JP4104761B2

JP4104761B2 - Hinge device

Info

Publication number: JP4104761B2
Application number: JP00965799A
Authority: JP
Inventors: 祐一和田
Original assignee: 西谷均
Priority date: 1999-01-18
Filing date: 1999-01-18
Publication date: 2008-06-18
Anticipated expiration: 2019-01-18
Also published as: JP2000204829A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヒンジ装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
ドアをドア枠内で開閉自在に保持するために用いるヒンジ装置として、ドアとドア枠とに各別に設けられて互いに結合可能とされる雄側部材と雌側部材とを有し、このうち雄側部材には軸心を上下に向けたヒンジ軸が設けられ、他方の雌側部材には雄側部材のヒンジ軸を嵌合可能な軸受部が設けられているものは周知である。
【０００３】
なお、上記ヒンジ装置において、ドアの後端面やドア枠の縦桟内面等に対し、これらと平行な取付板を介して取り付ける、いわゆる「蝶番」は除くものとする。すなわち、上記雄側部材や雌側部材は、ドアの上端部及び下端部に対応する位置へ取り付けられるもの（ヒンジ軸がドアの開閉方向の内側へ突出して設けられたものと、ドアの肉厚中心部に設けられたものとがある）とする。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
この種、ヒンジ装置において、ヒンジ軸と軸受部との相対的な嵌合位置を水平面内で位置合わせ可能にしたもの（装置自体の構造として備えたもの）はなかった。
そのため、従来では、ドアやドア枠に対する雄側部材や雌側部材の取付位置を調節することによって、ドアをドア枠へ閉めた状態での両者の相対的な位置合わせを行っていた。従って、この作業は、極めて面倒且つ重労働であると共に、一人の作業者だけでは困難であり、更に微妙な調節も困難であるという欠点があった。
【０００５】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、ヒンジ軸と軸受部との相対的な嵌合位置を水平面内で位置合わせ可能にして、ドアをドア枠へ閉めた状態での両者の相対的な位置合わせが簡単、迅速且つ正確に行えるようにしたヒンジ装置を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記目的を達成するために、次の技術的手段を講じた。
即ち、本発明に係るヒンジ装置では、ドアの上端部及び下端部に対応する位置でドアとドア枠とに各別に設けられて互いに結合可能とされる雄側部材と雌側部材とを有し、雄側部材には軸心を上下に向けたヒンジ軸が設けられ、雌側部材には雄側部材のヒンジ軸を嵌合可能な軸受部が設けられているヒンジ装置において、雌側部材は、本体部と、この本体部に第１枢軸を介して水平揺動自在に保持された第１揺動片と、この第１揺動片に第２枢軸を介して水平揺動自在に保持された第２揺動片とを有しており、本体部には第１揺動片の揺動位置を固定可能な第１固定部が設けられていると共に、第１揺動片には第２揺動片の揺動位置を固定可能な第２固定部が設けられ、第２揺動片に対して前記軸受部が設けられている。
【０００７】
このような構成であれば、雌側部材において、本体部に対する第１揺動片の揺動と、この第１揺動片に対する第２揺動片の揺動とを適量ずつ行うことで、軸受部の位置（即ち、ヒンジ軸に対する嵌合位置）を水平面内の適所へ移動調節できることになる。
勿論、第１揺動片の揺動位置は第１固定部によって固定可能であり、また第２揺動片の揺動位置は第２固定部によって固定可能である。
【０００８】
なお、本体部、第１揺動片、第２揺動片を有する構成を、雌側部材ではなく雄側部材において採用し、第２揺動片に対してヒンジ軸を立設させるようにすることも可能である。このようにすれば、ヒンジ軸の立設位置を直接に水平面内の適所へ移動調節できることになる。
雌側部材及び雄側部材の双方において、本体部、第１揺動片、第２揺動片を有する構成にしてもよい。
【０００９】
第２揺動片には、第１揺動片との揺動を支持するための第２枢軸に対し、これを挿通させるための軸孔が設けられているが、この軸孔は、第２固定部へ向けて長孔となるように形成しておくのが好適である。
すなわち、この軸孔を長孔にすると、第２揺動片は、第２枢軸まわりでの揺動時（周方向移動時）において、長孔に沿った移動（径方向移動）が可能になる。そのため、この第２揺動片に設けられた軸受部又はヒンジ軸は、周方向の移動成分と径方向の移動成分とを合成させた移動が可能になり、結果として、周方向移動領域の両端を直線状に結ぶ移動が可能になる。
【００１０】
このことは、軸受部又はヒンジ軸を例えば左右方向へ移動させる場合に、前後方向へはズレを生じさせない直線移動にできるという利点に繋がる。
なお、第１揺動片においても同様に、第１枢軸を挿通する軸孔を第１固定部へ向けて長孔となるように形成しておくのが好適である。
第１揺動片において第１固定部が当接される被固定面又は第２揺動片において第２固定部が当接される被固定面は、ドアの荷重が作用する方角へ向けて第１固定部又は第２固定部との当接を強める向きの傾斜面に形成しておくのが好適である。
【００１１】
このようにすると、位置調節に際して第１固定部や第２固定部の固定状態を解除したときに、いきなりドアがその荷重によって傾いてしまうといったことを防止できる利点がある。
【００１２】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
本発明に係るヒンジ装置１には、多種多様の実施態様があるので、まず、その概略について説明する。
本発明に係るヒンジ装置１は、図２に示すようにドア２の上端部に対応する位置に設けられるもの（Ｕタイプ）と、ドア２の下端部に対応する位置に設けられるもの（Ｌタイプ）とに大別される。
【００１３】
しかし、これら両タイプはいずれも、ドア２へ取り付ける部材（ｄ部材）とドア枠３へ取り付ける部材（ｆ部材）との組み合わせによって構成されている。
これらｄ部材とｆ部材との組み合わせパターンは、図３及び図４に示すように、一方が、軸心を上下に向けたヒンジ軸５を具備した雄側部材であるとされる場合に、必ず他方が、このヒンジ軸５を嵌合可能な軸受部６を具備した雌側部材であるとされる。
【００１４】
但し、これら図３及び図４から明らかなように、ｄ部材を雄側部材又は雌側部材のいずれにするか、またｆ部材を雌側部材又は雄側部材のいずれにするかは、何ら限定されるものではなく、またＵタイプとＬタイプとをどのように組み合わせるかについても、何ら限定されるものではない。場合によっては、ＵタイプとＬタイプとで同一のｄ部材及びｆ部材を用いることも可能である。
【００１５】
このように、本発明に係るヒンジ装置１は、上記したＵタイプのｄ部材やｆ部材、Ｌタイプのｄ部材やｆ部材のうち、いずれを主要部としても適用可能とされるものである。
図５は、Ｌタイプｄ部材を雌側部材として適用し、且つ同タイプｆ部材を雄側部材として適用した（即ち、図４（ｂ）に示すパターンである）ヒンジ装置１（以下、第１実施形態と言う）と、Ｕタイプｄ部材を雄側部材として適用し、且つ同タイプｆ部材を雌側部材として適用した（即ち、図３（ａ）に示すパターンである）ヒンジ装置１（以下、第２実施形態と言う）とを用いて、ドア２をドア枠３へ取り付けた例を示している。
【００１６】
まず、図１に基づいて、本発明に係るヒンジ装置１の第１実施形態を説明する。
この第１実施形態のｆ部材（雄側部材）は、ドア枠３に対してヒンジ軸５を定置的且つ固定的に立設保持させたものとなっている。
これに対し、ｄ部材（雌側部材）は、ドア２の下端部へ取り付けられる本体部８と、この本体部８に第１枢軸９を介して水平揺動自在に保持された第１揺動片１０と、この第１揺動片１０に第２枢軸１１を介して水平揺動自在に保持された第２揺動片１２とを有している。
【００１７】
本体部８には、ｆ部材（雄側部材）に設けられたヒンジ軸５を、ガタガタに余裕をもたせた状態で挿通可能とする開口部１５が設けられている。この開口部１５の一方側部には、上記第１枢軸９を取り付けるための取付孔１６が設けられている。
また、開口部１５においてこの取付孔１６とは反対側部には、本体部８に対する第１揺動片１０の揺動位置を固定可能にするための第１固定部１７が設けられる。この第１固定部１７は、取付孔１８を介して取付可能になっている。
【００１８】
開口部１５に対する取付孔１６（第１枢軸９）の位置付けは、ドア２との関係において、そのドア面に平行して横並びとなるようにしてある（以下、この横並び方向を「左右方向」とする）。従って、第１揺動片１０は、第１枢軸９を中心に、ドア面に近接・離反する方向（即ち、「前後方向」）に揺動することになる。
【００１９】
第１枢軸９には頭部が比較的径大な丸小ねじを用い、取付孔１６はこれが螺合可能な雌ねじとした。また、第１固定部１７には平小ねじを用い、取付孔１８はこれが螺合可能な雌ねじとした。
この本体部８の下面には、開口部１５まわりを取り囲んでヒンジ軸５の根元径大部５ａと軸方向に当接し、もってｆ部材に対するｄ部材（本体部８）の円滑回動を可能にする樹脂製等のブシュ材２０が設けられている。
【００２０】
このブシュ材２０は、ｆ部材とｄ部材との高さ保持作用をも奏するので、これを厚さの異なるものと交換可能にしておけば、必要に応じて両部材ｆ，ｄの高さ調節ができることになる。
第１揺動片１０には、その最も右端寄りで上記第１枢軸９を挿通可能にする軸孔２２と、この左隣で本体部８の開口部１５に対応可能になる軸嵌め孔２３と、更にこの左隣で第１固定部１７を挿通可能にするガイド溝２４とが設けられている。
【００２１】
また、軸嵌め孔２３の奥側には、上記第２枢軸１１を取り付けるための取付孔２６が設けられていると共に、軸嵌め孔２３の手前側には、第２揺動片１２の揺動位置を固定可能にするための第２固定部２７が設けられる。この第２固定部２７は、取付孔２８を介して取付可能になっている。
このように、軸嵌め孔２３に対する取付孔２６（第２枢軸１１）の位置付けは、軸嵌め孔２３に対する軸孔２２（第１枢軸９）の位置付けに対して直交関係にある。従って、第２揺動片１２は、第１揺動片１０の揺動方向とは直交する方向（ドア面に沿った左右方向）へ揺動することになる。
【００２２】
なお、この第１揺動片１０において、ガイド溝２４が設けられた部分は、本体部８に対する第１揺動片１０の揺動操作を容易化するための工具（図５中の符号３０を参照）を嵌める工具受部３１として、所定幅の角形を成すように突出形成してある。
軸孔２２の右隣には、第１枢軸９の頭部を第２揺動片１２の厚さに合わせて同じレベルで当接支持させるための軸当て３３が設けられている。
【００２３】
軸嵌め孔２３は、ヒンジ軸５の直径より僅かに広幅のまま左右方向へ延びる長孔として形成されている。
ガイド溝２４は、言うまでもなく、軸孔２２を中心として前後方向に長い円弧状長孔として形成されたもので、その開口周部が、第１固定部１７の当接を受ける被固定面２５とされる。
【００２４】
第２枢軸１１及び第２固定部２７には、いずれも平小ねじを用い、取付孔２６，２８には、それぞれのねじが螺合可能な雌ねじとした。
なお、図示した第１揺動片１０では、軸嵌め孔２３及び取付孔２６，２８が設けられる部分を素材板の２枚重ね構造にし、その他の部分を１枚構造に形成してあるが、これは第１固定部１７の突出を抑えたり、第２枢軸１１や第２固定部２７におけるねじ先端の逃げ（図示略）を設けやすくしたり、或いは軸当て３３を製作の容易な折曲構造にしたりする等の利便を図ったものである。従って、このような構造は特に限定されるものではなく、例えば削り出しによって段付き一体化構造としたり、又はフラットな構造としたりしてもよい。
【００２５】
第２揺動片１２には、その最も奥寄りで上記第２枢軸１１を挿通可能にする軸孔３７と、この手前側で本体部８の開口部１５及び第１揺動片１０の軸嵌め孔２３に対応可能になる軸受部６と、更にこの手前側で上記第２固定部２７を挿通可能にするガイド溝３８とが設けられている。
なお、この第２揺動片１２において、ガイド溝３８が設けられた部分のまわりは、第１揺動片１０に対する第２揺動片１２の揺動操作を容易化するための工具（図５中の符号３０を参照）を嵌める工具受部４０として、所定幅に形成してある。また、第１枢軸９に対向するようになる側縁部には、第１揺動片１０に対する第２揺動片１２の揺動時に、この第１枢軸９との干渉を所定範囲で回避させるための側部凹み部４１が設けられている。
【００２６】
軸孔３７は、第２固定部２７へ向けて前後方向に長い長孔状に形成されている。
軸受部６は、ヒンジ軸５をガタツキなく回動自在に挿通させる内径を有して形成されている。
ガイド溝３８は、言うまでもなく、軸孔３７を中心として左右方向に長い円弧状長孔として形成されたもので、その開口周部が、第２固定部２７の当接を受ける被固定面４２とされる。
【００２７】
このような構成の第１実施形態において、軸受部６を左右方向へ位置合わせする手順の一例を、図６に基づいて説明する。
まず、第１揺動片１０に対して第２揺動片１２を揺動自在にさせるために、第２枢軸１１を少しだけ緩める。また第１枢軸９についても、第１揺動片１０と第２揺動片１２とを共に押圧状態になっているため、同じように緩めておく。
【００２８】
次に、第２揺動片１２の工具受部４０に対して工具３０（図５参照）を嵌め込み、この状態で第２固定部２７を緩める。
そして、工具３０を左右方向へ回す（左方へ回した状態を二点鎖線で示している）ことにより、軸受部６の位置、即ち、ヒンジ軸５に対する嵌合位置を水平面内における左右方向適所へ移動調節できるものである。
【００２９】
本実施形態では、軸受部６を基準位置の左方及び右方へそれぞれ３ｍｍずつ、移動できるものとした。
位置調節が終わった段階で、第２固定部２７及び第２枢軸１１を締め込めばよい。また、その後、前後方向の調節を必要としない場合であれば、第１枢軸９の締め込みも行う。
【００３０】
なお、上記したように第２揺動片１２において、第２枢軸１１を挿通する軸孔３７は第２固定部２７へ向けた長孔となっているため、この第２揺動片１２を左右方向へ揺動させた場合に、少しではあるが前後方向への位置ズラシが可能になっている。そのため、軸受部６の左右方向への移動軌跡を直線状にすることができ、それだけ高精度の位置調節を容易且つ迅速に行えるという利点がある。
【００３１】
一方、軸受部６を前後方向へ位置合わせする手順の一例を、図７に基づいて説明する。
まず、第１枢軸９を緩めた状態にすると共に、第２枢軸１１及び第２固定部２７が締め込み状態にあることを確認する。
次に、第１揺動片１０の工具受部３１に対して工具３０（図５参照）を嵌め込み、この状態で第１固定部１７を緩める。
【００３２】
そして、工具３０を前後方向へ回す（手前側へ回した状態を二点鎖線で示している）ことにより、軸受部６の位置、即ち、ヒンジ軸５に対する嵌合位置を水平面内における前後方向適所へ移動調節できるものである。
本実施形態では、軸受部６を手前側及び奥方へ、合わせて３ｍｍの範囲で移動できるものとした。
【００３３】
位置調節が終わった段階で、第１固定部１７及び第１枢軸９を締め込めばよい。
なお、第１揺動片１０において、第１枢軸９を挿通する軸孔２２についても、第１固定部１７へ向けた左右方向の長孔とすれば（この図７は長孔として描いてある）、この第１揺動片１０を前後方向へ揺動させた場合に左右方向への位置ズラシが可能になる。そのため、軸受部６の前後方向への移動軌跡を直線状にすることができ、それだけ高精度の位置調節を容易且つ迅速に行えるという利点がある。
【００３４】
ところで、図８及び図９に示す第２揺動片１２は、第２固定部２７に対応して設けられた被固定面４２を傾斜面として形成させてある。この傾斜の向きは、ドア２の荷重が作用する方角へ向けて第２揺動片１２が水平揺動しようとするときに、この被固定面４２に対して第２固定部２７の当接が強まる方向とされている。
【００３５】
すなわち、図２に示したようにドア２の荷重は、ヒンジ装置１に対し、その正面向かって左方の方角へ付加するようになっているので、被固定面４２は、左方から右方へ向けて昇り傾斜となるように形成させてある。
このようにすると、第２固定部２７を緩め始めたときに、いきなりドア２がその荷重の作用する方角へ向けて傾いてしまうといったことを防止できる利点がある。
【００３６】
なお、図示は省略するが、第１揺動片１０においても、第１固定部１７に対応して設けられた被固定面２５を傾斜面とさせることができる。この場合の傾斜の向きは、ドア２を開放した状態を想定して、その荷重の方角（前方又は後方）へ向かうようにすればよい。
次に、図１０に基づいて、本発明に係るヒンジ装置１の第２実施形態を説明する。
【００３７】
この第２実施形態のｆ部材（雌側部材）は、ドア枠３に対して軸受部６を定置的且つ固定的に保持させたものとされている。図示した軸受部６は、拘束爪４７を水平揺動可能にしたクランプ機構を具備しており、この拘束爪４７によってｄ部材（雄側部材）が具備するヒンジ軸５を横方向に把持したり解放したりできるものとなっている。
【００３８】
これに対し、この第２実施形態のｄ部材は、第１実施形態で説明したｄ部材を、その左右方向及び上下方向において適宜反転させたものとされており、基本的な構成は、第１実施形態のｄ部材と同様に、ドア２の上端部へ取り付けられる本体部８と、この本体部８に第１枢軸９を介して水平揺動自在に保持された第１揺動片１０と、この第１揺動片１０に第２枢軸１１を介して水平揺動自在に保持された第２揺動片１２とを有している。
【００３９】
ただ、この第２実施形態のｄ部材は雄側部材であって、第２揺動片１２にはヒンジ軸５が立設されている点で、第１実施形態のｄ部材（雌側部材）とは構成を異にする。
その他の構成、作用及び位置合わせに関する取り扱い等は、第１実施形態のｄ部材と略同じであるので、ここでの詳説は省略する。
【００４０】
ところで、本発明は、上記した代表的な２つの実施形態に限定されるものではない。
すなわち、図３及び図４に関して前記したように、本発明に係るヒンジ装置１において、雄側部材と雌側部材との組み合わせパターンには多種多様の実施形態がある。
【００４１】
従って例えば、図４（ｂ）のように用いることを前提に説明した第１実施形態のものを、図３（ｃ）のように用いたり、或いはその上下を反転して図３（ｂ）のように用いたりすることも可能である。また、ｄ部材及びｆ部材としての用途を入れ換えて、図３（ａ）のように用いたり、或いは図３（ｄ）や図４（ａ）のように用いたりすることも可能である。
【００４２】
このことは、図３（ａ）のように用いることを前提に説明した第２実施形態のものについても同じことが言える。
図１１は、本発明に係るヒンジ装置１の第３実施形態を示したもので、この第３実施形態のｄ部材は、ヒンジ軸５に対する本体部８、第１揺動片１０、第２揺動片１２の重ね合わせ順序を、第１実施形態（図１参照）に示したｄ部材とは、上下逆になるように構成してある。
【００４３】
また、図１２は、本発明に係るヒンジ装置１の第４実施形態を示したもので、この第４実施形態のｄ部材は、軸受部６に対する本体部８、第１揺動片１０、第２揺動片１２の重ね合わせ順序を、第２実施形態（図１０参照）に示したｄ部材とは、上下逆になるように構成してある。
図１３は、本発明に係るヒンジ装置１の第５実施形態を示したもので、ドア２の肉厚中心部へヒンジ軸５を位置付けるために、ｄ部材の本体部８の形状とドア２への取付位置、及びｆ部材におけるドア枠３への取付構造とその取付位置を、第１実施形態（図１参照）から若干異ならせたものである。
【００４４】
このように、本発明に係るヒンジ装置１における細部の構造や部材形状等は、実施の態様に応じて適宜変更可能なものである。
また、本発明に係るヒンジ装置１の取付対象とされるドア２についても、出入口用とされるものに限らず、窓用、戸棚用等の各種のものに適用可能である。
【００４５】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係るヒンジ装置では、ヒンジ軸を具備した雄側部材と、軸受部を具備した雌側部材とのうち、少なくとも一方の部材において、本体部と第１揺動片と第２揺動片とを有する構成とし、且つ第２揺動片に軸受部又はヒンジ軸を設けたうえで、それぞれを相対的に水平揺動可能にしているので、本体部に対する第１揺動片の揺動と、この第１揺動片に対する第２揺動片の揺動とによって軸受部とヒンジ軸との相対的な嵌合位置を水平面内の適所へ移動調節できることになる。
【００４６】
勿論、第１揺動片や第２揺動片の揺動位置は第１、第２の固定部によって固定可能であるので、ドアをドア枠へ閉めた状態での両者の相対的な位置合わせが簡単、迅速且つ正確に行えるようになる。
第１及び／又は第２揺動片において、第１、第２の各枢軸を挿通させるための軸孔をそれぞれ第１、第２の固定部へ向けた長孔としておくと、各揺動片を各枢軸まわりで揺動させたとき（周方向移動時）に、同時に長孔に沿った移動（径方向移動）ができるため、第２揺動片に設けられた軸受部又はヒンジ軸を、周方向移動と径方向移動との組み合わせによって直線移動させることができる。
【００４７】
そのため、左右方向だけ、又は前後方向だけの単一な位置合わせが可能となり、作業の容易化、迅速化及び高精度化が図られることになる。
第１及び／又は第２の揺動片において、第１、第２の各固定部に対応する被固定面を、ドアの荷重が作用する方角へ関連させて傾斜面にしておくと、位置調節に際して第１、第２の各固定部を緩めたときに、いきなりドアがその荷重によって傾いてしまうといったことを防止できる利点がある。
【００４８】
そのため、微調節等が容易且つ高精度に行える利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るヒンジ装置の第１実施形態を分解して示す斜視図である。
【図２】本発明に係るヒンジ装置における構成の概略とドア及びドア枠に対する取付状況を示した正面図である。
【図３】本発明に係るヒンジ装置において適用されるドア用部材及びドア枠用部材と雄側部材及び雌側部材との各種の相関関係を、ドア上部側について説明した模式図である。
【図４】本発明に係るヒンジ装置において適用されるドア用部材及びドア枠用部材と雄側部材及び雌側部材との各種の相関関係を、ドア下部側について説明した模式図である。
【図５】本発明に係る第１実施形態（下側）及び第２実施形態（上側）のヒンジ装置を用いてドアをドア枠へ取り付けた状況を示す中間省略斜視図である。
【図６】第１実施形態のヒンジ装置（本体部は省略してある）において左右方向の位置合わせを行う状況を示した拡大平面図である。
【図７】第１実施形態のヒンジ装置（本体部は省略してある）において前後方向の位置合わせを行う状況を示した拡大平面図である。
【図８】第１実施形態のヒンジ装置において使用可能な第２揺動片の別例を示す斜視図である。
【図９】図８に示した第２揺動片の主要部を示す正面拡大断面図である。
【図１０】本発明に係るヒンジ装置の第２実施形態を分解して示す斜視図である。
【図１１】本発明に係るヒンジ装置の第３実施形態を分解して示す斜視図である。
【図１２】本発明に係るヒンジ装置の第４実施形態を分解して示す斜視図である。
【図１３】本発明に係るヒンジ装置の第５実施形態を分解して示す斜視図である。
【符号の説明】
１ヒンジ装置
２ドア
３ドア枠
５ヒンジ軸
６軸受部
８本体部
９第１枢軸
１０第１揺動片
１１第２枢軸
１２第２揺動片
１７第１固定部
２２軸孔
２５被固定面
２７第２固定部
３７軸孔
４２被固定面
Ｕドアの上端側へ設けられるタイプのヒンジ装置
Ｌドアの下端側へ設けられるタイプのヒンジ装置
ｄドアへ取付用の部材
ｆドア枠へ取付用の部材[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a hinge device.
[0002]
[Prior art]
As a hinge device used for holding a door in a door frame so as to be freely opened and closed, the hinge device has a male side member and a female side member which are separately provided on the door and the door frame and can be coupled to each other. It is well known that the side member is provided with a hinge shaft whose axis is directed up and down, and the other female side member is provided with a bearing portion capable of fitting the hinge shaft of the male side member.
[0003]
In the above-described hinge device, a so-called “hinge” that is attached to the rear end surface of the door, the inner surface of the vertical frame of the door frame, or the like via a mounting plate parallel thereto is excluded. That is, the male side member and the female side member are attached to positions corresponding to the upper end and lower end of the door (the hinge shaft protrudes inward in the opening / closing direction of the door, and the thickness of the door Some of them are provided in the center).
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In this type of hinge device, there is no device (provided as a structure of the device itself) in which the relative fitting position between the hinge shaft and the bearing portion can be aligned in a horizontal plane.
For this reason, conventionally, the relative positions of the door and the door frame in a state where the door is closed to the door frame are adjusted by adjusting the attachment positions of the male side member and the female side member. Therefore, this work has the disadvantages that it is extremely troublesome and heavy labor, and is difficult for a single worker, and that fine adjustment is difficult.
[0005]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and enables both the relative fitting position of the hinge shaft and the bearing portion to be aligned in a horizontal plane, and the door is closed to the door frame. It is an object of the present invention to provide a hinge device that can easily, quickly and accurately perform the relative positioning of each other.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In the present invention, in order to achieve the above object, the following technical means are taken.
That is, the hinge device according to the present invention includes a male member and a female member that are separately provided on the door and the door frame at positions corresponding to the upper end portion and the lower end portion of the door and can be coupled to each other. In the hinge device in which the male side member is provided with a hinge shaft whose axis is directed up and down, and the female side member is provided with a bearing portion capable of fitting the hinge shaft of the male side member, the female side member is A main body part, a first rocking piece held by the main body part through a first pivot so as to be horizontally rockable, and a first rocking piece held by the first rocking piece through a second pivot so as to be horizontally rockable. The main body portion is provided with a first fixing portion capable of fixing the swing position of the first swing piece, and the first swing piece includes a second swing piece. A second fixing portion capable of fixing the swing position of the swing piece is provided, and the bearing portion is provided for the second swing piece.
[0007]
With such a configuration, in the female side member, the first swing piece is swung with respect to the main body and the second swing piece is swung with respect to the first swing piece. The position of the part (that is, the fitting position with respect to the hinge shaft) can be moved and adjusted to an appropriate position in the horizontal plane.
Of course, the swing position of the first swing piece can be fixed by the first fixing portion, and the swing position of the second swing piece can be fixed by the second fixing portion.
[0008]
The structure having the main body, the first swing piece, and the second swing piece is adopted not in the female side member but in the male side member so that the hinge shaft is erected with respect to the second swing piece. It is also possible. If it does in this way, the standing position of a hinge axis | shaft can be directly moved and adjusted to the appropriate place in a horizontal surface.
You may make it the structure which has a main-body part, a 1st rocking piece, and a 2nd rocking piece in both a female side member and a male side member.
[0009]
The second oscillating piece is provided with a shaft hole through which the second oscillating shaft for supporting the oscillation with the first oscillating piece is inserted. It is preferable to form a long hole toward the fixing portion.
That is, when this shaft hole is made into a long hole, the second rocking piece can move (radially move) along the long hole when rocking around the second pivot (moving in the circumferential direction). . Therefore, the bearing portion or the hinge shaft provided on the second swing piece can be moved by combining the circumferential movement component and the radial movement component, and as a result, both ends of the circumferential movement region. Can be moved in a straight line.
[0010]
This leads to an advantage that, when the bearing portion or the hinge shaft is moved in the left-right direction, for example, it can be linearly moved without causing a shift in the front-rear direction.
Similarly, in the first oscillating piece, it is preferable that the shaft hole through which the first pivot is inserted be a long hole toward the first fixing portion.
The fixed surface with which the first fixed portion abuts on the first swing piece or the fixed surface with which the second fixed portion abuts on the second swing piece is directed toward the direction in which the door load acts. It is preferable to form an inclined surface in a direction that strengthens the contact with the first fixing portion or the second fixing portion.
[0011]
If it does in this way, when the fixed state of the 1st fixed part and the 2nd fixed part is canceled at the time of position adjustment, there is an advantage which can prevent that a door inclines with the load suddenly.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
Since the hinge device 1 according to the present invention has a wide variety of embodiments, the outline thereof will be described first.
As shown in FIG. 2, the hinge device 1 according to the present invention is provided at a position corresponding to the upper end portion of the door 2 (U type) and provided at a position corresponding to the lower end portion of the door 2 (L type). ).
[0013]
However, both of these types are configured by a combination of a member attached to the door 2 (d member) and a member attached to the door frame 3 (f member).
As shown in FIG. 3 and FIG. 4, the combination pattern of these d member and f member is always when one of the members is a male side member having a hinge shaft 5 with the axial center directed up and down. The other is a female side member having a bearing portion 6 into which the hinge shaft 5 can be fitted.
[0014]
However, as is apparent from FIGS. 3 and 4, it is not limited whether the d member is a male member or a female member, and the f member is a female member or a male member. There is no limitation on how the U type and L type are combined. In some cases, it is possible to use the same d member and f member for the U type and the L type.
[0015]
As described above, the hinge device 1 according to the present invention can be applied to any of the U-type d member and f member and the L-type d member and f member as main parts.
FIG. 5 shows a hinge device 1 (hereinafter referred to as the first type) in which the L type d member is applied as a female side member and the same type f member is applied as a male side member (that is, the pattern shown in FIG. 4B). (Referred to as an embodiment), the U type d member is applied as a male side member, and the same type f member is applied as a female side member (that is, the pattern shown in FIG. And the second embodiment), the door 2 is attached to the door frame 3.
[0016]
First, based on FIG. 1, 1st Embodiment of the hinge apparatus 1 which concerns on this invention is described.
The f member (male side member) of the first embodiment is configured such that the hinge shaft 5 is fixedly and fixedly held upright with respect to the door frame 3.
On the other hand, the d member (female side member) includes a main body portion 8 attached to the lower end portion of the door 2 and a first swing held by the main body portion 8 through the first pivot 9 so as to be horizontally swingable. It has the piece 10 and the 2nd rocking piece 12 hold | maintained by this 1st rocking | fluctuation piece 10 via the 2nd pivot 11 so that horizontal rocking | fluctuation is possible.
[0017]
The main body portion 8 is provided with an opening portion 15 through which the hinge shaft 5 provided on the f member (male side member) can be inserted in a state where there is a margin. An attachment hole 16 for attaching the first pivot 9 is provided on one side of the opening 15.
In addition, a first fixing portion 17 for fixing the swing position of the first swing piece 10 relative to the main body portion 8 is provided on the opposite side of the opening 15 from the mounting hole 16. The first fixing portion 17 can be attached via the attachment hole 18.
[0018]
The positioning of the mounting hole 16 (first pivot 9) with respect to the opening 15 is arranged in a row parallel to the door surface in relation to the door 2 (hereinafter, this side-by-side direction is referred to as “left-right direction”). To do). Accordingly, the first swinging piece 10 swings around the first pivot 9 in a direction approaching / separating from the door surface (that is, “front-rear direction”).
[0019]
A round small screw having a relatively large head is used for the first pivot 9, and the mounting hole 16 is a female screw to which this can be screwed. Further, a flat machine screw is used for the first fixing portion 17, and the mounting hole 18 is a female screw to which this can be screwed.
The lower surface of the main body 8 surrounds the periphery of the opening 15 and is in axial contact with the base diameter large portion 5a of the hinge shaft 5 so that the d member (main body 8) can be smoothly rotated with respect to the f member. A bushing material 20 made of resin or the like is provided.
[0020]
Since this bushing material 20 also has the function of maintaining the height of the f member and the d member, the height of both the members f and d can be adjusted as necessary if it can be replaced with one having a different thickness. Will be able to.
The first rocking piece 10 has a shaft hole 22 that allows the first pivot 9 to be inserted at a position closest to the right end thereof, and a shaft fitting hole 23 that can correspond to the opening 15 of the main body 8 on the left side of the first rocking piece 10. Further, a guide groove 24 that allows the first fixing portion 17 to be inserted is provided on the left side.
[0021]
An attachment hole 26 for attaching the second pivot 11 is provided on the back side of the shaft fitting hole 23, and the second rocking piece 12 is swung on the front side of the shaft fitting hole 23. A second fixing portion 27 is provided to enable the position to be fixed. The second fixing portion 27 can be attached via the attachment hole 28.
Thus, the positioning of the mounting hole 26 (second pivot 11) with respect to the shaft fitting hole 23 is orthogonal to the positioning of the shaft hole 22 (first pivot 9) with respect to the shaft fitting hole 23. Therefore, the second swing piece 12 swings in a direction (left-right direction along the door surface) perpendicular to the swing direction of the first swing piece 10.
[0022]
In the first swing piece 10, the portion where the guide groove 24 is provided is a tool (reference numeral 30 in FIG. 5) for facilitating the swing operation of the first swing piece 10 with respect to the main body 8. The tool receiving portion 31 into which the reference is fitted is formed so as to project a square having a predetermined width.
Next to the right side of the shaft hole 22, there is provided a shaft pad 33 for abutting and supporting the head of the first pivot 9 at the same level according to the thickness of the second swing piece 12.
[0023]
The shaft fitting hole 23 is formed as a long hole extending in the left-right direction while being slightly wider than the diameter of the hinge shaft 5.
Needless to say, the guide groove 24 is formed as an arc-shaped elongated hole that is long in the front-rear direction around the shaft hole 22, and the opening peripheral portion thereof is fixed to the fixed surface 25 that receives the contact of the first fixing portion 17. Is done.
[0024]
Both the second pivot 11 and the second fixing portion 27 are flat small screws, and the mounting holes 26 and 28 are female screws into which the respective screws can be screwed.
In the illustrated first swing piece 10, the portion where the shaft fitting hole 23 and the mounting holes 26 and 28 are provided has a two-layer structure of material plates, and the other portion has a single-sheet structure. This is a bent structure in which the protrusion of the first fixing portion 17 is suppressed, the screw tip relief (not shown) in the second pivot 11 and the second fixing portion 27 is easily provided, or the shaft support 33 is easily manufactured. It is intended to make it convenient. Therefore, such a structure is not particularly limited. For example, a stepped integrated structure may be formed by cutting, or a flat structure may be formed.
[0025]
The second swing piece 12 has a shaft hole 37 through which the second pivot 11 can be inserted at the deepest position, and the opening 15 of the main body 8 and the shaft fit of the first swing piece 10 on the front side. A bearing portion 6 that can accommodate the hole 23 and a guide groove 38 that allows the second fixing portion 27 to be inserted on the near side are provided.
A tool for facilitating the swing operation of the second swing piece 12 relative to the first swing piece 10 (FIG. 5) around the portion where the guide groove 38 is provided in the second swing piece 12. The tool receiving part 40 into which the reference numeral 30 in the figure is fitted is formed in a predetermined width. Further, the side edge that faces the first pivot 9 avoids interference with the first pivot 9 within a predetermined range when the second swing piece 12 swings with respect to the first swing piece 10. A side recess 41 is provided.
[0026]
The shaft hole 37 is formed in a long hole shape that is long in the front-rear direction toward the second fixing portion 27.
The bearing portion 6 is formed to have an inner diameter that allows the hinge shaft 5 to be rotatably inserted without rattling.
Needless to say, the guide groove 38 is formed as an arc-shaped long hole that is long in the left-right direction with the shaft hole 37 as the center, and an opening peripheral portion thereof is connected to the fixed surface 42 that receives the contact of the second fixing portion 27. Is done.
[0027]
In the first embodiment having such a configuration, an example of a procedure for aligning the bearing portion 6 in the left-right direction will be described with reference to FIG.
First, in order to make the second swing piece 12 swingable with respect to the first swing piece 10, the second pivot 11 is slightly loosened. The first pivot 9 is also loosened in the same manner because both the first swing piece 10 and the second swing piece 12 are in the pressed state.
[0028]
Next, the tool 30 (see FIG. 5) is fitted into the tool receiving portion 40 of the second oscillating piece 12, and the second fixing portion 27 is loosened in this state.
Then, by rotating the tool 30 in the left-right direction (the state rotated to the left is indicated by a two-dot chain line), the position of the bearing 6, that is, the fitting position with respect to the hinge shaft 5, is set in the right-left direction in the horizontal plane. It can be adjusted to move.
[0029]
In the present embodiment, the bearing portion 6 can be moved by 3 mm to the left and right of the reference position.
What is necessary is just to tighten the 2nd fixing | fixed part 27 and the 2nd pivot 11 at the stage which position adjustment was completed. Thereafter, if the adjustment in the front-rear direction is not required, the first pivot 9 is also tightened.
[0030]
As described above, in the second oscillating piece 12, the shaft hole 37 through which the second pivot 11 is inserted is a long hole toward the second fixing portion 27. When it is swung in the direction, it is possible to shift the position in the front-rear direction. Therefore, the movement trajectory of the bearing portion 6 in the left-right direction can be made linear, and there is an advantage that highly accurate position adjustment can be performed easily and quickly.
[0031]
On the other hand, an example of a procedure for aligning the bearing portion 6 in the front-rear direction will be described with reference to FIG.
First, the first pivot 9 is brought into a loosened state, and it is confirmed that the second pivot 11 and the second fixing portion 27 are in a tightened state.
Next, the tool 30 (see FIG. 5) is fitted into the tool receiving portion 31 of the first swing piece 10, and the first fixing portion 17 is loosened in this state.
[0032]
Then, by rotating the tool 30 in the front-rear direction (a state where the tool 30 is rotated toward the front side is indicated by a two-dot chain line), the position of the bearing portion 6, that is, the fitting position with respect to the hinge shaft 5 is set in the front-rear direction in the horizontal plane It can be adjusted to move.
In the present embodiment, it is assumed that the bearing portion 6 can be moved in the range of 3 mm to the near side and the back side.
[0033]
When the position adjustment is finished, the first fixing portion 17 and the first pivot 9 may be tightened.
In the first rocking piece 10, the shaft hole 22 through which the first pivot 9 is inserted is also a long hole in the left-right direction toward the first fixing portion 17 (this FIG. 7 is drawn as a long hole). ) When the first swinging piece 10 is swung in the front-rear direction, a positional shift in the left-right direction is possible. Therefore, the movement trajectory of the bearing portion 6 in the front-rear direction can be made linear, and there is an advantage that highly accurate position adjustment can be performed easily and quickly.
[0034]
By the way, the 2nd rocking | fluctuation piece 12 shown in FIG.8 and FIG.9 forms the to-be-fixed surface 42 provided corresponding to the 2nd fixing | fixed part 27 as an inclined surface. The direction of the inclination is such that when the second swinging piece 12 attempts to swing horizontally toward the direction in which the load of the door 2 acts, the second fixed portion 27 abuts against the fixed surface 42. It is said that it will become stronger.
[0035]
That is, as shown in FIG. 2, the load of the door 2 is applied to the hinge device 1 in the left direction toward the front, so that the fixed surface 42 extends from the left to the right. It is formed so as to have an upward slope toward the front.
If it does in this way, when the 2nd fixing | fixed part 27 begins to loosen, there exists an advantage which can prevent that the door 2 suddenly tilts toward the direction where the load acts.
[0036]
In addition, although illustration is abbreviate | omitted, also in the 1st rocking | fluctuation piece 10, the to-be-fixed surface 25 provided corresponding to the 1st fixing | fixed part 17 can be made into an inclined surface. In this case, the direction of the inclination may be set so as to be directed to the direction of the load (forward or backward) assuming that the door 2 is opened.
Next, based on FIG. 10, 2nd Embodiment of the hinge apparatus 1 which concerns on this invention is described.
[0037]
The f member (female side member) of the second embodiment is configured such that the bearing 6 is fixedly and fixedly held with respect to the door frame 3. The illustrated bearing portion 6 includes a clamping mechanism that allows the restraining claw 47 to swing horizontally, and the restraining claw 47 grips the hinge shaft 5 of the d member (male side member) in the lateral direction. It can be released.
[0038]
On the other hand, the d member of the second embodiment is obtained by appropriately inverting the d member described in the first embodiment in the left-right direction and the vertical direction. Similarly to the d member of the embodiment, a main body portion 8 attached to the upper end portion of the door 2, a first swinging piece 10 held by the main body portion 8 via a first pivot 9 so as to be horizontally swingable, The first oscillating piece 10 has a second oscillating piece 12 held by a second pivot 11 so as to be horizontally oscillatable.
[0039]
However, the d member of the second embodiment is a male member, and the d member (female member) of the first embodiment is that the hinge shaft 5 is erected on the second swinging piece 12. The configuration is different.
Since the other configurations, operations, and handling regarding the alignment are substantially the same as those of the d member of the first embodiment, detailed description thereof is omitted here.
[0040]
By the way, the present invention is not limited to the two representative embodiments described above.
That is, as described above with reference to FIGS. 3 and 4, in the hinge device 1 according to the present invention, there are various embodiments of the combination pattern of the male side member and the female side member.
[0041]
Therefore, for example, the first embodiment described on the assumption that it is used as shown in FIG. 4B is used as shown in FIG. It is also possible to use. Moreover, it can be used as shown in FIG. 3 (a), or can be used as shown in FIG. 3 (d) or FIG.
[0042]
The same can be said for the second embodiment described on the assumption that it is used as shown in FIG.
FIG. 11 shows a third embodiment of the hinge device 1 according to the present invention. The d member of the third embodiment includes a body portion 8, a first swing piece 10, and a second swing member with respect to the hinge shaft 5. The overlapping order of the moving pieces 12 is configured to be upside down from the d member shown in the first embodiment (see FIG. 1).
[0043]
FIG. 12 shows a fourth embodiment of the hinge device 1 according to the present invention. The d member of the fourth embodiment includes a body portion 8 for the bearing portion 6, a first swing piece 10, The overlapping order of the two oscillating pieces 12 is configured to be upside down from the d member shown in the second embodiment (see FIG. 10).
FIG. 13 shows a fifth embodiment of the hinge device 1 according to the present invention. In order to position the hinge shaft 5 at the center of the wall thickness of the door 2, the shape of the body portion 8 of the d member and the door 2 are shown. And the attachment structure of the f member to the door frame 3 and its attachment position are slightly different from those of the first embodiment (see FIG. 1).
[0044]
Thus, the detailed structure, member shape, and the like in the hinge device 1 according to the present invention can be changed as appropriate according to the embodiment.
Further, the door 2 to which the hinge device 1 according to the present invention is attached is not limited to the door and is applicable to various types such as a window and a cupboard.
[0045]
【The invention's effect】
As is clear from the above description, in the hinge device according to the present invention, at least one of the male side member having the hinge shaft and the female side member having the bearing portion has the main body portion and the first member. Since the second oscillating piece is provided with a bearing part or a hinge shaft and each of the second oscillating piece is provided with a bearing or a hinge shaft, the respective parts can be relatively horizontally oscillated. By moving the first swing piece and swinging the second swing piece relative to the first swing piece, the relative fitting position between the bearing portion and the hinge shaft can be moved and adjusted to an appropriate position in the horizontal plane. Become.
[0046]
Of course, the rocking positions of the first rocking piece and the second rocking piece can be fixed by the first and second fixing portions, so that the relative position of the two when the door is closed to the door frame is set. Can be done easily, quickly and accurately.
In the first and / or second oscillating piece, if the shaft holes for inserting the first and second pivots are elongated holes directed to the first and second fixing parts, respectively, each oscillating piece Can be moved along the long holes (moving in the radial direction) at the same time (when moving in the circumferential direction), so that the bearing portion or hinge shaft provided on the second oscillating piece can be Linear movement can be achieved by a combination of circumferential movement and radial movement.
[0047]
Therefore, it is possible to perform single positioning only in the left-right direction or only in the front-rear direction, and the work can be facilitated, speeded up, and increased in accuracy.
In the first and / or second oscillating piece, if the fixed surfaces corresponding to the first and second fixing portions are inclined surfaces in relation to the direction in which the door load acts, the position adjustment is performed. At this time, there is an advantage that when the first and second fixing portions are loosened, it is possible to prevent the door from being suddenly inclined due to the load.
[0048]
Therefore, there is an advantage that fine adjustment or the like can be easily performed with high accuracy.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an exploded perspective view showing a first embodiment of a hinge device according to the present invention.
FIG. 2 is a front view showing an outline of the configuration of the hinge device according to the present invention and a mounting state with respect to a door and a door frame.
FIG. 3 is a schematic diagram for explaining various correlations between the door member and door frame member, the male member and the female member applied to the hinge device according to the present invention on the upper side of the door.
FIG. 4 is a schematic diagram for explaining various correlations between the door member and door frame member, the male member and the female member applied to the hinge device according to the present invention on the lower side of the door.
FIG. 5 is a middle abbreviated perspective view showing a state in which the door is attached to the door frame using the hinge device of the first embodiment (lower side) and the second embodiment (upper side) according to the present invention.
FIG. 6 is an enlarged plan view showing a situation in which alignment in the left-right direction is performed in the hinge device of the first embodiment (main body portion is omitted).
FIG. 7 is an enlarged plan view showing a situation where alignment in the front-rear direction is performed in the hinge device of the first embodiment (the main body is omitted).
FIG. 8 is a perspective view showing another example of the second oscillating piece usable in the hinge device of the first embodiment.
FIG. 9 is an enlarged front sectional view showing a main part of the second swing piece shown in FIG. 8;
FIG. 10 is an exploded perspective view showing a second embodiment of the hinge device according to the present invention.
FIG. 11 is an exploded perspective view showing a third embodiment of the hinge device according to the present invention.
FIG. 12 is an exploded perspective view showing a fourth embodiment of the hinge device according to the present invention.
FIG. 13 is an exploded perspective view showing a fifth embodiment of the hinge device according to the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Hinge apparatus 2 Door 3 Door frame 5 Hinge shaft 6 Bearing part 8 Main-body part 9 1st pivot 10 First swing piece 11 Second pivot 12 Second swing piece 17 First fixed part 22 Shaft hole 25 Fixed surface 27 Second fixing portion 37 Shaft hole 42 Fixed surface U Hinge device L of the type provided at the upper end side of the door Hinge device d of the type provided at the lower end side of the door d Member for attachment to the door f Member for attachment to the door frame

Claims

A male side member and a female side member that are separately provided to the door (2) and the door frame (3) at positions corresponding to the upper end and lower end of the door (2) and can be coupled to each other; The male side member is provided with a hinge shaft (5) whose axial center is directed up and down, and the female side member is provided with a bearing portion (6) capable of fitting the hinge shaft (5) of the male side member. In the hinge device,
The female member includes a main body portion (8), a first rocking piece (10) held by the main body portion (8) through a first pivot (9) so as to be horizontally rockable, and the first rocking member. The movable piece (10) has a second oscillating piece (12) held horizontally via a second pivot (11),
The main body (8) is provided with a first fixing part (17) capable of fixing the swing position of the first swing piece (10), and the first swing piece (10) has a second swing part. The second fixed portion (27) capable of fixing the swing position of the moving piece (12) is provided, and the bearing portion (6) is provided to the second swing piece (12). Hinge device.

A male side member and a female side member that are separately provided to the door (2) and the door frame (3) at positions corresponding to the upper end and lower end of the door (2) and can be coupled to each other; The male side member is provided with a hinge shaft (5) whose axial center is directed up and down, and the female side member is provided with a bearing portion (6) capable of fitting the hinge shaft (5) of the male side member. In the hinge device,
The male side member includes a main body portion (8), a first rocking piece (10) held by the main body portion (8) via a first pivot (9) so as to be horizontally rockable, and the first rocking member. The movable piece (10) has a second oscillating piece (12) held horizontally via a second pivot (11),
The main body (8) is provided with a first fixing part (17) capable of fixing the swing position of the first swing piece (10), and the first swing piece (10) has a second swing part. A second fixing portion (27) capable of fixing the swing position of the moving piece (12) is provided, and the hinge shaft (5) is erected with respect to the second swing piece (12). The hinge device.

The shaft hole (37) through which the second pivot (11) is inserted in the second rocking piece (12) is formed as a long hole toward the second fixing portion (27). The hinge device according to claim 1 or 2.

The shaft hole (22) through which the first pivot (9) is inserted in the first swing piece (10) is formed as a long hole toward the first fixing portion (17). The hinge apparatus in any one of Claim 1 thru | or 3.

The fixed surface (25) with which the first fixed portion (17) is contacted in the first swing piece (10) or the second fixed portion (27) is contacted with the second swing piece (12). The fixed surface (42) is formed on an inclined surface in a direction that strengthens the contact with the first fixed portion (17) or the second fixed portion (27) toward the direction in which the load of the door (2) acts. The hinge device according to any one of claims 1 to 4, wherein the hinge device is provided.