JP4122112B2 - Charge control agent - Google Patents
Charge control agent Download PDFInfo
- Publication number
- JP4122112B2 JP4122112B2 JP17327499A JP17327499A JP4122112B2 JP 4122112 B2 JP4122112 B2 JP 4122112B2 JP 17327499 A JP17327499 A JP 17327499A JP 17327499 A JP17327499 A JP 17327499A JP 4122112 B2 JP4122112 B2 JP 4122112B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- charge control
- control agent
- toner
- metal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真等に用いられる荷電制御剤及びその荷電制御剤を用いた静電荷像現像用トナーに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
電子写真法を利用した複写機等においては、光導電性物質を含有する感光層を備えた感光体上に形成された静電潜像を現像するために、着色剤、定着用の樹脂等を有する種々のトナーが用いられている。そして、このようなトナーには帯電性、定着性、非オフセット性、耐久性等について、それぞれ十分な性能が要求される。
【0003】
近時においては、複写や印刷の速度を高速化しつつ高画質化をも実現するために、トナーに対して、帯電の立上がり速度を高めること等の帯電特性の要求や、低温定着性及び非オフセット性に共に優れること等の記録紙へのトナーの定着性についての要求が強くなっている。このようなトナーの性能向上の要求は、複写機やプリンターの高性能化の進行に伴い、ますます強くなりつつある。
【0004】
静電潜像を現像するシステムにおいて、帯電性は特に重要な因子である。そこでトナーの帯電性を適切に制御するために、トナー中に、正電荷又は負電荷付与性の荷電制御剤が加えられることが多い。実用化されている荷電制御剤として、トナーに正電荷を付与するものに、ニグロシン系染料や第4級アンモニウム塩化合物があり、グアニジンやイミダゾール誘導体等も提案されている。トナーに負電荷を付与するものに、サリチル酸誘導体金属化合物やアゾ染料金属錯体がある。
【0005】
従来のサリチル酸誘導体金属化合物やアゾ染料金属錯体や第4級アンモニウム塩系の荷電制御剤には、トナーに添加された場合の帯電性に優れるものも多い。しかし、荷電制御剤自身の流動性が悪く、定着用の樹脂に対する分散性やトナーを多数回繰り返し使用した際の耐久性に十分とは言えない点があったり、帯電の立上がり速度が不十分なために初期の複写画像において比較的鮮明性に欠ける等の、改善されるべき課題も残されている。
【0006】
本発明は従来技術に存した課題に鑑み行われたものであってその目的とするところは、
トナー用樹脂に対する荷電制御物質の均一分散性に優れ、帯電量分布がシャープで均一性が高く、帯電の立ち上がりが速く、而も帯電の経時安定性、環境非依存性、保存安定性及び耐久性に優れると共に、様々の組成のトナーに用いられてもトナーの定着性やオフセット特性に悪影響を及ぼさない荷電制御剤及びその製法並びにその荷電制御剤を含有する静電荷像現像用トナーを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の荷電制御剤は、
静電荷像現像用トナーの製造に用いるための荷電制御剤であって、
天然水溶性高分子化合物および/または合成水溶性高分子化合物と、荷電制御物質としての芳香族オキシカルボン酸を配位子とする金属化合物とを混合含有し、
前記天然水溶性高分子化合物および/または合成水溶性高分子化合物の量は、前記金属化合物に対し1乃至20重量%であることを特徴とする。
【0008】
本発明の荷電制御剤は、トナー用樹脂に対する均一分散性が向上し、帯電量分布がシャープで均一性が高く、帯電の立ち上がりが速く、而も帯電の経時安定性、環境非依存性、保存安定性及び耐久性に優れる。また、保存安定性及び耐久性に優れ、様々の組成のトナーに用いられてもトナーの定着性やオフセット特性に悪影響を及ぼさない。
【0009】
そのため、従来の荷電制御剤における、トナーに用いられた場合にトナー用樹脂に均一に分散し難く、トナー表面の電荷にばらつきが生じ、トナーを繰り返し使用した場合の帯電維持性がよくないという課題が解決される。
【0010】
また本発明の静電荷像現像用トナーは、上記荷電制御剤を荷電制御のために含むと共に、着色剤及び樹脂を含んでなる。
【0011】
本発明の静電荷像現像用トナーは、トナー用樹脂中における荷電制御物質の均一分散性が飛躍的に向上し、帯電量分布がシャープで均一性が高く、帯電の立ち上がりが速く、而も帯電の経時安定性、環境非依存性、保存安定性及び耐久性に優れる。トナー用樹脂を構成すべき単量体と荷電制御剤等の所定材料を混合したものにおいて前記単量体を重合させて得るトナーにおいても荷電制御物質が均一に分散して帯電特性に優れたものとなる。また、保存安定性及び耐久性に優れ、荷電制御剤によるトナーの定着性やオフセット特性に対する悪影響が生じない。
【0012】
【発明の効果】
本発明の荷電制御剤は、トナー用樹脂に対する均一分散性が向上し、帯電量分布がシャープで均一性が高く、帯電の立ち上がりが速く、而も帯電の経時安定性、環境非依存性、保存安定性及び耐久性に優れる。また、保存安定性及び耐久性に優れ、様々の組成のトナーに用いられてもトナーの定着性やオフセット特性に悪影響を及ぼさない。
【0013】
本発明の静電荷像現像用トナーは、トナー用樹脂中における荷電制御剤の均一分散性が向上し、シャープで均一性の高い帯電量分布と経時安定性に優れた帯電性を実現し得る。また、耐環境性、保存安定性及び耐久性に優れ、荷電制御剤によるトナーの定着性やオフセット特性に対する悪影響が生じない。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の荷電制御剤における、アニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、天然水溶性高分子化合物、及び合成水溶性高分子化合物からなる群から選ばれた少なくとも1つ(以下、「本発明における界面活性剤等」という。)の使用量は、例えば芳香族オキシカルボン酸を配位子とする金属化合物に対し1乃至20重量%とすることができ、5乃至15重量%とすることが好ましい。本発明の荷電制御剤は、アニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、天然水溶性高分子化合物、又は合成水溶性高分子化合物以外の全成分又は主要成分(例えば、それらの界面活性剤又は水溶性高分子化合物以外の成分の70重量%以上、80重量%以上、又は90重量%以上)が芳香族オキシカルボン酸を配位子とする金属化合物であるものとすることが望ましい。
【0015】
本発明の荷電制御剤は、アニオン界面活性剤および/またはノニオン界面活性剤と、天然水溶性高分子化合物および/または合成水溶性高分子化合物を共に含有するものであることが好ましい。その例としては、アニオン界面活性剤と合成水溶性高分子化合物、アニオン界面活性剤と天然水溶性高分子化合物、ノニオン界面活性剤と合成水溶性高分子化合物、ノニオン界面活性剤と天然水溶性高分子化合物の各組み合わせを挙げることができる。
【0016】
本発明の荷電制御剤は、芳香族オキシカルボン酸を配位子とする金属化合物と、本発明における界面活性剤等とを混合することにより得ることができる。本発明の荷電制御剤が含有する本発明における界面活性剤等、及び芳香族オキシカルボン酸を配位子とする金属化合物は、それぞれ、1種又は2種以上とすることができる。
【0017】
その混合方法は特に限定されず、湿式法[WET]、乾式法[DRY]、熱溶融法[MOD]等の何れの方法を用いることもできる。具体的には、例えば、芳香族オキシカルボン酸を配位子とする金属化合物を常法により合成してそれを取り出し、ウェットケーキのまま又は乾燥させた後、本発明における界面活性剤等と混合する方法や、芳香族オキシカルボン酸を配位子とする金属化合物を常法により合成した反応液に、直接本発明における界面活性剤等を添加して撹拌混合する方法等を挙げることができる。
【0018】
湿式により混合する場合は、溶媒(例えば、クロロホルム、メタノール、トルエン等の有機溶媒;水;或いは、水と有機溶媒の混合溶媒)中に、芳香族オキシカルボン酸を配位子とする金属化合物を分散又は溶解させ、これに対し、本発明における界面活性剤等をそのまま、又は本発明における界面活性剤等を溶媒に分散若しくは溶解させた状態で添加して攪拌混合し、これを再結晶させることにより、又は用いた溶媒を留去することにより、本発明の荷電制御剤を得ることができる。このように混合する際、ガラスビーズ等の通常使用される分散媒体(摩砕媒体)を添加し、ボールミル、ペイントシェーカー等によるシェアを加えてもよい。
【0019】
乾式法により混合する場合は、一般的な乾式ミリングの任意の方法、例えばボールミル、ペイントシェーカー、ハイブリダイゼーション等を適宜採用して芳香族オキシカルボン酸を配位子とする金属化合物と本発明における界面活性剤等の混合及び徴粉砕を行うことができる。
【0020】
熟溶融法により混合する場合は、芳香族オキシカルボン酸を配位子とする金属化合物と、本発明における界面活性剤等のうち、何れか一方又は双方が溶融する温度(m.p.)以上の温度で両者を混合した後、その混合物を冷却固化させて粉砕することにより本発明の荷電制御剤を得ることができる。熱溶融は、特に、窒素ガス、アルゴンガス等の不活性ガス雰囲気下で行うことが好ましい。また、溶融混合時には、加熱ロール等を用いてシェアをかけて行ってもよい。
【0021】
本発明における上記アニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、天然水溶性高分子化合物、及び合成水溶性高分子化合物は、特に限定されるものではなく、それぞれ公知物質を使用することができる。それらの例は下記の通りであるが、これらに限定されるものではない。
【0022】
上記アニオン界面活性剤の例としては、
脂肪酸類及びその塩、ロジン酸石鹸、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、
アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキルフェノールスルホン酸塩、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、高級アルコール硫酸エステル塩、脂肪酸多価アルコール硫酸エステル塩、脂肪酸アニリド硫酸エステル塩、脂肪酸モノアルカノールアミド硫酸エステル塩、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、アルキルリン酸エステル塩、
ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物等が挙げられる。
【0023】
特に好ましくは、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩である。
【0024】
上記ノニオン界面活性剤の例としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸部分エステル、脂肪酸ジエタノールアミド等が挙げられる。
【0025】
特に好ましくは、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールである。
【0026】
上記天然水溶性高分子化合物の例としては、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシルメチルセルロース、化工デンプン、アラビアガム、アルギン、シクロデキストリン、プルラン、カゼイン、ゼラチン、リグニン等が挙げられる。
【0027】
特に好ましくは、ゼラチン、カゼイン、アルギン、メチルセルロース、カルボキシルメチルセルロース、リグニンスルホン酸塩、アラビアガムである。
【0028】
上記合成水溶性高分子化合物の例としては、
ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリル酸塩、
スチレン−無水マレイン酸共重合体、オレフィン−無水マレイン酸共重合体、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール等が挙げられる。
【0029】
特に好ましくは、ポリアクリル酸塩、スチレン−無水マレイン酸共重合体、オレフィン−無水マレイン酸共重合体である。
【0030】
本発明における界面活性剤等は、酸状態のもの又はその塩の状態のものを用いることができる。塩としては、例えば、アルカリ金属(Na、K等)に基づく金属塩、アンモニウム塩、有機アミン(脂肪族第1級アミン、脂肪族第2級アミン、脂肪族第3級アミン等)に基づくアミン塩、及び有機アンモニウム塩を挙げることができる。
【0031】
また、本発明における界面活性剤等は、本発明の所期の目的を達成し、その効果を奏し得る範囲内において、エステル化、エーテル化等の変性を行ったものを用いることができる。前記の変性によって、生成する末端の置換基には直鎖又は分岐鎖のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、ドデシル基等)、直鎖又は分岐鎖のアルケニル基(例えば、ビニル基、アリル基、プロペニル基、ブテニル基等)、水酸基置換アルキル基(例えば、2−ヒドロキシエチル基、ヒドロキシメチル基等)、ハロゲン置換アルキル基(例えば、クロロメチル基、2−クロロエチル基等)、アルコキシル基置換アルキル基(例えば、メトキシメチル基、エトキシブチル基、ブトキシエチル基、ブトキシプロピル基、プロポキシエトキシエチル基等)、シクロアルキル基(例えば、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等)、置換基を有する若しくは有しないフェニル基、置換基を有する若しくは有しないベンジル基等が挙げられる。
【0032】
本発明における芳香族オキシカルボン酸を配位子とする金属化合物の例は次の通りである。
【0033】
【化4】
[上記式中、B及びB'は、置換基を有する若しくは有しない、ベンゼン環又はナフタレン環を示し(BとB'は同じであっても異なっていてもよい)、
Meは2価以上金属を示し、
pは0乃至4の整数を示し、
Z1は、有機カチオン又は無機カチオンを示し、
Xは0乃至2の整数を示す。]
【0034】
【化5】
[上記式中、Bは、置換基を有する若しくは有しない、ベンゼン環又はナフタレン環を示し、
m1は3以上の整数を示し、
n1は1以上の整数を示し、
Meは2価以上金属を示す。]
【0035】
【化6】
[上記式中、Bは、置換基を有する若しくは有しない、ベンゼン環又はナフタレン環を示し、
Meは2価以上金属を示し、
Z2は、有機アニオン又は無機アニオンを示し、
m2及びn2はそれぞれ正の整数を示し、
m2+n2は金属Mの酸化数を示す。]
【0036】
下記式(I)乃至(III)の芳香族オキシカルボン酸を配位子とする金属化合物は、帯電維持性、トナー用樹脂への分散性、及びトナーの定着性の点で好ましい。従って本発明における芳香族オキシカルボン酸を配位子とする金属化合物は、下記式(I)乃至(III)で表される化合物の1又は2以上からなるものであることが好ましい。
【0037】
【化7】
[式(I)中、
R1乃至R8は、それぞれ、H(水素)、水酸基、直鎖若しくは分岐鎖の炭素数1乃至12のアルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基、ハロゲン、又はニトロ基を示し(R1乃至R8は同じであっても異なっていてもよい)、
Mは2価、3価又は4価の金属を示し、
pは0、1又は2を示し、
qは1又は2を示し、(A1)q+は、H+;NH4 +;アルカリ金属(Na、K等)に基づくカチオン;有機アミン(脂肪族第1級アミン、脂肪族第2級アミン、脂肪族第3級アミン等)に基づくカチオン;又は第4級有機アンモニウムイオンを示し、
Xは0、1又は2を示す。]
【0038】
【化8】
[式(II)中、
R1乃至R4は、それぞれ、H(水素)、水酸基、直鎖若しくは分岐鎖の炭素数1乃至12のアルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基、ハロゲン、ニトロ基を示し(R1乃至R4は同じであっても異なっていてもよい)、
m1は3以上の整数を示し、
n1は1以上の整数を示し、
Mは2価又は3価の金属を示す。
【0039】
【化9】
[式(III)中、
R1乃至R4は、それぞれ、H(水素)、水酸基、直鎖若しくは分岐鎖の炭素数1乃至12のアルキル基、
アルケニル基、アリール基、アラルキル基、ハロゲン、ニトロ基を示し(R1乃至R4は同じであっても異なっていてもよい。)、
Mは2価又は3価の金属を示し、
m2及びn2はそれぞれ正の整数を示し、
m2+n2は金属Mの酸化数を示す。]
【0040】
上記式(I)乃至(III)におけるR1乃至R8の具体例としては、
H(水素);
水酸基;
メチル基、エチル基、プロピル基、i(iso)−プロピル基、ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、t(tert)−ブチル基、アミル基、i−アミル基、オクチル基、t−オクチル基及びドデシル基等の直鎖若しくは分岐鎖の炭素数1乃至12程度のアルキル基;
アリル基、プロペニル基及びブテニル基等の炭素数1乃至12程度のアルケニル基;
フェニル基、ナフチル基等の置換基を有しないアリール基、又はメチルフェニル基、ブチルフェニル基、ジブチルフェニル基、ブチルナフチル基等の置換基(例えば炭素数1乃至4のアルキル基)を有するアリール基;
ベンジル基、α−メチルベンジル基、α,α′−ジメチルベンジル基、α−ブチルベンジル基、フェネチル基、ベンズヒドリル基等のアラルキル基;
フロオロ、クロル、ブロム等のハロゲン;
ニトロ基
を挙げることができる。特に好ましくは、t−ブチル基及びt−オクチル基である。
【0041】
本発明に用いる芳香族オキシカルボン酸を配位子とする金属化合物は、例えば公知の方法でキレート化することにより得ることができる。より具体的には、例えば芳香族オキシカルボン酸を十分なアルカリを加えて溶解したものに対し、金属付与剤を、金属:芳香族オキシカルボン酸のモル比が1:2乃至2:3になるように加えて加熱し、生成した沈殿物を瀘取して洗浄することによって得ることができる。
【0042】
本発明に用いる芳香族オキシカルボン酸を配位子とする金属化合物の対イオンは、H+;NH4 +;アルカリ金属(Na、K等)に基づくカチオン;有機アミン(脂肪族第1級アミン、脂肪族第2級アミン、脂肪族第3級アミン等)に基づくカチオン;又は、第4級有機アンモニウムイオンとすることができる。
【0043】
本発明に用いる芳香族オキシカルボン酸を配位子とする金属化合物の中心金属(M又はMe)としては、あらゆる金属が可能であるが、好適なものとしては配位数4又は6の金属を挙げることができる。そのうち、より好ましいものとして、原子価が2価乃至4価の金属が挙げられる。その具体例としては、Zn、Sr、Cr、Al、Ti、Fe、Zr、Ni、Co、Mn、B、Si及びSnを挙げることができる。このうち人体に対する安全性の高さにおいて好ましいものとしては、Zn、Al、Ti及びFeの4種類の金属を挙げることができる。更に好ましくは、3価のAl及びFeである。
【0044】
本発明の芳香族オキシカルボン酸を配位子とする金属化合物の製造に用いることができる金属付与剤としては、硫酸アルミニウム、アルミニウムイソプロポキシド、t−ブトキシアルミニウム及び塩基性酢酸アルミニウム等のアルミニウム化合物、
蟻酸クロム、酢酸クロム、硫酸クロム、塩化クロム及び硝酸クロム等のクロム化合物、
塩化第二鉄、硫酸第二鉄、硝酸第二鉄等の鉄化合物、
塩化コバルト、硝酸コバルト及び硫酸コバルト等のコバルト化合物、
塩化チタン、n−プロポキシチタン等のチタン化合物、
塩化亜鉛及び硫酸亜鉛等の亜鉛化合物等を例示することができる。
【0045】
なお、本発明の荷電制御剤は、芳香族オキシカルボン酸を配位子とする金属化合物と、その金属化合物の配位子に対応する芳香族オキシカルボン酸を含有するものであってもよい。
【0046】
また、本発明の荷電制御剤は、式(I)乃至(III)で表される芳香族オキシカルボン酸を配位子とする金属化合物と、下記式(IV)又は(V)で表されるモノアゾ化合物を配位子とする金属化合物の双方をそれぞれ1以上含有するものを用いることができる。
【0047】
【化10】
[式(IV)中、
R9乃至R12及びR14は、それぞれ、H(水素)、直鎖若しくは分岐鎖の炭素数1乃至18のアルキル基、直鎖若しくは分岐鎖の炭素数2乃至18のアルケニル基、スルホンアミド基、メシル基、スルホン酸基、ヒドロキシ基、炭素数1乃至18のアルコキシ基、アセチルアミノ基、ベンゾイルアミノ基、ハロゲン(原子)、又は−OCO−R15を示し(R9乃至R12及びR14は同じであっても異なっていてもよい。R15は、直鎖若しくは分岐鎖の炭素数1乃至18のアルキル基又は炭素数6乃至18のアリール基を示す。)、
R13は、H(水素)、ハロゲン(原子)、ニトロ基、カルボキシル基、直鎖若しくは分岐鎖の炭素数1乃至18のアルキル基、炭素数2乃至18のアルケニル基、炭素数1乃至18のアルコキシ基、炭素数6乃至18のアリール基、−OCO−R15、又は
【0048】
【化11】
を示し、
R15は、直鎖若しくは分岐鎖の炭素数1乃至18のアルキル基、又は炭素数6乃至18のアリール基を表し、
Yは、H(水素)、直鎖若しくは分岐鎖の炭素数1乃至8のアルキル基、炭素数1乃至5のアルコキシ基、ニトロ基、又はハロゲンを示し、
m4は1、2又は3を示し、
Mは2価、3価又は4価の金属を示し、
p及びXはそれぞれ0、1又は2を示し、
qは1又は2を示し、
(A2)q+は、H+;NH4 +;アルカリ金属(Na、K等)に基づくカチオン;有機アミン(脂肪族第1級アミン、脂肪族第2級アミン、脂肪族第3級アミン等)に基づくカチオン;又は第4級有機アンモニウムイオンを示す。]
【0049】
【化12】
[式(V)中、
R9乃至R12及びR14は、それぞれ、H、直鎖若しくは分岐鎖の炭素数1乃至18のアルキル基、直鎖若しくは分岐鎖の炭素数2乃至18のアルケニル基、スルホンアミド基、メシル基、スルホン酸基、ヒドロキシ基、炭素数1乃至18のアルコキシ基、アセチルアミノ基、ベンゾイルアミノ基、ハロゲン(原子)、又は−OCO−R15を示し(R9乃至R12及びR14は同じであっても異なっていてもよい。R15は、直鎖若しくは分岐鎖の炭素数1乃至18のアルキル基又は炭素数6乃至18のアリール基を示す。)、R13は、H、ハロゲン(原子)、ニトロ基、カルボキシル基、直鎖若しくは分岐鎖の炭素数1乃至18のアルキル基、炭素数2乃至18のアルケニル基、炭素数1乃至18のアルコキシ基、炭素数6乃至18のアリール基、−OCO−R15、又は
【0050】
【化13】
を示し、
R15は、直鎖若しくは分岐鎖の炭素数1乃至18のアルキル基、又は炭素数6乃至18のアリール基を示し、
Yは、H(水素)、直鎖若しくは分岐鎖の炭素数1乃至8のアルキル基、炭素数1乃至5のアルコキシ基、ニトロ基、又はハロゲンを示し、
m3は3以上の整数を示し、
n3は1以上の整数を示し、
m4は1、2又は3を示し、
Mは2価又は3価の金属を示す。]
【0051】
上記m3及びn3の例としては、m3が3でn3が1、m3が3でn3が2、m3が6でn3が2等を挙げることができる。
【0052】
本発明に用いるモノアゾ化合物を配位子とする金属化合物の中心金属(M)としては、あらゆる金属が可能であるが、好適なものとしては配位数4又は6の金属を挙げることができる。そのうち、より好ましいものとして、原子価が2価の金属又は3価の金属が挙げられる。その具体例としては、Zn、Sr、Cr、Al、Ti、Fe、Zr、Ni、Co、Mn、B、Si及びSnを挙げることができる。このうち人体に対する安全性の高さにおいて特に好ましいものとしては、Zn、Al、Ti及びFeの4種類の金属を挙げることができる。
【0053】
本発明における芳香族オキシカルボン酸を配位子とする金属化合物における芳香族オキシカルボン酸と金属の組合せとしては、例えば、表1に示される組合せを挙げることができる。但し、勿論本発明はこれらのみに限定されるものではない。
【0054】
【表1】
本発明に用いる芳香族オキシカルボン酸を配位子とする金属化合物の構造の例を、3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸のアルミニウム化合物で対イオンはH+の場合を例に説明する。但し、勿論本発明はこれらのみに限定されるものではない。
【0055】
【化14】
本発明の静電荷像現像用トナーは、上記荷電制御剤を荷電制御のために含むと共に、着色剤及び樹脂を含んでなる。
【0056】
本発明の静電荷像現像用トナーは、上記本発明の荷電制御剤を、トナーの荷電制御が可能な量含むものであればよい。荷電制御剤の好ましい配合量は、トナー用の樹脂100重量部に対し、含有する芳香族オキシカルボン酸を配位子とする金属化合物が0.1乃至10重量部、より好ましくは0.5乃至5重量部である。
【0057】
本発明の静電荷像現像用トナーは、本発明の所期の目的を達成し、その効果を奏し得る範囲において、本発明における界面活性剤等を更に加えることができる。
一般に、トナー用樹脂については、紙に対するトナーの定着性、ローラーに対する非オフセット性、トナーの保存時の耐ブロッキング性等の観点から、適切な熱溶融特性、弾性、流動性等が要求される。使用し得る樹脂としては、トナー用樹脂或は結着樹脂として知られている次のような合成樹脂を例示することができる。すなわち、スチレン樹脂、スチレン−アクリル樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂、スチレン−マレイン酸樹脂、スチレン−ビニルメチルエーテル樹脂、スチレン−メタアクリル酸エステル共重合体、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂、及びパラフィンワックス等である。これらの樹脂は、単独で、又は数種をブレンドしたものとして用いることができる。
【0058】
黒色トナー用の着色剤としては、通常、pHが酸性から塩基性までの着色用のカーボンブラック(カラー用ブラック)が使用される。そのようなカーボンブラックとしては、例えば、三菱化学社製のMA100、MA11、MA8、MA7、#40、#44;コロンビアンカーボン社製のラーベン1250;キャボット社製のモナーク880、モーガルL、モーガル660R;デグッサ社製のカラーブラックFW2、スペシャルブラック250、プリンテックス90等の商品名で市販されているものを使用することができる。また所期目的を損なわない限り、種々の染料・顔料を併用することもできる。
【0059】
カラートナー用着色剤としては、必要に応じ種々の染料・顔料を使用することができる。その具体例としては、キノフタロンイエロー、ハンザイエロー、イソインドリノンイエロー、ペリノンオレンジ、ペリレンマルーン、ローダミン6Gレーキ、キナクリドン、アンスアンスロンレッド、ローズベンガル、銅フタロシアニンブルー及び銅フタロシアニングリーン、ジケトピロロピロール系等の有機顔料;チタンホワイト、チタンイエロー、群青、コバルトブルー、べんがら等の無機顔料を挙げることができる。このような着色剤は、単独で又は2種以上配合して使用することができる。
【0060】
また、トナーの品質を向上させる上で、例えば、オフセット防止剤、流動性改良剤、クリーニング助剤等の添加剤を、内添又は外添させることができる。
【0061】
前記の定着性向上のために用いるオフセット防止剤(離型剤)としては、各種ワックス、特に平均分子量が500乃至15000びワックスが好ましい。具体的には、低分子量ポリプロピレン、ポリエチレン、酸化型のポリプロピレン、酸化型のポリエチレン等のポリオレフィン型ワックス;カルナウバワックス、ライスワックス、モンタン型ワックス等の天然ワックス等を用いることができる。
【0062】
前記の流動性改質剤としては、シリカ、酸化アルミニウム、酸化チタン等の各種金属酸化物、又はフッ化マグネシウム等を用いることができる。
【0063】
前記のクリーニング助剤としは、ステアリン酸等の金属石鹸;フッ素系、シリコン系、スチレン−(メタ)アクリル系合成樹脂微粒子等の各種合成樹脂微粒子等を用いることができる。
【0064】
また、本発明のトナーを用いて静電荷像を現像する形態に応じ、導電性物質(例えば導電性カーボンブラック、グラファイト)、磁性体微粒子(例えば、鉄、コバルト、ニッケル等の強磁性を示す金属、各種合金、それらの酸化物[フェライト等]等の強磁性微粒子)等をトナーに添加することができる。
【0065】
本発明の静電荷像現像用トナーは、例えば次のように製造される。すなわち、本発明の荷電制御剤、トナー用樹脂及び着色剤、並びに、必要に応じて磁性材料、流動化剤等を、ボールミルその他の混合機により十分混合した後、加熱ロール、ニーダー、エクストルーダー等の熱混練機を用いて溶融混練し、冷却固化させた後、粉砕及び分級することにより、平均粒径5乃至20μmのトナーを得ることができる。
【0066】
また例えば、トナー用樹脂溶液中に材料を分散した後、それを噴霧乾燥することによりトナーを得る方法や、トナー用樹脂を構成すべき単量体に所定材料を混合して乳化懸濁液とした後、重合させてトナーを得る重合法等のトナー製造法も用いることができる。
【0067】
本発明の静電荷像現像用トナーを2成分現像剤として用いる場合には、本発明のトナーをキャリヤ粉と混合して用い、2成分磁気ブラシ現像法等により現像することができる。
【0068】
使用し得るキャリヤは特に限定されず、公知のものが全て使用可能である。例示するならば、粒径50乃至200μm程度の鉄粉、ニッケル粉、フェライト粉、ガラスビーズ等、及び、これらの表面をアクリル酸エステル共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体、シリコーン樹脂、ポリアミド樹脂、フッ化エチレン系樹脂等でコーティングしたもの等が挙げられる。
【0069】
本発明の静電荷像現像用トナーを1成分現像剤として用いる場合には、上記のようにしてトナーを製造する際に、例えば鉄粉、ニッケル粉、フェライト粉等の強磁性材料製の微粉体を添加分散させて用いることができる。この場合の現像法としては、例えば接触現像法、ジャンピング現像法等の方法を挙げることができる。
【0070】
次に、本発明の荷電制御剤を静電塗装用樹脂粉体塗料に添加することによりその粉体塗料の電荷を制御又は増強することができる。本発明の荷電制御剤を含有する静電塗装用樹脂粉体塗料は、耐熱性に優れ、増強特性が良好なので、粉体塗料の回収・再使用を行わなくても高い塗着効率を示す。また、粉体塗料を用いる塗装は、コロナ印荷方式、摩擦帯電方式、又はハイブリッド方式等の、一般の静電粉体塗装法を用いて塗装することができる。
【0071】
また、本発明の荷電制御剤を、例えば、キャリヤ、トナー搬送部材の円筒状スリーブあるいはドクターブレード等の部材の表面に、ディッピング、スプレー法、刷毛塗り法等による方法でコーティングを施すことによって、静電荷像現像用トナーに電荷を付与することのできる摩擦帯電付与部材を得ることができる。この摩擦帯電付与部材は、トナーに対し安定的に電荷を付与し、連続複写後にも初期画像と同等の高品質のトナー画像を提供することができる。
【0072】
【実施例】
次に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、勿論本発明はこれらのみに限定されるものではない。なお、以下の記述においては、「重量部」を「部」と略す。
【0073】
製造例1乃至12では本発明の荷電制御剤の製造例について説明する。
製造例1
3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸アルミニウム化合物(含水ケーキ:固形分20%) 90.0重量部(固形分換算)
スチレン−無水マレイン酸共重合体アルキルエステルアンモニウム塩(エステル化度 15%) 5.0重量部
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(分岐型) 5.0重量部
水 450重量部
【0074】
上記材料を、分散媒体に直径2mmのジルコニアビーズを用いてペイントシェーカーにより分散混合し、得られた混合液とビーズを分離した後、エバポレーターにて水を留去し、更に110℃で24時間乾燥させることにより、白色粉末100gを得た。
【0075】
製造例2
3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸アルミニウム化合物(含水ケーキ:固形分20%) 95.0重量部(固形分換算)
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(分岐型) 5.0重量部
水 450重量部
【0076】
上記材料を、室温下で30分間撹拌混合し、得られた混合液を蒸発皿に移し替え、110℃で48時間乾燥させて白色粉末100gを得た。
【0077】
製造例3
3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸アルミニウム化合物(含水ケーキ:固形分20%) 95.0重量部(固形分換算)
スチレン−無水マレイン酸共重合体アルキルエステルアンモニウム塩(エステル化度 10%) 5.0重量部
水 450重量部
【0078】
上記材料を室温下30分間撹拌混合し、得られた混合液を蒸発皿に移し替え、110℃で48時間乾燥させて白色粉末100gを得た。
【0079】
製造例4
3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸亜鉛化合物(乾燥物) 90.0重量部
スチレン−無水マレイン酸共重合体アルキルエステルアンモニウム塩(エステル化度 20%) 5.0重量部
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(分岐型) 5.0重量部
水 450重量部
【0080】
上記水に上記ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを加えて溶解させたものに対し上記亜鉛化合物を投入し、ディゾルバーを用いて5時間分散させた。その後、上記の共重合体化合物を投入して80℃で1時間撹拌し、得られた混合液からエバポレーターで水を留去して乾燥させることにより白色粉末100gを得た。
【0081】
製造例5
3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸鉄化合物(乾燥物) 98.5重量部
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(分岐型) 1.5重量部
トルエン 300重量部
メタノール 10重量部
【0082】
上記鉄化合物をトルエンに溶解させたものに対しドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(分岐型)のメタノール溶液を加え、1時間室温下で撹拌した。その混合物からエバポレーターで溶媒を留去し、減圧乾燥させて黒灰色粉末100gを得た。
【0083】
製造例6
3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸チタン化合物(乾燥物) 99.0重量部
ジオクチルスルホコハク酸アンモニウム 1.0重量部
イソプロピルアルコール 300重量部
【0084】
上記材料を室温下30分間撹拌混合し、得られた混合液についてエバポレータで溶媒を留去した後、減圧乾燥させて橙色粉末100gを得た。
【0085】
製造例7
3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸アルミニウム化合物(含水ケーキ:固形分20%) 95.0重量部(固形分換算)
ポリビニルアルコール 5.0重量部
水 450重量部
【0086】
上記材料をダイノーミル(株式会社シンマルエンタープライゼスの商品名)を用いて分散混合し、得られた混合液を凍結乾燥機にて乾燥させることにより白色粉末100gを得た。
【0087】
製造例8
3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸アルミニウム化合物(含水ケーキ:固形分20%) 98.0重量部(固形分換算)
ポリビニルピロリドン 2.0重量部
水 450重量部
【0088】
上記材料を室温下ホモジナイザーにて2時間撹拌混合し、得られた混合液を凍結乾燥させることにより白色粉末100gを得た。
【0089】
製造例9
3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸亜鉛化合物(含水ケーキ:固形分20%) 98.5重量部(固形分換算)
ヒドロキシエチルセルロース 1.5重量部
水 450重量部
上記材料を室温下30分間ディゾルバーを用いて撹拌混合し、得られた混合液を凍結乾燥させることにより白色粉末100gを得た。
【0090】
製造例10乃至15
表2に示す材料を製造例8と同様に処理してそれぞれ本発明の荷電制御剤の粉末を得た。
【0091】
【表2】
次に、実施例1乃至6では重合トナーを除く本発明の静電荷像現像用トナーについて説明する。
【0092】
実施例1
スチレン−アクリル共重合樹脂(三洋化成社製 ハイマーSMB−600) 100部
カーボンブラック(三菱化学社製 MA−100) 6部
低重合ポリプロピレン(三洋化成社製 ビスコール550P) 3部
製造例1の荷電制御剤 1.5部
【0093】
上記配合物を高速ミルで均一に予備混合してプレミックスを調製した。それをエクストルーダーで溶融混練し、混練物を冷却した後、超遠心粉砕機で粗粉砕した。得られた粗砕物を分級機付きエアージェットミルを用いて微粉砕して、粒径約5乃至15μmの黒色トナーを得た。
【0094】
得られたトナー5部に対して、鉄粉キャリヤ(パウダーテック社製 TEFV200/300)95部を混合して2成分現像剤を調製した。
【0095】
本現像剤の初期ブローオフ帯電量を、標準(20℃、相対湿度60%)、低温低湿(5℃、相対湿度30%)、及び高温高湿(35℃、相対湿度90%)の各条件下で測定したところ、標準:−21.7μC/g、低温低湿:−21.8μC/g、高温高湿:−21.4μC/gと、低温低湿及び高温高湿においても安定で、保存安定性も良好であった。本現像剤の帯電量の経時変化を図1にす。
【0096】
本トナーを用いて市販の複写機により20000枚繰り返し実写したところ、帯電の安定性及び持続性が何れも良好であり、オフセット現象もなく、画像の濃度低下やカブリ等のない良質な黒色画像が得られた。
【0097】
実施例2
スチレン−アクリル共重合樹脂(三井化学社製 CPR600B) 100部
赤色染料(オリヱント化学工業社製) 6部
低重合ポリプロピレン(三洋化成社製 ビスコール550P) 3部
製造例2の荷電制御剤 1部
【0098】
上記配合物を実施例1と同様に処理して赤色トナーを調製した。
【0099】
得られたトナー5部に対してフェライトキャリヤ(パウダーテック社製 F141−150)95部を混合して2成分現像剤を得た。
【0100】
本現像剤の初期ブローオフ帯電量は、標準:−23.3μC/g、低温低湿:−23.4μC/g、高温高湿:−23.2μC/gと、低温低湿及び高温高湿においても安定で、保存安定性も良好であった。
【0101】
本トナーを用いて市販の複写機により20000枚繰り返し実写したところ、帯電の安定性及び持続性が何れも良好であり、オフセット現象もなく、画像の濃度低下やカブリ等のない良質な赤色画像が得られた。
【0102】
実施例3
スチレン−n−ブチルメタクリレート共重合樹脂 100部
ベンジジンイエロー 6部
低重合ポリプロピレン(三洋化成社製 ビスコール550P) 3部
製造例1の荷電制御剤 1.5部
【0103】
上記配合物を実施例1と同様に処理して黄色トナーを調製した。
【0104】
得られたトナー5部に対して、フェライトキャリヤ(パウダーテック社製 F141−150)95部を混合して2成分現像剤を得た。
【0105】
本現像剤の初期ブローオフ帯電量は、標準:−23.9μC/g、低温低湿:−24.0μC/g、高温高湿:−23.7μC/gと、低温低湿及び高温高湿においても安定で、保存安定性も良好であった。本現像剤の帯電量の経時変化を図2にす。
【0106】
本トナーを用いて市販の複写機により20000枚繰り返し実写したところ、帯電の安定性及び持続性が何れも良好であり、オフセット現象もなく、画像の濃度低下やカブリ等のない良質な黄色画像が得られた。
【0107】
実施例4
ポリエステル樹脂(日本合成化学社製 HP−301) 100部
青色染料 2部
低重合ポリプロピレン 4部
製造例3の荷電制御剤 1部
【0108】
上記配合物を実施例1と同様に処理して青色トナーを調製した。
【0109】
得られたトナー5部に対してフェライトキャリヤ(パウダーテック社製 F141−150)95部を混合して2成分現像剤を得た。
【0110】
本現像剤の初期ブローオフ帯電量は、標準:−28.5μC/g、低温低湿:−28.6μC/g、高温高湿:−28.4μC/gと、低温低湿及び高温高湿においても安定で、保存安定性も良好であった。
【0111】
本トナーを用いて市販の複写機により20000枚繰り返し実写したところ、帯電の安定性及び持続性が何れも良好であり、オフセット現象もなく、画像の濃度低下やカブリ等のない良質な青色画像が得られた。
【0112】
実施例5
ポリエステル樹脂(日本合成化学社製 HP−313) 100部
青色染料 2部
低重合ポリプロピレン 4部
製造例5の荷電制御剤 1部
【0113】
上記配合物を実施例1と同様に処理して青色トナーを調製した。
【0114】
得られたトナー5部に対してフェライトキャリヤ(パウダーテック製、F141−150)95部を混合して2成分現像剤を得た。
【0115】
本現像剤の初期ブローオフ帯電量は、標準:−24.7μC/g、低温低湿:−24.9μC/g、高温高湿:−24.5μC/gと、低温低湿及び高温高湿においても安定で、保存安定性も良好であった。本現像剤の帯電量の経時変化を図3にす。
【0116】
本トナーを用いて市販の複写機により20000枚繰り返し実写したところ、帯電の安定性及び持続性が何れも良好であり、オフセット現象もなく、画像の濃度低下やカブリ等のない良質な青色画像が得られた。
【0117】
実施例6
スチレンー2−エチルヘキシルメタクリレート共重合樹脂(80/20) 100部
四三酸化鉄(戸田工業社製 EPT−500) 40部
カーボンブラック(三菱化学社製 MA−100) 7部
低重合ポリプロピレン 4部
製造例8の荷電制御剤 1部
【0118】
上記配合物をボールミルで均一に予備混合しプレミックスを調製した。次いで2軸押し出し機(池貝社製 PCM−30)を用いて180℃で溶融混練し、冷却後、粗粉砕、微粉砕、及び分級を行って5乃至15μmの粒径範囲を有する1成分トナーを調製した。
【0119】
本トナーを用いて市販の複写機により20000枚繰り返し実写したところ、帯電の安定性及び持続性が何れも良好であり、オフセット現象もなく、画像の濃度低下やカブリ等のない良質な黒色画像が得られた。
【0120】
比較例1
製造例1の荷電制御剤を3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸アルミニウム化合物に代える以外は実施例1と同様に処理して黒色トナーを調製した。
【0121】
得られたトナー5部に対して鉄粉キャリヤ95部を混合して、実施例1と同様に2成分現像剤を得た。
【0122】
本現像剤の初期ブローオフ帯電量は、標準:−36.1μC/g、低温低湿:−38.4μC/g、高温高湿:−32.4μC/gであった。本現像剤の帯電量の経時変化を図1に示す。なお、図1乃至図3における横軸は混合時間(分)である。
【0123】
本トナーを用いて市販の複写機により20000枚繰り返し実写したところ、カブリが発生し 初期画像よりも濃度の低下が見られ、十分満足できる画像でなかった。
【0124】
比較例2
製造例5の荷電制御剤を3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸鉄化合物に代える以外は実施例5と同様に処理して黒色トナー及び現像剤を調製した。
【0125】
得られたトナー5部に対してフェライトキャリヤ95部を混合して、実施例5と同様に2成分現像剤を得た。
【0126】
本現像剤の初期ブローオフ帯電量は、標準−31.5μC/g、低温低湿−33.8μC/g、高温高湿−29.9μC/gであった。得られた現像剤の帯電量の経時変化を図3に示す。
【0127】
本トナーを用いて市販の複写機により20000枚繰り返し実写したところ、カブリが発生し、初期画像よりも濃度の低下が見られ、十分満足できる画像でなかった。
【0128】
比較例3
製造例1の荷電制御剤を3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸亜鉛化合物に代える以外は実施例3と同様に処理して黒色トナー及び現像剤を調製した。
【0129】
得られたトナー5部に対してフェライトキャリヤ95部を混合して、実施例3と同様に2成分現像剤を得た。この現像剤の初期ブローオフ帯電量は、標準:−29.2μC/g、低温低湿:−33.3μC/g、高温高湿:−26.7μC/gであった。この現像剤の帯電量の経時変化を図2を示す。
【0130】
本トナーを用いて市販の複写機により20000枚繰り返し実写したところ、カブリが発生し、初期画像よりも濃度の低下が見られ、十分満足できる画像でなかった。
【0131】
実施例7乃至9は本発明の荷電制御剤を含有する重合トナーについて説明する
【0132】
実施例7
スチレン 60部
nーブチルメタクリレート 40部
フタロシアニンブルー 5部
2,2’−アゾビスイソブチロニトリル 1部
製造例1の荷電制御剤 1部
【0133】
上記配合物をTK式ホモミキサー(特殊機化工社製)により4000rpmで撹拌混合して重合性単量体組成物を調製した。一方、濃度0.1モル%の第三リン酸ナトリウム水溶液100mlを蒸留水600mlにより希釈し、この液を攪拌しながらこれに濃度1.0モル/L(リットル)の塩化カルシウム水溶液18.7mlを徐々に加え、次いで濃度20%のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液0.15gを加えて分散液を作った。これを前記分散媒に加えて、TK式ホモミキサーを4000rpmの回転数で攪拌しながら温度65℃に昇温せしめ、昇温後30分間この攪拌を継続した後、通常の攪拌機による回転数100rpmの攪拌に切り換え、温度65℃のまま6時間重合させた。
【0134】
重合終了後、反応混合物を冷却して固形物を濾別し、その固形物を濃度5%の塩酸水溶液中に浸漬して、分散剤として使用したリン酸カルシウムを分解した。その後、固形物を洗浄液が中性となるまで水洗し、脱水して乾燥させることにより、平均粒径10μmのトナーを得た。
【0135】
得られたトナー5部に対して鉄粉キャリヤ95部を混合して現像剤を調整し、初期帯電量をブローオフ法東芝ケミカル社製のTB−200を使用)にて測定したところ、標準:−23.2μC/g、低温低湿:−23.5μC/g、高温高湿:−23.1μC/gと、安定な帯電量を示した。
【0136】
実施例8
スチレン 50部
n−ブチルメタクリレート 50部
有機赤色顔料 5部
2,2’−アゾビスイソブチロニトリル 1部
【0137】
上記配合物を実施例7と同様に処理して平均粒径10μmのトナー粒子を調製し、これをn−ヘキサンに分散させた。そこへ、製造例2の荷電制御剤をトナーに対し0.1部添加した後、室温下で撹拌処理を行った。その後、エバポレーターで溶媒を留去したところ、トナー表面に電荷制御剤を有するトナー粒子が得られた。
【0138】
得られたトナー5部に対して鉄粉キャリヤ95部を混合して現像剤を調整し、初期帯電量をブローオフ法(東芝ケミカル社製のTB−200を使用)にて測定したところ、標準:−21.8μC/g、低温低湿:−22.0μC/g、高温高湿:−21.7μC/gと、安定な帯電量を示した。
【0139】
実施例9
スチレン 50部
nーブチルメタクリレート 50部
有機黄色顔料 4部
2,2’−アゾビスイソブチロニトリル 1部
【0140】
実施例7と同様に処理して平均粒径10μmのトナー粒子を調製した。このトナーに対し、0.15部の製造例4の荷電制御剤を添加し、奈良機械製作所社製のハイブリタイゼーションシステムを用いて混合処理を行ったところ、トナー表面に荷電制御剤を有するトナー粒子が得られた。
【0141】
得られたトナー5部に対して鉄粉キャリヤ95部を混合して現像剤を調整し、初期帯電量をブローオフ法(東芝ケミカル社製のTB−200を使用)にて測定したところ、標準:−22.7μC/g、低温低湿:−22.7μC/g、高温高湿:−22.5μC/gと、安定な帯電量を示した。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1及び比較例1において得られた現像剤の帯電量の経時変化を示す図である。
【図2】実施例3及び比較例3において得られた現像剤の帯電量の経時変化を示す図である。
【図3】実施例5及び比較例2において得られた現像剤の帯電量の経時変化を示す図である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a charge control agent used for electrophotography and the like, and an electrostatic charge image developing toner using the charge control agent.
[0002]
[Prior art and problems to be solved by the invention]
In a copying machine using electrophotography, a colorant, a fixing resin, etc. are used to develop an electrostatic latent image formed on a photoreceptor having a photosensitive layer containing a photoconductive substance. Various toners are used. Such toners are required to have sufficient performance in terms of charging properties, fixing properties, non-offset properties, durability, and the like.
[0003]
Recently, in order to achieve high image quality while increasing the speed of copying and printing, charging characteristics such as increasing the rising speed of charging, as well as low-temperature fixability and non-offset There is an increasing demand for fixing properties of toner onto recording paper, such as excellent properties. Such demands for improving the performance of toner are becoming stronger as the performance of copying machines and printers increases.
[0004]
In systems that develop electrostatic latent images, chargeability is a particularly important factor. Therefore, in order to appropriately control the chargeability of the toner, a charge control agent having a positive charge or a negative charge imparting property is often added to the toner. Examples of charge control agents that have been put to practical use include those that impart a positive charge to toners, such as nigrosine dyes and quaternary ammonium salt compounds, and guanidine and imidazole derivatives have also been proposed. Examples of a toner that imparts a negative charge include a salicylic acid derivative metal compound and an azo dye metal complex.
[0005]
Many conventional salicylic acid derivative metal compounds, azo dye metal complexes, and quaternary ammonium salt charge control agents have excellent chargeability when added to toner. However, the fluidity of the charge control agent itself is poor, and there are points that are not sufficient for the dispersibility of the fixing resin and the durability when the toner is repeatedly used many times, and the charge rising speed is insufficient. Therefore, there are still problems to be improved, such as relatively lack of clarity in the initial copied image.
[0006]
The present invention has been made in view of the problems existing in the prior art, and the object is as follows.
Excellent uniform dispersion of charge control material for toner resin, sharp charge distribution, high uniformity, quick charge rise, long-term charge stability, environment independence, storage stability and durability And a charge control agent that does not adversely affect the fixability and offset characteristics of the toner even when used in toners of various compositions, a process for producing the same, and a toner for developing an electrostatic image containing the charge control agent It is in.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The charge control agent of the present invention that achieves the above object provides:
A charge control agent for use in the production of an electrostatic image developing toner,
A mixture of a natural water-soluble polymer compound and / or a synthetic water-soluble polymer compound and a metal compound having an aromatic oxycarboxylic acid ligand as a charge control substance,
The amount of the natural water-soluble polymer compound and / or the synthetic water-soluble polymer compound is 1 to 20% by weight based on the metal compound.
[0008]
The charge control agent of the present invention has improved uniform dispersibility with respect to the resin for toner, sharp charge amount distribution, high uniformity, quick rise of charge, charge stability over time, environment independence, storage Excellent stability and durability. Further, it is excellent in storage stability and durability, and does not adversely affect the fixing property and offset characteristics of the toner even when used in toners of various compositions.
[0009]
Therefore, in the conventional charge control agent, when used for toner, it is difficult to uniformly disperse in the resin for the toner, and the charge on the surface of the toner varies, and the charge maintenance property is not good when the toner is used repeatedly. Is resolved.
[0010]
Further, the electrostatic image developing toner of the present invention contains the above charge control agent for charge control, and contains a colorant and a resin.Comprising.
[0011]
The toner for developing an electrostatic charge image of the present invention dramatically improves the uniform dispersibility of the charge control substance in the toner resin, the charge amount distribution is sharp and highly uniform, the rise of charge is quick, and the charge is charged. Is excellent in stability over time, environmental independence, storage stability and durability. In the toner obtained by polymerizing the monomer in which the monomer to constitute the toner resin and a predetermined material such as a charge control agent are mixed, the charge control substance is uniformly dispersed and has excellent charging characteristics It becomes. Further, it has excellent storage stability and durability, and does not adversely affect the toner fixability and offset characteristics by the charge control agent.
[0012]
【The invention's effect】
The charge control agent of the present invention has improved uniform dispersibility with respect to the resin for toner, sharp charge amount distribution, high uniformity, quick rise of charge, charge stability over time, environment independence, storage Excellent stability and durability. Further, it is excellent in storage stability and durability, and does not adversely affect the fixing property and offset characteristics of the toner even when used in toners of various compositions.
[0013]
The toner for developing an electrostatic charge image of the present invention can improve the uniform dispersibility of the charge control agent in the toner resin, and can realize a sharp and highly uniform charge amount distribution and excellent chargeability with time stability. Further, it is excellent in environmental resistance, storage stability and durability, and does not adversely affect the toner fixability and offset characteristics by the charge control agent.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the charge control agent of the present invention, at least one selected from the group consisting of an anionic surfactant, a nonionic surfactant, a natural water-soluble polymer compound, and a synthetic water-soluble polymer compound (hereinafter referred to as “interface in the present invention”). The amount of the “activator or the like” may be 1 to 20% by weight with respect to the metal compound having an aromatic oxycarboxylic acid as a ligand, and is preferably 5 to 15% by weight. The charge control agent of the present invention includes all components or main components other than anionic surfactants, nonionic surfactants, natural water-soluble polymer compounds, or synthetic water-soluble polymer compounds (for example, those surfactants or water-soluble compounds). It is desirable that 70% by weight or more, 80% by weight or more, or 90% by weight or more of the components other than the polymer compound is a metal compound having an aromatic oxycarboxylic acid as a ligand.
[0015]
The charge control agent of the present invention may contain both an anionic surfactant and / or a nonionic surfactant and a natural water-soluble polymer compound and / or a synthetic water-soluble polymer compound.preferable.Examples include an anionic surfactant and a synthetic water-soluble polymer compound, an anionic surfactant and a natural water-soluble polymer compound, a nonionic surfactant and a synthetic water-soluble polymer compound, and a nonionic surfactant and a natural water-soluble polymer compound. Each combination of molecular compounds can be mentioned.
[0016]
The charge control agent of the present invention can be obtained by mixing a metal compound having an aromatic oxycarboxylic acid as a ligand with the surfactant in the present invention. The surfactant and the like in the present invention contained in the charge control agent of the present invention and the metal compound having an aromatic oxycarboxylic acid as a ligand can be one kind or two or more kinds, respectively.
[0017]
The mixing method is not particularly limited, and any method such as a wet method [WET], a dry method [DRY], and a heat melting method [MOD] can be used. Specifically, for example, a metal compound having an aromatic oxycarboxylic acid as a ligand is synthesized by a conventional method, taken out, and left in a wet cake or dried and then mixed with the surfactant in the present invention. And a method in which a surfactant in the present invention is directly added to a reaction solution obtained by synthesizing a metal compound having an aromatic oxycarboxylic acid as a ligand by a conventional method, followed by stirring and mixing.
[0018]
When mixing by wet, a metal compound having an aromatic oxycarboxylic acid as a ligand in a solvent (for example, an organic solvent such as chloroform, methanol, toluene, etc .; water; or a mixed solvent of water and an organic solvent). Disperse or dissolve, and add the surfactant in the present invention as it is, or add the surfactant in the present invention dispersed or dissolved in a solvent, and stir and mix to recrystallize it. Or by distilling off the solvent used, the charge control agent of the present invention can be obtained. When mixing in this way, a commonly used dispersion medium (grinding medium) such as glass beads may be added, and a share by a ball mill, paint shaker, or the like may be added.
[0019]
In the case of mixing by a dry method, an arbitrary method of general dry milling, for example, a ball mill, a paint shaker, a hybridization, etc. is appropriately adopted and the metal compound having an aromatic oxycarboxylic acid as a ligand and the interface in the present invention Mixing and crushing of the active agent and the like can be performed.
[0020]
In the case of mixing by the aging melting method, a temperature (mp) or higher at which one or both of the metal compound having an aromatic oxycarboxylic acid as a ligand and the surfactant in the present invention melts. The charge control agent of the present invention can be obtained by mixing both at a temperature of, and then solidifying the mixture by cooling and pulverizing. The thermal melting is particularly preferably performed in an inert gas atmosphere such as nitrogen gas or argon gas. Moreover, you may carry out a share using a heating roll etc. at the time of melt mixing.
[0021]
The anionic surfactant, nonionic surfactant, natural water-soluble polymer compound, and synthetic water-soluble polymer compound in the present invention are not particularly limited, and known substances can be used for each. Examples thereof are as follows, but are not limited thereto.
[0022]
Examples of the anionic surfactant include
Fatty acids and salts thereof, rosin acid soap, polyoxyethylene alkyl ether carboxylate, dialkyl sulfosuccinate, α-olefin sulfonate,
Alkyl benzene sulfonate, alkyl naphthalene sulfonate, alkyl phenol sulfonate, alkyl diphenyl ether disulfonate, alkyl sulfate ester salt, higher alcohol sulfate ester salt, fatty acid polyhydric alcohol sulfate ester, fatty acid anilide sulfate ester, fatty acid monoalkanol Amide sulfate ester salt,
Polyoxyethylene alkyl ether sulfate ester salt, alkyl phosphate ester salt,
Examples include polyoxyethylene alkyl ether phosphate ester salts, naphthalene sulfonate formalin condensates, and the like.
[0023]
Particularly preferred are naphthalene sulfonate formalin condensate, alkyl naphthalene sulfonate and alkyl benzene sulfonate.
[0024]
Examples of the nonionic surfactant include polyoxyethylene alkyl ether, polyoxyethylene alkylphenyl ether, polyoxyethylene polyoxypropylene glycol, polyoxyethylene sorbitan fatty acid partial ester, fatty acid diethanolamide and the like.
[0025]
Particularly preferred are polyoxyethylene alkyl ether, polyoxyethylene alkyl phenyl ether, and polyoxyethylene polyoxypropylene glycol.
[0026]
Examples of the natural water-soluble polymer compound include methyl cellulose, hydroxyethyl cellulose, hydroxypropyl methyl cellulose, carboxyl methyl cellulose, modified starch, gum arabic, algin, cyclodextrin, pullulan, casein, gelatin, lignin and the like.
[0027]
Particularly preferred are gelatin, casein, algin, methylcellulose, carboxymethylcellulose, lignin sulfonate, and gum arabic.
[0028]
Examples of the synthetic water-soluble polymer compound include
Polyvinyl alcohol, polyethylene oxide, polyacrylate,
Styrene-maleic anhydride copolymer, olefin-maleic anhydride copolymer, polyvinylpyrrolidone, polyethylene glycol and the like can be mentioned.
[0029]
Particularly preferred are polyacrylates, styrene-maleic anhydride copolymers, and olefin-maleic anhydride copolymers.
[0030]
As the surfactant or the like in the present invention, one in an acid state or a salt thereof can be used. Examples of the salt include metal salts based on alkali metals (Na, K, etc.), ammonium salts, amines based on organic amines (aliphatic primary amines, aliphatic secondary amines, aliphatic tertiary amines, etc.). Mention may be made of salts and organic ammonium salts.
[0031]
Further, as the surfactant and the like in the present invention, those obtained by performing modification such as esterification and etherification within the range where the intended purpose of the present invention can be achieved and the effects can be obtained can be used. As a result of the above modification, the terminal substituent produced is a linear or branched alkyl group (for example, methyl group, ethyl group, n-propyl group, n-butyl group, t-butyl group, n-pentyl group, Hexyl group, heptyl group, octyl group, nonyl group, dodecyl group, etc.), linear or branched alkenyl group (eg, vinyl group, allyl group, propenyl group, butenyl group, etc.), hydroxyl group-substituted alkyl group (eg, 2 -Hydroxyethyl group, hydroxymethyl group, etc.), halogen-substituted alkyl group (for example, chloromethyl group, 2-chloroethyl group, etc.), alkoxyl group-substituted alkyl group (for example, methoxymethyl group, ethoxybutyl group, butoxyethyl group, butoxy) Propyl group, propoxyethoxyethyl group, etc.), cycloalkyl group (for example, cyclopropyl group, cyclopentyl group, cyclohexane) Sill group), or without a phenyl group having a substituent group, include or without benzyl group having a substituent.
[0032]
The example of the metal compound which uses aromatic oxycarboxylic acid as a ligand in this invention is as follows.
[0033]
[Formula 4]
[In the above formula, B and B ′ each represent a benzene ring or a naphthalene ring with or without a substituent (B and B ′ may be the same or different),
Me represents a bivalent or higher metal,
p represents an integer of 0 to 4,
Z1Represents an organic cation or an inorganic cation,
X represents an integer of 0 to 2. ]
[0034]
[Chemical formula 5]
[In the above formula, B represents a benzene ring or a naphthalene ring, with or without a substituent,
m1Indicates an integer greater than or equal to 3,
n1Represents an integer of 1 or more,
Me represents a bivalent or higher metal. ]
[0035]
[Chemical 6]
[In the above formula, B represents a benzene ring or a naphthalene ring, with or without a substituent,
Me represents a bivalent or higher metal,
Z2Represents an organic or inorganic anion,
m2And n2Each represents a positive integer,
m2+ N2Indicates the oxidation number of the metal M. ]
[0036]
A metal compound having an aromatic oxycarboxylic acid represented by the following formulas (I) to (III) as a ligand is preferred from the viewpoint of charge maintenance, dispersibility in a toner resin, and toner fixing properties. Therefore, the metal compound having an aromatic oxycarboxylic acid as a ligand in the present invention is composed of one or more compounds represented by the following formulas (I) to (III).preferable.
[0037]
[Chemical 7]
[In the formula (I),
R1To R8Each represents H (hydrogen), a hydroxyl group, a linear or branched alkyl group having 1 to 12 carbon atoms, an alkenyl group, an aryl group, an aralkyl group, a halogen, or a nitro group (R1To R8Can be the same or different)
M represents a divalent, trivalent or tetravalent metal;
p represents 0, 1 or 2;
q represents 1 or 2, and (A1)q +Is H+NH4 +Cations based on alkali metals (Na, K, etc.); cations based on organic amines (aliphatic primary amines, aliphatic secondary amines, aliphatic tertiary amines, etc.); or quaternary organic ammonium ions Show
X represents 0, 1 or 2. ]
[0038]
[Chemical 8]
[In the formula (II),
R1To R4Each represents H (hydrogen), a hydroxyl group, a linear or branched alkyl group having 1 to 12 carbon atoms, an alkenyl group, an aryl group, an aralkyl group, a halogen, or a nitro group (R1To R4Can be the same or different)
m1Indicates an integer greater than or equal to 3,
n1Represents an integer of 1 or more,
M represents a divalent or trivalent metal.
[0039]
[Chemical 9]
[In the formula (III),
R1To R4Are each H (hydrogen), a hydroxyl group, a linear or branched alkyl group having 1 to 12 carbon atoms,
An alkenyl group, an aryl group, an aralkyl group, a halogen, a nitro group (R1To R4May be the same or different. ),
M represents a divalent or trivalent metal;
m2And n2Each represents a positive integer,
m2+ N2Indicates the oxidation number of the metal M. ]
[0040]
R in the above formulas (I) to (III)1To R8As a specific example of
H (hydrogen);
Hydroxyl group;
Methyl group, ethyl group, propyl group, i (iso) -propyl group, butyl group, i-butyl group, sec-butyl group, t (tert) -butyl group, amyl group, i-amyl group, octyl group, t A linear or branched alkyl group having about 1 to 12 carbon atoms such as an octyl group and a dodecyl group;
An alkenyl group having about 1 to 12 carbon atoms such as an allyl group, a propenyl group and a butenyl group;
An aryl group having no substituent such as a phenyl group or a naphthyl group, or an aryl group having a substituent such as a methylphenyl group, a butylphenyl group, a dibutylphenyl group or a butylnaphthyl group (for example, an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms) ;
Aralkyl groups such as benzyl group, α-methylbenzyl group, α, α′-dimethylbenzyl group, α-butylbenzyl group, phenethyl group, benzhydryl group;
Halogens such as fluoro, chloro, bromo;
Nitro group
Can be mentioned. Particularly preferred are t-butyl group and t-octyl group.
[0041]
The metal compound having an aromatic oxycarboxylic acid as a ligand used in the present invention can be obtained, for example, by chelating by a known method. More specifically, for example, a metal-providing agent having a molar ratio of metal: aromatic oxycarboxylic acid of 1: 2 to 2: 3 is obtained by dissolving an aromatic oxycarboxylic acid by adding a sufficient alkali. And heating, and the resulting precipitate is collected and washed.
[0042]
The counter ion of the metal compound having an aromatic oxycarboxylic acid as a ligand used in the present invention is H+NH4 +Cation based on alkali metal (Na, K, etc.); cation based on organic amine (aliphatic primary amine, aliphatic secondary amine, aliphatic tertiary amine, etc.); or quaternary organic ammonium ion It can be.
[0043]
As a central metal (M or Me) of a metal compound having an aromatic oxycarboxylic acid as a ligand used in the present invention, any metal can be used, but a metal having a coordination number of 4 or 6 is preferable. Can be mentioned. Of these, more preferred are metals having divalent to tetravalent valences. Specific examples thereof include Zn, Sr, Cr, Al, Ti, Fe, Zr, Ni, Co, Mn, B, Si, and Sn. Of these, preferable metals in terms of safety to the human body include four types of metals, Zn, Al, Ti and Fe. More preferred are trivalent Al and Fe.
[0044]
Examples of the metal imparting agent that can be used for the production of the metal compound having the aromatic oxycarboxylic acid as a ligand of the present invention include aluminum compounds such as aluminum sulfate, aluminum isopropoxide, t-butoxyaluminum, and basic aluminum acetate. ,
Chromium compounds such as chromium formate, chromium acetate, chromium sulfate, chromium chloride and chromium nitrate,
Iron compounds such as ferric chloride, ferric sulfate, ferric nitrate,
Cobalt compounds such as cobalt chloride, cobalt nitrate and cobalt sulfate,
Titanium compounds such as titanium chloride and n-propoxy titanium,
Examples include zinc compounds such as zinc chloride and zinc sulfate.
[0045]
The charge control agent of the present invention may contain a metal compound having an aromatic oxycarboxylic acid as a ligand and an aromatic oxycarboxylic acid corresponding to the ligand of the metal compound.Good.
[0046]
The charge control agent of the present invention is represented by a metal compound having an aromatic oxycarboxylic acid represented by the formula (I) to (III) as a ligand and the following formula (IV) or (V): Those containing one or more of both metal compounds having a monoazo compound as a ligand can be used.
[0047]
Embedded image
[In the formula (IV),
R9To R12And R14Are each H (hydrogen), a linear or branched alkyl group having 1 to 18 carbon atoms, a linear or branched alkenyl group having 2 to 18 carbon atoms, a sulfonamido group, a mesyl group, a sulfonic acid group, Hydroxy group, C1-C18 alkoxy group, acetylamino group, benzoylamino group, halogen (atom), or -OCO-R15(R9To R12And R14May be the same or different. R15Represents a linear or branched alkyl group having 1 to 18 carbon atoms or an aryl group having 6 to 18 carbon atoms. ),
R13Is H (hydrogen), halogen (atom), nitro group, carboxyl group, linear or branched alkyl group having 1 to 18 carbon atoms, alkenyl group having 2 to 18 carbon atoms, alkoxy group having 1 to 18 carbon atoms , An aryl group having 6 to 18 carbon atoms, -OCO-R15Or
[0048]
Embedded image
Indicate
R15Represents a linear or branched alkyl group having 1 to 18 carbon atoms or an aryl group having 6 to 18 carbon atoms,
Y represents H (hydrogen), a linear or branched alkyl group having 1 to 8 carbon atoms, an alkoxy group having 1 to 5 carbon atoms, a nitro group, or a halogen;
m4Represents 1, 2 or 3,
M represents a divalent, trivalent or tetravalent metal;
p and X each represent 0, 1 or 2;
q represents 1 or 2,
(A2)q +Is H+NH4 +Cations based on alkali metals (Na, K, etc.); cations based on organic amines (aliphatic primary amines, aliphatic secondary amines, aliphatic tertiary amines, etc.); or quaternary organic ammonium ions Show. ]
[0049]
Embedded image
[In the formula (V),
R9To R12And R14Are each H, linear or branched alkyl group having 1 to 18 carbon atoms, linear or branched alkenyl group having 2 to 18 carbon atoms, sulfonamido group, mesyl group, sulfonic acid group, hydroxy group, C1-C18 alkoxy group, acetylamino group, benzoylamino group, halogen (atom), or -OCO-R15(R9To R12And R14May be the same or different. R15Represents a linear or branched alkyl group having 1 to 18 carbon atoms or an aryl group having 6 to 18 carbon atoms. ), R13Is H, halogen (atom), nitro group, carboxyl group, linear or branched alkyl group having 1 to 18 carbon atoms, alkenyl group having 2 to 18 carbon atoms, alkoxy group having 1 to 18 carbon atoms, carbon number 6-18 aryl groups, -OCO-R15Or
[0050]
Embedded image
Indicate
R15Represents a linear or branched alkyl group having 1 to 18 carbon atoms or an aryl group having 6 to 18 carbon atoms,
Y represents H (hydrogen), a linear or branched alkyl group having 1 to 8 carbon atoms, an alkoxy group having 1 to 5 carbon atoms, a nitro group, or a halogen;
m3Indicates an integer greater than or equal to 3,
n3Represents an integer of 1 or more,
m4Represents 1, 2 or 3,
M represents a divalent or trivalent metal. ]
[0051]
Above m3And n3As an example of m3Is 3 and n3Is 1, m3Is 3 and n3Is 2, m3Is 6 and n32 etc. can be mentioned.
[0052]
As the central metal (M) of the metal compound having the monoazo compound used in the present invention as a ligand, any metal can be used, and preferable examples include metals having a coordination number of 4 or 6. Of these, more preferred are divalent metals or trivalent metals. Specific examples thereof include Zn, Sr, Cr, Al, Ti, Fe, Zr, Ni, Co, Mn, B, Si, and Sn. Among these, four types of metals such as Zn, Al, Ti and Fe are particularly preferable in terms of high safety to the human body.
[0053]
Examples of the combination of the aromatic oxycarboxylic acid and the metal in the metal compound having the aromatic oxycarboxylic acid as a ligand in the present invention include the combinations shown in Table 1. However, of course, the present invention is not limited to these.
[0054]
[Table 1]
An example of the structure of a metal compound having an aromatic oxycarboxylic acid as a ligand used in the present invention is an aluminum compound of 3,5-di-t-butylsalicylic acid, and the counter ion is H+An example will be described. However, of course, the present invention is not limited to these.
[0055]
Embedded image
The toner for developing an electrostatic charge image of the present invention contains the above charge control agent for charge control, and also contains a colorant and a resin.Become.
[0056]
The toner for developing an electrostatic charge image of the present invention only needs to contain the charge control agent of the present invention in an amount capable of controlling the charge of the toner. A preferable blending amount of the charge control agent is 0.1 to 10 parts by weight, more preferably 0.5 to 10 parts by weight of a metal compound having an aromatic oxycarboxylic acid as a ligand to 100 parts by weight of the resin for toner. 5 parts by weight.
[0057]
The toner for developing an electrostatic charge image of the present invention can be further added with a surfactant or the like in the present invention as long as the intended purpose of the present invention is achieved and the effect can be obtained.
In general, the resin for toner is required to have suitable heat melting characteristics, elasticity, fluidity, and the like from the viewpoints of toner fixing property to paper, non-offset property to a roller, and blocking resistance during storage of the toner. Examples of the resin that can be used include the following synthetic resins known as toner resins or binder resins. That is, styrene resin, styrene-acrylic resin, styrene-butadiene resin, styrene-maleic acid resin, styrene-vinyl methyl ether resin, styrene-methacrylate copolymer, phenol resin, epoxy resin, polyester resin, polypropylene resin, And paraffin wax. These resins can be used alone or as a blend of several kinds.
[0058]
As the colorant for black toner, carbon black (color black) for coloring whose pH is acidic to basic is usually used. Examples of such carbon black include MA100, MA11, MA8, MA7, # 40, # 44 manufactured by Mitsubishi Chemical Corporation; Raven 1250 manufactured by Colombian Carbon; Monarch 880 manufactured by Cabot, Mogal L, and Mogal 660R. Commercially available product names such as Color Black FW2, Special Black 250, Printex 90 manufactured by Degussa Co., Ltd. can be used. Various dyes and pigments can be used in combination as long as the intended purpose is not impaired.
[0059]
As the colorant for the color toner, various dyes and pigments can be used as necessary. Specific examples include quinophthalone yellow, hansa yellow, isoindolinone yellow, perinone orange, perylene maroon, rhodamine 6G lake, quinacridone, anthanthrone red, rose bengal, copper phthalocyanine blue and copper phthalocyanine green, diketopyrrolopyrrole series And organic pigments such as titanium white, titanium yellow, ultramarine blue, cobalt blue, and brown. Such colorants can be used alone or in combination.
[0060]
Further, in order to improve the quality of the toner, for example, additives such as an offset preventing agent, a fluidity improving agent, and a cleaning aid can be internally or externally added.
[0061]
As the anti-offset agent (release agent) used for improving the fixing property, various waxes, particularly those having an average molecular weight of 500 to 15000 and waxes are preferable. Specifically, polyolefin waxes such as low molecular weight polypropylene, polyethylene, oxidized polypropylene, oxidized polyethylene, and natural waxes such as carnauba wax, rice wax, and montan wax can be used.
[0062]
As the fluidity modifier, various metal oxides such as silica, aluminum oxide, and titanium oxide, magnesium fluoride, or the like can be used.
[0063]
Examples of the cleaning aid include metal soaps such as stearic acid; various synthetic resin fine particles such as fluorine-based, silicon-based, and styrene- (meth) acrylic synthetic resin fine particles.
[0064]
Further, depending on the form in which the electrostatic image is developed using the toner of the present invention, a conductive substance (for example, conductive carbon black, graphite), magnetic fine particles (for example, iron, cobalt, nickel and other metals exhibiting ferromagnetism) , Various alloys, ferromagnetic fine particles such as oxides thereof (ferrite, etc.) and the like can be added to the toner.
[0065]
The electrostatic image developing toner of the present invention is produced, for example, as follows. That is, after sufficiently mixing the charge control agent, toner resin and colorant of the present invention, and if necessary, a magnetic material, a fluidizing agent, etc., with a ball mill or other mixer, a heating roll, a kneader, an extruder, etc. A toner having an average particle diameter of 5 to 20 μm can be obtained by melt-kneading using a thermal kneader, cooling and solidifying, and then pulverizing and classifying.
[0066]
Further, for example, a method of obtaining a toner by dispersing a material in a resin solution for toner and then spray-drying the material, or an emulsion suspension obtained by mixing a predetermined material with a monomer constituting the toner resin Then, a toner production method such as a polymerization method for obtaining a toner by polymerizing can also be used.
[0067]
When the electrostatic image developing toner of the present invention is used as a two-component developer, the toner of the present invention can be mixed with carrier powder and developed by a two-component magnetic brush developing method or the like.
[0068]
The carrier that can be used is not particularly limited, and all known carriers can be used. Illustratively, iron powder, nickel powder, ferrite powder, glass beads and the like having a particle size of about 50 to 200 μm, and their surfaces are made of an acrylate copolymer, styrene-acrylate copolymer, styrene-methacrylate. Examples thereof include those coated with an acid ester copolymer, silicone resin, polyamide resin, fluorinated ethylene resin and the like.
[0069]
When the toner for developing an electrostatic charge image of the present invention is used as a one-component developer, a fine powder made of a ferromagnetic material such as iron powder, nickel powder, ferrite powder or the like is used when the toner is produced as described above. Can be added and dispersed. Examples of the developing method in this case include a contact developing method and a jumping developing method.
[0070]
Next, the charge of the powder coating material can be controlled or enhanced by adding the charge control agent of the present invention to the resin powder coating material for electrostatic coating. Since the resin powder coating material for electrostatic coating containing the charge control agent of the present invention is excellent in heat resistance and good intensifying properties, it exhibits high coating efficiency without having to collect and reuse the powder coating material. The coating using the powder coating can be performed using a general electrostatic powder coating method such as a corona imprinting method, a friction charging method, or a hybrid method.
[0071]
In addition, the charge control agent of the present invention is statically applied by coating the surface of a member such as a carrier, a cylindrical sleeve of a toner conveying member or a doctor blade by a method such as dipping, spraying, or brushing. A frictional charge imparting member capable of imparting charge to the toner for developing a charge image can be obtained. This frictional charge imparting member stably imparts a charge to the toner, and can provide a high-quality toner image equivalent to the initial image even after continuous copying.
[0072]
【Example】
EXAMPLES Next, the present invention will be specifically described with reference to examples, but the present invention is not limited to these examples. In the following description, “parts by weight” is abbreviated as “parts”.
[0073]
Production Examples 1 to 12Then, the manufacture example of the charge control agent of this invention is demonstrated.
Production Example 1
3,5-di-t-butylsalicylic acid aluminum compound (water-containing cake:
Styrene-maleic anhydride copolymer alkyl ester ammonium salt (degree of
Sodium dodecylbenzenesulfonate (branched) 5.0 parts by weight
450 parts by weight of water
[0074]
The above materials are dispersed and mixed by a paint shaker using zirconia beads having a diameter of 2 mm as a dispersion medium. After separating the obtained mixed solution and beads, water is distilled off by an evaporator and further dried at 110 ° C. for 24 hours. As a result, 100 g of white powder was obtained.
[0075]
Production Example 2
3,5-di-t-butylsalicylic acid aluminum compound (water-containing cake:
Sodium dodecylbenzenesulfonate (branched) 5.0 parts by weight
450 parts by weight of water
[0076]
The above materials were stirred and mixed at room temperature for 30 minutes, and the resulting mixture was transferred to an evaporating dish and dried at 110 ° C. for 48 hours to obtain 100 g of a white powder.
[0077]
Production Example 3
3,5-di-t-butylsalicylic acid aluminum compound (water-containing cake:
Styrene-maleic anhydride copolymer alkyl ester ammonium salt (
450 parts by weight of water
[0078]
The above materials were stirred and mixed at room temperature for 30 minutes, and the resulting mixed solution was transferred to an evaporating dish and dried at 110 ° C. for 48 hours to obtain 100 g of a white powder.
[0079]
Production Example 4
90.0 parts by weight of 3,5-di-t-butylsalicylate zinc compound (dried product)
Styrene-maleic anhydride copolymer alkyl ester ammonium salt (degree of
Sodium dodecylbenzenesulfonate (branched) 5.0 parts by weight
450 parts by weight of water
[0080]
The zinc compound was added to a solution obtained by adding the sodium dodecylbenzenesulfonate to the water and dissolved, and the mixture was dispersed for 5 hours using a dissolver. Then, said copolymer compound was thrown in, and it stirred at 80 degreeC for 1 hour, water was distilled off from the obtained liquid mixture with an evaporator, and 100g of white powder was obtained.
[0081]
Production Example 5
9,5-di-tert-butylsalicylic acid iron compound (dried product) 98.5 parts by weight
Sodium dodecylbenzenesulfonate (branched) 1.5 parts by weight
300 parts by weight of toluene
10 parts by weight of methanol
[0082]
A methanol solution of sodium dodecylbenzenesulfonate (branched type) was added to the iron compound dissolved in toluene, and the mixture was stirred for 1 hour at room temperature. The solvent was distilled off from the mixture with an evaporator and dried under reduced pressure to obtain 100 g of a black gray powder.
[0083]
Production Example 6
3,5-di-t-butylsalicylic acid titanium compound (dried product) 99.0 parts by weight
1.0 parts by weight of ammonium dioctyl sulfosuccinate
300 parts by weight of isopropyl alcohol
[0084]
The above materials were stirred and mixed at room temperature for 30 minutes, and the solvent of the obtained mixed solution was evaporated with an evaporator and then dried under reduced pressure to obtain 100 g of an orange powder.
[0085]
Production Example 7
3,5-di-t-butylsalicylic acid aluminum compound (water-containing cake:
Polyvinyl alcohol 5.0 parts by weight
450 parts by weight of water
[0086]
100 g of white powder was obtained by dispersing and mixing the above materials using Dynomill (trade name of Shinmaru Enterprises Co., Ltd.) and drying the resulting mixture with a freeze dryer.
[0087]
Production Example 8
3,5-di-t-butylsalicylic acid aluminum compound (water-containing cake:
Polyvinylpyrrolidone 2.0 parts by weight
450 parts by weight of water
[0088]
The above materials were stirred and mixed at room temperature with a homogenizer for 2 hours, and the resulting mixture was freeze-dried to obtain 100 g of a white powder.
[0089]
Production Example 9
3,5-di-t-butylsalicylic acid zinc compound (hydrous cake:
Hydroxyethyl cellulose 1.5 parts by weight
450 parts by weight of water
The above materials were stirred and mixed at room temperature for 30 minutes using a dissolver, and the resulting mixture was freeze-dried to obtain 100 g of white powder.
[0090]
Production Examples 10 to 15
The materials shown in Table 2 were processed in the same manner as in Production Example 8 to obtain the charge control agent powders of the present invention.
[0091]
[Table 2]
Next, in Examples 1 to 6, the toner for developing an electrostatic image of the present invention excluding the polymerization toner will be described.
[0092]
Example 1
100 parts of styrene-acrylic copolymer resin (Hymar SMB-600, manufactured by Sanyo Chemical Co., Ltd.)
Carbon black (MA-100 manufactured by Mitsubishi Chemical Corporation) 6 parts
3 parts low-polymerized polypropylene (Biscol 550P manufactured by Sanyo Chemical Co., Ltd.)
1.5 parts of charge control agent of Production Example 1
[0093]
A premix was prepared by uniformly premixing the above blend with a high speed mill. It was melt-kneaded with an extruder, the kneaded product was cooled, and then coarsely pulverized with an ultracentrifugal pulverizer. The resulting coarsely pulverized product was finely pulverized using an air jet mill equipped with a classifier to obtain a black toner having a particle size of about 5 to 15 μm.
[0094]
Two-component developer was prepared by mixing 95 parts of an iron powder carrier (TEFV200 / 300 manufactured by Powder Tech Co., Ltd.) with 5 parts of the obtained toner.
[0095]
The initial blow-off charge amount of the developer under the conditions of standard (20 ° C., relative humidity 60%), low temperature and low humidity (5 ° C.,
[0096]
When this toner is used to reproduce 20000 sheets repeatedly with a commercially available copying machine, the charging stability and sustainability are both good, there is no offset phenomenon, and there is a good quality black image with no image density reduction or fogging. Obtained.
[0097]
Example 2
100 parts of styrene-acrylic copolymer resin (CPR600B manufactured by Mitsui Chemicals)
Red dye (made by Orient Chemical Industry Co., Ltd.) 6 parts
3 parts low-polymerized polypropylene (Biscol 550P manufactured by Sanyo Chemical Co., Ltd.)
1 part of charge control agent of Production Example 2
[0098]
The above formulation was treated in the same manner as in Example 1 to prepare a red toner.
[0099]
Two-component developer was obtained by mixing 95 parts of ferrite carrier (F141-150 manufactured by Powdertech Co., Ltd.) with 5 parts of the obtained toner.
[0100]
The initial blow-off charge amount of this developer is standard: −23.3 μC / g, low temperature and low humidity: −23.4 μC / g, high temperature and high humidity: −23.2 μC / g, and is stable even at low temperature and low humidity and high temperature and high humidity. The storage stability was also good.
[0101]
When this toner was used to reproduce 20000 sheets repeatedly with a commercially available copying machine, the charging stability and durability were both good, there was no offset phenomenon, and there was no high-quality red image without image density reduction or fogging. Obtained.
[0102]
Example 3
100 parts of styrene-n-butyl methacrylate copolymer resin
Benzidine Yellow 6 parts
3 parts low-polymerized polypropylene (Biscol 550P manufactured by Sanyo Chemical Co., Ltd.)
1.5 parts of charge control agent of Production Example 1
[0103]
The above formulation was treated in the same manner as in Example 1 to prepare a yellow toner.
[0104]
To 5 parts of the obtained toner, 95 parts of a ferrite carrier (F141-150 manufactured by Powdertech Co., Ltd.) was mixed to obtain a two-component developer.
[0105]
The initial blow-off charge amount of this developer is standard: −23.9 μC / g, low temperature and low humidity: −24.0 μC / g, high temperature and high humidity: −23.7 μC / g, and stable at low temperature and low humidity and high temperature and high humidity. The storage stability was also good. The change with time of the charge amount of the developer is shown in FIG.
[0106]
Using this toner, 20000 copies were repeatedly taken with a commercially available copying machine. As a result, the charging stability and sustainability were both good, there was no offset phenomenon, and a good yellow image without image density reduction or fogging was obtained. Obtained.
[0107]
Example 4
100 parts of polyester resin (HP-301, Nippon Synthetic Chemical Co., Ltd.)
2 parts of blue dye
4 parts low polymerized polypropylene
1 part of charge control agent of Production Example 3
[0108]
The above formulation was treated as in Example 1 to prepare a blue toner.
[0109]
Two-component developer was obtained by mixing 95 parts of ferrite carrier (F141-150 manufactured by Powdertech Co., Ltd.) with 5 parts of the obtained toner.
[0110]
The initial blow-off charge amount of this developer is standard: −28.5 μC / g, low temperature and low humidity: −28.6 μC / g, high temperature and high humidity: −28.4 μC / g, and is stable even at low temperature and low humidity and high temperature and high humidity. The storage stability was also good.
[0111]
Using this toner, 20000 copies were repeatedly taken with a commercially available copying machine, and both the stability and durability of charging were good, there was no offset phenomenon, and there was no high-quality blue image without image density reduction or fogging. Obtained.
[0112]
Example 5
100 parts of polyester resin (manufactured by Nippon Synthetic Chemical Co., Ltd., HP-313)
2 parts of blue dye
4 parts low polymerized polypropylene
1 part of charge control agent of Production Example 5
[0113]
The above formulation was treated as in Example 1 to prepare a blue toner.
[0114]
95 parts of a ferrite carrier (F141-150, manufactured by Powdertech) was mixed with 5 parts of the obtained toner to obtain a two-component developer.
[0115]
The initial blow-off charge amount of this developer is standard: −24.7 μC / g, low temperature and low humidity: −24.9 μC / g, high temperature and high humidity: −24.5 μC / g, and is stable even at low temperature and low humidity and high temperature and high humidity. The storage stability was also good. The change with time of the charge amount of the developer is shown in FIG.
[0116]
Using this toner, 20000 copies were repeatedly taken with a commercially available copying machine, and both the stability and durability of charging were good, there was no offset phenomenon, and there was no high-quality blue image without image density reduction or fogging. Obtained.
[0117]
Example 6
100 parts of styrene-2-ethylhexyl methacrylate copolymer resin (80/20)
40 parts of iron trioxide (EPT-500 manufactured by Toda Kogyo Co., Ltd.)
Carbon black (Mitsubishi Chemical Corporation MA-100) 7 parts
4 parts low polymerized polypropylene
1 part of charge control agent of Production Example 8
[0118]
The above blend was premixed uniformly with a ball mill to prepare a premix. Next, it is melt kneaded at 180 ° C. using a biaxial extruder (Ikegai PCM-30), cooled, coarsely pulverized, finely pulverized, and classified to obtain a one-component toner having a particle size range of 5 to 15 μm. Prepared.
[0119]
When this toner is used to reproduce 20000 sheets repeatedly with a commercially available copying machine, the charging stability and sustainability are both good, there is no offset phenomenon, and there is a good quality black image with no image density reduction or fogging. Obtained.
[0120]
Comparative Example 1
A black toner was prepared in the same manner as in Example 1 except that the charge control agent in Production Example 1 was replaced with an aluminum 3,5-di-t-butylsalicylate compound.
[0121]
95 parts of iron powder carrier was mixed with 5 parts of the obtained toner to obtain a two-component developer in the same manner as in Example 1.
[0122]
The initial blow-off charge amount of this developer was: standard: −36.1 μC / g, low temperature and low humidity: −38.4 μC / g, and high temperature and high humidity: −32.4 μC / g. FIG. 1 shows the change over time in the charge amount of the developer. The horizontal axis in FIGS. 1 to 3 is the mixing time (minutes).
[0123]
When the actual toner was repeatedly taken with a commercial copying machine using this toner, fogging occurred, the density was lower than the initial image, and the image was not satisfactory.
[0124]
Comparative Example 2
A black toner and developer were prepared in the same manner as in Example 5 except that the charge control agent in Production Example 5 was replaced with an iron 3,5-di-t-butylsalicylate compound.
[0125]
95 parts of a ferrite carrier was mixed with 5 parts of the obtained toner to obtain a two-component developer in the same manner as in Example 5.
[0126]
The initial blow-off charge amount of this developer was −31.5 μC / g as standard, −33.8 μC / g at low temperature and low humidity, and −29.9 μC / g at high temperature and high humidity. The change with time of the charge amount of the obtained developer is shown in FIG.
[0127]
When 20000 sheets were repeatedly taken with a commercial copier using this toner, fogging occurred, the density was lower than the initial image, and the image was not satisfactory.
[0128]
Comparative Example 3
A black toner and developer were prepared in the same manner as in Example 3 except that the charge control agent in Production Example 1 was replaced with a zinc 3,5-di-t-butylsalicylate compound.
[0129]
95 parts of a ferrite carrier was mixed with 5 parts of the obtained toner to obtain a two-component developer in the same manner as in Example 3. The initial blow-off charge amount of this developer was standard: −29.2 μC / g, low temperature and low humidity: −33.3 μC / g, and high temperature and high humidity: −26.7 μC / g. FIG. 2 shows changes with time in the charge amount of the developer.
[0130]
When 20000 sheets were repeatedly taken with a commercial copier using this toner, fogging occurred, the density was lower than the initial image, and the image was not satisfactory.
[0131]
Examples 7 to 9 illustrate polymerized toners containing the charge control agent of the present invention.
[0132]
Example 7
60 parts of styrene
40 parts of n-butyl methacrylate
Phthalocyanine blue 5 parts
2,2'-azobisisobutyronitrile 1 part
1 part of charge control agent of Production Example 1
[0133]
The above blend was stirred and mixed at 4,000 rpm with a TK homomixer (manufactured by Special Machine Chemical Co., Ltd.) to prepare a polymerizable monomer composition. On the other hand, 100 ml of 0.1 mol% tribasic sodium phosphate aqueous solution was diluted with 600 ml of distilled water, and 18.7 ml of 1.0 mol / L (liter) calcium chloride aqueous solution was added to this solution while stirring. Slowly added, and then 0.15 g of a 20% aqueous sodium dodecylbenzenesulfonate solution was added to form a dispersion. This is added to the dispersion medium, and the temperature is raised to 65 ° C. while stirring the TK homomixer at a rotation speed of 4000 rpm. After the temperature increase, this stirring is continued for 30 minutes, and then the rotation speed is 100 rpm with a normal stirrer. Switching to agitation, polymerization was carried out for 6 hours at a temperature of 65 ° C.
[0134]
After completion of the polymerization, the reaction mixture was cooled and the solid matter was separated by filtration. The solid matter was immersed in an aqueous hydrochloric acid solution having a concentration of 5% to decompose the calcium phosphate used as the dispersant. Thereafter, the solid was washed with water until the washing solution became neutral, dehydrated and dried to obtain a toner having an average particle size of 10 μm.
[0135]
A developer was prepared by mixing 95 parts of an iron powder carrier with 5 parts of the obtained toner, and the initial charge amount was measured by a blow-off method TB-200 manufactured by Toshiba Chemical Co.). The stable charge amount was 23.2 μC / g, low temperature and low humidity: −23.5 μC / g, and high temperature and high humidity: −23.1 μC / g.
[0136]
Example 8
50 parts of styrene
50 parts of n-butyl methacrylate
Organic
2,2'-azobisisobutyronitrile 1 part
[0137]
The above blend was treated in the same manner as in Example 7 to prepare toner particles having an average particle size of 10 μm, and this was dispersed in n-hexane. Thereto, 0.1 part of the charge control agent of Production Example 2 was added to the toner, followed by stirring at room temperature. Thereafter, when the solvent was distilled off by an evaporator, toner particles having a charge control agent on the toner surface were obtained.
[0138]
The developer was prepared by mixing 5 parts of the obtained toner with 95 parts of an iron powder carrier, and the initial charge amount was measured by the blow-off method (using Toshiba Chemical's TB-200). The stable charge amount was -21.8 μC / g, low temperature and low humidity: -22.0 μC / g, and high temperature and high humidity: -21.7 μC / g.
[0139]
Example 9
50 parts of styrene
50 parts of n-butyl methacrylate
4 parts of organic yellow pigment
2,2'-azobisisobutyronitrile 1 part
[0140]
The same treatment as in Example 7 was performed to prepare toner particles having an average particle diameter of 10 μm. To this toner, 0.15 part of the charge control agent of Production Example 4 was added and mixed using a hybridization system manufactured by Nara Machinery Co., Ltd. As a result, a toner having a charge control agent on the toner surface was obtained. Particles were obtained.
[0141]
The developer was prepared by mixing 5 parts of the obtained toner with 95 parts of an iron powder carrier, and the initial charge amount was measured by the blow-off method (using Toshiba Chemical's TB-200). It showed a stable charge amount of −22.7 μC / g, low temperature and low humidity: −22.7 μC / g, and high temperature and high humidity: −22.5 μC / g.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a graph showing a change over time in the charge amount of a developer obtained in Example 1 and Comparative Example 1. FIG.
FIG. 2 is a graph showing a change with time in the charge amount of a developer obtained in Example 3 and Comparative Example 3;
FIG. 3 is a graph showing a change with time of the charge amount of a developer obtained in Example 5 and Comparative Example 2;
Claims (9)
天然水溶性高分子化合物および/または合成水溶性高分子化合物と、荷電制御物質としての芳香族オキシカルボン酸を配位子とする金属化合物とを混合含有し、
前記天然水溶性高分子化合物および/または合成水溶性高分子化合物の量は、前記金属化合物に対し1乃至20重量%であることを特徴とする荷電制御剤。 A charge control agent for use in the production of an electrostatic image developing toner,
A mixture of a natural water-soluble polymer compound and / or a synthetic water-soluble polymer compound and a metal compound having an aromatic oxycarboxylic acid ligand as a charge control substance,
The charge control agent , wherein the amount of the natural water-soluble polymer compound and / or the synthetic water-soluble polymer compound is 1 to 20% by weight based on the metal compound .
天然水溶性高分子化合物および/または合成水溶性高分子化合物と、アニオン界面活性剤および/またはノニオン界面活性剤と、荷電制御物質としての芳香族オキシカルボン酸を配位子とする金属化合物とを混合含有し、
前記天然水溶性高分子化合物および/または合成水溶性高分子化合物とアニオン界面活性剤および/またはノニオン界面活性剤との合計量は、前記金属化合物に対し1乃至20重量%であることを特徴とする荷電制御剤。 A charge control agent for use in the production of an electrostatic image developing toner,
A natural water-soluble polymer compound and / or a synthetic water-soluble polymer compound, an anionic surfactant and / or a nonionic surfactant, and a metal compound having an aromatic oxycarboxylic acid as a ligand as a charge control substance. Containing mixed,
The total amount of the natural water-soluble polymer compound and / or the synthetic water-soluble polymer compound and the anionic surfactant and / or nonionic surfactant is 1 to 20% by weight based on the metal compound. Charge control agent.
R1乃至R8は、それぞれ、H、水酸基、直鎖若しくは分岐鎖の炭素数1乃至12のアルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基、ハロゲン、又はニトロ基を示し(R1乃至R8は同じであっても異なっていてもよい)、
Mは2価、3価又は4価の金属を示し、
pは0、1又は2を示し、
qは1又は2を示し、
(A1)q+は、H+;NH4 +;アルカリ金属に基づくカチオン;有機アミンに基づくカチオン;又は第4級有機アンモニウムイオンを示し、
Xは0、1又は2を示す。]
R1乃至R4は、それぞれ、H、水酸基、直鎖若しくは分岐鎖の炭素数1乃至12のアルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基、ハロゲン、ニトロ基を示し(R1乃至R4は同じであっても異なっていてもよい)、
m1は3以上の整数を示し、
n1は1以上の整数を示し、
Mは2価又は3価の金属を示す。
R1乃至R4は、それぞれ、H、水酸基、直鎖若しくは分岐鎖の炭素数1乃至12のアルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基、ハロゲン、ニトロ基を示し(R1乃至R4は同じであっても異なっていてもよい。)、
Mは2価乃至3価の金属を示し、
m2及びn2はそれぞれ正の整数を示し、
m2+n2は金属Mの酸化数を示す。]The metal compound having an aromatic oxycarboxylic acid as a ligand is composed of one or more compounds represented by the following formulas (I) to (III): 1, 2, 3, 4, 5 Or the charge control agent of 6.
R 1 to R 8 each represent H, a hydroxyl group, a linear or branched alkyl group having 1 to 12 carbon atoms, an alkenyl group, an aryl group, an aralkyl group, a halogen, or a nitro group (R 1 to R 8 Can be the same or different)
M represents a divalent, trivalent or tetravalent metal;
p represents 0, 1 or 2;
q represents 1 or 2,
(A 1 ) q + represents H + ; NH 4 + ; a cation based on an alkali metal; a cation based on an organic amine; or a quaternary organic ammonium ion,
X represents 0, 1 or 2. ]
R 1 to R 4 each represent H, a hydroxyl group, a linear or branched alkyl group having 1 to 12 carbon atoms, an alkenyl group, an aryl group, an aralkyl group, a halogen, or a nitro group (R 1 to R 4 represent They can be the same or different)
m 1 represents an integer of 3 or more,
n 1 represents an integer of 1 or more,
M represents a divalent or trivalent metal.
R 1 to R 4 each represent H, a hydroxyl group, a linear or branched alkyl group having 1 to 12 carbon atoms, an alkenyl group, an aryl group, an aralkyl group, a halogen, or a nitro group (R 1 to R 4 are They can be the same or different.)
M represents a divalent to trivalent metal,
m 2 and n 2 each represent a positive integer;
m 2 + n 2 represents the oxidation number of the metal M. ]
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17327499A JP4122112B2 (en) | 1999-06-18 | 1999-06-18 | Charge control agent |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17327499A JP4122112B2 (en) | 1999-06-18 | 1999-06-18 | Charge control agent |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001005229A JP2001005229A (en) | 2001-01-12 |
JP4122112B2 true JP4122112B2 (en) | 2008-07-23 |
Family
ID=15957418
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17327499A Expired - Fee Related JP4122112B2 (en) | 1999-06-18 | 1999-06-18 | Charge control agent |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4122112B2 (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06288048A (en) * | 1993-04-05 | 1994-10-11 | Nagato Sangyo:Yugen | Earth for building and roof structural body with said earth used |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001060020A (en) * | 1999-06-18 | 2001-03-06 | Chukyo Yushi Kk | Charge controlling agent, its production and electrostatic charge image developing toner |
JP6862959B2 (en) * | 2017-03-17 | 2021-04-21 | 株式会社リコー | Toner, developer, image forming apparatus, image forming method and process cartridge |
-
1999
- 1999-06-18 JP JP17327499A patent/JP4122112B2/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06288048A (en) * | 1993-04-05 | 1994-10-11 | Nagato Sangyo:Yugen | Earth for building and roof structural body with said earth used |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001005229A (en) | 2001-01-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20060292471A1 (en) | Charge control resin particles and toner for developing electrostatic images | |
US6326113B1 (en) | Charge control agent manufacturing process thereof and toner for developing electrostatic images | |
JP4955576B2 (en) | Color toner composition and developer composition and methods for making and using such compositions | |
JP4122112B2 (en) | Charge control agent | |
WO1994003841A1 (en) | Charge-control agent composition and toner containing this composition | |
JPH04337737A (en) | Electrostatic charge image developing toner | |
US6060615A (en) | Positively-chargeable charge control agent and toner for developing electrostatic images | |
JPH103183A (en) | Electrostatic charge image developing toner | |
JP3898260B2 (en) | Charge control agent and toner for developing electrostatic image | |
JP2013225128A (en) | Toner compositions | |
JP2000047433A (en) | Toner for developing electrostatic charge image | |
JPH07117766B2 (en) | Developer for electrostatic image development | |
JP2014126827A (en) | Toner for electrostatic charge image development | |
JP2001060020A (en) | Charge controlling agent, its production and electrostatic charge image developing toner | |
JP3345474B2 (en) | Charge control agent composition and toner containing the composition. | |
JPH01105262A (en) | Toner for developing electrostatic charge image | |
JPH09204074A (en) | Toner for developing electrostatic charge image | |
JPH0659518A (en) | Composition for charge control agent and electrophotographic toner | |
JP3771499B2 (en) | Charge control agent, electrostatic charge image developing toner, and charge control method | |
JPH02208662A (en) | Yellow toner | |
JP3262892B2 (en) | Charge control agent composition and electrophotographic toner | |
JP2000258962A (en) | Electrostatic latent image developing toner | |
JP2006146273A (en) | Charging control resin particles and toner for electrostatic image development | |
JP2006330342A (en) | Toner for positive charge image development | |
JPH06214428A (en) | Electrostatic charge image developing toner |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060530 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20060608 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20060608 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060801 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20060801 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060919 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20060919 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080129 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080328 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080422 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080501 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120509 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |