JP4102494B2 - Escape operation device for back face grid - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、建物の窓部に設けた既設のサッシに取り付ける後付面格子の脱出操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
防犯や装飾の目的で、一般の家屋における窓部の外側に面格子を取り付け、外部からの侵入を防ぐことが行われているが、面格子がサッシや建物躯体に固定化したタイプの固定面格子であると、火災等の非常時に窓部からの脱出が不可能となり、室内にいる人が閉じ込められて焼死するという事故につながる。
【0003】
そこで、面格子を室内側から開閉自在とし、閉鎖状態で防犯の目的を達成すると同時に、緊急の非常時には開放することにより、室内から窓部を介して室外に脱出することのできる開閉タイプの脱出面格子が提案されている。
【0004】
この脱出面格子1は、図1に示すように、サッシ2や建物躯体に固定化する外枠3内に該外枠3内を閉鎖することのできる二枚の格子枠4を組み込み、少なくとも一方の格子枠4をレール5に沿って移動可能となるようにし、外枠3には可動格子枠4を閉鎖位置にロックするための施錠機構6を設けると共に、緊急の非常時に室内側から施錠機構6を開錠して可動格子枠4を開放位置に移動可能とするための脱出操作装置7を設けて構成され、この脱出操作装置7には、室外側から開錠操作をすることができない機能が要求される。
【0005】
図2乃至図5は、脱出面格子1における従来の施錠機構6とこれを操作する脱出操作装置7を示し、施錠機構6は、外枠3の縦桟8における下部の位置に固定したケース部材9によって鍵板10を、該ケース部材9に設けた水平の長孔11に沿って室の内外方向に移動可能となるよう保持し、可動格子枠4の縦桟4aに、該可動格子枠4が閉鎖位置にあるとき鍵板10が係脱自在となる係止部材12を固定して構成され、可動格子枠4を閉鎖位置にして係止部材12の係止孔13に鍵板10を係合させれば、可動格子枠4に対する施錠状態になる。
【0006】
脱出操作装置7は、上記ケース部材9に、成人の手よりも長い長さを有する操作バー14を、外枠3の縦桟8に沿う起立状態から室内側へ水平状態に突出する起伏回動が自在となるようピン15で取り付け、この操作バー14の内部に長さ方向への移動が可能となり、長さ方向への移動操作によって施錠機構6における鍵板10の施錠と開錠を操作するための操作杆16を収納し、操作杆16の端部と上記鍵板10を、ケース部材9に設けた水平の長孔11と操作バー14に設けた長孔17を貫通するピン18で結合連結し、該操作杆16の先端に操作バー14の先端から突出し、操作杆14を長さ方向に移動操作するための操作部材19を設けた構造になっている。
【0007】
図2に示すように、操作部材19を操作バー14内に向けて押し込み、鍵板10を係止部材12に係合させた施錠位置にあるとき、鍵板10と操作杆16の結合ピン18は操作バー14の枢止ピン15と同軸心状の配置となり、操作バー14とその内部に収納した操作杆16とは結合ピン18と枢止ピン15を支点に起伏回動可能となり、通常は操作バー14を起立させて外枠3の縦桟8内に収納した状態としておき、緊急の非常時には、図3のごとく、操作バー14を室内側へ水平に倒して操作部材19を引っ張れば、鍵板10が係止部材12から抜けて開錠状態となり、可動格子枠4を開放することができる。
【0008】
上記操作バー14が水平以外の角度にあるとき、操作バー14の長孔17がケース部材9の長孔11に対して角度をもち、両長孔11、17に結合ピン18が納まる鍵板10は移動が不可能になり、操作部材19を引っ張ろうとしても移動することがなく、施錠状態が保持される。
【0009】
また、操作バー14を水平に倒すと、操作バー14の長孔17はケース部材9の長孔11に平行し、両長孔11、17に結合ピン18が納まる鍵板10は移動が可能になり、従って、操作部材19を引っ張ると操作杆16と鍵板10が一体に移動し、開錠状態とすることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の脱出操作装置は、操作バー14を成人の手よりも長い長さに設定し、水平に倒した状態で室外側から手を差し入れても操作部材19に届かないようにして、直接手で引っ張り操作ができないようにしているが、特殊な道具を用意し、操作バー14を水平に倒した状態で室外側からこの道具を差し入れ、該道具で操作部材19を掴んで引っ張り、開錠状態にされてしまう危険性がある。
【0011】
なぜならば、上記従来の脱出操作装置は、操作バー14を水平に倒した状態で、操作部材19を単に引っ張るだけの単一操作で開錠状態にできるため、特殊な道具を製作して操作部材19を引っ張り操作ることは容易に可能となるからである。
【0012】
そこで、この発明の課題は、操作バーを水平に倒した状態で、開錠状態にするための操作部材の操作に複数の複合操作を行わなければならないようにし、このため、開錠操作が特殊な道具を用いても困難になり、脱出面格子の安全性を大幅に向上させることができる後付面格子の脱出操作装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記のような課題を解決するため、請求項1の発明は、建物の窓部に設けたサッシの室外側に開閉可能な後付面格子を取り付け、該後付面格子に閉鎖状態を施錠する施錠機構を設け、この施錠機構の施錠と開錠を室内側から操作することができるようにした後付面格子の脱出操作装置において、後付面格子枠の少なくとも一方縦枠桟に、成人の手よりも長い長さを有する操作バーを起伏回動が自在となるよう取り付け、この操作バーの内部に施錠機構の施錠と開錠を操作するための操作杆を収納し、前記操作杆の先端部に該操作杆を操作するための操作部材を設け、該操作部材と操作バーの先端部分に、施錠機構の施錠状態で操作バーに対して操作部材を固定化する係止手段を設け、この操作部材に、係止手段の係止状態を保持し、操作バーを水平に伏倒させた状態でのみ係止手段の解除を可能にするロック機構を組み込んだ構成を採用したものである。
【0014】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記操作部材が、操作杆の先端に固定された固定把手と、操作杆の先端側に揺動可能に枢止され、固定把手に対して常時離開する弾性が付与された可動把手とからなり、この可動把手と操作バーに、操作杆が施錠機構の施錠位置にあり、かつ可動把手が離開位置で係合して操作杆の開錠方向への移動を阻止する一対の係止手段を設け、ロック機構が、一方の把手に操作バーを水平に伏倒した状態で先端下がりとなる傾斜面を設け、固定把手と可動把手の対向面間に、傾斜面の上り側端部に位置するとき可動把手の上記離開位置をロックし、操作バーを水平に伏倒した位相状態で傾斜面の下がり側端部に移動して可動把手のロックを解く可動子を設けて形成されている構成を採用したものである。
【0015】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記操作部材が、操作杆の先端に固定された固定把手と、操作杆の先端側に揺動可能に枢止され、固定把手に対して常時離開する弾性が付与された可動把手とからなり、この可動把手と操作バーに、操作杆が施錠機構の施錠位置にあり、かつ可動把手が離開位置で係合して操作杆の開錠方向への移動を阻止する一対の係止手段を設け、ロック機構が、一方の把手に操作バーを水平に伏倒した状態で先端下がりとなる傾斜ガイド軸を設け、固定把手と可動把手の対向面間に、傾斜ガイド軸に沿って移動自在となり、傾斜ガイド軸の上り側端部に位置するとき可動把手の上記離開位置をロックし、操作バーを水平に伏倒した位相状態で傾斜ガイド軸の下がり側端部に移動して可動把手のロックを解く可動子を設けて形成されている構成を採用したものである。
【0016】
請求項4の発明は、請求項1乃至3の発明において、前記操作部材は、操作バーに対して、施錠機構の施錠と開錠のための引き押し動または回転動操作と、この操作部材を操作バーへ固定するために設けた係止手段を係脱する係脱操作との異なった複数の移動操作が可能となり、この操作部材に設けたロック機構が、操作バーを水平に伏倒した位相状態でのみ係止手段の係脱操作を可能にしている構成を採用したものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
【0018】
図1で示したように、脱出面格子1は、建物の窓部に設けたサッシ2や建物躯体に周知の取り付け手段を用いて固定化して該サッシ2の室外側に配置する外枠3内に、上記外枠3内を閉鎖することのできる二枚の格子枠4を組み込み、少なくとも一方の格子枠4を外枠3の上下横桟に設けたレール5に沿って移動可能となるようにして構成され、上記外枠3の一方縦桟8における下部の位置に、可動格子枠を閉鎖位置に施錠するための施錠機構6と、緊急の非常時に室内側から施錠機構6を開錠して可動格子枠4を開放位置に移動可能とするための脱出操作装置7が設けられている。
【0019】
なお、施錠機構6の構造と後述する脱出操作装置7の一部の構造は、図1乃至図5に示した従来の技術の項で述べたものと同じであるので、該当部分に同一符号を使用すと共に、同一部分に同一符号を付して説明に代える。また、脱出操作装置7を取り付ける脱出面格子1は、図示のような二枚の格子枠4の引き違い式以外に、一方格子枠を外枠に固定した片開き式、二枚の格子枠の一方格子枠を外枠に固定し、他方格子枠を一方格子枠と同一面に並ぶ閉鎖位置から、この一方格子枠の外面に重なる開放位置に移動し得るもの、格子枠がパンタグラフ式で伸縮するもの等の構造であってもよい。
【0020】
図6と図7は、第1の実施の形態の脱出操作装置の要部を示している。
この第1の実施の形態の脱出操作装置7は、脱出面格子1の外枠3に、図1乃至図5に示したと同様の成人の手よりも長い長さを有するパイプ製の操作バー14を、該外枠3の縦桟に沿う起立状態から室内側へ水平状態に突出する起伏回動が自在となるよう取り付け、この操作バー14の内部に長さ方向への移動が可能となり、長さ方向への移動操作によって施錠機構6の施錠と開錠を操作するための操作杆を16収納し、該操作杆16の先端には、操作バー14の先端に設けたケース21から突出し、該操作杆16を長さ方向へ移動操作するための固定把手22と、操作杆16にピン23で枢止され、揺動が自在となる可動把手24と、固定把手22に対して可動把手24に常時離開する弾性を付与するスプリング25が設けられ、固定把手22と可動把手24が、施錠機構6の施錠と開錠の操作部材となる。
【0021】
上記可動把手24は、図6(b)のように操作バー14を水平に伏倒させたとき、固定把手22に対して上側に位置し、操作杆16の先端にピン23で枢止され、固定把手22は操作杆16の先端に固定化され、スプリング25は固定把手22と可動把手24の対向面間に縮設されている。
【0022】
上記可動把手24と操作バー14に設けたケース21には、操作杆16が施錠機構6の施錠位置にあり、かつ可動把手24が固定把手22に対して離開位置にあるとき互いに係合して操作杆16の開錠方向への移動を阻止する一対の係止手段26が設けられている。この係止手段26は、可動把手24の外面に設けた突起29と、ケース21の開口縁に設けた係合片30とで形成されている。
【0023】
前記固定把手22と可動把手24の内部には、一対の係止手段26の係合状態を保持し、操作バー14を水平に倒したときのみ係止手段26の離脱操作を可能にするロック機構Aが組み込まれている。
【0024】
上記ロック機構Aは、固定把手22の可動把手24と対向する内面に、操作バー14を水平に伏倒した状態で先端下がりとなる傾斜面27を設け、固定把手22と可動把手24の対向面間に、傾斜面27のピン23寄りとなる上り側端部に位置するとき可動把手24の上記離開位置をロックし、操作バー14を水平に伏倒した位相状態で傾斜面27の下がり側端部に移動して可動把手24のロックを解く可動子28を組み込み、可動把手24の内面でピン23寄りの位置に可動子28に対する当接片31を設けて構成されている。
【0025】
なお、可動子28にはボールやローラ、角軸体を用いることができ、これらは、金属、硬質樹脂、ガラス等で形成すればよい。
【0026】
上記可動子28は、操作バー14を伏倒させて固定把手22の傾斜面27が水平になるまでは、図6(A)のように、固定把手22と可動把手24間の根元部分に位置し、当接片31がこの可動子28に臨んでいるので、可動把手24の離開位置がロックされ、可動把手24の握り込み操作が不可能となり、一対の係止手段26は係合した状態となり、固定把手22と可動把手24を介して操作杆16を開錠方向に引くことができない。
【0027】
従って、操作バー14の伏倒を途中までにして固定把手22と可動把手24を握っても、可動把手24の離開位置のロックが解けないため、施錠機構6の開錠は不可能となり、脱出面格子1の格子枠4を開放することができない。
【0028】
また、固定把手22の傾斜面27が水平より先端下がりに傾斜するまで操作バー14を伏倒させると、図6(B)に実線で示すように、可動子28は傾斜面27を先端側に転動又は滑動して当接片31から離反するので、可動把手24のロックが解け、図7(A)のように、可動把手24の握り込み操作で一対の係止手段26は係合が外れ、図7(A)に示すように、固定把手22と可動把手24を介して操作杆16を開錠方向に引くことができる。
【0029】
このように、脱出操作装置7は、施錠機構6の開錠を行うのに、操作バー14の水平状態への伏倒に加え、可動把手24の握り込みと開錠方向への引っ張りの二つの操作を複合して同時に行うことが必要になり、この二つの同時操作は例え特殊な道具を用いたとしても室外からの遠隔操作で行うのを極めて困難にしており、したがって、室外から施錠機構6を簡単に開錠することができず、脱出操作装置7の安全性を大幅に向上させることができる。
【0030】
なお、操作部材は、固定把手22と可動把手24の組み合わせだけでなく、両方を可動把手とし、両可動把手の各々と操作バー14との間に係止手段26を設けるようにしてもよく、また、脱出面格子1において、二枚の格子枠4が何れも開閉動できる場合、施錠機構6と脱出操作装置7は、外枠3の両側縦桟8にそれぞれ取り付けるようにすればよい。
【0031】
図8は、脱出操作装置7の第2の実施の形態の要部を示している。なお、第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して説明に代える。以降の実施の形態も同様である。
【0032】
この第2の実施の形態の脱出操作装置7は、ロック機構Aが、操作杆16の先端に固定した固定把手22の内部に、操作バー16を水平に伏倒した状態で先端下がりとなるガイド軸32を設け、このガイド軸32に貫通孔によって可動子28を該ガイド軸32に沿って移動自在となるよう取り付け、可動把手24の内面でピン23寄りの位置に可動子28に対する当接片31を設けた構造になっている。
【0033】
上記可動子28は、操作バー14を伏倒させて固定把手22のガイド軸32が水平になるまでは、図8(A)のように固定把手22と可動把手24間の根元部分に位置し、当接片31がこの可動子28の外面に臨んでいるので、可動把手24の離開位置がロックされ、可動把手24の握り込み操作が不可能となり、一対の係止手段26は係合した状態のままとなり、固定把手22と可動把手24を介して操作杆16を開錠方向に引くことができない。
【0034】
また、固定把手22のガイド軸32が水平より先端下がりに傾斜するまで操作バー14を伏倒させると、図8(B)のごとく、可動子28はガイド軸32に沿って先端側に滑動して当接片31から離反するので、可動把手24のロックが解け、可動把手24の握り込み操作で一対の係止手段26は係合が外れ、握り込みのままで固定把手22と可動把手24を介して操作杆16を開錠方向に引くことができる。
【0035】
図9は、脱出操作装置の第3の実施の形態の要部を示している。この第3の実施の形態の脱出操作装置7においては、操作バー14の先端に設けたケース21を長く形成し、操作杆16を長さ方向へ移動操作するための固定把手22と可動把手24の全長をこのケース21内に収めることにより、室外から固定把手22と可動把手24の開錠のための操作をより困難にしたものである。
【0036】
図示の場合、可動把手24は、操作バー14を水平に伏倒させたとき、固定把手22に対して下側に位置し、操作杆16の先端にピン23で枢止され、操作バー14を水平に伏倒した状態で先端下がりとなる傾斜溝33内にコロを用いた可動子28を移動自在に収納し、固定把手22の傾斜溝33に臨む根元寄りの位置に、可動子28に対する当接片31を設けてロック機構Aを形成している。
【0037】
また、操作バー14の先端に固定され、固定把手22と可動把手24を収納するケース21は角筒状となり、該ケース21の下部と可動把手24の下部に設けた一対の係止手段26が係合する状態で、ケース21の両側壁34は固定把手22と可動把手24の先端部の位置に延び、ケース21の上壁35と下壁36は固定把手22と可動把手24の先端部を上下から摘めるように短くなっている。なお、一対の係止手段26は、可動把手24に設けた突起29と、ケース21の下壁36に設けた係合孔30aとで形成されている。
【0038】
このように、ケース21の両側壁34を長くして固定把手22と可動把手24がその内側に納まるようにすると、固定把手22と可動把手24を上下からしか摘むことができず、特殊な工具による室外からの開錠のための操作をより困難にすることができる。
【0039】
この発明の後付面格子の脱出操作装置は、上記のような構成であり、第1の実施の形態の脱出操作装置7を用いてその作用を説明する。
【0040】
通常は脱出面格子1の格子枠4を閉めた状態にして脱出操作装置7の操作バー14を起立状態に起こし、外枠3の縦桟8内に収納しておけば、操作バー14は室外から見えないと同時に施錠機構6は施錠状態となり、脱出面格子1を室外側から開放することができない。このとき操作バー14を起立状態に起こすと、ロック機構Aの可動子28は下降位置にあって固定把手22と可動把手24の根元にあり、該可動子28は当接片31に臨んでいるので、固定把手22と可動把手24を握っても可動把手24の回動は不可となり、一対の係止手段26は係合状態のままとなる。
【0041】
このような脱出操作装置7の状態は、操作バー14を略水平に倒すまでの間維持されるので、室外側から脱出面格子1の格子枠4に手を入れて操作バー14を少し倒し、固定把手22と可動把手24を握っても可動把手24を回動させることができず、一対の係止手段26は係合状態のままであるので、固定把手22と可動把手24を介して操作杆16を開錠方向に引くことができず、脱出面格子1の格子枠4を開いて室内に侵入することはできない。
【0042】
次に、火災等の発生で室内から窓を介して室外に脱出する場合は、外枠3の縦桟8内に収納された起立状態の操作バー14を室内側へ水平に倒す。操作バー14が水平になると、ロック機構Aは、可動把手24に設けた傾斜溝27が先端下がりとなり、可動子28がこの傾斜溝27の先端側に移動して当接片31から離反する。
【0043】
上記のように、操作バー14を水平に倒した状態で、固定把手22と可動把手24を握ると、可動把手24が回動して一対の係止手段26は係合が外れ、従って、固定把手22と可動把手24を握ったままこれを引っ張ると操作杆16は開錠方向へ一体に移動し、施錠機構6は開錠状態となり、これによって脱出面格子1の格子枠4を室内側から開放することができ、脱出面格子1を開放して窓から室外に脱出することができる。
【0044】
ここで、上記操作バー14は成人の手よりも長い長さを有し、脱出操作装置7の要部はその先端に設けられているので、平時において操作バー14を水平に倒しても、室外側から手を入れて脱出操作装置7を直接操作することはできないと共に、開錠のためには、固定把手22と可動把手24を握って一対の係止手段26の係合を外し、この係合を外した状態を維持したまま固定把手22と可動把手24を引っ張るという二つの動作を複合して行う必要があり、このような複合動作を室外側から工具を用いて遠隔操作で行うのは至難の技であり、実質的に室外からの脱出面格子1の開放を不可能にしている。
【0045】
なお、何れの実施の形態においても、施錠機構6は図示の構造に特定されるものではなく、操作杆16を押したり引いたりする以外に、操作杆を回転させることにより、施錠と開錠が行える機構を採用してもよく、この場合、操作バー14に対して、操作部材は操作杆を回転させることができるように回転可能とし、操作バー14と操作部材の間に、操作バー14に対して操作部材の回転を止める係止手段を設け、操作部材内に組み込んだロック機構で、該係止手段のロックとその解除を行うような構造を採用してもよい。
【0046】
【発明の効果】
以上のように、この発明によると、後付面格子枠の少なくとも一方縦枠桟に、成人の手よりも長い長さを有する操作バーを起伏回動が自在となるよう取り付け、この操作バーの内部に長さ方向への移動が可能となり、長さ方向への移動操作によって施錠機構の施錠と開錠を操作することができる操作杆を収納し、前記操作杆の先端部に該操作杆を長さ方向に移動操作するための操作部材を設け、操作バーを水平に伏倒させた状態でのみ操作部材の複合操作を可能にし、この複合操作によって施錠機構を開錠できるようにしたので、室外側から脱出面格子に手を入れて操作バーを少し倒し、ロック機構を操作しようとしても操作部材の固定を解除することができず、脱出面格子を開いて室内に侵入することはできないと共に、操作バーを水平に倒した状態で開錠するためには、操作部材の握り込みと引っ張りとの複数の操作を同時に複合して行わなければならず、これによって、室外側から特殊な道具を用いても開錠操作を行うのは非常に困難となり、脱出面格子の安全性を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は脱出面格子の室内側から見た正面図、(B)は同側面図、(C)は同横断平面図
【図2】従来の脱出面格子における施錠機構と脱出操作装置の要部を示す施錠状態の横断平面図
【図3】同上における施錠機構と脱出操作装置の要部を示す開錠状態の横断平面図
【図4】同上における施錠機構と脱出操作装置を示す施錠状態の縦断側面図
【図5】同上における施錠機構と脱出操作装置を示す開錠状態の縦断側面図
【図6】(A)はこの発明に係る脱出操作装置の第1の実施の形態の施錠状態を示す縦断側面図、(B)はこの脱出操作装置を水平に伏倒させた状態の縦断側面図
【図7】同上において、脱出操作装置の操作部材のロックを解いた縦断側面図、(B)は開錠状態の縦断側面図
【図8】(A)はこの発明に係る脱出操作装置の第2の実施の形態の施錠状態を示す縦断側面図、(B)はこの脱出操作装置を水平に伏倒させた状態の縦断側面図
【図9】(A)はこの発明に係る脱出操作装置の第3の実施の形態を示す分解斜視図、(B)はこの脱出操作装置を水平に伏倒させた状態の縦断側面図
【符号の説明】
1 脱出面格子
3 外枠
4 格子枠
6 施錠機構
7 脱出操作装置
14 操作バー
16 操作杆
21 ケース
22 固定把手
24 可動把手
25 スプリング
26 係止手段
27 傾斜面
28 可動子
31 当接片
32 ガイド軸
33 傾斜溝
A ロック機構[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an escape operation device for a retrofitted lattice attached to an existing sash provided in a window of a building.
[0002]
[Prior art]
For the purpose of crime prevention and decoration, a surface grid is installed outside the window of a general house to prevent intrusion from the outside, but the fixed surface of the type where the surface grid is fixed to a sash or building frame If it is a lattice, it will be impossible to escape from the window in the event of an emergency such as a fire, etc., leading to an accident in which people inside the room are trapped and burnt.
[0003]
Therefore, opening and closing type escape that can be opened and closed from the inside of the room through the window by opening the face grid from the indoor side to achieve the purpose of crime prevention in the closed state and at the same time opening it in emergency emergency A face grid has been proposed.
[0004]
As shown in FIG. 1, the escape surface grid 1 includes at least one of two
[0005]
2 to 5 show a
[0006]
The
[0007]
As shown in FIG. 2, when the
[0008]
When the
[0009]
When the
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, the above-described conventional escape operation device sets the
[0011]
This is because the above-described conventional escape operation device can be unlocked by a single operation by simply pulling the
[0012]
Therefore, an object of the present invention is to make it necessary to perform a plurality of complex operations for operating the operation member for unlocking the state where the operation bar is tilted horizontally. It is an object of the present invention to provide an escape operation device for a retrofitted surface grid, which is difficult even if a simple tool is used and can greatly improve the safety of the escape surface grid.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, the invention of claim 1 attaches an openable / closable rear lattice to the outside of a sash provided in a window of a building, and locks the closed lattice on the rear lattice. In a back-facing lattice escape operation device provided with a locking mechanism so that locking and unlocking of the locking mechanism can be operated from the indoor side, at least one vertical frame rail of the back-facing lattice frame has an adult An operation bar having a length longer than that of the hand is attached so as to be freely turned up and down, and an operation bar for operating locking and unlocking of the locking mechanism is housed inside the operation bar, and the tip of the operation bar An operating member for operating the operating rod is provided at the portion, and a locking means for fixing the operating member to the operating bar in the locked state of the locking mechanism is provided at the operating member and the tip of the operating bar. The operating member holds the locked state of the locking means, and the operation bar It is obtained by employing the incorporating a locking mechanism which allows the release of the locking means only in a state where the horizontal Fushimi defeated configuration.
[0014]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect of the invention, the operating member is fixed to the distal end of the operating rod, and is pivotally pivoted to the distal end of the operating rod. It consists of a movable handle with elasticity that always releases, and the operating handle is in the locking position of the locking mechanism, and the movable handle is engaged at the releasing position, and the operating handle is unlocked. Provided with a pair of locking means to prevent movement to the lock mechanism, the locking mechanism is provided with an inclined surface that is lowered at the tip with the operating bar horizontally lying down, between the fixed handle and the movable handle facing surface In addition, when the movable handle is positioned at the upper end of the inclined surface, the movable handle is locked in the above-mentioned position, and the operation bar is moved horizontally to the lower end of the inclined surface to lock the movable handle. A configuration in which a movable element to be solved is provided is employed.
[0015]
According to a third aspect of the present invention, in the first aspect of the invention, the operation member is fixed to the distal end of the operating rod, and is pivotally pivoted to the distal end side of the operating rod. It consists of a movable handle with elasticity that always releases, and the operating handle is in the locking position of the locking mechanism, and the movable handle is engaged at the releasing position, and the operating handle is unlocked. Provided with a pair of locking means to prevent movement to the lock mechanism, the locking mechanism is provided with an inclined guide shaft that is lowered at the end with the operation bar horizontally lying down on one handle, and the opposing surface of the fixed handle and the movable handle In the meantime, it can move along the tilt guide shaft , and when it is located at the up end of the tilt guide shaft , it locks the above-mentioned release position of the movable handle, and the tilt of the tilt guide shaft in a phase state in which the operation bar is lying down horizontally. Move to the lower end and unlock the movable handle Doko is obtained by adopting the configuration that is formed by providing a.
[0016]
According to a fourth aspect of the present invention, in the first to third aspects of the present invention, the operation member is a pulling or rotating operation for locking and unlocking the locking mechanism with respect to the operation bar. A plurality of moving operations different from the engaging / disengaging operation for engaging / disengaging the locking means provided for fixing to the operation bar are possible, and the lock mechanism provided on this operation member is a phase in which the operation bar is horizontally laid down The structure which enables engagement / disengagement of the locking means only in the state is adopted.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0018]
As shown in FIG. 1, the escape plane lattice 1 is fixed to a
[0019]
The structure of the
[0020]
6 and 7 show the main part of the escape operation device according to the first embodiment.
The
[0021]
The
[0022]
The
[0023]
Inside the fixed
[0024]
The lock mechanism A is provided with an
[0025]
The
[0026]
The
[0027]
Accordingly, even if the fixed
[0028]
When the
[0029]
In this way, the
[0030]
The operation member is not limited to the combination of the fixed
[0031]
FIG. 8 shows a main part of the second embodiment of the
[0032]
In the
[0033]
The
[0034]
When the
[0035]
FIG. 9 shows a main part of a third embodiment of the escape operation device. In the
[0036]
In the case of illustration, the
[0037]
A
[0038]
As described above, when the side walls 34 of the
[0039]
The escape operation device for the back face lattice of the present invention has the above-described configuration, and the operation thereof will be described using the
[0040]
Normally, if the
[0041]
Since the state of the
[0042]
Next, in case of escape from the room through the window due to the occurrence of a fire or the like, the standing
[0043]
As described above, when the fixed
[0044]
Here, the
[0045]
In any of the embodiments, the
[0046]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, an operation bar having a length longer than that of an adult's hand is attached to at least one vertical frame rail of the back-faced lattice frame so as to freely turn up and down. An operating rod that can be moved in the lengthwise direction and can be operated to lock and unlock the locking mechanism by moving in the lengthwise direction is housed, and the operating rod is placed at the tip of the operating rod. Because the operation member for moving operation in the length direction is provided, the operation member can be combined only with the operation bar horizontally lying down, and the locking mechanism can be unlocked by this combined operation. Even if you try to operate the lock mechanism by putting the hand on the escape surface grid from outside the room and trying to operate the lock mechanism, you can not unlock the operation member, you can not open the escape surface grid and enter the room , Level the operation bar In order to unlock in such a state, it is necessary to simultaneously perform a plurality of operations of grasping and pulling the operation member, thereby allowing the unlocking operation to be performed even from the outside using a special tool. This is very difficult to do and can greatly improve the safety of the escapement surface grid.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1A is a front view of an escape surface lattice as viewed from the room side, FIG. 1B is a side view thereof, and FIG. 2C is a cross-sectional plan view thereof. FIG. 3 is a cross-sectional plan view in the locked state showing the main part of the operating device. FIG. 3 is a cross-sectional plan view in the unlocked state showing the main part of the locking mechanism and the escape operation device. Fig. 5 is a longitudinal side view of the locking state shown in Fig. 5; Fig. 6A is a vertical side view of the unlocking state showing the locking mechanism and the escape operation device; Fig. 6A is a first embodiment of the escape operation device according to the present invention; Fig. 7B is a longitudinal side view of the escape operation device in a state where the escape operation device is horizontally laid down. Fig. 7 is a vertical side view of the operation member of the escape operation device unlocked. , (B) is a longitudinal side view of the unlocked state. [FIG. 8] (A) is an escape operation according to the present invention. FIG. 9B is a vertical side view showing the locking state of the second embodiment of the device, FIG. 9B is a vertical side view of the escape operation device horizontally laid down, and FIG. 9A is an escape according to the present invention. Exploded perspective view showing a third embodiment of the operating device, (B) is a longitudinal side view of the escape operating device in a state where it is horizontally laid down.
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
Claims (4)
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JP30125098A JP4102494B2 (en) | 1998-10-22 | 1998-10-22 | Escape operation device for back face grid |
Applications Claiming Priority (1)
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-
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