JP4121561B2 - ディジタル信号に関してアグリゲーションを用いる無線通信のための方法及び装置 - Google Patents

ディジタル信号に関してアグリゲーションを用いる無線通信のための方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4121561B2
JP4121561B2 JP53588798A JP53588798A JP4121561B2 JP 4121561 B2 JP4121561 B2 JP 4121561B2 JP 53588798 A JP53588798 A JP 53588798A JP 53588798 A JP53588798 A JP 53588798A JP 4121561 B2 JP4121561 B2 JP 4121561B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
collector
signal
communication system
user
bit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP53588798A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001522547A (ja
Inventor
ジョン ウォーカー ウォーレリウス
アンドリュー ジョン ウォルターズ
ジョン アンドリュー ヴァスターノ
Original Assignee
エスシー ワイアレス インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エスシー ワイアレス インコーポレイテッド filed Critical エスシー ワイアレス インコーポレイテッド
Publication of JP2001522547A publication Critical patent/JP2001522547A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4121561B2 publication Critical patent/JP4121561B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/02Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
    • H04B7/04Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas
    • H04B7/08Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the receiving station
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/06Dc level restoring means; Bias distortion correction ; Decision circuits providing symbol by symbol detection
    • H04L25/067Dc level restoring means; Bias distortion correction ; Decision circuits providing symbol by symbol detection providing soft decisions, i.e. decisions together with an estimate of reliability
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/02Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
    • H04B7/022Site diversity; Macro-diversity
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/02Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
    • H04B7/04Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas
    • H04B7/0491Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas using two or more sectors, i.e. sector diversity
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/02Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
    • H04B7/04Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas
    • H04B7/08Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the receiving station
    • H04B7/0837Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the receiving station using pre-detection combining
    • H04B7/084Equal gain combining, only phase adjustments
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W16/00Network planning, e.g. coverage or traffic planning tools; Network deployment, e.g. resource partitioning or cells structures
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W88/00Devices specially adapted for wireless communication networks, e.g. terminals, base stations or access point devices
    • H04W88/08Access point devices
    • H04W88/085Access point devices with remote components

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)

Description

関連出願の説明
本出願は、本出願と同一の譲受人に譲渡された「コレクターアレイを用いた無線通信のための方法と装置」と称する1995年10月18日出願の、SC出願番号第08/544,913号、米国特許第5,715,516号の一部継続出願である。
本出願は「範囲拡大のためにコレクターアレイを用いたTDMA無線通信のための方法と装置」と称する1996年4月19日出願の、SC出願番号第08/634,141号の一部継続出願である。
後者の特許書類の開示の一部には著作権の保護下にあるものが含まれている。著作権の所有者は、特許商標局の特許ファイル又は記録に現れるかぎりにおいては、何人が特許書類又は特許開示の複写複製を行ってもこれに異論はないが、そうでないものに対しては著作権を留保するものである。
発明の背景
本発明は双方向無線通信システムの分野、特に移動体電話ユーザー(セルラー及びパーソナル通信システム)、基礎的相互無線通信、無線データ通信、双方向ページング及び他の無線システムのための方法並びに装置に関する。
従来型セルラーシステム
今日、セルラー移動電話システムが、初期のシステムでは満足できない移動体サービスへの大きな要求により発達してきている。セルラーシステムは、ワイヤレス双方向無線(RF)通信を多数のユーザーに提供するため、セルのグループの中で周波数を「再使用」する。各セルは狭い地理的エリアをカバーし、近隣のセルが集まって地理的領域を広くカバーする。各セルはセルラーユーザーをサポートするのに使えるRFスペクトル全量の一部分を持っている。各セルのサイズは異なり(例えばマクロセル、マイクロセル)一般的には容量が決まっている。セルの実際の形とサイズは地形、人工的環境、通信の質、必要なユーザー容量の複雑な関数である。セルは地上線又はマイクロウェーブリンクを介して互いに接続され、移動体通信に適合する電話中継を通して公衆電話網(PSTN)に接続されている。この中継によりユーザーはセルからセルへと引き継がれ、通常、移動体ユーザーがセル間を移動するたびに周波数が変わってゆく。
従来のセルラーシステムでは、各セルは、セル内のセルラーユーザーとの通信を授受するためのRF送信機とRF受信機とを共に備えた基地局を有している。基地局はユーザーへの順方向チャネル通信を送信するために順方向RF周波数帯(搬送波)を使い、セル内のユーザーからの逆方向チャネル通信を受信するために逆方向RF搬送波を使う。
順方向と逆方向のチャネル通信は別々の周波数帯を使用するので、両方向の同時通信が可能となる。この方式は周波数分割二重(FDD)信号と呼ばれる。時分割二重(TDD)信号では、順方向と逆方向のチャネルは交互に同一周波数帯を使う。
基地局はユーザーへのRF接続を行うのに加えて、移動体電話中継局(MSTO)への接続を行う。通常のセルラー局では、カバーする領域に亘って1つ又はそれ以上のMTSOが利用される。各MSTOはセルラーシステム内の多数の基地局及び関係するセルにサービスを提供し、(PSTNのような)他のシステムとセルラーシステムとの間のラウチングコールやセルラーシステム内のラウチングコールに対する中継操作をサポートすることができる。
基地局は、通常、MTSOにより基地局コントローラー(BSC)を使って制御される。BSCはRF搬送波をサポートコールに割り当て、基地局間の移動体ユーザーのハンドオフ(引き継ぎ)を調整し、基地局の状態をモニターし報告する。単一のMTSOにより制御される基地局の数は、各基地局での通話量、MTSOと基地局との間の接続コスト、サービスエリアのトポロジィ及び同様の因子により決まる。
基地局間でのハンドオフは、例えば移動体ユーザーが第1のセルから隣接する第2のセルに移動する際に生じる。ハンドオフは、通話許容量を使い尽くしたり通話品質が低下し始めている基地局の負荷を軽減する際にも生じる。ハンドオフは、特定のユーザーに関する通信の、第1セル用の基地局から第2セル用の基地局への移転である。従来のセルラーシステムでは、ハンドオフの間に、移動体ユーザーへの順方向及び逆方向通信が第1セル用の基地局によりサービスされ、第2セルとはまだ確立されていない移転期間が有る。
従来型のセルラー通信システムでは、セルラー定義域を越えてセルからセルへとRF帯域を再使用するための幾つかの技法のうちの1つが使われている。無線信号から受信された出力は送信者と受信者の間の距離が増えるほど弱くなる。従来の周波数再使用技術では、パワーフェージングに依存して再使用計画を実行する。周波数分割多重アクセスシステム(FDMA)システムでは、通信チャネルは、継続的送信のための割り当てられた特定の周波数と帯域幅(搬送波)から成る。搬送波が所与のセルで使用中の場合、その搬送波は、再使用側の信号が所与のセルの搬送波により障害を受けることのないほどその所与のセルから十分に離れているセルでのみ再使用できる。再使用側がどれだけ離れていなければならないか、何がかなりの障害を構成するのかはシステム固有の詳細なことにより決まる。近年米国で使用されているセルラー新移動体電話システム(AMPS)は、基地局と移動体セルラー電話との間にFDMA通信を使用している。
時分割多重通信(TDMA)システムでは、多数の通信が同じ搬送波を使って規定される。別々のチャネルが各々、その搬送波上の他のチャネルに障害を引き起こさないように時間を決められたバーストで、非継続的に送信する。通常、TDMAを行う際には、FDMA技法も利用される。FDMAスキームでは、搬送波はセル間で再使用され、各搬送波上で幾つかのチャネルがTDMA法を使って規定される。GSM及びPCS1900標準は、最近使用されているTDMA法の例である。
コード分割多重アクセス(CDMA)システムでは、多くのチャネルが、同じ搬送波を使用し同時同報通信により規定される。送信は、所与の搬送波上の所与のチャネルに対して、その搬送波上の他の全てのチャネルからの出力が全搬送波帯域幅を通して均等に分布されたノイズとして現れるように、コーディングスキームを使う。1つの搬送波で多くのチャネルをサポートすることができ、搬送波は全てのセルで再使用できる。IS−95標準を使用するシステムは、近年使用されているCDMA法の例である。
空間分割多重アクセス(SDMA)システムでは、1つの搬送波が、地上送信機又は空間ベース送信機何れか用のアダプティブ又はスポット型ビーム形成アンテナを使用して、セルラー定義域を通して何回も再使用される。
TDMA従来型セルラーアーキテクチャ
TDMAシステムでは、時間は、規定された長さのタイムスロットに分割される。タイムスロットは幾つかのフレームにグルーピングされ、各フレーム内の同質のタイムスロットは同じチャネルに割り当てられる。通常、全てのフレームを通して同質のタイムスロットのセットを1つのタイムスロットと呼ぶ。各論理チャネルには、1つ又は複数ののタイムスロットが共通の搬送波帯上に割り当てられる。各論理チャネルを越える通信を運ぶ無線送信はこのように不連続である。無線送信機は、タイムスロットが割り当てられていない間はオフになっている。
単一のタイムスロットを占有する個別の無線送信をバーストと呼ぶ。TDMAを実行するたびに1つ又はそれ以上のバースト構造が規定される。通常、少なくとも2つのバースト構造があり、即ち、第1は、ユーザーのシステムへの初期アクセス及び同期化のためであり、第2は、ユーザーが同期化した後の通常の通信のためである。TDMAシステムでは、ある論理チャネルから成るバーストが隣接するタイムスロットにある他の論理チャネルから成るバーストに干渉しないように、厳密な時間割付を維持しなければならない。バーストが干渉しない場合、バーストは分離されているという。バーストとバーストとの分離は幾つかのやり方で定量化される。1つの尺度は、あるタイムスロット用のバーストと先行の又は後続のタイムスロット用のバーストとの間の最小の信号対干渉雑音比であり、この最小の比は当該バーストの情報搬送長に亘るものである。この比がシステム指定の値以下に下がることのない場合、このバーストは近隣のバーストから分離されているという。この安全余裕が乱される場合、もう一つの分離の尺度は、総バーストの余裕が乱される部分の量である。この尺度は、データの重要性又はデータに与えられたコーディング保護がバーストの長さに亘って変わる場合、重み付きの尺度であってもよい。バーストに亘ってのデータの変動はTDMAを行うに際よくあることである。
空間ダイバーシティ
多数の空間的に離れたアンテナで受信される信号源からの信号を連結することを空間ダイバーシティと呼ぶ。マイクロダイバーシティは空間ダイバーシティの1形態で、2つ又はそれ以上の受信アンテナが互いに接近して近くに配置されており(例えば数メートル以内)、各アンテナが信号源からの信号を受信する場合に存在する。マイクロダイバーシティシステムでは、共通の信号源から受信された信号は、その信号源に関する品質の改良された合成信号を形成するために処理され連結される。マイクロダイバーシティはレイリー又はリシアンフェージング又は同様の外乱に対し有効である。それ故「マイクロダイバーシティ配置」という用語は、互いに近接して、レイリー又はリシアンフェージング又は同様の外乱に対し有効な分だけ離れているアンテナの配置を意味する。
マクロダイバーシティは空間ダイバーシティのもう1つの形態で、2つ又はそれ以上の受信アンテナが互いに遠く離れて配置されており(数メートル以上、例えば数キロ以上)各アンテナが単一の信号源からの信号を受信する場合に存在する。マクロダイバーシティシステムでは、単一の信号源から受信された信号は、その信号源に関する品質の改良された合成信号を形成するため処理され連結される。「マクロダイバーシティ」という用語は、アンテナが、単一の信号源からの信号に関する平均信号レベルの間に相関関係がないほど十分に離れていることを意味する。それ故「マクロダイバーシティ配置」という用語は、この非相関関係を達成するほど十分に離れたアンテナの配置を意味する。
シャドウフェージング
マクロダイバーシティシステムで採用されている平均信号レベルの非相関関係は、空間的に離れた各受信アンテナに対する信号強さの減少値が地域的に変動することによる。この地域的変動は、レイリー又はリシアンフェージング上の長さ尺度上に存在し、地形的効果、建造物又は草木による信号妨害、及び特定の環境に存在する何らかのその他の変動による。この変動を「シャドウフェージング」と呼ぶ。シャドウフェージングに関する非相関関係長はレイリーフェージング長尺度の一寸上ほどに短い長さ尺度(例えば数メートル以下)でもよいし、数キロメートルと長くてもよい。
最尤シーケンス見積(MLSE)
通信システムにおける信号品質を改善するために、多くの信号処理法が採用されている。例えば、最尤シーケンス見積(MLSE)アルゴリズムを使用して下流デコーダーにソフトイコライザーアウトプットを提供するための方法がJ.ハーゲノイヤとP.ホーハーの「ソフトデシジョンアウトプット付きヴィテルビアルゴリズムとその応用」(GLOBECOM会報’89,No.47,Vol.1、1680-1686頁、1989年)という論文に記載されている。この論文では信頼(即ち、品質)距離をMLSEイコライザーにより各ビットアウトプットに関連づけるための方法が提案されている。ソフトデシジョンの目的は、次のコンボリューションデコーダーに付加的情報を提供することである。
MLSEアルゴリズムに関する処理はビット毎であり、インプットビットストリーム上で、状態の格子を形成する。全ての新しい格子状態に関して、その状態内への存続させる経路が、入ってくるどの経路が最小距離であるかに基づいて決定される。2つの経路長間の差はどちらの経路を存続させるかに関する決定における信頼の尺度である。例えば、2つの経路の距離が等しければ、どちらの経路を存続させるかに関する決定は任意であり、信頼度は非常に低い。距離における大きな差は、存続経路決定が正しいという高い信頼度に対応する。経路決定は、ビットの2つのシーケンス中どちらがアウトプットされるかに関する決定を当然含んでいる。経路決定に関する信頼距離は、経路内の全てのビットに逆伝播される。この伝播は、勝った経路のビットが負けた経路のビットと異なる全ての場所を突き止めることによって行われる。これらの場所全てに関して、勝った経路上のビットの信頼度は、そのビットに対し先に割り当てられていたあらゆる信頼値とその新しい信頼値、即ち勝った経路と負けた経路との間の距離の差の内の最小値にセットされる。2つの経路が合体する点でトレースバックは終わる。
マルチセンサーMLSEアルゴリズム
マルチセンサーMLSEアルゴリズム(MSVA)を使用するマイクロダイバーシティが、デスプランチ、S.ブルジョア、J.F.ドリスの「マルチセンサーヴィテルビイコライザーのための複雑性低減」(エレクトロニクスレター、1996年1月18日、Vol.32,No.2)、及びG.ボトムレー、K.ジャマルの「アダプティブアレイ及びMLSEイコライゼーション」(第45回車両技術会議会報1995,Vol.1,50-54頁)という論文に記載されている。MSVAアルゴリズムは、最尤シーケンス見積を得るために複数のアンテナからのインプットを連結するための方法である。
信号品質の強化
信号の品質を上げるためにダイバーシティ連結をするための方法では、インプット信号の品質の何らかの尺度を作らなければならない。空間ダイバーシティアルゴリズムを設計する上での困難な問題の1つは、リアルタイムで計算できる事前連結決定信頼性の正確な尺度を見つけ出すことである。マイクロダイバーシティシステムは、現実には短期であるレイリーフェージングの影響を改善することによってシステム品質を改良したが、送信機と受信アンテナとの間に生じる妨害のような影響により引き起こされるシャドウフェージングと戦うには大して効果がない。マクロダイバーシティシステムは、シャドウフェージングと戦うために空間的にかなり離れた多くの受信機から受信された信号を連結するが、マクロダイバーシティ連結で信号の品質を改善することが必要である。信号出力に基づく方法は、移動体通信において普通に存在するような干渉制限環境では失敗しやすい。
米国特許5,539,749において、セルラーシステム内の複数の基地局で作り出されたデータストリームを合体させる方法が提案されており、そこでは、複数の基地局からのデータの種々のストリームを、移動体局ユーザーの1つの基地局から次の基地局へのハンドオフを改善するために、結合点で、信頼性情報に基づいて連結するように提案されている。米国特許5,539,749は、実質的には、ユーザーチャネルのユーザー信号を送信するために複数のユーザー(MS)を用いた複数のチャネルと、マクロダイバース位置に分散配置される複数のマクロダイバースベースステーションと、前記複数のマクロダイバースベースステーションからのベースステーション信号を連結するためのアグリゲーター(V)と、を有する通信システムを示している。しかし、そのようなシステムは、ユーザーが順方向チャネルブロードキャスターと逆方向チャネル受信機が共に同じ位置に同数配置されている基地局へ逆方向チャネル上で送信する、従来のセルラーシステムの従来型アーキテクチャにより妨害されている。このような従来型アーキテクチャでは、逆方向チャネルの一般的に弱いリンクは不利であり、システム性能に対して制限を加える因子となる。
上記背景によれば、干渉環境から生じる通信問題は、干渉問題及び従来型セルラーシステムのその他の限界を克服する改善された無線通信システムに対する必要性を作り出している。
発明の概要
本発明は、複数の移動体ユーザーに対する、複数の順方向チャネル通信と、対応する複数の逆方向チャネル通信とを有する通信システムである。複数のコレクターが、ユーザーからの逆方向チャネル信号を受信するためにマクロダイバース位置に分散配置されている。各コレクターは通常、ユーザーからの逆方向チャネル信号を受信するためのマイクロダイバーシティ受信機を備えている。コレクターはこれらの逆方向チャネル信号をアグリゲーターに送る。アグリゲーターは、マクロダイバースコレクターから受信した信号を連結する。同一ユーザーに関するマクロダイバース、マイクロダイバース双方の複数のコレクター信号を連結すると、殆どビットエラーの無いアウトプットビットストリームができる。
ある実施例では、マイクロダイバース連結はコレクターで行われ、マクロダイバース連結はアグリゲーターで行われる。ある代替実施例では、マイクロダイバース連結のある部分又は全部が、アグリゲーター内でマクロ連結と並行して行われる。
複数のマクロダイバースコレクターでマイクロダイバーシティを使用するアグリゲーション法では、コレクターアンテナで受信されるユーザーからの信号が処理されて、各ビット毎に1つ又はそれ以上のビットのシーケンス及び対応する1つ又はそれ以上の信頼距離を作り出す。各コレクターでの複数のマイクロダイバースアンテナを通しての同一ユーザーからのインプットは、レイリー及び同様な外乱によるエラーを低減するために連結される。同一ユーザーに対する信号は処理されてビットのシーケンスを形成し、複数のマクロダイバースコレクターからの対応する信頼距離ベクトルはアグリゲーター内で連結され、シャドウフェージング及び同様な外乱によるエラーが低減される。アグリゲーターは複数のコレクターからのデータを処理し、連結し、結果としてできたストリームをデコードしてビットエラーの確率を低減する。連結プロセスは、各ビットに関する最終決定を行うため信頼距離を利用する。
ある実施例では、コレクターでの復調と信頼距離生成は、ソフト最尤シーケンス見積(MLSE)を使用するアルゴリズムのソフトウェア実行である。
本システムのある実施例では、コレクターの数はブロードキャスターの数より多いので、順方向チャネルジオメトリは逆方向チャネルジオメトリとは異なる。ブロードキャスターよりもコレクターの方が密度が高いジオメトリなので、ブロードキャスターからユーザーまでの順方向チャネル距離は、ユーザーからコレクターまでの逆方向チャネル距離よりも遙かに大きくなる傾向にある。このジオメトリは、ブロードキャスターのより高い出力、より高いアンテナ高による順方向チャネルのより強い作動に比べ、ユーザーのより低い出力、より低いアンテナ高による逆方向チャネルのより弱い作動を補償する。セルサイズ及びサービスにおける制限因子がユーザーのトランシーバーの送信機範囲である従来型のセルラーアーキテクチャとは異なり、本発明では、逆方向チャネル作動が改善されているので、高品質のサービスのできる大きなセルが可能になった。
本発明の上記及びその他の目的、特徴、利点は図と結びついた以下の詳細な説明により明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
図1は無線ユーザー用の通信システムを示しており、各ユーザーはユーザー信号を複数のコレクターに送信し、コレクターは各ユーザーのユーザー信号を連結するためアグリゲーターに送る。
図2は図1のシステムの逆方向チャネル通信構造を示す。
図3は、複数のブロードキャスターゾーンの中の無線ユーザーのための、1ブロードキャスターゾーン当たり複数のコレクターを有する無線ユーザーのための通信システムを示す。
図4はユーザートランシーバーを表したものである。
図5は、図4のユーザートランシーバーの送信機部分をより詳細に表したものである。
図6は、図4のユーザートランシーバーの受信機部分をより詳細に表したものである。
図7はコレクターを表したものである。
図8はコレクターを更に詳細に表したものである。
図9は、図8のコレクター内のコンバイナー1実施例である。
図10は、図8のコレクター内のコンバイナーの代替実施例である。
図11は、マクロダイバース位置にある複数のコレクターを示しており、コレクター信号をアグリゲーターに送っている。
図12はアグリゲーターを表したものである。
図13は、図12のアグリゲーターのある実施例を詳細に表したものである。
図14は、図12のアグリゲーターの別の実施例を表したものである。
図15はGSM信号を表したものである。
図16はMSLE格子状態線図を表したものである。
図17は、図16の型式のMSLE格子状態線図の6シーケンシャルステージのある図を示す。
図18は、図16の型式のMSLE格子状態線図の6シーケンシャルステージの他の図を示す。
図19は、図17及び図18の状態線図から導き出された追跡ベクトルの図を示す。
図20は、ビット56、57、58、59、60、61に関する図16の型式のMSLE格子状態線図の最後の6シーケンシャルステージの図を示す。
図21は、追跡ベクトルと、逆方向走査から得られた信頼距離値を示す。
図22は、マイクロダイバーシティ連結とマクロダイバーシティ連結を共に表したものである。
発明の詳細な説明
複数のコレクターを備えたセルラーシステム−図1
図1に、複数のユーザー15との無線通信のための複数のコレクター19を備えたゾーンを有するセルラーシステムを示す。このシステムでは、1つのゾーンマネジャー(ZM)20が、同報通信範囲BRで規定されるゾーン内の複数のユーザー15(移動体セルラーホン又は移動体局)への順方向チャネル送信のための1つの同報通信範囲BRを確立する1つのRFブロードキャスター(B)19を含んでいる。
ユーザー15はそれぞれ、ゾーンマネジャー20のブロードキャスター16から順方向チャネル上で同報通信を受信するための受信機アンテナを持っている。又、ユーザー15はそれぞれ、一般的にはブロードキャスター範囲BRがカバーするよりもより限られた範囲をカバーするユーザー範囲(UR)を各ユーザー毎に確立する逆方向チャネル上で送信する送信機を持っている。
図1の実施例では、ユーザー15は複数のコレクター19のごく近くの位置にいる。各コレクターアレイ19は、ユーザー15からの逆方向チャネル通信を受信するだけでなく、逆方向チャネル通信をゾーンマネジャー20のアグリゲーター(A)17へ送るための、送信機のような転送手段を持っている。図1のコレクター19はそれぞれ、他のコレクター19に対してマクロダイバース位置に配置されている。コレクター19の位置は、範囲BR内でもよいし、範囲BR外ではあるが範囲BR内のユーザー15の範囲内でもよい。どちらのケースでも、コレクター19はBRが確立した同報通信ゾーンの近くにある。ブロードキャスター16とアグリゲーター17からコレクター19までの距離は任意に大きくできる。ブロードキャスター16とアグリゲーター17は同じ位置にあってもなくてもよい。
図1では、ユーザー15は各々、逆方向チャネルを通して各コレクター19と通信する。1つ又はそれ以上のコレクター19が、ユーザーの逆方向チャネル情報を含むコレクター信号をアグリゲーター17に送り返すことにより、各ユーザー15への逆方向チャネルを継続する。このやり方で、マクロダイバース逆方向チャネル通信の複数のコピーが、アグリゲーター17で各ユーザー毎に受信される。図1では、説明を分かりやすくするため、逆方向チャネル用の通信経路は1人のユーザーに対してだけ示している。しかし、他のユーザーもそれぞれ同じやり方で、複数のコレクター19と逆方向チャネルで通信している。
逆方向チャネル通信−図2
図2では、図1のコレクター19がマクロダイバース位置にある。各コレクター19にはマイクロダイバーシティアンテナ48が含まれており、アンテナ48はそれぞれ同一ユーザーからの逆方向チャネルユーザー信号を受信する。各コレクターでは、受信機41が同一ユーザーからの逆方向チャネルユーザー信号を受信する。各コレクターでは、受信機41がアンテナ48からマイクロダイバーシティ信号を受信し、それらを連結して信号プロセッサー42に渡す。信号プロセッサー42はマイクロダイバーシティ信号を処理して、データビットのシーケンスと、ダイバーシティ処理に基づいて対応する信頼距離とを形成する。各マクロダイバーシティコレクター19は(マイクロダイバーシティ処理による)同一ユーザーに関するデータビットと信頼距離とをアグリゲーター17に送る。アグリゲーター17は、同一ユーザーからのマクロダイバースコレクター信号を連結して、ユーザー信号を表す(マイクロダイバーシティ処理とマクロダイバーシティ処理の両方による)データビットの最終的シーケンスを提供する。
複数のコレクターを備えたゾーンを有するセルラーシステム−図3
図3に、複数のユーザー15との無線通信のための複数のコレクター19を備えた図1のゾーンのような複数のゾーンを有するセルラーシステムを示す。このシステムでは、1つのゾーンマネジャー(ZM)20−1が、同報通信範囲BR1で規定される第1ゾーン内の複数のユーザー15−1(移動体セルラーフォン又は移動体局)に順方向チャネル送信を同報通信するための同報通信範囲BR1を確立するRFブロードキャスター(B)16−1を含んでいる。同様に、1つ又はそれ以上の他のゾーンマネジャーがあって、例えばその代表のゾーンマネジャー(ZM)20−2は、同報通信範囲BR2で規定される第2ゾーン内の複数のユーザーに順方向チャネル送信を同報通信するための同報通信範囲BR2を確立するRFブロードキャスター(B)16−2を含んでいる。図3のゾーンマネジャー20−1及び20−2は、複数のゾーンマネジャー20の代表的なものであり、これらは領域マネジャー12により制御される。領域マネジャー12の構造及び作動に関する詳細は、先に挙げた関連出願「範囲拡大のためにコレクターアレイを用いたTDMA無線通信のための方法と装置」に記載されている。
ある実施例では、領域マネジャー12は、アンテナ97−1を通して時間同期信号を送信するマスター時間送信機84を含んでいる。代わりに、マスター時間信号は、全地球位置発見システム(GPS)のような他のソースから何れの箇所ででも入手することができる。時間同期信号は、各ユーザー(移動体局)と関係する複数のコレクターに対してコレクター信号を同期させるために使用される。
図1と図3のシステムでは、ある好適なモードはTDMA通信を使用しているが、CDMA及びSDMAを含む多重アクセスの他のモードも本発明の範囲内にある。
図3では、ゾーンマネジャー20−1とブロードキャスター16−1は、同報通信ゾーン内にあるユーザーグループ18−1、....18−c、....18−U内の複数のユーザーに順方向チャネル送信を同報通信するために、同報通信範囲BR1を確立する。ユーザーグループ18−1はU(1;1)、U(1;2)、....U(1;U1)で示される複数のユーザー15−1を含み、ユーザーグループ18−cはU(c;1)、..U(c;u)、..U(c;Uc)で示される複数のユーザー15−cを含み、ユーザーグループ18−UはU(U;1)、U(U;2)、..U(U;UU)で示される複数のユーザー15−Uを含む。ユーザーグループ18−1、....18−c、....18−Uの各ユーザー(以降時にユーザー15とも呼ぶ)は、ゾーンマネジャー20−1のブロードキャスター16−1から順方向チャネルで同報通信を受信するための受信機アンテナを持っている。又、ユーザー15はそれぞれ、一般的にはブロードキャスター範囲BRがカバーするよりもより限られた範囲をカバーするユーザー範囲(UR)を各ユーザー毎に確立する逆方向チャネル上で送信する送信機を持っている。図3では、ユーザー範囲URU(c;1)はユーザーU(c;1)に対して示されている。
ある実施例では、グループ18−1のユーザーはC1コレクターアレイ19−1の直ぐ近くに位置しており、グループ18−cのユーザーはCcコレクターアレイ19−cの直ぐ近くに位置しており、グループ18−UのユーザーはCUコレクターアレイ19−Uの直ぐ近くに位置している。コレクターアレイ19−1、..、19−c、..、19−U(おのおの全般的には、コレクター19と表す)はユーザー15から送信を受信するための受信アンテナを持っている。各コレクターアレイ19は、ユーザー15から逆方向チャネル通信を受信するばかりでなく、逆方向チャネル通信をゾーンマネジャー20−1のアグリゲーター(A)17−1へ送るための、送信機のような転送手段も持っている。図3のコレクターアレイ19はそれぞれ、単一の位置に配置された単一エレメント(コレクター)でもよいが、異なる位置に配置された複数のエレメント(コレクター)であるのが好ましい。コレクター19の位置は範囲BR1内でもよいし、範囲BR1外ではあるが範囲BR1内のユーザーの範囲内であってもよい。何れのケースでも、コレクターアレイ19は、BR1によって確立された同報通信ゾーンに近接している。ブロードキャスター16−1とアグリゲーター17−1からコレクター19までの距離は任意に大きくできる。ブロードキャスター16−1とアグリゲーター17−1とは同じ位置にあってもなくてもよい。
図3では、コレクターアレイ19−1は、例えば、ローカルエリアに分布されマクロダイバーシティを達成するために間隔をおいて配置されているNcコレクターC1、C2、C3、..、C−Ncを含んでいる。一般的に、各ユーザー18は複数の異なるコレクター19と通信する。どの時点おいても、ゾーンマネジャー20−1内のコントローラー14は、どのユーザーがどのコレクターを通して通信するのかを選択できる。ゾーンマネジャー20−1及び/又は領域マネジャー12はコンピューターと、例えばこの選択をコレクターグループとして記憶するコンピューターメモリーとを含んでいる。コントローラー14は時々、システムの性能を維持するため特定のユーザーに関するコレクターグループを変更する。
図3では、ユーザーU(1;1);U(1;2);..;U(1;U1)はそれぞれ逆方向チャネルで各コネクターC1、..、C−Ncと通信している。1つ又はそれ以上のコレクターC1、..、C−Ncは次に、ゾーンマネジャー20−1内のアグリゲーター17−1に信号を送り返して、各ユーザー15−1への逆方向チャネルを継続する。このやり方で、逆方向チャネル通信の複数のコピーが、アグリゲーター17−1で各ユーザー毎に受信される。図3では、アグリゲーター17−1への逆方向チャネルの通信経路が、U1ユーザーU(1;1)に関してのみ示されている。しかし、他のユーザー18−1それぞれが同じやり方で、複数のコレクターC1、..、C−Ncと逆方向チャネルで通信する。
図3では、1つのユーザーグループに対して2つ以上のコレクターが使用されているので、ユーザー時間の進み又は遅延の選択がこの環境下で最適化される。又、ユーザーは通常移動体であり、ユーザーの位置と、システムコンポーネント間の種々の無線信号伝搬時間は時間的に変化する。それ故同期処理は、ゾーンマネジャー20−1又は領域マネジャー12により決められた規準に則って必要に応じ繰り返されるが、ユーザーにとって期待される速度に関してシステムオペレーターがセットした時間に、定型的に行われるようにしてもよい。複数のコレクターにおける複数のユーザーに対するタイミング要件は先の関連出願に述べられている。ユーザーグループは、ユーザーの移動につれ、同期通信が維持できるように編成、再編成される。ゾーンマネジャー20−1及び/又は領域マネジャー12はコンピューターと、例えばユーザーのアイデンティティをユーザーグループとして記憶するコンピューターメモリーとを含んでいる。図3のユーザーグループは、例えば、ユーザー15に通常の周波数帯内のタイムスロット(TS)が割り当てられるTDMAプロトコルで作動する。
図3のシステムの作動においては、ディジタルRF信号はユーザー15からコレクター19のアンテナで受信され、受信された信号は処理され、ビットのシーケンスが作り出される。コレクター19がユーザー15からのディジタル信号を復調して受信された信号ビットを検知すると、コレクターは又、各受信信号ビットの品質の評価、即ち、各ビットに対する各論理1又は論理0ビット決定の確率的信頼性の評価を提供するためにアルゴリズム的に作動する計測を行う。品質の評価は各ビットに対する信頼距離となる。この処理には、レイリーフェージング又は同様な外乱によるエラーを低減するため、同一コレクターに配置された2つ又はそれ以上のマイクロダイバースアンテナからのインプットを連結することが含まれる。更に、複数のマクロダイバースコレクター19からの信頼距離はアグリゲーター17に送られ、シャドウフェージング又は同様な外乱によるエラーを更に低減するため連結される。
図3のシステムでは、Ncで示されるコレクター19の数はNbmで示されるブロードキャスター16の数より多いので、順方向チャネルジオメトリは逆方向チャネルジオメトリとは異なる。ブロードキャスターよりもコレクターの方が密度が高いので、順方向チャネル距離、例えばブロードキャスター16−1からユーザー15−c、U(c;u)までの距離
Figure 0004121561
は、ユーザー15−cからコレクター19−cまでの逆方向チャネル距離
Figure 0004121561
よりも遙かに大きくなる傾向にある。従って、逆方向チャネル作動はうまく最適化される。
ユーザーのトランシーバー−図4、5、6
図4では、ユーザートランシーバー25が図3のユーザー15それぞれのトランシーバーを表している。ユーザートランシーバー25は、受信アンテナ28と送信アンテナ29とを有するRFサブシステムグループ26を含んでいる。受信アンテナ28は、図3のゾーンマネジャー20−1内のブロードキャスター16−1からの順方向チャネル通信を受信する。送信アンテナ29は、例えば、図3のユーザーU1に関して、複数のコレクターC1、..、C−Ncに達するユーザー送信範囲で送信する。
図4では、RFサブシステムグループは信号プロセッサーグループ27と通信する。信号プロセッサーグループはセルラーフォンに対する音声信号を受信及び送信するのに必要な処理を行う。
図5では、ユーザー送信機21が、図4の一部を形成するものであるが、RFサブシステムグループ26と信号プロセッサーグループ27を含めて示されている。逆方向チャネル通信に関しては、音声入力はスピーチコーダー34、ブロックコーダー30、コンボリューションコーダー33、インタリーバー32、GSM実施例中のガウス最小偏位(GMSK)変調器38のような信号変調器、ディジタル/アナログ(D/A)変換器35を通って、IF/RFユニット36と送信アンテナ29に接続されている増幅器37とを含むRFサブシステムグループ26に至る。
図6では、ユーザー受信機22が、図4の一部を形成するものであるが、RFサブシステムグループ26と信号プロセッサーグループ27を含めて示されている。受信アンテナ28は増幅器37とIF/RFユニット36を含むRFサブシステムグループ26に接続され、IF/RFユニット36から更に、アナログ/ディジタル(A/D)変換器35、イコライザー31、デインタリーバー32、コンボリューションデコーダー33、ブロックデコーダー30、スピーチデコーダー34へと繋がり、スピーチデコーダー34は音声に変換することのできるディジタル波形を出力する。
コレクター−図7、8
図7では、コレクター45は、図1、2、3のコレクターC1、..、C−Ncを代表するものである。図7では、コレクター45は、アンテナ48−1、..、48−Naを代表とする2つ又はそれ以上のマイクロダイバーシティ受信アンテナを有するRFサブシステムグループ41を含んでいる。アンテナ48−1、..、48−Naはそれぞれ、図4の型式の複数のユーザートランシーバー25の各々から送信された信号を受信する。RFサブシステムグループ41が受信した単一のユーザーからの受信信号の各表示はデータのバーストの形に繋がれ、信号プロセッサーグループ42に送られる。アンテナ48−1、..、48−Naからの受信されたデータのバーストは図7で、各々1r、..、Narと表されている。信号プロセッサーグループ42は単一のユーザーに関する複数の受信バーストを処理し、単一のユーザーからの信号を表す信号処理バーストBpを形成する。処理されたバーストBpは、処理されたバーストBpを含むデータの各ビットの信頼性を表す信頼距離ベクトルCMを有する。処理されたバーストはそれぞれ、ビットβp1、βp2、..、βpB及び信頼距離ベクトルCMを有し、対応する信頼距離Cm1、Cm2、..、CmBを有する。信号のパワー又は他の特性を計測する計測信号が形成される。処理されたバーストBp、信頼距離ベクトルCM、計測値Mはインタフェースユニット46に送られ、インタフェースユニット46はこれらの信号をフォーマットし、送信するか又は図3のゾーンマネジャー20−1のアグリゲーター17−1への逆方向チャネル信号として連結する。
図7では、信号プロセッサーグループ42は、各コレクターからのコレクター信号を他のコレクターそれぞれからの信号と時間同期させるタイミング情報を受信する。例えば、各コレクターは、時間同期化信号を受信するための全地球位置発見システム(GPS)受信機(図示せず)を持っている。代わりに、又は追加して、図3のゾーンマネジャー20と領域マネジャー12が同報通信するか、時間同期化情報を送信することもできる。この信号プロセッサーは、インタフェースユニット46から送られてきたコレクター制御(CC)信号内にタイムスタンプを供給する。
図7では、コントロール50が、コレクターの他のユニットと関係する制御関数を実行し、特に、図3の領域マネジャー12又は他のタイミングソースから、アンテナ97−2を通して時間同期化信号を受信する。
図8では、図7のコレクター45が更に詳しく示されている。図8では、RFサブシステムグループ41は、ユーザー15からの信号をマイクロダイバーシティアンテナ48−1、..、48−Naで受信し、チャネライザー/ディジタイザー52に送るRFダイバーシティユニット51を含んでいる。チャネライザーは、各搬送波N1、..、Njc毎にアウトプットで処理するために各搬送波上の信号を分離する。1つの搬送波に対するチャネライザー/ディジタイザー52からのディジタル信号が信号プロセッサーグループ42−1に、特にバッファ98に入力される。アドレスユニット199は、マイクロコンバイナー53で処理するため、個別のユーザーに対応するバーストをバッファ98から選び出す。マイクロコンバイナー53は、処理されたバーストBp内の処理されたデータビットと、信頼距離ベクトルCM内の関係する信頼距離値とを出力する。信号プロセッサー42−1からのデータと距離値は、インタフェースユニット46内のフォーマットユニット43に直接送られる。
図8では、複数の信号プロセッサー42−1,..、42−Njcが、チャネライザー/ディジタイザー52からのチャネル信号毎に1つのプロセッサーを備えた信号プロセッサーグループ42を形成する。各信号プロセッサーはプロセッサー42−1に似ており、インタフェースユニット46にインプットを提供する。1つの搬送波に対するチャネライザー/ディジタイザー52からのディジタル信号は、信号プロセッサー42−1、..、42−Ncの1つと、信号プロセッサー42−1内のバッファ98のような対応するバッファにインプットされる。信号プロセッサー42−1、..、42−Ncからのデータ及び距離値は全て、アグリゲーターに送るため、フォーマットユニット43に直接送られる。
図8では、コントロール50はコレクターの他のユニットと関係する制御関数を実行し、特に図3の領域マネジャー12又は何らかの他のタイミングソースからアンテナ97−2を通して時間同期化信号を受信する。コントロール50は、インタフェースユニット43により制御コード(CC)フィールドに時々挿入されるタイムスタンプを生成するので、1つ又はそれ以上のバーストはそれぞれ、異なるコレクターで処理される同一ユーザーからの同一バーストに時間的相関関係を与えるためアグリゲーターで使用されるタイムスタンプをコレクター内に持つことになる。
図8では、アドレスユニット199は、バッファ98内への信号の書き込みと、バッファ98からの信号の読み取りを制御する。アドレスユニット199は、コントロール50からの粗いタイミング情報と、マイクロコンバイナー53からの細かい情報とによって同期化される。細かいタイミング情報は、従来からのやり方で、後に図15と関係付けて説明するように、受信されたバーストのタイミングシーケンスとの相関関係により導き出される。
更に、信号計測ユニット54はコンバイナー53から信号を受信し、受信したバースト又はコンバイナー53からの処理された信号上にパワー又は他の計測値を形成し、計測信号Mを形成し、これをインタフェースユニット46にインプットする。
フォーマットユニット43は、信号プロセッサーグループ42からのデータ及び距離値のフォーマットを変え、信号Bp/CM/M/CCを形成し、フォーマットユニット43はそれを信号送信ユニット44に送る。コレクター45の送信ユニット44は送信するか、或いは逆方向チャネルユーザー情報Bp/CM/M/CCを図3のゾーンマネジャー20−1のアグリゲーター17−1に送る。コレクター45とアグリゲーター17−1の間の送信媒体は、ワイヤ又は光ファイバーのような地上線でもよいし、帯域内或いは帯域外何れかのRF送信信号を使用するRF送信でもよい。
マイクロコンバイナー−図9、10
図9に、図8のコンバイナー53の1つの実施例を詳細に示す。受信されたデータバースト1r、..、Narはそれぞれ対応する従来型MLSEシングルセンサーイコライザー81−1、..、81−Naにインプットされる。MLSEシングルセンサーイコライザー81−1、..、81−Naはそれぞれ、インプットされたデータバースト1r、..、Narを処理し、それぞれ対応する処理されたバースト1p、..、Nap及び対応する信頼距離ベクトル1CM、..、NaCMをアウトプットとして出す。処理されたバースト1p、..、Nap及び対応する信頼距離ベクトル1CM、..、NaCMはステージコンバイナー83にインプットされ、ステージコンバイナー83は(平均化又は他の組み合わせにより)受け取ったデータバースト1r、..、Narを連結して処理されたデータバーストBpを形成し、対応する信頼距離ベクトル1CM、..、NaCMを連結して合成信頼距離ベクトルCMを形成する。図9のマイクロコンバイナー53は以下に説明するように、表3A及び式1Aに従って作動する。処理されたデータバーストBpは処理されたバーストビット値βp1、βp2、..、βpB及び合成信頼距離ベクトルCMを含み、対応する信頼距離Cm1、Cm2、..、CmBを含み、ここに添字のBはバースト中のビットの数及び対応する信頼距離の数であり、各ビット毎に1信頼距離である。
図9のステージコンバイナー83は、図1のユーザー15の中の同一の特定の1つに関する逆方向チャネル信号を表す複数のバースト1p、..、cp、..、Napを受け取り、品質距離に基づいてそれらを連結する。cpを代表とするようなバーストはそれぞれ、信頼距離QCm1QCm2、..、QCmBを有する信頼距離ベクトルQCMにより表されるデータビットQβp1Qβp2、..、Qβpb、..、QβpBを含む。cCmbを代表とするような信頼距離はそれぞれ、数Qpの形をしており、ここに、Qpは通常2バイトのデータで表され、(−a)<Qp<(+a)であり、振幅aがQpに関する範囲を示す。Υは信頼距離内のビットの数に等しく、a=2Υ-1である。大きな正の信頼距離値QpQpが2進法1である高い信頼を示す。大きな負の信頼距離値Qpは、Qpが2進法0である高い信頼を示す。説明の実施例では、論理1値及び論理0値はQcpの符号で表され、正の符号は1、負の符号は0である。より一般的には、信頼距離QCm1QCm2、..、QCmb、..、QCmBは、バーストQp内のBビットのそれぞれに対し符号付きの数Q1Q2、..、Qb、..、QBで表される。
実施例では、各ビットのNa表現1βpb2βpb、..、Naβpbは各ビットに対する信頼距離1Cmb2Cmb、..、NaCmbによって作り出され、各々、各数αbが(−a)と(+a)の範囲にあるような数1b2b、..、Nabでそれぞれ計測されるが、各ビットに対する平均アグリゲート信頼距離aggbは以下の式で表される。
Figure 0004121561
図10に、図8のコンバイナー53の他の実施例を詳細に示す。受信されたデータバースト1r、..、Narはマルチセンサーイコライザーマイクロコンバイナー53にインプットされる。図10のマルチセンサーイコライザーマイクロコンバイナー53は以下に説明するように、表3B及び式1Bに従って作動する。マルチセンサーイコライザーマイクロコンバイナー53は、インプットされたデータバースト1r、..、Narを処理し、処理されたバーストBp及び対応する信頼距離ベクトルCMをアウトプットとして出す。図10のアウトプットは図9のアウトプットに似ているが、図9のアウトプットが個々のプロセスで作り出されるのと違って、図10のアウトプットは一体化されたプロセスで作り出される。図10のマイクロコンバイナーは、図9の実施例に比べ、多くの環境下でより効率的であり、より優れた信号処理能力を持っている。
マルチコレクターの構成−図11
図11では、複数のコレクター45−1、45−2、..、45−Ncは、図1のコレクター19−1と同じように、それぞれユーザー15のようなユーザーから逆方向チャネル通信を受信する。各ユーザー15に対して、コレクター45−11、45−12、..、45−1Ncはそれぞれ、データバースト1p2p、..、Ncp及び対応する信頼距離ベクトル1CM、2CM、..、NcCMを作り出すが、これらは全て、長い距離がコレクターを分けているので、マクロダイバーシティ付きのユーザー15からの同じ通信を表す。これらの空間的マクロダイバースデータバースト1p2p、..、Ncp及び対応する信頼距離ベクトル1CM、2CM、..、NcCMは、図11で1p1CM/1M、2p2CM/2M、..、NcpNcCM/NcMと表示されているフォーマットされた形でアグリゲーター17−1に送られる。アグリゲーター17−1は空間的ダイバースデータバースト1p2p、..、Ncp及び対応する信頼距離ベクトル1CM、2CM、..、NcCMを連結し、対応する最終的信頼距離ベクトルCMf付きのデータバーストBfの最終単一表現を形成する。アグリゲーター17−1は、データバースト1p2p、..、Ncp及び/又は対応する信頼距離ベクトル1CM、2CM、..、NcCMの選択又は処理において計測信号1M、2M、..、NcMを使用してもしなくてもよい。例えば、特定のバーストが、低品質の信号と関係している場合、そのバーストはアグリゲーションに含めなくてもよい。信号の品質は、チャネルモデル減衰評価に基づいて1サンプルで計測される。
チャネルモデル減衰は受信信号の(ノイズ構成要素から区別される)情報構成要素の強さに比例する。チャネルモデル減衰は(例えば、受信インプットサンプルの平均二乗値として計測される)総計測インプットパワーと組み合わせて、受信信号のSN比を求めるのに使用される。SN比で表されるチャネルモデル減衰がある閾値以下の場合、信号品質は低いと判断され、特定のバーストがアグリゲーションから排除される。
アグリゲーター−−図12,13,14
図12のブロック線図は、図3、図11のゾーンマネジャー20−1のアグリゲーター17−1を示す。アグリゲーター17−1は、図8、図11の型式のコレクター45の信号送信ユニット44が送信した信号を受信しフォーマットする受信/フォーマットユニット61を含んでいる。受信信号1p1CM/1M/1CC,2p2CM/2M/2CC,...,NCpNCCM/NCM/NCCCはフォーマットされた後、マクロダイバーシティ連結のために受信信号を処理する信号プロセッサ62に接続される。フォーマットグループ61はタイムスタンプと他のコレクター制御(CC)情報を使い、異なるコレクターからの信号を同じユーザーのために整合する。更に特定すると、1つ又はそれ以上のバーストそれぞれに対するフォーマットユニット61は、制御フィールドからのタイムスタンプ1CC,2CC,...,NCCCを比較整列し、異なるコレクターからの対応データ、信頼距離信号、計測信号が同じ共通ユーザーに関して整列されるようにする。
図13にアグリゲーター17−1の信号プロセッサ62を更に詳しく示す。図13の信号プロセッサ62は、例えば図3のユーザーU1又は図11のユーザーU15のようなユーザーの内の一人からのバースト信号処理を表し、例えば図3のコレクターC1,C2,...,C−Nc、図11のコレクター45−1,45−2,...,45−NcといったNc個のアクティブコレクターを通して受信されるユーザーからのNc個の逆方向チャネル信号を表す。
図13で、一人のユーザーに関する96における[1p1CM]、[2p2CM],...,[NcpNcCM]を含むデータと距離値のNc個のペアはマクロダイバーシティコンバイナーで連結され、データと距離値の単一に最終的アウトプットペア[Bf,CMf]が78で形成される。
図13の信号プロセッサ62は一実施例であり、計測信号1M,2M,..,NCMを使わなくてもよい。信号プロセッサ62はマクロダイバーシティコンバイナー73、デインタリーバー74、デコンボルーションユニット75、ブロックデコーダー85を含むコンバイナーで形成される。コンバイナー73からのデータと距離値はデインタリーバー74中でデインタリーブされ、デコンボルーションユニット75中でデコンボルブされる(コンボルーションコードを除く)。デコンボルーションユニット75からのデータと距離のアウトプットはブロックデコーダー85に送られ、次いで通信網76へ送られ、通信網を通じた最終的接続の後、音声デコーダー77へ送られ、図4のユーザートランシーバーにインプットされたユーザー音声信号に対応するユーザー音声信号が再確立される。
図14の一ユーザーに関するデータと距離値と計測値から成るNc個のセット96は、マクロダイバーシティコンバイナー内での連結を目的とする信号プロセッサ62に供給され、データと距離値から成る単一アウトプットペア78が形成される。信号プロセッサ62は、グループ99−1、99−2、...,99−Ngを含む複数のコンバイナーユニットグループ99で形成され、各グループはマクロダイバーシティコンバイナー73、デインタリーバー74、デコンボルーションユニット75、ブロックデコーダー85を含んでいる。
図14の信号プロセッサ62は、データと距離値の内のどれがマクロダイバーシティコンバイナー73−1、73−2、...、73−Ng内で使われるかを決定するため計測信号1M,2M,...,NCMを受信、処理する計測プロセッサ91を含んでいる。一例では、計測信号は受信バーストのパワーの計測値であり、パワーレベルが閾値以下のバーストは更なる処理を受けるよう選択されることがない。セレクタ93は、データと距離値のインプットペアの内の異なるペアを、マクロダイバーシティコンバイナー73−1、73−2、...、73−Ngへのインプットとして選択する。
例えばコンバイナー73−1はインプット96の全ペアを受信し、コンバイナー73−2は例えば3組のインプットペアを受信し、コンバイナー73−Ngは1組のインプットペアだけを受信するといったことが許される。勿論セレクタ93はインプットセットの任意の組合せを選択してもよい。
図14の計測プロセッサ91は、データビット1βp2βp,...,Ncβpに対応する重み係数1b2b,...,αb,...,Ncbを提供する。重み係数は例えば計測プロセッサ91からの計測パラメータに基づきビット値の組合せを重み付けするのに使われる。
コンバイナー73−1、73−2、...、73−Ngからのデータと距離値はそれぞれ、デインタリーバー74−1、74−2、...、74−Ng中でデインタリーブされ、デコンボルーションユニット75−1、75−2、...、75−Ng中でデコンボルートされる。デコンボルーションユニット75−1、75−2、...、75−Ngからのデータと距離のアウトプットはそれぞれ、ブロックデコーダー85−1、85−2、...、85−Ngへ送られ次いでセレクタ95に送られる。セレクタ95は例えば、削除選択制御装置94へインプットされブロックデコーダー85−1、85−2、...、85−Ngからのフレーム削除信号で作動する。削除選択制御装置94は、フレーム削除信号に関係するアウトプット78−1、78−2、...、78−Ngの内の任意のものがアウトプットとして送られないようにしてよい。アウトプット78−1、78−2、...、78−Ngの内の2つ以上がフレーム削除信号なしで利用できる場合、選択される一アウトプットは計測プロセッサ91からの特定の計測信号に対応する。例えば最もパワーレベルの高い信号が選択される。ブロックデコーダー85−1、85−2、...、85−Ngはセレクタ95経由で通信網76に送られ、通信網と接続された後、図13のように最終的にボコーダ77に接続され、図4のユーザートランシーバーにインプットされたユーザー音声信号に対応するユーザー音声信号が再確立される。
GSMデータバースト−図15
図3のシステムでは、搬送波周波数w1(t)、w2(t)、...、wj(t)は搬送波CH0,CH1,...,CHc,...,CHCの中心周波数である。GSMの実施例の場合、各搬送波の帯域は200KHzである。デジタルデータのビット速度は270.833x103ビット/秒である。データはガウス最小偏位(GMSK)変調で送信され、各搬送波が200KHz帯域内に収まるようにフィルタ処理される。GSMシステムの場合、情報信号はデジタル形式で表され、論理1と論理0を有する。
GSMシステムでは、通常各搬送波は時分割多重化により更に8つのチャネルに分割され、8つのタイムスロットTS0,TS1,...,TS7が形成される。GSMシステムの各タイムスロットは、577x10-6秒間で156.25ビットを含むように定義される。各タイムスロット中のこれらビットは論理1又は論理0として選択され、データと制御情報を含んだ情報を送信する。
図15はGSM信号のデータバーストを表す。データビットは、例えば3つの開始ビット(3T)と3つの終止ビット(3T)という既知の論理状態(1又は0)に関する1つ以上の開始及び終止ビットを含んでいる。更に、合計で61個のリーディングデータビットのための57+1の追加データビットと、26ビットのトレーニングシーケンス(TS)と、トレーニングシーケンスの後の合計で61個のデータビットのための57+1の追加データビットが存在する。全体バーストの後には、バーストとバーストの間を分離する8.25ビットのガードピリオドが続く。
図15で、トレーニングシーケンスの前で受信される61個のデータビットの並び順は、βrB,...,βrb,...,βr3,βr2,βr1、トレーニングシーケンスの後で受信される61個のデータビットの並び順は、βr1,βr2,βr3,...,βrb,...,βrBである。但し記載例のBは61である。
処理と信頼距離生成--図16−21
図3と図11のシステムの作動で、デジタルRF信号はユーザー15からのバーストとして、図3のコレクター19のアンテナ(図11のコレクター45)で受信され、この受信信号バーストは処理されて受信信号サンプルのシーケンスβrbとなり、更に処理されて信頼距離Cmb、対応受信ビットβpbを形成する。信頼距離Cmbを形成するためコレクターは、各受信信号サンプルβrbとの品質に関する見積、即ち各受信信号サンプルβrbに対する論理1又は論理0の各決定に関する確率的な信頼性の見積をアルゴリズム的に提供する。或る実施例ではソフト最尤シーケンス見積(MLSE)を使い信頼距離を形成する。
MLSE処理が各受信信号サンプルβrb,b=1,2,....,Bに関して行われ、処理されたビットβpb,b=1,2,...,Bが生成される。処理は、ユーザー15からコレクター19までの送信中にバーストが出会う実際の無線チャネル送信の見積であるチャネルモデルに基づいてなされる。チャネルは複素有限インパルス応答(FIR)フィルタとして帯域でモデル化される。
データビットb=1,2,...,B及びチャネルモデルタップtに関するxビットチャネルモデルの処理変数を下記の表1Aに示す。但しt=0,1,.,t,.,T、T=2X−1である。
Figure 0004121561
ミクロダイバーシティを用いる場合、チャネルモデルは各アンテナ毎に導き出され、表1Aのチャネル目標値が計算され、受信バーストサンプルはNaアンテナの各々に対して、受信バーストサンプルが存在するが、それらをバースト中の全サンプル(b=1,2,..,B)に拡大した場合について以下の表1Bで示す。
Figure 0004121561
図16の格子線図は、x=3の場合についてサンプル毎(ビット毎とも呼ばれる)基準で受信サンプルを処理したものを示す。一実施例のGSMシステムの場合、Xは5である。図16の現在の受信ビット(サンプル)βrbは、b−1で指定される先行状態を有する過去ビットβrb-1と共に、bで指定される現在状態を有する。先行状態はb−1及びb−2の記号を含んでいる。図16による処理には、各受信ビットβrb、(b−1,b−2)の先行ステージ、(b,b−1)の現在ステージが関係している。処理の際、処理変数k、m、tが下表2に従って定義される。
Figure 0004121561
表2で、k値は(b,b−1)ステージの現在状態の値、kdはkのデシマル等価値、m値は(b−2)、t値はkd(2x-2)+mである。受信データビットβrb、b=1,2,..,Bを処理データビットβpb、b=1,2,..,Bに変換するビットシーケンシングアルゴリズムを以下のシーケンス1に示す。
シーケンス1
版権 セルラーテレコム社、1997年
(0)ガウス最小偏位(GMSK)信号を二相偏位(BPSK)信号の近似値にコンバートするため、受信バーストBr(GSM実施例の場合)を使ってデローテイトする。
(1)受信バーストBr内の受信トレーニングシーケンスTSrのロケーションを識別するため、記憶された既知のトレーニングシーケンスTSsと受信バーストBrを相関付ける。
(2)xタップを有し[ChMod]*[TSs]=[Tsr]となるxビットチャネルモデルChModを計算する。但し「*」はコンボルーション関数を表す。GSM実施例では、最大の相関値を取り巻くステップ1からの相関値をチャネルモデルとして使うことができる。
(3)シンボル+1と−1に関する長さxシーケンスの2x個の可能な組合せとチャネルタップ値とのドット積により形成される2x個の可能なアウトプットの各々に関し、2x個の複素チャネルモデル目標値tCTを計算し記憶する。
(4)各ビットbに関する転送プロセス。但しb=1,2,...,B−1,B
現在の各状態kについて
2つの先行状態mについて
複素受信サンプルBrb値と対応複素チャネルモデル目標値tCTの間の二乗距離を計算し、関連分岐距離tBMbを計算する。但しt=kd(2x-2)+mである。
関連分岐距離tBMbに、先行状態mの先行経路距離qPMb-1を加え、候補経路距離qPMbを計算する。但しq=2kd(mod2x-1)+mである。
候補経路距離の内の最小値qPMbを、現在状態に関する勝った実際経路距離kDPMbとして選択する。
初期信頼距離kDCMbを候補経路距離qPMb間の差として計算する。
現在状態に関する追跡ベクトル値kDTVPMbとして、現在状態の勝った実際経路距離kDPMbに対応する論理値1又は0を記録する。
信頼距離を更新する。
(5)各ビットbに関する逆方向プロセス。但しb=B,B−1,..,2,1
最も低い経路長さを有する最後の格子から開始し、ステップ(4)で決定され追跡ベクトルkDPMb中に記録された勝った先行状態を使い、状態シーケンスをビットシーケンスの最初まで逆にたどり、処理されたバーストビットβpbを決定する。
xが3で2X=8とするチャネルモデルに関しシーケンス1のビットシークエンシングの例を説明する。但し、各ビットbとT−1=7に関する表1の値を、下表3Aの通りに与える。
Figure 0004121561
ミクロダイバーシティを用いる場合、チャネルモデルは各アンテナ毎に導き出され、表3Aのチャネル目標値が計算され、受信バーストサンプルが各Naアンテナに関して存在するが(受信バーストサンプルがb=1,2,..,61に対して存在する実施例)、それらを以下の表3Bに示す。
Figure 0004121561
各βrbに関するビット毎処理は、分岐距離差異値0BMb1BMb,..,7BMbを決定することで開始され以下のようになる。
Figure 0004121561
式(1A)は各MLSE単一センサイコライザーに対して、図9の実施例で使われる分岐距離計算式である。
表3Bの値を使い、各々のαr1αr2αr3,..,αr61Bに対するビット毎処理が、分岐距離差異値0BMb1BMb,..,7BMbを決定することで開始され以下のようになる。
Figure 0004121561
式(1B)は図10の実施例で使われる分岐距離計算式である。式(1B)でNa=1の場合、式(1B)は式(1A)になる。式(1B)、(1A)で、βrbとCTの値は複素数である。経路距離ベクトルPMb(例で述べた0PMb1PMb2PMb3PMbを含む)は各ビットbに対して決定される。図16の格子は経路距離ベクトルPMbを説明するために使用される。トレーニングシーケンスの決定後、61個の各ビットbは1ビットづつ処理される。但しb=1,2,..,60,61である。各ビットbは各特定の状態に関し論理1又は論理0である。任意のビットbは、シーケンスb−2,b−1,bの一部である先行ビットの後に続く。(b−1,b−2)のステージでの各状態は、転送されたビットb−1,b−2が何であったかに関する仮説に対応する。ステージ(b−1,b−2)からステージ(b,b−1)への移行は、ビットb,b−1,b−2が何であったかに関する仮説を表す。実際上移行はシフトレジスタに出入りするビット移動を表しており、ある種の移行のみが可能である。これらの移行を図16の(b−1,b−2)ステージと(b−1,b)ステージの間の線として示す。図16に示すように、2ビットシーケンス(b−1,b−2)は二進数値00,01,10,11を有することができ、同様に2ビットシーケンス(b,b−1)も2進数値00,01,10,11を有することができる。2ビットシーケンス(b,b−1)の各二進数値00,01,10,11は、可能な2ビットシーケンス(b−1,b−2)の内の異なるものから生じることができ、これらの移行を図16に分岐距離ベクトルBMbに関係する矢印で示す。例えば(b,b−1)状態00は、(b−1,b−2)状態00から分岐距離0BMbでラベル付けされた移行又は(b−1,b−2)状態01から分岐距離1BMbでラベル付けされた移行で生じ得る。この2つの可能な移行の内のどちらの可能性が高いかは、(b−1,b−2)から(b,b−1)への移行に先行する累積経路距離ベクトルPMb-1に従って決定される。例えば、(b,b−1)状態00に関して、(b−1,b−2)状態00は経路距離ベクトル0PMb-1に分岐距離0BMbを加え、(b−1,b−2)状態01は経路距離ベクトル1PMb-1に分岐距離1BMbを加える。2つの可能な移行の内で可能性が高い移行は、先行経路距離と現分岐距離の最小和を有する移行として決定される。例えば(b,b−1)状態00を考えると、2つの可能な移行の内の勝者は(0PMb-10BMb-1)と(1PMb-11BMb-1)の小さい方であり、現在経路距離0PMbはMIN[(0PMb-10BMb-1)と(1PMb-11BMb-1)]となる。同様にビットbの現在経路距離は全て以下の通りとなる。
0PMb=MIN[(0PMb-10BMb),(1PMb-11BMb)]
1PMb=MIN[(2PMb-12BMb),(3PMb-13BMb)]
2PMb=MIN[(0PMb-14BMb),(1PMb-15BMb)] 式(2)
3PMb=MIN[(2PMb-16BMb),(3PMb-17BMb)]
式(2)の最小比較において勝った値の指示値は、ビットbに関して0TVb1TVb2TVb3TVbなる値を有し更にビットb−1に関して0TVb-11TVb-12TVb-13TVb-1なる値を有する追跡ベクトル中に記憶される。例えば現在経路距離0PMbに関し、最小比較値はMIN[(0PMb-10BMb-1),(1PMb-11BMb-1)]である。(0PMb-10BMb-1)が本比較値よりも小さくて勝ちとなる場合、追跡ベクトル0TVbは論理値0を持ち、(1PMb-11BMb-1)が本比較値に勝つ場合、追跡ベクトル0TVbは論理値1を有する。同様にビットbに関する他の各追跡ベクトル1TVb2TVb3TVbは、対応する最小比較値の関数としての論理1又は論理0にセットされる。
bに関し勝った経路と負けた経路との差が、初期信頼距離ベクトルCmbである。例えば初期信頼距離値0Cmbは、[(0PMb-10BMb-1)−(1PMb-11BMb-1)]の絶対値に等しい。初期信頼距離値0Cmb1Cmb2Cmb3Cmbの各々が計算され記憶される。チェイン中の次の初期信頼距離値がチェイン中の以前の初期信頼距離値よりも低い場合、初期信頼距離値は引き続き調整信頼距離値に低減される。
信頼距離値の低減を図17を参照しつつ説明する。図17では説明の都合上、現に処理されたビットbに関し、最小経路距離値0PMbが分岐距離0BMb経由で到達され、追跡ベクトル値0TVbが論理0であると仮定する。先行ビットb−2は、bでの状態が0BMb分岐距離により到達された場合、論理0で、bでの現在状態が1BMb分岐距離により到達された場合、論理1の何れかである。従って0PMb経路距離に到達するには2つの代替逆向きチェインが存在する。
図18では説明の都合上、現に処理されたビットbに関し、経路距離値1PMbが分岐距離2BMb=b経由で到達され、追跡ベクトル値1TVbが論理0であると仮定する。bでの現状態が2BMb=b分岐距離により到達されたのであるから先行ビットb−2は論理0であり、bでの現状態値が3BMb=b分岐距離により到達されたのならば、論理1であったはずである。
図17で説明の都合上、経路距離0PMbへの下側ストリングが分岐距離1BMb=b3BMb=b-16BMb-24BMb=b-31BMb=b-4経由で逆方向に遡るものと仮定する。更に説明の都合上、経路距離0PMbへの上側ストリングが分岐距離0BMb=b0BMb=b-10BMb-20BMb=b-30BMb=b-4経由で逆方向に遡るものと仮定する。図17で仮定した例では、上側ストリングと下側ストリングがb=b−4で交差しているので、チェインがb=b−4で終了していることに注意されたい。
図17、18でbの各値がb,b−1,b−2,b−3,b−4に等しい時の初期信頼距離0Cmb1Cmb2Cmb3Cmbは、0Cmb=b1Cmb=b2Cmb=b3Cmb=b0Cmb=b-11Cmb=b-12Cmb=b-13Cmb=b-10Cmb=b-21Cmb=b-22Cmb=b-23Cmb=b-20Cmb=b-31Cmb=b-32Cmb=b-33Cmb=b-3に指定される。
追跡ベクトル値が各逆方向ストリングに関し同じであるビットの所では、調整信頼距離値は初期信頼距離値と同じ状態である。しかし、追跡ベクトル値がチェイン中の任意の先行ビットに関して反対となる場合、これらのビットに関する信頼距離値は、チェイン中の前記先行ビットに関する低い方の初期信頼性値とチェイン中の現ビットに関する信頼距離値に調整される。例えば図17で2本の交差するチェインを太線で示した所でみると、追跡ベクトル値は先行ビットb−2に関して同じであり(図19で、0TVb=b-21TVb=b-2=0)、先行ビットb−3に関して同じであり(0TVb=b-32TVb=b-3=0)、先行ビットb−1に関して異なっている(0TVb=b-11TVb=b-1)。故に、先行ビットb−1に関する調整信頼距離値0aCmbは、0aCmb=b-1=MIN[0Cmb=b-10Cmb=b]である。図17の例では、チェインがbからb−4まで延びている場合だけについて説明している。一般にチェインの長さは、バーストデータの全長(本例は61ビット)を含む、bの最小値からb−3又はbからb−3より大きい任意の値までの任意の長さにできる。
b=1からb=61の場合のビット毎の処理
図15の信号の各バーストは61ビットのデータシーケンスを2つ含む。これら各バーストは、b=1,2,3,...,61について別々に処理される。式(1)のb=1とβr1に関する特定の例については、分岐距離値は以下の通りに決定される。
Figure 0004121561
b=1では、(b−1,b−2)からの移行に先行する累積経路距離ベクトルPMb-1は存在せず、b=1に関する式(2)は以下の通りになる。
0PM1=MIN[( 0BM1),( 1BM1)]
1PM1=MIN[( 2BM1),( 3BM1)] 式(4)
2PM1=MIN[( 4BM1),( 5BM1)]
3PM1=MIN[( 6BM1),( 7BM1)]
しかし、第一ビットb=1の先行ビットの値は、それらがトレーニングシーケンスの一部であるので既知である。説明の都合上b=1に関して、(b−1)=1、(b−2)=0と仮定する。この場合、式(4)と図16から、(b−1,b−2)のステージのみを考慮すればよく、式(4)は以下の通りになる。
1PM1=MIN[( 2BM1),( 3BM1)]
3PM1=MIN[( 6BM1),( 7BM1)] 式(5)
仮定した値から、2BM1のみが可能な分岐距離であり、3BM1との最小比較が必要なく、経路距離は1PM12BM1であることが分かる。仮定した値から、又6BM1のみが可能な分岐距離であり、7BM1との最小比較が必要なく、経路距離は3PM16BM1であることが分かる。b=1に関し、追跡ベクトル値、信頼距離値は必要ない。
b=2に関し、分岐距離は以下のように計算される。
Figure 0004121561
式(2)で示されるb=2に関し(b−1,b−2)からの移行に先行する累積経路距離ベクトルを使うと、b=2に関する式(3)は以下の通りになる。
0PM1=MIN[(0BM2),(1PM11BM1)]
1PM1=MIN[(2BM2),(3PM13BM1)] 式(7)
2PM1=MIN[(4BM2),(1PM15BM1)]
3PM1=MIN[(6BM2),(3PM17BM1)]
仮定した値から、0BM22BM24BM26BM2は不可能であり、式(7)の最小値決定は何れも必要でないことが分かる。従って経路距離は0PM21PM11BM21PM23PM13BM22PM21PM15BM23PM23PM17BM2として直接セットされる。b=2に関し、追跡ベクトル値、信頼距離値は必要ない。
βr3に関し、以下のようになる。
Figure 0004121561
(b−1,b−2)からの移行に先行する累積経路距離ベクトルPMb-1は、式(7)に関連して上記で示すようにb=3に関して存在し、b=3に関する式(2)は以下の通りになる。
0PM3=MIN[(0PM20BM2),(1PM21BM3)]
1PM3=MIN[(2PM22BM2),(3PM23BM3)]
2PM3=MIN[(0PM24BM2),(1PM25BM3)] 式(9)
3PM3=MIN[(2PM26BM2),(3PM27BM3)]
式(9)の経路距離に加え、各追跡ベクトル値0TV31TV32TV33TV3、及び信頼距離値0Cm31Cm32Cm33Cm3が記憶される。b=3に関し追跡ベクトル値TV3は、シーケンス中の第一ビットに対して行われるビット決定に言及していることに注意されたい、一般に追跡ベクトル値TVbは、現在のステージbからx−1ビットだけ戻ったステージでの暫定ビット決定に言及している。同様な処理がb=3からb=61まで続いて行われる。b=61に関しては、
Figure 0004121561
b=3,4,...,61に関する全追跡ベクトルTVbが計算されると、追跡ベクトルに関する逆方向スキャンが行われ各ビットbに関する論理1又は論理0が決定され、βp61,βp60,βp59,...βp2,βp1が形成される。
逆方向処理――図20及び図21
図20は、図17の例を仮定しb=61,60,...,59のビット値を示している。説明の都合上更に、図15との関連で示したようにb=61とb=60の最後の2ビットは0であることが分かっていると仮定する。従って次のビットb=59に関する決定は、追跡ベクトル値0TV61を参照して行われる。先に記したように、各ステップbで決定される追跡ベクトルはx−1ビットだけ以前のビットに関するビット決定に言及しており、本例ではx=3である。逆方向処理を図21に示すように、b=3まで継続すると、逆トレースした場合の各状態kDのb=59,...,1に関する全ビット値が決定され、勝った先行状態は現在の追跡ベクトル値、kDTVbで決定される。但し、kD(b-1)=(2kDb)mod2x-1kDTVbである。
ミクロダイバーシティとマクロダイバーシティの連結--図22
図22にミクロダイバーシティとマクロダイバーシティの連結が、図11−14を要約した形のブロック図で表されている。図22のコレクター45−1,...,45−Ncは、図11のコレクターと同じである。Nc個のコレクターは複数のユーザーの各々からの逆方向チャネル通信に関するNc個の別々の表示を形成するが、ユーザー15−1を代表とするNc個の表示の各々は、各信号処理グループ42−1,...,42−Ncにおけるミクロダイバーシティ連結の結果として生成される。信号処理グループ42−1,...,42−Ncからのミクロダイバーシティ連結により、データバーストと信頼距離ベクトルのペア[1P1CM],..,[NcPNcCM]が生成され、これらのペアはインタフェイスユニット46−1,..,46−Ncによりアグリゲーター17−1のインタフェイスユニット65−1,..,65−Ncへ転送される。インタフェイスユニット65−1,..,65−Ncは順次、データバーストと信頼距離ベクトルのペア[1P1CM],..,[NcPNcCM]を、マクロ連結のための信号プロセッサ62へのインプットとして転送する。マクロ連結されたアウトプットは最終的なバーストBfと最終的な信頼距離ベクトルCMfである。
品質距離に基づく連結
図22のアグリゲーター17−1は、ユーザー15−1,..,15−Uの内の同じ特定ユーザーに関する逆方向チャネル信号を表す複数のバースト1P,..,qP,..,NcPを受信し、それら信号を品質距離に基づき連結する。代表的バーストQPといった各バーストは、信頼距離QCm1QCm2,..,QCmb,..,QCmBを有するデータビットQβP1QβP2,..,QβPb,..,QβPBを含んでいる。各信頼距離QCmb,は、QPの形式の数で表され、QPは通常2バイトデータで表され、(−a)<QP<(+a)であり振幅aはQPのレンジを示す。Υが信頼距離のビットの数に等しい場合、a=2Υ-1である。正の大きな信頼距離値は、QPが二進数の1であることの信頼性が高いことを示す。負の大きな信頼距離値は、QPが二進数の0であることの信頼性が高いことを示す。上述実施例の場合、論理1と論理0はQPの符号で表され、正符号なら1、負符号なら0になる。更に一般化すると、信頼距離QCm1QCm2,..,QCmb,..,QCmBはバーストのQPビットの各々に関し、符号付の数、Q1Q2,..,Qb,..,QBで表される。
各ビットのNc個の表示1βPb2βPb,..,NcβPbが、各ビットの信頼距離1CMb1CMb,..,NcCMbで生成され、各々が数値1b2b,..,Ncbで計測され、各αbが(−α)と(+α)の間にある実施例の場合、各ビットbの平均アグリゲート信頼距離は以下の通りとなる。
Figure 0004121561
コレクターの数Ncが3に等しい場合、一つのビットbに関する計算は以下の通りとなる。
Figure 0004121561
式(13)の信頼距離連結が有用なのは、ソフトデシジョン情報がデータの各ビットに関して利用できる場合で、例えば3つの空間的に異なるアンテナを有する1つのコレクターにおけるミクロダイバーシティがこれに当たる。例えば図7のコレクターを見るとミクロダイバーシティは、Naを3とし空間的に異なった3つのアンテナ48−1,48−2,48−3で達成される。数値例は以下の通りになる。
Figure 0004121561
本例では信頼距離1b2b(経路1と経路2)の負の値が0のビットを示しているが、正の値を有する信頼距離3b(経路3)が正のマグニチュードを有する1ビットを示し、本マグニチュードは信頼距離1b2bの負のマグニチュードを充分上回るだけ大きい。
各ビットのNc個の表示1βPb2βPb,..,NcβPbが、信頼距離1CMb1CMb,..,NcCMbで生成され、各々が数値1b2b,..,Ncbで計測され、各cbは(−a)と(+a)の間にあり、各ビットの重み値をαbとする実施例の場合、各ビットbの平均アグリゲート信頼距離aggbは以下の通りとなる。
Figure 0004121561
本発明を特に好適実施例について述べたが、当業者には、形式と詳細に関する種々の変更が本発明の範囲から逸脱することなく可能であることが理解頂けるであろう。

Claims (61)

  1. 複数のチャネルを有する通信システムにおいて、
    ユーザーチャネルでユーザー信号を送信するための複数のユーザー(15)と、
    マクロダイバース位置に分散配置された複数のマクロダイバースコレクター手段(19)であって、前記コレクター手段(19)のそれぞれは、個々に前記ユーザー信号を受信して前記複数のユーザー(15)毎に複数のマイクロダイバース受信信号を提供するための複数のマイクロダイバーシティ受信機を含んでいるコレクター受信機手段(41)と、前記複数のユーザー(15)に対応するコレクター信号を作り出すために前記受信信号を処理するためのコレクター処理手段(42)と、前記コレクター信号を転送するためのコレクター転送手段(46)とを含む複数のマクロダイバースコレクター手段(19)と、
    転送されるコレクター信号を連結するためのアグリゲーター手段(17)と、を備えており
    前記コレクター処理手段(42)は、マイクロダイバース受信信号を表すデータビットのシーケンスを含み、且つ前記複数のユーザー毎に前記データビットに対応する確率的信頼性を含むコレクター信号を作り出すために、前記マイクロダイバース受信信号を処理し、
    前記コレクター転送手段(46)は、前記複数のユーザー(15)毎にデータビットのシーケンス及び確率的信頼性を含前記コレクター信号を転送し、前記アグリゲーター手段(17)は、前記複数のマクロダイバースコレクター手段(19)からの前記確率的信頼性に基づいて前記データビットを前記複数のユーザー(15)毎に連結し、前記複数のユーザー(15)毎のユーザー信号を表すデータビットの最終的シーケンスを形成し、
    これによって、マイクロダイバース及びマクロダイバースの両方の連結がデータビットの前記最終的シーケンスを形成するのに用いられることを特徴とする通信システム。
  2. 前記コレクター処理手段(42)が、前記マイクロダイバース受信信号を処理するためのマルチセンサーイコライザーマイクロコンバイナーを含んでいることを特徴とする、上記請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記コレクター処理手段(42)が、前記マイクロダイバース受信信号毎に1つづつのシングルセンサーイコライザーを複数器有するマイクロコンバイナーと、前記コレクター信号を生成するために前記シングルセンサーイコライザー各々からのアウトプットを連結するためのステージコンバイナーとを含むことを特徴とする、上記請求項1に記載の通信システム。
  4. 受信バーストのシーケンスを生み出すために前記ユーザー信号が処理され、しかも前記コレクター処理手段(42)は前記の確率的信頼性を形成するためにソフト最尤シーケンス見積を使用することを特徴とする、上記請求項1に記載の通信システム。
  5. 前記コレクター処理手段(42)が、バーストサンプルβrbを有する前記受信バーストをxビットチャネルモデルに基づき処理し、b=1,2,...,Bであり、チャネルモデルは各々タップtを有し、t=0,1,...,T、且つT=2x−1であり、前記ユーザー信号毎に1つのチャネルモデルがあり、各チャネルモデルはチャネル目標値0CT,1CT,2CT,...,TCTを伴う前記ユーザー信号それぞれについての実際の送信チャネルの見積であることを特徴とする、上記請求項4に記載の通信システム。
  6. 前記コレクター処理手段(42)が、前記受信バーストと前記チャネル目標値に基づき作動し、且つ分岐距離値0BMb1BMb,..,tBMb,..,TBMbを生成するための手段と、経路距離値0PMb1PMb,..,tPMb,..,(T+1)/2BMbを生成するための手段と、追跡ベクトル値0TVb1TVb,..,tTVb,..,(T+1)/2TVbを生成するための手段と、確率的信頼性の0Cmb1Cmb,..,tCmb,..,(T+1)/2Cmbを生成するための手段と、処理されたバーストビットβp1,βp2,βp3,..,βpb,..,βpBを生成するための手段とを含むことを特徴とする、上記請求項5に記載の通信システム。
  7. 前記コレクター処理手段(42)が、b=1,2,..,Bとしチャネル目標値0CT,1CT,2CT,...,TCTとするとき、バーストサンプルβrbを有する受信バースト毎に、現在のビットb、1つ前のビットb−1、2つ前のビットb−2等、(b−(x−1))まで、分岐距離差異値0BMrb1BMrb,..,TBMrbを以下
    Figure 0004121561
    のように決めることにより1ビットずつ処理を実行することを特徴とする、上記請求項6に記載の通信システム。
  8. 前記コレクター処理手段(42)がバーストサンプルαβrbを有する前記受信バーストを処理するが、b=1,2,...,B、α=1,2,...,Na、Naはxビットチャネルモデルに基づくダイバーシティ受信機の数であり、各チャネルモデルはタップtを有し、t=0,1,...,T、且つT=2x−1であり、前記ユーザー信号それぞれにつき1個ずつNa個のチャネルモデルがあり、各チャネルモデルは、各ユーザー信号1,2,...,α,...Na毎に以下のようなチャンネル目標値を伴う前記ユーザー信号それぞれについての実際の送信チャンネルの見積であり、
    Figure 0004121561
    ここに受信バーストサンプルは以下のように
    Figure 0004121561
    であることを特徴とする、上記請求項4に記載の通信システム。
  9. 前記コレクター処理手段(42)が、b=1,2,..,Bとしチャネル目標値0CT,1CT,2CT,...,TCTとするとき、受信バーストサンプルβrb毎に、現在のビットb、1つ前のビットb−1、2つ前のビットb−2等(b−(x−1))まで、分岐距離差異値0BMrb1BMrb,..,TBMrbを以下
    Figure 0004121561
    のように決めることにより1ビットずつ処理を実行することを特徴とする、上記請求項8に記載の通信システム。
  10. aが2に等しいことを特徴とする上記請求項9に記載の通信システム。
  11. 前記アグリゲーター手段(17)が、複数のユーザー(15)の各々について、2つ或はそれ以上の前記マイクロダイバースコレクター信号からの前記確率的信頼性を連結して、連結された確率的信頼性に基づき、データビットの前記シーケンスの各ビット毎に論理1又は論理0値を形成することを特徴とする、上記請求項1に記載の通信システム。
  12. 前記アグリゲーター手段(17)が、Nc個の前記コレクター手段(19)から、個々の信号が各ビット毎に確率的信頼性αbを有する、そのようなNc個のマクロダイバースコレクター信号を受信し、平均確率的信頼性 aggbを以下
    Figure 0004121561
    のように形成するために前記確率的信頼性値を連結することを特徴とする、上記請求項11に記載の通信システム。
  13. 前記アグリゲーター手段(17)が、Nc個の前記コレクター手段(19)から、個々の信号が各ビット毎に確率的信頼性αbを有し、且つ個々の信号が各ビット毎に重み因数αbを有する、そのようなNc個のマクロダイバースコレクター信号を受信し、平均確率的信頼性 aggbを以下
    Figure 0004121561
    のように形成するために前記確率的信頼性値を連結することを特徴とする、上記請求項11に記載の通信システム。
  14. 前記確率的信頼性が数「c」で表され、ここに(−a)<c<(+a)で、aはcについての範囲を表示するために1つ又はそれ以上のバイトにより表される振幅であることを特徴とする、上記請求項11に記載の通信システム。
  15. 前記コレクター処理手段(42)が、受信ユーザー信号の特性を計測する計測信号を提供するための信号計測手段(54)を含んでおり、前記アグリゲーター手段(17)が、前記コレクター信号の何れが連結されるのかを制御するための前記計測信号を受信するための計測プロセッサ手段(91)を含んでいることを特徴とする、上記請求項1に記載の通信システム。
  16. 前記信号計測手段(54)がパワーを確定し、前記計測信号が受信ユーザー信号のパワーを表すことを特徴とする、上記請求項15に記載の通信システム。
  17. 前記コレクター処理手段(42)が、前記ユーザー信号毎にそれぞれ実際の送信チャネルの減衰見積を有するチャネルモデルを生成するためのチャネルモデル生成手段を含み、前記信号計測手段(54)が、パワーを前記減衰見積の関数として求めることを特徴とする、上記請求項16に記載の通信システム。
  18. 前記アグリゲーター手段(17)が、2つ或はそれ以上の前記マクロダイバースコレクター信号からの前記確率的信頼性を連結するためのマクロダイバーシティコンバイナーユニット(73)を有する信号プロセッサ(62)を含み、連結された確率的信頼性に基づき、データビットの前記シーケンスの各ビット毎に論理1又は論理0値を形成することを特徴とする、上記請求項1に記載の通信システム。
  19. 前記信号プロセッサ(62)が、デインターリーバー(74)、デコンボリューションユニット(75)、ブロックデコーダ(85)を含むことを特徴とする、上記請求項18に記載の通信システム。
  20. 前記アグリゲーター手段(17)が、連結された確率的信頼性に基づき、データビットの前記シーケンスの各ビット毎に論理1又は論理0値を形成するために、2つ或はそれ以上の前記マクロダイバースコレクター信号からの前記確率的信頼性を連結するためのマクロダイバーシティコンバイナーユニット(73)を複数個と、マクロダイバーシティコンバイナーユニット(73)の別のユニットに対するインプットのためにマクロダイバースコレクター信号の別の信号を選択するための第1セレクタ手段(93)と、データビットの前記最終的シーケンスを形成するために、マクロダイバーシティコンバイナーユニット(73)からのアウトプットの内の1つを選択するための第2セレクタ手段(95)とを有するアグリゲーター信号プロセッサを含むことを特徴とする、上記請求項1に記載の通信システム。
  21. 前記信号プロセッサ(62)がマクロダイバーシティコンバイナー(73)、デインターリーバー(74)、デコンボリューションユニット(75)、及びブロックデコーダ(85)を含むことを特徴とする、上記請求項20に記載の通信システム。
  22. 前記コレクター処理手段(42)が、受信ユーザー信号の特性を計測する計測信号を提供するための信号計測手段(54)を含み、且つ前記アグリゲーター手段(17)が、前記コレクター信号の何れを連結するかを制御するための計測制御信号を提供するために前記計測信号を受信するための計測プロセッサ手段(91)と、各々が、前記連結された確率的信頼性に基づき、データビットの前記シーケンスの各ビット毎に論理1又は論理0値を形成するため、2つ或はそれ以上の前記マクロダイバースコレクター信号からの前記確率的信頼性を連結するためのマクロダイバーシティコンバイナーユニットであるユニットのグループ(99)であって、しかもマクロダイバーシティコンバイナーユニット(99)の各々が、データアウトプットを提供するためのマクロダイバーシティコンバイナー(73)、デインターリーバー(74)、デコンボリューションユニット(75)、及びブロックデコーダ(85)を含む、そのようなマクロダイバーシティコンバイナーユニットグループ複数個と、マクロダイバーシティコンバイナーユニットグループ(99)の別のグループに対するインプットのためにマクロダイバースコレクター信号の別の信号を選択するための前記計測制御信号に応答する第1セレクタ手段(93)と、前記データアウトプットの内の1つをデータビットの前記最終的シーケンスとして選択するための第2セレクタ手段(95)とを含んでいるアグリゲーター信号プロセッサ手段(62)を含むことを特徴とする、上記請求項1に記載の通信システム。
  23. 前記マクロダイバーシティコンバイナーユニットグループ(99)のそれぞれにおける前記ブロックデコーダ(85)がフレーム削除信号を提供し、前記第2セレクタ手段(95)がフレーム削除信号と無関係に前記データアウトプットの内の1つを選択することを特徴とする、上記請求項22に記載の通信システム。
  24. 前記コレクター手段(19)のそれぞれが、前記コレクター信号用のコレクタータイムスタンプを提供するための制御手段(50)を更に含むことを特徴とする、上記請求項1に記載の通信システム。
  25. 前記アグリゲーター手段(17)が、前記コレクター手段(19)のそれぞれから受信されたタイムスタンプに基づき、前記コレクター手段(19)の別のコレクターからのコレクター信号を整列させるための手段を含むことを特徴とする、上記請求項24に記載の通信システム。
  26. 前記複数のチャネルは、複数の順方向チャネル通信並びに複数の対応する逆方向チャネル通信を有しており、
    前記複数のユーザー(15)がブロードキャスターゾーン内に存在し、前記ユーザーの各々は、異なるユーザー順方向チャネル信号を受信するためのユーザー受信器手段と、ユーザー逆方向チャネルでユーザー逆方向チャネル信号を同報通信するためのユーザー送信器手段とを含んでおり、前記複数のユーザー(15)は複数の別々のユーザー逆方向チャネルから形成される複合信号を提供し、
    前記複数のマクロダイバースコレクター手段(19)は、ブロードキャスターゾーン近くのマクロダイバース位置に分散配置され、
    前記通信システムは、さらに、ゾーンマネジャーであって、前記複数のユーザー順方向チャネル信号をブロードキャスター範囲上で前記ブロードキャスターゾーンの前記ユーザー(15)に同報通信するためのブロードキャスター送信機を有するブロードキャスター手段を含んでいる、そのようなゾーンマネジャ手段を含むことを特徴とする上記請求項1に記載の通信システム。
  27. 前記コレクター処理手段(42)が、前記マイクロダイバース受信信号を処理するためのマルチセンサーイコライザーマイクロコンバイナーを含むことを特徴とする、上記請求項26に記載の通信システム。
  28. 前記コレクター処理手段(42)が、前記マイクロダイバース受信信号毎に1器のシングルセンサーイコライザー複数器と、前記コレクター信号を形成するために前記シングルセンサーイコライザーの各々からのアウトプットを連結するための1つのステージコンバイナーとを含んでいることを特徴とする、上記請求項26に記載の通信システム。
  29. 前記ユーザー信号が、受信バーストのシーケンスを生み出すために処理され、前記コレクター処理手段(42)が、前記確率的信頼性を形成するために、ソフト最尤シーケンス見積を使用することを特徴とする、上記請求項26に記載の通信システム。
  30. 前記コレクター処理手段(42)が、前記受信バーストを処理するが、前記受信バーストはxビットチャネルモデルに基づきb=1,2,...,Bであるバーストサンプルβrbを持ち、各チャネルモデルはタップtを有し、ここにt=0,1,...,T、且つT=2x−1であり、前記ユーザー信号のそれぞれにつき1つのチャネルモデルがあり、各チャネルモデルは各々チャネル目標値0CT,1CT,...,tCT,...,TCTを持つ前記ユーザー信号毎の実際の送信チャネルの見積であることを特徴とする、上記請求項29に記載の通信システム。
  31. 前記コレクター処理手段(42)が、前記受信バーストと前記チャネル目標値に基づき作動し、且つ分岐距離値0BMb1BMb,..,tBMb,..,TBMbを生成するための手段と、経路距離値0PMb1PMb,..,tPMb,..,(T+1)/2BMbを生成するための手段と、追跡ベクトル値0TVb1TVb,..,tTVb,..,(T+1)/2TVbを生成するための手段と、確率的信頼性0Cmb1Cmb,..,tCmb,..,(T+1)/2Cmbを生成するための手段と、バーストビットβp1,βp2,βp3,..,βpb,..,βpBを伴う処理されたバーストを生成するための手段とを含むことを特徴とする、上記請求項30に記載の通信システム。
  32. 前記コレクター処理手段(42)が、b=1,2,..,Bとし、チャネル目標値0CT,1CT,2CT,...,TCTとするとき、バーストサンプルβrbを有する受信バースト毎に、現在のビットb、1つ前のビットb−1、2つ前のビットb−2等、(b−(x−1))まで、分岐距離差異値0BMrb1BMrb,..,TBMrbを以下
    Figure 0004121561
    のように決めることにより1ビットずつ処理を実行することを特徴とする、上記請求項31に記載の通信システム。
  33. 前記コレクター処理手段(42)がバーストサンプルαβrbを有する前記受信バーストを処理するが、b=1,2,...,B、α=1,2,...,Na、Naはxビットチャネルモデルに基づくダイバーシティ受信機の数であり、各チャネルモデルはタップtを有し、t=0,1,...,T、且つT=2x−1であり、前記ユーザー信号それぞれにつき1個ずつNa個のチャネルモデルがあり、各チャネルモデルは、各ユーザー信号1,2,...,α,...Na毎に以下のようなチャンネル目標値を伴う前記ユーザー信号それぞれについての実際の送信チャンネルの見積であり、
    Figure 0004121561
    ここに受信バーストサンプルは以下のように
    Figure 0004121561
    であることを特徴とする、上記請求項29に記載の通信システム。
  34. 前記コレクター処理手段(42)が、b=1,2,..,Bとし、チャネル目標値0CT,1CT,2CT,...,TCTとするとき、受信バーストサンプルβrb毎に、現在のビットb、1つ前のビットb−1、2つ前のビットb−2等(b−(x−1))まで、分岐距離差異値0BMrb1BMrb,..,TBMrbを以下
    Figure 0004121561
    のように決めることにより1ビットずつ処理を実行することを特徴とする、上記請求項33に記載の通信システム。
  35. aが2に等しいことを特徴とする、上記請求項34に記載の通信システム。
  36. 前記アグリゲーター手段(17)が、複数のユーザー(15)の各々について、2つ或はそれ以上の前記マイクロダイバースコレクター信号からの前記確率的信頼性を連結して、連結された確率的信頼性に基づき、データビットの前記シーケンスの各ビット毎に論理1又は論理0値を形成することを特徴とする、上記請求項26に記載の通信システム。
  37. 前記アグリゲーター手段(17)が、Nc個の前記コレクター手段(19)から、個々の信号が各ビット毎に確率的信頼性αbを有する、そのようなNc個のマクロダイバースコレクター信号を受信し、平均確率的信頼性 aggbを以下
    Figure 0004121561
    のように形成するために前記確率的信頼性値を連結することを特徴とする、上記請求項36に記載の通信システム。
  38. 前記アグリゲーター手段(17)が、Nc個の前記コレクター手段(19)から、個々の信号が各ビット毎に確率的信頼性αbを有し、且つ個々の信号が各ビット毎に重み因数αbを有する、そのようなNc個のマクロダイバースコレクター信号を受信し、平均確率的信頼性 aggbを以下
    Figure 0004121561
    のように形成するために前記確率的信頼性値を連結することを特徴とする、上記請求項36に記載の通信システム。
  39. 前記確率的信頼性が数「c」で表され、ここに(−a)<c<(+a)で、aはcについての範囲を表示するために1つ又はそれ以上のバイトにより表される振幅であることを特徴とする、上記請求項36に記載の通信システム。
  40. 前記コレクター処理手段(42)が、受信ユーザー信号の特性を計測する計測信号を提供するための信号計測手段(54)を含んでおり、前記アグリゲーター手段(17)が、前記コレクター信号の何れが連結されるのかを制御するための前記計測信号を受信するための計測プロセッサ手段(91)を含んでいることを特徴とする、上記請求項26に記載の通信システム。
  41. 前記信号計測手段(54)がパワーを計測し、前記計測信号が受信ユーザー信号のパワーを表すことを特徴とする、上記請求項40に記載の通信システム。
  42. 前記アグリゲーター手段(17)が、2つ或はそれ以上の前記マクロダイバースコレクター信号からの前記確率的信頼性を連結するためのマクロダイバーシティコンバイナーユニット(73)を有する信号プロセッサ(62)を含み、連結された確率的信頼性に基づき、データビットの前記シーケンスの各ビット毎に論理1又は論理0値を形成することを特徴とする、上記請求項26に記載の通信システム。
  43. 前記信号プロセッサ(62)が、デインターリーバー(74)、デコンボリューションユニット(75)、ブロックデコーダ(85)を含むことを特徴とする、上記請求項42に記載の通信システム。
  44. 前記アグリゲーター手段(17)が、連結された確率的信頼性に基づき、データビットの前記シーケンスの各ビット毎に論理1又は論理0値を形成するために、2つ或はそれ以上の前記マクロダイバースコレクター信号からの前記確率的信頼性を連結するためのマクロダイバーシティコンバイナーユニット(73)を複数個と、マクロダイバーシティコンバイナーユニット(73)の別のユニットに対するインプットのためにマクロダイバースコレクター信号の別の信号を選択するための第1セレクタ手段(93)と、データビットの前記最終的シーケンスを形成するために、マクロダイバーシティコンバイナーユニット(73)からのアウトプットの内の1つを選択するための第2セレクタ手段(95)とを有するアグリゲーター信号プロセッサ(62)を含むことを特徴とする、上記請求項26に記載の通信システム。
  45. 前記信号プロセッサ(62)がマクロダイバーシティコンバイナー(73)、デインターリーバー(74)、デコンボリューションユニット(75)、及びブロックデコーダ(85)を含むことを特徴とする、上記請求項44に記載の通信システム。
  46. 前記コレクター処理手段(42)が、受信ユーザー信号の特性を計測する計測信号を提供するための信号計測手段(54)を含み、且つ前記アグリゲーター手段(17)が、前記コレクター信号の何れを連結するかを制御するための計測制御信号を提供するために前記計測信号を受信するための計測プロセッサ手段(91)と、各々が、前記連結された確率的信頼性に基づき、データビットの前記シーケンスの各ビット毎に論理1又は論理0値を形成するため、2つ或はそれ以上の前記マクロダイバースコレクター信号からの前記確率的信頼性を連結するためのマクロダイバーシティコンバイナーユニットであるユニットのグループ(99)であって、しかもマクロダイバーシティコンバイナーユニット(99)の各々が、データアウトプットを提供するためのマクロダイバーシティコンバイナー(73)、デインターリーバー(74)、デコンボリューションユニット(75)、及びブロックデコーダ(85)を含む、そのようなマクロダイバーシティコンバイナーユニットグループ(99)複数個と、マクロダイバーシティコンバイナーユニットグループ(99)の別のグループに対するインプットのためにマクロダイバースコレクター信号の別の信号を選択するための前記計測制御信号に応答する第1セレクタ手段(93)と、前記データアウトプットの内の1つをデータビットの前記最終的シーケンスとして選択するための第2セレクタ手段(95)とを含んでいるアグリゲーター信号プロセッサ手段(62)を含むことを特徴とする、上記請求項26に記載の通信システム。
  47. 前記マクロダイバーシティコンバイナーユニットグループ(99)のそれぞれにおける前記ブロックデコーダ(85)がフレーム削除信号を提供し、前記第2セレクタ手段(95)がフレーム削除信号と無関係に前記データアウトプットの内の1つを選択することを特徴とする、上記請求項46に記載の通信システム。
  48. 前記コレクター手段(19)のそれぞれが、前記コレクター信号用のコレクタータイムスタンプを提供するための制御手段(50)を更に含むことを特徴とする、上記請求項26に記載の通信システム。
  49. 前記アグリゲーター手段(17)が、前記コレクター手段(19)のそれぞれから受信されたタイムスタンプに基づき、前記コレクター手段(19)の別のコレクターからのコレクター信号を整列させるための手段を含むことを特徴とする、上記請求項48に記載の通信システム。
  50. 前記複数のチャネルが、複数の順方向チャネル通信並びに複数の対応する逆方向チャネル通信を有する通信システムであって、
    前記複数のユーザー(15)がブロードキャスターゾーン内に存在し、前記ユーザー(15)の各々は、異なるユーザー順方向チャネル信号を受信するためのユーザー受信器手段と、ユーザー逆方向チャネルでユーザー逆方向チャネル信号を同報通信するためのユーザー送信器手段とを含んでおり、
    前記複数のユーザー(15)は複数の別々のユーザー逆方向チャネルから形成される複合信号を提供し、
    複数のマクロダイバースコレクター手段は、前記ブロードキャスターゾーン近くのマクロダイバース位置に分散配置され、
    前記通信システムは、前記複数のユーザー順方向チャネル信号をブロードキャスター範囲上で前記ブロードキャスターゾーンの前記ユーザー(15)に同報通信するためのブロードキャスター送信機を含んでいるブロードキャスター手段と、前記複数のユーザー(15)の内の特定ユーザーから逆方向チャネル信号を受信するための、コレクターグループ内の前記複数のコレクター手段(19)の中からあるコレクター手段を選択するための制御手段(14)と、を含み、
    アグリゲーター手段は、前記複数のユーザー(15)の内の前記特定ユーザーの各々に対してのユーザー信号を表すデータビットの前記最終的シーケンスを形成するために、前記複数のユーザー(15)の内の前記特定ユーザーの各々につき、前記コレクターグループの前記複数のマクロダイバースコレクター手段(19)からの前記コレクター信号を連結することを特徴とする上記請求項1に記載の通信システム。
  51. 前記コレクター処理手段(42)が、前記マイクロダイバース受信信号を処理するためのマルチセンサーイコライザーマイクロコンバイナーを含むことを特徴とする、上記請求項50に記載の通信システム。
  52. 前記コレクター処理手段(42)が、前記マイクロダイバース受信信号毎に1器のシングルセンサーイコライザー複数器と、前記コレクター信号を形成するために前記シングルセンサーイコライザーの各々からのアウトプットを連結するための1つのステージコンバイナーとを含んでいることを特徴とする、上記請求項50に記載の通信システム。
  53. 時間同期化信号を送信するためのマスタータイム送信機を更に含み、且つ前記コレクター手段(19)のそれぞれが、前記コレクター信号に関係するコレクタータイムスタンプを提供するために、前記時間同期化信号に応答する時間制御手段(50)を更に含むことを特徴とする、上記請求項50に記載の通信システム。
  54. 前記アグリゲーター手段(17)が、前記コレクター手段(19)のそれぞれから受信されたタイムスタンプに基づき、前記コレクター手段(19)の別のコレクターからのコレクター信号を整列させるための手段を含むことを特徴とする、上記請求項53に記載の通信システム。
  55. 通信システムであって、
    前記複数のチャネルは、複数の順方向チャネル通信及び複数の対応する逆方向チャネル通信を有し、
    前記複数のユーザー(15)が複数のブロードキャスターゾーン内に存在し、前記ユーザー(15)の各々は、異なるユーザー順方向チャネル信号を受信するためのユーザー受信器手段と、ユーザー逆方向チャネルでユーザー逆方向チャネル信号を同報通信するためのユーザー送信器手段とを含んでおり、前記複数のユーザー(15)は複数の別々のユーザー逆方向チャネルから形成される複合信号を提供し、
    前記システムは、数Nbm個のブロードキャスター手段であって、それぞれは前記複数のユーザー順方向チャネル信号をブロードキャスター範囲に亘って前記ブロードキャスターゾーンの1つのユーザー(15)へと同報通信するためのブロードキャスター送信機を含んでいる、そのようなNbm個のブロードキャスター手段と、前記ブロードキャスターゾーン近くのマクロダイバース位置に分散配置された数Nc個の前記コレクター手段(19)であって、コレクター手段(19)の数Ncはブロードキャスター手段の数Nbmよりも大きい、そのようなNc個のコレクター手段と、を含み、
    前記アグリゲーター手段(17)は、前記ユーザー(15)についてのユーザー信号を表すデータビットの前記最終的シーケンスを形成するために、前記コレクターグループ内の前記コレクター手段(19)からの、ユーザー(15)の内の特定ユーザーの前記各ユーザーについての前記マクロダイバースコレクター信号を連結することを特徴とする上記請求項1に記載の通信システム。
  56. 前記複数のユーザー(15)の内の特定ユーザーからの逆方向チャネル信号を受信するために、コレクターグループ内の前記複数のコレクター手段(19)の内のある手段を選択するための制御手段(14)を含み、且つ前記アグリゲーター手段(17)が、前記複数のユーザー(15)の内の前記特定ユーザーの各々について、前記コレクターグループ内の前記複数のマクロダイバースコレクター手段(19)からの前記コレクター信号を連結することを特徴とする、上記請求項55に記載の通信システム。
  57. 前記コレクター処理手段(42)が、前記マイクロダイバース受信信号を処理するためのマルチセンサーイコライザーマイクロコンバイナーを含むことを特徴とする、上記請求項55に記載の通信システム。
  58. 前記コレクター処理手段(42)が、前記マイクロダイバース受信信号毎に1器のシングルセンサーイコライザー複数器と、前記コレクター信号を形成するために前記シングルセンサーイコライザーの各々からのアウトプットを連結するための1つのステージコンバイナーとを含んでいることを特徴とする、上記請求項55に記載の通信システム。
  59. 時間同期化信号を送信するためのマスタータイム送信機を更に含み、且つ前記コレクター手段(19)のそれぞれが、前記コレクター信号に関係するコレクタータイムスタンプを提供するために、前記時間同期化信号に応答する時間制御手段(50)を更に含むことを特徴とする、上記請求項55に記載の通信システム。
  60. 前記アグリゲーター手段(17)が、前記コレクター手段(19)のそれぞれから受信されたタイムスタンプに基づき、前記コレクター手段(19)の別のコレクターからのコレクター信号を整列させるための手段を含むことを特徴とする、上記請求項59に記載の通信システム。
  61. 前記アグリゲーター手段(17)は、データビットのシーケンス用のチャネル目標値を生成するためのチャネルモデル生成手段と、コレクター信号からデータビットのシーケンスを生成するためのデータビット生成手段と、前記複数ユーザー(15)の各々についてのユーザー信号を表すデータビットの最終的なシーケンスを形成するために、前記データビットのシーケンスと前記目標値を処理するための処理手段とを含むことを特徴とする、上記請求項1に記載の通信システム。
JP53588798A 1997-02-14 1998-02-11 ディジタル信号に関してアグリゲーションを用いる無線通信のための方法及び装置 Expired - Lifetime JP4121561B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/801,711 US6192038B1 (en) 1995-10-18 1997-02-14 Method and apparatus for wireless communication employing aggregation for digital signals
US08/801,711 1997-02-14
PCT/US1998/002689 WO1998036509A1 (en) 1997-02-14 1998-02-11 Method and apparatus for wireless communication employing aggregation for digital signals

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001522547A JP2001522547A (ja) 2001-11-13
JP4121561B2 true JP4121561B2 (ja) 2008-07-23

Family

ID=25181861

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP53588798A Expired - Lifetime JP4121561B2 (ja) 1997-02-14 1998-02-11 ディジタル信号に関してアグリゲーションを用いる無線通信のための方法及び装置

Country Status (9)

Country Link
US (1) US6192038B1 (ja)
EP (1) EP1013001A1 (ja)
JP (1) JP4121561B2 (ja)
KR (1) KR20000071105A (ja)
CN (1) CN1251706A (ja)
AU (1) AU6159098A (ja)
CA (1) CA2281094A1 (ja)
IL (1) IL131338A0 (ja)
WO (1) WO1998036509A1 (ja)

Families Citing this family (56)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6212387B1 (en) * 1995-10-18 2001-04-03 Sc-Wireless Inc. Method and apparatus for collector arrays of directional antennas co-located with zone managers in wireless communications systems
US6131034A (en) * 1995-10-18 2000-10-10 Sc-Wireless Inc Method and apparatus for collector arrays in wireless communications systems
US6137784A (en) * 1995-10-18 2000-10-24 Sc-Wireless Inc. Method and apparatus for wireless communication employing control for confidence metric bandwidth reduction
US20010034475A1 (en) * 1995-11-13 2001-10-25 Flach Terry E. Wireless lan system with cellular architecture
DE59802796D1 (de) * 1997-03-26 2002-02-28 Siemens Ag Verfahren und sendeeinrichtung zum senden von datensymbolen aus teilnehmersignalen über eine funkschnittstelle eines mobil-kommunikationssystems
FI112739B (fi) * 1998-05-25 2003-12-31 Nokia Corp Menetelmä ja laitteisto häiritsevän signaalin havaitsemiseen radiovastaanottimessa
US6574293B1 (en) * 1998-10-28 2003-06-03 Ericsson Inc. Receivers and methods for reducing interference in radio communications
GB9908315D0 (en) * 1999-04-12 1999-06-02 Nokia Telecommunications Oy A mobile communications network
US6917597B1 (en) * 1999-07-30 2005-07-12 Texas Instruments Incorporated System and method of communication using transmit antenna diversity based upon uplink measurement for the TDD mode of WCDMA
US6701148B1 (en) * 1999-12-21 2004-03-02 Nortel Networks Limited Method and apparatus for simultaneous radio and mobile frequency transition via “handoff to self”
US7177298B2 (en) 2000-01-07 2007-02-13 Gopal Chillariga Dynamic channel allocation in multiple-access communication systems
US6895258B1 (en) * 2000-08-14 2005-05-17 Kathrein-Werke Kg Space division multiple access strategy for data service
US6970520B1 (en) * 2000-11-13 2005-11-29 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Methods and systems for accumulating metrics generated by a sequence estimation algorithm
US7433683B2 (en) * 2000-12-28 2008-10-07 Northstar Acquisitions, Llc System for fast macrodiversity switching in mobile wireless networks
US7127175B2 (en) * 2001-06-08 2006-10-24 Nextg Networks Method and apparatus for multiplexing in a wireless communication infrastructure
US20020191565A1 (en) * 2001-06-08 2002-12-19 Sanjay Mani Methods and systems employing receive diversity in distributed cellular antenna applications
US6826164B2 (en) 2001-06-08 2004-11-30 Nextg Networks Method and apparatus for multiplexing in a wireless communication infrastructure
US6826163B2 (en) 2001-06-08 2004-11-30 Nextg Networks Method and apparatus for multiplexing in a wireless communication infrastructure
WO2002102102A1 (en) * 2001-06-08 2002-12-19 Nextg Networks Network and methof for connecting antennas to base stations in a wireless communication network using space diversity
US7170947B2 (en) * 2001-07-18 2007-01-30 Massana Research Limited Data receiver
US7236548B2 (en) * 2001-12-13 2007-06-26 Koninklijke Philips Electronics N.V. Bit level diversity combining for COFDM system
US7088965B1 (en) * 2002-01-08 2006-08-08 Sprint Spectrum L.P. Fractal antenna system and method for improved wireless telecommunications
US8151175B2 (en) * 2002-04-05 2012-04-03 Sentel Corporation Fault tolerant decoding method and apparatus
US7289826B1 (en) * 2002-04-16 2007-10-30 Faulkner Interstices, Llc Method and apparatus for beam selection in a smart antenna system
US7529525B1 (en) * 2002-04-16 2009-05-05 Faulkner Interstices Llc Method and apparatus for collecting information for use in a smart antenna system
US7065383B1 (en) 2002-04-16 2006-06-20 Omri Hovers Method and apparatus for synchronizing a smart antenna apparatus with a base station transceiver
US7483408B2 (en) 2002-06-26 2009-01-27 Nortel Networks Limited Soft handoff method for uplink wireless communications
US7024204B2 (en) * 2002-07-10 2006-04-04 Kabushiki Kaisha Toshiba Wireless communication scheme with communication quality guarantee and copyright protection
TWI339034B (en) 2002-08-07 2011-03-11 Interdigital Tech Corp Closed loop transmit diversity of point to multipoint physical channels
US20040198453A1 (en) * 2002-09-20 2004-10-07 David Cutrer Distributed wireless network employing utility poles and optical signal distribution
US7421276B2 (en) * 2003-04-09 2008-09-02 Nortel Networks Limited Method, apparatus and system of configuring a wireless device based on location
CN1523797B (zh) * 2003-02-17 2012-07-04 北京三星通信技术研究有限公司 Wcdma系统增强型上行专用信道harq的重排序方法
CN100481998C (zh) * 2004-06-01 2009-04-22 Ut斯达康通讯有限公司 集中式基站中支持软切换技术的宏分集处理方法
EP2144467B1 (en) 2005-06-17 2011-11-23 Fujitsu Limited Systems and methods for power control in multi-hop communication system
EP1734666A1 (en) 2005-06-17 2006-12-20 Fujitsu Limited Resource management in multi-hop communication system
EP1734665B1 (en) 2005-06-17 2011-08-10 Fujitsu Limited Multi-hop communication system
EP1734667B1 (en) 2005-06-17 2011-08-10 Fujitsu Limited Multi-hop communication system
US7512198B2 (en) * 2005-06-24 2009-03-31 The Boeing Company Efficient diversity combining for wideband downlink
CN100438384C (zh) * 2005-10-20 2008-11-26 华为技术有限公司 多载波通信系统中载波信道配置方法
CN1968042B (zh) * 2005-11-17 2011-01-05 松下电器产业株式会社 用于多天线、正交频分多址蜂窝系统的上行宏分集方法
CN101064915B (zh) * 2006-04-29 2016-10-05 上海贝尔股份有限公司 在无线通信网络中用于多中继站联合中继的方法及装置
GB0619454D0 (en) 2006-10-02 2006-11-08 Fujitsu Ltd Communication systems
GB0619455D0 (en) 2006-10-02 2006-11-08 Fujitsu Ltd Communication system
GB2443464A (en) 2006-11-06 2008-05-07 Fujitsu Ltd Signalling in a multi-hop communication systems
US8774229B2 (en) * 2007-01-12 2014-07-08 Wi-Lan, Inc. Multidiversity handoff in a wireless broadcast system
US7912057B2 (en) 2007-01-12 2011-03-22 Wi-Lan Inc. Convergence sublayer for use in a wireless broadcasting system
US7944919B2 (en) * 2007-01-12 2011-05-17 Wi-Lan, Inc. Connection identifier for wireless broadcast system
US8064444B2 (en) * 2007-01-12 2011-11-22 Wi-Lan Inc. Wireless broadcasting system
US8548520B2 (en) * 2007-01-26 2013-10-01 Wi-Lan Inc. Multiple network access system and method
GB2447883A (en) 2007-03-02 2008-10-01 Fujitsu Ltd Bandwidth allocation in multi-hop wireless communication systems
GB2447635A (en) 2007-03-19 2008-09-24 Fujitsu Ltd Scheduling qos communications between nodes within a predetermined time unit in wimax systems
US7903604B2 (en) * 2007-04-18 2011-03-08 Wi-Lan Inc. Method and apparatus for a scheduler for a macro-diversity portion of a transmission
WO2008131030A1 (en) * 2007-04-18 2008-10-30 Nextwave Broadband Inc. Macro-diversity region rate modification
US8488499B2 (en) 2011-01-04 2013-07-16 General Electric Company System and method of enhanced quality of service of wireless communication based on redundant signal reception on two or more antenna diversity inputs
US10536859B2 (en) 2017-08-15 2020-01-14 Charter Communications Operating, Llc Methods and apparatus for dynamic control and utilization of quasi-licensed wireless spectrum
US11129171B2 (en) * 2019-02-27 2021-09-21 Charter Communications Operating, Llc Methods and apparatus for wireless signal maximization and management in a quasi-licensed wireless system

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4797947A (en) 1987-05-01 1989-01-10 Motorola, Inc. Microcellular communications system using macrodiversity
US5058201A (en) 1988-06-07 1991-10-15 Oki Electric Industry Co., Ltd. Mobile telecommunications system using distributed miniature zones
FR2644655A1 (fr) 1989-03-17 1990-09-21 Trt Telecom Radio Electr Procede de transmission d'informations dans un reseau de transmission de donnees par voie radioelectrique et systeme pour lequel est mis en oeuvre le procede
DE4018044A1 (de) * 1990-06-06 1991-12-12 Philips Patentverwaltung Empfaenger mit mindestens zwei empfangszweigen
US5233643A (en) 1991-10-08 1993-08-03 Network Access Corporation Method and system network for providing an area with limited bandwidth bi-direction burst personnel telecommunications
US5515378A (en) 1991-12-12 1996-05-07 Arraycomm, Inc. Spatial division multiple access wireless communication systems
US5280630A (en) 1992-01-21 1994-01-18 Motorola, Inc. Method and apparatus for dynamic channel allocation
US5548806A (en) 1993-01-25 1996-08-20 Kokusai Denshin Denwa Co., Ltd. Mobile communication system having a cell structure constituted by integrating macro cells and micro cells
WO1994026074A1 (en) 1993-04-26 1994-11-10 Airtouch Communications Cdma transmission delay method and apparatus
US5507035A (en) * 1993-04-30 1996-04-09 International Business Machines Corporation Diversity transmission strategy in mobile/indoor cellula radio communications
AU6820694A (en) 1993-05-07 1994-12-12 Associated Rt, Inc. System for locating a source of bursty transmissions
US5539749A (en) 1993-09-13 1996-07-23 Siemens Aktiengesellschaft Method for merging data streams
US5740526A (en) * 1994-06-01 1998-04-14 Bonta; Jeffrey D. Method and apparatus for selecting two antennas from which to receive a communication signal
US5628052A (en) * 1994-09-12 1997-05-06 Lucent Technologies Inc. Wireless communication system using distributed switched antennas
US5537683A (en) 1995-08-14 1996-07-16 Motorola, Inc. Radio paging system with antenna pattern exhibiting high diversity gain

Also Published As

Publication number Publication date
EP1013001A1 (en) 2000-06-28
JP2001522547A (ja) 2001-11-13
AU6159098A (en) 1998-09-08
KR20000071105A (ko) 2000-11-25
IL131338A0 (en) 2001-01-28
CN1251706A (zh) 2000-04-26
CA2281094A1 (en) 1998-08-20
WO1998036509A1 (en) 1998-08-20
US6192038B1 (en) 2001-02-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4121561B2 (ja) ディジタル信号に関してアグリゲーションを用いる無線通信のための方法及び装置
KR100354994B1 (ko) 데이터확장파일럿심벌지원형무선전화통신용시스템및방법
US6222830B1 (en) Communication system using repeated data selection
US7139593B2 (en) System and method for improving performance of an adaptive antenna array in a vehicular environment
JP3720141B2 (ja) 移動体通信方法およびその装置
JP4343694B2 (ja) 送信チャネル間のゲインオフセットを決定する方法
US6483866B1 (en) Multi-station transmission method and receiver for inverse transforming two pseudo-orthogonal transmission sequences used for metric calculation and base station selection based thereon
KR100260862B1 (ko) 통신 시스템에서 향상된 채널 추정
JP4653917B2 (ja) 直交送信ダイバーシティ信号の品質を測定し調整するための方法とシステム
EP0956726B1 (en) A method for selecting a signal, and a cellular radio system
JP2003529282A (ja) マルチスロット平均補間を用いたチャンネル推定方法及び装置
US5574989A (en) Time division multiple access cellular communication system and method employing base station diversity transmission
JP3889926B2 (ja) 無線通信システムにおける無線インタフェースを介してデータを伝送する方法および装置
JP2002009678A (ja) セルラ無線通信システム
AU5356899A (en) Timing estimation for GSM bursts based on past history
JP2001521327A (ja) データ伝送のための方法及び無線局
WO2011052439A1 (ja) 受信機及び受信方法
JP2001177457A (ja) 適応アレーアンテナ装置
US6661853B1 (en) Method and apparatus for maximal-ratio combining of received frame data
JP3290338B2 (ja) 空間ダイバーシチ送受信装置
US20030016759A1 (en) Method of encoding a signal, transmitter and receiver
MXPA99007448A (en) Method and apparatus for wireless communication employing aggregation for digital signals

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050214

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050608

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070703

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20071003

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20071112

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080422

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080430

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120509

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130509

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130509

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term