JP4132165B2 - Insect repellent processing method of fiber - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タンパク質系繊維の防虫加工方法に関し、詳しくはタンパク質系繊維用防虫剤、該防虫剤で処理するタンパク質系繊維の防虫加工方法に関する。さらに詳しくはバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)の菌体(以下、BT菌体と略記することがある。)または該菌が産生する殺虫性タンパク質を有効成分とするタンパク質系繊維用防虫剤および該防虫剤で処理するタンパク質系繊維の防虫加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
タンパク質系繊維、特に羊毛および獣毛は、しわがよりにくく、型くずれもせず、多孔性であり、柔軟で軽く暖かいという特性を有している。また、該繊維は水分の吸収や発散が徐々に行われる上に、縮充性をもつことからフェルト製品にも利用されている。
しかし、タンパク質系繊維であることから、虫害を受けやすいという欠点を有し、絹と並んで特に防虫加工が必要な繊維の代表となっている。
【0003】
タンパク質系繊維を食害する害虫として、鱗翅目に属するイガ,コイガ,モウセンガ、鞘翅目に属するヒメカツオブシムシ,ヒメマルカツオブシムシ等が知られており、幼虫時期に該繊維に対して加害する。これらの害虫のうち、ヒメカツオブシムシは日本に古くから定着しており、ヒメマルカツオブシムシは世界中に広く分布しており、これらは共に羊毛および獣毛産業に甚大な損害を与えている害虫である。
【0004】
これらのタンパク質系繊維を食害する害虫の防除法としては、大別すると、清掃等により害虫に生育環境を与えないこと、CA(Controlled Atmosphere)もしくは低温保管法、または高温処理法等の保管条件に留意する方法、さらには防除薬剤を用いる方法等がある。
防除薬剤には予防剤と駆除剤があり、予防剤の具体例としては、昇華性防虫剤(パラジクロルベンゼン,ナフタリン,樟脳等)、蒸散剤(エムペンスリン,アレスリン,ジクロルボス等)、防虫加工紙(アレスリン,ペルメトリン,ダイアジノン,フェニトロチオン等)、防虫加工剤(ミッチンFF,オイランU33,ガードナ,アレスリン,ペルメトリン等)が挙げられる。
また、駆除剤としては薫蒸剤(臭化メチル,リン化水素,酸化エチレン等)、燻煙剤(フェニトロチオン,ペルメトリン等)、接触殺虫剤(フェニトロチオン,フェンチオン,クロルピリホスメチル,ジクロルボス,ダイアジノン,ペルメトリン等)が知られている。
【0005】
上記した予防剤の中で防虫加工剤は、衣類やカーペット等のタンパク質系繊維製品の防虫対策の1つとして、製品の製造段階や製品の洗濯・クリーニング後に使用されるものである。この防虫加工剤として、従来よりディールドリン系化合物が用いられてきたが、人畜および魚類に対する毒性の問題から事実上使用禁止となっている。そのため、現在ではハロゲン化ジフェニル尿素誘導体(ミッチンFF)、ホスホニウム系化合物(オイランU33)、フェニルホスフェート系化合物(ガードナ)、ピレスロイド系化合物(アレスリン)等が主として用いられている。
しかし、上記防虫加工剤よりもさらに人畜に対する毒性が少なく、かつ耐久性に優れた防虫加工剤の開発が求められており、含臭素有機化合物,含珪素有機化合物や界面活性剤等が研究されているが、特に人体に対する低毒性という観点からは十分に満足すべきものは得られていない。
【0006】
一方、羊毛および獣毛の防虫加工処理は、染色工程、スカーリング(洗い)工程、ヤーンフェルティング工程、バッチ式溶剤工程等において行われている。このうち染色工程における防虫加工処理は、染色浴中に防虫剤(防除薬剤)を添加し、染料と共に該防虫剤を羊毛および獣毛に付与するものである。また、スカーリング工程での該処理は、防虫剤を連続洗い工程の最終段階で投入し、羊毛等に付着させる方法である。これらの工程における防虫剤の付与は、経済的に優れているため、最も多く実施されている。
これらの方法において、固着力の小さい防虫剤を上記の工程で使用するためには、適当な固着剤と混合して用いることが必要である。しかし、人畜および環境に悪影響がないという観点において、十分に満足すべき薬剤および方法は知られていないのが実情である。
【0007】
また、ヤーンフェルティング工程での防虫加工処理は、防虫剤の吸着が不均一になったり、特別な加工処理用容器の設置が必要になる場合がある。その上、この方法はフェルト時のみに適用される特殊な工程である。
また、バッチ式溶剤工程は、特殊な防虫加工剤を用いるため、ドライクリーニング溶剤を使用して行う特別な方法である。しかも、この方法では溶剤を使用するため、人畜や環境面への悪影響が懸念される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、人畜および環境に悪影響を及ぼすことなく、タンパク質系繊維に防虫性を付与する手段の開発を目的とする。すなわち、人畜や環境に悪影響を及ぼすことなく前記害虫を有効に防除することができるタンパク質系繊維用防虫剤並びに該防虫剤を用いてタンパク質系繊維に防虫性を付与する方法を開発することである。
【0009】
本発明では、BT菌体または該菌が産生する殺虫性タンパク質を防虫剤として使用する。BT菌体は、1901年にカイコに対する病原菌として初めて分離されたものであり、結晶状の殺虫性タンパク質を産生することが知られている。該タンパク質は、昆虫の体液中に接種されても無毒であり、昆虫によって食下され、消化されることによって初めて毒性を発揮する。その上、BT菌体や殺虫性タンパク質は非常に特異性が高く、特定の昆虫に対して殺虫活性を示すため、人畜に対する安全性が高い。
このような特性を有していることから、BT菌体は生物農薬の1種として使用されており、生菌剤をアブラナ科野菜などの生食用野菜に利用することが認可されている。
しかしながら、タンパク質系繊維を食害するカツオブシムシ類に対して効果のあるBT菌体または殺虫性タンパク質は未だ見出されていない。
本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、バチルス・チューリンゲンシスSSK−10株(FERM BP−6162)が、カツオブシムシ類に対して強力な防虫活性を有すること、該菌により産生される殺虫性タンパク質も同様な作用を有していること、さらにはこれらを適当な固着に用いる物質(バインダー)と混合して用いることによって、タンパク質系繊維に効果的に固着させることができることを見出し、これらの知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明は、バチルス・チューリンゲンシスSSK−10株(FERM BP−6162)の菌体もしくは該菌が産生する殺虫性タンパク質を有効成分として含有し、カツオブシムシ類に対して防虫効果を有するタンパク質系繊維用防虫剤である。請求項2に記載の本発明は、 バチルス・チューリンゲンシスSSK−10株(FERM BP−6162)の菌体もしくは該菌が産生する殺虫性タンパク質を天然タンパク質に混合または分散させたものを有効成分として含有し、カツオブシムシ類に対して防虫効果を有するタンパク質系繊維用防虫剤である。請求項3に記載の本発明は、天然タンパク質が、羊毛ケラチン、絹フィブロインおよびコラーゲンのうちの少なくとも1種である請求項2記載の防虫剤である。請求項4に記載の本発明は、天然タンパク質が、羊毛ケラチン、絹フィブロインおよびコラーゲンのうちの少なくとも1種にプロテアーゼ処理を施した平均分子量5000〜30000のものである請求項2記載の防虫剤である。請求項5に記載の本発明は、タンパク質系繊維を請求項1または2記載の防虫剤で処理することを特徴とするタンパク質系繊維の防虫加工方法である。請求項6に記載の発明は、タンパク質系繊維をあらかじめプロテアーゼ処理することを特徴とする請求項5記載の方法である。請求項7に記載の発明は、請求項1または2記載のカツオブシムシ類に対して防虫効果を有するタンパク質系繊維用防虫剤を配合することを特徴とするタンパク質系繊維の製造方法である。請求項8に記載の発明は、カツオブシムシ類が、ヒメカツオブシムシおよび/またはヒメマルカツオブシムシである請求項7記載の方法である。請求項9に記載の発明は、請求項1または2記載の防虫剤で処理した、カツオブシムシ類に対して防虫効果を有するタンパク質系繊維である。請求項10に記載の発明は、請求項9記載のタンパク質系繊維を原料として用いた繊維加工品である。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明のタンパク質系繊維用防虫剤は、BT菌体もしくは該菌体が産生する殺虫性タンパク質を有効成分とするものである。BT菌体の中でも、特にバチルス・チューリンゲンシスSSK−10株(FERM BP−6162)が好ましい。
BT菌体は、本菌が十分に生育し得る培地を用いて常法により培養することによって得ることができる。BT菌体は、通常乾燥して粉末状として用いる。また、殺虫性タンパク質は該菌体から適当な手段によって分離することにより得ることができる。
【0012】
BT菌体または該菌体が産生する殺虫性タンパク質の使用量は、その使用目的や対象のタンパク質系繊維の種類などを考慮して適宜決定すればよいが、一般的にはBT菌体を用いる場合は、タンパク質系繊維1kgあたり50〜50000mg、好ましくは200〜10000mg程度、殺虫性タンパク質を用いる場合は、タンパク質系繊維1kgあたり5〜12500mg、好ましくは20〜2500mg程度を目安とすればよい。
【0013】
BT菌体や殺虫性タンパク質は、単独では十分量をタンパク質系繊維に固着させることができない。そのため、人畜および環境に悪影響を及ぼすことがなく、十分量のBT菌体や殺虫性タンパク質をタンパク質系繊維に固着させるためには固着剤と併用することが好ましい。
BT菌体や殺虫性タンパク質をタンパク質系繊維に固着させるための固着剤としては天然タンパク質が有効である。使用できる天然タンパク質には特別な制限はなく様々なものを用いることができるが、例えば羊毛ケラチン、絹フィブロイン、コラーゲン等が好適なものとして挙げられる。特に、天然タンパク質をプロテアーゼにより処理し、平均分子量を5000〜30000にしたものが有効である。平均分子量が30000を超えるものは繊維への固着効率が低くなり、平均分子量が5000未満のものはタンパク質系繊維内部に浸透してしまうため、タンパク質系繊維表面への固着量が低減し、防虫剤を効率よく繊維に固着させることができないので、好ましくない。
【0014】
これら天然タンパク質を、タンパク質系繊維の各種加工時に、BT菌体や殺虫性タンパク質と共存させることにより、タンパク質系繊維の風合い等を悪化させることなく、しかも人畜や環境に悪影響を及ぼさないで防虫加工を実施できる。防虫剤であるBT菌体もしくは該菌が産生する殺虫性タンパク質を天然タンパク質と組み合わせて用いる場合、その方法には特に制限はなく、例えば両者を混合、好ましくはBT菌体等を天然タンパク質によく分散させたものを、吸尽法やパッド法等によりタンパク質系繊維へ固着させることによって行うことができる。ここで、固着剤である天然タンパク質の使用量には特に制限はないが、例えば吸尽法(染色工業、43(4)、20(1995))では5〜50%o.w.f.、パッド法(染色工業、43(4)、20(1995))では0.1〜10%(w/w)が適当である。なお、タンパク質系繊維をあらかじめプロテアーゼ等により酵素処理を行うことにより、天然タンパク質の固着量を高めることができる。
【0015】
タンパク質系繊維への上記防虫加工を実施する場合、工程上の制限はなく、スカーリング工程、染色工程、仕上加工工程等の任意の段階で実施することができる。さらに、防虫性を付与するタンパク質系繊維の形態についても制限はなく、繊維状のばら毛やトップ、粗糸、織糸、編糸等糸状のもの、フェルトのような不織布から織物や編地まで加工できる他、縫製品への加工も可能である。このような繊維加工品に対して防虫加工を実施する場合、BT菌体等、好適には固着剤と混合または分散させたものを噴霧したり浸漬すること等により該繊維加工品に固着させればよい。
さらに、上記繊維加工品のドライクリーニング時に、ドライクリーニング液に本発明の防虫剤を微量含有させることによって防虫加工を行うことも可能である。
【0016】
本発明の方法により防虫性を付与したタンパク質系繊維は、ヒメカツオブシムシ、ヒメマルカツオブシムシ等のカツオブシムシ類の食害を著しく低減させることができ、しかも人畜および環境に無害である。その上、本発明の防虫剤並びに固着剤がいずれもタンパク質であるため、これらを固着させる前後でタンパク質系繊維の外観上および風合いの変化が少ない。さらに、固着後の該繊維は強伸度が大きくなるという特徴を有している。
しかも、本発明による防虫加工を施したタンパク質系繊維で縫製品等の繊維加工品を製造する場合、縫い目の近辺に発生する縫いじわであるパッカリングの発生を抑えることができ、しわ回復性や寸法安定性が高い上に、形態安定性の優れた繊維製品の製造が可能となる。
【0017】
【実施例】
次に、本発明を実施例等により詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
製造例1
バチルス・チューリンゲンシスSSK−10(FERM BP−6162)をペプトン2.25%、ブドウ糖0.3%、リン酸一カリウム1.2%、リン酸二カリウム1.5%、硫酸マグネシウム7水和物0.0123%、硫酸マンガン7水和物0.002%、硫酸亜鉛7水和物0.00014%、硫酸第一鉄7水和物0.002%および塩化カルシウム2水和物0.0184%を含有する液体培地で30℃にて2日間培養した。培養物から採取したBT菌体に結晶タンパク質が存在することを顕微鏡観察によって確認した後、常法により遠心分離を行い、集菌した。こうして得た菌体をスプレードライヤーで乾燥して粉末状のBT菌体を得た(以下、BT乾燥物と称する。)。
【0018】
実施例1
JIS 染色堅牢度試験用添付白布(羊毛)を25mm×12.5mmに切断し、この白布に製造例1で得たBT乾燥物または市販されている各種防虫剤の水希釈液0.50.mlをスプレーガン(0.8kg/m2)にて散布した。なお、使用した市販の防虫剤はクロルニコチル系(商品名:アドマイヤー水和剤、日本バイエルアグロケム社製)、合成ピレスロイド系(商品名:アグロスリン水和剤、住友化学工業社製)および有機リン系(商品名:オルトラン水和剤、武田薬品工業社製)である。
この白布を一昼夜風乾した後、重量を測定し、直径5cmのプラスチックカップに入れ、5頭のヒメカツオブシムシ幼虫を放虫した。次いで、カップに蓋をして温度25℃、湿度65%の暗黒下で18日の飼育試験を行った
飼育終了後、白布の重量を測定し、実験開始時の白布の重量と比較して減量率を求め、これを食害率とした。また、穴評価はIWS法により行い、A:検出可能な損傷がないもの、B:糸あるいは繊維が部分的に切断されているもの、C:小さな穴が少しあるもの、D:幾つかの大きな穴があるもののいずれかに判定した。結果を第1表に示す。
表から明らかなように、市販の防虫剤に比べ、BT乾燥物には優れた羊毛の食害抑制効果が認められた。
【0019】
【表1】
【0020】
製造例2
羊毛1gに8M尿素溶液100mlおよび2−メルカプトエタノール0.5mlを加え、水酸化カリウム溶液でpHを10.5に調整した。この羊毛懸濁液を40℃、100r.p.m.にて72時間旋回振とうした。
その後、分画分子量3500の透析チューブ(スペクトラム社製)を用い、72時間透析した。透析終了後、透析チューブ内容液を集め、プロテアーゼN(天野製薬社製)を羊毛重量当たり1%添加し、50℃で80r.p.m.にて2時間処理した。続いて、90℃で10分処理して酵素を失活させ、羊毛分解物を得た。
得られた羊毛分解物の分子量分布を液体クロマトグラフ(インテリジェントHPLCシステム/Gulliverシリーズ、日本分光社製)、ゲル濾過カラム(Biofine PO-700K-L カラム、日本分光社製)にて調べたところ、羊毛分解物の平均分子量は22000であった。このものを羊毛ケラチンと称する。
【0021】
製造例3
絹20gに40%塩化カルシウム溶液100mlを加え、5時間煮沸した。その後、分画分子量3500の透析チューブ(スペクトラム社製)を用いて、72時間透析した。次に、透析チューブ内容液を集め、プロテアーゼS(天野製薬社製)を絹重量当たり1%添加し、50℃、80r.p.m.にて2時間処理した。続いて、90℃で10分処理して酵素を失活させた。
得られた絹分解物の分子量分布を製造例2と同様にして調べたところ、分子量分布に3つのピークがあり、平均分子量はそれぞれ18000,12300および6000であった。これらを絹フィブロインと称する。
【0022】
試験例1
羊毛布帛(200mm×200mm)にプロテアーゼNL(天野製薬社製)を酵素添加量10%o.w.f.、浴比1:30で添加し、50℃で80r.p.m.の条件で30分間振とう処理した。続いて、90℃で15分処理して酵素を失活させた。この布帛に対し吸尽法またはパッド法により、製造例2で得た羊毛ケラチン、製造例3で得た絹フィブロインまたは平均分子量29000の市販コラーゲン(商品名:HCP M−15、新田ゼラチン社製)を固着させた。使用した天然タンパク質の濃度は、羊毛ケラチン2.63%、絹フィブロイン3.85%、コラーゲン5.00%とした。
【0023】
吸尽法は、固着剤使用量50%o.w.f.、浴比1:30、処理温度50℃、処理時間30分の条件で振とう培養機(120r.p.m.)を用いて実施した。
また、パッド法は、固着剤濃度5%(w/w)で、ピックアップ率80%(マングル絞率)で行った。
続いて、加熱固着は乾熱加熱法(90℃で30分)または湿熱加熱法(バキューム6分、スチーム80℃で30分、バキューム6分)で行った。
羊毛布帛への天然タンパク質の固着量は、処理前後における羊毛布帛の重量変化を絶乾法により測定して求めた。すなわち、試料を温度105±2℃の乾燥機中に放置して恒温に至らせることにより求めた。
その結果、第2表に示したように、すべての試験区で羊毛布帛への天然タンパク質の固着が認められた。特に、羊毛ケラチンおよび絹フィブロインはプロテアーゼNLによる酵素処理を行うことにより固着量が高まること、固着方法としては吸尽法よりもパッド法が高い固着量を示すことが分かった。なお、表中のE0はプロテアーゼNLによる酵素処理を行わなかったもの、E10は酵素処理を行ったもの、Qは吸尽法、Pはパッド法を表している。
【0024】
【表2】
【0025】
試験例2
製造例2で得た羊毛ケラチン、製造例3で得た絹フィブロインおよび平均分子量29000の市販コラーゲン(商品名:HCP M−15、新田ゼラチン社製)を固着剤として用い、羊毛糸の強伸度を測定した。まず、前記固着剤を梳毛糸(2/60)に対して20%o.w.f.添加し、試験例1と同様に吸尽法で固着させた。続いて、湿熱加熱法(バキューム6分、スチーム80℃で30分、バキューム6分)で加熱固着させた。
このようにして得た固着剤を固着させた羊毛糸の強伸度を、JIS L1095 7.5.1 (定速伸長型)に従って求めた。結果を第3表に示す。第3表に示すように、天然タンパク質を付着させることにより羊毛糸の強力および伸度が向上した。
【0026】
【表3】
【0027】
試験例3
製造例2で得た羊毛ケラチンを固着剤として用い、試験例1と同様にパッド法(固着剤濃度5%(w/w))および乾熱加熱法(90℃で30分)により、製造例1で得たBT乾燥物をJIS 染色堅牢度試験用添付白布(羊毛)に8%濃度で付着させた。
このBT乾燥物が付着した羊毛を590℃で3秒間の熱分解処理(JHP−22型キュリーポイントパイロライザー、日本分析工業社製)を行った後、ガスクロマトグラフ(GC−14APTF、島津製作所製)により分析した。なお、対照として酵素処理のみの羊毛および固着剤を使用せずBT乾燥物を固着処理した羊毛についても同様に分析した。結果を図1に示す。図は、熱分解ガスクロパイログラムである。図中のAとBは対照区で、Aは酵素処理のみの羊毛、Bは固着剤を使用せずBT乾燥物を固着処理した羊毛を示し、Cは試験区の羊毛を示す。また、対照区の固着剤を使用せずBT乾燥物を固着処理した羊毛について、JIS L 0217 105法により10回洗濯した後のものについても同様に熱分解ガスクロパイログラムで分析した。結果を図2に示す。
図1Cに示すように、試験区の場合は羊毛にBT乾燥物が固着していることが確認された。また、図2に示すように、固着剤を使用せずBT乾燥物を付着処理した羊毛を10回洗濯した後は、BT乾燥物の残存が認められなかった。これに対して、図示していないが、試験区(C)の場合は、同様に洗濯した後においても、洗濯前と同等量のBT乾燥物が残存しており、強固に固着していることが確認された。
【0028】
実施例2
本発明により毛織物を試作し、縫製することにより製品化する実用化試験を行った。原反には、経糸に梳毛糸(番手:2/72)、緯糸に梳毛糸(番手:1/40)を用いたカルゼ組織の毛織物を洗絨や煮絨等の標準的な整理方法で処理した後、酵素処理をプロテーゼNL(天野製薬社製)を10%o.w.f.用いて、50℃で30分間液流染色機で行った。
続いて、酵素の失活処理を兼ねてレベリングタイプの酸性染料により反染めを行った。染色条件は、染料がサンドブルー E−HRNL(サンド社製)を0.037%o.w.f.、サンドイエロー E−2GSN(サンド社製)を0.253%o.w.f.、サンドレッド E−HU(サンド社製)を3.4%o.w.f.、助剤として無水亡硝(四国化成社製)を8%o.w.f.、濃硫酸(関東化学社製)を2.5%o.w.f.、アラボンSCN−150(バイエル社製)を1.0%o.w.f.用い、100℃で50分間染色した。
さらに、染色終了後に防虫加工を施した。加工条件は、製造例1で調製したBT乾燥物の0.5%溶液を5%o.w.f.用いて、試験例1と同様に吸尽法で布に固着させた。このとき、布へのBT乾燥物の固着効果を上げる目的で、製造例2で得た羊毛ケラチンの加水分解物(平均分子量22,000)を5%o.w.f.加工浴に添加した。防虫加工終了後の布は、固着処理加熱を兼ねた乾燥を行った後、シャーリング、蒸絨等の整理を施して防虫加工生地に仕上げた。
【0029】
次に、上記の防虫加工したタンパク質系繊維の生地を原料として、婦人用スーツ上下を試作した。この生地の風合いはソフトでしなやかであるため、縫い目のパッカリングが発生しにくく、結果として可縫性が優れた、仕立てばえのよい縫製品を作成することができた。さらに、本発明の防虫加工法はタンパク質のみを用いているため、繊維製品を作成した場合に、シワ回復性や寸法安定性が高く、形態安定性の優れた繊維製品の製造が可能となった。
【0030】
【発明の効果】
本発明によりバチルス・チューリンゲンシスの菌体もしくは該菌が産生する殺虫性タンパク質を有効成分とした防虫剤が提供され、この防虫剤でタンパク質系繊維を処理することにより、カツオブシムシ類に対して防虫効果を有するタンパク質系繊維を製造できる。その上、防虫加工したタンパク質系繊維の外観や風合の変化が少なく、強伸度が大きくなる特徴を有している。
本発明の防虫剤は、人畜および環境に悪影響を及ぼすことなく害虫にのみ高い毒性を発揮する。この防虫剤を固着作用のある天然タンパク質と混合または分散して用いることにより、繊維への固着性が改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 Aは酵素処理のみの羊毛、Bは固着剤を使用せずBT菌体の固着加工をした羊毛、Cは固着剤を使用してBT菌体の固着加工をした羊毛の、それぞれの熱分解ガスクロパイログラムである。
【図2】 BT菌体の固着加工をした羊毛(固着剤不使用)の洗濯後の熱分解ガスクロパイログラムである。
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an insecticidal processing method for protein fibers, and more particularly to an insecticide for protein fibers, and an insecticidal processing method for protein fibers treated with the insecticide. More particularly cells of Bacillus thuringiensis (Bacillus t huringiensis) (hereinafter, sometimes abbreviated as BT cells.) Or fungus protein fiber protectant agents and insecticidal protein active ingredient to produce and The present invention relates to an insect repellent processing method for protein fibers treated with the insect repellent.
[0002]
[Prior art]
Protein-based fibers, especially wool and animal hair, have the characteristics that they are more resistant to wrinkling, do not lose shape, are porous, flexible, light and warm. The fibers are also used in felt products because they absorb and diverge moisture gradually and have a compaction property.
However, since it is a protein fiber, it has a drawback that it is susceptible to insect damage, and is a typical fiber that needs an insect repellent treatment along with silk.
[0003]
Known insect pests that damage protein fibers include moths, moths, mosenga, cicadas, and larvae, which are harmful to the fibers during the larval stage. Among these pests, the Himekatsuobushimushi has been established in Japan for a long time, and Himemarukabushimushishi are widely distributed throughout the world, both of which are seriously damaging to the wool and animal hair industry.
[0004]
Pesticides that feed on these protein fibers can be broadly classified as follows: Do not give pests a growing environment by cleaning, etc., or use storage conditions such as CA (Controlled Atmosphere) or low-temperature storage methods, or high-temperature treatment methods. There are a method to pay attention to and a method using a control agent.
Pesticides include preventives and pesticides. Specific examples of preventives include sublimable insecticides (paradichlorobenzene, naphthalene, camphor, etc.), transpiration agents (empensulin, allethrin, dichlorvos, etc.), insecticide processed paper ( Arelesrin, permethrin, diazinon, fenitrothion, etc.) and insect repellents (mitine FF, Eulan U33, Gardna, allesrin, permethrin, etc.).
In addition, fumigants (methyl bromide, hydrogen phosphide, ethylene oxide, etc.), fumigants (fenitrothion, permethrin, etc.), contact insecticides (fenitrothion, fenthion, chlorpyrifosmethyl, dichlorvos, diazinon, permethrin, etc. )It has been known.
[0005]
Among the above-mentioned preventive agents, the insect repellent is used as one of the insect repellent measures for protein fiber products such as clothes and carpets, at the product manufacturing stage and after washing and cleaning of the products. As this insect repellent, a dieldrin-based compound has been conventionally used, but its use is practically prohibited due to toxicity to humans and fish. Therefore, at present, halogenated diphenylurea derivatives (mitine FF), phosphonium compounds (eulan U33), phenyl phosphate compounds (Gardner), pyrethroid compounds (aresulin) and the like are mainly used.
However, there is a demand for the development of insecticides that are less toxic to human livestock and superior in durability than the insecticides described above, and bromine-containing organic compounds, silicon-containing organic compounds, surfactants, etc. have been studied. However, in particular, from the viewpoint of low toxicity to the human body, a satisfactory one has not been obtained.
[0006]
On the other hand, the insect repellent treatment of wool and animal hair is performed in a dyeing process, a scouring (washing) process, a yarn felting process, a batch solvent process, and the like. Among these, the insect repellent processing in the dyeing step is to add an insect repellent (control agent) to the dye bath and to give the insect repellent to wool and animal hair together with the dye. The treatment in the scouring step is a method in which an insect repellent is introduced at the final stage of the continuous washing step and adhered to wool or the like. The application of insect repellents in these processes is most often carried out because it is economically superior.
In these methods, in order to use an insect repellent having a small fixing force in the above-mentioned process, it is necessary to use it mixed with an appropriate fixing agent. However, in view of the fact that there are no adverse effects on human livestock and the environment, there are no known drugs and methods that are sufficiently satisfactory.
[0007]
In addition, the insect repellent treatment in the yarn felting process may result in non-uniform adsorption of the repellent and may require special processing containers. Moreover, this method is a special process that is applied only during felting.
The batch solvent process is a special method that uses a dry cleaning solvent because a special insect repellent is used. In addition, since a solvent is used in this method, there are concerns about adverse effects on livestock and the environment.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, an object of the present invention is to develop a means for imparting insect repellency to protein fibers without adversely affecting human livestock and the environment. That is, to develop an insecticide for protein fiber that can effectively control the pests without adversely affecting human livestock and the environment, and a method for imparting insecticide to protein fiber using the insecticide. .
[0009]
In the present invention, BT cells or insecticidal proteins produced by the bacteria are used as insect repellents. BT cells were first isolated as a pathogen against silkworms in 1901 and are known to produce crystalline insecticidal proteins. The protein is non-toxic even when inoculated into the body fluid of insects, and only exhibits toxicity when eaten and digested by insects. In addition, BT cells and insecticidal proteins are very specific, exhibiting insecticidal activity against specific insects, and are therefore highly safe for human livestock.
Since it has such characteristics, BT cells are used as a kind of biological pesticide, and it is approved to use the live fungus for raw food vegetables such as cruciferous vegetables.
However, no BT cells or insecticidal proteins that are effective against cutworms that damage protein fiber have been found.
As a result of intensive studies, the present inventors have found that Bacillus thuringiensis SSK-10 strain (FERM BP-6162) has a strong insecticidal activity against cutworms, insecticidal proteins produced by the fungus Have the same action, and by mixing them with a substance (binder) used for proper fixation, they can be effectively fixed to protein fibers. Based on this, the present invention has been completed.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The present invention described in claim 1 contains a microbial cell of Bacillus thuringiensis SSK-10 strain (FERM BP-6162) or an insecticidal protein produced by the bacterium as an active ingredient, and has an insecticidal effect against cutworms An insect repellent for protein fibers having The present invention according to claim 2 comprises, as an active ingredient, a bacterial cell of Bacillus thuringiensis SSK-10 strain (FERM BP-6162) or an insecticidal protein produced by the fungus mixed or dispersed in a natural protein. It is an insect repellent for protein fibers that contains and has an insect repellent effect against cutworms. The present invention according to claim 3 is the insect repellent according to claim 2, wherein the natural protein is at least one of wool keratin, silk fibroin and collagen. The present invention according to claim 4 is the insect repellent according to claim 2, wherein the natural protein has an average molecular weight of 5000 to 30000 obtained by subjecting at least one of wool keratin, silk fibroin and collagen to protease treatment. is there. The present invention according to claim 5 is an insect repellent processing method for protein fibers, characterized by treating protein fibers with the insect repellent according to claim 1 or 2. The invention according to claim 6 is the method according to claim 5, wherein the protein fiber is pretreated with protease. The invention according to claim 7 is a method for producing a protein fiber, which comprises blending an insect repellent for protein fiber with an insect repellent effect against the cuticle beetle according to claim 1 or 2. The invention according to claim 8 is the method according to claim 7, wherein the cutlet worm is a chickworm worm and / or a dipworm. The invention according to claim 9 is a protein-based fiber having an insect repellent effect against cutworms treated with the insect repellent according to claim 1 or 2. The invention according to claim 10 is a processed fiber product using the protein fiber according to claim 9 as a raw material.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The insect repellent for protein fiber of the present invention comprises BT cells or an insecticidal protein produced by the cells as an active ingredient. Among BT cells, Bacillus thuringiensis SSK-10 strain (FERM BP-6162) is particularly preferable.
BT cells can be obtained by culturing by a conventional method using a medium in which the present bacteria can sufficiently grow. BT cells are usually dried and used as a powder. Moreover, an insecticidal protein can be obtained by separating from the cells by an appropriate means.
[0012]
The amount of BT cells or the insecticidal protein produced by the cells may be appropriately determined in consideration of the purpose of use, the type of the target protein fiber, etc., but generally BT cells are used. In this case, 50 to 50000 mg per kg of protein fiber, preferably about 200 to 10000 mg, and when using an insecticidal protein, 5 to 12500 mg per kg of protein fiber, preferably about 20 to 2500 mg may be used as a guide.
[0013]
A sufficient amount of BT cells and insecticidal protein cannot be fixed to protein fibers. Therefore, it is preferable to use it together with a fixing agent in order to fix a sufficient amount of BT cells and insecticidal protein to protein fibers without adversely affecting human livestock and the environment.
Natural protein is effective as a fixing agent for fixing BT cells and insecticidal proteins to protein fibers. There are no particular restrictions on the natural protein that can be used, and various proteins can be used. For example, wool keratin, silk fibroin, collagen and the like are preferable. In particular, a natural protein treated with a protease and having an average molecular weight of 5000 to 30000 is effective. If the average molecular weight exceeds 30000, the fixing efficiency to the fiber will be low, and if the average molecular weight is less than 5000, the protein fiber will penetrate into the inside of the protein fiber. Is not preferable because it cannot be efficiently fixed to the fiber.
[0014]
By making these natural proteins coexist with BT cells and insecticidal proteins during various processing of protein fibers, insect processing is performed without deteriorating the texture of the protein fibers and without adversely affecting human livestock and the environment. Can be implemented. When BT cells that are insect repellents or insecticidal proteins produced by the fungi are used in combination with natural proteins, the method is not particularly limited. For example, both are mixed, preferably BT cells are used as natural proteins. The dispersion can be carried out by adhering to the protein fiber by the exhaust method or the pad method. Here, there is no particular limitation on the amount of the natural protein used as the fixing agent. For example, in the exhaust method (dyeing industry, 43 (4), 20 (1995)), 5-50% owf, pad method (dyeing industry) 43 (4), 20 (1995)) is suitably 0.1 to 10% (w / w). In addition, the amount of natural protein can be increased by subjecting the protein fiber to an enzyme treatment with a protease or the like in advance.
[0015]
When carrying out the above insect-repellent processing on protein fibers, there is no restriction on the process, and it can be carried out at any stage such as a scouring process, a dyeing process, and a finishing process. Furthermore, there are no restrictions on the form of protein fiber that provides insect repellent properties, from fibrous loose hair, tops, yarns such as rovings, weaving yarns, knitting yarns, and nonwoven fabrics such as felt to woven fabrics and knitted fabrics. In addition to processing, it can also be processed into sewing products. When insecticidal processing is carried out on such a fiber processed product, it is fixed to the fiber processed product by spraying or immersing BT cells, etc., preferably mixed or dispersed with a fixing agent. That's fine.
Furthermore, at the time of dry cleaning of the above-mentioned fiber processed product, it is possible to carry out insect repellent processing by adding a trace amount of the insect repellent of the present invention to the dry cleaning liquid.
[0016]
The protein-based fiber imparted with insect repellent properties by the method of the present invention can remarkably reduce the damage caused by cutworms such as Himekaobushimushi and Himemarukabushimushi, and is harmless to humans and the environment. In addition, since both the insect repellent and the fixing agent of the present invention are proteins, there is little change in the appearance and texture of the protein fiber before and after fixing them. Further, the fiber after fixing has a characteristic that the strength and elongation become large.
In addition, when producing processed fiber products such as sewn products with protein-based fibers that have been subjected to insect repellent treatment according to the present invention, it is possible to suppress the occurrence of puckering, which is a wrinkle generated in the vicinity of the seam, and to recover wrinkles. In addition, it is possible to produce a fiber product having high dimensional stability and excellent shape stability.
[0017]
【Example】
Next, although an example etc. explain the present invention in detail, the present invention is not limited to these.
Production Example 1
Bacillus thuringiensis SSK-10 (FERM BP-6162) with 2.25% peptone, 0.3% glucose, 1.2% monopotassium phosphate, 1.5% dipotassium phosphate, magnesium sulfate heptahydrate 0.0123%, manganese sulfate heptahydrate 0.002%, zinc sulfate heptahydrate 0.00014%, ferrous sulfate heptahydrate 0.002% and calcium chloride dihydrate 0.0184% For 2 days at 30 ° C. After confirming the presence of the crystal protein in the BT cells collected from the culture by microscopic observation, the cells were collected by centrifugation according to a conventional method. The bacterial cells thus obtained were dried with a spray dryer to obtain powdered BT bacterial cells (hereinafter referred to as BT dried product).
[0018]
Example 1
JIS Dye Fastness Test Attached White Cloth (Wool) is cut into 25 mm x 12.5 mm, and BT dried product obtained in Production Example 1 or various commercially available insect repellent water dilutions 0.50.ml Was sprayed with a spray gun (0.8 kg / m 2 ). The commercially available insect repellents used are chlornicotil (trade name: Admeier wettable powder, manufactured by Bayer Agrochem Japan), synthetic pyrethroid (trade name: agrosulin wettable powder, manufactured by Sumitomo Chemical Co., Ltd.) and organic phosphorus. System (trade name: Ortran wettable powder, manufactured by Takeda Pharmaceutical Company Limited).
The white cloth was air-dried all day and night, and then weighed and placed in a plastic cup having a diameter of 5 cm to release 5 chickworm larvae. Next, the cap was covered and the breeding test was conducted for 18 days in the dark at a temperature of 25 ° C. and a humidity of 65%. After the breeding, the weight of the white cloth was measured, and the weight was reduced compared to the weight of the white cloth at the start of the experiment. The rate was determined and this was taken as the eating damage rate. Also, hole evaluation is performed by the IWS method. A: No detectable damage, B: Partially cut yarn or fiber, C: Some small holes, D: Some large Judged as one of the holes. The results are shown in Table 1.
As is apparent from the table, compared to commercially available insect repellents, the dried BT product was found to have a superior effect on wool damage.
[0019]
[Table 1]
[0020]
Production Example 2
To 1 g of wool, 100 ml of 8M urea solution and 0.5 ml of 2-mercaptoethanol were added, and the pH was adjusted to 10.5 with potassium hydroxide solution. This wool suspension was swirled for 72 hours at 40 ° C. and 100 rpm.
Then, it dialyzed for 72 hours using the dialysis tube (made by a spectrum company) of the molecular weight cut off 3500. After completion of dialysis, the dialysis tube contents were collected, protease N (manufactured by Amano Pharmaceutical Co., Ltd.) was added at 1% per wool weight, and treated at 50 ° C. and 80 rpm for 2 hours. Subsequently, the enzyme was inactivated by treatment at 90 ° C. for 10 minutes to obtain a wool degradation product.
The molecular weight distribution of the obtained wool degradation product was examined with a liquid chromatograph (intelligent HPLC system / Gulliver series, manufactured by JASCO Corporation) and a gel filtration column (Biofine PO-700K-L column, manufactured by JASCO Corporation). The average molecular weight of the wool degradation product was 22,000. This is called wool keratin.
[0021]
Production Example 3
100 ml of 40% calcium chloride solution was added to 20 g of silk and boiled for 5 hours. Then, it dialyzed for 72 hours using the dialysis tube (made by a spectrum company) of the molecular weight cut off 3500. Next, the contents of the dialysis tube were collected, and protease S (Amano Pharmaceutical Co., Ltd.) was added at 1% per silk weight and treated at 50 ° C. and 80 rpm for 2 hours. Subsequently, the enzyme was inactivated by treatment at 90 ° C. for 10 minutes.
When the molecular weight distribution of the obtained silk decomposition product was examined in the same manner as in Production Example 2, the molecular weight distribution had three peaks, and the average molecular weights were 18,000, 12300, and 6000, respectively. These are referred to as silk fibroin.
[0022]
Test example 1
Protease NL (manufactured by Amano Pharmaceutical Co., Ltd.) was added to a woolen fabric (200 mm × 200 mm) at an enzyme addition amount of 10% owf and a bath ratio of 1:30, followed by shaking treatment at 50 ° C. and 80 rpm for 30 minutes. Subsequently, the enzyme was inactivated by treatment at 90 ° C. for 15 minutes. The wool keratin obtained in Production Example 2, silk fibroin obtained in Production Example 3, or commercially available collagen having an average molecular weight of 29000 (trade name: HCP M-15, manufactured by Nitta Gelatin Co., Ltd.) ) Was fixed. The concentrations of the natural protein used were 2.63% wool keratin, 3.85% silk fibroin, and 5.00% collagen.
[0023]
The exhaustion method was carried out using a shaking incubator (120 rpm) under the conditions that the amount of fixing agent used was 50% owf, the bath ratio was 1:30, the treatment temperature was 50 ° C., and the treatment time was 30 minutes.
Further, the pad method was performed with a fixing agent concentration of 5% (w / w) and a pickup rate of 80% (mangle drawing rate).
Subsequently, heat fixation was performed by a dry heat method (90 ° C. for 30 minutes) or a wet heat method (vacuum 6 minutes, steam 80 ° C. for 30 minutes, vacuum 6 minutes).
The amount of natural protein adhering to the wool fabric was determined by measuring the change in the weight of the wool fabric before and after the treatment by the absolutely dry method. That is, it was determined by allowing the sample to stand in a drier at a temperature of 105 ± 2 ° C. to reach a constant temperature.
As a result, as shown in Table 2, fixation of the natural protein to the wool fabric was observed in all test sections. In particular, wool keratin and silk fibroin were found to increase the amount of fixation by performing enzyme treatment with protease NL, and the pad method showed a higher amount of fixation than the exhaust method. In the table, E0 indicates that the enzyme treatment with protease NL is not performed, E10 indicates that the enzyme treatment is performed, Q indicates the exhaust method, and P indicates the pad method.
[0024]
[Table 2]
[0025]
Test example 2
Using the wool keratin obtained in Production Example 2, silk fibroin obtained in Production Example 3 and commercially available collagen having an average molecular weight of 29000 (trade name: HCP M-15, manufactured by Nitta Gelatin Co., Ltd.) as a sticking agent, The degree was measured. First, 20% owf of the fixing agent was added to the worsted yarn (2/60), and fixed by the exhaust method in the same manner as in Test Example 1. Subsequently, it was heat-fixed by a wet heat method (vacuum 6 minutes, steam 80 ° C. for 30 minutes, vacuum 6 minutes).
The high elongation of the wool yarn to which the fixing agent thus obtained was fixed was determined according to JIS L1095 7.5.1 (constant speed extension type). The results are shown in Table 3. As shown in Table 3, the tenacity and elongation of the wool yarn were improved by attaching the natural protein.
[0026]
[Table 3]
[0027]
Test example 3
Using the wool keratin obtained in Production Example 2 as a sticking agent, the same as in Test Example 1, using the pad method (sticking agent concentration 5% (w / w)) and dry heat heating method (90 ° C. for 30 minutes) The dried BT obtained in 1 was attached to an attached white cloth (wool) for JIS dyeing fastness test at a concentration of 8%.
The wool with the dried BT adhered thereto was subjected to a thermal decomposition treatment (JHP-22 type Curie Point Pyrolyzer, manufactured by Nihon Analytical Industrial Co., Ltd.) at 590 ° C. for 3 seconds, and then a gas chromatograph (GC-14APTF, manufactured by Shimadzu Corporation). Was analyzed. As a control, the same analysis was performed on the wool treated with only enzyme treatment and the wool treated with the dried BT without using the fixing agent. The results are shown in FIG. The figure is a pyrolysis gas clopyrogram. In the figure, A and B are the control group, A is the wool treated only with the enzyme treatment, B is the wool treated with the BT dry substance without using the fixing agent, and C is the wool of the test group. In addition, for the wool that had been subjected to the fixing treatment of the dried BT product without using the fixing agent in the control group, the wool after washing 10 times by the JIS L 0217 105 method was similarly analyzed by pyrolysis gas cropyrogram. The results are shown in FIG.
As shown in FIG. 1C, in the case of the test section, it was confirmed that the dried BT was fixed to the wool. Moreover, as shown in FIG. 2, after washing the wool which adhered the BT dry substance without using the fixing agent 10 times, the BT dry substance did not remain. On the other hand, although not shown, in the case of the test section (C), even after washing in the same manner, the same amount of BT dry matter as before washing remains and is firmly fixed. Was confirmed.
[0028]
Example 2
A trial for practical use was carried out in which a woolen woven fabric was prototyped and sewn according to the present invention. The raw fabric is treated with a standard arrangement method such as washing and boiled knitted wool fabric with a Karze structure using eyelash yarn (count: 2/72) for warp and eyelash yarn (count: 1/40) for weft. Then, the enzyme treatment was performed with a liquid dyeing machine at 50 ° C. for 30 minutes using 10% owf of prosthesis NL (Amano Pharmaceutical Co., Ltd.).
Subsequently, anti-dying was carried out with a leveling type acidic dye which also serves as an enzyme deactivation treatment. The dyeing conditions are: 0.037% owf for the sand blue E-HRNL (Sand), 0.253% owf for Sand Yellow E-2GSN (Sand), Sand Red E-HU (Sand) 3.4% owf, 8% owf anhydrous silica (manufactured by Shikoku Kasei Co., Ltd.) as an auxiliary agent, 2.5% owf concentrated sulfuric acid (manufactured by Kanto Chemical Co., Inc.), 1 arabon SCN-150 (manufactured by Bayer) Stained at 100 ° C. for 50 minutes using 0.0% owf.
Furthermore, insecticidal treatment was applied after dyeing. As processing conditions, the 0.5% solution of the dried BT prepared in Production Example 1 was fixed to the fabric by the exhaust method in the same manner as in Test Example 1 using 5% owf. At this time, the wool keratin hydrolyzate (average molecular weight 22,000) obtained in Production Example 2 was added to a 5% owf processing bath for the purpose of increasing the effect of fixing the dried BT to the cloth. After the insect repellent finish, the fabric was dried while also serving as a fixing treatment, and then subjected to arrangement such as shirring and steaming to finish an insect repellent fabric.
[0029]
Next, using the above-described insect-proof protein fiber fabric as a raw material, an upper and lower suit for a woman was prototyped. Since the texture of the fabric is soft and supple, puckering of the seam is unlikely to occur, and as a result, a well-made sewn product with excellent sewability could be created. Furthermore, since the insect repellent processing method of the present invention uses only protein, when producing a fiber product, it is possible to produce a fiber product with high wrinkle recovery and dimensional stability and excellent shape stability. .
[0030]
【The invention's effect】
INDUSTRIAL APPLICABILITY The present invention provides an insect repellent comprising, as an active ingredient, a Bacillus thuringiensis cell or an insecticidal protein produced by the fungus. By treating protein fiber with this insect repellent, an insect repellent effect on cutworms Can be produced. In addition, the appearance and texture of the protein fiber processed with insect repellent is small, and the strength and elongation are increased.
The insect repellent of the present invention exhibits high toxicity only to pests without adversely affecting human livestock and the environment. By using this insect repellent mixed or dispersed with a natural protein having a sticking action, the sticking to fibers is improved.
[Brief description of the drawings]
[Fig. 1] A is wool with enzyme treatment only, B is wool with BT cells fixed without using a fixing agent, and C is wool with BT cells fixed with a fixing agent. This is a pyrolysis gas chromopyrogram.
FIG. 2 is a pyrolysis gas cropyrogram after washing of wool (fixing agent not used) on which BT cells have been fixed.

Claims (10)

バチルス・チューリンゲンシスSSK−10株(FERM BP−6162)の菌体もしくは該菌が産生する殺虫性タンパク質を有効成分として含有し、カツオブシムシ類に対して防虫効果を有するタンパク質系繊維用防虫剤。Bacillus thuringiensis SSK-10 strain (FERM BP-6162) or an insecticidal protein produced by the fungus as an active ingredient, and an insecticide for protein fibers that has an insecticidal effect against cutworms . バチルス・チューリンゲンシスSSK−10株(FERM BP−6162)の菌体もしくは該菌が産生する殺虫性タンパク質を天然タンパク質に混合または分散させたものを有効成分として含有し、カツオブシムシ類に対して防虫効果を有するタンパク質系繊維用防虫剤。Bacillus thuringiensis SSK-10 strain (FERM BP-6162) or an insecticide for protein fibers containing an insecticidal protein produced by the fungus mixed or dispersed in a natural protein as an active ingredient and having an insecticidal effect against cutworms . 天然タンパク質が、羊毛ケラチン、絹フィブロインおよびコラーゲンのうちの少なくとも1種である請求項2記載の防虫剤。  The insect repellent according to claim 2, wherein the natural protein is at least one of wool keratin, silk fibroin and collagen. 天然タンパク質が、羊毛ケラチン、絹フィブロインおよびコラーゲンのうちの少なくとも1種にプロテアーゼ処理を施した平均分子量5000〜30000のものである請求項2記載の防虫剤。  The insect repellent according to claim 2, wherein the natural protein has an average molecular weight of 5,000 to 30,000 obtained by subjecting at least one of wool keratin, silk fibroin and collagen to a protease treatment. タンパク質系繊維を請求項1または2記載の防虫剤で処理することを特徴とするタンパク質系繊維の防虫加工方法。An insect repellent processing method for protein fibers, comprising treating protein fibers with the insect repellent according to claim 1 or 2. タンパク質系繊維をあらかじめプロテアーゼ処理することを特徴とする請求項記載の方法。6. The method according to claim 5 , wherein the protein fiber is pretreated with a protease. 請求項1または2記載のカツオブシムシ類に対して防虫効果を有するタンパク質系繊維用防虫剤を配合することを特徴とするタンパク質系繊維の製造方法。A method for producing a protein fiber, which comprises blending an insect repellent for protein fiber having an insect repellent effect against the cuticle beetle according to claim 1 or 2. カツオブシムシ類が、ヒメカツオブシムシおよび/またはヒメマルカツオブシムシである請求項記載の方法。The method according to claim 7 , wherein the cutlet worm is Himekatsu beetle and / or Himemaru cutworm. 請求項1または2記載の防虫剤で処理した、カツオブシムシ類に対して防虫効果を有するタンパク質系繊維。  A protein fiber having an insect repellent effect on cutworms treated with the insect repellent according to claim 1 or 2. 請求項9記載のタンパク質系繊維を原料として用いた繊維加工品。Textile processing products with protein fiber according to claim 9 Symbol mounting as a raw material.
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