JP4129334B2 - Paper making equipment - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この出願の発明は、抄造装置に関するものである。さらに詳しくは、この出願の発明は、プラスチック製織物の搬送シートへの適用を可能にした抄造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
外壁材、屋根材、外構部材等の外装材、及び内壁材等の内装材には、セメント系無機質板が広く用いられている。この無機質板の製造方法の一つに抄造法が知られており、図4に示したような抄造装置が一般に使用されている。
抄造装置は、無端状の連続体に形成され、図中に矢印で示した方向に周回運動する搬送シート(1)と、この搬送シート(1)の裏面下方に位置するサクションボックス(2)を備えている。搬送シート(1)は、例えば、駆動ロール(3)及び従動ロール(4)に巻架し、駆動ロール(3)に加えられる駆動力により所定方向に周回運動することができる。一方、サクションボックス(2)は、その上面部にサクションプレート部(5)を有している。サクションプレート部(5)には、例えば図5に示したように脱水孔(6)が複数形成されており、これら脱水孔(6)は、サクションプレート部(5)の幅方向に延び、図中に矢印で示した搬送シート(1)の移動方向に所定間隔で配置されている。
【0003】
抄造に際しては、図4に示したように、スラリー供給装置(7)から供給される無機質系スラリーよりなるグリーンシートを、搬送シート(1)の上面に載せ、図中の矢印方向に搬送しながら、サクションボックス(2)においてグリーンシートを搬送シート(1)ごとその下方より減圧吸引し、所定の含水量にまで脱水する。
【0004】
このような抄造装置において搬送シート(1)には、フェルト等の不織布が用いられるのが一般的であった。不織布の高い固液分離精度が注目されたためであるが、その一方で、不織布は、スラリー中に原材料として含まれるフィラーによって目詰まりし易く、これを洗浄により除去するのはほとんで不可能であり、また、吸水により寸法変化するという欠点があった。しかも、不織布は、その構成上剛性に乏しく、このため、サクションボックス(2)での減圧吸引に伴ってサクションプレート部(5)の脱水孔(6)内に落ち込み、その結果、搬送するグリーンシートにひび、割れ等のダメージを与えることが多いという問題もあった。
【0005】
そこで、最近、不織布に代え、プラスチック製織物を搬送シート(1)に適用するという試みがなされている。プラスチック製織物は、不織布に比べ、スラリー中のフィラーによっても目詰まりしにくく、目詰まりが発生しても洗浄により容易に除去することができる。また、吸水しにくく、寸法変化が少ない。さらに、プラスチック製織物は、不織布に比べ曲げ剛性が高いため、減圧吸引に伴うサクションプレート部(5)の脱水孔(6)内への落ち込みを抑制することができると期待される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
だが、抄造装置の搬送シート(1)へのプラスチック製織物の適用は緒についたばかりであり、実用化にはさらに詳細に検討する必要がある。
そこで、この出願の発明は、プラスチック製織物の搬送シートへの適用を可能にした抄造装置抄造装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この出願の発明は、上記の課題を解決するものとして、無端状の連続体に形成され、周回運動する搬送シートと、この搬送シートの裏面下方に位置し、複数の脱水孔が形成されたサクションプレート部を上面部に有するサクションボックスを備えた抄造装置において、搬送シートは、通気度80〜 200cc/cm2/sec、かつ目開きが縦横共に0〜 0.5mm(但し、目開きが、縦横共に0となることはない)のプラスチック製織物からなり、裏面が縦糸を主体にして形成されていることを特徴とする抄造装置(請求項1)を提供する。
【0008】
また、この出願の発明の発明は、サクションプレート部において脱水孔は、サクションプレート部の幅方向に延び、かつ搬送シートの移動方向に山形形状を有し、所定間隔で並置されること(請求項2)、並びにサクションプレート部において脱水孔は、搬送シートの移動方向に長く、サクションプレート部の幅、長さの両方向に所定間隔で配置されること(請求項3)をそれぞれ好ましい態様として提供する。
【0009】
以下、図面に沿ってこの出願の発明の抄造装置についてさらに詳しく説明する。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1<a><b>は、各々、この出願の発明の抄造装置における搬送シートの一実施形態を示した要部拡大断面図である。
この出願の発明の抄造装置において搬送シート(1)は、通気度80〜 200cc/cm2/sec、かつ目開きが縦横共に0〜 0.5mm(但し、目開きが、縦横共に0となることはない)のプラスチック製織物からなり、その裏面(8)は、縦糸(9)を主体にして形成されている。
【0011】
プラスチック製織物は、例えば、ナイロン繊維、ビニロン繊維、テトロン繊維等の一般に合成繊維から形成することができる。このプラスチック製織物が、上記の通りの通気度並びに目開きを有する場合に、搬送シート(1)は、十分な固液分離精度を確保することができ、また、無機質系スラリー中に原材料として含まれるフィラーによる目詰まりを解消することができる。通気度が200cc/cm2/sec を超え、又は目開きが 0.5mmを超えると、所要の固液分離精度を確保することはできない。一方、通気度が80cc/cm2/sec未満の場合には、目詰まりが起こり易くなり、また、サクションボックス(2)における減圧吸引に際して、搬送シート(1)の裏面とサクションプレート部(5)の間の抵抗力が大きくなり、搬送シート(1)の裏面が磨耗し易くなる。
【0012】
このようなプラスチック製織物からなる搬送シート(1)は、上記の通りに、その裏面(8)が縦糸(9)を主体にして形成されている。
ここで縦糸(9)が主体であるというのは、図1<a><b>に示したように、搬送シート(1)の裏面(8)を形成する縦糸(9)の本数が、横糸(10)の本数よりも多いことを意味する。図1<a>に示した例では、搬送シート(1)の裏面(8)を形成する縦糸(9)と横糸(10)の本数の比は2:1であり、図1<b>に示した例では、3:1となっている。
【0013】
この出願の発明以前では、搬送シート(1)にプラスチック製織物を使用する場合には、裏面(8)は、図6の要部拡大断面図に示したように横糸(10)を主体にして形成されていた。これは、縦糸(9)が、搬送シート(1)の移動方向に配置され、縦糸(9)に、搬送シート(1)の周回運動時のテンションがかかるためである。搬送シート(1)の裏面(8)は、サクションボックス(2)での減圧吸引に伴い、サクションプレート部(5)の表面に接触する。縦糸(9)にはテンションがかかっていることからも、搬送シート(1)の裏面(8)に磨耗が発生し易いのではと懸念されていたのである。
【0014】
ところがこの大方の予想に反し、図1<a><b>に例示したように、縦糸(9)を主体として搬送シート(1)の裏面(8)を形成しても、搬送シート(1)の裏面(8)に発生する磨耗は、横糸(10)を主体に形成した場合と比較してさほど変わりはなく、むしろ軽減される場合もある。しかも、サクションボックス(2)での減圧吸引に際して、搬送シート(1)がサクションプレート部(5)の脱水孔(6)内へ落ち込むのが抑制される。脱水処理の生産性を上げる等のために減圧度を高くしても、搬送するグリーンシートにひび、割れ等のダメージを与える程の落ち込みは生じない。一方、裏面(8)が横糸(10)を主体にして形成された搬送シート(1)の場合には、サクションプレート部(5)の脱水孔(6)内への落ち込みを十分に抑制することはできない。このため、上面に載せて搬送するグリーンシートにひび、割れ等のダメージが加わり易い。
【0015】
また、裏面(8)が縦糸(9)を主体とすることに起因して、搬送シート(1)の表面(11)は、図1<a><b>に示したように横糸(10)が主体となり、搬送シート(1)の上面上をグリーンシートがスリップするのを防止するのに効果的となる。さらには、プラスチック製織物の縦の目開きを零とすることにより、サクションボックス(2)での減圧吸引に際してリークが発生するのを防止することもできる。リーク防止には搬送シート(1)の幅方向の両端部を樹脂等により目詰めさせることが考えられてもいるが、このような目詰めを行う必要がなくなり、対処容易となる。
【0016】
なお、この出願の発明の抄造装置においては、サクションボックス(2)での減圧吸引に際して、搬送シート(1)の裏面(8)の磨耗をより一層抑制することができるように、サクションプレート部(5)に形成する脱水孔(6)を、図2又は図3に示したような形態とすることができる。
図2は、この出願の発明の抄造装置におけるサクションプレート部の一実施形態を示した平面図である。
【0017】
図2に示したサクションプレート部(5)において、脱水孔(6)は、図5に示した脱水孔(6)と同様に、サクションプレート部(5)の幅方向に延びるものの、図中に矢印で示した搬送シート(1)の移動方向に山形形状を有しており、所定間隔で並置されている。この図2に示したサクションプレート部(5)では、図5に示したサクションプレート部(5)に比べ、減圧吸引に伴う搬送シート(1)の裏面(8)とサクションプレート部(5)表面の間の抵抗力を軽減することができ、縦糸(9)の磨耗が抑制される。
【0018】
図3は、この出願の発明の抄造装置におけるサクションプレート部の別の実施形態を示した平面図である。
図3に示したサクションプレート部(5)において、脱水孔(6)は、図中に矢印示した搬送シート(1)の移動方向に長く、サクションプレート部(5)の幅、長さの両方向に所定間隔で配置されている。特にこの図3に示したサクションプレート部(5)において、脱水孔(6)は、サクションプレート部(5)の幅方向に揃えて配列されると共に、各列間で脱水孔(6)の配置位置が逆転するように配置されている。いわゆる千鳥状の配置としている。
【0019】
この図3に示したサクションプレート部(5)では、図2に示したサクションプレート部(5)よりも、搬送シート(1)の裏面(8)を形成する縦糸(9)が脱水孔(6)と接触する頻度が減少するため、縦糸(9)の磨耗をより一層抑制することができる。
このように脱水孔(6)を搬送シート(1)の移動方向に長くし、サクションプレート部(5)の幅、長さの両方向に所定間隔で配置する場合には、図3に示したような配置に限定されることはない。例えば、サクションプレート部(5)の幅、長さの両方向に同一の配列で配置した、いわゆる格子状とすることもできる。
【0020】
なお、脱水孔(6)は、余り長くなり過ぎると、搬送シート(1)の落ち込みを助長することになるため、その長さは、十分考慮する必要がある。これまで使用されている一般的な抄造装置の場合には、脱水孔(6)の長さは、30mmまでとするのが好ましい。
たとえば以上に示されるこの出願の発明の抄造装置と、この出願の発明以前の抄造装置とにより、実際に抄造し、グリーンシートを作製した例を次に示す。
【0021】
【実施例】
(実施例1〜3、比較例1〜3)
普通ポルトランドセメント(OPC)50%及びシリカ45%からなるセメント組成物に、パルプ5%を添加した原材料を水に分散し、固形分濃度40%の無機質系スラリーを調製した。これを、図4に示したスラリー供給装置(7)から抄造装置の搬送シート(1)に供給してグリーンシートを形成させ、サクションボックス(2)において真空度 300mmHgで減圧吸引して、グリーンシートの脱水処理を行った。抄造速度は、10m/minとした。
【0022】
搬送シート(1)には、実施例1〜3については、以下の表1に示した通気度及び目開きを有するプラスチック製織物からなり、裏面が、図1<a>に示した縦糸(9)と横糸(10)の本数の比が2:1の縦糸(9)を主体にして形成されたものを使用した。
一方、比較例1では、これら実施例1〜3で使用した搬送シート(1)と同様の通気度及び目開きを有するプラスチック製織物としながらも、裏面が、図6に示した横糸(10)を主体としたものを使用した。比較例2では、比較例1で使用した搬送シート(1)よりも通気度及び目開きが大きいプラスチック製織物からなり、裏面が横糸(10)を主体にして形成されたものを使用した。比較例3では不織布を使用した。
【0023】
また、実施例2では、さらに、サクションプレート部(5)に図2に示した山形形状の脱水孔(6)が形成されたものを使用し、実施例3では、図3に示した通りに配置された脱水孔(6)を有するサクションプレート部(5)を使用した。
そして、搬送シート(1)の裏面(8)の磨耗具合を 700時間使用後の状態において測定すると共に、抄造中におけるサクションプレート部(5)の脱水孔(6)内への搬送シート(1)の落ち込みを測定した。また、脱水処理後のグリーンシートの外観をチェックし、これらを合わせ、総合評価した。その結果も表1に合わせて示した。
【0024】
【表1】
【0025】
この表1から明らかなように、実施例1〜3のこの出願の発明の抄造装置では、搬送シート(1)の裏面(8)の磨耗、並びにサクションプレート部(5)の脱水孔(6)内への搬送シート(1)の落ち込みが良好に抑制されていることが確認される。その結果として、脱水処理後のグリーンシートは、品質に優れている。
【0026】
これに対し、実施例1〜3と同じ通気度及び目開きを有するプラスチック製織物としながらも、裏面(8)が横糸(10)を主体にして形成された搬送シート(1)を備えた比較例1の抄造装置では、搬送シート(1)の裏面(8)の磨耗、並びにサクションプレート部(5)の脱水孔(6)内への搬送シート(1)の落ち込みは改善されなかった。脱水処理後のグリーンシートにはひびが若干見られた。
【0027】
比較例2の抄造装置でも、比較例1の抄造装置とほど同様な結果となったが、この抄造装置では、減圧吸引によってグリーンシートの固形分が必要以上に流出してしまい、リークの発生も見られた。比較例3の抄造装置は、不織布からなる搬送シート(1)のために、調べた全ての性能において、実施例1〜3の抄造装置よりも遙かに劣っていた。
【0028】
もちろんこの出願の発明は、以上の実施形態及び実施例によって限定されるものではない。無機質系スラリーの組成及び各成分の配合割合、抄造条件、搬送シートとして適用されるプラスチック製織物の材質等の細部については様々な態様が可能であることは言うまでもない。
【0029】
【発明の効果】
以上詳しく説明した通り、この出願の発明によって、抄造装置に、プラスチック製織物を搬送シートとして適用することが可能となる。固液分離精度は必要かつ十分であり、無機質系スラリー中に含まれるフィラーによる目詰まりは生じにくい。また、減圧吸引に伴う搬送シート裏面の磨耗は軽減され、サクションプレート部の脱水孔への搬送シートの落ち込みも十分に抑制される。グリーンシートを品質良好に脱水処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】<a><b>は、各々、この出願の発明の抄造装置における搬送シートの一実施形態を示した要部拡大断面図である。
【図2】この出願の発明の抄造装置におけるサクションプレート部の一実施形態を示した平面図である。
【図3】この出願の発明の抄造装置におけるサクションプレート部の別の実施形態を示した平面図である。
【図4】抄造装置の概要を示した構成図である。
【図5】サクションプレート部を示した平面図である。
【図6】この出願の発明以前の搬送シートを示した要部拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 搬送シート
2 サクションボックス
3 駆動ロール
4 従動ロール
5 サクションプレート部
6 脱水孔
7 スラリー供給装置
8 裏面
9 縦糸
10 横糸
11 表面[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The invention of this application relates to a papermaking apparatus. More specifically, the invention of this application relates to a papermaking apparatus that can be applied to a conveyance sheet of plastic fabric.
[0002]
[Prior art]
Cement-based inorganic boards are widely used for exterior materials such as outer wall materials, roof materials, exterior members, and interior materials such as inner wall materials. A papermaking method is known as one of the methods for producing the inorganic plate, and a papermaking apparatus as shown in FIG. 4 is generally used.
The paper making apparatus is formed in an endless continuous body, and includes a conveyance sheet (1) that circulates in a direction indicated by an arrow in the figure, and a suction box (2) that is located below the back surface of the conveyance sheet (1). I have. The transport sheet (1) can be wound around, for example, a drive roll (3) and a driven roll (4), and can move in a predetermined direction by a driving force applied to the drive roll (3). On the other hand, the suction box (2) has a suction plate portion (5) on its upper surface. For example, as shown in FIG. 5, a plurality of dewatering holes (6) are formed in the suction plate portion (5), and these dewatering holes (6) extend in the width direction of the suction plate portion (5). Arranged at predetermined intervals in the moving direction of the conveying sheet (1) indicated by an arrow inside.
[0003]
In paper making, as shown in FIG. 4, a green sheet made of an inorganic slurry supplied from a slurry supply device (7) is placed on the upper surface of the conveying sheet (1) and conveyed in the direction of the arrow in the figure. In the suction box (2), the green sheet is sucked together with the conveying sheet (1) under reduced pressure and dehydrated to a predetermined water content.
[0004]
In such a papermaking apparatus, a nonwoven fabric such as felt is generally used for the transport sheet (1). This is because the high solid-liquid separation accuracy of the nonwoven fabric has attracted attention. On the other hand, the nonwoven fabric is easily clogged by the filler contained as a raw material in the slurry, and it is almost impossible to remove it by washing. Also, there is a drawback that the dimensions change due to water absorption. Moreover, the non-woven fabric is poor in rigidity because of its structure. Therefore, the non-woven fabric falls into the dewatering holes (6) of the suction plate portion (5) as a result of vacuum suction in the suction box (2), and as a result, the green sheet to be conveyed There was also a problem that it often caused damage such as cracks and cracks.
[0005]
Therefore, recently, an attempt has been made to apply a plastic fabric to the transport sheet (1) instead of the nonwoven fabric. The plastic fabric is less likely to be clogged by the filler in the slurry than the nonwoven fabric, and even if clogging occurs, it can be easily removed by washing. Moreover, it is hard to absorb water and there is little dimensional change. Furthermore, since the plastic woven fabric has higher bending rigidity than the non-woven fabric, it is expected that the suction of the suction plate portion (5) into the dewatering hole (6) accompanying the suction under reduced pressure can be suppressed.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, the application of plastic fabric to the conveying sheet (1) of the papermaking apparatus has just begun, and it is necessary to study in more detail for practical use.
Accordingly, an object of the invention of this application is to provide a papermaking apparatus that can be applied to a conveyance sheet of a plastic fabric.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the invention of this application is a transport sheet that is formed in an endless continuous body and moves around, and a suction that is located below the back surface of the transport sheet and in which a plurality of dewatering holes are formed. In a paper making apparatus equipped with a suction box having a plate portion on the upper surface, the conveying sheet has an air permeability of 80 to 200 cc / cm 2 / sec, and the opening is 0 to 0.5 mm both vertically and horizontally (however, the opening is both vertically and horizontally) The papermaking apparatus is characterized in that the back surface is formed mainly of warps (Claim 1).
[0008]
In the invention of this application, in the suction plate portion, the dewatering holes extend in the width direction of the suction plate portion and have a mountain shape in the moving direction of the transport sheet, and are juxtaposed at predetermined intervals (claims). 2) In addition, the dewatering holes in the suction plate portion are long in the moving direction of the transport sheet, and are arranged at predetermined intervals in both the width and length directions of the suction plate portion (Claim 3) as a preferable aspect. .
[0009]
Hereinafter, the paper making apparatus of the present invention will be described in more detail with reference to the drawings.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 <a><b> is an enlarged cross-sectional view of a main part showing one embodiment of a conveyance sheet in the papermaking apparatus of the invention of this application.
In the paper making apparatus of the invention of this application, the conveying sheet (1) has an air permeability of 80 to 200 cc / cm 2 / sec and a mesh opening of 0 to 0.5 mm in both vertical and horizontal directions (however, the opening is 0 in both vertical and horizontal directions) The back surface (8) is mainly composed of warp (9).
[0011]
The plastic woven fabric can be formed from generally synthetic fibers such as nylon fibers, vinylon fibers, and tetron fibers. When this plastic fabric has the air permeability and openings as described above, the transport sheet (1) can ensure sufficient solid-liquid separation accuracy and is contained as a raw material in the inorganic slurry. Clogging caused by filler can be eliminated. If the air permeability exceeds 200cc / cm 2 / sec or the opening exceeds 0.5mm, the required solid-liquid separation accuracy cannot be ensured. On the other hand, when the air permeability is less than 80 cc / cm 2 / sec, clogging is likely to occur, and the back surface of the conveying sheet (1) and the suction plate section (5) during vacuum suction in the suction box (2) The resistance force between the two becomes large, and the back surface of the transport sheet (1) is easily worn.
[0012]
As described above, the transport sheet (1) made of such a plastic fabric has a back surface (8) formed mainly of warps (9).
Here, the main reason for the warp yarn (9) is that the number of warp yarns (9) forming the back surface (8) of the transport sheet (1) is equal to the weft yarn as shown in FIGS. It means that there are more than the number of (10). In the example shown in FIG. 1 <a>, the ratio of the number of warp yarns (9) and weft yarns (10) forming the back surface (8) of the transport sheet (1) is 2: 1. In the example shown, it is 3: 1.
[0013]
Prior to the invention of this application, when a plastic fabric is used for the conveying sheet (1), the back surface (8) is mainly composed of the weft (10) as shown in the enlarged sectional view of the main part of FIG. Was formed. This is because the warp yarn (9) is arranged in the moving direction of the transport sheet (1), and tension is applied to the warp yarn (9) during the revolving motion of the transport sheet (1). The back surface (8) of the transport sheet (1) comes into contact with the surface of the suction plate portion (5) along with the vacuum suction in the suction box (2). Since the warp yarn (9) is under tension, there is a concern that the back surface (8) of the transport sheet (1) is likely to be worn.
[0014]
However, contrary to this expectation, as illustrated in FIGS. 1 <a><b>, even if the back surface (8) of the conveying sheet (1) is formed mainly of the warp (9), the conveying sheet (1) The wear generated on the back surface (8) of the knives is not much different from the case where the weft yarn (10) is mainly formed, but may be reduced. In addition, the suction sheet (1) is prevented from dropping into the dewatering holes (6) of the suction plate portion (5) during the suction under reduced pressure in the suction box (2). Even if the degree of decompression is increased to increase the productivity of the dehydration process, there is no drop that causes damage such as cracks and cracks in the conveyed green sheet. On the other hand, when the back surface (8) is the transport sheet (1) formed mainly of the weft yarn (10), the sinking of the suction plate portion (5) into the dewatering hole (6) is sufficiently suppressed. I can't. For this reason, the green sheet carried on the top surface is easily damaged by cracks and cracks.
[0015]
Further, due to the fact that the back surface (8) is mainly composed of the warp yarn (9), the front surface (11) of the transport sheet (1) is, as shown in FIG. 1 <a><b>, the weft yarn (10). Is effective for preventing the green sheet from slipping on the upper surface of the transport sheet (1). Furthermore, by setting the vertical opening of the plastic fabric to zero, it is possible to prevent a leak from being generated during the vacuum suction in the suction box (2). In order to prevent leakage, it may be considered that both end portions in the width direction of the transport sheet (1) are clogged with resin or the like, but it is not necessary to perform such clogging, and handling is facilitated.
[0016]
In the paper making apparatus of the invention of this application, the suction plate portion (2) is provided so that the wear of the back surface (8) of the transport sheet (1) can be further suppressed during the vacuum suction in the suction box (2). The dewatering hole (6) formed in 5) can be configured as shown in FIG. 2 or FIG.
FIG. 2 is a plan view showing an embodiment of the suction plate portion in the papermaking apparatus of the invention of this application.
[0017]
In the suction plate portion (5) shown in FIG. 2, the dewatering hole (6) extends in the width direction of the suction plate portion (5), like the dewatering hole (6) shown in FIG. It has a mountain shape in the moving direction of the conveyance sheet (1) indicated by the arrow, and is juxtaposed at a predetermined interval. In the suction plate portion (5) shown in FIG. 2, the back surface (8) of the conveying sheet (1) and the surface of the suction plate portion (5) associated with the suction under reduced pressure are compared with the suction plate portion (5) shown in FIG. Can be reduced, and wear of the warp yarn (9) is suppressed.
[0018]
FIG. 3 is a plan view showing another embodiment of the suction plate portion in the papermaking apparatus of the invention of this application.
In the suction plate part (5) shown in FIG. 3, the dewatering hole (6) is long in the moving direction of the conveying sheet (1) indicated by an arrow in the figure, and both the width and length of the suction plate part (5) are shown. Are arranged at predetermined intervals. In particular, in the suction plate portion (5) shown in FIG. 3, the dewatering holes (6) are aligned in the width direction of the suction plate portion (5), and the dewatering holes (6) are arranged between the rows. It is arranged so that the position is reversed. It is a so-called staggered arrangement.
[0019]
In the suction plate portion (5) shown in FIG. 3, the warp yarn (9) forming the back surface (8) of the transport sheet (1) is more dewatering hole (6) than the suction plate portion (5) shown in FIG. ), The wear of the warp (9) can be further suppressed.
In this way, when the dewatering holes (6) are elongated in the moving direction of the transport sheet (1) and are arranged at predetermined intervals in both the width and length directions of the suction plate portion (5), as shown in FIG. The arrangement is not limited. For example, a so-called lattice shape may be used in which the suction plate portion (5) is arranged in the same arrangement in both the width and length directions.
[0020]
If the dewatering hole (6) is too long, it will promote the sagging of the transport sheet (1). In the case of a general paper making apparatus used so far, the length of the dewatering hole (6) is preferably up to 30 mm.
For example, an example in which green sheets are actually produced by the paper making apparatus of the invention of the present application and the paper making apparatus before the invention of the application shown above will be described below.
[0021]
【Example】
(Examples 1-3, Comparative Examples 1-3)
A raw material obtained by adding 5% pulp to a cement composition composed of 50% ordinary Portland cement (OPC) and 45% silica was dispersed in water to prepare an inorganic slurry having a solid content of 40%. This is supplied from the slurry supply device (7) shown in FIG. 4 to the conveying sheet (1) of the paper making apparatus to form a green sheet, and is sucked under reduced pressure at a vacuum degree of 300 mmHg in the suction box (2). The dehydration process was performed. The paper making speed was 10 m / min.
[0022]
The conveyance sheet (1) is made of a plastic fabric having air permeability and openings shown in Table 1 below for Examples 1 to 3, and the back surface is a warp yarn (9) shown in FIG. ) And weft yarns (10) were used mainly with warp yarns (9) having a ratio of 2: 1.
On the other hand, in Comparative Example 1, the weft yarn (10) shown in FIG. 6 is used, although the back surface is a plastic fabric having the same air permeability and openings as those of the conveying sheets (1) used in Examples 1 to 3. We used thing which was based on. In Comparative Example 2, a material made of a plastic fabric having a larger air permeability and opening than the conveying sheet (1) used in Comparative Example 1 and having a back surface mainly composed of weft yarn (10) was used. In Comparative Example 3, a nonwoven fabric was used.
[0023]
Moreover, in Example 2, what used the mountain-shaped dehydration hole (6) shown in FIG. 2 in the suction plate part (5) was used, and in Example 3, as shown in FIG. A suction plate part (5) having a dewatering hole (6) arranged was used.
And while measuring the abrasion condition of the back surface (8) of a conveyance sheet (1) in the state after 700 hours use, the conveyance sheet (1) in the dehydration hole (6) of the suction plate part (5) during papermaking The depression of was measured. In addition, the appearance of the green sheet after the dehydration treatment was checked, and these were combined and comprehensively evaluated. The results are also shown in Table 1.
[0024]
[Table 1]
[0025]
As is apparent from Table 1, in the papermaking apparatus of the invention of this application in Examples 1 to 3, the back surface (8) of the transport sheet (1) is worn, and the dewatering holes (6) of the suction plate portion (5) are obtained. It is confirmed that the drop of the conveyance sheet (1) into the inside is well suppressed. As a result, the green sheet after dehydration is excellent in quality.
[0026]
On the other hand, the comparison was made with a conveyance sheet (1) in which the back surface (8) was formed mainly of weft yarn (10) while being a plastic fabric having the same air permeability and openings as in Examples 1 to 3. In the paper making apparatus of Example 1, the wear of the back surface (8) of the transport sheet (1) and the drop of the transport sheet (1) into the dewatering hole (6) of the suction plate portion (5) were not improved. Some cracks were seen in the green sheet after dehydration.
[0027]
In the papermaking apparatus of Comparative Example 2, the same results as in the papermaking apparatus of Comparative Example 1 were obtained, but in this papermaking apparatus, the solid content of the green sheet flowed out more than necessary due to vacuum suction, and the occurrence of leaks was also caused. It was seen. The papermaking apparatus of Comparative Example 3 was far inferior to the papermaking apparatuses of Examples 1 to 3 in all the performances investigated because of the transport sheet (1) made of nonwoven fabric.
[0028]
Of course, the invention of this application is not limited by the above embodiments and examples. It goes without saying that various aspects are possible for details such as the composition of the inorganic slurry, the blending ratio of each component, the papermaking conditions, and the material of the plastic fabric applied as the conveying sheet.
[0029]
【The invention's effect】
As described in detail above, the invention of this application makes it possible to apply a plastic fabric as a transport sheet to the papermaking apparatus. Solid-liquid separation accuracy is necessary and sufficient, and clogging due to fillers contained in the inorganic slurry is unlikely to occur. Further, the wear on the back surface of the transport sheet due to the vacuum suction is reduced, and the drop of the transport sheet into the dewatering hole of the suction plate portion is sufficiently suppressed. The green sheet can be dehydrated with good quality.
[Brief description of the drawings]
FIGS. 1A and 1B are enlarged cross-sectional views showing main parts of an embodiment of a conveyance sheet in a papermaking apparatus according to the invention of this application.
FIG. 2 is a plan view showing an embodiment of a suction plate portion in the paper making apparatus of the invention of this application.
FIG. 3 is a plan view showing another embodiment of the suction plate portion in the papermaking apparatus of the invention of this application.
FIG. 4 is a configuration diagram showing an outline of a papermaking apparatus.
FIG. 5 is a plan view showing a suction plate portion.
FIG. 6 is an enlarged perspective view of a main part showing a conveyance sheet before the invention of this application.
[Explanation of symbols]
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