JP4137457B2 - Boiling water reactor fuel assembly and nuclear reactor - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、沸騰水型原子炉用の燃料集合体及びその燃料集合体を装荷した沸騰水型原子炉に関する。
【0002】
【従来の技術】
沸騰水型原子力発電プラント(以下、「BWR」と記す)においては、図19に示すように原子炉格納容器1内に原子炉圧力容器2が設けられており、この原子炉圧力容器2内には複数の燃料集合体及び制御棒等からなる炉心3が配設されるとともに冷却材4(例えば水)が収容されている。冷却材4は再循環ポンプ5を有する再循環系6により強制循環されており、炉心3でウラン235(以下、「U235」と記す)の核分裂により発生した熱を受けることにより飽和水と飽和蒸気が混合した状態となり、炉心上部に移動する。そして、図示しない気水分離器及び蒸気乾燥器により乾燥状態となり、原子炉圧力容器2に接続された主蒸気配管系7を介してタービン8に送られタービン8を駆動させる。このタービン8の駆動により発電機9が回転され発電する。タービン8で仕事をした蒸気は復水器10内に導入されて復水となり、復水ポンプ11により給水加熱器12に送られそこで昇温されたのちに給水ポンプ13により再度原子炉圧力容器2内に供給される。
【0003】
図20は、上記構成のBWRの典型的な運転特性図を示したものである。通常の運転は定格出力曲線、設計流量制御曲線、安定性制限曲線、最低ポンプ速度曲線、キャビテーション制限曲線、最大ポンプ速度曲線の各線上とそれらによって囲まれた領域内と自然循環曲線上で行われる。図20の例では、定格出力は炉心流量が85%(A点)〜105%(B点)にかけて達成されている。原子炉の運転は、通常、サイクル初期では85%流量近傍にあり、冷却材流量増による反応度利得を利用するためにサイクル燃焼度が進むに従い高流量側に移動し、サイクル末期では105%流量近傍となる。また炉心軸方向出力分布は、通常、サイクル初期では下歪みとなるよう炉心核設計を行い、炉心出口でのボイド率を高めている。これにより、ウラン238(以下、「U238」と記す)から、核分裂性物質であるプルトニウム239(以下、「Pu239」と記す)の生成が促進される。サイクル中期〜末期にかけてはU235に加えてPu239を燃焼させる運転となるため、炉心軸方向出力分布は上歪み傾向となる。経済性を向上させた炉心では、上記炉心流量調整と、軸方向出力分布調整を可能とする核設計を組み合わせた最適化がなされている。
【0004】
沸騰水型原子炉の炉心は、より具体的には、図21に示すように構成されている。炉心内には複数の燃料集合体20が挿入されており、4体の燃料集合体20の中央部には制御棒21が配設されている。また、炉心内には中性子束を検出するために複数個の局部出力領域モニタ22(以下、「LPRM22」という)が配置されている。
【0005】
従来沸騰水型原子炉に採用されている燃料集合体20は、図22(a)、(b)に示されている9×9燃料集合体の例のように、上部タイプレート23および下部タイプレート24、これらのタイプレートに両端が保持される複数の燃料棒25およびウォータロッド26、これらの燃料を束ねる燃料スペーサ27、及びスペーサ27で束ねれられた燃料棒束を取り囲み上部タイプレート23に取り付けられるチャンネルボックス28を備えている。燃料棒としては、高さが上部タイプレートまで達しない部分長の燃料棒29が採用される場合もある。そして上記燃料集合体20は、原子炉の炉心に格子状に装荷されるのが普通である。
【0006】
BWRのチャンネルボックス28の断面は、通常、コーナー部に半径約1cmの曲率の四分割円を有する、約13cm四方の擬似正方形である。その材質としては、ジルカロイが用いられる場合が多く、肉厚は、2mm〜3mm程度である。さらに、各燃料集合体20は、図23に示すように炉心支持板30及び上部格子板31で支持され、円筒形のシュラウド32で囲まれている。冷却材4は、下方より、燃料支持金具33のオリフィス及び下部タイプレート24を経由してチャンネルボックス28内に流入し、燃料集合体により熱せられ、沸騰により蒸気(ボイド)を発生し、気液二相流となる。現在運転されている商用BWRでの燃料集合体有効長さは、約3.7mである。
燃料集合体20が格子状に装荷された場合、減速材である水の分布は、炉心上部ではウォータロッド26の部分と隣合うチャンネルボックス28の間の部分(水ギャップ部)に相対的に多くなる。
【0007】
以上のような沸騰水型原子炉における燃料集合体としては、国内で商用の発電が行われて以来、7行7列型、8行8列型、改良8行8列型、高燃焼度8行8列型、そして9行9列型が採用されるに至っている。これらの改良により集合体当たりの核分裂性物質の収容量が増加し、集合体内濃縮度分布の最適化と可燃性毒物の最適配置により、高燃焼度化と長期運転サイクル化が実現されている。これと前記炉心流量調整幅の有効利用により、炉心の経済性は向上している。高燃焼度8×8燃料から9×9燃料では、燃料棒が燃料棒本数の増加によって総伝熱面積が増加するため、限界出力特性が改善される。また、高燃焼度化/長期運転サイクル化に伴うボイド反応度係数絶対値増加による過渡特性と核的要因に基づく安定性の悪化は、2本の太径ウォータロッドの採用等により防止されている。
【0008】
図24は水ギャップ面積と水ロッド面積の和を一定としたとき、両者の比率と冷温時反応度上昇量、及び、二相流領域の蒸気ボイド率が40%のときの中性子無限増倍率との関係を示している。水ギャップ面積割合が大きいと、減速された中性子がギャップ水で無駄に吸収される割合が増し、過減速状態に近づくので冷温時反応度上昇は小さくなる。一方、水ロッド面積割合が大きいほど燃料集合体中の減速材分布が平坦化されるので通常運転時の中性子増倍率は高くなる。
【0009】
なお、集合体格子の増加に伴う二相圧損増加による熱水力的要因に基づく安定性の悪化は、スペーサ圧損係数の低減と8本の部分長燃料棒、および、高圧損型下部タイプレートの採用により防止されている。
【0010】
ここで、限界出力特性とは、与えられた運転条件下(出力、流量、圧力、入口エンタルピ)で、当該燃料集合体にて遷移沸騰が発生する出力閾値の高低を意味する。限界出力特性は、燃料集合体格子数の他に、炉心燃料格子形状(チャンネルボックスの内幅が広いC格子、D格子、N格子のグループと、チャンネルボックスの内幅が狭いS格子)、スペーサタイプ、ウォータロッド本数・形状・配置等によっても影響を受ける。このため、新燃料集合体の開発に当たっては、通常、実寸の模擬燃料集合体に対して、BWR運転条件下での熱水力試験を行い、限界出力特性を確認している。さらに、試験結果は、BWR燃料集合体についての熱水力解析コードを用いることにより、「限界クオリティ対沸騰長さ」のタイプの沸騰遷移相関式に整理される。その代表的なものとして米国GE社が開発したGEXL相関式があり、現在運転中の商用BWRでは、燃料集合体タイプ毎に求められたGEXL相関式を基にして、定常運転時の最小限界出力比(Minimum Critical Power Ratio、以下MCPRと記す)と、過渡時のMCPR変化量(ΔMCPR)が評価される場合が多い。
【0011】
BWR燃料集合体の限界出力試験と、GEXL相関式については、公開文献1“TLR−009(改訂4)「沸騰水型原子力発電所 GETABの概要、平成10年1月 株式会社東芝」”、または、公開文献2“HLR−007(訂4)「沸騰水形原子力発電所 原子炉の熱特性評価法(GETAB)について”、平成9年12月 株式会社日立製作所」“に詳しく記載されている。また、炉心燃料格子形状については、公開文献3“TLR−056「沸騰水型原子力発電所“炉心燃料格子形状”、平成6年4月 株式会社東芝」”、または、公開文献4“HLR−049「沸騰水型原子力発電所“炉心燃料格子形状”、平成6年4月 株式会社日立製作所」”に具体的な記載がある。
【0012】
次に、過渡特性とは、BWRプラントで発電機負荷遮断・バイパス弁不作動、給水加熱喪失等の運転時の異常な過渡変化が発生したときの、出力、圧力等のプロセスパラメータの時間変化の他に、燃料集合体の熱的健全性の時間変化を意味する。燃料集合体は、前記過渡変化中も良好に除熱されるのが望ましいことは言うまでも無い。工学的には、過渡変化中に全燃料棒の0.1%以上が遷移沸騰とならないように設計することが妥当とされている。燃料の除熱性能に関するパラメータとしては先に述べたMCPRがあり、過渡変化時のMCPRが安全限界MCPR( Safety Limit MCPR;以下SLMCPRと記す)を下回らないように運転時のMCPRに制限が加えられている。プラント寿命中に発生することが予想される様々な過渡変化に対し、予め妥当性の確認された解析プログラムを使用してその過渡特性を解析し、ΔMCPRが評価されるが、運転制限MCPR(Operation Limit MCPR;以下、「OLMCPR」と記す)は、その中で最大の変化(以下、「ΔMCPRmax」と記す)を前記SLMCPRに加えることにより算出される。
OLMCPR = ΔMCPRmax + SLMCPR
【0013】
ΔMCPRmaxは、商用BWRプラントでは、発電機負荷遮断・バイパス弁不作動、または、給水加熱喪失により決定される場合が多い。図25(a)、(b)に、9×9ウラン燃料を装荷したBWRプラントが定格出力/定格流量運転状態で、炉心運転サイクル末期において発電機負荷遮断・バイパス弁不作動が発生したときの過渡変化解析結果を示す。落雷等による地絡が原因となって負荷の喪失が発生すると、出力−負荷のアンバランスリレーが動作し、タービン蒸気加減弁は急速閉止される。バイパス弁の容量が定格蒸気流量を処理できない場合(部分容量バイパス・プラントの場合)には、加減弁急速閉止信号発生により、原子炉はスクラムされる。このとき、通常バイパス弁は急速開し、蒸気遮断による炉圧の上昇は緩和される。しかしながら、保守側の条件設定として、バイパス弁の開失敗を仮定した場合には、中性子束の初期値からの増加量は大きくなる。ここで、国内BWRプラントの中でも、比較的早期に建設されたプラントではスクラム速度が、近年に建設されたプラントよりも遅いため、中性子束の最大値は約252%となり、MCPRは初期MCPR=1.32から0.25減少し(ΔMCPR=0.25)、SLMCPR(=1.07)まで低下する。
【0014】
同様にして、燃料・炉心設計は、過渡事象よりも発生確率が十分に小さい事故事象にも関係している。特に、1台の再循環ポンプ5の回転軸が何かしらの原因で固着することにより、炉心冷却材流量が急激に喪失する再循環ポンプ軸固着事故では、事象発生初期にボイドが発生することから、負のボイド反応度係数が小さいときに炉出力と冷却材流量のミスマッチが大きくなり、ΔMCPRが増加する傾向がある。図26(a)、(b)に示した9×9ウラン燃料を装荷したサイクル早期炉心における解析結果では、初期MCPRからのMCPR低下量は0.11(ΔMCPR=0.11)となる。
【0015】
次に、安定性とは、プラント起動時または停止時に運転点が低流量/高出力状態となった場合、あるいは、プラントで再循環ポンプ1台トリップ等の過渡変化が発生し、運転点が低流量/高出力に移行したときの、中性子束振動の減衰特性を意味する。炉心は、全運転領域で安定であることが望ましく、安定性の判定パラメータである減幅比が1.0未満であることを解析することにより確認される。逆に、減幅比1.0に対して余裕の少ない運転領域は、選択制御棒(Selected Rods Insertion;以下、「SRI」と記す)や安定性制限曲線により除外される。安定性の種類には、特に最高出力チャンネルの熱水力的な安定性に注目したチャンネル安定性、炉心全体の位相が揃った中性子束振動である炉心安定性、炉心周方向に対称軸を有し180度位相がずれた中性子束振動である領域安定性がある。それぞれの安定性の軸方向出力分布への感度は、炉心安定性が一般に平坦な分布ほど厳しい方向であり、チャンネル安定性、領域安定性は下部ピークな分布ほど厳しい方向となっている。炉心安定性では、他の安定性と軸方向出力分布への感度が異なるのは、炉心安定性では核的フィードバックの効果が大きく、これはボイド率の高いところで出力ピークが高いときに、大きな影響となって現れるためである。BWRの安定性については、公開文献5“TLR010(改訂3)「沸騰水型原子力発電所“安定性解析手法について”、平成10年2月、株式会社東芝」”、または、公開文献6“HLR013(訂3)「沸騰水型原子力発電所“安定性解析手法について”、平成10年2月、株式会社日立製作所」”に記述がある。
【0016】
図27に、9×9ウラン燃料を全数装荷したBWRプラントの運転特性図上での炉心安定性解析結果を、8×8MOX燃料と9×9ウラン燃料を混在して装荷した炉心に対する解析結果と比較して示す。ここで、安定性解析は、冷却材の再循環系を含むBWR炉心をモデル化した周波数領域の安定性解析コードで行ったものである。MOX燃料の装荷により、負のボイド反応度係数が増加すると、負のフィードバックゲインが増大するため、炉心安定性は低下方向となる。なお、炉心安定性減幅比は、最低ポンプ速度曲線と安定性制限曲線の交点(点D)で最大となっており、9×9ウラン燃料を全数装荷した炉心では、減幅比が0.67であるのに対して、8×8MOX燃料と9×9ウラン燃料が混在した炉心では、0.78まで増加している。
【0017】
このように、BWR炉心では、各種設計改良により過渡・事故・安定性の悪化が防止されているが、他方、ウラン資源の有効利用と使用済燃料発生量の削減を目的として軽水炉燃料の高燃焼度化が進められており、これにともなってウラン濃縮度は増加する傾向にある。ウラン濃縮度の増加により、ボイド反応度係数はより負になり、また、通常運転状態に対する冷温状態での反応度上昇量も増加する。沸騰水型原子炉では、熱水力フィードバック効果を含む炉心動特性や炉停止余裕など、炉の制御性の観点から、ボイド反応度係数や冷温時反応度上昇量を適切な値に保つ必要がある。ボイド係数や冷温時反応度上昇量を調整する方法として、中性子減速材である水の量を調整することが知られている。
【0018】
沸騰水型原子炉では、燃料集合体下部からチャンネルボックス内に飽和状態に近い水が流入し、燃料棒からの伝熱により発生した蒸気ボイドを含む二相流となって燃料集合体上端から流出する。燃料集合体間はほぼ飽和状態にある水ギャップ領域となっているほか、チャンネルボックス内部にも飽和水領域を形成するため、水ロッドを燃料集合体中央付近に配置する場合がある。
【0019】
また、冷温時反応度上昇量を低減するには、燃料集合体間の水ギャップ領域を増すのが有効である。さらに、チャンネルボックス上部の厚みを減らして水ギャップ領域を増加する構造でも、同様の効果が得られる。
【0020】
なお、この種の燃料集合体に関連するものとしては、例えば特公平4−37391号公報に開示されているように、燃料集合体の四隅に上部の燃料を上部を欠如させた燃料棒(部分長燃料棒)を配置し、さらに燃料を欠如させた部分でチャンネルボックス31のコーナー部を凹ませ核的特性の改善を図るようにしたものが挙げられる。また、特開平5−80172号公報では、燃料集合体最外周中央部の燃料棒を欠如させた上で、欠如させた部分でチャンネルボックス31を凹ませ核的特性の改善を図るようにしたものが挙げられる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
沸騰水型原子炉の炉心内は、燃料物質の領域、蒸気ボイドを含む二相流流路、蒸気ボイドがほとんど発生しない飽和水領域、そして、構造材領域に分類できる。飽和水領域の割合を増やすことによってボイド反応度係数や冷温時反応度上昇量を低減できるが、このとき他の領域は犠牲になるので、飽和水領域を効果的に分布させることが重要である。従来の四角形状のチャンネルボックスを有する燃料集合体からなる炉心では、前述したようにチャンネルボックス間の水量は、燃料の核的特性および炉心の大きさ等の制限から、ある一定量以上にはできない。沸騰水型原子炉では、水は中性子を減速させ核分裂を起こしやすくする働きをもつ。したがって、水の量に制限があるということは原子炉燃料の燃焼度や中性子経済等に制限が生じてしまう嫌いがあり、また、ウランとプルトニウムを混合した燃料(MOX燃料)では、中性子吸収が多くなり、減速材である水が従来のウランのみで作られた燃料より炉心中に多くあることが望ましい。
【0022】
特公平4−37391号公報、特開平5−80172号公報に記載のチャンネルボックスでは、炉停止余裕の改善、および、ボイド係数絶対値の低減効果が考慮されているが、新たに設けた空間部分の調整方法が示されていないため、多様な燃料・炉心形状に対応した最適化を行うことが難しいという改善点が残されている。
【0023】
また、国内にBWRプラントが導入された当時の炉心燃料格子形状は、制御棒挿入側と反制御棒挿入側での水ギャップ幅が異なるD格子のものが多いが、この炉心では、制御棒挿入側と反制御棒挿入側での水ギャップ幅が異なるため、集合体水平断面での中性子束分布が歪易い(水の量が多い制御棒挿入側の出力ピーキングが高くなる)傾向があり、近年建設されたプラントの炉心と同様にして、中性子束分布の均一化策の導入が待たれている。その一手段として、燃料集合体内の水領域(ウォータロッド、または、ウォータボックス)を反制御棒挿入側に偏心させる方法が考えられるが、この場合には、先に記述したように、D格子用に限界出力試験を実施する必要がある。
【0024】
さらには、新燃料開発に必要な炉外ループによる、実寸長の模擬燃料集合体を用いた沸騰遷移試験点数を減少させるためには、燃料格子形状を統一化することが望ましい。しかしながら、チャンネル内幅が大きい格子(C,D、N格子)をチャンネル内幅が小さい格子(S格子)に合わせた場合には、制御棒操作に支障が起きないようにする、すなわち、制御棒ローラーの接触回転面を確保する必要があるという課題がある。
【0025】
本発明はこれらに鑑みなされたもので、チャンネルボックス内外の飽和水分布と、固体減速材の効果に注目して、二相流流路と構造材領域を十分に確保しつつ、ボイド反応度係数や冷温時反応度上昇量を低減することである。その目的とするところは、炉心内の水などの減速材の炉心内での空間分布の自由度を増すことによって中性子経済を向上させ、原子炉燃料の有効利用を図り、経済性を向上させるとともにウラン燃料とMOX燃料の双方に適した炉心を構成する燃料集合体を得ることにある。
【0026】
なお、燃料集合体とチャンネルボックスの基本構成(格子数、燃料棒外径・ピッチ、スペーサタイプ 等)は同一とした上で、ウォータロッド形状を変える、材質を変える(例えば、固体減速材の適用)、或いは、位置を変えることにより、ボイド係数絶対値を低減させ、または集合体水平面での中性子束分布の歪みを緩和させることが可能であるが、その場合には、基本的に実寸長の模擬燃料集合体を用いた限界出力試験が必要と考えられている。試験に代わる方法として、燃料集合体各部の流路を詳細なメッシュ状に分割した上で、熱水力特性を解析するサブチャンネル解析コードを適用することも考えれるが、燃料棒からの気泡の発生へのウォータロッドの干渉効果を詳細に評価する必要があり、信頼の置ける定量的評価結果を得るためには、一般的に多数の解析と検討時間を必要とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、上部・下部タイプレートに保持された複数個の燃料棒と、この複数個の燃料棒を取り囲むチャンネルボックスとを備えてなる燃料集合体において、前記チャンネルボックスのコーナー部、あるいは、コーナー部の近傍に配置されている一部の燃料棒を取り除くとともに、この燃料棒が取り除かれたチャンネルボックスの断面形状を八角形として、固体減速材装着用の固体減速材取付部を設け、前記固体減速材を適切に装着することにより、制御棒等の既存設備の変更無しに、所期の目的を達成するようにしたものである。
【0028】
また本発明では、コーナー部に部分長燃料棒を配置した上で、燃料棒が無い領域でのチャンネルボックス形状を八角形とすることにより、前記と同様の固体減速材を装着することにより、前記目的を達成する。
【0029】
すなわち、このように形成された燃料集合体とチャンネルボックスであると、固体減速材装着の有無、あるいは、固体減速材の材質の選択によって、炉内の中性子束分布を適切自在に調整することができる。
【0030】
なお、固体減速材の装着による燃料集合体の限界出力特性への影響は非常に僅かであり、必要であれば、サブチャンネル解析コードの適用によりその影響を容易に把握することが可能である。
【0031】
他方、固体減速材を装着しない場合でも、擬似八角形チャンネルボックスの短辺部に空間が形成され、チャンネルボックスの外部の水が流れる流路面積が大きく形成されることから、この部分に多くの水が流れるようになり、これによって炉心中の水量が多くなり、中性子の減速が促進されて、核分裂に適した熱中性子が多く得られる。したがって炉心内の水などの減速材の炉心内での空間分布の自由度が増し、ウラン燃料、MOX燃料の双方の中性子経済を向上させることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0033】
図1は、本発明の燃料集合体における第1の実施の形態を示す断面図であって、燃料集合体40aは、図22に示した9×9燃料集合体の構造と同様にして、上部タイプレートおよび下部タイプレートに両端部が保持される複数の全長燃料棒41a(被覆管外径約10mm×有効長約3.7m)、4本の部分長燃料棒41b(被覆管外径約10mm×有効長約2.0m)、4本の細径燃料棒41c(被覆管外径8mm×有効長約3.7m)が格子状に配設されており、その中心部には1本のウォータボックス42が配設され、上記燃料棒及びウォータボックスがスペーサにより格子状に保持されている。この場合、全長燃料棒41a等は、所定のピッチで格子状に配置されるが、コーナーの全長燃料棒またはそれに隣接した2本を加えた合計12本の燃料棒は配置しないようにされ、燃料棒の束が擬似八角形とされており、その擬似八角形の燃料棒の束がチャンネルボックス43により覆われている。
【0034】
格子状に配列された燃料棒の外周辺部中央には全長燃料棒41aの代わりに、部分長燃料棒41bが配置されており、燃料棒が除去されたコーナー部における八角形の短辺部には、他の燃料棒よりも細径の燃料棒41cが配置されている。また、中央部に配置された1個のウォータボックス42はほぼ燃料棒5本分の断面積を有し、正方形を45度回転させた形をしており、そのウォータボックス42の回りにはそのウォータボックス42を等距離で衛星状に取り囲むように4本の丸形ウォータロッド44(各燃料棒1本分)が配置されている。
【0035】
上部タイプレートに取付けられるチャンネルボックス43は燃料棒の束を取り囲み、下方に向かって延びており、チャンネルボックス43の下端部はその形状に合わせられた下部タイプレートの上面より下方に達し、下部タイプレートを囲むようにしてある。ここで図1に示すように燃料集合体40aのチャンネルボックス43のコーナー部は、コーナー部の燃料棒を取り除いたことに伴い、向かい合った辺の長さが等しく、隣接した辺の長さが異なる擬似八角形に形成されている。
【0036】
上記断面が擬似八角形に形成されたチャンネルボックス43の短辺部外側面には、固体減速材が着脱可能なように、チャンネルボックス43の短辺部に長手方向に延びる断面鳩尾状の凸部45a、或いは凹部45bからなる固体減速材取付部が設けられている。
【0037】
凸部45aに装着される固体減速材としては、チャンネルボックス43と同じ材質である薄板状(厚さ3mm)の固体減速材46aと、内部に黒鉛を含む断面が三角形の固体減速材46bとがあり、高さが何れもチャンネルボックス43とほぼ同じとしてあり、その内面側には長手方向に延びる断面鳩尾状の凹溝46a1、46b1が形成されている。また、凹部45bに装着される固体減速材46cは、やはり材質はチャンネルボックス43と同じで薄板状(厚さ2mm)であり、高さがチャンネルボックス44とほぼ同じとなっており、その内面側には長手方向に延びる断面鳩尾状の突条46c1が形成されている。
【0038】
図1においては、チャンネルボックス43の互いに対向する短辺部に設けられた凸部45aに三角形の固体減速材46bの凹溝46b1を係合することにより固体減速材46bが装着されるようにしてあり、他の一つの凸部45aには、凹溝46a1を係合させることにより薄板状の固体減速材46aが装着可能としてある。さらに、他の短辺部に設けられた凹部45bには突条46c1を有する固体減速材46cがその突条46c1をチャンネルボックス43の短辺部に設けられた凹部45bに係合することによって装着可能としてある。しかして、固体減速材46a、46b或いは46cの取り付けにより、ボイド反応度係数を調整することが可能である。
【0039】
固体減速材としては、ベリリウム、黒鉛等の軽水よりも減速能は劣るものの、減速比に優れた材質を含むもののほかに、水素化ジルコニウム、重水素化ジルコニウム等の高融点の水素化金属が選択可能であり、これらの固体減速材の装着により、ギャップ部の中性子分布を調整することができる。ここで、減速能とは、以下の量として定義されている;
減速能=ξΣs/cm
ξ:一回の衝突によるエネルギーの平均対数減衰率
Σs:巨視的散乱断面積(cm−1)
また、減速比は、以下の量として定義されている;
減速比=ξΣs/Σa
Σa:巨視的吸収断面積(cm−1)
【0040】
公開文献7“オーム社「新版 原子力ハンドブック」pp171、表4.3 各種の減速材の諸性質」”によれば、減速能は、軽水が1.5、ベリリウムが0.16、黒鉛が0.063である。また、減速比は、軽水が70、ベリリウムが150、黒鉛が170、水素化ジルコニウムが56、重水素化ジルコニウムが68である。
【0041】
図2は、10×10格子の燃料集合体のコーナー部に部分長燃料棒を配置した第2の実施の形態を示す図であり、図2に示す通り、燃料集合体40bにおいて燃料棒41は所定のピッチで格子状に配置されるが、コーナー部の各3本、合計12本の燃料棒は部分長燃料棒としてある。そして、チャンネルボックス43は、部分長燃料棒がある高さでは断面が四角形、部分長燃料棒がない高さでは擬似八角形となっている。擬似八角形の短辺部の側面には、第1の実施の形態と同様にして着脱自由な薄板状の固体減速材46aが取り付け可能なように凸部45aが設けられている。本実施の形態では第1の実施の形態に比べて、核燃料物質の充填量が増加するが、固体減速材の取り付けにより、ボイド反応度係数を調整することが可能である。また、固体減速材を装着しない場合でも、ボイド反応度係数の低減効果が得られる。これは、BWRでは、炉心出口に近づく程ボイド率が増加することから、チャンネル外の水の減速材としての効果は炉心出口に近い場合に相対的に大きくなるためである。
【0042】
また、固体減速材46aをコーナー部の全て、あるいは一部分に装着することにより、中性子の減速性能を変化させ、当該燃料集合体を装荷する炉心・プラントの安全性と経済性を総合的に考慮して最適化した炉心を形成することができる。
【0043】
本例の変形として、10×10格子の燃料集合体の四隅の全長燃料棒41a(4×1本)を取り除き、それに隣接した2本については上部を削除した部分長燃料棒41bを採用した上で、チャンネルボックスを下部が擬似八角形、上部が下部よりも短辺部が長い擬似八角形とし、短辺部に薄板状の多角柱形固体減速材46aを着脱可能なように凸部45aを設けることもできる。
【0044】
第3〜第7の実施の形態は、燃料集合体のウォータロッド形状に関するものである。固体減速材が着脱可能な10×10正方格子燃料集合体とチャンネルボックスへのウォータロッド適用例として、図3に示す燃料集合体40cでは1本の超太径丸形ウォータロッド42a(燃料棒12本分)が設けられ、図4に示す燃料集合体40dでは正方形を45度回転させた角形ウォータボックス42(燃料棒12本分)が設けられ、図5に示す燃料集合体40eでは2本の太径ウォータロッド42b(燃料棒10本分)が、また、図6に示す燃料集合体40fでは角形ウォータボックス42c(燃料棒9本分)がそれぞれ集合体の中央部、或いは中央部付近に配置されている。また、5×5の正方格子状に配列されたサブバンドルを、中央部を燃料棒4本分の正方形を45度回転させた形の十字型ウォータクロス42dを境界として4つ組み合わせて、全体として10×10の燃料棒配列格子構造とした燃料集合体40gへの適用例を図7に示す。
【0045】
これらの実施例によれば、チャンネル内部の水に対して、チャンネル外の水、あるいは、固体減速材の量(体積)、あるいは、材質を選ぶことにより、安全性と経済性に優れた炉心を実現することができる。
【0046】
第8の実施の形態は、チャンネルボックス内の燃料集合体形状として1つを与えられた場合に、チャンネルボックスの肉厚により、固体減速材の装着数を変化させたものである。即ち、燃料集合体40dを炉心に装荷する場合に、図8(a)に示す通り、チャンネルボックス肉厚が2.5mmの場合には、チャンネルボックスと同材質の固体減速材46bを擬似八角形の短辺部の全箇所(4箇所)に装着し、チャンネルボックス肉厚が約3.0mmの場合には、図8(b)に示すように固体減速材46bの数を減少し、或いは全く装着しない。
【0047】
これにより、肉厚が異なるチャンネルボックスに囲まれた燃料集合体を装荷している個々の炉心について、十分な安全性上の余裕を確保することができる。
【0048】
図9は第9の実施の形態を示す図であって、燃料集合体40dを炉心に装荷する場合に、燃料集合体内のMOX燃料棒の有無により、固体減速材の装着数を変化させたものである。即ち、図9(a)に示す通り、燃料集合体がウラン棒41aとウォータロッド42から構成される場合には、固体減速材46bを擬似八角形の短辺部の2箇所に装着している。他方、燃料集合体がウランロッド41aとMOX燃料棒47、及びウォータロッド42から構成させる場合には、固体減速材46bを装着しない。
【0049】
これにより、採用燃料棒タイプが異なる燃料集合体を装荷している個々の炉心について、十分な安全性上の余裕を確保することができる。
【0050】
第10の実施の形態は、ウォータロッド42を採用し、チャンネルボックス43に対する固体減速材装着用に凸部45aと凹部45bを設けた燃料集合体40hを炉心に装荷する場合に、C格子、D格子、または、N格子タイプ燃料集合体の燃料棒ピッチをS格子に統一した上で、それらのチャンネルボックスの内幅をS格子タイプに統一した場合の、C格子、D格子、または、N格子タイプのチャンネルボックスにおける固体減速材の装着方法を示したものである。即ち、図10に示す通り、4つの燃料集合体のチャンネルボックス43が制御棒21に最も近い側では、それぞれのチャンネルボックス43の凹部45bに装着させる固体減速材48が、チャンネルボックス43の側面にかかり、実効的にチャンネルボックス肉厚を約1mm厚くし、制御棒ローラー21aとの隙間を埋めている。また、制御棒から離れた他の3つの擬似八角形短辺部には固体減速材を装着しない。
【0051】
これにより、全BWR炉心のチャンネルボックスをコンパクトタイプに統一した場合でも、制御棒操作に影響を及ぼすことはなく、且つ、ボイド反応度係数を適切に調整することができる。
【0052】
図11は第11の実施の形態を示す図であり、燃料集合体40dを炉心に装荷する場合に、炉心格子形状がD格子を採用した炉心における、固体減速材の装着例を示したものである。即ち、図11に示す通り、固体減速材46bは、4つの燃料集合体40dのチャンネルボックス43が制御棒21に近い側3箇所に装着するが、制御棒の中心から対角位置にある擬似八角形短辺部には装着しない。
【0053】
表1に示すとおり、D格子は燃料集合体異方ピッチを採用しているため、制御棒側の水ギャップが大きくなっている。このため、集合体水平面での中性子束分布が歪む(水ギャップ側で高くなる)傾向があり、炉心設計上の制約となっている。
しかして、本発明により、燃料水平断面での中性子束分布の歪が緩和され、対称的分布に近づくため、炉心設計上の融通性を高め、経済性の向上を図ることができる。
【表1】
【0054】
図12は、第12の実施の形態を示す図であって、燃料集合体40dを炉心に装荷する場合に、燃料集合体の燃焼サイクル数に依存させて、固体減速材の装着数を変化させたものである。即ち、図12に示す通り、第1サイクル目(初装荷)燃料は、擬似八角形短辺部全てに固体減速材46bを装着し、第2サイクル目燃料には、制御棒に最も近い擬似八角形短辺部を除いた他の3箇所に固体減速材46bを装着している。更には、第3サイクル目燃料には、固体減速材46bを擬似八角形短辺部の対角線上の2箇所のみに装着し、第4サイクル目移行の燃料には、固体減速材を装着していない。
【0055】
前述した固体減速材の装着実施例の中で、燃料集合体の燃焼サイクルに依存させて、固体減速材の装着量を変化させないとき、即ち、図13(a)のように擬似八角形のチャンネルボックス短辺部に固体減速材を全く装着しない場合、または図13(c)のように擬似八角形のチャンネルボックス短辺部の全てに固体減速材を装着した場合と、図13図(b)に示すように、適切に変化させたときの動的ボイド係数(40%ボイド時)、過渡変化(発電機負荷遮断・バイパス弁不作動)、事故(再循環ポンプ軸固着事故)、安定性(炉心安定性)評価結果をそれぞれ、表2(a)〜(c)に示す。ここで、炉心平均ボイド率が40%のときの動的ボイド反応度係数とは、以下の式で定義された値である;
動的ボイド係数(¢/%ボイド率)
=ボイド率が40%のときの静的ボイド係数((ΔK/K)/%ボイド率)/実効遅発中性子発生割合β×40%
【0056】
ボイド率が40%のときの静的ボイド係数(ΔK/K)/%ボイド率のBWR炉心の典型値は、−0.4×10−3〜−1.5×10−3である。また、βは、各群iでの遅発中性子割合βiの総和であり、BWRの典型値は0.005である。したがって、動的ボイド係数は、−3.0〜−12.0¢/%ボイド率程度の範囲に設計される。
【0057】
表2(b)に示した、過渡・事故時のΔMCPR評価は、サイクル早期炉心とサイクル末期炉心の両方について行われたものである。同表より、サイクル早期炉心でΔMCPRが最大になるのは、装着実施例が図13(c)のときであり、再循環ポンプ軸固着事故時のΔMCPRが0.19となっている。また、サイクル末期炉心でΔMCPRが最大になるのは、装着実施例が図13(a)のときであり、発電機負荷遮断・バイパス弁不作動時のΔMCPRが0.30となっている。
【0058】
表2(c)に示した減幅比評価は、炉心安定性の余裕が最も少なくなるサイクル末期について行われたものである。同表より、炉心安定性減幅比が最大になるのは、装着実施例が図13(c)のときであり、0.60となっている。
【表2】
以上、表2(a)〜(c)に示した解析結果より、装着実施例が図13(b)のときに、ΔMCPR、炉心安定性減幅比ともに、サイクル期間中に渡って最大値を与えることがなく、プラント・炉心の動特性が最適化されていることが分かる。
【0059】
図14〜図17は、固体減速材のチャンネルボックス擬似八角形短辺部への装着を、装着方式、装着位置の観点から示したものである。即ち、図14(a)、(b)、及び(c)に示した第14の実施の形態では、擬似八角形短辺部4箇所に1列縦長に固体減速材46b装着用の凸部45aを付けたものである。凸部45aは、より詳細には、外側に向けて広がる鳩尾状となっており、固体減速材46bの凹溝46a1もそれに対応して断面鳩尾状に形成されているため、固体減速材46bをチャンネルボックス43の上部から装着した後に、固体減速材46bがチャンネルボックス43から離れて外に倒れることはない。
【0060】
図15に示した第15の実施の形態では、擬似八角形短辺部4箇所に2列縦長に、距離をおいて2箇所、従って各短辺部に4個所に固体減速材46b装着用の凸部45cを付けたものである。凸部45aは、同様に外側に向けて広がる形状となっているため、固体減速材をチャンネルボックス上部から装着した後に、固体減速材がチャンネルボックスから離れて外に倒れることはない。固体減速材45aは、中空部を設けるか、或いは、中性子毒物を含むチューブ50を取り込んだ構造とすることにより、中性子束のエネルギー分布をきめ細かく調整することができる。
【0061】
図16に示した第16の実施の形態では、チャンネルボックス43の短辺部には長手方向に複数の凸部45dが設けられており、各凸部54dに複数に分割された固体減速材46cが固定するようにしてある。上記固体減速材46cは、炉心高さ方向に4個設置されているLPRMの位置に合わせて、擬似八角形チャンネルボックスの短辺部に装着した例である。また、前記固体減速材46cの装着部は複数にすることにより一層安定性した装着が可能である。
【0062】
図17に示す第17の実施の形態では、部分長燃料棒を燃料集合体のコーナー部に配置させたときのチャンネルボックスと固体減速材形状と取り付け方法に関するものである。擬似八角形チャンネル短辺部4箇所に固体減速材46d装着用の凹部45eを1列縦長に付けたものである。凹部45eは、より詳細には、内側に向けて広がる形状となっているため、固体減速材をチャンネルボックス上部から装着した後に、固体減速材がチャンネルボックスから離れて外に倒れることはない。また固体減速材46dの上部には、専用冶具による着脱を可能にするための穴51が開けられている。
【0063】
第18の実施の形態は、固体減速材取り付け位置を、チャンネルボックスの四隅から、最外周四辺部に変更したときの例である。即ち、燃料集合体40jにおいて、燃料棒は外辺部中央位置から取り除かれており、当該位置でチャンネルボックス43に凹部45fを設け、その凹部45fに固体減速材46eを取り付け可能としてある。本実施の形態の場合でも、制御棒操作に影響を及ぼすことはない。
【0064】
固体減速材の形状・材質の適用例としては、上記の他に、同じ材質の多角柱でチャンネルボックス軸方向に対して断面積を変化させる例、或いは、チャンネルボックス軸方向またはチャンネル周方向に対して異なる材質を適用する例、または、ギャップ部冷却材が流れる流路孔がある例、並びにそれらを組み合わせる例がある。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、断面が擬似八角形のチャンネルボックス表面に装着する着脱自由な固体定減速材により、中性子束のエネルギー分布を適切自在に調整することが可能であり、燃料集合体断面での中性子束分布の歪を抑え、負のボイド反応度係数をプラント・炉心動特性上最適にすることができる。
【0066】
また、固体減速材として利用できる物質、材料が多くあり、また、形状の選択枝が豊富で、加工が容易であることから、応用範囲が広い上に効果が安定しており、炉心格子形状、MOX燃料装荷の有無、炉心燃焼サイクル、チャンネルボックス肉厚等の変動に対して、柔軟、かつ、きめ細かな対応が可能とする。
【0067】
さらには、制御棒等の既存設備の設計変更無しに、炉心燃料格子形状に拘らず、燃料集合体とチャンネルボックス構造を統一化することが可能である。その結果、新型燃料開発時に必要とされる限界出力試験を低コストで、短期間で完了させることができ、延いては燃料開発費の低減が可能となる。
【0068】
他方、固体減速材を装着しない場合でも、チャンネルボックスの外部の水が流れる流路面積が大きく形成されることから、その部分に多くの水が流れ、これによって炉心中の水の量が多くなり、中性子の減速が促進され、核分裂に適した熱中性子が多く得られ、したがって炉心内の水などの減速材の炉心内での空間分布の自由度が増し、中性子経済を向上させ、原子炉燃料の有効利用が図られ、経済性を向上させることができる。
【0069】
以上述べたように、本発明の構成により、高いウラン濃縮度やプルトニウム燃料を用いた場合でも、炉心の運転時反応度や冷却材による除熱特性、そして、集合体の構造的強度などを悪化させることなく、炉停止余裕やボイド反応度係数などの制御性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の固体減速材装着可能な燃料集合体の第1の実施の形態を示す断面図。
【図2】本発明の固体減速材装着可能な燃料集合体の第2の実施の形態を示す構成図。
【図3】本発明の固体減速材装着可能な燃料集合体の第3の実施の形態を示す構成図。
【図4】本発明の固体減速材装着可能な燃料集合体の第4の実施の形態を示す構成図。
【図5】本発明の固体減速材装着可能な燃料集合体の第5の実施の形態を示す構成図。
【図6】本発明の固体減速材装着可能な燃料集合体の第6の実施の形態を示す構成図。
【図7】本発明の固体減速材装着可能な燃料集合体の第7の実施の形態を示す構成図。
【図8】(a)、(b)は、それぞれ本発明の固体減速材装着可能な燃料集合体を採用した炉心の第1の実施の形態を示す構成図。
【図9】(a)、(b)は、それぞれ本発明の固体減速材装着可能な燃料集合体を採用した炉心の第2の実施の形態を示す構成図。
【図10】本発明の固体減速材装着可能な燃料集合体を採用した炉心の第3の実施の形態を示す構成図。
【図11】本発明の固体減速材装着可能な燃料集合体を採用した炉心の第4の実施の形態を示す構成図。
【図12】本発明の固体減速材装着可能な燃料集合体を採用した炉心の第5の実施の形態を示す構成図。
【図13】(a)、(b)、(c)は、それぞれ本発明の固体減速材装着可能な燃焼度が異なる燃料集合体を採用した炉心の第6の実施の形態を示す構成図。
【図14】(a)は本発明の固体減速材装着可能なチャンネルボックスの斜視図、(b)は固体減速材の斜視図、(c)は固体減速材の内面図。
【図15】(a)は本発明の固体減速材装着可能なチャンネルボックスの他の例を示す斜視図、(b)は固体減速材の斜視図、(c)はその固体減速材の内面図。
【図16】(a)は本発明の固体減速材装着可能なチャンネルボックスのさらに他の例を示す斜視図、(b)は固体減速材の斜視図、(c)はその固体減速材の内面図。
【図17】(a)は本発明の固体減速材装着可能なチャンネルボックスのさらに他の例を示す斜視図、(b)は固体減速材の斜視図、(c)はその固体減速材の内面図。
【図18】本発明の固体減速材装着可能な燃料集合体の他の実施の形態を示す構成図。
【図19】沸騰水型原子力発電プラントの構成図。
【図20】BWRの運転特性を示す図。
【図21】BWRの炉心の概略構成を示す図。
【図22】(a)は燃料集合体の縦断面図、(b)は(a)の横断面図。
【図23】チャンネルボックスの支持状態説明図。
【図24】水ギャップ面積と水ロッド面積との比と、冷温時反応度上昇量の関係を示す図。
【図25】(a)、(b)はそれぞれ炉心運転サイクル末期において発電機負荷遮断・バイパス弁不作動が発生したときの過渡変化解析結果を示す図。
【図26】9×9ウラン燃料を装荷したサイクル早期炉心における過渡変化解析結果を示す図。
【図27】ウランを全数装荷した炉心安定性解析結果と、MOX燃料とウラン燃料を混在して装荷した炉心に対する解析結果との比較を示す図。
【符号の説明】
1 格納容器
2 原子炉圧力容器
3 炉心
4 冷却材
20 燃料集合体
21 制御棒
40a、40b、40c、40d、40e、40f、40g、40j 燃料集合体
41a 全長燃料棒
41b 部分長燃料棒
41c 細径燃料棒
42 ウォータボックス
43 チャンネルボックス
45a 凸部
45b 凹部
46a、46b、46c、46d、46e 固体減速材[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a fuel assembly for a boiling water reactor and a boiling water reactor loaded with the fuel assembly.
[0002]
[Prior art]
In a boiling water nuclear power plant (hereinafter referred to as “BWR”), a
[0003]
FIG. 20 shows a typical operating characteristic diagram of the BWR configured as described above. Normal operation is performed on the lines of the rated output curve, design flow control curve, stability limit curve, minimum pump speed curve, cavitation limit curve, maximum pump speed curve and in the area surrounded by them and on the natural circulation curve . In the example of FIG. 20, the rated output is achieved when the core flow rate is 85% (point A) to 105% (point B). Reactor operation is usually near the 85% flow rate at the beginning of the cycle, moves to a higher flow rate as the cycle burnup progresses to take advantage of the reactivity gain due to the increased coolant flow rate, and 105% flow rate at the end of the cycle. It becomes a neighborhood. In addition, the core nuclear power design is usually designed so that the core axial power distribution has a lower strain at the beginning of the cycle, and the void ratio at the core outlet is increased. This promotes the generation of plutonium 239 (hereinafter referred to as “Pu239”) which is a fissile material from uranium 238 (hereinafter referred to as “U238”). From the middle to the end of the cycle, Pu239 is burned in addition to U235, so the power distribution in the axial direction of the core tends to be upwardly distorted. The core with improved economic efficiency is optimized by combining the core flow rate adjustment and the nuclear design that enables the axial power distribution adjustment.
[0004]
More specifically, the core of the boiling water reactor is configured as shown in FIG. A plurality of
[0005]
Conventionally, the
[0006]
The cross section of the
When the
[0007]
As fuel assemblies in the boiling water reactor as described above, since commercial power generation has been carried out in Japan, 7 rows and 7 columns, 8 rows and 8 columns, improved 8 rows and 8 columns, high burnup 8 A row 8 column type and a 9
[0008]
FIG. 24 shows the ratio of the water gap area and water rod area, the ratio between the two, the amount of increase in reactivity during cold temperature, and the infinite neutron multiplication factor when the vapor void fraction in the two-phase flow region is 40%. Shows the relationship. When the water gap area ratio is large, the ratio that the decelerated neutrons are wastedly absorbed by the gap water increases and approaches the over-deceleration state, so the increase in the reactivity during cold temperature is small. On the other hand, the larger the water rod area ratio, the flatter the moderator distribution in the fuel assembly, so the neutron multiplication factor during normal operation increases.
[0009]
It should be noted that the deterioration of the stability based on the thermohydraulic factor due to the increase of the two-phase pressure loss accompanying the increase of the assembly lattice is caused by the reduction of the spacer pressure loss coefficient and the eight partial length fuel rods and the high pressure loss type lower tie plate. It is prevented by adoption.
[0010]
Here, the limit output characteristic means the level of an output threshold at which transition boiling occurs in the fuel assembly under given operating conditions (output, flow rate, pressure, inlet enthalpy). In addition to the number of fuel assembly lattices, the critical power characteristics include core fuel lattice shape (groups of C lattice, D lattice, N lattice with wide inner width of channel box, and S lattice with narrow inner width of channel box), spacer It is also affected by the type, number of water rods, shape and arrangement. For this reason, when developing a new fuel assembly, a thermal hydraulic test is normally performed on the actual size simulated fuel assembly under the BWR operating condition to confirm the limit output characteristics. Furthermore, the test results are organized into a boiling transition correlation type of “limit quality versus boiling length” type by using a thermal hydraulic analysis code for the BWR fuel assembly. A typical example of this is the GEXL correlation equation developed by GE, USA. The commercial BWR currently in operation is based on the GEXL correlation equation obtained for each fuel assembly type, and the minimum limit output during steady operation. In many cases, the ratio (Minimum Critical Power Ratio, hereinafter referred to as MCPR) and the amount of change in MCPR during transition (ΔMCPR) are evaluated.
[0011]
For the limit output test of BWR fuel assemblies and the GEXL correlation equation, see
[0012]
Next, transient characteristics refer to the time variation of process parameters such as output and pressure when abnormal transient changes occur during operation such as generator load shut-off, bypass valve inoperability, loss of feed water heating, etc. in a BWR plant. In addition, it means the time change of the thermal integrity of the fuel assembly. Needless to say, it is desirable that the fuel assembly is well removed during the transient change. From an engineering standpoint, it is reasonable to design so that more than 0.1% of all fuel rods do not transition transition during transient changes. There is the MCPR mentioned above as a parameter related to the heat removal performance of the fuel, and the MCPR during operation is limited so that the MCPR at the time of transient change does not fall below the safety limit MCPR (Safety Limit MCPR; hereinafter referred to as SLMCPR). ing. For various transient changes that are expected to occur during the plant life, the transient characteristics are analyzed using an analysis program that has been validated in advance, and ΔMCPR is evaluated. Limit MCPR (hereinafter referred to as “OLMCPR”) is calculated by adding the largest change (hereinafter referred to as “ΔMCPRmax”) to the SLMCPR.
OLMCPR = ΔMCPRmax + SLMCPR
[0013]
In many commercial BWR plants, ΔMCPRmax is often determined by a generator load shut-off, bypass valve malfunction, or loss of feed water heating. FIGS. 25 (a) and 25 (b) show a case where a BWR plant loaded with 9 × 9 uranium fuel is in the rated power / rated flow operation state and the generator load shut-off / bypass valve is not activated at the end of the core operation cycle. The results of transient change analysis are shown. When a load loss occurs due to a ground fault caused by a lightning strike or the like, the output-load unbalance relay operates and the turbine steam control valve is quickly closed. When the capacity of the bypass valve cannot handle the rated steam flow (in the case of a partial capacity bypass plant), the reactor is scrammed by the generation of the quick valve closing signal. At this time, the normal bypass valve is opened rapidly, and the rise in the furnace pressure due to steam shut-off is alleviated. However, if it is assumed that the bypass valve has failed to open as a condition setting on the maintenance side, the amount of increase from the initial value of the neutron flux becomes large. Here, among the domestic BWR plants, the plant constructed relatively early has a lower scram speed than the plant constructed in recent years, so the maximum value of the neutron flux is about 252%, and the MCPR is the initial MCPR = 1. .32 decreases from 0.25 (ΔMCPR = 0.25) and decreases to SLMCPR (= 1.07).
[0014]
Similarly, fuel / core design also relates to accident events that have a sufficiently low probability of occurrence than transient events. In particular, in a recirculation pump shaft fixing accident in which the core coolant flow rate is suddenly lost due to the rotation shaft of one
[0015]
Next, stability refers to when the operating point is in a low flow rate / high power state when the plant is started or stopped, or when a transient change such as a trip of one recirculation pump occurs in the plant, the operating point is low. It means the damping characteristic of neutron flux vibration when the flow rate / high power is shifted. The core is desirably stable in the entire operation region, and is confirmed by analyzing that the reduction ratio, which is a stability determination parameter, is less than 1.0. On the contrary, an operation region having a small margin with respect to the reduction ratio of 1.0 is excluded by a selection control rod (hereinafter referred to as “SRI”) or a stability restriction curve. The stability types include channel stability with particular attention to the thermo-hydraulic stability of the highest power channel, core stability, which is neutron flux oscillation with the entire core phase aligned, and a symmetry axis in the core circumferential direction. However, there is a region stability that is neutron flux oscillation that is 180 degrees out of phase. The sensitivity of each stability to the axial power distribution is more severe as the core stability is generally flat, and the channel stability and region stability are more severe as the lower peak distribution. In the core stability, the sensitivity to the axial power distribution differs from other stability. The core stability has a large effect of nuclear feedback, which has a large effect when the power peak is high at a high void fraction. This is because it appears as Regarding the stability of BWR, published
[0016]
Fig. 27 shows the analysis results of the core stability on the operating characteristics diagram of the BWR plant loaded with all 9x9 uranium fuel, and the analysis results for the core loaded with 8x8 MOX fuel and 9x9 uranium fuel mixedly. Shown in comparison. Here, the stability analysis is performed using a frequency domain stability analysis code that models a BWR core including a coolant recirculation system. When the negative void reactivity coefficient increases due to the MOX fuel loading, the negative feedback gain increases, so the core stability tends to decrease. The core stability reduction ratio is the maximum at the intersection (point D) of the minimum pump speed curve and the stability limit curve. In the core loaded with all 9 × 9 uranium fuel, the reduction ratio is 0. On the other hand, in the reactor core in which 8 × 8 MOX fuel and 9 × 9 uranium fuel are mixed, it is increased to 0.78.
[0017]
In this way, in the BWR core, various design improvements prevent transients, accidents, and deterioration of stability. On the other hand, high-burning light water reactor fuel is used to effectively use uranium resources and reduce the amount of spent fuel. The uranium enrichment tends to increase accordingly. As the uranium enrichment increases, the void reactivity coefficient becomes more negative, and the increase in reactivity in the cold state relative to the normal operating state also increases. In boiling water reactors, it is necessary to maintain the void reactivity coefficient and the amount of increase in cold reactivity at appropriate values from the viewpoint of reactor controllability such as core dynamics including thermal hydraulic feedback effect and reactor shutdown margin. is there. As a method for adjusting the void coefficient and the amount of increase in cold reactivity, it is known to adjust the amount of water as a neutron moderator.
[0018]
In boiling water reactors, water close to saturation flows into the channel box from the bottom of the fuel assembly, resulting in a two-phase flow containing steam voids generated by heat transfer from the fuel rods and outflowing from the top of the fuel assembly. To do. In addition to a substantially saturated water gap region between the fuel assemblies, a saturated water region is also formed inside the channel box, so that a water rod may be disposed near the center of the fuel assembly.
[0019]
Moreover, it is effective to increase the water gap region between the fuel assemblies in order to reduce the amount of increase in the reactivity at the time of cold temperature. Further, the same effect can be obtained even in a structure in which the thickness of the upper portion of the channel box is reduced to increase the water gap region.
[0020]
In addition, as related to this type of fuel assembly, as disclosed in, for example, Japanese Patent Publication No. 4-37391, fuel rods (partial fuel tanks) in which the upper fuel is missing at the four corners of the fuel assembly. Long fuel rods) are arranged, and the corners of the channel box 31 are recessed at the portion where the fuel is lacking to improve the nuclear characteristics. Further, in Japanese Patent Application Laid-Open No. 5-80172, the fuel rod at the center of the outermost periphery of the fuel assembly is omitted, and the channel box 31 is recessed at the missing portion so as to improve the nuclear characteristics. Is mentioned.
[0021]
[Problems to be solved by the invention]
The core of a boiling water reactor can be classified into a fuel material region, a two-phase flow path containing steam voids, a saturated water region where steam voids hardly occur, and a structural material region. Increasing the percentage of saturated water area can reduce the void reactivity coefficient and the amount of increase in cold temperature reactivity, but it is important to distribute the saturated water area effectively because other areas are sacrificed at this time. . In a core composed of a fuel assembly having a conventional rectangular channel box, the amount of water between the channel boxes cannot be more than a certain amount due to limitations such as the nuclear characteristics of the fuel and the size of the core as described above. . In boiling water reactors, water has the function of slowing neutrons and facilitating fission. Therefore, there is a limit to the amount of water, and there is a disagreement that the burnup of the reactor fuel and the neutron economy are limited, and neutron absorption is not possible in the fuel (MOX fuel) mixed with uranium and plutonium. It is desirable that there be more moderator water in the core than fuel made from conventional uranium alone.
[0022]
In the channel box described in Japanese Patent Publication No. 4-37391 and Japanese Patent Application Laid-Open No. 5-80172, the improvement of the furnace shutdown margin and the effect of reducing the absolute value of the void coefficient are considered. However, there is still an improvement that it is difficult to perform optimization corresponding to various fuels and core shapes.
[0023]
In addition, the core fuel grid shape at the time when the BWR plant was introduced in Japan was mostly a D grid with different water gap widths on the control rod insertion side and the counter-control rod insertion side. Since the water gap width on the side opposite to the control rod insertion side is different, the neutron flux distribution in the horizontal section of the assembly tends to be easily distorted (the output peaking on the control rod insertion side with a large amount of water tends to increase). In the same way as the core of the constructed plant, the introduction of a uniform neutron flux distribution measure is awaited. As one of the means, a method of decentering the water region (water rod or water box) in the fuel assembly toward the non-control rod insertion side is conceivable. In this case, as described above, for the D lattice It is necessary to conduct a limit power test.
[0024]
Furthermore, it is desirable to unify the fuel grid shape in order to reduce the number of boiling transition test points using the actual size simulated fuel assembly due to the loop outside the furnace necessary for new fuel development. However, when a grid with a large channel width (C, D, N grid) is matched with a grid with a small channel width (S grid), control rod operation is prevented from occurring. There exists a subject that it is necessary to ensure the contact rotating surface of a roller.
[0025]
The present invention has been made in view of the above, and pays attention to the distribution of saturated water inside and outside the channel box and the effect of the solid moderator, while ensuring sufficient two-phase flow channel and structural material region, void reactivity coefficient It is to reduce the amount of increase in reactivity during cold and warm. The purpose is to improve the neutron economy by increasing the degree of freedom of spatial distribution of moderators such as water in the core in the core, to effectively use the reactor fuel, and to improve the economic efficiency. The object is to obtain a fuel assembly constituting a core suitable for both uranium fuel and MOX fuel.
[0026]
The basic structure of the fuel assembly and channel box (number of grids, fuel rod outer diameter / pitch, spacer type, etc.) should be the same, and the water rod shape and material (for example, application of solid moderator) ), Or by changing the position, it is possible to reduce the absolute value of the void coefficient, or to reduce the distortion of the neutron flux distribution in the assembly horizontal plane. It is considered that a limit output test using a simulated fuel assembly is necessary. As an alternative to the test, it is possible to apply a subchannel analysis code to analyze the thermo-hydraulic characteristics after dividing the flow path of each part of the fuel assembly into a detailed mesh shape. It is necessary to evaluate in detail the interference effect of the water rod on the generation, and in order to obtain a reliable quantitative evaluation result, a large amount of analysis and examination time are generally required.
[0027]
[Means for Solving the Problems]
That is, the present invention provides a fuel assembly comprising a plurality of fuel rods held in the upper and lower tie plates and a channel box surrounding the plurality of fuel rods. Remove some fuel rods located near the corners and remove the fuel rods from the channel box of Cross-sectional shape Octagon A solid moderator mounting part for mounting a solid moderator is provided, and the intended purpose can be achieved without changing existing equipment such as control rods by properly mounting the solid moderator. It is.
[0028]
Further, in the present invention, the partial length fuel rods are arranged at the corner portions, and the channel box shape in the region where there is no fuel rod is formed. Octagon Thus, the object is achieved by mounting the same solid moderator as described above.
[0029]
That is, with the fuel assembly and channel box formed in this way, the neutron flux distribution in the reactor can be adjusted appropriately and appropriately by whether or not the solid moderator is installed or the material of the solid moderator is selected. it can.
[0030]
Note that the influence of the solid moderator on the limit output characteristics of the fuel assembly is very slight, and if necessary, the influence can be easily grasped by applying the subchannel analysis code.
[0031]
On the other hand, even when a solid moderator is not installed, a space is formed in the short side portion of the pseudo octagonal channel box, and a flow passage area through which water outside the channel box flows is formed. As water flows, this increases the amount of water in the core and promotes neutron moderation, resulting in more thermal neutrons suitable for fission. Therefore, the degree of freedom of space distribution of the moderator such as water in the core in the core is increased, and the neutron economy of both uranium fuel and MOX fuel can be improved.
[0032]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
[0033]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a first embodiment of the fuel assembly of the present invention. The
[0034]
Instead of the full
[0035]
The
[0036]
On the outer side of the short side portion of the
[0037]
As the solid moderator mounted on the
[0038]
In FIG. 1, a
[0039]
As a solid moderator, a metal hydride with a high melting point such as zirconium hydride or zirconium deuteride is selected in addition to those containing materials with an excellent reduction ratio, although the speed reduction capability is inferior to light water such as beryllium and graphite. It is possible, and the neutron distribution in the gap can be adjusted by mounting these solid moderators. Here, deceleration capacity is defined as the following quantity;
Deceleration capacity = ξΣs / cm
ξ: Average logarithmic decay rate of energy due to a single collision
Σs: Macroscopic scattering cross section (cm -1 )
Also, the reduction ratio is defined as the following quantity;
Reduction ratio = ξΣs / Σa
Σa: Macroscopic absorption cross section (cm -1 )
[0040]
According to published
[0041]
FIG. 2 is a view showing a second embodiment in which partial-length fuel rods are arranged at the corners of a 10 × 10 lattice fuel assembly. As shown in FIG. 2, the
[0042]
In addition, the
[0043]
As a modification of this example, the full
[0044]
The third to seventh embodiments relate to the water rod shape of the fuel assembly. As an example of application of a water rod to a 10 × 10 square lattice fuel assembly to which a solid moderator can be attached and removed and a channel box, the
[0045]
According to these embodiments, the core excellent in safety and economy can be obtained by selecting the amount of water (volume) or the material of the solid moderator or the material outside the channel with respect to the water inside the channel. Can be realized.
[0046]
In the eighth embodiment, when one fuel assembly shape in the channel box is given, the number of mounted solid moderators is changed depending on the thickness of the channel box. That is, when the
[0047]
As a result, sufficient safety margins can be secured for the individual cores loaded with the fuel assemblies surrounded by channel boxes having different wall thicknesses.
[0048]
FIG. 9 is a diagram showing a ninth embodiment, in which the number of mounted solid moderators is changed depending on the presence or absence of MOX fuel rods in the fuel assembly when the
[0049]
Thereby, sufficient safety margins can be ensured for the individual cores loaded with fuel assemblies of different fuel rod types.
[0050]
In the tenth embodiment, when the
[0051]
Thereby, even when the channel boxes of all the BWR cores are unified into a compact type, the control rod operation is not affected, and the void reactivity coefficient can be adjusted appropriately.
[0052]
FIG. 11 is a diagram showing an eleventh embodiment, and shows an example of mounting a solid moderator in a core in which the core lattice shape adopts a D lattice when the
[0053]
As shown in Table 1, since the D lattice employs an anisotropic pitch of the fuel assemblies, the water gap on the control rod side is large. For this reason, the neutron flux distribution on the horizontal surface of the assembly tends to be distorted (becomes higher on the water gap side), which is a restriction on the core design.
Thus, according to the present invention, the distortion of the neutron flux distribution in the horizontal fuel cross section is relaxed and approaches a symmetrical distribution, so that flexibility in core design can be improved and economic efficiency can be improved.
[Table 1]
[0054]
FIG. 12 is a diagram showing a twelfth embodiment. When the
[0055]
In the solid moderator mounting embodiment described above, when the amount of the solid moderator mounted is not changed depending on the combustion cycle of the fuel assembly, that is, a pseudo octagonal channel as shown in FIG. When the solid moderator is not attached to the short side of the box at all, or when the solid moderator is attached to all the short sides of the pseudo octagonal channel box as shown in FIG. 13C, and FIG. 13B. As shown in Fig. 3, dynamic void coefficient when appropriately changed (at 40% void), transient change (generator load shut-off / bypass valve malfunction), accident (recirculation pump shaft sticking accident), stability ( The evaluation results of the core stability are shown in Tables 2 (a) to (c), respectively. Here, the dynamic void reactivity coefficient when the core average void fraction is 40% is a value defined by the following equation;
Dynamic void coefficient (¢ /% void ratio)
= Static void coefficient ((ΔK / K) /% void ratio) / effective delayed neutron generation ratio β × 40% when the void ratio is 40%
[0056]
A typical value of a BWR core having a static void coefficient (ΔK / K) /% void ratio when the void ratio is 40% is −0.4 × 10 -3 ~ -1.5 × 10 -3 It is. Β is the sum of the delayed neutron ratio βi in each group i, and the typical value of BWR is 0.005. Therefore, the dynamic void coefficient is designed in the range of about -3.0 to -12.0 ¢ /% void rate.
[0057]
The ΔMCPR evaluation at the time of transient / accident shown in Table 2 (b) was performed for both the early cycle core and the late cycle core. From the table, ΔMCPR becomes maximum in the early cycle core when the mounting example is shown in FIG. 13C, and ΔMCPR at the time of the recirculation pump shaft sticking accident is 0.19. In addition, ΔMCPR becomes maximum in the end-of-cycle core when the mounting example is shown in FIG. 13A, and ΔMCPR when the generator load is cut off and the bypass valve is not operated is 0.30.
[0058]
The reduction ratio evaluation shown in Table 2 (c) was performed at the end of the cycle where the margin of core stability was minimized. From the table, the core stability reduction ratio is maximized when the mounting example is shown in FIG. 13C, which is 0.60.
[Table 2]
As described above, from the analysis results shown in Tables 2 (a) to (c), when the mounting example is FIG. 13 (b), both the ΔMCPR and the core stability reduction ratio have the maximum values over the cycle period. It can be seen that the dynamic characteristics of the plant / core are optimized.
[0059]
14 to 17 show the mounting of the solid moderator on the channel box pseudo octagonal short side from the viewpoint of the mounting method and the mounting position. That is, in the fourteenth embodiment shown in FIGS. 14A, 14B, and 14C, the
[0060]
In the fifteenth embodiment shown in FIG. 15, the pseudo-octagonal short side portions are arranged in two rows vertically, at a distance of two locations, and thus in each of the short side portions, four places for mounting the
[0061]
In the sixteenth embodiment shown in FIG. 16, the short side portion of the
[0062]
The seventeenth embodiment shown in FIG. 17 relates to a channel box, a solid moderator shape, and a mounting method when partial-length fuel rods are arranged at corners of a fuel assembly.
[0063]
The eighteenth embodiment is an example when the solid moderator mounting position is changed from the four corners of the channel box to the outermost peripheral four sides. That is, in the
[0064]
Examples of application of the shape and material of the solid moderator include, in addition to the above, an example in which the cross-sectional area is changed with respect to the channel box axial direction using a polygonal column of the same material, or the channel box axial direction or the channel circumferential direction. There are examples in which different materials are applied, examples in which there are flow passage holes through which the gap portion coolant flows, and examples in which they are combined.
[0065]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the energy distribution of the neutron flux can be appropriately adjusted by the detachable solid constant moderator mounted on the surface of the channel box having a pseudo octagonal cross section, and the fuel The distortion of the neutron flux distribution at the cross section of the assembly can be suppressed, and the negative void reactivity coefficient can be optimized in terms of plant and core dynamics.
[0066]
In addition, there are many substances and materials that can be used as solid moderators, and there are many choices of shapes and processing is easy, so the application range is wide and the effect is stable, the core lattice shape, It is possible to respond flexibly and finely to fluctuations in the presence or absence of MOX fuel loading, core combustion cycle, channel box thickness, etc.
[0067]
Furthermore, it is possible to unify the fuel assembly and the channel box structure regardless of the shape of the core fuel lattice without changing the design of existing equipment such as control rods. As a result, it is possible to complete the marginal power test required at the time of new fuel development at a low cost and in a short period of time, and it is possible to reduce the fuel development cost.
[0068]
On the other hand, even when a solid moderator is not installed, the flow path area through which the water outside the channel box flows is formed large, so that a large amount of water flows through this area, which increases the amount of water in the core. Neutron moderation is promoted, and many thermal neutrons suitable for fission are obtained, thus increasing the degree of freedom of spatial distribution of moderators such as water in the core, improving the neutron economy, and reactor fuel Can be used effectively and the economy can be improved.
[0069]
As described above, with the configuration of the present invention, even when high uranium enrichment and plutonium fuel are used, the reactivity of the core during operation, the heat removal characteristics due to the coolant, and the structural strength of the assembly are deteriorated. Therefore, it is possible to improve controllability such as furnace shutdown margin and void reactivity coefficient.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a first embodiment of a fuel assembly to which a solid moderator can be attached according to the present invention.
FIG. 2 is a configuration diagram showing a second embodiment of a fuel assembly to which a solid moderator can be attached according to the present invention.
FIG. 3 is a configuration diagram showing a third embodiment of a fuel assembly to which a solid moderator can be mounted according to the present invention.
FIG. 4 is a configuration diagram showing a fourth embodiment of a fuel assembly to which a solid moderator can be attached according to the present invention.
FIG. 5 is a configuration diagram showing a fifth embodiment of a fuel assembly to which a solid moderator can be attached according to the present invention.
FIG. 6 is a configuration diagram showing a sixth embodiment of a fuel assembly to which a solid moderator can be attached according to the present invention.
FIG. 7 is a configuration diagram showing a seventh embodiment of a fuel assembly to which a solid moderator can be attached according to the present invention.
FIGS. 8A and 8B are configuration diagrams showing a first embodiment of a core employing a fuel assembly to which a solid moderator can be attached according to the present invention, respectively.
FIGS. 9A and 9B are configuration diagrams showing a second embodiment of a reactor core that employs a fuel assembly to which a solid moderator can be mounted according to the present invention, respectively.
FIG. 10 is a configuration diagram showing a third embodiment of a core employing a fuel assembly to which a solid moderator can be attached according to the present invention.
FIG. 11 is a configuration diagram showing a fourth embodiment of a core employing a fuel assembly to which a solid moderator can be attached according to the present invention.
FIG. 12 is a configuration diagram showing a fifth embodiment of a core employing a fuel assembly to which a solid moderator can be attached according to the present invention.
FIGS. 13A, 13B, and 13C are configuration diagrams showing a sixth embodiment of a core that employs fuel assemblies having different burnups that can be equipped with solid moderators according to the present invention, respectively.
14A is a perspective view of a channel box in which a solid moderator can be mounted according to the present invention, FIG. 14B is a perspective view of a solid moderator, and FIG. 14C is an inner view of the solid moderator.
15A is a perspective view showing another example of the channel box in which the solid moderator can be mounted according to the present invention, FIG. 15B is a perspective view of the solid moderator, and FIG. 15C is an inner view of the solid moderator. .
16A is a perspective view showing still another example of a channel box in which the solid moderator can be mounted according to the present invention, FIG. 16B is a perspective view of the solid moderator, and FIG. 16C is an inner surface of the solid moderator. Figure.
17A is a perspective view showing still another example of a channel box in which the solid moderator can be mounted according to the present invention, FIG. 17B is a perspective view of the solid moderator, and FIG. 17C is an inner surface of the solid moderator. Figure.
FIG. 18 is a configuration diagram showing another embodiment of the fuel assembly to which the solid moderator can be attached according to the present invention.
FIG. 19 is a configuration diagram of a boiling water nuclear power plant.
FIG. 20 is a diagram showing the operating characteristics of BWR.
FIG. 21 is a diagram showing a schematic configuration of a BWR core.
22A is a longitudinal sectional view of a fuel assembly, and FIG. 22B is a transverse sectional view of FIG. 22A.
FIG. 23 is an explanatory diagram of a channel box support state.
FIG. 24 is a diagram showing the relationship between the ratio between the water gap area and the water rod area, and the amount of increase in reactivity during cold temperature.
FIGS. 25A and 25B are diagrams showing transient change analysis results when a generator load cut-off and a bypass valve do not operate at the end of the core operation cycle, respectively.
FIG. 26 is a diagram showing a transient change analysis result in a cycle early core loaded with 9 × 9 uranium fuel.
FIG. 27 is a diagram showing a comparison between a core stability analysis result with a full load of uranium and an analysis result for a core loaded with a mixture of MOX fuel and uranium fuel.
[Explanation of symbols]
1 containment
2 Reactor pressure vessel
3 core
4 Coolant
20 Fuel assembly
21 Control rod
40a, 40b, 40c, 40d, 40e, 40f, 40g, 40j Fuel assembly
41a Full length fuel rod
41b Partial-length fuel rod
41c Small fuel rod
42 Waterbox
43 Channel box
45a Convex
45b recess
46a, 46b, 46c, 46d, 46e Solid moderator
Claims (16)
前記チャンネルボックスのコーナー部に平面状の短辺部を形成することにより、チャンネルボックスを断面八角形となるように形成し、前記短辺部に固体減速材取付部を設け、前記固体減速材取付部に固体減速材を取付けまた取外し可能に設けたことを特徴とする、沸騰水型原子炉用燃料集合体。A forced circulation boiling water atom in which a plurality of fuel rods arranged in a square lattice and one or more water rods are held in a bundle by a spacer, and the bundled fuel rods are covered by a channel box In the fuel assembly for the furnace,
The channel box is formed to have an octagonal cross section by forming a planar short side at the corner of the channel box, and a solid moderator mounting portion is provided on the short side, and the solid moderator mounting A fuel assembly for a boiling water reactor, characterized in that a solid moderator is attached to or removed from the part .
前記正方格子状に配列された燃料棒の周辺部から一部の燃料棒を取り除き、または前記周辺部に部分長燃料棒を配置し、前記取り除かれた燃料棒または前記部分長燃料棒により形成されたチャンネルボックス内の空間部分と対応する個所に、前記チャンネルボックス側面に溝からなる固体減速材取付部を設け、当該固体減速材取付部に固体減速材を取付けまたは取外し可能に設けたことを特徴とする、沸騰水型原子炉用燃料集合体。A forced circulation boiling water atom in which a plurality of fuel rods arranged in a square lattice and one or more water rods are held in a bundle by a spacer, and the bundled fuel rods are covered by a channel box In the fuel assembly for the furnace,
Removing a portion of the fuel rod from the peripheral portion of the square lattice in SEQ fuel rods, or the partial length fuel rods arranged in the peripheral portion, it is formed by the removed fuel rods or the part length fuel rods A solid moderator mounting portion comprising a groove is provided on the side of the channel box at a location corresponding to the space portion in the channel box, and the solid moderator mounting portion is provided so that the solid moderator can be attached or detached. A fuel assembly for a boiling water reactor.
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