JP4113345B2 - Sterilization filter unit and air purification system - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は殺菌フィルタユニットおよび空気清浄システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、空気を濾過するエアフィルタとして、空気清浄機やエアコンなどの空調機器に用いられるものがある。これらのエアフィルタの中には空気中に漂う塵や埃などの異物を除去して清浄な空気を生成するのみならず、細菌やカビなどの微生物を濾過して除去することができるものもある。とりわけ、病院や産業用クリーンルームなどではHEPAフィルタ(比色法で90%以上、計数法では0.3μm以上の粒子を99.97%以上取ることができる)やULPAフィルタと呼ばれる高性能の集塵濾材からなる集塵フィルタを用いてほゞ無菌状態の空気を吐出させることが行われている。
【0003】
一方、一般的な集塵フィルタでは捕獲した細菌などの微生物を死滅させることができないので、これらの微生物が集塵フィルタ上で増殖する虞れがあった。とりわけ、空気感染する病原菌などを捕獲した場合には、集塵フィルタ上で増殖した菌が集塵フィルタの下流側面まで移動すると、二次汚染を引き起こすことが懸念される。また、集塵フィルタに捕獲された塵埃を栄養素にしてカビが発生し、異臭が生じることがあった。
【0004】
そこで、集塵フィルタを早いサイクルで交換して、二次感染の発生や異臭の発生を抑えることが行われている。また、集塵フィルタの交換時には集塵フィルタ上で増殖した微生物が周囲に飛散したり作業者に付着することが懸念される。
【0005】
一方、従来より空気清浄システム内に紫外線を発光できる光源(以下、UVランプという)を配置し、この紫外線を用いて集塵フィルタに捕獲された微生物を死滅させることも行われている。また、紫外線を用いて直接的に殺菌するものだけでなく、集塵フィルタの上流側に酸化チタンなどを用いた紫外線触媒フィルタを配置し、この紫外線触媒フィルタに紫外線を照射することにより、殺菌効果を発揮させるものも存在する。
【0006】
加えて、集塵フィルタを構成する繊維に溶菌効果を有する酵素を固定化させて、酵素によって微生物を分解することを可能とする酵素添加型の集塵フィルタも考えられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記UVランプを用いた殺菌法では、UVランプの性能による制約を受けるという問題があった。つまり、一般的にUVランプは電力を紫外線に変換する際の変換効率が悪く、十分の性能を発揮させるためには多くの電力を消費する必要があった。また、UVランプは連続使用時の寿命が短いために、高価格部品を短い周期で交換しなければならないことから、ランニングコストや維持費が引き上げられるという問題があった。そして、UVランプによる紫外線の照射光量の低下時や消灯時には殺菌効果が期待できないという問題もあった。
【0008】
また、紫外線触媒フィルタは細菌などの微生物の捕獲率が低いため、微生物をそのまま通過させることがあった。これにより、生きた微生物がそのまま集塵フィルタに捕獲されることにより、二次感染やカビによる異臭の発生が懸念される。加えて、光触媒フィルタは集塵フィルタに対して、その上流側に別途設置されるので、システム構造が複雑になり、設置スペースが大きくなることが避けられなかった。
【0009】
さらに、紫外線による光触媒フィルタは構造やその触媒特性の制約があり、捕獲した塵埃などによって触媒表面が汚れたときには触媒作用が落ちるので、この光触媒フィルタを長期間にわたって使用した場合は、十分な殺菌を行うことが困難となり、その後段に設置された集塵フィルタの面に付着した塵埃内に生きた微生物が存在する可能性があった。したがって、集塵フィルタの交換作業には依然として危険が伴っていた。
【0010】
一方、前記酵素添加型の集塵フィルタを使用した場合には、集塵フィルタに確実に捕獲された微生物については殺菌可能であるが、集塵フィルタを透過してしまった微生物については殺菌効果を望むことができなかった。このため、酵素添加型の集塵フィルタは極めて高い塵埃捕獲機能を有する必要があり、それだけ酵素添加型の集塵フィルタの製造コストが引き上げられと共に、この特殊な集塵フィルタをより頻繁に交換する必要があり、それだけランニングコストや維持費が引き上げられるという問題があった。
【0011】
本発明はこのような実情を考慮に入れてなされたものであって、より確実に殺菌性能を維持して、二次感染および異臭の発生を防止し、メンテナンス時の安全性を確保すると共に、省エネルギーを実現できる殺菌フィルタユニットおよび空気清浄システムを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述の課題を解決するための手段を以下のように構成している。
第1発明の殺菌フィルタユニットは、集塵濾材と、この集塵濾材の上流側面に沿うように取り付けられ、アニオン性官能基を有し抗菌活性金属化合物を含有するアクリロニトリル系繊維を含む光触媒活性殺菌濾材とからなることを特徴としている。(請求項1)
【0013】
前記光触媒活性殺菌濾材は、本発明の発明者が発明し、平成12年3月17日付けで特許出願されている発明(特願2000−77196号)に明示している「光触媒活性を有するフィルタ」であり、その構成は、繊維を立体的に集合して、繊維の間に空気または水などの液体が通過できる濾過空隙を設けてなるフィルタにおいて、繊維が、抗菌活性金属化合物を含有するアクリロニトリル系繊維を、pH1〜6の範囲内で熱処理をしてなる光触媒活性を有するアクリロニトリル系繊維を含むものである。
【0014】
また、抗菌性アクリロニトリル系繊維の抗菌活性金属化合物が、銀系化合物であることが好ましい(請求項2)。そして、この抗菌活性金属化合物のアクリロニトリル系繊維がアニオン性官能基を有する。加えて、抗菌性アクリロニトリル系繊維が、アクリロニトリル系繊維を100〜160℃の湿熱または乾熱で熱処理してなるものであるが望ましい。
【0015】
抗菌性アクリロニトリル系繊維は10重量%以上含むことが好ましく、繊維が抗菌性アクリロニトリル系繊維とバインダ繊維を含むことが望ましい。また、バインダ繊維は未延伸ポリエステル繊維で、バインダ繊維の含有率が20〜90重量%であることがより望ましい。
【0016】
前記光触媒活性殺菌濾材は、可視光を含む光を照射した状態で光触媒反応により連続的にヒドロキシラジカルを生成し、微生物を殺菌する。また、暗室下においても、細菌やカビなどの微生物が透過するときにこの微生物内に抗菌活性金属として例えば銀を取り込むように作用し、微生物に対して、強い抗菌力および殺菌力を有している。図4は銀担持アクリル繊維を80%配合した光触媒活性殺菌濾材を用いて、その殺菌力を大腸菌によって試験した結果を示している。
【0017】
図4の○印が示すように、本発明に用いる光触媒活性殺菌濾材は、紫外線のような特殊な波長の光を用いなくても、室内の可視光のエネルギを用いて17分後には全ての菌(99.99%以上)を死滅させることができる。また、□印が示すように、暗室下においても17分後には菌の生存数が2桁少なくなり(99%が死滅し)、1時間後には全ての菌(99.99%以上)を死滅させることができる。つまり、本発明に用いる光触媒活性殺菌濾材は、室内光のような可視光であっても光が当たることにより、より優れた殺菌力を発揮することができるが、暗室下においても微生物を殺菌することができる。
【0018】
図5は銀担持アクリル繊維を30%配合した光触媒活性殺菌濾材を透過した大腸菌に対する殺菌効果の持続性を実験した結果を示している。図5が示すように、光触媒活性殺菌濾材を透過した後であっても、30分後には大部分の菌を殺菌することができ、120分後には確実に殺菌することができる。
【0019】
すなわち、光触媒活性殺菌濾材を透過した微生物は、ヒドロキシラジカルおよび抗菌活性金属である銀などが微生物内に取り込まれるので、光触媒活性殺菌濾材から離れたとしても所定の時間内に死滅し、集塵濾材内で繁殖することがないだけでなく、光触媒活性殺菌濾材を透過した微生物がたとえ集塵濾材によって捕獲されなかったとしても、この微生物は所定時間内に確実に死滅する。つまり、本発明の殺菌フィルタユニットを用いることにより細菌などの微生物の繁殖を確実に抑えて、これを減少させることができる。
【0020】
加えて、光触媒活性殺菌濾材を透過した微生物は何れ死滅するものであるから、その全てを確実に集塵濾材によって捕獲する必要性が低くなり、集塵濾材のフィルタとしての精度を適宜調整することにより、コストを抑えることができる。また、作業者は集塵濾材をメンテナンスするときにも、集塵濾材内で繁殖した生きた微生物に触れる恐れがなく、安全である。
【0021】
さらに、本発明の殺菌フィルタユニットは一般の空調機器に用いられるフィルタに代えて取り付けることが可能であり、一般の空調機器を極めて容易に微生物の繁殖を防止可能な滅菌効果のある空気清浄システムとすることができる。とりわけ本発明の殺菌フィルタユニットを用いる光触媒活性殺菌濾材にはこれに触れた菌を所定時間内に確実に死滅させることが可能であるから、大量の空気を強制循環させるような空調機器に取付けるだけで、極めて高い滅菌効果のある空気清浄システムを形成することができる。
【0022】
第2発明の空気清浄システムは、前記殺菌フィルタユニットと、この殺菌フィルタユニットの光触媒活性殺菌濾材に対して光を照射する光源とを有することを特徴としている。(請求項3)
【0023】
光触媒活性殺菌濾材に対して可視光を含む光を照射することにより、より優れた殺菌力を発揮できるだけでなく、可視光を発光する光源は高効率、長寿命かつ安価である汎用のものを用いることができる。すなわち、製造コストおよびランニングコストや維持費を抑えられると共に、省エネルギに寄与できる。
【0024】
前記空気清浄システムが、光源から殺菌フィルタユニットに照射する光の強度を調節するための調光手段を有する場合には(請求項4)、不必要に強力な光を照射することがないので、それだけ、エネルギの消費量を抑えることができ、省エネルギに寄与できる。
【0025】
殺菌フィルタユニットに照射する光の強度は、例えば、適当な殺菌力を発揮するための光量を得るために周囲から入射する光の強さにあわせて光量が足りないときに足りない分だけ発光させるように調整することや、微生物の浮遊量に合わせて殺菌力を調整するために、殺菌フィルタユニットに照射する光の強度を時間帯に応じて調整することが考えられる。
【0026】
第3発明の空気清浄システムは、前記殺菌フィルタユニットと、この殺菌フィルタユニットに光を取り入れる光入射窓とを有することを特徴としている。(請求項5)
【0027】
前記光入射窓を介して入射した光は殺菌フィルタユニットの殺菌力を高めることができる。殺菌フィルタユニットのために別途の光源を設ける必要がないので、省エネルギに寄与できる。とりわけ、空気清浄システムを病院などに設置する場合には、周囲照度が患者の活動量および微生物の浮遊量の目安となり、微生物が多く浮遊している状態ではより強力な殺菌力を得ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の殺菌フィルタユニット1の構成を示す断面図である。
図1において、2は例えばHEPAクラスの集塵濾材、3はこの集塵濾材2の上流側面に沿うようにラミネートされた光触媒活性殺菌濾材、4はこれらの濾材2,3の縁部を隙間なく固定するフィルタユニット枠である。この殺菌フィルタユニット1は空気が矢印Aに示す方向に流れるように取り付けられる。
【0029】
図2は前記集塵濾材2と、光触媒活性殺菌濾材3による複合のフィルタの生成を説明する図である。図2(A)に示すように、本例の集塵濾材2は、例えば厚みtが1mmの濾材であり、その精度は殺菌フィルタユニット1の使用目的に合わせて適宜選択可能であるが、本例では係数法によって0.3μm以上の粒子を99.97%捕獲できる程度(HEPAクラス)の高性能な濾材である。
【0030】
本例の集塵濾材2はHEPAクラスのフィルタであるから、空気感染する病原菌を扱う研究室や、隔離室に配置する空気清浄機に用いることが可能である。なお、集塵濾材2の精度は、殺菌フィルタユニット1を取付ける場所として、例えば、食品衛生管理用、半導体製造工程管理用、病院による衛生管理用などにわけて、適宜の濾過精度を選定することにより、コストパフォーマンスを実現できる。
【0031】
一方、光触媒活性殺菌濾材3を構成する繊維は、抗菌活性金属化合物としての例えば銀系化合物などの金属イオンを1〜200m・mol/kg含有するアクリロニトリル系繊維であり、このアクリロニトリル系繊維としてアニオン系官能基を0.1〜20重量%含有するものを、pH1〜6好ましくはpH2〜4の範囲内で、100〜160℃の熱湯または乾熱で熱処理してなる光触媒活性を有する抗菌性アクリロニトリル系繊維(銀担持アクリル繊維)を、例えば10〜100重量%、一般的には10〜90重量%、好ましくは20〜70重量%、さらに好ましくは30〜60重量%、最適には40〜60重量%使用する繊維である。
【0032】
また、光触媒活性殺菌濾材3は、長さをたとえば、1〜25mm、好ましくは3〜15mmとして、太さをたとえば、0.1〜20デニール、好ましくは0.3〜6デニールとする前記繊維を、60重量%以上含んで形成された不織布である。そして、その厚みt’は0.08〜0.3mmである。
【0033】
上記構成の光触媒活性殺菌濾材3は集塵濾材2の少なくとも上流側の面2aにラミネートされることにより、複合の濾材を形成する。そして、この複合の濾材は集塵濾材2に捕獲される細菌やカビなどの微生物を殺菌する。また、殺菌フィルタユニット1の交換時における安全性をさらに高めることができる。
【0034】
なお、光触媒活性殺菌濾材3は集塵濾材2の下流側の面2bにもラミネートされていてもよい。この場合、集塵濾材2に捕獲される微生物が確実に殺菌されると共に、仮に微生物が集塵濾材2を生きて透過することができたとしてもこれを光触媒活性殺菌濾材3によって確実に死滅させることができる。とりわけ、集塵濾材2の下流側の面2bにラミネートされた光触媒活性殺菌濾材3には、集塵濾材2によって塵埃が取り除かれた空気が透過するので、光触媒活性殺菌濾材3が塵埃によって汚れることがなく、それだけ殺菌力が長期間に渡って持続する。
【0035】
図2(B)に示すように、ラミネートされた複合の濾材は、プリーツ加工が施されることにより複数の屈曲部1aを形成する。このプリーツ加工は単位面積当たりの空気の通過面積を拡大し、殺菌フィルタユニット1を透過する際の圧力損失によって生じる空気抵抗を減少させるものである。
【0036】
そして、プリーツ加工を施した繊維の縁部は図1に示すフィルタユニット枠4に固定されることにより、殺菌フィルタユニット1を構成する。この殺菌フィルタユニット1は、市販されているエアコンや空気清浄機のエアフィルタと差し替えて使用することも可能である。
【0037】
なお、本例の殺菌フィルタユニット1にはフィルタユニット枠4が取り付けられているので、殺菌フィルタユニット1の取り扱いが容易となり、より信頼性の高い集塵および殺菌を行うことが可能となるが、本発明の殺菌フィルタユニット1には必ずしもフィルタユニット枠4が取り付けられている必要はない。
【0038】
とりわけ、家庭用のエアコンや空気清浄機の場合には、純正のエアフィルタに枠がない場合があり、その大きさも種々であり、厳密な殺菌性能を必要としていないので、殺菌フィルタユニット1にはフィルタユニット枠4がない方が取扱いが容易となる。また、家庭用のエアコンや空気清浄機の場合には、メンテナンスを少なくすると共に製造コストを引き下げることができるように集塵濾材2の精度も荒くすることが可能である。
【0039】
何れの場合においても、微生物が光触媒活性殺菌濾材3を透過するときには、光照射下ではヒドロキシラジカルを連続的に生成して、これによって微生物を死滅させることができる。また、暗室下にあっても微生物内に抗菌活性金属が取り込まれるので、この微生物に対して、強い抗菌力および殺菌力を発揮できる。特に、本発明において使用する光触媒活性殺菌濾材3は、紫外線のような特殊な波長の光ではなく、可視光のエネルギであってもこれを活用して殺菌力を高めることができるので、殺菌フィルタユニット1を既存のエアコンや空気清浄機のフィルタに差し替えて用いるだけで、効果的な殺菌作用を得ることができ、既存のエアコンや空気清浄機が殺菌機能を有する空気清浄システムとなる。
【0040】
とりわけ、一旦光触媒活性殺菌濾材3を透過した微生物には抗菌活性金属が取り込まれるので、この微生物は所定時間内(図5参照)には死滅する。したがって、たとえ光触媒活性殺菌濾材3を透過した微生物の幾らかが集塵濾材2によって捕獲されることなく再び循環したとしても、この微生物は何れ死滅することになる。
【0041】
つまり、本発明において集塵濾材2の塵埃捕獲性能は、殺菌フィルタユニット1による殺菌性能に多大の影響を与えることがなく、殺菌力の高い殺菌フィルタユニット1を安価にて製造することができる。したがって、家庭用エアコンや空気清浄機の場合のように、大量の空気を循環させながら殺菌作用を得るような空気清浄システムにおいて、とりわけ有用な殺菌フィルタユニット1となる。
【0042】
図3は本発明の空気清浄システムの一例としての空気清浄機5の構成を示す図である。図3において、6は空気清浄機5の本体であり、この本体6は、空気を吸い込むための吸込グリル6aと、清浄化された空気を吹き出すための吹出グリル6bとを有し、本体6内は互いに隔離された第1室6A,第2室6B,第3室6Cに分けられている。
【0043】
7および8は第1室6Aの上流側および下流側に設けられた殺菌フィルタユニット、9は殺菌フィルタユニット7,8の間に配置されて可視光を発光するための蛍光灯、10は殺菌フィルタユニット8に照射される光の強度を測定する光センサ、11はこの空気清浄機5の制御回路(調光手段)、12は第2室6B下流端に配置されて空気の流れを作るためのファンである。
【0044】
前記殺菌フィルタユニット7は光触媒活性殺菌濾材13と集塵濾材14とからなり、矢印A1 に示すように吸込グリル6aから第1室6Aに吸い込まれる空気から大きな粒子の塵埃を取り除くためのプレフィルタである。このプレフィルタ7は吸込グリル6aに沿うように取り付けられるので、その光触媒活性殺菌濾材13は周囲の可視光からのエネルギを受けて殺菌作用を高めることができる。すなわち、この吸込グリル6aが光入射窓となる。
【0045】
一方、殺菌フィルタユニット8は光触媒活性殺菌濾材15と、これにラミネートされた集塵素材16と、これらの複合の濾材15,16を隙間なく保持するフィルタユニット枠17とからなり、このフィルタユニット枠17を第1室6Aと第2室6Bの連通口6cに隙間なく取り付けられる。なお、この殺菌フィルタユニット8を構成する集塵濾材16は計数法で0.3μm以上の粒子を99.97%捕獲できるHEPAクラスの濾材である。
【0046】
したがって、矢印A2 に示すように連通口6cを介して第2室6Bに流れ込む空気は、集塵素材16の濾過精度に応じた粉塵粒子が取り除かれた、除塵除菌気体となる。
【0047】
前記蛍光灯ランプ9は可視光を発光する汎用のものであり、安価で長寿命かつ高効率のものを用いることができる。本例では蛍光灯ランプ9を5本で一つの蛍光灯ユニットとしており、これが、殺菌フィルタユニット8および7に光を照射するための光源である。そしてこの光源9に供給する電力が光センサ10によって測定される光の強度に応じて制御回路11によって調整されている。
【0048】
すなわち、光センサ10が殺菌フィルタユニット8に照射される光の強度を測定し、これが光触媒活性殺菌濾材15による殺菌性能を適切に保つ事ができる程度の照度となるように、制御回路11が光源9に供給する、例えばインバータ出力の電力を調節することにより、調光を行っている。つまり、前記制御回路11が調光手段である。この調光手段11が設けられることにより、空気清浄機5は無駄な電力を浪費することなく、殺菌に必要な可視光を殺菌フィルタユニット8および7に照射することができる。
【0049】
なお、周囲が十分に明るい場合には、前記光入射窓6aを介して殺菌フィルタユニット7を透過した周囲の光が殺菌フィルタユニット8にも照射されるので、調光手段11は光源9に対して電力を全く供給しなくてもよい。つまり、それだけ光源9の寿命を長くすることができる。また、光源9は蛍光灯である必要はなく、可視光を発光できる所望の光源としてハロゲンランプやタングステンランプ、さらには発光ダイオードなどを用いてもよい。
【0050】
加えて、前記調光手段11による調光は殺菌フィルタユニット8に照射される光の強度を所定値以上になるように行なう例を示しているが、本発明はこの点を限定するものではない。例えば、細菌やカビなどが飛び交う量に応じて、殺菌力を高めるように調光することも可能である。すなわち、一日のうち人がよく活動する時間帯により強力な殺菌能力を得られるように光強度を調節することや、気温や湿度など様々な要素から微生物の活動が活発になる条件で強い殺菌力を得られるようにすることなど、様々な構成が考えられる。
【0051】
また、前記制御回路11による制御は例えば運転プログラムによって行うことができる。例えば、前記空気清浄機5を間欠的に動作させる場合は、空気清浄機の運転中および直後は、光源9を用いて殺菌フィルタユニット8に光を照射し、殺菌フィルタユニット8に捕獲した細菌類の殺菌速度を速めたり、光照射による殺菌が終了した段階で光源9を消灯して次回の運転まで待機するなどの動作をプログラムする事ができる。
【0052】
前記ファン12は第2室6Bと第3室6Cとの連通部に隙間なく取り付けられて、空気清浄機5の全体的な空気の流れを形成するものである。すなわち、ファン12の動作によって、矢印A1 に示すように吸込グリル6aから空気を吸入し、濾過され殺菌された空気を矢印A2 ,A3 ,A4 に示すように空気清浄機5内に流して、矢印A5 に示すように吹出グリル6bから吹き出すことができる。なお、前記ファン12の動作は制御回路11の運転プログラムによって制御可能である。
【0053】
本発明の空気清浄機(空気清浄システム)5を用いることにより、吸込グリル6aから吸い込んだ大気中に浮遊する塵埃、および細菌やカビなどの微生物を殺菌フィルタユニット7,8によって捕らえて除去するだけでなく、捕らえた微生物を確実に死滅させることができるので、これが空気清浄機5内で繁殖することを確実に防ぐことができる。
【0054】
とりわけ、殺菌フィルタユニット7,8がそれぞれ可視光による光触媒作用のなる光触媒活性殺菌濾材13,15を用いて形成されているので、紫外線のような特別な光を発光する必要がなく、それだけ効率よく殺菌を行うことができる。特に人が活動する場所においては、周囲照度が高くなるので、人の活動によって浮遊する微生物を効率的に殺菌できる。
【0055】
また、本例のように殺菌フィルタユニット7,8を2段構えとすることにより、殺菌フィルタユニット7,8の交換サイクルを長くすることができると共に、より確実に微生物を殺菌することができる。さらに、殺菌フィルタユニット7,8内における微生物の繁殖を確実に防ぐことができるので、殺菌フィルタユニット7,8の交換時における安全性を確保することも可能である。
【0056】
前記殺菌フィルタユニット7,8は集塵濾材14,16と、光触媒活性殺菌濾材13,15をラミネートすることにより、光触媒活性機能と、塵埃捕獲機能を一つの殺菌フィルタユニットに持たせることができ、それだけ、省スペース化を図ることができる。
【0057】
加えて、たとえ微生物が2段構えの殺菌フィルタユニット7,8さえも透過でき、本例の空気清浄装置5から吹き出される空気中に僅かな微生物が混入していたとしても、この微生物内には光触媒活性殺菌濾材13,15を透過した時点で既に抗菌活性金属が取り込まれており、所定時間後には死滅する。したがって、微生物の繁殖を効果的に抑えることができる。
【0058】
つまり、本発明の空気清浄システム5を用いることにより、極めて効率的で安全性の高い除塵および殺菌を行って、信頼性の高い衛生管理を行うことができる。また、可視光の利用によって光源9による光の照射を最小限に抑えることが可能であるから、省エネルギに寄与できるだけなく、光源9の寿命を延ばすことができ、維持管理にかかる手間や費用を可及的に抑えることができる。
【0059】
なお、上述の例において殺菌フィルタユニット7,8は、集塵濾材14,16の上流側面に沿うように光触媒活性殺菌濾材13,15を取り付けた例を示しているが、この光触媒活性殺菌濾材を集塵濾材14,16の下流側面にも沿うように取り付けてもよい。すなわち、集塵濾材14,16の下流側面に取り付けられた光触媒活性殺菌濾材は上流側に取り付けられた光触媒活性殺菌濾材13,15に比べて、塵埃が付着しにくく、殺菌力をより長期間にわたって持続させることができる。
【0060】
とりわけ、本例の場合殺菌フィルタユニット7の下流側面(裏面側)に光触媒活性殺菌濾材を取り付けた場合には、光源9からの光が当たることにより、より強力な殺菌を行うことができる。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の殺菌フィルタユニットおよび空気清浄システムによれば、可視光のエネルギを用いた強力な殺菌力を有する光触媒活性殺菌濾材を用いて殺菌を行うことにより、殺菌性能を確実に維持して、二次感染および異臭の発生を防止し、メンテナンス時の安全性を確保すると共に、消費エネルギーの削減を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の殺菌フィルタユニットの構成を示す断面図である。
【図2】 前記殺菌フィルタユニットを製造する工程を示す図である。
【図3】 本発明の空気清浄システムの一例を示す図である。
【図4】 光触媒活性殺菌濾材による大腸菌殺菌作用を示す図である。
【図5】 光触媒活性殺菌濾材を透過後に放置した大腸菌殺菌作用を示す図である。
【符号の説明】
1,7,8…殺菌フィルタユニット、2,14,16…集塵濾材、3,13,15…光触媒活性殺菌濾材、5…空気清浄システム、9…光源(蛍光灯)、11…調光手段(制御手段)、6a…光入射窓(吸込グリル)。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a sterilization filter unit and an air cleaning system.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, there are air filters that filter air, which are used in air conditioners such as air purifiers and air conditioners. Some of these air filters not only remove foreign matters such as dust and dust floating in the air to produce clean air, but also can filter out microorganisms such as bacteria and mold. . Especially in hospitals and industrial clean rooms, HEPA filters (more than 90% by colorimetric method and 99.97% or more particles by counting method can take 99.97% or more) and high-performance dust collection called ULPA filters. It has been practiced to discharge air that is almost aseptic using a dust collection filter made of a filter medium.
[0003]
On the other hand, since a general dust collection filter cannot kill microorganisms such as captured bacteria, there is a possibility that these microorganisms grow on the dust collection filter. In particular, when pathogenic bacteria that are air-infected are captured, if the bacteria grown on the dust collection filter move to the downstream side of the dust collection filter, there is a concern that secondary contamination will be caused. In addition, the dust captured by the dust collecting filter may be used as a nutrient to generate mold, resulting in a strange odor.
[0004]
Therefore, the dust collection filter is replaced at an early cycle to suppress the occurrence of secondary infection and off-flavor. In addition, when replacing the dust collection filter, there is a concern that microorganisms grown on the dust collection filter may scatter around or adhere to workers.
[0005]
On the other hand, conventionally, a light source (hereinafter referred to as a UV lamp) capable of emitting ultraviolet rays is disposed in an air cleaning system, and microorganisms captured by a dust collection filter are killed using the ultraviolet rays. In addition to direct sterilization using ultraviolet rays, an ultraviolet catalytic filter using titanium oxide or the like is disposed upstream of the dust collecting filter, and the ultraviolet catalytic filter is irradiated with ultraviolet rays, thereby providing a sterilizing effect. There are also things that make it appear.
[0006]
In addition, an enzyme-added dust collection filter is also conceivable in which an enzyme having a lysis effect is immobilized on the fibers constituting the dust collection filter, and the microorganism can be decomposed by the enzyme.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, the sterilization method using the UV lamp has a problem that it is restricted by the performance of the UV lamp. That is, the UV lamp generally has a low conversion efficiency when converting electric power into ultraviolet rays, and it is necessary to consume a large amount of electric power in order to exhibit sufficient performance. In addition, since the UV lamp has a short life in continuous use, high-priced parts must be replaced in a short cycle, which increases the running cost and maintenance cost. And there also existed a problem that the bactericidal effect was not expectable at the time of the fall of the irradiation amount of the ultraviolet-ray by a UV lamp, or the light extinction.
[0008]
Moreover, since the ultraviolet catalyst filter has a low capture rate of microorganisms such as bacteria, the microorganisms may pass through as they are. As a result, live microorganisms are directly captured by the dust collection filter, and there is a concern that secondary infection and generation of off-flavors due to mold will occur. In addition, since the photocatalytic filter is separately installed on the upstream side of the dust collection filter, the system structure becomes complicated and the installation space becomes unavoidable.
[0009]
Furthermore, the photocatalytic filter using ultraviolet rays has restrictions on the structure and its catalytic properties, and the catalytic action is reduced when the surface of the catalyst is contaminated with trapped dust, etc., so if this photocatalytic filter is used for a long period of time, it must be sterilized sufficiently. It was difficult to carry out, and there was a possibility that living microorganisms existed in the dust adhering to the surface of the dust collection filter installed in the subsequent stage. Therefore, the replacement work of the dust collecting filter is still dangerous.
[0010]
On the other hand, when the enzyme-added dust collection filter is used, microorganisms that are reliably captured by the dust collection filter can be sterilized, but microorganisms that have passed through the dust collection filter have a sterilization effect. I couldn't hope. For this reason, the enzyme-added dust collection filter must have an extremely high dust trapping function, and the manufacturing cost of the enzyme-added dust collection filter is increased accordingly, and this special dust filter is replaced more frequently. There was a problem that running costs and maintenance costs were raised accordingly.
[0011]
The present invention has been made in consideration of such circumstances, more reliably maintaining sterilization performance, preventing the occurrence of secondary infections and off-flavors, ensuring safety during maintenance, An object of the present invention is to provide a sterilization filter unit and an air cleaning system capable of realizing energy saving.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
In the present invention, means for solving the above-described problems are configured as follows.
The sterilization filter unit according to the first aspect of the present invention is attached so as to follow the dust collection filter medium and the upstream side surface of the dust collection filter medium. , Including acrylonitrile fiber having an anionic functional group and containing antibacterial active metal compound It is characterized by comprising a photocatalytically active sterilizing filter medium. (Claim 1)
[0013]
The above-mentioned photocatalytically active sterilizing filter medium is a “filter having photocatalytic activity” which is invented by the inventor of the present invention and explicitly disclosed in a patent application filed on March 17, 2000 (Japanese Patent Application No. 2000-77196). The structure is an acrylonitrile in which the fibers are three-dimensionally assembled, and the fibers are provided with a filtration gap through which a liquid such as air or water can pass between the fibers, the fibers containing an antibacterial active metal compound. It includes acrylonitrile fiber having photocatalytic activity, which is obtained by heat-treating the fiber based on a pH of 1 to 6.
[0014]
The antibacterial active metal compound of the antibacterial acrylonitrile fiber is preferably a silver compound. (Claim 2) . And The acrylonitrile fiber of this antibacterial active metal compound has an anionic functional group The In addition, the antibacterial acrylonitrile fiber is obtained by heat-treating acrylonitrile fiber with wet heat or dry heat at 100 to 160 ° C. Hope Good.
[0015]
The antibacterial acrylonitrile fiber is preferably contained in an amount of 10% by weight or more, and the fiber preferably contains an antibacterial acrylonitrile fiber and a binder fiber. The binder fibers are unstretched polyester fibers, and the binder fiber content is more preferably 20 to 90% by weight.
[0016]
The photocatalytically active sterilizing filter medium sterilizes microorganisms by continuously generating hydroxy radicals by photocatalytic reaction in the state of irradiation with light including visible light. Also, even in the dark room, when microorganisms such as bacteria and mold permeate, it acts to incorporate, for example, silver as an antibacterial active metal into the microorganism, and has a strong antibacterial and bactericidal power against the microorganism. Yes. FIG. 4 shows the results of testing the bactericidal activity of Escherichia coli using a photocatalytically active filter medium containing 80% silver-supporting acrylic fiber.
[0017]
As indicated by the circles in FIG. 4, the photocatalytically active sterilizing filter medium used in the present invention does not use light of a special wavelength such as ultraviolet rays. Bacteria (99.99% or more) can be killed. In addition, as indicated by □, even in a dark room, the number of surviving bacteria decreased by two orders of magnitude after 17 minutes (99% died), and after 1 hour, all bacteria (99.99% or more) were killed. Can be made. That is, the photocatalytically active sterilizing filter medium used in the present invention can exert more excellent sterilizing power when exposed to visible light such as room light, but sterilizes microorganisms even in a dark room. be able to.
[0018]
FIG. 5 shows the results of experiments on the sterilization effect on Escherichia coli permeating through a photocatalytically active sterilizing filter medium containing 30% silver-supporting acrylic fiber. As shown in FIG. 5, even after passing through the photocatalytically active sterilizing filter medium, most of the bacteria can be sterilized after 30 minutes, and can be reliably sterilized after 120 minutes.
[0019]
That is, the microorganisms that have passed through the photocatalytically active sterilization filter medium are taken up into the microorganisms by hydroxyl radicals and silver, which is an antibacterial active metal. In addition to being propagated within, the microorganisms that permeate the photocatalytically active sterilizing filter medium are surely killed within a predetermined time even if they are not captured by the dust collection filter medium. That is, by using the sterilizing filter unit of the present invention, it is possible to reliably suppress and reduce the growth of microorganisms such as bacteria.
[0020]
In addition, since the microorganisms that have passed through the photocatalytically active filter medium will eventually die, the need to reliably capture all of them with the filter medium will be reduced, and the accuracy of the filter medium will be adjusted accordingly. Thus, the cost can be suppressed. In addition, when maintaining the dust collection filter medium, the operator is safe without touching the live microorganisms that have propagated in the dust collection filter medium.
[0021]
Furthermore, the sterilizing filter unit of the present invention can be installed in place of a filter used in general air conditioning equipment, and the air conditioning system having a sterilizing effect that can prevent the growth of microorganisms in a general air conditioning equipment very easily. can do. In particular, the photocatalytically active sterilizing filter medium using the sterilizing filter unit of the present invention can surely kill bacteria touching it within a predetermined time, so it is only attached to an air conditioner that forcibly circulates a large amount of air. Thus, an air cleaning system having an extremely high sterilization effect can be formed.
[0022]
An air cleaning system according to a second aspect of the present invention includes the sterilizing filter unit and a light source that irradiates light to the photocatalytically active sterilizing filter medium of the sterilizing filter unit. (Claims 3 )
[0023]
By irradiating light containing visible light to the photocatalytically active sterilizing filter medium, it is possible not only to exhibit more excellent sterilizing power, but also to use a general-purpose light source that emits visible light with high efficiency, long life, and low cost. be able to. That is, manufacturing costs, running costs, and maintenance costs can be suppressed, and energy saving can be achieved.
[0024]
In the case where the air cleaning system has dimming means for adjusting the intensity of light irradiated from the light source to the sterilization filter unit (claims) 4 ) Since unnecessary strong light is not irradiated, the amount of energy consumption can be suppressed and the energy can be saved.
[0025]
The intensity of the light irradiating the sterilizing filter unit is, for example, that when the light quantity is insufficient in accordance with the intensity of the light incident from the surroundings in order to obtain a light quantity for exerting an appropriate sterilizing power, light is emitted by the amount that is insufficient In order to adjust the sterilizing power in accordance with the amount of floating microorganisms, it is conceivable to adjust the intensity of light applied to the sterilizing filter unit according to the time zone.
[0026]
An air cleaning system according to a third aspect of the present invention includes the sterilizing filter unit and a light incident window for introducing light into the sterilizing filter unit. (Claims 5 )
[0027]
The light Enter The light incident through the emission window can enhance the sterilizing power of the sterilizing filter unit. Since it is not necessary to provide a separate light source for the sterilizing filter unit, it can contribute to energy saving. In particular, when an air purification system is installed in a hospital or the like, the ambient illuminance is a measure of the amount of patient activity and the amount of microorganisms floating, and a stronger sterilizing power can be obtained when many microorganisms are floating. .
[0028]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a configuration of a sterilizing
In FIG. 1, 2 is, for example, a HEPA class dust collecting filter medium, 3 is a photocatalytically active sterilizing filter medium laminated along the upstream side surface of the dust collecting filter medium 4, and 4 is an edge of these
[0029]
FIG. 2 is a view for explaining generation of a composite filter by the dust
[0030]
Since the dust
[0031]
On the other hand, the fibers constituting the photocatalytically active sterilizing
[0032]
Further, the photocatalytically active sterilizing
[0033]
The photocatalytically active sterilizing
[0034]
The photocatalytically active sterilizing
[0035]
As shown in FIG. 2B, the laminated composite filter medium forms a plurality of
[0036]
And the edge part of the fiber which gave the pleating process comprises the
[0037]
In addition, since the filter unit frame 4 is attached to the
[0038]
In particular, in the case of home air conditioners and air purifiers, the genuine air filter may not have a frame, the sizes thereof are various, and strict sterilization performance is not required. Handling without the filter unit frame 4 is easier. Further, in the case of a domestic air conditioner or air cleaner, the accuracy of the dust collecting
[0039]
In any case, when the microorganism permeates the photocatalytically active sterilizing
[0040]
In particular, since the antibacterial active metal is taken into the microorganism once passed through the photocatalytically active sterilizing
[0041]
That is, in the present invention, the dust trapping performance of the dust
[0042]
FIG. 3 is a diagram showing a configuration of an
[0043]
7 and 8 are sterilization filter units provided upstream and downstream of the
[0044]
The sterilizing
[0045]
On the other hand, the sterilizing
[0046]
Therefore, arrow A 2 As shown in FIG. 5, the air flowing into the
[0047]
The
[0048]
That is, the
[0049]
If the surroundings are sufficiently bright, the ambient light that has passed through the sterilizing
[0050]
In addition, although the light control by the light control means 11 shows an example in which the intensity of the light applied to the sterilizing
[0051]
The control by the
[0052]
The
[0053]
By using the air purifier (air purifying system) 5 of the present invention, dusts floating in the air sucked from the
[0054]
In particular, since the sterilizing
[0055]
Further, by providing two stages of sterilizing
[0056]
The
[0057]
In addition, even if the microorganisms can pass through the two-stage
[0058]
That is, by using the
[0059]
In the above example, the sterilizing
[0060]
In particular, in the case of this example, when a photocatalytically active sterilizing filter medium is attached to the downstream side surface (back side) of the sterilizing
[0061]
【The invention's effect】
As described above, according to the sterilization filter unit and the air purification system of the present invention, sterilization performance is ensured by performing sterilization using a photocatalytically active sterilization filter medium having strong sterilization power using visible light energy. Thus, it is possible to prevent the occurrence of secondary infection and off-flavor, to ensure safety during maintenance, and to reduce energy consumption.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a configuration of a sterilizing filter unit of the present invention.
FIG. 2 is a view showing a process for manufacturing the sterilizing filter unit.
FIG. 3 is a diagram showing an example of an air cleaning system of the present invention.
FIG. 4 is a view showing an E. coli sterilizing action by a photocatalytically active sterilizing filter medium.
FIG. 5 is a diagram showing the bactericidal action of Escherichia coli left after permeation through the photocatalytically active bactericidal filter medium.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
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