JP4110949B2 - Wall structure of seismic isolation structure - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、構造物の中間階免震における、柱と壁の取合い構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の免震構造物の壁構造としては、免震装置が設けられた上部壁と下部壁との間の層高さの空間部を、直線移動自在手段等を介して構造体に装着された可動壁により塞いで、免震装置の変形を阻害しないようにしたものが提案されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−276040号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、斯かる免震構造物の壁構造では、地震の後に免震装置に残留変位が生じた場合には、可動壁と上部壁及び下部壁との境界部で段差が生じて外観を損なう。また、残留変位により可動壁同士が相互に当接する建物の隅角部で隙間が生じて外観を損なうと共に雨水の浸入を招く虞がある。また、可動壁はバネにより元の位置に復元するため、強風時には変位を生じて不適切な作動が生じ得る一方、免震装置近傍の狭い空間部に該バネを設置するにはスペースを確保しづらい。
【0005】
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、残留変位が生じた場合であっても、建物等の構造物に外観を損なう程度の段差や隙間が生じることをなくし得、強風時における免震装置の不適切な作動をなくすことのできる免震構造物の壁構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の第一の態様の免震構造物の壁構造は、少なくとも一つの上部壁を有した上部構造体と、上部構造体に免震装置を間にして配されていると共に少なくとも一つの下部壁を有した下部構造体と、上部壁及び下部壁間に配されていると共に、上部構造体及び下部構造体のいずれか一方に直線移動自在手段、回動自在手段又は回動及び直線移動自在手段を介して直線移動自在、回動自在又は回動及び直線移動自在に設けられている可動壁と、上部構造体及び下部構造体のいずれか他方の上部壁の下端又は下部壁の上端に設けられていると共に可動壁の外面よりも外側にせり出した張出し部と、張出し部に近接した可動壁の内面の部位と上部構造体又は下部構造体との間に設けられた空間部とを有する。
【0007】
第一の態様の免震構造物の壁構造によれば、上述の空間部を有するために、残留変位により可動壁と上部構造体又は下部構造体とが接触して可動壁と上部壁及び下部壁との境界部で段差が生じることをなくすことができ、残留変位により上部壁又は下部壁と可動壁とが接触して可動壁同士が相互に当接する建物の隅角部で隙間が生じて外観を損うことをなくすと共に、当該隙間からの雨水の浸入をも防ぐことができ、また、上述の張出し部を有するために、地震の後に免震装置に残留変位が生じた場合であっても、段差や隙間を構造物の外観を損なわない程度に視覚的に緩和することができる。尚、張出し部の下面に水切りを設けてもよく、張出し部を建物の周囲に帯状に取付ければ、壁面を保護し、装飾の役割をも果たすコーニスとすることができる。
【0008】
本発明の第二の態様の免震構造物の壁構造は、少なくとも一つの上部壁を有した上部構造体と、上部構造体に免震装置を間にして配されていると共に少なくとも一つの下部壁を有した下部構造体と、上部壁及び下部壁間に配されていると共に、上部構造体及び下部構造体のいずれか一方に直線移動自在手段、回動自在手段又は回動及び直線移動自在手段を介して直線移動自在、回動自在又は回動及び直線移動自在に設けられている可動壁と、可動壁に設けられていると共に上部構造体及び下部構造体のいずれか一方の上部壁の下端又は下部壁の上端における外面よりも外側にせり出した張出し部と、上部構造体及び下部構造体のいずれか他方の上部壁の下端又は下部壁の上端に近接した可動壁の内面の部位と上部構造体又は下部構造体との間に設けられた空間部とを有する。
【0009】
第二の態様の免震構造物の壁構造によれば、上記構成を有するために、第一の態様の免震構造物の壁構造による効果と同様の効果が得られると共に、上部壁や下部壁に張出し部を設ける手間を必要とせずに、予め張出し部が設けられた可動壁を設置するだけで良いので、製作の省力化が可能となる。
【0010】
本発明の第三の態様の免震構造物の壁構造は、少なくとも一つの上部壁を有した上部構造体と、上部構造体に免震装置を間にして配されていると共に少なくとも一つの下部壁を有した下部構造体と、上部壁と下部壁とを分離するように当該上部壁及び下部壁間に設けられたスリットと、上部壁の下端又は下部壁の上端のいずれか一方の壁面に設けられていると共に他方の壁面よりも外側にせり出した張出し部とを有する。
【0011】
第三の態様の免震構造物の壁構造によれば、上記構成を有するために、残留変位により可動壁を設けていない上部壁と下部壁との境界部で生じ得る段差や隙間を構造物の外観を損なわない程度に視覚的に緩和して、当該境界部における良好な外観を維持することができる。
【0012】
本発明の第四の態様の免震構造物の壁構造は、少なくとも一つの上部壁を有した上部構造体と、上部構造体に免震装置を間にして配されていると共に少なくとも一つの下部壁を有した下部構造体と、上部壁及び下部壁間に配されていると共に、上部構造体及び下部構造体のいずれか一方に直線移動自在手段、回動自在手段又は回動及び直線移動自在手段を介して直線移動自在、回動自在又は回動及び直線移動自在に設けられている可動壁と、可動壁を下部構造体又は上部構造体にロックすると共に可動壁又は下部構造体に対する上部構造体の変位により当該ロックを解除する変形制御手段とを有する。
【0013】
第四の態様の免震構造物の壁構造によれば、変形制御手段により可動壁を下部構造体又は上部構造体にロックするために、残留変位が生じた場合であっても、建物等の構造物に外観を損なう程度の段差や隙間が生じることをなくし得、強風時における免震装置の不適切な作動をなくすことができると共に、地震時においては、変形制御手段が当該ロックを解除し得るために、確実に壁構造の免震装置に対する変形追従を可能なものとすることができる。
【0014】
本発明の第五の態様の免震構造物の壁構造は、第四の態様の免震構造物の壁構造において、変形制御手段は、ラッチ機構を有している。
【0015】
第五の態様の免震構造物の壁構造によれば、上記構成を有するために、変形制御手段を小型に構成して、免震装置近傍等の狭い空間部に設置することができる。
【0016】
本発明の第六の態様の免震構造物の壁構造は、第四又は第五の態様の免震構造物の壁構造において、変形制御手段によるロックを解除するロック解除機構を、変形制御手段とは別個に有する。
【0017】
第六の態様の免震構造物の壁構造によれば、上記構成を有するために、免震構造物の点検時には上述のロック解除機構により変形制御手段によるロックを簡単に解除することができる。
【0018】
本発明の第七の態様の免震構造物の壁構造は、少なくとも一つの上部壁を有した上部構造体と、上部構造体に免震装置を間にして配されていると共に少なくとも一つの下部壁を有した下部構造体と、上部壁及び下部壁間に配されていると共に、上部構造体及び下部構造体のいずれか一方に直線移動自在手段、回動自在手段又は回動及び直線移動自在手段を介して直線移動自在、回動自在又は回動及び直線移動自在に設けられている可動壁と、上部構造体が壁面側に変位している時に、可動壁を上部構造体にロックすると共に、上部構造体が壁面側とは逆側に変位している時に、当該ロックを解除する復元手段とを有する。
【0019】
第七の態様の免震構造物の壁構造によれば、復元手段により、地震時に変位した可動壁に元の位置に向かう復元力を確実に付与することができ、従って、残留変位が生じた場合であっても、建物等の構造物に外観を損なう程度の段差や隙間が生じることをなくし得、強風時における免震装置の不適切な作動をなくすことができる。
【0020】
本発明の第八の態様の免震構造物の壁構造は、第七の態様の免震構造物の壁構造において、復元手段は、ラッチ機構を有している。
【0021】
第八の態様の免震構造物の壁構造によれば、上記構成を有するために、復元手段を小型に構成して、免震装置近傍等の狭い空間部に設置することができる。
【0022】
本発明の第九の態様の免震構造物の壁構造は、第七又は第八の態様の免震構造物の壁構造において、復元手段によるロックを解除するロック解除機構を、復元手段とは別個に有する。
【0023】
本発明の第九の態様の免震構造物の壁構造によれば、上記構成を有するために、免震構造物の点検時には上述のロック解除機構により復元手段によるロックを簡単に解除することができる。
【0024】
次に、本発明の実施の形態の例を、図に示す好ましい例に基づいて更に詳細に説明する。尚、本発明はこれら例に何等限定されないのである。
【0025】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
図1において、免震構造物の壁構造は、上部壁21及び柱2を有した上部構造体と、上部構造体に積層ゴムからなる免震装置(免震支承)1を間にして配されていると共に下部壁22及び柱3を有した下部構造体と、上部壁21及び下部壁22間に配されていると共に、柱3に直線移動自在手段4を介して直線移動自在に設けられている可動壁11と、上部壁21の下端に設けられていると共に可動壁11の外面5よりも外側にせり出した張出し部6と、張出し部6に近接した可動壁11の内面の部位と柱2との間に設けられた空間部7とを有する。
【0026】
長方形状の柱2には上部壁21が、長方形状の柱3には下部壁22が夫々取付けられている。免震装置1は、柱2及び3の中心に配されていると共に、柱2を柱3に対して水平方向に移動自在に支持している。免震装置1の外周には、これを覆う可動壁11が配されている。
【0027】
直線移動自在手段4は、可動壁11の内面に取付けられたL字状のフレーム4aと、柱3に固定されていると共に、フレーム4aが壁面側(紙面左側)及び壁面側とは逆側(紙面右側)に直線移動するように、当該フレーム4aを案内する案内部材4bとを有している。
【0028】
張出し部6の下面には、水切り8が設けられていると共に、雨水の浸入を防止するためのネオプレンゴム等からなるガスケット9が取付けられている。
【0029】
以上の壁構造によれば、上部壁21の下端には張出し部6が存在するため、地震の後に免震装置1に残留変位が生じた場合であっても、可動壁11及び上部壁21の相互変位に基づいて生じる段差を免震構造物の外観を損なわない程度に視覚的に緩和することができ、張出し部6に近接した可動壁11の内面の部位と柱2との間には空間部7を有するため、残留変位により可動壁11が柱2に接触することをなくして、可動壁11と下部壁22との境界部11bで段差が生じることをなくすことができ、しかも、残留変位により可動壁11同士が相互に当接する建物の隅角部11a(図7及び図8参照)に隙間が生じて外観を損なうことをなくすと共に当該隙間からの雨水の浸入を防ぐことができる。尚、張出し部6を建物の周囲に帯状に取付ければ、壁面を保護し、装飾の役割をも果たすコーニスとすることができる。
【0030】
隅角部11aには、耐火性と水密性を有するガスケット9が設けられている。また、耐火性能を付与するため、可動壁11の内側あるいは免震装置1の周囲には、耐火性材料が設けられている。この耐火性材料は、可撓性を有するロックウール・セラミックファイバーブランケット・ガラスクロス・耐火性不織布等の耐火性材料、その他の好適な組み合わせから構成されている。また、可動壁11の表面は剛性材料や耐水性材料とすることができる。これにより、免震構造物の壁構造には防塵効果・防水効果・耐火性能が付与される。
【0031】
(第2の実施の形態)
図2に示す本実施の形態の免震構造物の壁構造においては、免震装置1、柱2及び3は、第1の実施の形態と同様に構成されている。
【0032】
図2に示す壁構造は、上部壁21及び下部壁22間に配されていると共に、柱2に直線移動自在手段4を介して直線移動自在に設けられている可動壁11と、下部壁22の上端に設けられていると共に可動壁11の外面5よりも外側にせり出した張出し部6と、張出し部6に近接した可動壁11の内面の部位と柱3との間に設けられた空間部7とを有しており、張出し部6の上面及び上部壁21の下面には、雨水の浸入を防止するためのガスケット9が夫々取付けられている。尚、本壁構造の他の構成は、第1の実施の形態の構成と同様であるので以下省略する。
【0033】
以上の壁構造によれば、下部壁22の上端には張出し部6が設けられているため、地震の後に免震装置1に残留変位が生じた場合であっても、可動壁11及び下部壁22の相互変位に基づいて生じる段差を免震構造物の外観を損なわない程度に視覚的に緩和することができ、張出し部6に近接した可動壁11の内面の部位と柱3との間には空間部7を有するため、残留変位により可動壁11が柱3に接触することをなくして、可動壁11と上部壁21との境界部で段差が生じることをなくすことができ、また、残留変位により可動壁11同士が相互に当接する建物の隅角部11a(図7及び図8参照)に隙間が生じて外観を損なうことをなくすと共に当該隙間からの雨水の浸入を防ぐことができる。
【0034】
(第3の実施の形態)
図3に示す本実施の形態の免震構造物の壁構造においては、免震装置1、柱2及び3、直線移動自在手段4は、第1の実施の形態と同様に構成されている。
【0035】
図3に示す壁構造は、上部壁21及び下部壁22間に配されていると共に、柱3に直線移動自在手段4を介して直線移動自在に取付けられている可動壁11と、可動壁11に設けられていると共に下部壁22の上端における外面5よりも外側にせり出した張出し部6と、上部壁21の下端に近接した可動壁11の内面の部位と柱2との間に設けられた空間部7と、張出し部6の下面に設けられた水切り8と、張出し部6の上端に取付けられている雨水の侵入を防止するためのガスケット9とを有している。
【0036】
本壁構造によれば、上述のような残留変位による免震構造物の外観や形状の不具合を解消できると共に、下部壁22や上部壁21に張出し部6を設ける手間を必要とせずに、予め張出し部6が設けられた可動壁11を設置するだけで良いので、製作の省力化が可能となる。
【0037】
(第4の実施の形態)
図4に示す本実施の形態の免震構造物の壁構造は、上部壁21と下部壁22とを分離するように当該上部壁21及び下部壁22間に設けられたスリット9aと、上部壁21の下端における壁面に設けられていると共に下部壁22の壁面よりも外側にせり出した張出し部6が設けられている。スリット9aは、ガスケット9で塞がれている。
【0038】
本壁構造によれば、残留変位により可動壁11を設けていない上部壁21と下部壁22との境界部で生じ得る段差や隙間を構造物の外観を損なわない程度に視覚的に緩和して、当該境界部における良好な外観を維持することができる。
【0039】
(第5の実施の形態)
図5において、壁構造は図1と同様に構成されている。
【0040】
図5に示す壁構造は、上部壁21と下部壁22との間に介装されている可動壁11の変形制御手段30を有しており、可動壁11は、直線移動自在手段4(図1参照)により柱3に装着されている。変形制御手段30は、可動壁11の内面に、軸受け32を介して軸回転自在に取付けられた回転軸材31と、回転軸材31の下部に取付けられたラッチ(掛けがね)34と、柱3に固設された係止ボルト35と、ラッチ34が係止ボルト35に当接するように回転軸材31を回転付勢すべく、一端が可動壁11に、他端が回転軸材31に取付けられたねじりコイルバネ36と、回転軸材31に装着されていると共に回転軸材31の回転角を制限する過回転防止材37と、回転軸材31の上部に、地震時に柱2に当接するように取付けられた当接アーム33とを有している。過回転防止材37は、回転軸材31がねじりコイルバネ36に回転付勢されて所定量回転した際に、可動壁11の内面に当接するようになっている。
【0041】
変形制御手段30は、平常時においては、ラッチ34が係止ボルト35に掛かって、可動壁11を柱3にロックしているため、強風を受けても可動壁11は下部壁22に対して変位することはない一方、地震時においては、上部壁21が紙面左方向に変位すると、当接アーム33が柱2に当ることで回転軸材31を回転させ、ラッチ34を係止ボルト35から外すことで可動壁11の柱3に対するロックを解除して、可動壁11の下部壁22に対する変位を可能な状態にし、上部壁21が平常時における元の位置にもどる際には、回転軸材31がねじりコイルバネ36に回転付勢されて回転すると共に、ラッチ34が係止ボルト35の斜面部分に摺接しながら元の位置で係止ボルト35に係止されて、可動壁11を柱3にロックする。
【0042】
変形制御手段30には、変形制御手段30によるロックを手動で強制的に解除するロック解除機構60が連結されていてもよい。ロック解除機構60は、可動壁11の内面に固着された保持リング53の上に配置されているリング52と、リング52と当接アーム33の先端部とを連結しているケーブル51とを有している。
【0043】
ロック解除機構60によれば、例えば免震構造物を点検する際に、リング52を引いて緊張されたケーブル51を介して当接アーム33を回転させてラッチ34を係止ボルト35から外すことで、可動壁11のロックを簡単に解除することができる。ここで、リング52は、保持リング53の上に配置されているため、ガスケット9を開くことにより簡単に引き出すことができる。
【0044】
本壁構造によれば、変形制御手段30が可動壁11を下部構造体の柱3にロックさせるために、残留変位が生じた場合であっても、建物等の免震構造物に外観を損なう程度の段差や隙間が生じることをなくし得、強風時における免震装置1の不適切な作動をなくすことができると共に、地震時においては、変形制御手段30が当該ロックを解除するために、壁構造の免震装置1に対する変形追従を可能なものとすることができる。また、 変形制御手段30は、上述のように構成されたラッチ機構(掛けがね機構)を用いているため、当該変形制御手段30を免震装置近傍の狭い空間部にコンパクトに取付けることができる。また、点検時にも、ロック解除機構60により簡単且つ確実にロックを解除できる。
【0045】
(第6の実施の形態)
図6において、壁構造は図1と同様に構成されている。
【0046】
図6に示す壁構造は、上部壁21と下部壁22との間に介装された可動壁11の復元手段40を有している。可動壁11は、直線移動自在手段4により下部構造体の柱3に装着されている。復元手段40は、可動壁11の内面にロッド軸受け42を介して上下移動自在に取付けられた四角ロッド41と、一端がロッド軸受け42に、他端が四角ロッド41に取付けられていると共に、四角ロッド41を下方向に付勢するバネ43と、四角ロッド41に一体的に設けられた突起48と、可動壁11の内面に設けられていると共に突起48に接触して四角ロッド41の下方への抜け出しを制限するストッパ46と、柱2に設けられた受けレール47と、四角ロッド41の上部に取付けられていると共に地震時に受けレール47に係止されるラッチ44と、柱3に固設された突起45と、四角ロッド41の下部に設けられていると共に突起45に当接する当接部45aとを有している。
【0047】
復元手段40は、平常時においては、ラッチ44が受けレール47から外れて、当該可動壁11の柱2に対するロックを解除しているため、上部壁21の変位による可動壁11への影響をなくす一方、地震時においては、上部壁21が平常時における元の位置よりも壁面側とは逆側に変位している際には、上記同様に可動壁11の柱2に対するロックを解除しているため、上部壁21の変位による可動壁11への影響をなくし、上部壁21が元の位置よりも壁面側に変位すると、当接部45aが突起45から外れて四角ロッド41が下方に移動し、ラッチ44が受けレール47に係止されて、可動壁11を柱2にロックし、上部壁21が平常時における元の位置にもどる際には、当該上部壁21の壁面側とは逆側への変位に基づいて柱2にロックされた可動壁11に平常時における元の位置に向かう復元力を与えて当該可動壁11を元の位置に向かって変位させ、当該変位により可動壁11が元の位置に配される際には、当接部45aが突起45に摺接しながら、四角ロッド41が上方に向かって移動することで、可動壁11の柱2に対するロックを解除する。
【0048】
復元手段40には、復元手段40による可動壁11の柱2に対するロックを手動で強制的に解除するロック解除機構60aが連結されてもよい。ロック解除機構60aは、ロック解除機構60と同様に構成されているので、必要に応じて図に同符号を付してその詳細な説明を省略する。尚、ロック解除機構60aのリング52は、ケーブル51を介してラッチ44に連結されており、リング52を引っ張ることでラッチ44を受けレール47に対して上方に移動させて、復元手段40による可動壁11のロックを解除するようになっている。
【0049】
本壁構造によれば、復元手段40により、上部壁21と共に変位している可動壁11に平常時における元の位置に向かう復元力を確実に付与することができ、従って、残留変位が生じた場合であっても、免震構造物に外観を損なう程度の段差や隙間が生じることをなくし得、強風時における免震装置1の不適切な作動をなくすことができ、また、ラッチ機構を用いているため、免震装置近傍の狭い空間部にコンパクトに取付けることができる。点検時にも、ロック解除機構60aにより簡単且つ確実にラッチ機構のロックを解除できる。
【0050】
(第7の実施の形態)
図7及び図8において、本実施の形態の免震構造物の壁構造は、柱2と他の柱2との間に配設された上部壁21と、柱2と他の柱3との間に配設された下部壁22と、当該上部壁21及び下部壁22間に介装された可動壁11と、下部壁22に取付けられたデッキ3aと、デッキ3a上に取付けられていると共に可動壁11が直線移動自在に装着されている直線移動自在手段4と、デッキ3a上に夫々配された変形制御手段30及び復元手段40とを有している。
【0051】
本壁構造によれば、柱間隔が離れている場合でも、可動壁11を上部構造体又は下部構造体に確実に取付けることができる。
【0052】
(第8の実施の形態)
図9に示す本実施の形態の免震構造物の壁構造においては、免震装置、柱2及び3、可動壁11は第1の実施の形態と同様に構成されており、可動壁11を下部壁22に回動自在に装着する回動自在手段としてのヒンジ12と、可動壁11の変形制御手段30とを有している。
【0053】
変形制御手段30は、可動壁11の内面に軸受け32を介して回動自在に取付けられた回動アーム31aと、回動アーム31aの下部に取付けられたラッチ34と、ラッチ34を係止するように柱3に固設された係止ボルト35と、ラッチ34が係止ボルト35に当接するように回動アーム31aを回動付勢すべく、一端が可動壁11の内面に、多端が回動アーム31aに夫々取付けられたバネ36と、回動アーム31aに装着されていると共に回動アーム31aの回動角を制限する過回転防止材37と、地震時に柱2に当接するように回動アーム31aの上部に取付けられた当接アーム33とを有している。過回転防止材37は、回動アーム31aがバネ36に回動付勢されて所定量回動して可動壁11の内面に当接するようになっている。
【0054】
変形制御手段30は、平常時においては、ラッチ34が係止ボルト35に掛かって、可動壁11を柱3に対してロックしているため、強風を受けても可動壁11は下部壁22に対して変位することはない一方、地震時においては、上部壁21が紙面左方向に変位すると、当接アーム33が柱2に当って回動アーム31aが回動し、ラッチ34が係止ボルト35から外れることで、可動壁11の柱3に対するロックを解除して、可動壁11の下部壁22に対する変位を可能な状態にし、上部壁21が平常時における元の位置にもどる際には、当接アーム33の柱2に対する当接が解除され、回動アーム31aがバネ36に回動付勢されて回動することで、ラッチ34が係止ボルト35の斜面部分に摺接しながら平常時における元の位置で当該係止ボルト35に係止されて、可動壁11を柱3に対してロックする。点検時には、リング52を引くことにより、ロックを解除することができる。
【0055】
本壁構造によれば、強風時に可動壁11の不適切な作動をなくすことができると共に地震時に免震装置の変形に好適に追従することができ、しかも、変形制御手段をコンパクトに配設することができ、また、点検時にも、ラッチ機構のロックを確実且つ簡単に解除することができる。
【0056】
(第9の実施の形態)
図10及び図11に示す本実施の形態の免震構造物の壁構造においては、免震装置、柱2及び3、可動壁11は、第1の実施の形態と同様に構成されており、可動壁11を下部壁22に回動自在に装着する回動自在手段としてのヒンジ12と、可動壁11の復元手段40とを有している。
【0057】
復元手段40は、可動壁11の内面に取付けられたロッド受けレール44bと、ロッド受けレール44bに上下方向に直線移動自在に取付けられた四角ロッド41と、四角ロッド41を下方向に付勢すべく、当該四角ロッド41に取付けられたバネ43と、四角ロッド41の上部に取付けられたラッチ44と、ラッチ44よりも免震装置に近接して配された直線移動自在な第2のラッチ44aと、柱2に設けられていると共に地震時にラッチ44及び44aに当接する受けレール47と、柱に固設された突起45と、平常時に突起45に当接するように四角ロッド41の下部に配された当接部45aと、ラッチ44aを上方に、当接部45aを下方に付勢するバネ(図示せず)を有していると共に、四角ロッド41、ラッチ44a及び当接部45aを夫々互いに連結するリンク機構50と、可動壁11の内面に取付けられていると共にラッチ44aを上下方向に案内する案内手段65とを有している。
【0058】
リンク機構50は、図11に示すように、一端でラッチ44aに軸62を介して回動自在に連結しているリンクアーム42aと、一端でリンクアーム42aの他端に軸62を介して回動自在に連結していると共に他端に当接部45aが一体的に設けられているリンクアーム42bとを有しており、リンクアーム42bは、その略中間部で四角ロッド41の下部に軸61を介して回動自在に連結されており、当該リンク機構50のバネは、リンクアーム42b及び四角ロッド41の連結部に配されている。リンク機構50によれば、可動壁11が回動する際にラッチ44aをスムーズに直線移動させることができる。
【0059】
案内手段65は、図11に示すように、ラッチ44aを挟持する一対の回転ローラ64と、回転ローラ64の夫々を回転自在に支持していると共に可動壁11の内面に固着された支持部材54とを有しており、回転ローラ64により地震時に直線移動するラッチ44aを上下方向に向かわせるようになっている。支持部材54は、ラッチ44aが微少揺動することができるように、ラッチ44aに対して隙間をもって配されている。案内手段65によれば、ラッチ44aを確実に上下方向に案内することができ、上部壁21の変位に基づいて生じる復元力を可動壁11に確実に付与することができる。
【0060】
復元手段40は、平常時においては、ラッチ44が受けレール47から外れて、可動壁11の柱2に対するロックを解除しているため、可動壁11が上部壁21の変位に影響を受けない状態にする一方、地震時においては、上部壁21が平常時における位置より紙面右方向に変位している時も上記同様に、可動壁11が上部壁21の変位に影響を受けない状態にし、上部壁21が紙面左方向に変位すると、受けレール47がラッチ44に当ることで、紙面左方向への変位に関して、可動壁11を受けレール47、ラッチ44等を介して上部壁21にロックするため、可動壁11が下部壁22に対して回動し、また、当該回動と共に当接部45aが突起45から離反し、図示しないバネにより付勢されて当接部45aが四角ロッド41に対して下方に、ラッチ44aが案内手段65に案内されながら受けレール47に対して上方に移動し、ラッチ44aが受けレール47に当ることで、紙面右方向に関して、可動壁11を受けレール47、ラッチ44aを介して上部壁21にロックするため、上部壁21が平常時における元の位置に向かって紙面右方向に変位する際に、可動壁11が、上部壁21が紙面左方向に変位する際の可動壁11の回動方向とは逆の方向に回動し、更に、当該回動と共に当接部45aが突起45に接近し、当接して四角ロッド41に対して上方に移動し、当該移動と共に当接部45aにリンク機構50を介して連結されたラッチ44aが受けレール47に対して下方に移動し、可動壁11が紙面右方向に移動して平常時における元の位置に配される時又はその前に、ラッチ44aが受けレール47から外れて、可動壁11の上部壁21に対するロックを解除するため、可動壁11が上部壁21の変位に影響を受けない状態にする。復元手段40は、上述のようにして、上部壁21が元の位置にもどる際には、可動壁11に復元力を作用させる。点検時には、図示しない上述同様のロック解除機構により、ロックを手動で強制的に解除できる。
【0061】
本壁構造によれば、復元手段は、ラッチ機構を用いているため、免震装置近傍の狭い空間部にコンパクトに取付けることができる。
【0062】
尚、案内手段65は、上記構成に代えて、ラッチ44aを摺動自在に支持していると共に可動壁11の内面に固着された支持部材を有していてもよい。また、リンク機構50のリンクアーム42aは、その一端でラッチ44aと一体的に形成されていてもよい。
【0063】
(第10の実施の形態)
図12及び図13に示す本実施の形態の免震構造物の壁構造においては、免震装置1、柱2及び3、可動壁11は第1の実施の形態と同様に構成されており、可動壁11を柱3に回動及び直線移動自在に装着する回動及び直線移動自在手段70と、可動壁11の変形制御手段30とを有している。
【0064】
回動及び直線移動自在手段70は、図13に示すように、柱3に固定されていると共に可動壁11が水平方向に直線移動自在となるように、当該可動壁11を案内する案内部材71と、案内部材71に水平方向に直線移動自在に取付けられているフレーム72と、可動壁11の内面に取付けられていると共にフレーム72の壁面側における一端に軸75を介して回動自在に連結されたフレーム73と、フレーム72に一体的に形成されていると共に、フレーム73の壁面側とは逆側に向かう所定量以上の回動を禁止するストッパ74とを有している。
【0065】
変形制御手段30は、第5の実施の形態と同様に構成された回転軸材31、当接アーム33、ラッチ34、係止ボルト35、ねじりバネ36及び過回転防止材37と、柱3に固設された第2の係止ボルト35aと、可動壁11に取付けられていると共に第2の係止ボルト35aに係止されて可動壁11の回動を禁止する第2のラッチ34aとを有している。
【0066】
変形制御手段30は、平常時においては、ラッチ34が係止ボルト35に、第2のラッチ34aは第2の係止ボルト35aに掛かって、可動壁11を下部壁22にロックしているため、強風を受けても可動壁11は上部壁21の変位に影響を受けない一方、地震時においては、上部壁21が紙面左方向に変位すると、当接アーム33が柱2に当って回転軸材31を回転させてラッチ34を係止ボルト35から外して、可動壁11の下部壁22に対する直線移動を可能な状態にし、さらに可動壁11が、上部壁21と共に紙面左方向へ変位すると、第2のラッチ34aと第2の係止ボルト35aが外れ、可動壁11の下部壁22に対する回動を可能な状態にし、上部壁21が平常時における元の位置にもどる際には、ラッチ34が係止ボルト35に、第2のラッチ34aが第2の係止ボルト35aに夫々摺接しながら元の位置で係止されて、可動壁11を平常時における元の位置にもどす。点検時には、図示しない上述同様のロック解除機構により、ロックを手動で強制的に解除できる。
【0067】
本壁構造によれば、強風時にも可動壁11に変位が生じない一方、地震時における可動壁11の変位を妨げることもなく、また、変形制御手段30がラッチ機構を用いているため、免震装置近傍の狭い空間部にコンパクトに取付けることができ、更に、点検時にも、確実にラッチ機構のロックを解除できる。
【0068】
(第11の実施の形態)
図14に示す本実施の形態の免震構造物の壁構造においては、免震装置、柱2及び3、可動壁11は第1の実施の形態と同様に、復元手段40は第9の実施の形態と同様に、回動及び直線移動自在手段は第10の実施の形態と同様に構成されている。尚、本壁構造における復元手段40のバネ43は、一端が可動壁11に、他端が四角ロッド41に取付けられている。
【0069】
復元手段40は、平常時においては、ラッチ44が受けレール47から外れて、可動壁11は上部壁21の変位に影響を受けない一方、地震時においては、上部壁21が、平常時における元の位置よりも紙面右方向に変位している時も上記同様に可動壁11が上部壁21の変位に影響を受けることはなく、上部壁21が紙面左方向に変位すると、当接部45aが突起45から離れてラッチ44と第2のラッチ44aとが受けレール47に係止され、上部壁21が平常時の位置にもどる際には、上部壁21の紙面右方向への変位により受けレール47、ラッチ44aを介して可動壁11に復元力を与えて、可動壁11を平常時における元の位置にもどす。尚、復元手段40は、本例では、可動壁11と柱3とを連結して可動壁11に補助的な復元力を与えるべく、可動壁11と柱3とを連結したドアクローザー49を具備してもよく、また、これに代えて、渦巻きバネ等を具備してもよい。点検時には、図示しない上述同様のロック解除機構により、ロックを手動で強制的に解除できる。
【0070】
本壁構造によれば、復元手段40は、ラッチ機構を用いているため、免震装置近傍の狭い空間部にコンパクトに取付けることができる。点検時にも、確実にラッチ機構のロックを解除できる。
【0071】
なお、本発明の免震構造物の壁構造は上記の実施の形態に何等限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良ならびに設計の変更を行っても良い。例えば、変形制御手段や復元手段は、他のリンク機構や電気的な制御手段を用いても良く、変形制御手段や復元手段には、磁石又はアクチュエーター等を併用しても良く、また、建物各部に取付けられた直線移動自在手段が、個々に異なる変位を生じた場合にも、可動壁と直線移動自在手段フレームの接合部の回転変形角を吸収しうる弾性的な取付手段を用いても良い。
【0072】
【発明の効果】
本発明によれば、残留変位が生じた場合であっても、建物等の構造物に外観を損なう程度の段差や隙間が生じることをなくし得、強風時における免震装置の不適切な作動をなくすことのできる免震構造物の壁構造を提供し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の免震構造物の壁構造の一例を示す縦断面図である。
【図2】本発明の免震構造物の壁構造の他の一例を示す縦断面図である。
【図3】本発明の免震構造物の壁構造のさらに他の一例を示す縦断面図である。
【図4】本発明の免震構造物の壁構造のさらに他の一例を示す縦断面図である。
【図5】免震構造物の壁構造の変形制御手段の一例を示す縦断面図であり、(a)は平常時の状態(b)は地震時の状態を示す。
【図6】免震構造物の壁構造の復元手段の一例を示す縦断面図であり、(a)は平常時の状態(b)は地震時の状態を示す。
【図7】免震構造物の壁構造の斜視図であり、柱の間に装置を取付けた場合を示す。
【図8】図7に示す壁構造の一部拡大平面説明図である。
【図9】免震構造物の壁構造の変形制御手段の他の一例を示す縦断面図であり、(a)は平常時の状態(b)は地震時の状態を示す。
【図10】免震構造物の壁構造の復元手段の他の一例を示す縦断面図であり、(a)は平常時の状態(b)は地震時の状態を示す。
【図11】図10に示す例の一部拡大説明図である。
【図12】免震構造物の壁構造の変形制御手段のさらに他の一例を示す縦断面図であり、(a)は平常時の状態(b)は地震時の状態を示す。
【図13】図12に示す壁構造の一部拡大説明図である。
【図14】免震構造物の壁構造の復元手段のさらに他の一例を示す縦断面図であり、(a)は平常時の状態(b)は地震時の状態を示す。
【符号の説明】
1 免震装置
2、3 柱
4 直線移動自在手段
5 外面
6 張出し部
7 空間部
11 可動壁
12 ヒンジ
21 上部壁
22 下部壁
30 変形制御手段
40 復元手段
70 回動及び直線移動自在手段
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a structure for connecting columns and walls in an intermediate floor seismic isolation of a structure.
[0002]
[Prior art]
As a wall structure of this type of seismic isolation structure, a space portion of the layer height between the upper wall and the lower wall where the seismic isolation device is provided is attached to the structure via linear movable means. It has been proposed that it is closed by a movable wall so as not to disturb the deformation of the seismic isolation device.
[0003]
[Patent Document 1]
JP 2002-276040 A
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the wall structure of such a seismic isolation structure, when a residual displacement occurs in the seismic isolation device after the earthquake, a step is generated at the boundary between the movable wall, the upper wall, and the lower wall, and the appearance is impaired. Further, there is a possibility that a gap is generated at the corners of the building where the movable walls contact each other due to the residual displacement, thereby deteriorating the appearance and invading rainwater. In addition, since the movable wall is restored to its original position by a spring, displacement may occur during strong winds and improper operation may occur.On the other hand, a space is required to install the spring in a narrow space near the seismic isolation device. It ’s hard.
[0005]
The present invention has been made in view of the above-described points, and the object of the present invention is that even if residual displacement occurs, a level difference or gap is generated in a structure such as a building that impairs the appearance. An object of the present invention is to provide a wall structure of a seismic isolation structure that can eliminate the inappropriate operation of the seismic isolation device in a strong wind.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The wall structure of the seismic isolation structure according to the first aspect of the present invention includes an upper structure having at least one upper wall, an upper structure having a seismic isolation device interposed therebetween, and at least one lower part The lower structure having a wall and the upper structure and the lower structure are arranged between the upper structure and the lower structure, and either one of the upper structure and the lower structure is linearly movable, pivotable, or pivotable and linearly movable. Provided on the lower wall of the upper wall of the other one of the upper structure and the lower structure, or the upper edge of the lower wall, and a movable wall that can be moved linearly, rotated, or rotated and moved linearly via the means. And a projecting portion protruding outward from the outer surface of the movable wall, and a space provided between a portion of the inner surface of the movable wall adjacent to the projecting portion and the upper structure or the lower structure.
[0007]
According to the wall structure of the seismic isolation structure of the first aspect, the movable wall and the upper structure or the lower structure are brought into contact with each other due to residual displacement due to the above-described space portion. It is possible to eliminate the occurrence of a step at the boundary with the wall, and due to residual displacement, the upper wall or the lower wall and the movable wall come into contact with each other, and a gap is generated at the corner of the building where the movable walls contact each other. It is possible to prevent the appearance from being damaged and to prevent the intrusion of rainwater from the gap, and because it has the above-mentioned overhanging portion, it is a case where a residual displacement occurs in the seismic isolation device after the earthquake. However, the steps and gaps can be visually relaxed to such an extent that the appearance of the structure is not impaired. In addition, you may provide a drainer in the lower surface of an overhang | projection part, and if a bulge part is attached to the circumference | surroundings of a building in strip | belt shape, it can be set as the cornice which protects a wall surface and also plays the role of a decoration.
[0008]
The wall structure of the seismic isolation structure according to the second aspect of the present invention includes an upper structure having at least one upper wall, an upper structure disposed with a seismic isolation device in between, and at least one lower part The lower structure having a wall and the upper structure and the lower structure are arranged between the upper structure and the lower structure, and either one of the upper structure and the lower structure is linearly movable, pivotable, or pivotable and linearly movable. A movable wall that is linearly movable, pivotable, or pivotable and linearly movable via the means, and an upper wall that is provided on the movable wall and that is one of the upper structure and the lower structure. An overhanging portion that protrudes outward from the outer surface at the lower end or the upper end of the lower wall, and a portion of the inner surface of the movable wall and the upper portion that are close to the lower end of the upper wall of the other of the upper structure and the lower structure or the upper end of the lower wall Between structure or substructure And a provided space portion.
[0009]
According to the wall structure of the seismic isolation structure of the second aspect, since it has the above configuration, the same effect as the effect of the wall structure of the seismic isolation structure of the first aspect is obtained, and the upper wall and the lower part are obtained. Since it is only necessary to install the movable wall provided with the overhanging portion in advance without the need for providing the overhanging portion on the wall, it is possible to save the production.
[0010]
The wall structure of the seismic isolation structure according to the third aspect of the present invention includes an upper structure having at least one upper wall, an upper structure with a seismic isolation device interposed therebetween, and at least one lower part A lower structure having a wall, a slit provided between the upper wall and the lower wall so as to separate the upper wall and the lower wall, and a wall surface of either the lower end of the upper wall or the upper end of the lower wall. And an overhanging portion that protrudes outward from the other wall surface.
[0011]
According to the wall structure of the seismic isolation structure of the third aspect, the structure has the steps and gaps that may occur at the boundary between the upper wall and the lower wall where no movable wall is provided due to residual displacement. It is possible to maintain a good appearance at the boundary portion by visually relieving to the extent that the appearance is not impaired.
[0012]
The wall structure of the seismic isolation structure according to the fourth aspect of the present invention includes an upper structure having at least one upper wall, and at least one lower part disposed between the upper structure and a seismic isolation device. The lower structure having a wall and the upper structure and the lower structure are arranged between the upper structure and the lower structure, and either one of the upper structure and the lower structure is linearly movable, pivotable, or pivotable and linearly movable. A movable wall provided linearly movable, pivotable or pivotable and linearly movable via the means, and the movable wall is locked to the lower structure or the upper structure and the upper structure relative to the movable wall or the lower structure Deformation control means for releasing the lock according to the displacement of the body.
[0013]
According to the wall structure of the seismic isolation structure of the fourth aspect, the deformation control means locks the movable wall to the lower structure or the upper structure. It is possible to eliminate steps and gaps that impair the appearance of the structure, eliminate inappropriate operation of the seismic isolation device during strong winds, and in the event of an earthquake, the deformation control means releases the lock. Therefore, it is possible to reliably follow the deformation of the wall structure seismic isolation device.
[0014]
The wall structure of the seismic isolation structure according to the fifth aspect of the present invention is the wall structure of the seismic isolation structure according to the fourth aspect, wherein the deformation control means has a latch mechanism.
[0015]
According to the wall structure of the seismic isolation structure of the fifth aspect, since it has the above configuration, the deformation control means can be configured in a small size and installed in a narrow space such as the vicinity of the seismic isolation device.
[0016]
The wall structure of the seismic isolation structure according to the sixth aspect of the present invention is the wall structure of the seismic isolation structure according to the fourth or fifth aspect, wherein the lock release mechanism for releasing the lock by the deformation control means is provided as the deformation control means. Separately.
[0017]
According to the wall structure of the seismic isolation structure of the sixth aspect, since it has the above-described configuration, the lock by the deformation control means can be easily released by the above-described lock release mechanism when the seismic isolation structure is inspected.
[0018]
The wall structure of the seismic isolation structure according to the seventh aspect of the present invention includes an upper structure having at least one upper wall, an upper structure disposed with a seismic isolation device therebetween, and at least one lower part The lower structure having a wall and the upper structure and the lower structure are arranged between the upper structure and the lower structure, and either one of the upper structure and the lower structure is linearly movable, pivotable, or pivotable and linearly movable. When the movable wall is provided so as to be linearly movable, pivotable, or pivotable and linearly movable via the means, and when the upper structure is displaced toward the wall surface, the movable wall is locked to the upper structure. And a restoring means for releasing the lock when the upper structure is displaced to the side opposite to the wall surface side.
[0019]
According to the wall structure of the seismic isolation structure of the seventh aspect, the restoring means can reliably apply the restoring force toward the original position to the movable wall displaced at the time of the earthquake, and thus residual displacement has occurred. Even in such a case, it is possible to eliminate the occurrence of steps and gaps that impair the appearance of structures such as buildings, and it is possible to eliminate inappropriate operation of the seismic isolation device during strong winds.
[0020]
The wall structure of the seismic isolation structure according to the eighth aspect of the present invention is the wall structure of the base isolation structure according to the seventh aspect, wherein the restoring means has a latch mechanism.
[0021]
According to the wall structure of the seismic isolation structure of the eighth aspect, since it has the above configuration, the restoring means can be configured in a small size and installed in a narrow space such as the vicinity of the seismic isolation device.
[0022]
The wall structure of the seismic isolation structure according to the ninth aspect of the present invention is the wall structure of the seismic isolation structure according to the seventh or eighth aspect. Have separate.
[0023]
According to the wall structure of the seismic isolation structure of the ninth aspect of the present invention, since it has the above configuration, the lock by the restoring means can be easily released by the above-described unlocking mechanism when inspecting the seismic isolation structure. it can.
[0024]
Next, examples of embodiments of the present invention will be described in more detail based on preferred examples shown in the drawings. The present invention is not limited to these examples.
[0025]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(First embodiment)
In FIG. 1, the wall structure of the seismic isolation structure is arranged with an upper structure having an upper wall 21 and a column 2 and a seismic isolation device (base isolation support) 1 made of laminated rubber on the upper structure. And the lower structure having the lower wall 22 and the pillar 3 and the upper wall 21 and the lower wall 22 are arranged between the upper wall 21 and the lower wall 22. A movable wall 11 provided at the lower end of the upper wall 21 and protruding to the outside of the outer surface 5 of the movable wall 11, a portion of the inner surface of the movable wall 11 adjacent to the protruding portion 6, and the column 2. And a space portion 7 provided therebetween.
[0026]
An upper wall 21 is attached to the rectangular pillar 2, and a lower wall 22 is attached to the rectangular pillar 3. The seismic isolation device 1 is arranged at the center of the columns 2 and 3 and supports the column 2 so as to be movable in the horizontal direction with respect to the column 3. A movable wall 11 covering the outer periphery of the seismic isolation device 1 is disposed.
[0027]
The linear movable means 4 is fixed to the L-shaped frame 4a attached to the inner surface of the movable wall 11 and the pillar 3, and the frame 4a is on the wall surface side (left side of the paper surface) and on the side opposite to the wall surface side ( And a guide member 4b for guiding the frame 4a so as to move linearly to the right side of the drawing.
[0028]
On the lower surface of the overhanging portion 6, a drainer 8 is provided, and a gasket 9 made of neoprene rubber or the like for preventing rainwater from entering is attached.
[0029]
According to the above wall structure, since the overhanging portion 6 exists at the lower end of the upper wall 21, even if a residual displacement occurs in the seismic isolation device 1 after the earthquake, the movable wall 11 and the upper wall 21 The level difference caused by the mutual displacement can be visually relieved to such an extent that the appearance of the seismic isolation structure is not impaired, and there is a space between the portion of the inner surface of the movable wall 11 adjacent to the overhanging portion 6 and the column 2. Since the portion 7 is provided, the movable wall 11 can be prevented from coming into contact with the column 2 due to the residual displacement, and a step can be eliminated from the boundary portion 11b between the movable wall 11 and the lower wall 22, and the residual displacement can be eliminated. Therefore, it is possible to prevent a gap from occurring in the corner portion 11a (see FIGS. 7 and 8) of the building where the movable walls 11 are in contact with each other, thereby preventing the appearance from being damaged and preventing rainwater from entering from the gap. In addition, if the overhang | projection part 6 is attached to the circumference | surroundings of a building in strip shape, it can be set as the cornice which protects a wall surface and also plays the role of a decoration.
[0030]
The corner portion 11a is provided with a gasket 9 having fire resistance and water tightness. Moreover, in order to provide fireproof performance, a fireproof material is provided inside the movable wall 11 or around the seismic isolation device 1. This fire-resistant material is composed of a fire-resistant material such as rock wool, ceramic fiber blanket, glass cloth, and fire-resistant nonwoven fabric having flexibility, and other suitable combinations. The surface of the movable wall 11 can be made of a rigid material or a water resistant material. As a result, the wall structure of the seismic isolation structure is provided with a dustproof effect, a waterproof effect, and a fireproof performance.
[0031]
(Second Embodiment)
In the wall structure of the seismic isolation structure of the present embodiment shown in FIG. 2, the seismic isolation device 1 and the pillars 2 and 3 are configured in the same manner as in the first embodiment.
[0032]
The wall structure shown in FIG. 2 is arranged between the upper wall 21 and the lower wall 22, and the movable wall 11 provided on the column 2 via the linearly movable means 4 so as to be linearly movable, and the lower wall 22. A protruding portion 6 that protrudes outward from the outer surface 5 of the movable wall 11, and a space portion that is provided between a portion of the inner surface of the movable wall 11 adjacent to the protruding portion 6 and the column 3. 7, and gaskets 9 are attached to the upper surface of the overhang portion 6 and the lower surface of the upper wall 21 to prevent rainwater from entering. The other configuration of the wall structure is the same as the configuration of the first embodiment, and will be omitted below.
[0033]
According to the above wall structure, since the overhang portion 6 is provided at the upper end of the lower wall 22, even when a residual displacement occurs in the seismic isolation device 1 after the earthquake, the movable wall 11 and the lower wall The level difference caused by the mutual displacement of 22 can be visually reduced so as not to impair the appearance of the seismic isolation structure, and between the column 3 and the portion of the inner surface of the movable wall 11 close to the overhanging portion 6. Has a space portion 7, the movable wall 11 does not come into contact with the pillar 3 due to residual displacement, and a step is not generated at the boundary between the movable wall 11 and the upper wall 21. It is possible to prevent a gap from occurring in the corner portion 11a (see FIGS. 7 and 8) of the building where the movable walls 11 abut against each other due to the displacement, thereby preventing the appearance from being impaired and preventing rainwater from entering from the gap.
[0034]
(Third embodiment)
In the wall structure of the seismic isolation structure of the present embodiment shown in FIG. 3, the seismic isolation device 1, the pillars 2 and 3, and the linearly movable means 4 are configured in the same manner as in the first embodiment.
[0035]
The wall structure shown in FIG. 3 is arranged between an upper wall 21 and a lower wall 22, and is attached to a column 3 through a linearly movable means 4 so as to be linearly movable, and a movable wall 11. And is provided between the column 2 and the overhanging portion 6 that protrudes outward from the outer surface 5 at the upper end of the lower wall 22, and the portion of the inner surface of the movable wall 11 adjacent to the lower end of the upper wall 21. It has a space portion 7, a drainer 8 provided on the lower surface of the overhang portion 6, and a gasket 9 attached to the upper end of the overhang portion 6 for preventing rainwater from entering.
[0036]
According to the present wall structure, it is possible to eliminate the troubles in the appearance and shape of the seismic isolation structure due to the residual displacement as described above, and without the need to provide the protruding portion 6 on the lower wall 22 and the upper wall 21 in advance. Since it is only necessary to install the movable wall 11 provided with the overhanging portion 6, it is possible to save the production.
[0037]
(Fourth embodiment)
The wall structure of the seismic isolation structure of the present embodiment shown in FIG. 4 includes a slit 9a provided between the upper wall 21 and the lower wall 22 so as to separate the upper wall 21 and the lower wall 22, and an upper wall. An overhanging portion 6 that is provided on the wall surface at the lower end of 21 and protrudes outward from the wall surface of the lower wall 22 is provided. The slit 9 a is closed with a gasket 9.
[0038]
According to the present wall structure, steps and gaps that may occur at the boundary between the upper wall 21 and the lower wall 22 where the movable wall 11 is not provided due to residual displacement are visually reduced so as not to impair the appearance of the structure. The good appearance at the boundary portion can be maintained.
[0039]
(Fifth embodiment)
In FIG. 5, the wall structure is the same as in FIG.
[0040]
The wall structure shown in FIG. 5 has the deformation control means 30 of the movable wall 11 interposed between the upper wall 21 and the lower wall 22, and the movable wall 11 is a linearly movable means 4 (see FIG. 5). 1)). The deformation control means 30 includes a rotary shaft 31 attached to the inner surface of the movable wall 11 via a bearing 32 so as to freely rotate the shaft, a latch 34 attached to a lower portion of the rotary shaft 31, and One end is on the movable wall 11 and the other end is the rotating shaft 31 so that the rotating shaft 31 is rotationally biased so that the latch 34 abuts against the locking bolt 35. The torsion coil spring 36 attached to the rotary shaft member 31, the over-rotation preventing member 37 that is attached to the rotary shaft member 31 and restricts the rotation angle of the rotary shaft member 31, and the upper portion of the rotary shaft member 31 are placed against the column 2 during an earthquake. And an abutment arm 33 attached so as to be in contact therewith. The over-rotation preventing member 37 comes into contact with the inner surface of the movable wall 11 when the rotation shaft member 31 is rotated by a torsion coil spring 36 and rotated by a predetermined amount.
[0041]
In the deformation control means 30, in a normal state, the latch 34 is engaged with the locking bolt 35 and the movable wall 11 is locked to the column 3. On the other hand, during the earthquake, when the upper wall 21 is displaced leftward in the drawing, the abutment arm 33 hits the column 2 to rotate the rotating shaft 31, and the latch 34 is moved from the locking bolt 35. When the movable wall 11 is unlocked to release the lock on the column 3 so that the movable wall 11 can be displaced with respect to the lower wall 22, and the upper wall 21 returns to its original position in a normal state, a rotating shaft member is used. 31 is urged and rotated by the torsion coil spring 36, and the latch 34 is locked to the locking bolt 35 at the original position while being in sliding contact with the inclined surface portion of the locking bolt 35. Lock it.
[0042]
The deformation control means 30 may be connected to a lock release mechanism 60 that manually and manually releases the lock by the deformation control means 30. The unlocking mechanism 60 has a ring 52 disposed on a holding ring 53 fixed to the inner surface of the movable wall 11, and a cable 51 that connects the ring 52 and the tip of the contact arm 33. is doing.
[0043]
According to the unlocking mechanism 60, for example, when inspecting the seismic isolation structure, the abutment arm 33 is rotated via the cable 51 that is tensioned by pulling the ring 52, and the latch 34 is removed from the locking bolt 35. Thus, the movable wall 11 can be easily unlocked. Here, since the ring 52 is disposed on the holding ring 53, it can be easily pulled out by opening the gasket 9.
[0044]
According to the present wall structure, since the deformation control means 30 locks the movable wall 11 to the pillar 3 of the lower structure, even if residual displacement occurs, the appearance of the seismic isolation structure such as a building is damaged. It is possible to eliminate the occurrence of a level difference or gap, and it is possible to eliminate inappropriate operation of the seismic isolation device 1 in strong winds, and in the event of an earthquake, the deformation control means 30 releases the lock, It is possible to follow the deformation of the structure with respect to the seismic isolation device 1. Further, since the deformation control means 30 uses the latch mechanism (hook mechanism) configured as described above, the deformation control means 30 can be compactly attached to a narrow space near the seismic isolation device. . Further, the lock can be easily and reliably released by the lock release mechanism 60 even during inspection.
[0045]
(Sixth embodiment)
In FIG. 6, the wall structure is the same as in FIG.
[0046]
The wall structure shown in FIG. 6 has a restoring means 40 for the movable wall 11 interposed between the upper wall 21 and the lower wall 22. The movable wall 11 is attached to the column 3 of the lower structure by the linearly movable means 4. The restoring means 40 includes a square rod 41 attached to the inner surface of the movable wall 11 via a rod bearing 42 so as to be movable up and down, one end attached to the rod bearing 42 and the other end attached to the square rod 41, and a square. A spring 43 for urging the rod 41 downward, a protrusion 48 provided integrally with the square rod 41, and provided on the inner surface of the movable wall 11 and in contact with the protrusion 48, and below the square rod 41. Fixed to the pillar 3, a stopper 46 for restricting the slipping out of the rail, a receiving rail 47 provided on the pillar 2, a latch 44 attached to the upper part of the square rod 41 and locked to the receiving rail 47 in the event of an earthquake And a contact portion 45 a provided at a lower portion of the square rod 41 and contacting the protrusion 45.
[0047]
In the normal state, the restoring means 40 removes the influence of the displacement of the upper wall 21 on the movable wall 11 because the latch 44 is disengaged from the receiving rail 47 and unlocks the column 2 of the movable wall 11. On the other hand, in the event of an earthquake, when the upper wall 21 is displaced from the original position in the normal state to the side opposite to the wall surface side, the lock on the column 2 of the movable wall 11 is released as described above. Therefore, if the displacement of the upper wall 21 eliminates the influence on the movable wall 11 and the upper wall 21 is displaced to the wall surface side from the original position, the contact portion 45a is disengaged from the projection 45 and the square rod 41 moves downward. When the latch 44 is locked to the receiving rail 47 to lock the movable wall 11 to the column 2 and the upper wall 21 returns to the original position in the normal state, the side opposite to the wall surface side of the upper wall 21 is obtained. Based on the displacement to When the movable wall 11 is given a restoring force toward the original position in a normal state to displace the movable wall 11 toward the original position, and when the movable wall 11 is arranged at the original position by the displacement. The square rod 41 moves upward while the contact portion 45a is in sliding contact with the protrusion 45, so that the lock of the movable wall 11 with respect to the column 2 is released.
[0048]
The restoring means 40 may be coupled with an unlocking mechanism 60a for manually and manually releasing the locking of the movable wall 11 with respect to the column 2 by the restoring means 40. Since the lock release mechanism 60a is configured in the same manner as the lock release mechanism 60, the same reference numerals are given to the drawings as necessary, and detailed description thereof is omitted. The ring 52 of the unlocking mechanism 60a is connected to the latch 44 via the cable 51. By pulling the ring 52, the latch 44 is moved upward with respect to the rail 47, and is movable by the restoring means 40. The wall 11 is unlocked.
[0049]
According to the present wall structure, the restoring means 40 can reliably apply the restoring force toward the original position in the normal state to the movable wall 11 that is displaced together with the upper wall 21, and thus a residual displacement has occurred. Even in such a case, it is possible to eliminate steps and gaps that would impair the appearance of the seismic isolation structure, to eliminate inappropriate operation of the seismic isolation device 1 in strong winds, and to use a latch mechanism. Therefore, it can be compactly installed in a narrow space near the seismic isolation device. Even during inspection, the lock release mechanism 60a can easily and reliably unlock the latch mechanism.
[0050]
(Seventh embodiment)
7 and 8, the wall structure of the seismic isolation structure according to the present embodiment includes an upper wall 21 disposed between the pillar 2 and the other pillar 2, and the pillar 2 and the other pillar 3. The lower wall 22 disposed between the upper wall 21 and the movable wall 11 interposed between the lower wall 22, the deck 3a attached to the lower wall 22, and the deck 3a attached to the deck 3a. It has linear movable means 4 on which the movable wall 11 is mounted so as to be linearly movable, and deformation control means 30 and restoring means 40 respectively disposed on the deck 3a.
[0051]
According to the present wall structure, the movable wall 11 can be reliably attached to the upper structure or the lower structure even when the column spacing is separated.
[0052]
(Eighth embodiment)
In the wall structure of the seismic isolation structure of the present embodiment shown in FIG. 9, the seismic isolation device, the pillars 2 and 3, and the movable wall 11 are configured in the same manner as in the first embodiment. It has a hinge 12 as a rotatable means that is rotatably attached to the lower wall 22, and a deformation control means 30 for the movable wall 11.
[0053]
The deformation control means 30 engages the latch 34 with a pivot arm 31a pivotably attached to the inner surface of the movable wall 11 via a bearing 32, a latch 34 attached to the lower portion of the pivot arm 31a. Thus, one end is on the inner surface of the movable wall 11 and the other end is on the inner surface of the movable wall 11 so as to turn and urge the turning arm 31a so that the latch 34 is in contact with the locking bolt 35. A spring 36 attached to each of the rotating arms 31a, an over-rotation preventing member 37 that is attached to the rotating arm 31a and restricts the rotating angle of the rotating arm 31a, and contacts the column 2 at the time of an earthquake. And a contact arm 33 attached to the upper portion of the rotating arm 31a. The over-rotation preventing member 37 is configured to come into contact with the inner surface of the movable wall 11 by rotating the rotation arm 31a by a spring 36 and rotating a predetermined amount.
[0054]
In the normal state, the deformation control means 30 has the latch 34 hooked on the locking bolt 35 and locks the movable wall 11 with respect to the column 3. On the other hand, in the event of an earthquake, when the upper wall 21 is displaced leftward in the drawing, the abutment arm 33 hits the column 2 and the pivot arm 31a pivots, and the latch 34 engages with the locking bolt. When the movable wall 11 is released from the lock 35 and the movable wall 11 is unlocked, the movable wall 11 can be displaced with respect to the lower wall 22. When the upper wall 21 returns to the original position in the normal state, The abutment of the abutment arm 33 with respect to the column 2 is released, and the rotation arm 31a is urged by the spring 36 to rotate, so that the latch 34 is in sliding contact with the inclined portion of the locking bolt 35 in a normal state. The person in charge at the original position in Locked to the bolt 35 to lock the movable wall 11 relative to the pillar 3. At the time of inspection, the lock can be released by pulling the ring 52.
[0055]
According to the present wall structure, the improper operation of the movable wall 11 can be eliminated at the time of strong wind, the deformation of the seismic isolation device can be suitably followed at the time of an earthquake, and the deformation control means is arranged in a compact manner. In addition, the lock of the latch mechanism can be reliably and easily released at the time of inspection.
[0056]
(Ninth embodiment)
In the wall structure of the seismic isolation structure of the present embodiment shown in FIGS. 10 and 11, the seismic isolation device, the pillars 2 and 3, and the movable wall 11 are configured in the same manner as in the first embodiment. It has a hinge 12 as a rotatable means for rotatably attaching the movable wall 11 to the lower wall 22, and a restoring means 40 for the movable wall 11.
[0057]
The restoring means 40 includes a rod receiving rail 44b attached to the inner surface of the movable wall 11, a square rod 41 attached to the rod receiving rail 44b so as to be linearly movable in the vertical direction, and urges the square rod 41 downward. Therefore, a spring 43 attached to the square rod 41, a latch 44 attached to the upper portion of the square rod 41, and a second linearly movable latch 44a disposed closer to the seismic isolation device than the latch 44. And a receiving rail 47 which is provided on the pillar 2 and abuts against the latches 44 and 44a in the event of an earthquake, a protrusion 45 fixed to the pillar, and a lower part of the square rod 41 so as to abut against the protrusion 45 in a normal state. And a spring (not shown) that biases the contact portion 45a upward and the contact portion 45a downward, as well as the square rod 41, the latch 44a and the contact portion. 5a a link mechanism 50 which respectively connects together, and a guide means 65 for guiding the latch 44a in the vertical direction together is attached to the inner surface of the movable wall 11.
[0058]
As shown in FIG. 11, the link mechanism 50 has a link arm 42a that is rotatably connected to a latch 44a via a shaft 62 at one end, and a link arm 42a that rotates to the other end of the link arm 42a via a shaft 62 at one end. A link arm 42b that is movably connected and has an abutting portion 45a integrally provided at the other end thereof, and the link arm 42b is disposed at a lower portion of the square rod 41 at a substantially intermediate portion thereof. The spring of the link mechanism 50 is arranged at a connecting portion between the link arm 42 b and the square rod 41. According to the link mechanism 50, the latch 44a can be smoothly linearly moved when the movable wall 11 rotates.
[0059]
As shown in FIG. 11, the guide means 65 supports a pair of rotating rollers 64 that sandwich the latch 44 a, and a support member 54 that rotatably supports each of the rotating rollers 64 and is fixed to the inner surface of the movable wall 11. The latch 44a that moves linearly during an earthquake by the rotating roller 64 is directed vertically. The support member 54 is disposed with a gap with respect to the latch 44a so that the latch 44a can slightly swing. According to the guide means 65, the latch 44 a can be reliably guided in the vertical direction, and the restoring force generated based on the displacement of the upper wall 21 can be reliably applied to the movable wall 11.
[0060]
In the normal state, the restoring means 40 is in a state in which the movable wall 11 is not affected by the displacement of the upper wall 21 because the latch 44 is detached from the receiving rail 47 and the lock of the movable wall 11 with respect to the column 2 is released. On the other hand, in the event of an earthquake, when the upper wall 21 is displaced in the right direction of the page from the position in the normal state, the movable wall 11 is not affected by the displacement of the upper wall 21 in the same manner as described above. When the wall 21 is displaced to the left in the drawing, the receiving rail 47 hits the latch 44, so that the movable wall 11 is locked to the upper wall 21 via the receiving rail 47, the latch 44, etc. with respect to the displacement in the left direction on the drawing. The movable wall 11 rotates with respect to the lower wall 22, and the abutting portion 45 a moves away from the projection 45 with the rotation, and is urged by a spring (not shown) so that the abutting portion 45 a is moved with respect to the square rod 41. The On the other hand, the latch 44a moves upward with respect to the receiving rail 47 while being guided by the guide means 65, and the latch 44a hits the receiving rail 47, whereby the movable wall 11 is received by the receiving rail 47 and the latch 44a with respect to the right direction in the drawing. When the upper wall 21 is displaced in the right direction on the paper surface toward the original position in the normal time, the movable wall 11 is displaced when the upper wall 21 is displaced in the left direction on the paper surface. The movable wall 11 rotates in a direction opposite to the rotation direction, and the contact portion 45a approaches the protrusion 45 along with the rotation, contacts and moves upward with respect to the square rod 41, and the movement. At the same time, the latch 44a connected to the abutting portion 45a via the link mechanism 50 moves downward with respect to the receiving rail 47, and the movable wall 11 moves rightward on the paper surface and is arranged at the original position in normal times. Time or its In, out from the latch 44a receives the rail 47, for releasing the lock on the top wall 21 of the movable wall 11, a state where the movable wall 11 is not affected by the displacement of the top wall 21. As described above, the restoring means 40 applies a restoring force to the movable wall 11 when the upper wall 21 returns to the original position. At the time of inspection, the lock can be forcibly released manually by a lock release mechanism similar to that described above (not shown).
[0061]
According to this wall structure, since the restoring means uses a latch mechanism, it can be compactly attached to a narrow space near the seismic isolation device.
[0062]
The guide means 65 may have a support member that supports the latch 44a in a slidable manner and is fixed to the inner surface of the movable wall 11 instead of the above-described configuration. Further, the link arm 42a of the link mechanism 50 may be formed integrally with the latch 44a at one end thereof.
[0063]
(Tenth embodiment)
In the wall structure of the seismic isolation structure of this embodiment shown in FIGS. 12 and 13, the seismic isolation device 1, the pillars 2 and 3, and the movable wall 11 are configured in the same manner as in the first embodiment. Rotating and linearly moving means 70 for mounting the movable wall 11 on the column 3 so as to be rotatable and linearly movable, and deformation control means 30 for the movable wall 11 are provided.
[0064]
As shown in FIG. 13, the rotating and linearly movable means 70 is fixed to the column 3 and guides the movable wall 11 so that the movable wall 11 is linearly movable in the horizontal direction. And a frame 72 attached to the guide member 71 so as to be linearly movable in the horizontal direction, and attached to the inner surface of the movable wall 11 and rotatably connected to one end on the wall surface side of the frame 72 via a shaft 75. And a stopper 74 that is integrally formed with the frame 72 and prohibits a rotation of a predetermined amount or more toward the side opposite to the wall surface side of the frame 73.
[0065]
The deformation control means 30 includes a rotating shaft member 31, a contact arm 33, a latch 34, a locking bolt 35, a torsion spring 36, an over-rotation preventing member 37, and a column 3 configured in the same manner as in the fifth embodiment. A fixed second locking bolt 35a, and a second latch 34a attached to the movable wall 11 and locked to the second locking bolt 35a to inhibit the movable wall 11 from rotating. Have.
[0066]
In the deformation control means 30, the latch 34 is locked to the locking bolt 35 and the second latch 34a is locked to the second locking bolt 35a so that the movable wall 11 is locked to the lower wall 22 in normal times. The movable wall 11 is not affected by the displacement of the upper wall 21 even under strong winds. On the other hand, in the event of an earthquake, when the upper wall 21 is displaced leftward on the page, the abutment arm 33 hits the column 2 and rotates. When the material 31 is rotated to remove the latch 34 from the locking bolt 35 to enable the linear movement of the movable wall 11 with respect to the lower wall 22, and when the movable wall 11 is displaced together with the upper wall 21 to the left in the drawing, When the second latch 34a and the second locking bolt 35a are disengaged so that the movable wall 11 can be rotated with respect to the lower wall 22, the upper wall 21 returns to its original position in normal times. Is the locking bolt 3 A second latch 34a is locked in the original position while in contact respectively sliding the second locking bolt 35a, returning the movable wall 11 to its original position in the normal state. At the time of inspection, the lock can be forcibly released manually by a lock release mechanism similar to that described above (not shown).
[0067]
According to the present wall structure, the displacement of the movable wall 11 does not occur even in a strong wind, while the displacement of the movable wall 11 does not hinder during an earthquake, and the deformation control means 30 uses a latch mechanism. It can be mounted compactly in a narrow space near the seismic device, and the latch mechanism can be reliably unlocked even during inspection.
[0068]
(Eleventh embodiment)
In the wall structure of the seismic isolation structure of this embodiment shown in FIG. 14, the seismic isolation device, columns 2 and 3, and movable wall 11 are the same as in the first embodiment, and the restoring means 40 is the ninth implementation. Similarly to the embodiment, the rotatable and linearly movable means is configured similarly to the tenth embodiment. The spring 43 of the restoring means 40 in this wall structure has one end attached to the movable wall 11 and the other end attached to the square rod 41.
[0069]
In the normal state, the restoring means 40 is configured such that the latch 44 is disengaged from the receiving rail 47 and the movable wall 11 is not affected by the displacement of the upper wall 21, while the upper wall 21 is in the normal state during an earthquake. As described above, the movable wall 11 is not affected by the displacement of the upper wall 21 even when the upper wall 21 is displaced to the left of the paper. When the latch 44 and the second latch 44a are separated from the protrusion 45 and are locked to the receiving rail 47, and the upper wall 21 returns to the normal position, the receiving rail is displaced by the displacement of the upper wall 21 in the right direction on the paper surface. 47. A restoring force is applied to the movable wall 11 via the latch 44a to return the movable wall 11 to the original position in the normal state. In this example, the restoring means 40 includes a door closer 49 that connects the movable wall 11 and the column 3 so as to connect the movable wall 11 and the column 3 to give an auxiliary restoring force to the movable wall 11. Alternatively, a spiral spring or the like may be provided instead. At the time of inspection, the lock can be forcibly released manually by a lock release mechanism similar to that described above (not shown).
[0070]
According to this wall structure, since the restoring means 40 uses a latch mechanism, it can be compactly attached to a narrow space near the seismic isolation device. Even during inspection, the latch mechanism can be reliably unlocked.
[0071]
The wall structure of the seismic isolation structure of the present invention is not limited to the above-described embodiment, and various improvements and design changes may be made without departing from the spirit of the present invention. For example, the deformation control means and the restoration means may use other link mechanisms and electrical control means, and the deformation control means and the restoration means may be used in combination with magnets or actuators. Even when the linearly movable means attached to each other causes different displacements, an elastic attachment means that can absorb the rotational deformation angle of the joint between the movable wall and the linearly movable means frame may be used. .
[0072]
【The invention's effect】
According to the present invention, even if a residual displacement occurs, it is possible to eliminate the occurrence of a level difference or gap that impairs the appearance of a structure such as a building. A wall structure of a seismic isolation structure that can be eliminated can be provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing an example of a wall structure of a seismic isolation structure according to the present invention.
FIG. 2 is a longitudinal sectional view showing another example of the wall structure of the seismic isolation structure of the present invention.
FIG. 3 is a longitudinal sectional view showing still another example of the wall structure of the seismic isolation structure of the present invention.
FIG. 4 is a longitudinal sectional view showing still another example of the wall structure of the seismic isolation structure of the present invention.
FIG. 5 is a longitudinal sectional view showing an example of a deformation control means for a wall structure of a seismic isolation structure, where (a) shows a normal state and (b) shows a state during an earthquake.
FIG. 6 is a longitudinal sectional view showing an example of a means for restoring the wall structure of the seismic isolation structure, where (a) shows a normal state and (b) shows a state during an earthquake.
FIG. 7 is a perspective view of a wall structure of a seismic isolation structure, showing a case where a device is attached between columns.
FIG. 8 is a partially enlarged plan explanatory view of the wall structure shown in FIG. 7;
FIG. 9 is a longitudinal sectional view showing another example of the deformation control means for the wall structure of the seismic isolation structure, in which (a) shows a normal state and (b) shows a state during an earthquake.
FIG. 10 is a longitudinal sectional view showing another example of the means for restoring the wall structure of the seismic isolation structure, in which (a) shows a normal state and (b) shows a state during an earthquake.
FIG. 11 is a partially enlarged explanatory view of the example shown in FIG. 10;
FIG. 12 is a longitudinal sectional view showing still another example of the deformation control means for the wall structure of the seismic isolation structure, in which (a) shows a normal state and (b) shows a state during an earthquake.
13 is a partially enlarged explanatory view of the wall structure shown in FIG.
FIG. 14 is a longitudinal sectional view showing still another example of means for restoring the wall structure of the seismic isolation structure, where (a) shows a normal state and (b) shows a state during an earthquake.
[Explanation of symbols]
1 Seismic isolation device
2, 3 pillars
4 Linear movement means
5 exterior
6 Overhang part
7 space
11 Movable wall
12 Hinge
21 Upper wall
22 Lower wall
30 Deformation control means
40 Restoration means
70 Rotating and linearly movable means

Claims (5)

少なくとも一つの上部壁を有した上部構造体と、上部構造体に免震装置を間にして配されていると共に少なくとも一つの下部壁を有した下部構造体と、上部壁及び下部壁間に配されていると共に、上部構造体及び下部構造体のいずれか一方に直線移動自在手段又は回動及び直線移動自在手段を介して直線移動自在又は回動及び直線移動自在に設けられている可動壁と、可動壁を下部構造体又は上部構造体にロックすると共に可動壁又は下部構造体に対する上部構造体の変位により当該ロックを解除する変形制御手段とを有しており、変形制御手段は、ラッチ機構を有している免震構造物の壁構造。  An upper structure having at least one upper wall; a lower structure having at least one lower wall disposed between the upper structure and a seismic isolation device; and disposed between the upper wall and the lower wall. And a movable wall provided on either one of the upper structure and the lower structure so as to be linearly movable or pivotable and linearly movable via the pivotable and linearly movable means. And a deformation control means for locking the movable wall to the lower structure or the upper structure and releasing the lock by the displacement of the upper structure relative to the movable wall or the lower structure. The deformation control means includes a latch mechanism. Wall structure of seismic isolation structure. 変形制御手段によるロックを解除するロック解除機構を、変形制御手段とは別個に有する請求項1に記載の免震構造物の壁構造。  The wall structure of the seismic isolation structure according to claim 1, further comprising a lock release mechanism that releases the lock by the deformation control means, separately from the deformation control means. 少なくとも一つの上部壁を有した上部構造体と、上部構造体に免震装置を間にして配されていると共に少なくとも一つの下部壁を有した下部構造体と、上部壁及び下部壁間に配されていると共に、上部構造体及び下部構造体のいずれか一方に直線移動自在手段、回動自在手段又は回動及び直線移動自在手段を介して直線移動自在、回動自在又は回動及び直線移動自在に設けられている可動壁と、上部構造体が壁面側に変位している時に、可動壁を上部構造体にロックすると共に、上部構造体が壁面側とは逆側に変位している時に、当該ロックを解除する復元手段とを有する免震構造物の壁構造。  An upper structure having at least one upper wall; a lower structure having at least one lower wall disposed between the upper structure and a seismic isolation device; and disposed between the upper wall and the lower wall. In addition, any one of the upper structure and the lower structure can be moved linearly through the means for linear movement, the means for rotation, or the means for rotation and the means for linear movement. When the movable wall provided freely and the upper structure are displaced to the wall surface side, the movable wall is locked to the upper structure and the upper structure is displaced to the opposite side to the wall surface side. A wall structure of a base-isolated structure having a restoring means for releasing the lock. 復元手段は、ラッチ機構を有している請求項3に記載の免震構造物の壁構造。  The wall structure of the seismic isolation structure according to claim 3, wherein the restoring means has a latch mechanism. 復元手段によるロックを解除するロック解除機構を、復元手段とは別個に有する請求項3又は4に記載の免震構造物の壁構造。  The wall structure of the seismic isolation structure according to claim 3 or 4, wherein the wall structure of the seismic isolation structure has a lock release mechanism for releasing the lock by the restoration means separately from the restoration means.
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