JP4133182B2

JP4133182B2 - Intake device and wastewater treatment method using the same

Info

Publication number: JP4133182B2
Application number: JP2002288798A
Authority: JP
Inventors: 弘之福田; 幸彦沼崎
Original assignee: Kureha Ecology Management Co Ltd
Current assignee: Kureha Ecology Management Co Ltd
Priority date: 2002-10-01
Filing date: 2002-10-01
Publication date: 2008-08-13
Anticipated expiration: 2022-10-01
Also published as: JP2004124789A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体中に所望量の気体を取り込むための吸気量の調整を簡単な操作で行うことのできる吸気装置、およびこの吸気装置を利用する廃水処理装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、液体の流れを利用して、気体を該液体中に取り込み分散させる装置は種々存在し、一般にはエジェクタと言う呼称で呼ばれている。これらエジェクタは通過する液量を増やすと吸気量が増す方式であり、何らかの原因、例えば液体の性状の変動、エジェクタ出口圧の増加や配管内部抵抗の漸増によって吸気量が所望値より低下する場合があり、これを回復させるためには、対策として通過液量を増加させることにより吸気量を増やすよう調整される。しかし、通常の運転状態からさらに通過液量を増やす方法では、吸気量を増やすためにエジェクタ通過液量を増やそうとする操作が、その分エジェクタ通過液量の運動エネルギーの増加を必要とし、液送ポンプの供給し得る運動エネルギーの上限値に至ればそれ以上の通気量は得られないことになり、液送ポンプによほど余力を残して設計されている場合でもなければ、吸気量を調整し得る幅はごく小さなものとなる。しかし、例えば、取り扱う液体によっては液体の性状、特に液体の粘度が何らかの予想外に大きく変化し、吸気量が大きく変動することがあり、これに追従して吸気量を一定に維持させることは困難であった。特に、気体発生装置（例えばオゾン発生器）から発生した気体を直接液体中に取り込むような場合、吸気量に変動が生じると、気体発生装置の側に効率の低下が生じるおそれがある。なんらかの原因により吸気量が所望の値と異なる値にずれてきた場合においても、簡単な操作で吸気量を調整することができ、所望の値に復帰が可能な吸気装置が望まれる。
【０００３】
一方、産業廃棄物などの焼却設備から出る廃水などには、ダイオキシンをはじめとする難分解性有機物質を含み、環境中の難分解性物質の増加が深刻な問題となってきており、オゾンを利用する分解方法が行われているが、オゾンだけではこれらを分解できないため、より強力な酸化力が求められている。オゾンの酸化力を高めるため、過酸化水素、紫外線、放射線照射、超音波や触媒を併用した促進酸化プロセスが開発されている。これらはオゾンを分解してより強力なヒドロキシラジカルを発生させ、有機物を酸化して、水と二酸化炭素に完全に分解する反応を利用するプロセスである（非特許文献１）。これら促進酸化プロセスの中、オゾンと紫外線を併用する方法については、ダイオキシンを含有する汚水をオゾン、過酸化水素及び紫外線により処理する方法（特許文献１：特開平１１−３３５７０）、オゾン含有ガスを廃水に吹き込み紫外線照射する方法（特許文献２：特開平８−１９２１７５）などが開示されているが、これらではオゾンガスは散気方式で注入されている。散気方式で注入する場合にはオゾンを充分に溶解させることができず、充分な量のヒドロキシラジカルを発生させることができない。また、紫外線処理前にエジェクタを用いてオゾンガスを注入する方法も開示されている（例えば、特許文献３：特開平７−２２７５３など）。しかし、従来のエジェクタを用いる方法では、前述したように吸気量の調節を充分に行なうことができない。なんらかの原因により吸気量が所望の値と異なる値にずれてきた場合においても、簡単な操作で吸気量を調整することができ、所望の値に復帰が可能な吸気装置を備えた廃水処理方法が望まれる。
【０００４】
【非特許文献１】
「新版オゾン利用の新技術」第８３〜８４頁サンコー書房
【特許文献１】
特開平11-33570号公報
【特許文献２】
特開平8-192175号公報
【特許文献３】
特開平7-22753号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者等は、上述のような現状に鑑み、所望の設定条件で液体への気体の取り込みの運転中において吸気量が大きく変動する場合においても、液体中に気体を予め設定した吸気量に容易に回復させ得る、気体を液中に分散ないし溶解させ得る吸気装置の開発を課題として鋭意研究し、エジェクタにバイパスを組み合わせた本発明を完成した。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明は、液体中に気体を取り込む吸気装置であって、液送ポンプに続く給液管、エジェクタ、エジェクタ上流で給液管より分岐し流量調節弁を有するバイパス管、及びエジェクタ出液とバイパス通過液を合流させる集液部からなる吸気装置に関する。
さらに、本発明の吸気装置のエジェクタは、その最大吸気量 (m³/h)が所望吸気量の２倍以上であることが望ましい。ここで最大吸気量(m³/h)とは、バイパスに全く液を通さない場合のエジェクタの吸気量を意味する。また、エジェクタ出液とバイパス通過液の混合を助けるために、集液部の下流に混合機能を有する装置、例えばスタチックミキサを設けることができる。
【０００７】
さらには、吸気管内のガス圧を圧力検知器で検出し、その信号を変換器で増幅させて、バイパス管の流量調節弁の開度を制御させるバイパス管の流量調節弁の開度自動制御装置を設けることができる。バイパス管の流量調節弁が固定開度であるときには、液性の変化などによりガス吸気量に変動が生じるような場合においても、バイパス管の流量調節弁の開度自動制御装置を設けることによって、吸気管内のガス圧を一定に保持しながら、液中にガスを吸引することができる。
また、本発明は上記吸気装置を利用する廃水の処理方法に関し、溶存有機化合物含有廃水にオゾンを分散ないし溶解させた状態で、紫外線照射を照射することにより発生するＯＨラジカルを利用して溶存有機化合物を酸化分解する排水処理方法において、廃水中へのオゾンの取り込みに、上記の吸気装置を利用する溶存有機化合物含有廃水の無害化処理方法に関する。
【０００８】
【発明の実施の態様】
本発明の吸気装置の１例を図１に示す。液送ポンプ（図示せず）に続く給水管１、エジェクタ２、エジェクタ上流で給液管より分岐し流量調節弁４を有するバイパス管３、及びエジェクタ出液とバイパス通過液を合流させる集液部５からなる。６は気体供給管である。このように構成することにより、バイパス流量調節弁が全閉の場合は液送ポンプからの液は全量エジェクタ２を通過することになるが、同時に抵抗も大きくなり液流量は減少し、最小の液流量によって最大の吸気量が得られることになる。この際の液流量は、所望する使用条件よりも小さく、吸気量は所望する使用条件よりも大きくなるように設定する。この時点において吸気量は所望値よりはるかに大きいが、バイパス流量調節弁を徐々に開くことにより液流量は増大し、エジェクタ部で消費される圧損も小さくなるので吸気量は減少する。そして減少する吸気量が所望の吸気量値に至った時点が、液の運動エネルギーを１００％利用しながら所望の吸気量を確保し、なおかつ、液流量としても最大となる点である。
【０００９】
この吸気量が所望の値で運転している間に、なんらかの原因で吸気量が低下した場合には、逆に、バイパス流量調節弁を絞りバイパス流量を減少させることにより、液送ポンプの限界にかかることなく吸気量を増大させ、吸気量を所望値に回復させることができる。気体供給管６に該管内圧を検出する圧力検出計及び信号変換器（ともに図示せず）を取り付け、該管内圧に基づいてバイパス流量調節弁４を作動させ流量を自動調節することもできる。
【００１０】
バイパス流量調節弁４を全閉にした場合がエジェクタとして最大の吸気量になるが、この最大吸気量が使用時の所望の吸気量とあまり変わらない値であれば、吸気量の調整し得る範囲はごく狭いものとなる。従って、本発明装置においては、エジェクタの最大吸気量が使用条件における所望の吸気量より充分に大きいことが必要であって、エジェクタの最大吸気量は使用条件における所望の吸気量の２倍以上あることが望ましい。
【００１１】
本発明吸気装置は、バイパス流量調節弁の開度により吸気量を幅広く変化させることができるので、所望の吸気量を実現するための精密な設計は不要となる。また、本発明の方式は、液送ポンプ出口で液の運動エネルギーを削ぐことにより吸気量を調整する従来の方法と異なり、液の運動エネルギーを１００％生かしながら、装置として最大の液流量を流しつつ所望の吸気量を取り入れ運転することができる。
【００１２】
なお、本発明吸気装置のエジェクタは、1個のエジェクタであってもよいし、または図１に示したように複数個のエジェクタを並列に設け、所望の吸気量とすることもできる。また、バイパスも1本または複数本設けてもよい。
本発明吸気装置は、気体発生装置から発生する気体を直接液中に取り込む場合に有利である。
【００１３】
上述のように吸気量の変動に容易に対処可能な本発明装置は、ダイオキシン含有廃水の無害化処理、あるいは有機性排水処理におけるＣＯＤの低減、溶存化学物質の分解等の公知の装置に組み合わせその効率を向上させることができる。例えば、ダイオキシン含有廃水を無害化するにあたり、本発明の吸気装置により廃水処理系の循環水中にオゾンガスを負圧吸引注入し、スタチックミキサで混合攪拌後、紫外線反応器に導入して酸化反応させる、加圧状態におけるオゾンと紫外線による酸化促進法の系の実用化を可能とする。
【００１４】
この系では、吸気装置出口に圧力がかかった状態で所望の吸気量を一定に保つ必要があるが、吸気装置出口部の圧力はさまざまな要因により常にきっかり一定に保たれているとは限らず、微妙に変化する場合もありうるので、出口圧の僅かな変動に吸気量が変化しうるということに対する配慮が必要である。このため吸気量を自在に調整できない従来の装置では吸気量の変動に対応することができず、溶存有機化合物含有廃水（例えば、ダイオキシン類含有廃水）をオゾン＋紫外線による促進酸化法で分解処理する廃水処理法の実用化が困難であったが、本発明吸気装置により実用化が可能となった。ここで促進酸化法とは、加圧状態でのオゾンと紫外線の併用により、オゾン分子から酸化力の強いＯＨラジカルを発生させ、強力な酸化反応を行わせる水処理方法を意味する。
【００１５】
本発明吸気装置を利用した廃水処理システムを図２に例示する。
図２は、本発明吸気装置により循環水中にオゾンガスを負圧吸引注入し、スタチックミキサで混合攪拌後、加圧状態で紫外線照射する促進酸化法を行う系である。
被処理水原水を原水供給管13から循環ラインに供給し、循環ポンプ18によって吸気装置11に圧入する。吸気装置において、上記したように所望量の被処理水を予め決めたバイパス流量調節弁の開度にしたがってエジェクタとバイパスを通過させ、オゾン発生器12から所望の吸気量でオゾンガスを取り込み、スタチックミキサ19で混合してＵＶ反応器14に送り反応させる。反応液は気液分離槽20を経て、原水供給管13からの新たな被処理廃水とともに吸気装置に送られる。吸気装置11でオゾンガスを所望の吸気量で吸入する。被処理廃水の性状が大きく変化し、吸気量に変動があった場合にも、バイパスに設けた流量調節弁の操作のみで容易に吸気量を回復し、所望の値に維持することができる。図中、15は処理済の水の排水管、17は排気管である。
次に実施例を挙げて本発明をさらに説明する。
【００１６】
【実施例１】
図１に示すような吸気装置を用いて、水道水を流し、吸気量を測定した。
この吸気装置は、バイパス全閉のとき、通水量３ｍ^３／ｈで吸気量が２．４ｍ^３／ｈであり、バイパス流量調整弁を開いて通水量７．５ｍ^３／ｈまで増加したとき、所望吸気量の０．９６ｍ^３／ｈとなった。
なお、吸気装置にはオゾン発生器（オゾンガス流量：０．９６ｍ^３／ｈ、オゾン発生量：６０ｇ／ｈ）を接続して使用した。
この装置を用いた場合の通過液量と吸気量の関係を図３に示す。また、従来のエジェクタとしての通過液量と吸気量の関係を図４に示す。図３から、本発明装置では従来の装置とは逆に通液量を減少させるほど吸気量は増大することがわかる。
【００１７】
したがって、液性の変化等の予期せぬ原因により吸気量が低下した場合にも、バイパス流量調整弁の操作によって吸気量を増加させ容易に定常状態に回復させ得ることが理解される。一方、図４に示す従来の装置特性では、吸気量を増やすためには通液量を増加させる必要があり、通液量を増加させることは運動エネルギーを増加させることになるので、液送ポンプの能力の上限値により吸気量は制限を受けることになる。
【００１８】
【実施例２】
実施例１に記載した吸気装置を用いて、図２に示す廃水処理システムを構成し、産業廃棄物焼却施設から排出される廃水を用いて、オゾン＋紫外線併用の促進酸化法によるバッチ処理試験を行った。実験開始時の吸気量は0.96m³/hであり、これを満たすための循環水量は7.5m³/hであった。１時間の連続運転後、溶存物質の酸化分解による廃水の粘度低下が原因となって吸気量が低下してきたが、バイパス流量調整弁を調整して循環水量を7.2m³/hまで低下させることにより、容易に吸気量を元の値(0.96m³/h)まで復帰させることができた。
【００１９】
【実施例３】
実施例１で用いたのと同じ吸気装置11を組み込んだ図２に示すような装置を用いて、フェノールを50 mg/L含む水（ＣＯＤＭｎ値90mg/L）の酸化分解試験（ＣＯＤ試験）を、処理水量0.23m³、循環水量7.0m³/h、オゾン濃度60 mg/L、オゾンガス流量0.96 m3/h、注入オゾン量57.6g/hに設定して、９０分間行った。
処理時間の経過に伴なうＣＯＤ値と水中のフェノール濃度の変化の状態を図５に示した。なお、フェノール濃度の測定はイオン-アンチピリン吸光光度法（JIS K 0102-28.1）によった。
図５から明らかなように、フェノールを50 mg/L含む水の場合には40分経過時にはフェノール濃度を殆ど０にまで酸化分解することができ、ＣＯＤＭｎ値も90分経過時には殆ど０にまですることができた。
【００２０】
【発明の効果】
本発明吸気装置は、液体中に気体を予め設定した運転条件で運転中に、吸気量に変動が生じたときに、バイパスに設けた流量調節弁の操作のみで容易に所望の吸気量に回復させることが可能である。
また、液送ポンプ出口で液の運動エネルギーを削ぐことにより吸気量を調整する方法とは異なり、液の運動エネルギーを１００％利用しながらの吸気運転が可能となる。
さらには、本発明吸気装置を用いることにより、従来エジェクタでは実用化困難であった廃水の促進酸化法を可能とし、また、従来のバブリング方式によるオゾンガスの注入に頼っていたオゾンと紫外線の併用する酸化法では達成困難な程度にまで効率よく溶存物質の酸化分解が可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の吸気装置を示す図。
【図２】本発明吸気装置を組み込んだ廃水処理の工程図。
【図３】本発明吸気装置の１例における通過水量と吸気量の関係を示すグラフ。
【図４】従来の吸気装置の１例における通過水量と吸気量の関係を示すグラフ。
【図５】フェノール含有水の処理におけるフェノール濃度の経時変化を示すグラフ。
【符号の説明】
１給水管
２エジェクタ
３バイパス管
４バイパス流量調節弁
５集液部
６気体供給管
１１本発明吸気装置
１２オゾン発生器
１３原水供給管
１４ＵＶ反応器
１５処理水排水管
１６オゾン供給管
１７排気管
１８循環ポンプ
１９スタティックミキサ
２０気液分離槽[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an intake device capable of adjusting an intake air amount for taking a desired amount of gas into a liquid by a simple operation, and a wastewater treatment device using the intake device.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, there are various apparatuses that take in and disperse a gas in the liquid using the flow of the liquid, and are generally referred to as ejectors. These ejectors are a system in which the intake air amount increases as the amount of liquid passing through increases, and the intake air amount may fall below a desired value due to some cause, for example, fluctuations in liquid properties, increase in ejector outlet pressure, or gradual increase in pipe internal resistance. In order to recover from this, the intake air amount is adjusted to increase by increasing the passing liquid amount as a countermeasure. However, in the method of further increasing the amount of liquid passing from the normal operating state, an operation to increase the amount of liquid passing through the ejector in order to increase the amount of intake air requires an increase in the kinetic energy of the amount of liquid passing through the ejector. If the upper limit of the kinetic energy that can be supplied by the pump is reached, no further air flow can be obtained, and the intake air amount can be adjusted if it is not designed to leave a surplus as much as the liquid feed pump. The width is very small. However, for example, depending on the liquid to be handled, the liquid properties, particularly the viscosity of the liquid, may change unexpectedly and the intake amount may fluctuate greatly, and it is difficult to keep the intake amount constant following this. Met. In particular, when a gas generated from a gas generator (for example, an ozone generator) is directly taken into the liquid, if the intake air amount fluctuates, the efficiency of the gas generator may be reduced. Even when the intake air amount deviates from a desired value for some reason, an intake device that can adjust the intake air amount with a simple operation and can return to the desired value is desired.
[0003]
On the other hand, wastewater from incineration facilities such as industrial waste contains dioxins and other difficult-to-decompose organic substances, and the increase in the incombustible substances in the environment has become a serious problem. Although the decomposition method to utilize is performed, since these cannot be decomposed | disassembled only by ozone, stronger oxidizing power is calculated | required. In order to increase the oxidizing power of ozone, an accelerated oxidation process using hydrogen peroxide, ultraviolet rays, radiation irradiation, ultrasonic waves and a catalyst in combination has been developed. These will generate a stronger hydroxyl radicals by decomposing ozone, and oxidation of organic substances, is a process that utilizes the full minute understood that the reaction between water and carbon dioxide (Non-patent Document 1). Among these accelerated oxidation processes, ozone and ultraviolet light are used in combination by treating dioxin-containing sewage with ozone, hydrogen peroxide and ultraviolet light (Patent Document 1: Japanese Patent Laid-Open No. 11-33570), and ozone-containing gas. A method of blowing into waste water and irradiating with ultraviolet rays (Patent Document 2: JP-A-8-192175) is disclosed, but in these methods, ozone gas is injected in a diffused manner. In the case of injecting by an aeration method, ozone cannot be sufficiently dissolved, and a sufficient amount of hydroxy radicals cannot be generated. Also disclosed is a method of injecting ozone gas using an ejector before ultraviolet treatment (for example, Patent Document 3: Japanese Patent Laid-Open No. 7-22753). However, the method using the conventional ejector cannot sufficiently adjust the intake air amount as described above. There is a wastewater treatment method including an intake device that can adjust the intake air amount by a simple operation and can return to the desired value even if the intake air amount has deviated from a desired value for some reason. desired.
[0004]
[Non-Patent Document 1]
“New Technology for Utilizing Ozone”, pages 83-84 Sanko Shobo [Patent Document 1]
JP 11-33570 A [Patent Document 2]
JP-A-8-192175 [Patent Document 3]
Japanese Patent Laid-Open No. 7-22753
[Problems to be solved by the invention]
In view of the current situation as described above, the present inventors have set the gas in the liquid to a preset air intake amount even when the air intake amount greatly fluctuates during the operation of taking the gas into the liquid under the desired setting conditions. The inventors have intensively studied the development of an intake device that can easily recover and disperse or dissolve gas in the liquid, and completed the present invention in which an ejector is combined with a bypass.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present invention relates to an intake device that takes in gas into a liquid, and includes a liquid supply pipe following the liquid feed pump, an ejector, a bypass pipe branched from the liquid supply pipe upstream of the ejector and having a flow rate adjusting valve, and ejector discharge and bypass The present invention relates to an air intake device including a liquid collection unit that merges passing liquids.
Furthermore, it is desirable that the ejector of the intake device of the present invention has a maximum intake amount (m ³ / h) that is at least twice the desired intake amount. Here, the maximum intake air amount (m ³ / h) means the intake air amount of the ejector when no liquid passes through the bypass. Further, in order to assist the mixing of the ejector liquid and the bypass-passed liquid, an apparatus having a mixing function, for example, a static mixer, can be provided downstream of the liquid collection part.
[0007]
Furthermore, the opening degree automatic control device for the flow rate regulating valve of the bypass pipe that detects the gas pressure in the intake pipe with the pressure detector and amplifies the signal by the converter to control the opening degree of the flow rate regulating valve of the bypass pipe. Can be provided. When the flow control valve of the bypass pipe has a fixed opening, even when the gas intake amount fluctuates due to a change in liquidity, etc., by providing an automatic control device for the opening of the flow control valve of the bypass pipe, The gas can be sucked into the liquid while keeping the gas pressure in the intake pipe constant.
The present invention also relates to a method for treating wastewater using the above-mentioned air intake device, and dissolved organic matter using OH radicals generated by irradiating ultraviolet rays in a state where ozone is dispersed or dissolved in wastewater containing dissolved organic compounds. The present invention relates to a wastewater treatment method for oxidizing and decomposing a compound, and relates to a method for detoxifying a wastewater containing dissolved organic compound that uses the above-described intake device to take ozone into wastewater.
[0008]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
An example of the intake device of the present invention is shown in FIG. A water supply pipe 1 following the liquid feed pump (not shown), an ejector 2, a bypass pipe 3 having a flow rate adjusting valve 4 branched from the liquid supply pipe upstream of the ejector, and a liquid collecting portion for joining the ejector liquid and the bypass passage liquid It consists of five. 6 is a gas supply pipe . With this configuration, when the bypass flow rate control valve is fully closed, the liquid from the liquid feed pump passes through the ejector 2 at the same time, but at the same time, the resistance increases, the liquid flow rate decreases, and the minimum liquid The maximum intake amount can be obtained by the flow rate. The liquid flow rate at this time is set to be smaller than the desired use condition, and the intake air amount is set to be larger than the desired use condition. At this time, the intake air amount is much larger than the desired value, but by gradually opening the bypass flow rate control valve, the liquid flow rate increases, and the pressure loss consumed in the ejector portion also decreases, so the intake air amount decreases. The point in time when the reduced intake amount reaches the desired intake amount value is a point where the desired intake amount is ensured while using the kinetic energy of the liquid 100% and the liquid flow rate is maximized.
[0009]
If the intake air amount decreases for some reason while the intake air amount is operating at the desired value, conversely, the bypass flow rate control valve is throttled to reduce the bypass flow rate, thereby reducing the limit of the liquid feed pump. Without this, the intake air amount can be increased and the intake air amount can be recovered to a desired value. A pressure detector and a signal converter (both not shown) for detecting the pipe internal pressure may be attached to the gas supply pipe 6, and the bypass flow rate control valve 4 may be operated based on the pipe internal pressure to automatically adjust the flow rate.
[0010]
When the bypass flow rate adjustment valve 4 is fully closed , the maximum intake air amount as an ejector is obtained. If the maximum intake air amount is not so different from the desired intake air amount during use, the intake air amount can be adjusted. Is very narrow. Therefore, in the device according to the present invention, it is necessary that the maximum intake air amount of the ejector is sufficiently larger than the desired intake air amount under the use condition, and the maximum intake air amount of the ejector is more than twice the desired intake air amount under the use condition. It is desirable.
[0011]
Since the intake device of the present invention can change the intake air amount widely depending on the opening degree of the bypass flow rate adjusting valve, a precise design for realizing a desired intake air amount is not required. Also, the method of the present invention, unlike the conventional method of adjusting the intake air amount by scraping the kinetic energy of the liquid at the outlet of the liquid feed pump, allows the maximum liquid flow rate to flow as a device while making full use of the kinetic energy of the liquid. However, it is possible to operate by taking in a desired intake air amount.
[0012]
The ejector of the intake device of the present invention may be a single ejector, or a plurality of ejectors may be provided in parallel as shown in FIG. 1 to obtain a desired intake amount. One or more bypasses may be provided.
The intake device of the present invention is advantageous when the gas generated from the gas generator is directly taken into the liquid.
[0013]
As described above, the device of the present invention that can easily cope with fluctuations in the intake air amount is combined with known devices such as detoxification treatment of dioxin-containing wastewater, or reduction of COD in organic wastewater treatment, decomposition of dissolved chemical substances, etc. Efficiency can be improved. For example, in order to detoxify dioxin-containing wastewater, ozone gas is sucked into the circulated water of the wastewater treatment system by suction under the suction device of the present invention, mixed and stirred by a static mixer, and then introduced into an ultraviolet reactor for oxidation reaction. This makes it possible to put the oxidation promotion system using ozone and ultraviolet rays under pressure into practical use.
[0014]
In this system, it is necessary to keep the desired intake amount constant while pressure is applied to the outlet of the intake device, but the pressure at the outlet of the intake device is not always kept constant due to various factors. Since the air pressure may change slightly, it is necessary to consider that the intake air amount may change due to slight fluctuations in the outlet pressure. For this reason, the conventional apparatus in which the intake air amount cannot be freely adjusted cannot cope with the fluctuation of the intake air amount, and the dissolved organic compound-containing waste water (for example, dioxin-containing waste water) is decomposed by the accelerated oxidation method using ozone and ultraviolet rays. Although it was difficult to put the wastewater treatment method into practical use, it became possible to put it into practice with the intake device of the present invention. Here, the accelerated oxidation method means a water treatment method in which a strong oxidation reaction is performed by generating OH radicals having strong oxidizing power from ozone molecules by using ozone and ultraviolet rays under pressure.
[0015]
A wastewater treatment system using the intake device of the present invention is illustrated in FIG.
FIG. 2 shows a system for performing an accelerated oxidation method in which ozone gas is sucked and injected into circulating water by an intake device of the present invention, mixed and stirred with a static mixer, and then irradiated with ultraviolet rays in a pressurized state.
The raw water to be treated is supplied from the raw water supply pipe 13 to the circulation line, and is pressed into the intake device 11 by the circulation pump 18. In the intake device, as described above, the desired amount of water to be treated is passed through the ejector and bypass according to the opening degree of the bypass flow rate control valve determined in advance, and ozone gas is taken in from the ozone generator 12 at the desired intake amount, and static. The mixture is mixed by the mixer 19 and sent to the UV reactor 14 for reaction. The reaction liquid passes through the gas-liquid separation tank 20 and is sent to the intake device together with new wastewater to be treated from the raw water supply pipe 13. The intake device 11 sucks ozone gas at a desired intake amount. Even when the properties of the wastewater to be treated greatly change and the intake air amount fluctuates, the intake air amount can be easily recovered and maintained at a desired value only by operating the flow rate control valve provided in the bypass. In the figure, 15 is a drainage pipe for treated water, and 17 is an exhaust pipe.
EXAMPLES Next, an Example is given and this invention is demonstrated further.
[0016]
[Example 1]
Using an air intake apparatus as shown in FIG. 1, tap water was allowed to flow and the intake air amount was measured.
When this bypass device is fully closed, the water flow rate is ³ m ³ / h and the air flow rate is 2.4 m ³ / h. When the bypass flow rate adjustment valve is opened and the water flow rate increases to 7.5 m ³ / h, The desired intake air amount was 0.96 m ³ / h.
Note that an ozone generator (ozone gas flow rate: 0.96 m ³ / h, ozone generation amount: 60 g / h) was connected to the intake device.
It shows the relation between the effluent volume and the intake air amount in the case of using the apparatus in FIG. FIG. 4 shows the relationship between the amount of liquid passing through and the amount of intake air as a conventional ejector. From FIG. 3, it can be seen that in the device of the present invention, the intake air amount increases as the fluid flow rate decreases, contrary to the conventional device.
[0017]
Therefore, it is understood that even when the intake air amount decreases due to an unexpected cause such as a change in liquidity, the intake air amount can be increased by operating the bypass flow rate adjusting valve and can be easily restored to the steady state. On the other hand, in the conventional apparatus characteristics shown in FIG. 4, it is necessary to increase the flow rate in order to increase the intake amount, and increasing the flow rate increases kinetic energy. The intake amount is limited by the upper limit value of the ability.
[0018]
[Example 2]
The waste water treatment system shown in FIG. 2 is configured using the intake device described in Example 1, and the batch treatment test by the accelerated oxidation method using both ozone and ultraviolet rays is performed using the waste water discharged from the industrial waste incineration facility. went. Intake air amount at the beginning of the experiment is 0.96 m ³ / h, the circulating amount of water to meet this was 7.5 m ³ / h. After 1 hour of continuous operation, the intake air amount has decreased due to the decrease in the viscosity of the wastewater due to the oxidative decomposition of dissolved substances, but the circulating water flow rate should be reduced to 7.2m ³ / h by adjusting the bypass flow control valve. Therefore, it was possible to easily return the intake air amount to the original value (0.96m ³ / h).
[0019]
[Example 3]
Using an apparatus as shown in FIG. 2 incorporating the same intake device 11 used in Example 1, an oxidative degradation test (COD test) of water containing 50 mg / L of phenol (CODMn value 90 mg / L) was performed. The treatment water amount was 0.23 m ³ , the circulating water amount was 7.0 m ³ / h, the ozone concentration was 60 mg / L, the ozone gas flow rate was 0.96 m 3 / h, and the injected ozone amount was 57.6 g / h.
FIG. 5 shows the state of changes in the COD value and the phenol concentration in water with the lapse of treatment time. The phenol concentration was measured by ion-antipyrine spectrophotometry (JIS K 0102-28.1).
As is apparent from FIG. 5, in the case of water containing 50 mg / L of phenol, the phenol concentration can be oxidatively decomposed to almost 0 after 40 minutes, and the CODMn value is also brought to almost 0 after 90 minutes. I was able to.
[0020]
【The invention's effect】
The intake device of the present invention can be easily recovered to the desired intake air amount only by operating the flow rate control valve provided in the bypass when the intake air amount fluctuates during operation under the preset operating conditions of the gas in the liquid. It is possible to make it.
Further, unlike the method of adjusting the intake air amount by scraping the kinetic energy of the liquid at the outlet of the liquid feed pump, it is possible to perform the intake operation while using 100% of the kinetic energy of the liquid.
Furthermore, the use of the intake device of the present invention enables the accelerated oxidation method of wastewater, which has been difficult to put into practical use with conventional ejectors, and also uses ozone and ultraviolet rays, which have relied on the injection of ozone gas by the conventional bubbling method. It has become possible to oxidatively decompose dissolved substances to an extent that is difficult to achieve with the oxidation method.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a view showing an intake device of the present invention.
FIG. 2 is a process diagram of wastewater treatment incorporating the intake device of the present invention.
FIG. 3 is a graph showing the relationship between the passing water amount and the intake air amount in one example of the intake device of the present invention.
FIG. 4 is a graph showing a relationship between a passing water amount and an intake air amount in an example of a conventional intake device.
FIG. 5 is a graph showing time-dependent changes in phenol concentration in the treatment of phenol-containing water.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Water supply pipe 2 Ejector 3 Bypass pipe 4 Bypass flow control valve 5 Liquid collecting part 6 Gas supply pipe 11 Invention intake device 12 Ozone generator 13 Raw water supply pipe 14 UV reactor 15 Treated water drain pipe 16 Ozone supply pipe 17 Exhaust pipe 18 Circulating pump 19 Static mixer 20 Gas-liquid separation tank

Claims

As a device for taking gas into the liquid, a liquid supply pipe following the liquid feed pump, an ejector, a bypass pipe branched from the liquid supply pipe upstream of the ejector and having a flow rate adjusting valve, and a liquid collection liquid that joins the ejector liquid and the bypass passage liquid In a method in which ozone is dispersed in dissolved organic compound-containing wastewater using an air intake device composed of a part , and then the dissolved organic compound is detoxified by ultraviolet irradiation.
A method for treating wastewater containing dissolved organic compounds, comprising: detecting a gas pressure in an intake pipe and automatically adjusting an opening degree of a flow control valve of a bypass pipe based on the signal .