JP4112846B2

JP4112846B2 - Alveolar bone extender

Info

Publication number: JP4112846B2
Application number: JP2001352778A
Authority: JP
Inventors: 克啓堀内
Original assignee: 克啓堀内
Priority date: 2001-11-19
Filing date: 2001-11-19
Publication date: 2008-07-02
Anticipated expiration: 2021-11-19
Also published as: JP2003144460A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は萎縮した歯槽骨を造成するための歯槽骨延長器に関する。
【０００２】
【従来の技術】
上顎骨の前端周縁部（前歯部）は上顎歯を支持するための歯槽骨で構成されている。この歯槽骨は、外傷、歯周病あるいは先天性欠如による歯牙欠損があると、時間経過とともに萎縮して高さや幅方向の寸法が減少していくことがある。従って、インプラント治療にて審美的かつ機能的回復を達成するには、萎縮した歯槽骨を造成する必要がある。
近年の歯槽骨造成法として、骨移植、生体材料又は骨誘導再生法、あるいはこれらの併用法が用いられている。
【０００３】
ただし、前記骨誘導再生法には、単独では、垂直的歯槽骨造成において確実な骨形成が期待できないという難点がある。また、種々の処理を施した多数の同種骨や生体材料が臨床応用されているが、広範囲の歯槽骨造成には必ずしも有用ではない。そのため、自家骨は、現在でも、歯槽骨造成を含む全ての骨再建に最適な材料であると考えられている。
しかしながら、自家骨移植には、骨採取が必要なこと、採取骨量に限界があること、骨採取部の合併症を伴いやすいこと、手術後の骨吸収があること、そして、被覆軟組織の処理が困難であること、などの問題がある。
【０００４】
これに対して、四肢の延長のために開発された仮骨延長術を歯槽骨造成に応用することが提案されており、最近では、その応用例の一つとして、前述のような自家骨移植の問題を解決するために歯槽骨延長術を採用することが注目されている。
つまり、仮骨延長術を利用した歯槽骨延長術によれば、骨採取の必要がないこと、骨造成量に限界がないこと、歯肉も同時に延長できること、術式が比較的単純であること、そして術後の骨吸収がなく骨造成の予知性が高いこと、などの優れた特徴を発揮することができ、これらの点から、その実現性が期待され、かつ注目されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
上記歯槽骨延長術のために数種類の歯槽骨延長器がすでに提案されているが、従来の歯槽骨延長器は全て垂直的延長のみに適用されるものである。一方、臨床では、垂直方向だけでなく、水平方向あるいは斜め方向への延長が必要な症例も多く、歯槽骨を水平方向あるいは斜め方向へも延長できる歯槽骨延長器及び歯槽骨延長方法の実現に対する要請が強かった。
【０００６】
本発明はこのような技術的課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、歯槽骨を延長するに際し、骨造成量に制約を受けることなく、比較的簡単な手法で歯肉も同時に延長することができ、垂直方向から水平方向までいずれの方向にも容易にかつ確実に歯槽骨を延長することができる歯槽骨延長器及び歯槽骨延長方法を提供することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明の歯槽骨延長器は、第１のブロック片と該第１のブロック片の左右に固定された左右の腕片と該左右の腕片を連結するように該左右の腕片の他端部に固定された第１の締結片とを有し、該第１の締結片を介して上顎骨の本体部に固定される本体側取り付け部材と、第２のブロック片と該第２のブロック片の左右に固定された左右のロッドと該左右のロッドを連結するように該左右のロッドの他端部に固定された第２の締結片とを有し、該第２の締結片を介して前記上顎骨の歯槽骨部から切断分離された移動骨片に固定される移動骨片側取り付け部材と、互いに逆方向リードを有する雄ねじが形成された両端雄ねじ部材と、を備え、前記本体側取り付け部材と前記移動骨片側取り付け部材は、それぞれの前記ブロック片の中央部に形成した逆方向リードを有する雌ねじに前記両端雄ねじ部材の前記逆方向リードを有する雄ねじが螺合され、前記本体側取り付け部材と前記移動骨片側取り付け部材は、前記本体側取り付け部材における前記第１のブロック片の前記雌ねじの左右に形成したガイド孔に、前記移動骨片側取り付け部材における前記第２のブロック片の前記雌ねじの左右に固定したロッドがスライド自在に挿通されており、前記本体側取り付け部材の第１の締結片及び前記移動骨片側取り付け部材の第２の締結片を前記上顎骨の本体部及び前記移動骨片にそれぞれ固定した状態で前記両端雄ねじ部材を回動させることにより、前記上顎骨に対し前記移動骨片を徐々に離していき、該上顎骨と該移動骨片との間の隙間に生成される延長骨により上顎歯槽骨を延長することを特徴とする。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施の形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一又は対応する部分を示す。
図１は本発明を適用した歯槽骨延長器の一実施例を示す平面図であり、図２は図１中の線２−２に沿った歯槽骨延長器の中心部縦断面図であり、図３は図２中の線３−３から見た歯槽骨延長器の裏面図であり、図４は本発明を適用した歯槽骨延長器の一実施例を図１〜図３に示す状態から寸法ｄだけ延長した状態を示す平面図であり、図５は図１〜図４に示した歯槽骨延長器の使用状態を示す模式的縦断面図であり、図６は図５中の線６−６に沿って歯槽骨延長器の使用状態を示す模式的下面図である。
【００１０】
図５及び図６において、歯槽骨延長器１０は、上顎骨５０の本体部５１に固定される本体側取り付け部材１１と上顎骨５０の歯槽骨部５２から切断分離された移動骨片５３に固定される移動骨片側取り付け部材１２とに互いに逆方向リードを有する雌ねじを形成するとともに、これらの雌ねじのそれぞれに両端雄ねじ部材１３の両端に形成された互いに逆方向リードを有する雄ねじ２２、２７を螺合させ、前記本体側取り付け部材１１及び前記移動骨片側取り付け部材１２を前記上顎骨５０の本体部５１及び前記移動骨片５３にそれぞれ固定した状態で前記両端雄ねじ部材１３を回動させることにより前記上顎骨５０の本体部５１に対し前記移動骨片５３を徐々に離していき、該上顎骨５０の本体部５１と該移動骨片５３との間の隙間に生成される延長骨５４により上顎歯槽骨部５２を延長するように構成されている。
【００１１】
図５において、前記上顎骨５０は頭蓋骨７０の下部を構成しており、該上顎骨５０に対して下顎骨６０が顎関節６１を介して開閉可能に連結されている。
図５及び図６において、前記本体側取り付け部材１１は３本のミニスクリュー（タッピングねじ）１６により上顎骨５０の本体部５１に締結固定されており、前記移動骨片側取り付け部材１２は４本のミニスクリュー（タッピングねじ）１７により移動骨片５３に締結固定されている。この移動骨片５３は、上顎骨の前縁部を構成する歯槽骨部５２を所定長さ（左右方向長さ）にわたり所定幅（奥行き）の部分を切断分離したものであり、長さ調節可能な前記歯槽骨延長器１０により上顎骨本体部５１の切断面に対して所定の隙間をもって対峙する位置に保持されている。この所定の隙間の間隙寸法は、上顎骨本体５１の切断面から移動骨片５３の切断面に対して延長骨５４が造成（生成、成長）できるような値に選定されている。
【００１２】
次に、図１〜図４を参照して、前記歯槽骨延長器１０の詳細構造について説明する。図１〜図４において、本体側取り付け部材１１は、第１のブロック片１８の左右に腕片１９、１９をろう付け等で固定するとともに、これらの腕片１９、１９の他端部を第１の締結片２０にろう付け等で固定した構造をしており、第１のブロック片１８の中央部には前記両端雄ねじ部材１３の一方の雄ねじ（図示の例では左ねじ）２２が螺合する雌ねじ（左ねじ）が形成されており、また、第１のブロック片１８の両側部には後述する移動骨片側取り付け部材１２のロッド２５がスライド自在に挿通されるガイド孔２３が形成されている。第１の締結片２０は、図示のように、左右の腕片１９、１９を連結するように該左右の腕片の他端部に固定されている。この本体側取り付け部材１１は、第１の締結片２０の３箇所に形成された開口部２１に挿通される前記ミニスクリュー１６により前記上顎骨５０に固定される。
【００１３】
図１〜図４において、移動骨片側取り付け部材１２は、第２のブロック片２４の左右部分にロッド２５、２５をろう付け等で固定する（図示の例では通孔に各ロッド２５、２５を挿通した状態で固定する）とともに、これらのロッド２５、２５の他端部を第２の締結片２６にろう付け等で固定した構造をしており、第２のブロック片２４の中央部には前記両端雄ねじ部材１３の他方の雄ねじ（図示の例では右ねじ）２７が螺合する雌ねじ（右ねじ）が形成されている。第２の締結片２６は、図示のように、左右のロッド２５、２５を連結するように、該左右のロッドの他端部に固定されている。この移動骨片側取り付け部材１２は、第２の締結片２６の４箇所に形成された開口部２８に挿通される前記ミニスクリュー１７により前記移動骨片５３に固定される。
【００１４】
前記両端雄ねじ部材１３の中間部には胴部２９が設けられ、該胴部２９の周面上の所定位置（図示の例では９０度の等間隔で４箇所）に回動操作用のジグを挿入するための凹穴３０が形成されている。この両端雄ねじ部材１３の一方の雄ねじ（左雄ねじ）２２は前記本体側取り付け部材１１（そのブロック片１８）に形成された雌ねじ（左雌ねじ）にねじ係合されており、該両端ボルト部材１３の他方の雄ねじ（右雄ねじ）２７は前記移動骨片側取り付け部材１２（そのブロック片２４）に形成された雌ねじ（右雌ねじ）にねじ係合されている。
また、前記移動骨片側取り付け部材１２の左右のロッド２５、２５のストレート（直線状）部分は、前記本体側取り付け部材１１のブロック片１８の左右部に形成されたストレート（直線状）のガイド孔２３、２３に対して、スライド自在に挿通されている。
【００１５】
従って、前記両端雄ねじ部材１３を一方向へ回動操作することにより本体側取り付け部材１１（その締結片２０）と移動骨片側取り付け部材１２（その締結片２６）との間の距離を増大（又は減少）させるとともに、該両端雄ねじ部材１３を反対方向へ回動操作することにより減少（又は増大）させることができる。すなわち、両端雄ねじ部材１３をねじ係合長さが短くなる方向に回動操作することにより、例えば、図１〜図３のようなブロック片１８の外側端面とブロック片２４の外側端面との距離Ｄを図４に示すような距離Ｄ＋ｄに増大（延長）させることができる。
【００１６】
以上説明した実施例によれば、第１のブロック片１８と第１のブロック片１８の左右に固定された左右の腕片１９、１９と左右の腕片１９、１９を連結するように左右の腕片１９、１９の他端部に固定された第１の締結片２０とを有し、第１の締結片２０を介して上顎骨５０の本体部５１に固定される本体側取り付け部材１１と、第２のブロック片２４と第２のブロック片２４の左右に固定された左右のロッド２５、２５と左右のロッド２５、２５を連結するように左右のロッド２５、２５の他端部に固定された第２の締結片２６とを有し、第２の締結片２６を介して上顎骨５０の歯槽骨部５２から切断分離された移動骨片５３に固定される移動骨片側取り付け部材１２と、互いに逆方向リードを有する雄ねじ２２、２７が形成された両端雄ねじ部材１３と、を備え、本体側取り付け部材１１と移動骨片側取り付け部材１２は、それぞれのブロック片の中央部に形成した逆方向リードを有する雌ねじに両端雄ねじ部材１３の前記逆方向リードを有する雄ねじが螺合され、本体側取り付け部材１１と移動骨片側取り付け部材１２は、本体側取り付け部材１１における第１のブロック片１８の前記雌ねじの左右に形成したガイド孔２３に、移動骨片側取り付け部材１２における第２のブロック片２４の前記雌ねじの左右に固定したロッド２５、２５がスライド自在に挿通されており、本体側取り付け部材１１の第１の締結片２０及び移動骨片側取り付け部材１２の第２の締結片２６を上顎骨５０の本体部５１及び移動骨片５３にそれぞれ固定した状態で前記両端雄ねじ部材１３を回動させることにより、上顎骨５０に対し延長骨５４が成長可能（造成可能）な一定隙間を保ちながら移動骨片５３を徐々に離していき、上顎骨５０の本体部５１と移動骨片５３との間の隙間に生成される延長骨５４により上顎歯槽骨５２を延長するように構成された歯槽骨延長器が得られる。
【００１７】
このような歯槽骨延長器によれば、歯槽骨５２を延長するに際し、骨造成量に制約を受けることなく、比較的簡単な手法で歯肉も同時に延長することができ、垂直方向から水平方向までいずれの方向にも容易にかつ確実に歯槽骨を延長することができる歯槽骨延長器が提供される。
また、このような仮骨延長術を利用した歯槽骨延長術（上記実施例に係る歯槽骨延長器）によれば、骨採取の必要がないこと、骨造成量に限界がないこと、歯肉も同時に延長できること、術式が比較的単純であること、そして術後の骨吸収がなく骨造成の予知性が高いこと、などの優れた特徴を発揮することができる。
【００１８】
次に、以上説明した実施例に係る歯槽骨延長器１０を実際に使用した臨床例について説明する。
上顎骨萎縮症に対して、前述の歯槽骨延長器１０を口蓋部に設置（固定）することにより歯槽骨を水平的に約１０ｍｍ、垂直的に約５ｍｍ延長し、この延長された歯槽骨に対してインプラント治療を行なうことにより良好な結果を得ることができた。すなわち、抜歯後３か月目に本発明による歯槽骨延長器設置術（締結術）を施行し、先ず、両側第１大臼歯間を水平方向に切開するとともに第１大臼歯近心部へ垂直切開を加え、梨状孔下縁を明示しながら上顎骨を露出した。両側第２小臼歯間にわかる水平切開及び遠心部での垂直骨切りを行なった。
そして、切断された移動骨片の可動性を確認した後、ミニスクリュー１６、１７にて歯槽骨延長器１０を締結（設置）し、創を閉鎖して手術を終了した。
【００１９】
１週間の待機期間の後、１日当たり０．５ｍｍの延長量（朝夕に０．２５ｍｍづつ）にて、２５日間の歯槽骨延長を行なった。延長終了後１０日目に歯槽骨延長器１０を除去し、ミニスクリュー（タッピングねじ）により移動骨片５３を上顎骨５０に固定した。そして、以上の延長術により上顎歯槽骨全体が水平的に１０ｍｍ及び垂直的に５ｍｍ延長されたこと、及び延長後の歯槽骨に対して理想的な位置へのインプラント埋設が可能であることを確認することができた。
また、インプラント埋設術の際、歯槽頂切開を加え、骨延長部全体を視認できるように粘膜骨膜弁を剥離すると、基底骨から歯槽骨頂にかけて骨の段差は無く、前述した基底骨５１、延長骨５４及び移動骨片５３の各部分の区別ができない状態まで一体化されていることが確認された。
【００２０】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなごとく、本発明によれば、歯槽骨を延長するに際し、骨造成量に制約を受けることなく、比較的簡単な手法で歯肉も同時に延長することができ、垂直方向から水平方向までいずれの方向にも容易にかつ確実に歯槽骨を延長することができる歯槽骨延長器が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を適用した歯槽骨延長器の一実施例を示す平面図である。
【図２】図１中の線２−２に沿った歯槽骨延長器の中心部縦断面図である。
【図３】図２中の線３−３から見た歯槽骨延長器の裏面図である。
【図４】本発明を適用した歯槽骨延長器の一実施例を図１〜図３に示す状態から寸法ｄだけ延長した状態を示す平面図である。
【図５】図１〜図４に示した歯槽骨延長器の使用状態を示す模式的縦断面図である。
【図６】図５中の線６−６に沿って歯槽骨延長器の使用状態を示す模式的下面図である。
【符号の説明】
１０歯槽骨延長器
１１本体側取り付け部材
１２移動骨片側取り付け部材
１３両端雄ねじ部材
１６ミニスクリュー（タッピングねじ）
１７ミニスクリュー（タッピングねじ）
１８ブロック片
１９腕片
２０締結片
２１開口部
２２雄ねじ（左ねじ）
２３ガイド孔
２４ブロック片
２５ロッド
２６締結片
２７雄ねじ（右ねじ）
２８開口部
２９胴部（両端雄ねじ部材）
３０凹穴
５０上顎骨
５１本体部（上顎骨）
５２歯槽骨部（上顎骨）
５３移動骨片
５４延長骨（骨造成部）[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to the alveolar bone extender to construct a alveolar bone atrophied.
[0002]
[Prior art]
The front end peripheral part (anterior tooth part) of the maxilla is composed of an alveolar bone for supporting the maxillary teeth. If there is a tooth defect due to trauma, periodontal disease, or congenital defect, the alveolar bone may shrink with the passage of time and the height and width dimensions may decrease. Therefore, to achieve aesthetic and functional recovery in implant treatment, it is necessary to create atrophied alveolar bone.
In recent years, as an alveolar bone formation method, bone transplantation, biomaterial or osteoinductive regeneration method, or a combination thereof is used.
[0003]
However, the osteoinductive regeneration method alone has a drawback that reliable bone formation cannot be expected in vertical alveolar bone formation. In addition, many similar bones and biomaterials subjected to various treatments have been clinically applied, but are not necessarily useful for wide-ranging alveolar bone formation. Therefore, autologous bone is still considered to be the most suitable material for all bone reconstruction including alveolar bone formation.
However, autologous bone transplantation requires bone collection, limited bone volume, easy complications of the bone harvesting site, post-operative bone resorption, and treatment of coated soft tissue There are problems such as being difficult.
[0004]
On the other hand, it has been proposed to apply the callus extension technique developed for extremity extension to the alveolar bone formation. In order to solve this problem, the use of alveolar bone distraction has been attracting attention.
In other words, according to alveolar bone extension using callus extension, there is no need for bone collection, there is no limit to the amount of bone formation, the gum can be extended at the same time, the surgical procedure is relatively simple, And, it can exhibit excellent features such as no bone resorption after surgery and high predictability of bone formation, and from these points, its feasibility is expected and attracts attention.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
Several types of alveolar bone extenders have already been proposed for the alveolar bone extension, but all conventional alveolar bone extenders are applied only to vertical extension. On the other hand, in clinical practice, there are many cases that need to be extended not only in the vertical direction but also in the horizontal direction or diagonal direction. The request was strong.
[0006]
The present invention has been made in view of such technical problems, and the object of the present invention is to extend the alveolar bone without any restriction on the amount of bone formation, and simultaneously with the gingiva by a relatively simple method. It is an object of the present invention to provide an alveolar bone extender and an alveolar bone extension method that can be extended and can easily and reliably extend alveolar bone in any direction from the vertical direction to the horizontal direction.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The alveolar bone extender of the present invention includes a first block piece, left and right arm pieces fixed to the left and right of the first block piece, and the other end of the left and right arm pieces so as to connect the left and right arm pieces. A first fastening piece fixed to the body, a body-side attachment member secured to the body part of the maxilla via the first fastening piece , a second block piece, and the second block Left and right rods fixed to the left and right of the piece, and a second fastening piece fixed to the other end of the left and right rods so as to connect the left and right rods, and through the second fastening piece comprising a mobile bone side mounting member fixed to the moving bone fragments being cut and separated from the alveolar bone of the upper jaw bone, and the both ends male screw member formed with a male to have a reverse read together, the Te, the body-side mounting the moving bone side mounting member and the member is formed in a central portion of each of the block piece External thread having the reverse lead reverse lead said end external thread into the internal thread having a member is screwed, the body-side mounting member and the moving bone side mounting member, the first block piece in the body-side mounting member Rods fixed to the left and right of the female screw of the second block piece in the moving bone fragment side mounting member are slidably inserted into the guide holes formed on the left and right of the female screw of the first screw . by rotating the both ends male screw member in a state where the first and the second engagement piece of the fastening piece and the moving bone side attachment member is fixed to the main body portion and the moving bone pieces of the upper jaw bone, the maxilla bone The moving bone piece is gradually separated and the maxillary alveolar bone is extended by the extension bone generated in the gap between the maxillary bone and the moving bone piece. And features.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be specifically described below with reference to the drawings. Note that the same reference numerals denote the same or corresponding parts throughout the drawings.
FIG. 1 is a plan view showing an embodiment of an alveolar bone extender to which the present invention is applied, and FIG. 2 is a longitudinal sectional view of the central portion of the alveolar bone extender along line 2-2 in FIG. FIG. 3 is a back view of the alveolar bone extender as viewed from line 3-3 in FIG. 2, and FIG. 4 is an embodiment of the alveolar bone extender to which the present invention is applied from the state shown in FIGS. FIG. 5 is a plan view showing a state extended by a dimension d, FIG. 5 is a schematic longitudinal sectional view showing a use state of the alveolar bone extender shown in FIGS. 1 to 4, and FIG. 6 is a line 6 in FIG. It is a typical bottom view which shows the use condition of an alveolar bone extension device along -6.
[0010]
5 and 6, the alveolar bone extender 10 is fixed to the main body side attachment member 11 fixed to the main body portion 51 of the maxilla bone 50 and the moving bone piece 53 cut and separated from the alveolar bone portion 52 of the maxilla bone 50. Female screws having opposite direction leads are formed on the moving bone fragment side mounting member 12, and male screws 22, 27 having opposite direction leads formed at both ends of both ends of the male screw member 13 are screwed into the female screws, respectively. By rotating the both-end male screw members 13 in a state where the main body side attachment member 11 and the movable bone fragment side attachment member 12 are fixed to the main body portion 51 and the movable bone fragment 53 of the maxilla 50, respectively. The moving bone piece 53 is gradually separated from the main body 51 of the maxilla 50, and is generated in a gap between the main body 51 of the maxilla 50 and the moving bone 53. It is configured to extend the maxillary alveolar bone 52 by extension bone 54.
[0011]
In FIG. 5, the maxilla 50 constitutes the lower part of the skull 70, and a mandible 60 is connected to the maxilla 50 through a temporomandibular joint 61 so as to be opened and closed.
5 and 6, the main body side attachment member 11 is fastened and fixed to the main body 51 of the maxilla 50 by three mini screws (tapping screws) 16, and the movable bone fragment side attachment member 12 has four pieces. The moving bone piece 53 is fastened and fixed by a mini screw (tapping screw) 17. This moving bone fragment 53 is obtained by cutting and separating the alveolar bone portion 52 constituting the front edge of the maxilla over a predetermined length (horizontal direction length) and a predetermined width (depth), and the length can be adjusted. The alveolar bone extender 10 is held at a position facing the cut surface of the maxillary bone main body 51 with a predetermined gap. The gap size of the predetermined gap is selected so that the extended bone 54 can be formed (generated, grown) from the cut surface of the maxillary bone body 51 to the cut surface of the moving bone fragment 53.
[0012]
Next, the detailed structure of the alveolar bone extender 10 will be described with reference to FIGS. 1 to 4, the main body side attachment member 11 fixes the arm pieces 19 and 19 to the left and right of the first block piece 18 by brazing or the like, and the other end portions of these arm pieces 19 and 19 are connected to the first block piece 18 . has a fixed structure with brazing or the like 1 of the fastening pieces 20, 22 (left-hand thread in the illustrated example) one of the male screw of the first block piece 18 in the central portion the both ends male screw member 13 in the threaded A female screw (left screw) is formed, and guide holes 23 are formed on both sides of the first block piece 18 so that a rod 25 of the moving bone fragment side mounting member 12 described later is slidably inserted. Yes. As shown in the figure, the first fastening piece 20 is fixed to the other end of the left and right arm pieces so as to connect the left and right arm pieces 19 and 19. The main body side attachment member 11 is fixed to the maxilla 50 by the mini screw 16 inserted through the openings 21 formed at three locations of the first fastening piece 20.
[0013]
1 to 4, the moving bone fragment side mounting member 12 fixes the rods 25, 25 to the left and right portions of the second block piece 24 by brazing or the like (in the illustrated example, the rods 25, 25 are attached to the through holes). fixed to) with at inserted state, the other end of these rods 25, 25 has a fixed structure with brazing to a second fastening piece 26, the central portion of the second block piece 24 A female screw (right screw) to which the other male screw (right screw in the illustrated example) 27 of the both-end male screw member 13 is screwed is formed. As shown in the figure, the second fastening piece 26 is fixed to the other end of the left and right rods so as to connect the left and right rods 25, 25. The moving bone fragment side mounting member 12 is fixed to the moving bone fragment 53 by the mini screw 17 inserted through the openings 28 formed at four locations of the second fastening piece 26.
[0014]
A barrel portion 29 is provided at an intermediate portion of the male screw members 13 at both ends, and jigs for rotating operation are placed at predetermined positions on the circumferential surface of the barrel portion 29 (in the illustrated example, four locations at equal intervals of 90 degrees). A recessed hole 30 for insertion is formed. One male screw (left male screw) 22 of the both-end male screw member 13 is screw-engaged with a female screw (left female screw) formed on the main body side mounting member 11 (block piece 18 thereof). The other male screw (right male screw) 27 is screw-engaged with a female screw (right female screw) formed on the movable bone fragment side attachment member 12 (its block piece 24).
Further, the straight (straight) portions of the left and right rods 25, 25 of the movable bone piece side mounting member 12 are straight (straight) guide holes formed in the left and right portions of the block piece 18 of the main body side mounting member 11. 23 and 23 are slidably inserted.
[0015]
Therefore, the distance between the main body side attachment member 11 (the fastening piece 20) and the moving bone piece side attachment member 12 (the fastening piece 26) is increased by rotating the both-end male screw member 13 in one direction (or And can be reduced (or increased) by rotating the both-end male screw member 13 in the opposite direction. That is, the distance between the outer end face of the block piece 18 and the outer end face of the block piece 24 as shown in FIGS. D can be increased (extended) to a distance D + d as shown in FIG.
[0016]
According to the embodiment described above, the left and right arm pieces 19 and 19 fixed to the left and right of the first block piece 18 and the first block piece 18 and the left and right arm pieces 19 and 19 are connected to each other. A first fastening piece 20 fixed to the other end of each of the arm pieces 19, 19, and a main body side attachment member 11 fixed to the main body 51 of the maxilla 50 via the first fastening piece 20 ; The left and right rods 25, 25 fixed to the left and right of the second block piece 24 and the second block piece 24 are fixed to the other ends of the left and right rods 25, 25 so as to connect the left and right rods 25, 25. A movable bone piece side mounting member 12 fixed to a movable bone piece 53 cut and separated from the alveolar bone portion 52 of the maxilla 50 via the second fastening piece 26. , Male ends 22 and 27 having male screws 22 and 27 having leads opposite to each other The main body side attachment member 11 and the movable bone fragment side attachment member 12 have the opposite direction leads of the male screw members 13 at both ends on the female screw having the reverse direction lead formed at the center of each block piece. external thread is screwed, moves bone side attachment member 12 and the body-side mounting member 11, the guide hole 23 formed on the right and left of the internal thread of the first block piece 18 in the body-side mounting member 11, the moving bones on one side attachment member Rods 25, 25 fixed to the left and right of the female screw of the second block piece 24 in 12 are slidably inserted , and the first fastening piece 20 of the main body side attachment member 11 and the first of the movable bone piece side attachment member 12 are inserted . rotation of the both ends male screw member 13 while fixing each of two fastening pieces 26 to the main body portion 51 and the moving bone pieces 53 of the maxilla 50 As a result, the moving bone piece 53 is gradually separated while maintaining a certain gap in which the extension bone 54 can grow (can be created) with respect to the maxilla bone 50, and the main body 51 of the maxilla bone 50 and the moving bone piece 53 are separated from each other. An alveolar bone extender configured to extend the maxillary alveolar bone 52 by the extension bone 54 generated in the gap therebetween is obtained.
[0017]
According to the alveolar bone extender, upon extending the alveolar bone 52, without being restricted to bone augmentation amount, gums can also be extended at the same time in a relatively simple manner, from a vertical direction to the horizontal direction An alveolar bone extender is provided that can extend alveolar bone easily and reliably in either direction.
Also, according to the alveolar bone extension using such a callus extension (alveolar bone extender according to the above embodiment), there is no need for bone collection, there is no limit to the amount of bone formation, It can exhibit excellent features such as being able to be extended at the same time, having a relatively simple surgical procedure, and having a high predictability of bone formation without postoperative bone resorption.
[0018]
Next, a clinical example in which the alveolar bone extender 10 according to the embodiment described above is actually used will be described.
For maxillary atrophy, the alveolar bone extender 10 is placed (fixed) on the palate to extend the alveolar bone horizontally by about 10 mm and vertically by about 5 mm. On the other hand, good results could be obtained by implant treatment. That is, the alveolar bone distractor placement operation (fastening) according to the present invention is performed 3 months after the extraction, and first, the incision is made horizontally between the first molars on both sides and perpendicular to the mesial portion of the first molars. An incision was made and the maxilla was exposed, revealing the lower edge of the piriform hole. A horizontal incision between the bilateral second premolars and vertical osteotomy at the distal part were performed.
Then, after confirming the mobility of the cut moving bone fragment, the alveolar bone extender 10 was fastened (installed) with the mini screws 16 and 17, the wound was closed, and the operation was completed.
[0019]
After a waiting period of one week, the alveolar bone was extended for 25 days with an extension amount of 0.5 mm per day (in the morning and evening, 0.25 mm). On the 10th day after the end of the extension, the alveolar bone extender 10 was removed, and the moving bone fragment 53 was fixed to the maxilla 50 with a mini screw (tapping screw). Then, it was confirmed that the entire maxillary alveolar bone was horizontally extended by 10 mm and vertically by 5 mm by the above extension, and that the implant can be embedded in an ideal position with respect to the extended alveolar bone. We were able to.
In addition, when implanting, an alveolar crest incision is made, and when the mucosal periosteal flap is peeled off so that the entire bone extension can be seen, there is no bone step from the base bone to the alveolar bone top, and the above-mentioned base bone 51, extension bone 54 and the moving bone fragment 53 were confirmed to be integrated up to a state where each part cannot be distinguished.
[0020]
【The invention's effect】
More As apparent from the description, according to this onset bright, upon extending the alveolar bone, without being restricted to bone augmentation amount, gums can also be extended at the same time in a relatively simple manner, vertical An alveolar bone extender that can extend alveolar bone easily and reliably in any direction from the horizontal direction to the horizontal direction is provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view showing an embodiment of an alveolar bone extender to which the present invention is applied.
FIG. 2 is a longitudinal sectional view of the central portion of the alveolar bone extender along line 2-2 in FIG.
FIG. 3 is a back view of the alveolar bone extender as seen from line 3-3 in FIG. 2;
FIG. 4 is a plan view showing a state in which one embodiment of an alveolar bone extender to which the present invention is applied is extended from the state shown in FIGS.
FIG. 5 is a schematic longitudinal sectional view showing a usage state of the alveolar bone extender shown in FIGS.
6 is a schematic bottom view showing the usage state of the alveolar bone distracter along line 6-6 in FIG. 5. FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 Alveolar bone extender 11 Main body side attaching member 12 Moving bone fragment side attaching member 13 Both ends male screw member 16 Mini screw (tapping screw)
17 Mini screw (tapping screw)
18 Block piece 19 Arm piece 20 Fastening piece 21 Opening 22 Male thread (left-hand thread)
23 Guide hole 24 Block piece 25 Rod 26 Fastening piece 27 Male thread (Right thread)
28 opening 29 trunk | drum (both ends male screw member)
30 Recessed hole 50 Maxilla 51 Main body (maxilla)
52 Alveolar bone (maxilla)
53 Moving bone fragment 54 Extended bone (bone formation part)

Claims

A first fastening fixed to the other end of the left and right arm pieces so as to connect the first block piece, the left and right arm pieces fixed to the left and right of the first block piece, and the left and right arm pieces A body-side attachment member that is fixed to the body portion of the maxilla via the first fastening piece ,
A second block piece, left and right rods fixed to the left and right of the second block piece, and a second fastening piece fixed to the other end of the left and right rods so as to connect the left and right rods. A moving bone fragment side mounting member fixed to a moving bone fragment cut and separated from the alveolar bone portion of the maxilla via the second fastening piece ;
Both end male screw members formed with male screws having opposite direction leads, and
The moving bone side mounting member and the body-side mounting member, the male screw is screwed with the reverse lead of said end male screw member into the female screw having an inverted direction leads formed in a central portion of each of the block piece,
The main body side attachment member and the movable bone fragment side attachment member are formed in guide holes formed on the left and right sides of the female screw of the first block piece in the main body side attachment member , and the second block in the movable bone fragment side attachment member. A rod fixed to the left and right of the female screw of the piece is slidably inserted,
Rotating the ends male screw member in a state in which the second engagement piece of the first fastening piece and the moving bone side attachment member of the main body-side mounting member and fixed to the main body portion and the moving bone pieces of the upper jawbone Thus, the moving bone piece is gradually separated from the maxilla, and the maxillary alveolar bone is extended by the extension bone generated in the gap between the maxilla and the moving bone piece. Alveolar bone extender.