JP4128604B2 - 画像信号の符号化方法 - Google Patents

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Description

本発明は画像信号の処理技術に関し、特に圧縮符号化の技術に関する。
離散コサイン変換(DCT)符号化は像圧縮符号化のための効率の良い手段であり(N.Ahmed他著「Discrete cosine transform」IEEE Trans.Comput.,vol.C−23,pp.90−93,1974)、DCTを基本とする符号化の符号化効率を更に改善する為に多くの努力が払われている。この為には、像信号の非静止性のため変換係数を適応型に処理することが必要とされている。
適応型DCT符号化方式(adaptive DCT coding system)では、コードを像ブロックの特定の特性に適応させることが必要である。このための方法には、可変ブロックサイズ方式及び適応型量子化がある。可変ブロックサイズ方式は、最初に像を異なるサイズのブロックに分解して、低精細領域を一層大きいサイズのブロックとして表わし、その後、可変ブロックサイズDCTを適応する。これは、低精細領域のビットを節約することにより、高精細領域を伝送する為に追加のビットを利用できるようにするものである。この為、この方式は画質を高めることができる。又、適応型量子化は閾値符号化及び区域符号化を含み、閾値符号化では、その大きさが所定の閾値を越える係数だけが伝送され、伝送される係数の場所及び大きさが符号化される。こう云う情報を符号化する典形的な方法は、JPEG及びMPEGに採用されているラン・レベル符号化(run−level coding)である。他方、区域符号化(zonal coding)では、区域と呼ばれる特定された領域内に存在する係数だけが符号化される。区域の形は、それが符号化効率に大きな影響を持つので、慎重に定める必要がある。実際には、大きさの小さい或る係数を符号化し、大きさの大きい係数は棄てることができる。これは、区域の形が予め特定されているからである。このメカニズムは符号化効率を更に改善する可能性を有している。
上に述べた各方式は、各々のブロックがどの類に属するかを受取側に知らせる必要があるか、又は受取側が導き出すことを可能にする必要があるかというブロック分類方法(block classification method)でカテゴリー化される。ブロックのサイズが小さすぎず、類(class)の数が多すぎない場合、このオーバヘッド情報はあまりペナルティをかけずに直接伝送することができる。しかし、そうでない場合、他の方法を用いなければならない。例えば、8×8画素のブロックに対して16個の類を用いると、1ブロック当たり4ビットを必要とし、画像の共通フォーマットの一つであるSIFサイズの像(輝度に対して352×240ペル、8ビット/ペル)、4:2:0のクロマ・フォーマット、及び20:1の圧縮比を仮定すると、合計のオーバヘッド情報は5,280ビットになり、これは圧縮されるデータの10%を越えてしまう。オーバヘッド量、即ち脇役の情報に対する符号化利得に基づいて、兼ね合いを取らなければならないことになる。
本発明は、幾何学的なエッジ表示に基づく適応型DCT符号化を提供する。このアルゴリズムでは、適応型走査を用いることによって、区域符号化を一層融通性のある方法に変更し、可変ブロックサイズ方式を並行して取り入れることを可能にした。エッジの場所及び方向の情報を含む幾何学的なエッジ情報が、脇役の情報に対するビットを節約する一方、ブロック分類を直接伝えることの代わりになり得る。その新規なアルゴリズムが、ブロック分類情報を効率よく伝えることにより、適応型でない符号化を性能の点で凌ぐことを可能にする。
本発明における符号化方法は、入力画像の1フレーム上でエッジを抽出し、前記フレームを、前記抽出エッジが存在するブロックと存在しないブロックに分類し、前記抽出エッジが存在する前記ブロックについて、エッジの方向とDCT係数の分布との間の相関性に基き最適な走査順序を定めてその走査順序で符号化するステップを含む。
本発明の実施例を、理論的考察を含め以下に詳述する。
図1に従来の典形的な適応型DCT符号化方式のブロック図を示す。
ブロック1で実施される離散コサイン変換(DCT)は、ペルの値のブロック(a block of pel values)を水平及び垂直空間周波数係数のマトリクスに変換する。M×Mの2次元DCTが次の様に定義される。
Figure 0004128604

ここでu,v,x,y=0,1,2,…,M−1であり、x及びyはサンプル領域の空間座標、u,vは変換領域の座標である。
ペルの値のブロックは、空間周波数係数に対して逆DCT(IDCT)を実施することによって再生することができる。
Figure 0004128604
一般的に、大部分のエネルギは低周波数係数に集中している。ブロックの左上のDCT係数はDC係数と呼ばれ、これはブロックの平均のペルの値に対応し、他の項はAC係数と呼ばれる。ここでは、大抵の像/ビデオ圧縮アルゴリズムが採用する16×16及び8×8−DCTを考える。
通常、自然の像は、可変量の細部及び情報を持つ異なるサイズの領域に分割することができる。像のこの様なセグメント分割は、像データの効率のよい符号化にとって有利であり、プログレッシブ・トランスミッションによる像の圧縮では特にそうである。カッドトリー(QT)符号化が、像の分解、即ち多層化を表わす主な方式であり、この時、像は2次元の均質(homogeneous)な方形領域に分割され、分解によってトリーができる。トリーの各々の節は4つの子を持ち、それが像の一意的に限定された領域に関連している。根は像全体と関係している。
ブロック2で実施される量子化は、値の範囲をその範囲内の1個の値によって表わす。一層高い空間周波数に対応する係数の量子化レベルは、係数の値が特定の量子化レベルの上方にない限り、人間の目が特定の空間周波数が失われたことを知覚しそうにない様に、量子化の段のサイズを選ぶことにより、0のAC係数を発生するのに有利である。高次係数の0の値が連続する係数の予想ランの統計的な符号化が、相当の圧縮利得が得られる理由である。系列内の早い所でゼロでない係数をまとめ、ゼロでない最後の係数に続いて、できるだけ多くの0の係数を符号化する為、変換係数は、空間周波数が高くなる順序に走査する。図2にJPEG及びMPEGで特定されている所謂ジグザク走査順序を示す。
DC係数の扱いはこれとは異なる。即ち、目は面積の大きい輝度誤差に対して非常に敏感であり、その為、DC値を符号化する精度を固定する。MPEGに特定されているマクロブロック内に対するデフォルト量子化マトリクスを図3に示す。
エッジの方向は対応するDCT係数と高い相関性を持つという、即ち、DCT係数はエッジの方向に対して垂直な方向に沿って現われるという有用な性質がある。垂直のエッジを持つ像のブロックが存在すると仮定すると、比較的大きなマグニチュードを有する対応するDCT係数が水平方向に現われることが広く知られている。これを図4に示すが、今述べた場合がこの図のタイプbに対応することに注意されたい。この相関性を区域符号化で利用することができる。図4はエッジ方向とDCT係数の分布との関係を示し、(1)のエッジのタイプa,b,cが(2)の区域A,B,Cにそれぞれ対応する。A,B及びCの様な区域の形が定められていて、各々のブロックに対して適当なブロックのタイプが得られれば、係数を伝送する為のビットを減らすことができる。これは、問題のエリアが区域に狭められると、その位置に関してのエントロピーが減少するからである。
ブロック3で実施される可変長符号化(VLC)は、符号化しようとする値にコードワードを割当てる統計的な符号化方式である。発生頻度の高い値には短いコードワードを割当て、発生が頻繁でない値には長いコードワードを割当てる。平均すると、頻度が多くて一層短いコードワードが支配的になり、コード・ストリングが元のデータより短くなる。この為、合計のコードワード長を短縮することができる。MPEG及びH.261に使われるDCT係数に対するVLCテーブルが、表1に示す様なACラン−レベル・シンボルで構成される。
Figure 0004128604

本発明のアルゴリズムの概念を図5にブロック図で示す。これは、ブロック分類過程が、エッジ情報を用いて一意的に履行されると云う新しい考えを特徴としている。普通、従来の適応型DCT符号化では、ブロックの分類が最初のパス(path)で実施され、その後2番目のパスで実際の符号化が行なわれる。これに対して、ここで提案する方式は、最初に全体の像の中のエッジを抽出し、その後各々のブロックを符号化する。
前に述べた様に、エッジの方向と対応するDCT係数の分布との間には相関性がある。従って、この性質を利用することにより、ブロック内の符号化される最後の係数までの走査パスを最短にする1組の適当な走査順序を定めることができる。言い換えれば、ブロック内の伝送される最後の係数までの合計ランは、走査順序をブロック毎に適応型で変えることによって減少することができる。この為、適応型走査方式は、画質に影響を与えずに、変換係数に対するコードワードの合計の長さを短縮することができる。これは、復号器に於ける逆走査動作の後の係数は、非適応型符号化と完全に同一でなけばならないからである。
MPEG−2では、別の走査順序が既に定められており、そのシンタクスによって、走査順序をジグザグ走査順序と別のものとの間で切り換えることができる。適応はフレーム毎に行なわれているが、本実施例ではブロック毎に行なう。
ノン・エッジ(エッジのない)ブロックのポピュレーションは、像の内容に応じて、平均して約20%乃至80%になる。これは適応型走査に必ずしも有利でない。エッジのあるブロック(エッジ・ブロック)に対して10%の符号化利得が得られても、最低の全体的な符号化利得が2%になることがある。ノン・エッジ・ブロックは、エッジ・ブロックよりも、DCT領域に於けるエネルギ圧縮が一層大きいから、ノン・エッジ・ブロックを16×16画素のブロックに統合する。その後、16×16画素のノン・エッジ・ブロックが16×16 DCTによって変換され、その後DCT係数が、DC係数から64番目の係数までジグザグ型で走査され、これによって8×8 DCTと同じVLCテーブルを使うことができる。16×16ブロックに対する量子化マトリクスは、8×8ブロックに対するものと同様に調製される。これによって、エッジ・ブロックを伝送する為に追加のビットが利用できる様になるが、ノン・エッジ・ブロックに於ける品質の劣化を持ち込むことは殆どない。
本発明に係る適応型DCT符号化(図5のブロック12)の一実施例の詳細ブロック図を図6に示す。
1.エッジの抽出
入力画像上のエッジを線近似方式により抽出する(図5のブロック10)。この方式は、階層型エッジ検出(hierarchical edge detection)と呼ばれる。オーバヘッドを減らす為、減数した像(decimated image)に対してエッジの抽出を適用する。これは、エッジのデータ、計算の複雑さ並びに、ブロック分類の為メモリ空間が減少すると云う利点がある。その結果行なわれるブロックの分類が主符号化過程、即ち、適応型DCT符号化にとって適切であることを保証するくらいに、エッジの場所が精密でなければならないから、1/4のサイズの像(水平方向も垂直方向も1/2)を使う。ブロックの分類は若干変更するが、その違いによっては、全体的な符号化性能の低下は殆ど起こらない。使う減数フィルタは符号器の選択に任される。これは、フィルタがその後に続く過程、即ち、エッジの抽出に余り影響しないからである。エッジ抽出過程の詳細は後述する。
2.ブロック分類(図5のブロック11)
この段階では、各々のブロックが例えばK個の類の内の1つ{C,k=0,…K−1}に分類される。ここで、各々の類は走査順序と関係している。エッジデータは基本的には出発点の座標、方向及び長さで構成される。従って、再生されたエッジが、エッジの幾何学的な特徴を示す。ブロック分類の例を図7に示す。2本のエッジが存在するブロック(マルチ・エッジ・ブロック)がb0とb1、1本のエッジが存在するブロック(エッジ・ブロック)がa0、a1、a2、b2及びc0、エッジの存在しないブロック(ノン・エッジ・ブロック)がc1及びc2の分類される。
各々のエッジは図8に示す様に、16の方向に量子化されるので、各々のブロックは多くて18個の類に分類される。即ち、K=18であり、これが16個のエッジブロック、1つのマルチ・エッジを持つブロック及び1つのノン・エッジ・ブロックで構成される。マルチ・エッジを持つブロックは、2つ又は更に多くのエッジを持つブロックであり、ノン・エッジ・ブロックは何等エッジを持っていない。1/4サイズの像をエッジの抽出に使う時、8×8ブロックの代わりに、4×4ブロックを検査する。
前に述べた様に、ノン・エッジ・ブロックは、図9に示す様に16×16画素のブロックに統合される。図9に示す様に8×8であるように残された若干のノン・エッジ・ブロックは、16×16のノン・エッジ・ブロックとは別個に取り扱う。
3.適応型走査(図5のブロック12及び図6の各ブロック)
ブロック分類が行なわれた後、各々のブロックが、類に関連する走査順序で符号化される(図5のブロック12)が、詳細には、先ず、入力ブロックに対して可変ブロックサイズDCTの処理が行われる(図6のブロック13)。可変ブロックサイズDCTは数式(1)のMの値をブロックサイズ(例えば、16×16ブロックDCTの場合はM=16)とすることで実現できる。ブロックサイズの分類はエッジの有無により行われ、16×16のブロック内にエッジが存在すれば4分割して8×8ブロックDCTとして処理し、エッジが存在しなければ16×16ブロックDCTとして処理する。次に量子化が実施されるが(ブロック4)、この動作は図1で説明された量子化(ブロック2)の動作と基本的には同一であるが、本実施例ではブロックの類に依らず、図3の量子化マトリックスを用いている。適切な数の類は像の形式、即ち、ブロックDCT係数の分布に関係するものでなければならない。その為、像順序を符号化する前に、何組かの走査順序が限定される融通性を持った制御機構を採用し、その後、フレーム毎に、その中で各々の類に対する最適の走査順序を選ぶ(図6のブロック15)。シミュレーションでは、5組の走査順序S,i=0,1…,S−1(S=5)が決められている。S及びSが夫々図10及び11に示されており、Sは図2のジグザグ型走査と同一である。SはSとSの中間であり、SもSとSの中間である。続いて可変長符号化が行われる(ブロック16)が、この動作は図1で説明したVLC(ブロック3)の動作と同じである。
適応型走査方法がどの様に作用するかを説明する。ブロックに垂直のエッジが存在すると仮定すると、伝送すべき対応するDCT AC係数は図12に示す様になり得る。ブロックがSに関係したものに分類されることが予想され、ここで実際にそうなったと仮定する。その時、ジグザグ走査順序及びSを用いたDCT係数に対するコードワードが表2に示されている。本実施例においては、MPEG−1で特定されたVLC及び量子化が使用される。これにより、DCT係数を符号化する時に8ビットを節約することができる。
Figure 0004128604
像シーケンスの符号化では、各々の類に対する最適走査を求める制御ルーチンが必要である。この為、符号器は、類毎に各々の座標で伝送されるDCT係数の発生を計数しなければならない。然し、常にジグザグ走査されるので、16×16のノン・エッジ・ブロックに対する係数は計数する必要はない。映像を処理した後、s及びkが走査順序及び類を表わすものとして、判定基準δ(s,k)を次の様に計算する。
Figure 0004128604

ここでs=0,1…S−1,及びk=0,1…K−1であり、path[s][i][j]は走査sの(i,j)に於ける順序、cnt[k][i][j]は類kの(i,j)に於ける係数の数を表わす。
この後、上に述べた判定基準を使って最終的な判定が下される。
Figure 0004128604
従って、各々の類に対してどの走査順序が用いられるかを示すK logSビットが、映像を符号化する前に伝送されなければならない。シミュレーションでは、一つの映像で下された判定が次の映像でも使われ、走査順序の初期状態が次の様に設定された。
Figure 0004128604
[エッジの抽出]
エッジの抽出(図5のブロック10)に関して図13を用いて詳述する。
図13はエッジの抽出のブロック図を示す。この過程の各部分を次に説明する。
1.単位エッジの検出(ブロック18)
エッジの場所を突き止める為、最初に、周知のラプラース演算子を入力像に適応し(ブロック17)、その後、強度変動が大きい位置、即ち、エッジを表わす2進像(バイナリ・イメージ)が、μ+K・σを用いた閾値作用によって求められる。ここで、μ,σ及びKはそれぞれ、平均、微分空間の標準偏差及び係数である。8方向の小さいセグメント・パターンの一例が図14に示されており、これらが、n=0,1…7として、テンプレートTによって表わされており、(j,k)に於ける各々の入口がt(j,n)によって表わされる。
Λ(x,y)を、j,k=0,1,2,3,4として、λ(x+j,y+k)で表わされる、5×5画素領域で構成された2進像内の部分領域とする。テンプレートT及びΛ(x,y)の間の相互相関R(x,y)が次の式によって計算される。
Figure 0004128604
この後、R(x,y)が8に等しいか又はそれより大きくなる様なnが存在すれば、n−ビット平面内の座標(x,y)でフラグを高にする。ここでnは0から7まで変化する。これは、座標(x,y)でテンプレートtが整合パターンとして検出されたことを示す。この過程は2進像全体に適用されなければならない。こうして単位エッジが得られる。
2.マクロエッジの検出(ブロック19)
単位エッジを抽出した後、図15に示す様に、マクロエッジの検出が実施される。単位エッジが接続されてマクロエッジになる。このマクロエッジは、16の方向に、即ち11.25°間隔で定められる。検出の出発点は、8個の内の任意のビット平面のフラグが作用している画素と定めることができる。こう云う点は、ラスター走査式に求めて、出発点の下方に接続する探索区域を局限することができる。
n−ビット平面内のフラグが作用している出発点が見つかったと仮定すると、検出過程の方向NがN=2nに従って定められ、そこから後続の探索動作が適用される。探索動作の前にマクロエッジの方向を予め決定するのはリスクがあるので、考えられる3つの方向、即ち、N,N−1及びN+1の内の最も考えられる方向を選ぶ。考えられる各々の方向で、各方向に沿った単位長Lunit毎にある各々の接続点(図15参照)で、マクロエッジが接続されているかどうかを判断する。n,(N−1)/2,又は(N+1)/2の何れかのビット平面内のフラグが接続点又はその近辺で、即ち8個の隣り合う画素で作用していれば、マクロエッジを接続点まで延長する。こうして得られた3つのマクロエッジの候補の内、最も長いものが符号化されるマクロエッジとなる権利を持つ。一旦マクロエッジが検出されると、同様なマクロエッジを抽出することを避ける為の後処理を用いることが望ましい。n,(N−1)/2,又は(N+1)/2の何れかのビット平面内の抽出されたマクロエッジ及びそれに隣り合う8個の画素に対応する一連の画素を中立とする。これはマクロエッジを減衰させる役割を果たし、像内の抽出されるマクロエッジの数を減らすのを大いに助ける。
3.エッジデータの符号化
表3はマクロエッジ当たりの符号化されるメッセージである。出発点に関するメッセージは、適正な符号化方式を使うことによって更に圧縮することができる。
Figure 0004128604

本発明に係るブロック分類に基づいて、各々の類に対する伝送されるDCT係数の分布を解明する為の予備実験を実施した。
基準モデルとしてMPEG−1のI映像符号化を用い、比較を公平にする為、シュミレーション実験を繰り返して実行して、ビットの合計数が基準モデル、即ち、MPEG−1のそれとなるべく近くなる様にした。表4は、この実験で得られた統計結果を示す。
Figure 0004128604

本発明におけるアルゴリズムがブロック分類の為のビットをかなり節約することができることが認められる。表に示した幾何学的なエッジ表示に対するデータ速度は常に1,320×log5である。ここで、1,320は、352×240サイズの像内にある8×8ブロックの数に対応し、log5は各々のブロックに対して5つの候補の間の走査順序を示す為に必要である。
この結果から、本アルゴリズムが、ビットを約8%節約することにより、全般的に基準モデルの性能を凌ぐことが示された。
上述の様に実施例に関し説明したが、本発明はこれに限られるものではない。
(発明の効果)
画像信号に対し効率の良い圧縮符号化を達成する。
従来の適応型DCT符号化方式のブロック図。 ジグザグ走査順序を説明する図。 デフォルト量子化マトリクスを説明する図。 エッジ方向とDCT係数との関係を説明する図。 本発明のアルゴリズムを示すブロック図。 本発明におけるDCT符号化の一実施例を示すブロック図。 ブロック分類の一例を示す図。 各エッジが16の方向に量子化されることを示す図。 ノン・エッジ・ブロックが統合されることを説明する図。 シミュレーションで使用した走査順序S0を示す図。 シミュレーションで使用した走査順序S4を示す図。 DCT AC係数の一例を示す図。 本発明におけるエッジ抽出プロセスの一実施例を示すブロック図。 単位エッジ検出における8方向セグメント・パターンを示す図。 マクロエッジ検出を説明する図。
符号の説明
10 エッジ抽出ステップ
11 ブロック分類ステップ
12 適応型DCT符号化ステップ
13 可変ブロックサイズDCTステップ
14 量子化ステップ
15 走査順序制御ステップ
16 可変長符号化ステップ

Claims (5)

  1. 映像信号の各フレームをコーディングする方法であって、
    フレーム全体でエッジ抽出を実行するステップと、
    抽出エッジを出発座標、所定の複数の方向の1つ、及び長さでコーディングするステップと、
    上記フレームを複数のブロックに分割するステップと、
    上記複数のブロックの各々を複数のカテゴリーの1つに分類するステップであって、その複数のカテゴリーが、抽出エッジを含まないブロックの第1のカテゴリー、1つの抽出エッジと上記所定の複数の方向の対応する1つとを含むブロックの第2のカテゴリー、及び1より多い抽出エッジを含むブロックの第3のカテゴリーを含むステップと、
    上記第1のカテゴリーとして分類されたブロックが隣接する場合にそれら隣接するブロックを統合するステップと、
    各ブロックを空間ドメイン画素からDCT係数へDCTにより変換するステップと、
    デフォルトのジグザグ走査順序と複数の方向走査順序とを含むDTC係数走査順序を提供するステップであって、各方向走査順序が、上記所定の複数の方向の1つに対応すると共に上記対応する方向のためのDCT係数の予測分布に対応する順序を有するステップと、
    上記DCT係数走査順序の対応する1つを使用する各ブロックの上記DCT係数を可変長コーディングするステップであって、それにより、上記第1及び第3のカテゴリーに分類されたブロックを上記デフォルトのジグザグ走査順序で走査し、上記第2のカテゴリーの1つに分類されたブロックを上記対応する方向のための方向走査順序で走査するステップと、
    を有する方法。
  2. 上記分類するステップの上記所定の複数の方向が16である請求項1に記載の映像信号の各フレームをコーディングする方法。
  3. 上記フレーム全体でエッジ抽出を実行するステップが、
    上記フレームよりも小さい間引きされたフレームを形成するステップと、
    上記間引きされたフレームでエッジ抽出を実行するステップと、
    を含む請求項1又は2に記載の映像信号の各フレームをコーディングする方法。
  4. 間引きされたフレームを形成するステップが、水平方向に半分に、垂直方向に半分に、上記フレームを間引く請求項3に記載の映像信号の各フレームをコーディングする方法。
  5. 4つの隣接する第1のカテゴリーに分類されたブロック毎に統合がなされる請求項1乃至4の何れかに記載の映像信号の各フレームをコーディングする方法。
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