JP4128787B2 - 濾過器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は濾過器に関する。
【0002】
【従来の技術】
流体の不純物等を除去する分離技術として濾過が一般的に用いられる。濾過には、様々な濾材を用いた濾過器が使用されている。従来使用されている濾過器の構造を図5に示す。
【0003】
従来の濾過器50は、濾過エレメント51を芯金52の外側面に装着し、濾過エレメント51の上下をそれぞれ上部金具53および下部金具54により固定して構成される。上部金具53には濾液を排出する排出口53aが設けられ、この排出口53aの側壁には、おねじ部53bが加工されていて、このおねじ部53bと、管板55の管板孔部55aに設けられためねじ部55bとが係合することにより濾過器50と管板55とが一体に固定される。
【0004】
濾過エレメント51は、微細な開口部51aを有する部材で形成され、使用する部材により、例えば、巻線型や網型の濾過エレメント51がある。
【0005】
図6(A)および図6(B)の濾過器は、巻線型の濾過エレメント51とした濾過器50である。濾過エレメント51は、線材56を芯金52に巻き付けたり、あるいは、ばね状に成形した線材56を芯金52に取り付けたものである。
【0006】
この濾過器50は、線材56と線材56との間に形成される開口部51aを通して原液の濾過を行う。巻線型には線材56の形状から、単線型、ノッチワイヤ型、波線型、撚線型等の種類があるが、いずれも線材と線材との隙間を通して濾過を行う構造の濾過器である。
【0007】
図7の濾過器は、網型の濾過エレメント51とした濾過器50である。網型の濾過エレメント51としては、例えば、パンチングメタルやエキスパンドメタル等の孔部を有する板状の部材を筒状に加工して使用したもので、孔や網目を開口部51aとして濾過する濾過器である。
【0008】
芯金52には、通常、微細な開口部を多数設けた円筒形管あるいは多角形筒管が用いられる。
【0009】
濾過器50において、原液は濾過エレメント51の開口部51aにおいて濾液と除去物質とに分離され、濾液は芯金52の中空部52aを通して管板55外に排出される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
濾過器は、濾過作業を継続することにより、濾材の表面に不純物や汚濁物質等の粒子が固着し、濾過エレメントの開口部を閉塞して濾過機能が低減される。そのため一定の使用時間ごとに分解洗浄等のメンテナンスや交換作業を必要とする。
【0011】
しかしながら、従来の濾過器は、構成部品数が多いため、製作に要する加工工程も多く、組み立てや分解に時間を要する。また一つ一つの部品が、ねじ結合等により機械的に締結されていて、各部品の分離が困難であり、交換およびメンテナンス時に容易に分解することができなかった。また、製作や分解には特別な治具や製作技能を必要とするなどの問題があった。
【0012】
また、濾過器に巻線型の濾過エレメントを使用する場合、濾過エレメントがばね状の構造であるため、分解時に巻線の長手方向の長さが変化してしまうことがあった。この場合、巻線の線材と線材との間隔が変化して、濾過性能が変化するだけでなく、長手方向の長さ変化により再組み立てが不能となる場合もあった。
【0013】
さらに、従来の濾過器は、管板との取り付け部分がねじ結合によるため、特に多数の濾過器を管板に取り付けた濾過装置において、任意の濾過器の交換やメンテナンスを行うために取り外す際に、特殊な回転工具を必要とするなどの不都合があった。
【0014】
また、濾過作業により、濾過器表面には濾過エレメントに堆積する粒子によるケーク(堆積層)が形成される。このケークには、流体の流れ方向にケークを圧縮する力が作用する。濾過作業時には、濾過器に対して、流体の流れによる圧力とケークに作用する圧縮力が作用するが、ケークの厚さが濾過器部分により不均一であるため、作用する力も一定ではない。そのため濾過器に部分的に大きな作用力が働き、濾過器が変形することがあった。
【0015】
また、ケークの除去は、通常の使用状態では、濾過エレメントを取り付けたまま逆洗により除去する。
【0016】
しかしながら、濾過器の長期使用により、濾過エレメントに粒子の目詰まり等が起きた場合、濾過器を分解して洗浄する洗浄工程が必要であるが、濾過器を構成する部品が多く、また多くの部品が機械的に締結されているため、分解洗浄が容易でなかった。
【0017】
さらに、濾過器の濾過精度を変更する場合、メッシュ寸法の異なる濾過エレメントに交換するが、従来の濾過器は、濾過エレメントが機械的に締結されているため、濾過エレメント単独の交換が困難である。そのため、メッシュ寸法の異なる濾過エレメントごとに芯金等の部材も用意する必要があり、汎用性に乏しかった。
【0018】
本発明は、上述した事情を考慮してなされたものであり、構造が簡単で、洗浄や交換の際に特殊な工具や製作技能を必要とせず、また、濾過により得られる濾液の清澄度の変更が容易で、製造およびメンテナンスコストが低コストな濾過器を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る濾過器は、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、濾過機能を有する濾過エレメントを、筒状の濾過器構造体の外側面に装着して形成された濾過器本体と、この濾過器本体の一方の開口端に密着され、孔部を有する押え板と、前記濾過器本体の他方の開口端に密着され、前記濾過器本体の内径より小径の管板孔部が設けられた管板と、前記管板孔部の径より大なる幅の上端部および前記管板孔部の径より小なる幅の下端部を有し、前記上端部と下端部との間に傾斜部が形成される羽子板状のヘッド部と、この羽子板状ヘッド部の前記下端部から延在するボルト部とから構成された固定ボルト部材と、前記濾過器本体を前記管板並びに前記押え板間に前記固定ボルト部材にて固定する固定ナットとを具備し、前記固定ボルト部材を傾斜させることなく前記管板孔部から前記濾過器本体内へ挿通させ、前記羽子板状ヘッド部の前記傾斜部が前記管板孔部と接するように構成したものである。
【0020】
また、本発明に係る濾過器は、上述した課題を解決するために、請求項2に記載したように、前記濾過エレメントは、帯状の濾過材を前記濾過器構造体に巻回して円筒状に形成したことを特徴とするものである。
【0021】
さらに、本発明に係る濾過器は、上述した課題を解決するために、請求項3に記載したように、前記濾過エレメントは、あらかじめ円筒状に成形された濾過材であることを特徴とするものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明に係る濾過器の実施の形態について、図を参照して以下に説明する。
【0025】
図1に本発明に係る濾過器の実施形態である濾過器10の構造を示す。この濾過器10の組み立て手順に従って、各構成部材について説明する。
【0026】
濾過器10は、筒状あるいはスリーブ状の濾過器構造体1を有し、この濾過器構造体1は、中空部1aを有し、メッシュ状またはパンチング状の多数の孔部1bを周壁に形成している。濾過器構造体1の外側から、濾過機能を有する濾過エレメント2が巻き付けられて濾過器本体3が構成される。濾過エレメント2は、開口部2aを備えた可撓性のメッシュ素材で形成される。
【0027】
濾過エレメント2は、濾過器構造体1の縦方向寸法に比較して若干広めの幅に裁断される。濾過エレメント2を濾過器構造体1に装着するには、まず、濾過エレメント2を濾過器構造体1に巻回し、次に濾過エレメント2の上部の折り返し部分2bおよび下部の折り返し部分2cを、図1のように濾過器構造体1の内側に折り込む。このようにして濾過エレメント2を濾過器構造体1に安定的に固定することが可能である。
【0028】
濾過エレメント2を折り込んだ濾過器構造体1の下部に、パッキン4を挟んで抑え板5を装着する。一方、濾過器構造体1の上部はパッキン6を介して管板7に設けられた管板孔部7aと、中空部1aとが連通するように密着させる。
【0029】
次に管板孔部7aから棒状ヘッド付固定部材である固定ボルト8を挿入する。この固定ボルト8は羽子板状のヘッド部8aとボルト部8bとから構成される部材である。ボルト部8bの長さは、濾過器構造体1の長手方向の長さより長く設定されているため、固定ボルト8のボルト部8bの先端が抑え板5の孔部5aを通して突出する。この突出部分を止め部材である固定ナット9を用いて固定する。抑え板4と固定ナット9との間には必要に応じてパッキン11が挿入される。このようにして、管板7から固定ナット9までの各構成部材が一体に固定されて、濾過器10を形成する。
【0030】
濾過器構造体1は、中空部1aを有する円筒形管または多角形筒管の部材で、側壁に孔部1bを設けてある。この孔部1bは濾過エレメント2の開口部2aに比較して十分大きく、濾過器10における濾過精度は濾過エレメント2の開口部2aにより決定される構成となっている。従って、濾過器構造体1は機械的、物理的強度を維持するための肉厚の部材あるいは高強度部材で構成することが可能であり、濾過によるケークの堆積にも十分な強度を保持することができる。
【0031】
濾過器構造体1の材質としては、十分な耐久性と強度を持つ部材が選択され、例えば、パンチングメタルやエキスパンドメタル等の孔部を有するヘッド部材を筒状に成形したものが使用される。
【0032】
濾過器10においては、濾過時に作用する圧力及び応力に対しては濾過器構造体1が強度部材として機能する。そのため、濾過エレメント2は大きな強度を必要としないため、洗浄性を考慮して可能な限り薄いメッシュ材料で構成してよい。
【0033】
薄いメッシュ材料で形成された濾過エレメント2は、メッシュ部分への捕捉物質の沈積が起こりにくいため、メッシュの目詰まりが防止される。また、濾過エレメントを薄く構成することにより、メンテナンス時の洗浄性が向上し、濾材の再生が容易となる。
【0034】
濾過エレメント2は、洗浄性や繰り返し使用の耐久性、耐腐食性を考慮すると、合成繊維製のメッシュ素材とすることが好ましい。例えば、濾過エレメント2として、NBC工業(株)製の下記材料を使用する。
【0035】
【外1】
Figure 0004128787
【0036】
この濾過器10において、濾過エレメント2は、図2に示すように、帯状の濾過材を巻回して構成される。このように帯状の濾過材を使用した濾過エレメント2は、メンテナンス時に洗浄が容易であり、また、保管時のスペースを削減することが可能である。
【0037】
管板7は、濾過器10を取り付け、また濾過装置において原液と濾液とを隔離する役割を持つ部材である。管板7には濾過器10を取り付けるための管板孔部7aが複数設けられる。この管板7に複数の濾過器10が備えられて、濾過装置が形成される。
【0038】
この管板孔部7aは濾過器構造体1の中空部1aの内径より径の小さい孔で、また、固定ボルト8のヘッド部8aを係合する目的上、このヘッド部8aの幅より小さい径の孔に形成されている。
【0039】
従来の濾過器は、管板に設けられる管板孔部には、濾過器を接合するために、めねじが設けられており、多数の濾過器を設置する場合、一つ一つの管板孔部にめねじを施工しなければならず、加工工程が煩雑であったが、濾過器10においては、管板孔部7aにめねじを施工する必要がなく、製作工程が単純化し、作業効率が向上するので、製造コストを低くすることができる。
【0040】
固定ボルト8は羽子板状のヘッド部8aとおねじを形成されたボルト部8bとからなる部材であり、ヘッド部8aは管板孔部7aの孔径より大きな幅を持つよう構成されている。このヘッド部8aを管板孔部7aに係合し、ボルト部8bの濾過器構造体1下部からの突出部分を固定ナット9で固定することにより、管板孔部7aの流通性を確保しつつ濾過器10を管板7に固定することが可能である。ヘッド部8aの形状は、管板7との接触部分に適度な摩擦力を生じ、濾過器10が回転しない形状であれば特に限定されない。
【0041】
棒状ヘッド付固定部材および止め部材として、濾過器本体3と管板7と抑え板5とを一体に固定するものであれば、固定ボルト8および固定ナット9以外の固定手段を使用してもよい。
【0042】
例えば、棒状ヘッド付固定部材および止め部材として、ヘッド付ロッドと固定ピンを使用してもよい。ヘッド付ロッドと固定ピンを使用する場合は、ヘッド付ロッドの抑え板からの突出部に設けられた固定ピン差込穴にピンを差し込んで、濾過器10を固定する。
【0043】
パッキン4およびパッキン6は、それぞれ濾過器構造体1の上部および下部に取り付けられて、濾過器10の内部と外部とを遮断する。パッキン4およびパッキン6に使用される材質としては、濾過エレメント2を傷つけることなく、良好な密閉性を有する素材が選択され、例えば、ウレタンゴム等が好適に使用される。
【0044】
パッキン4およびパッキン6の形状は、濾過器構造体1の形状に合わせて設定してよく、例えば、図3(A)、図3(B)および図3(C)に示すような形状のパッキンを使用することができる。また、パッキン4および6の形状を同一形状にすることにより、濾過器10の製造コストをさらに低減することが可能である。
【0045】
次に、濾過器10の作用について図1を参照して説明する。濾過器10において、まず原液は矢印Aのように濾過器10の外側から流れの圧力により濾過エレメント2を半径方向内方に流通し、濾過器構造体1を通して中空部1aに流通する。
【0046】
このとき、濾過エレメント2の表面において、濾過エレメント2の開口部2aより大きな粒子は捕捉されて、濾液のみが濾過器構造体1の中空部1aに流通する。懸濁粒子を除去された濾液は、矢印Bのように中空部1aを通過して、矢印Cの方向に管板孔部6aとヘッド部8aとの間隙を流通して管板7の外側に排出される。
【0047】
このように構成された濾過器10の交換およびメンテナンスの取扱方法について説明する。
【0048】
まず、管板7に配列された濾過器10のうち、交換する濾過器10の固定ボルト8および固定ナット9を緩める。次に取り外した濾過器10の濾過エレメント2のみを取り外す。この濾過エレメント2を洗浄することにより、濾過されて濾過エレメント2上に堆積したケークを除去する。洗浄あるいは交換した濾過エレメント2を、元の濾過器10に取り付けて、濾過器10を管板に取り付けて交換・メンテナンス作業が完了する。
【0049】
このように、本発明の濾過器10は、交換およびメンテナンス作業が極めて簡単であり、作業時間が大幅に短縮される。
【0050】
また、濾過器10の取り外しには、従来必要であった回転工具等の特別な工具類を必要としない。また、メンテナンスを必要とする濾過器10のみを選択して取り外すことが容易であるため、作業時に工具の動作範囲の濾過器10を取り外す等の工程が必要でなく、従来の濾過器交換・メンテナンス作業に比較して作業性が大幅に向上する。
【0051】
また、濾過器構造体1は十分な強度を有する部材で形成することができ、濾過エレメント2の洗浄および交換が容易であるので、ケークの堆積による濾過器10の変形を防止することが可能である。
【0052】
さらに、本発明の濾過器10は、濾過により得られる濾液の清澄度に関係する部材は濾過エレメント2のみであるので、メンテナンス時に洗浄を必要とする部材は濾過エレメント2だけである。そのため、濾過エレメント2の交換・洗浄を必要とする場合に、その他の部材については交換の必要がない。
【0053】
また、濾過器10により得られる濾液の清澄度を変更する場合には、濾過エレメント2だけを違う開口径のメッシュ部材に交換する。この際、濾過エレメント2以外の部材を交換する必要がない。
【0054】
すなわち、濾過エレメント2の洗浄や交換時、あるいは濾過により得られる濾液の清澄度を変更する場合に、濾過エレメント2以外の部材は、共有部品として、そのまま使用することが可能である。例えば、濾過器構造体1に耐久性に優れた素材を使用すれば、濾過器の長期の使用にあたって交換の必要がなく、コストパフォーマンスがよい。従って、濾過器10の交換やメンテナンスに要する時間および部品コストを従来に比較して大幅に少なく抑制することが可能であり、また特殊な工具等や特別な製作技能が必要ないため、作業性を大幅に向上することが可能である。
【0055】
本発明の濾過器は、図4に示す第2の実施形態の濾過器20のように、あらかじめ筒状に成形された濾過エレメント21を使用する構成としてもよい。
【0056】
この筒状の濾過エレメント21は、筒状に一体成形されているため、濾過器10の濾過エレメント2における濾材の重なり部分がないため、濾過エレメント21の全面において同様の濾過性能を発揮する。また、濾過エレメント21の交換作業が極めて容易である。
【0057】
なお、濾過器20において、濾過器10と同一の部材については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0058】
【発明の効果】
以上説明のとおり、本発明の濾過器によれば、管板からの取り外しや部材の分解が容易であり、メンテナンス時の洗浄作業や部材の交換時に特殊な工具や治具が必要なく、また特別な製作技能を必要としない。また、組み立てや洗浄に要する時間および工程数が少なくてすむため、製作およびメンテナンスコストが低く抑制される。従って、低コストで耐久性に優れ、洗浄等のメンテナンスや部材の交換および濾液の清澄度の変更が容易な濾過器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る濾過器の第1の実施形態を模式的に示す断面図。
【図2】本発明に係る濾過器の第1の実施形態を分解して示す分解斜視図。
【図3】(A)、(B)および(C)は、本発明に係る濾過器に使用するパッキンの構造をそれぞれ示す構造図。
【図4】本発明に係る濾過器の第2の実施形態を分解して示す分解斜視図。
【図5】従来の濾過器の構造を模式的に示す断面図。
【図6】(A)および(B)は、従来の濾過器の形態をそれぞれ示す構造図。
【図7】従来の濾過器を示す構造図。
【符号の説明】
1 濾過器構造体
1a 中空部
1b 孔部
2 濾過エレメント
2a 開口部
3 濾過器本体
4 パッキン
5 抑え板
5a 孔部
6 パッキン
7 管板
7a 管板孔部
8 固定ボルト
8a ヘッド部
8b ボルト部
9 固定ナット
10 濾過器
11 パッキン
20 濾過器
21 濾過エレメント
21a 開口部
50 濾過器(従来)
51 濾過エレメント
51a 開口部
52 芯金
52a 中空部
53 上部金具
54 下部金具
55 管板
55a 管板孔部
56 線材

Claims (3)

  1. 濾過機能を有する濾過エレメントを、筒状の濾過器構造体の外側面に装着して形成された濾過器本体と、この濾過器本体の一方の開口端に密着され、孔部を有する抑え板と、前記濾過器本体の他方の開口端に密着され、前記濾過器本体の内径より小径の管板孔部が設けられた管板と、前記管板孔部の径より大なる幅の上端部および前記管板孔部の径より小なる幅の下端部を有し、前記上端部と下端部との間に傾斜部が形成される羽子板状のヘッド部と、この羽子板状ヘッド部の前記下端部から延在するボルト部とから構成された固定ボルト部材と、前記濾過器本体を前記管板並びに前記抑え板間に前記固定ボルト部材にて固定する固定ナットとを具備し、前記固定ボルト部材を傾斜させることなく前記管板孔部から前記濾過器本体内へ挿通させ、前記羽子板状ヘッド部の前記傾斜部が前記管板孔部と接するように構成し、濾過された濾液を前記管板孔部と前記羽子板状のヘッド部との間隙を通って排出するように構成したことを特徴とする濾過器。
  2. 前記濾過エレメントは、帯状の濾過材を前記濾過器構造体に巻回して円筒状に形成したことを特徴とする請求項1記載の濾過器。
  3. 前記濾過エレメントは、あらかじめ円筒状に成形された濾過材であることを特徴とする請求項1記載の濾過器。
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