JP4103680B2 - Farm water supply system - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、用水路などの水源から水田などの圃場へ給水を行うための圃場用給水装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
水田などの圃場では、水稲などの栽培植物の育成に適した水位に圃場内を維持するために給水量が常時調節されている。このような給水装置として、例えば、特開平11−206252号公報に記載された給水栓自動開閉装置が提案されている。この装置は、仕切弁であるシャッタの上下位置を調節することにより、給水堰を通過する水量を調節するものである。この給水堰内には、シャッタが全閉された場合に、そのシャッタの下端が嵌合される弁座が凹設されており、かかる弁座にシャッタが嵌合されることによって、全閉時のシャッタの下流側へ漏れ流れる水が最小限に抑制されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した給水栓自動開閉装置では、シャッタを嵌合させる弁座が給水堰内に凹設されるため、かかる弁座に異物が溜まり易い構造となっている。弁座に異物が溜まると、シャッタの全閉時にシャッタの下端が弁座に嵌合できず、シャッタの下流側へ水漏れが生じてしまうという問題点がある。しかも、シャッタ及び弁座は給水堰の流れ方向略中央に設けられるので、一旦、弁座に異物が溜まってしまうと、その異物を弁座から掻き出し難いという問題点があった。
【0004】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、管路内に異物が溜まり難く且つ溜まった異物を除去し易い圃場用給水装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために請求項1記載の圃場用給水装置は、用水路などの水源から水田などの圃場へ給水を行うためのものであり、始端部が水源と連通すると共に終端部が圃場へと連通する導水管と、その導水管の連通方向中間部に設けられると共に、その導水管の連通方向に交差する方向に軸通され且つその導水管内で空転可能に支承される軸部材と、その軸部材に取着され前記導水管内の流路を閉止する弁体と、その弁体が取着される前記軸部材の一端側に直接的又は間接的に連結される従動ギアと、その従動ギアに歯合される原動ギアと、その原動ギアを回転駆動させる駆動装置と、その駆動装置が配設され前記導水管に可動自在に取着されると共に、その可動によって前記原動ギアを前記従動ギアから離隔させる可動支持部材とを備えている。
【0006】
この請求項1記載の圃場用給水装置によれば、給水を開始する場合には、まず、駆動装置により原動ギアが回転駆動されて、その原動ギアに歯合された従動ギアが回転される。従動ギアの回転は軸部材へ直接的又は間接的に伝えられ、この軸部材の回転により弁体が導水管内で徐々に回転される。この回転によって、弁体により閉止された導水管内の流路が徐々に開かれると、用水路などの水源の水は、導水管の始端部から取水され終端部から圃場へと放流される。この弁体の回転は、例えば、弁体が導水管内の流れと略平行になるまで行われた後に停止される。なお、給水を停止する場合は、上記した動作とは逆の動作を行い、弁体により導水管内の流路を再び閉止すると、導水管の始端部から取水された水が弁体により堰き止められ、圃場への給水が停止される。
【0007】
ところで、可動支持部材は導水管に可動自在に取着されるので、駆動装置を停止させた状態で、かかる可動支持部材を移動させると、その移動によって従動ギアに歯合された原動ギアが従動ギアから離隔され、原動ギアと従動ギアとの歯合が解かれる。この結果、作業者は、原動ギアを手動で回すことで、導水管内の弁体を手動で回転させることが可能となる。よって、希にではあるが弁体に異物が絡まった場合や、導水管内を清掃する場合は、まず、導水管の始端部を塞いだりして導水管への水の流入を阻止した後、原動ギアを手動で回転させることで弁体を手動で思うように回転させて、異物の除去や清掃を行うことができる。
【0008】
請求項2記載の圃場用給水装置は、請求項1記載の圃場用給水装置において、前記導水管に固定され前記従動ギアを回転可能に支持すると共に、前記可動支持部材の可動範囲を規制する固定支持部材を備えている。
【0009】
請求項3記載の圃場用給水装置は、請求項2記載の圃場用給水装置において、前記駆動装置に電力を供給すると共に、一部が前記可動支持部材上に跨った状態で前記固定支持部材に搭載される電源装置を備えている。
【0010】
請求項4記載の圃場用給水装置は、請求項1から3のいずれかに記載の圃場用給水装置において、前記原動ギアはウォームであり、前記従動ギアはそのウォームに歯合可能なウォームホイールである。
【0011】
請求項5記載の圃場用給水装置は、請求項1から4のいずれかに記載の圃場用給水装置において、前記弁体は、前記軸部材を回転中心として回転される蝶形弁である。
【0012】
請求項6記載の圃場用給水装置は、請求項1から5のいずれかに記載の圃場用給水装置において、前記導水管の始端部における前記弁体より上流側に取着され、その導水管の始端部の開口を覆うととともに複数の小孔が穿設されたカバー部材を備えている。
【0013】
請求項7記載の圃場用給水装置は、請求項1から6のいずれかに記載の圃場用給水装置において、前記弁体は、前記導水管の終端側よりの位置に配設されている。
【0014】
請求項8記載の圃場用給水装置は、請求項1から7のいずれかに記載の圃場用給水装置において、前記軸部材は、前記導水管の略水平方向へ横断するように軸通されており、前記弁体は、前記軸部材を中心として、前記導水管の流路を閉止する略垂直姿勢から、その弁体の下端側を前記導水管の流路下流側の上方へ向けて回転可能に形成されている。
【0015】
この請求項8記載の圃場用給水装置によれば、請求項1から7のいずれかに記載の圃場用給水装置と同様に作用する上、導水管の流路を略垂直姿勢で閉止する弁体は、軸部材を中心として弁体の下端側が導水管の流路下流側の上方へ向かうようにして回転される。この回転によって、導水管の流路は開放され、用水路などの水源の水は、導水管の始端部から取水され終端部から圃場へと放流される。
【0016】
請求項9記載の圃場用給水装置は、請求項1から8のいずれかに記載の圃場用給水装置において、前記軸部材は、前記導水管における上下方向中央付近またはそれより上方を、その導水管の略水平方向へ横断するように軸通されており、前記弁体は、前記軸部材を中心として略垂直姿勢から略水平姿勢にまで回転可能に形成され、その回転により略水平姿勢とされた場合に、前記導水管の上下方向中央付近またはそれより上方に配置される。
【0017】
この請求項9記載の圃場用給水装置によれば、請求項1から8のいずれかに記載の圃場用給水装置と同様に作用する上、導水管の流路を略垂直姿勢で閉止する弁体は、軸部材を中心として略垂直姿勢から略水平姿勢となるまで回転される。
【0018】
請求項10記載の圃場用給水装置は、請求項1から10のいずれかに記載の圃場用給水装置において、前記弁体は、前記導水管の内壁と隣接する周縁部分が弾性変形可能な材料で形成されている。
【0019】
請求項11記載の圃場用給水装置は、請求項10記載の圃場用給水装置において、前記弁体は、前記導水管の断面形状より若干小さな外形を有し剛性材料で形成された一対の挟持部材と、その一対の挟持部材間に挟持される弾性変形可能な材料で形成され、前記導水管の断面形状に適合した外形であって、その外形の周縁部分が前記一対の挟持部材の周縁部分から外方へ突出されるパッキン部材とを備えている。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の圃場用給水装置の一実施例である給水装置1の縦断面図(図2のI−Iにおける断面図)であり、図中では電源装置11を2点鎖線で図示している。図1に示すように、給水装置1は、用水路から圃場内へ水を給水するための導水管2を備え、この導水管2は、その始端側(左端側)から終端側(右端側)へ貫通(連通)する断面視略円形状の流路2aが内部に形成されている。
【0021】
導水管2の貫通方向(左右方向)中間部には、その導水管2の流路2aを開閉するための弁体である略円板状の蝶形弁3が配設されている。この蝶形弁3の一面(図1中の右側面)には軸部材4が複数のビスのねじ止めにより取着されている。具体的には、図6に示すように、軸部材4の外周から一対の取着板4a,4aが延出されており、この取着板4a,4aに蝶形弁3がビスによりねじ止めされている。この軸部材4は、導水管2の貫通方向と略直角に交差した横断方向(図1上下方向)へ軸通され、その軸方向両側がそれぞれ導水管2の管壁に空転可能に支承されている。よって、蝶形弁3は、軸部材4によって流路2a内にて回転可能に支持されている。
【0022】
また、導水管2の外周頂部には略平板状の台座プレート5が配設されており、台座プレート5は、軸部材4を介して蝶形弁3を回転させるための各種部品を搭載する台座である。この台座プレート5は、主に、揺動プレート5a及び固定プレート5bの2枚の板材から構成されており、その揺動プレート5aには、直流電圧により回転駆動される駆動モータ6が配設されている。この駆動モータ6の回転軸には、継手7を介して、原動ギア(歯車)であるウォーム8の軸部が連結されている。
【0023】
このウォーム8の軸部は、更に固定プレート5bに設置された軸受9によって回転可能に軸支されており、ウォーム8の軸方向は略水平方向へ向けられている。また、ウォーム8には従動ギア(歯車)であるウォームホイール10が歯合されている(図2参照)。このウォームホイール10の中心にあるボス部には軸部材4の一端部(上端部)が軸通され固定されており、この固定によって、ウォームホイール10は、軸部材4の一端側に直接的に連結されている。軸部材4の一端部は、導入管2の頂部側の管壁と台座プレート5の固定プレート5bとを貫通して突出されており、固定プレート5bに軸受(図示せず)を介して回転可能に支持されている。
【0024】
また、台座プレート5には、駆動モータ6へ直流電力を供給する蓄電池である電源装置11が配設されており、この電源装置11は、制御スイッチ12と接続線(図示せず)を介して電気接続されている。また、制御スイッチ12は接続線(図示せず)を介して駆動モータ6とも電気接続され、後述する水位センサ20とも接続ケーブル31を介して電気接続されている。この制御スイッチ12は、後述する水位センサ20からの出力信号に基づいて駆動モータ6への電力供給をオンオフするためのものであり、台座プレート5の揺動プレート5aに駆動モータ6と共に配設されている。
【0025】
フィルタ管13は、導水管2の始端部の開口を塞ぐように導水管2の始端部に取着されている。このフィルタ管13は、導水管2の始端部から流入する水から大きな異物を除去するためのものであり、導水管2と同一方向に内部が貫通した環状体13aと、その環状体13aの内周全面を塞ぐ邪魔板13bとを備えている。環状体13aはその基端側(右端側)が導水管2の始端部の外周に外嵌されており、邪魔板13bは、環状体13aの貫通方向中間部に配設されている。このため、環状体13aの先端部(左端部)と邪魔板13bにより囲まれた部分に凹部14が設けられている。
【0026】
また、邪魔板13bは、環状体13aの先端側(図1左側)に湾出される球面状に形成されており、その厚み方向に貫通する複数の小孔13cが全面に穿設されている。なお、図1では、邪魔板13bに穿設される小孔13cの一部のみを図示してる。
【0027】
図2は、給水装置1の平面図である。図2に示すように、台座プレート5は、平面視略長方形状に形成されており、平面視略台形状に区画された揺動プレート5aと、固定プレート5bとに2分割されている。揺動プレート5aは、継手7を介してウォーム8が連結された駆動モータ6及び軸受9を支持するためのものである。この揺動プレート5aは、導水管2の中心線L上で取着部材15により揺動自在に導水管2の頂部に取着(連結)されており、取着部材15は、導水管2の頂部へねじ込み可能なボルトで形成されている。
【0028】
例えば、取着部材15をねじ込めば、揺動プレート5aを導水管2の頂部で揺動不能に締着することができる一方、取着部材15を緩めれば、揺動プレート5aを導水管2に対して取着部材15を中心に揺動させることができる。また、揺動プレート5aには、取着部材15を中心とした略円弧状の長孔であるガイド溝16が穿設されており、このガイド溝16内には係合ピン17が摺動可能に係合されている。揺動プレート5aが揺動される場合、係合ピン17がガイド溝16内を相対的に移動することによって揺動プレート5aの揺動がガイド(案内)されると共に、係合ピン17がガイド溝16の両端面に当接することで揺動プレート5aの揺動範囲も規制される。
【0029】
図3は、図1の部分的な拡大図である。図3に示すように、係合ピン17は、頭部17aと軸部17bからなるボルトで形成されており、その軸部17bがガイド溝16を貫通して導水管2の管壁に螺合されている。この結果、係合ピン17の頭部17aと導水管2の管壁との間に揺動プレート5aが介在する構造となる。よって、係合ピン17をねじ込めば、揺動プレート5aを導水管2の頂部で揺動不能に締着することもできる。
【0030】
図2に戻って説明する。固定プレート5bは、主に、ウォームホイール10を支持するものであり、このウォームホイール10の中心は導水管2の中心線L上とされている。この固定プレート5bは導水管2の頂部に固着されており、この固定プレート5b上には、上記した電源装置11が搭載されている。ここで、電源装置11の一部は、揺動プレート5aの上にも跨って載上されており、このように電源装置11を揺動プレート5aの上に載上させることによって、揺動プレート5aを上方から押さえ付けて、揺動プレート5aの浮き上がりやガタつきを防止することができる。
【0031】
図4は、上記した制御スイッチ12と電気的に接続される水位センサ20の内部構造図であり、外筒体21に穿設される小孔21aの一部の図示を省略している。図4に示すように、水位センサ20は、上記した給水装置1とは別体に形成されており、中空円筒状の外筒体21を備えている。このように、水位センサ20を給水装置1とは別体にするこで、水位センサ20を圃場60(図5参照)内の任意の場所に設置することができる。この外筒体21の下側部分には、その外筒体21の外周から内周に達する複数の小孔21aが全周に穿設されている。外筒体21内には球形状のフロート22が内挿されており、このフロート22の頂部中央にはフロート22の上下動を支持する棒状の主軸23の下端が取着されている。
【0032】
この主軸23は、外筒体21の上端開口に覆設される蓋体24を摺動可能に貫通して外筒体21より更に上方へ立設されている。蓋体24の上面には、主軸23と略平行に支柱25が立設されており、この支柱25の上端部には主軸23側へ向けて略水平にアーム26が延設されている。アーム26の先端部には、主軸23の上端部分が摺動可能に挿通されており、このアーム26から蓋体24の間部分には、主軸23に固定用ねじを介して取着された上部ドッグ27及び下部ドッグ28が配設されている。
【0033】
また、支柱25には、上部ドッグ27の上下動によりオンオフされる上限リミットスイッチ29と、下部ドッグ28の上下動によりオンオフされる下限リミットスイッチ30とが取着されている。これらの各スイッチ29,30はそれぞれ接続ケーブル31を介して、給水装置1の制御スイッチ12と電気的に接続されている。このように構成された水位センサ20は、蓋体24より上方に配設される各部材25〜30がフード32によって被包されている。このフード32は、電気機器を風雨等から保護するための覆いであり、その頂部が閉塞された筒状体に形成されている。
【0034】
次に、上記のように構成された給水装置1及び水位センサ20の使用方法および動作について説明する。図5は、給水装置1及び水位センサ20の使用状態を示した図である。図5に示すように、給水装置1は水源である用水路50と水田等の圃場60との境界部分に、水位センサ20は圃場60の任意の場所に、それぞれ設置されて使用される。具体的に、給水装置1は、フィルタ管13の環状体13aの先端面が用水路50のU字溝の内壁面と面一となるように設置され、導水管2の終端側が圃場60内へ向けられる。一方、水位センサ20は、外筒体21の下端が圃場60の地面に突き刺さった縦姿勢で設置される。なお、給水装置1の台座プレート5上に配設される各部材は、フード18によって被包され風雨等から保護されている。
【0035】
蝶形弁3が流路2aを閉止している状態において、用水路50を流れる水は、フィルタ管13の環状体13aへ流れ込み、邪魔板13bの各小孔13cを通過して、導水管2の始端側の開口から流路2a内へ流入し、蝶形弁3により堰き止められている。ここで、用水路50からフィルタ管13の凹部14へ流入した水に含まれる大きな異物、例えば、小石や草や小枝などは邪魔板13bにより堰き止められ、導水管2の流路2aへの進入が防止されている。しかも、フィルタ管13の邪魔板13bの上流側には凹部14が設けられ、邪魔板13bが用水路50内に直接露出しない構造であるので、用水路50を流れる塵が邪魔板13bに引っ掛かり絡み付くことが防止される。
【0036】
ここで、圃場60の水位が下降すると、外筒体21内の水は各小孔21aから流出し、外筒体21内の水位も圃場60の水位と均衡して下降する。この下降の結果、圃場60の水位が下限水位WL2(図4及び図5の実線)に達すると、フロート22に取着された主軸23も下降して、その主軸23に取着された下部ドッグ28が下限リミットスイッチ30に接触し、かかるスイッチ30がオンされ、このオン状態を示す出力信号が接続ケーブル31を介して給水装置1の制御スイッチ12へ入力される。
【0037】
制御スイッチ12は、下限リミットスイッチ30のオン状態を示す出力信号を受けると、電源装置11から供給される駆動電圧を駆動モータ6へと給電し始める。給電を受けた駆動モータ6は、その回転軸を正転方向へ回転させてウォーム8及びウォームホイール10を介して軸部材4を中心に蝶形弁3を回転させる。蝶形弁3が回転されると、その蝶形弁3により堰き止められていた水は、蝶形弁3と導水管2の管壁内面との間に生じる隙間を通過して、流路2aを下流側へと流れ、圃場60へ放流される。
【0038】
制御スイッチ12は、下限リミットスイッチ30がオンされた場合、蝶形弁3が全開状態となるまで駆動モータ6への給電を継続するように構成されており、図6(a)は、図1のVI−VI線における断面図であり、図6(b)は、図6(a)の蝶形弁3が全開状態となった場合の図である。蝶形弁3は、駆動モータ6の回転駆動によって、導水管2の中心線Lに対して略直角に交差する全閉姿勢(図6(a)参照)から導水管2の中心線Lと略平行となる全開姿勢(図6(b)参照)まで回転されて停止される。即ち、蝶形弁3は、駆動モータ6の回転駆動によって全閉状態から図6の反時計方向へ略90°回転されて全開状態とされる。
【0039】
この給水装置1による放水によって圃場60内の水位が上昇すると、圃場60内の水が水位センサ20の外筒体21内へも各小孔21aから流入するので、外筒体21内の水位も圃場60の水位と均衡して上昇する。この上昇の結果、圃場60の水位が上限水位WL1(図4及び図5の2点鎖線)に達すると、フロート22に取着された主軸23も上昇して、その主軸23に取着された上部ドッグ27が上限リミットスイッチ29に接触し、かかるスイッチ29がオンされ、このオン状態を示す出力信号が接続ケーブル31を介して給水装置1の制御スイッチ12へ入力される。
【0040】
制御スイッチ12は、上限リミットスイッチ29のオン状態を示す出力信号を受けると、電源装置11から供給される駆動電圧を駆動モータ6へと給電し始める。給電を受けた駆動モータ6は、その回転軸を逆転方向へ回転させてウォーム8及びウォームホイール10を介して軸部材4を中心に蝶形弁3を回転させる。蝶形弁3が回転されると、蝶形弁3と導水管2の管壁内面との間に隙間が徐々に狭まり、蝶形弁3から流路2aを下流側へと流れる水が蝶形弁3により堰き止められる。よって、給水装置1による圃場60への給水が停止される。
【0041】
制御スイッチ12は、上限リミットスイッチ29がオンされた場合、蝶形弁3が全閉状態となるまで駆動モータ6への給電を継続するように構成されている。このため、蝶形弁3は、駆動モータ6の回転駆動によって、導水管2の中心線Lに対して略略平行となる全開姿勢(図6(b)参照)から導水管2の中心線Lと略直角に交差する全閉姿勢(図6(a)参照)まで回転されて停止される。即ち、蝶形弁3は、駆動モータ6の回転駆動によって全開状態から図6の時計方向へ略90°回転されて全閉状態とされる。
【0042】
図7は、ウォーム及びウォームホイールの歯合を解除した状態における給水装置の平面図であり、図中では接続ケーブル31の図示を省略している。図2及び図7に示すように、給水装置1によれば、台座プレート5の揺動プレート5aは、取着部材15を中心として揺動することができる。揺動プレート5aが図2に示す位置から時計方向へ回転されると、ウォームホイール10に歯合されていたウォーム8は、揺動プレート5aに配設された駆動モータ6と共に時計方向へ回転移動して、ウォームホイール10から離隔される(図7参照)。このとき、揺動プレート5aの時計方向への回転は、揺動プレート5aの縁部が固定プレート5bの縁部に切欠されたストッパ面5b1に当接することで規制される。
【0043】
この結果、ウォームホイール10及び軸部材4は空転可能となるので、作業者は、ウォームホイール10を掴んで導水管2内の蝶形弁3を手動で回転させることができるのである。一方、図7に示すようにウォームホイール10から離隔されたウォーム8を歯合させる場合は、揺動プレート5aが図7に示す位置から反時計方向へ回転されると、ウォーム8が駆動モータ6と共に反時計方向へ回転移動されてウォームホイール10に歯合される(図2参照)。このとき、揺動プレート5aの反時計方向への回転は、揺動プレート5aと固定プレート5bとを分割する平面視略く字形の切れ目5c同士が噛み合うことで規制される。
【0044】
次に、図8から図12を参照して、上記実施例の変形例について説明する。図8は、第2実施例の給水装置100の平面図であり、図9は、図8のIX−IX線における縦断面図である。第2実施例の給水装置100は、上記した第1実施例の給水装置1に対して、弁体の形態および配設位置を変更したものである。以下、第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0045】
図8に示すように、第2実施例の給水装置100は、第1実施例の給水装置1(図2参照)に対して、台座プレート5並びに台座プレート5上に配設される各部6〜12,15〜17が中心線Lとの直交線を対称軸として対称配置されており、ウォームホイール10の配設位置が導水管2の終端側(図8右側)に変更されている。この結果、図9に示すように、給水装置100は、導水管2の貫通方向(左右方向)の終端側(図9右側)よりに、流路2aを開閉するための蝶形弁103が配設されている。
【0046】
蝶形弁103は、主に、流路2aを実際に閉塞するパッキン板103aと、そのパッキン板103aを挟持する一対の挟持板103b,103cと、軸部材104が貫挿されるスリーブ103dとを備えている。パッキン板103aは、ウレタン樹脂等の弾性変形可能な可撓性材料で形成された薄板材であり、導水管2の断面形状に適合した外形となるように導水管2の内径と略等しい外径の略円形状に形成されている。
【0047】
一対の挟持板103b,103cは、その両者間にパッキン板103aを挟持するものであり、パッキン板103aより薄肉状の板材である。この一対の挟持板103b,103cは、ステンレス鋼材等の耐腐食性の剛性材料で形成されており、パッキン板103aの外径(導水管2の内径)より若干小さな外径を有する略円形状に形成されている。
【0048】
パッキン板103a及び一対の挟持板103b,103cは同心状に重ね合わせられた状態でボルト及びナットにより締結されており、挟持板103b,103cに比べて大径のパッキン板103aの周縁部分が挟持板103b,103cの周縁部分から外方へ突出されている。この結果、蝶形弁103は、導水管2の内壁と隣接する周縁部分が弾性変形可能とされる。
【0049】
スリーブ103dは、軸部材104を蝶形弁103に取着するためのものであり、挟持板103cにおける反パッキン板103a側の面(図9の右側面)に一体的に取着されている。スリーブ103dには、その内周に軸部材104が貫挿されてビス止めされている。
【0050】
第2実施例の給水装置100によれば、蝶形弁103は、導水管2の終端側(図9右側)よりの位置に配設されるので、蝶形弁103が導水管2の始端側(図9左側)よりに配設される場合に比べて、フィルタ管13の先端から蝶形弁103までの容積を可能な限り大きく確保することができる。かかる状態で、蝶形弁103を短時間で開放すれば、導水管2の終端側へ流れ出る水の勢いは強められるので、この勢いある水流によって、フィルタ管104を越えて蝶形弁103により堰き止められていた異物を、蝶形弁103や軸部材104に絡み付かせずに導水管2内から排除できる。しかも、仮に、蝶形弁103や軸部材104に草などの異物が絡み付いたとしても、導水管2の終端口から蝶形弁103までの距離は短いので、導水管2内へ手を差し入れて異物を除去することもできる。
【0051】
また、蝶形弁103における挟持板103b,103cの周縁からは、弾性変形可能なパッキン板103aの周縁部分が外方へ突出されるので、この突出部分が弾性変形しつつ導水管2の内壁に密着することで、蝶形弁103による全閉時における下流側への水漏れを低減できる。しかも、導水管2の内径とパッキン板103aの外径との間に寸法誤差があっても、パッキン板103aの周縁部分が弾性変形することによって当該寸法誤差を吸収することもできる。
【0052】
図10は、第3実施例の給水装置200の平面図である。第3実施例の給水装置200は、上記した第2実施例の給水装置100に対して、台座プレートの構造と、蝶形弁とウォームホイールとの連結構造とを変更したものである。以下、第1及び第2実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0053】
図10に示すように、給水装置200によれば、その導水管2の終端部(図10右側)には、導水管2の外径と略等しい内径を有する放水管201が外嵌されており、導水管2の外周頂部(図10の紙面手前側)には台座プレート205が配設されている。台座プレート205は、主に、平面視略矩形平板状の揺動プレート205aと、その揺動プレート205aより大きな平面視略矩形平板状の固定プレート205bの2枚の板材から構成されている。揺動プレート205aは固定プレート205bの上面に載置されており、この揺動プレート205aの上面には駆動モータ6及び軸受9が搭載されている。
【0054】
固定プレート205bの上面には、揺動プレート205aと、ウォームホイール10と、電源装置11と、制御スイッチ12とが配設されており、揺動プレート205aは、取着部材215によって固定プレート205bに揺動自在に取着(連結)されている。取着部材215は、固定プレート205bへねじ込み可能なボルトで形成されており、揺動プレート205aの揺動中心としても機能するものである。また、揺動プレート205aには、取着部材215を中心とした略円弧状の長孔であるガイド溝216が穿設されており、このガイド溝216内には係合ピン217が摺動可能に係合されている。
【0055】
このため、揺動プレート205aを揺動させてウォーム8をウォームホイール10から離隔させる場合には、係合ピン217がガイド溝216内を相対的に移動することによって揺動プレート205aの揺動がガイド(案内)される一方、係合ピン217がガイド溝216の両端面に当接することで揺動プレート205aの揺動範囲も規制される。また、係合ピン217は、蝶ナット状の頭部を有するボルトであり、その軸部がガイド溝216を貫通して固定プレート205bに螺合されている。この結果、係合ピン217の頭部と固定プレート205bとの間に揺動プレート205aが介在する構造となり、係合ピン217の頭部を摘んでねじ込めば、揺動プレート205aを固定プレート205bに揺動不能に締着することができる。
【0056】
図11は、図10のXI−XI線における縦断面図であり、図中の2点鎖線は、蝶形弁203の開放状態を示している。図11に示すように、台座プレート205の固定プレート205bは、導水管2の貫通方向に間隔を隔てて導水管2の外周頂部から立設される脚部205c,205cに載架されており、この脚部205c,205cの介在によって導水管2の外周面から若干上方へ持ち上げられている。また、導水管2には、その貫通方向(左右方向)の終端側(図11右側)よりに、流路2aを開閉するための蝶形弁203が配設される。
【0057】
蝶形弁203のスリーブ203dは、軸部材204を蝶形弁203に取着するためのものであり、挟持板103cにおける反パッキン板103a側の面(図11右側面)に一体的に取着されている。このスリーブ203dは、導水管2の貫通方向と略直角に交差する略水平方向(図11の紙面に対する垂直方向)に貫通する内孔を有しており、この内孔には軸部材204が貫挿されてビス止めされている。蝶形弁203は、軸部材204を回転軸として、その下端側が導水管2の流路2aの下流側上方へ向けて、即ち、図11の反時計方向へ回転される。
【0058】
ここで、スリーブ203d及び軸部材204の中心は、導水管2の上下方向中央(中心線L)より所定距離上方に偏移されている。このスリーブ203dの偏移量は、スリーブ203dの半径と蝶形弁203の厚みとの和と同等又はそれ以上とされるので、蝶形弁203が略垂直姿勢(図11の実線)から略水平姿勢(図11の2点鎖線)となるまで回転された場合に、蝶形弁203を中心線L付近またはそれより上方に配置できる。
【0059】
また、放水管201の内径は、導水管2の内径(又は蝶形弁203の外径)より大径化されている。よって、所定量上方に偏移した軸部材204を中心に蝶形弁203が図11の反時計方向へ回転する場合に、蝶形弁203の周縁部分が放水管201の内周面と接触し難くなり、蝶形弁203の回転を円滑にできる。
【0060】
図12は、図10のXII−XII線における縦断面図である。図12に示すように、軸部材204は、導水管2の貫通方向と略直角に交差する略水平方向(図12左右方向)に横断して軸通され、その軸方向両側がそれぞれ導水管2の管壁に空転可能に支承されている。軸部材204は、その一端部(図12右側)が固定プレート205bから垂下された支持板206に支承されており、この支持板206と導水管2の外周との間部分がカサ歯ギア207に軸通され固定されている。このカサ歯ギア207は、それと対を成すカサ歯ギア208と歯合され、このカサ歯ギア208には軸部材209の下端が軸通され固定されている。
【0061】
軸部材209は、カサ歯ギア208から垂直方向に延長されており、その上端部が軸受210,211を介して固定プレート205bを貫通すると共に、ウォームホイール10のボス部に軸通され固定されている。よって、ウォームホイール10が回転されると、軸部材209が回転され、カサ歯ギア208,207を介して軸部材204及び蝶形弁203が回転されるのである。即ち、ウォームホイール10と蝶形弁203の回転軸である軸部材204とは、カサ歯ギア207,208及び軸部材209を介して間接的に連結されている。
【0062】
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
【0063】
例えば、上記実施例の導水管2は、その始端側から終端側へ貫通する断面視略略円形状の流路2aを有した円形管であったが、導水管の形態は必ずしもこれに限定されるものではなく、断面視略矩形状の流路を有した角形管であっても良い。また、本実施例では、駆動モータ6の回転力を蝶形弁3へ伝達する伝達手段としてウォーム8及びウォームホイール10を用いたが、かかる伝達手段は必ずしもこれに限定されるものでなく、他の歯車(ギア)を用いた伝達機構であっても良い。即ち、揺動プレート5aの揺動に伴って一方の歯車から他方の歯車が離隔可能であれば良い。
【0064】
また、本実施例では、ウォーム8及びウォームホイール10を歯合または離隔させる場合に、駆動モータ6が配設されるプレート5aを取着部材15を中心に揺動させたが、かかる場合には駆動モータ6が配設されるプレートを必ずしも揺動させる必要はなく、かかるプレートを水平方向へ直線移動させることによってウォーム及びウォームホイールの歯合または離隔を行っても良い。
【0065】
また、本実施例では、給水装置1と水位センサ20とを接続ケーブル31を介して有線方式により電気接続したが、水位センサによる出力信号を無線方式により給水装置へ送信するように構成しても良い。更に、本実施例では、本発明の弁体として蝶形弁を例に説明したが、かかる弁体は必ずしもこれに限定されるものではなく、導水管2内で回転して流路2aを開閉させる弁体であればコック弁などの他の形態であっても良い。
【0066】
【発明の効果】
請求項1記載の圃場用給水装置によれば、導水管の流路を閉止する弁体は、導水管内で回転することで流路を開閉させるので、仕切弁のような弁座が不要であり、導水管内に異物が蓄積し難くすることができ、導水管の全閉時における弁体下流側への水漏れを防止できるという効果がある。しかも、原動ギアが従動ギアから離隔する方向へ可動支持部材を移動させると、原動ギアと従動ギアとの歯合が解かれるので、原動ギアを手動で回すことで、導水管内の弁体を手動で回転させることができる。よって、希にではあるが弁体に異物が絡まった場合や、導水管内を清掃する場合、作業者は、弁体を手動で思うように回転させて、異物の除去や清掃を容易に行うことができるという効果がある。
【0067】
請求項2記載の圃場用給水装置によれば、請求項1記載の圃場用給水装置の奏する効果に加え、固定支持部材は従動ギアを回転可能に支持する支持体として機能すると共に可動支持部材の可動範囲を規制するストッパとしても機能するので、かかる固定支持部材を以てすれば機能が異なる支持体及びストッパを別々に設ける必要がないという効果がある。
【0068】
請求項3記載の圃場用給水装置によれば、請求項2記載の圃場用給水装置の奏する効果に加え、電源装置は、導水管に固定される固定支持部材に搭載され、可動支持部材に直に配設されない。よって、例えば、電源装置が鉛蓄電池などの大重量部品である場合に、その電源装置の重みで可動支持部材の動きが阻害されず、可動支持部材をスムーズに手動で動かすことができるという効果がある。
【0069】
また、電源装置は、その一部が可動支持部材上に跨った状態で固定支持部材に搭載されるので、固定支持部材に電源装置全体を支える設置スペースを確保する必要がなく、固定支持部材及び可動支持部材のデッドスペースを有効に活用することもできるという効果がある。
【0070】
請求項4記載の圃場用給水装置によれば、請求項1から3のいずれかに記載の圃場用給水装置の奏する効果に加え、駆動装置の回転は、平歯歯車列に比べて減速比が大きなウォーム及びウォームホイールを介して弁体に伝達されるので、多段の減速機によらずとも駆動装置の出力を大幅に増幅できるという効果がある。また一方では、流れ場が弁体に及ぼす外力はウォーム及びウォームホイールによって削減されるので、弁体に加わる外力が駆動装置に過負荷となって逆伝達されることを防止できるという効果がある。
【0071】
請求項5記載の圃場用給水装置によれば、請求項1から4のいずれかに記載の圃場用給水装置の奏する効果に加え、弁体は、軸部材を回転中心として回転される蝶形弁であるので、かかる蝶形弁と同様に回転方式により導水管内の流路を開閉可能なコック弁に比べて全開時の圧力損失を低減できるという効果がある。
【0072】
請求項6記載の圃場用給水装置によれば、請求項1から5のいずれかに記載の圃場用給水装置の奏する効果に加え、導水管の始端部の開口は複数の小孔が穿設されたカバー部材によって覆われるので、複数の小孔から流水をカバー部材の下流側へ流下させる一方で、各小孔より大きな異物がカバー部材より下流側へ流下することを防止できるという効果がある。よって、かかる大きな異物が絡み付くなどして弁体の動きが阻害されることがないのである。
【0073】
請求項7記載の圃場用給水装置によれば、請求項1から6のいずれかに記載の圃場用給水装置の奏する効果に加え、弁体は導水管の終端側よりの位置に配設されるので、弁体が導水管の始端側よりに配設される場合に比べて、弁体の閉止状態において、その弁体より流路上流側の導水管内により大量の水を貯留させておくことができる。このため、弁体を開放させた場合、かかる貯留水が導水管終端側へ向かって流れる勢いが増すので、この水流により弁体の開放動作を補助でき、弁体の開放を円滑にできるという効果がある。しかも、弁体は導水管の終端側より位置するので、導水管の終端から導管内へ手などを差し入れて弁体に絡み付いた異物を容易に取り除くことができるという効果もある。
【0074】
請求項8記載の圃場用給水装置によれば、請求項1から7のいずれかに記載の圃場用給水装置の奏する効果に加え、略垂直姿勢の弁体により閉止された導水管の流路は、その導水管の略水平方向に横断して軸通された軸部材を中心に、その弁体の下端側が導水管の流路下流側の上方へ向かうようにして回転されることにより開かれる。このとき、弁体の下端側には、その弁体により堰き止められた水の水圧が最も強く作用すると共に、かかる水圧が弁体を開放方向へ後押しするので、弁体の開放を更に円滑に行うことができるという効果がある。また、ゴミなどの異物は水より比重が大きく導水管の底部を流れ易いが、軸部材は、導水管の略水平方向に横断して軸通されるので、導水管の底部を流れる異物が引っ掛かり難く、導水管内に異物が詰まることを更に抑制できるという効果がある。
【0075】
請求項9記載の圃場用給水装置によれば、請求項1から8のいずれかに記載の圃場用給水装置の奏する効果に加え、弁体及び軸部材は、その弁体が軸部材を中心に略垂直姿勢から略水平姿勢にまで回転された場合、即ち、導水管の流路が開放された場合に、導水管の上下方向中央付近またはそれより上方に配置される。このため、弁体及び軸部材は、略水平姿勢の開放状態において、導水管の底部から可能な限り遠ざけられるので、導水管の底部を流れる異物が更に絡み付きにくいという効果がある。
【0076】
請求項10記載の圃場用給水装置によれば、請求項1から9のいずれかに記載の圃場用給水装置の奏する効果に加え、弁体の周縁部分は、弾性変形可能な材料で形成されるので、弁体により導水管の流路を閉止する場合に導水管内の断面形状に適合するように弾性変形でき、導水管の内壁に密着して導水管の流路を密封することができるという効果がある。
【0077】
また、例えば、弁体の周縁部分と導水管の管壁との間に異物が挟み込まれたとしても、異物を避けるように弁体の周縁部分が弾性変形するので、弁体の破損を防止することができるという効果がある。しかも、異物の挟み込みによって弁体が閉じきらず、駆動装置に過負荷が作用することも防止できるので、かかる駆動装置の故障も抑制できるという効果もある。
【0078】
請求項11記載の圃場用給水装置によれば、請求項10記載の圃場用給水装置の奏する効果に加え、パッキン部材は、その周縁部分を除く部分が剛性材料で形成された一対の挟持部材により挟持されるので、導水管内の水を堰き止めるために充分な剛性強度を弁体に付与することができるという効果がある。また一方で、一対の挟持部材の周縁部分からは弾性変形可能な材料で形成されたパッキン部材の周縁部分が外方へ突出されるので、導水管の管壁と接触する弁体の外周部分のみを弾性変形可能とすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である給水装置の側面図である。
【図2】 給水装置の平面図である。
【図3】 図2のIII−III線における部分断面図である。
【図4】 水位センサの内部構造図である。
【図5】 給水装置及び水位センサの使用状態を示した図である。
【図6】 (a)は、図1のVI−VI線における断面図であり、(b)は、(a)の蝶形弁が全開状態となった場合の図である。
【図7】 ウォーム及びウォームホイールの歯合を解除した状態における給水装置の平面図である。
【図8】 第2実施例の給水装置の平面図である。
【図9】 図8のIX−IX線における縦断面図である。
【図10】 第3実施例の給水装置の平面図である。
【図11】 図10のXI−XI線における縦断面図である。
【図12】 図10のXII−XII線における縦断面図である。
【符号の説明】
1,100,200 給水装置(圃場用給水装置)
2 導水管
3,103,203 蝶形弁(弁体)
103a パッキン板(パッキン部材)
103b 挟持板(挟持部材)
4,204 軸部材
5a 揺動プレート(可動支持部材)
5b 固定プレート(固定支持部材)
6 駆動モータ(駆動装置)
8 ウォーム(原動ギア)
9 ウォームホイール(従動ギア)
13a 邪魔板(カバー部材)
13c 小孔(カバー部材の小孔)
15,215 取着部材
16,216 ガイド溝
17,217 係合ピン[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a field water supply apparatus for supplying water from a water source such as a water channel to a field such as a paddy field.
[0002]
[Prior art]
In fields such as paddy fields, the amount of water supply is constantly adjusted to maintain the water level at a level suitable for growing cultivated plants such as paddy rice. As such a water supply device, for example, a water faucet automatic opening / closing device described in JP-A-11-206252 has been proposed. This device adjusts the amount of water passing through the water supply weir by adjusting the vertical position of the shutter, which is a gate valve. A valve seat into which the lower end of the shutter is fitted when the shutter is fully closed is recessed in the water supply weir, and when the shutter is fitted to the valve seat, The water leaking to the downstream side of the shutter is minimized.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-mentioned automatic faucet automatic opening / closing device, since the valve seat for fitting the shutter is recessed in the water supply weir, the structure is such that foreign matter easily collects in the valve seat. If foreign matter accumulates in the valve seat, the lower end of the shutter cannot be fitted into the valve seat when the shutter is fully closed, and there is a problem that water leaks to the downstream side of the shutter. In addition, since the shutter and the valve seat are provided approximately at the center in the flow direction of the water supply weir, once foreign matter has accumulated in the valve seat, it is difficult to scrape the foreign matter from the valve seat.
[0004]
The present invention has been made to solve the above-described problems, and an object of the present invention is to provide a field water supply device in which foreign matter hardly accumulates in a pipe and can easily be removed.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve this object, a water supply device for a farm field according to
[0006]
According to the water supply device for a farm field according to the first aspect, when water supply is started, first, the driving gear is rotationally driven by the driving device, and the driven gear meshed with the driving gear is rotated. The rotation of the driven gear is directly or indirectly transmitted to the shaft member, and the valve body is gradually rotated in the water conduit by the rotation of the shaft member. When the flow path in the water conduit closed by the valve body is gradually opened by this rotation, water from the water source such as a water channel is taken from the start end of the water conduit and discharged from the end to the field. The rotation of the valve body is stopped, for example, after it is performed until the valve body is substantially parallel to the flow in the water conduit. When water supply is stopped, the operation opposite to that described above is performed, and when the flow path in the water conduit is closed again by the valve body, the water taken from the starting end of the water conduit is blocked by the valve body. The water supply to the farm is stopped.
[0007]
By the way, since the movable support member is movably attached to the water conduit, when the movable support member is moved in a state where the driving device is stopped, the driving gear meshed with the driven gear by the movement is driven. Separated from the gear, the meshing between the driving gear and the driven gear is released. As a result, the operator can manually rotate the valve body in the water conduit by manually turning the driving gear. Therefore, in rare cases, when foreign matter is entangled in the valve body, or when cleaning the inside of the conduit, first block the starting end of the conduit to prevent water from flowing into the conduit, By rotating the gear manually, the valve body can be rotated manually as desired to remove foreign matter or to clean.
[0008]
The field water supply device according to
[0009]
The field water supply device according to
[0010]
The field water supply apparatus according to
[0011]
The field water supply device according to
[0012]
The field water supply device according to
[0013]
The farm water supply apparatus according to
[0014]
An agricultural field water supply apparatus according to
[0015]
According to the water supply device for a field according to
[0016]
The field water supply device according to
[0017]
According to the water supply device for a field according to
[0018]
The field water supply device according to
[0019]
The field water supply device according to
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. FIG. 1 is a vertical cross-sectional view (cross-sectional view taken along line II of FIG. 2) of a
[0021]
A substantially disc-shaped
[0022]
Further, a substantially
[0023]
The shaft portion of the
[0024]
The
[0025]
The
[0026]
Further, the
[0027]
FIG. 2 is a plan view of the
[0028]
For example, if the
[0029]
FIG. 3 is a partially enlarged view of FIG. As shown in FIG. 3, the engaging
[0030]
Returning to FIG. The fixed
[0031]
FIG. 4 is an internal structural view of the
[0032]
The
[0033]
Further, an
[0034]
Next, the usage method and operation | movement of the
[0035]
In a state where the
[0036]
Here, when the water level of the
[0037]
When receiving the output signal indicating the ON state of the
[0038]
When the
[0039]
When the water level in the
[0040]
When the
[0041]
The
[0042]
FIG. 7 is a plan view of the water supply device in a state in which the engagement of the worm and the worm wheel is released, and the
[0043]
As a result, the
[0044]
Next, a modification of the above embodiment will be described with reference to FIGS. FIG. 8 is a plan view of the
[0045]
As shown in FIG. 8, the
[0046]
The
[0047]
The pair of sandwiching
[0048]
The
[0049]
The
[0050]
According to the
[0051]
In addition, since the peripheral portion of the elastically
[0052]
FIG. 10 is a plan view of the
[0053]
As shown in FIG. 10, according to the
[0054]
On the upper surface of the fixed
[0055]
Therefore, when the
[0056]
FIG. 11 is a longitudinal sectional view taken along line XI-XI in FIG. 10, and a two-dot chain line in the drawing indicates an open state of the
[0057]
The
[0058]
Here, the centers of the
[0059]
Further, the inner diameter of the
[0060]
12 is a longitudinal sectional view taken along line XII-XII in FIG. As shown in FIG. 12, the
[0061]
The
[0062]
The present invention has been described based on the embodiments. However, the present invention is not limited to the above-described embodiments, and various improvements and modifications can be easily made without departing from the spirit of the present invention. It can be guessed.
[0063]
For example, the
[0064]
In this embodiment, when the
[0065]
Further, in this embodiment, the
[0066]
【The invention's effect】
According to the water supply apparatus for a farm field according to
[0067]
According to the agricultural field water supply apparatus of
[0068]
According to the field water supply device of the third aspect, in addition to the effect of the field water supply device according to the second aspect, the power supply device is mounted on the fixed support member fixed to the water conduit, and is directly connected to the movable support member. Is not arranged. Therefore, for example, when the power supply device is a heavy component such as a lead storage battery, the movement of the movable support member is not hindered by the weight of the power supply device, and the movable support member can be moved manually manually. is there.
[0069]
Further, since the power supply device is mounted on the fixed support member in a state where a part of the power supply device straddles the movable support member, it is not necessary to secure an installation space for supporting the entire power supply device on the fixed support member. There is an effect that the dead space of the movable support member can be effectively utilized.
[0070]
According to the agricultural field water supply apparatus of
[0071]
According to the agricultural field water supply apparatus of
[0072]
According to the agricultural field water supply device of
[0073]
According to the agricultural field water supply apparatus of
[0074]
According to the agricultural field water supply device of
[0075]
According to the agricultural field water supply device of
[0076]
According to the water supply device for a field according to
[0077]
Further, for example, even if foreign matter is sandwiched between the peripheral portion of the valve body and the pipe wall of the water conduit, the peripheral portion of the valve body is elastically deformed so as to avoid the foreign matter, thereby preventing damage to the valve body. There is an effect that can be. In addition, since the valve body cannot be closed completely due to the foreign object being caught, it is possible to prevent an overload from acting on the drive device, so that it is also possible to suppress the failure of the drive device.
[0078]
According to the agricultural field water supply device of
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a water supply apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a plan view of a water supply device.
FIG. 3 is a partial cross-sectional view taken along line III-III in FIG.
FIG. 4 is an internal structure diagram of a water level sensor.
FIG. 5 is a diagram showing a usage state of a water supply device and a water level sensor.
6A is a cross-sectional view taken along line VI-VI in FIG. 1, and FIG. 6B is a view when the butterfly valve in FIG. 1A is fully opened.
FIG. 7 is a plan view of the water supply device in a state in which the meshing between the worm and the worm wheel is released.
FIG. 8 is a plan view of a water supply apparatus according to a second embodiment.
9 is a longitudinal sectional view taken along line IX-IX in FIG.
FIG. 10 is a plan view of a water supply apparatus according to a third embodiment.
11 is a longitudinal sectional view taken along line XI-XI in FIG.
12 is a longitudinal sectional view taken along line XII-XII in FIG.
[Explanation of symbols]
1,100,200 Water supply device (agricultural water supply device)
2 water conduit
3,103,203 Butterfly valve (valve)
103a Packing plate (packing member)
103b Clamping plate (clamping member)
4,204 Shaft member
5a Oscillating plate (movable support member)
5b Fixed plate (fixed support member)
6 Drive motor (drive device)
8 Worm (power gear)
9 Worm wheel (driven gear)
13a baffle plate (cover member)
13c Small hole (small hole in cover member)
15,215 Mounting member
16,216 Guide groove
17,217 engaging pin
Claims (11)
始端部が水源と連通すると共に終端部が圃場へと連通する導水管と、
その導水管の連通方向中間部に設けられると共に、その導水管の連通方向に交差する方向に軸通され且つその導水管内で空転可能に支承される軸部材と、
その軸部材に取着され前記導水管内の流路を閉止する弁体と、
その弁体が取着される前記軸部材の一端側に直接的又は間接的に連結される従動ギアと、
その従動ギアに歯合される原動ギアと、
その原動ギアを回転駆動させる駆動装置と、
その駆動装置が配設され前記導水管に可動自在に取着されると共に、その可動によって前記原動ギアを前記従動ギアから離隔させる可動支持部材とを備えていることを特徴とする圃場用給水装置。In a field water supply device for supplying water from a water source such as a water channel to a field such as a paddy field,
A water conduit having a leading end communicating with the water source and a terminating end communicating with the field;
A shaft member that is provided at an intermediate portion in the direction of communication of the water conduit, and that is pivoted in a direction that intersects the direction of communication of the water conduit and is supported so as to idle in the water conduit;
A valve body attached to the shaft member and closing the flow path in the water conduit;
A driven gear connected directly or indirectly to one end side of the shaft member to which the valve body is attached;
A driving gear meshed with the driven gear,
A driving device that rotationally drives the driving gear;
A water supply apparatus for a farm, comprising: a drive device disposed therein and movably attached to the water conduit, and a movable support member configured to move the driving gear away from the driven gear. .
前記従動ギアはそのウォームに歯合可能なウォームホイールであることを特徴とする請求項1又から3のいずれかに記載の圃場用給水装置。The driving gear is a worm;
The water supply device for a farm field according to any one of claims 1 to 3, wherein the driven gear is a worm wheel that can mesh with the worm.
前記弁体は、前記軸部材を中心として、前記導水管の流路を閉止する略垂直姿勢から、その弁体の下端側を前記導水管の流路下流側の上方へ向けて回転可能に形成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の圃場用給水装置。The shaft member is passed through so as to traverse in a substantially horizontal direction of the water conduit,
The valve body is formed so that the lower end side of the valve body can be rotated upward from the downstream side of the flow path of the water guide pipe from a substantially vertical posture in which the flow path of the water guide pipe is closed around the shaft member. The field water supply device according to any one of claims 1 to 7, wherein the water supply device is used.
前記弁体は、前記軸部材を中心として略垂直姿勢から略水平姿勢にまで回転可能に形成され、その回転により略水平姿勢とされた場合に、前記導水管の上下方向中央付近またはそれより上方に配置されることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の圃場用給水装置。The shaft member is axially passed so as to cross the vicinity of or above the center in the vertical direction of the water conduit in the substantially horizontal direction of the water conduit,
The valve body is formed to be rotatable from a substantially vertical posture to a substantially horizontal posture with the shaft member as a center, and when the valve body is brought into a substantially horizontal posture by the rotation, the valve body is near or above the center in the vertical direction of the water conduit. The water supply apparatus for agricultural fields according to any one of claims 1 to 8, wherein
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