JP4128480B2

JP4128480B2 - Vehicle washer device

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Publication number: JP4128480B2
Application number: JP2003111646A
Authority: JP
Inventors: 明丸山
Original assignee: Asmo Co Ltd
Current assignee: Asmo Co Ltd
Priority date: 2003-04-16
Filing date: 2003-04-16
Publication date: 2008-07-30
Anticipated expiration: 2023-04-16
Also published as: JP2004314792A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のウインドシールドガラス等の洗浄を行うために洗浄液を噴射する車両用ウォッシャ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
車両のウインドシールドガラス等の洗浄を行うためのウォッシャ装置では、ウォッシャノズルに洗浄液を送給（圧送）させるためのウォッシャポンプを備えているが、このウォッシャポンプのうち、異なる２つの洗浄液送給系統へそれぞれ互いに異なる吐出圧で洗浄液を送給できるものが知られている（例えば、特許文献１参照）。
【０００３】
前記特許文献１に示すようなウォッシャポンプは、２つの吐出口を備えており、モータ（インペラ）の回転方向を切り替えることにより、一方の吐出口または他方の吐出口にそれぞれ洗浄液を吐出することができ、しかも、一方の吐出口と他方の吐出口とで吐出圧を異ならせた構成となっている。このウォッシャポンプによれば、車両走行時の気流の影響を受け易くこのため着水点までの距離の長いフロントガラス用のウォッシャノズルには高圧側の吐出口から洗浄液を供給し、一方、気流の影響が小さく着水点までの距離の短いリアガラス用のウォッシャノズルには低圧側の吐出口から供給するように構成でき、単一（１台）のウォッシャポンプでフロントガラス用のウォッシャノズルにもリアガラス用のウォッシャノズルにも対応することが可能となっている。
【０００４】
ところで、車両のフロントガラスへの洗浄液の供給について着目すると、フロントガラスへは高圧吐出のみによる洗浄液の供給が行われており、この吐出圧力の設定は、車両高速走行時の気流の影響や着水点までの飛距離等を考慮して、高速走行時でも目標着水エリア近傍に着水できるように設定されている。
【０００５】
しかしながら、駐停車時や低速走行時では、比較的気流の影響が小さいためにウォッシャポンプの吐出圧力が低圧でも目標着水エリアに着水できる。すなわち、前述の如く高速走行時を想定した高い吐出圧力の設定は、低速走行時または駐停車時では洗浄液の過剰な供給をもたらしてしまうといった問題があった。そのため、洗浄液の消費が早くなってしまい、洗浄液を貯留するタンク容量を大きく設定するなどの対策が必要となってしまう。
【０００６】
【特許文献１】
特許第２６６５２５９号明細書
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮し、単一のウォッシャポンプによって車両の走行状態や駐停車状態に応じて洗浄液の噴射流量を節約しながらも目標着水エリアに適切に着水させることができる車両用ウォッシャ装置を得ることが目的である。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
請求項１に係る発明の車両用ウォッシャ装置は、車両のフロントガラスに洗浄液を噴射するウォッシャノズルと、前記洗浄液を貯留するタンクと、前記ウォッシャノズルに洗浄液を圧送するポンプ装置と、ウォッシャスイッチが駆動操作されたときに前記ポンプ装置を駆動制御する制御装置と、を有する車両用ウォッシャ装置において、前記ポンプ装置は、前記ウォッシャノズルにホースを介してそれぞれ接続された高圧側及び低圧側の異なる二つの吐出口と、インペラが出力軸に固定された正逆回転可能なモータと、を有する単一のモータポンプとされ、該モータポンプは、前記モータの一方の回転によって前記洗浄液が前記高圧側吐出口から高圧吐出され、前記モータの他方の回転によって前記洗浄液が前記低圧側吐出口から低圧吐出されるものであり、前記制御装置は、前記ウォッシャスイッチが駆動操作されたときに前記車両の速度信号が入力され、かつ、前記車両が所定速度以上と判断されたときには前記モータポンプから前記洗浄液を高圧吐出させ、前記車両が所定速度未満と判断されたときには前記モータポンプから前記洗浄液を低圧吐出させる、ことを特徴としている。
【０００９】
請求項１記載の車両用ウォッシャ装置では、ウォッシャスイッチが駆動操作されたときには、ポンプ装置から圧送された洗浄液がウォッシャノズルから噴射されて車両のフロントガラスに着水する。
【００１０】
ここで、ウォッシャスイッチが駆動操作されたとき、すなわち洗浄液がウォッシャノズルから噴射される場合においては、車両の速度信号が制御装置に入力され、車両が所定速度以上と判断されたときにはポンプ装置によって高圧で洗浄液が吐出され、一方、車両が所定速度未満と判断されたときにはポンプ装置によって低圧で洗浄液が吐出される。
【００１１】
すなわち、車両の走行速度が所定値以上の高速走行時には、洗浄液をポンプ装置によって高圧で吐出して流速の速い液粒をウォッシャノズルから噴射し、これにより気流の影響による着水エリアの移動量（目標着水エリアからの着水変移量）を低減させる。一方、車両の走行速度が所定値未満の低速走行時もしくは駐停車時には、もともと気流の影響が少ないので、洗浄液をポンプ装置によって低圧で吐出して比較的流速の遅い液粒をウォッシャノズルから噴射し、洗浄液の噴射流量を節約しながらも目標着水エリアに着水させることができる。
【００１２】
このように、請求項１記載のウォッシャ装置では、単一のウォッシャポンプによって、車両の走行状態や駐停車状態に応じて洗浄液の噴射流量を節約しながらも目標着水エリアに適切に着水させることができる。
【００１４】
また、請求項１記載の車両用ウォッシャ装置では、ポンプ装置とされる単一のモータポンプで洗浄液を高圧吐出と低圧吐出することが可能であるため、ウォッシャ装置全体としての部品点数及び組付工数を低減することができる。また、単にモータの回転方向を切り替えるだけで洗浄液を高圧吐出と低圧吐出することができるため、低コストにより容易に実現可能である。
【００１５】
請求項２に係る発明の車両用ウォッシャ装置は、請求項１記載の車両用ウォッシャ装置において、前記ウォッシャノズルは、低速走行時または駐停車時の洗浄液の噴射に使用される低速時用ノズルと、高速走行時の洗浄液の噴射に使用される高速時用ノズルと、がそれぞれ独立して車体に固定されている、ことを特徴としている。
【００１６】
請求項２記載の車両用ウォッシャ装置では、低速時用ノズルによる洗浄液の目標着水エリアと高速時用ノズルによる洗浄液の目標着水エリアを、それぞれの吐出圧に合わせて独立してそれぞれ異なる位置に設定することができる。したがって、装置の適用範囲が拡大する。
【００１７】
請求項３に係る発明の車両用ウォッシャ装置は、請求項２記載の車両用ウォッシャ装置において、前記低速時用ノズル及び高速時用ノズルは、車体に固定されるノズルボディのノズル開口に、噴射口を有するノズルチップが組み込まれて構成され、前記高速時用ノズルの前記ノズルチップの前記噴射口は、前記低速時用ノズルの前記ノズルチップの前記噴射口よりも上方に向けて噴射角度が設定されている、ことを特徴としている。
【００１８】
前述の如く、車両の走行速度が所定値以上の高速走行時には洗浄液を高圧で吐出して流速の速い液粒をウォッシャノズルから噴射し、これにより気流の影響で着水エリアが目標着水エリアから下方へ変移することを（目標着水エリアからの着水変移量を）低減させているが、請求項３記載の車両用ウォッシャ装置では、高速時用ノズルのノズルチップの噴射口が、低速時用ノズルのノズルチップの噴射口よりも上方に向けて噴射角度が設定されているため、洗浄液の噴射角度によって前記目標着水エリアからの着水変移量の低減を補完することができる、したがって、高速時用ノズルのノズルチップからの洗浄液の噴射圧力を、なるべく小さく抑えることができる。
【００１９】
請求項４に係る発明の車両用ウォッシャ装置は、請求項１乃至請求項３の何れか１項に記載の車両用ウォッシャ装置において、前記ウォッシャノズルは、車両幅方向に広角度で拡散する拡散流で洗浄液を噴射する拡散噴射ノズルである、ことを特徴としている。
【００２０】
拡散噴射ノズルから噴射され車両幅方向に広角度で拡散する拡散流は、噴射された洗浄液が拡散するために液粒が小さく車両走行時の気流の影響を受け易い。この点、請求項４記載の車両用ウォッシャ装置では、拡散噴射ノズルから噴射される拡散流（拡散噴射）の本来の利点を維持しつつ、車両の走行状態や駐停車状態に応じて洗浄液の噴射流量を節約しながらも目標着水エリアに適切に着水させることができ、特に効果的である。
【００２１】
請求項５に係る発明の車両用ウォッシャ装置は、請求項１記載の車両用ウォッシャ装置において、弁体と前記弁体を付勢する付勢手段とを有し、前記モータポンプの前記高圧側及び低圧側の吐出口と前記ウォッシャノズルとを連通する流路の途中に配置されたバルブ装置を備え、前記バルブ装置は、前記弁体が前記低圧側吐出口と前記ウォッシャノズルとの連通を阻止する方向に前記付勢手段によって付勢されて前記高圧側吐出口と前記ウォッシャノズルとを連通すると共に前記低圧側吐出口と前記ウォッシャノズルとの連通を遮断し、前記低圧側吐出口からの吐出圧によって前記弁体が前記付勢手段の付勢力に抗して移動して前記低圧側吐出口と前記ウォッシャノズルとを連通すると共に前記高圧側吐出口と前記ウォッシャノズルとの連通を遮断する、ことを特徴としている。
【００２２】
請求項５記載の車両用ウォッシャ装置では、モータポンプの２つの吐出口とウォッシャノズルとを連通する流路が、バルブ装置によって切り替えられる。
【００２３】
すなわち、モータポンプで洗浄液を高圧吐出する際には、バルブ装置の弁体がモータポンプの低圧側の吐出口とウォッシャノズルとの連通を阻止する方向に付勢されて高圧側の吐出口とウォッシャノズルとを連通すると共に低圧側の吐出口とウォッシャノズルとの連通を遮断する。一方、モータポンプで洗浄液を低圧吐出する際には、バルブ装置の弁体がモータポンプの低圧側の吐出口からの吐出圧によって付勢手段の付勢力に抗して移動して低圧側の吐出口とウォッシャノズルとを連通すると共に高圧側の吐出口とウォッシャノズルとの連通を遮断する。
【００２４】
このように、バルブ装置は、車両が低速走行時または駐停車時すなわち洗浄液を低圧吐出する際には、モータポンプの低圧側の吐出口からの吐出圧を利用して弁体が動作されて、低圧側の吐出口とウォッシャノズルとを連通する状態となる。一方、洗浄液を高圧吐出する際には、付勢手段の付勢力によって弁体が保持されて、高圧側の吐出口とウォッシャノズルとを連通する状態となる。
【００２５】
したがって、洗浄液を低圧吐出する際には、そもそも吐出圧が低圧でよいため、低圧側の吐出口からの洗浄液の吐出圧を利用しても（圧力損失が生じても）何ら実質的な悪影響が生じることがなく、またしかも、洗浄液を高圧吐出する際には、高圧側の吐出口からの洗浄液は弁体動作による圧力損失を受けることなく送給され、極めて効率的である。
【００２６】
【発明の実施の形態】
図１には本発明の第１の実施の形態に係るウォッシャ装置１０の全体構成が断面図を含んで示されている。
【００２７】
ウォッシャ装置１０は、ポンプ装置としてのモータポンプ１２、低速時用ノズル１４、高速時用ノズル１６、バルブ装置１８、及び制御装置２０を備えている。
【００２８】
モータポンプ１２は、洗浄液圧送用のインペラが出力軸に固定された正逆回転可能なモータ（図示省略）を有しており、さらに、洗浄液を吐出（圧送）する高圧側吐出口２２と低圧側吐出口２４とを備えている。このモータポンプ１２は、モータの回転方向によって高圧側吐出口２２と低圧側吐出口２４から択一的に洗浄液を吐出することができ、しかも、これら高圧側吐出口２２と低圧側吐出口２４とで吐出圧が異なって設定されている。
【００２９】
なお、前述の如きモータポンプ１２における高圧吐出（高圧側吐出口２２からの吐出）と低圧吐出（低圧側吐出口２４からの吐出）とを切替える方法としては、例えば、前述の如く高圧吐出と低圧吐出でモータの回転方向を切り替えるように構成し、一方の回転方向においては高回転数で回転させて高圧吐出とし、他方の回転方向においては低回転数で回転させて低圧吐出とするものである。
【００３０】
またここで、前述の如きモータポンプ１２の回転数Ｎは、以下の関係式によって得られるため、当該回転数Ｎを変更する（切り替える）方法としては、例えば、モータ端子電圧Ｖを正転と逆転とで変化させることで実施できる。
【００３１】
モータの回転数Ｎ（ｒｐｍ）＝［｛６０（Ｖ−ＲＩ−Ｖ_b）｝／φＺ］×１０⁸Ｖ：モータ端子電圧Ｒ：アーマチャ巻線抵抗Ｉ：モータ電流
Ｖ_b：ブラシ抵抗 φ：総磁束Ｚ：導体数
また、高圧吐出と低圧吐出とを切替える方法としては、その他に、インペラの形状を変えるとか、吐出口の形状を異ならせるなどの方法がある、何れによっても実施可能である。
【００３２】
一方、低速時用ノズル１４及び高速時用ノズル１６はそれぞれ独立して車体に固定されており、低速時用ノズル１４は車両の低速走行時または駐停車時の洗浄液の噴射に使用され、高速時用ノズル１６は車両の高速走行時の洗浄液の噴射に使用され、共に基本的には同様の構成となっている。
【００３３】
ここで、図２には低速時用ノズル１４及び高速時用ノズル１６の構成が斜視図にて示されている。
【００３４】
これらの低速時用ノズル１４及び高速時用ノズル１６は、ノズルボディ２６とノズルチップ２８によって構成されている。ノズルボディ２６の基部２６Ａの側壁には一対の係止爪３０が頭部２６Ｂへ向かって延出されており、図示しない車両のボディーパネルに頭部２６Ｂが露出した状態で係止される。また、ノズルボディ２６の下端部には円筒形のホース連結部３２が形成されており、後述するバルブ装置１８に接続される。
【００３５】
また、ノズルボディ２６には、前面側へと開口するノズル開口３４が形成されると共に、このノズル開口３４には、ノズルチップ２８が一体的にかつ液密に嵌め込まれている。ノズルチップ２８の下面側には、発振室３６及び拡散噴射口３８が形成されている。発振室３６は、送給された洗浄液を自励発振させることができ、この自励発振した洗浄液が扇状の拡散流として拡散噴射口３８から噴射される構成である。すなわち、低速時用ノズル１４及び高速時用ノズル１６は、拡散噴射口３８が所謂「フルイディクス式ノズル」の構成とされた拡散噴射ノズルとされており、車両幅方向に広角度で拡散する拡散流で洗浄液を比較的広い範囲に噴射することができ、着水面積を増大することが可能となっている。
【００３６】
以上の構成の低速時用ノズル１４及び高速時用ノズル１６は、図３に示す如く、運転席Ｄ側及び助手席Ｐ側のウインドガラスＧに対応してそれぞれ共に独立して配置されており、運転席側ワイパブレード１１０の払拭範囲ＤＨと助手席側ワイパブレード１１２の払拭範囲ＰＨのそれぞれに洗浄液を噴射することができる。
【００３７】
またここで、この高速時用ノズル１６のノズルチップ２８の拡散噴射口３８の噴射角度θ₁は、低速時用ノズル１４のノズルチップ２８の拡散噴射口３８の噴射角度θ₂よりも上方に向けて噴射角度が設定されている（θ₁＞θ₂）。
【００３８】
以上の構成のモータポンプ１２と低速時用ノズル１４及び高速時用ノズル１６との間にはバルブ装置１８が配置されている。
【００３９】
バルブ装置１８は、高圧側流入口４０及び低圧側流入口４２と、高圧側流出口４４及び低圧側流出口４６が形成されており、高圧側流入口４０と高圧側流出口４４とは弁室４８を介して連通しており、また、低圧側流入口４２と低圧側流出口４６とは弁室４８を介して連通している。弁室４８には、弁体５０とこの弁体５０を付勢する付勢手段としてのスプリング５２が配置されている。
【００４０】
この弁体５０は、弁室４８において、低圧側流入口４２と低圧側流出口４６との連通を阻止する方向にスプリング５２によって付勢されており、通常は、高圧側流入口４０と高圧側流出口４４とを連通すると共に低圧側流入口４２と低圧側流出口４６との連通を遮断するように保持されている。一方、スプリング５２の付勢力に抗して弁体５０が動作（移動）すると、低圧側流入口４２と低圧側流出口４６とを連通すると共に高圧側流入口４０と高圧側流出口４４との連通を遮断するように構成されている。
【００４１】
以上の構成のバルブ装置１８は、その高圧側流入口４０がホース５４を介してモータポンプ１２の高圧側吐出口２２に接続され、低圧側流入口４２がホース５６を介してモータポンプ１２の低圧側吐出口２４に接続され、さらに、高圧側流出口４４がホース５８を介して高速時用ノズル１６のホース連結部３２に接続され、低圧側流出口４６がホース６０を介して低速時用ノズル１４のホース連結部３２に接続されている。
【００４２】
またさらに、モータポンプ１２には、制御装置２０が接続されている。制御装置２０には、ウォッシャスイッチ６２及び車両の走行速度を検出する車速センサ６４が接続されており、ウォッシャスイッチ６２が駆動操作されたときにモータポンプ１２を駆動制御することができると共に、ウォッシャスイッチ６２が駆動操作されたときには車両の走行速度検出信号が入力されるようになっている。しかもこの場合、この制御装置２０は、入力された前記車両の走行速度検出信号に基づいて、車両が所定速度以上と判断されたときにはモータポンプ１２によって高圧で高圧側吐出口２２から洗浄液を吐出し、車両が所定速度未満と判断されたときにはモータポンプ１２によって低圧で低圧側吐出口２４から洗浄液を吐出するように構成されている。
【００４３】
次の本第１の実施の形態の作用を説明する。
【００４４】
上記構成の車両用ウォッシャ装置１０では、ウォッシャスイッチ６２が駆動操作されると、モータポンプ１２から圧送された洗浄液が低速時用ノズル１４または高速時用ノズル１６から噴射されて車両のウインドガラスＧに着水する。
【００４５】
ここで、図４にはウォッシャスイッチ６２が駆動操作されたときの装置の作動プログラムが流れ図にて示されている。
【００４６】
ウォッシャスイッチ６２が駆動操作されたときには、ステップ１００において、車両の走行速度が車速センサ６４によって検出され当該走行速度検出信号が制御装置２０に入力される。次いで、ステップ１０２において、車両が所定速度（例えば、８０ｋｍ/ｈ）以上で走行しているか否かが判断される。
【００４７】
車両が所定速度以上と判断されたときには、ステップ１０４へ進み、モータポンプ１２によって高圧で洗浄液が吐出され、高速時用ノズル１６から洗浄液が高圧で噴射されて車両のウインドガラスＧに着水する。一方、ステップ１０２において車両が所定速度未満と判断されたときには、ステップ１０６へ進み、モータポンプ１２によって低圧で洗浄液が吐出され、低速時用ノズル１４から洗浄液が低圧で噴射されて車両のウインドガラスＧに着水する。
【００４８】
すなわち、一般的に、車両の高速走行時には噴射ノズルから噴射された洗浄液は、図３に破線でエリアＹにて示す如く、気流の影響を受けて目標着水エリアＸよりも下方へ移動して着水してしまう。この点、本第１の実施の形態に係るウォッシャ装置１０では、車両の走行速度が所定値以上の高速走行時には、洗浄液をモータポンプ１２によって高圧で吐出して流速の速い液粒を高速時用ノズル１６から噴射し、これにより気流の影響による着水エリアの移動量（目標着水エリアＸからの着水変移量）を低減させることができる。一方、車両の走行速度が所定値未満の低速走行時もしくは駐停車時には、もともと気流の影響が少ないので、洗浄液をモータポンプ１２によって低圧で吐出して比較的流速の遅い液粒を低速時用ノズル１４から噴射し、洗浄液の噴射流量を節約しながらも目標着水エリアＸに着水させることができる。
【００４９】
このように、本第１の実施の形態に係るウォッシャ装置１０では、単一のモータポンプ１２によって、車両の走行状態や駐停車状態に応じて洗浄液の噴射流量を節約しながらも目標着水エリアＸに適切に着水させることができる。
【００５０】
またしかも、このウォッシャ装置１０では、モータポンプ１２の２つの吐出口（高圧側吐出口２２または低圧側吐出口２４）と低速時用ノズル１４または高速時用ノズル１６とを連通する流路が、バルブ装置１８によって自動的に切り替えられる。
【００５１】
すなわち、モータポンプ１２で洗浄液を高圧吐出する際には、バルブ装置１８の弁体５０が、高圧側流入口４０と高圧側流出口４４とを連通すると共に低圧側流入口４２と低圧側流出口４６との連通を遮断するように保持されているため、モータポンプ１２の高圧側吐出口２２と高速時用ノズル１６とが連通されると共に、モータポンプ１２の低圧側吐出口２４と低速時用ノズル１４との連通が遮断される。一方、モータポンプ１２で洗浄液を低圧吐出する際には、バルブ装置１８の弁体５０がモータポンプ１２の低圧側吐出口２４からの吐出圧によってスプリング５２の付勢力に抗して移動して、低圧側流入口４２と低圧側流出口４６とを連通すると共に高圧側流入口４０と高圧側流出口４４との連通を遮断する。これにより、モータポンプ１２の低圧側吐出口２４と低速時用ノズル１４とが連通されると共に、モータポンプ１２の高圧側吐出口２２と高速時用ノズル１６との連通が遮断される。
【００５２】
このように、バルブ装置１８は、車両が低速走行時または駐停車時すなわち洗浄液を低圧吐出する際には、モータポンプ１２の低圧側吐出口２４からの吐出圧を利用して弁体５０が動作されて、低圧側吐出口２４と低速時用ノズル１４とを連通する状態となる。一方、洗浄液を高圧吐出する際には、スプリング５２の付勢力によって弁体５０が保持されて、モータポンプ１２の高圧側吐出口２２と高速時用ノズル１６とを連通する状態となる。
【００５３】
したがって、洗浄液を低圧吐出する際には、そもそも吐出圧が低圧でよいため、モータポンプ１２の低圧側吐出口２４からの洗浄液の吐出圧を利用しても（圧力損失が生じても）何ら実質的な悪影響が生じることがなく、またしかも、洗浄液を高圧吐出する際には、モータポンプ１２の高圧側吐出口２２からの洗浄液は弁体５０の動作による圧力損失を受けることなく送給され、極めて効率的である。
【００５４】
また、このウォッシャ装置１０では、ポンプ装置とされる単一のモータポンプ１２で洗浄液を高圧吐出と低圧吐出することが可能であるため、ウォッシャ装置１０全体としての部品点数及び組付工数を低減することができる。また、単にモータポンプ１２のモータの回転方向を切り替えるだけで洗浄液を高圧吐出と低圧吐出することができるため、低コストにより容易に実現可能である。
【００５５】
さらに、このウォッシャ装置１０では、低速走行時または駐停車時の洗浄液の噴射に使用される低速時用ノズル１４と、高速走行時の洗浄液の噴射に使用される高速時用ノズル１６とがそれぞれ独立して車体に固定されているため、低速時用ノズル１４による洗浄液の目標着水エリアＸと高速時用ノズル１６による洗浄液の目標着水エリアＸを、それぞれの吐出圧に合わせて独立してそれぞれ異なる位置に設定することができる。したがって、装置の適用範囲が拡大する。
【００５６】
またさらに、このウォッシャ装置１０では、前述の如く、車両の走行速度が所定値以上の高速走行時には洗浄液を高圧で吐出して流速の速い液粒を高速時用ノズル１６から噴射し、これにより気流の影響で着水エリアが目標着水エリアＸよりも下方へ変移することを（目標着水エリアＸからの着水変移量を）低減させているが、高速時用ノズル１６のノズルチップ２８の拡散噴射口３８の噴射角度θ₁が、低速時用ノズル１４のノズルチップ２８の拡散噴射口３８の噴射角度θ₂よりも上方に向けて設定されているため（θ₁＞θ₂）、洗浄液の噴射角度によって目標着水エリアＸからの着水変移量の低減を補完することができる。したがって、高速時用ノズル１６のノズルチップ２８からの洗浄液の噴射圧力をなるべく小さく抑えることができ、これによっても洗浄液の噴射流量を節約することができる。
【００５７】
さらに、高速時用ノズル１６及び低速時用ノズル１４は拡散噴射口３８を有し、車両幅方向に広角度で拡散する拡散流で洗浄液を噴射する拡散噴射ノズルであるが、このような拡散噴射ノズルから噴射され車両幅方向に広角度で拡散する拡散流は、噴射された洗浄液が拡散するために液粒が小さく車両走行時の気流の影響を受け易い。
【００５８】
この点、本第１の実施の形態に係るウォッシャ装置１０では、拡散噴射ノズルとされる高速時用ノズル１６及び低速時用ノズル１４から噴射される拡散流（拡散噴射）の本来の利点を維持しつつ、車両の走行状態や駐停車状態に応じて洗浄液の噴射流量を節約しながらも目標着水エリアＸに適切に着水させることができ、特に効果的である。
【００５９】
次に、本発明の他の形態を説明する。
【００６０】
なお、前記第１の実施の形態と基本的に同一の部品には、前記第１の実施の形態と同一の符号を付与し、その説明を省略する。
【００６１】
図５（Ａ）には、第２の実施の形態に係るウォッシャ装置７０の全体構成が断面図を含んで示されている。
【００６２】
このウォッシャ装置７０は、前述した第１の実施の形態に係るウォッシャ装置１０と基本的に同様の構成であるが、前記低速時用ノズル１４及び高速時用ノズル１６に代えて一対のウォッシャノズル７２を備えており、また、バルブ装置１８に代えてバルブ装置７４を備えている。
【００６３】
各ウォッシャノズル７２は、前記低速時用ノズル１４及び高速時用ノズル１６と同じ構成であるが、車両の低速走行時または駐停車時であってもあるいは高速走行時であっても共に使用される。
【００６４】
一方、バルブ装置７４は、前記バルブ装置１８と同様に、高圧側流入口４０及び低圧側流入口４２が形成されると共に、図５（Ｂ）に示す如く一対の流出口７６が形成されている。この高圧側流入口４０と一対の流出口７６とは弁室４８を介して連通しており、また、低圧側流入口４２と一対の流出口７６とも弁室４８を介して連通している。弁室４８には、弁体５０とこの弁体５０を付勢する付勢手段としてのスプリング５２が配置されている。
【００６５】
この弁体５０は、弁室４８において、低圧側流入口４２と一対の流出口７６との連通を阻止する方向にスプリング５２によって付勢されており、通常は、高圧側流入口４０と一対の流出口７６とを連通すると共に低圧側流入口４２と一対の流出口７６との連通を遮断するように保持されている。一方、スプリング５２の付勢力に抗して弁体５０が動作（移動）すると、低圧側流入口４２と一対の流出口７６とを連通すると共に高圧側流入口４０と一対の流出口７６との連通を遮断するように構成されている。
【００６６】
以上の構成のバルブ装置７４は、その高圧側流入口４０がホース５４を介してモータポンプ１２の高圧側吐出口２２に接続され、低圧側流入口４２がホース５６を介してモータポンプ１２の低圧側吐出口２４に接続され、さらに、一対の流出口７６がホース７８を介してそれぞれウォッシャノズル７２のホース連結部３２に接続されている。
【００６７】
次の本第２の実施の形態の作用を説明する。
【００６８】
上記構成の車両用ウォッシャ装置７０では、ウォッシャスイッチ６２が駆動操作されると、モータポンプ１２から圧送された洗浄液がウォッシャノズル７２から噴射されて車両のウインドガラスＧに着水する。
【００６９】
ここで、このウォッシャ装置７０においても、車両の走行速度が所定値以上の高速走行時には、洗浄液をモータポンプ１２によって高圧で吐出して流速の速い液粒をウォッシャノズル７２から噴射し、これにより気流の影響による着水エリアの移動量（目標着水エリアＸからの着水変移量）を低減させることができる。一方、車両の走行速度が所定値未満の低速走行時もしくは駐停車時には、もともと気流の影響が少ないので、洗浄液をモータポンプ１２によって低圧で吐出して比較的流速の遅い液粒をウォッシャノズル７２から噴射し、洗浄液の噴射流量を節約しながらも目標着水エリアＸに着水させることができる。
【００７０】
このように、本第２の実施の形態に係るウォッシャ装置７０では、単一のモータポンプ１２によって、車両の走行状態や駐停車状態に応じて洗浄液の噴射流量を節約しながらも目標着水エリアＸに適切に着水させることができる。
【００７１】
またしかも、このウォッシャ装置７０では、モータポンプ１２の２つの吐出口（高圧側吐出口２２または低圧側吐出口２４）と一対のウォッシャノズル７２とを連通する流路が、バルブ装置７４によって自動的に切り替えられる。
【００７２】
すなわち、モータポンプ１２で洗浄液を高圧吐出する際には、バルブ装置７４の弁体５０が、高圧側流入口４０と一対の流出口７６とを連通すると共に低圧側流入口４２と一対の流出口７６との連通を遮断するように保持されているため、モータポンプ１２の高圧側吐出口２２と一対のウォッシャノズル７２とが連通されると共に、モータポンプ１２の低圧側吐出口２４と一対のウォッシャノズル７２との連通が遮断される。一方、モータポンプ１２で洗浄液を低圧吐出する際には、バルブ装置７４の弁体５０がモータポンプ１２の低圧側吐出口２４からの吐出圧によってスプリング５２の付勢力に抗して移動して、低圧側流入口４２と一対の流出口７６とを連通すると共に高圧側流入口４０と一対の流出口７６との連通を遮断する。これにより、モータポンプ１２の低圧側吐出口２４と一対のウォッシャノズル７２とが連通されると共に、モータポンプ１２の高圧側吐出口２２と一対のウォッシャノズル７２との連通が遮断される。
【００７３】
このように、バルブ装置７４は、車両が低速走行時または駐停車時すなわち洗浄液を低圧吐出する際には、モータポンプ１２の低圧側吐出口２４からの吐出圧を利用して弁体５０が動作されて、低圧側吐出口２４と一対のウォッシャノズル７２とを連通する状態となる。一方、洗浄液を高圧吐出する際には、スプリング５２の付勢力によって弁体５０が保持されて、モータポンプ１２の高圧側吐出口２２と一対のウォッシャノズル７２とを連通する状態となる。
【００７４】
したがって、洗浄液を低圧吐出する際には、そもそも吐出圧が低圧でよいため、モータポンプ１２の低圧側吐出口２４からの洗浄液の吐出圧を利用しても（圧力損失が生じても）何ら実質的な悪影響が生じることがなく、またしかも、洗浄液を高圧吐出する際には、モータポンプ１２の高圧側吐出口２２からの洗浄液は弁体５０の動作による圧力損失を受けることなく送給され、極めて効率的である。
【００７５】
また、このウォッシャ装置７０では、ポンプ装置とされる単一のモータポンプ１２で洗浄液を高圧吐出と低圧吐出することが可能であるため、ウォッシャ装置７０全体としての部品点数及び組付工数を低減することができる。また、単にモータポンプ１２のモータの回転方向を切り替えるだけで洗浄液を高圧吐出と低圧吐出することができるため、低コストにより容易に実現可能である。
【００７６】
さらに、このウォッシャ装置７０では、前記第１の実施の形態に係るウォッシャ装置１０と同様に、一対のウォッシャノズル７２が、車両幅方向に広角度で拡散する拡散流で洗浄液を噴射する拡散噴射ノズルであるが、この拡散噴射ノズルとされるウォッシャノズル７２から噴射される拡散流（拡散噴射）の本来の利点を維持しつつ、車両の走行状態や駐停車状態に応じて洗浄液の噴射流量を節約しながらも目標着水エリアＸに適切に着水させることができ、特に効果的である。
【００７７】
次ぎに、図６（Ａ）には、第３の実施の形態に係るウォッシャ装置８０の全体構成が断面図を含んで示されている。
【００７８】
このウォッシャ装置８０は、前述した第２の実施の形態に係るウォッシャ装置７０と基本的に同様の構成であるが、前記バルブ装置７４に代えてバルブ装置８２を備えている。
【００７９】
バルブ装置８２は、前記バルブ装置７４と同様に、高圧側流入口４０及び低圧側流入口４２が形成されると共に、図６（Ｂ）に示す如く単一の流出口８４が形成されている。この高圧側流入口４０及び低圧側流入口４２と単一の流出口８４とは弁室４８を介して共に連通しており、他の構成は前記バルブ装置７４と同様である。
【００８０】
このバルブ装置８２は、単一の流出口８４がホース８６を介して二股分岐ジョイント８８に接続されており、さらにこの二股分岐ジョイント８８がホース９０を介してそれぞれウォッシャノズル７２のホース連結部３２に接続されている。
【００８１】
上記構成の車両用ウォッシャ装置８０においても、前記第２の実施の形態に係るウォッシャ装置７０と同様に、単一のモータポンプ１２によって、車両の走行状態や駐停車状態に応じて洗浄液の噴射流量を節約しながらも目標着水エリアに適切に着水させることができる。
【００８２】
またしかも、このウォッシャ装置８０では、モータポンプ１２の２つの吐出口（高圧側吐出口２２または低圧側吐出口２４）と一対のウォッシャノズル７２とを連通する流路が、バルブ装置８２によって自動的に切り替えられ、車両が低速走行時または駐停車時すなわち洗浄液を低圧吐出する際には、モータポンプ１２の低圧側吐出口２４からの吐出圧を利用して弁体５０が動作されて、低圧側吐出口２４と一対のウォッシャノズル７２とを連通する状態となり、一方、洗浄液を高圧吐出する際には、スプリング５２の付勢力によって弁体５０が保持されて、モータポンプ１２の高圧側吐出口２２と一対のウォッシャノズル７２とを連通する状態となる。
【００８３】
したがって、洗浄液を低圧吐出する際には、そもそも吐出圧が低圧でよいため、モータポンプ１２の低圧側吐出口２４からの洗浄液の吐出圧を利用しても（圧力損失が生じても）何ら実質的な悪影響が生じることがなく、またしかも、洗浄液を高圧吐出する際には、モータポンプ１２の高圧側吐出口２２からの洗浄液は弁体５０の動作による圧力損失を受けることなく送給され、極めて効率的である。
【００８４】
また、このウォッシャ装置８０においても、ポンプ装置とされる単一のモータポンプ１２で洗浄液を高圧吐出と低圧吐出することが可能であるため、ウォッシャ装置８０全体としての部品点数及び組付工数を低減することができる。また、単にモータポンプ１２のモータの回転方向を切り替えるだけで洗浄液を高圧吐出と低圧吐出することができるため、低コストにより容易に実現可能である。
【００８５】
なお、前述した第１乃至第３の実施の形態においては、低速時用ノズル１４及び高速時用ノズル１６あるいは一対のウォッシャノズル７２が、発振室３６及び拡散噴射口３８を有し、洗浄液を自励発振させて扇状の拡散流として噴射される所謂「フルイディクス式ノズル」の構成とされた拡散噴射ノズルとして説明したが、各ノズルの型式はこれに限るものではなく、例えば、拡散噴射ノズルとして所謂「フラットスプレー式ノズル」を適用して構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施の形態に係るウォッシャ装置の全体構成図である。
【図２】本発明の第１の実施の形態に係るウォッシャ装置の低速時用ノズル及び高速時用ノズルの構成を示す斜視図である。
【図３】本発明の第１の実施の形態に係るウォッシャ装置の洗浄液噴射エリアを示す正面図である。
【図４】本発明の第１の実施の形態に係るウォッシャ装置の作動プログラムを示す流れ図である。
【図５】（Ａ）は本発明の第２の実施の形態に係るウォッシャ装置の全体構成図であり、（Ｂ）は第２の実施の形態に係るウォッシャ装置のバルブ装置の平面図である。
【図６】（Ａ）は本発明の第３の実施の形態に係るウォッシャ装置の全体構成図であり、（Ｂ）は第３の実施の形態に係るウォッシャ装置のバルブ装置の平面図である。
【符号の説明】
１０・・ウォッシャ装置、１２・・モータポンプ（ポンプ装置）、１４・・低速時用ノズル（ウォッシャノズル）、１６・・高速時用ノズル（ウォッシャノズル）、１８・・バルブ装置、２０・・制御装置、２２・・高圧側吐出口、２４・・低圧側吐出口、２６・・ノズルボディ、２８・・ノズルチップ、３４・・ノズル開口、３６・・発振室、３８・・拡散噴射口、４０・・高圧側流入口、４２・・低圧側流入口、４４・・高圧側流出口、４６・・低圧側流出口、５０・・弁体、５２・・スプリング（付勢手段）、６２・・ウォッシャスイッチ、６４・・車速センサ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle washer device that injects a cleaning liquid to clean a windshield glass of a vehicle.
[0002]
[Prior art]
A washer device for cleaning a windshield glass of a vehicle is provided with a washer pump for supplying (pressure feeding) cleaning liquid to a washer nozzle. Of these washer pumps, two different cleaning liquid supply systems It is known that the cleaning liquid can be fed at different discharge pressures (see, for example, Patent Document 1).
[0003]
The washer pump as shown in Patent Document 1 has two discharge ports, and the cleaning liquid can be discharged to one discharge port or the other discharge port by switching the rotation direction of the motor (impeller). In addition, the discharge pressure is different between one discharge port and the other discharge port. According to this washer pump, it is easily affected by the airflow when the vehicle travels. Therefore, the cleaning liquid is supplied from the discharge port on the high-pressure side to the windshield washer nozzle having a long distance to the landing point. The rear glass washer nozzle, which has a small influence and a short distance to the water landing point, can be configured to supply from the discharge port on the low pressure side. A single (one) washer pump can be used for both the front glass washer nozzle and the rear glass. It is also possible to correspond to a washer nozzle.
[0004]
By the way, paying attention to the supply of the cleaning liquid to the windshield of the vehicle, the cleaning liquid is supplied to the windshield only by high pressure discharge. Considering the flight distance to the point, etc., it is set so that it can land near the target landing area even at high speed.
[0005]
However, when parked or stopped or traveling at a low speed, the influence of the airflow is relatively small, so that even if the discharge pressure of the washer pump is low, the target landing area can be landed. That is, as described above, setting a high discharge pressure assuming high-speed traveling has a problem in that excessive supply of cleaning liquid is caused during low-speed traveling or parking. For this reason, the consumption of the cleaning liquid is accelerated, and measures such as setting a large tank capacity for storing the cleaning liquid are required.
[0006]
[Patent Document 1]
Japanese Patent No. 2665259
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
In consideration of the above facts, the present invention is for a vehicle capable of properly landing water in a target landing area while saving the injection flow rate of the cleaning liquid according to the traveling state or parking state of the vehicle with a single washer pump. The purpose is to obtain a washer device.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The vehicle washer device according to claim 1 is driven by a washer nozzle that injects cleaning liquid onto a windshield of the vehicle, a tank that stores the cleaning liquid, a pump device that pumps the cleaning liquid to the washer nozzle, and a washer switch. A vehicle washer device having a control device that drives and controls the pump device when operated. Connected to the washer nozzles via hoses, respectively. High pressure side and low pressure side Two different A single motor pump having a discharge port and a motor capable of rotating in the forward and reverse directions with an impeller fixed to the output shaft. The motor pump causes the cleaning liquid to be discharged from the high-pressure side discharge port by one rotation of the motor. Is discharged from the low pressure side discharge port by the other rotation of the motor, and the control device outputs a speed signal of the vehicle when the washer switch is driven. The cleaning liquid is discharged from the motor pump at a high pressure when the vehicle is determined to be at a predetermined speed or higher, and the cleaning liquid is discharged at a low pressure from the motor pump when the vehicle is determined to be less than a predetermined speed. It is characterized by.
[0009]
In the vehicular washer device according to the first aspect, when the washer switch is driven, the cleaning liquid pumped from the pump device is sprayed from the washer nozzle and landed on the windshield of the vehicle.
[0010]
Here, when the washer switch is driven, that is, when the cleaning liquid is ejected from the washer nozzle, the speed signal of the vehicle is input to the control device, and when the vehicle is determined to be above the predetermined speed, the pump device increases the pressure. On the other hand, when the vehicle is determined to be less than the predetermined speed, the cleaning liquid is discharged at a low pressure by the pump device.
[0011]
That is, when the vehicle travels at a high speed exceeding a predetermined value, the cleaning liquid is discharged at a high pressure by the pump device, and liquid particles with a high flow velocity are ejected from the washer nozzle, thereby moving the landing area ( Reduce the amount of landing change from the target landing area). On the other hand, when the vehicle travels at a low speed less than a predetermined value or when parked or stopped, the influence of the airflow is originally small, so the cleaning liquid is discharged at a low pressure by the pump device, and liquid particles with a relatively low flow velocity are injected from the washer nozzle. It is possible to land on the target landing area while saving the spray flow rate of the cleaning liquid.
[0012]
As described above, in the washer device according to the first aspect, the single washer pump appropriately landes in the target landing area while saving the injection flow rate of the cleaning liquid in accordance with the traveling state of the vehicle and the parking / stopping state. be able to.
[0014]
Claim 1 In the described vehicle washer device, it is possible to discharge the cleaning liquid at a high pressure and a low pressure with a single motor pump as a pump device, so that the number of parts and assembly man-hours of the washer device as a whole can be reduced. it can. Further, since the cleaning liquid can be discharged at high pressure and low pressure simply by switching the rotation direction of the motor, it can be easily realized at low cost.
[0015]
Claim 2 The vehicle washer device of the invention according to Claim 1 In the vehicle washer device described above, the washer nozzle includes a low-speed nozzle used for spraying cleaning liquid during low-speed traveling or parking, and a high-speed nozzle used for spraying cleaning liquid during high-speed traveling. , Are fixed to the vehicle body independently of each other.
[0016]
Claim 2 In the described vehicle washer device, the target landing area of the cleaning liquid by the low speed nozzle and the target landing area of the cleaning liquid by the high speed nozzle should be set independently at different positions according to the respective discharge pressures. Can do. Therefore, the application range of the apparatus is expanded.
[0017]
Claim 3 The vehicle washer device of the invention according to claim 2 In the vehicle washer device described above, the low-speed nozzle and the high-speed nozzle are configured such that a nozzle tip having an injection port is incorporated in a nozzle opening of a nozzle body fixed to a vehicle body. The nozzle opening of the nozzle tip is characterized in that an injection angle is set upward from the nozzle tip of the nozzle tip of the low speed nozzle.
[0018]
As described above, when the vehicle travels at a high speed exceeding a predetermined value, the cleaning liquid is discharged at a high pressure, and liquid particles with a high flow velocity are ejected from the washer nozzle. Shifting downward (reducing landing shift from the target landing area) is reduced. 3 In the vehicle washer device described above, since the nozzle port of the nozzle tip of the high speed nozzle is set to be directed upward from the nozzle tip of the nozzle tip of the low speed nozzle, it depends on the spray angle of the cleaning liquid. Reduction of the amount of landing change from the target landing area can be complemented, and therefore the spraying pressure of the cleaning liquid from the nozzle tip of the high speed nozzle can be suppressed as small as possible.
[0019]
Claim 4 The vehicle washer device of the invention according to Any one of Claims 1 to 3 In the vehicular washer device described above, the washer nozzle is a diffusion injection nozzle that injects the cleaning liquid with a diffusion flow that diffuses at a wide angle in the vehicle width direction.
[0020]
The diffusion flow that is injected from the diffusion injection nozzle and diffuses at a wide angle in the vehicle width direction has a small liquid particle because the injected cleaning liquid is diffused, and is easily affected by the airflow during traveling of the vehicle. This point, claims 4 In the described vehicle washer device, while maintaining the original advantage of the diffusion flow (diffusion injection) injected from the diffusion injection nozzle, while saving the injection flow rate of the cleaning liquid according to the running state and parking state of the vehicle This is particularly effective because it can properly land on the target landing area.
[0021]
Claim 5 The vehicle washer device of the invention according to claim 1 In the described vehicle washer device, A valve device having a valve body and a biasing means for biasing the valve body, and disposed in the middle of a flow path connecting the high pressure side and low pressure side discharge ports of the motor pump and the washer nozzle. And the valve device is urged by the urging means in a direction in which the valve body prevents communication between the low pressure side discharge port and the washer nozzle, and connects the high pressure side discharge port and the washer nozzle. And the communication between the low pressure side discharge port and the washer nozzle is cut off, and the valve body moves against the urging force of the urging means by the discharge pressure from the low pressure side discharge port, and the low pressure side discharge port Communicating with the washer nozzle and blocking communication between the high-pressure outlet and the washer nozzle. It is characterized by that.
[0022]
Claim 5 In the vehicle washer device described, the flow path that connects the two discharge ports of the motor pump and the washer nozzle is switched by the valve device.
[0023]
That is, when the cleaning liquid is discharged at high pressure by the motor pump, the valve body of the valve device is urged in a direction that prevents communication between the discharge port on the low pressure side of the motor pump and the washer nozzle, and the discharge port on the high pressure side and the washer. The nozzle communicates with the low pressure side outlet and the washer nozzle. On the other hand, when the cleaning liquid is discharged at a low pressure by the motor pump, the valve body of the valve device moves against the urging force of the urging means by the discharge pressure from the discharge port on the low pressure side of the motor pump, and discharges on the low pressure side. The outlet and the washer nozzle communicate with each other, and the communication between the high-pressure outlet and the washer nozzle is blocked.
[0024]
In this way, when the vehicle travels at low speed or parks or stops, that is, when the cleaning liquid is discharged at low pressure, the valve body is operated using the discharge pressure from the discharge port on the low pressure side of the motor pump, The discharge port on the low pressure side and the washer nozzle communicate with each other. On the other hand, when the cleaning liquid is discharged at a high pressure, the valve body is held by the urging force of the urging means, and the discharge port on the high pressure side and the washer nozzle are in communication with each other.
[0025]
Accordingly, when the cleaning liquid is discharged at a low pressure, the discharge pressure may be low in the first place. Therefore, even if the discharge pressure of the cleaning liquid from the discharge port on the low pressure side is used (even if a pressure loss occurs), there is no substantial adverse effect. In addition, when the cleaning liquid is discharged at a high pressure, the cleaning liquid from the discharge port on the high pressure side is supplied without receiving a pressure loss due to the valve body operation, and is extremely efficient.
[0026]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 shows an overall configuration of a washer device 10 according to a first embodiment of the present invention, including a cross-sectional view.
[0027]
The washer device 10 includes a motor pump 12 as a pump device, a low-speed nozzle 14, a high-speed nozzle 16, a valve device 18, and a control device 20.
[0028]
The motor pump 12 has a motor (not shown) capable of rotating in forward and reverse directions in which an impeller for cleaning liquid pressure feeding is fixed to an output shaft, and further, a high pressure side discharge port 22 for discharging (pressure feeding) cleaning liquid and a low pressure side And a discharge port 24. The motor pump 12 can alternatively discharge cleaning liquid from the high-pressure side discharge port 22 and the low-pressure side discharge port 24 depending on the rotation direction of the motor. The discharge pressure is set differently.
[0029]
As a method for switching between high pressure discharge (discharge from the high pressure side discharge port 22) and low pressure discharge (discharge from the low pressure side discharge port 24) in the motor pump 12 as described above, for example, as described above, high pressure discharge and low pressure It is configured to switch the rotation direction of the motor by discharge, and is rotated at a high rotation speed in one rotation direction to be high pressure discharge, and is rotated at a low rotation speed in the other rotation direction to be low pressure discharge. .
[0030]
Here, since the rotational speed N of the motor pump 12 as described above is obtained by the following relational expression, as a method of changing (switching) the rotational speed N, for example, the motor terminal voltage V is rotated forward and reverse. It can be implemented by changing it.
[0031]
Motor rotation speed N (rpm) = [{60 (V-RI-V _b )} / ΦZ] × 10 ⁸ V: Motor terminal voltage R: Armature winding resistance I: Motor current
V _b : Brush resistance φ: Total magnetic flux Z: Number of conductors
In addition, as a method for switching between the high pressure discharge and the low pressure discharge, there are other methods such as changing the shape of the impeller or changing the shape of the discharge port.
[0032]
On the other hand, the low-speed nozzle 14 and the high-speed nozzle 16 are each independently fixed to the vehicle body, and the low-speed nozzle 14 is used for spraying cleaning liquid when the vehicle is traveling at low speed or parked. The nozzle 16 is used for spraying the cleaning liquid when the vehicle is traveling at a high speed, and basically has the same configuration.
[0033]
Here, FIG. 2 is a perspective view showing the configuration of the low speed nozzle 14 and the high speed nozzle 16.
[0034]
The low speed nozzle 14 and the high speed nozzle 16 are constituted by a nozzle body 26 and a nozzle tip 28. A pair of locking claws 30 extend toward the head portion 26B on the side wall of the base portion 26A of the nozzle body 26, and are locked with the head portion 26B exposed to a vehicle body panel (not shown). A cylindrical hose coupling portion 32 is formed at the lower end of the nozzle body 26 and is connected to a valve device 18 described later.
[0035]
The nozzle body 26 is formed with a nozzle opening 34 that opens to the front surface side, and a nozzle tip 28 is fitted into the nozzle opening 34 integrally and in a liquid-tight manner. An oscillation chamber 36 and a diffusion jet port 38 are formed on the lower surface side of the nozzle tip 28. The oscillation chamber 36 can oscillate the supplied cleaning liquid, and the self-oscillated cleaning liquid is ejected from the diffusion ejection port 38 as a fan-like diffusion flow. That is, the low-speed nozzle 14 and the high-speed nozzle 16 are diffusion spray nozzles whose diffusion spray ports 38 are so-called “fluidic nozzles”, and are diffused at a wide angle in the vehicle width direction. The cleaning liquid can be sprayed in a relatively wide range by the flow, and the landing area can be increased.
[0036]
As shown in FIG. 3, the low speed nozzle 14 and the high speed nozzle 16 having the above-described configuration are both independently arranged corresponding to the window glass G on the driver seat D side and the passenger seat P side, The cleaning liquid can be sprayed to each of the wiping range DH of the driver seat side wiper blade 110 and the wiping range PH of the passenger seat side wiper blade 112.
[0037]
Further, here, the injection angle θ of the diffusion injection port 38 of the nozzle tip 28 of the high-speed nozzle 16 ₁ Is the injection angle θ of the diffusion injection port 38 of the nozzle tip 28 of the low speed nozzle 14. ₂ The injection angle is set upward (θ ₁ > Θ ₂ ).
[0038]
A valve device 18 is disposed between the motor pump 12 having the above configuration and the low speed nozzle 14 and the high speed nozzle 16.
[0039]
The valve device 18 is formed with a high-pressure side inlet 40 and a low-pressure side inlet 42, a high-pressure side outlet 44 and a low-pressure side outlet 46, and the high-pressure side inlet 40 and the high-pressure side outlet 44 are a valve chamber. 48, and the low-pressure side inlet 42 and the low-pressure side outlet 46 communicate with each other via the valve chamber 48. In the valve chamber 48, a valve body 50 and a spring 52 as an urging means for urging the valve body 50 are arranged.
[0040]
The valve body 50 is urged by a spring 52 in the valve chamber 48 in a direction that prevents communication between the low-pressure side inlet 42 and the low-pressure side outlet 46, and normally the high-pressure side inlet 40 and the high-pressure side The outlet 44 is held in communication with the low pressure side inlet 42 and the low pressure side outlet 46 so as to be blocked. On the other hand, when the valve body 50 operates (moves) against the urging force of the spring 52, the low pressure side inlet 42 and the low pressure side outlet 46 are communicated with each other and the high pressure side inlet 40 and the high pressure side outlet 44 are connected. It is configured to block communication.
[0041]
In the valve device 18 having the above-described configuration, the high-pressure side inlet 40 is connected to the high-pressure side discharge port 22 of the motor pump 12 via the hose 54, and the low-pressure side inlet 42 is connected to the low-pressure side of the motor pump 12 via the hose 56. The high-pressure side outlet 44 is connected to the hose connection portion 32 of the high-speed nozzle 16 via the hose 58, and the low-pressure side outlet 46 is connected to the low-speed nozzle via the hose 60. 14 hose coupling parts 32.
[0042]
Furthermore, a control device 20 is connected to the motor pump 12. The control device 20 is connected to a washer switch 62 and a vehicle speed sensor 64 for detecting the traveling speed of the vehicle. The motor pump 12 can be driven and controlled when the washer switch 62 is driven, and the washer switch When 62 is driven, a vehicle travel speed detection signal is input. In addition, in this case, the control device 20 discharges the cleaning liquid from the high-pressure side discharge port 22 at a high pressure by the motor pump 12 when the vehicle is determined to be equal to or higher than the predetermined speed based on the input traveling speed detection signal of the vehicle. When the vehicle is determined to be less than the predetermined speed, the cleaning liquid is discharged from the low-pressure side discharge port 24 at a low pressure by the motor pump 12.
[0043]
The operation of the following first embodiment will be described.
[0044]
In the vehicle washer device 10 configured as described above, when the washer switch 62 is driven, the cleaning liquid pumped from the motor pump 12 is sprayed from the low-speed nozzle 14 or the high-speed nozzle 16 to the vehicle wind glass G. Land on the water.
[0045]
Here, FIG. 4 is a flowchart showing an operation program of the apparatus when the washer switch 62 is driven.
[0046]
When the washer switch 62 is driven, in step 100, the vehicle traveling speed is detected by the vehicle speed sensor 64 and the traveling speed detection signal is input to the control device 20. Next, in step 102, it is determined whether or not the vehicle is traveling at a predetermined speed (for example, 80 km / h) or more.
[0047]
When it is determined that the vehicle is at or above the predetermined speed, the routine proceeds to step 104 where the cleaning liquid is discharged at a high pressure by the motor pump 12, and the cleaning liquid is sprayed from the high speed nozzle 16 at a high pressure to land on the window glass G of the vehicle. On the other hand, when it is determined in step 102 that the vehicle is less than the predetermined speed, the routine proceeds to step 106 where the cleaning liquid is discharged by the motor pump 12 at a low pressure, and the cleaning liquid is injected from the low speed nozzle 14 at a low pressure. Land on the water.
[0048]
That is, generally, when the vehicle is traveling at a high speed, the cleaning liquid sprayed from the spray nozzle moves below the target landing area X due to the influence of the air current, as indicated by the broken line in FIG. The water will land. In this regard, in the washer device 10 according to the first embodiment, the cleaning liquid is discharged at a high pressure by the motor pump 12 and the liquid particles having a high flow velocity are used at a high speed when the vehicle travels at a high speed exceeding a predetermined value. By spraying from the nozzle 16, it is possible to reduce the amount of movement of the landing area due to the influence of the airflow (the amount of landing change from the target landing area X). On the other hand, when the vehicle travels at a low speed less than a predetermined value or when parked or stopped, the influence of the airflow is originally small, so that the cleaning liquid is discharged at a low pressure by the motor pump 12 so that the liquid particles having a relatively low flow velocity are used as the low-speed nozzle. 14, and can land on the target landing area X while saving the injection flow rate of the cleaning liquid.
[0049]
As described above, in the washer device 10 according to the first embodiment, the target landing area is saved by the single motor pump 12 while saving the injection flow rate of the cleaning liquid according to the traveling state and parking state of the vehicle. X can be properly landed.
[0050]
Moreover, in this washer device 10, the flow path connecting the two discharge ports (the high pressure side discharge port 22 or the low pressure side discharge port 24) of the motor pump 12 with the low speed nozzle 14 or the high speed nozzle 16 is provided. It is automatically switched by the valve device 18.
[0051]
That is, when the motor pump 12 discharges the cleaning liquid at a high pressure, the valve body 50 of the valve device 18 communicates the high pressure side inlet 40 and the high pressure side outlet 44, and the low pressure side inlet 42 and the low pressure side outlet. 46, the high-pressure side discharge port 22 of the motor pump 12 and the high-speed nozzle 16 are in communication with each other, and the low-pressure side discharge port 24 of the motor pump 12 and the low-speed side nozzle 16 are used. Communication with the nozzle 14 is blocked. On the other hand, when the motor pump 12 discharges the cleaning liquid at a low pressure, the valve body 50 of the valve device 18 moves against the urging force of the spring 52 by the discharge pressure from the low pressure side discharge port 24 of the motor pump 12. The low pressure side inlet 42 and the low pressure side outlet 46 are communicated with each other, and the communication between the high pressure side inlet 40 and the high pressure side outlet 44 is blocked. Thereby, the low pressure side discharge port 24 of the motor pump 12 and the low speed nozzle 14 are communicated, and the communication between the high pressure side discharge port 22 of the motor pump 12 and the high speed nozzle 16 is blocked.
[0052]
Thus, when the vehicle is traveling at low speed or parked, that is, when the cleaning liquid is discharged at low pressure, the valve device 50 operates using the discharge pressure from the low-pressure side discharge port 24 of the motor pump 12. As a result, the low-pressure side outlet 24 and the low-speed nozzle 14 are in communication with each other. On the other hand, when the cleaning liquid is discharged at a high pressure, the valve body 50 is held by the urging force of the spring 52, and the high-pressure side discharge port 22 of the motor pump 12 and the high-speed nozzle 16 are in communication.
[0053]
Therefore, when the cleaning liquid is discharged at a low pressure, the discharge pressure may be low in the first place. Therefore, even if the discharge pressure of the cleaning liquid from the low-pressure side discharge port 24 of the motor pump 12 is used (no pressure loss occurs), In addition, when the cleaning liquid is discharged at a high pressure, the cleaning liquid from the high-pressure side discharge port 22 of the motor pump 12 is supplied without receiving a pressure loss due to the operation of the valve body 50, It is extremely efficient.
[0054]
Further, in this washer device 10, it is possible to discharge the cleaning liquid at a high pressure and a low pressure with a single motor pump 12 that is a pump device, so that the number of parts and assembly man-hours of the washer device 10 as a whole are reduced. be able to. In addition, since the cleaning liquid can be discharged at high pressure and low pressure simply by switching the rotation direction of the motor of the motor pump 12, it can be easily realized at low cost.
[0055]
Further, in this washer device 10, the low speed nozzle 14 used for spraying the cleaning liquid during low speed traveling or parking and the high speed nozzle 16 used for spraying the cleaning liquid during high speed traveling are independent of each other. Therefore, the target landing area X of the cleaning liquid by the low-speed nozzle 14 and the target landing area X of the cleaning liquid by the high-speed nozzle 16 are independently set in accordance with the respective discharge pressures. Different positions can be set. Therefore, the application range of the apparatus is expanded.
[0056]
Furthermore, in the washer device 10, as described above, the cleaning liquid is discharged at a high pressure when the vehicle travels at a high speed exceeding a predetermined value, and liquid particles having a high flow velocity are ejected from the high-speed nozzle 16, thereby causing an air flow. This reduces the landing area shifting downward from the target landing area X (the amount of landing shift from the target landing area X) is reduced, but the nozzle tip 28 of the high-speed nozzle 16 Injection angle θ of diffusion injection port 38 ₁ Is an injection angle θ of the diffusion injection port 38 of the nozzle tip 28 of the low-speed nozzle 14. ₂ Is set upward (θ ₁ > Θ ₂ ), It is possible to supplement the reduction in the amount of landing change from the target landing area X by the cleaning liquid injection angle. Therefore, the spraying pressure of the cleaning liquid from the nozzle tip 28 of the high-speed nozzle 16 can be suppressed as small as possible, and the cleaning liquid spraying flow rate can also be saved.
[0057]
Further, the high-speed nozzle 16 and the low-speed nozzle 14 are diffusion injection nozzles 38 having a diffusion injection port 38 and injecting the cleaning liquid with a diffusion flow that diffuses at a wide angle in the vehicle width direction. The diffusion flow that is injected from the nozzle and diffuses at a wide angle in the vehicle width direction has a small liquid particle because the injected cleaning liquid diffuses, and is easily affected by the airflow when the vehicle travels.
[0058]
In this regard, in the washer device 10 according to the first embodiment, the original advantages of the diffusion flow (diffusion injection) injected from the high-speed nozzle 16 and the low-speed nozzle 14 as the diffusion injection nozzle are maintained. However, it is possible to appropriately land the target landing area X while saving the injection flow rate of the cleaning liquid in accordance with the traveling state and parking / stopping state of the vehicle, which is particularly effective.
[0059]
Next, another embodiment of the present invention will be described.
[0060]
Note that components that are basically the same as those in the first embodiment are given the same reference numerals as those in the first embodiment, and descriptions thereof are omitted.
[0061]
FIG. 5A shows the overall configuration of the washer device 70 according to the second embodiment including a cross-sectional view.
[0062]
The washer device 70 has basically the same configuration as the washer device 10 according to the first embodiment described above, but a pair of washer nozzles 72 instead of the low speed nozzle 14 and the high speed nozzle 16. Further, a valve device 74 is provided instead of the valve device 18.
[0063]
Each washer nozzle 72 has the same configuration as the low speed nozzle 14 and the high speed nozzle 16, but is used both when the vehicle is traveling at low speed, when parked or stopped, or when traveling at high speed. .
[0064]
On the other hand, the valve device 74 has a high-pressure side inlet 40 and a low-pressure side inlet 42 as well as the valve device 18 and a pair of outlets 76 as shown in FIG. . The high-pressure side inlet 40 and the pair of outlets 76 communicate with each other via the valve chamber 48, and the low-pressure side inlet 42 and the pair of outlets 76 also communicate with each other via the valve chamber 48. In the valve chamber 48, a valve body 50 and a spring 52 as an urging means for urging the valve body 50 are arranged.
[0065]
The valve body 50 is urged by a spring 52 in the valve chamber 48 in a direction that prevents communication between the low-pressure side inlet 42 and the pair of outlets 76. The outlet 76 is held in communication with the low-pressure side inlet 42 and the pair of outlets 76 so as to be blocked. On the other hand, when the valve body 50 operates (moves) against the urging force of the spring 52, the low pressure side inlet 42 and the pair of outlets 76 are communicated with each other and the high pressure side inlet 40 and the pair of outlets 76 are connected. It is configured to block communication.
[0066]
The valve device 74 configured as described above has the high-pressure side inlet 40 connected to the high-pressure side discharge port 22 of the motor pump 12 via the hose 54, and the low-pressure side inlet 42 connected to the low-pressure side of the motor pump 12 via the hose 56. A pair of outflow ports 76 are connected to the hose coupling portion 32 of the washer nozzle 72 via a hose 78.
[0067]
The operation of the second embodiment will be described.
[0068]
In the vehicle washer device 70 configured as described above, when the washer switch 62 is driven, the cleaning liquid pumped from the motor pump 12 is sprayed from the washer nozzle 72 and landed on the windshield G of the vehicle.
[0069]
Here, also in this washer device 70, when the vehicle travels at a high speed of a predetermined value or higher, the cleaning liquid is discharged at a high pressure by the motor pump 12, and liquid particles having a high flow velocity are ejected from the washer nozzle 72. The amount of movement of the landing area (the amount of landing change from the target landing area X) due to the influence of the water can be reduced. On the other hand, when the vehicle travels at a low speed less than a predetermined value or when parked or stopped, the influence of the airflow is originally small. Therefore, the cleaning liquid is discharged at a low pressure by the motor pump 12, and liquid particles having a relatively low flow velocity are discharged from the washer nozzle 72. It is possible to land on the target landing area X while spraying and saving the spray flow rate of the cleaning liquid.
[0070]
As described above, in the washer device 70 according to the second embodiment, the target landing area is saved by the single motor pump 12 while saving the injection flow rate of the cleaning liquid according to the traveling state and parking state of the vehicle. X can be properly landed.
[0071]
Moreover, in this washer device 70, the flow path that connects the two discharge ports (the high pressure side discharge port 22 or the low pressure side discharge port 24) of the motor pump 12 and the pair of washer nozzles 72 is automatically set by the valve device 74. Can be switched to.
[0072]
In other words, when the motor pump 12 discharges the cleaning liquid at a high pressure, the valve body 50 of the valve device 74 communicates the high-pressure side inlet 40 and the pair of outlets 76 and at the same time the low-pressure side inlet 42 and the pair of outlets. Since the communication with the motor pump 12 is cut off, the high pressure side discharge port 22 of the motor pump 12 and the pair of washer nozzles 72 are communicated with each other, and the low pressure side discharge port 24 of the motor pump 12 and the pair of washers are connected. Communication with the nozzle 72 is blocked. On the other hand, when the motor pump 12 discharges the cleaning liquid at a low pressure, the valve body 50 of the valve device 74 moves against the urging force of the spring 52 by the discharge pressure from the low pressure side discharge port 24 of the motor pump 12. The low pressure side inlet 42 and the pair of outlets 76 are communicated, and the communication between the high pressure side inlet 40 and the pair of outlets 76 is blocked. Thereby, the low pressure side discharge port 24 of the motor pump 12 and the pair of washer nozzles 72 are communicated with each other, and the communication between the high pressure side discharge port 22 of the motor pump 12 and the pair of washer nozzles 72 is blocked.
[0073]
As described above, when the vehicle travels at a low speed or parks, that is, when the cleaning liquid is discharged at a low pressure, the valve device 74 operates using the discharge pressure from the low-pressure side discharge port 24 of the motor pump 12. Thus, the low pressure side discharge port 24 and the pair of washer nozzles 72 are in communication with each other. On the other hand, when the cleaning liquid is discharged at a high pressure, the valve body 50 is held by the urging force of the spring 52, and the high pressure side discharge port 22 of the motor pump 12 and the pair of washer nozzles 72 are in communication with each other.
[0074]
Therefore, when the cleaning liquid is discharged at a low pressure, the discharge pressure may be low in the first place. Therefore, even if the discharge pressure of the cleaning liquid from the low-pressure side discharge port 24 of the motor pump 12 is used (no pressure loss occurs), In addition, when the cleaning liquid is discharged at a high pressure, the cleaning liquid from the high-pressure side discharge port 22 of the motor pump 12 is supplied without receiving a pressure loss due to the operation of the valve body 50, It is extremely efficient.
[0075]
Further, in this washer device 70, it is possible to discharge the cleaning liquid at a high pressure and a low pressure with a single motor pump 12 that is a pump device, so that the number of parts and the number of assembling steps of the washer device 70 as a whole are reduced. be able to. In addition, since the cleaning liquid can be discharged at high pressure and low pressure simply by switching the rotation direction of the motor of the motor pump 12, it can be easily realized at low cost.
[0076]
Further, in this washer device 70, similarly to the washer device 10 according to the first embodiment, a pair of washer nozzles 72 injects the cleaning liquid with a diffusion flow that diffuses at a wide angle in the vehicle width direction. However, while maintaining the original advantage of the diffusion flow (diffusion injection) injected from the washer nozzle 72 as the diffusion injection nozzle, the injection flow rate of the cleaning liquid is saved according to the running state and parking state of the vehicle. However, it is possible to cause the target landing area X to be appropriately landed, which is particularly effective.
[0077]
Next, FIG. 6A shows the overall configuration of the washer device 80 according to the third embodiment including a cross-sectional view.
[0078]
The washer device 80 has basically the same configuration as the washer device 70 according to the second embodiment described above, but includes a valve device 82 instead of the valve device 74.
[0079]
As with the valve device 74, the valve device 82 has a high-pressure side inlet 40 and a low-pressure side inlet 42, and a single outlet 84 as shown in FIG. 6B. The high-pressure side inlet 40, the low-pressure side inlet 42, and the single outlet 84 are communicated with each other via a valve chamber 48, and the other configurations are the same as those of the valve device 74.
[0080]
In this valve device 82, a single outlet 84 is connected to a bifurcated branch joint 88 via a hose 86, and the bifurcated branch joint 88 is connected to the hose connecting portion 32 of the washer nozzle 72 via a hose 90. It is connected.
[0081]
In the vehicular washer device 80 having the above-described configuration, as with the washer device 70 according to the second embodiment, the single motor pump 12 causes the cleaning liquid injection flow rate in accordance with the traveling state or parking / stopping state of the vehicle. It is possible to properly land the target landing area while saving water.
[0082]
Moreover, in this washer device 80, a flow path that connects the two discharge ports (the high pressure side discharge port 22 or the low pressure side discharge port 24) of the motor pump 12 and the pair of washer nozzles 72 is automatically set by the valve device 82. When the vehicle is traveling at a low speed or parked, that is, when the cleaning liquid is discharged at a low pressure, the valve body 50 is operated using the discharge pressure from the low-pressure side discharge port 24 of the motor pump 12, and the low-pressure side The discharge port 24 and the pair of washer nozzles 72 are in communication with each other. On the other hand, when the cleaning liquid is discharged at high pressure, the valve body 50 is held by the urging force of the spring 52, and the high pressure side discharge port 22 of the motor pump 12. And a pair of washer nozzles 72 communicate with each other.
[0083]
Therefore, when the cleaning liquid is discharged at a low pressure, the discharge pressure may be low in the first place. Therefore, even if the discharge pressure of the cleaning liquid from the low-pressure side discharge port 24 of the motor pump 12 is used (no pressure loss occurs), In addition, when the cleaning liquid is discharged at a high pressure, the cleaning liquid from the high-pressure side discharge port 22 of the motor pump 12 is supplied without receiving a pressure loss due to the operation of the valve body 50, It is extremely efficient.
[0084]
Also in this washer device 80, since the cleaning liquid can be discharged at high pressure and low pressure with a single motor pump 12 as a pump device, the number of parts and assembly man-hours of the washer device 80 as a whole are reduced. can do. In addition, since the cleaning liquid can be discharged at high pressure and low pressure simply by switching the rotation direction of the motor of the motor pump 12, it can be easily realized at low cost.
[0085]
In the first to third embodiments described above, the low-speed nozzle 14 and the high-speed nozzle 16 or the pair of washer nozzles 72 have the oscillation chamber 36 and the diffusion injection port 38, and the cleaning liquid is not supplied automatically. Although explained as a diffusion injection nozzle having a so-called “fluidic nozzle” that is excited and oscillated and ejected as a fan-like diffusion flow, the type of each nozzle is not limited to this, for example, as a diffusion injection nozzle A so-called “flat spray nozzle” may be applied.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall configuration diagram of a washer device according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view showing a configuration of a low speed nozzle and a high speed nozzle of the washer device according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a front view showing a cleaning liquid ejection area of the washer device according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a flowchart showing an operation program of the washer device according to the first embodiment of the present invention.
5A is an overall configuration diagram of a washer device according to a second embodiment of the present invention, and FIG. 5B is a plan view of a valve device of the washer device according to the second embodiment. .
6A is an overall configuration diagram of a washer device according to a third embodiment of the present invention, and FIG. 6B is a plan view of a valve device of the washer device according to the third embodiment. .
[Explanation of symbols]
10 .... Washer device, 12 .... Motor pump (pump device), 14 .... Low speed nozzle (washer nozzle), 16 .... High speed nozzle (washer nozzle), 18 .... Valve device, 20 .... Control Device, 22 ..High pressure side outlet, 24 ..Low pressure side outlet, 26 ..Nozzle body, 28 ..Nozzle tip, 34 ..Nozzle opening, 36 ..Oscillation chamber, 38. ..High pressure side inlet, 42 ..Low pressure side inlet, 44 ..High pressure side outlet, 46 ..Low pressure side outlet, 50 ..Valve, 52 ..Spring (biasing means), 62. Washer switch, 64 ・・ Vehicle speed sensor

Claims

A washer nozzle that injects cleaning liquid onto the windshield of the vehicle, a tank that stores the cleaning liquid, a pump device that pumps the cleaning liquid to the washer nozzle, and a control that drives and controls the pump device when the washer switch is driven. A vehicle washer device comprising:
The pump device is a single unit having two different high-pressure side and low-pressure side discharge ports respectively connected to the washer nozzle via a hose, and a forward / reverse rotatable motor having an impeller fixed to an output shaft. The motor pump discharges the cleaning liquid at a high pressure from the high-pressure side discharge port by one rotation of the motor, and discharges the cleaning liquid at a low pressure from the low-pressure side discharge port by the other rotation of the motor. And
The control device receives a speed signal of the vehicle when the washer switch is driven, and discharges the cleaning liquid from the motor pump at a high pressure when the vehicle is determined to be at a predetermined speed or more. Is discharged at a low pressure from the motor pump when it is determined that is less than a predetermined speed,
A vehicular washer device.

The washer nozzle has a low-speed nozzle used for spraying cleaning liquid during low-speed driving or parking and a high-speed nozzle used for spraying cleaning liquid during high-speed driving, respectively. Fixed,
The vehicle washer device according to claim 1.

The nozzle for low speed and the nozzle for high speed are configured by incorporating a nozzle tip having an injection port into a nozzle opening of a nozzle body fixed to the vehicle body,
The injection angle of the nozzle tip of the nozzle tip of the high-speed nozzle is set to be higher than the jet port of the nozzle tip of the low-speed nozzle,
The vehicle washer device according to claim 2.

The washer nozzle is a diffusion injection nozzle that injects the cleaning liquid with a diffusion flow that diffuses at a wide angle in the vehicle width direction.
The vehicle washer device according to any one of claims 1 to 3.

A valve device having a valve body and a biasing means for biasing the valve body, and disposed in the middle of a flow path connecting the high pressure side and low pressure side discharge ports of the motor pump and the washer nozzle. Prepared,
The valve device is urged by the urging means in a direction in which the valve body prevents communication between the low-pressure side discharge port and the washer nozzle to communicate the high-pressure side discharge port and the washer nozzle. The communication between the low pressure side discharge port and the washer nozzle is cut off, and the valve body moves against the biasing force of the biasing means by the discharge pressure from the low pressure side discharge port, and the low pressure side discharge port and the washer nozzle Communicating with the washer nozzle and blocking communication between the high pressure outlet and the washer nozzle;
The vehicle washer device according to claim 1.