JP4119604B2 - Recording method of phase change recording medium - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば書き換え可能な相変化型媒体を利用した高密度記録可能な光ディスクのような、記録媒体の多層化が可能で透過率が大きい相変化型媒体に用いて好適な、相変化型記録媒体の記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、情報量の増大に伴い、高密度で且つ高速に大容量のデータの記録・再生が可能な記録媒体が求められており、光ディスクは、まさに、こうした要請に応えるものとして期待されている。この光ディスクの種類は、一度だけ記録が可能な追記型と、記録・消去が何度もできる書き換え可能型とがある。そして、書き換え可能型光ディスクの種類としては、光磁気効果を利用した光磁気記録媒体や、可逆的な結晶状態の変化に伴う反射率変化を利用した相変化型媒体(相変化媒体とも称する)が挙げられる。
【0003】
この相変化型媒体は外部磁界を必要とせず、レーザー光のパワー(出力)を変調するだけで記録・消去ができ、また、記録・再生装置を小型化できるという利点を有する。さらに、相変化型媒体を用いた場合は、現在主流の800nm程度の波長での記録・消去が可能な媒体から、特に記録層等の材料を変更することなく、短波長の光源による高密度化が可能であるといった利点を有する。
【0004】
この相変化型媒体を用いた記録層の材料としては、カルコゲン系合金薄膜が用いられることが多い。例えば、GeSbTe系、InSbTe系、GeSnTe系、AgInSbTe系合金が挙げられる。現在のところ、実用化されている書き換え可能な相変化型記録媒体における記録手法は、未記録・消去状態では記録層を結晶状態とし、非晶質ビットを形成することによって行なわれる。ここで、非晶質ビットは、記録層を融点より高い温度まで加熱させて、急冷することにより形成される。
【0005】
このような記録層の加熱処理により発生する蒸発や変形を防止するために、通常、記録層の上下は、耐熱性で且つ化学的にも安定な誘電体保護層でサンドイッチ状に挟まれるようにして生成される。また、一般に、上記サンドイッチ構造の上部には金属反射層が設けられ、4層構造とされることにより熱拡散が促進され、非晶質マークが安定に形成されるようになっている。
【0006】
この金属反射層は、記録層が記録用のレーザー光の光ビーム(以下、光ビームと称することがある)を照射された際に発生した熱を逃がす機能を有する。すなわち、相変化型媒体において非晶質を用いた場合は、光ビームによって、記録層が局所的に溶融させられ、そして、この記録層が急冷させられて非晶質マークが形成されるのである。従って、放熱が不十分であると、この非晶質マークが上手く形成されないので、金属反射層が必要となる。
【0007】
また、非晶質マークを安定に形成するために、マーク形成用のレーザーパルスを分割するパルス分割方式が一般的に行なわれており、基準クロック周期をTとしたとき、周期Tのパルス列をマーク長に応じて照射する方法が用いられることが多い。このとき、マーク内の温度分布を均一にするために、先頭パルス(1番最初のパルス)の幅を2番目以降のパルスの幅よりも長くすることも行なわれている。
【0008】
なお、このパルス分割方式とは、相対的に高いパワー値の記録パワーPwと相対的に低いパワー値のバイアスパワーPbとを交互に相変化型記録媒体に照射することにより長さnTの非晶質マークを形成する方式をいう。ここで、nは4以上の自然数である。
すなわち、光ビームの出力パターン(パルスパターン)は、高パワーで出力されるパルス(記録パルス)と、低パワーで出力されるパルス(オフパルス)とが複数に分割されて、これら高低のパワーが交互に繰り返される。従来のパルス分割方法におけるパルス幅については、いずれのパルスにおいても、高パワーで出力されるパルス幅と、低パワーで出力されるパルス幅とは、それぞれ、0.5T程度となっている。
【0009】
上記の非晶質マークを形成する際のパルスパターンに関しては、次の公知文献1〜3に開示されている。公知文献1("The Feasibility of High Data Rate 4.7GB Media with Ag-In-Sb-Te Phase Change Material",「1998年第10回相変化記録研究会シンポジウム講演論文集」)には、パルスパターンに関する技術が記載されている。
【0010】
また、公知文献2("Rewritable Dual-Layer Phase-Change Optical Disk", Jpn.J.Appl.Phys.Vol.38(1999)pp.1679-1686)には、多層構造を有する書き換え可能な相変化型媒体を用いた光ディスクに関する技術が記載されており、この公知文献2には、書き込みパルスパターンが開示されている。
さらに、公知文献3(特開平3−185628号公報[米国特許第5、109、373号公報])には、レーザー光線等を用いて高速且つ高密度に光学的な情報を記録再生する光ディスクを中心とした光学情報記録部材への信号の記録方法及び記録装置に関する技術が記載されており、中間部のパルス列中の繰り返し周期τの満足すべき値が記載されている。
【0011】
これに対して、消去(結晶化)に関しては、記録層の結晶化温度よりは高く、且つ融点よりは低い温度まで記録層を加熱して行なわれる。この場合、上記の誘電体保護層は、蓄熱層として働き、記録層を固相結晶化に十分な高温に保つようになっている。
また、いわゆる1ビームオーバーライト可能な相変化型媒体においては、上記の消去及び再記録過程が、1つの集束光ビームの強度変調のみによって行なえることが、公知文献4(Jpn.J.Appl.Phys. 26(1987),suppl.26-4,pp.61-66)に記載されている。さらに、1ビームオーバーライト可能な相変化型媒体を用いることにより、記録媒体の層構造及び記録ドライブ装置の回路構成が簡素になる。このため、1ビームオーバーライト可能な相変化型媒体を用いたシステムは、安価、高密度及び大容量記録が行なえるものとして注目されている。
【0012】
近年は、さらなる高密度化を目指し、記録媒体の多層化が検討されている。すなわち、使用光学系の焦点深度よりも大きな距離を隔てた2層以上の記録媒体部を重ねて作製することにより、記録密度を拡大させる試みである。この場合は、レーザー光の入射方向から見て、最も遠い記録媒体部以外の記録媒体部は、レーザー光を透過させるため、30%以上といった高い透過率が必要になる。
【0013】
このため、レーザー光を透過させるためには、基本的に前記の金属反射層は用いないか、又は、金属反射層を用いる場合でも、十分な光透過が得られる程度に薄くすることが必要となる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、金属反射層が設けられていない場合や、金属反射層が薄い場合においては、前記の放熱効果が不十分となるため、非晶質マークを形成する際に再結晶化が起こりやすく、きれいな非晶質マークが形成しにくいという課題がある。
【0015】
記録層の組成を変更させることにより結晶化速度等を遅くし再結晶化を防止するという方策はある。しかし今度は、結晶化速度が遅いために、非晶質マークが形成された後、消去パワーにて照射される部分(以下、消去パワー照射部と称する)の非晶質マークの結晶化が不十分になり、非晶質マークを消去することができないという課題がある。
【0016】
すなわち、金属反射層がない又は薄い相変化型媒体に記録を行なう場合は、消去パワー照射部の十分な消去率を保ったまま記録時マークの再結晶化を防止することが困難となって、書き換え可能な記録媒体として使用可能な結晶化速度の範囲が狭くなってしまうという課題がある。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、書き換え可能な相変化型記録媒体において、反射層が薄いか又はなくても非晶質マークの形成と消去とを容易に行なえ、また、使用可能な結晶化速度の範囲を狭めずに行なえるような、相変化型記録媒体の記録方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明の要旨は、相変化型記録層を有する相変化型記録媒体に、少なくとも相対的に高いパワー値を有する高パワーエネルギービームと、オーバーライトの際に非晶質マークを十分に結晶化できる消去パワーの50%以下の相対的に低いパワー値を有する低パワーエネルギービームとの2種類を交互に該記録媒体に照射し該相変化型記録層に長さnT(Tは基準クロック周期、nは4以上の自然数)の非晶質マークを形成する、相変化型記録媒体の記録方法であって、該高パワーエネルギービームを最初に照射する区間である先頭パルスの直前に設けられ、該低パワーエネルギービームを第1設定時間yT(yは0以上の数)照射する前段低パワーパルス照射ステップと、該先頭パルスの直後に設けられ、該低パワーエネルギービームを第2設定時間xT(xは0よりも大きい数)照射する後段低パワーパルス照射ステップとをそなえ、該xと該yとの間に、0.95≦x+0.7*y≦2.5の関係があり、該先頭パルスを照射する時間が、該第2設定時間xTよりも短く、かつ、それに続く高パワーエネルギービームを照射する区間である後続パルスの各々の照射周期は、0.5T以上1.5T以下であることに存する。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
本発明者は、放熱効果が小さいような構成の相変化型記録媒体においては、記録時のマーク再結晶化はマークの前端部からマークの後端部に向かって、再結晶化が進みやすいことを見い出した。そして、マークの前端部、つまりマークが形成され始める部分を急冷させる工夫をすることにより、マーク再結晶化が防止できることを見い出し、本発明に至った。
【0019】
本発明によれば、パルス分割法を用いて記録を行なう際に、非晶質マークを形成するための一連のパルスパターンにおいて、マークの前端部を形成する記録パルスに隣接して長いオフパルスを入れるので、マーク前端部を特に急冷させることができ、再結晶化を防止できる。
即ち一連のパルスパターンにおいて、マークの前端部を形成する記録パルス、オフパルスのみを従来方法から変更することによって、再結晶化を防止することを可能にしたのである。本発明によればそれ以外のパルスパターンは従来技術を用いたパルス分割を使えるため、技術的にも変更点が少なく、回路設計も容易となる。
【0020】
本発明は、たとえば相変化型記録層を有する光ディスクに適用できる。光ディスクには通常、螺旋状または同心円状に溝が形成され、その溝の内部、または溝と溝の間のランド部を記録トラックとして記録再生が行なわれる。たとえば相変化型光ディスクの一種であるCD−RWやDVD−RWなどでは、溝の内部を記録トラックとして、結晶状態の記録層に非晶質マークが形成される。
【0021】
また、これら光ディスクは通常、基板上に、保護層/相変化型記録層/保護層/反射層を有してなる。或いは大容量化などのために2層以上の記録層を有する媒体においては、基板上に、保護層/相変化型記録層/保護層/樹脂層/保護層/相変化型記録層/保護層/反射層を有してなる場合がある。又はこのような光ディスクを2枚貼合せる場合もある。いずれも、基板側からエネルギービームを入射して記録再生が行なわれる。また、基板上の層構成を全く逆にして、エネルギービームを基板とは逆側から入射して記録再生が行なわれる場合もある。
【0022】
本発明は、記録層に隣接した反射層または保護層を介した反射層を有しない媒体である場合、又は記録層に隣接した反射層または保護層を介した膜厚が30nm以下のごく薄い反射層を有する媒体において、その効果が顕著である。
換言すれば、従来の通常の厚さの反射層を有する媒体が再結晶化しやすい場合は、マーク前端部を急冷することによる再結晶化の防止効果は相対的に小さい。
【0023】
再結晶化の過程はいくつかあるが、代表的なものは以下のように考えられる。非晶質マークを形成する際に、形成された非晶質領域が、その非晶質領域と周囲の結晶領域との縁部から、再結晶化していく過程である。
そして、本発明者の検討によれば、放熱効果が小さい媒体の場合は、再結晶化は、マーク前端部の、特にマークの幅方向(トラック方向に直交する方向)の中心付近から起こりやすく、そこからマークの後端部に向かって進むと推測される。一方、放熱効果が大きい媒体の場合は、マークの幅方向の端部から中心に向かって再結晶化が進みやすいと推測される。
【0024】
本発明はマーク前端部を急冷し再結晶化を抑えるので、放熱効果が小さい媒体に適用すると、マーク前端部から後端部への再結晶化の進行も抑えることができ、特にその効果が高い。従って、記録層に隣接した反射層または保護層を介した反射層を有しない媒体である場合、又は記録層に隣接した反射層または保護層を介した膜厚が30nm以下のごく薄い反射層を有する媒体において、効果が顕著である。
【0025】
たとえば、相変化型記録媒体が、間に他の層を介して2層以上の相変化型記録層を有する媒体である場合、上述のように、記録再生用エネルギービームに対して遠い方の相変化型記録層にもエネルギービームを届かせる必要があるので、それまでの光路中に厚い反射層を設けることができない。従って、ビームに対して近い方の相変化型記録層は、記録層に隣接した反射層または保護層を介した反射層を有しないか、有しても膜厚が30nm以下のごく薄い反射層に限られてしまう。本発明はこのような媒体の、記録再生用エネルギービームに対して近い方の相変化型記録層の記録に用いると効果が高い。
本発明においては、マーク前端部の再結晶化を防止するために、この部分を急冷させることが必要である。まず、図1及び図2を用いて、パルスパターンについて説明する。
【0026】
図1は本発明の記録方法に用いるパルスパターンの一例を示すレーザーパルス波形図である。横軸は時間を表し、縦軸はレーザーパワーを表す。Pwは記録パワー、Peは消去パワー、Pbはバイアスパワー、Prは再生パワーである。基本的には、マーク形成には記録パワーPwとバイアスパワーPbを用い、消去には消去パワーPeを用いる。記録した情報の再生には再生パワーPrを用いる。
以下の説明において、高パワー(記録パワーPw)で出力されるパルスを記録パルスと称し、記録パルスが照射される区間を記録パルス区間又は記録パワー照射区間と呼ぶことがある。これは高パワーレーザー照射部に相当する。
【0027】
また、低パワー(バイアスパワーPb)で出力されるパルスをオフパルスと称しオフパルスが照射される区間をオフパルス区間又はバイアスパワー照射区間と称することがある。これは低パワーレーザー照射部に相当する。
図1は、長さ10T(Tは基準クロック周期を表す)のマークを形成する例を示している。図1に示すパルスパターンは、符号1から符号9と付した例えば9本の記録パルスに分割されている。一般に、長さnTのマークを形成する場合には、記録パルス数mはn、n−1、n−2のいずれかである。図1の場合はm=n−1である。
【0028】
また、これら9本の記録パルス1〜9のパワー値は、それぞれ記録パワーPwに等しく、そして、各記録パルス前後の各オフパルスのパワー値は、それぞれバイアスパワーPbに等しい。さらに、記録パルス、オフパルスが照射される以外の区間での照射パワー値は、消去パワーPeに等しい。
通常、記録パワーPwは20mW以下が好ましく、14mW以下がより好ましい。一般に相変化型光記録媒体は、低いレーザーパワーで記録できる媒体ほど好ましい。使用するレーザーの出力が小さくて済むからである。ただし、記録パワーPwは8mW以上が好ましい。あまり低パワーで記録可能であるということは即ち、再生する際に劣化しやすいことにつながる。
【0029】
消去パワーPeは、オーバーライト(重ね書き)の際、消去されるべき古い非晶質マークが十分に結晶化するような値を選択すればよい。通常、記録パワーPwの30%〜70%程度である。
再生パワーPrは、記録情報を再生する際に照射されるビームのパワーであり、記録情報を消去することのないよう、低い値を選択する。通常、0.5〜1.0mWである。
【0030】
バイアスパワーPbは、記録パワーPwにより加熱された記録層が急激に冷却され、非晶質マークが形成されるような値を選択する。記録層の冷却速度を上げるためには、バイアスパワーPbは小さい方が好ましい。バイアスパワーPbと消去パワーPeとの比で言えば、通常、Pb/Pe≦0.5であり、好ましくは、Pb/Pe≦0.3である。トラッキング性能等を考慮すると、バイアスパワーPbは、再生パワーPrの値に近いか同じ値が好ましい。
【0031】
本発明の記録方法は、相変化型記録層を有する相変化型記録媒体に、少なくとも相対的に高いパワー値を有する高パワーエネルギービームと相対的に低いパワー値を有する低パワーエネルギービームとの2種類を交互に該記録媒体に照射し該相変化型記録層に長さnT(Tは基準クロック周期、nは4以上の自然数)の非晶質マークを形成する、相変化型記録媒体の記録方法であって、該高パワーエネルギービームを最初に照射する区間である先頭パルスの直前に設けられ、該低パワーエネルギービームを第1設定時間yT(yは0以上の数)照射する前段低パワーパルス照射ステップと、該先頭パルスの直後に設けられ、該低パワーエネルギービームを第2設定時間xT(xは0よりも大きい数)照射する後段低パワーパルス照射ステップとをそなえ、該xと該yとの間に、0.95≦x+0.7*y≦2.5の関係がある。
【0032】
すなわち本記録方法は、従来のパルス分割方式を用いた場合と比較して、図1に示す先頭パルス(記録パルス1)の前後にあるオフパルス区間の幅が長くなるようにされている。
図1のパルスパターンでは、マーク前端部の急冷のために、マーク形成用分割パルスの先頭パルス(記録パルス1)と2番目のパルス(記録パルス2)との間に、幅xTの低パワーのオフパルスが設けられている。ここで、xは0よりも大きい数を表す。
【0033】
本発明者らの検討によれば、少なくともレーザーパワー等の条件が通常の範囲であれば、前記の低パワーレーザー照射部(オフパルス)xTの時間幅を従来より著しく長くした場合に、マーク前端部が急冷されやすく、優れた記録特性が得られることが明らかとなった。以降、記録パルス1のあとの幅xTのオフパルスを、xTパルスと称することがある。
【0034】
また、先頭パルスの直前に、幅yTのオフパルスを設けることも有効である。ここで、yは0以上の数を表す。以降、記録パルス1の前の幅yTのオフパルスをyTパルスと称することがある。
xと0.7*yの合計が小さすぎると、マーク前端部の急冷の効果が得られない。従って0.95以上とする。好ましくは1.3以上とする。また、xと0.7*yの合計が大きすぎると、古い非晶質マークが消去されなかったり、先頭パルスによる非晶質部と、記録パルス以降の非晶質部とが光学的に分離されてしまう可能性がある。従って2.5以下とする。好ましくは2.0以下とする。
【0035】
また、このyの値は小さくてもよく0でもよい。yが0の場合は、記録パワーPwを最初に照射する区間である先頭パルスが所定時間照射され(先頭パルス照射ステップ)、そして、その先頭パルス照射ステップの直後に設けられ、バイアスパワーPbが第2設定時間xT照射され(後段低パワーパルス照射ステップ)、このxが、0.95≦x≦2.5の関係になるようにすることもできる。即ち、yTパルスを設けず、xTパルスを長くするだけでも効果がある。
【0036】
しかしながらyTを設けないで同等の冷却効果を得るために、xTパルスを長くする必要があるため、記録パルス1がより前に出てしまい、全体として形成されるマークの長さが長めになる可能性がある。従ってxTパルスとyTパルスの両方を組み合わせるのが好ましく、また、有効である。
xの値は、小さ過ぎると、マーク前端部の再結晶化が抑制されにくくなるため、通常は、0.1以上にされており、好ましくは、0.3以上である。ただし、xの値は、大き過ぎると、古い非晶質マークが消去されなかったり、先頭パルスによる非晶質部と、記録パルス以降の非晶質部とが光学的に分離されてしまう可能性があるので、通常は2.0以下にされている。
【0037】
yの値は、大き過ぎると、やはり、オーバーライト時に、古いマークの結晶化が不十分になる可能性があるので、通常は2.0以下とする。
本発明は、マークを記録パルスが2以上あるパルスパターンで形成する場合に用いるのが好ましい。3Tマーク(nTマークにおいてn=3)などの短マークは、記録パルスが1本しかないパルスパターンで形成される場合がある。記録パルスが1本しかない場合は、記録パルス1の後にはバイアスパワーPb、又は消去パワーPeしか照射されないため、比較的急冷されやすい。一方、記録パルスが2以上ある場合は、記録パルス1の後にオフパルスがあっても、その次に高パワーの記録パルス2が照射されるため、急冷されにくい。従って本発明のごとくxTパルスとyTパルスを長くする効果が大きい。従って本願は4Tマーク(nTマークにおいてn=4)以上の長さのマークの形成に適用するのが好ましい。
次に、この図1に示す記録パルス1〜9のパルス幅について、図2を用いて説明する。
【0038】
図2は本発明の記録方法に用いるパルスパターンの一例におけるパルス幅の説明図である。この図2に示す記録パルスの数は合計m個(mは自然数を表す)であって、例としてm=6の場合を示している。さらに、各記録パルス1〜6は、それぞれパルス幅α1T〜α6Tを有し、また、各記録パルスに続いて、それぞれβ1T〜β6Tのパルス幅を有するオフパルスがある。そして、これらm個の記録パルスとm個のオフパルスとを合わせた全体の時間幅は概ねマークの長さnTに相当する。従って、次の式(3)が成立する。
【0039】
Σm i=1(αi+βi)≒n (3)
iは自然数であり、また、αiはi番目の記録パルス幅を決定する係数であり、βiはi番目のオフパルス幅を決定する係数である。Σm i=1(αi+βi)は、iが1からmまでの(αi+βi)の総和を表す。ここで、Σm i=1(αi+βi)は厳密にnに等しい必要はなく、通常、n−2からn+2程度である。
【0040】
ここで、図2に示す先頭パルス(記録パルス1)のパルス幅α1Tは、長すぎると、加熱されすぎて前後のオフパルスを長くしても再結晶化を抑制できずマークが再結晶化しやすくなる。従って、1.5T以下が好ましく、1.0T以下がより好ましく、さらに好ましくは0.8T以下である。しかし短か過ぎると、記録層の温度の上昇が不十分となるので、好ましくは0.2T以上、より好ましくは0.3T以上とする。
【0041】
またパルス幅α1Tを前記第2設定時間xTより短くすると、マーク前端部の急冷効果がより大きくなり好ましい。
さらに、2番目以降の記録パルスのパルス幅αiT(iは、i≧2なる自然数)も、長すぎると再結晶化の抑制が困難になるので、0.8T以下が好ましく、0.6T以下がより好ましい。しかし短か過ぎると、記録層の温度の上昇が不十分となるので、好ましくは0.2T以上、より好ましくは0.3T以上とする。
【0042】
また、最後端のβm(例えばβ6)は通常0T〜1.5Tであり、この幅を変更することによって、非晶質マークの長さを制御できる。これは、長過ぎると、オーバーライト時に古いマークの結晶化が、不十分になる可能性があるからである。
本発明においてはまた、先頭パルス(記録パルス1)に続く高パワーエネルギービームを照射する区間である後続パルス(記録パルス2以降)の各々の照射周期を1Tに近い値とする。具体的には、0.5T以上1.5T以下とする。ここで、周期は記録パルスの立上がりから、次の記録パルスの立上がりまでの時間幅である。
【0043】
すなわち、αi+βi(iは、i=2〜m−1なる自然数)の値を1に近い値とする。具体的には、0.5以上1.5以下とする。αi+βi(iは、i=2〜m−1なる自然数)の値が1から大きく異なる場合には、次のような問題点が生じる。
非晶質マークを形成するには、βiをある程度大きくし冷却速度を大きくする必要がある。しかしαi+βiが1よりずっと小さいと、βiを十分大きくできないため、冷却速度が小さくなりマークが再結晶化しやすい。逆にβiを大きくするとαiが小さくなり、記録層の温度が十分に上がりにくい。
【0044】
一方、αi+βi(iは、i=2〜m−1なる自然数)の値を1よりずっと大きくした例は、特開平9−134525号公報(米国特許第5,732,062号公報)に記載されている。しかしながら例えば、αi+βiの値を2以上のある値に固定すると、記録パルス(とそれに付随するオフパルス)を1つ増やすとマーク長が2Tぶん増えてしまうため、この記録方法ではnTマークと(n+1)Tマークのように、差が1Tである2種のマークを記録し分けることができない。
【0045】
そこで例えば、αi+βiの値が1になるような記録パルス(とそれに付随するオフパルス)をnTマーク用パルスパターンのどこかに付加して(n+1)Tマーク用パルスパターンとすることで、nTマーク長と(n+1)Tマーク長の差を1Tにする。
つまり、αi+βi(iは、i=2〜m−1なる自然数)の値は均一ではなく、1及び2など異なるものが混在する。
【0046】
しかし、αiやβiの値は、記録層における温度分布や温度変化過程に大きく影響するので、αiやβiの値の異なる部分では、温度分布や温度変化過程が大きく異なってしまい、マーク長を始めとするマーク形状の制御がしにくくなる。到達温度だけでなく、冷却速度等に関係する、溶融後の再結晶化領域の大きさが、記録層の温度分布にかなり影響するため、マーク形状は記録層の温度分布等によって複雑に変化する。
【0047】
ある特定の記録条件において、nTマーク長と(n+1)Tマーク長の差が1Tになるようにαiとβiの値を定めることはできるかもしれない。しかしこれは非常に狭い記録条件にのみ適用できる値であって、記録パワーなどの記録条件が少し変わっただけでマーク長の差が1Tから大きくずれる可能性が高い。例えば、記録パワーを変えたり、記録装置が変わってレーザービームスポット内の光強度分布が変わったりすることにより、このような問題が生じる。
【0048】
それは、αi+βiの値が異なると、記録条件の変化に対する記録層の温度分布等の変化の仕方が異なるためである。例えばαi+βiの値が1と2とでは、記録条件の変化に対してマーク形状の変化の仕方が異なるので、これらが混在するとマーク形状の制御がしにくくなる。
これに対して、本発明のごとく、αi+βi(i=2〜m−1なる自然数)の値が1に近い場合には、マーク形成用パルスの中央部のパルス列にパルスを1つ加えることにより、温度分布を大きく変えずにマークを1Tだけ長くすることができるため、このような問題は起こりにくい。αi+βi(i=2〜m−1なる自然数)の値が一定しているため、記録パワーを変えること等による温度分布の変化は、どのマーク長においても同様であるからである。
【0049】
本発明によれば、マーク前端部のみの急冷により記録時の再結晶化が抑制されるので、2番目以降の記録パルスの各々の照射周期はことさら変化させる必要がない。従って、先頭パルス(記録パルス1)に続く高パワーエネルギービームを照射する区間である後続パルス(記録パルス2以降)の各々の照射周期を1Tに近い値とする。
【0050】
ただし、特にマークが短いときなどには、パルスを付け足すことによりマーク前端部及び後端部の温度分布も多少変化するため、αi+βi(i=2〜m−1なる自然数)の値は1から多少ずらした方が良い場合もある。従って、高パワーエネルギービームのパルス各々の照射周期は、0.5T以上とし、好ましくは0.8T以上とする。また、1.5T以下とし、好ましくは1.2T以下とする。
【0051】
なお、最後端のαm+βmは、1.5を超えて大きくしてもよい。例えば最後端のオフパルスのパルス幅βmTを変更することによって、非晶質マークの長さを制御できるという目的があるためである。
このようにして、相変化型記録層に隣接した反射層または保護層を介した反射層を有しないか又は薄い媒体に記録を行なう場合においても、消去パワー照射時には十分な消去率を保持したまま、記録時マークの再結晶化を防止でき、また、使用可能な結晶化速度の範囲を狭めることなく、記録ができる。また、再結晶化による影響は、マーク長変調記録においてより顕著であるため、本発明の効果は、マーク長変調記録においてより顕著である。
次に、本発明を適用するに適した相変化型記録媒体の構成について説明する。まず、記録層に用いられる材料について説明する。
【0052】
本発明は、再結晶化しやすい材料を記録層に用いた媒体に適用すると、特に効果が顕著である。このような再結晶化しやすい材料としては、SbTe共晶点組成よりもSbが過剰に含まれる組成の材料を挙げることができる。
このような記録層の具体例としては、(Sb1-aTe1-ab1-b(0.6<a<0.9、0.7<b<1、MはGe,Ag,In,Ga,Zn,Sn,Si,Cu,Au,Pd,Pt,Pb,Cr,Co,O,S,Se,V,Nb,Taより選択される少なくとも1種類の元素)を挙げることができる。
【0053】
SbTe共晶点組成よりもSbが過剰に含まれる組成の記録層は、相変化型記録媒体の記録層として通常使用されている、いわゆるGe2Sb2Te5組成の記録層より再結晶化しやすい傾向を有する。非晶質マークが再結晶化しやすいという現象が、この組成の記録層で顕著な理由は必ずしも明らかではないが、本記録層においては非晶質マーク中に結晶核の生成が見られず、周囲の結晶領域との縁部から再結晶化が進むのに対し、Ge2Sb2Te5組成の記録層においては結晶核の生成が見られることから、再結晶化のメカニズムが異なることが1つの理由として考えられる。
【0054】
そして、このような組成の記録層で、放熱効果が小さい媒体においては、再結晶化は、マーク前端部の、特にマークの幅方向(トラック方向に直交する方向)の中心付近から起こりやすく、そこからマークの後端部に向かって進むと推測される。
本発明はマーク前端部を急冷し再結晶化を抑えるので、放熱効果が小さい媒体に適用すると、マーク前端部から後端部への再結晶化の進行も抑えることができ、特にその効果が高い。従って、記録層に隣接した反射層または保護層を介した反射層を有しないか膜厚が30nm以下のごく薄い反射層を有する媒体である場合に、効果が顕著である。
【0055】
たとえば、相変化型記録媒体が、間に他の層を介して2層以上の相変化型記録層を有する媒体である場合、上述のように、記録再生用エネルギービームに対して遠い方の相変化型記録層にもエネルギービームを届かせる必要があるので、それまでの光路中に厚い反射層を設けることができない。従って、ビームに対して近い方の相変化型記録層は、記録層に隣接した反射層または保護層を介した反射層を有しないか、有しても膜厚が30nm以下のごく薄い反射層に限られてしまう。本発明はこのような媒体の、記録再生用エネルギービームに対して近い方の相変化型記録層の記録に用いると効果が高い。
【0056】
続いて、本発明の相変化型記録媒体の層構造について、図3を用いて説明する。図3は相変化型記録媒体の層構造の一例の模式図である。この図3に示す相変化型記録媒体10は、反射層10aと、記録媒体部1と、樹脂層10eと、記録媒体部2と、基板10iとをそなえて構成されている。また、光ビームの入射方向は、この図3の下方から上方に向かう方向である。
【0057】
ここで、反射層10aは、光ビームを反射し、保護層10bを介して流入する、記録層10cからの熱を拡散する働きをもつ。そして、記録媒体部1は、保護層10b,10dと、記録層10cとをそなえて構成されている。また、保護層10b,10dは、それぞれ、記録層10cにおける光ビームの吸収量を制御して反射率を調整するとともに、記録層10cからの放熱を制御し記録層10cの熱変形を抑止するものである。
【0058】
さらに、記録層10cは、相変化材料からなり、可逆的に結晶状態が変化してその光学特性が変化する。また、樹脂層10eは、記録層10cの位置を光ビームの焦点距離に合わせるためのスペーサ機能を発揮している。
同様に、記録媒体部2は、保護層10f,10hと、記録層10gとをそなえて構成されており、これらの保護層10f,10h及び記録層10gは、それぞれ、上記の保護層10b,10d及び記録層10cと同様の機能を有するものであるので、更なる説明を省略する。
【0059】
また、基板10iは、その表面に凹部を形成するものである。この基板材料としては、ポリカーボネート、ポリアクリレート、ポリオレフィンなどの樹脂、あるいはガラスを用いることができる。本態様においては基板を通して光ビームを入射させているので、基板10iは透明である必要がある。樹脂層10eについても基板10iと同様の材料を用いることができる。
【0060】
上記の反射層10aについて、その材料等を説明する。反射層材料は反射率、熱伝導度が大きいものが好ましい。反射率、熱伝導度が大きい反射層材料としてはAg、Au、Al、Cu等を主成分とする金属が挙げられる。この中で反射率、熱伝導度が最も大きいものはAgである。
短波長ではAu、Cu、AlはAgと比較して光を吸収しやすくなるため、650nm以下の短波長レーザーを使用する場合にはAgを用いることが特に好ましい。さらにAgはスパッタリングターゲットとしての値段が比較的安く、放電が安定で成膜速度が速く、空気中で安定であるため好ましい。
【0061】
Ag、Al、Au、Cu等は不純物が混ざると熱伝導度、反射率が低下するためこの点では好ましくはないが、安定性や膜表面平坦性が改善されることもあり、5原子%以下程度のCr、Mo、Mg、Zr、V、Ag、In、Ga、Zn、Sn、Si、Cu、Au、Al、Pd、Pt、Pb、Ta、Ni、Co、O、Se、Nb、Ti、N等の不純物元素を含んでも良い。反射層の膜厚は通常50〜200nmが良い。薄すぎると十分な反射率と放熱効果が得られない。厚すぎると膜応力や作製時間やコストの面で好ましくない。
【0062】
なお、本態様においては、保護層10fと樹脂層10eの間に反射層を有していない。記録層10cに光ビームを届かせる必要があるので、それまでの光路中に厚い反射層を設けることはできない。しかし、膜厚が30nm以下のごく薄い反射層であれば、設けてもよい場合がある。より好ましくは20nm以下とする。
【0063】
上記の層構造において、本発明の記録方法は、特に、記録媒体部2への記録に対して特に有効である。これは、記録媒体部2は、高い透過率を必要とするため、反射層を有さないかごく薄い反射層しか有しておらず、従って、放熱効果が小さいためである。
次に、上記の保護層10b,10d,10f,10hについて、その材料等を説明する。これらの保護層10b,10d,10f,10hの材料は、屈折率、熱伝導率、化学的安定性、機械的強度、密着性等に留意して決定される。一般的には、透明性が高く、また、高融点である金属や、半導体の酸化物、硫化物、窒化物や、Ca、Mg、Li等のフッ化物を用いることができる。なお、これらの酸化物、硫化物、窒化物、フッ化物は必ずしも化学量論的組成をとる必要はなく、屈折率等の制御のために組成を変更したり、混合して用いることも有効である。
【0064】
また、繰り返し記録特性を考慮すると、保護層10b,10d,10f,10hの材料は、誘電体混合物が良い。より具体的には、ZnSや希土類硫化物と、酸化物、窒化物、炭化物等の耐熱化合物との混合物が挙げられる。例えば、ZnSとSiO2との混合物は、相変化型光ディスクの保護層に用いられることが多い。これらの保護層10b,10d,10f,10hの膜密度は、バルク状態の80%以上であることが、機械的強度の面から望ましい。
【0065】
さらに、厚みに関しては、誘電体層(保護層)の厚みが10nm未満であると、基板10iや記録層(記録層10c,10g)の変形防止効果が不十分であり、保護層10b,10d,10f,10hとしての役目をなさない傾向がある。また、この厚みが500nmを超えると、誘電体層を基板10iに載せたときに、その反り方は、その膜の厚さに比例するので、クラックが発生しやすくなる。
特に、下部保護層10d,10hは、それぞれ、熱による基板変形を抑制する必要があり、70nm以上の厚さを有することが好ましい。これは、厚さが70nm未満では、繰り返しオーバーライト中に、微視的な基板変形が蓄積され、再生光が散乱されてノイズ上昇が著しくなるからである。
【0066】
さらに、保護層10b,10d,10f,10hの厚みの上限は、成膜時間の関係によって、200nm程度が実質的に上限となるが、厚みが200nmよりも大きいと、記録層面で見た溝形状が変わってしまうので好ましくない。すなわち、溝の深さが基板10iの表面で意図した形状よりも浅くなったり、また、溝幅がやはり、基板10iの表面で意図した形状より狭くなってしまうので好ましくない。より好ましくは150nm以下である。
【0067】
また、記録層10c,10gの厚みについては、3nmから20nmの範囲が好ましい。より好ましくは5〜10nmである。これは、記録層10c,10gの厚みが薄いと、結晶状態の反射率と非結晶状態の反射率との間で十分なコントラストが得られ難く、また、初期結晶化が困難になるからである。一方、厚過ぎると透過光量が小さくなる傾向がある。
なお、記録層10c,10g及び保護層10b,10d,10f,10hの厚みは、それぞれ、上記機械的強度、信頼性の面からの制限の他に、干渉効果も考慮して、レーザー光の吸収効率が良く、また、記録信号の振幅すなわち記録状態と未記録状態のコントラストが大きくなるようなものが選択される。
【0068】
保護層10b,10d,10f,10h、記録層10c,10g及び反射層10aは、スパッタリング法を用いて形成されるのが通常である。さらに、記録層用ターゲット、保護層用ターゲット、必要な場合には反射層材料用ターゲットは、同一真空チャンバー内に設置したスパッタリング装置(インライン装置)上で膜形成を行なうことが各層間の酸化や汚染を防止する点で望ましい。また、生産性の面からも優れている。
【0069】
本発明は上述した実施態様及びその変形例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができる。
なお、記録に用いるエネルギービームは、レーザー光に限定されず、他のデバイスを用いることも可能である。
【0070】
【実施例】
案内溝を有する0.6mm厚のポリカーボネート基板上にZnS-SiO2下部保護層(厚さ100nm)、Ge8Sb65Te27記録層(厚さ7nm)、ZnS-SiO2上部保護層(厚さ160nm)をスパッタリング法により成膜し、さらに、この上部に紫外線硬化樹脂からなる保護コートを行なった。ここで、基板の案内溝の深さは33nmであり、案内溝幅は348nmであり、また、溝ピッチは0.74μmである。
【0071】
この光ディスクをレーザー波長635nm、開口数NAが0.6の光学系を有する光ディスク評価装置を用いて、線速度1.8m/sで出力パワーが3mWのDC(direct current:直流)光を照射することにより、初期結晶化した。
その後に、以下の測定を行なった。また、信号はすべて案内溝内に記録されるようにした。
【0072】
まず、非晶質から結晶に戻る割合を示す消去率の測定を行なった。このときの条件を以下に示す。マーク長が約10Tで、かつ、このマーク間の長さ約10Tの単一パターン信号が、線速度が3.8m/s、基準クロック周期Tが38.2ns(1/26.16MHz)、記録パワーPw=11mW、消去パワーPe=1mW、バイアスパワーPb=再生パワーPr=1mWの各出力にて案内溝内に記録された。ここで、図1に示したパルスパターンを用い、αi(i≧1)=0.3、βi(i≧2)=0.7、x=0.7、y=0とした。
【0073】
発明者は、このように記録した信号に線速度3.8m/sで所定の消去パワーPeを有するDC光を照射し、消去率の測定を行なった。そして、その結果は図4に示すようになった。
図4は消去パワーPeに対する消去率の推移を示す図である。この図4に示すように、消去パワーPe=3.5mWにて25dB程度の消去率が得られた。また、消去前の信号のC/N比は52dBであった。
【0074】
次に、このディスクに記録を行ない、再生してジッタを測定した。上記記録時と基本的に同じ記録条件で、消去パワーPeは、前記で最もよい消去率が得られた3.5mWとし、記録パワーPw=11mWとし、図1に示したパルスパターンを用い、αi(i≧1)=0.3、βi(i≧2)=0.7、y=0とし、xの値を変化させて同様の単一パターンを記録した。このように記録した信号を、線速度3.8m/sで再生パワーPr=0.8mWで再生し、ジッタを測定した。その結果は、図5のようになった。
【0075】
図5は後段低パワーパルス照射部のxとジッタとの関係を示す図である。このxの値が小さいとジッタは大きい一方、xが大きくなるとジッタが小さくなることがわかる。ここで、xが小さいときの再生波形からは、マークの前端部が結晶化している様子が観察された。
続いて、x=0.7としてyの値を変化させて、同様の測定を行なった。その結果を図6に示す。
【0076】
図6は前段低パワーパルス照射部のyとジッタとの関係を示す図である。yの値が大きくなるとやはりジッタは小さくなる。すなわち、xとyとの両方がジッタを低減させるために、有効であることがわかる。
図7はx+0.7*yとジッタとの関係を示す図である。この図7に示すように、実験からは、(x+0.7*y)の値とジッタとが良く対応し、(x+0.7*y)≧0.95のとき、ジッタは10ns以下となり、また、(x+0.7*y)≧1.3のとき、ジッタは6.5ns以下となった。
また、透過率は記録層が非晶質状態のとき約55%、結晶状態のとき約47%であった。
【0077】
なお、透過率は以下のようにして求めた。波長635nmのレーザーを、0.6mm厚のポリカーボネート基板を通して膜厚200nmのAl99.5Ta0.5膜を再生した場合の反射光量I1を測定し、また、本実施例の光ディスクを通して膜厚200nmのAl99.5Ta0.5膜を再生した場合の反射光量I2を測定した。透過率は(I2/I11/2*100(%)の式により求めた。
【0078】
なお、基板が薄く反りやすいこと、透過光があり保護コートが均一ではないこと等が原因と思われるディスク内特性分布が多少あった。
以上、xとyとを特定範囲とすることによって、反射層がなくても非晶質マークの形成と消去とを容易に行なえることがわかる。
【0079】
【発明の効果】
従って、以上詳述したように、本発明の記録方法によれば、相変化型媒体において金属反射層がなくても、薄い相変化型媒体特有の記録時マークの再結晶化を防止できる利点があり、また、分割パルス前端部以外は従来どおりのパルスが使えるため、技術的にも変更点が少なく、回路設計を容易にできる利点がある。
【0080】
金属反射層がない又は薄い相変化型記録媒体にマーク長の記録を行なう場合でも消去パワー照射部の十分な消去率を保持したまま、記録時マークの再結晶化を防止でき、使用可能な結晶化速度の範囲が狭くなるのを解消できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録方法に用いるパルスパターンの一例を示すレーザーパルス波形図である。
【図2】本発明の記録方法に用いるパルスパターンの一例におけるパルス幅の説明図である。
【図3】相変化型記録媒体の層構造の模式図である。
【図4】実施例における消去パワーに対する消去率の推移を示す図である。
【図5】実施例における後段低パワーパルス照射部のxとジッタとの関係を示す図である。
【図6】実施例における前段低パワーパルス照射部のyとジッタとの関係を示す図である。
【図7】実施例におけるx+0.7*yとジッタとの関係を示す図である。
【符号の説明】
1,2 記録媒体部
10 相変化型記録媒体
10a 反射層
10b,10d,10f,10h 保護層
10c,10g 記録層
10e 樹脂層
10i 基板
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is a phase change type suitable for use in a phase change type medium having a high transmissivity, such as an optical disc capable of high density recording using a rewritable phase change type medium. The present invention relates to a recording method of a recording medium.
[0002]
[Prior art]
In recent years, with an increase in the amount of information, there has been a demand for a recording medium capable of recording and reproducing a large amount of data at high density and at high speed, and an optical disc is expected to meet such a demand. There are two types of optical discs: a write-once type that can be recorded only once and a rewritable type that can be recorded and erased many times. The types of rewritable optical disks include magneto-optical recording media using the magneto-optical effect and phase-change media (also referred to as phase-change media) using reflectivity changes accompanying reversible crystal state changes. Can be mentioned.
[0003]
This phase change medium does not require an external magnetic field, and can be recorded / erased only by modulating the power (output) of the laser beam, and has the advantage that the recording / reproducing apparatus can be miniaturized. Furthermore, when a phase change medium is used, it is possible to increase the density by using a short wavelength light source without changing the material such as the recording layer from the medium that can record and erase at a wavelength of about 800 nm, which is currently mainstream. Has the advantage of being possible.
[0004]
As a material for the recording layer using this phase change medium, a chalcogen alloy thin film is often used. For example, GeSbTe-based, InSbTe-based, GeSnTe-based, and AgInSbTe-based alloys can be used. At present, a recording method in a rewritable phase change recording medium that has been put into practical use is performed by forming an amorphous bit in a non-recorded / erased state with the recording layer in a crystalline state. Here, the amorphous bit is formed by heating the recording layer to a temperature higher than the melting point and quenching it.
[0005]
In order to prevent evaporation and deformation caused by such heat treatment of the recording layer, usually, the upper and lower sides of the recording layer are sandwiched between heat-resistant and chemically stable dielectric protective layers. Generated. In general, a metal reflection layer is provided on the upper part of the sandwich structure, and a four-layer structure promotes thermal diffusion so that an amorphous mark is stably formed.
[0006]
The metal reflective layer has a function of releasing heat generated when the recording layer is irradiated with a light beam of a recording laser beam (hereinafter, sometimes referred to as a light beam). That is, when amorphous is used in the phase change medium, the recording layer is locally melted by the light beam, and the recording layer is rapidly cooled to form an amorphous mark. . Therefore, if the heat radiation is insufficient, this amorphous mark is not formed well, so a metal reflection layer is required.
[0007]
In order to stably form an amorphous mark, a pulse division method for dividing a laser pulse for forming a mark is generally performed. When a reference clock cycle is T, a pulse train having a cycle T is marked. A method of irradiating depending on the length is often used. At this time, in order to make the temperature distribution in the mark uniform, the width of the first pulse (first pulse) is made longer than the width of the second and subsequent pulses.
[0008]
In this pulse division method, an amorphous film having a length of nT is obtained by alternately irradiating a phase change recording medium with a recording power Pw having a relatively high power value and a bias power Pb having a relatively low power value. A method of forming quality marks. Here, n is a natural number of 4 or more.
In other words, the output pattern (pulse pattern) of the light beam is divided into a plurality of pulses (recording pulses) output at a high power and pulses (off pulses) output at a low power, and these high and low powers alternate. Repeated. Regarding the pulse width in the conventional pulse division method, in any pulse, the pulse width output at high power and the pulse width output at low power are each about 0.5T.
[0009]
The pulse pattern for forming the amorphous mark is disclosed in the following publicly known documents 1-3. Known document 1 ("The Feasibility of High Data Rate 4.7 GB Media with Ag-In-Sb-Te Phase Change Material", "Proceedings of the 10th Symposium of the 10th Phase Change Recording Society") The technology is described.
[0010]
Also, in publicly known document 2 ("Rewritable Dual-Layer Phase-Change Optical Disk", Jpn.J.Appl.Phys.Vol.38 (1999) pp.1679-1686), a rewritable phase change having a multilayer structure is described. A technique relating to an optical disk using a mold medium is described, and this known document 2 discloses a write pulse pattern.
Furthermore, the known document 3 (Japanese Patent Laid-Open No. 3-185628 [US Pat. No. 5,109,373]) focuses on an optical disk that records and reproduces optical information at high speed and high density using a laser beam or the like. A technique for recording a signal on an optical information recording member and a technique relating to a recording apparatus are described, and a satisfactory value of the repetition period τ in the intermediate pulse train is described.
[0011]
On the other hand, erasure (crystallization) is performed by heating the recording layer to a temperature higher than the crystallization temperature of the recording layer and lower than the melting point. In this case, the dielectric protective layer functions as a heat storage layer, and keeps the recording layer at a high temperature sufficient for solid phase crystallization.
In addition, in a so-called 1-beam overwritable phase change medium, it is known that the above erasing and re-recording processes can be performed only by intensity modulation of one focused light beam (Jpn. J. Appl. Phys. 26 (1987), suppl. 26-4, pp. 61-66). Further, by using a phase change medium capable of overwriting one beam, the layer structure of the recording medium and the circuit configuration of the recording drive device are simplified. For this reason, a system using a phase change medium capable of overwriting one beam has been attracting attention as being capable of low-cost, high-density and large-capacity recording.
[0012]
In recent years, with the aim of further increasing the density, multilayer recording media have been studied. That is, it is an attempt to increase the recording density by superposing two or more recording medium portions separated by a distance larger than the focal depth of the optical system used. In this case, when viewed from the incident direction of the laser beam, the recording medium unit other than the farthest recording medium unit transmits the laser beam, and thus requires a high transmittance of 30% or more.
[0013]
For this reason, in order to transmit laser light, the above-mentioned metal reflection layer is basically not used, or even when a metal reflection layer is used, it is necessary to make it thin enough to obtain sufficient light transmission. Become.
[0014]
[Problems to be solved by the invention]
However, when the metal reflective layer is not provided, or when the metal reflective layer is thin, the heat dissipation effect is insufficient, so that recrystallization is likely to occur when forming the amorphous mark, and it is clean. There is a problem that it is difficult to form an amorphous mark.
[0015]
There is a measure to prevent recrystallization by changing the composition of the recording layer to slow the crystallization rate and the like. However, this time, since the crystallization speed is slow, crystallization of the amorphous mark in the portion irradiated with the erasing power (hereinafter referred to as the erasing power irradiation portion) after the amorphous mark is formed is not possible. There is a problem that the amorphous mark cannot be erased.
[0016]
That is, when recording on a phase change type medium having no metal reflection layer or thin, it becomes difficult to prevent recrystallization of the mark during recording while maintaining a sufficient erasure rate of the erasing power irradiation part, There is a problem that a range of crystallization speeds usable as a rewritable recording medium is narrowed.
The present invention was devised in view of such problems, and in a rewritable phase change recording medium, amorphous marks can be easily formed and erased even if the reflective layer is thin or not. Another object of the present invention is to provide a recording method for a phase change recording medium that can be performed without narrowing the range of crystallization speed that can be used.
[0017]
[Means for Solving the Problems]
  Therefore, the gist of the present invention is that at least a phase change recording medium having a phase change recording layer is provided.,A high power energy beam with a relatively high power value and50% or less of the erasing power that can sufficiently crystallize an amorphous mark at the time of overwritingThe recording medium is alternately irradiated with a low power energy beam having a relatively low power value.,The phase change recording layer has a length nT (T is a reference clock period, n is a natural number of 4 or more).TheA recording method of a phase change recording medium for forming an amorphous mark, which is provided immediately before a leading pulse, which is a section in which the high power energy beam is first irradiated, and the low power energy beam is first set. A low power pulse irradiation step before irradiation for time yT (y is a number greater than or equal to 0), and irradiation of the low power energy beam for a second set time xT (x is a number greater than 0) provided immediately after the head pulse. And a subsequent low power pulse irradiation step, and there is a relationship of 0.95 ≦ x + 0.7 * y ≦ 2.5 between the x and the y,The time for irradiating the leading pulse is shorter than the second set time xT,In addition, the irradiation period of each subsequent pulse, which is a subsequent period of irradiation with a high power energy beam, lies in the range of 0.5T to 1.5T.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
The present inventor found that, in a phase change recording medium having a structure with a small heat dissipation effect, mark recrystallization during recording tends to proceed from the front end of the mark toward the rear end of the mark. I found out. Then, the inventors have found that the recrystallization of the mark can be prevented by devising the rapid cooling of the front end portion of the mark, that is, the portion where the mark starts to be formed, and the present invention has been achieved.
[0019]
According to the present invention, when recording is performed using the pulse division method, in a series of pulse patterns for forming an amorphous mark, a long off pulse is inserted adjacent to the recording pulse for forming the front end portion of the mark. Therefore, the mark front end portion can be particularly rapidly cooled, and recrystallization can be prevented.
That is, in the series of pulse patterns, recrystallization can be prevented by changing only the recording pulse and the off pulse forming the front end portion of the mark from the conventional method. According to the present invention, other pulse patterns can use pulse division using conventional techniques, so that there are few technical changes and circuit design is facilitated.
[0020]
The present invention can be applied to, for example, an optical disc having a phase change recording layer. In general, an optical disk is formed with a spiral or concentric groove, and recording / reproduction is performed using a land portion between the grooves or between the grooves as a recording track. For example, in a CD-RW, DVD-RW, or the like, which is a kind of phase change optical disc, an amorphous mark is formed in a crystalline recording layer with the inside of the groove as a recording track.
[0021]
In addition, these optical discs usually have a protective layer / phase change recording layer / protective layer / reflective layer on a substrate. Alternatively, in a medium having two or more recording layers for increasing the capacity, etc., a protective layer / phase change type recording layer / protective layer / resin layer / protective layer / phase change type recording layer / protective layer are formed on the substrate. / May have a reflective layer. Or two such optical disks may be bonded together. In either case, recording / reproduction is performed by entering an energy beam from the substrate side. In some cases, the layer configuration on the substrate is completely reversed, and recording / reproduction is performed with an energy beam incident from the opposite side of the substrate.
[0022]
The present invention is a medium that does not have a reflective layer adjacent to the recording layer or a reflective layer via a protective layer, or a very thin reflective film having a thickness of 30 nm or less via the reflective layer or protective layer adjacent to the recording layer. The effect is remarkable in a medium having a layer.
In other words, when a medium having a conventional reflective layer having a normal thickness is easily recrystallized, the effect of preventing recrystallization by rapidly cooling the mark front end is relatively small.
[0023]
There are several recrystallization processes, but typical ones are considered as follows. When forming an amorphous mark, the formed amorphous region is recrystallized from the edge between the amorphous region and the surrounding crystal region.
According to the study of the present inventors, in the case of a medium with a small heat dissipation effect, recrystallization is likely to occur from the vicinity of the center of the mark front end, particularly in the width direction of the mark (direction perpendicular to the track direction) From there, it is presumed to proceed toward the rear end of the mark. On the other hand, in the case of a medium having a large heat dissipation effect, it is presumed that recrystallization proceeds easily from the end in the width direction of the mark toward the center.
[0024]
Since the present invention rapidly cools the front end of the mark and suppresses recrystallization, when applied to a medium having a small heat dissipation effect, the progress of recrystallization from the front end of the mark to the rear end can also be suppressed, and the effect is particularly high. . Therefore, in the case of a medium that does not have a reflective layer adjacent to the recording layer or a protective layer, or a very thin reflective layer having a thickness of 30 nm or less via the reflective layer or protective layer adjacent to the recording layer. The effect is remarkable in the medium which has.
[0025]
For example, when the phase change recording medium is a medium having two or more phase change recording layers with another layer interposed therebetween, as described above, the phase farther from the recording / reproducing energy beam is used. Since it is necessary to allow the energy beam to reach the changeable recording layer, a thick reflective layer cannot be provided in the optical path up to that time. Therefore, the phase change recording layer closer to the beam does not have a reflective layer adjacent to the recording layer or a reflective layer via a protective layer, or has a very thin reflective layer having a film thickness of 30 nm or less. It will be limited to. The present invention is highly effective when used for recording on a phase change recording layer closer to the recording / reproducing energy beam of such a medium.
In the present invention, it is necessary to rapidly cool this portion in order to prevent recrystallization of the mark front end. First, the pulse pattern will be described with reference to FIGS.
[0026]
FIG. 1 is a laser pulse waveform diagram showing an example of a pulse pattern used in the recording method of the present invention. The horizontal axis represents time, and the vertical axis represents laser power. Pw is the recording power, Pe is the erasing power, Pb is the bias power, and Pr is the reproducing power. Basically, recording power Pw and bias power Pb are used for mark formation, and erasing power Pe is used for erasing. The reproduction power Pr is used for reproducing the recorded information.
In the following description, a pulse output at high power (recording power Pw) may be referred to as a recording pulse, and a section irradiated with the recording pulse may be referred to as a recording pulse section or a recording power irradiation section. This corresponds to a high power laser irradiation unit.
[0027]
In addition, a pulse output at a low power (bias power Pb) may be referred to as an off pulse, and a section in which the off pulse is irradiated may be referred to as an off pulse section or a bias power irradiation section. This corresponds to a low power laser irradiation unit.
FIG. 1 shows an example in which a mark having a length of 10T (T represents a reference clock period) is formed. The pulse pattern shown in FIG. 1 is divided into, for example, nine recording pulses labeled 1 to 9. In general, when forming a mark of length nT, the number m of recording pulses is any one of n, n-1, and n-2. In the case of FIG. 1, m = n-1.
[0028]
The power values of these nine recording pulses 1 to 9 are equal to the recording power Pw, and the power values of the off pulses before and after each recording pulse are equal to the bias power Pb. Further, the irradiation power value in the section other than the recording pulse and off-pulse irradiation is equal to the erasing power Pe.
Usually, the recording power Pw is preferably 20 mW or less, and more preferably 14 mW or less. In general, a phase change optical recording medium is more preferable as a medium capable of recording with a low laser power. This is because the output of the laser used is small. However, the recording power Pw is preferably 8 mW or more. The fact that recording is possible with too low power means that the recording is likely to deteriorate during reproduction.
[0029]
The erasing power Pe may be selected so as to sufficiently crystallize the old amorphous mark to be erased during overwriting (overwriting). Usually, it is about 30% to 70% of the recording power Pw.
The reproduction power Pr is the power of the beam irradiated when reproducing the recorded information, and a low value is selected so that the recorded information is not erased. Usually, it is 0.5 to 1.0 mW.
[0030]
The bias power Pb is selected so that the recording layer heated by the recording power Pw is rapidly cooled to form an amorphous mark. In order to increase the cooling rate of the recording layer, the bias power Pb is preferably small. Speaking of the ratio of the bias power Pb and the erasing power Pe, usually Pb / Pe ≦ 0.5, and preferably Pb / Pe ≦ 0.3. In consideration of tracking performance and the like, the bias power Pb is preferably close to or the same value as the reproduction power Pr.
[0031]
According to the recording method of the present invention, a phase change type recording medium having a phase change type recording layer includes at least a high power energy beam having a relatively high power value and a low power energy beam having a relatively low power value. Recording on a phase change recording medium in which the recording medium is alternately irradiated to form an amorphous mark having a length nT (T is a reference clock period, n is a natural number of 4 or more) on the phase change recording layer. A low-power pre-stage which is provided immediately before the first pulse, which is a section in which the high power energy beam is first irradiated, and which irradiates the low power energy beam for a first set time yT (y is a number of 0 or more). A pulse irradiation step, and a post-stage low power pulse irradiation step that is provided immediately after the head pulse and irradiates the low power energy beam with a second set time xT (x is a number greater than 0). The provided, between the x and the y, a relationship of 0.95 ≦ x + 0.7 * y ≦ 2.5.
[0032]
That is, in this recording method, the width of the off-pulse section before and after the head pulse (recording pulse 1) shown in FIG. 1 is made longer than in the case of using the conventional pulse division method.
In the pulse pattern of FIG. 1, a low power of width xT is provided between the first pulse (recording pulse 1) and the second pulse (recording pulse 2) of the mark forming division pulse for rapid cooling of the mark front end. An off pulse is provided. Here, x represents a number larger than 0.
[0033]
According to the study by the present inventors, when at least the conditions such as the laser power are in a normal range, the mark front end portion can be obtained when the time width of the low power laser irradiation portion (off pulse) xT is remarkably longer than the conventional one. As a result, it was clarified that excellent recording characteristics can be obtained. Hereinafter, an off pulse having a width xT after the recording pulse 1 may be referred to as an xT pulse.
[0034]
It is also effective to provide an off pulse having a width yT immediately before the head pulse. Here, y represents a number of 0 or more. Hereinafter, an off pulse having a width yT before the recording pulse 1 may be referred to as a yT pulse.
If the sum of x and 0.7 * y is too small, the effect of rapid cooling of the mark front end cannot be obtained. Therefore, it is set to 0.95 or more. Preferably it is 1.3 or more. Also, if the sum of x and 0.7 * y is too large, the old amorphous mark is not erased, or the amorphous part due to the first pulse and the amorphous part after the recording pulse are optically separated. There is a possibility of being. Therefore, it is set to 2.5 or less. Preferably it is 2.0 or less.
[0035]
Further, the value of y may be small or zero. When y is 0, the head pulse, which is the first section for irradiating the recording power Pw, is irradiated for a predetermined time (head pulse irradiation step), and is provided immediately after the head pulse irradiation step. It is also possible to irradiate xT for two set times (the latter low power pulse irradiation step), and this x can be in a relationship of 0.95 ≦ x ≦ 2.5. That is, it is effective to simply lengthen the xT pulse without providing the yT pulse.
[0036]
However, in order to obtain the same cooling effect without providing yT, it is necessary to lengthen the xT pulse, so that the recording pulse 1 comes out earlier, and the length of the mark formed as a whole can be lengthened. There is sex. Therefore, it is preferable and effective to combine both xT pulse and yT pulse.
If the value of x is too small, recrystallization at the front end portion of the mark is difficult to be suppressed. Therefore, it is usually set to 0.1 or more, and preferably 0.3 or more. However, if the value of x is too large, the old amorphous mark may not be erased, or the amorphous part due to the first pulse and the amorphous part after the recording pulse may be optically separated. Therefore, it is usually set to 2.0 or less.
[0037]
If the value of y is too large, crystallization of the old mark may still be insufficient at the time of overwriting.
The present invention is preferably used when the mark is formed in a pulse pattern having two or more recording pulses. A short mark such as a 3T mark (n = 3 in an nT mark) may be formed with a pulse pattern having only one recording pulse. When there is only one recording pulse, only the bias power Pb or the erasing power Pe is irradiated after the recording pulse 1, and therefore it is relatively easy to cool down. On the other hand, when there are two or more recording pulses, even if there is an off-pulse after the recording pulse 1, the recording pulse 2 with high power is irradiated next, so that it is difficult to be rapidly cooled. Therefore, as in the present invention, the effect of lengthening the xT pulse and the yT pulse is great. Therefore, the present application is preferably applied to the formation of a mark having a length of 4T mark (n = 4 in the nT mark) or more.
Next, the pulse widths of the recording pulses 1 to 9 shown in FIG. 1 will be described with reference to FIG.
[0038]
FIG. 2 is an explanatory diagram of a pulse width in an example of a pulse pattern used in the recording method of the present invention. The total number of recording pulses shown in FIG. 2 is m (m represents a natural number), and a case where m = 6 is shown as an example. Further, each recording pulse 1 to 6 has a pulse width α.1T ~ α6T and each recording pulse is followed by β1T ~ β6There is an off pulse with a pulse width of T. The total time width of the m recording pulses and the m off pulses substantially corresponds to the mark length nT. Therefore, the following expression (3) is established.
[0039]
Σm i = 1i+ Βi) ≒ n (3)
i is a natural number, and αiIs a coefficient for determining the i-th recording pulse width, βiIs a coefficient for determining the i-th off-pulse width. Σm i = 1i+ Βi) For (α between 1 and m)i+ Βi). Where Σm i = 1i+ Βi) Need not be exactly equal to n, and is usually on the order of n-2 to n + 2.
[0040]
Here, the pulse width α of the leading pulse (recording pulse 1) shown in FIG.1If T is too long, the mark is easily recrystallized without being able to suppress recrystallization even if it is heated too much and the front and back off pulses are lengthened. Therefore, 1.5T or less is preferable, 1.0T or less is more preferable, and 0.8T or less is more preferable. However, if it is too short, the temperature of the recording layer will not rise sufficiently, so that it is preferably 0.2 T or more, more preferably 0.3 T or more.
[0041]
The pulse width α1It is preferable that T is shorter than the second set time xT because the rapid cooling effect of the mark front end is increased.
Furthermore, the pulse width α of the second and subsequent recording pulsesiIf T (i is a natural number satisfying i ≧ 2) is too long, it is difficult to suppress recrystallization, so 0.8T or less is preferable, and 0.6T or less is more preferable. However, if it is too short, the temperature of the recording layer will not rise sufficiently, so that it is preferably 0.2 T or more, more preferably 0.3 T or more.
[0042]
In addition, the last βm(For example, β6) Is normally 0T to 1.5T, and the length of the amorphous mark can be controlled by changing the width. This is because if it is too long, crystallization of the old mark may be insufficient during overwriting.
In the present invention, the irradiation period of each subsequent pulse (after recording pulse 2), which is a section in which the high power energy beam is irradiated following the first pulse (recording pulse 1), is set to a value close to 1T. Specifically, it is 0.5T or more and 1.5T or less. Here, the period is the time width from the rise of the recording pulse to the rise of the next recording pulse.
[0043]
That is, αi+ ΒiThe value of (i is a natural number i = 2 to m−1) is a value close to 1. Specifically, it is 0.5 or more and 1.5 or less. αi+ ΒiWhen the value of (i is a natural number where i = 2 to m−1) is greatly different from 1, the following problem arises.
To form an amorphous mark, βiIt is necessary to increase the cooling rate to some extent. But αi+ ΒiIs much less than 1, βiCan not be sufficiently increased, the cooling rate is reduced and the mark is easily recrystallized. Conversely, βiIf α is increased, αiAnd the temperature of the recording layer does not rise sufficiently.
[0044]
Meanwhile, αi+ ΒiAn example in which the value of (i is a natural number of i = 2 to m−1) much larger than 1 is described in Japanese Patent Laid-Open No. 9-134525 (US Pat. No. 5,732,062). However, for example, αi+ ΒiWhen the value of is fixed at a certain value of 2 or more, if the recording pulse (and the accompanying off pulse) is increased by one, the mark length increases by 2T. Therefore, in this recording method, an nT mark and an (n + 1) T mark are used. In addition, two types of marks having a difference of 1T cannot be recorded and separated.
[0045]
So, for example, αi+ ΒiBy adding a recording pulse (and an associated off pulse) with a value of 1 to somewhere in the nT mark pulse pattern to form a (n + 1) T mark pulse pattern, the nT mark length and (n + 1) The difference in T mark length is set to 1T.
That is, αi+ ΒiThe value of (i is a natural number of i = 2 to m−1) is not uniform, and different values such as 1 and 2 are mixed.
[0046]
However, αiAnd βiValue greatly affects the temperature distribution and temperature change process in the recording layer.iAnd βiIn the portions having different values, the temperature distribution and the temperature change process are greatly different, and it becomes difficult to control the mark shape including the mark length. Since the size of the recrystallized region after melting, which is related not only to the ultimate temperature but also to the cooling rate, has a significant effect on the temperature distribution of the recording layer, the mark shape changes in a complex manner depending on the temperature distribution of the recording layer, etc. .
[0047]
Α is set so that the difference between the nT mark length and the (n + 1) T mark length is 1T under a specific recording condition.iAnd βiIt may be possible to determine the value of. However, this is a value that can be applied only to very narrow recording conditions, and there is a high possibility that the mark length difference will deviate greatly from 1T just by slightly changing the recording conditions such as recording power. For example, such a problem occurs when the recording power is changed or the recording apparatus is changed to change the light intensity distribution in the laser beam spot.
[0048]
It is αi+ ΒiThis is because the method of changing the temperature distribution or the like of the recording layer with respect to the change of the recording condition is different if the value of is different. For example αi+ ΒiWhen the value of 1 and 2 are different, the method of changing the mark shape is different with respect to the change of the recording condition.
On the other hand, as in the present invention, αi+ ΒiWhen the value of (natural number i = 2 to m−1) is close to 1, by adding one pulse to the pulse train at the center of the mark forming pulse, the mark is only 1T without greatly changing the temperature distribution. Such a problem is unlikely to occur because it can be lengthened. αi+ ΒiThis is because since the value of (i = 2 to m−1) is constant, the change in temperature distribution caused by changing the recording power is the same for any mark length.
[0049]
According to the present invention, since recrystallization during recording is suppressed by rapid cooling of only the front end portion of the mark, it is not necessary to further change the irradiation period of each of the second and subsequent recording pulses. Accordingly, the irradiation period of each subsequent pulse (recording pulse 2 and later), which is a section in which the high power energy beam is irradiated following the head pulse (recording pulse 1), is set to a value close to 1T.
[0050]
However, especially when the mark is short, the temperature distribution at the front end and the rear end of the mark changes somewhat by adding a pulse.i+ ΒiIn some cases, the value of (natural number i = 2 to m−1) should be slightly shifted from 1. Therefore, the irradiation period of each pulse of the high power energy beam is 0.5 T or more, preferably 0.8 T or more. Further, it is 1.5T or less, preferably 1.2T or less.
[0051]
In addition, the last αm+ ΒmMay be greater than 1.5. For example, the pulse width β of the off pulse at the endmThis is because changing the T has the purpose of controlling the length of the amorphous mark.
In this way, even when recording is performed on a thin medium that does not have a reflective layer adjacent to the phase change recording layer or a protective layer, or is recorded on a thin medium, a sufficient erasure rate is maintained when erasing power is irradiated. Further, recrystallization of marks during recording can be prevented, and recording can be performed without narrowing the range of usable crystallization speeds. Further, since the influence of recrystallization is more remarkable in mark length modulation recording, the effect of the present invention is more remarkable in mark length modulation recording.
Next, the configuration of a phase change recording medium suitable for applying the present invention will be described. First, materials used for the recording layer will be described.
[0052]
The present invention is particularly effective when applied to a medium in which a material that is easily recrystallized is used for the recording layer. Examples of such a material that is easily recrystallized include a material having a composition in which Sb is contained in excess of the SbTe eutectic point composition.
As a specific example of such a recording layer, (Sb1-aTe1-a)bM1-b(0.6 <a <0.9, 0.7 <b <1, M is Ge, Ag, In, Ga, Zn, Sn, Si, Cu, Au, Pd, Pt, Pb, Cr, Co, O , S, Se, V, Nb, Ta).
[0053]
A recording layer having a composition containing Sb in excess of the SbTe eutectic point composition is a so-called Ge layer that is usually used as a recording layer of a phase change recording medium.2Sb2TeFiveIt tends to be recrystallized more easily than the recording layer having the composition. The reason why the amorphous mark tends to recrystallize is not necessarily clear in the recording layer of this composition, but in this recording layer, no crystal nuclei are formed in the amorphous mark, While recrystallization proceeds from the edge of the crystalline region of Ge, Ge2Sb2TeFiveSince the formation of crystal nuclei is observed in the recording layer having the composition, it is considered that one of the reasons is that the recrystallization mechanism is different.
[0054]
In a recording layer having such a composition and having a small heat dissipation effect, recrystallization tends to occur from the vicinity of the center of the mark front end, particularly in the width direction of the mark (direction perpendicular to the track direction). It is presumed that the vehicle proceeds from the mark toward the rear end of the mark.
Since the present invention rapidly cools the front end of the mark and suppresses recrystallization, when applied to a medium having a small heat dissipation effect, the progress of recrystallization from the front end of the mark to the rear end can also be suppressed, and the effect is particularly high. . Therefore, the effect is remarkable when the medium does not have a reflective layer adjacent to the recording layer or a protective layer via a protective layer or has a very thin reflective layer with a film thickness of 30 nm or less.
[0055]
For example, when the phase change recording medium is a medium having two or more phase change recording layers with another layer interposed therebetween, as described above, the phase farther from the recording / reproducing energy beam is used. Since it is necessary to allow the energy beam to reach the changeable recording layer, a thick reflective layer cannot be provided in the optical path up to that time. Therefore, the phase change recording layer closer to the beam does not have a reflective layer adjacent to the recording layer or a reflective layer via a protective layer, or has a very thin reflective layer having a film thickness of 30 nm or less. It will be limited to. The present invention is highly effective when used for recording on a phase change recording layer closer to the recording / reproducing energy beam of such a medium.
[0056]
Next, the layer structure of the phase change recording medium of the present invention will be described with reference to FIG. FIG. 3 is a schematic diagram showing an example of the layer structure of the phase change recording medium. The phase change recording medium 10 shown in FIG. 3 includes a reflective layer 10a, a recording medium part 1, a resin layer 10e, a recording medium part 2, and a substrate 10i. Further, the incident direction of the light beam is a direction from the lower side to the upper side in FIG.
[0057]
Here, the reflective layer 10a has a function of reflecting the light beam and diffusing heat from the recording layer 10c flowing in through the protective layer 10b. The recording medium unit 1 includes protective layers 10b and 10d and a recording layer 10c. Further, the protective layers 10b and 10d respectively adjust the reflectance by controlling the amount of light beam absorbed in the recording layer 10c, and also control the heat radiation from the recording layer 10c to suppress thermal deformation of the recording layer 10c. It is.
[0058]
Further, the recording layer 10c is made of a phase change material, the crystal state is reversibly changed, and the optical characteristics thereof are changed. Further, the resin layer 10e exhibits a spacer function for adjusting the position of the recording layer 10c to the focal length of the light beam.
Similarly, the recording medium unit 2 includes protective layers 10f and 10h and a recording layer 10g, and these protective layers 10f and 10h and the recording layer 10g are the protective layers 10b and 10d, respectively. Further, since it has the same function as the recording layer 10c, further description is omitted.
[0059]
Moreover, the board | substrate 10i forms a recessed part in the surface. As the substrate material, resins such as polycarbonate, polyacrylate, polyolefin, or glass can be used. In this embodiment, since the light beam is incident through the substrate, the substrate 10i needs to be transparent. For the resin layer 10e, the same material as that of the substrate 10i can be used.
[0060]
The material of the reflective layer 10a will be described. The reflective layer material preferably has a high reflectivity and thermal conductivity. Examples of the reflective layer material having a high reflectance and thermal conductivity include metals containing Ag, Au, Al, Cu and the like as main components. Among these, Ag has the highest reflectance and thermal conductivity.
Since Au, Cu, and Al absorb light more easily than Ag at short wavelengths, it is particularly preferable to use Ag when using a short wavelength laser of 650 nm or less. Further, Ag is preferable because it is relatively inexpensive as a sputtering target, has a stable discharge, has a high deposition rate, and is stable in the air.
[0061]
Ag, Al, Au, Cu, etc. are not preferable in this respect because impurities are mixed with them, and the thermal conductivity and reflectivity are lowered. However, stability and film surface flatness may be improved, and 5 atomic% or less. About Cr, Mo, Mg, Zr, V, Ag, In, Ga, Zn, Sn, Si, Cu, Au, Al, Pd, Pt, Pb, Ta, Ni, Co, O, Se, Nb, Ti, An impurity element such as N may be included. The thickness of the reflective layer is usually 50 to 200 nm. If it is too thin, sufficient reflectivity and heat dissipation effect cannot be obtained. If it is too thick, it is not preferable in terms of film stress, production time and cost.
[0062]
In this embodiment, no reflective layer is provided between the protective layer 10f and the resin layer 10e. Since it is necessary to allow the light beam to reach the recording layer 10c, it is not possible to provide a thick reflective layer in the optical path up to that time. However, it may be provided if it is a very thin reflective layer having a film thickness of 30 nm or less. More preferably, it is 20 nm or less.
[0063]
In the above layer structure, the recording method of the present invention is particularly effective for recording on the recording medium unit 2. This is because the recording medium unit 2 requires a high transmittance, and therefore has only a very thin reflective layer that does not have a reflective layer, and therefore has a small heat dissipation effect.
Next, materials and the like of the protective layers 10b, 10d, 10f, and 10h will be described. The materials of these protective layers 10b, 10d, 10f, and 10h are determined in consideration of the refractive index, thermal conductivity, chemical stability, mechanical strength, adhesion, and the like. In general, a metal having high transparency and a high melting point, a semiconductor oxide, a sulfide, a nitride, or a fluoride such as Ca, Mg, or Li can be used. Note that these oxides, sulfides, nitrides, and fluorides do not necessarily have a stoichiometric composition, and it is also effective to change the composition or use a mixture for controlling the refractive index and the like. is there.
[0064]
In consideration of repeated recording characteristics, the material of the protective layers 10b, 10d, 10f, and 10h is preferably a dielectric mixture. More specifically, a mixture of ZnS or rare earth sulfide and a heat-resistant compound such as oxide, nitride or carbide can be used. For example, ZnS and SiO2Are often used in the protective layer of phase change optical disks. The film density of these protective layers 10b, 10d, 10f, and 10h is desirably 80% or more of the bulk state from the viewpoint of mechanical strength.
[0065]
Further, regarding the thickness, if the thickness of the dielectric layer (protective layer) is less than 10 nm, the effect of preventing deformation of the substrate 10i and the recording layers (recording layers 10c, 10g) is insufficient, and the protective layers 10b, 10d, There is a tendency not to serve as 10f and 10h. On the other hand, when the thickness exceeds 500 nm, when the dielectric layer is placed on the substrate 10i, the warping is proportional to the thickness of the film, so that cracks are likely to occur.
In particular, the lower protective layers 10d and 10h each need to suppress substrate deformation due to heat, and preferably have a thickness of 70 nm or more. This is because when the thickness is less than 70 nm, microscopic substrate deformation is accumulated during repeated overwriting, and reproduction light is scattered, resulting in a significant increase in noise.
[0066]
Further, the upper limit of the thickness of the protective layers 10b, 10d, 10f, and 10h is substantially about 200 nm depending on the film formation time. However, when the thickness is larger than 200 nm, the groove shape as viewed on the recording layer surface is obtained. Is not preferable because it will change. That is, it is not preferable because the groove depth becomes shallower than the intended shape on the surface of the substrate 10i, and the groove width becomes narrower than the intended shape on the surface of the substrate 10i. More preferably, it is 150 nm or less.
[0067]
The thickness of the recording layers 10c and 10g is preferably in the range of 3 nm to 20 nm. More preferably, it is 5-10 nm. This is because if the recording layers 10c and 10g are thin, it is difficult to obtain a sufficient contrast between the reflectance in the crystalline state and the reflectance in the amorphous state, and initial crystallization becomes difficult. . On the other hand, if it is too thick, the amount of transmitted light tends to be small.
The thicknesses of the recording layers 10c and 10g and the protective layers 10b, 10d, 10f, and 10h are determined by absorption of laser light in consideration of interference effects in addition to the limitations on the mechanical strength and reliability. A signal that is efficient and has a large amplitude of the recording signal, that is, a contrast between the recorded state and the unrecorded state is selected.
[0068]
The protective layers 10b, 10d, 10f, and 10h, the recording layers 10c and 10g, and the reflective layer 10a are usually formed using a sputtering method. Further, the target for the recording layer, the target for the protective layer, and, if necessary, the target for the reflective layer material may be formed on a sputtering apparatus (in-line apparatus) installed in the same vacuum chamber to oxidize each layer. This is desirable in terms of preventing contamination. It is also excellent in terms of productivity.
[0069]
The present invention is not limited to the above-described embodiments and modifications thereof, and various modifications can be made without departing from the spirit of the present invention.
The energy beam used for recording is not limited to laser light, and other devices can also be used.
[0070]
【Example】
ZnS-SiO on a 0.6 mm thick polycarbonate substrate with guide grooves2Lower protective layer (thickness 100 nm), Ge8Sb65Te27Recording layer (thickness 7 nm), ZnS-SiO2An upper protective layer (thickness: 160 nm) was formed by a sputtering method, and a protective coating made of an ultraviolet curable resin was further formed on the upper protective layer. Here, the depth of the guide groove of the substrate is 33 nm, the width of the guide groove is 348 nm, and the groove pitch is 0.74 μm.
[0071]
This optical disk is irradiated with DC (direct current) light having a linear velocity of 1.8 m / s and an output power of 3 mW using an optical disk evaluation apparatus having an optical system with a laser wavelength of 635 nm and a numerical aperture NA of 0.6. As a result, initial crystallization occurred.
Thereafter, the following measurements were performed. All signals were recorded in the guide groove.
[0072]
First, the erasure rate indicating the ratio of returning from amorphous to crystal was measured. The conditions at this time are shown below. A single pattern signal having a mark length of about 10T and a length of about 10T between the marks is recorded with a linear velocity of 3.8 m / s and a reference clock period T of 38.2 ns (1 / 26.16 MHz). Recording was performed in the guide groove at each output of power Pw = 11 mW, erasing power Pe = 1 mW, bias power Pb = reproduction power Pr = 1 mW. Here, using the pulse pattern shown in FIG.i(I ≧ 1) = 0.3, βi(I ≧ 2) = 0.7, x = 0.7, and y = 0.
[0073]
The inventor measured the erase rate by irradiating the signal thus recorded with DC light having a predetermined erase power Pe at a linear velocity of 3.8 m / s. The result is as shown in FIG.
FIG. 4 is a diagram showing the transition of the erasure rate with respect to the erasing power Pe. As shown in FIG. 4, an erasing rate of about 25 dB was obtained at an erasing power Pe = 3.5 mW. The C / N ratio of the signal before erasure was 52 dB.
[0074]
Next, recording was performed on the disk, and the jitter was measured by reproduction. Under the same recording conditions as in the above recording, the erasing power Pe is set to 3.5 mW at which the best erasing rate is obtained, the recording power Pw = 11 mW, and the pulse pattern shown in FIG.i(I ≧ 1) = 0.3, βi(I ≧ 2) = 0.7, y = 0, and the value of x was changed to record a similar single pattern. The thus recorded signal was reproduced at a linear velocity of 3.8 m / s and a reproduction power Pr = 0.8 mW, and jitter was measured. The result is shown in FIG.
[0075]
FIG. 5 is a diagram showing the relationship between x and jitter in the latter-stage low-power pulse irradiation unit. It can be seen that the jitter is large when the value of x is small, whereas the jitter is small when x is large. Here, from the reproduced waveform when x was small, it was observed that the front end of the mark was crystallized.
Subsequently, the same measurement was performed while changing the value of y with x = 0.7. The result is shown in FIG.
[0076]
FIG. 6 is a diagram showing the relationship between y and jitter of the former low power pulse irradiation unit. As the value of y increases, the jitter also decreases. That is, it can be seen that both x and y are effective in reducing jitter.
FIG. 7 is a diagram showing the relationship between x + 0.7 * y and jitter. As shown in FIG. 7, from the experiment, the value of (x + 0.7 * y) and the jitter correspond well, and when (x + 0.7 * y) ≧ 0.95, the jitter is 10 ns or less, , (X + 0.7 * y) ≧ 1.3, the jitter was 6.5 ns or less.
The transmittance was about 55% when the recording layer was in an amorphous state, and about 47% when the recording layer was in a crystalline state.
[0077]
The transmittance was determined as follows. A laser having a wavelength of 635 nm is passed through a polycarbonate substrate having a thickness of 0.6 mm and Al having a thickness of 200 nm.99.5Ta0.5Reflected light quantity I when film is regenerated1In addition, a 200 nm-thick Al film is passed through the optical disk of this example.99.5Ta0.5Reflected light quantity I when film is regenerated2Was measured. The transmittance is (I2/ I1)1/2* Calculated by the formula of 100 (%).
[0078]
In addition, there were some characteristic distributions in the disk that were thought to be caused by the thin substrate and the tendency to warp, the transmitted light and the non-uniform protective coat.
As described above, it can be seen that by setting x and y within a specific range, an amorphous mark can be easily formed and erased without a reflective layer.
[0079]
【The invention's effect】
Therefore, as described in detail above, according to the recording method of the present invention, there is an advantage that it is possible to prevent recrystallization of recording marks peculiar to a thin phase change medium even without a metal reflective layer in the phase change medium. In addition, since conventional pulses can be used except for the front end portion of the divided pulse, there are advantages in that there are few technical changes and circuit design can be facilitated.
[0080]
Even if the mark length is recorded on a thin phase change recording medium that does not have a metal reflective layer, it can prevent recrystallization of the mark during recording while maintaining a sufficient erasure rate of the erasing power irradiation section, and can be used. There is an advantage that the narrowing of the range of the conversion speed can be solved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a laser pulse waveform diagram showing an example of a pulse pattern used in a recording method of the present invention.
FIG. 2 is an explanatory diagram of a pulse width in an example of a pulse pattern used in the recording method of the present invention.
FIG. 3 is a schematic diagram of a layer structure of a phase change recording medium.
FIG. 4 is a diagram showing a transition of an erasing rate with respect to an erasing power in an example.
FIG. 5 is a diagram illustrating a relationship between x and jitter of a subsequent low power pulse irradiation unit in an example.
FIG. 6 is a diagram illustrating a relationship between y and jitter of a preceding-stage low power pulse irradiation unit in an example.
FIG. 7 is a diagram illustrating a relationship between x + 0.7 * y and jitter in an example.
[Explanation of symbols]
1, 2 Recording medium part
10 Phase change recording media
10a Reflective layer
10b, 10d, 10f, 10h Protective layer
10c, 10g recording layer
10e Resin layer
10i board

Claims (8)

相変化型記録層を有する相変化型記録媒体に、少なくとも相対的に高いパワー値を有する高パワーエネルギービームと、オーバーライトの際に非晶質マークを十分に結晶化できる消去パワーの50%以下の相対的に低いパワー値を有する低パワーエネルギービームとの2種類を交互に該記録媒体に照射し該相変化型記録層に長さnT(Tは基準クロック周期、nは4以上の自然数)の非晶質マークを形成する、相変化型記録媒体の記録方法であって、
該高パワーエネルギービームを最初に照射する区間である先頭パルスの直前に設けられ、該低パワーエネルギービームを第1設定時間yT(yは0以上の数)照射する前段低パワーパルス照射ステップと、
該先頭パルスの直後に設けられ、該低パワーエネルギービームを第2設定時間xT(xは0よりも大きい数)照射する後段低パワーパルス照射ステップとをそなえ、
該xと該yとの間に下記の式(1)の関係があり(*は乗算を表す)、
0.95≦x+0.7*y≦2.5 (1)
該先頭パルスを照射する時間が、該第2設定時間xTよりも短く、
かつ、それに続く高パワーエネルギービームを照射する区間である後続パルスの各々の照射周期は、0.5T以上1.5T以下であることを特徴とする、相変化型記録媒体の記録方法。
A phase change type recording medium having a phase change type recording layer has at least a high power energy beam having a relatively high power value and 50% of erasing power capable of sufficiently crystallizing an amorphous mark upon overwriting. and irradiating the recording medium are alternately two types of low-power energy beam having the relatively low power values, the length nT (T is a reference clock period in the phase change type recording layer, n represents 4 or more forming the amorphous mark natural number), a recording method for a phase change type recording medium,
A pre-stage low power pulse irradiation step that is provided immediately before the first pulse, which is a section in which the high power energy beam is first irradiated, and that irradiates the low power energy beam for a first set time yT (y is a number of 0 or more);
A post-stage low power pulse irradiation step that is provided immediately after the leading pulse and irradiates the low power energy beam with a second set time xT (x is a number greater than 0);
There is a relationship of the following formula (1) between the x and the y (* represents multiplication),
0.95 ≦ x + 0.7 * y ≦ 2.5 (1)
The time for irradiating the leading pulse is shorter than the second set time xT,
A recording method for a phase-change recording medium, wherein an irradiation period of each subsequent pulse, which is a subsequent period of irradiation with a high power energy beam, is 0.5T or more and 1.5T or less.
yは0よりも大きい数である、請求項1記載の相変化型記録媒体の記録方法。  The recording method for a phase change recording medium according to claim 1, wherein y is a number greater than zero. 1.3≦x+0.7*y≦2.0である、請求項1又は2記載の相変化型記録媒体の記録方法。  The recording method of a phase change recording medium according to claim 1, wherein 1.3 ≦ x + 0.7 * y ≦ 2.0. 該相変化型記録層が、SbTe共晶点組成よりもSbが過剰に含まれる組成からなる、請求項1又は2記載の相変化型記録媒体の記録方法。  The recording method for a phase change recording medium according to claim 1, wherein the phase change recording layer is composed of a composition containing Sb in excess of the SbTe eutectic point composition. 該相変化型記録層が、下記一般式(2)で表される成分を主成分とする、請求項4記載の相変化型記録媒体の記録方法。
(Sb1-aTe1-ab1-b (2)
(ただし、aは0.6<a<0.9の範囲の実数であり、bは0.7<b<1の範囲の実数であり、MはGe,Ag,In,Ga,Zn,Sn,Si,Cu,Au,Pd,Pt,Pb,Cr,Co,O,S,Se,V,Nb,Taより選択される少なくとも1種類の元素を表す
5. The recording method for a phase change recording medium according to claim 4, wherein the phase change recording layer comprises a component represented by the following general formula (2) as a main component.
(Sb 1-a Te 1-a ) b M 1-b (2)
(Where a is a real number in the range of 0.6 <a <0.9, b is a real number in the range of 0.7 <b <1, and M is Ge, Ag, In, Ga, Zn, Sn. , Si, Cu, Au, Pd, Pt, Pb, Cr, Co, O, S, Se, V, Nb, represents at least one element selected from Ta, and Ta )
該相変化型記録媒体が、該相変化型記録層に隣接した反射層または保護層を介した反射層を有しない媒体である、請求項1乃至のいずれか一項記載の相変化型記録媒体の記録方法。Phase change type recording medium is a medium having no reflective layer over the reflective layer or a protective layer adjacent to the phase change type recording layer, a phase change type according to any one of claims 1 to 5 records Media recording method. 該相変化型記録媒体が、該相変化型記録層に隣接した反射層または保護層を介した膜厚が30nm以下の反射層を有する媒体である、請求項1乃至のいずれか一項記載の相変化型記録媒体の記録方法。Phase change type recording medium, the film thickness over the reflective layer or a protective layer adjacent to the phase change type recording layer is a medium having the following reflection layer 30 nm, according to any one of claims 1 to 5 Recording method for phase change type recording medium. 該相変化型記録媒体が、間に他の層を介して2層以上の相変化型記録層を有する媒体であり、該エネルギービームに対して近い方の相変化型記録層に記録する方法である、請求項1乃至のいずれか一項記載の相変化型記録媒体の記録方法。The phase change recording medium is a medium having two or more phase change recording layers with other layers interposed therebetween, and recording is performed on the phase change recording layer closer to the energy beam. there, the recording method of the phase-change recording medium according to any one of claims 1 to 7.
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