JP4136516B2 - Bottled can gassing method - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、薄肉の胴部と小径の開口部とを備えたボトル型缶について、飲料等の内容液を缶内に充填した後、開口部から缶内に不活性ガスを吹き付けてヘッドスペースの空気を不活性ガスに置換すると共に、開口部から不活性ガスの低温液化ガスを缶内の液面上に所定量だけ添加してから、開口部を蓋により密封することにより、缶内が陽圧となる缶詰製品を製造する場合において、缶の開口部内に不活性ガスを吹き付けることで、缶内のヘッドスペースの空気を不活性ガスに置換するための、ボトル型缶のガッシング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
炭酸ガスを含有しない飲料や液体食品等の缶詰製品、即ち、果汁飲料,野菜ジュース,茶飲料,コーヒー飲料,スポーツ飲料,ミネラルウォーター,日本酒,ワイン,焼酎,乳酸飲料,食用油等の缶詰製品については、内容液を缶内に充填した後、不活性ガスの低温液化ガス(例えば、液体窒素)を、缶内の液面上に所定量添加してから、缶の開口部を蓋により密封することで、缶内が陽圧となる缶詰製品(陽圧缶詰)を製造するということが従来から行なわれており、そうすることで、缶の密封後に液化ガスが短時間で気化して体積が数百倍に膨張し、缶詰の内圧が大気圧よりも大きく(陽圧に)なって、炭酸ガス含有飲料の場合と同様に、薄肉の胴部を有する低価格の缶の使用が可能となるため、近年では、液化ガスの添加による陽圧缶詰が大量に生産されている。
【0003】
そのような液化ガスの添加による陽圧缶詰で、例えば、果汁飲料,野菜ジュース,緑茶,スポーツ飲料,コーヒー飲料等の、酸化により変質し易い液体を内容液とするものについては、内容液の酸化の防止を目的として缶内のヘッドスペースの残存酸素量を低減させるために、液体窒素等の液化ガスを添加した後で、窒素ガスや炭酸ガスのような不活性ガスを、シーマーによる密封工程に向けて搬送中の缶のヘッドスペースに上方から吹き付けたり、或いは、密封工程で缶蓋を巻締めて密封する際に缶のヘッドスペースに吹き込む(アンダーカバーガッシング)ということが提案されている(例えば、特開昭56−4521号公報,特開平1−226518号公報等参照)。
【0004】
しかしながら、上記のような液化ガスを添加した後でのガッシング(缶内のヘッドスペースに対する不活性ガスの吹き付け)については、何れにしても、不活性ガスの吹き付け量が少ないと、ヘッドスペース内の残存酸素量を充分に低下させることが難しく、一方、不活性ガスの吹き付け量を多くすると、残存酸素量を充分に低減させることは可能となるが、その反面、不活性ガスの多量の吹き付けにより、液化ガスを缶外に吹き飛ばしたり、液化ガスの気化を促進させることとなって、所定量の液化ガスを添加しても、狙った缶内圧を得ることが難しくなり、缶内圧のバラツキが大きくなってしまうという問題が生じる。 これに対して、缶内に内容液を充填した後で、液化ガスを添加する前に、缶内のヘッドスぺ一スに不活性ガスを吹き付けることで、缶内のヘッドスペースの酸素を不活性ガスに置換するということも提案されている。
【0005】
すなわち、特開昭63−125118号公報には、「充填機から巻締機に缶を搬送する搬送路に不活性ガス雰囲気を構成する不活性ガス吐出部を設け、該不活性ガス吐出部を通過させることにより、巻締機に供給される前にへッドスペース内の酸素を不活性ガスに置換する」こと、具体的には、内容液を缶に充填してから缶をシーマーに搬送する搬送路に、自重により自然に吐出口から流下する程度の弱いガス圧(0.3m/分程度)に設定された不活性ガス(窒素ガス)を吐出して不活性ガス雰囲気を構成する不活性ガス吐出部を設け、内容液充填済みの缶を該不活性ガス吐出部を通過させることにより、缶内のヘッドスペースの空気を不活性ガスと置換してから、所定量の液化ガス(液体窒素)を缶内に滴下し、その後、不活性ガス吐出部を通過させて缶のヘッドスペース内に不活性ガスを吹き付け続けることにより、巻締装置でのアンダーカバーガッシングの際の不活性ガスの吹き出し量を少なくする(場合によってはアンダーカバーガッシングを省略する)ことができ、缶内に添加された液化ガスを缶外へ飛散させることなく、缶内圧のバラツキを少なくすることができて、しかも、ヘッドスペース内の残存酸素量を少なくすることができるということが記載されている。
【0006】
また、特開昭63−125119号公報には、「充填機から巻締機に缶を搬送する搬送路上に設けられた液化ガス添加装置の上流側又は下流側のいずれか一方又は双方に前記液化ガス添加装置の液化ガス貯留タンク内で気化した気化ガスを導入して吹き出すチャンバーを設置し、内容物が充填された缶に液化ガスを添加する前に、前記チャンバーから缶内の内容物上に気化ガスを吹きつけることにより、前記内容物の表面層を冷却させる」ことにより、ヘッドスペース内の酸素を不活性ガス(液体窒素から気化した窒素ガス等)に置換すると共に、内容物の表面層を冷却して温度ムラを無くして、添加される液化ガスの内容物表面層上での運動量を低下させ、液化ガスの不均一蒸発、及び蒸発量の絶対量を減少させて、バラツキなく所定の均一内圧を得ることができるようにするということが記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、飲料缶詰用の缶容器として、ネジ付きの小径口頸部を備えたアルミニウム合金板製のボトル型缶が、最近急速に普及しており、ビール,発泡酒,炭酸飲料等の炭酸ガス含有飲料だけでなく、茶飲料,コーヒー飲料,果汁飲料,スポーツ飲料,日本酒,カクテル等の炭酸ガスを含有しない飲料や、更には、食用油などの容器としても使用されていて、そのようなボトル型缶に炭酸ガス含有飲料以外の内容液を充填して缶詰製品を製造する場合には、薄肉胴部を内側から加圧して外部圧力による変形を防止するために、液化ガスの添加による陽圧缶詰として製造するようにしている。
【0008】
そのような液化ガスの添加による陽圧缶詰の製造において、使用されるボトル型缶としては、大径で円筒状に薄肉化された胴部とドーム状の肩部と小径の口頸部とが一体成形されて、胴部下端に別体の底蓋が巻締め固着され、口頸部に別体のピルファープルーフキャップが冠着されているタイプと、ドーム状の底部と大径で円筒状に薄肉化された胴部と円錐台状の肩部と小径の口頸部とが一体成形されて、口頸部に別体のピルファープルーフキャップが冠着されているタイプとがあって、両者の胴部の外径が何れも約66mmで同一であっても、開口部の内径については、前者のタイプでは約20mmとなり、後者のタイプでは約30mmとなっていて、この点で両者は異なっているものの、何れのタイプのボトル型缶であっても、開口部の内径が約20〜30mmと、通常の缶の半分以下の開口部内径しかないことから、液化ガスを添加する際に、例えば、上記の特開昭63−125118号公報中に記載されているような方法を適用しても、高速で連続して搬送されている各缶に対して液化ガスを所定量ずつ添加することがかなり難しいという問題がある。
【0009】
すなわち、500缶/分以上の充填速度を有する缶詰製造ラインでは、液化ガス流下装置から単位時間当たり一定流量の液化ガス(液体窒素)を連続的に糸状に流下させている下を、所定速度で各缶を搬送させていて、流下している液化ガスの下を缶の開口部が横切る時間と、液化ガスの単位時間当たりの流下量との積が、各缶が受け取る液化ガス量となるのであるが、同じ条件で液化ガスを流下させている場合、缶の開口部の大きさが半分になると、各缶が受け取る液化ガス量も半分となってしまう。そのために、単位時間当たりの液化ガスの流下量を増やす必要があるが、流下量を増やすということは、流下速度を増やすか、又は、流下流の太さや数を増やすか、或いは、その両方を増やすことであり、そうすることで、流下させた液化ガスが缶内の液面と衝突した時の衝撃が大きくなり、缶外へ飛散する液化ガスの量が多くなって、その結果、缶内圧のバラツキが大きくなるという問題が発生する。
【0010】
そこで、そのような事態を回避するためには、缶内の液面の高さを低くする(ヘッドスペースの高さ寸法を大きくする)ことで、液面と衝突した液化ガスが缶外へ飛散することを防ぐ(内容液の液面と衝突して跳ね返った液化ガスが缶の開口端よりも上までは達しないようなヘッドスペースの高さにする)ことが必要となるが、そのようにボトル型缶のヘッドスペースを大きくした場合には、それだけ缶内に存在する空気量(酸素量)が多くなると共に、開口部と液面との距離が長くなるのに対して、ボトル型缶の開口部の径は小さいことから、開口部の上から缶内に向けて不活性ガスを吹き付けるガッシングの際に、上記の特開昭63−125118号公報中に記載されているような方法では、不活性ガスが液面に届き難くなり、ヘッドスペース内の空気を不活性ガスに置換するガッシングがやり難くなって、特に、内容液が酸素により劣化され易いものである場合には、ヘッドスペース内での空気(酸素)の残留が大きな問題となる。
【0011】
本発明は、上記のような問題の解消を課題とするものであり、具体的には、開口部の内径が33mm以下のボトル型缶により液化ガスの添加による陽圧缶詰を製造するのに際して、充填する内容液の液面を低くして缶内のヘッドスペースを大きくしても、ヘッドスペース内に空気(酸素)を残留させることなく、ヘッドスペース内の空気を確実に不活性ガスに置換できるようにすることを課題とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記のような課題を解決するために、開口部の内径が33mm以下であるボトル型缶に対して、その開口部上端から液面までの距離が25mm以上となるように内容液を充填した状態で、缶を密封装置に向けて搬送しながら、缶の開口部内に不活性ガスを吹き付けることで、缶内のヘッドスペースの空気を不活性ガスに置換した後、不活性ガスの低温液化ガスを缶内の液面上に所定量だけ添加してから、缶の開口部に蓋を取り付けて密封することにより、缶内が陽圧となる缶詰製品を製造するのに際して、缶の開口部内に不活性ガスを吹き付けるためのノズルを、缶の搬送方向に沿って8cm以上の長さに延びると共に下方に5mm以上の長さで突出するような吹き出し口を有するものとして、該吹き出し口の内壁間の幅を、缶の開口部の内径の1/2以下とし、該吹き出し口の外壁間の幅を、缶の開口部の内径の2/3以下とすることにより、缶の搬送方向に沿って細長く延びるノズルの吹き出し口から、連続的に搬送されている各ボトル型缶のそれぞれに対して、不活性ガスを連続的に吹き込み続けるようにしたことを特徴とするものである。
【0013】
上記のようなボトル型缶のガッシング方法によれば、ガッシングのためのノズルの吹き出し口を上記のような構造とすることにより、連続的に搬送されている各ボトル型缶のそれぞれに対して、不活性ガスを連続的に吹き込み続けることができる。そして、そのように移動しながら不活性ガスが連続的に吹き込み続けられるボトル型缶のそれぞれでは、ノズルの吹き出し口から吹き付けられる不活性ガスの流れが、ボトル型缶の開口部の内径よりもかなり細い板状の流れとなり、その流速が速くなると共に、缶内の空気からの抵抗が比較的小さくなることで、小径の開口部からでも容易にヘッドスペース内に入り込んで缶内の液面にまで到達することとなる。一方、ヘッドスペース内に存在する空気は、比較的細い板状の不活性ガスの下方への流れの外側を上方へ向かう流れとなって、容易に缶外へ追い出される。そして、缶外へ追い出された空気は、ノズルの吹き出し口に殆ど邪魔されることなく上昇し、吹き出し口の外壁に沿ってしばらく上昇を続けた後で外方へ拡散することになる。その結果、缶内のヘッドスペースの空気は、殆ど缶内に残留することなく、不活性ガスによって置換される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のボトル型缶のガッシング方法の一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、図1は、充填工程から密封工程に向かう缶搬送路上に設けられた不活性ガスの吹き付け領域を概略的に示し、図2および図3は、不活性ガス吹き付け領域の各区間に設置されるノズルの構造を示し、図4は、搬送中のボトル型缶に対するノズルの配置状態を示し、図5は、ノズルの吹き出し口からボトル型缶のヘッドスペース内に吹き付けられる不活性ガスの流れを示すものである。
【0015】
本実施形態の方法では、図1に示すように、充填工程から密封工程に向かう缶搬送路上に設けられた不活性ガスの吹き付け領域において、充填工程(図示せず)で飲料が所定量ずつ充填された各ボトル型缶2を、ターレット備えた搬送装置(図示せず)により所定間隔で円弧状の搬送路3に沿って連続的に搬送している途中で、液化ガス流下装置4により、低温の液化ガス(液体窒素等)を各缶の開口部内に上方から流下させることによって、缶内の液面上に液化ガスを所定量ずつ添加していると共に、この液化ガスの添加区間(第4区間)に対して、それよりも搬送上流側で、複数の区間(第1区間,第2区間,第3区間)に分けて、それぞれの区間で各缶の開口部内に上方からノズル1により不活性ガス(窒素ガスや炭酸ガス等)を吹き付けることによって、缶内のヘッドスペースに存在する空気を不活性ガスに置換しており、更に、液化ガスの添加区間(第4区間)よりも搬送下流側の一区間(第5区間)において、各缶の開口部内に上方からノズル1により不活性ガスを吹き付けることで、缶内に充填された内容液の液面より上方のヘッドスペース内に不活性ガスが充満している状態を維持させつつ、キャップによる密封工程(図示せず)に向けて各ボトル型缶1を搬送している。
【0016】
なお、本実施形態の方法によるボトル型缶の缶詰製造については、缶詰の缶内圧は、0.6〜1.8Kg/cmの範囲を目標とし、缶詰生産スピードは、400〜1200缶/分の範囲を目標とするもので、使用するボトル缶は、口頸部と肩部と胴部が一体成形されて、胴部の下端開口部に底部を巻締め固着したタイプだけでなく、底部と胴部と肩部と口頸部とが一体成形されたタイプ、更には、ネジ付き口頸部、または口頸部と肩部とを別に製造し、これを缶体本体に固着したタイプでも良く、ボトル型缶に内容液を充填したときのヘッドスペースの高さ(開口部の上端から内容液の液面高さまでの距離)は、内容液を充填する際の温度によって異なるが、加熱充填(85℃以上)の場合には25〜30mm、冷間充填(20〜30℃)の場合には30〜37mm位となるものである。
【0017】
不活性ガスの吹き付け領域でボトル型缶2の開口部内に不活性ガスを吹き付けるためのノズル1については、本実施形態の方法では、第1区間と第2区間と第3区間とで使用する各ノズルを略同じ長さ(缶搬送方向の長さ)のものとし、第5区間で使用するノズルをそれらよりも長さが短いものとしているが、基本的な構造は全て同じであって、その何れについても、全体が缶の搬送路3に沿って円弧状に湾曲した箱形の形状に形成されており、図2(A)(B)および図3(A)(B)に示すように、箱状のノズル1の天壁(上壁)側には、不活性ガス(窒素ガス)の供給源であるガスボンベから延びるガス供給管(何れも図示せず)を接続するためのガス導入部11が形成され、底壁(下壁)側には、大部分が平坦面である底壁下面の中央部分だけが下方に突出するように吹き出し口12が形成されていて、ガス導入部11を通して供給される不活性ガスを、吹き出し口12を通して、板状の幅狭な流れとして缶内のヘッドスペースに吹き付けるような構造となっている。
【0018】
箱状に形成されたノズル1の内部には、図3(A)(B)に示すように、ガス導入部11が形成された天壁と、吹き出し口12が形成された底壁との間に、ノズルの両側壁の間隔よりも僅かに狭い幅を有する邪魔板13が、その両端がノズルの両側壁と略等間隔を維持するように配置されており、天壁と所定の間隔を維持すると共に底壁とも所定の間隔を維持した状態で固着具14により取り付けられていて、邪魔板13のガス導入部11と対向する部分以外の部分には、所定間隔で複数個の小孔13aが開設されている。この邪魔板13は、ガス導入部11を通してノズル内に供給された不活性ガスが供給圧力を維持したままで直接に吹き出し口12からノズル外に吹き付けられるのを防止するためのものであって、ガス導入部11を通して供給された不活性ガスは、先ず、箱状のノズルの内部で邪魔板13と衝突して、大部分は邪魔板13の両端部とノズルの両側壁との間を通り、一部分は邪魔板13の小孔13aを通って、供給圧力が弱められた状態で下方の吹き出し口12に向かって流れ、吹き出し口12の全体から略同じ圧力で下方に吹き出されることとなる。
【0019】
また、箱状に形成されたノズル1の両側壁の外面には、ノズル1の底壁の幅方向両端から下方に垂下するようにガイド板15が取り付けられており、このガイド板15は、吹き出し口12から吹き出された不活性ガスの流れが外気によって乱されるのを防止すると共に、図5に示すように、不活性ガスの吹き付けに応じて缶内のヘッドスペースから追い出された空気や不活性ガスが、缶の開口部から吹き出し口の外壁に沿って上昇してから、ノズルの底壁の下面に沿って両側へ移動して缶の開口部よりも側方へ移動した後、更に下方へ拡散する際に、ガイドとしての働きをするものである。
【0020】
ノズル1の底壁に形成されている吹き出し口12については、底壁の下面の平坦部分から下方に5mm以上の長さで突出するように形成されており、缶の搬送方向に沿った所定の長さ(8cm以上、好ましくは15〜50cm)に形成されていて、下方から見た平面形状では、図2(B)に示すように、突出した吹き出し口12の全体は、缶の搬送路に沿った幅の狭い連続した円弧状となり、その幅方向中央にノズル孔12aが開設されている。この吹き出し口12の幅方向の寸法については、吹き出し口12の内壁12b,12b間の幅(ノズル孔12aの幅方向の寸法)D1が、ボトル型缶の開口部の内径の1/2以下(好ましくは1/3以下)となり、吹き出し口12の外壁12c,12c間の幅(突出した部分の幅方向の寸法)D2が、ボトル型缶の開口部の内径の2/3以下(好ましくは1/2以下)となるように形成されている。
【0021】
吹き出し口12のノズル孔12aの幅(吹き出し口の内壁12b,12b間の幅)D1については、ボトル型缶の開口部の内径の1/2以下となるように、本実施形態では、幅が1〜10mmとなるようにしており、具体的には、缶の開口部の内径が約20mmであるのに対して、ノズル孔12aの幅D1を3.5mmとしている。そのようにノズル孔12aの幅(吹き出し口の内壁12b,12b間の幅)D1を、ボトル型缶の開口部の内径よりもかなりと幅狭としていることで、不活性ガスの単位時間当たりの吹き付け量を少なくしても(例えば、250〜100l/分)、吹き付けられた不活性ガスは幅の細い板状の流れとなると共に速い流れとなって、図4に示すように、ボトル型缶1の開口部21の上端から缶内の内容液の液面Wまでの距離L2が25mm以上であっても、図5に示すように、開口部から缶内に入り込んで内容液の液面Wにまで容易に到達することとなり、液面Wに衝突してからヘッドスペース内の空気を上方へ追い出す作用を効果的に行うことができる。
【0022】
さらに、不活性ガスの吹き付けによりボトル型缶のへッドスペース内の空気を不活性ガスに確実に置換させるためには、吹き出し口12のノズル孔12aの幅(吹き出し口の内壁12b,12b間の幅)D1を缶の開口部の内径の1/2以下とするだけでなく、吹き出し口12の外壁12c,12cの幅(突出した部分の幅方向の寸法)D2を缶の開口部の内径の2/3以下(より好ましくは1/2以下、本実施形態では8.5mm)として、しかも、吹き出し口12の突出長さHを、底壁の下面の平坦部分から下方に5mm以上(より好ましくは7〜15mm、本実施形態では8mm)となるようにしている。そのようにすることで、図5に示すように、缶内に吹き込まれた不活性ガスによりヘッドスペースから追い出されて、開口部から缶内に入る不活性ガスの流れ(缶内方へ向かう流れ)の外側を通って上昇することで缶外へ出た空気の大部分は、吹き出し口の外壁に沿って5mm以上に亘って上昇した後で周囲に拡散することから、狭い幅で吹き込まれた不活性ガスによるヘッドスペース内の空気の置換がスムーズに行われることとなる。
【0023】
この点に関して、吹き出し口12の外壁12c,12c間の幅(突出した部分の幅方向の寸法)D2がボトル型缶の開口部の内径の2/3を超えると、開口部から吹き込まれた不活性ガスによって追い出される空気が上昇して開口部から外へ逃げる際に、大部分の空気が、開口部の真上に配置された吹き出し口12の先端周面に衝突して跳ね返ることで、再度開口部内に戻されてしまうこととなり、また、吹き出し口12の下方に突出する長さHを5mm未満とした場合には、吹き出し口12の基部(底壁の下面)に衝突した空気が跳ね返されて、再度開口部内に戻されてしまったり、不活性ガスの流れ(缶内方への流れ)を乱して不活性ガスによるヘッドスペ−ス内の空気の置換がスム−ズに行なわれなくなってしまうこととなる。
【0024】
ところで、上記のような構造を備えたノズル1について、本実施形態の方法では、図1に示すように、充填工程から密封工程に向かうボトル型缶2の搬送路3上に設けられた不活性ガス吹き付け領域の各区間(第1区間〜第3区間及び第5区間)にそれぞれ設置して、図4に示すように、ノズル1の吹き出し口12の下方を缶2の開口部21の中心が通過するように配置しているが、その場合に、ノズル1の吹き出し口12の下端と、搬送中の缶2の開口部12の上端との距離L1は2〜7mmとなるようにしている。そうすることで、図5に示すように、不活性ガスを無駄に逃がすことなく缶の開口部からヘッドスペース内に吹き込むことができるだけでなく、ヘッドスペースから追い出された空気がノズルの吹き出し口の外壁に沿って上昇することを許容することができて、追い出された空気を缶内に逆戻りさせることなく略完全に追い出すことができるため、ヘッドスペース内の高い不活性ガス置換率を達成することができる。
【0025】
不活性ガス吹き付け領域の各区間に設置するノズル1の長さ(厳密には、ノズル1の吹き出し口12の連続した長さ)については、ボトル型缶の搬送速度にもよるが、ボトル型缶の搬送速度が400〜800缶/分の場合には、搬送方向に沿って8〜60cmの長さのもの、特に、15〜50cmの長さのものが、不活性ガスを連続的に吹き付け続けることでヘッドスペース内の空気を不活性ガスに置換するのに好ましいだけでなく、不活性ガスの吹き付け領域で部品を組み立てる作業をする際の各部品の取り扱い性や作業性の点からも好ましい。なお、不活性ガス吹き付け領域の各区間のノズル1のそれぞれの長さについては異なる長さであっても良いが、本実施形態の方法では、同一寸法の部品で組み立てることができるように、第1区間と第2区間と第3区問とを同じ長さにしている。
【0026】
不活性ガス吹き付け領域の第1区間と第2区間と第3区間とを通過することでヘッドスペース内の空気が略完全に不活性ガスに置換された各ボトル型缶2は、第4区間において、液化ガス流下装置4により低温の液化ガス(液体窒素等)を連続的に流下させている真下を、缶の開口部が通過するように搬送されることで、所定量の液化ガスが缶内に添加される。なお、各缶の開口部内に液化ガスを流下させるための液化ガス流下装置4については、図示していないが、液化ガス用元タンクから供給される低温の液化ガスを、外気温から断熱するための真空断熱室によって囲まれた貯留槽内に貯留してから、この貯留槽内に貯留された液化ガスの液面の高さが常に一定に保たれ、且つ、液面が大気に開放された(液面上は大気圧とほぼ同じ)状態で、それ自体の重量により常に一定の圧力で、液化ガス流下用ノズルを通して流下させるものである。
【0027】
液化ガス流下装置4により液化ガスが添加された後の各ボトル型缶2について、本実施形態の方法では、更に、第5区間においてノズル1により不活性ガスを吹き付けることで、ヘッドスペース内に不活性ガスが充満している状態を維持させつつ、密封工程に向けて搬送している。そのような第5区間を含む不活性ガス吹き付け領域での不活性ガスの吹き付け量については、ヘッドスペース内から多くの空気を追い出す必要がある第1区間で最も多く、第2区間では第1区間と同じかそれよりも少なくて良く、殆どヘッドスペース内の空気を追い出した後となる第3区間では、不活性ガスで充満されているヘッドスペース内の状態をそのまま維持できる程度の少ない吹き付け量(第1区間の1/2〜1/3の量)で良い。また、液化ガスを添加した後の第5区間では、添加した液化ガスが気化してヘッドスペース内の気体を追い出す作用をするので、僅かな吹き付け量(例えば、50l/分以下)で良く、ボトル型缶の搬送速度が高速で極めて短時間に密封工程まで到達する場合には、不活性ガスの吹き付けを省略しても良い。
【0028】
以上に説明したような本実施形態のボトル型缶のガッシング方法によれば、ノズルの吹き出し口を下方に5mm以上(具体的には8mm)の長さで突出させ、且つ、ノズル孔の幅(吹き出し口の内壁間の幅)をボトル型缶の開口部の内径の1/2以下としている(具体的には、缶の開口部の内径が約20mmであるのに対して、ノズル孔の幅を3.5mmとしている)ことにより、ノズルの吹き出し口から吹き付ける不活性ガスの流れを、ボトル型缶の開口部の内径よりもかなり細い板状の流れとすることができ、その結果、不活性ガスの流速が速くなると共に、缶内の空気からの抵抗が比較的小さくなることで、ボトル型缶の開口部が小径であり、且つ、缶内のヘッドスペースの液面が低くても、吹き付けた不活性ガスを容易にヘッドスペース内に入り込ませて缶内の液面にまで到達させることができる。
【0029】
また、そのように不活性ガスの流れを細い板状の流れとして缶内の液面にまで効率的に到達させることができることにより、ノズルからの不活性ガス吹き出し量を、250l/分以下という従来法と比べて少ない量にしても、缶内のヘッドスペースの空気を不活性ガスに置換することが可能となって、不活性ガスの置換に要する不活性ガスの使用量を減らすことができる。
【0030】
しかも、ノズルから吹き付ける不活性ガスの幅を1〜10mmと狭くしている(具体的には、ノズル孔の幅を3.5mmとしている)と共に、ノズルの吹き出し口の下端と、搬送中の缶の開口部上端との距離を、2〜7mmとなるように近接させていることから、ノズルから吹き付ける不活性ガスを、無駄に逃がすことなく、確実に開口部から缶内に吹き込むことができると共に、下方に吹き付けられる不活性ガスの流れの両側からヘッドスペース内の空気を上方にスムーズに追い出すことができて、空気と不活性ガスの置換を効果的に行なうことができる。そして、ノズルの吹き出し口の下端と缶の開口部の上端との距離が2mm以上あるので、搬送中の振動によりボトル型缶がノズルの吹き出し口と接触して搬送できなくなることはない。
【0031】
また、不活性ガスをヘッドスペース内に入り込ませるのに応じて、ヘッドスペース内に存在する空気は、比較的細い板状の不活性ガスの下方への流れの外側を上方へ向かう流れとなって、容易に缶外へ追い出されるが、ノズルの吹き出し口の外壁間の幅をボトル型缶の開口部の内径の2/3以下(好ましくは、1/2以下)としていることにより、缶外へ追い出された空気は、ノズルの吹き出し口に殆ど邪魔されることなく上昇し、突出している吹き出し口の外壁に沿ってしばらく上昇を続けた後で外方へ拡散することとなって、その結果、缶内のヘッドスペースの空気を、殆ど缶内に残留させることなく、不活性ガスによって略完全に置換することができる。
【0032】
また、不活性ガス吹き付け領域の各区間に配置するノズルの長さ(厳密には、ノズルの吹き出し口の連続した長さ)を、缶の搬送方向に沿って8cm以上(好ましくは15〜50cm)の長さとしていることにより、連続的に搬送されている各ボトル型缶のそれぞれに対して、不活性ガスを連続的に吹き込み続けることができて、移動している缶のヘッドスペース内の空気を不活性ガスに効果的に置換することができる。
【0033】
また、本実施形態の方法では、不活性ガスを吹き付けるためのノズルを、液化ガスの添加区間(第4区間)よりも搬送上流側で複数個(第1区間、第2区間、第3区間)に分けて設置しているが、そのようにすることで、不活性ガスの吹き付け領域を全体的に長くしても、一つのノズルを比較的小さな部品とすることができて、不活性ガスの吹き付け領域を組み立てる際に、各部品の取り扱い性や作業性を良くすることができると共に、吹き付け領域内で不活性ガスの吹き出し量を各ノズル毎に自由に調整することができて、その結果、各ノズルからの不活性ガスの吹き出し量を、搬送上流側のノズルの吹き出し量よりも搬送下流側のノズルの吹き出し量の方が少なくなるようにすることで、吹き付け領域全体として効率的に不活性ガスを吹き付けることができる。
【0034】
また、本実施形態の方法では、不活性ガスを吹き付けるためのノズルを、液化ガスの添加区間(第4区間)よりも搬送下流側(第5区間)にも設置して、低温の液化ガスを添加した後でも、少量の不活性ガスを缶の開口部内に吹き込むようにしていることにより、缶の搬送速度が比較的低速であっても、缶が密封工程に到達するまでの間、ヘッドスペース内の残存酸素量を著しく少ない状態に維持することができる。
【0035】
なお、上記のような本実施形態のボトル型缶のガッシング方法について、以下に述べる条件で、具体的な缶詰製造の実験を行なった。
【0036】
[実施例]
開口部内径が20mmで500ml用のボトル型缶に、20℃の水を490ml(ヘッドスペースの高さ35mm)充填し、第1区間では200l/分、第2区間では150l/分、第3区間では100l/分の量の窒素ガスをノズルの吹き出し口から缶の開口部に向けて吹き付けた後、第4区間において、密封後の缶内圧が1.2±0.2Kg/cm2 (117.6±19.6KPa)になるように、液体窒素を缶内に添加してから、第5区間では30l/分の量の窒素ガスをノズルの吹き出し口から缶の開口部に向けて吹き付けた後、図示しないキャップ冠着装置(ロールオンタイプのキャッパー)により缶の開口部をキャップで密封して、600缶/分のラインスピードで缶詰を製造した。
[比較例]
実施例で使用したものと同じ500ml用のボトル型缶に、20℃の水を490ml(ヘッドスペースの高さ35mm)充填し、第1〜第3区間及び第5区間での窒素ガス吹き付けを行わず、第4区間での液体窒素の添加のみを行ってから缶の開口部をキャップで密封した缶詰と、実施例で使用したものと同じ500ml用のボトル型缶に、20℃の水を490ml充填してから缶の開口部をキャップで密封した缶詰とを、何れも、600缶/分のラインスピードで製造した。
【0037】
そして、上記のように製造した各缶詰の10缶ずつについて、ヘッドスペース内の残存酸素量を測定したところ、各10缶の平均値で、実施例の缶詰については1.38%(置換率93.3%)であり、比較例の缶詰については、液体窒素を添加したのみの缶詰では4.76%(置換率77.4%)、水を充填した後で何も行わずに密封した缶詰では20.9%(置換率0%)であった。また、実施例の缶詰と、比較例の液体窒素を添加しただけの缶詰との缶内圧のバラツキを比較したところ、実施例の缶詰の缶内圧のバラツキ幅と標準偏差は、液体窒素を添加しただけの比較例と殆ど変わりはなかった。
【0038】
以上、本発明のボトル型缶のガッシング方法の一実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態にのみ限定されるものではなく、例えば、不活性ガスの吹き付け領域として液化ガスの添加区間よりも搬送上流側に設置するノズルの個数については、上記の実施形態に示したような個数に限らず、適宜の個数であって良い(一個でも良い)し、液化ガスの添加区間よりも搬送下流側に設置するノズルについては場合によっては省略しても良く、また、ノズルの全体的な形状については、円弧状に湾曲した箱状に限らず、缶の搬送路が直線的である場合には単なる直方体の箱状となる(吹き出し口の形状も直線状となる)し、箱状以外の形状であっても良く、その具体的な形状や構造や大きさについては、吹き出し口が所定の条件を備えている限りにおいて、適宜に設計変更可能である等、適宜変更可能なものであることは言うまでもない。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したような本発明のボトル型缶のガッシング方法によれば、ボトル型缶を使用して液化ガスの添加による陽圧缶詰を製造する際に、液化ガスの缶外への飛散を防止するために、缶内のヘッドスペースを大きくして内容液の液面を低くした場合でも、ボトル型缶の小径の開口部に対して、ノズルから吹き付ける不活性ガスを、容易に缶内の液面にまで到達させることができ、且つ、ヘッドスペース内に存在する空気を容易に缶外へ追い出すことができて、ヘッドスペース内に存在していた空気を、殆ど缶内に残留させることなく、不活性ガスに置換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のボトル型缶のガッシング方法の一実施形態について、充填工程から密封工程に向かう缶搬送路上に設けられた不活性ガスの吹き付け領域を示す平面説明図。
【図2】不活性ガス吹き付け領域を各区間に設置されるノズルの外部構造を示す、(A)側面図、および、(B)下面図。
【図3】不活性ガス吹き付け領域を各区間に設置されるノズルの内部構造を示す、(A)図2のA−A線に沿った断面図、および、(B)図2のB−B線に沿った断面図。
【図4】搬送中のボトル型缶に対するノズルの配置状態を示す正面説明図。
【図5】ノズルの吹き出し口からボトル型缶のヘッドスペース内に吹き付けられる不活性ガスの流れを示す正面説明図。
【符号の説明】
1 ノズル
2 ボトル型缶
3 搬送路
4 液化ガス流下装置
12 (ノズルの)吹き出し口
12b 吹き出し口の内壁
12c 吹き出し口の外壁
21 缶の開口部
D1 吹き出し口の内壁間の幅
D2 吹き出し口の外壁間の幅
H 吹き出し口の突出長さ
W 内容液の液面
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a bottle-shaped can provided with a thin body and a small-diameter opening, and after filling the can with a liquid content such as a beverage, an inert gas is blown into the can from the opening. By replacing the air with an inert gas and adding a predetermined amount of a low-temperature liquefied gas of inert gas from the opening onto the liquid level in the can, the inside of the can is positively sealed by sealing the opening with a lid. The present invention relates to a bottle-type can gassing method for replacing the air in the head space in the can with an inert gas by blowing an inert gas into the opening of the can when producing a canned product that is pressurized.
[0002]
[Prior art]
Canned products such as beverages and liquid foods that do not contain carbon dioxide, that is, canned products such as fruit juice beverages, vegetable juices, tea beverages, coffee beverages, sports beverages, mineral water, sake, wine, shochu, lactic acid beverages, edible oils, etc. After filling the can with the content liquid, a predetermined amount of inert low-temperature liquefied gas (for example, liquid nitrogen) is added onto the liquid level in the can, and then the opening of the can is sealed with a lid. Thus, it has been conventionally practiced to produce a canned product (positive pressure canned product) in which the inside of the can has a positive pressure. By doing so, after the can is sealed, the liquefied gas is vaporized in a short time and the volume is increased. It expands several hundred times, and the internal pressure of the can is larger than the atmospheric pressure (positive pressure), so that it is possible to use a low-priced can having a thin body as in the case of a carbon dioxide-containing beverage. Therefore, in recent years, positive pressure cans by adding liquefied gas It is produced in large quantities.
[0003]
For such positive pressure canned foods by addition of liquefied gas, for example, fruit juice beverages, vegetable juices, green tea, sports beverages, coffee beverages, etc. whose contents are liquids that are easily altered by oxidation, the oxidation of the content liquid In order to reduce the amount of residual oxygen in the head space in the can, in order to reduce the amount of oxygen, after adding a liquefied gas such as liquid nitrogen, an inert gas such as nitrogen gas or carbon dioxide gas is added to the sealing process by a seamer. It has been proposed to blow toward the head space of the can being transported from above, or to blow into the head space of the can when the can lid is tightened and sealed in the sealing step (under cover gassing) ( For example, see JP-A-56-4521 and JP-A-1-226518).
[0004]
However, as for gassing after adding the liquefied gas as described above (inert gas blowing to the head space in the can), in any case, if the amount of inert gas blowing is small, It is difficult to sufficiently reduce the amount of residual oxygen. On the other hand, if the amount of inert gas sprayed is increased, the amount of residual oxygen can be reduced sufficiently, but on the other hand, by blowing a large amount of inert gas. The liquefied gas is blown out of the can, or vaporization of the liquefied gas is promoted. Even if a predetermined amount of liquefied gas is added, it becomes difficult to obtain the targeted can internal pressure, resulting in large variations in can internal pressure. The problem of becoming. In contrast, after filling the can with the content liquid and before adding the liquefied gas, the inert gas is blown onto the head space in the can to inactivate the oxygen in the head space in the can. Replacing with gas has also been proposed.
[0005]
That is, in Japanese Patent Laid-Open No. Sho 63-125118, “an inert gas discharge portion that constitutes an inert gas atmosphere is provided in a transfer path for transferring a can from a filling machine to a winding machine, and the inert gas discharge portion is By passing, the oxygen in the head space is replaced with an inert gas before it is supplied to the winding machine. Specifically, the container is filled with the content liquid and then transported to the seamer. A weak gas pressure (0.3 m) that naturally flows down from the discharge port due to its own weight. 3 An inert gas discharge portion that forms an inert gas atmosphere by discharging an inert gas (nitrogen gas) set to about / minute) is provided, and the can filled with the content liquid is passed through the inert gas discharge portion. Thus, after replacing the air in the head space in the can with an inert gas, a predetermined amount of liquefied gas (liquid nitrogen) is dropped into the can, and then passed through the inert gas discharge section to reach the head of the can By continuing to spray inert gas into the space, the amount of inert gas blown out during undercover gassing in the winding device can be reduced (in some cases, undercover gassing is omitted), and the can Without scattering the liquefied gas added to the outside of the can, it is possible to reduce the variation in the internal pressure of the can and to reduce the amount of residual oxygen in the head space. It has been mounting.
[0006]
Further, Japanese Patent Laid-Open No. Sho 63-125119 states that “the liquefaction is applied to one or both of the upstream side and the downstream side of the liquefied gas addition device provided on the transport path for transporting the can from the filling machine to the winding machine. Before the liquefied gas is added to the can filled with the contents, a chamber for introducing and blowing out the vaporized gas vaporized in the liquefied gas storage tank of the gas addition apparatus is installed. By blowing the vaporized gas, the surface layer of the contents is cooled ”, thereby replacing the oxygen in the head space with an inert gas (such as nitrogen gas vaporized from liquid nitrogen) and the surface layer of the contents The temperature of the liquefied gas is cooled to eliminate the temperature unevenness, the momentum of the added liquefied gas on the surface layer is reduced, the liquefied gas is non-uniformly evaporated, and the absolute amount of evaporation is reduced. Average It has been described that to be able to obtain a pressure.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, as a can container for canned beverages, a bottle-shaped can made of an aluminum alloy plate having a small diameter neck portion with a screw has been rapidly spread recently, and contains carbon dioxide gas such as beer, sparkling liquor and carbonated beverages. Not only beverages but also tea beverages, coffee beverages, fruit juice beverages, sports beverages, sake, cocktails and other beverages that do not contain carbon dioxide, and also used as containers for edible oils, such bottle type When manufacturing canned products by filling cans with content liquids other than carbon dioxide-containing beverages, positive pressure canning by adding liquefied gas to prevent deformation due to external pressure by pressurizing the thin barrel from the inside. I am trying to manufacture as.
[0008]
In the production of positive pressure cans by adding such a liquefied gas, the bottle-type can used includes a large-diameter, cylindrically-thinned body, a dome-shaped shoulder, and a small-diameter mouth and neck. It is integrally molded, and a separate bottom lid is fastened to the lower end of the torso and a separate pill fur proof cap is crowned on the mouth and neck, and a dome-shaped bottom and a cylindrical shape with a large diameter There is a type in which the body part that is thinned, the frustoconical shoulder part, and the small diameter mouth and neck part are integrally molded, and a separate pill fur proof cap is crowned on the mouth and neck part, Even if the outer diameters of both of the body parts are about 66 mm and are the same, the inner diameter of the opening part is about 20 mm in the former type and about 30 mm in the latter type. Although different, any type of bottle-shaped can When the liquefied gas is added, for example, as described in JP-A-63-125118, the diameter is only about 20-30 mm, which is less than half the diameter of an ordinary can. Even if this method is applied, there is a problem that it is quite difficult to add a predetermined amount of liquefied gas to each can that is continuously conveyed at a high speed.
[0009]
That is, in a can production line having a filling speed of 500 cans / minute or more, a liquefied gas (liquid nitrogen) at a constant flow rate per unit time from a liquefied gas flow-down device is continuously flowed down into a filament shape at a predetermined speed. Since each can is transported, the product of the time that the opening of the can crosses under the flowing liquefied gas and the flow rate per unit time of the liquefied gas is the amount of liquefied gas received by each can. However, when the liquefied gas is allowed to flow under the same conditions, if the size of the can opening is halved, the amount of liquefied gas received by each can is also halved. Therefore, it is necessary to increase the flow rate of the liquefied gas per unit time. Increasing the flow rate means increasing the flow rate, increasing the downstream thickness and number, or both. By doing so, the impact when the liquefied gas flowed down collides with the liquid level in the can increases, and the amount of liquefied gas scattered outside the can increases, resulting in the internal pressure of the can There arises a problem that the variation of.
[0010]
Therefore, in order to avoid such a situation, the liquid level in the can is lowered (the height dimension of the head space is increased) so that the liquefied gas colliding with the liquid level is scattered outside the can. It is necessary to prevent the liquefied gas that has bounced off the liquid surface of the content liquid from reaching the upper end of the can. When the head space of the bottle-shaped can is increased, the amount of air (oxygen amount) present in the can increases, and the distance between the opening and the liquid level increases. Since the diameter of the opening is small, in the gassing in which an inert gas is blown toward the inside of the can from above the opening, in the method described in the above-mentioned JP-A-63-125118, It becomes difficult for the inert gas to reach the liquid surface, It is difficult to perform gassing to replace the air in the storage chamber with an inert gas, and particularly when the content liquid is easily deteriorated by oxygen, residual air (oxygen) in the head space is a major problem. It becomes.
[0011]
The present invention is intended to solve the above-described problems. Specifically, when producing a positive pressure canned product by adding a liquefied gas with a bottle-shaped can having an inner diameter of an opening of 33 mm or less, Even if the liquid level of the content liquid to be filled is lowered to enlarge the head space in the can, the air in the head space can be reliably replaced with an inert gas without leaving air (oxygen) in the head space. The problem is to do so.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, the present invention provides a bottle-shaped can having an opening having an inner diameter of 33 mm or less so that the distance from the upper end of the opening to the liquid surface is 25 mm or more. While the can is being transported toward the sealing device while being filled, the inert gas is blown into the opening of the can to replace the air in the head space in the can with the inert gas, and then the inert gas When a canned product with a positive pressure inside the can is manufactured by adding a predetermined amount of low-temperature liquefied gas onto the liquid level in the can and then attaching a lid to the opening of the can and sealing it, A nozzle for blowing inert gas into the opening along the direction of can conveyance 8cm or more The width between the inner walls of the air outlet is ½ or less of the inner diameter of the opening of the can, and the air outlet has a length of 5 mm or more and protrudes downward with a length of 5 mm or more. The width between the outer walls of the mouth is 2/3 or less of the inner diameter of the opening of the can As a result, the inert gas is continuously blown into each of the bottle-type cans that are continuously transported from the nozzle outlets that are elongated along the transport direction of the can. It is characterized by that.
[0013]
According to the bottled can gassing method as described above, the nozzle outlet for gassing is structured as described above, An inert gas can be continuously blown into each of the bottle-type cans that are continuously conveyed. And in each of the bottle-type cans where the inert gas continues to be blown continuously while moving like that, The flow of the inert gas blown from the nozzle outlet becomes a plate-like flow that is considerably thinner than the inner diameter of the opening of the bottle-type can, and the flow velocity is increased, and the resistance from the air in the can is relatively small. As a result, even from a small-diameter opening, it easily enters the head space and reaches the liquid level in the can. On the other hand, the air existing in the head space becomes a flow that moves upward outside the downward flow of the relatively thin plate-like inert gas, and is easily driven out of the can. The air driven out of the can rises almost without being disturbed by the nozzle outlet and continues to rise along the outer wall of the outlet for a while and then diffuses outward. As a result, the air in the head space in the can is replaced by the inert gas with little remaining in the can.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of a gassing method for a bottle-shaped can according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings. FIG. 1 schematically shows an inert gas spraying area provided on the can conveyance path from the filling process to the sealing process, and FIGS. 2 and 3 are installed in each section of the inert gas spraying area. FIG. 4 shows the arrangement of the nozzles with respect to the bottle-shaped can being transported, and FIG. 5 shows the flow of the inert gas blown into the head space of the bottle-shaped can from the nozzle outlet. It is shown.
[0015]
In the method of the present embodiment, as shown in FIG. 1, a predetermined amount of beverage is filled in a filling step (not shown) in an inert gas spray area provided on a can conveyance path from the filling step to the sealing step. While the bottle-shaped cans 2 are continuously transported along the arc-shaped transport path 3 at a predetermined interval by a transport device (not shown) provided with a turret, The liquefied gas (liquid nitrogen or the like) is allowed to flow down into the opening of each can from above, whereby a predetermined amount of liquefied gas is added onto the liquid level in the can and the liquefied gas addition section (fourth) Divided into a plurality of sections (the first section, the second section, and the third section) on the upstream side of the section, and in each section, the nozzle 1 is not inserted into the opening of each can from above. Blow active gas (nitrogen gas, carbon dioxide, etc.) By replacing the air present in the head space in the can with an inert gas, and in one section (fifth section) downstream of the liquefied gas addition section (fourth section), While the inert gas is blown from above into the opening of each can by the nozzle 1, the state in which the inert gas is filled in the head space above the liquid level of the content liquid filled in the can is maintained. Each bottle type can 1 is conveyed toward the sealing process (not shown) by a cap.
[0016]
In addition, about the can manufacturing of the bottle-type can by the method of this embodiment, the can internal pressure of a can is 0.6-1.8 kg / cm. 2 The can production speed is targeted at the range of 400-1200 cans / minute, and the bottle cans used are formed integrally with the neck and neck, shoulder and trunk, Not only the type in which the bottom is tightened and fixed to the opening at the lower end, but also the type in which the bottom, trunk, shoulder, and mouth and neck are integrally molded, and the mouth and neck with screws, or the mouth and neck and shoulder The head space height (the distance from the top of the opening to the liquid level of the content liquid) when the bottle is filled with the content liquid may be used. Depending on the temperature at which the content liquid is filled, it is about 25 to 30 mm for hot filling (85 ° C. or higher), and about 30 to 37 mm for cold filling (20 to 30 ° C.). is there.
[0017]
About the nozzle 1 for spraying an inert gas in the opening part of the bottle-type can 2 in the spray area | region of an inert gas, in the method of this embodiment, each used in a 1st area, a 2nd area, and a 3rd area. The nozzles have substantially the same length (length in the can conveyance direction), and the nozzles used in the fifth section are shorter than those, but all the basic structures are the same, In any case, the entirety is formed in a box shape curved in an arc shape along the can conveyance path 3, as shown in FIGS. 2 (A), (B) and FIGS. 3 (A), (B). A gas inlet for connecting a gas supply pipe (none of which is shown) extending from a gas cylinder which is a supply source of an inert gas (nitrogen gas) to the top wall (upper wall) side of the box-shaped nozzle 1 11 is formed on the bottom wall (lower wall) side. The blowout port 12 is formed so that only a part protrudes downward, and the inert gas supplied through the gas introduction part 11 is passed through the blowout port 12 as a plate-like narrow flow into the head space in the can. The structure is like spraying.
[0018]
As shown in FIGS. 3A and 3B, the nozzle 1 formed in a box shape has a space between the top wall where the gas introduction part 11 is formed and the bottom wall where the air outlet 12 is formed. In addition, baffle plates 13 having a width slightly narrower than the distance between both side walls of the nozzle are arranged so that both ends thereof are substantially equidistant from both side walls of the nozzle, and maintain a predetermined distance from the top wall. At the same time, it is attached to the bottom wall by a fixing device 14 in a state where a predetermined interval is maintained, and a plurality of small holes 13a are formed at predetermined intervals in portions other than the portion facing the gas introduction portion 11 of the baffle plate 13. It has been established. The baffle plate 13 is for preventing the inert gas supplied into the nozzle through the gas introduction part 11 from being directly blown out of the nozzle from the outlet 12 while maintaining the supply pressure, The inert gas supplied through the gas introduction unit 11 first collides with the baffle plate 13 inside the box-shaped nozzle, and most of the gas passes between both ends of the baffle plate 13 and both side walls of the nozzle. A part passes through the small hole 13a of the baffle plate 13 and flows toward the lower outlet 12 with the supply pressure weakened, and is blown downward from the entire outlet 12 with substantially the same pressure.
[0019]
Further, guide plates 15 are attached to the outer surfaces of both side walls of the nozzle 1 formed in a box shape so as to hang downward from both ends in the width direction of the bottom wall of the nozzle 1. The flow of the inert gas blown out from the mouth 12 is prevented from being disturbed by the outside air, and as shown in FIG. 5, the air blown out from the head space in the can in accordance with the blowing of the inert gas After the active gas rises from the opening of the can along the outer wall of the outlet, moves to both sides along the lower surface of the bottom wall of the nozzle, moves to the side of the opening of the can, and then further downward It acts as a guide when diffusing into
[0020]
The blowout port 12 formed on the bottom wall of the nozzle 1 is formed so as to protrude downward from the flat portion of the lower surface of the bottom wall by a length of 5 mm or more, and is a predetermined along the conveyance direction of the can. In the planar shape as viewed from below, formed in a length (8 cm or more, preferably 15 to 50 cm), as shown in FIG. A continuous arc having a narrow width is formed, and a nozzle hole 12a is formed at the center in the width direction. With regard to the dimension in the width direction of the outlet 12, the width between the inner walls 12b, 12b of the outlet 12 (the dimension in the width direction of the nozzle hole 12a) D1 is ½ or less of the inner diameter of the opening of the bottle can ( Preferably, the width between the outer walls 12c and 12c of the outlet 12 (the dimension in the width direction of the protruding portion) D2 is 2/3 or less (preferably 1) of the inner diameter of the opening of the bottle-type can. / 2 or less).
[0021]
In this embodiment, the width D1 of the nozzle hole 12a of the outlet 12 (the width between the inner walls 12b and 12b of the outlet) is less than or equal to ½ of the inner diameter of the opening of the bottle-type can. Specifically, the inner diameter of the opening of the can is about 20 mm, while the width D1 of the nozzle hole 12a is 3.5 mm. As described above, the width of the nozzle hole 12a (the width between the inner walls 12b and 12b of the outlet) D1 is considerably narrower than the inner diameter of the opening of the bottle-shaped can, so that the inert gas per unit time can be reduced. Even if the spraying amount is reduced (for example, 250 to 100 l / min), the sprayed inert gas becomes a narrow plate-like flow and becomes a fast flow, as shown in FIG. Even if the distance L2 from the upper end of the one opening 21 to the liquid level W of the content liquid in the can is 25 mm or more, as shown in FIG. It is possible to effectively reach the liquid surface W and to effectively expel the air in the head space upward after colliding with the liquid level W.
[0022]
Further, in order to surely replace the air in the head space of the bottle-type can with the inert gas by blowing the inert gas, the width of the nozzle hole 12a of the outlet 12 (the width between the inner walls 12b and 12b of the outlet) ) Not only does D1 be ½ or less of the inner diameter of the opening of the can, but also the width of the outer walls 12c, 12c of the outlet 12 (the dimension in the width direction of the protruding portion) D2 is 2 of the inner diameter of the opening of the can / 3 or less (more preferably 1/2 or less, 8.5 mm in the present embodiment), and the protrusion length H of the outlet 12 is 5 mm or more downward from the flat portion of the lower surface of the bottom wall (more preferably 7 to 15 mm, and 8 mm in this embodiment). By doing so, as shown in FIG. 5, the flow of the inert gas that is driven out of the head space by the inert gas blown into the can and enters the can through the opening (the flow toward the inside of the can). ) Most of the air that has flowed out of the can by rising through the outside of the air) has been blown in a narrow width because it rises over 5 mm along the outer wall of the outlet and diffuses to the surroundings. The air in the head space is smoothly replaced with the inert gas.
[0023]
In this regard, if the width D2 between the outer walls 12c and 12c of the outlet 12 (the dimension in the width direction of the protruding portion) D2 exceeds 2/3 of the inner diameter of the opening of the bottle-type can, the air blown from the opening When the air expelled by the active gas rises and escapes from the opening, most of the air collides with the tip peripheral surface of the outlet 12 arranged just above the opening and bounces back. If the length H projecting below the outlet 12 is less than 5 mm, the air colliding with the base of the outlet 12 (the lower surface of the bottom wall) will be bounced back. Then, the air is returned to the opening again, or the inert gas flow (inward into the can) is disturbed so that the air in the head space is not smoothly replaced by the inert gas. It will end up.
[0024]
By the way, about the nozzle 1 provided with the above structures, in the method of this embodiment, as shown in FIG. 1, the inertness provided on the conveyance path 3 of the bottle-shaped can 2 which goes to a sealing process from a filling process. Installed in each section (first section to third section and fifth section) of the gas blowing region, and the center of the opening 21 of the can 2 is located below the outlet 12 of the nozzle 1 as shown in FIG. In this case, the distance L1 between the lower end of the outlet 12 of the nozzle 1 and the upper end of the opening 12 of the can 2 being conveyed is set to 2 to 7 mm. By doing so, as shown in FIG. 5, not only can inert gas be blown into the head space from the opening of the can, but also the air expelled from the head space can be Achieving a high inert gas replacement rate in the headspace because it can be allowed to rise along the outer wall and can be expelled almost completely without repelling the expelled air back into the can Can do.
[0025]
The length of the nozzle 1 installed in each section of the inert gas blowing region (strictly speaking, the continuous length of the outlet 12 of the nozzle 1) depends on the transport speed of the bottle-type can, but the bottle-type can In the case where the transport speed is 400 to 800 cans / minute, the one having a length of 8 to 60 cm along the transport direction, in particular, the one having a length of 15 to 50 cm continues to blow the inert gas continuously. Thus, it is preferable not only for replacing the air in the head space with an inert gas, but also from the viewpoint of handling and workability of each component when assembling the components in the blowing region of the inert gas. In addition, although the length of each nozzle 1 in each section of the inert gas blowing region may be different, the method of this embodiment allows the assembly with parts having the same dimensions. The first section, the second section, and the third section have the same length.
[0026]
Each bottle-shaped can 2 in which the air in the head space is almost completely replaced with the inert gas by passing through the first section, the second section, and the third section of the inert gas spraying area is as follows. The liquefied gas flow device 4 conveys the liquefied gas (such as liquid nitrogen) continuously under the low temperature liquefied gas so that the opening of the can passes through the can. To be added. In addition, although not shown in figure about the liquefied gas flow-down apparatus 4 for flowing down liquefied gas in the opening part of each can, in order to insulate the low temperature liquefied gas supplied from the original tank for liquefied gas from external temperature The liquid level of the liquefied gas stored in the storage tank was always kept constant, and the liquid level was opened to the atmosphere. In the state (substantially the same as the atmospheric pressure on the liquid surface), it is made to flow down through the liquefied gas flow nozzle at a constant pressure due to its own weight.
[0027]
In each bottle-type can 2 after the liquefied gas is added by the liquefied gas flow-down device 4, the method of this embodiment further blows an inert gas through the nozzle 1 in the fifth section, thereby preventing the bottle space in the head space. It is transported toward the sealing process while maintaining the state filled with the active gas. The amount of inert gas sprayed in the inert gas spraying region including the fifth section is the largest in the first section where a large amount of air needs to be expelled from the head space, and the first section in the second section. In the third section, which is almost after the air in the headspace is expelled, the spraying amount is small enough to maintain the state in the headspace filled with the inert gas as it is ( The amount of 1/2 to 1/3 of the first interval) may be sufficient. Further, in the fifth section after the addition of the liquefied gas, the added liquefied gas evaporates and expels the gas in the head space, so that a slight spray amount (for example, 50 l / min or less) is sufficient. When the conveying speed of the mold can is high and the sealing process is reached in a very short time, the blowing of the inert gas may be omitted.
[0028]
According to the bottled can gassing method of the present embodiment as described above, the nozzle outlet is projected downward with a length of 5 mm or more (specifically, 8 mm), and the width of the nozzle hole ( The width between the inner walls of the air outlet) is set to ½ or less of the inner diameter of the opening of the bottle-type can (specifically, the inner diameter of the opening of the can is about 20 mm, whereas the width of the nozzle hole) 3.5 mm), the flow of the inert gas blown from the nozzle outlet can be made into a plate-like flow that is considerably thinner than the inner diameter of the opening of the bottle-type can. As the gas flow rate increases and the resistance from the air in the can becomes relatively small, even if the opening of the bottle-shaped can has a small diameter and the liquid level of the head space in the can is low, spraying is possible. Inert gas And intruded into the scan can reach up to the liquid level in the reactor.
[0029]
Further, since the flow of the inert gas can be efficiently reached to the liquid level in the can as a thin plate-like flow, the amount of the inert gas blown out from the nozzle is 250 l / min or less. Even if the amount is smaller than that of the method, the air in the head space in the can can be replaced with the inert gas, and the amount of the inert gas used for the replacement of the inert gas can be reduced.
[0030]
Moreover, the width of the inert gas blown from the nozzle is narrowed to 1 to 10 mm (specifically, the width of the nozzle hole is 3.5 mm), the lower end of the nozzle outlet, and the can being conveyed Since the distance from the upper end of the opening is close to 2 to 7 mm, the inert gas blown from the nozzle can be surely blown into the can from the opening without escaping wastefully. The air in the head space can be smoothly expelled upward from both sides of the flow of the inert gas blown downward, and the replacement of the air and the inert gas can be performed effectively. Since the distance between the lower end of the nozzle outlet and the upper end of the opening of the can is 2 mm or more, the bottle-shaped can does not come into contact with the nozzle outlet due to vibration during conveyance.
[0031]
Also, as the inert gas enters the head space, the air present in the head space flows upward outside the downward flow of the relatively thin plate-like inert gas. However, the width between the outer walls of the nozzle outlet is set to 2/3 or less (preferably ½ or less) of the inner diameter of the opening of the bottle-type can. The expelled air rises almost unobstructed by the nozzle outlet and continues to rise along the outer wall of the protruding outlet for a while and then diffuses outward. The headspace air in the can can be almost completely replaced by the inert gas with little remaining in the can.
[0032]
Further, the length of the nozzles arranged in each section of the inert gas blowing region (strictly speaking, the continuous length of the nozzle outlets) is 8 cm or more (preferably 15 to 50 cm) along the can conveying direction. In this way, the inert gas can be continuously blown into each of the bottle-type cans that are continuously conveyed, and the air in the head space of the moving can Can be effectively replaced with an inert gas.
[0033]
In the method of the present embodiment, a plurality of nozzles for blowing the inert gas are provided upstream of the liquefied gas addition section (fourth section) on the upstream side (first section, second section, and third section). However, by doing so, one nozzle can be made to be a relatively small part even if the entire area where the inert gas is sprayed is made long. When assembling the spray area, the handling and workability of each part can be improved, and the amount of inert gas blown out can be freely adjusted for each nozzle in the spray area. By making the amount of inert gas blown from each nozzle smaller than the amount blown by the nozzle on the upstream side of the conveyance, the amount of blown air from the nozzle on the downstream side of the conveyance is reduced so that the entire blowing region is inactive efficiently. Blowing gas It can be attached.
[0034]
Further, in the method of the present embodiment, a nozzle for spraying an inert gas is also installed on the transport downstream side (fifth section) of the liquefied gas addition section (fourth section), so that the low-temperature liquefied gas is supplied. Even after the addition, a small amount of inert gas is blown into the opening of the can, so even if the can transport speed is relatively low, the headspace is required until the can reaches the sealing process. The amount of residual oxygen in the inside can be maintained in a remarkably small state.
[0035]
In addition, about the gassing method of the bottle-shaped can of this embodiment as mentioned above, the experiment of concrete canned manufacturing was performed on the conditions described below.
[0036]
[Example]
A 500 ml bottle-shaped can with an inner diameter of 20 mm is filled with 490 ml of water at 20 ° C. (headspace height 35 mm), 200 l / min in the first section, 150 l / min in the second section, third section Then, after blowing nitrogen gas in an amount of 100 l / min from the nozzle outlet toward the opening of the can, the can internal pressure after sealing is 1.2 ± 0.2 kg / cm in the fourth section. 2 After adding liquid nitrogen into the can so as to be (117.6 ± 19.6 KPa), nitrogen gas in an amount of 30 l / min is directed from the nozzle outlet to the can opening in the fifth section. After spraying, the can opening was sealed with a cap by a cap crowning device (roll-on type capper) (not shown) to produce a can at a line speed of 600 cans / minute.
[Comparative example]
The same 500 ml bottle-type can used in the examples was filled with 490 ml of water at a temperature of 20 ° C. (headspace height: 35 mm), and nitrogen gas was blown in the first to third sections and the fifth section. First, only the addition of liquid nitrogen in the fourth section and then the can with the can opening sealed with a cap, and the same 500 ml bottle-type can used in the example, 490 ml of water at 20 ° C After filling, each of the cans, in which the opening of the can was sealed with a cap, was produced at a line speed of 600 cans / minute.
[0037]
Then, the residual oxygen amount in the head space was measured for 10 cans of each can produced as described above. The average value of each 10 cans was 1.38% (replacement rate 93) for the cans of the examples. The canned product of the comparative example was 4.76% (replacement rate: 77.4%) in the canned product with only liquid nitrogen added, and the canned product was sealed without filling after filling with water. Was 20.9% (substitution rate 0%). Further, when the variation in the internal pressure of the can of the example and the can of only the liquid nitrogen of the comparative example was compared, the variation width and the standard deviation of the internal pressure of the can of the example were added with liquid nitrogen. It was almost the same as the comparative example.
[0038]
As mentioned above, although one embodiment of the gassing method of the bottle type can of the present invention was described, the present invention is not limited only to the above-mentioned embodiment, for example, addition of liquefied gas as an inert gas spraying region The number of nozzles installed on the upstream side of the section is not limited to the number shown in the above embodiment, and may be an appropriate number (may be one) or more than the liquefied gas addition section. The nozzle installed on the downstream side of the conveyance may be omitted depending on the case, and the overall shape of the nozzle is not limited to the box shape curved in an arc shape, and the conveyance path of the can is linear. May be a simple rectangular box (the shape of the air outlet is also a straight line), or may be other than a box shape. The specific shape, structure and size of the air outlet are predetermined. The conditions of To the extent that, like can be designed appropriately changed, it goes without saying as it can be changed as appropriate.
[0039]
【The invention's effect】
According to the gassing method for a bottle-shaped can according to the present invention as described above, when producing a positive pressure canned product by adding a liquefied gas using the bottle-shaped can, the scattering of the liquefied gas to the outside of the can is prevented. Therefore, even when the head space in the can is increased and the liquid level of the content liquid is lowered, the inert gas blown from the nozzle to the small-diameter opening of the bottle-type can is easily removed from the liquid level in the can. And the air existing in the head space can be easily expelled out of the can. It can be replaced with an active gas.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory plan view showing an inert gas blowing region provided on a can conveyance path from a filling process to a sealing process in an embodiment of a bottle-shaped can gassing method according to the present invention.
2A is a side view and FIG. 2B is a bottom view showing an external structure of a nozzle in which an inert gas blowing region is installed in each section.
3A is a cross-sectional view taken along the line AA in FIG. 2, and FIG. 2B is a cross-sectional view taken along line BB in FIG. Sectional drawing along a line.
FIG. 4 is an explanatory front view showing an arrangement state of nozzles with respect to a bottle-shaped can during conveyance.
FIG. 5 is a front explanatory view showing the flow of an inert gas blown into the head space of the bottle-type can from the nozzle outlet.
[Explanation of symbols]
1 nozzle
2 Bottle-shaped cans
3 transport path
4 Liquefied gas flow down device
12 (Nozzle) outlet
12b Inner wall of outlet
12c Outer wall of outlet
21 Can opening
D1 Width between the inner walls of the outlet
D2 Width between outer walls of outlet
H Projection length of outlet
W Liquid level

Claims (5)

開口部の内径が33mm以下であるボトル型缶に対して、その開口部上端から液面までの距離が25mm以上となるように内容液を充填した状態で、缶を密封装置に向けて搬送しながら、缶の開口部内に不活性ガスを吹き付けることで、缶内のヘッドスペースの空気を不活性ガスに置換した後、不活性ガスの低温液化ガスを缶内の液面上に所定量だけ添加してから、缶の開口部に蓋を取り付けて密封することにより、缶内が陽圧となる缶詰製品を製造するのに際して、缶の開口部内に不活性ガスを吹き付けるためのノズルを、缶の搬送方向に沿って8cm以上の長さに延びると共に下方に5mm以上の長さで突出するような吹き出し口を有するものとして、該吹き出し口の内壁間の幅を、缶の開口部の内径の1/2以下とし、該吹き出し口の外壁間の幅を、缶の開口部の内径の2/3以下とすることにより、缶の搬送方向に沿って細長く延びるノズルの吹き出し口から、連続的に搬送されている各ボトル型缶のそれぞれに対して、不活性ガスを連続的に吹き込み続けるようにしたことを特徴とするボトル型缶のガッシング方法。For bottle-shaped cans with an inner diameter of the opening of 33 mm or less, the can is transported toward the sealing device with the content liquid filled so that the distance from the upper end of the opening to the liquid surface is 25 mm or more. However, after blowing the inert gas into the opening of the can, the air in the head space in the can is replaced with the inert gas, and then a predetermined amount of inert gas low-temperature liquefied gas is added onto the liquid level in the can Then, when manufacturing a canned product in which the inside of the can has a positive pressure by attaching a lid to the opening of the can and sealing it, a nozzle for blowing an inert gas into the opening of the can Assuming that the outlet has a length of 8 cm or more along the conveying direction and protrudes downward by a length of 5 mm or more, the width between the inner walls of the outlet is set to 1 of the inner diameter of the opening of the can. / 2 or less of the outlet The width of the walls, by 2/3 or less of the inner diameter of the opening of the can, the outlet of the nozzle extending elongated along the conveying direction of the can, each of the bottle-shaped cans are continuously conveyed On the other hand, the gassing method for a bottle-type can characterized by continuously blowing an inert gas . ノズルの吹き出し口の下端と、搬送中の缶の開口部上端との距離を、2〜7mmとし、ノズルの吹き出し口の内壁間の幅を、1〜10mmとしたことを特徴とする請求項1に記載のボトル型缶のガッシング方法。The distance between the lower end of the nozzle outlet and the upper end of the opening of the can being conveyed is 2 to 7 mm, and the width between the inner walls of the nozzle outlet is 1 to 10 mm. A method for gassing a bottle-shaped can described in 1. ノズルからの不活性ガス吹き出し量を、250l/分以下としたことを特徴とする請求項1又は2に記載のボトル型缶のガッシング方法。The method for gassing a bottle-shaped can according to claim 1 or 2, wherein an inert gas blowing amount from the nozzle is 250 l / min or less. 缶の開口部内に不活性ガスを吹き付けるためのノズルを、液化ガスの添加区間よりも搬送上流側で複数個に分けて設置すると共に、各ノズルからの不活性ガスの吹き出し量を、搬送上流側のノズルの吹き出し量よりも搬送下流側のノズルの吹き出し量の方が少なくなるようにしていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のボトル型缶のガッシング方法。The nozzle for blowing the inert gas into the opening of the can is divided into a plurality of upstream of the liquefied gas addition section, and the amount of inert gas blown from each nozzle is set upstream of the conveyance. gassing method of bottle-shaped can according to any one of claims 1 to 3, characterized in that as becomes less toward the exhaust-nozzle of the transport downstream side of the exhaust-nozzle. 缶の開口部内に不活性ガスを吹き付けるためのノズルを、液化ガスの添加区間よりも搬送下流側にも設置していることを特徴とする請求項4に記載のボトル型缶のガッシング方法。The bottle type can gassing method according to claim 4, wherein a nozzle for spraying an inert gas into the opening of the can is also provided downstream of the liquefied gas addition section.
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