JP4105025B2 - Antenna device - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、衛星波を使用して地上のサービスエリアへ情報を送信する放送システムに係わり、特に、建造物や山などの陰になるエリアでも受信端末が衛星からの情報を受信できるようにする為のギャップフィラー装置を構成するアンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、衛星を利用した放送システムの構築が進められている。衛星放送システムで使用される電波は、例えばSバンド(2.6GHz)といった信号であるため、直進性が強く、遠くへ飛ぶものの障害物があるとすぐに反射してしまう性質がある。受信端末が移動体の受信端末である場合、その受信端末が衛星からの直接波が届かないビル陰などに入ると、放送情報を得ることができなくなってしまう。
そこで上記放送システムの構成要素として、こうした衛星からの直接波が届かないビル陰などに向けて放送情報を送る地上用の中継装置たるギャップフィラー装置を加えることにより、地上の様々な場所に存在する受信端末に対して情報を確実に提供することができるようになる。
【0003】
図18は、最近構築されつつある放送システムの情報伝達の構成要素を示すものである(ギャップフィラー装置の具体的構成は本願発明におけるものと一部相違する)。この図18を用いて情報伝達の構成要素を以下に説明する。1〜4は周知の構成を示し、放送システムにおいて通常用いられている構成を示す。1は衛星からの情報(Kuバンド:12GHz帯)を受信するための受信アンテナ、2は中間周波数帯1GHz帯の信号を出力するコンバーター、3は情報信号伝達用のケーブル、4はSバンド:2.6GHz帯の信号を出力する信号処理器、4aは複数の送信アンテナに向けて信号を分配する分配器を示す。6cは、衛星波でのSバンドによるサービスを享受できない場所に対して衛星波と同じ情報の電波を送信するための送信アンテナ装置を示す。
【0004】
具体的構造としては、図18に従来より知られている例が示されており、7aは上下方向に長い形状のアンテナ部、7bはアンテナ部7aの下方に連結させた基部を示す。この基部7bは、アンテナ部を支柱9に対して支持金具50dを介して装着する為の部分であり、強風に曝されるアンテナ7が耐えられるように丈夫な部材で形成してある。4bは情報の信号を送出するに必要な規定の電力に増幅する為の送信用アンプで、その高出力用増幅回路を収容するケースは、伝送損失を減少させる為アンテナ7の近くに備えさせるもので、支柱9における支持金具50dの下方の位置に固着してある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この従来のアンテナ装置では、支柱9に対して、上下方向に長い形状のアンテナ7の基部7bを自立状にして装着する為、基部7bの構成については勿論のこと、支持金具50dについても次に説明する特段の配慮が必要である。
第1点としては、上記の自立状に構成したアンテナ7の基部7bについては、そこを徒に丈夫な構造にするとアンテナ全体の価格が高くなり、逆に簡易軽量化すると、アンテナ7はビルの屋上などの高所に配置されるため、台風等の強風に耐えきれなくなる問題点がある。
【0006】
そこで従来は図19に示されているように、丈夫な支柱9を高高と形成し、それに対してアンテナ部7aを並行に配設し、アンテナ部7aの上下を支柱9から伸びる支持部材9f、9gによって支持するようにしてある。このように構成すると、アンテナ部7aの傾度の調整は、図19に示されるようにアンテナ部7aの頂部側に調節機構9hを設け、そこにおいて行わざるを得ない構成になる。
しかしアンテナ部7aは、ビルの屋上など高所で、しかも道路に向けて乗り出す傾斜状態で配置されるものであるから、アンテナ部7aの頂部側の調節機構9hを利用して調節を行う作業は危険を伴い、実用化し難い問題点がある。なお図19において3はケーブル、4bは上記送信用アンプを示す。
【0007】
第2点としては、図18に示されるように支柱9に対して、上下方向に長い形状のアンテナ7の基部7bを自立状にして装着する場合、支柱9に対して予め支持金具50dを装着し、更にその支持金具50dに基部7bを装着する。この装着作業は、ビルの屋上など高所で行われ、しかも上下方向に長い形状のアンテナ7を樹立させた状態で作業員が支持することは大きな負担がある。特にこの種のアンテナは重量があり、例えば、6kg位あると、上下方向に長い形状のアンテナ7を樹立させた状態で、予め固定されている支持金具50dに対して基部7bを当て付け、しかもその当て付け状態で上下方向に長い形状のアンテナ7を両腕で支持しながら、しかも固着の為の締付操作をする作業は極めて危険を伴う問題点があった。
【0008】
更に第3点としては、図18に示されるような利用状態において、アンテナ部7aを修理する為に取り外した場合は、再装着にあたり、再び、煩わしい傾度調節を行わなければならぬ問題点が発生する。
第4点としては、支柱9に対して、上下方向に長い形状のアンテナ7を自立状にして装着した場合、地上において広く分布する受信端末に対して情報を確実に送り、ギャップフィラー効果を高める為には地上の道路の広さ、距離に応じて、アンテナ7を傾斜させて上端部7cをビルの壁面9fから外方へ突出させ、アンテナを最適角度に傾斜させなければならない。
その場合、アンテナを最適角度に微妙に傾斜させる為の調整作業は非常に困難を伴う。また傾度の調節を終えた時点において、その調節状態を終えたそのままの状態で、アンテナの基部7bと支持金具50dとを確実に固定する作業は、これまた困難を伴う。
【0009】
また高出力の電力を増幅する回路を収容する電子回路ケース4bは、高温となる為、冷却効果の上がる構成にしなければならない。その為には地上に載置することはできず、図18のように支柱9に装着して空中に浮かさねばならず、これの取り付け方法にも別途工夫を施さねばならぬ問題点があった。
【0010】
本件出願の目的は、上下方向に長い形状のアンテナ7の基部7bを建築物に対して仰角調整可能に装着するようにしたアンテナ装置を提供しようとするものである。
他の目的は、アンテナ7は、まず建築物に対して固定受具52を装着し、その固定受具52に対して仰角調整の為の傾動受具53を傾動自在に装着し、その傾動受具53に上下方向に長い形状のアンテナ7の基部7bを装着して傾度調整後、受信に利用するものであるが、その利用状態において、アンテナを修理の為に外し、その後再装着する場合、上記傾動受具53に上記アンテナの基部7bを機械的に装着するだけで、傾動受具53の再調整が不要になるようにしたアンテナ装置を提供しようとするものである。
他の目的は、上下方向に長い形状のアンテナ7の基部7bに通信機器ケースを連結してその基部7bを構成することにより上記アンテナ7は上下方向に長い形状になるばかりでなく、全体の重量も重くなり、据え付け時の取り扱いも難しさを増す。
そこでアンテナ7の基部7bになる通信機器ケースの側壁に仮装着用の部材を予め備えさせておき、傾動受具との連結に際しては、アンテナ基部7bの通信機器ケースを傾動受具に押し付けるだけの簡単な操作でもって、傾動受具に対するアンテナ7の基部7bにおける通信機器ケースの仮装着をおえることができるようにしたアンテナ装置を提供しようとするものである。
【0011】
他の目的は、建築物に対しては固定受具52を装着し、その固定受具52に対して仰角調整の為の傾動受具53を傾動自在に装着し、その傾動受具53に上下方向に長い形状のアンテナ7の基部7bを装着して傾度調整するものであるが、その傾度調整作業は極めて繊細な注意力を必要とし、しかも一度調整した後は、その調整状態を精密に維持できるように堅固に固定しなければならない。本願発明にあたっては、精密な調整作業が容易で、かつ、調整を終えた段階でその調整された状態を厳密に維持できるようにするアンテナ装置を提供しようとするものである。
他の目的は、アンテナの頂部に対して、下部が接地されている避雷突針を具備させることにより、少ない材料でもって、避雷効果を大きくした安全性の高いアンテナ装置を提供しようとするものである。
他の目的は、高所に設置した状態に於いて強風に曝された場合においても、上下方向に長い形状のアンテナ部が垂直状の設置状態を堅固に維持することができ、いつまでも良好な高周波特性を維持することができるようにしたアンテナ装置を提供しようとするものである。
他の目的は、上下方向に長い形状のアンテナ部と、送信用アンプにおける高出力用の増幅回路を収容することができる通信機器ケースとを一体化することによって、建造物に対しては通信機器のケースを装着するだけの手間でアンテナ7の装着作業を終えることのできるようにしたアンテナ装置を提供しようとするものである。
【0012】
他の目的は、上下方向に長い形状のアンテナ部をやや前傾させる状態で垂直方向に向けて樹立させた場合において、上下方向に長い形状のアンテナ部が台風時等に強風を受けると、それの基部7bに対して大きな曲げ力が加わる。その為アンテナの基部7bにおける装着部にあっては、その曲げ力が最も大きく及ぶ部分を強固な材料で形成される通信機器ケースにし、アンテナの基部7bに及ぶ曲げ力に対して十分に耐えうるようにしたアンテナ装置を提供しようとするものである。
他の目的は、増幅回路等の電子回路が収容できるような通信機器ケースの電子機器収納空間の周囲において、ケースの背面側に大きな開口部を設け、工場における増幅回路の収容作業を容易化させると共にその開口部側を建造物側の装着面として利用することにより、通信機器ケースを現場に設置した後は、そこの開口部に付した蓋が開放されて増幅回路に悪戯されることのないようにしたアンテナ装置を提供しようとするものである。
他の目的は、送信用の通信機器ケースには高出力の電力を増幅する回路を収容する為、ケース内は高温となる。そこで通信機器ケース全体を上下方向に長く形成することにより、ケースの上下方向の長さを長くして、冷却効果が抜群に向上するようにしたアンテナ装置を提供しようとするものである。
【0013】
さらに本件出願の目的は、高所で、かつ足場の悪い位置に置かれた通信機器ケースのケース内に納める電子回路の性能を調べたり、調節したりする作業者が、危険を感じることなく作業ができるように、低い姿勢で、しかも、建造物に近い位置において安全な作業ができるように構成されたアンテナ装置を提供しようとするものである。
さらに本件出願の目的は、棒状の送信用アンテナの下部7dと、円柱状又は角柱状の通信機器ケースの頭部11とが連結されることによっては、その全体形状が非常に長い柱状となるものであっても、現場搬入等取り扱いにあたってはこれらを二分してそれらを比較的短く形成し、取り扱い易いようにできる構成のアンテナ装置を提供しようとするものである。
他の目的及び利点は図面及びそれに関連した以下の説明により容易に明らかになるであろう。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本願発明におけるアンテナ装置は、上記問題点に対応して特許請求の範囲記載のように構成したものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下本願発明の実施の形態を示す図1乃至図17について説明する。
アンテナ装置6は、上下方向に長い形状のアンテナ7と、アンテナの基部7bを着脱自在に支持する為の支持装置50とで構成されている。アンテナ7は、上方のアンテナ部7aと、下方の基部7bとで構成される。
9は、建造物、例えばビル屋上の床面、壁面、パラペット、手すりの側面、或いは構造物に付設する状態で樹立させた支柱等の不動物の一例として支柱を示す。この建造物としての支柱9に対して支持装置50を介してアンテナ7の基部7bが装着されている。
【0016】
アンテナ部7aは、通常知られているSバンド:2.6GHz帯の信号を、衛星からの直接波が届かないビルの谷間などに向けて送信する為の細長い棒状(例えば高さ:1044mm、直径:78mm)の送信用の部分である。
アンテナ部7aの内部の放射要素8a及び反射要素8bの構成は、送受する信号の周波数によって公知の種々な構成、例えばコリニアーアンテナ、その他のアンテナ等を放射要素8aとして選択的に利用すればよい。本案の場合Sバンドに用いるものであるから、それに適する構成のアンテナを用いると良い。
図17において8は放射要素、8cはそれを取り囲む保護パイプ、8bは放射要素8aから一定の間隔を隔てて配設した複数の反射要素で、夫々はアンテナ部7aの樹立状態を維持するための外周壁を構成する公知の硬質材形成による丈夫な外筒部7fの上下に連結される部材に固着してある。8dは、図1に現れるようにアンテナ部7aの頂部に備えさせる避雷突針で、アンテナ部7aの頂部に導電板を平旦の状態で載置固着し、その上に固着させてある。避雷突針8dの下端部は、上記頂部に導電板に連なる反射要素8b、8b、8bにおける夫々の導体を利用して、又は独自の導体を外筒部7f内に通し、接地の為に通信機器ケース7bに接続し、更に通信機器ケース7bを通して大地に接続してある。
【0017】
アンテナの基部7bは、上記アンテナ部7aの根元の部分を担当する基部材であって、アンテナ部7aの下方に位置しており、アンテナ全体を支持する部分である。アンテナの基部7bの構成は、アンテナ7におけるアンテナ部7aの下方を通信機器ケース7bの上部に一体的に連結して構成してある。例えばケース7bと一体に形成してある固着具11によって一体状に連結して構成してある。アンテナの基部7bを構成する通信機器ケースは円柱状又は角柱状の細長い(例えば高さ:376mm、直径:132mm)形状に構成してある。上記の通信機器ケース7bは、ダイカスト等の熱伝導が良好で、比較的軽量である硬質材料を用いて固着具11と一体状に形成してある。
【0018】
固着具11は、上方が開口された有底の中空筒状体で、これには通常知られているアンテナの基部7bと同様に、硬質材で中空柱状に形成されているアンテナ部7aの外筒部の下部7dを抜き差し自在に挿入し、かつ嵌合状態にして、周囲からは押ねじ13を図12に示されるようにねじ込んで、通信機器ケース7bの上部とアンテナ部7aの下部7dとを機械的に着脱自在に結合してある。
なお、アンテナ部7aの電子部材例えば放射要素8aと、通信機器ケース7b内の電子機器収納空間25に備えさせる電子機器との電気的な結合は、図14に現れるようにケーブル収納部23に配置される同軸ケーブル(同軸導体)24で接続してある。ケーブル24の上端はアンテナ部7aの下部に設ける接続部7eに対し、下端は電子機器収納空間の下側開口部26に備えさせるコネクタ(接続端子)32に対して夫々着脱自在に接続できるようにしてある。
【0019】
上記の通信機器ケース7bの本体10内には、図14に現れるように上下方向に長く形成した電子機器収納空間25が形成されている。そこの内部空間25には、図18の公知の分配器4aから増幅器入力コネクターを通して入力された信号を処理する回路がある。内部空間25には、送信用のアンテナ部7aから所望の情報信号として送出するに必要な規定の電力に増幅する為の送信用アンプの役割を果たす高出力用増幅回路と同等の回路及び他に、通常必要とする送信制御等の必要な全ての電子回路が収容される(図示省略)。更に上下方向に長く形成した電子機器収納空間25の上部及び周囲は、通信機器ケース7bと一体材であるケース部材27a、27bで取り囲み、雨水が入らないようなケース27として構成されている。上記内部空間25の下方は増幅回路等の電子回路の調節を自在にするために必要な部材を配置するための開口部26にしてある。この開口部26には、一般に見られるように、制御部材が装着されている状態の制御部材取付板26aが着脱自在に覆着されている。
【0020】
この取付板26aに配置してある制御部材(操作部)において、33は、主として増幅器の出力レベルを設定するスイッチ類で、出力レベルを測定したり、出力を入切したり、制御用コンピューターのプログラムを更新するときなどに用いるスイッチが設けられている場所。34はコンピューター接続用コネクター、35はパイロット群及び36はメモリー内容を消去したり、CPUのリセットスイッチが配置された場所を示す。また31は上記内部空間25の増幅器からの出力コネクター、32はアンテナ部7aに向けて信号を送出するためのアンテナ入力コネクターを示し、両者間は、両端に夫々着脱自在にした接続部材を備える接続用ケーブル37で接続されている。38は開口部の縁部を示し、周知のように深溝を形成してそこに防水パッキンを埋め込んで、蓋着すると雨水が入らないように構成してある。
【0021】
次に40は、通信機器ケース7bから突設させた蓋連結部で、これには通信機器ケース7bと同じような材料で形成した開閉蓋41の一端に設けられている蝶番部材42が回動自在に装着される。43は締付ネジ、39はネジ穴で、開口縁部38に蓋41を被せ付け、締付ねじを締めると、そこで雨水の浸入は完全に防止される。
通信機器ケース7bの底面に突設されている増幅器用の入力コネクター30は、図18に示されるようにケーブル3を介して公知の分配器4aに接続され、内部空間25の増幅器に信号を送ることができるようにしてある。
【0022】
上記ケース部27の周壁27bの背面側には図2,図14に現れているように、上下方向に長く形成した建造物装着用の装着部16を備えさせてある。この装着部16には、支持装置50との関係において構成が定められる任意の係合部材としての掛金具17、鉤金具18等が上下方向及び左右方向に適当な間隔を隔てて配置される。
このようにアンテナ基部を構成する通信機器ケース7bの側壁の背面側に備えさせる装着部16は、通信機器ケースにおける上記電子機器収納空間25のケース部の開口窓26が低い位置になる状態で下側に向けて開口可能にし、かつ、上記の上下方向に長い形状のアンテナ部が、通信機器ケース7bの上部から上方に向けて高い位置に自立する状態で、上記傾動受具53の受止部によって支持されるように構成してある。
上記通信機器ケースの側壁27bの装着部16には、先部が後述のだるま状孔の太い径部46aよりも小さく、細径部の孔46bよりも大きな径の掛け部17aを先端に備える仮止め用の掛け金具17を複数並設させている。この掛け金具17は、通信機器ケースの側壁と受部材53bとの間に放熱用の空間21aが形成できるように比較的長く持ち出し状に形成してある。また側壁27bから持ち出し状に形成してある鉤金具18は後述の乗せ具47に対応させるものであり、鉤金具18における凹部18aを乗せ具47における上向きの係り部47aに係合できるように構成してある。
さらに基部7bを構成する通信機器ケース7bと傾動受具53の受部材53bとの間には両者を仮止めした後に、正式に着脱自在に固定する為の任意の固定手段が備えさせてある。この固定手段としては、例えば図2、図5に現れているように基部本体10における両側面10aに、傾動受具53の透孔53gとの関係位置において場所が定められる任意の固着用ねじ孔19を上下方向及び左右方向に適当な間隔を隔てて配置し、図7、図9から明らかなようにボルト53hを用いて着脱自在に固着するとよい。
【0023】
44は、上記電子機器収納空間25における周囲を取り囲むケース部27の周壁27bの背面側における装着部16に対して必要に応じて設ける回路挿入用の開口部を示す。上記開口部44は、電子機器収納用空間に対して増幅回路を収容する為に図示のような大きな開口部44にしたもので、その開口部44の周縁44aには着脱自在の蓋体45を水密的かつ着脱自在に、例えば大きな頭部を備えるボルトを用いて固着する。更に開口部44を設けた場合には蓋体45の背面側の外面16に建造物装着用の装着部材17、18を配置する。
【0024】
このような構成によればケース部27の周壁背面側の外面16を建造物9に対して任意の手段を用い連結する。例えば図2、5に示される支持装置50を用いてアンテナ装置を現場に設置した後は、上記開口部44に対して着脱自在に装着した蓋体45は簡単には開放されがたくなる。従って蓋45を開放して電子機器収納空間25内の増幅回路に悪戯される心配は少なくなる。
なお、基部本体10における背面および側面と、それらに対向する支持装置50の内面との間に冷却用空気の流通路21aを形成する為に基部本体10における周面には適当な間隔を隔て突起物、例えば掛金具17,鉤金具18の掛合部を長く突設しておくとよい。
【0025】
上下方向に長くし、断面形状を中空角筒状に形成した電子機器収納空間25の上部27a及び周囲27bを取り囲む状態に形成されている上記ケース部27においては、ケース部の周壁27bから側方の放射方向に向けて突出させる状態で、かつ、上下方向に長くした板状の放熱板21を適当な空気上昇用の空間21aを隔てて複数並設状態で備えさせてある。このようにして電子機器収納空間25において生じる電子回路からの熱はケース部27の周壁を通し、かつ、上下方向に長く形成することができている板状の放熱板21の間に形成される上下方向に向けて長い空気上昇用通路21aを利用して放熱するようにしてある。
アンテナの基部7bを構成する通信機器ケースの周囲には図8に示されるように両側をケース7bに対して着脱自在に止着した鉄板製の遮光板(遮光カバー)72が周設されている。遮光板72は、太陽光を遮断して通信機器ケース7bが加熱することを防止する為のものであり、ケース7bの部材との間に間隙72aを形成して、そこに上下方向に向けて冷却用の通気路を形成してある。
更に通信機器ケース7bの周囲の任意の場所には図8に現れるような止め金具71を形成しておき、これと支柱9における任意の場所70に設ける留め金具との間に脱落防止用の鎖を繋いでおくと、重量(例えば6kg)のあるアンテナ7が屋上から道路に向けて脱落する不測の事故を防止する事が出来る。
【0026】
次に図2に示される上記建築物としての支柱9と、上記支持装置50の関係につき説明する。
上記支持装置50の構成としては、支柱9に対して通信機器ケース7bを固着することができれば足りるのである。一般には公知の傾動機能を備えた取付金具を用いる。
本願の実施例における支持装置50は、建築物9に対する公知で通常用いられる取付具51を一方の側に備える固定受具52と、固定受具52の他方の側に対して仰角調整の為に傾動自在に装着してある傾動受具53とで構成し、
更に上記傾動受具53の反固定受具側には上記アンテナの基部7bを着脱自在に装着する為の受部材53bを備えさせ、
上記支持装置50における受部材53bに対して上記上下方向に長い形状のアンテナ7の基部7bを着脱自在に装着するようにしてある。この点の構成を更に以下に説明する。
【0027】
固定受具52は、支柱9に当て付けて位置を固定する為の基材52aと、その両側に位置させる受材52bとを金属製例えば鉄板材を曲げ加工することにより一体に形成している。受材52bの延設方向は、図8に現れているように側部材53cの方向に定め、側部材53cと重合するようにしてある。
取付具51は、建造物9の構成によって周知の如くその構成は種々異なるが、支柱9の場合には図示のような金属製の当板51aと、複数のボルト51bから構成される。
傾動受具53は、図8によく現れているように平面形状がH型に構成してあり、中央に位置する受部材53bと、その両側から夫々固定受具52の方向に延びる傾動部材53dと、受部材53bの両側から夫々アンテナの基部7bの方向に延び、かつ、内側に、アンテナの基部7bを受け入れるための空間(受入部53a)を構成する側部材53cとで構成され、全体は金属製例えば鉄板を用いて、曲げ加工手段又は溶接手段等通常知られている技法を用いて一体的に結合形成してある。
【0028】
傾動受具53の中央に位置する受部材53bには、アンテナの基部側に備える掛金具17を受止める為に、図5に現れているように上部が大径46aで、下部が小径46bで、かつ、両者の孔が連通し、一般に「だるま状孔」と称されている仮止め用の孔46が複数個、上記掛け部17aの配置に対応合致するように並設されている。
また傾動受具53の中央に位置する受部材53bの下方には、図5、図8に現れているように、上記鉤金具18の凹状掛合部18aを対応合着させるために、先端に上向きの係り部47aを備える乗せ具47が持ち出し状態で設けられている。
上記傾動受具53は、通信機器ケース7bの側壁における背面側に対向させる受部材53bと、受部材53bの両側に位置し、かつ、通信機器ケース7bの側壁の両側を挟む状態で位置させる二つの側部材53cで構成し、二つの側部材53cの間に通信機器ケース7bを挿入する過程においては、通信機器ケース7bは二つの側部材53cに案内されて、上記仮止め用の2つの掛け金具17が、上記傾動受具53の受止部に設けた2つの「だるま状孔46」の夫々対応する中心線上に進行でき、「だるま状孔46」と、掛け部17aの位置関係を目視することができなくても、「だるま状孔46」の中心線上に、掛け部17aの中心位置を対応合致できるように二つの側部材53cの位置関係は構成してある。
【0029】
次に図3、6、10、11によく現れている仰角調整時の傾動調整の便利性を図る為に設けられている複数の内側調整孔63、61と、複数の外側調整孔62、60の配置関係について説明する。
上記固定受具52の両側には傾動受具53側方向に張り出した受材52bを備えており、上記傾動受具53には前述したように上記固定受具52の受材52bに対して外側に位置する状態で重合するように形成した傾動部材53dを備えさせてある。また相互に重合する受材52bの下部と、傾動部材53dの下部とは、受材に対して傾動部材の上部が傾動方向81に向けて前傾自在に枢支ボルト77で枢着し、ここを枢支点としている。
斯かる構成の受材52bと傾動部材53dの内、内側となる部材には、複数の夫々独立している内側調整孔63、61を上下方向に向けて配設すると共に、外側となる部材には、複数の夫々独立している外側調整孔62、60を上下方向に向けて配設する。このように独立している調整孔を上下方向に向けて配設すると夫々の調整孔における傾動方向81には充分な肉厚が残り、充分な機械的に堅固な強度が得られる。
図3においては、内側調整孔63のグループであるG1〜G6の6個と、第2の内側調整孔61のグループであるH1〜H5の5個が夫々枢支部77を支点として、しかも枢支点から一定の距離64だけ隔てた上方の位置から始まって、上下方向(矢印63a、61a)に向けて配置されている。
傾動部材53dには複数の外側調整孔を2つのグループ62、60に分けて上下方向に向けて配設してある。図10、11においては、外側調整孔62のグループであるK1〜K6の6個と、第2の外側調整孔60のグループであるM1〜M5の5個が夫々枢支部77を支点として、しかも枢支点から一定の距離65だけ上方に隔てた位置から始まって、上下方向(矢印62a、60a)に向けて配置されている。
【0030】
外側調整孔62のグループであるK1〜K6の6個と、第2の外側調整孔60のグループであるM1〜M5の5個には、図11に現れているように、アンテナ7の仰角を表す「0〜10度」の度数の数字59が11個付記されている。この度数の目印し数字59は、度数が分かる他の任意の記号、符号などでも良い。仰角調整目印しは刻印で表示されたり,ラベルで表示されたりする。
上記内側調整孔グループ63と、これと対をなす外側調整孔グループ62との孔相互の位置関係、及び上記内側調整孔グループ61と、これと対をなす外側調整孔グループ60との孔相互の位置関係は、複数の内側調整孔グループ63、61の上下方向(矢印63a、61a)に対して複数の外側調整孔グループ62の上下方向(矢印62a、60a)が相対的に僅かに傾斜して交差する位置関係に設定し、上記アンテナ7の仰角調整の為に上記傾動受具53を傾動方向81に向けて逐次傾動させるときに内側調整孔グループ63の孔(G1〜G6)と、外側調整孔グループ62(K1〜K6)の孔との組合せが次々と変わって1つ宛重合するように設定してある。また、上記アンテナ7の仰角調整の為に上記傾動受具53を逐次傾動させるときには内側調整孔グループ61の孔(H1〜H5)と、外側調整孔グループ60(M1〜M5)の孔との組合せが次々と変わって1つ宛重合するように設定してある。
【0031】
更に上記受材52bと傾動部材53dに対して夫々上下方向に向けて配設する複数の内側調整孔グループ61、63と、外側調整孔グループ60、62とは、実施に際しては、夫々上下方向に向けて1列に配設しておいても良いが、図に示されるように夫々上下方向において二分(又は三分)して、夫々2列(又は三列)にし、しかも枢支部から距離を隔てて上方の側に偏在させて配設してもよい。このように複数の調整孔を二分し、夫々2列にして、枢支部から距離を隔てて上方の側に偏在させると、アンテナ7を前方に傾倒させることにより、傾動部材53dに対して傾動方向81に向けての大きな力が加わった場合にでも、上記複数の調整孔が枢支部から離れることによって結果的に支持力が増すことになる利点がある。
上述の例では,仰角調整範囲が0〜−10°で分割数を1°ステップと成るよう設けてある。図に示すように,枢着点に近い方から上方に向けて,基準0度〜4度、5度〜10度と、段々とアンテナの指向性が水平方向から下方に向くようになっている。本願の実施例では仰角調整範囲を0〜−10°,調整ステップを1°としたが,必要に応じて適宜変更しても良い。
【0032】
前記傾動部材53dにおける外側調整孔グループ60の近傍には,図10に示すように固定ピン67が備えられている。固定ピン67は、傾動部材53dに固着した止めピン66に対して鎖等の屈曲自在な連結手段68を介して連結されている。通常は前記傾動部材53dに適当な孔を設け、それに差し込む事によって着脱自在に保存できるようにしてある。
前記内側調整孔グループの各孔の内径は、上記外側調整孔グループの各孔の内径より僅かに小さくしておき、一方、固定ピン67における上記の孔に差し込む為の軸部の径は二段にしてあり、先端側の径は前記外側調整孔グループの各孔に対して差し込み可能に全ての孔径よりやや小さくなるよう形成されており、前記内側調整孔グループの孔に固く嵌合する径にしてある。軸部の元部側の径は、前記外側調整孔グループの各孔に固く嵌合する径にしてある。
よって、傾動部材53dを傾動させてアンテナ7の仰角を調整する時に,外側調整孔グループ62の内の1つの孔と、内側調整孔グループ63の内の1つの孔との軸線が合致したところに固定ピン67の軸を挿通すると、
三者は、がたつくこと無く実質的に一体化して、アンテナ7の仰角を正確に且つ簡単に仮止めできる。
なお固定ピン67の先端部に雄ねじを備えさせ、内側調整孔グループ63、61の各孔に雌ねじを備えさせ螺合可能にしておいても良い。
また,この固定ピン67によって,アンテナ7を正確な仰角に保ち、そのまま上下に位置する2つのボルト77、78を締め付け、傾動部材53dを受止部材52aに固定することができる。
【0033】
本願発明に係わる実施例においては、受材52bが内側で傾動部材53dが外側の例を示した。しかし本願発明の実施に当たって、受材52bを外側にして、傾動部材53dを内側にする場合には、本願発明は複数の内側調整孔のグループ63、61と、複数の外側調整孔のグループ62、60の位置関係は上下において相対的なものであるから、当然のことながら受材52bには、複数の外側調整孔のグループ62、60を上下方向に向けて配設すると共に、傾動部材53dには複数の内側調整孔のグループ63、61を上下方向に向けて配設することになる。
【0034】
上記構成のものについて、組立の経過を加味して逐次構成を説明する。
建造物、例えば前記したビル屋上の床面、壁面、パラペット、手すりの側面、或いは構造物に付設する支柱等の不動物に対しては予め支持装置が付設可能な状態になっているものとする。工場出荷に当たっては上記建造物が支柱である場合はそれに対して連結を可能にする取付金具51が付設されている固定受具52、例えば図2、3に示されている固定受具52を用意する。さらに多くの図面に現れている傾動金具53も用意する。このように支持装置50に係わる部材を用意する一方で、アンテナ7も用意する。
アンテナ7については、工場における組立作業の過程において、また運送にあたっては、上記棒状の送信用アンテナ部7aと、基部を構成する通信機器ケース7bとは予め、固着部11の部分において分離して取り扱う。こうすると全体が短くなり、取り扱いが便利になる。運搬コストも安くなる。分離されている両者(7a、7b)は工場出荷に先立って、或いは設置する現場において次のようにして組立を行う。
【0035】
上記棒状の送信用アンテナ部7aと、通信機器ケース7bとの合着一体化の手段は前述した如く固着部11の中空筒状体内に柱状に形成されているアンテナ7の外筒7fの下部7dを挿入し、かつ嵌合状態にして、周囲に配置された複数の押ねじ13をねじ込んで、通信機器ケース7bの上部とアンテナ7の下部7dとを機械的に着脱自在に結合する。
次にアンテナ部7aの内部から下方に向けて突出している同軸ケーブル24の下端は、図14に明示されているように電子機器収納空間の下側側方にある開口窓26に突出するので、そこにおいて接続端子32、接続用ケーブル37等任意の接続具を使ってコネクタ31に着脱自在に接続することにより電気的な接続を完了する。
【0036】
現場においては、取付金具51を利用して固定受具52を建造物である支柱9に図3に示されているように装着する。即ち、図2のように支柱9の両側から基材52aと、当板51a当て付け、ボルト51bを用いて締め付ける。
斯かる作業においては、必要に応じて図3、図4、図5に現れている鉄材、合成樹脂等の硬質材製のハンガー57を装備する。その装備は、基材52aと、当板51aとを支柱9よりもやや大きな間隔を隔てた状態で対向させ、両者を二本のボルト51bで緩く連ね、かつそれらのボルト51bはハンガー57の下部に夫々設けた孔57bに挿通しておく。この状態で基材52aと、当板51aと、二本のボルト51bで囲まれた空間に支柱が相対的に挿入されるように装着する。すると図3から明らかなようにハンガー57の上部における水平に延びる部材57aは支柱9の上部に当接し、基材52aと、当板51aとを仮止め状態で維持する。その後は基材52aと、当板51aとの間を緩く締付け、左右に回動させて方位角の調節をする。最後には本締めするとよい。
なお、図において、ボルト挿通用の透孔54と、締付用のボルト51b、ボルト77、ボルト51b、ねじ孔19等を結ぶ一点鎖線56は、明細書の記載から当業者であれば容易に理解できるように夫々対応させる部材相互の結合関係を示すものである。
【0037】
次に固定受具52に対して傾動受具53を連結する。受材52bと傾動部材53dとを図8のように重合させる。次に枢支ボルト77を透孔80に差し通し、雌ねじ75に螺合させて枢着部77を構成する。
次に固着ボルト78を、傾動部材53dに設けてある長孔79に差し通し、雌ねじ76に螺合させて傾動方向81に長い調整部を長孔79の場所に構成する。雌ねじ76にボルト78を締め付けることにより支持装置50は支柱9に装着されたことになる。
次に支持装置50に対してアンテナ7を装着する。アンテナ7における基部7bを図5、8に示されているように傾動受具53の受入部53aに対向させる。その状態から基部7bを受部材53bに近付ける。基部7bの両側側面10a、10aは、傾動金具側の側部材53c、53cにおける先端の拡開状のガイド部材53fに案内されて、受入部53aに進み、内部に入る。内部においては、基部7bの両側側面10a、10aは、傾動金具側の側部材53c、53cに挟まれて進行方向が規制される。基部7bをそのまま進めると、掛け部17aは受部材53bに当たる。そこで掛け部17aを上下に動かすと、作業員は、側部材53cが存在する為に内部のダルマ孔46や、掛け部17aを目視する事は出来ないが、掛け部17aはダルマ孔46における大径部46aの中心線上に位置するので、掛け部17aはダルマ孔46における大径部46aに差し込まれ、続いて頸部17bはダルマ孔46における細径部46bに嵌合する。
この過程において並行的に乗せ具47の先端における上向きの係り部47aに鉤金具18の凹状掛合部18aを対応合着する。
このようにしてアンテナ7における基部7bは傾動受具53に仮固定される。その後は基部7bの両側側面10a、10aに設けた盛上部に形成してある固定用ねじ穴19に対して、固定用ボルト53hを、透孔53gを差し通した状態で締め付けると基部7bは傾動受具53に着脱自在に固定される。
上記連結状態においては通信機器ケース7bの両側側面10a、10aと、傾動金具側の側部材53c、53cとの内側に夫々冷却用の空気が上方向に向けて流通する通路21aが構成される。
【0038】
次に、上記構成において支持装置50の傾動機能を利用してアンテナ7を送信方向へ向けて上方を僅かに傾倒させる例を説明する(例えば0度で指向性が水平方向を向いている状態(アンテナと傾動受具が図1、図6の実線の状態)〜10度位(アンテナが図1の1点鎖線の状態)の範囲内で下向き傾斜させる例)を説明する。
図6の傾動受具53は指向性が水平方向(0度)の状態にあるが、この位置から上部位置にある固着ボルト78を緩め、アンテナ部7aを好みの位置まで前傾させる。この場合アンテナ部7aの前傾角度に地域との関係で定めがある場合は、その定め、例えば傾斜角8度が要求されている場合は、複数の外側調整孔グループ60、62の内の1つ、即ち、「8度」の指標がされている孔(K3)が内側調整孔グループ61、63の内の1つ、即ち、孔(G3)と重合した状態に於いてそこに図10に示される固定ピン67を差込む。すると固定ピン67を介して2つ孔(K3、G3)は結合され、その結果、傾動受具53は固定受具52に対してアンテナ部7aを「8度」の傾動に設定することができる。しかもその場合、傾動受具53と固定受具52とはそのままの状態ですでに固定ピン67によって連結されているので、「8度」の傾動を保持した状態で連結されたことになる。その後は、固着ボルト78を締め付ける等、任意の固着手段を施しておけば安全である。図11はアンテナ部7aを前傾角度を「10度」に設定した場合を例示する。即ち、「10度」の指標がされている孔(K1)が内側調整孔グループの内の1つ、即ち、孔(G1)と重合した状態を示す。
このようにアンテナ部7aの仰角調整の為に上記傾動受具53を傾動方向に向けて0度の指標がある孔(M5)の位置〜10度の指標がある孔(K1)の位置に向けて逐次傾動させるときには、内側調整孔グループの孔(H5〜G1)と、上記外側調整孔グループの孔との組合せが次々と変わって1つ宛重合し、アンテナ部7aの仰角状態を表示する。
【0039】
その後は図1、16に示されるように蓋41を開け、図1に示される状態で、作業員67が身を低くして種々な電気的な調整作業をする。この作業の場合、開口部26が最も低い下方にあるので、高所において強風に曝される場合でも、作業員67は建造物に身を寄せて最も安全な状態で調節作業することができる効果がある。
【0040】
このように通信機器ケース7bにおける上下方向に長く形成した装着部16を、建造物9に支持装置50を用いて連結することにより、通信機器ケース7bにおける上記電子機器収納空間25のケース部27の開口部26が下側に向き、かつ、装置全体からみて低い位置になる状態で開口でき、これに反して上記棒状の送信用アンテナ部7aは、通信機器ケース7bの上部からさらに上方に向けて高い位置に向けて自立する状態に、上記建造物9によって支持されるようになる。
【0041】
【発明の効果】
以上のように本願発明にあっては、上下方向に長い形状のアンテナ7の元部を建築物に対して装着する場合に、仰角調整可能に装着できるから、上下方向に長い形状のアンテナ7を、受信地域から要求される最も好ましい傾度に設定することのできる特長がある。
また本願発明にあっては、経年利用によりアンテナ7の元部を構成する通信機器ケース内の電子回路に故障が生じ、アンテナ7と共に通信機器ケースを取り外した場合においても、再装着する場合は、傾動受具は当初設定された所定の傾度を維持させることができるので、そのままの状態でアンテナ7の元部を構成する通信機器ケースを傾動受具に装着すると、アンテナ7の傾度は、煩わしい調整を施すことなくして当初の通りに再現できる精度上の効果がある。
【0042】
更に本願発明にあっては、上下方向に長い形状のアンテナ7の元部を傾動受具53に装着する場合、上下方向に長い形状のアンテナ7を樹立させた状態で腕に抱え込み、アンテナ7の元部を構成する通信機器ケース7bを傾動受具の受部材53bに当て付けるだけの操作でもって、極めて簡単に迅速に、上記の重量のあるアンテナ7付きの通信機器ケース7bを傾動受具53に仮装着することのできる安全作業上の効果がある。
【0043】
さらに本願発明にあっては、上下方向に長い形状のアンテナ7の元部を傾動受具53に装着した後、固定受具52の下部位置に対して、傾動自在に連結してある傾動受具53を傾度調節する場合、傾動受具53を逐次傾動させると固定受具52の受材52bに配設した複数の内側調整孔63に対して、傾動受具53の傾動部53dに配設した複数の外側調整孔62の内の何れかの一つが次々と相手を変えて1つ宛重合し、傾動受具53の傾動状態の微細な動きを次々と認識させる事が出来る。この場合、複数の外側調整孔62の夫々に上記の上下方向に長い形状のアンテナ7の傾動を示唆する角度表示、例えば数字が付記されていると、傾動受具53の微細な傾動状態を数字で認識することのできる効果がある。
しかも上下の調整孔の対応重合状態から上記の上下方向に長い形状のアンテナ7の傾動状態を認識し、しかも、その傾動角度が適正な位置に到来したときは、対応重合状態にある上下の調整孔に固定ピンを差し込むことにより、正確かつ簡単に両者の傾度関係を堅固に固定することのできる効果がある。
【0044】
その上本願発明は、棒状の送信用アンテナ部7aと、通信機器ケース7bとを備えるものであっても、アンテナ7の下方基部7bにおいては固着部11を介して両者を一体に連結し、上下方向に長い形状のアンテナ部と、送信用の高出力用増幅回路を収容するケース27とを一体化するものであるから、建造物に対しては送信用の増幅回路を収容するケース27を装着するだけの手間で、棒状の送信用アンテナ7の装着作業をも終えることのできる効果がある。
【0045】
さらに、上記の基部7bにおける基部本体10の内に設ける電子機器収納空間25を上下方向に長く形成することにより、上記ケース部27の周壁背面側に設ける建造物装着用の装着部16をも上下方向に長く形成できるように構成することを可能にする特長があり、それにより上下方向に長く形成できた装着部を、支持装置50を用い建造物9に連結することにより、棒状の送信用アンテナ部7aからの強力な曲げ力に対して耐え、上下方向に長い形状のアンテナ部が垂直状の設置状態を堅固に維持できるように構成できる効果がある。
【0046】
その上本願発明にあっては、棒状の送信用アンテナ部7aと、通信機器ケース7bとを、アンテナ7の下方基部7bが通信機器ケース7bの頭部に位置するように構成し、通信機器ケース7bの周面を支持装置50に連結するようにした構成であるから、通信機器ケース7bにおける上記電子機器収納空間のケース部の開口部を下側に向け、かつ、低い位置に配置できる特長がある。このことは、高所で、かつ足場の悪い位置に置かれた送信用増幅回路のケース27内に納める電子回路の性能を調べたり、調節したりする作業者が、危険を感じることなく建造物の近くで作業ができるようにできる作業上の効果がある。
【0047】
更に本願発明にあっては、通信機器ケース7bの内に設ける電子機器収納空間25を上下方向に長く形成することにより、ケース部の周壁も上下方向に長く形成することができる。このことにより、ケース部27の周壁に夫々放射方向に向けて突出させる放熱板の上下方向の長さを長くすることができ、冷却効果を抜群に向上させることのできる効果がある。また、ケース部の周壁から夫々放射方向に向けて放熱板を突出させ、かつ、これを上下方向に長くすることにより、
基部本体の補強効果が向上し、アンテナ部が強風に曝されるてもそれを維持する効果が増大する。
【0048】
アンテナの基部7bと、通信機器ケースの上部との連結部の結合を着脱自在の構成にし、アンテナ部と、通信機器ケース内の電子機器収納空間に備えさせる電子機器との電気的な結合も夫々着脱自在に接続できるようにすることによって、全体形状が非常に長い柱状となるものであっても、現場での取り扱いにあたってはこれらを二分してそれらを比較的短く形成して取り扱いし易いようにできる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 支柱に対し、支持装置を用いてアンテナを装着し、アンテナの基部を構成する通信機器ケースの内部回路を点検する状態を示す側面図。
【図2】 支柱と、傾動自在の支持装置と、通信機器ケースとの関係を説明する為の分解斜視図。
【図3】 支柱に対し、固定受具を装着した状態を示す側面図。
【図4】 傾動受具に対して固定受具が装着され、取付具は分離した状態の斜視図。
【図5】 傾動受具と固定受具と取付具は連結し、アンテナの基部を構成する通信機器ケースを装着する直前の状態を示す斜視図。
【図6】 支柱に対し、支持装置を装着した状態を示す側面図。
【図7】 支柱に対し、支持装置を装着し、それの傾動受具にアンテナの基部を構成する通信機器ケースを仮装着した状態を示す斜視図。
【図8】 支柱に対し、支持装置を装着し、それの傾動受具に通信機器ケースを仮装着する直前の要部断面図。
【図9】 支柱に対し、支持装置を装着し、それの傾動受具に通信機器ケースを装着した状態を示す要部断面図。
【図10】 支柱に対し、支持装置を装着し、それの傾動受具の傾度調整状態を説明する為の側面図。
【図11】 図10とは傾動受具の傾度が異なる場合の説明用側面図。
【図12】 アンテナ部と、アンテナの基部を構成する通信機器ケースとの連結状態を説明する側面図。
【図13】 アンテナの基部における遮光板を除いた状態の正面図。
【図14】 アンテナの基部の一部を破断し、内部材が見えるようにした1部破断側面図。
【図15】 通信機器ケースの背面の蓋を開放し、回路収納室内が見えるようにした状態の斜視図。
【図16】 蓋を開放させた状態の通信機器ケースの底面図。
【図17】 アンテナ部の内部に存在する放射要素と複数の反射要素の存在を説明するための図12におけるXVII−XVII線破断平面図。
【図18】 従来におけるアンテナ装置を説明するための系統および構造図。
【図19】 従来におけるアンテナ装置のアンテナ部の支持状態と、仰角の調節を説明する為の側面図。
【符号の説明】
1・・・受信アンテナ、2・・・コンバーター、3・・・ケーブル、4・・・信号処理器、4a・・・分配器、4b・・・増幅器、6・・・アンテナ装置、7・・・アンテナ、7a・・・アンテナ部、7b・・・基部、通信機器ケース、7c・・・上部、7d・・・下部、9・・・支柱、10・・・基部本体、11・・・固着部、13・・・固着具、16・・・装着部、17・・・掛金具、18・・・当付金具、19・・・固着用ネジ孔、21・・・放熱部、23・・・ケーブル収納部、25・・・電子機器収納室、26・・・開口窓、27・・・ケース部、30・・・増幅器入力コネクター、31・・・増幅器出力コネクター、40・・・蓋装着部、41・・・開閉蓋、46・・・だるま状孔、50・・・支持装置、52・・・固定受具、53・・・傾動受具、53b・・・受部材、53c・・・側部材。
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a broadcasting system that transmits information to a service area on the ground using satellite waves, and in particular, enables a receiving terminal to receive information from a satellite even in an area that is hidden behind a building or a mountain. The present invention relates to an antenna device constituting a gap filler device.
[0002]
[Prior art]
In recent years, construction of broadcasting systems using satellites has been promoted. Since the radio wave used in the satellite broadcasting system is a signal such as S band (2.6 GHz), for example, it has a strong straightness and is reflected immediately if there is an obstacle that flies far away. If the receiving terminal is a mobile receiving terminal, broadcast information cannot be obtained when the receiving terminal enters a building or the like where direct waves from the satellite do not reach.
Therefore, as a component of the above broadcasting system, it is present in various places on the ground by adding a gap filler device as a relay device for the ground that sends broadcast information toward the shadow of buildings where direct waves from such satellites do not reach. Information can be reliably provided to the receiving terminal.
[0003]
FIG. 18 shows components of information transmission in a broadcasting system that is being constructed recently (the specific configuration of the gap filler device is partly different from that in the present invention). Components of information transmission will be described below with reference to FIG. 1-4 show a well-known structure and shows the structure normally used in the broadcasting system. 1 is a receiving antenna for receiving information from a satellite (Ku band: 12 GHz band), 2 is a converter that outputs a signal in the intermediate frequency band of 1 GHz band, 3 is a cable for transmitting an information signal, 4 is an S band: 2 A signal processor 4a for outputting signals in the 6 GHz band, 4a indicates a distributor for distributing signals to a plurality of transmission antennas. 6c shows a transmitting antenna device for transmitting radio waves having the same information as the satellite waves to a place where the service using the S band in the satellite waves cannot be enjoyed.
[0004]
As a specific structure, an example conventionally known is shown in FIG. 18, in which 7a indicates an antenna portion that is long in the vertical direction, and 7b indicates a base portion that is connected below the antenna portion 7a. The base portion 7b is a portion for mounting the antenna portion to the support column 9 via the support fitting 50d, and is formed of a strong member so that the antenna 7 exposed to strong wind can withstand. 4b is a transmission amplifier for amplifying to a prescribed power necessary for transmitting an information signal, and a case accommodating the high output amplifier circuit is provided near the antenna 7 in order to reduce transmission loss. Thus, the column 9 is fixed to a position below the support fitting 50d.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In this conventional antenna device, the base portion 7b of the antenna 7 that is long in the vertical direction is attached to the support column 9 in a self-supporting manner, so that the structure of the base portion 7b as well as the support fitting 50d is described next. Special considerations to explain are necessary.
As for the first point, the base 7b of the antenna 7 configured in a self-supporting manner as described above, the cost of the whole antenna increases if it is made to be a strong structure. Since it is arranged at a high place such as on the roof, there is a problem that it cannot withstand strong winds such as typhoons.
[0006]
Therefore, conventionally, as shown in FIG. 19, a strong support column 9 is formed with a height, and an antenna portion 7a is arranged in parallel to the support column 9f. The support member 9f extends from the support column 9 up and down the antenna portion 7a. , 9g is supported. If comprised in this way, adjustment of the inclination of the antenna part 7a will have the structure which must be performed in the adjustment mechanism 9h provided in the top part side of the antenna part 7a, as FIG. 19 shows.
However, since the antenna portion 7a is arranged at a high place such as a rooftop of a building and in an inclined state where the antenna portion 7a heads toward the road, the adjustment work using the adjustment mechanism 9h on the top side of the antenna portion 7a is not performed. There is a problem that is dangerous and difficult to put into practical use. In FIG. 19, reference numeral 3 denotes a cable, and 4b denotes the transmission amplifier.
[0007]
As a second point, as shown in FIG. 18, when the base 7 b of the antenna 7 that is long in the vertical direction is attached to the support 9 in a self-supporting manner, the support bracket 50 d is attached to the support 9 in advance. Further, the base 7b is attached to the support fitting 50d. This mounting work is performed at a high place such as the roof of a building, and it is a heavy burden for the worker to support the antenna 7 having a vertically long shape. In particular, this type of antenna is heavy. For example, when the weight is about 6 kg, the base 7b is applied to the support bracket 50d fixed in advance with the antenna 7 having a long shape in the vertical direction established. There is an extremely dangerous problem in the operation of performing the fastening operation for fixing while supporting the antenna 7 which is long in the vertical direction with both arms in the applied state.
[0008]
Furthermore, as a third point, when the antenna unit 7a is removed for repair in the usage state shown in FIG. 18, there is a problem that the troublesome inclination adjustment must be performed again when the antenna unit 7a is remounted. To do.
As a fourth point, when the vertically long antenna 7 is attached to the support column 9 in a self-supporting manner, information is reliably sent to receiving terminals distributed widely on the ground, and the gap filler effect is enhanced. For this purpose, it is necessary to incline the antenna 7 according to the width and distance of the ground road so that the upper end portion 7c protrudes outward from the wall surface 9f of the building, and the antenna is inclined at an optimum angle.
In that case, adjustment work for slightly tilting the antenna to the optimum angle is very difficult. Further, when the adjustment of the inclination is finished, it is difficult to fix the antenna base 7b and the support fitting 50d securely in the state where the adjustment state is finished.
[0009]
Further, the electronic circuit case 4b that accommodates a circuit that amplifies high-output power becomes high in temperature, and therefore must be configured to increase the cooling effect. For that purpose, it cannot be placed on the ground, and it must be mounted on the support column 9 and floated in the air as shown in FIG. 18, and there is a problem that the device must be devised separately. .
[0010]
An object of the present application is to provide an antenna device in which a base portion 7b of an antenna 7 that is long in the vertical direction is attached to a building so that the elevation angle can be adjusted.
Another object is that the antenna 7 is first mounted with a fixed receiver 52 on the building, and a tilt receiver 53 for adjusting the elevation angle is mounted on the fixed receiver 52 so as to be tiltable. The base portion 7b of the antenna 7 that is long in the vertical direction is attached to the tool 53, and is used for reception after adjusting the inclination. In this usage state, when the antenna is removed for repair and then reattached, It is intended to provide an antenna device in which readjustment of the tilt receiving member 53 is not required only by mechanically attaching the antenna base 7b to the tilt receiving member 53.
Another object is to connect the communication device case to the base portion 7b of the antenna 7 that is long in the vertical direction to form the base portion 7b, so that the antenna 7 is not only long in the vertical direction but also has an overall weight. It becomes heavier and the handling during installation increases.
Therefore, a provisional mounting member is provided in advance on the side wall of the communication device case that becomes the base portion 7b of the antenna 7, and when connecting to the tilt receiver, the communication device case of the antenna base portion 7b can be simply pressed against the tilt receiver. Thus, an antenna device that can temporarily mount the communication device case at the base portion 7b of the antenna 7 with respect to the tilting receiver can be provided with a simple operation.
[0011]
Another object is to attach a fixed receiver 52 to the building, and to attach a tilt receiver 53 for adjusting the elevation angle to the fixed receiver 52 so as to be tiltable. The base 7b of the antenna 7 that is long in the direction is attached to adjust the inclination. However, the adjustment of the inclination requires extremely delicate attention, and once adjusted, the adjustment state is maintained precisely. Must be firmly fixed as possible. The present invention is intended to provide an antenna device that facilitates precise adjustment work and that can maintain the adjusted state strictly after the adjustment is completed.
Another object of the present invention is to provide a highly safe antenna device that has a lightning protection effect with a small amount of material by providing a lightning rod with the lower part grounded to the top of the antenna. .
Another purpose is that even when exposed to strong winds when installed in high places, the vertically long antenna unit can maintain the vertical installation state firmly, and good high frequency will forever. An object of the present invention is to provide an antenna device capable of maintaining the characteristics.
Another object is to integrate communication equipment for buildings by integrating an antenna portion that is long in the vertical direction with a communication equipment case that can accommodate a high-power amplifier circuit in a transmission amplifier. It is an object of the present invention to provide an antenna device capable of finishing the mounting operation of the antenna 7 with the effort required to mount the case.
[0012]
The other purpose is that when the antenna part that is long in the vertical direction is vertically oriented with the antenna part that is long in the vertical direction being tilted slightly forward, A large bending force is applied to the base portion 7b. Therefore, in the mounting portion of the antenna base 7b, the portion where the bending force is maximized is made a communication device case formed of a strong material, and can sufficiently withstand the bending force reaching the antenna base 7b. An antenna device configured as described above is to be provided.
Another object is to provide a large opening on the back side of the case around the electronic device storage space of the communication device case that can store an electronic circuit such as an amplifier circuit, thereby facilitating the operation of storing the amplifier circuit in the factory. In addition, by using the opening side as a mounting surface on the building side, the lid attached to the opening of the communication device case is not opened and mischievous by the amplifier circuit after the communication device case is installed on the site. An antenna device configured as described above is to be provided.
Another object is to accommodate a circuit for amplifying high-output power in the communication device case for transmission, and the case becomes hot. Accordingly, an object of the present invention is to provide an antenna device in which the entire communication device case is formed long in the vertical direction so that the length of the case in the vertical direction is increased and the cooling effect is remarkably improved.
[0013]
In addition, the purpose of this application is to enable workers who investigate and adjust the performance of electronic circuits stored in the case of a communication equipment case placed at a high place and in a poorly secured position to work without feeling dangerous. Therefore, an object of the present invention is to provide an antenna device configured to be able to perform a safe work in a low posture and at a position close to a building.
Further, the object of the present application is to connect the lower portion 7d of the rod-shaped transmitting antenna and the head 11 of the communication device case having a columnar or prismatic shape so that the overall shape becomes a very long columnar shape. Even so, it is an object of the present invention to provide an antenna device having a configuration that can be made easier to handle by carrying out on-site delivery and the like by dividing them into two, making them relatively short.
Other objects and advantages will be readily apparent from the drawings and the following description associated therewith.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
The antenna device according to the present invention is configured as described in the claims corresponding to the above problems.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
1 to 17 showing the embodiment of the present invention will be described below.
The antenna device 6 includes an antenna 7 having a shape that is long in the vertical direction and a support device 50 for detachably supporting the base portion 7b of the antenna. The antenna 7 includes an upper antenna portion 7a and a lower base portion 7b.
Reference numeral 9 denotes a strut as an example of a non-animal such as a building, for example, a floor surface on a building roof, a wall surface, a parapet, a side surface of a handrail, or a strut established in a state of being attached to a structure. A base portion 7 b of the antenna 7 is attached to the support column 9 as a building via a support device 50.
[0016]
The antenna unit 7a is a long and narrow bar (for example, height: 1044mm, diameter) for transmitting a signal of a generally known S band: 2.6GHz band toward a valley of a building where direct waves from a satellite do not reach. : 78mm) for transmission.
For the configuration of the radiating element 8a and the reflecting element 8b in the antenna unit 7a, various known configurations such as a collinear antenna and other antennas may be selectively used as the radiating element 8a depending on the frequency of signals to be transmitted and received. . In the case of this proposal, since it is used for the S band, it is preferable to use an antenna having a configuration suitable for it.
In FIG. 17, reference numeral 8 denotes a radiating element, 8 c denotes a protective pipe surrounding the radiating element, 8 b denotes a plurality of reflecting elements arranged at a predetermined distance from the radiating element 8 a, each for maintaining the established state of the antenna unit 7 a. It is fixed to a member connected to the top and bottom of a strong outer cylinder portion 7f formed by a known hard material forming the outer peripheral wall. As shown in FIG. 1, 8d is a lightning arrester provided at the top of the antenna portion 7a, and a conductive plate is placed and fixed on the top of the antenna portion 7a in a normal state, and is fixed thereon. The lower end of the lightning rod 8d is a communication device for grounding by using the respective conductors in the reflection elements 8b, 8b, 8b connected to the conductive plate at the top or by passing a unique conductor through the outer cylinder 7f. It is connected to the case 7b and further connected to the ground through the communication device case 7b.
[0017]
The base portion 7b of the antenna is a base member that takes charge of the base portion of the antenna portion 7a, is located below the antenna portion 7a, and is a portion that supports the entire antenna. The configuration of the base portion 7b of the antenna is configured by integrally connecting the lower portion of the antenna portion 7a of the antenna 7 to the upper portion of the communication device case 7b. For example, it is configured to be integrally connected by a fixing tool 11 formed integrally with the case 7b. The communication device case constituting the base portion 7b of the antenna is formed in a columnar or prismatic elongated shape (for example, height: 376 mm, diameter: 132 mm). The communication device case 7b is formed integrally with the fixture 11 using a hard material that has good heat conduction such as die casting and is relatively light.
[0018]
The fixing tool 11 is a hollow cylindrical body with an opening at the top, which is similar to the commonly known antenna base 7b. The lower part 7d of the cylindrical part is inserted in a freely detachable manner and is in a fitted state. From the periphery, a push screw 13 is screwed as shown in FIG. 12, and the upper part of the communication device case 7b and the lower part 7d of the antenna part 7a Are mechanically detachably coupled.
The electrical connection between the electronic member of the antenna unit 7a, for example, the radiating element 8a, and the electronic device provided in the electronic device storage space 25 in the communication device case 7b is arranged in the cable storage unit 23 as shown in FIG. Are connected by a coaxial cable (coaxial conductor) 24. The upper end of the cable 24 can be detachably connected to a connection portion 7e provided at the lower portion of the antenna portion 7a, and the lower end can be detachably connected to a connector (connection terminal) 32 provided in the lower opening 26 of the electronic device storage space. It is.
[0019]
In the main body 10 of the communication device case 7b, there is formed an electronic device storage space 25 formed long in the vertical direction as shown in FIG. In the internal space 25 there is a circuit for processing the signal input from the known distributor 4a of FIG. 18 through the amplifier input connector. In the internal space 25, a circuit equivalent to a high-power amplifier circuit that plays the role of a transmission amplifier for amplifying to a prescribed power necessary for transmission as a desired information signal from the transmission antenna unit 7a, and others All necessary electronic circuits such as normally required transmission control are accommodated (not shown). Further, the upper portion and the periphery of the electronic device storage space 25 formed long in the vertical direction are surrounded by case members 27a and 27b, which are integral with the communication device case 7b, so that rainwater does not enter. Below the internal space 25 is an opening 26 for arranging members necessary to freely adjust an electronic circuit such as an amplifier circuit. As is generally seen, the opening 26 is detachably covered with a control member mounting plate 26a in a state in which the control member is mounted.
[0020]
In the control member (operating unit) arranged on the mounting plate 26a, 33 is a switch mainly for setting the output level of the amplifier, for measuring the output level, turning on / off the output, and controlling the control computer. A place where a switch is used to update the program. Reference numeral 34 denotes a computer connection connector, 35 denotes a pilot group, and 36 denotes a place where the memory contents are erased or a CPU reset switch is arranged. Reference numeral 31 denotes an output connector from the amplifier in the internal space 25, 32 denotes an antenna input connector for sending a signal toward the antenna section 7a, and the connection between the two is provided with connection members that are detachable at both ends. Are connected by a cable 37. Reference numeral 38 denotes an edge of the opening. As is well known, a deep groove is formed and a waterproof packing is embedded in the deep groove.
[0021]
Next, reference numeral 40 denotes a lid connecting portion projecting from the communication device case 7b, and a hinge member 42 provided at one end of an opening / closing lid 41 formed of the same material as the communication device case 7b is rotated. Can be installed freely. 43 is a tightening screw and 39 is a screw hole. When the cover 41 is put on the opening edge 38 and the tightening screw is tightened, the intrusion of rainwater is completely prevented there.
The amplifier input connector 30 protruding from the bottom surface of the communication device case 7b is connected to a known distributor 4a via the cable 3 as shown in FIG. 18, and sends a signal to the amplifier in the internal space 25. I can do it.
[0022]
On the back side of the peripheral wall 27b of the case portion 27, as shown in FIGS. 2 and 14, there is provided a mounting portion 16 for mounting a building formed long in the vertical direction. In the mounting portion 16, hooks 17, hooks 18, and the like as arbitrary engaging members whose configurations are determined in relation to the support device 50 are arranged at appropriate intervals in the vertical direction and the horizontal direction.
The mounting portion 16 provided on the back side of the side wall of the communication device case 7b constituting the antenna base in this way is in a state where the opening window 26 of the case portion of the electronic device storage space 25 in the communication device case is at a low position. Receiving portion of the tilting receiving member 53 in a state in which the antenna portion having a shape that can be opened toward the side and that is long in the vertical direction is standing at a high position upward from the top of the communication device case 7b. It is comprised so that it may be supported by.
The mounting portion 16 of the side wall 27b of the communication device case is temporarily provided with a hook portion 17a whose tip is smaller than a thick diameter portion 46a of a daruma-shaped hole, which will be described later, and larger in diameter than the small diameter hole 46b. A plurality of stoppers 17 are arranged in parallel. The hook 17 is formed in a relatively long take-out shape so that a heat radiation space 21a can be formed between the side wall of the communication device case and the receiving member 53b. Further, the metal fitting 18 formed so as to be taken out from the side wall 27b is made to correspond to the mounting tool 47 described later, and is configured so that the concave portion 18a of the metal fitting 18 can be engaged with the upward engaging portion 47a of the mounting tool 47. It is.
Further, between the communication device case 7b constituting the base portion 7b and the receiving member 53b of the tilting receiving member 53, an arbitrary fixing means is provided for temporarily fixing both of them, and then fixing them detachably. As this fixing means, for example, as shown in FIGS. 2 and 5, any fixing screw hole whose location is determined at the position relative to the through hole 53 g of the tilt receiving member 53 on both side surfaces 10 a of the base body 10. 19 may be arranged at appropriate intervals in the vertical direction and the horizontal direction, and may be detachably fixed using bolts 53h as is apparent from FIGS.
[0023]
Reference numeral 44 denotes a circuit insertion opening provided as needed to the mounting portion 16 on the back side of the peripheral wall 27b of the case portion 27 surrounding the periphery of the electronic device storage space 25. The opening 44 is a large opening 44 as shown in the drawing to accommodate the amplifier circuit in the electronic device storage space, and a detachable lid 45 is provided on the periphery 44a of the opening 44. It is fixed in a watertight and detachable manner using, for example, a bolt having a large head. Further, when the opening 44 is provided, the mounting members 17 and 18 for mounting the building are disposed on the outer surface 16 on the back side of the lid 45.
[0024]
According to such a configuration, the outer surface 16 on the rear side of the peripheral wall of the case portion 27 is connected to the building 9 using any means. For example, after the antenna device is installed on the site using the support device 50 shown in FIGS. 2 and 5, the lid body 45 detachably attached to the opening 44 is not easily opened. Therefore, there is less concern that the lid 45 is opened and the amplifier circuit in the electronic device storage space 25 is mischievous.
In addition, in order to form the cooling air flow passage 21a between the back surface and the side surface of the base body 10 and the inner surface of the supporting device 50 facing the base body 10, the peripheral surface of the base body 10 is projected at an appropriate interval. It is preferable that the hooks of the objects, for example, the hooks 17 and the hooks 18 are provided long.
[0025]
In the case part 27 formed so as to surround the upper part 27a and the periphery 27b of the electronic device storage space 25 which is elongated in the vertical direction and the cross-sectional shape is formed in a hollow rectangular tube shape, A plurality of plate-like heat radiating plates 21 which are projected in the radial direction and elongated in the vertical direction are provided in parallel with a suitable air rising space 21a. In this way, heat from the electronic circuit generated in the electronic device housing space 25 is formed between the plate-like heat radiation plates 21 that can pass through the peripheral wall of the case portion 27 and can be long in the vertical direction. Heat is dissipated using the long air rising passage 21a in the vertical direction.
As shown in FIG. 8, an iron plate light shielding plate (light shielding cover) 72 having both sides detachably attached to the case 7b is provided around the communication device case constituting the antenna base 7b. . The light blocking plate 72 is for blocking sunlight and preventing the communication device case 7b from being heated. A gap 72a is formed between members of the case 7b and directed upward and downward. A cooling air passage is formed.
Further, a stopper 71 as shown in FIG. 8 is formed at an arbitrary position around the communication device case 7 b, and a chain for preventing the drop is provided between the stopper 71 provided at an arbitrary position 70 on the support column 9. Can prevent an unexpected accident that the heavy antenna 7 (for example, 6 kg) falls off from the roof toward the road.
[0026]
Next, the relationship between the column 9 as the building shown in FIG. 2 and the support device 50 will be described.
As the structure of the support device 50, it is sufficient if the communication device case 7 b can be fixed to the support column 9. In general, a mounting bracket having a known tilting function is used.
The support device 50 in the embodiment of the present application is provided with a fixed fixture 52 provided on one side with a well-known and commonly used fixture 51 for the building 9, and for adjusting the elevation angle with respect to the other side of the fixed fixture 52. It is composed of a tilt receiver 53 that is mounted so as to be tiltable,
Furthermore, a receiving member 53b for detachably mounting the base portion 7b of the antenna is provided on the anti-fixed receiving side of the tilting receiving member 53,
The base portion 7b of the antenna 7 that is long in the vertical direction is detachably attached to the receiving member 53b in the support device 50. The configuration of this point will be further described below.
[0027]
The fixed receiver 52 is integrally formed by bending a base material 52a for affixing the position by being applied to the column 9 and a receiving material 52b positioned on both sides thereof, for example, a metal plate. . The extending direction of the receiving material 52b is determined in the direction of the side member 53c as shown in FIG. 8, and overlaps with the side member 53c.
As is well known, the structure of the fixture 51 varies depending on the structure of the building 9, but in the case of the support column 9, it is composed of a metal contact plate 51a as shown and a plurality of bolts 51b.
As shown in FIG. 8, the tilt receiving member 53 has an H-shaped planar shape. The receiving member 53b is located at the center, and the tilting member 53d extends from both sides in the direction of the fixed receiving member 52. And a side member 53c that extends from both sides of the receiving member 53b in the direction of the antenna base 7b, and that forms a space (receiving portion 53a) for receiving the antenna base 7b on the inner side. For example, a metal plate such as an iron plate is used to be integrally connected using a commonly known technique such as bending means or welding means.
[0028]
As shown in FIG. 5, the receiving member 53b located at the center of the tilting receiving member 53 has a large diameter 46a at the upper part and a small diameter 46b at the lower part as shown in FIG. In addition, the two holes communicate with each other, and a plurality of temporary fixing holes 46 generally called “daruma-shaped holes” are arranged side by side so as to correspond to the arrangement of the hanging portions 17a.
Further, below the receiving member 53b located at the center of the tilt receiving member 53, as shown in FIGS. 5 and 8, in order to correspondingly attach the concave engaging portion 18a of the metal fitting 18, the tip is directed upward. The carrying tool 47 provided with the engaging portion 47a is provided in a take-out state.
The tilt receiver 53 is positioned on both sides of the receiving member 53b that faces the back side of the side wall of the communication device case 7b, and on both sides of the side wall of the communication device case 7b. In the process of inserting the communication device case 7b between the two side members 53c, the communication device case 7b is guided by the two side members 53c so that the two hooks for temporary fixing are used. The metal fitting 17 can travel on the center line corresponding to each of the two “daruma-shaped holes 46” provided in the receiving portion of the tilt receiving member 53, and the positional relationship between the “daruma-shaped hole 46” and the hanging portion 17a is visually observed. Even if it cannot be done, the positional relationship between the two side members 53c is configured so that the center position of the hook 17a can be matched on the center line of the “daruma-shaped hole 46”.
[0029]
Next, a plurality of inner adjustment holes 63 and 61 and a plurality of outer adjustment holes 62 and 60 provided for the purpose of convenience of tilt adjustment at the time of elevation angle adjustment, which often appear in FIGS. The arrangement relationship will be described.
On both sides of the fixed receiver 52, receiving members 52b projecting in the direction of the tilt receiver 53 are provided, and the tilt receiver 53 has an outer side with respect to the receiver 52b of the fixed receiver 52 as described above. The tilting member 53d is formed so as to be polymerized in a state of being positioned at the position. Further, the lower part of the receiving material 52b and the lower part of the tilting member 53d which are superposed on each other are pivotally attached to the receiving material by a pivot bolt 77 so that the upper part of the tilting member can tilt forward in the tilting direction 81. Is the pivot point.
Among the receiving member 52b and the tilting member 53d having such a configuration, the inner member is provided with a plurality of independent inner adjustment holes 63 and 61 in the vertical direction, and the outer member. The plurality of independent outer adjustment holes 62, 60 are arranged in the vertical direction. When the independent adjustment holes are arranged in the vertical direction in this way, a sufficient thickness remains in the tilt direction 81 of each adjustment hole, and a sufficient mechanically strong strength can be obtained.
In FIG. 3, six of G1 to G6 that are groups of the inner adjustment holes 63 and five of H1 to H5 that are groups of the second inner adjustment holes 61 each have the pivot portion 77 as a fulcrum, and the pivot points. Starting from an upper position separated by a certain distance 64 from the upper and lower sides (arrows 63a and 61a).
In the tilting member 53d, a plurality of outer adjustment holes are divided into two groups 62 and 60 and arranged in the vertical direction. In FIGS. 10 and 11, six of K1 to K6 that are groups of outer adjustment holes 62 and five of M1 to M5 that are groups of second outer adjustment holes 60 each have a pivotal support 77 as a fulcrum. Starting from a position spaced upward by a fixed distance 65 from the pivot point, they are arranged in the vertical direction (arrows 62a, 60a).
[0030]
As shown in FIG. 11, the elevation angle of the antenna 7 is set to six of K1 to K6 that is a group of the outer adjustment holes 62 and five of M1 to M5 that are a group of the second outer adjustment holes 60. Eleven numbers 59 representing the frequency of “0 to 10 degrees” are added. The frequency number 59 may be any other symbol or sign that indicates the frequency. The elevation adjustment mark is displayed as a stamp or as a label.
The mutual positional relationship between the inner adjustment hole group 63 and the outer adjustment hole group 62 paired with the inner adjustment hole group 63, and the mutual holes between the inner adjustment hole group 61 and the outer adjustment hole group 60 paired therewith. The positional relationship is such that the vertical direction (arrows 62a, 60a) of the plurality of outer adjustment hole groups 62 is slightly inclined with respect to the vertical direction (arrows 63a, 61a) of the plurality of inner adjustment hole groups 63, 61. When the tilting fixture 53 is sequentially tilted in the tilting direction 81 in order to adjust the elevation angle of the antenna 7, the holes (G1 to G6) of the inner adjustment hole group 63 and the outer adjustment are set. The combinations with the holes of the hole group 62 (K1 to K6) are changed one after another and set to one. Further, when the tilt receiving tool 53 is sequentially tilted for adjusting the elevation angle of the antenna 7, a combination of the holes (H1 to H5) of the inner adjustment hole group 61 and the holes of the outer adjustment hole group 60 (M1 to M5). Has been changed so that it is changed one after another.
[0031]
In addition, the plurality of inner adjustment hole groups 61 and 63 and outer adjustment hole groups 60 and 62 disposed in the vertical direction with respect to the receiving member 52b and the tilting member 53d are respectively arranged in the vertical direction. It may be arranged in one row, but as shown in the figure, it is divided into two (or three) in the vertical direction, respectively, and each is divided into two rows (or three rows), and the distance from the pivot is also increased. It may be arranged so as to be unevenly distributed on the upper side. As described above, when the plurality of adjustment holes are divided into two rows, each being divided into two rows and being unevenly distributed on the upper side with a distance from the pivotal support portion, the tilting direction with respect to the tilting member 53d is caused by tilting the antenna 7 forward. Even when a large force toward 81 is applied, there is an advantage that the supporting force increases as a result of the plurality of adjustment holes being separated from the pivotal support portion.
In the above-described example, the elevation angle adjustment range is 0 to −10 °, and the number of divisions is 1 ° step. As shown in the figure, the antenna directivity is gradually directed downward from the horizontal direction from 0 to 4 degrees and from 5 to 10 degrees from the side closer to the pivot point to the upper side. . In the embodiment of the present application, the elevation angle adjustment range is 0 ° to −10 ° and the adjustment step is 1 °, but may be changed as necessary.
[0032]
In the vicinity of the outer adjustment hole group 60 in the tilting member 53d, a fixing pin 67 is provided as shown in FIG. The fixed pin 67 is connected to a stop pin 66 fixed to the tilting member 53d via a connecting means 68 such as a chain. Usually, an appropriate hole is provided in the tilting member 53d, and it can be stored detachably by being inserted into the hole.
The inner diameter of each hole in the inner adjustment hole group is slightly smaller than the inner diameter of each hole in the outer adjustment hole group, while the diameter of the shaft portion for inserting into the hole in the fixing pin 67 is two steps. The diameter on the front end side is formed so as to be slightly smaller than all the hole diameters so that it can be inserted into each hole of the outer adjustment hole group. It is. The diameter of the base portion side of the shaft portion is a diameter that fits tightly into each hole of the outer adjustment hole group.
Therefore, when the tilting member 53d is tilted to adjust the elevation angle of the antenna 7, the axis of one hole in the outer adjustment hole group 62 and one hole in the inner adjustment hole group 63 coincide with each other. When the shaft of the fixing pin 67 is inserted,
The three can be integrated substantially without rattling, and the elevation angle of the antenna 7 can be temporarily and accurately fixed.
It should be noted that a male screw may be provided at the distal end portion of the fixing pin 67, and a female screw may be provided in each hole of the inner adjustment hole groups 63 and 61 so that they can be screwed together.
Further, the fixing pin 67 can keep the antenna 7 at an accurate elevation angle, tighten the two bolts 77 and 78 positioned vertically as they are, and fix the tilting member 53d to the receiving member 52a.
[0033]
In the embodiment according to the present invention, an example in which the receiving member 52b is on the inner side and the tilting member 53d is on the outer side is shown. However, in carrying out the present invention, when the receiving member 52b is on the outside and the tilting member 53d is on the inside, the present invention has a plurality of inner adjustment hole groups 63, 61 and a plurality of outer adjustment hole groups 62, Since the positional relationship of 60 is relative in the vertical direction, naturally, the receiving material 52b is provided with a plurality of outer adjustment hole groups 62 and 60 in the vertical direction and the tilting member 53d. A plurality of inner adjustment hole groups 63 and 61 are arranged in the vertical direction.
[0034]
With respect to the above configuration, the sequential configuration will be described in consideration of the assembly process.
It is assumed that a supporting device can be attached in advance to a building, for example, an inanimate object such as a floor surface, a wall surface, a parapet, a side surface of a handrail, or a support post attached to a structure. . In the case of shipment from the factory, if the building is a support, a fixed receiver 52 provided with a mounting bracket 51 that enables connection to the structure is prepared, for example, a fixed receiver 52 shown in FIGS. To do. Further, a tilting metal fitting 53 appearing in many drawings is also prepared. Thus, while preparing the member concerning the support apparatus 50, the antenna 7 is also prepared.
As for the antenna 7, in the process of assembling work in the factory, and when transporting, the rod-shaped transmitting antenna portion 7a and the communication device case 7b constituting the base are separated and handled in advance in the fixing portion 11. . This shortens the whole and makes handling easier. The transportation cost is also reduced. Both separated parts (7a, 7b) are assembled in the following manner prior to factory shipment or at the installation site.
[0035]
As described above, the means for joining and integrating the rod-shaped transmitting antenna portion 7a and the communication device case 7b is a lower portion 7d of the outer tube 7f of the antenna 7 formed in a columnar shape in the hollow tubular body of the fixing portion 11 as described above. Are inserted and fitted, and a plurality of push screws 13 arranged around are screwed in to mechanically detachably connect the upper part of the communication device case 7b and the lower part 7d of the antenna 7.
Next, since the lower end of the coaxial cable 24 protruding downward from the inside of the antenna portion 7a protrudes into the opening window 26 on the lower side of the electronic device storage space as clearly shown in FIG. Then, the electrical connection is completed by detachably connecting to the connector 31 using an arbitrary connector such as the connection terminal 32 and the connection cable 37.
[0036]
At the site, the fixing bracket 52 is attached to the support column 9 as a building as shown in FIG. That is, as shown in FIG. 2, the base material 52a and the contact plate 51a are applied from both sides of the support column 9, and tightened using the bolts 51b.
In such an operation, a hanger 57 made of a hard material such as iron or synthetic resin appearing in FIGS. 3, 4 and 5 is provided as necessary. The equipment is such that the base material 52a and the abutment plate 51a are opposed to each other with a space slightly larger than the support column 9, and the two bolts 51b are loosely connected to each other. The holes 57b are respectively inserted into the holes 57b. In this state, the column 52a, the contact plate 51a, and the two bolts 51b are attached so that the column is relatively inserted. Then, as is apparent from FIG. 3, the horizontally extending member 57a in the upper part of the hanger 57 abuts on the upper part of the column 9, and the base material 52a and the contact plate 51a are maintained in a temporarily fixed state. Thereafter, the space between the base 52a and the contact plate 51a is loosely tightened and turned left and right to adjust the azimuth. Finally, it is recommended to tighten this.
In the figure, the one-dot chain line 56 that connects the through hole 54 for inserting the bolt and the bolt 51b for tightening, the bolt 77, the bolt 51b, the screw hole 19, etc. is easily understood by those skilled in the art from the description. As can be understood, the relationship between the corresponding members is shown.
[0037]
Next, the tilting receiver 53 is connected to the fixed receiver 52. The receiving material 52b and the tilting member 53d are polymerized as shown in FIG. Next, the pivot bolt 77 is inserted into the through hole 80 and screwed into the female screw 75 to form the pivot portion 77.
Next, the fixing bolt 78 is inserted into the long hole 79 provided in the tilting member 53 d and screwed into the female screw 76, so that an adjustment portion that is long in the tilting direction 81 is formed at the position of the long hole 79. The support device 50 is attached to the support column 9 by tightening the bolt 78 to the female screw 76.
Next, the antenna 7 is attached to the support device 50. The base portion 7b of the antenna 7 is opposed to the receiving portion 53a of the tilt receiving tool 53 as shown in FIGS. From this state, the base portion 7b is brought close to the receiving member 53b. Both side surfaces 10a and 10a of the base portion 7b are guided by the guide member 53f having an enlarged shape at the tip of the side members 53c and 53c on the tilting metal part side, proceed to the receiving portion 53a, and enter the inside. Inside, both side surfaces 10a and 10a of the base portion 7b are sandwiched between the side members 53c and 53c on the tilting fitting side to restrict the traveling direction. When the base portion 7b is advanced as it is, the hanging portion 17a hits the receiving member 53b. Therefore, when the hanging portion 17a is moved up and down, the worker cannot visually observe the internal dharma hole 46 or the hanging portion 17a because the side member 53c exists, but the hanging portion 17a is large in the dharma hole 46. Since it is located on the center line of the diameter part 46 a, the hanging part 17 a is inserted into the large diameter part 46 a in the Dalma hole 46, and then the neck part 17 b is fitted into the small diameter part 46 b in the Dalma hole 46.
In this process, the concave hooking portion 18a of the metal fitting 18 is correspondingly attached to the upward engaging portion 47a at the tip of the mounting tool 47 in parallel.
In this way, the base portion 7 b of the antenna 7 is temporarily fixed to the tilt receiving member 53. Thereafter, when the fixing bolt 53h is tightened in the state where the through hole 53g is inserted into the fixing screw hole 19 formed in the raised portion provided on both side surfaces 10a and 10a of the base portion 7b, the base portion 7b is tilted. The holder 53 is detachably fixed.
In the connected state, passages 21a through which cooling air flows upward are respectively formed on both side surfaces 10a, 10a of the communication device case 7b and the side members 53c, 53c on the tilt fitting side.
[0038]
Next, an example will be described in which the tilting function of the support device 50 is used to tilt the antenna 7 slightly in the transmission direction in the above configuration (for example, the directivity is directed to the horizontal direction at 0 degrees ( An example in which the antenna and the tilting receiver are tilted downward within the range of about 10 degrees (the state of the antenna is the one-dot chain line in FIG. 1)) will be described.
6 is in a state where the directivity is in the horizontal direction (0 degree), the fixing bolt 78 at the upper position is loosened from this position, and the antenna portion 7a is tilted forward to a desired position. In this case, when the forward tilt angle of the antenna portion 7a is determined in relation to the area, for example, when an inclination angle of 8 degrees is required, one of the plurality of outer adjustment hole groups 60 and 62 is required. In FIG. 10, the hole (K3) marked with “8 degrees” is overlapped with one of the inner adjustment hole groups 61, 63, that is, the hole (G3). Insert the fixing pin 67 shown. Then, the two holes (K3, G3) are coupled via the fixing pin 67, and as a result, the tilting receiver 53 can set the antenna portion 7a to the tilt of "8 degrees" with respect to the fixed receiver 52. . In addition, in that case, since the tilting receiving tool 53 and the fixed receiving tool 52 are already connected by the fixing pin 67 in the state as they are, they are connected in a state in which the tilt of “8 degrees” is held. After that, it is safe if any fixing means such as fastening the fixing bolt 78 is applied. FIG. 11 illustrates a case where the antenna unit 7a is set to have a forward tilt angle of “10 degrees”. That is, it shows a state in which the hole (K1) with the index of “10 degrees” is overlapped with one of the inner adjustment hole groups, that is, the hole (G1).
In this way, for adjusting the elevation angle of the antenna portion 7a, the tilt receiving tool 53 is directed in the tilt direction, and the position of the hole (M5) having an index of 0 degrees is directed to the position of the hole (K1) having an index of 10 degrees. When the tilting is successively performed, the combination of the holes (H5 to G1) of the inner adjustment hole group and the holes of the outer adjustment hole group changes one after another, and one is overlapped to display the elevation angle state of the antenna unit 7a.
[0039]
Thereafter, the lid 41 is opened as shown in FIGS. 1 and 16, and in the state shown in FIG. 1, the worker 67 is lowered to perform various electrical adjustment operations. In the case of this work, since the opening 26 is at the lowest lower position, even when exposed to a strong wind at a high place, the worker 67 can adjust the work in the safest state by approaching the building. There is.
[0040]
Thus, by connecting the mounting part 16 formed long in the vertical direction in the communication device case 7b to the building 9 using the support device 50, the case portion 27 of the electronic device storage space 25 in the communication device case 7b is connected. The opening 26 can be opened in a state where the opening 26 faces downward and is low as viewed from the entire apparatus. On the other hand, the rod-shaped transmitting antenna portion 7a is directed further upward from the upper portion of the communication device case 7b. It will be supported by the building 9 in a state of being self-supporting toward a high position.
[0041]
【The invention's effect】
As described above, in the present invention, when the base portion of the antenna 7 that is long in the vertical direction is mounted on the building, the antenna 7 that is long in the vertical direction can be mounted. There is a feature that can be set to the most preferable inclination required from the reception area.
Further, in the present invention, when the electronic circuit in the communication device case constituting the base part of the antenna 7 is damaged due to aging and the communication device case is removed together with the antenna 7, Since the tilt receiver can maintain the predetermined inclination set initially, if the communication device case constituting the base portion of the antenna 7 is attached to the tilt receiver in the state as it is, the inclination of the antenna 7 is troublesome adjustment. There is an effect on accuracy that can be reproduced as it is without applying.
[0042]
Furthermore, in this invention, when attaching the base part of the antenna 7 long in the up-down direction to the tilting receiver 53, hold the antenna 7 having the long shape in the up-down direction in the arm, By simply applying the communication device case 7b constituting the base portion to the receiving member 53b of the tilting receiver, the communication device case 7b with the heavy antenna 7 can be easily and quickly moved. There is an effect on the safety work that can be temporarily attached to.
[0043]
Further, according to the present invention, the tilting receiver which is tiltably connected to the lower position of the fixed receiver 52 after the base portion of the antenna 7 which is long in the vertical direction is mounted on the tilting receiver 53. In the case of adjusting the inclination of 53, when the tilt receiver 53 is sequentially tilted, it is disposed in the tilting portion 53d of the tilt receiver 53 with respect to the plurality of inner adjustment holes 63 provided in the receiver 52b of the fixed receiver 52. Any one of the plurality of outer adjustment holes 62 is changed one after another and superposed on one, so that the fine movement of the tilt receiving member 53 can be recognized one after another. In this case, if an angle display suggesting the tilting of the antenna 7 having a shape that is long in the vertical direction, for example, a number, is added to each of the plurality of outer adjustment holes 62, the fine tilting state of the tilting receiving member 53 is represented by a number There is an effect that can be recognized.
In addition, when the tilted state of the antenna 7 having the shape elongated in the vertical direction is recognized from the corresponding superposed state of the upper and lower adjustment holes, and when the tilt angle has reached an appropriate position, the vertical adjustment in the corresponding superposed state is performed. By inserting the fixing pin into the hole, there is an effect that the inclination relationship between the two can be firmly and accurately fixed.
[0044]
In addition, even if the present invention includes the rod-shaped transmitting antenna portion 7a and the communication device case 7b, the lower base portion 7b of the antenna 7 is integrally connected via the fixing portion 11, Since the antenna portion that is long in the direction and the case 27 that houses the high-power amplifier circuit for transmission are integrated, the case 27 that houses the amplifier circuit for transmission is attached to the building. There is an effect that the mounting work of the rod-shaped transmitting antenna 7 can be completed with only the effort.
[0045]
Further, the electronic device storage space 25 provided in the base body 10 in the base portion 7b is formed long in the vertical direction, so that the building mounting portion 16 provided on the back side of the peripheral wall of the case portion 27 is also moved up and down. There is a feature that makes it possible to form it so that it can be formed long in the direction. By connecting the mounting part, which can be formed long in the vertical direction, to the building 9 using the support device 50, a rod-shaped transmission antenna There is an effect that it can withstand a strong bending force from the portion 7a and can be configured so that the vertically long antenna portion can firmly maintain the vertical installation state.
[0046]
In addition, in the present invention, the rod-shaped transmitting antenna portion 7a and the communication device case 7b are configured such that the lower base portion 7b of the antenna 7 is located at the head of the communication device case 7b, and the communication device case Since the peripheral surface of 7b is connected to the support device 50, there is a feature that the opening of the case portion of the electronic device storage space in the communication device case 7b faces downward and can be arranged at a low position. is there. This means that an operator who examines and adjusts the performance of the electronic circuit stored in the case 27 of the transmitting amplifier circuit placed at a high place and in a poorly secured position is not in danger. There is a work effect that allows the user to work near
[0047]
Further, in the present invention, by forming the electronic device storage space 25 provided in the communication device case 7b to be long in the vertical direction, the peripheral wall of the case portion can also be formed to be long in the vertical direction. This makes it possible to increase the length in the vertical direction of the heat dissipation plate that protrudes in the radial direction on the peripheral wall of the case portion 27, and has an effect of significantly improving the cooling effect. In addition, by projecting the heat sink toward the radial direction from the peripheral wall of the case part, and by increasing the length in the vertical direction,
The reinforcing effect of the base body is improved, and the effect of maintaining the antenna part even when the antenna part is exposed to strong wind is increased.
[0048]
The connecting portion of the antenna base 7b and the upper part of the communication device case is configured to be detachable, and the antenna portion and the electronic device provided in the electronic device storage space in the communication device case are electrically connected respectively. By making it detachably connectable, even if the overall shape is a very long columnar shape, when handling in the field, bisect these to make them relatively short and easy to handle There is also an effect that can be done.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing a state in which an antenna is attached to a support using a support device and an internal circuit of a communication device case constituting the base of the antenna is inspected.
FIG. 2 is an exploded perspective view for explaining a relationship among a support column, a tiltable support device, and a communication device case.
FIG. 3 is a side view showing a state in which a fixed receiver is attached to a support column.
FIG. 4 is a perspective view of a state in which a fixed receiver is attached to a tilt receiver and the fixture is separated.
FIG. 5 is a perspective view showing a state immediately before a tilting receiving device, a fixed receiving device, and a mounting device are connected and a communication device case constituting the base of the antenna is mounted.
FIG. 6 is a side view showing a state in which a support device is attached to a support column.
FIG. 7 is a perspective view showing a state in which a support device is attached to a support column and a communication device case constituting a base of an antenna is temporarily attached to a tilt receiving member of the support device.
FIG. 8 is a cross-sectional view of the main part immediately before the support device is mounted on the support column and the communication device case is temporarily mounted on the tilt receiving member thereof.
FIG. 9 is a cross-sectional view of an essential part showing a state in which a support device is mounted on a support column and a communication device case is mounted on a tilt receiving member of the support device.
FIG. 10 is a side view for explaining the inclination adjustment state of the tilting receiving tool when the support device is attached to the column.
11 is a side view for explanation when the inclination of the tilt receiver is different from FIG.
FIG. 12 is a side view illustrating a connection state between an antenna unit and a communication device case constituting a base of the antenna.
FIG. 13 is a front view showing a state where a light shielding plate is removed from the base of the antenna.
FIG. 14 is a partially broken side view in which a part of the base of the antenna is broken so that the inner member can be seen.
FIG. 15 is a perspective view showing a state in which a lid on the back surface of the communication device case is opened so that a circuit storage room can be seen.
FIG. 16 is a bottom view of the communication device case in a state where a lid is opened.
FIG. 17 is a cutaway plan view taken along line XVII-XVII in FIG. 12 for explaining the existence of a radiating element and a plurality of reflecting elements present in the antenna section.
FIG. 18 is a system and structure diagram for explaining a conventional antenna device.
FIG. 19 is a side view for explaining the support state of the antenna unit of the conventional antenna device and the adjustment of the elevation angle.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Reception antenna, 2 ... Converter, 3 ... Cable, 4 ... Signal processor, 4a ... Distributor, 4b ... Amplifier, 6 ... Antenna apparatus, 7 ...・ Antenna, 7a ... Antenna part, 7b ... Base part, Communication equipment case, 7c ... Upper part, 7d ... Lower part, 9 ... Post, 10 ... Base body, 11 ... Fixed , 13... Fixing tool, 16... Mounting part, 17... Hook, 18.・ Cable storage unit, 25 ... Electronic device storage room, 26 ... Open window, 27 ... Case unit, 30 ... Amplifier input connector, 31 ... Amplifier output connector, 40 ... Cover installed , 41... Open / close lid, 46... Daruma-shaped hole, 50... Support device, 52. 3 ... tilt bracket as, 53b ... receiving member, 53c ... side member.

Claims (2)

アンテナ装置は、
上下方向に長い形状のアンテナと、アンテナの基部を着脱自在に支持する為の支持装置とを備え、
上記支持装置は、建築物に対する取付具を一方の側に備える固定受具と、固定受具の他方の側に対して仰角調整の為に傾動自在に装着してある傾動受具とで構成し、
更に上記傾動受具の反固定受具側には上記アンテナの基部を着脱自在に装着する為の受部材を備えさせ、
上記支持装置における受部材に対して上記上下方向に長い形状のアンテナの基部を着脱自在に装着するようにしてあるアンテナ装置において、
上記固定受具には傾動受具側方向に張り出した受材を備えさせ、上記傾動受具には上記固定受具の受材に重合するするように形成した傾動部材を備えさせ、
相互に重合する受材の下部と、傾動部材の下部とは、受材に対して傾動部材の上部が前傾自在に枢着し、
受材と傾動部材の内、内側となる部材には、複数の夫々独立している内側調整孔(G1〜G6)を上下方向に向けて配設すると共に、
外側となる部材には、複数の夫々独立している外側調整孔(K1〜K6)を上下方向に向けて配設し、
上記内側調整孔グループと外側調整孔グループとの孔相互の位置関係は、
複数の内側調整孔の上下方向に対して複数の外側調整孔の上下方向が相対的に僅かに傾斜して交差する位置関係に設定し、
上記アンテナの仰角調整の為に上記傾動受具を傾動方向に向けて逐次傾動させるときに内側調整孔グループの孔と、外側調整孔グループの孔との組合せが次々と変わって1つ宛重合するように配置したことを特徴とするアンテナ装置。
The antenna device
A vertically long antenna and a support device for detachably supporting the base of the antenna,
The support device is composed of a fixed receiver provided with a fixture for a building on one side, and a tilt receiver attached to the other side of the fixed receiver so as to be tiltably adjustable for elevation angle adjustment. ,
Furthermore, a receiving member for detachably mounting the base of the antenna is provided on the anti-fixed receiving side of the tilting receiving device,
In the antenna device configured to detachably attach the base of the antenna having a shape that is long in the vertical direction to the receiving member in the support device,
The fixed receiver is provided with a receiving material projecting in the direction of the tilting receiver, the tilting receiver is provided with a tilting member formed so as to overlap with the receiving material of the fixed receiver,
The lower part of the receiving material that is superposed on each other and the lower part of the tilting member are pivotally attached to the receiving material so that the upper part of the tilting member can tilt forward,
A plurality of independent inner adjustment holes (G1 to G6) are arranged in the vertical direction on the inner member of the receiving member and the tilting member,
A plurality of independent outer adjustment holes (K1 to K6) are arranged in the vertical direction on the outer member,
The positional relationship between the holes of the inner adjustment hole group and the outer adjustment hole group is as follows:
Set the positional relationship in which the vertical direction of the plurality of outer adjustment holes is slightly inclined relative to the vertical direction of the plurality of inner adjustment holes,
When the tilt receiver is sequentially tilted in the tilt direction to adjust the elevation angle of the antenna, the combination of the holes in the inner adjustment hole group and the holes in the outer adjustment hole group changes one after another, and one is overlapped. An antenna device characterized by being arranged as described above.
上記受材と傾動部材に対して夫々上下方向に向けて配設する複数の内側調整孔グループと、外側調整孔グループとは、夫々上下方向において二分して夫々2列にし、しかも枢支部から距離を隔てて上方の側に偏在させて配設したことを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。  A plurality of inner adjustment hole groups and outer adjustment hole groups respectively arranged in the vertical direction with respect to the receiving member and the tilting member are each divided into two rows in the vertical direction, and the distance from the pivot portion. The antenna device according to claim 1, wherein the antenna device is unevenly distributed on the upper side with a gap therebetween.
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