicolor effect can be fully exhibited. When the L value of the paint (A) coating film is larger than 20, the reflected light from the coating film increases, so if the coating silica flake in the paint (B) coating film is small, the light interference becomes weak and a multicolor effect. Can hardly be seen.
[0009]
As thermosetting resin compositions, polyester resins having two or more crosslinkable functional groups such as hydroxyl groups in one molecule, base resins such as acrylic resins and alkyd resins, melamine resins, urea resins, (block) polyisocyanate compounds A composition comprising a crosslinking agent such as can be suitably used.
[0010]
The color pigment is for adjusting the L value of the coating film of the paint (A) to 20 or less, and an ordinary solid color pigment for paint can be used, for example, titanium white, zinc white, carbon Black, molybdate orange, bengara, naphthol, pyrazolone, benzimidazolone, anthraquinone, thioindigo, perylene, quinacridone, titanium yellow, monoazo, disazo, condensed azo, anthora Examples thereof include inorganic and organic pigments such as pyrimidine, cobalt green, phthalocyanine, ultramarine, cobalt blue, phthalocyanine blue, and cobalt violet. In addition, flake glitter pigments (metallic pigments) such as metal flakes such as aluminum, metal oxide-coated mica flakes, mica flakes, plate-like iron oxide pigments and plate-like graphite pigments are used as solid colors. Can be used in combination with pigments. The L value of the coating film (A) is adjusted to 20 or less by appropriately combining these pigments.
[0011]
Further, non-colored extender pigments such as barium sulfate, barium carbonate, clay, talc and silica can be used in combination. As the solvent, an organic solvent and / or water can be used. The organic solvent is preferably a normal coating solvent, and examples thereof include hydrocarbon-based, alcohol-based, ester-based, ether-based, and ketone-based solvents.
[0012]
The paint (A) can be obtained by dissolving or dispersing these thermosetting resin compositions and color pigments in a solvent. If necessary, an anti-settling agent, a coating surface conditioner, an ultraviolet stabilizer, and adhesion imparting can be obtained. An agent or the like can be appropriately contained.
[0013]
Moreover, the range of 10-40 micrometers is suitable for the base concealment film thickness of a coating material (A) with a cured coating film. Here, the base concealment film thickness is the minimum cured film thickness at which the adjacent black and white checkered pattern cannot be seen through the coating film.
[0014]
Paint (A) can be applied directly to the object to be coated, such as the outer plate of metal or plastic automobiles or electrical products. It is preferable to apply to an object to be coated and cured.
[0015]
The viscosity of the paint (A) is adjusted to 10 to 40 seconds / forward cup # 4/20 ° C., and spray coating is performed by air spray, airless spray, electrostatic method, etc., and the film thickness is based on the cured coating film. It is preferable that the film thickness is 10 to 40 μm or more.
[0016]
In the present invention, after the coating film of the paint (A) is cured by heating at about 120 to 160 ° C. for 10 to 40 minutes or in an uncured state, the light-interfering paint film-forming paint (B) is applied to the coated surface. Paint.
[0017]
Light interference coating film forming paint (B) :
A paint to be applied to a cured or uncured coating surface of the paint (A), and silica flakes coated with titanium oxide or iron oxide (coated silica flakes) in an amount of 0.1 to 100 parts by weight of resin solid content. It is a light-interfering coating film-forming paint containing 2 parts by weight and having a base concealing film thickness of 40 μm or more.
[0018]
Coated silica flakes are irregular flat flakes that can produce dramatic visual effects, including dichroic effects not seen with light interference pigments such as mica powder, and contain them. The coated film can change from green to magenta and from gold to orange depending on the variation of the incident angle of light or the observation direction (that is, the reflection angle).
[0019]
The coated silica flake itself is a known pigment, and the surface of flake silica (based on SiO2) is coated with titanium oxide (TiO2) and / or iron oxide (Fe2 O3) in a known manner. Obtained by. The longitudinal dimension of the flaky silica is suitably 2 to 40 μm, particularly 10 to 30 μm, and the thickness is suitably 0.3 to 3 μm. Further, the titanium oxide covering the surface of the scaly silica and (or) the thickness of the iron oxide is preferably in the range of 20 to 200 n m, in particular 20 to 80 n m. The coating material (B) is a coating material containing 0.1 to 2 parts by weight of coated silica flakes per 100 parts by weight of resin solids and forming a light-interfering coating film having a base concealing film thickness of 40 μm or more. .
[0020]
The paint (B) is a liquid paint containing a coated silica flake, a thermosetting resin composition and a solvent, and if necessary, a color pigment, a metallic pigment, an anti-settling agent, a coating surface conditioner, and an ultraviolet absorber. UV stabilizers and the like can be contained. Among these, as the thermosetting resin composition, the solvent, the color pigment, the metallic pigment, and the like, those exemplified in the paint (A) can be preferably used.
[0021]
Further, the blending amount of the coated silica flake in the paint (B) is suitably 0.1 to 2 parts by weight, particularly 0.3 to 1 part by weight per 100 parts by weight (solid content) of the thermosetting resin composition. Yes. This blending amount was extremely small compared with 5 to 10 parts by weight which has been regarded as a general blending amount so far, and the cost could be reduced.
[0022]
The paint (B) can be obtained by dissolving or dispersing the above-described components in a solvent (organic solvent and / or water), and the underlying concealing film thickness is 40 μm or more, particularly in the range of 50 to 300 μm, as a cured coating film. Is suitable.
[0023]
The coating material (B) is applied to the cured or uncured coating surface of the top coating material (A). Specifically, the viscosity is adjusted to 10 to 40 seconds / ford cup # 4/20 ° C., and the above-described concealing film is formed on the basis of the cured coating film by an air spray, an airless spray, an electrostatic method, or the like. It is preferable to coat to a thickness of 5 to 35 μm or less.
[0024]
In the present invention, after the paint (B) is applied, it is cured by heating at about 120 to 160 ° C. for 10 to 40 minutes, or without being cured and in an uncured state, the transparent coating film forming clear is applied to the coated surface. Paint (C).
[0025]
Clear paint (C) :
It is a paint that forms a transparent coating film that is applied to the cured or uncured coating surface of the paint (B).
[0026]
Specifically, it is a liquid paint containing a thermosetting resin composition and a solvent (organic solvent and / or water), and if necessary, a coloring pigment, a metallic pigment, an anti-settling agent, a coating surface conditioner, an ultraviolet ray An absorbent or the like can be appropriately contained. The color pigment and the metallic pigment are preferably blended so as not to inhibit the transparency of the transparent coating film. As these thermosetting resin compositions, solvents, colored pigments, metallic pigments, and the like, those exemplified in the explanation of the top coat (A) can be preferably used.
[0027]
The paint (C) is obtained by dissolving or dispersing each of the above components in a solvent, and is applied to the cured or uncured coating surface of the paint (B). The viscosity of the paint (C) is adjusted to 10 to 40 seconds / forward cup # 4/20 ° C., and this is adjusted to 20 to 50 μm based on the cured coating film by air spray, airless spray, electrostatic method, etc. It is preferable to paint so as to have a film thickness. After the coating material (C) is applied, the coating film is cured by heating at about 120 to 160 ° C. for 10 to 40 minutes, thereby achieving the method of the present invention.
[0028]
In the present invention, when the paint (A), paint (B) and paint (C) are applied, these paints are applied to a three-coat / one-bake method, a three-coat / two-bake method, and a three-coat / three-bake method. In particular, paint (A) is applied, heat-cured, paint (B) and paint (C) are applied wet-on-wet, and then heated to cure both coatings. -The two-bake method is particularly suitable.
[0029]
【The invention's effect】
Reduces coating cost by reducing the amount of expensive coated silica flakes, and has excellent design such as optical interference that does not reduce the visual effects such as multicolor effects of coated silica flakes. A coating film could be formed.
[0030]
Below, the Example and comparative example regarding this invention are demonstrated. Parts and percentages are based on weight. The film thickness is based on the cured coating film.
[0031]
1. Sample 1) Substrate:
Cationic electrodeposition paint ("Electron 9200", trade name, epoxy resin type, manufactured by Kansai Paint Co., Ltd.) is applied to the degreased steel sheet to a thickness of 20 μm, cured by heating at 170 ° C. for 30 minutes, and then an intermediate paint ( “Lugabek KPX-60 N-2”, manufactured by Kansai Paint Co., Ltd., trade name, polyester resin / melamine resin) is applied to a film thickness of 30 μm, heated at 140 ° C. for 30 minutes and cured. It was a thing.
[0032]
2) Dark paint film-forming paint (A)
a): Carbon black MA-100 (trade name, manufactured by Mitsubishi Kasei Kogyo Co., Ltd.) per 100 parts (solid content) of a thermosetting resin composition comprising 70 parts of a hydroxyl group-containing polyester resin and 30 parts of a butyl etherified melamine resin ) 3 parts, FASTGEN SUPERRED 380R (Dainippon Ink Chemical Co., Ltd., trade name) 3 parts, Phthalocyanine-5240K (Daiichi Seika Kogyo Co., Ltd., trade name) 1 part, organic solvent (Swazole 1500) / Swazole 1000 / xylene / butyl cellosolve = 10/40/30/20 weight ratio) and adjusted to a viscosity of 20 seconds / forward cup # 4/20 ° C. The undercoating film thickness of this paint was 20 μm, and the L value of the coating film was 3. “Swazol 1500” and “Swazol 1000” are trade names of Cosmo Oil Co., Ltd. and are aromatic hydrocarbon solvents.
[0033]
b): Carbon black MA-1001.5 parts, Phthalocyanine-5240K 1 per 100 parts (solid content) of thermosetting resin composition comprising 70 parts of a hydroxyl group-containing polyester resin and 30 parts of a butyl etherified melamine resin Parts, TITANIUM DIOXIDE JR-701 (product name, manufactured by Teikoku Kogyo Co., Ltd.) at a ratio of 8 parts to an organic solvent (Swazole 1500 / Swazole 1000 / xylene / butyl cellosolve = 10/40/30/20 weight ratio) It was obtained by mixing and adjusting the viscosity to 20 seconds / forward cup # 4/20 ° C. The undercoating film thickness of this paint was 20 μm, and the L value of the coating film was 12.
[0034]
c): 2 parts of carbon black MA-100, 3 parts of FASTGEN SUPER RED 380R per 100 parts (solid content) of a thermosetting resin composition comprising 70 parts of a hydroxyl group-containing polyester resin and 30 parts of butyl etherified melamine resin , Phthalocyaninemble-5240K 1 part, TITANIUM DIOXIDE JR-701 13 parts by weight, mixed with organic solvent (Swazole 1500 / Swazole 1000 / xylene / butyl cellosolve = 10/40/30/20 weight ratio) It was obtained by adjusting the viscosity to 20 seconds / forward cup # 4/20 ° C. The undercoating film thickness of this paint was 20 μm, and the L value of the coating film was 25. For comparison.
[0035]
3) Light interference coating film forming paint (B)
a): per 100 parts (solid content) of a thermosetting resin composition comprising 70 parts of a hydroxyl group-containing acrylic resin and 30 parts of a butyl etherified melamine resin (solid content), the longitudinal dimension of the flake silica is 15 to 20 μm , a thickness of the 0.5 to 1 [mu] m, thickness of 40 to 50 n m) and 0.5 parts of titanium oxide covering the surface thereof, mosquitoes - carbon black MA-100 (Mitsubishi Chemical Industries, Ltd., trade name ) It was mixed with an organic solvent (toluene / xylene / ethyl acetate = 40/20/40 weight ratio) at a ratio of 0.3 part, and the viscosity was adjusted to 12 seconds / forward cup # 4/20 ° C. The undercoating film thickness of this paint is 55 μm.
[0036]
b): per 100 parts (solid content) of a thermosetting resin composition comprising 70 parts of a hydroxyl group-containing acrylic resin and 30 parts of a butyl etherified melamine resin (solid content), the longitudinal dimension of the flake silica is 15 to 20 μm the thickness is 0.5~1μm, 40~50 n m) 0.8 parts the thickness of the iron oxide covering the surface thereof, force - at a ratio of carbon black MA-100 0.2 parts organic solvent (Toluene / xylene / ethyl acetate = 40/20/40 weight ratio) and adjusted to a viscosity of 12 seconds / forward cup # 4/20 ° C. The undercoating film thickness of this paint is 60 μm.
[0037]
4) Clear paint (C)
A thermosetting resin composition comprising 70 parts of a hydroxyl group-containing acrylic resin and 30 parts of a butyl etherified melamine resin was mixed with an organic solvent (toluene / xylene / ethyl acetate = 40/20/40 weight ratio), and the viscosity was 25 seconds / It was obtained by adjusting the forward cup # 4/20 ° C.
[0038]
2. Examples and Comparative Examples The coating material (A) was applied to the above-mentioned article so as to have a film thickness of 30 μm with an air spray, allowed to stand at room temperature for 3 minutes, and then heated at 140 ° C. for 30 minutes. After the film is cured, paint (B) is applied to the coating surface by air spray to a film thickness of 20 μm and left at room temperature for 3 minutes, and then the clear coating (C) is applied to the coating surface. The coating was applied with an air spray to a film thickness of 35 μm, allowed to stand at room temperature for 3 minutes, and then heated at 140 ° C. for 30 minutes to simultaneously cure these two-layer coating films.
[0039]
Using the coated plate thus obtained, a coating performance test was conducted. The results are shown in Table 1.
[0040]
[Table 1]

[0041]
The performance test methods and evaluation criteria in Table 1 are as follows.
[0042]
* 1) L value:
It is an L value (lightness) in Hunter Lab system of a single coating film (film thickness 30 μm) of the top coating (A), and was measured with a MINOLTA colorimeter CR331 (trade name, manufactured by Minolta Co., Ltd.).
[0043]
* 2) Designability:
Artificial solar lights ("Artificial Solar Light XC-100A", manufactured by Celic Co., Ltd., at an angle of 45 ° with respect to the coating surface obtained by applying paints (A), (B) and (C) and heat-curing Name) and the color change between the front color (reflection angle 0 °) and the highlight (reflection angle 60 °) was observed. ○ indicates that the color change is large and the design property is very good, Δ indicates that the color change is slightly observed but the design property is inferior, and x indicates that there is no color change and the design property is very inferior.
[0044]
* 3) Weather resistance:
The color change of the coated surface after a 1440 hour test was measured with a MINOLTA colorimeter CR331 using a xenon weatherometer (manufactured by Suga Test Instruments Co., Ltd.). A smaller value indicates less color change.
[0045]
* 4) Moisture resistance:
Place the test plate in a blister box maintained at a temperature of 50 ° C and a humidity of 95% or more. After 120 hours, the coated surface state (whether glossy or blistering has occurred) and the adhesion of goby eyes (2 × 100 pieces of 2 mm gobangs, cellophane tape peeling) were observed. In the coated state, ○ indicates no occurrence of gloss or blisters, Δ indicates a slight occurrence of gloss or blisters, and × indicates that many occurrences of gloss or blisters are observed. It shows that it was done. In the adhesion, ○ indicates that no peeling of the Gobang eye coat is observed, Δ indicates that 1-5 Goban eye coatings are peeled off, and x indicates that 6 or more Gobang eye coatings are peeled off. It shows that.
[0046]
* 5) Mitsuzawa:
60 ° specular reflectance (%).

Claims

Hunter A dark coating film forming paint (A) for forming a dark coating film having an L value (lightness) of 20 or less in the Lab system, the longitudinal dimension coated with titanium oxide or iron oxide is 10 to 30 μm, and the thickness is 0 .3-3 .mu.m of silica flakes containing 0.1-2 parts by weight per 100 parts by weight of resin solids, and having a base concealing film thickness of 50-300 .mu.m. And a transparent coating film-forming clear paint (C).