JP4117597B2 - Electrophotographic photosensitive member and electrophotographic apparatus using the same - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンドレスベルト状電子写真感光体、該エンドレスベルト状電子写真感光体を用いた電子写真方法、電子写真装置及びプロセスカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真方法としては、カールソンプロセスやその種々の変形プロセスなどが知られており、複写機やプリンターなどに広く使用されている。この様な電子写真方法に用いられる電子写真感光体には有機系の感光材料を用いたものと無機系の感光材料を用いたものとがある。
【0003】
一方、電子写真感光体の形態としては金属性中空ドラム上に感光層を形成したドラム状感光体、ベルト状感光体等が有り、コスト、設計形態等の点で様々な利点が有り、現在では開発する電子写真装置の特性に合わせて電子写真感光体の形状は使い分けられている。
【0004】
エンドレスベルト状感光体はシーム(継ぎ目あり)ベルト感光体とシームレスベルト感光体に分けられる。シームベルト感光体は、例えば支持体としてアルミ蒸着PETを用い、支持体上に感光層をダイコーター、ロールコーター法にて連続的に塗布して感光体塗布ロールとし、得られた感光体ロールを所望の大きさに切断し、得られたシート状感光体の両端を、例えば超音波接合等の方法で融着することによりベルト状の感光体とするものである。シームレスベルト感光体は、例えば、特公昭52−8774に開示されているようなニッケルを主体としてなるシームレスベルトを支持体として用い、支持体上に浸積塗工、スプレー塗工等により感光層を設け、特開平4−116561で開示されているような方法で所望の長さに切断し、ベルト状感光体とするものである。
【0005】
エンドレスベルト状感光体を電子写真プロセスで使用する場合、一般的にはベルト内側端部に寄り止めガイドを設け、2本以上のローラーを用い、該感光体を支持して駆動する。
【0006】
近年、電子写真装置のカラー化が進み、高画質化、低コスト化、高速化等が要求されるようになっている。シームベルト状感光体は、ベルト外形は大きいものの、その柔軟性により所望の形態で使用できること、4色の現像機を対向させるのに都合の良い形態に設計できること等の利点があり、カラー電子写真装置にはエンドレスベルト状感光体の利点が見直されてきている。
【0007】
しかしながら、このようなエンドレスベルト状電子写真感光体では、電子写真プロセスを何度も繰り返していると、ベルト端部やベルト状感光体を駆動するローラー端部で感光層が導電性基体から部分的に浮き上がったり、ひどい場合には剥離したりして画像形成装置の故障、画質の低下を招くといった欠点があった。
【0008】
特開平10−63013にはベルト状感光体の感光層側縁を導電性支持体の側縁よりも内側に位置させることにより、感光層側縁からの剥離を防止する例が開示されている。この従来技術において、感光体端部形成手段として感光層端部をふき取る(除去する)こと、感光体端部を斜めに切断することが開示されている。しかしながら、このベルト感光体はその構成のため、感光体製造コストアップにつながること、感光体が長くなり結果として電子写真装置が必要以上に大きくなってしまうこと、感光体端部を斜めに切断した場合には、支持体端部が鋭利になり亀裂が入りやすく支持体が破断してしまう場合があること、また、柔軟なベルト感光体の端部はドラム感光体とは異なり帯電、転写手段との距離の変動が起こりやすく、導電性支持体面が露出していると帯電、転写手段からリークが起こる場合があること等デメリットも多い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記のような問題を解消し、繰り返し使用時における導電性支持体端部位置及び感光体駆動ローラー端部位置での感光層の浮き、剥離が防止され、かつ多数回使用に耐えうる高耐久性なエンドレスベルト状電子写真感光体とその電子感光体を用いた電子写真方法、電子写真装置、プロセスカートリッジを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、エンドレスベルトを支持体とする電子写真感光体においては、感光層膜厚がベルト端部位置及び感光体駆動ローラー端部位置での感光層の浮き、剥離の発生に大きく関わっていることを究明した。そして、さらに検討を進めて、感光層の静電潜像形成に有効な領域外にある感光層端縁部の感光層膜厚を、感光層の静電潜像形成に有効な領域の感光層平均膜厚より薄くすることにより、上述の欠点が解消されることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0011】
すなわち、本発明は、
(1)導電性支持体上に1層以上の感光層を有するエンドレスベルト状電子写真用感光体において、感光層の静電潜像形成に有効な領域外で、感光層膜厚を感光層端縁部に向かって漸減して薄くし、かつ感光層端縁部の位置と該導電性支持体端縁部の位置とが実質上一致していることを特徴とするエンドレスベルト状電子写真感光体、
【0012】
(2)前記静電潜像形成に有効な領域の感光層平均膜厚と感光層端縁部膜厚の差が1.5μm以上、該感光層平均膜厚の50%以下であることを特徴とする前記(1)記載のエンドレスベルト状電子写真感光体、
【0013】
(3)前記導電性支持体がシームレスのエンドレスベルトであることを特徴とする前記(1)または(2)記載のエンドレスベルト状電子写真用感光体、
【0014】
(4)前記導電性支持体がNiであることを特徴とする前記(1)から(3)のいずれか一つに記載のエンドレスベルト状電子写真感光体、
【0015】
(5)前記感光層がスプレー塗工法によって塗布形成されることを特徴とする前記(1)または(2)記載のエンドレスベルト状電子写真感光体、
【0016】
(6)前記(1)から(5)のいずれか一つに記載のエンドレスベルト状電子写真感光体及び該感光体を駆動するための2本以上のローラーを有する電子写真装置において、ローラーの感光体に接触する部分の長さがベルト幅以下で、かつ、画像形成幅よりも長いことを特徴とする電子写真装置、
【0017】
(7)少なくとも帯電手段、画像露光手段、現像手段、転写手段、電子写真感光体及びエンドレスベルト状電子写真感光体を駆動するローラーを具備してなる電子写真装置において、画像露光手段にLDあるいはLED等を使用することによって感光体上に静電潜像の書き込みが行われる、所謂デジタル方式の電子写真装置であって、該エンドレスベルト状電子写真感光体が前記(1)から(5)のいずれか一つに記載のエンドレスベルト状電子写真感光体であることを特徴とする電子写真装置、
【0018】
(8)エンドレスベルト状電子写真感光体を使用する、少なくとも帯電、画像露光、現像、転写が繰り返し行われる電子写真方法において、該エンドレスベルト状電子写真感光体が前記(1)から(5)のいずれか一つに記載のエンドレスベルト状電子写真用感光体であることを特徴とする電子写真方法、
【0019】
(9)エンドレスベルト状電子写真感光体を使用する、少なくとも帯電、画像露光、現像、転写を繰り返し行い、かつ画像露光の際にはLDあるいはLED等によって感光体上に静電潜像の書き込みが行われる、所謂デジタル方式の電子写真方法において、該エンドレスベルト状電子写真感光体が前記(1)から(5)のいずれか一つに記載のエンドレスベルト状電子写真感光体であることを特徴とする電子写真方法、
【0020】
(10)少なくともエンドレスベルト状電子写真感光体及び該エンドレスベルト状電子写真感光体を駆動するための2本以上のローラーを具備してなる電子写真装置用プロセスカートリッジであって、該エンドレスベルト状電子写真感光体が前記(1)から(5)のいずれか一つに記載のエンドレスベルト状電子写真感光体であることを特徴とする電子写真装置用プロセスカートリッジ、
【0021】
(11)少なくともエンドレスベルト状電子写真感光体及び該エンドレスベルト状電子写真感光体を駆動するための2本以上のローラーを具備してなる電子写真装置用プロセスカートリッジであって、該ローラーの感光体に接触する部分の長さがベルト幅以下で、かつ、画像形成幅よりも長いことを特徴とする前記(10)記載の電子写真装置用プロセスカートリッジ、
に関する。
【0022】
本発明により、感光層の静電潜像形成に有効な領域の外側で、感光層膜厚を感光層の端縁部に向かって、漸減して薄くすることにより、感光層の支持体との接着強度及び感光層の弾性が端部に向かって徐々に大きくなり、繰り返し使用における感光層浮き、剥離が防止されると考えられる。特に静電潜像形成に有効な領域の感光層平均膜厚と感光層端縁部の膜厚の差を1.5mm以上、前記平均膜厚の50%以下とすることにより、前記不都合な現象の発生はほとんどなくなる。
【0023】
本発明の電子写真用感光体は、基本的に上記のような特定の膜厚分布を持つ感光層をエンドレスベルトからなる支持体上に設けて構成されるものである。
【0024】
以下、本発明について詳しく説明する。
図1、2は本発明の電子写真感光体の端部における感光層の膜厚分布を示す模式断面図である。ベルト感光体をローラー駆動させる場合、蛇行防止のため、ベルト感光体の内側端部には寄り止めベルトガイドを設けてある。両図とも感光層を機能分離型タイプで例示しており、図1は、電荷輸送層の膜厚を端縁部に向かって漸減させたものであり、図2は電荷輸送層に加えて下引き層についても膜厚を漸減させた例である。
【0025】
先述したように感光層膜厚を端縁部へ向かって薄くすることによって感光層と導電性支持体との接着強度及び感光層の弾性が端縁部に向かって徐々に大きくなり、繰り返し使用時の端部感光層の浮き及び剥離が防止できる。しかしながら、端縁部感光層膜厚を薄くしすぎると、端縁部での感光層自体が脆くなりヒビが入りやすくなるため好ましくない。図1、2何れのタイプにおいても、静電潜像形成に有効な領域の感光層平均膜厚と端縁部感光層膜厚との差が1.5μm以上、前記感光層平均膜厚の50%以下であれば、端部感光層の浮き及び剥離が防止できる。感光層平均膜厚と端縁部感光層膜厚の差のより好ましい範囲は、2.0μmから前記感光層平均膜厚の40%以下である。また、図中の非静電潜像形成領域の幅は4〜40mm、好ましくは7〜35mmである。本発明では、以上のような構成にすることにより、感光体端部位置での感光層浮き及び剥離を防止することのみならず、駆動・従動ローラーの端部の位置で感光層膜厚を薄くしているため、ローラー端部で発生する応力による感光層の浮き及び剥離をも防止できる。
【0026】
本発明の感光層の塗工方法としては浸漬塗工法、スプレー塗工、ダイ塗工、ロール塗工等の公知の塗工法を適宜選択可能である。
そして、本発明のエンドレス状電子写真感光体の感光体を得るためには、塗工時に感光層を構成する層の膜厚を変化させる、塗工した感光層の端面を溶解、切断等の後処理で除去するが考えられるが、塗工時に感光層を構成する層の膜厚を変化させる方法の方が、後処理で除去する方法と比較して感光層に対するダメージが少ないため好ましい。例えば、後で感光層を切断、研磨、切削する方法の場合は感光層加工時の剪断力で感光層が剥離してしまう場合がある。
【0027】
塗工時に感光層を構成する層の膜厚を変化させる場合はスプレー塗工が好ましい。
スプレー塗工を具体的に説明すると図8において導電性支持体17は支持具16に取り付けられている。支持体17は水平に装架され中心軸18のプーリ19に巻き付けられたベルト20を回動することにより一定方向に定速で回転するようになっており、このような支持体17にスプレーガン21が近接設置されている。スプレーガン21は台22を支持体17の長手方向に平行に設置したねじ等のスキャン装置23に装置し、先端の噴出ノズル24の所にキャリアガスを導くパイプ25が配管されると共に塗布液タンク26からの塗布液パイプ27が配管されて、噴出ノズル24からのキャリアガスの噴射で塗布液を吸引して一緒に噴出するように構成されている。また、パイプ25にはガス圧調整弁28が取り付けられている。塗布液タンクとスプレーガンの間に塗布液を送液するためのポンプを取り付けても良い。
【0028】
感光層の塗布は、支持体17を取り付けた状態で回転させ、スキャン装置23でスプレーガン21をスキャンしながらガス圧調整弁28で調整されたキャリアガスと共に塗布液タンク26内の塗布液を噴出して支持体17に吹き付けることにより行われる。
【0029】
例えば、スプレーガンから噴射される塗布液量が一定であれば、スキャン速度が速いと形成される感光層膜厚は薄くなるから、塗布始めのスキャン速度を早くして、徐々にスキャン速度を遅くして、静電潜像形成領域ではスキャン速度を一定にし、更に塗り終わり部に向かってスキャン速度を速くすれば良い。感光層膜厚を制御するためのその他の因子としては、霧化エア圧力、霧化エア流量、吹き出し口のノズルの開度、塗布液送液ポンプコントロール値などが挙げられるが、感光層膜厚分布を特許請求の範囲に含まれる条件に設定することで、繰り返し使用における感光層浮き、剥離のないエンドレスベルト状電子写真感光体を得ることができる。
【0030】
また、本発明においては膜厚を変化させると共に感光層端縁部の位置と導電性支持体端縁部とが一致していることは本発明の課題を達成するために必要である。一致させる手段としては、感光層塗工時に一致させるように塗工する、感光層塗工後に一致するように処理する方法があるが、塗工後に一致するように処理する方法の方が精度の面で好ましく、この最も簡単な方法としては塗工後に端部を切断する方法が挙げられる。
【0031】
次に本発明で使用される感光層について説明する。
図3は本発明の電子写真用感光体の模式断面図であり、導電性基体上に感光層を設けた構成のものである。図4〜6は各々本発明における電子写真用感光体の他の構成例を示すものであり、図4は感光層が電荷発生層(CGL)と電荷輸送層(CTL)より構成される機能分離型タイプのもの、図5は導電性基体と機能分離型タイプの感光層のCGL、CTLの間に下引き層を入れたもの、図6は最表層に保護層を設けたものである。なお、導電性支持体上に少なくとも感光層を有していれば、上記のその他の層、及び感光層のタイプは任意に組み合わされていても構わない。
【0032】
本発明において電子写真用感光体に使用されるベルト状導電性支持体としては、導電体あるいは導電処理をした絶縁体、例えばAl、Ni、Fe、Cu、Auなどの金属、あるいはそれらの合金の他、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリイミド、PET、ガラス等の絶縁性基体上にAl、Ag、Au等の金属あるいはIn2O3、SnO2等の導電材料の薄膜を形成したもの、導電処理をした紙等が使用できる。
【0033】
シーム(継ぎ目あり)ベルト状感光体の場合は、耐久性、コストの面から支持体としてアルミ蒸着したポリエチレンテレフタレートが好ましい。
また、本発明の効果はシームレスベルト状感光体の場合にさらに強く発現される。なぜなら、継ぎ目のないことにより支持体の均一性が高くなることにより、支持体自身の耐久性が極めて高くなる。具体的には円筒状の金属母型外径表面に電気鋳造にて薄膜を析出させ剥離離型して生産する方法により作製されたベルトが好ましく、材質としてニッケルが強度、表面性、均一性で点で好ましい。
【0034】
ベルト状導電性支持体の表面は粗面化しても良く、例えば、ニッケルシームレスベルトであれば、サンドブラスト、電鋳形成時の電界のかけ方等により表面粗さRyを0.01〜4um程度に設定できる。表面粗さを大きくすると感光層の接着強度は強くなるものの、中間調画像への粗さ影響があらわれることから、2um以下にするのが好ましい。
【0035】
導電性支持体と感光層との間には、必要に応じて、下引き層を設けてもよい。設けられる下引き層は、接着性を向上する、モアレなどを防止する、上層の塗工性を改良する、残留電位を低減するなどの目的で設けられる。下引き層は一般に樹脂を主成分とするが、これらの樹脂はその上に感光層を、溶剤を用いて塗布することを考えると、一般の有機溶剤に対して耐溶解性の高い樹脂であることが望ましい。このような樹脂としては、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶性樹脂、共重合ナイロン、メトキシメチル化ナイロン、等のアルコール可溶性樹脂、ポリウレタン、メラミン樹脂、アルキッド−メラミン樹脂、エポキシ樹脂等、三次元網目構造を形成する硬化型樹脂などが挙げられる。また、酸化チタン、シリカ、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化インジウム等で例示できる金属酸化物、あるいは金属硫化物、金属窒化物などの微粉末を分散し含有させてもよい。これらの下引き層は、適当な溶媒、塗工法を用いて形成することができる。
【0036】
更に本発明の下引き層として、シランカップリング剤、チタンカップリング剤、クロムカップリング剤等を使用して、例えばゾル−ゲル法等により形成した金属酸化物層も有用である。
【0037】
この他に、本発明の下引き層にはAl2O3を陽極酸化にて設けたものや、ポリパラキシリレン(パリレン)等の有機物や、SnO2、TiO2、ITO、CeO2等の無機物を真空薄膜作製法にて設けたものも良好に使用できる。下引き層の膜厚は0.1〜20μmが適当であり、好ましくは1〜10μmである。
【0038】
次に、この導電性支持体に下引き層を介して設けられる感光層について以下に簡単に説明する。
本発明における感光層は、単層型でも積層型でもよいが、ここではまず積層型について述べる。
【0039】
はじめに、電荷発生層について説明する。電荷発生層は、電荷発生物質を主成分とする層で、必要に応じてバインダー樹脂を用いることもある。電荷発生物質としては、公知の材料を用いることが出来る。例えば、金属フタロシアニン、無金属フタロシアニンなどのフタロシアニン系顔料、アズレニウム塩顔料、スクエアリック酸メチン顔料、カルバゾール骨格を有するアゾ顔料、トリフェニルアミン骨格を有するアゾ顔料、ジフェニルアミン骨格を有するアゾ顔料、ジベンゾチオフェン骨格を有するアゾ顔料、フルオレノン骨格を有するアゾ顔料、オキサジアゾール骨格を有するアゾ顔料、ビススチルベン骨格を有するアゾ顔料、ジスチリルオキサジアゾール骨格を有するアゾ顔料、ジスチリルカルバゾール骨格を有するアゾ顔料、ペリレン系顔料、アントラキノン系または多環キノン系顔料、キノンイミン系顔料、ジフェニルメタン及びトリフェニルメタン系顔料、ベンゾキノン及びナフトキノン系顔料、シアニン及びアゾメチン系顔料、インジゴイド系顔料、ビスベンズイミダゾール系顔料などが挙げられる。これらの電荷発生物質は、単独または2種以上の混合物として用いることが出来る。電荷発生層に必要に応じて用いられるバインダー樹脂としては、ポリアミド、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリケトン、ポリカーボネート、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルケトン、ポリスチレン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリアクリルアミドなどが用いられる。これらのバインダー樹脂は、単独または2種以上の混合物として用いることが出来る。
【0040】
また、必要に応じて電荷輸送物質を添加してもよい。また、電荷発生層のバインダー樹脂として上述のバインダー樹脂の他に、高分子電荷輸送物質が良好に用いられる。
【0041】
これら有機系電荷発生物質を必要ならばバインダー樹脂とともにテトラヒドロフラン、シクロヘキサノン、ジオキサン、ジクロロエタン、ブタノン等の溶媒を用いてボールミル、アトライター、サンドミル等により分散し、分散液を適度に希釈して電荷発生層形成用塗工液を作製する。
以上のようにして設けられる電荷発生層の膜厚は、0.01〜5μm程度が適当であり、好ましくは0.05〜2μmである。
【0042】
電荷輸送層は帯電電荷を保持させ、かつ露光により電荷発生層で発生分離した電荷を移動させて保持していた帯電電荷と結合させることを目的とする層である。帯電電荷を保持させる目的達成のために電気抵抗が高いことが要求され、また保持していた帯電電荷で高い表面電位を得る目的を達成するためには、誘電率が小さくかつ電荷移動性が良いことが要求される。
【0043】
これらの要件を満足させるための電荷輸送層は、電荷輸送物質および必要に応じて用いられるバインダー樹脂より構成される。これらの電荷輸送物質及びバインダー樹脂を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを塗布、乾燥することにより形成できる。必要により電荷輸送物質及びバインダー樹脂以外に、可塑剤、酸化防止剤、レベリング剤等を適量添加することもできる。
【0044】
電荷輸送物質としては、正孔輸送物質と電子輸送物質とがある。
電子輸送物質としては、たとえばクロルアニル、ブロムアニル、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロキサントン、2,4,8−トリニトロチオキサントン、2,6,8−トリニトロ−4H−インデノ〔1,2−b〕チオフェン−4オン、1,3,7−トリニトロジベンゾチオフェン−5,5−ジオキサイドなどの電子受容性物質が挙げられる。これらの電子輸送物質は、単独または2種以上の混合物として用いることが出来る。
【0045】
正孔輸送物質としては、以下に表わされる電子供与性物質が挙げられ、良好に用いられる。たとえば、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、トリフェニルアミン誘導体、9−(p−ジエチルアミノスチリルアントラセン)、1,1−ビス−(4−ジベンジルアミノフェニル)プロパン、スチリルアントラセン、スチリルピラゾリン、フェニルヒドラゾン類、α−フェニルスチルベン誘導体、チアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、フェナジン誘導体、アクリジン誘導体、ベンゾフラン誘導体、ベンズイミダゾール誘導体、チオフェン誘導体などが挙げられる。これらの正孔輸送物質は、単独または2種以上の混合物として用いることが出来る。
【0046】
また、高分子電荷輸送層物質は、以下のような構造を有する。
(a)カルバゾール環を有する重合体
例えば、ポリ−N−ビニルカルバゾール、特開昭50−82056号公報、特開昭54−9632号公報、特開昭54−11737号公報、特開平4−175337号公報、特開平4−183719号公報、特開平6−234841号公報に記載の化合物等が例示される。
【0047】
(b)ヒドラゾン構造を有する重合体
例えば、特開昭57−78402号公報、特開昭61−20953号公報、特開昭61−296358号公報、特開平1−134456号公報、特開平1−179164号公報、特開平3−180851号公報、特開平3−180852号公報、特開平3−50555号公報、特開平5−310904号公報、特開平6−234840号公報に記載の化合物等が例示される。
【0048】
(c)ポリシリレン重合体
例えば、特開昭63−285552号公報、特開平1−88461、特開平4−264130、特開平4−264131、特開平4−264132、特開平4−264133、特開平4−289867に記載の化合物等が例示される。
【0049】
(d)トリアリールアミン構造を有する重合体
例えば、N,N−ビス(4−メチルフェニル)−4−アミノポリスチレン、特開平1−134457号公報、特開平2−282264号公報、特開平2−304456号公報、特開平4−133065号公報、特開平4−133066号公報、特開平5−40350号公報、特開平5−202135号公報に記載の化合物等が例示される。
【0050】
(e)その他の重合体
例えば、ニトロピレンのホルムアルデヒド縮重合体、特開昭51−73888号公報、特開昭56−150749号公報、特開平6−234836号公報、特開平6−234837号公報に記載の化合物等が例示される。
【0051】
本発明に使用される電子供与性基を有する重合体は、上記重合体だけでなく、公知単量体の共重合体や、ブロック重合体、グラフト重合体、スターポリマーや、また、例えば特開平3−109406号公報に開示されているような電子供与性基を有する架橋重合体等を用いることも可能である。
【0052】
また、本発明に用いられる高分子電荷輸送物質として更に有用なトリアリールアミン構造を有するポリカーボネート、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエーテルとしては以下に記載の化合物が例示される。
【0053】
例えば、特開昭64−1728号公報、特開昭64−13061号公報、特開昭64−19049号公報、特開平4−11627号公報、特開平4−225014号公報、特開平4−230767号公報、特開平4−320420号公報、特開平5−232727号公報、特開平7−56374号公報、特開平9−127713号公報、特開平9−222740号公報、特開平9−265197号公報、特開平9−211877号公報、特開平9−304956号公報等がある。
【0054】
また、電荷輸送層に併用できるバインダー樹脂としては、ポリカーボネート、ポリエステル、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン、塩化ビニル、酢酸ビニル、ポリスチレン、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン、ポリ塩化ビニリデン、アルキッド樹脂、シリコン樹脂、ポリビニルカルバゾール、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリアクリレート、ポリアクリルアミド、フェノキシ樹脂などが用いられる。これらのバインダーは、単独または2種以上の混合物として用いることが出来る。
【0055】
本発明における電荷輸送層中に、ゴム、プラスチック、油脂類などに用いられる他の酸化防止剤や可塑剤を添加していてもかまわない。
【0056】
電荷輸送層中にレベリング剤を添加してもかまわない。レベリング剤としては、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル等のシリコーンオイル類や、側鎖にパーフルオロアルキル基を有するポリマーあるいはオリゴマーが使用され、その使用量は、バインダー樹脂100重量部に対して、0〜1重量部が適当である。この電荷輸送層は適当な溶媒、塗工法を用いて形成することができる。電荷輸送層の膜厚は、5〜100μm程度が適当であり、好ましくは15〜30μmである。
【0057】
次に、感光層が単層構成の場合について述べる。
スプレー塗工によって単層感光層を設ける場合、多くは電荷発生物質と低分子ならびに高分子電荷輸送物質を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを塗布、乾燥することにより形成できる。電荷発生物質ならびに電荷輸送物質には、前出の材料を用いることができる。
【0058】
また、必要により可塑剤を添加することもできる。更に、必要に応じて用いることの出来るバインダー樹脂としては、先に電荷輸送層で挙げたバインダー樹脂をそのまま用いる他に、電荷発生層で挙げたバインダー樹脂を混合して用いてもよい。単層感光体の膜厚は、5〜100μm程度が適当であり、好ましくは15〜30μmである。
【0059】
保護層は感光体の耐久性向上の目的で設けられ、これに使用される材料としてはABS樹脂、ACS樹脂、オレフィン−ビニルモノマー共重合体、塩素化ポリエーテル、アリル樹脂、フェノール樹脂、ポリアセタール、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリアクリレート、ポリアリルスルホン、ポリブチレン、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド、アクリル樹脂、ポリメチルペンテン、ポリプロピレン、ポリフェニレンオキシド、ポリスルホン、ポリスチレン、AS樹脂、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、エポキシ樹脂等に樹脂が挙げられる。保護層には、そのほか耐摩耗性を向上させる目的でポリテトラフルオロエチレンのようなフッ素樹脂、シリコーン樹脂、また酸化チタン、酸化錫、チタン酸カリウム等の無機材料等を添加することができる。保護層の形成法としては、適当な溶媒、塗工法を用いて形成することができる。保護層の厚さは0.1〜10μmが適当である。
【0060】
図7は、本発明の電子写真装置を説明するための概略図であり、これに限定されるものではない。図7において、感光体1は本発明にて作製されたエンドレスベルト状電子写真感光体が設けられてなる。エンドレスベルト状電子写真感光体を駆動、従動、テンションローラーの3本で支持して駆動する。従動ローラーとテンションローラーを兼用し、駆動ローラーと2本で感光体を支持駆動しても良い。各ローラーがエンドレス状感光体の裏面と接触する長さは、画像形成領域幅より長く、エンドレスベルト状感光体幅以下である。
【0061】
帯電チャージャ2、転写チャージャ7には、コロトロン、スコロトロン、固体帯電器(ソリッド・ステート・チャージャー)、帯電ローラを始めとする公知の手段が用いられる。
【0062】
その他の転写手段として、中間転写ベルトを用い、感光体上のトナー像を中間転写ベルトに転写し、紙に2次転写転写する方式を用いても良い。また、中間転写ベルト上で色の異なるトナー像を重ね合わせてから紙に2次転写しても良い。
【0063】
また、画像露光部3、除電ランプ10等の光源には、蛍光灯、タングステンランプ、ハロゲンランプ、水銀灯、ナトリウム灯、発光ダイオード(LED)、半導体レーザー(LD)、エレクトロルミネッセンス(EL)などの発光物全般を用いることができる。そして、所望の波長域の光のみを照射するために、シャープカットフィルター、バンドパスフィルター、近赤外カットフィルター、ダイクロイックフィルター、干渉フィルター、色温度変換フィルターなどの各種フィルターを用いることもできる。
【0064】
かかる光源等は、図7に示される工程の他に光照射を併用した転写工程、除電工程、クリーニング工程、あるいは前露光などの工程を設けることにより、感光体に光が照射される。
【0065】
さて、現像部4により感光体ベルト1上に現像されたトナーは、転写紙に転写されるが、全部が転写されるわけではなく、感光体1上に残存するトナーも生ずる。このようなトナーは、クリーニング9により、感光体より除去される。クリーニングは、クリーニングブレードだけで行なわれることもあり、クリーニングブラシのみ、もしくはブレードと併用されることもある。
【0066】
電子写真感光体に正(負)帯電を施し、画像露光を行なうと、感光体表面上には正(負)の静電潜像が形成される。これを負(正)極性のトナー(検電微粒子)で現像すれば、ポジ画像が得られるし、また正(負)極性のトナーで現像すれば、ネガ画像が得られる。
かかる現像手段には、公知の方法が適用されるし、また、除電手段にも公知の方法が用いられる。
【0067】
上記のような電子写真装置は、複写機、ファクシミリ、プリンター内に固定して組み込まれていてもよいが、プロセスカートリッジの形でそれら装置内に組み込まれてもよい。プロセスカートリッジとは、感光体を内蔵し、他に帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段、クリーニング手段、除電手段、必要に応じて中間転写手段を含んだ1つの装置(部品)である。図11はプロセスカートリッジの1例を示す概略図である。
以上に示す本発明による電子写真装置を用いることで、良好な画像を提供できることを見出した。
【0068】
【実施例】
以下、本発明について実施例を挙げてさらに具体的に説明するが、これにより本発明の態様が限定されるものではない。部はいずれも重量基準である。
【0069】
比較例1
アルキッド樹脂(ベッコゾール1307−60−EL(大日本インキ化学工業社製))15重量部、メラミン樹脂(スーパーベッカミンG−821−60(大日本インキ化学工業社製))10重量部をメチルエチルケトン150重量部に溶解し、これに酸化チタン粉末(タイペールCR−EL(石原産業社製))90重量部を加えボールミルで12時間分散した。これを容器に取り出し固形分が25重量%となるようにシクロヘキサノンで稀釈し、下引層用塗工液を作製した。
【0070】
これをφ92mm、長さ410mm、厚み30μmのニッケルシームレスベルトにスプレー塗工法よってスキャン速度一定で塗布し、130℃で20分間乾燥し膜厚が6.5μmの下引き層を形成した。次にポリビニールブチラール樹脂(エスレックHL−S(積水化学工業社製))4重量部をシクロヘキサノン150重量部に溶解し、これに下記構造式(1)に示すトリスアゾ顔料を10重量部を加え、ボールミルで48時間分散後、さらにシクロヘキサノン210重量部を加えて3時間分散を行った。
【0071】
【化1】
これを容器に取り出し固形分が1.5重量%となるようにシクロヘキサノンで稀釈した。こうして得られた電荷発生層用塗工液を前記下引き層上にスプレー塗工法によってスキャン速度を一定にして塗布後、130℃で20分間乾燥し、厚み0.2μmの電荷発生層を形成した。
【0072】
次に、テトラヒドロフラン83部に、ビスフェノールA型ポリカーボネート樹脂10部、シリコンオイル(KF−50(信越化学工業社製))0.002部を溶解し、これに下記構造式(2)の電荷輸送物質8部を加えて溶解させ、固形分が8重量%となるようにシクロヘキサノンで稀釈し電荷輸送層用塗工液を作製した。
【0073】
【化2】
こうして得られた電荷輸送層用塗工液を電荷発生層上にスプレー塗工法によってスキャン速度を一定にして塗布後、130℃で20分間乾燥し、膜厚25μmの電荷輸送層を形成した。その後、エンドレスベルト状感光体の長さが367mmになるよう両端をカットした。
【0074】
下引き層及び電荷輸送層端部膜厚分布測定用サンプルは、別途、下引き層のみ、電荷輸送層のみを上記と同様にしてニッケルシームレスベルト上に形成し、長さが367mmになるよう両端を特開平4−116561で開示されている方法でカットし作製した。下引き層、電荷輸送層の端部膜厚分布を図9、10に示す。
以上のようにして、比較例1の電子写真感光体を作製した。
【0075】
比較例2
比較例1と同様に下引き層用塗工液、電荷発生層用塗工液、電荷輸送層用塗工液を作製した。
下引き層用塗工液を厚さ75μm、幅500mm、長さ200mmのAl蒸着PET上にノズル幅400mmでノズル塗布し130℃で20分間乾燥して、膜厚6.5μmの下引き層を作製した。電荷発生層用塗工液を前記下引き層上に塗布し、130℃で20分間乾燥して膜厚0.2μmの電荷発生層を作製した。次に、電荷輸送層用塗工液を前記電荷発生層上に塗布し、同時に導電層用塗工液(日本黒鉛工業社製)をAl蒸着PET上に塗布し、130℃で20分間乾燥して平均膜厚25μmの電荷輸送層と平均膜厚5μmの接地用導電層を形成し、電子写真感光体を得た。導電層は感光体シートの片側のみに設けた。
【0076】
得られた電子写真用感光体シートを粗断ち後、幅367mm、長さ290mmにカットした。幅367mmにカットする際には、図12に示すように感光体ベルト端部が角度θ=30゜をなすようカッターの刃を傾けカットした。感光層が表面側に来るように長方形の短辺同士を約1mm重ねあわせ、接合速度20mm/s、ホーンギャップ80μm、ホーン荷重1000gの条件にて超音波融着を行い、周長289mm、長さ(幅方向長さ)367mmのシームベルト感光体を作製した。
【0077】
以上のようにして得られたシームベルト感光体の接合部分の上にポリウレタン16部をテトラヒドロフラン84部に溶解した樹脂液をノズル塗工しシームベルト感光体を得た。樹脂層乾燥後の厚みは10μm、塗布幅は5mmであった。
【0078】
下引き層、電荷輸送層の端部膜厚分布測定用サンプルは、別途、下引き層のみ、電荷輸送層のみを上記と同様形成し作製した。導電層を設けていない側の下引き層、電荷輸送層の端部膜厚分布は、それぞれ比較例1と同様であった。
【0079】
実施例1〜2
下引き層を形成する際、スキャン速度を可変したこと以外は、比較例1と同様に感光体を作製した。図9に下引き層の端縁部膜厚分布を示す。電荷輸送層の端縁部膜厚分布は比較例1と同様であった。
【0080】
実施例3〜5
電荷輸送層を形成する際、スキャン速度を可変したこと以外は、比較例1と同様に感光体を作製した。図10に電荷輸送層の端部膜厚分布を示す。下引き層の端縁部膜厚分布は比較例1と同様であった。
【0081】
実施例6
電荷輸送層用ノズルコーターの塗工液吐出ギャップ両端部50mmの領域において、ギャップ幅を中心部幅よりも両端にかけて漸減したノズルを用い電荷輸送層を設けたこと、及び電子写真用感光体シートを幅367mmにカットする際、感光体ベルト端部が角度θ=90゜になるようカットしたこと以外は比較例2と同様に感光体を作製した。図10に電荷輸送層の端部膜厚分布を示す。下引き層の端部膜厚分布は比較例1と同様であった。
【0082】
こうして得られたそれぞれの感光体をフルカラーレーザープリンターIPSIO Color 5000(リコー製、λ=780nm、600dpi)を用いて、単色文字原稿を5万枚以上連続出力し、感光体端部及び感光体駆動ローラー端部の感光層の状態を目視で確認した。また、比較例2及び実施例6については、接地手段として感光体導電層に当接する導電性ブラシを取り付け、同様に評価を行った。エンドレスベルト感光体の長さは367mmで、感光体駆動ローラーの感光体裏面に接触する長さは350mmである。結果を表1に示す。
【0083】
【表1】
【0084】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の電子写真感光体及び電子写真装置は、繰り返し使用時におけるベルト端部及び感光体駆動ローラー端部での感光層の浮き、剥離の発生が抑制され、長期に渡り良好な画像が得られることがわかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体の端部における感光層膜厚分布を示す断面説明図。
【図2】同上別の断面説明図。
【図3】本発明のエンドレス状電子写真感光体の層構成を例示する断面図。
【図4】本発明のエンドレス状電子写真感光体の別の層構成を例示する断面図。
【図5】本発明のエンドレス状電子写真感光体の別の層構成を例示する断面図。
【図6】本発明のエンドレス状電子写真感光体の別の層構成を例示する断面図。
【図7】本発明の電子写真装置を例示する概略図。
【図8】本発明のエンドレスベルト状感光体を塗布形成するための装置の一例を示す概略図。
【図9】下引き層端縁部の膜厚分布を示すグラフ。
【図10】電荷輸送層端縁部の膜厚分布を示すグラフ。
【図11】プロセスカートリッジの1例を示す概略図。
【図12】比較例2における感光体ベルト端部角度の説明図。
【符号の説明】
1 感光体
2 帯電チャージャ
3 画像露光部
4 現像部
7 転写チャージャ
9 クリーニング
10 除電ランプ
16 支持具
17 導電性支持体
18 中心軸
19 プーリ
20 ベルト
21 スプレーガン
22 台
23 スキャン装置
24 噴出ノズル
25 パイプ
26 塗布液タンク
27 塗布液パイプ
28 ガス圧調整弁[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an endless belt-shaped electrophotographic photosensitive member, an electrophotographic method using the endless belt-shaped electrophotographic photosensitive member, an electrophotographic apparatus, and a process cartridge.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as an electrophotographic method, the Carlson process and its various deformation processes are known, and are widely used in copying machines, printers, and the like. Electrophotographic photosensitive members used in such electrophotographic methods include those using an organic photosensitive material and those using an inorganic photosensitive material.
[0003]
On the other hand, the electrophotographic photosensitive member includes a drum-shaped photosensitive member having a photosensitive layer formed on a metallic hollow drum, a belt-shaped photosensitive member, etc., and has various advantages in terms of cost, design form, etc. The shape of the electrophotographic photosensitive member is properly used according to the characteristics of the electrophotographic apparatus to be developed.
[0004]
The endless belt-like photoreceptor is classified into a seam (seamless) belt photoreceptor and a seamless belt photoreceptor. The seam belt photoreceptor uses, for example, aluminum-deposited PET as a support, and a photosensitive layer is continuously coated on the support by a die coater or roll coater method to form a photoreceptor coating roll. A belt-shaped photoconductor is obtained by cutting into a desired size and fusing both ends of the obtained sheet-shaped photoconductor by a method such as ultrasonic bonding. The seamless belt photoreceptor uses, for example, a seamless belt mainly composed of nickel as disclosed in JP-B-52-8774 as a support, and a photosensitive layer is formed on the support by dip coating, spray coating or the like. The belt-shaped photosensitive member is provided and cut into a desired length by a method disclosed in JP-A-4-116561.
[0005]
When an endless belt-like photoreceptor is used in an electrophotographic process, generally, a detent guide is provided at the inner end of the belt, and two or more rollers are used to support and drive the photoreceptor.
[0006]
In recent years, colorization of electrophotographic apparatuses has progressed, and high image quality, low cost, high speed, and the like have been demanded. The seam belt-like photoconductor has the advantage that the outer shape of the belt is large but can be used in a desired form due to its flexibility, and can be designed in a form convenient for facing four-color developing machines. The advantages of endless belt photoreceptors have been reviewed in the apparatus.
[0007]
However, in such an endless belt-shaped electrophotographic photosensitive member, if the electrophotographic process is repeated many times, the photosensitive layer is partially separated from the conductive substrate at the belt end or the roller end that drives the belt-shaped photosensitive member. The image forming apparatus malfunctions and the image quality deteriorates due to the fact that the image forming apparatus floats or peels off in severe cases.
[0008]
Japanese Patent Laid-Open No. 10-63013 discloses an example in which peeling from the side edge of the photosensitive layer is prevented by positioning the side edge of the photosensitive layer on the inner side of the side edge of the conductive support. This prior art discloses that the end of the photosensitive layer is wiped off (removed) as the end portion of the photoconductor, and the end of the photoconductor is cut obliquely. However, this belt photoconductor has the structure, which leads to an increase in photoconductor manufacturing cost, the photoconductor becomes long and as a result, the electrophotographic apparatus becomes unnecessarily large, and the photoconductor end is cut obliquely. In some cases, the end of the support becomes sharp and cracks tend to break, and the support may break. There are many demerits such as the possibility that the distance of the surface of the conductive substrate is easily changed, and that the surface of the conductive support is exposed, there is a case where leakage occurs from the charging and transfer means.
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention solves the above-mentioned problems, prevents the photosensitive layer from floating and peeling off at the end position of the conductive support and the end position of the photosensitive member driving roller during repeated use, and can withstand multiple use. An object is to provide a highly durable endless belt-shaped electrophotographic photosensitive member, and an electrophotographic method, an electrophotographic apparatus and a process cartridge using the electrophotographic photosensitive member.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to achieve the above object, the present inventors have found that in an electrophotographic photosensitive member having an endless belt as a support, the photosensitive layer thickness is determined by the belt end position and the photosensitive member driving roller end position. It has been found that it is greatly related to the occurrence of floating and peeling of the photosensitive layer. Then, further investigation is made, and the photosensitive layer thickness at the edge of the photosensitive layer outside the region effective for forming the electrostatic latent image of the photosensitive layer is changed to the photosensitive layer in the region effective for forming the electrostatic latent image of the photosensitive layer. It has been found that the above-mentioned drawbacks are eliminated by making the film thickness smaller than the average film thickness, and the present invention has been completed.
[0011]
That is, the present invention
(1) In an endless belt-shaped electrophotographic photoreceptor having one or more photosensitive layers on a conductive support, the photosensitive layer thickness is adjusted to the edge of the photosensitive layer outside the region effective for forming an electrostatic latent image on the photosensitive layer. An endless belt-like electrophotographic photosensitive member characterized by gradually decreasing toward the edge and making it thin, and the position of the edge of the photosensitive layer substantially coincides with the position of the edge of the conductive support. ,
[0012]
(2) The difference between the photosensitive layer average film thickness and the photosensitive layer edge film thickness in the area effective for forming the electrostatic latent image is 1.5 μm or more and 50% or less of the photosensitive layer average film thickness. The endless belt-shaped electrophotographic photosensitive member according to (1),
[0013]
(3) The endless belt-shaped electrophotographic photoreceptor according to (1) or (2), wherein the conductive support is a seamless endless belt,
[0014]
(4) The endless belt-shaped electrophotographic photosensitive member according to any one of (1) to (3), wherein the conductive support is Ni.
[0015]
(5) The endless belt-shaped electrophotographic photosensitive member according to (1) or (2), wherein the photosensitive layer is formed by spray coating.
[0016]
(6) In the electrophotographic apparatus having the endless belt-shaped electrophotographic photosensitive member according to any one of (1) to (5) and two or more rollers for driving the photosensitive member, the photosensitive of the roller. An electrophotographic apparatus characterized in that the length of the part in contact with the body is equal to or less than the belt width and longer than the image forming width;
[0017]
(7) In an electrophotographic apparatus comprising at least a charging unit, an image exposing unit, a developing unit, a transferring unit, an electrophotographic photosensitive member, and a roller for driving an endless belt-shaped electrophotographic photosensitive member, an LD or LED is used as the image exposing unit. Is a so-called digital electrophotographic apparatus in which an electrostatic latent image is written on a photosensitive member, and the endless belt-shaped electrophotographic photosensitive member is any one of (1) to (5). An electrophotographic apparatus, characterized in that it is an endless belt-shaped electrophotographic photosensitive member according to any one of the above,
[0018]
(8) In an electrophotographic method in which at least charging, image exposure, development, and transfer are repeatedly performed using an endless belt-shaped electrophotographic photosensitive member, the endless belt-shaped electrophotographic photosensitive member is as described in (1) to (5) above. An electrophotographic method comprising the endless belt-shaped electrophotographic photoreceptor according to any one of the above,
[0019]
(9) Using an endless belt-shaped electrophotographic photosensitive member, at least charging, image exposure, development, and transfer are repeated, and at the time of image exposure, an electrostatic latent image is written on the photosensitive member by an LD or LED. In the so-called digital electrophotographic method performed, the endless belt-shaped electrophotographic photosensitive member is the endless belt-shaped electrophotographic photosensitive member according to any one of (1) to (5). To electrophotographic method,
[0020]
(10) A process cartridge for an electrophotographic apparatus, comprising at least an endless belt-shaped electrophotographic photosensitive member and two or more rollers for driving the endless belt-shaped electrophotographic photosensitive member, wherein the endless belt-shaped electron A process cartridge for an electrophotographic apparatus, wherein the photographic photosensitive member is the endless belt-shaped electrophotographic photosensitive member according to any one of (1) to (5);
[0021]
(11) A process cartridge for an electrophotographic apparatus comprising at least an endless belt-shaped electrophotographic photosensitive member and two or more rollers for driving the endless belt-shaped electrophotographic photosensitive member, the photosensitive member of the roller The length of the part in contact with the belt is equal to or less than the belt width and longer than the image forming width. 10 ) Process cartridge for electrophotographic apparatus
About.
[0022]
According to the present invention, the thickness of the photosensitive layer is gradually decreased toward the edge of the photosensitive layer outside the region effective for forming an electrostatic latent image on the photosensitive layer, thereby reducing the thickness of the photosensitive layer with the support of the photosensitive layer. It is considered that the adhesive strength and the elasticity of the photosensitive layer gradually increase toward the end portion, and the photosensitive layer floats and peels off during repeated use. In particular, when the difference between the average thickness of the photosensitive layer in the region effective for forming an electrostatic latent image and the thickness of the edge of the photosensitive layer is 1.5 mm or more and 50% or less of the average thickness, the disadvantageous phenomenon is caused. The occurrence of is almost gone.
[0023]
The electrophotographic photoreceptor of the present invention is basically constituted by providing a photosensitive layer having a specific film thickness distribution as described above on a support comprising an endless belt.
[0024]
The present invention will be described in detail below.
1 and 2 are schematic cross-sectional views showing the film thickness distribution of the photosensitive layer at the end of the electrophotographic photosensitive member of the present invention. When the belt photosensitive member is driven by a roller, a detent belt guide is provided at the inner end of the belt photosensitive member to prevent meandering. In both figures, the photosensitive layer is illustrated as a function-separated type. FIG. 1 shows the thickness of the charge transport layer gradually reduced toward the edge, and FIG. 2 shows the lower layer in addition to the charge transport layer. This is also an example in which the thickness of the pulling layer is gradually reduced.
[0025]
As described above, by reducing the thickness of the photosensitive layer toward the edge, the adhesive strength between the photosensitive layer and the conductive support and the elasticity of the photosensitive layer gradually increase toward the edge. The end photosensitive layer can be prevented from floating and peeling. However, if the film thickness of the edge portion photosensitive layer is too thin, the photosensitive layer itself at the edge portion becomes brittle and is liable to crack. 1 and 2, the difference between the photosensitive layer average film thickness in the region effective for forming the electrostatic latent image and the edge photosensitive layer film thickness is 1.5 μm or more, and the photosensitive layer average film thickness is 50. % Or less, it is possible to prevent the edge photosensitive layer from floating and peeling. A more preferable range of the difference between the photosensitive layer average film thickness and the edge photosensitive layer film thickness is from 2.0 μm to 40% or less of the photosensitive layer average film thickness. Further, the width of the non-electrostatic latent image forming region in the drawing is 4 to 40 mm, preferably 7 to 35 mm. In the present invention, the configuration as described above not only prevents the photosensitive layer from floating and peeling off at the end portion of the photosensitive member, but also reduces the thickness of the photosensitive layer at the end portion of the driving / driven roller. Therefore, it is possible to prevent the photosensitive layer from floating and peeling due to the stress generated at the end of the roller.
[0026]
As a method for coating the photosensitive layer of the present invention, a known coating method such as dip coating, spray coating, die coating, roll coating or the like can be appropriately selected.
And in order to obtain the photoreceptor of the endless electrophotographic photoreceptor of the present invention, the thickness of the layer constituting the photosensitive layer is changed during coating, the end face of the coated photosensitive layer is dissolved, cut, etc. Although it can be considered to be removed by processing, the method of changing the film thickness of the layer constituting the photosensitive layer at the time of coating is preferred because the damage to the photosensitive layer is less than the method of removing by post-processing. For example, in the case of a method in which the photosensitive layer is cut, polished, or cut later, the photosensitive layer may be peeled off by a shearing force when processing the photosensitive layer.
[0027]
Spray coating is preferred when changing the thickness of the layer constituting the photosensitive layer during coating.
The spray coating will be specifically described. In FIG. 8, the conductive support 17 is attached to the
[0028]
Coating of the photosensitive layer is performed with the support 17 attached, and the coating liquid in the
[0029]
For example, if the amount of the coating liquid sprayed from the spray gun is constant, the photosensitive layer thickness that is formed becomes thin when the scanning speed is high. Therefore, the scanning speed at the beginning of coating is increased and the scanning speed is gradually decreased. Then, the scanning speed may be made constant in the electrostatic latent image forming area, and further, the scanning speed may be increased toward the end of coating. Other factors for controlling the photosensitive layer thickness include the atomizing air pressure, the atomizing air flow rate, the opening of the nozzle of the outlet, the coating liquid feed pump control value, etc. By setting the distribution to the conditions included in the claims, it is possible to obtain an endless belt-shaped electrophotographic photosensitive member that does not float and peel off the photosensitive layer in repeated use.
[0030]
In the present invention, it is necessary to change the film thickness and to match the position of the edge of the photosensitive layer with the edge of the conductive support in order to achieve the object of the present invention. As a means of matching, there is a method of coating so as to match at the time of photosensitive layer coating, or processing to match after photosensitive layer coating, but the method of processing to match after coating is more accurate. In view of this, the simplest method includes a method of cutting the end portion after coating.
[0031]
Next, the photosensitive layer used in the present invention will be described.
FIG. 3 is a schematic cross-sectional view of the electrophotographic photoreceptor of the present invention, in which a photosensitive layer is provided on a conductive substrate. 4 to 6 show other examples of the electrophotographic photoreceptor according to the present invention. FIG. 4 shows a functional separation in which the photosensitive layer is composed of a charge generation layer (CGL) and a charge transport layer (CTL). FIG. 5 shows an example in which an undercoat layer is inserted between CGL and CTL of a conductive substrate and a function-separated type photosensitive layer, and FIG. 6 shows that a protective layer is provided on the outermost layer. In addition, as long as it has at least a photosensitive layer on the conductive support, the other layers and the types of the photosensitive layers may be arbitrarily combined.
[0032]
In the present invention, the belt-like conductive support used for the electrophotographic photoreceptor is a conductor or an insulator subjected to a conductive treatment, for example, a metal such as Al, Ni, Fe, Cu, Au, or an alloy thereof. In addition, a metal such as Al, Ag, Au, or In on an insulating substrate such as polyester, polycarbonate, polyimide, PET, glass, etc. 2 O Three , SnO 2 For example, a thin film made of a conductive material such as paper or paper subjected to a conductive treatment can be used.
[0033]
In the case of a seam (seamless) belt-shaped photoreceptor, polyethylene terephthalate deposited with aluminum as a support is preferable from the viewpoint of durability and cost.
Further, the effect of the present invention is more strongly manifested in the case of a seamless belt-like photoreceptor. This is because the durability of the support itself becomes extremely high because the uniformity of the support becomes high due to the absence of joints. Specifically, a belt produced by a method in which a thin film is deposited on an outer diameter surface of a cylindrical metal mold by electroforming and peeled and released is preferable, and nickel is used as a material for strength, surface property, and uniformity. This is preferable.
[0034]
The surface of the belt-like conductive support may be roughened. For example, in the case of a nickel seamless belt, the surface roughness Ry is set to about 0.01 to 4 μm by sandblasting, applying an electric field at the time of electroforming, or the like. Can be set. When the surface roughness is increased, the adhesive strength of the photosensitive layer is increased, but the influence of the roughness on the halftone image appears.
[0035]
If necessary, an undercoat layer may be provided between the conductive support and the photosensitive layer. The provided undercoat layer is provided for the purpose of improving adhesiveness, preventing moire, improving the coatability of the upper layer, and reducing residual potential. The undercoat layer generally contains a resin as a main component, but these resins are resins having a high resistance to dissolution in general organic solvents in consideration of applying a photosensitive layer thereon using a solvent. It is desirable. Examples of such resins include water-soluble resins such as polyvinyl alcohol, casein, and sodium polyacrylate, alcohol-soluble resins such as copolymer nylon and methoxymethylated nylon, polyurethane, melamine resin, alkyd-melamine resin, and epoxy resin. And a curable resin that forms a three-dimensional network structure. Further, fine powders such as metal oxides exemplified by titanium oxide, silica, alumina, zirconium oxide, tin oxide, indium oxide and the like, or metal sulfides and metal nitrides may be dispersed and contained. These undercoat layers can be formed using a suitable solvent and coating method.
[0036]
Furthermore, a metal oxide layer formed by, for example, a sol-gel method using a silane coupling agent, a titanium coupling agent, a chromium coupling agent, or the like is also useful as the undercoat layer of the present invention.
[0037]
In addition to this, the undercoat layer of the present invention includes Al. 2 O Three Anodic oxidation, organic materials such as polyparaxylylene (parylene), SnO 2 TiO 2 , ITO, CeO 2 A material provided with an inorganic material such as a vacuum thin film can also be used favorably. The thickness of the undercoat layer is suitably from 0.1 to 20 μm, preferably from 1 to 10 μm.
[0038]
Next, the photosensitive layer provided on the conductive support via an undercoat layer will be briefly described below.
The photosensitive layer in the present invention may be a single layer type or a multilayer type, but here, a multilayer type will be described first.
[0039]
First, the charge generation layer will be described. The charge generation layer is a layer mainly composed of a charge generation material, and a binder resin may be used as necessary. A known material can be used as the charge generating substance. For example, phthalocyanine pigments such as metal phthalocyanine and metal-free phthalocyanine, azulenium salt pigments, squaric acid methine pigments, azo pigments having carbazole skeleton, azo pigments having triphenylamine skeleton, azo pigments having diphenylamine skeleton, dibenzothiophene skeleton Azo pigments having fluorenone skeleton, azo pigments having oxadiazole skeleton, azo pigments having bis-stilbene skeleton, azo pigments having distyryl oxadiazole skeleton, azo pigments having distyrylcarbazole skeleton, perylene Pigments, anthraquinone or polycyclic quinone pigments, quinoneimine pigments, diphenylmethane and triphenylmethane pigments, benzoquinone and naphthoquinone pigments, cyanine and azomethine pigments, Jigoido based pigments, and bisbenzimidazole pigments. These charge generation materials can be used alone or as a mixture of two or more. As a binder resin used as necessary for the charge generation layer, polyamide, polyurethane, epoxy resin, polyketone, polycarbonate, silicone resin, acrylic resin, polyvinyl butyral, polyvinyl formal, polyvinyl ketone, polystyrene, poly-N-vinylcarbazole, Polyacrylamide or the like is used. These binder resins can be used alone or as a mixture of two or more.
[0040]
Moreover, you may add a charge transport material as needed. In addition to the binder resin described above, a polymer charge transport material is preferably used as the binder resin for the charge generation layer.
[0041]
If necessary, these organic charge generation materials are dispersed by a ball mill, attritor, sand mill, etc. using a solvent such as tetrahydrofuran, cyclohexanone, dioxane, dichloroethane and butanone together with a binder resin, and the dispersion is appropriately diluted to form a charge generation layer. A forming coating solution is prepared.
The thickness of the charge generation layer provided as described above is suitably about 0.01 to 5 μm, preferably 0.05 to 2 μm.
[0042]
The charge transport layer is a layer intended to hold a charged charge and to combine the charged charge generated and separated in the charge generation layer by exposure with the charged charge held. In order to achieve the purpose of holding the charged charge, high electrical resistance is required, and in order to achieve the purpose of obtaining a high surface potential with the held charged charge, the dielectric constant is small and the charge mobility is good. Is required.
[0043]
The charge transport layer for satisfying these requirements is composed of a charge transport material and a binder resin used as necessary. These charge transport materials and binder resins can be formed by dissolving or dispersing them in a suitable solvent, and applying and drying them. If necessary, an appropriate amount of a plasticizer, an antioxidant, a leveling agent and the like can be added in addition to the charge transport material and the binder resin.
[0044]
Examples of the charge transport material include a hole transport material and an electron transport material.
Examples of the electron transporting material include chloroanil, bromoanil, tetracyanoethylene, tetracyanoquinodimethane, 2,4,7-trinitro-9-fluorenone, 2,4,5,7-tetranitro-9-fluorenone, 2,4 , 5,7-tetranitroxanthone, 2,4,8-trinitrothioxanthone, 2,6,8-trinitro-4H-indeno [1,2-b] thiophene-4-one, 1,3,7-trinitro Examples thereof include electron accepting substances such as dibenzothiophene-5,5-dioxide. These electron transport materials can be used alone or as a mixture of two or more.
[0045]
Examples of the hole transporting material include the electron donating materials shown below and are used favorably. For example, oxazole derivatives, oxadiazole derivatives, imidazole derivatives, triphenylamine derivatives, 9- (p-diethylaminostyrylanthracene), 1,1-bis- (4-dibenzylaminophenyl) propane, styrylanthracene, styrylpyrazoline , Phenylhydrazones, α-phenylstilbene derivatives, thiazole derivatives, triazole derivatives, phenazine derivatives, acridine derivatives, benzofuran derivatives, benzimidazole derivatives, thiophene derivatives, and the like. These hole transport materials can be used alone or as a mixture of two or more.
[0046]
The polymer charge transport layer material has the following structure.
(A) a polymer having a carbazole ring
For example, poly-N-vinylcarbazole, JP 50-82056 A, JP 54-9632 A, JP 54-11737 A, JP 4-175337 A, JP 4-183719 A Examples thereof include compounds described in JP-A-6-234841.
[0047]
(B) a polymer having a hydrazone structure
For example, JP-A-57-78402, JP-A-61-20953, JP-A-61-296358, JP-A-1-134456, JP-A-1-179164, JP-A-3-180851 And the compounds described in JP-A-3-180852, JP-A-3-50555, JP-A-5-310904, and JP-A-6-234840.
[0048]
(C) Polysilylene polymer
For example, compounds described in JP-A-63-285552, JP-A-1-88461, JP-A-4-264130, JP-A-4-264131, JP-A-4-264132, JP-A-4-264133, and JP-A-4-289867. Etc. are exemplified.
[0049]
(D) a polymer having a triarylamine structure
For example, N, N-bis (4-methylphenyl) -4-aminopolystyrene, JP-A-1-134457, JP-A-2-282264, JP-A-2-304456, JP-A-4-133565 Examples thereof include compounds described in JP-A-4-133066, JP-A-5-40350, and JP-A-5-202135.
[0050]
(E) Other polymers
Examples thereof include formaldehyde condensation polymers of nitropyrene, compounds described in JP-A-51-73888, JP-A-56-150749, JP-A-6-23436, and JP-A-6-234837. The
[0051]
The polymer having an electron donating group used in the present invention is not limited to the above-mentioned polymer, but also a copolymer of a known monomer, a block polymer, a graft polymer, a star polymer, It is also possible to use a cross-linked polymer having an electron donating group as disclosed in JP-A-3-109406.
[0052]
The following compounds are exemplified as polycarbonates, polyurethanes, polyesters and polyethers having a triarylamine structure which are further useful as a polymer charge transport material used in the present invention.
[0053]
For example, JP-A 64-1728, JP-A 64-13061, JP-A 64-19049, JP-A-4-11627, JP-A-4-225014, JP-A-4-230767 No. 4, JP-A-4-320420, JP-A-5-232727, JP-A-7-56374, JP-A-9-127713, JP-A-9-222740, JP-A-9-265197. JP-A-9-211877, JP-A-9-304956, and the like.
[0054]
In addition, binder resins that can be used in the charge transport layer include polycarbonate, polyester, methacrylic resin, acrylic resin, polyethylene, vinyl chloride, vinyl acetate, polystyrene, phenol resin, epoxy resin, polyurethane, polyvinylidene chloride, alkyd resin, and silicon resin. Polyvinylcarbazole, polyvinyl butyral, polyvinyl formal, polyacrylate, polyacrylamide, phenoxy resin, and the like are used. These binders can be used alone or as a mixture of two or more.
[0055]
In the charge transport layer in the present invention, other antioxidants and plasticizers used for rubbers, plastics, fats and the like may be added.
[0056]
A leveling agent may be added to the charge transport layer. As the leveling agent, silicone oils such as dimethyl silicone oil and methylphenyl silicone oil, polymers or oligomers having a perfluoroalkyl group in the side chain are used, and the amount used is 100 parts by weight of the binder resin. 0 to 1 part by weight is suitable. This charge transport layer can be formed using a suitable solvent and coating method. The thickness of the charge transport layer is suitably about 5 to 100 μm, preferably 15 to 30 μm.
[0057]
Next, the case where the photosensitive layer has a single layer structure will be described.
When a single-layer photosensitive layer is provided by spray coating, many can be formed by dissolving or dispersing a charge generating substance, a low molecular weight molecule and a high molecular charge transporting substance in an appropriate solvent, and applying and drying the substance. The above-mentioned materials can be used for the charge generation material and the charge transport material.
[0058]
Moreover, a plasticizer can also be added as needed. Furthermore, as a binder resin that can be used as necessary, the binder resin mentioned above in the charge transport layer may be used as it is, or the binder resin mentioned in the charge generation layer may be mixed and used. The film thickness of the single layer photoreceptor is suitably about 5 to 100 μm, preferably 15 to 30 μm.
[0059]
The protective layer is provided for the purpose of improving the durability of the photoreceptor. Materials used for the protective layer include ABS resin, ACS resin, olefin-vinyl monomer copolymer, chlorinated polyether, allyl resin, phenol resin, polyacetal, Polyamide, polyamideimide, polyacrylate, polyallylsulfone, polybutylene, polybutylene terephthalate, polycarbonate, polyethersulfone, polyethylene, polyethylene terephthalate, polyimide, acrylic resin, polymethylpentene, polypropylene, polyphenylene oxide, polysulfone, polystyrene, AS resin, Examples of the resin include butadiene-styrene copolymer, polyurethane, polyvinyl chloride, polyvinylidene chloride, and epoxy resin. In addition, a fluororesin such as polytetrafluoroethylene, a silicone resin, or an inorganic material such as titanium oxide, tin oxide, or potassium titanate can be added to the protective layer for the purpose of improving wear resistance. As a method for forming the protective layer, it can be formed using an appropriate solvent and coating method. The thickness of the protective layer is suitably from 0.1 to 10 μm.
[0060]
FIG. 7 is a schematic view for explaining the electrophotographic apparatus of the present invention, and the present invention is not limited to this. In FIG. 7, the
[0061]
As the charging
[0062]
As another transfer unit, an intermediate transfer belt may be used, and a toner image on the photosensitive member may be transferred to the intermediate transfer belt and then secondarily transferred onto paper. Alternatively, the toner images having different colors may be superimposed on the intermediate transfer belt and then secondarily transferred onto the paper.
[0063]
In addition, light sources such as a fluorescent lamp, a tungsten lamp, a halogen lamp, a mercury lamp, a sodium lamp, a light emitting diode (LED), a semiconductor laser (LD), and an electroluminescence (EL) are used as light sources such as the
[0064]
Such a light source or the like irradiates the photosensitive member with light by providing a transfer process, a static elimination process, a cleaning process, or a pre-exposure process using light irradiation in addition to the process shown in FIG.
[0065]
The toner developed on the
[0066]
When the electrophotographic photosensitive member is positively (negatively) charged and image exposure is performed, a positive (negative) electrostatic latent image is formed on the surface of the photosensitive member. A positive image can be obtained by developing this with negative (positive) toner (electrodetection fine particles), and a negative image can be obtained by developing with positive (negative) toner.
A known method is applied to the developing unit, and a known method is also used for the charge eliminating unit.
[0067]
The electrophotographic apparatus as described above may be fixedly incorporated in a copying machine, a facsimile, or a printer, but may be incorporated in the apparatus in the form of a process cartridge. The process cartridge is a single device (part) including a photosensitive member, and further including a charging unit, an exposure unit, a developing unit, a transfer unit, a cleaning unit, a charge eliminating unit, and an intermediate transfer unit as necessary. FIG. 11 is a schematic view showing an example of a process cartridge.
It has been found that a good image can be provided by using the electrophotographic apparatus according to the present invention described above.
[0068]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example is given and this invention is demonstrated further more concretely, this does not limit the aspect of this invention. All parts are by weight.
[0069]
Comparative Example 1
15 parts by weight of alkyd resin (Beckosol 1307-60-EL (Dainippon Ink Chemical Co., Ltd.)) and 10 parts by weight of melamine resin (Super Becamine G-821-60 (Dainippon Ink Chemical Co., Ltd.)) were added to 150 methyl ethyl ketone. It melt | dissolved in the weight part, 90 weight part of titanium oxide powders (Typer CR-EL (made by Ishihara Sangyo Co., Ltd.)) were added to this, and it disperse | distributed for 12 hours with the ball mill. This was taken out into a container and diluted with cyclohexanone so that the solid content was 25% by weight to prepare a coating solution for an undercoat layer.
[0070]
This was applied to a nickel seamless belt having a diameter of 92 mm, a length of 410 mm, and a thickness of 30 μm by a spray coating method at a constant scanning speed and dried at 130 ° C. for 20 minutes to form an undercoat layer having a thickness of 6.5 μm. Next, 4 parts by weight of polyvinyl butyral resin (S-REC HL-S (manufactured by Sekisui Chemical Co., Ltd.)) was dissolved in 150 parts by weight of cyclohexanone, and 10 parts by weight of a trisazo pigment represented by the following structural formula (1) was added thereto. After dispersion with a ball mill for 48 hours, 210 parts by weight of cyclohexanone was further added and dispersion was performed for 3 hours.
[0071]
[Chemical 1]
This was taken out into a container and diluted with cyclohexanone so that the solid content was 1.5% by weight. The charge generation layer coating solution thus obtained was applied onto the undercoat layer by a spray coating method at a constant scan speed and then dried at 130 ° C. for 20 minutes to form a charge generation layer having a thickness of 0.2 μm. .
[0072]
Next, 10 parts of bisphenol A type polycarbonate resin and 0.002 part of silicon oil (KF-50 (manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.)) are dissolved in 83 parts of tetrahydrofuran, and a charge transport material of the following structural formula (2) is dissolved therein. 8 parts was added and dissolved, and diluted with cyclohexanone so that the solid content was 8% by weight to prepare a charge transport layer coating solution.
[0073]
[Chemical formula 2]
The charge transport layer coating solution thus obtained was applied onto the charge generation layer at a constant scan speed by a spray coating method and then dried at 130 ° C. for 20 minutes to form a charge transport layer having a thickness of 25 μm. Thereafter, both ends were cut so that the length of the endless belt-like photoconductor was 367 mm.
[0074]
The sample for measuring the thickness distribution of the undercoat layer and the charge transport layer edge is separately formed on the nickel seamless belt in the same manner as above, with only the undercoat layer and only the charge transport layer. Was cut by the method disclosed in JP-A-4-116561. FIGS. 9 and 10 show the film thickness distribution of the end portions of the undercoat layer and the charge transport layer.
As described above, an electrophotographic photosensitive member of Comparative Example 1 was produced.
[0075]
Comparative Example 2
As in Comparative Example 1, an undercoat layer coating solution, a charge generation layer coating solution, and a charge transport layer coating solution were prepared.
The undercoat layer coating solution was applied to an Al-deposited PET having a thickness of 75 μm, a width of 500 mm, and a length of 200 mm with a nozzle width of 400 mm and dried at 130 ° C. for 20 minutes to form an undercoat layer having a thickness of 6.5 μm. Produced. The charge generation layer coating solution was applied onto the undercoat layer and dried at 130 ° C. for 20 minutes to produce a charge generation layer having a thickness of 0.2 μm. Next, a coating solution for charge transport layer is applied on the charge generation layer, and at the same time, a coating solution for conductive layer (manufactured by Nippon Graphite Industry Co., Ltd.) is applied on Al-deposited PET and dried at 130 ° C. for 20 minutes. Then, a charge transport layer having an average film thickness of 25 μm and a grounding conductive layer having an average film thickness of 5 μm were formed to obtain an electrophotographic photosensitive member. The conductive layer was provided only on one side of the photoreceptor sheet.
[0076]
The obtained electrophotographic photoreceptor sheet was roughly cut and then cut into a width of 367 mm and a length of 290 mm. When cutting to a width of 367 mm, the cutter blade was inclined and cut so that the end of the photoreceptor belt had an angle θ = 30 ° as shown in FIG. The rectangular short sides are overlapped by about 1 mm so that the photosensitive layer is on the surface side, and ultrasonic fusion is performed under the conditions of a joining speed of 20 mm / s, a horn gap of 80 μm, and a horn load of 1000 g, and the circumference is 289 mm. A seam belt photoconductor having a width direction length of 367 mm was produced.
[0077]
A resin solution prepared by dissolving 16 parts of polyurethane in 84 parts of tetrahydrofuran was applied onto the joint part of the seam belt photoreceptor obtained as described above by nozzle coating to obtain a seam belt photoreceptor. The thickness after drying the resin layer was 10 μm, and the coating width was 5 mm.
[0078]
Samples for measuring the film thickness distribution at the end of the undercoat layer and the charge transport layer were separately prepared by forming only the undercoat layer and the charge transport layer in the same manner as described above. The thickness distribution at the end of the undercoat layer and the charge transport layer on the side where the conductive layer was not provided was the same as that of Comparative Example 1.
[0079]
Examples 1-2
A photoconductor was prepared in the same manner as in Comparative Example 1 except that the scanning speed was varied when forming the undercoat layer. FIG. 9 shows the edge thickness distribution of the undercoat layer. The film thickness distribution of the edge portion of the charge transport layer was the same as in Comparative Example 1.
[0080]
Examples 3-5
A photoreceptor was prepared in the same manner as in Comparative Example 1 except that the scan speed was varied when forming the charge transport layer. FIG. 10 shows the end thickness distribution of the charge transport layer. The film thickness distribution of the edge portion of the undercoat layer was the same as in Comparative Example 1.
[0081]
Example 6
In the region of the coating liquid discharge gap both ends 50 mm of the nozzle coater for the charge transport layer, a charge transport layer is provided using a nozzle in which the gap width is gradually reduced from the center width to both ends, and the electrophotographic photoreceptor sheet is A photoconductor was prepared in the same manner as in Comparative Example 2, except that the end of the photoconductor belt was cut at an angle θ = 90 ° when cutting to a width of 367 mm. FIG. 10 shows the end thickness distribution of the charge transport layer. The end layer thickness distribution of the undercoat layer was the same as in Comparative Example 1.
[0082]
Using the full color laser printer IPSIO Color 5000 (manufactured by Ricoh, λ = 780 nm, 600 dpi), each photoconductor thus obtained is continuously output 50,000 or more monochromatic character originals, and the photoconductor edge and photoconductor driving roller. The state of the photosensitive layer at the end was visually confirmed. Further, for Comparative Example 2 and Example 6, a conductive brush contacting the photosensitive member conductive layer was attached as a grounding means and evaluated in the same manner. The length of the endless belt photoconductor is 367 mm, and the length of the photoconductor driving roller contacting the back surface of the photoconductor is 350 mm. The results are shown in Table 1.
[0083]
[Table 1]
[0084]
【The invention's effect】
As described above, the electrophotographic photosensitive member and the electrophotographic apparatus of the present invention suppress the occurrence of peeling and peeling of the photosensitive layer at the end of the belt and the end of the photosensitive member driving roller during repeated use. It was found that a good image can be obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory cross-sectional view showing a photosensitive layer thickness distribution at an end of an electrophotographic photosensitive member of the present invention.
FIG. 2 is another sectional explanatory view of the above.
FIG. 3 is a cross-sectional view illustrating the layer structure of an endless electrophotographic photosensitive member of the invention.
FIG. 4 is a cross-sectional view illustrating another layer configuration of the endless electrophotographic photosensitive member of the present invention.
FIG. 5 is a cross-sectional view illustrating another layer configuration of the endless electrophotographic photosensitive member of the invention.
FIG. 6 is a cross-sectional view illustrating another layer configuration of the endless electrophotographic photosensitive member of the invention.
FIG. 7 is a schematic view illustrating an electrophotographic apparatus of the present invention.
FIG. 8 is a schematic view showing an example of an apparatus for coating and forming the endless belt-like photoreceptor of the present invention.
FIG. 9 is a graph showing the film thickness distribution at the edge of the undercoat layer.
FIG. 10 is a graph showing the film thickness distribution at the edge of the charge transport layer.
FIG. 11 is a schematic view showing an example of a process cartridge.
12 is an explanatory diagram of a photoreceptor belt end portion angle in Comparative Example 2. FIG.
[Explanation of symbols]
1 Photoconductor
2 Charger charger
3 Image exposure unit
4 Development section
7 Transcription charger
9 Cleaning
10 Static elimination lamp
16 Support tool
17 Conductive support
18 Central axis
19 pulley
20 belts
21 Spray gun
22 units
23 Scanning device
24 ejection nozzle
25 pipe
26 Coating liquid tank
27 Coating liquid pipe
28 Gas pressure regulating valve
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