JP4127920B2

JP4127920B2 - Cap for polyester bottle

Info

Publication number: JP4127920B2
Application number: JP06478799A
Authority: JP
Inventors: 哲也本宮
Original assignee: Teijin Ltd
Current assignee: Teijin Ltd
Priority date: 1999-03-11
Filing date: 1999-03-11
Publication date: 2008-07-30
Anticipated expiration: 2019-03-11
Also published as: JP2000256472A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリエステルボトル用キャップに関し、より詳しくは、内溶液密封性が良好で、リサイクル可能なポリエステルボトル用キャップに関する。
【０００２】
【従来の技術】
樹脂製キャップは、一体成形が可能で、成形性に優れると共に、可撓性にも優れているため、打栓操作により容器口部に固定することができ、従来から種々の形態で広く用いられている。
密封性に優れると共に、容器口部から道具を用いずに容易に取り外すことができるようにした開封性に優れた樹脂製キャップは、既に種々提案されており、例えば特公昭５１−１０５５５号公報には、容器の頸部に嵌合し、該部に係止する不連続リング状の突状をその内周面に有し、且つ蓋体の周壁にその両端部を強固に結合され、周壁に沿ってこれと一定の間隔を保ちつつその大部分を囲撓し、その内周面と蓋体の周壁間を切断容易な連結片をもって連結した把手をもって一体に形成した合成樹脂よりなる不正防止蓋が記載されている。そして、このようなキャップをはじめ、瓶の合成樹脂製キャップは、塩化ビニル樹脂やポリオレフィン系樹脂を用いて成形されていた。
【０００３】
ところで、ピルファープルーフキャップ等で被蓋される殆どのボトルが、ポリエステル樹脂でなっており、昨今では、資源保持上よりこのポリエステル樹脂製ボトルの廃棄ボトルの回収が進められている。
【０００４】
しかしながら、廃棄ボトルには、開蓋された後、再び被蓋したキャップが瓶首に残存されたままであったり、又、ピルファープルーフキャップを開蓋して冠蓋部の除去されたものであっても、その締結リング部を瓶首に係合させたままで残した状態で回収されていた。
【０００５】
キャップ及びピルファープルーフキャップは、従来は塩化ビニル樹脂製やポリオレフィン系樹脂製であったので、その塩化ビニル樹脂製やポリオレフィン系樹脂製キャップ付帯のボトルを含む廃棄ボトルを回収再生させるには、各使用材質のものを材質別に分別しなければならず、従来においては、廃棄ボトルを洗浄してから再生物質にするために１４工程をも必要とし、再生工程を複雑にし、費用を高くするという欠点があった。
【０００６】
また、現状の分別方法では完全に分別することは不可能で、少量の他種材質樹脂が混入されているのが実状である。この不純物の混入された再生物質を溶融、紡糸、延伸して再生繊維を製造した場合、不純物のために紡糸・延伸調子が悪くなったり、出来た製品の染色斑が生じたりして、一般のバージンチップを用いたものに比べて、生産性が悪く、また品質も優れたものが得られていない。
【０００７】
そこで、キャップ及びピルファープルーフキャップを、その被蓋されたボトルと同材質のポリエステル樹脂製とすることによって、回収廃棄ボトルの再生時に、キャップ及びピルファープルーフキャップをボトルと分別する必要がなく、回収廃棄ボトル再生の工程を簡素化することが各種提案されている。
【０００８】
例えば、特開平６−９９９９８号公報には、液晶ポリエステルに微粒子固体配向防止剤を添加した樹脂組成物を用いることが提案されている。しかし、これでは樹脂が非常に堅いため密封性が不十分になるという問題が発生している。
【０００９】
また、特開平１０−１３９０５３号公報には、ピルファープルーフキャップの形状を規制し、切断された冠蓋部の切断残りが痛くない様にすることは提案されている。しかし、ポリエステル樹脂を用いた場合の一番の欠点である密封性向上策については、何も記載されていない。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】
ポリエステルボトルのキャップを、単にポリエステル樹脂で製造した場合、ポリエステル樹脂は、耐酸性、薄肉化、透明度が高いなどの特徴とともに堅いということもあって、密封性が不十分であり、また、ピルファープルーフキャップが開蓋されると、冠蓋部と締結リング部とを連結する橋絡部が冠蓋部又は締結リング部のいずれかに刺のように残り、触れると痛いといった不都合がある。
【００１１】
本発明は、ポリエステルボトルとともに回収して再利用可能な、ポリエステルボトル用キャップにあって、内溶液の密封性が良好で、さらに、その冠蓋部と締結リング部とを連結した橋絡部が、切断されて冠蓋部又は締結リング部のいずれかに残されたとき、それが痛くないポリエステル製キャップを提供することを課題とする。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、
１．全ジカルボン酸成分の７０モル％以上がテレフタル酸であり、全グリコール成分の５０モル％以上が１，３−プロパンジオールであるポリエステルからなる、ポリエステルボトル用キャップ、および
２．ポリエステルのグリコール成分が、１，３−プロパンジオール５０〜９０モル％および平均分子量４００〜５０００のポリオキシアルキレングリコール１０〜５０モル％である、項１記載のポリエステルボトル用キャップである。
【００１３】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明のポリエステルボトル用キャップは、ポリエステルから構成され、該ポリエステルは、全ジカルボン酸成分の７０モル％以上がテレフタル酸であり、全グリコール成分の５０モル％以上が１，３−プロパンジオールであることが必要がある。ポリエステルのジカルボン酸成分として、テレフタル酸を全ジカルボン酸成分の７０モル％以上用いることにより、ポリエステル本来の優れた剛性や耐水蒸気透過性が得られる。ポリエステルのグリコール成分として、１，３―プロパンジオールを全グリコール成分の５０モル％以上用いることにより、ポリエステルの堅さが減少し、弾力性が発現するために、ポリエステルボトルとの密封性が向上し、さらにその冠蓋部と締結リング部とを連結した橋絡部が、切断されて冠蓋部又は締結リング部のいずれかに残されたとき、それが痛くなくなる。１，３プロパンジオールが全グリコール成分の５０モル％未満であると、キャップが堅くなり過ぎて、ポリエステルボトルとの密封性が不十分となる。
【００１４】
特に、ポリエステルのグリコール成分が、１，３−プロパンジオール５０〜９０モル％および平均分子量４００〜５０００のポリオキシアルキレングリコール１０〜５０モル％であると、密封性がより向上し、その冠蓋部と締結リング部とを連結した橋絡部が、切断されて冠蓋部又は締結リング部のいずれかに残されたとき、それが痛くなく好ましい。
【００１５】
ポリエステルは、本発明の効果を損なわない範囲内で、他の成分が共重合されたポリエステルであってもよい。この場合、共重合成分は、全ジカルボン酸成分の３０モル％以下、好ましくは２０モル％以下、さらに好ましくは１０モル％以下である。
【００１６】
共重合成分としては、脂肪族ジカルボン酸（シュウ酸、アジピン酸等）、脂環式ジカルボン酸（シクロヘキサンジカルボン酸等）、芳香族ジカルボン酸（イソフタル酸、ソジウムスルホイソフタル酸等）、脂肪族グリコール（エチレングリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール等）、ポリオキシアルキレングリコール、脂環式グリコール（シクロヘキサンジオール等）、芳香族ジオキシ化合物（ハイドロキノン、ビスフェノールＡ等）、芳香族を含む脂肪族グリコール（１，４−ビス（β−ヒドロキシエトキシ）ベンゼン等）、ポリエーテルグリコール（ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等）、脂肪族オキシカルボン酸（ω−オキシカプロン酸等）、芳香族オキシカルボン酸（Ｐ−オキシ安息香酸等）等を例示することができる。これらは、一種を単独で用いても、二種以上を併用してもどちらでもよい。
【００１７】
ポリエステルは実質的に線状であるが、本発明の効果を損なわないかぎり、例えば全ジカルボン酸成分に対し２モル％以下、好ましくは１モル％以下の範囲で、３官能基以上のポリカルボン酸またはポリヒドロキシ化合物、例えばトリメリット酸、ペンタエリスリトールが共重合されていても良い。
【００１８】
ポリエステルには、滑剤、顔料、染料、酸化防止剤、光安定剤、熱安定剤、遮光剤、艶消し剤等の添加剤を配合することができる。
【００１９】
ポリエステルは、テレフタル酸および／またはその低級アルキルエステルを主成分とするジカルボン酸成分と、１，３−プロパンジオールを主成分とするグリコール成分と、前記共重合成分とを、重縮合反応させることにより製造できる。
【００２０】
上記テレフタル酸の低級アルキルエステルとしては、例えばジメチルエステル、ジエチルエステル、ジプロピルエステルを例示することができる。好ましくは、ジメチルエステルである。
【００２１】
本発明のポリエステルボトル用キャップは、ポリエステルを、高剪断条件下で、冷却された射出型中に溶融射出して製造することが好ましい。
【００２２】
射出成形機としては、射出プランジャーまたはスクリューを備えたそれ自体公知のものが使用され、ノズル、スプルー、ゲートを通して前記混合物を射出型中に射出する。
【００２３】
この際、本発明によれば、該ポリエステル樹脂の流動配向が緩和されて、射出型キャビティ内に流入し、型の形状及び寸法通りに冷却固化されて本発明のキャップとなる。
【００２４】
射出型としては、キャップ形状に対応するキャビティを有するものが使用されるが、ワンゲート型の射出型を用いても寸法精度の高いキャップが得られる。
【００２５】
射出型から型開きして取り出されたポリエステルボトル用キャップは、これをそのままポリエステルボトル密封用キャップとしてユーザーに供給することも可能であるが、射出成形されたポリエステルボトル用キャップをさらに熱処理して用いてもよい。本発明のポリエステルボトル用キャップにおいては、本発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの変更が可能である。
【００２６】
ポリエステル製キャップの一例を示す。「図１」において、このキャップ１は頂板部（パネル部）２と、これに連なる筒状のスカート部３とからなっている。スカート部の外周にはキャップの把持を容易にするための微細な凹凸部（ローレット状溝）４が設けられており、一方その内面側には、容器口部と締結し密封するためのネジ５が形成されている。頂板部２の外面側中心には、小さい突起６があるが、これは射出型のゲートに対応するものである。
【００２７】
また、ポリエステル製ピルファープルーフキャップの一例を示す。図２は、ポリエステル製ピルファープルーフキャップを示し、図３は、その締結リング部上面を橋絡部が切断された状態を示し、そして図４は、その冠蓋部下面を橋絡部が切断された状態を示すものであって、図５は、橋絡部が拡大されたものを示す。
【００２８】
ポリエステル製ピルファープルーフキャップは、冠蓋部７と締結リング部８とで構成する。冠蓋部７は、そのスカート部１４の内周に瓶首９へ螺合する螺子条１５と、そのスカート部１４の外周にローレット１６とが形成されている。締結リング部８は、その内周に瓶首９の肩部に形成された掛合突起３１と掛合するラチェット歯状の複数個の掛合爪２１が配設されている。そして、上記冠蓋部７と締結リング部８とは、複数個の橋絡部１０を介在して連結されている。
【００２９】
そして、橋絡部１０は、その一端の基端を締結リング部８上面に連結し、他端の基端よりやや細い末端を冠蓋部７のスカート部下面に形成したＶ字状の切欠溝１７底部分に接続している。
【００３０】
また、冠蓋部７のスカート下面及び締結リング部８上面には、相互に対峙する爪係合突起部１１及び爪突起１２が対称状態に２個所配置され、これら爪係合突起部１１及び爪突起１２位置の直角方向位置には、支持突起１３が締結リング部上面に形成されている。
【００３１】
そして、橋絡部１０の末端が接続されるＶ字状切欠溝１７は、金型の引き抜きの中心線に近い方を切込み方向に対して鋭角面１４１とし、金型の引き抜き方向の中心線に遠い方を切込み方向に対して鈍角面１４２として、金型の引き抜きを容易に可能とする切欠溝面が形成されている。
【００３２】
【実施例】
本発明を、実施例を用いて更に説明する。尚、実施例及び比較例に記載の容器材料及び容器特性の評価測定方法は、それぞれ下記の方法に従って行った。
【００３３】
（ａ）衝撃試験耐衝撃性の試験は、水平に保った定盤の上に、射出成形にて成形したキャップをキャップの頂板部（パネル部）を上向きに置き、ＪＩＳＢ１５０１（玉軸受用鋼球）に規定する鋼球（並級）の呼び２ 1/2鋼球をキャップの頂板部（パネル部）の中心部に向かって落下させ、破損した時の落下高さにて、耐衝撃性を示す。なお、落下高さとは、鋼球の下部からキャップの落下面までをいう。
【００３４】
(ｂ) キャップとボトルとの密封性の評価として、射出成形にて成形したキャップをポリエステル樹脂製１．５ｌのボトルに炭酸含有水を内圧４００ＫＰａになるように充填し、３ケ月後の内圧を測定した。
【００３５】
［実施例１〜５、比較例３］
テレフタル酸ジメチル、１，３−プロパンジオール、共重合成分を表１に示す量、及び触媒としてテトラブトキシチタネート１０ミリモル％を蒸留装置を備えた反応容器に仕込み、この反応物を窒素ガス雰囲気下、１５０℃から２１０℃まで昇温していき１５０分間エステル交換反応させた。エステル交換反応終了後、このエステル交換反応物を撹拌装置、窒素導入口、減圧口、蒸留装置を備えて、２４０℃に加熱した反応容器に移し、常温で約５分、１５〜２０ｍｍＨｇで約３０分、更に０．１ｍｍＨｇで２６０℃まで昇温し重縮合反応を行い、所定の溶融粘度に到達した後、常法によりチップ化した。このチップを溶融し、射出成形機により、キャップを成形する。キャップは図１に示す形状で、直径が３６ｍｍである。射出成形はバレル温度が２７０〜３１０℃、ノズル温度が２８５〜２９５℃の設定で行った。得られたキャップを用いて、衝撃試験の落下高さ、密封性を求め、表１に示した。
【００３６】
［比較例１］
高密度ポリエチレン樹脂を用いて上記実施例１と同様に射出成形にてキャップを成形する。得られたキャップを用いて、衝撃試験の落下高さ、密封性を求め、表１に示した。
【００３７】
［比較例２］
ポリエチレンテレフタレート樹脂を用いて上記実施例１と同様に射出成形にてキャップを成形する。得られたキャップを用いて、衝撃試験の落下高さ、密封性を求め、表１に示した。
【００３８】
【表１】

【００３９】
但し、表１において、ＴＡはテレフタル酸であり、ＰＤは１，３−プロパンジオールであり、ＢＤは１，４−ブタンジオールであり、ＥＧはエチレングリコールであり、ＰＥＧは平均分子量８００のポリエチレングリコールであり、ＰＥ樹脂はポリエチレン樹脂である。
【００４０】
【発明の効果】
本発明によれば、内溶液密封性が良好で、リサイクル可能で、得られた再生チップを用いて生産性及び品質の良好な繊維製品を製造することが可能なキャップを提供することができる。
【００４１】
このキャップを用いることにより、ボトル・キャップ共に全てポリエステル製となり、回収廃棄ボトルの再生時に、キャップ及びピルファープルーフキャップをボトルと分別する必要がなく、回収廃棄ボトル再生の工程を簡素化することができることができる。
【００４２】
そのため、再生チップを用いて、現在多く作られている繊維製品において、他成分ポリマーが混入することが原因で発生している紡糸・延伸調子が悪くなったりすることもなくなるため、生産性は良好であり、できた製品の染色斑が生じたりすることもなく、品質も優れたものが得られるため、再生ボトル使用製品の展開用途および展開量が大幅に拡大されることが期待できる。
【００４３】
また、本発明では、成形型にぴったり一致した精度の高いキャップを成形可能であると共に、このキャップはポリエステル本来の高い剛性と優れた耐水蒸気透過性を有しており、瓶等の容器に対して精度のよい密封が可能となり、更に器壁を通してのガス透過も著しく少ないという利点を与える。
【００４４】
更に、このキャップは機械的強度の異方性が少なく、耐衝撃性にも優れており、耐熱性や加熱殺菌時の寸法安定性にも優れているという利点を与える。
【図面の簡単な説明】
【図１】ポリエステル樹脂製キャップの断面図である。
【図２】本発明の実施例のキャップ（プラスチック王冠）を示す下面図である。
【図３】図２のキャップのＡ−Ａ’断面図である。
【図４】図２のキャップのＡ−Ａ’断面の部分拡大図である。
【図５】図２のキャップ下面の部分拡大図である。
【符号の説明】
１：キャップ
２：頂板部（パネル部）
３：スカート部
４：凹凸部（ローレット状溝）
５：ネジ
６：突起
７：冠蓋部
８：締結リング部
９：瓶首
１０：橋絡部
１１：爪係合突起部
１２：爪突起
１３：支持突起
１４：スカート部
１５：螺子部
１６：ローレット
１７：切欠溝
２１：掛合爪
３１：掛合突起
１４１：鋭角面
１４２：鈍角面[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a polyester bottle cap, and more particularly to a recyclable polyester bottle cap having good internal solution sealing properties.
[0002]
[Prior art]
Resin caps can be integrally molded, and have excellent moldability and flexibility, so they can be fixed to the container mouth by a stoppering operation and have been widely used in various forms. ing.
Various types of resin caps that have excellent sealing properties and that can be easily removed from the container mouth without using a tool have been proposed. For example, Japanese Patent Publication No. 51-10555 Has a discontinuous ring-shaped protrusion that fits into the neck of the container and engages with the container, and has both ends firmly joined to the peripheral wall of the lid. A tamper-proof lid made of a synthetic resin integrally formed with a handle that is bent with a connecting piece that is easy to cut between the inner peripheral surface and the peripheral wall of the lid body, while bending a large portion of the inner peripheral surface and a peripheral wall of the lid body. Is described. And the cap made from a synthetic resin of a bottle including such a cap was shape | molded using the vinyl chloride resin and polyolefin resin.
[0003]
By the way, most bottles covered with a pilfer proof cap or the like are made of polyester resin. Recently, recovery of waste bottles of this polyester resin bottle is being promoted from the viewpoint of resource retention.
[0004]
However, in a waste bottle, a cap that has been covered again after the lid has been opened remains on the neck of the bottle, or the pill fur proof cap has been opened and the crown lid has been removed. Was also recovered in a state in which the fastening ring portion was left engaged with the bottle neck.
[0005]
Caps and pilfer-proof caps were conventionally made of vinyl chloride resin or polyolefin resin, so to recover and recycle waste bottles including bottles with caps made of vinyl chloride resin or polyolefin resin, The materials used must be separated by material, and conventionally, 14 steps are required to recycle the waste bottles before they are recycled, making the regeneration process complicated and expensive. was there.
[0006]
Further, it is impossible to completely separate by the current separation method, and it is the actual situation that a small amount of other kinds of resin is mixed. When a recycled fiber is produced by melting, spinning, and stretching the recycled material containing impurities, spinning and stretching may be deteriorated due to the impurities, and the resulting product may have dyed spots. Compared to those using virgin chips, the productivity is poor and the quality is not good.
[0007]
Therefore, by making the cap and the pilfer-proof cap made of the same material as the covered bottle, there is no need to separate the cap and the pilfer-proof cap from the bottle at the time of recycling the collection and disposal bottle. Various proposals have been made to simplify the process of recovering the recovered waste bottle.
[0008]
For example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 6-99998 proposes using a resin composition obtained by adding a fine particle solid alignment inhibitor to liquid crystal polyester. However, this causes a problem that the resin is very hard and the sealing performance is insufficient.
[0009]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 10-139053 proposes that the shape of the pilfer proof cap is regulated so that the cut residue of the cut crown lid portion does not hurt. However, nothing is described about the sealing performance improvement measure which is the most disadvantage when the polyester resin is used.
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
If the cap of the polyester bottle is simply made of polyester resin, the polyester resin is not only tightly sealed due to its characteristics such as acid resistance, thinness, and high transparency, but also has poor sealing performance. When the proof cap is opened, the bridging portion that connects the crown lid portion and the fastening ring portion remains like a stab in either the crown lid portion or the fastening ring portion, and there is a problem that it is painful when touched.
[0011]
The present invention is a cap for a polyester bottle that can be collected and reused together with a polyester bottle, has a good sealing property of the inner solution, and further has a bridging portion that connects the crown lid portion and the fastening ring portion, It is an object of the present invention to provide a polyester cap that is not painful when it is cut and left in either the crown lid or the fastening ring.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
That is, the present invention
1. 1. A cap for a polyester bottle comprising a polyester in which 70 mol% or more of all dicarboxylic acid components are terephthalic acid and 50 mol% or more of all glycol components are 1,3-propanediol, and Item 2. The polyester bottle cap according to Item 1, wherein the glycol component of the polyester is 50 to 90 mol% of 1,3-propanediol and 10 to 50 mol% of polyoxyalkylene glycol having an average molecular weight of 400 to 5000.
[0013]
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
The cap for a polyester bottle of the present invention is composed of polyester. In the polyester, 70 mol% or more of all dicarboxylic acid components are terephthalic acid, and 50 mol% or more of all glycol components are 1,3-propanediol. It is necessary. By using terephthalic acid as the dicarboxylic acid component of the polyester in an amount of 70 mol% or more of the total dicarboxylic acid component, the inherent excellent rigidity and water vapor permeability can be obtained. By using 1,3-propanediol as the glycol component of the polyester in an amount of 50 mol% or more of the total glycol component, the polyester's firmness is reduced and its elasticity is manifested. Furthermore, when the bridging portion connecting the crown lid portion and the fastening ring portion is cut and left in either the crown lid portion or the fastening ring portion, it does not hurt. When 1,3 propanediol is less than 50 mol% of the total glycol component, the cap becomes too hard and the sealing performance with the polyester bottle becomes insufficient.
[0014]
In particular, when the glycol component of the polyester is 50 to 90 mol% of 1,3-propanediol and 10 to 50 mol% of polyoxyalkylene glycol having an average molecular weight of 400 to 5000, the sealing property is further improved, When the bridging portion connecting the fastening ring portion is cut and left in either the crown lid portion or the fastening ring portion, it is preferable because it does not hurt.
[0015]
The polyester may be a polyester in which other components are copolymerized within a range not impairing the effects of the present invention. In this case, the copolymerization component is 30 mol% or less, preferably 20 mol% or less, more preferably 10 mol% or less of the total dicarboxylic acid component.
[0016]
Examples of copolymer components include aliphatic dicarboxylic acids (such as oxalic acid and adipic acid), alicyclic dicarboxylic acids (such as cyclohexanedicarboxylic acid), aromatic dicarboxylic acids (such as isophthalic acid and sodium sulfoisophthalic acid), and aliphatic glycols. (Ethylene glycol, trimethylene glycol, tetramethylene glycol, pentamethylene glycol, hexamethylene glycol, etc.), polyoxyalkylene glycol, alicyclic glycol (cyclohexanediol, etc.), aromatic dioxy compounds (hydroquinone, bisphenol A, etc.), aromatic -Containing aliphatic glycol (1,4-bis (β-hydroxyethoxy) benzene, etc.), polyether glycol (polyethylene glycol, polypropylene glycol, etc.), aliphatic oxycarboxylic acid (ω-oxycaprone) Acid), aromatic oxycarboxylic acid (P-oxybenzoic acid, etc.) and the like. These may be used individually by 1 type, or may use 2 or more types together.
[0017]
The polyester is substantially linear, but unless the effects of the present invention are impaired, the polycarboxylic acid having three or more functional groups, for example, in the range of 2 mol% or less, preferably 1 mol% or less, based on the total dicarboxylic acid component. Alternatively, a polyhydroxy compound such as trimellitic acid or pentaerythritol may be copolymerized.
[0018]
In the polyester, additives such as a lubricant, a pigment, a dye, an antioxidant, a light stabilizer, a heat stabilizer, a light-shielding agent, and a matting agent can be blended.
[0019]
Polyester is obtained by polycondensation reaction of a dicarboxylic acid component containing terephthalic acid and / or its lower alkyl ester as a main component, a glycol component containing 1,3-propanediol as a main component, and the copolymer component. Can be manufactured.
[0020]
Examples of the lower alkyl ester of terephthalic acid include dimethyl ester, diethyl ester, and dipropyl ester. Preferably, it is dimethyl ester.
[0021]
The polyester bottle cap of the present invention is preferably produced by melt-injecting polyester into a cooled injection mold under high shear conditions.
[0022]
As the injection molding machine, a known machine having an injection plunger or screw is used, and the mixture is injected into an injection mold through a nozzle, a sprue and a gate.
[0023]
At this time, according to the present invention, the flow orientation of the polyester resin is relaxed and flows into the injection mold cavity, and is cooled and solidified according to the shape and dimensions of the mold to form the cap of the present invention.
[0024]
As the injection mold, one having a cavity corresponding to the cap shape is used, but a cap with high dimensional accuracy can be obtained even if a one-gate injection mold is used.
[0025]
The polyester bottle cap taken out from the injection mold can be supplied as it is to the user as a polyester bottle sealing cap, but the injection-molded polyester bottle cap is used after further heat treatment. May be. Many changes can be made to the polyester bottle cap of the present invention without departing from the spirit of the present invention.
[0026]
An example of a polyester cap is shown. In FIG. 1, the cap 1 includes a top plate portion (panel portion) 2 and a cylindrical skirt portion 3 connected to the top plate portion (panel portion) 2. A fine uneven portion (knurled groove) 4 for facilitating gripping of the cap is provided on the outer periphery of the skirt portion, while a screw 5 for fastening and sealing the container mouth portion on the inner surface side thereof. Is formed. There is a small protrusion 6 in the center of the outer surface side of the top plate portion 2, which corresponds to an injection type gate.
[0027]
Moreover, an example of a polyester pill fur proof cap is shown. FIG. 2 shows a polyester pilfer proof cap, FIG. 3 shows a state in which the bridging portion is cut on the upper surface of the fastening ring portion, and FIG. 4 shows a state in which the bridging portion is cut on the lower surface of the crown lid portion. FIG. 5 shows an enlarged state of the bridge portion.
[0028]
The polyester pilfer proof cap includes a crown lid portion 7 and a fastening ring portion 8. The crown lid portion 7 is formed with a thread 15 that is screwed into the bottle neck 9 on the inner periphery of the skirt portion 14, and a knurl 16 on the outer periphery of the skirt portion 14. The fastening ring portion 8 is provided with a plurality of ratchet-like engaging claws 21 that engage with engaging protrusions 31 formed on the shoulders of the bottle neck 9 on the inner periphery thereof. And the said crown lid part 7 and the fastening ring part 8 are connected through the some bridge part 10 interposed.
[0029]
The bridging portion 10 has a proximal end at one end connected to the upper surface of the fastening ring portion 8, and a V-shaped notch groove 17 formed at the lower end of the skirt portion of the crown portion 7 with a slightly narrower end than the proximal end at the other end. Connected to the bottom.
[0030]
Further, on the skirt lower surface of the crown lid portion 7 and the upper surface of the fastening ring portion 8, two claw engaging projections 11 and claw projections 12 that face each other are arranged symmetrically, and these claw engaging projections 11 and claw projections are arranged. Support projections 13 are formed on the upper surface of the fastening ring portion at 12 positions in the perpendicular direction.
[0031]
The V-shaped cutout groove 17 to which the end of the bridging part 10 is connected has an acute angle surface 141 with respect to the cutting direction at the side closer to the center line of the mold extraction, and the center line in the mold extraction direction. A notch groove surface that allows the mold to be easily pulled out is formed by using the far side as an obtuse angle surface 142 with respect to the cutting direction.
[0032]
【Example】
The invention will be further described by way of examples. In addition, the evaluation method of the container material and the container characteristic described in Examples and Comparative Examples was performed according to the following methods, respectively.
[0033]
(A) Impact test The impact resistance test was conducted by placing a cap molded by injection molding on a surface plate kept horizontal, with the top plate portion (panel portion) of the cap facing upward, and JIS B 1501 (for ball bearings). Nominal 2 1/2 steel ball is dropped toward the center of the top plate (panel) of the cap, and the impact resistance is measured at the height of the fall when it is damaged. Showing gender. The drop height refers to the distance from the bottom of the steel ball to the drop surface of the cap.
[0034]
(b) As an evaluation of the sealing performance between the cap and the bottle, the cap molded by injection molding is filled in a 1.5 liter bottle made of polyester resin with carbonic acid-containing water so that the internal pressure becomes 400 KPa, and the internal pressure after 3 months is set. It was measured.
[0035]
[Examples 1 to 5, Comparative Example 3]
Dimethyl terephthalate, 1,3-propanediol, the amounts of copolymerization components shown in Table 1, and 10 mmol% of tetrabutoxy titanate as a catalyst were charged into a reaction vessel equipped with a distillation apparatus, and this reaction product was placed in a nitrogen gas atmosphere. The temperature was raised from 150 ° C. to 210 ° C., and the ester exchange reaction was carried out for 150 minutes. After completion of the transesterification reaction, the transesterification product was transferred to a reaction vessel equipped with a stirrer, a nitrogen inlet, a vacuum port, and a distillation apparatus and heated to 240 ° C., about 5 minutes at room temperature, and about 30 at 15-20 mmHg. The mixture was further heated to 260 ° C. at 0.1 mmHg to carry out a polycondensation reaction, and after reaching a predetermined melt viscosity, chips were formed by a conventional method. The chip is melted and a cap is formed by an injection molding machine. The cap has the shape shown in FIG. 1 and a diameter of 36 mm. Injection molding was performed at a barrel temperature of 270 to 310 ° C and a nozzle temperature of 285 to 295 ° C. Using the obtained cap, the drop height and sealability of the impact test were determined and are shown in Table 1.
[0036]
[Comparative Example 1]
A cap is formed by injection molding in the same manner as in Example 1 above using a high-density polyethylene resin. Using the obtained cap, the drop height and sealability of the impact test were determined and are shown in Table 1.
[0037]
[Comparative Example 2]
A cap is formed by injection molding in the same manner as in Example 1 above using polyethylene terephthalate resin. Using the obtained cap, the drop height and sealability of the impact test were determined and are shown in Table 1.
[0038]
[Table 1]

[0039]
However, in Table 1, TA is terephthalic acid, PD is 1,3-propanediol, BD is 1,4-butanediol, EG is ethylene glycol, and PEG is polyethylene glycol having an average molecular weight of 800. And the PE resin is a polyethylene resin.
[0040]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the cap which can manufacture a textile product with favorable productivity and quality using the reproduction | regeneration chip | tip which the internal solution sealing property is favorable and can be recycled can be provided.
[0041]
By using this cap, both the bottle and cap are made of polyester, and it is not necessary to separate the cap and pill fur proof cap from the bottle when recycling the recovery waste bottle, and the process of recycling the recovery waste bottle can be simplified. I can do it.
[0042]
Therefore, the productivity is good because there is no worsening of the spinning / stretching condition caused by the mixing of other component polymers in the fiber products that are currently made using recycled chips. In addition, there is no occurrence of dyeing spots on the finished product, and an excellent quality product can be obtained. Therefore, it can be expected that the usage and the development amount of the recycled bottle product will be greatly expanded.
[0043]
In addition, in the present invention, it is possible to mold a highly accurate cap that exactly matches the mold, and this cap has high rigidity inherent in polyester and excellent water vapor permeability resistance, and can be used for containers such as bottles. In addition, it provides an advantage that the sealing can be performed with high accuracy and the gas permeation through the vessel wall is extremely small.
[0044]
Further, this cap has the advantages that it has little anisotropy in mechanical strength, is excellent in impact resistance, and is excellent in heat resistance and dimensional stability during heat sterilization.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a polyester resin cap.
FIG. 2 is a bottom view showing a cap (plastic crown) according to an embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a cross-sectional view of the cap of FIG. 2 along AA ′.
4 is a partially enlarged view of the AA ′ cross section of the cap of FIG. 2. FIG.
FIG. 5 is a partially enlarged view of the lower surface of the cap of FIG. 2;
[Explanation of symbols]
1: Cap 2: Top plate (panel)
3: Skirt part 4: Uneven part (knurled groove)
5: Screw 6: Projection 7: Crown lid part 8: Fastening ring part 9: Bottle neck 10: Bridging part 11: Claw engagement protrusion part 12: Claw protrusion 13: Support protrusion 14: Skirt part 15: Screw part 16: Knurl 17: Notch groove 21: Engagement claw 31: Engagement protrusion 141: Acute angle surface 142: Obtuse angle surface

Claims

A cap for a polyester bottle comprising a polyester in which 70 mol% or more of all dicarboxylic acid components are terephthalic acid and 50 mol% or more of all glycol components are 1,3-propanediol.

The polyester bottle cap according to claim 1, wherein the glycol component of the polyester is 50 to 90 mol% of 1,3-propanediol and 10 to 50 mol% of a polyoxyalkylene glycol having an average molecular weight of 400 to 5000.

In which port Riesuteru bottle cap is molded by injection molding, according to claim 1 polyester bottle cap in accordance.