JP4102793B2 - ゴルフクラブ - Google Patents

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本発明は、ヘッドのソールが地面に接した状態でシャフトの軸線が地面となす角度であるライ角を調整可能なゴルフクラブに関する。
例えば、プレーヤ(使用者)がパターでパッティングをする際、ヘッドのソールと地面(グリーン面)とが平行のままの状態(フラット)でボールインパクトを迎えることが望ましい。これは、ストレートなボールを打つための重要な要素である。右利きのプレーヤが普通にアドレスした時、ゴルフクラブのライ角がトーアップ(ヘッドの先端(トー)が地面から少し浮き上がる)になるならば、打たれたボールが途中から左に曲がり易く(フックし易く)なる。何故なら、ヘッドのソールが地面に接した状態でヘッドのフェースが鉛直線となす角度であるロフト角は、通常、0度より大きいため、ヘッドのトーが少し浮き上がると、ヘッドのフェースが閉じ気味(クローズフェース)となり、打ったボールがフックし易くなるのである。
これに対し、右利きのプレーヤが普通にアドレスした時、ゴルフクラブのライ角がトーダウン(ヘッドのシャフトに近い部分(ヒール)が地面から少し浮き上がる)になるならば、打たれたボールが途中から右に曲がり易く(スライスし易く)なる。何故なら、上記したように、ロフト角が通常0度より大きいため、ヘッドのヒールが少し浮き上がると、ヘッドのフェースが開き気味(オープンフェース)となり、打ったボールがスライスし易くなるのである。
このように、アドレス時にゴルフクラブのソールがフラットであることは重要であるが、市販されているゴルフクラブは、通常、所定のライ角でシャフトとヘッドが固定されている。そこで、各プレーヤは、市販されている複数のゴルフクラブの中から、アドレス時にゴルフクラブのソールがフラットになるゴルフクラブを選択することになるが、各プレーヤごとに適切なライ角は、シャフトの長さ、プレーヤの身長や手の長さ等の体格的な面、ゴルフ経験の長短、他のスポーツの経験の有無など、様々な要素を考慮する必要があり、また、ライ角やシャフトの長さの異なったクラブが多種類販売されている訳ではないので、最適なゴルフクラブを選択することは難しい実情にある。この点、自分専用のゴルフクラブをオーダーメイドすることや一度購入したゴルフクラブのライ角を購入元等で専門家に調整してもらうことも考えられるが、著しく高価とならざるを得ず、また、使っているうちに、ライ角が適切でないことに気付いても再調整ができない場合もあり得る。
このため、一般のプレーヤは、販売店店員のアドバイスや自分の感覚をもとに選択したゴルフクラブを購入し、アドレス時にゴルフクラブのソールがフラットになるように、グリップの位置を調整したり、アドレス時にゴルフクラブのライ角がトーアップまたはトーダウンの場合でもストレートなショットを打つために、ヘッドがオープンフェースまたはクローズフェースとなるように意識してボールを打ったりしている。
しかし、前者のグリップ位置調整の場合には、グリップが手に馴染まない位置にあると、グリップが把持しにくく、また、アドレス時にゴルフクラブのソールがフラットになっているか否か確認できないためにプレーヤ自身はフラットになっていると思ってショットをしているのにボールがフックやスライスするため原因が分からず常に安定したショットを望むことは難しいし、後者の打法はかなり難しく、すべてのプレーヤが習得できる訳ではない。
そこで、従来のパターには、図24〜図26に示すように、ホーゼル(ソケットとも称されている)2をヘッド3に対して所望のライ角で取り付けできるように構成されているものがある。ヘッド3は、ソール面が緩やかな円弧状を呈しており、表面3aに平面状のフェース(打面)3bが形成されている。ヘッド3の背面3cには、下方周縁部に略一定の厚みを持った突出部3dが形成されると共に、中央部分にホーゼル2を取り付けるための取付部(ボス)3e(図26参照)が形成されている。取付部3eの中央部分にはフェース3bに向かって雌ねじ穴3eaが穿設されている。上記突出部3dの上面中央部分には、底面に貫通する雌ねじ孔3daが穿設されており、その底面側からセットビス5が螺合される。
また、ホーゼル2は、図25および図26に示すように、内径がシャフト1と略同じ外径に形成された短筒体2aと、短筒体2aの側面から横方向(背面方向)に突出させてさらに下方に折り曲げた形状のアーム2bと、アーム2bの下方先端に連続するリング部2cとから構成されている。短筒体2aの内空には、接着剤が塗布されたシャフト1の先端が嵌入される。リング部2cの中央部分には、六角穴付きのボルト4を挿通する挿通孔2caが穿設されている。
上記構成のパターにおいて、先ず、ホーゼル2とヘッド3とを固定しているボルト4およびセットビス5を緩めて、ヘッド3に対してホーゼル2を揺動可能な状態にする。次に、プレーヤは、普通にアドレスしてヘッド3のソールを地面(グリーン面)上に載置し、所望のライ角にシャフト1を傾ける。そして、この傾けた状態でボルト4およびセットビス5を締め付けることにより、パターは、プレーヤの所望のライ角に固定される(例えば、特許文献1参照。)。
特開平9−253252号公報([0007]〜[0011]、図1〜図3)
上記した特許文献1に記載のパターでは、シャフト1は、ヘッド3の背面3cの中央部分に形成されている取付部3eを基点とした直線上に取り付けられているだけでなく、図25に示すように、ホーゼル2を構成する短筒体2aがヘッド3のフェース3b側に若干突出している。このため、プレーヤは、アドレスしてボールを目視する際に、シャフト1やホーゼル2あるいはグリップを握った自己の手が邪魔になってヘッド3のフェースおよびボールが見にくく、パットすべき方向が把握しにくいという問題があった。この点、市販されている一般のパターでは、ヘッドの重心(略中心)位置からずれたヒールに近いヘッドの真上部分にホーゼルを取り付け、そのホーゼルにシャフトを取り付けているが、ボールの打点とホーゼルの取付点との間に距離があるため、ヘッドに偶力が生じ、フェースが回転し易く、ぶれやすいという問題があった。上記偶力の影響を受けにくくするため、ヘッドの両端に重量を配分したトー・アンド・ヒール型やフェースの中間部の背面部に重量を配分したマレット型などによりスイングの直進性を向上させる各種の工夫がなされている。即ち、ヘッドの重心位置からずれたヒールに近い部分にホーゼルを取り付けたために、さらに各種の工夫が必要であるという問題があった。
例えば、これらのゴルフクラブであってもヘッドのヒール近傍のフェースはシャフトが視界を遮り、ヘッドのフェースがトーからヒールの全域にわたって見えないという難点がある。
また、上記した特許文献1に記載のパターでは、ボルト4を締め付けることにより、ホーゼル2を構成するリング部2cの面部2ccがヘッド3を構成する取付部3eの面部3ebに押し付けられると共に、セットビス5の回動に応じてセットビス5の先端がリング部2cの外周部2cbの一点にホーゼル2の回動中心と直交する方向に押し付けられることにより、ホーゼル2をヘッド3に固定している。したがって、例えば、他のプレーヤがパットをしている際などに、プレーヤが、意識的にまたは無意識的に、パターに寄りかかったり、ヘッド3を地面に押しつけたりすることにより、ホーゼル2を回動させる力が加わると、セットビス5による押圧力がリング部2cの外周部2cbに十分に加わらなくなり、比較的弱い力でもホーゼル2が回動してしまって、パターのライ角が変わることがあるという問題があった。ゴルフ規則の規則4−2.a.には、『正規のラウンド中、クラブの性能は調節その他の方法により故意に変更してはならない。』と規定されており、この規則に違反した場合には競技失格になる。また、故意ではなく、正規のラウンド中にパターのライ角が変わってしまった場合には、プレーヤはライ角が変わったままのパターを使用しなければならない。この場合には、最適なライ角ではないため、プレーヤは通常とは異なるショットを強いられ、良好なスコアメイクをなすことが難しい。
ところで、ゴルフ規則の付属規則II 1.d.アライメントの項には、『通常のアドレスポジションをとってクラブを置いたときに、シャフトは次のようになるように整えなければならない。
(i)ヘッドのトーとヒールを通る垂直面への、シャフトの「真っ直ぐな部分」の投影は、鉛直線に対して10度以上でなければならない。』と規定されている。一方、ライ角は、上記したように、ヘッドのソールが地面に接した状態でシャフトの軸線が地面となす角度であるから、上記付属規則を遵守するためには、ライ角は、80度(=90度−10度)以下である必要がある。しかし、上記した従来のパターでは、ライ角の調整範囲を制限する手段は何ら設けられていないため、上記付属規則に違反してライ角を調整してしまう恐れがあると共に、調整範囲が広すぎて、プレーヤ、特に初心者は自己に最も適したライ角を調整することができにくいという問題があった。
また、一般に、ゴルフクラブのヘッドがアルミニウム等の比重の軽い材質で作製されている場合など、プレーヤがゴルフクラブのヘッドの慣性力の不足を感じるため、ゴルフクラブのヘッドにウエイトを取り付けることがある。しかし、上記した従来のパターでは、ヘッドにバランスおよび見栄え良くウエイトを取り付けるためには様々な工夫が必要である。この工夫としては、既に市販されているが、例えば、上記したマレット型において、マレットに穿設された円穴にボールと略同一重量のウエイトを2、3個装着するタイプのものがある。このマレット型のパターの場合、ウエイトの取付状態がアドレス時に見えるため、プレーヤは、ウエイトの有無や数を意識するあまり、パットに専念できないことがある。例えば、競技前には、ウエイトを1個だけ取り付けるつもりでいたのに、実際には取り付けてなかったり、2個以上取り付けてあり、アドレス時にそのことに初めて気づいた場合には、ウエイトのことに意識がいってしまってパットに専念できないことがある。
また、上記した従来のパターでは、ヘッド3には、フェース3bの中間部から背面3c側に延びるゲージラインが設けられたゲージラインプレートを設けることができないという問題があった。この点、ヘッドの重心位置からずれたヒールに近い部分にホーゼルを取り付けた市販のパターには、ゲージラインプレートを設けたものもあるが、ゲージラインプレートには、通常、細くて白い1〜3本のゲージラインが形成されているので、視力が弱いプレーヤやシニアプレーヤにはゲージラインがぼやけて、二重、三重に見えてしまい、パットすべき方向が把握しにくいという問題があった。
以上説明した問題のうち、ゲージラインに関する問題以外は、パターに限らず、すべてのゴルフクラブに共通するものである。特に、ある程度の飛距離を得ることを目的としたドライバーや、2番、3番ウッド、フェアウェイウッドにおいては、ライ角が適切に調整されていない場合には、ボールがフックやスライスする距離が長いので、この問題はより切実である。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、競技規則に違反することなく、プレーヤに最適なライ角を簡単かつ短時間で調整できると共に、アドレス時にヘッドのフェースがトーからヒールにわたって見渡せ、ラウンド中に最適なライ角を保持でき、簡単な構造でバランスおよび見栄え良いウエイトの装着を可能とし、視力が弱いプレーヤやシニアプレーヤでもゲージラインをはっきりと見ることができるゴルフクラブを提供することを目的としている。
本発明の請求項1の目的は、特に、専門家に依頼することなく、プレーヤ自身で最適なライ角を簡単かつ短時間で調整できると共に、アドレス時にヘッドのフェースがトーからヒールにわたって見渡せ、ラウンド中に最適なライ角を保持でき、簡単な構造で、バランスが良く、締付ねじ部材やウエイトが直接見えず、見栄えの良いゴルフクラブを提供することにある。
本発明の請求項2の目的は、上記第1の目的と同様であるか、特に、ヘッドの材質が軟質の金属、例えば、アルミニウム合金であっても、専門家に依頼することなく、プレーヤ自身で最適なライ角を簡単かつ短時間で調整できると共に、アドレス時にヘッドのフェースがトーからヒールにわたって見渡せ、ラウンド中に最適なライ角を保持できるゴルフクラブを提供することにある。
発明の請求項の目的は、特に、視力が弱いプレーヤやシニアプレーヤでもゲージラインをはっきりと見ることができるゴルフクラブを提供することにある
発明の請求項の目的は、特に、競技規則に違反することなく、プレーヤに最適なライ角を簡単かつ短時間で調整できるゴルフクラブを提供することにある。
本発明の請求項の目的は、特に、ラウンド中に最適なライ角を保持できるゴルフクラブを提供することにある。
請求項1に記載した本発明に係るゴルフクラブは、上述した目的を達成するために、フェースの略中間部に貫通孔が穿設され、且つ前記フェースの中間部上端から背面側に伸び、上面に前記フェースと直交する方向にゲージラインが表示されてなるゲージラインプレートが形成されたヘッドと、
前記貫通孔に植設され、前記ゲージラインプレートの下側に沿って伸びるねじ部材と、
一端側に前記ねじ部材に嵌合する挿通孔が穿設され、他端側にシャフトが取り付けられるべき有底穴が穿設され、前記一端側が前記ヘッドに取り付けられた状態で前記一端側から前記他端側に向かって前記ヘッドのヒール側に伸びた後、斜め上方に伸びる形状を呈したホーゼルと、
前記ホーゼルの前記挿通孔が前記ねじ部材に嵌合された状態で前記ねじ部材に螺合し、前記ヘッドに対する前記ホーゼルの取付角度を無段階で調整し且つ締め付けることにより前記ホーゼルを前記ヘッドに固定する機能を有し、後端部にウエイト装着部が設けられた締付ねじ部材と、
前記ホーゼルを前記ヘッドに固定した状態を保持するために前記締付ねじ部材とは別に独立操作可能に設けられたホーゼルロック手段と
前記ウエイト装着部に装着された状態において、前記ゲージラインプレートの下部に上面から見て隠れるように配置されるウエイトと、
を有し、
前記ヘッドに対する前記ホーゼルの取付角度を無段階で調整可能とし且つ当該状態を固定保持することにより、ライ角を使用者に適した角度に変更し得ると共に、ライ角が固定保持された状態でウエイトを着脱し得るように構成したことを特徴としている。
請求項2に記載した本発明に係るゴルフクラブは、上述した目的を達成するために、フェースの略中間部の背面側に有底の雌ねじ穴が穿設され、且つ前記フェースの中間部上端から背面側に伸び、上面に前記フェースと直交する方向にゲージラインが表示されてなるゲージラインプレートが形成されたヘッドと、
一端側に挿通孔が穿設され、他端側にシャフトが取り付けられるべき有底穴が穿設され、前記一端側が前記ヘッドに取り付けられた状態で前記一端側から前記他端側に向かって前記ヘッドのヒール側に伸びた後、斜め上方に伸びる形状を呈したホーゼルと、
前記ホーゼルの前記挿通孔に挿入された状態で前記ヘッドの前記有底の雌ねじ穴に螺合し、前記ヘッドに対する前記ホーゼルの取付角度を無段階で調整し且つ締め付けることにより前記ホーゼルを前記ヘッドに固定する雄ねじを有し、前記ゲージラインプレートの下側に沿って伸び、後端部にウエイト装着部が設けられた締付ねじ部材と、
前記ホーゼルを前記ヘッドに固定した状態を保持するために前記締付ねじ部材とは別に独立操作可能に設けられたホーゼルロック手段と
前記ウエイト装着部に装着された状態において、前記ゲージラインプレートの下部に上面から見て隠れるように配置されるウエイトと、
を有し、
前記ヘッドに対する前記ホーゼルの取付角度を無段階で調整可能とし、且つ当該状態を固定保持することにより、ライ角を使用者に適した角度に変更し得ると共に、ライ角が固定保持された状態で、ウエイトを着脱し得るように構成したことを特徴としている。
求項に記載した本発明に係るゴルフクラブは、請求項1または2のゴルフクラブであって、
前記ヘッドには、前記フェースの略中間部上端から背面側に伸びるゲージラインと、前記ゲージラインの両側に平行な太いラインをイメージする補助ゲージラインとが明度差または色相差を持って形成された前記ゲージラインプレートが設けられていることを特徴としている
請求項に記載した本発明に係るゴルフクラブは、請求項1〜請求項のうちのいずれか1項のゴルフクラブであって、
前記ホーゼルまたは前記ヘッドのいずれか一方または両方に、前記ヘッドに対する前記ホーゼルの回動を制限する制限手段が設けられていることを特徴としている。
請求項に記載した本発明に係るゴルフクラブは、請求項1〜請求項のうちのいずれか1項のゴルフクラブであって、
前記ホーゼルロック手段は、前記ホーゼルの前記挿通孔近傍に穿設された貫通孔に螺合され、回動に応じて先端が前記ヘッドの前記背面側に穿設された前記有底穴または貫通孔近傍に前記ホーゼルの回動中心と平行する方向に押し付ける止めねじであることを特徴としている。
本発明によれば、競技規則に違反することなく、プレーヤに最適なライ角を簡単かつ短時間で調整できると共に、アドレス時にヘッドのフェースがトーからヒールにわたって見渡せ、ラウンド中に最適なライ角を保持でき、簡単な構造でバランスおよび見栄えが良く、ライ角を保持した状態でウエイトの装着作業を簡単に行うことができ、しかも視力が弱いプレーヤやシニアプレーヤでもゲージラインをはっきりと見ることができるゴルフクラブを提供することができる。
すなわち、本発明の請求項1のゴルフクラブによれば、フェースの略中間部に貫通孔が穿設され、且つ前記フェースの中間部上端から背面側に伸び、上面に前記フェースと直交する方向にゲージラインが表示されてなるゲージラインプレートが形成されたヘッドと、
前記貫通孔に植設され、前記ゲージラインプレートの下側に沿って伸びるねじ部材と、
一端側に前記ねじ部材に嵌合する挿通孔が穿設され、他端側にシャフトが取り付けられるべき有底穴が穿設され、前記一端側が前記ヘッドに取り付けられた状態で前記一端側から前記他端側に向かって前記ヘッドのヒール側に伸びた後、斜め上方に伸びる形状を呈したホーゼルと、
前記ホーゼルの前記挿通孔が前記ねじ部材に嵌合された状態で前記ねじ部材に螺合し、前記ヘッドに対する前記ホーゼルの取付角度を無段階で調整し且つ締め付けることにより前記ホーゼルを前記ヘッドに固定する機能を有し、後端部にウエイト装着部が設けられた締付ねじ部材と、
前記ホーゼルを前記ヘッドに固定した状態を保持するために前記締付ねじ部材とは別に独立操作可能に設けられたホーゼルロック手段と
前記ウエイト装着部に装着された状態において、前記ゲージラインプレートの下部に上面から見て隠れるように配置されるウエイトと、
を有し、
前記ヘッドに対する前記ホーゼルの取付角度を無段階で調整可能とし且つ当該状態を固定保持することにより、ライ角を使用者に適した角度に変更し得ると共に、ライ角が固定保持された状態でウエイトを着脱し得るように構成したことにより、専門家に依頼することなく、プレーヤ自身で最適なライ角を簡単かつ短時間で調整できると共に、アドレス時にヘッドのフェースがトーからヒールにわたって見渡せ、ラウンド中に最適なライ角を保持することができる。
即ち、前記フェースの中間部上端から背面側に伸び、フェースと直交する方向にゲージラインが表示されてなるゲージラインプレートを設けたことと、一端側がヘッドの中間部に取り付けられた状態で前記一端側から他端側に向ってヘッドのヒール側に伸びた後、斜め上方に伸びる形状を呈していることとが相俟って、アドレス時にヘッドのフェースがトーからヒールまで見渡せると共に、ゲージラインがパッドすべき方向に正確に合わせ易く、ヘッドのバランスが良いため、フックやスライスのおそれなく、ボールを正確に打球することができ、いわゆるスイングの直進性を向上させることができる。
また、締付ねじ部材は、ヘッドに対するホーゼルの取付角度を無段階で調整し且つ締め付けることにより、ホーゼルをヘッドに固定する構成となっているので、プレーヤに最適の微妙なライ角を設定することができ、しかも、当該設定状態(ライ角)を、ホーゼルロック手段により、締付ねじ部材とは別に独立操作可能に固定保持するように構成したので、例えば、プレーヤが意識的にまたは無意識的に、パターに寄りかかったり、ヘッドを地面に押しつけたりした場合であってもホーゼルが回動することがなく、パターのライ角が不用意に変わることを防止することができると共に、ライ角が固定保持された状態で、換言すれば、一旦設定したライ角を変化させずに、ウエイトを追加装着したり、重量の異なるウエイトに変更することができる等、ウエイトの調整を簡易に且つ能率的に行うことができる。
また、貫通孔に植設されたねじ部材、締付ねじ部材および締付ねじ部材の後端部に装着されるウエイトは、フェースの中間部上端から背面側に伸びるゲージラインプレートの下部に位置していることから、上面からは、ねじ部材や締付ねじ部材および必要に応じて付加されるウエイトがゲージラインプレートに隠れて見えないため、頗る見栄えが良く、換言すれば、ウエイトの取付状態がゲージラインプレートでプレーヤの視界から隠されるため、プレーヤは、アドレス時にウエイトの有無や数を意識することなく、パットに専念することが可能なゴルフクラブを提供することができる
本発明の請求項2のゴルフクラブによれば、フェースの略中間部の背面側に有底の雌ねじ穴が穿設され、且つ前記フェースの中間部上端から背面側に伸び、上面に前記フェースと直交する方向にゲージラインが表示されてなるゲージラインプレートが形成されたヘッドと、
一端側に挿通孔が穿設され、他端側にシャフトが取り付けられるべき有底穴が穿設され、前記一端側が前記ヘッドに取り付けられた状態で前記一端側から前記他端側に向かって前記ヘッドのヒール側に伸びた後、斜め上方に伸びる形状を呈したホーゼルと、
前記ホーゼルの前記挿通孔に挿入された状態で前記ヘッドの前記有底の雌ねじ穴に螺合し、前記ヘッドに対する前記ホーゼルの取付角度を無段階で調整し且つ締め付けることにより前記ホーゼルを前記ヘッドに固定する雄ねじを有し、前記ゲージラインプレートの下側に沿って伸び、後端部にウエイト装着部が設けられた締付ねじ部材と、
前記ホーゼルを前記ヘッドに固定した状態を保持するために前記締付ねじ部材とは別に独立操作可能に設けられたホーゼルロック手段と
前記ウエイト装着部に装着された状態において、前記ゲージラインプレートの下部に上面から見て隠れるように配置されるウエイトと、
を有し、
前記ヘッドに対する前記ホーゼルの取付角度を無段階で調整可能とし、且つ当該状態を固定保持することにより、ライ角を使用者に適した角度に変更し得ると共に、ライ角が固定保持された状態で、ウエイトを着脱し得るように構成したことにより、ヘッドの材質が軟質の金属、例えば、アルミニウム合金であっても、専門家に依頼することなく、プレーヤ自身で最適なライ角を簡単かつ短時間で調整できると共に、アドレス時にヘッドのフェースがトーからヒールにわたって見渡せ、ラウンド中に最適なライ角を保持することができる。
さらには、本発明の請求項2のゴルフクラブによれば、特に、上述した本発明の請求項1のゴルフクラブと同様の効果を奏する。
発明の請求項のゴルフクラブによれば、請求項1または2のゴルフクラブであって、前記ヘッドには、前記フェースの略中間部から背面側に伸びるゲージラインと、前記ゲージラインの両側に平行な太いラインをイメージする補助ゲージラインとが明度差または色相差を持って形成された前記ゲージラインプレートが設けられていることにより、視力が弱いプレーヤやシニアプレーヤでもゲージラインをはっきりと見ることができる
本発明の請求項のゴルフクラブによれば、請求項1〜請求項のうちのいずれか1項のゴルフクラブであって、前記ホーゼルまたは前記ヘッドのいずれか一方または両方に、前記ヘッドに対する前記ホーゼルの回動を制限する制限手段が設けられていることにより、競技規則に違反することなく、プレーヤに最適なライ角を簡単かつ短時間で調整することができる。
本発明の請求項のゴルフクラブによれば、請求項1〜請求項のうちのいずれか1項のゴルフクラブであって、前記ホーゼルロック手段は、前記ホーゼルの前記挿通孔近傍に穿設された貫通孔に螺合され、回動に応じて先端が前記ヘッドの前記背面側に穿設された前記有底穴または貫通孔近傍に前記ホーゼルの回動中心と平行する方向に押し付ける止めねじであることにより、ラウンド中に最適なライ角を強固に保持することができる。
以下、本発明に係る実施の形態に基づき、図面を参照して本発明のゴルフクラブを詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るパターの一部の外観構成を示す斜視図、図2は、図1のパターの外観構成を示す正面図、図3は、図1のパターの外観構成を示す背面図、図4は、図1のパターの外観構成を示す平面図、図5は、図4のA−A矢視断面図である。この実施の形態1のパターは、ヘッド11と、植込みねじ(ねじ部材)12と、ホーゼル(ソケット)13と、円形ナット(締付ねじ部材)14と、止めねじ(ホーゼルロック手段)15と、シャフト16とを有し、ヘッド11に対するホーゼル13の取付角度を調整可能とすることにより、ライ角をプレーヤに適した角度に変更し得るように構成されている。
図6は、ヘッド11の外観構成を示す正面図、図7は、ヘッド11の外観構成を示す平面図、図8は、図7のA−A矢視拡大断面図、図9は、図7のB−B矢視拡大断面図、図10は、図7の一部右側面図、図11は、図6のaの部分の拡大断面図である。
ヘッド11は、銅に亜鉛、スズ、ニッケル等を加えた銅合金(例えば、黄銅(CAC202))やステンレス等からなり、ヘッド部21と、ゲージラインプレート22とが一体に形成されている。ヘッド部21は、表面21aに、横寸法が約78mm、縦寸法が約30mmである略矩形状のフェース(打面)21bが形成されている。ヘッド部21は、厚さ寸法が約9mmであり、ロフト角が0度である。フェース21bの略中間部、この例の場合、中間部より若干ヒール側の部分には、図6および図8に示すように、背面21c側に向かって直径が約8mmである貫通孔21dが穿設されていると共に、貫通孔21dと同一の軸を中心として、且つ、直径が約15mmである有底穴21eが穿設されている。ここで、「フェース21bの略中間部」とは、ヘッド11の重心位置を意味している。後述する他の実施の形態においても、「フェースの略中間部」とは、ヘッドの重心位置を意味している。有底穴21eの深さは、約3mmであり、ヘッド部21の厚さ寸法約9mmの3分の1である。ヘッド部21の背面21cには、下方周縁部に略一定の厚みを持った幅寸法が約10mmである突出部21caが形成されている。突出部21caの下面21caaがヘッド11のソールとなる。突出部21caの上面21cabと突出部21caの下面21caa、即ち、ヘッド11のソールとは平行である。
一方、ヘッド部21の背面21cの上端には、平面より見て略T字状を呈するゲージラインプレート22がヘッド部21と一体に形成されている。ゲージラインプレート22は、ヘッド部21の長手方向と連結する幅狭のリブ部22aと、このリブ部22aに直角に連結するプレート部22bとから構成されている。リブ部22aの横寸法はフェース21bの横寸法と同じ約78mm、縦寸法は約9mm、プレート部22bの横寸法が約30mm、リブ部22aの縦寸法とプレート部22bの縦寸法を合わせた長さ、即ち、ヘッド部21のフェース21bからプレート部22bの先端までの長さは約75mmである。
ゲージラインプレート22のリブ部22aの上面22aaおよび下面22gと、突出部21caの下面21caa、即ち、ヘッド11のソールとは平行である。ゲージラインプレート22の中心には、図9に示すように、平面形状が略U字状を呈すると共に、図6に示すように、断面形状が略倒立台形状を呈し、幅寸法が約10mm、深さ寸法が約0.5mmであるゲージベルト(補助ゲージライン)22cが形成されている。さらに、ゲージラインプレート22の中心には、ヘッド部21のフェース21bからプレート部22bの先端までにわたって、図11に示すように、断面形状が略倒立台形状を呈し、底部の幅寸法が約0.8mm、深さ寸法が約0.5mmであるゲージライン溝22dが形成されている。
ゲージベルト22cは、例えば、エンドミルを高速で回転させてゲージラインプレート22の表面に接触させることにより形成されており、光沢を呈している。一方、ゲージライン溝22dには、例えば、赤色塗料が塗布されることにより、ゲージライン22eが形成されている。このように、ゲージラインプレート22には、ゲージライン22eと、ゲージライン22eの両側に太いラインをイメージするゲージベルト22cとが明度差を持って形成されているので、視力が弱いプレーヤやシニアプレーヤであっても、ゲージライン22eがはっきり1本に見え、パットすべき方向が把握し易い。
また、ゲージラインプレート22のリブ部22aとプレート部22bとの連結部分のうち、図7において右側の部分の下部には、図10に示すように、切欠部22fが形成されている。この切欠部22fの役割については、後述する。
図12は、植込みねじ(ねじ部材)12の外観構成を示す正面図である。植込みねじ12は、銅に亜鉛、スズ、ニッケル等を加えた銅合金(例えば、黄銅(C3604))やステンレス等からなり、直径が約15mm、厚さが約3.5mmである頭部12aと、長さが約23mmである軸部12bとから構成されている。頭部12aの外周には、平目ローレットが形成されている。一方、軸部12bの外周には、先端部12baから約9mmの位置まで、所定形状の雄ねじ12bbが螺旋状に所定ピッチで形成されている。
図13は、ホーゼル13の外観構成を示す正面図、図14は、ホーゼル13の外観構成を示す右側面図、図15は、ホーゼル13の外観構成を示す平面図である。
同図において、ホーゼル13は、銅に亜鉛、スズ、ニッケル等を加えた銅合金(例えば、黄銅(C3604))やステンレス等からなる。ホーゼル13は、シャフト取付部を除く部分の断面形状が略矩形状を呈し、ヘッド11に装着されるヘッド装着部31と、断面形状が略円筒状を呈し、シャフト16が取り付けられるシャフト取付部32とが一体に形成されている。ヘッド装着部31の一端31a近傍には、直径が約8mmであり、植込みねじ12の軸部12bに嵌合する貫通孔33が穿設されていると共に、内周に所定形状の雌ねじが螺旋状に所定ピッチで形成された貫通雌ねじ孔34が穿設されている。貫通雌ねじ孔34には、外周に所定形状の雄ねじが形成され、ホーゼル13をヘッド11に固定した状態を保持する止めねじ(ホーゼルロック手段)15(図3参照)が螺合される。止めねじ15は、例えば、ステンレスからなる。シャフト取付部32には、シャフト16が取り付けられるべき有底穴35が穿設されている。有底穴35は、直径が約9.5mm、深さが約18mmである。
次に、ホーゼル13の形状について、より詳細に説明する。ホーゼル13の正面形状は、概略的には、一端13a側がヘッド11に取り付けられた状態でヘッド11の正面(フェース21)側から見て略逆L字状(背面側から見て略L字状)、即ち、一端13a側から他端13b側に向かってヘッド11のヒール側に伸びた後、斜め上方に伸びる形状を呈している。図13において、ヘッド装着部31の貫通孔33の下側に位置する底面31bと側面31d(図13において右端面)とがなす角度は、80度であり、貫通孔33の右方に位置する斜面31cと側面31dとがなす角度は、60度であり、貫通孔33の上側に位置する上面31eと側面31dとがなす角度は、80度であり、側面31dに隣接する斜面31fと側面31dとがなす角度は、60度である。
シャフト取付部32の側面31dは、シャフト取付部32の軸線と平行である。側面31dと底面31b、斜面31c、上面31eおよび斜面31fとのなす角度が以上説明した角度であるのは、以下に示す理由による。この実施の形態1では、ホーゼル13をヘッド11に回動可能に装着した状態において、ヘッド11のフェース21側から見て左回りにホーゼル13を回動させていくと、ヘッド装着部31の底面31bがヘッド部21の突出部21caの上面21cab(図9参照)に当接すると共に、ヘッド装着部31の上面31eがゲージラインプレート22の下面22g(図9参照)に当接し、またヘッド装着部31のくびれ部31gがゲージラインプレート22に形成された切欠部22f(図10参照)に入り込むが、切欠部22fの壁面には当接しない。
上記したように、ヘッド部21の突出部21caの上面21cabおよびゲージラインプレート22の下面22gとヘッド部21の突出部21caの下面21caa、即ち、ヘッド11のソールとが平行であり、ヘッド装着部31の側面31dは、シャフト取付部32の軸線と平行であり、且つ、底面31bおよび上面31eと側面31dとがなす角度が共に80度であるから、結局、ヘッド11のソールとシャフト16の軸線とがなす角度、即ち、ライ角は、80度より大きくなることはない。したがって、上記した「ヘッドのトーとヒールを通る垂直面への、シャフトの真っ直ぐ部分の投影は、鉛直線に対し10度以上でなければならない。」とするゴルフ規則の付属規則II 1.d.を遵守することができる。
一方、ホーゼル13をヘッド11に回動可能に装着した状態において、ヘッド11のフェース21側から見て右回りにホーゼル13を回動させていくと、ヘッド装着部31の斜面31fがゲージラインプレート22のリブ部22aの上面22aaの一端部22ab近傍(図9参照)に当接する。上記したように、ゲージラインプレート22のリブ部22aの上面22aaとヘッド部21の突出部21caの下面21caa、即ち、ヘッド11のソールとが平行であり、ヘッド装着部31の側面31dは、シャフト取付部32の軸線と平行であり、且つ、斜面31fと側面31dとがなす角度が60度であるから、結局、ヘッド11のソールとシャフト16の軸線とがなす角度、即ち、ライ角は、60度より小さくなることはない。以上説明したように、この実施の形態1によれば、ライ角は、60度〜80度の範囲で調整可能である。
図16は、円形ナット(締付ねじ部材)14の外観構成を示す側面図である。円形ナット14は、銅(例えば、C1100B)、銅に亜鉛、スズ、ニッケル等を加えた銅合金やステンレス等からなる。円形ナット14は、円筒状を呈しており、直径および長さが共に約20mm、内径が約8mmであって、内周に所定形状の雌ねじが螺旋状に所定ピッチで形成されている。この雌ねじは、後述するウエイト17の雄ねじ部17bまたはウエイト18の雄ねじ部18bが螺合されるので、請求項3にいう「ウエイト装着部」の具体例の1つである。また、円形ナット14の外周14aには、一端部14bから他端部14cに向かって長さの約3分の1となる位置に、4個の有底穴14dが点対称なるように穿設されている。有底穴14dは、直径が約3.5mm、深さが約5mmであり、締め付け治具としてのナット回しピン(図示せず)が挿入される。なお、図16には、1個の有底穴14dのみが示されている。
図17(a)および(b)は、ウエイト17および18の外観構成を示す正面図である。ウエイト17および18は、銅(例えば、C1100B)、銅に亜鉛、スズ、ニッケル等を加えた銅合金やステンレス等からなる。ウエイト17は、共に略円柱状を呈した本体部17aと雌ねじ部17bとが一体に形成されている。本体部17aは、直径および長さが共に約20mmであって、一端部17aaの中心部に軸方向に向かって長さ約9mmの有底穴(図示略)が穿設されている。この有底穴は、内径が約9mmである。
また、本体部17aの外周17cには、一端部17aaから他端部17abに向かって長さの約3分の1となる位置に、4個の有底穴17dが点対称なるように穿設されている。有底穴17dは、直径が約3.5mm、深さが約5mmである。なお、図17(a)には、1個の有底穴17dのみが示されているが複数個穿設されるものとする。雄ねじ部17bは、長さが約9mmである。ウエイト17は、銅(例えば、C1100B)からなる場合、その重さは約62gである。
一方、ウエイト18は、共に略円柱状を呈した本体部18aと雄ねじ部18bとが一体に形成されている。本体部18aは、直径が約20mm、長さが約30mmであって、一端部18aaの中心部に軸方向に向かって長さ約9mmの有底雌ねじ穴(図示略)が穿設されている。また、本体部18aの外周18cには、一端部18aaから他端部18abに向かって長さの約3分の1となる位置に、4個の有底穴18dが点対称なるように穿設されている。有底穴18dは、直径が約3.5mm、深さが約5mmである。なお、図18(b)には、1個の有底穴18dのみが示されている。雄ねじ部18bは、長さが約9mmであり、その外周に所定形状の雄ねじが螺旋状に所定ピッチで形成されている。ウエイト18は、銅(例えば、C1100B)からなる場合、その重さは約92gである。
次に、この実施の形態1に係るパターの組み立て方法およびライ角の調整方法について説明する。先ず、図12に示す植込みねじ12の頭部12aの外周と軸部12bの頭部12aに近い部分の外周に接着剤を塗布した後、図5に示すように、ヘッド11を構成するフェース21bの略中間部に穿設された貫通孔21dに圧入し、頭部12aのフェース21bから突出した部分を研磨や切断等により除去することにより、フェース21bの表面と植込みねじ12の頭部12aの表面とを段差なく滑らかに連続させる。
また、図13に示すホーゼル13を構成するヘッド装着部31に穿設された貫通雌ねじ孔34には、止めねじ15を先端がヘッド装着部31の背面から突出しない程度に螺合させておく。一方、シャフト16の先端に、ステンレス(例えば、SUS303)等からなるシャフトキャップ19(図3参照)をかぶせた後、シャフト16の先端外周およびシャフトキャップ19の表面に接着剤を塗布し、図3に示すように、ホーゼル13を構成するシャフト取付部32に穿設された有底穴35にシャフトキャップ19およびシャフト16の先端を嵌入させる。
次に、図3に示すように、ヘッド11に取り付けられた植込みねじ12の軸部12bにホーゼル13に穿設された貫通孔33(図13参照)を嵌合させた後、植込みねじ12の軸部12bに形成された雄ねじ12bbに、ヘッド11に対してホーゼル13を揺動可能な程度に、円形ナット14を螺合させ緩く締め付ける。次に、プレーヤは、普通にアドレスしてヘッド11のソールを地面(グリーン面)上に載置し、所望のライ角にシャフト16を傾ける。
このとき、ヘッド11が図8〜図10に示す形状を有すると共に、ホーゼル13が図13および図14に示す形状を有しているので、ヘッド11のフェース21側から見て左回りにホーゼル13を回動させていくと、ヘッド装着部31の底面31bがヘッド部21の突出部21caの上面21cab(図9参照)に当接すると共に、ヘッド装着部31の上面31eがゲージラインプレート22の下面22g(図9参照)に当接し、またヘッド装着部31のくびれ部31gがゲージラインプレート22に形成された切欠部22f(図10参照)に入り込むが、切欠部22fの壁面には当接しない。したがって、ライ角は、80度より大きくなることはない。一方、ヘッド11のフェース21側から見て右回りにホーゼル13を回動させていくと、ヘッド装着部31の斜面31fがゲージラインプレート22のリブ部22aの上面22aaの一端部22ab近傍(図9参照)に当接する。したがって、ライ角は、60度より小さくなることはない。つまり、ライ角は、60度〜80度の範囲で調整可能である。
そして、所望のライ角にシャフト16を傾けた状態で円形ナット14および止めねじ15を締め付けることにより、パターは、プレーヤの所望のライ角に固定される。尚、円形ナット14は、有底穴14dに直径が約3.5mmの円柱状を呈した締付ピン(図示略)を嵌合させて、回動させることによりさらに強固に締め付けられてホーゼル13がヘッド11に所望のライ角を維持したまま固定される。さらに、貫通雌ねじ孔34に予め螺合されている止めねじ15を締め付けることによって、ヘッド11にホーゼル13が先に設定されたライ角を維持するように強固に固定される。
また、プレーヤは、この実施の形態1に係るパターを使用してみて、ヘッド11の慣性力の不足を感じる場合には、図17(a)に示すウエイト17の雄ねじ部17bを、図5に示すように、円形ナット14の雌ねじに螺合させ、必要に応じて、ウエイト17の有底穴17dに直径が約3.5mmの円柱状を呈した締付ピン(図示略)を嵌合させて、回動させることにより、さらに強固に締め付けて固定する。ヘッド11の慣性力をより大きくしたい場合には、ウエイト17に代えて図17(b)に示すウエイト18を円形ナット14に取り付けたり、ウエイト17の雌ねじに図17(b)に示すウエイト18の雄ねじ部18bを螺合させ、必要に応じて、ウエイト18の有底穴18dに直径が約3.5mmの円柱状を呈した締付ピン(図示略)を嵌合させて、回動させることにより強固に締め付けて固定する。
このように、本発明の上述の実施の形態1によれば、パターは、フェース21bの略中間部の背面21c側に貫通孔21dが穿設されたヘッド部21と、貫通孔21dに植設された植込みねじ(ねじ部材)12と、一端13a側に植込みねじ12に嵌合する貫通孔33が穿設され、他端13b側にシャフト16が取り付けられるべき有底穴35が穿設され、一端13a側がヘッド部21に取り付けられた状態で一端13a側から他端13b側に向かってヘッド部21のヒール側に伸びた後、斜め上方に伸びる形状となしたホーゼル13と、貫通孔33が植込みねじ12に嵌合された状態で植込みねじ12に螺合し且つ締め付けることによりホーゼル13をヘッド部21に固定する円形ナット(締付ねじ部材)14と、ホーゼル13をヘッド部21に固定した状態を保持する止めねじ(ホーゼルロック手段)15と、シャフト16とを有し、ヘッド11に対するホーゼル13の取付角度を調整可能とすることにより、ライ角をプレーヤに適した角度に変更し得るように構成されている。したがって、プレーヤは、専門家に依頼することなく、自身でライ角を適した角度に変更することができる。このため、アドレス時にパターのソールがフラットとなり、ヘッド部21のソールと地面(グリーン面)とがフラットでボールインパクトを迎えることができ、ぶれることなく、ストレートなボールを打つことができる。また、使っているうちにライ角が適切でないことに気付いた場合には、プレーヤは、簡単にライ角を再調整することができる。
また、この実施の形態1によれば、ホーゼル13は、一端13a側がヘッド部21の略中間部(重心位置)に取り付けられた状態で一端13a側から他端13b側に向かってヘッド部21のヒール側に伸びた後、斜め上方に伸びる形状を呈しているので、プレーヤは、アドレスしてボールを目視する際にボールおよびヘッド11のフェース21aがトーからヒールにわたって見ることができ、パットすべき方向が把握し易い。即ち、この実施の形態1によれば、各種の特別な工夫をなすことなく、スイングの直進性を向上させることができ、パターを安価に製作することができる。また、この実施の形態1によれば、ボールに与えられる力の入力点であるホーゼル13の一端13a側がヘッド部21の略中間部(重心位置)に取り付けられた状態で一端13a側から他端13b側に向かってヘッド部21のヒール側に伸びた後、斜め上方に伸びる形状を呈していると共に、ホーゼル13が銅に亜鉛、スズ、ニッケル等を加えた銅合金(例えば、黄銅(C3604))やステンレス等からなり、剛性を有しているがために、この実施の形態1によるパターは、実質的には、ホーゼル13がヘッド部21の略中間部(重心位置)に直接取り付けられているといえるため、ボールの打点とホーゼルの取付点との間に距離がほとんどない。このため、ヘッドに偶力に生じにくいため、フェースが回転しにくく、ぶれにくいという優れた性質を発揮するものである。
また、この実施の形態1によれば、ホーゼル13を構成するヘッド装着部31の一端31a近傍に植込みねじ12の軸部12bに嵌合する貫通孔33を穿設すると共に、内周に雌ねじが形成された貫通雌ねじ孔34を穿設し、貫通雌ねじ孔34に止めねじ15を螺合させており、これら円形ナット14および止めねじ15を締め付けることにより、ホーゼル13をヘッド11に確実且つ強固に固定している。即ち、ホーゼル13のヘッド装着部31の貫通孔33近傍の背面がヘッド部21の背面21cの貫通孔21d近傍に押し付けられると共に、止めねじ15の回動に応じて止めねじ15の先端がヘッド部21の背面21cの貫通孔21d近傍の一点にホーゼル13の回動中心と平行する方向に押し付ける。この結果、ホーゼル13に回動させる力が加わっても、止めねじ15による押圧力がヘッド部21の背面21cの貫通孔21d近傍に十分に加わったままである。したがって、例えば、プレーヤが他のプレーヤがパットをしている際などに、意識的にまたは無意識的に、パターに寄りかかったり、ヘッドを地面に押しつけたりした場合であっても、ホーゼル13が回動することはないため、パターのライ角が変わることはない。このため、プレーヤは、ゴルフ規則の規則4−2.a.に違反することなく、最適なライ角を保持したままプレーをすることができ、良好なスコアメイクをなすことができる。
また、この実施の形態1によれば、ホーゼル13を、ヘッド装着部31の底面31bおよび上面31eと側面31dとがなす角度が共に80度となり、斜面31cおよび斜面31fと側面31dとがなす角度が共に60度となるような平面形状としている。したがって、ライ角を60度〜80度の範囲で調整することができるので、プレーヤは、初心者であっても、ゴルフ規則の付属規則II 1.d.に違反することなく、自己に最も適したライ角を短時間で容易に調整することができる。
また、この実施の形態1によれば、ヘッド11の慣性力を大きくするためウエイトをヘッド11に取り付ける場合、図5に示すように、ヘッド11を構成するゲージラインプレート22の下部中間部に設けられた円形ナット(締付ねじ部材)14の一端部14b側の内周に形成された雌ねじ(ウエイト装着部)に、ウエイト17の雄ねじ部17bまたはウエイト18の雄ねじ部18bを螺合させる。さらに、ウエイト17または18の有底穴17dまたは18dに直径が約3.5mmの円柱状を呈した締付治具(図示略)を嵌合させて、回動させることによりさらに強固に締め付けて固定する。
したがって、このパターでは、ウエイトを取り付けるためだけの特別な構造を設けることなく、ヘッド11にバランスおよび見栄え良くウエイト17または18を取り付けることができる。また、ウエイトの取付状態がゲージラインプレート22でプレーヤの視界から隠されるため、プレーヤは、アドレス時にウエイトの有無や数を意識することなく、パットに専念することができる。
また、この実施の形態1によれば、ヘッド部21の背面21cの上端に略T字状を呈するゲージラインプレート22をヘッド部21と一体に形成し、ゲージラインプレート22上に、フェース21の略中間部から背面21c側に延び、赤色塗料が塗布されたゲージライン22eと、ゲージライン22eの両側に太いラインをイメージし、光沢を呈するゲージベルト(補助ゲージライン)22cとを明度差を持って形成している。したがって、視力が弱いプレーヤやシニアプレーヤであっても、ゲージライン22eがはっきり1本に見え、パットすべき方向が把握し易い。
以上説明したように、この実施の形態1によれば、競技規則に違反することなく、プレーヤに最適なライ角を簡単かつ短時間で調整できると共に、アドレス時にヘッドのフェースがトーからヒールにわたって見渡せ、ラウンド中に最適なライ角を保持でき、簡単な構造でバランスおよび見栄え良いウエイトの装着を可能とし、視力が弱いプレーヤやシニアプレーヤでもゲージラインをはっきりと見ることができるパターを提供することができる。
実施の形態2.
図18は、本発明の実施の形態2に係るパターの一部の外観構成を示す断面図である。図18において、図5の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その詳細な説明を省略する。この実施の形態2のパターは、ヘッド41と、ウエイトナット(締付ねじ部材)42と、ホーゼル(ソケット)13と、止めねじ(ホーゼルロック手段)15(図示略)と、シャフト16(図示略)とを有し、ヘッド41に対するホーゼル13の取付角度を調整可能とすることにより、ライ角をプレーヤに適した角度に変更し得るように構成されている。ヘッド41は、アルミニウムに銅、マグネシウム、ケイ素、亜鉛、マンガン、鉄等を加えたアルミニウム合金(例えば、A5052P)からなり、ヘッド部43と、ゲージラインプレート44とが一体に形成されている。
ヘッド部43は、表面43aに、横寸法が約78mm、縦寸法が約30mm、厚さ寸法が約9mmである略矩形状のフェース(打面)43bが形成されている。ヘッド部43のロフト角は、0度である。但し、ロット角は、適宜に構成することができる。ヘッド部43の略中間部には、背面43c側からフェース43bに向かって直径が約8mmである有底穴43dが穿設されている。
有底穴43dの内周には、所定形状の雌ねじが螺旋状に所定ピッチで形成されている。ヘッド41の上記有底穴43d以外の構造および寸法は、上記した実施の形態1に係るヘッド11の構造および寸法と同一である。即ち、上記した実施の形態1に係るヘッド11とこの実施の形態2に係るヘッド41とは、材質と、ヘッド部に穿設される孔や穴とが異なっている。つまり、ヘッド11の材質は、銅合金やステンレス等であるのに対し、ヘッド41の材質は、アルミニウム合金(例えば、A5052P)等の軽量の金属からなる。また、実施の形態1のヘッド11では、フェース21bの略中間部に背面21c側に向かって貫通孔21dが穿設されていると共に、貫通孔21dと同一の軸を中心として有底穴21eが穿設されている段部が形成されているのに対し、実施の形態2のヘッド41では、背面43c側からフェース43bに向かって有底穴43dが穿設されていると共に、有底穴43dの内周には、所定形状の雌ねじが螺旋状に所定ピッチで形成されている。
ウエイトナット42は、銅(例えば、C1100B)や銅に亜鉛、スズ、ニッケル等を加えた銅合金、ステンレス、アルミニウムに銅、マグネシウム、ケイ素、亜鉛、マンガン、ニッケル等を加えたアルミニウム合金からなる。ウエイトナット42は、共に略円柱状を呈した本体部42aと雄ねじ部42bとが一体に形成されている。本体部42aは、直径および長さが共に約20mmであって、一端部42aaの中心部に軸方向に向かって長さ約9mmの有底雌ねじ穴42acが穿設されている。この有底穴42acは、内径が約9mmであって、内周に所定形状の雌ねじが螺旋状に所定ピッチで形成されている。
また、本体部42aの外周42cには、一端部42aaから他端部42abに向かって長さの約3分の1となる位置に、4個の有底穴42dが点対称なるように穿設されている。有底穴42dは、直径が約3.5mm、深さが約5mmである。なお、図18には、2個の有底穴42dのみが示されている。雄ねじ部42bは、長さが約14mmであり、その外周のうち、先端部から軸方向に約7mmの位置まで所定形状の雄ねじが螺旋状に所定ピッチで形成されている。
ここで、ヘッド部43の形状を図18に示すものとすると共に、図18に示す形状を呈するウエイトナット42を用いる理由について説明する。仮に、ヘッド部43の形状を図6〜図11に示すヘッド部21と同一の形状とすると共に、アルミニウム合金からなる植込みねじ12をヘッド部43にフェース43b側から圧入した後、植込みねじ12の軸部12bにホーゼル13を円形ナット14で固定した場合、アルミニウム合金は銅合金やステンレス等に比べて硬度が低いため、ホーゼル13の着脱やライ角の調整を行うために円形ナット14の締め付けおよび緩めを繰り返すと、植込みねじ12の雄ねじがその低い硬度ゆえにつぶれてしまい、円形ナット14の着脱や円形ナット14の締め付けができなくなるおそれがある。この点、植込みねじ12を銅合金やステンレス等により作製することが考えられる。しかし、硬度が低いアルミニウム合金からなるヘッド部43の略中間部にアルミニウム合金より硬度が高い銅合金やステンレス等からなる植込みねじ12を取り付けると、ボールをヘッド部43でショットした場合と植込みねじ12の頭部12aでショットした場合とでは反発係数が異なり、ボールに加えられる力もプレーヤの打撃感も異なり、イメージ通りのショットを打つことができなくなってしまう。そこで、この実施の形態2では、図18に示すように、ヘッド部43のフェース43b側から背面43c側に貫通する貫通孔を穿設せず、即ち、フェース43b側には何も取り付けずに、ヘッド部43の背面43c側からフェース43bに向かう有底穴43dを穿設し、背面43c側のみでホーゼル13をウエイトナット42を用いて固定し、且つ、ライ角を調整することとしている。
次に、この実施の形態2に係るパターの組み立て方法およびライ角の調整方法について説明する。先ず、シャフト16とホーゼル13との組み立て方法は、上記した実施の形態1の場合と同様である。また、ホーゼル13を構成するヘッド装着部31に穿設された貫通雌ねじ孔34に止めねじ15を先端がヘッド装着部31の背面から突出しない程度に螺合させておくことも上記した実施の形態1の場合と同様である。
次に、ヘッド部43の略中間部の背面43cに穿設された有底穴43dとホーゼル13に穿設された貫通孔33とが重なるように位置づけつつ、上記有底穴43dに穿設された雌ねじに、ヘッド41に対してホーゼル13を揺動可能な程度に、ウエイトナット42を螺合させ且つ締め付ける。次に、プレーヤは、普通にアドレスしてヘッド41のソールを地面(グリーン面)上に載置し、所望のライ角にシャフト16(図示略)を傾ける。そして、この傾けた状態でウエイトナット42および止めねじ15(図示略)を締め付けることにより、パターは、プレーヤの所望のライ角に固定される。尚、ウエイトナット42は、有底穴42dに直径が約3.5mmの円柱状を呈した締付治具(図示略)を嵌合させて、回動させることによりさらに強固に締め付けられてホーゼル13がヘッド41に所望のライ角を維持したまま固定される。
また、プレーヤは、この実施の形態2に係るパターを使用してみて、ヘッド41の慣性力を大きくしたい場合には、図17(a)に示すウエイト17の雄ねじ部17bをウエイトナット42の雌ねじに螺合させ、必要に応じて、ウエイト17の有底穴17dに直径が約3.5mmの円柱状を呈した締付治具(ピン)(図示略)を嵌合させて、回動させることによりさらに強固に締め付けて固定する。ヘッド41の慣性力をより大きくしたい場合には、ウエイト17に代えて図17(b)に示すウエイト18をウエイトナット42に取り付けたり、ウエイト17の雌ねじに図17(b)に示すウエイト18の雄ねじ部18bを螺合させ、ウエイト18の有底穴18dに直径が約3.5mmの円柱状を呈した締付治具(図示略)を嵌合させて、回動させることによりさらに強固に締め付けて固定する。
このように、本発明の上述の実施の形態2によれば、パターは、ヘッド41と、ウエイトナット(締付ねじ部材)42と、ホーゼル(ソケット)13と、止めねじ(ホーゼルロック手段)15(図示略)と、シャフト16(図示略)とを有し、ヘッド41に対するホーゼル13の取付角度を調整可能とすることにより、ライ角をプレーヤに適した角度に変更し得るように構成されている。
したがって、パターを構成するヘッド41をアルミニウム合金で製作した場合であっても、上記した実施の形態1の場合と略同様の効果を得ることができる。
実施の形態3.
図19は、本発明の実施の形態3に係るフェアウェイウッドの一部の外観構成を示す平面図、図20は、図19のフェアウェイウッドの外観構成を示す左側面図、図21は、図19のフェアウェイウッドの外観構成を示す背面図、図22は、図19のフェアウェイウッドを構成するヘッドにソールプレートを取り付けた状態の外観構成を示す底面図、図23(a)は、図21のA−A矢視断面図、図23(b)は、図21のB−B矢視断面図である。この実施の形態3のフェアウェイウッドは、ヘッド51と、締付ボルト(締付ねじ部材)52と、ホーゼル(ソケット)53と、止めねじ(ホーゼルロック手段)54と、シャフト55と、ソールプレート56とを有し、ヘッド51に対するホーゼル53の取付角度を調整可能とすることにより、ライ角をプレーヤに適した角度に変更し得るように構成されている。
ヘッド51は、アルミニウムに銅、マグネシウム、ケイ素、亜鉛、マンガン、鉄等を加えたアルミニウム合金(例えば、A5052P)からなり、ヘッド部61と、庇部62と、ホーゼル取付部63とが一体に形成されている。ヘッド部61の表面には、横寸法が約80mm、縦寸法が約30mmである略矩形状のフェース(打面)61aが形成されている。ヘッド51のロフト角は、約20度である。ヘッド部61の背面61bの上端には、庇部62が形成されている。この庇部62を形成しているのは以下に示す理由による。第1に、この実施の形態3に係るフェアウェイウッドは、後述するように、ヘッド部61の背面61bにウエイトねじ67が螺合させるべき複数の有底穴66が予め穿設されており、ウエイトねじ67を取り付けることが前提となっているため、その分だけヘッド部61の重量が軽いだけでなく、重量バランスが下部に偏っている。そこで、ヘッド部6の重量バランスを整えるために、ヘッド部61の背面61bの上端に庇部62を形成している。第2に、ヘッド部61の背面61bに形成された有底穴66にウエイトねじ67と螺合させた場合、ウエイトねじ67の取付状態が庇部62で隠されるため、プレーヤは、アドレス時にウエイトの有無や数を意識することなく、ショットに専念することができる。
また、ヘッド部61の右端部には、ホーゼル取付部63が形成されている。ホーゼル取付部63は、図19および図22に示すように、3つの突出部63a〜63cを有しており、突出部63aと突出部63bとの間隔と、突出部63bと突出部63cとの間隔は略等しい。突出部63aおよび63bは、同一の略リング形状であって、各基部がヘッド部61と結合している。突出部63aおよび63bの各中央部には、図22に示すように、直径が等しく各中心が同一直線上に位置する貫通孔63aaおよび63baがそれぞれ穿設されている。また、突出部63cの中央部には、図22に示すように、突出部63aおよび63bの各中央部に穿設された貫通孔63aaおよび63baと同一直径を有し、その中心が上記各貫通孔63aaおよび63baの中心と同一直線上に位置する有底穴63caが穿設されている。さらに、突出部63cの有底穴63ca近傍であって、上端近傍および下端近傍にそれぞれ有底穴63cbおよび63ccが穿設されている。有底穴63cbおよび63ccには、それぞれストップピン64および65が植設されている。ストップピン64および65は、後述するように、ホーゼル53の回動を制限して、ライ角を15度〜45度の範囲で調整可能とするものである。
さらに、ヘッド51の背面61bには、図21および図23に示すように、複数(図21の例では、15個)の有底穴66が穿設され、各有底穴66の内周には、所定形状の雌ねじが螺旋状に所定ピッチでそれぞれ形成されている。また、ヘッド部61の底面61cの略中央には、断面略コ字状の凹部61caが形成されていると共に、凹部61caの四隅近傍には、図示しないが、内周に所定形状の雌ねじが螺旋状に所定ピッチで形成された4つの有底雌ねじ穴が穿設されている。締付ボルト52は、銅に亜鉛、スズ、ニッケル等を加えた銅合金(例えば、黄銅(C3604))やステンレス等からなり、六角穴が穿設された頭部と、外周の先端部から所定位置まで所定形状の雄ねじが螺旋状に所定ピッチで形成された軸部とから構成されている。
ホーゼル53は、ヘッド51に装着されるヘッド装着部71と、略四角錐状を呈し、シャフト55が取り付けられるシャフト取付部72とが一体に形成されている。ヘッド装着部71は、上記したヘッド51を構成するホーゼル取付部63の突出部63aおよび63bと略同一のフォーク形状であって、各基部がシャフト取付部72と結合している突出部71a〜71cから構成されている。
突出部71aと突出部71bとの間隔と、突出部71bと突出部71cとの間隔は略等しく、且つ、各間隔は、突出部63aと突出部63bとの間隔および突出部63bと突出部63cとの間隔と略等しい。突出部71a〜71cの各中央部には、直径が等しく各中心が同一直線上に位置する貫通孔71aa〜71caがそれぞれ穿設されている。突出部71cの貫通孔71ca近傍には、内周に所定形状の雌ねじが螺旋状に所定ピッチで形成された貫通孔73が穿設されている。貫通孔73には、外周に所定形状の雄ねじが螺旋状に所定ピッチで形成され、ホーゼル53をヘッド51に固定した状態を保持する止めねじ(ホーゼルロック手段)54が螺合される。止めねじ54は、例えば、ステンレスからなる。シャフト取付部72には、シャフト55が取り付けられるべき有底穴74が突出部71a〜71cの各基部近傍まで穿設されている。ソールプレート56は、ヘッド51の重心をソール側に移動させるためのものである。
次に、この実施の形態3に係るフェアウェイウッドの組み立て方法およびライ角の調整方法について説明する。先ず、プレーヤは、ヘッド部61の底面61cに形成された凹部61caに、図21、図22および図23(b)に示すように、ソールプレート56を4つのねじ68により固定する。次に、シャフト55の先端に、ステンレス(例えば、SUS303)等からなるシャフトキャップ(図示略)をかぶせた後、シャフト55の先端外周およびシャフトキャップの表面に接着剤を塗布し、図19および図21に示すように、ホーゼル53を構成するシャフト取付部72に穿設された有底穴74にシャフトキャップおよびシャフト55の先端を嵌入させる。また、ホーゼル53を構成するヘッド装着部71に穿設された貫通孔73には、止めねじ54を先端がヘッド装着部71の背面から突出しない程度に螺合させておく。
次に、ヘッド51のホーゼル取付部63を構成する突出部63cと突出部63bとの間に、ホーゼル53のヘッド装着部71を構成する突出部71aを挿入すると共に、突出部63bと突出部63aとの間にホーゼル53の突出部71bを挿入し、突出部63aおよび突出部71cの対向する各端面を当接させる。このとき、突出部63aおよび63bの各貫通孔63aaおよび63ba、突出部71a〜71cの各貫通孔71aa〜71caおよび有底穴63cを一致させるように重ね合わせる。この各貫通孔63aa、63ba、71aa〜71caおよび有底穴63cにより合成された有底穴に締付ボルト52の軸部を挿入し、ヘッド51に対してホーゼル53を揺動可能な程度に、締付ボルト52の軸部の外周に形成された雄ねじを有底雌ねじ穴63cの内周に形成された雌ねじに螺合させる。
次に、プレーヤは、普通にアドレスしてヘッド51のソールを地面(グリーン面)上に載置し、所望のライ角にシャフト55を傾ける。この実施の形態3では、ヘッド51のホーゼル取付部63を構成する突出部63cの貫通孔63ca近傍に有底穴63cbおよび63ccが穿設され、各有底穴63cbおよび63ccにそれぞれストップピン64および65が植設されている。したがって、ヘッド51のフェース61a側から見て左回りにホーゼル53を回動させていくと、ヘッド装着部71の突出部71aの上面の一部がストップピン64の下端に当接する。したがって、ライ角は、45度より大きくなることはない。一方、ヘッド51のフェース61a側から見て右回りにホーゼル53を回動させていくと、ヘッド装着部71の突出部71aの下面の一部がストップピン65の上端に当接する。したがって、ライ角は、15度より小さくなることはない。つまり、ライ角は、15度〜45度の範囲で調整可能である。そして、所望のライ角にシャフト55を傾けた状態で締付ボルト52および止めねじ54を締め付けることにより、フェアウェイウッドは、プレーヤの所望のライ角に固定される。
また、プレーヤは、この実施の形態3に係るフェアウェイウッドを使用してみて、ヘッド51の慣性力を大きくしたい場合には、図21に示すように、ヘッド部61の背面61bに穿設された各有底雌ねじ穴66にウエイトねじ67を螺合させる。図21の例では、6個のウエイトねじ67が螺合されている。尚、1つの有底穴66には、2個のウエイトねじ67が螺合可能である。また、ヘッド51の重心をソール側に移動させたい場合やヘッド51の慣性力を大きくしたい場合には、プレーヤは、ヘッド部61の底面61cに形成された凹部61caに固定されているソールプレート56を4つのねじ68を緩めて取り外し、ソールプレート56より重い他のソールプレートを4つのねじ68により固定する。ソールプレートは、比重が同一の材質で様々な厚さのものを用意したり、厚さが同一で比重が異なる各種の材質のものを用意しておく。
このように、本発明の上述の実施の形態3によれば、フェアウェイウッドは、ヘッド51と、締付ボルト(締付ねじ部材)52と、ホーゼル(ソケット)53と、止めねじ(ホーゼルロック手段)54と、シャフト55と、ソールプレート56とを有し、ヘッド51に対するホーゼル53の取付角度を調整可能とすることにより、ライ角をプレーヤに適した角度に変更し得るように構成されている。
したがって、プレーヤは、手間と時間および費用をかけることなく、また、専門家に依頼しなくてもライ角を適した角度に変更することができる。このため、アドレス時にフェアウェイウッドのソールがフラットとなり、ヘッド51のソールと地面(グリーン面)とがフラットでボールインパクトを迎えることができ、ストレートなボールを打つことができる。
また、この実施の形態3によれば、ホーゼル53のヘッド装着部71を構成する突出部71a〜71cに貫通孔71aa〜71caをそれぞれ穿設すると共に、突出部71cの貫通孔71ca近傍に内周に雌ねじが形成された貫通孔73を穿設する一方、ヘッド51のホーゼル取付部63を構成する突出部63aおよび有底穴63bに貫通孔63aaおよび63caをそれぞれ穿設すると共に、突出部63cに有底穴63caを穿設している。そして、突出部71a〜71cと突出部63a〜63cとを重ね合わせることにより合致された有底穴に締付ボルト52を螺合してヘッド51に対してホーゼル53を揺動可能とすると共に、貫通雌ねじ孔73に止めねじ54を螺合させ、締付ボルト52および止めねじ54を締め付けることにより、ホーゼル53をヘッド51に固定している。
これにより、ホーゼル53のヘッド装着部71を構成する突出部71cの貫通孔71ca近傍の背面がヘッド51のホーゼル取付部63を構成する突出部63aの貫通孔63aa近傍表面に押し付けられ、突出部63aの貫通孔63aa近傍背面が突出部71bの貫通孔71ba近傍表面に押し付けられ、突出部71bの貫通孔71ba近傍の背面が突出部63bの貫通孔63ba近傍表面に押し付けられ、突出部63bの貫通孔63ba近傍背面が突出部71aの貫通孔71aa近傍表面に押し付けられ、突出部71aの貫通孔71aa近傍背面が突出部63cの有底穴63ca近傍表面に押し付けられると共に、止めねじ54の回動に応じて止めねじ54の先端が突出部63aの背面の貫通孔63aa近傍の一点にホーゼル53の回動中心と平行する方向に押し付けられる。
この結果、ホーゼル53に回動させる力が加わっても、止めねじ54による押圧力が突出部63aの背面の貫通孔63aa近傍に十分に加わったままである。したがって、例えば、他のプレーヤがアドレスやパットをしている際などに、意識的にまたは無意識的に、パターに寄りかかったり、ヘッドを地面に押しつけたりした場合であっても、さらには、コースを歩いている途中に杖のようにゴルフクラブをついたりしても、ホーゼル13が回動することはないため、フェアウェイウッドのライ角が変わることはない。このため、プレーヤは、ゴルフ規則の規則4−2.a.に違反することなく、最適なライ角を保持したままプレーをすることができ、良好なスコアメイクをなすことができる。
また、この実施の形態3によれば、ヘッド51のホーゼル取付部63を構成する突出部63cの貫通孔63ca近傍に有底穴63cbおよび63ccが穿設され、各有底穴63cbおよび63ccにそれぞれストップピン64および65が植設されている。したがって、ライ角を45度〜65度の範囲で調整することができるので、プレーヤは、初心者であっても、ゴルフ規則の付属規則II 1.d.に違反することなく、自己に最も適したライ角を短時間で容易に調整することができる。
また、この実施の形態3によれば、ヘッド部61の背面61bには、ヘッド部61の重量を調整するために複数の有底穴66が予め穿設されており、各有底穴66にウエイトねじ67が螺合可能に構成されていると共に、ソールプレート56も着脱可能に構成されている。したがって、この実施の形態3に係るフェアウェイウッドは、従来のフェアウェイウッドに比べて広範囲に重量調整をすることができる。
また、この実施の形態3によれば、ヘッド部61の背面61bの上端に庇部62を形成しているので、ヘッド部61の背面61bに予め穿設された複数の有底穴66のためにヘッド部61の下部に偏った重量バランスを整えることができると共に、ウエイトねじ67の取付状態が庇部62で隠されるため、プレーヤは、アドレス時にウエイトの有無や数を意識することなく、パットに専念することができる。
以上、この実施の形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施ができることは勿論である。
例えば、上述した各実施の形態では、ホーゼル13の貫通孔33の近傍に内周に所定形状の雌ねじが螺旋状に所定ピッチで形成された1個の貫通雌ねじ孔34を穿設したり、ホーゼル53を構成する突出部71cの貫通孔71ca近傍に内周に所定形状の雌ねじが螺旋状に所定ピッチで形成された1個の貫通雌ねじ孔73を穿設する例を示したが、これに限定されるものではない。
本発明は、貫通孔33近傍であって貫通雌ねじ孔34と対称な位置にもう1個の貫通孔を穿設したり、貫通孔71ca近傍であって貫通孔73と対称な位置にもう1個の貫通孔を穿設し、止めねじを螺合するようにしても良い。このように構成すれば、ホーゼルをヘッドに所望のライ角でより強固に固定することができる。
また、上述した実施の形態1では、光沢を呈するゲージベルト22cと、ゲージライン溝22dに赤色塗料が塗布されてなるゲージライン22eとを形成する例を示したが、これに限定されず、ゲージベルト22cに赤色塗料と大きな色度差を有する塗料(例えば、緑色塗料)を塗布しても良い。尚、2つの塗料の色は色度差が大きなものであればどのようなものでも良い。この場合も、ゲージラインプレート22にゲージライン22eと、ゲージライン22eの両側に太いラインをイメージするゲージベルト22cとが色度差を持って形成されているので、視力が弱いプレーヤやシニアプレーヤであっても、ゲージライン22eがはっきり1本に見え、パットすべき方向が把握し易い。
また、上記した実施の形態3では、ホーゼル53の回動を制限する手段としてストップピン64および65を用いる例を示したが、これに限定されるものではない。例えば、ホーゼル取付部63を構成する突出部63a〜63cを切削加工により形成する際に、各突出部63a〜63cの間の部材を完全に切削加工で除去するのではなく、一部残すことにより、ホーゼル53の回動を制限する手段としても良い。
また、上述した各実施の形態では、ホーゼルをヘッドに固定した後、ライ角が変更されていないことを証明する手段については何ら施していないが、これに限定されるものではない。例えば、競技会を主催する大会本部の係員や一緒にプレーする他のプレーヤ等がゴルフ規則の付属規則II 1.d.に違反することなく、予め、またはホーゼルがヘッドに固定されていることを確認した後、止めねじとその両側のホーゼルの部分に止めネジがロックしていることを証明するためのペイント(これを「ロックペイント」と称する)を塗布するようにしても良い。
また、上述の各実施の形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの技術を流用することができる。例えば、上述の実施の形態3において、ヘッド51の形状をホーゼル取付部63を取り除いた形状とし、ホーゼル53の形状を上記した実施の形態1におけるホーゼル13と同一の形状とすると共に、ヘッド51を構成するヘッド部61の背面61bの略中間部に、図18に示す有底穴43dと同一形状の有底穴を穿設し、且つ、上記有底穴の両側に複数の有底穴66を穿設するように構成しても良い。このような構成によれば、フェアウェイウッドにおいても上記した実施の形態2に係るパターについて得られる効果と略同様の効果が得られる。
また、上記した各実施の形態および変形例は、本発明を右利きのプレーヤが用いるパターやフェアウェイウッドに適用する例を示したが、これに限定されるものではない。即ち、本発明は、左利きのプレーヤが用いるパターやフェアウェイウッドに適用することができるのは勿論である。具体的には、各部材のうち、形状が線対称でないものについて、現在の形状の線対称な形状とすれば良い。
また、上述した各実施の形態および変形例では、本発明をパターやフェアウェイウッドに適用する例を示したが、これに限定されるものではない。即ち、本発明は、ゲージラインプレート22に関する事項以外は、ドライバーや、2番、3番ウッドについても適用することができる。即ち、本発明は、すべてのゴルフクラブに適用することができる。
また、上述した実施の形態において、各部材の材質を例示したが、これらに限定されるものではない。
本発明の実施の形態1に係るパターの一部の外観構成を示す斜視図である。 図1のパターの一部を破断して示す正面図である。 図1のパターの背面図である。 図1のパターの平面図である。 図4のA−A矢視断面図である。 図1のパターを構成するヘッドの正面図である。 図1のパターを構成するヘッドの平面図である。 図7のA−A矢視拡大断面図である。 図7のB−B矢視拡大断面図である。 図7の一部右側面拡大図である。 図6のaの部分の拡大断面図である。 図1のパターを構成する植込みねじの外観構成を示す側面図である。 図1のパターを構成するホーゼルの外観構成を示す正面図である。 図1のパターを構成するホーゼルの外観構成を示す右側面図である。 図1のパターを構成するホーゼルの外観構成を示す平面図である。 図1のパターを構成する円形ナットの外観構成を示す右側面図である。 この図の(a)、(b)は、図1のパターに装着されるウエイトの外観構成をそれぞれ示す右側面図である。 本発明の実施の形態2に係るパターの一部の外観構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態3に係るフェアウェイウッドの一部の外観構成を示す平面図である。 図19のフェアウェイウッドの外観構成を示す左側面図である。 図19のフェアウェイウッドの外観構成を示す背面図である。 図19のフェアウェイウッドを構成するヘッドにソールプレートを取り付けた状態の外観構成を一部破断して示す底面図である。 この図の(a)は、図21のA−A矢視断面図、この図の(b)は、図21のB−B矢視断面図である。 従来のパターの一部の外観構成を示す背面図である。 図24のA−A矢視断面図である。 図24のパターの分解斜視図である。
符号の説明
11,41,51 ヘッド
12 植込みねじ(ねじ部材)
13,53 ホーゼル
14 円形ナット(締付ねじ部材)
15,54 止めねじ(ホーゼルロック手段)
16,55 シャフト
17,18 ウエイト
17a,18a,42a 本体部
21,43,61 ヘッド部
21b,43b,61a フェース
21c,43c,61b 背面
21ca,63a〜63c,71a〜71c 突出部
22,44 ゲージラインプレート
22a リブ部
22b プレート部
22c ゲージベルト(補助ゲージライン)
22d ゲージライン溝
22f 切欠部
31,71 ヘッド装着部
31g くびれ部
32,72 シャフト取付部
42 ウエイトナット(締付ねじ部材)
52 締付ボルト(締付ねじ部材)
56 ソールプレート
62 庇部
63 ホーゼル取付部
64,65 ストップピン(制限手段)
67 ウエイトねじ
68 ねじ

Claims (5)

  1. フェースの略中間部に貫通孔が穿設され、且つ前記フェースの中間部上端から背面側に伸び、上面に前記フェースと直交する方向にゲージラインが表示されてなるゲージラインプレートが形成されたヘッドと、
    前記貫通孔に植設され、前記ゲージラインプレートの下側に沿って伸びるねじ部材と、
    一端側に前記ねじ部材に嵌合する挿通孔が穿設され、他端側にシャフトが取り付けられるべき有底穴が穿設され、前記一端側が前記ヘッドに取り付けられた状態で前記一端側から前記他端側に向かって前記ヘッドのヒール側に伸びた後、斜め上方に伸びる形状を呈したホーゼルと、
    前記ホーゼルの前記挿通孔が前記ねじ部材に嵌合された状態で前記ねじ部材に螺合し、前記ヘッドに対する前記ホーゼルの取付角度を無段階で調整し且つ締め付けることにより前記ホーゼルを前記ヘッドに固定する機能を有し、後端部にウエイト装着部が設けられた締付ねじ部材と、
    前記ホーゼルを前記ヘッドに固定した状態を保持するために前記締付ねじ部材とは別に独立操作可能に設けられたホーゼルロック手段と
    前記ウエイト装着部に装着された状態において、前記ゲージラインプレートの下部に上面から見て隠れるように配置されるウエイトと、
    を有し、
    前記ヘッドに対する前記ホーゼルの取付角度を無段階で調整可能とし且つ当該状態を固定保持することにより、ライ角を使用者に適した角度に変更し得ると共に、ライ角が固定保持された状態でウエイトを着脱し得るように構成したことを特徴とするゴルフクラブ。
  2. フェースの略中間部の背面側に有底の雌ねじ穴が穿設され、且つ前記フェースの中間部上端から背面側に伸び、上面に前記フェースと直交する方向にゲージラインが表示されてなるゲージラインプレートが形成されたヘッドと、
    一端側に挿通孔が穿設され、他端側にシャフトが取り付けられるべき有底穴が穿設され、前記一端側が前記ヘッドに取り付けられた状態で前記一端側から前記他端側に向かって前記ヘッドのヒール側に伸びた後、斜め上方に伸びる形状を呈したホーゼルと、
    前記ホーゼルの前記挿通孔に挿入された状態で前記ヘッドの前記有底の雌ねじ穴に螺合し、前記ヘッドに対する前記ホーゼルの取付角度を無段階で調整し且つ締め付けることにより前記ホーゼルを前記ヘッドに固定する雄ねじを有し、前記ゲージラインプレートの下側に沿って伸び、後端部にウエイト装着部が設けられた締付ねじ部材と、
    前記ホーゼルを前記ヘッドに固定した状態を保持するために前記締付ねじ部材とは別に独立操作可能に設けられたホーゼルロック手段と
    前記ウエイト装着部に装着された状態において、前記ゲージラインプレートの下部に上面から見て隠れるように配置されるウエイトと、
    を有し、
    前記ヘッドに対する前記ホーゼルの取付角度を無段階で調整可能とし、且つ当該状態を固定保持することにより、ライ角を使用者に適した角度に変更し得ると共に、ライ角が固定保持された状態で、ウエイトを着脱し得るように構成したことを特徴とするゴルフクラブ。
  3. 前記ヘッドには、前記フェースの略中間部上端から背面側に伸びるゲージラインと、前記ゲージラインの両側に平行な太いラインをイメージする補助ゲージラインとが明度差または色相差を持って形成された前記ゲージラインプレートが設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のゴルフクラブ。
  4. 前記ホーゼルまたは前記ヘッドのいずれか一方または両方に、前記ヘッドに対する前記ホーゼルの回動を制限する制限手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項のうちのいずれか1項に記載のゴルフクラブ。
  5. 前記ホーゼルロック手段は、前記ホーゼルの前記挿通孔近傍に穿設された貫通孔に螺合され、回動に応じて先端が前記ヘッドの前記背面側に穿設された前記有底穴または貫通孔近傍に前記ホーゼルの回動中心と平行する方向に押し付ける止めねじであることを特徴とする請求項1〜請求項のうちのいずれか1項に記載のゴルフクラブ。
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