JP4112033B2 - 信頼されたソースからの検証不能プログラムを使用するための機能を有する検証可能プログラムを実行するシステム及び方法 - Google Patents
信頼されたソースからの検証不能プログラムを使用するための機能を有する検証可能プログラムを実行するシステム及び方法 Download PDFInfo
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Description
【産業上の技術分野】
本発明は、一般的には分布コンピュータシステムに関し、詳しく述べれば、その完全性が検証可能であるプログラムのためのプログラムインタプリタが、信頼されたソースからの検証不能プログラムは使用し、それ以外の検証不能プログラムの実行は拒絶する機能を含むようなシステム及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
本明細書においては「アーキテクチャ」とは、コンピュータモデルのファミリーの動作特性と定義する。明確なアーキテクチャの例は、マッキントッシュコンピュータ、DOSまたはウィンドウズオペレーティングシステムを使用するIBM PCコンパチブルコンピュータ、ソラリスオペレーティングシステムを走らせるSUNマイクロシステムズコンピュータ、及びユニックスオペレーティングシステムを使用するコンピュータシステムである。
本明細書においては「アーキテクチャ中立(または不問:neutral )」とは、多くの異なるコンピュータアーキテクチャを使用する種々のコンピュータプラットフォーム上で実行される Java ( Sun Microsystems, Inc. の商標)言語で書かれたプログラムのような、若干のプログラムの能力と定義する。
【0003】
本明細書においては「アーキテクチャ特定」とは、若干のプログラムを、単一のコンピュータアーキテクチャを使用するコンピュータプラットフォーム上だけで実行させる要求であると定義する。例えば、80486 アセンブラ言語で書かれたオブジェクト(または目的)コードプログラムはIBM PCコンパチブルコンピュータアーキテクチャを使用するコンピュータ上で(並びにIBM PCコンパチブルコンピュータエミュレータを含む他のコンピュータ内で)のみ実行することができる。
アーキテクチャ中立プログラム(ANプログラム)の重要な特色は、アーキテクチャ中立言語(AN言語)で書かれたプログラムから独立したアーキテクチャを含むことである。例えば Java バイトコードプログラムは、 Java バイトコードインタプリタを有するコンピュータプラットフォーム上で実行することができる。 Java バイトコードプログラムの別の重要な特色は、 Java バイトコード検証手段による実行の前に、それらの完全性を直接検証できることである。 Java バイトコード検証手段は、プログラムが所定の(または、予め定められた)完全性基準に準拠するか否かを決定する。この基準は、オペランドスタック、及びデータ型使用制限とを含む。このデータ型使用制限は、 Java バイトコードプログラムが実行コンピュータのオペランドスタックのオーバフローまたはアンダフローを生じさせないようにし、また全てのプログラム命令が既知のデータ型のデータだけを使用することを保証するものである。その結果、 Java バイトコードプログラムはオブジェクトポインタを作成することはできず、また一般に、ユーザがそれを使用する許可を明示的に与えたもの以外のシステム資ソースにアクセスすることはできない。
【0004】
不幸にも、AN言語内に実行可能なプログラムを分布させると、ANプログラムはアーキテクチャ特定の特色を利用するよりも低効率で走るようになる。例えば、 Java バイトコードインタプリタによって実行される Java バイトコードプログラムは、典型的には対応するアーキテクチャ特定言語(AS言語)でコンパイルされた等価アーキテクチャ特定プログラム(ASプログラム)より 2.5乃至5倍程度遅く走る。5倍の速度低下は、実際にはANプログラム実行手段( executer :即ち、インタプリタ)にとって異常に余裕があると考えられるが、若干のユーザがAS言語でコンパイルされた等価プログラムを使用する能力を要求するか、または強要する程十分に効率を低下させている。
ANプログラムを等価ASプログラムにコンパイルできるコンパイラを書くことはできる。しかしながら、それらはエンドユーザにとって極めて高価である。更に、等価のコンパイルされたASプログラムの完全性は、コンパイルされたASプログラムコードからANプログラム完全性検証手段によって直接検証することはできない。従って Java バイトコードプログラムの場合には、等価ASプログラム内にコンパイルされたANプログラムを使用すると、AN言語の最も価値ある特色の一つが潜在的に失われることになる。
【0005】
しかしながら、完全性検証不能ASプログラムによって遂行することはできるが、完全性検証可能ANプログラムによっては遂行できない若干の適正な(または正当な)タスクが存在している。これらは、そのようにしなければオペランドスタック、及び完全性検証可能なANプログラムに賦課されるデータ型使用制限を侵害するタスクを含む。更に、これらのASプログラムは、ANプログラムよりも遙かに早く実行することができる。その結果、完全性検証可能なANプログラムを主として実行するだけではなく、完全性検証不能なASプログラムを実行する能力をも有するように設計されたコンピュータシステムが何故望まれているのかという多くの理由が存在している。
第三者によるANプログラムのコンパイル( compilation ) は可能であるが、これらのコンパイルはその第三者を認証することを要求する。即ち、コンパイルされたASプログラム内の情報から、それが特定の信頼された第三者によってコンパイルされたことを検証できるようにしなければならない。より良くするには、そのコンパイルされたASプログラムが特定の信頼されたコンパイラによって生成されたことを認証できるようにもすべきである。また、所定の完全性基準に対して、コンパイルされたASプログラムの完全性を直接検証することはできないから、コンパイルされたASプログラムはそのASプログラムをコンパイルした対応ANプログラム、及びASプログラムをコンパイルするのに使用したAS言語を識別する情報を検証可能な手法で含むべきである。
【0006】
従って、本発明の目的は、対応するANプログラムからコンパイルされたASプログラムのユーザが、誰がそのANプログラムをコンパイルしたのかの識別と、対応するANプログラムのアイデンティティと、そのASプログラムをコンパイルしたAS言語とを認証することができるようにしたANプログラムコンパイラ及びコンパイル方法を提供することである。
本発明の別の目的は、完全性が検証できるANプログラムは実行し、(信頼されているか、または検証可能なソースとコンパイル情報とを有する)完全性が検証できないASプログラムを呼出すようにし、それによってソース、コンパイル情報、及び完全性の検証ができないASプログラムが呼出されるのを防ぎながら、本質的に全ての適正なタスクを遂行することを可能にするANプログラム実行システム及び実行方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、所定のプログラム完全性基準を満足するアーキテクチャ中立言語で書かれたプログラムを検証するプログラム完全性検証手段と、プログラム内に含まれるプログラムの発信パーティーのディジタル署名を検証するディジタル署名検証手段と、信頼されないオブジェクトクラスを格納する信頼されないオブジェクトクラスストレージ手段と、信頼されたオブジェクトクラスを格納する信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段と、を備え、オブジェクトクラスは各々少なくとも1つのプログラムを含み、各プログラムは(A)アーキテクチャ中立言語で書かれたアーキテクチャ中立プログラム、及び(B)完全性検証手段ではその完全性を検証できないアーキテクチャ特定言語で書かれたアーキテクチャ特定プログラムからなる群から選択されたプログラムからなり、アーキテクチャ特定プログラム実行手段と、アーキテクチャ中立プログラム実行手段と、ユーザアドレス空間と、1つのオブジェクトクラス内の何れかのプログラムの実行が要求された時に、オブジェクトクラスの指定された1つを実行のためにユーザアドレス空間内にロードするクラスローダと、を更に備え、クラスローダは、要求されたオブジェクトクラス内の各アーキテクチャ特定プログラムがディジタル署名を含み該ディジタル署名がディジタル署名検証手段によって成功裏に検証された場合を除いて、信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段内の少なくとも1つのアーキテクチャ特定プログラムを含むオブジェクトクラス以外の如何なる要求されたオブジェクトクラスのローディングをも阻止するプログラムセキュリティ論理を含んでいるコンピュータによって達成される。
【0008】
本発明のコンピュータでは、クラスローダは、要求されたオブジェクトクラスが信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段内に格納されておらず且つ少なくとも1つのアーキテクチャ中立プログラムを含む場合に、要求されたオブジェクトクラス内の各アーキテクチャ中立プログラムの完全性を検証するプログラム完全性検証手段を呼出すための検証手段論理を含み、プログラムセキュリティ論理は更に、要求されたオブジェクトクラスがプログラム完全性検証手段によってその完全性を検証されない少なくとも1つのアーキテクチャ中立プログラムを含む場合は信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段内のオブジェクトクラス以外の如何なる要求されたオブジェクトクラスのローディングをも阻止するように構成してもよい。
【0009】
本発明のコンピュータでは、アーキテクチャ特定プログラムの1つに関連する各ディジタル署名は署名パーティー識別子及び暗号化されたメッセージを含み、暗号化されたメッセージはメッセージダイジェスト機能を使用して生成されたアーキテクチャ特定プログラムのメッセージダイジェストを含み、暗号化されたメッセージは識別された署名パーティーに関連する私用暗号化キーを使用して暗号化されており、ディジタル署名検証手段は、署名パーティー識別子によって識別された署名パーティーに関連する公開キーを入手して指定されたディジタル署名を処理し、公開キーを用いてディジタル署名の暗号化されたメッセージを暗号解除して暗号解除されたメッセージダイジェストを生成し、ディジタル署名に関連するアーキテクチャ特定プログラムに対してメッセージダイジェスト機能を実行することによって試験メッセージダイジェストを生成し、試験メッセージダイジェストと暗号解除されたメッセージダイジェストとを比較し、そしてもし暗号解除されたメッセージダイジェストと試験メッセージダイジェストとが一致しなければ不合格信号を発行する論理を含んで構成されてもよい。
【0010】
本発明のコンピュータでは、要求されたオブジェクトクラス内の各アーキテクチャ特定プログラムが2つのディジタル署名を含み該ディジタル署名が共にディジタル署名検証手段によって成功裏に検証された場合を除いて、プログラムセキュリティ論理は信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段内の少なくとも1つのアーキテクチャ特定プログラムを含むオブジェクトクラス以外の如何なる要求されたオブジェクトクラスのローディングをも阻止し、アーキテクチャ特定プログラムの1つに関連する各ディジタル署名は署名パーティー識別子及び暗号化されたメッセージを含み、暗号化されたメッセージは所定の手順によって生成されたメッセージを含み、暗号化されたメッセージは識別された署名パーティーに関連する私用暗号化キーを使用して暗号化されており、ディジタル署名検証手段は、署名パーティー識別子によって識別された署名パーティーに関連する公開キーを入手して指定されたディジタル署名を処理し、公開キーを用いてディジタル署名の暗号化されたメッセージを暗号解除して暗号解除されたメッセージダイジェストを生成し、ディジタル署名に関連するアーキテクチャ特定プログラムに対して所定の手順を実行することによって試験メッセージダイジェストを生成し、試験メッセージダイジェストと暗号解除されたメッセージダイジェストとを比較し、そしてもし暗号解除されたメッセージダイジェストと試験メッセージダイジェストとが一致しなければ不合格信号を発行する論理を含み、プログラムセキュリティ論理は、要求されたオブジェクトクラス内の各アーキテクチャ特定プログラムが、署名パーティが信頼されたパーティーの第1の群のメンバーであるとする第1のディジタル署名及び署名パーティーが信頼されたパーティーの第2の群のメンバーであるとする第2のディジタル署名を含む場合を除いて、信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段内のオブジェクトクラス以外の要求されたオブジェクトクラスのローディングを阻止するように構成してもよい。
【0011】
本発明のコンピュータでは、プログラムセキュリティ論理は、要求されたオブジェクトクラス内の各アーキテクチャ特定プログラムが関連するアーキテクチャ中立プログラムに関するメッセージダイジェストを含んでいてプログラムセキュリティ論理が関連するアーキテクチャ中立プログラムに対して所定のメッセージダイジェスト手順を遂行することによって生成した試験メッセージダイジェストとメッセージダイジェストとが一致する場合を除いて、信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段内のオブジェクトクラス以外の要求されたオブジェクトクラスのローディングを阻止するように構成してもよい。
また、本発明の上記目的は、コンピュータシステムを動作させる方法であって、信頼されないオブジェクトクラスを信頼されないオブジェクトクラスストレージ手段内に格納する段階と、信頼されたオブジェクトクラスを信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段内に格納する段階と、を備え、オブジェクトクラスは各々少なくとも1つのプログラムを含み、各プログラムは(A)アーキテクチャ中立言語で書かれたアーキテクチャ中立プログラム、及び(B)アーキテクチャ特定言語で書かれたアーキテクチャ特定プログラムからなる群から選択されたプログラムからなり、1つのオブジェクトクラス内の何れかのプログラムの実行が要求された時に、要求されたオブジェクトクラス内の各アーキテクチャ特定プログラムがディジタル署名を含み該ディジタル署名がディジタル署名検証手段によって成功裏に検証されない限り少なくとも1つのアーキテクチャ特定プログラムを含む信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段内のオブジェクトクラス以外の何れかの要求されたオブジェクトクラスのローディングを阻止することを含む、セキュリティの侵害によって要求されたオブジェクトクラスのローディングが阻止されている場合を除いて、要求されたオブジェクトクラスを実行のためにユーザアドレス空間内へロードするコンピュータシステムを動作させる方法によって達成される。
【0012】
本発明の方法では、オブジェクトクラスローディング段階は、(A)要求されたオブジェクトクラスが信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段内に格納されておらず、且つ少なくとも1つのアーキテクチャ中立プログラムを含む場合に要求されたオブジェクトクラス内の各アーキテクチャ中立プログラムの完全性を検証する段階、及び(B)要求されたオブジェクトクラスがその完全性を検証されない少なくとも1つのアーキテクチャ中立プログラムを含む場合は、要求されたオブジェクトクラスが信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段内にある場合を除いて要求されたオブジェクトクラスのローディングを阻止する段階を含むようにしてもよい。
本発明の方法では、アーキテクチャ特定プログラムの1つに関連する各ディジタル署名は署名パーティー識別子及び暗号化されたメッセージを含み、暗号化されたメッセージはメッセージダイジェスト機能を使用して生成されたアーキテクチャ特定プログラムのメッセージダイジェストを含み、暗号化されたメッセージは識別された署名パーティーに関連する私用暗号化キーを使用して暗号化されており、オブジェクトクラスローディング段階は、署名パーティー識別子によって識別された署名パーティーに関連する公開キーを入手して指定されたディジタル署名を処理し、公開キーを用いてディジタル署名の暗号化されたメッセージを暗号解除して暗号解除されたメッセージダイジェストを生成し、ディジタル署名に関連するアーキテクチャ特定プログラムに対してメッセージダイジェスト機能を実行することによって試験メッセージダイジェストを生成し、試験メッセージダイジェストと暗号解除されたメッセージダイジェストとを比較し、そしてもし暗号解除されたメッセージダイジェストと試験メッセージダイジェストとが一致しなければ不合格信号を発行することを含むようにしてもよい。
【0013】
本発明の方法では、オブジェクトクラスローディング段階は、要求されたオブジェクトクラス内の各アーキテクチャ特定プログラムが2つのディジタル署名を含み該ディジタル署名が共にディジタル署名検証手段によって成功裏に検証された場合を除いて、信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段内の少なくとも1つのアーキテクチャ特定プログラムを含むオブジェクトクラス以外の如何なる要求されたオブジェクトクラスのローディングをも阻止する段階を含み、アーキテクチャ特定プログラムの1つに関連する各ディジタル署名は署名パーティー識別子及び暗号化されたメッセージを含み、暗号化されたメッセージは所定の手順によって生成されたメッセージを含み、暗号化されたメッセージは識別された署名パーティーに関連する私用暗号化キーを使用して暗号化されており、オブジェクトクラスローディング段階は、署名パーティー識別子によって識別された署名パーティーに関連する公開キーを入手して指定されたディジタル署名を処理し、公開キーを用いてディジタル署名の暗号化されたメッセージを暗号解除して暗号解除されたメッセージダイジェストを生成し、ディジタル署名に関連するアーキテクチャ特定プログラムに対して所定の手順を実行することによって試験メッセージダイジェストを生成し、試験メッセージダイジェストと暗号解除されたメッセージダイジェストとを比較し、そしてもし暗号解除されたメッセージダイジェストと試験メッセージダイジェストとが一致しなければ不合格信号を発行する段階を含み、オブジェクトクラスローディング段階は更に、要求されたオブジェクトクラス内の各アーキテクチャ特定プログラムが、署名パーティが信頼されたパーティーの第1の群のメンバーであるとする第1のディジタル署名及び署名パーティーが信頼されたパーティーの第2の群のメンバーであるとする第2のディジタル署名を含む場合を除いて、信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段内のオブジェクトクラス以外の要求されたオブジェクトクラスのローディングを阻止する段階を含むようにしてもよい。
【0014】
本発明の方法では、オブジェクトクラスローディング段階は、要求されたオブジェクトクラス内の各アーキテクチャ特定プログラムが関連するアーキテクチャ中立プログラムのメッセージダイジェストを含み該メッセージダイジェストと関連するアーキテクチャ中立プログラムに対してプログラムセキュリティ論理が所定のメッセージダイジェスト手順を遂行することによって生成した試験メッセージダイジェストとが一致する場合を除いて、信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段内のオブジェクトクラス以外の要求されたオブジェクトクラスのローディングを阻止する段階を含むようにしてもよい。
更に、本発明の上記目的は、データ処理システム上で実行されるデータプログラムを格納するメモリであって、アーキテクチャ中立言語で書かれたプログラムが所定のプログラム完全性基準を満足することを検証するプログラム完全性検証手段と、プログラム内に含まれるプログラムの発信パーティーのディジタル署名を検証するディジタル署名検証手段と、信頼されないオブジェクトクラスを格納する信頼されないオブジェクトクラスストレージ手段と、信頼されたオブジェクトクラスを格納する信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段と、を備え、オブジェクトクラスは各々少なくとも1つのプログラムを含み、各プログラムは(A)アーキテクチャ中立言語で書かれたアーキテクチャ中立プログラム、及び(B)完全性検証手段ではその完全性を検証できないアーキテクチャ特定言語で書かれたアーキテクチャ特定プログラムからなる群から選択されたプログラムからなり、アーキテクチャ特定プログラム実行手段と、アーキテクチャ中立プログラム実行手段と、1つのオブジェクトクラス内の何れかのプログラムの実行が要求された時に、オブジェクトクラスの指定された1つを実行のためにロードするクラスローダと、を更に備え、クラスローダは、要求されたオブジェクトクラス内の各アーキテクチャ特定プログラムがディジタル署名を含み該ディジタル署名がディジタル署名検証手段によって成功裏に検証された場合を除いて、信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段内の少なくとも1つのアーキテクチャ特定プログラムを含むオブジェクトクラス以外の如何なる要求されたオブジェクトクラスのローディングをも阻止するプログラムセキュリティ命令を含んでいるメモリによって達成される。
【0015】
本発明のメモリでは、クラスローダは、要求されたオブジェクトクラスが信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段内に格納されておらず且つ少なくとも1つのアーキテクチャ中立プログラムを含む場合に、要求されたオブジェクトクラス内の各アーキテクチャ中立プログラムの完全性を検証するプログラム完全性検証手段を呼出すための検証手段命令を含み、プログラムセキュリティ命令は更に、要求されたオブジェクトクラスがプログラム完全性検証手段によってその完全性を検証されない少なくとも1つのアーキテクチャ中立プログラムを含む場合は信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段内のオブジェクトクラス以外の如何なる要求されたオブジェクトクラスのローディングをも阻止するように構成してもよい。
【0016】
【作用】
要約すれば、本発明は、検証可能なアーキテクチャ中立プログラムを実行するプログラム実行手段、及び検証不能なプログラムが(A)信頼されたストレージ(貯蔵)手段内に存在するか、または(B)信頼されたソースによって生成されたことを検証するディジタル署名によって間接的に検証可能である場合を除いて、検証不能なプログラムのローディング及び実行を禁止するクラスローダ( class loader )に関するものである。
好ましい実施例では、各検証可能なプログラムは、それに独特に関連付けられたメッセージダイジェストを含むディジタル署名を有するオブジェクトクラス内に実現されているアーキテクチャ中立プログラムである。
【0017】
検証不能なプログラムは、ある方法を呼び出したプログラムが検証可能なプログラムではないことを指示するキーワードを含むオブジェクトクラス内に実現されている。好ましい実施例では、検証不能なプログラムは、一般にコンパイラの援助を受けて生成されたアーキテクチャ特定の、コンパイルされたプログラムである。各オブジェクトクラスは、
* コンパイルされた、アーキテクチャ特定コード、
* もし対応するアーキテクチャ中立プログラムが存在すれば(時として存在しない)、その対応するアーキテクチャ中立プログラムを識別する情報(対応するアーキテクチャ中立プログラムのメッセージダイジェストのコピーを含む)、
* そのオブジェクトクラスを生成した(例えば、ソースプログラムのコンパイルを遂行することによって)信頼された「コンパイリングパーティー」によって、その「コンパイリングパーティー」の私用暗号化キーを使用して署名されたディジタル署名、
* もしそのオブジェクトクラス内のコードがあるコンパイラによって生成されていれば、そのコンパイラ自体により、そのコンパイラの私用暗号化キーを使用して署名されたディジタル署名、
を含む。
【0018】
ネーミングサービスと呼ばれることがある、広く使用可能な公開暗号化キーの信頼されたストレージ手段は、コンパイラ及び信頼されたコンパイリングパーティーのための公開キーを保持している。これらの公開キーを使用して、検証不能なプログラムを有するオブジェクトクラスの全ての受信者はオブジェクトクラス内のディジタル署名を暗号解除し、そのオブジェクトクラスが信頼されたパーティーによって作成されたことを検証し、そのオブジェクトクラス内の検証不能なプログラムコードが指示されたコンパイラ(もしあれば)によって生成されたか否かを検証し、そして対応するアーキテクチャ中立プログラム(もしあれば)のアイデンティティを検証することができる。任意選択的に、オブジェクトクラス内の検証不能なプログラムコードは、そのオブジェクトクラス内の検証不能なプログラムコードを実行する前に、対応する検証可能なプログラムの適切な動作を検証するためにプログラム検証手段を使用することができる。
【0019】
本発明の付加的な目的及び特色は、以下の添付図面に基づく詳細な説明からより容易に明白になるであろう。
【0020】
【実施例】
図1に、多くの顧客コンピュータ102、サーバコンピュータ104、及び信頼されたキーストレージ手段106を有するコンピュータネットワーク100を示す。顧客コンピュータ102はネットワーク通信接続108を介して互いに、及びサーバコンピュータ104及び信頼されたキーストレージ手段106に接続されている。ネットワーク通信接続108は、ローカルまたはワイドエリアネットワーク、インタネット、これらのネットワークの組合わせ、または他の型のネットワーク通信接続であって差し支えない。
殆どの顧客コンピュータ102は、サン( Sun ) ワークステーション、IBMコンパチブルコンピュータ、及びマッキントッシュコンピュータのようなデスクトップコンピュータであるが、実質的にどのような型のコンピュータも顧客コンピュータであることができる。これらの各顧客コンピュータは、CPU110、ユーザインタフェース112、メモリ114、及びネットワーク通信インタフェース116を含んでいる。ネットワーク通信インタフェースは、顧客コンピュータがネットワーク通信接続106を介して互いに、サーバコンピュータ104と、及び信頼されたキーストレージ手段108と通信できるようにする。
【0021】
各顧客コンピュータ102のメモリ114は、オペレーティングシステム118、ネットワーク通信管理手段120、ANプログラム(アーキテクチャ中立プログラム)実行手段122、ASプログラム(アーキテクチャ特定プログラム)実行手段124、ANプログラム完全性検証手段126、ANプログラムコンパイリング準備手段( preparer )128、署名発生手段130、署名検証手段132、コンパイリング情報検証手段134、オブジェクトクラスローダ136、ユーザアドレス空間138、信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段140、信頼されないオブジェクトクラスストレージ手段142、既知の信頼されたコンパイリングパーティー及び信頼されたコンパイラのリスト144を格納している。オペレーティングシステムはCPU110上で走り、ユーザがユーザインタフェース112を使用して発行したコマンドに応答してCPU上のプログラム120−136を制御し、調整する。
【0022】
各顧客コンピュータ102のANプログラム実行手段122は、信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段140及び信頼されないオブジェクトクラスストレージ手段142内に格納されているオブジェクトクラス内のANプログラムを実行する。更に、ANプログラムは、ユーザがスタック及びデータ使用制限のような所定の完全性基準を確立できるAN言語で書かれているので、ANプログラムは不当なタスクを遂行しない。従ってANプログラムの完全性は、実行の前に、このプログラムが所定の完全性基準を満足しているか否かを決定することによって、ANプログラム完全性検証手段126によって直接検証することができる。従ってこれらのANプログラムは、完全性検証可能ANプログラムと考えられる。
【0023】
好ましい実施例では、完全性検証可能ANプログラムは Java バイトコード言語で書かれている。更に、ANプログラム実行手段122、及びANプログラム検証手段124はそれぞれ、 Java バイトコードプログラムを実行する Java バイトコードプログラムインタプリタ、及び Java バイトコードプログラムを検証する Java バイトコードプログラム検証手段である。 Java バイトコードプログラム検証手段及びインタプリタは、Sun Microsystems, Inc.の製品である。
しかしながら各顧客コンピュータ102は、対応するAS言語でプログラムを書くことができ、ASプログラム実行手段124によって実行させることができる関連特定アーキテクチャを有している。AS言語は、AS言語で書かれたASプログラムがAN言語の所定の完全性基準を満足することを要求しない。その結果ASプログラムは、ANプログラムによっては遂行することができないタスクを遂行することができる(何故ならそれらは、AN言語の所定の完全性基準によって負わされる制限によって悩まされないからである)。しかしながら、不幸にもこれは、それらの完全性がANプログラム完全性検証手段126によって直接検証することができず、従って完全性を検証できないと考えられることも意味している。
【0024】
それにも拘わらず前述したようにANプログラムは、AS言語でコンパイルされた同一プログラムよりも非効率的に走る。従って顧客コンピュータ102のユーザは、ユーザの顧客コンピュータに関連するAS言語のためのサーバコンピュータ104によってコンパイルされたANプログラムを持ち、それによってコンパイルされたASプログラムをASプログラム実行手段124によって実行できるように願うかも知れない。または、もしコンパイルされたASプログラムが分配され、他の顧客コンピュータのASプログラム実行手段124によって実行される予定であれば、ユーザは、他のコンピュータに関連するAS言語のためにコンパイルされたANプログラムを持ちたいと願うかも知れない。
コンパイルのためにアーキテクチャ中立プログラムの準備
図1及び2を参照する。発信パーティーがサーバコンピュータ104によってコンパイルされたANプログラム200を持つことを願う場合、発信パーティーはユーザインタフェース112を使用してコマンドを発行してANプログラムコンパイリング準備手段128を呼出し、コンパイルのためにANプログラムを準備するようにそれに命令する。ANプログラムは、信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段140、または信頼されないオブジェクトクラスストレージ手段142の一方内に含まれているオブジェクトクラス内にあることができる。表1は、サーバコンピュータ104によってコンパイルされるANプログラムを準備するためにANプログラムコンパイリング準備手段128が使用する手順の擬似コード表現を含んでいる。表1−3に使用されている擬似コードは、ユニバーサルコンピュータ言語協定を使用している。ここに使用されている擬似コードは、この説明の目的のためだけに開発したものであるが、この技術に精通するコンピュータプログラマならば容易に理解できよう。
【0025】
図1及び2、及び表1を参照する。ANプログラムコンパイリング準備手段128は先ずANプログラム完全性検証手段126を呼出し、ANプログラム200のANプログラムコード202の完全性を検証するようにそれに命令する。これは、コンパイルのためにサーバコンピュータ104へ送られる前に、ANプログラムコードがAN言語の所定の完全性基準を満足しておくようにするために行われるのである。もしANプログラムコードが所定の完全性基準を満足しなければ、ANプログラム完全性検証手段はANプログラムコンパイリング準備手段へ不合格結果を送り返す。それに応答してANプログラムコンパイリング準備手段はコンパイリング準備手順を打切り、これを指示する適切なメッセージを生成する。
【0026】
しかしながら、もしANプログラムコード202が所定の完全性基準を満足していれば、ANプログラム完全性検証手段126はANプログラムコンパイリング準備手段128へ合格結果を送り返す。次いでANプログラムコンパイリング準備手段128は署名発生手段130を呼出し、発信パーティーのディジタル署名OP210を生成するようにそれに命令する。このディジタル署名は、ANプログラム200が信頼された発信パーティーによって生成されたものであることを確認するために検証することができる。署名発生手段は、まずANプログラムコード202のメッセージダイジェストOP212を生成することによってディジタル署名OPを生成する。これは、ANプログラムコードのデータビットに対するハッシュ関数OPを計算することによって行われる。使用するハッシュ関数は、所定のハッシュ関数であっても、または発信パーティーによって選択されたハッシュ関数であってもよい。説明の目的からハッシュ関数OPは発信パーティーに対応させているが、それはハッシュ関数を発信パーティのディジタル署名OPのために使用したからである。
【0027】
次いで署名発生手段130は、生成したメッセージダイジェストOP212及びハッシュ関数OPID214を、発信パーティの私用暗号化キーを用いて暗号化する。次に署名発生手段は、発信パーティーID216を明文で、暗号化された項目212及び214の終わりに付加してディジタル署名OPを形成する。発信パーティー私用キー及びIDは、発信パーティーによってユーザインタフェース112に供給される。
ディジタル署名OP210を生成した後に、ANプログラムコンパイリング準備手段128は、それをANプログラムコード202へ追加する。次いで、ANプログラムコンパイリング準備手段128は、ANプログラム200がサーバコンピュータ104によってコンパイルするために準備されたことを指示するメッセージを生成する。
【0028】
次に、発信パーティーは、ユーザインタフェース112を用いてネットワーク通信管理手段120へコマンドを発行し、ANプログラム200を、そのプログラムをコンパイルするアーキテクチャ特定言語を指定する引き数(AS言語ID)及び使用するコンパイラ(コンパイラID)と共に、サーバコンピュータ104へ伝送させる。ネットワーク通信管理手段は、信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段140、または信頼されないオブジェクトクラスストレージ手段142の中に位置しているANプログラムを検索し、それをネットワーク通信インタフェース116へ供給する。次いでネットワーク通信管理手段は、ネットワーク通信インタフェースに命令してANプログラムを、特定の引き数と共にサーバコンピュータへ伝送させる。
【0029】
アーキテクチャ中立プログラムのコンパイリング
伝送されたANプログラム200はサーバコンピュータ104において受信される。サーバコンピュータは、CPU 150、ユーザインタフェース152、メモリ154、及びネットワーク通信インタフェース156を含んでいる。ネットワーク通信インタフェースは、サーバコンピュータがネットワーク通信接続108を介して顧客コンピュータ102及び信頼されたキーストレージ手段106と通信できるようにする。
サーバコンピュータ104のメモリ154は、オペレーティングシステム158、ネットワーク通信管理手段160、ANプログラムコンパイラ162、署名検証手段164、ANプログラム完全性検証手段166、署名発生手段168、ANプログラムストレージ手段170、及びASプログラムストレージ手段172を格納している。オペレーティングシステムはCPU150上で走り、コンパイリングパーティーがユーザインタフェース152を用いて発行したコマンドに応答して、CPU上でのプログラム160−168の走りを制御し、調整する。
【0030】
ネットワーク通信インタフェース156はANプログラムを受信し、ネットワーク通信管理手段160にこれが行われたことを指示する。それに応答してネットワーク通信管理手段は、受信したANプログラムをANプログラムストレージ手段170内に配置する。サーバ104が自動コンパイラサービスとしてセットアップされていれば、これはネットワーク通信管理手段160によって自動的に行われる。そうでない場合には、コンパイリングパーティーがユーザインタフェースを用いてコマンドを発行すると、ネットワーク通信管理手段によってストレージ手段170内へ移動させられる。
次いで、自動的に、またはコンパイリングパーティーがユーザインタフェース252を用いてコマンドを発行すると、ANプログラム200をコンパイルするためにANプログラムコンパイラ162が呼出される。表2は、ANプログラムをコンパイルするためにANプログラムコンパイラが使用するコンパイル手順の擬似コード表現を含んでいる。
【0031】
図1−2、及び表2を参照する。ANプログラムコンパイラ162は先ず署名検証手段164を呼出し、受信したANプログラム200内のディジタル署名OP210を検証させ、ディジタル署名OP210がそのANプログラムのための発信パーティーの署名であることを確認させる(例えば、ANプログラムの他のバージョン上の捏造署名または発信パーティー署名であることを見抜くために)。詳しく述べれば、署名検証手段は、受信したANプログラム内の「明文テキスト発信パーティID」216を使用して信頼されたキーストレージ手段106から発信パーティの私用キーを入手する。次いで署名検証手段は、発信パーティの暗号化された公開キーを使用してディジタル署名OP内に暗号化されているメッセージダイジェストOP212及びハッシュ関数OPID214を暗号解除する。
【0032】
次に、署名検証手段164は、受信したANプログラム200のANプログラムコード202に対する対応ハッシュ関数OPを計算することによって、暗号解除されたメッセージダイジェストOP212と突き合わされる試験メッセージダイジェストOPを生成する。暗号解除されたディジタル署名OPは、使用すべき適切なハッシュ関数OPを識別するのに使用される。次いで暗号解除されたメッセージダイジェストOPと、生成された試験メッセージダイジェストOPとが比較されてディジタル署名OP210が検証される。
もしメッセージダイジェストOP212と試験メッセージダイジェストOPとが一致しなければ、署名検証手段164はANプログラムコンパイラ162へ不合格結果を送り返す。それに応答してANプログラムコンパイラはコンパイリング手順を打切り、適切なメッセージを生成する。
【0033】
一方、もしメッセージダイジェストOPと試験メッセージダイジェストOPとが一致すれば、署名検証手段164はANプログラムコンパイラ162へ合格結果を送り返し、ANプログラムコンパイラはANプログラム完全性検証手段166を呼出す。ANプログラムコンパイラはANプログラム完全性検証手段に命令し、受信したANプログラム200のANプログラムコード202の完全性を検証させる。これは、前述したコンパイリングのためのANプログラムの準備で説明したのと同じ手法で、また同じ目的で行われる。従って、もしANプログラムコードが所定の完全性基準を満足しなければ、ANプログラム完全性検証手段はANプログラムコンパイラへ不合格結果を送り返す。それに応答してANプログラムコンパイラはコンパイリング手順を打切り、そのことを指示する適切なメッセージを生成する。
【0034】
しかしながら、もし受信したANプログラム200のANプログラムコード202が所定の完全性基準を満足すれば、ANプログラム完全性検証手段166はANプログラムコンパイラ162へ合格結果を送り返す。そこでANプログラムコンパイラはANプログラムコードを、発信パーティーによって指定されたAS言語IDによって識別されたAS言語にコンパイルする。図1−3及び表2を参照する。コンパイラはANプログラムコード202、ディジタル署名OP210、及びコンパイルされたASプログラムコード302を、ASプログラムストレージ手段172内に格納されているASプログラム300内に配置する。
次いでANプログラムコンパイラ162は署名発生手段168を呼出し、ANプログラムコンパイラのディジタル署名C を生成するように命令する(このディジタル署名は、ASプログラム300が信頼されたANプログラムコンパイラによりコンパイルされたことを確認するために検証することができる)。これは、前述したディジタル署名OPを生成するのと同じ手法で行うことができる。しかしながらこの場合には、署名された情報のセットはASプログラムコード及びディジタル署名OPである。対応するハッシュ関数C ID324と共に別の所定のハッシュ関数を使用して、ディジタル署名C によって署名される情報のセットのメッセージダイジェストC 322を生成することができ、ANプログラムコンパイラの私用暗号化キーを使用してこのメッセージダイジェストC 及びハッシュ関数C IDを暗号化し、そしてANプログラムコンパイラのIDが明文で、暗号化されたメッセージダイジェストC 及びハッシュ関数C の終わりに付加される。コンパイラの私用キー及びIDはANプログラムコンパイラによって供給される。
【0035】
ANプログラムコンパイラ162は再度署名発生手段168を呼出し、コンパイリングパーティーのディジタル署名CP312を生成させる(このディジタル署名は、ASプログラム300が信頼されたコンパイリングパーティーによりコンパイルされたことを確認するためにエンドユーザによって検証することができる)。これは、前述した(ANプログラムのコンパイリングの項において説明した)ディジタル署名CPを生成する手法と同じようにして行うことができる。しかしながらこの場合は、ディジタル署名CPのために生成されたメッセージダイジェストCP314は、ASプログラムコード、ディジタル署名OP、及びディジタル署名C のデータビットに対する所定の、または選択されたハッシュ関数CPを計算することによって生成される。ハッシュ関数OPと同様に、この説明の目的から、ハッシュ関数CPはコンパイリングパーティーに対応させてある(何故ならば、これはコンパイリングパーティーのディジタル署名CPのために使用されていたからである)。
【0036】
次いで署名発生手段168はコンパイリングパーティーの私用暗号化キーを使用してメッセージダイジェストCP314及びハッシュ関数CPのID316を暗号化する。次に署名発生手段は、コンパイリングパーティーのID318を明文で、暗号化された項目314及び316の終わりに付加してディジタル署名CPを形成する。コンパイリングパーティーの私用キー及びIDは、ユーザインタフェース152を用いてコンパイリングパーティーから供給される。
ディジタル署名C 320及びディジタル署名CP312を生成した後に、ANプログラムコンパイラ162はそれらをASプログラムコード302に追加するので、得られたコンパイルされたASプログラムファイルまたはオブジェクトは、以下の成分をその中に有している。
【0037】
ANプログラムコード、
ディジタル署名OP、
ASプログラムコード、
ディジタル署名C 、及び
ディジタル署名CP。
次に、ANプログラムコンパイラは、ANプログラム200がコンパイルされてASプログラム300が形成され発信パーティーに送る準備が整っていることを指示するメッセージを生成する。
次いで発信パーティーは、ネットワーク通信管理手段160を使用してASプログラム300を発信パーティーの顧客コンピュータ102へ伝送する。ネットワーク通信管理手段は、ASプログラムストレージ手段172内に位置しているASプログラムを検索し、それをネットワーク通信インタフェース156へ供給することによってそれを行う。次にネットワーク通信管理手段は、ネットワーク通信インタフェースに命令してASプログラムを発信パーティーの顧客コンピュータへ伝送させる。
【0038】
オブジェクト及びオブジェクトクラス作成及び分配
次いで伝送されたASプログラム300は、発信パーティーの顧客コンピュータの通信インタフェース116によって受信され、ネットワーク通信管理手段120にそのことを指示する。それに応答して発信パーティーはユーザインタフェース252を用いてコマンドを発行し、ネットワーク通信インタフェースから受信したASプログラムを検索するようにネットワーク通信管理手段に命令する。それによりネットワーク管理手段は、受信したASプログラムを発信パーティーの顧客コンピュータの信頼されないオブジェクトクラスストレージ手段142内に配置する。これが行われた後に発信パーティーは、受信したASプログラムを将に1つの方法(即ち、コンパイルされたプログラムコード)で新しいオブジェクトクラスとして処理することができるか、またはASプログラム300及び他のANプログラム及びASプログラムを含むオブジェクトクラスを作成することができる。
【0039】
図4に、本発明による典型的なオブジェクトクラス400を示す。オブジェクトクラスは、1またはそれ以上のASプログラム402及び/または1またはそれ以上のANプログラム404、並びに仮想関数テーブル410を含むことができる。仮想関数テーブルは、各ASプログラム毎に、それがAN言語によってではないASプログラム(即ち、ネイティブプログラム)であることを指示する対応ID(ネイティブ ASプログラムID)412と、ネイティブプログラムを指し示す対応ポインタ414とを含んでいる。同様に各ANプログラム毎に、仮想関数テーブルは、対応ID(ANプログラムID)416と、ANプログラムを指し示す対応ポインタ418とを含んでいる。このオブジェクトクラスの各オブジェクト420は、オブジェクトクラス400を指し示すオブジェクトヘッダ422を含んでいる。
【0040】
これにより、発信パーティーは、オブジェクトクラス内のASプログラム402の1つとしてサーバコンピュータ104から受信したASプログラム300を用いて、オブジェクト420及びオブジェクトクラス400を作成することができる。
発信パーティーがオブジェクト、及びASプログラム300及びANプログラムを含むオブジェクトクラスを種々の実行パーティーに分配することを望む場合は、発信パーティーはユーザインタフェース112を用いてコマンドを発行し、これらの項目を実行パーティーの顧客コンピュータ102へ伝送するようにネットワーク通信管理手段に命令する。ネットワーク通信管理手段は、それらが位置している信頼されないオブジェクトクラスストレージ手段142を検索し、それらを適切な伝送命令と共にネットワーク通信インタフェース116へ供給することによってそれを行う。代替として、発信パーティーのネットワーク通信管理手段は、指定されたオブジェクトクラス400のコピーに関して実行パーティーによって指示された要求に応答してもよい。
【0041】
オブジェクトクラス内のアーキテクチャ中立プロ
グラム及びアーキテクチャ特定プログラムの実行
顧客コンピュータ102のネットワーク通信インタフェース156は、伝送されたオブジェクト及びオブジェクトクラスを受信し、この受信が行われたことをネットワーク通信管理手段160に指示する。それに応答して実行パーティーはユーザインタフェース112を使用してコマンドを発行し、ネットワーク通信インタフェースから受信したオブジェクト及びオブジェクトクラスを検索するようにネットワーク通信管理手段に命令する。次いでネットワーク通信管理手段は、受信したオブジェクト及びオブジェクトクラスを信頼されないオブジェクトクラスストレージ手段142内に格納する。
【0042】
各顧客コンピュータ102の信頼されないオブジェクトクラスストレージ手段142は、オブジェクト及び信頼されないそれらの関連オブジェクトクラスを含む。これらのオブジェクトクラスは、どのANプログラムも未だにそれらの完全性検証を受けておらず、またどのASプログラムもそれらのソースが検証されてもいないし、または適正なANプログラムからコンパイルされたものであるとの検証も受けていなから信頼されないのである。
各顧客コンピュータの信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段140は、オブジェクト及びそれらの信頼されたオブジェクトクラスを含んでいる。これらのオブジェクトクラスは、それらが含むどのANプログラムも既にANプログラム完全性検証手段136によって完全性が検証済みであり、またそれらが含むどのASプログラムも信頼できることが確認されているので信頼されるのである。実際にこれらのオブジェクトクラスは信頼されており、従ってこれらのオブジェクトクラスに対して完全性の検証を遂行する理由がないので、信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段140内の若干の、または全てのオブジェクトクラスはディジタル署名を有する必要はない。
【0043】
先に示唆したように、本質的に全ての正当なタスクがオブジェクトクラスを用いて遂行できるように、主としてANプログラムを含むがASプログラムをも含むことができるオブジェクトクラスを持つことが望ましい。従って、ANプログラム実行手段122は完全性を検証可能なANプログラムを実行し、またASプログラム実行手段を呼出し、(1)信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段140内の信頼されたオブジェクトクラス内にあるか、または(2)信頼されないオブジェクトクラスストレージ手段142内の信頼されないオブジェクトクラス内にあって検証可能なディジタル署名OP、ディジタル署名CP、及びディジタル署名C 情報を有する完全性検証不能なASプログラムを実行させることが可能であるので、本質的に全ての正当なタスクを遂行することができる。このようにして、ディジタル署名OP、ディジタル署名CP、及びディジタル署名C 情報を有していないか、またはそれらのディジタル署名が検証不能な信頼されないオブジェクトクラスのASプログラムが実行されるのを防止している。表3は、ANプログラム実行手段が使用する実行手順の擬似コード表現を含んでいる。
【0044】
図1−4及び表3を参照する。実行パーティー(例えば、発信パーティーまたは他のパーティー)の顧客コンピュータ102において、ANプログラム実行手段122は指定されたオブジェクトクラス内のある方法を呼出すことを探索するANプログラムを実行することができる。この方法呼出しは、始めは、オブジェクトクラスが既にロード済みであるか否かを決定するオブジェクトクラスローダ136によって取り扱われる。オブジェクトクラスが既に実行パーティーのユーザアドレス空間138内にロードされている場合には、呼出された方法がANプログラムであればANプログラム実行手段122がその呼出された方法を実行し、呼出された方法がASプログラムであればASプログラム実行手段124がその呼出された方法を実行する。
【0045】
しかしながら、もしオブジェクトクラスが未だに実行パーティーのユーザアドレス空間138内にロードされていなければ、オブジェクトクラスローダ136はそのオブジェクトクラスを実行パーティーのアドレス空間内にロードし、その呼出された方法の実行が許可されているか否かを決定する。例えば、もしオブジェクトクラスが信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段140からロードされていれば呼出された方法の実行は許容されており、実行手順が呼出される。実行手順(表3参照)は、もし呼出された方法がANプログラムであればANプログラム実行手段122を呼出し、そうでなければASプログラム実行手段124を呼出して呼出された方法を実行させる。
しかしながら、もしそのオブジェクトクラスが信頼されないオブジェクトクラスストレージ手段142からロードされていれば、クラスローダ136はそのオブジェクトのオブジェクトヘッダを調べ、そのオブジェクトクラスがASプログラムを含んでいるか否かを決定する。これは、そのオブジェクトの仮想関数テーブル内にネイティブ ASプログラムIDが存在するか否かを決定することによって行われる。
【0046】
もしオブジェクトクラス内にASプログラムが存在していなければ、クラスローダ136はANプログラム完全性検証手段126を呼出してオブジェクトクラス内のANプログラムの完全性を検証させる。これは、前述したANプログラム200の完全性を検証する手法(ANプログラムのコンパイリングに関して説明した手法)と同じ手法で行われる。従って、もしANプログラムの何れかの完全性が検査に合格しなければ、ANプログラム完全性検証手段は不合格結果をクラスローダへ送り返し、クラスローダはクラスローディング手順を打切り、そのことを指示する適切なメッセージを生成する。しかしながら、もしANプログラム完全性がオブジェクトクラスのANプログラムの全てが検査に合格であることを指示する合格結果を送り返せば、クラスローダは呼出された方法の実行を可能にする。
【0047】
もしオブジェクトクラス内にASプログラムが存在していれば、クラスローダ136は署名検証手段132を呼出してコンパイラ署名である「ディジタル署名C 」及びコンパイリングパーティー署名である「ディジタル署名CP」を検証させる。もしASプログラムの何れもが「ディジタル署名CP」及び「ディジタル署名C 」を含んでいなければ、ASプログラムのソースの完全性は検証されず、従って署名検証手段はANプログラム実行手段に不合格結果を送り返す。それに応答してクラスローダはそのオブジェクトクラスのローディング手順を打切り、そのことを指示する適切なメッセージを生成する。
更に、もしそのオブジェクトクラスの内の全てのASプログラムが「ディジタル署名CP」及び「ディジタル署名C 」を含んでいれば、コンパイリングパーティー及びコンパイラのアイデンティティーがこれら2つのディジタル署名内に指示され、既知の信頼されたコンパイリングパーティー及び信頼されたコンパイラのリスト144(図1参照)と比較される。もしオブジェクトクラスの内の何れかのASプログラムが、既知の信頼されたコンパイリングパーティー及び信頼されたコンパイラのセット内に含まれていないコンパイリングパーティー及びコンパイラによってコンパイルされていればクラスのローディング手順は打切られ、それによって呼出された方法の実行は阻止される。同様に、もし何れかのASプログラム内に識別されているAS言語が、ASプログラム実行手段124によって使用されているAS言語と一致しなければ、クラスのローディング手順は打切られる。
【0048】
しかしながら、もしオブジェクトクラスの内の全てのASプログラムが「ディジタル署名CP」及び「ディジタル署名C 」を含んでおり、全てのASプログラムのための識別されたコンパイリングパーティー及びコンパイラが信頼されたコンパイリングパーティー及び信頼されたコンパイラであり、そして全てのASプログラムによって使用されているAS言語がASプログラム実行手段によって使用されている言語であれば、署名検証手段は、前述したディジタル署名OPの検証(ANプログラム200のコンパイリングに関して説明済み)と同じ手法でこれらの署名を検証する。しかしながらこの場合には、コンパイラの私用キー及びコンパイリングパーティーの公開キーが信頼されたキーストレージ手段106から検索され、ディジタル署名C 内のメッセージダイジェストC 及びハッシュ関数C ID、及びディジタル署名CP内のメッセージダイジェストCP及びハッシュ関数CPIDがそれぞれ暗号解除するのに使用される。更に、暗号解除されたメッセージダイジェストCP及びメッセージダイジェストC に対応する試験メッセージダイジェスト(試験メッセージダイジェストC 及び試験メッセージダイジェストCP)が生成される。これは、暗号解除されたハッシュ関数C ID及びハッシュ関数CPIDによって識別されるハッシュ関数C 及びハッシュ関数CPにそれぞれ従って、試験メッセージダイジェストC の場合にはASプログラムコードのデータビット+ディジタル署名OP、また試験メッセージダイジェストCPの場合には同じデータビット+ディジタル署名C に対するハッシュコードを比較することによって生成される。
【0049】
もし各ASプログラム毎のハッシュ関数C 及び/またはハッシュ関数CPが検査に不合格ならば(即ち、メッセージダイジェストC ≠試験メッセージダイジェストC 及び/またはメッセージダイジェストCP≠試験メッセージダイジェストCP)、署名検証手段132はクラスローダ136に不合格結果を送り返す。それに応答してクラスローダはクラスローディング手順を打切り、そのことを指示する適切なメッセージを生成する。
しかしながら、もし各ASプログラム毎のディジタル署名C 及びディジタル署名CPが共に検査に合格すれば、ANプログラム実行手段122は再度署名検証手段132を呼出し、そのASプログラムをコンパイルしたANプログラムのための発信パーティーの署名(ディジタル署名OP)を検証する。発信パーティーのディジタル署名を検証するために、各ディジタル署名OPは、ANプログラム200のコンパイルで説明した手法と同じ手法で検証される。
【0050】
もしASプログラムをコンパイルした各ANプログラムのディジタル署名OPが検査に合格すれば、クラスローダはANプログラム完全性検証手段を呼出してそのオブジェクトクラス内の各ANプログラム、及びASプログラムをコンパイルしたANプログラムの完全性を検証させる。これは前述した手法と同じ手法で行われる。もしこれらのANプログラムの何れかの完全性が検査に不合格であれば、ANプログラム完全性検証手段はクラスローダへ不合格結果を送り返してクラスローディングを打切らせ、適切なメッセージを生成させる。
しかしながら、もし各ANプログラムの完全性が検査に合格すれば、ANプログラム完全性検証手段126はクラスローダ136へ合格結果を送り返す。それに応答してクラスローダはANプログラム実行手段またはASプログラム実行手段を呼出して呼出された方法を適切に実行させる。
【0051】
以上の説明から明らかなように、実行パーティーは、信頼されないストレージ手段142内の、完全性を検証できるANプログラム及びASプログラム(それらのディジタル署名を検証することができる)を有する信頼されないオブジェクトクラスだけをロードし、それらのプログラムを実行することが保証される。
代替実施例
上述した本発明の特色の若干は任意選択的である。従って当業者ならば、これらの特色を含まない代替実施例が存在することは理解できよう。
例えば、ANプログラムコンパイラに関しては、コンパイリングパーティー及びANプログラムコンパイラのためのディジタル署名CP及びディジタル署名C をそれぞれ生成するものとして説明した。しかしながら、ANプログラムコンパイラは、単にこれらのディジタル署名の一方だけを生成し、ASプログラムをコンパイルするために使用されるコンパイラ、またはコンパイリングパーティーの何れかの検証を可能にするように構成することができる。
【0052】
同様に、プログラム実行手段に関しては、ディジタル署名CP及びディジタル署名C の両者の検証が必要であるものとして説明した。しかしながら、プログラム実行手段は、これらのディジタル署名の一方だけの検証でよいように、またもし検証されるASプログラムがそれを含んでいれば他方のディジタル署名を任意選択的に検証するように構成することができる。更に、プログラム実行手段は、コンパイリングパーティーが信頼されており、またコンパイルを遂行する前にASプログラムにコンパイルされる各ANプログラムを検証することがコンパイリングパーティーの義務であると仮定して、各ASプログラムに対応するANプログラムの完全性を検証する段階をスキップするように構成してもよい。
発信パーティーが実行パーティーである場合、実行パーティーはASプログラム300にコンパイルされるANプログラム200をコンパイリングパーティーのサーバコンピュータ104へ実際に送ったことを知っている。この場合、クラスローダ136はANプログラム内のディジタル署名OPを検証するために署名検証手段を呼出さない。実行パーティーは単に、ANプログラムのローカルコピー内のディジタル署名OPを、コンパイルされたASプログラム内のディジタル署名OPと比較するだけでよい。また、クラスローダは、呼出されたASプログラムに対応するANプログラムの完全性を検証するためにANプログラム完全性検証手段126を呼出さないように構成することができる(何故ならば、コンパイリングサーバコンピュータへ送られる前にコンパイリング手順のための準備中にANプログラムの完全性が検証されているからである)。代替として、ANプログラムコンパイリング準備手段128が、コンパイリング手順のための準備中にANプログラム完全性検証手段を呼出さないように構成することができる(何故ならばその完全性は、コンパイラによって、及びクラスローダが対応するASプログラムの実行の前にANプログラム完全性検証手段を呼出した時の両方で検証されるからである)。
【0053】
以上に本発明を幾つかの特定実施例に関して説明したが、この説明は本発明を例示したに過ぎず、本発明を限定する意図は毛頭ない。当業者ならば、特許請求の範囲に記載されている本発明の真の思想及び範囲から逸脱することなく多くの変更を考案できるであろう。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】
【表3】
【0057】
【表4】
【0058】
【表5】
【0059】
【表6】
【0060】
【表7】
【0061】
【発明の効果】
本発明のコンピュータは、所定のプログラム完全性基準を満足するアーキテクチャ中立言語で書かれたプログラムを検証するプログラム完全性検証手段と、プログラム内に含まれるプログラムの発信パーティーのディジタル署名を検証するディジタル署名検証手段と、信頼されないオブジェクトクラスを格納する信頼されないオブジェクトクラスストレージ手段と、信頼されたオブジェクトクラスを格納する信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段と、を備え、オブジェクトクラスは各々少なくとも1つのプログラムを含み、各プログラムは(A)アーキテクチャ中立言語で書かれたアーキテクチャ中立プログラム、及び(B)完全性検証手段ではその完全性を検証できないアーキテクチャ特定言語で書かれたアーキテクチャ特定プログラムからなる群から選択されたプログラムからなり、アーキテクチャ特定プログラム実行手段と、アーキテクチャ中立プログラム実行手段と、ユーザアドレス空間と、1つのオブジェクトクラス内の何れかのプログラムの実行が要求された時に、オブジェクトクラスの指定された1つを実行のためにユーザアドレス空間内にロードするクラスローダと、を更に備え、クラスローダは、要求されたオブジェクトクラス内の各アーキテクチャ特定プログラムがディジタル署名を含み該ディジタル署名がディジタル署名検証手段によって成功裏に検証された場合を除いて、信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段内の少なくとも1つのアーキテクチャ特定プログラムを含むオブジェクトクラス以外の如何なる要求されたオブジェクトクラスのローディングをも阻止するプログラムセキュリティ論理を含んでいるので、対応するANプログラムからコンパイルされたASプログラムのユーザが、誰がそのANプログラムをコンパイルしたのかの識別と、対応するANプログラムのアイデンティティと、そのASプログラムをコンパイルしたAS言語とを認証することができ、かつ完全性が検証できるANプログラムは実行し、(信頼されているか、または検証可能なソースとコンパイル情報とを有する)完全性が検証できないASプログラムを呼出すようにし、それによってソース、コンパイル情報、及び完全性の検証ができないASプログラムが呼出されるのを防ぎながら、本質的に全ての適正なタスクを遂行することができる。
【0062】
本発明の方法は、コンピュータシステムを動作させる方法であって、信頼されないオブジェクトクラスを信頼されないオブジェクトクラスストレージ手段内に格納する段階と、信頼されたオブジェクトクラスを信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段内に格納する段階と、を備え、オブジェクトクラスは各々少なくとも1つのプログラムを含み、各プログラムは(A)アーキテクチャ中立言語で書かれたアーキテクチャ中立プログラム、及び(B)アーキテクチャ特定言語で書かれたアーキテクチャ特定プログラムからなる群から選択されたプログラムからなり、1つのオブジェクトクラス内の何れかのプログラムの実行が要求された時に、要求されたオブジェクトクラス内の各アーキテクチャ特定プログラムがディジタル署名を含み該ディジタル署名がディジタル署名検証手段によって成功裏に検証されない限り少なくとも1つのアーキテクチャ特定プログラムを含む信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段内のオブジェクトクラス以外の何れかの要求されたオブジェクトクラスのローディングを阻止することを含む、セキュリティの侵害によって要求されたオブジェクトクラスのローディングが阻止されている場合を除いて、要求されたオブジェクトクラスを実行のためにユーザアドレス空間内へロードするので、対応するANプログラムからコンパイルされたASプログラムのユーザが、誰がそのANプログラムをコンパイルしたのかの識別と、対応するANプログラムのアイデンティティと、そのASプログラムをコンパイルしたAS言語とを認証することができ、かつ完全性が検証できるANプログラムは実行し、(信頼されているか、または検証可能なソースとコンパイル情報とを有する)完全性が検証できないASプログラムを呼出すようにし、それによってソース、コンパイル情報、及び完全性の検証ができないASプログラムが呼出されるのを防ぎながら、本質的に全ての適正なタスクを遂行することができる。
【0063】
本発明のメモリは、データ処理システム上で実行されるデータプログラムを格納するメモリであって、アーキテクチャ中立言語で書かれたプログラムが所定のプログラム完全性基準を満足することを検証するプログラム完全性検証手段と、プログラム内に含まれるプログラムの発信パーティーのディジタル署名を検証するディジタル署名検証手段と、信頼されないオブジェクトクラスを格納する信頼されないオブジェクトクラスストレージ手段と、信頼されたオブジェクトクラスを格納する信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段と、を備え、オブジェクトクラスは各々少なくとも1つのプログラムを含み、各プログラムは(A)アーキテクチャ中立言語で書かれたアーキテクチャ中立プログラム、及び(B)完全性検証手段ではその完全性を検証できないアーキテクチャ特定言語で書かれたアーキテクチャ特定プログラムからなる群から選択されたプログラムからなり、アーキテクチャ特定プログラム実行手段と、アーキテクチャ中立プログラム実行手段と、1つのオブジェクトクラス内の何れかのプログラムの実行が要求された時に、オブジェクトクラスの指定された1つを実行のためにロードするクラスローダと、を更に備え、クラスローダは、要求されたオブジェクトクラス内の各アーキテクチャ特定プログラムがディジタル署名を含み該ディジタル署名がディジタル署名検証手段によって成功裏に検証された場合を除いて、信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段内の少なくとも1つのアーキテクチャ特定プログラムを含むオブジェクトクラス以外の如何なる要求されたオブジェクトクラスのローディングをも阻止するプログラムセキュリティ命令を含んでいるので、対応するANプログラムからコンパイルされたASプログラムのユーザが、誰がそのANプログラムをコンパイルしたのかの識別と、対応するANプログラムのアイデンティティと、そのASプログラムをコンパイルしたAS言語とを認証することができ、かつ完全性が検証できるANプログラムは実行し、(信頼されているか、または検証可能なソースとコンパイル情報とを有する)完全性が検証できないASプログラムを呼出すようにし、それによってソース、コンパイル情報、及び完全性の検証ができないASプログラムが呼出されるのを防ぎながら、本質的に全ての適正なタスクを遂行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施例を組み入れた分布コンピュータシステムのブロック線図である。
【図2】本発明の好ましい実施例によるアーキテクチャ中立プログラムの構造を示す図である。
【図3】本発明の好ましい実施例により生成されるコンパイルされたアーキテクチャ特定プログラムの構造を示す図である。
【図4】本発明の好ましい実施例によるオブジェクト及び関連オブジェクトクラスを示す図である。
【符号の説明】
100 コンピュータネットワーク
102 顧客コンピュータ
104 サーバコンピュータ
106 信頼されたキーストレージ手段
108 ネットワーク通信接続
110 CPU
112 ユーザインタフェース
114 メモリ
116 ネットワーク通信インタフェース
118 オペレーティングシステム
120 ネットワーク通信管理手段
122 アーキテクチャ中立(AN)プログラム実行手段
124 アーキテクチャ特定(AS)プログラム実行手段
126 アーキテクチャ中立プログラム完全性検証手段
128 アーキテクチャ中立プログラムコンパイリング準備手段
130 署名発生手段
132 署名検証手段
134 コンパイリング情報検証手段
136 オブジェクトクラスローダ
138 ユーザアドレス空間
140 信頼されたオブジェクトストレージ手段
142 信頼されないオブジェクトストレージ手段
144 信頼されたコンパイリングパーティー及び信頼されたコンパイラのリ
スト
150 CPU
152 ユーザインタフェース
154 メモリ
156 ネットワーク通信インタフェース
158 オペレーティングシステム
160 ネットワーク通信管理手段
162 アーキテクチャ中立プログラムコンパイラ
164 署名検証手段
166 アーキテクチャ中立プログラム完全性検証手段
168 署名発生手段
170 アーキテクチャ中立プログラムストレージ手段
172 アーキテクチャ特定プログラムストレージ手段
200 アーキテクチャ中立プログラム
202 アーキテクチャ中立プログラムコード
210 ディジタル署名
212 メモリダイジェストOP
214 ハッシュ関数OPID
216 発信パーティーID
300 アーキテクチャ特定プログラム
302 アーキテクチャ特定プログラムコード
312 ディジタル署名CP
314 メッセージダイジェストCP
316 ハッシュ関数CPID
318 発信パーティーID
320 ディジタル署名C
322 メッセージダイジェストC
324 ハッシュ関数C ID
400 オブジェクトクラス
402 アーキテクチャ特定プログラム
404 アーキテクチャ中立プログラム
410 仮想関数テーブル
412 ネイティブ アーキテクチャ特定プログラムID
414 ポインタ
416 アーキテクチャ中立プログラムID
418 ポインタ
420 オブジェクト
422 オブジェクトヘッダ
Claims (14)
- アーキテクチャ中立言語で書かれたプログラムが所定のプログラム完全性基準を満足することを前記プログラムが所定の完全性基準に準拠するか否かを決定することによって検証するプログラム完全性検証手段と、
前記プログラム内に含まれるプログラムの発信パーティーのディジタル署名を検証するディジタル署名検証手段と、
信頼されないオブジェクトクラスを格納する信頼されないオブジェクトクラスストレージ手段と、
信頼されたオブジェクトクラスを格納する信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段と、
を備え、
前記オブジェクトクラスは各々少なくとも1つのプログラムを含み、前記各プログラムは(A)アーキテクチャ中立言語で書かれたアーキテクチャ中立プログラム、及び(B)完全性検証手段ではその完全性を検証できないアーキテクチャ特定言語で書かれたアーキテクチャ特定プログラムからなる群から選択されたプログラムからなり、
アーキテクチャ特定プログラム実行手段と、
アーキテクチャ中立プログラム実行手段と、
ユーザアドレス空間と、
前記オブジェクトクラスの指定された1つの内の何れかのプログラムの実行が要求された時に、前記オブジェクトクラスの前記指定された1つを実行のために前記ユーザアドレス空間内にロードするクラスローダと、
を更に備え、
前記クラスローダは、前記要求されたオブジェクトクラス内の各アーキテクチャ特定プログラムがディジタル署名を含み該ディジタル署名が前記ディジタル署名検証手段によって成功裏に検証された場合を除いて、前記信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段内のオブジェクトクラス以外の、少なくとも1つのアーキテクチャ特定プログラムを含む要求されたオブジェクトクラスのローディングをもそのクラスのローディング手順を打ち切ることによって阻止するプログラムセキュリティロジックを含んでいる
ことを特徴とするコンピュータ。 - 前記クラスローダは、前記要求されたオブジェクトクラスが前記信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段内に格納されておらず且つ少なくとも1つのアーキテクチャ中立プログラムを含む場合に、前記要求されたオブジェクトクラス内の各アーキテクチャ中立プログラムの完全性を検証する前記プログラム完全性検証手段を呼出すための検証手段ロジックを含み、
前記プログラムセキュリティロジックは更に、前記要求されたオブジェクトクラスが前記プログラム完全性検証手段によってその完全性を検証されていない少なくとも1つのアーキテクチャ中立プログラムを含む場合は前記信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段内のオブジェクトクラス以外の要求されたオブジェクトクラスのローディングをもそのクラスのローディング手順を打ち切ることによって阻止する
請求項1に記載のコンピュータ。 - 前記クラスローダは、さらに、前記要求されたプログラムがアーキテクチャ中立プログラムであり、前記要求されたオブジェクトクラスのローディングが前記プログラムセキュリティロジックによって阻止されなかったときに、前記要求されたプログラムの前記アーキテクチャ中立プログラム実行手段による実行を可能にし、
前記要求されたプログラムがアーキテクチャ特定プログラムであり、前記要求されたオブジェクトクラスのローディングが前記プログラムセキュリティロジックによって阻止されなかったときに、前記要求されたプログラムの前記アーキテクチャ特定プログラム実行手段による実行を可能にする請求項2に記載のコンピュータ。 - 前記アーキテクチャ特定プログラムの1つに対応する前記各ディジタル署名は署名パーティー識別子及び暗号化されたメッセージを含み、前記暗号化されたメッセージはメッセージダイジェスト機能を使用して生成された前記アーキテクチャ特定プログラムのメッセージダイジェストを含み、前記暗号化されたメッセージは前記識別された署名パーティーに対応する私用暗号化キーを使用して暗号化されており、
前記ディジタル署名検証手段は、前記署名パーティー識別子によって識別された前記署名パーティーに対応する公開キーを入手して指定されたディジタル署名を処理し、前記公開キーを用いて前記ディジタル署名の暗号化されたメッセージを暗号解除して暗号解除されたメッセージダイジェストを生成し、前記ディジタル署名に対応する前記アーキテクチャ特定プログラムに対して前記メッセージダイジェスト機能を実行することによって試験メッセージダイジェストを生成し、前記試験メッセージダイジェストと前記暗号解除されたメッセージダイジェストとを比較し、そしてもし前記暗号解除されたメッセージダイジェストと前記試験メッセージダイジェストとが一致しなければ不合格信号を発行するロジックを含んでいる
請求項1に記載のコンピュータ。 - 前記アーキテクチャ特定プログラムの1つに対応する前記各ディジタル署名は、署名パーティー識別子及び暗号化されたメッセージを含み、前記暗号化されたメッセージは所定の手続きによって生成されたメッセージを含み、前記暗号化されたメッセージは前記識別された署名パーティーに対応する私用暗号化キーを使用して暗号化されており、
前記ディジタル署名検証手段は、前記署名パーティー識別子によって識別された前記署名パーティーに対応する公開キーを入手して指定されたディジタル署名を処理し、前記公開キーを用いて前記ディジタル署名の暗号化されたメッセージを暗号解除して暗号解除されたメッセージを生成し、前記ディジタル署名に対応する前記アーキテクチャ特定プログラムに対して前記所定の手続きを実行することによって試験メッセージを生成し、前記試験メッセージと前記暗号解除されたメッセージとを比較し、そしてもし前記暗号解除されたメッセージと前記試験メッセージとが一致しなければ不合格信号を発行するロジックを含んでいる
請求項1に記載のコンピュータ。 - 前記要求されたオブジェクトクラス内の各アーキテクチャ特定プログラムが2つのディジタル署名を含み該ディジタル署名が共に前記ディジタル署名検証手段によって成功裏に検証された場合を除いて、前記プログラムセキュリティロジックは、前記信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段内のオブジェクトクラス以外の、少なくとも1つのアーキテクチャ特定プログラムを含む要求されたオブジェクトクラスのローディングをもそのクラスのローディング手順を打ち切ることによって阻止し、
前記アーキテクチャ特定プログラムの1つに対応する前記各ディジタル署名は署名パーティー識別子及び暗号化されたメッセージを含み、前記暗号化されたメッセージは所定の手順によって生成されたメッセージを含み、前記暗号化されたメッセージは前記識別された署名パーティーに対応する私用暗号化キーを使用して暗号化されており、
前記ディジタル署名検証手段は、前記署名パーティー識別子によって識別された前記署名パーティーに対応する公開キーを入手して指定されたディジタル署名を処理し、前記公開キーを用いて前記ディジタル署名の暗号化されたメッセージを暗号解除して暗号解除されたメッセージダイジェストを生成し、前記ディジタル署名に対応する前記アーキテクチャ特定プログラムに対して前記所定の手順を実行することによって試験メッセージダイジェストを生成し、前記試験メッセージダイジェストと前記暗号解除されたメッセージダイジェストとを比較し、そしてもし前記暗号解除されたメッセージダイジェストと前記試験メッセージダイジェストとが一致しなければ不合格信号を発行するロジックを含み、
前記プログラムセキュリティロジックは、前記要求されたオブジェクトクラス内の各アーキテクチャ特定プログラムが、前記署名パーティが信頼されたパーティーの第1の群のメンバーであるとする第1のディジタル署名及び前記署名パーティーが信頼されたパーティーの第2の群のメンバーであるとする第2のディジタル署名を含む場合を除いて、前記信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段内のオブジェクトクラス以外の要求されたオブジェクトクラスのローディングをそのクラスのローディング手順を打ち切ることによって阻止する
請求項1に記載のコンピュータ。 - 前記プログラムセキュリティロジックは、前記要求されたオブジェクトクラス内の各アーキテクチャ特定プログラムが対応するアーキテクチャ中立プログラムに関するメッセージダイジェストを含んでいて前記プログラムセキュリティロジックが前記対応するアーキテクチャ中立プログラムに対して所定のメッセージダイジェスト手順を遂行することによって生成した試験メッセージダイジェストと前記メッセージダイジェストとが一致する場合を除いて、前記信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段内のオブジェクトクラス以外の要求されたオブジェクトクラスのローディングをそのクラスのローディング手順を打ち切ることによって阻止する
請求項1に記載のコンピュータ。 - CPUを含むコンピュータシステムを動作させる方法であって、
前記CPUによって、信頼されないオブジェクトクラスを信頼されないオブジェクトクラスストレージ手段内に格納する段階と、
前記CPUによって、信頼されたオブジェクトクラスを信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段内に格納する段階と、
を備え、
前記オブジェクトクラスは各々少なくとも1つのプログラムを含み、前記各プログラムは(A)アーキテクチャ中立言語で書かれたアーキテクチャ中立プログラム、及び(B)アーキテクチャ特定言語で書かれたアーキテクチャ特定プログラムからなる群から選択されたプログラムからなり、
前記1つのオブジェクトクラス内の何れかのプログラムの実行が要求された時に、前記要求されたオブジェクトクラス内の各アーキテクチャ特定プログラムがディジタル署名を含み該ディジタル署名が前記ディジタル署名検証手段によって成功裏に検証されない限り、前記信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段内のオブジェクトクラス以外の、少なくとも1つのアーキテクチャ特定プログラムを含む要求されたオブジェクトクラスのローディングをそのクラスのローディング手順を打ち切ることによって阻止することを含む、プログラムセキュリティロジックによって前記要求されたオブジェクトクラスのローディングが阻止されている場合を除いて、前記要求されたオブジェクトクラスを実行のためにユーザアドレス空間内へ前記CPUがロードする、
ことを特徴とするコンピュータシステムを動作させる方法。 - 前記オブジェクトクラスローディング段階は、(A)前記要求されたオブジェクトクラスが前記信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段内に格納されておらず、且つ少なくとも1つのアーキテクチャ中立プログラムを含む場合に前記要求されたオブジェクトクラス内の各アーキテクチャ中立プログラムの完全性を前記CPUが検証する段階、及び(B)前記要求されたオブジェクトクラスがその完全性を検証されない少なくとも1つのアーキテクチャ中立プログラムを含む場合は、前記要求されたオブジェクトクラスが前記信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段内にある場合を除いて前記要求されたオブジェクトクラスのローディングをそのクラスのローディング手順を打ち切ることによって前記CPUが阻止する段階を含む請求項8に記載の方法。
- 前記オブジェクトクラスローディング段階は、前記要求されたプログラムがアーキテクチャ中立プログラムであり、前記要求されたオブジェクトクラスのローディングが前記プログラムセキュリティロジックによって阻止されなかったときに、前記要求されたプログラムの前記アーキテクチャ中立プログラム実行手段による実行を前記CPUが可能にする段階、
前記要求されたプログラムがアーキテクチャ特定プログラムであり、前記要求されたオブジェクトクラスのローディングが前記プログラムセキュリティロジックによって阻止されなかったときに、前記要求されたプログラムの前記アーキテクチャ特定プログラム実行手段による実行を前記CPUが可能にする段階を含む請求項9に記載の方法。 - 前記アーキテクチャ特定プログラムの1つに対応する前記各ディジタル署名は署名パーティー識別子及び暗号化されたメッセージを含み、前記前記暗号化されたメッセージはメッセージダイジェスト機能を使用して生成された前記アーキテクチャ特定プログラムのメッセージダイジェストを含み、前記暗号化されたメッセージは前記識別された署名パーティーに対応する私用暗号化キーを使用して暗号化されており、
前記オブジェクトクラスローディング段階は、前記署名パーティー識別子によって識別された前記署名パーティーに対応する公開キーを入手して指定されたディジタル署名を前記CPUが処理し、前記公開キーを用いて前記ディジタル署名の暗号化されたメッセージを前記CPUが暗号解除して暗号解除されたメッセージダイジェストを生成し、前記ディジタル署名に対応する前記アーキテクチャ特定プログラムに対して前記メッセージダイジェスト機能を実行することによって試験メッセージダイジェストを前記CPUが生成し、前記試験メッセージダイジェストと前記暗号解除されたメッセージダイジェストとを前記CPUが比較し、そしてもし前記暗号解除されたメッセージダイジェストと前記試験メッセージダイジェストとが一致しなければ不合格信号を前記CPUが発行することを含んでいる
請求項8に記載の方法。 - 前記アーキテクチャ特定プログラムの1つに対応する前記各ディジタル署名は署名パーティー識別子及び暗号化されたメッセージを含み、前記前記暗号化されたメッセージは所定の手続きによって生成されたメッセージを含み、前記暗号化されたメッセージは前記識別された署名パーティーに対応する私用暗号化キーを使用して暗号化されており、
前記オブジェクトクラスローディング段階は、前記署名パーティー識別子によって識別された前記署名パーティーに対応する公開キーを入手して指定されたディジタル署名を前記CPUが処理し、前記公開キーを用いて前記ディジタル署名の暗号化されたメッセージを暗号解除して暗号解除されたメッセージを前記CPUが生成し、前記ディジタル署名に対応する前記アーキテクチャ特定プログラムに対して前記所定の手続きを実行することによって試験メッセージを前記CPUが生成し、前記試験メッセージと前記暗号解除されたメッセージとを前記CPUが比較し、そしてもし前記暗号解除されたメッセージと前記試験メッセージとが一致しなければ不合格信号を前記CPUが発行することを含んでいる
請求項8に記載の方法。 - 前記オブジェクトクラスローディング段階は、前記要求されたオブジェクトクラス内の各アーキテクチャ特定プログラムが2つのディジタル署名を含み該ディジタル署名が共に前記ディジタル署名検証手段によって成功裏に検証された場合を除いて、前記信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段内のオブジェクトクラス以外の、少なくとも1つのアーキテクチャ特定プログラムを含む要求されたオブジェクトクラスのローディングをもそのクラスのローディング手順を打ち切ることによって前記CPUが阻止する段階を含み、
前記アーキテクチャ特定プログラムの1つに対応する前記各ディジタル署名は署名パーティー識別子及び暗号化されたメッセージを含み、前記暗号化されたメッセージは所定の手順によって生成されたメッセージを含み、前記暗号化されたメッセージは前記識別された署名パーティーに対応する私用暗号化キーを使用して暗号化されており、
前記オブジェクトクラスローディング段階は、前記署名パーティー識別子によって識別された前記署名パーティーに対応する公開キーを入手して指定されたディジタル署名を前記CPUが処理し、前記公開キーを用いて前記ディジタル署名の暗号化されたメッセージを前記CPUが暗号解除して暗号解除されたメッセージダイジェストを生成し、前記ディジタル署名に対応する前記アーキテクチャ特定プログラムに対して前記所定の手順を実行することによって試験メッセージダイジェストを前記CPUが生成し、前記試験メッセージダイジェストと前記暗号解除されたメッセージダイジェストとを前記CPUが比較し、そしてもし前記暗号解除されたメッセージダイジェストと前記試験メッセージダイジェストとが一致しなければ不合格信号を前記CPUが発行する段階を含み、
前記オブジェクトクラスローディング段階は更に、前記要求されたオブジェクトクラス内の各アーキテクチャ特定プログラムが、前記署名パーティが信頼されたパーティーの第1の群のメンバーであるとする第1のディジタル署名及び前記署名パーティーが信頼されたパーティーの第2の群のメンバーであるとする第2のディジタル署名を含む場合を除いて、前記信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段内のオブジェクトクラス以外の要求されたオブジェクトクラスのローディングをそのクラスのローディング手順を打ち切ることによって前記CPUが阻止する段階を含んでいる、
請求項8に記載の方法。 - 前記オブジェクトクラスローディング段階は、前記要求されたオブジェクトクラス内の各アーキテクチャ特定プログラムが対応するアーキテクチャ中立プログラムのメッセージダイジェストを含み該メッセージダイジェストと前記対応するアーキテクチャ中立プログラムに対してプログラムセキュリティロジックが所定のメッセージダイジェスト手順を遂行することによって生成した試験メッセージダイジェストとが一致する場合を除いて、前記信頼されたオブジェクトクラスストレージ手段内のオブジェクトクラス以外の前記要求されたオブジェクトクラスのローディングをそのクラスのローディング手順を打ち切ることによって前記CPUが阻止する段階を含む、
請求項8に記載の方法。
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