JP4099883B2 - Friction clutch device for vehicle - Google Patents
Friction clutch device for vehicle Download PDFInfo
- Publication number
- JP4099883B2 JP4099883B2 JP32463298A JP32463298A JP4099883B2 JP 4099883 B2 JP4099883 B2 JP 4099883B2 JP 32463298 A JP32463298 A JP 32463298A JP 32463298 A JP32463298 A JP 32463298A JP 4099883 B2 JP4099883 B2 JP 4099883B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lever
- pressure plate
- flywheel
- vehicle
- plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この出願の発明は、車両の変速機の入力軸と一体に回転するクラッチディスクのフェーシングを、車両のエンジンの出力軸と一体に回転するフライホイールとこのフライホイールと一体に回転するがフライホイールに対して進退可能なプレッシャープレートとで挟み付けることによってエンジンと変速機との間のトルク伝達を行わせる車両用摩擦クラッチ装置に関し、特に、伝達トルクを自動制御するのに好適な車両用摩擦クラッチ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の車両用摩擦クラッチ装置は、一般的に、プレッシャープレートをフライホイールに向けて付勢するスプリングによりフェーシングの挟み付け力を発生させると共に、スプリングの力と対抗する力を発生させるレリーズレバーを設けてフェーシングの挟み付け力を制御可能とし、フェーシングの挟み付け力に比例する伝達トルクを制御可能としており、スプリングとしてダイヤフラムスプリングを使用したものはダイヤフラムスプリング式摩擦クラッチ装置と呼ばれ、またスプリングとしてコイルスプリングを使用したものはコイルスプリング式摩擦クラッチ装置と呼ばれている。ダイヤフラムスプリング式摩擦クラッチ装置は、小型、中型の車両に広く使用されており、ダイヤフラムスプリングとレリーズレバーとが一体に形成されている。そして、ダイヤフラムスプリング式摩擦クラッチ装置とコイルスプリング式摩擦クラッチ装置の何れにおいても、プレッシャープレート、スプリング、レリーズレバーをカバープレートに組付けてクラッチカバー組立体とし、このクラッチカバー組立体のカバープレートとフライホイールとを結合するようになっている。
【0003】
そして、伝達トルクを制御するために、上記レリーズレバーの力点に力を加えるレリーズベアリングを変速機のケースにより摺動自在に支持させ、変速機のケースにより揺動自在に支持させたレリーズフォークを介してレリーズベアリングと変速機のケースに固定した油圧作動のレリーズシリンダー装置のピストンとを機械的に連結するか、或いはレリーズベアリングと同軸的に変速機のケースに固定した油圧作動のレリーズシリンダー装置のピストンとレリーズベアリングとを機械的に連結し、レリーズシリンダー装置に油圧を供給することによりスプリングの力に対抗する力を発生させ、フェーシングの挟み付け力、即ち伝達トルクを制御可能としている。
【0004】
レリーズシリンダー装置に供給する油圧は、車両用摩擦クラッチ装置の伝達トルクを運転者が制御する場合には車両のクラッチペダルに機械的に連結されたマスターシリンダー装置によりレリーズシリンダー装置に油圧を供給することにより制御され、また車両用摩擦クラッチ装置の伝達トルクを発進時や変速時に自動制御する場合には、油圧源からの油圧を圧力制御弁により所望の油圧に減圧してレリーズシリンダー装置に供給するか、或いはレリーズシリンダー装置の油圧を検出して所望の油圧となるように油圧源からの圧油を給排制御弁によりレリーズシリンダー装置に給排することによって制御される。
【0005】
また、実開平4−90736号公報には、フライホイールと一体に回転する油圧シリンダー装置によりフェーシングの挟み付け力を発生させるように構成した車両用摩擦クラッチ装置が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来のダイヤフラムスプリング式摩擦クラッチ装置やコイルスプリング式摩擦クラッチ装置は、レリーズシリンダー装置を変速機のケースに支持させているため、レリーズシリンダー装置とその油圧制御装置との油圧的接続構造が簡単であり、普通の車両への搭載性の点で優れている。これに対し、実開平4−90736号公報に記載の摩擦クラッチ装置は、油圧シリンダー装置がフライホイールと一体回転するため、油圧シリンダー装置とその油圧制御装置との油圧的接続構造が複雑である上、油圧シリンダー装置の油圧が遠心力の影響を受けるので、遠心力の影響を打消すための装置を必要とし、従って普通の車両への搭載性の点で劣る。
【0007】
車両の駆動系における急激なトルク変動は車両のショックをもたらすので、車両用摩擦クラッチ装置の伝達トルクを自動制御する場合には、フェーシングの挟み付け力とレリーズシリンダー装置の油圧との間の相関を簡単にかつ安定して求めることができることが望まれる。
【0008】
しかしながら、従来のダイヤフラムスプリング式摩擦クラッチ装置やコイルスプリング式摩擦クラッチ装置では、上記相関を簡単に求めることができない。即ち、車両の走行によってクラッチディスクのフェーシングが摩耗し、やがては摩滅する。フェーシングの摩耗が進行するのに伴い、フェーシングを挟み付けているプレッシャープレートの位置がフライホイール側へずれ、スプリングの撓み量が減少してスプリングの力が変化する。従って、フェーシングの挟み付け力を任意の値に調節するためにレリーズシリンダー装置に供給しなければならない油圧の値は、フェーシングの摩耗によるプレッシャープレートの位置の変動を検出し、プレッシャープレートの位置の変動によるスプリングの力の変動分を補正しなければならない。特に、ダイヤフムスプリング式摩擦クラッチ装置のダイヤフラムスプリングの撓み量と力との関係は非線形であるので、フェーシングの摩耗によるプレッシャープレートの位置ずれを高精度で検出することが重要となる。
【0009】
また、車両用摩擦クラッチ装置においては、(油圧シリンダー装置の作動ストローク量−プレッシャープレートのストローク量×レバー比)/油圧シリンダー装置の作動ストローク量で表わされるストローク効率が良いことが望まれる。しかし、従来のダイヤフラムスプリング式摩擦クラッチ装置やコイルスプリング式摩擦クラッチ装置は、レリーズシリンダー装置のピストンのストローク量がレリーズレバーやカバープレート等の撓みにより消費され、特にトルク伝達状態とトルク伝達の遮断状態とではレリーズレバーの支点部に加わる力の方向が反転することからカバープレートの撓みが大きく、従って無効ストローク量が大きいことから、ストローク効率が悪い。特に、ダイヤフラムスプリング式摩擦クラッチ装置はダイヤフラムスプリングとレリーズレバーとが一体である関係上、レリーズレバーの曲げ剛性が低くならざるを得ず、レリーズレバーの撓みが大きい。
【0010】
ストローク効率が悪いことは、レリーズシリンダー装置を含む油圧系の大型化を招き、多くの不利益を招く。
【0011】
この出願の発明は、普通の車両への搭載性の点で優れ、フェーシングの挟み付け力と油圧シリンダー装置の油圧等との間の相関を簡単にかつ安定して求めることができ、かつ、ストローク効率が良い、車両用摩擦クラッチ装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この出願の請求項1の発明は、車両の変速機の入力軸と一体に回転するクラッチディスクのフェーシングを、車両のエンジンの出力軸と一体に回転するフライホイールとこのフライホイールと一体に回転するがフライホイールに対して進退可能なプレッシャープレートとで挟み付けることによってエンジンと変速機との間のトルク伝達を行わせる車両用摩擦クラッチ装置であって、前記フライホイールと一体的に結合するカバープレートと、前記カバープレートと一体に回転するが軸方向へ移動可能に連結したプレッシャープレートと、前記プレッシャープレートを前記フライホイールから離間させるように付勢させる付勢部材と、前記カバープレートと前記プレッシャープレートの軸方向対向部間に配置し、前記カバープレートとの当接部を支点とするとともに前記プレッシャープレートとの当接部を作用点としたレバー機構とを設け、このレバー機構の力点に、前記車両に対して固定の部材により支持させたアクチュエータの出力を加えることで前記プレッシャープレートを前記フライホイールに向けて押して前記フェーシングの前記挟み付け力を発生させ、前記レバー機構を、放射状に配置しその半径方向内端部の反プレッシャープレート側に前記力点を設定した板状の多数のレバー部材と、これらレバー部材の半径方向外端部の反プレッシャープレート側を前記カバープレートにピボット運動可能に支持させる支点部または支点部材と、前記プレッシャープレートに形成した作用点部とで構成し、前記複数のレバー部材の全数の半径方向外端部を1つまたは複数の可撓な連結部材により相互に連結して1組のレバー部材組立体とし、前記連結部材を弾性のある薄板で形成するとともに周方向長さを可変とさせるためのウェーブを付与し、前記エンジンの前記出力軸の回転時に前記レバー部材に働く遠心力により前記連結部材の周方向長さが増加されて前記レバー部材の半径方向外端が前記カバープレートの前記円筒部の内周に当接するようにしたことを特徴とする車両用摩擦クラッチ装置である。この場合、レバー機構の力点に力を加えるアクチュエータとしては、油圧シリンダー装置、電動アクチュエータ等がある。
【0013】
この出願の請求項2の発明は、車両の変速機の入力軸と一体に回転するクラッチディスクのフェーシングを、車両のエンジンの出力軸と一体に回転するフライホイールとこのフライホイールと一体に回転するがフライホイールに対して進退可能なプレッシャープレートとで挟み付けることによってエンジンと変速機との間のトルク伝達を行わせる車両用摩擦クラッチ装置であって、前記フライホイールと一体的に結合するカバープレートと、前記カバープレートと一体に回転するが軸方向へ移動可能に連結したプレッシャープレートと、前記プレッシャープレートを前記フライホイールから離間させるように付勢させる付勢部材と、前記カバープレートと前記プレッシャープレートの軸方向対向部間に配置し、前記カバープレートとの当接部を支点とするとともに前記プレッシャープレートとの当接部を作用点としたレバー機構とを設け、このレバー機構の力点に、前記車両に対して固定の部材により支持させたアクチュエータの出力を加えることで前記プレッシャープレートを前記フライホイールに向けて押して前記フェーシングの前記挟み付け力を発生させ、前記レバー機構を、放射状に配置しその半径方向内端部のプレッシャープレート側に前記力点を設定した板状の多数のレバー部材と、これらレバー部材の半径方向両端部間を前記カバープレートにピボット運動可能に支持させる支点部材と、前記プレッシャープレートに形成した作用点部とで構成し、前記複数のレバー部材の全数の半径方向外端部を1つまたは複数の可撓な連結部材により相互に連結して1組のレバー部材組立体とし、前記連結部材を弾性のある薄板で形成するとともに周方向長さを可変とさせるためのウェーブを付与し、前記エンジンの前記出力軸の回転時に前記レバー部材に働く遠心力により前記連結部材の周方向長さが増加されて前記レバー部材の半径方向外端が前記プレッシャープレートの前記円筒部の内周に当接するようにしたことを特徴とする車両用摩擦クラッチ装置である。
【0022】
この出願の請求項1の車両用摩擦クラッチにおいては、クラッチディスクのフェーシングの挟み付け力をレバー機構の力点に、油圧シリンダー装置や電動アクチュエータ等により、外力を加えることによって発生させるようにしたことから、普通の車両への搭載性の点で優れると共に、フェーシングの挟み付け力を任意の値に調節するために油圧シリンダー装置に供給しなければならない油圧や電動アクチュエータに供給しなけれなならない電流の値は、フェーシングの摩耗量の如何に拘わらず、略一定となり、フェーシングの挟み付け力と油圧シリンダー装置の油圧或いは電動アクチュエータの電流との間の相関を簡単にかつ安定して求めることができる。そして、レバー機構の支点に加わる力の方向がトルク伝達状態とトルク伝達の遮断状態とで反転することがないので、トルク伝達状態とトルク伝達の遮断状態との間で切換える際のカバープレートの撓みによる無効ストローク量が低減し、従ってストローク効率を向上させ、油圧シリンダー装置を含む油圧系や電動アクチュエータを含む電気系を小型化することができる。それに加えて、レバー機構の撓みが、フェーシング挟み付け力のステップ的な変化を抑制して伝達トルクのステップ的な変化を抑制するためにクラッチディスクのフェーシングに一般的に付与してあるクッショニング撓み量と直列に作用するから、クッショニング撓み量を少なくし、相当量のレバー比を大きくすることにより、油圧シリンダー装置を小径化したり、或いは作動油圧や作動電力を低くすることができる。
【0024】
この出願の請求項1の車両用摩擦クラッチ装置は、放射状に配置した板状の多数のレバー部材を用いてレバー機構を構成させているので、その軸方向長さを、従来のダイヤフラムスプリング式摩擦クラッチ装置と同程度の短いのものとすることができる。また、レバー部材の板厚を大きくしたり、その断面形状を曲げ剛性の高い形状とすることにより、軸方向長さの大幅な増加を伴うことなく、レバー部材の撓みによる無効ストロークを低減することができる。尚、レバー部材は耐摩耗性の高いものとするため、焼き入れや硬質クロームメッキを施すことが望ましい。
【0026】
この出願の請求項1の車両用摩擦クラッチ装置は、複数のレバー部材の全数の半径方向外端部を1つまたは複数の可撓な連結部材により相互に連結して1組のレバー部材組立体としたので、組立がより容易となる。複数の連結部材を用いた場合は、1つの連結部材を用いた場合に比べて、板状素材から連結部材を打ち抜き形成するときの材料の歩留まりが良いので、材料費を低減できる。
【0027】
この出願の請求項1の車両用摩擦クラッチ装置は、連結部材を弾性のある薄板で形成するとともに周方向長さを可変とさせるためのウェーブを付与し、前記エンジンの前記出力軸の回転時に前記レバー部材に働く遠心力により前記連結部材の周方向長さが増加されて前記レバー部材の半径方向外端が前記カバープレートの前記円筒部の内周に当接するようにしたので、高速回転時に各レバー部材に働く遠心力をカバープレートへ逃がすことができる。また、連結部材の各レバー部材と連動した軸方向の変位による荷重を小さくできるので、油圧シリンダーの油圧や電動アクチュエータの電流と伝達トルクの相関を容易に得ることができる。
【0028】
この出願の請求項2の車両用摩擦クラッチ装置は、放射状に配置した板状の多数のレバー部材を用いてレバー機構を構成させているので、その軸方向長さを、従来のダイヤフラムスプリング式摩擦クラッチ装置と同程度の短いのものとすることができる。また、レバー部材の板厚を大きくしたり、その断面形状を曲げ剛性の高い形状とすることにより、軸方向長さの大幅な増加を伴うことなく、レバー部材の撓みによる無効ストロークを低減することができる。尚、レバー部材は耐摩耗性の高いものとするため、焼き入れや硬質クロームメッキを施すことが望ましい。
【0030】
この出願の請求項2の車両用摩擦クラッチ装置は、複数のレバー部材の全数の半径方向外端部を1つまたは複数の可撓な連結部材により相互に連結して1組のレバー部材組立体としたので、組立がより容易となる。複数の連結部材を用いた場合は、1つの連結部材を用いた場合に比べて、板状素材から連結部材を打ち抜き形成するときの材料の歩留まりが良いので、材料費を低減できる。
【0031】
この出願の請求項2の車両用摩擦クラッチ装置は、連結部材を弾性のある薄板で形成するとともに周方向長さを可変とさせるためのウェーブを付与し、前記エンジンの前記出力軸の回転時に前記レバー部材に働く遠心力により前記連結部材の周方向長さが増加されて前記レバー部材の半径方向外端が前記プレッシャープレートの前記円筒部の内周に当接するようにしたので、高速回転時に各レバー部材に働く遠心力をプレッシャープレートへ逃がすことができる。また、連結部材の各レバー部材と連動した軸方向の変位による荷重を小さくできるので、油圧シリンダーの油圧や電動アクチュエータの電流と伝達トルクの相関を容易に得ることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、この出願の発明に係る車両用摩擦クラッチ装置の実施形態について、図を参照して説明する。
【0033】
図1は、車両用摩擦クラッチ装置を示す。図1において、11は図示しないエンジンの出力軸と一体に回転するフライホイール、12は図示しない変速機(そのケースは車両に固定される)の入力軸にスプライン連結されたクラッチディスク、13はクラッチカバー組立体、14は変速機の入力軸の外周を取り囲むように変速機ケースに固定された支持スリーブ、15は支持スリーブ14により摺動自在に支持されたベアリング組立体、16は変速機ケース或いは車両に固定のクラッチハウジング(図示省略)に固定されたピボット支持部材、17は半径方向に横たわりかつその中間部をピボット支持部材16によりピボット運動自在に支持されたフォーク部材、18はフォーク部材17の外端を押す油圧シリンダー装置である。
【0034】
クラッチディスク12は外周部の薄い板ばね材製のクッショニングスプリング12aの両側に取付けられたフェーシング12b、12bを備えている。
【0035】
クラッチカバー組立体13は、図1〜図5に示すように、外周部にてフライホイール11にボルト結合されるカバープレート13aと、プレッシャープレート13bと、カバープレート13aとプレッシャープレート13bと一体に回転するように連結すると共にプレッシャープレート13bをフライホイール11から離間するように軸方向に付勢するストラップ(薄い板ばね材を複数枚積層してなる)13cと、カバープレート13aとプレッシャープレート13bの軸方向対向部間に位置するレバー機構13dとを主たる構成要素としている。
【0036】
カバープレート13aは、円筒部13eと、フランジ部13fと、それらの境界のコーナー部13gを有している。レバー機構13dは、カバープレート13aの円筒部13eの内周側に、円筒部13eの内周に沿って放射状に配置された板材製の12本のレバー部材13h〜13hと、カバープレート13aのコーナー部13gの内周側に配置された線材製のリング状の支点部材13jと、プレッシャープレート13bに形成された12個の突起状の作用点部13k〜13kと、12本のレバー部材13h〜13hの半径方向外端部を相互に連結する薄い板ばね材製のリング状の連結部材13mとを主たる構成要素としている。各レバー部材13hの内端部はベアリング組立体15によってフライホイール11側へ押される力点部とされている。
【0037】
ストラップ13cは、図1および図3に示すように、その一端をリベット13nによりカバープレート13aに結合され、またその他端をリベット13oによりプレッシャープレート13bの外周の突出部に結合されている。連結部材13mは、図2、図4および図5に示すように、リベット13p、13pにより各レバー部材13hと結合されている。高速回転時に各レバー部材に働く遠心力をカバープレートへ逃がすするため、連結部材13mは弾性を有する薄板で形成されるとともに、連結部材13mのレバー部材13hと対向する部分と対向しない部分とが軸方向でずれているように、ウェーブが付与されている。エンジン出力軸の非回転時に図4中に示した距離Aは、エンジン出力軸の回転時にはレバー部材13hに働く遠心力により図5中に示した距離B(但し、A<B)となる。つまり、レバー部材13hに働く遠心力により連結部材13mの周方向長さが増加されてレバー部材13hの半径方向外端がカバープレート13aの円筒部13eの内周に当接する。ウェーブは、また、連結部材13mの応力集中を回避し、連結部材13mのレバー部材13hと連動した軸方向の変位による荷重を小さくする。
【0038】
支点部材13jが当接するカバープレート13aのコーナー部13gの内側面は切削仕上げされている。そして、支点部材13jと各レバー部材13hは、耐摩耗性を高くするために、焼き入れが施されている。
【0039】
ピボット支持部材16による支持点を中心としたフォーク部材17のピボット運動によりベアリング組立体15は軸方向へ摺動するように、フォーク部材17の内端はベアリング組立体15と連結されている。フォーク部材17は、スプリング20によりベアリング組立体15との当接を維持され、またスプリング19によりレバー部材13hとの当接を維持されている。
【0040】
油圧シリンダー装置18は、変速機ケースに固定されたシリンダー18aと、このシリンダー18a内に摺動自在に嵌合され作動油圧室18bを区画形成するピストン18cと、このピストン18cとフォーク部材17の外端との間で力の伝達を行うプッシュロッド18dと、作動油圧室18b内に設置されてピストン18cをフォーク部材17の外端に向けて付勢してプッシュロッド18dとピストン18cおよびフオーク部材17との当接状態を維持するスプリング18eを主たる構成要素としている。作動油圧室18bの油圧を排出したときのピストン18cの盲動は、スプリング18eにより規制される。
【0041】
図6に示すように、油圧シリンダー装置18には、作動油圧室18bの油圧を排出したときのピストン18cの復帰位置を、フェーシング12bの摩耗に追従して、作動油圧室18bの容積が拡大する方向へ移動させる位置調節装置20が附設されている。この位置調節装置20は、シリンダー18aの開口寄りの拡大された内径部18a1とプッシュロッド18dの外周との間の環状空間20aに収容された皿ばね(リング状のばね板)20bを備える。この皿ばね20bは、図7に示すように、その外周縁に、内径部18a1に対して図6の右方向へは所定値以上の軸方向の力が加わることで移動可能であるが図6の左方向へは移動不能なように係合される舌状部21b1を8個、周方向に等間隔で有している。舌状部21b1の数は任意に設定し得るものである。作動油圧室18bの油圧によりピストン18cを図6の右方向に押す力は、皿ばね20bの舌状部20b1を内径部18a1に対して図6の右方向に移動させるのに十分である。皿ばね20bの内径は、ピストン18cの往復運動に伴い発生するプッシュロッド18dの、ピストン18dとの当接点を中心としたピボット運動によりプッシュロッド18dの外周と皿ばね20bの内周とが干渉することのないような大きさに選定されている。プッシュロッド18dの外周には、皿ばね20bの内径よりも大きな外径を有する鍔部(ストッパ部)18d1が形成されると共に、この鍔部18d1から所定間隔だけ油圧シリンダー装置18の軸方向に隔ててスナップリング(ストッパ部)20cが固定されている。このスナップリング20cはプッシュロッド18dの外周に形成されたリング状の溝にその内周縁部を嵌入されることでプッシュロッド18dに対して固定されているものであり、その外径も皿ばね20bの内径より大きくされており、皿ばね20bの内周縁部は油圧シリンダー装置18の軸方向において鍔部18d1とスナップリング20cとの間に位置している。フェーシング12bの挟み付け力を最大にするべく作動油圧室18bに最高の油圧が供給されている図6の状態では、皿ばね20bの内周縁とスナップリング20cとの間に所定ストロークに対応する間隔Sが存在する。
【0042】
以上に説明した構成の車両用摩擦クラッチ装置においては、油圧シリンダー装置18の作動油圧室18bに油圧を供給しなければ、ストラップ13cによってプレッシャープレート13bに加えられる力がスプリング18eの力やベアリング組立体15、フォーク部材17、ピストン18cの摺動抵抗に打ち勝ってプレッシャープレート13bはフライホイール11から遠ざかる方向へ動かされ、プレッシャープレート13bがプレッシャープレート側のフェーシング12bから離間すると共にフライホイール側のフェーシング12bがフライホイール11から離間するので、フェーシング12b、12bの挟み付け力がゼロとなり、伝達トルクがゼロとなる。この場合のプレッシャープレート13b、ベアリング組立体15、フォーク部材17、プッシュロッド18d、ピストン18cの移動は、プッシュロッド18dに固定されたスナップリング20aが皿ばね20bの内周縁に当接してそれ以上の移動を規制されることによって終了する。
【0043】
油圧シリンダー装置18の作動油圧室18bに油圧を供給すると、油圧によってピストン18cに推進力が発生し、この推進力(油圧シリンダー装置18の出力)がプッシュロッド18d、フォーク部材17、ベアリング組立体15およびレバー機構13dを順次介してプレッシャープレート13bに、これをフライホイール11側へ押すように伝達される。ピストン18cの推進力に基づきプレッシャープレート13bに加えられる力がストラップ13cによりプレッシャープレート13bに加えられる力を上回ると、プレッシャープレート13bがフライホイール側へ動く。従って、作動油圧室18bの油圧の上昇によりプレッシャープレート13bがフライホイール側側へ動き、フェーシング12bをフライホイール11との間で挟み付け、このフェーシングの挟み付け力に応じたトルクがフラーホイール11から変速機の入力軸に伝達される。
【0044】
ストラップ13cによりプレッシャープレート13bに加えられる力は油圧シリンダー装置18の作動油圧によってプレッシャープレート13bに加えられる力に対して非常に小さいので、フェーシングの挟み付け力は、油圧シリンダー装置18に供給する油圧に略比例するので、伝達トルクの大きさは油圧シリンダー装置18に供給する油圧によって制御することができる。
【0045】
油圧シリンダー装置18に油圧を供給してフェーシングの挟み付け力を発生させる場合、フォーク部材17やレバー部材12hに曲げ力が加わるためこれらが撓むと共に、支点部材13jを支持するカバープレート13aにも曲げ力が加わってカバープレート13aが撓み、ピストン18cのストローク量の一部が無効となる。しかし、カバープレート13aに加わる力の方向は常に一定であり、カバープレート13aの撓みに起因する無効ストローク量は、カバープレート13aに加わる力の方向が反転する場合に比べれば少ない。また、これら撓みは、クッショニングスプリング12aによりフェーシングに付与されるクッション撓みと直列である。
【0046】
フェーシングの挟み付け力を最大にするべく作動油圧室18bに最高の油圧を供給したときのピストン18cの位置は、フェーシング12bが新品の状態であって摩耗していない場合には、プッシュロッド18dの鍔部18d1が皿ばね20bの内周縁に所定値未満の力で当接する位置である。
【0047】
他方、車両用摩擦クラッチ装置をトルク伝達状態と非トルク伝達状態との間で繰り返し切換えることによってフェーシング12bが摩耗すると、作動油圧室18bに最高の油圧を供給したときのピストン18cの位置は、フェーシング12bが摩耗していないときの位置に比べて、フェーシング12bの摩耗量に対応した量だけ図6で右方向にずれる。従って、この場合においては、プッシュロッド18dの鍔部18d1が皿ばね20bの内周縁に所定値以上の力で当接し、皿ばね20bが、ピストン18cの摺動が止まるまで、換言するとフェーシング12bの摩耗量に対応するピストン18cの位置ずれ量だけ図6で右方向へ動かされる。
【0048】
而して、フェーシング挟み付け量の最大値および最小値のそれぞれに対するプレッシャープレート13b、ベアリング組立体15、フォーク部材17、プッシュロッド18d、ピストン18cの位置は、フェーシング12bの摩耗量に対応して調節され、ピストン18cについて見れば、作動油圧室18bの油圧を排出したときのピストン18cの復帰位置は、フェーシング12bの摩耗に追従して、作動圧力室18bの容積が拡大する方向へ移動される。これにより、車両用摩擦クラッチの伝達トルクを最大と最小との間で切換える際に油圧シリンダー装置18の作動油圧室18bに給排すべき作動油の量は一定となる。
【0049】
トルク伝達状態からトルク伝達の遮断状態に切換えるために油圧シリンダー装置18の作動油圧室18bをリザーバ(図示省略)に連通すると、撓みが発生していた部材の復元作用やストラップ13cの作用によってピストン18cが迅速に復帰させられ、従ってフェーシングの挟み付け力が迅速に減少する。
【0050】
尚、油圧シリンダー装置18の作動油圧室18bの油圧の制御は、エンジンにより電磁クラッチ等を介して駆動されるか、電動機により直接駆動される油圧ポンプによりアキュームレータに所定レベルの油圧を蓄積するようにした油圧源と、アキュームレータから導いた油圧をリニアソレノイドにより駆動する圧力制御弁により所望の油圧に減圧して供給することで行ったり、アキュームレータからの作動圧油をリニアソレノイドにより駆動する流量制御弁によって作動油圧室に給排させると共に作動油圧室の油圧を検出して流量制御弁を制御することで行ったり、或いはエンジン直結の油圧ポンプの吐出油をリニアソレノイドにより駆動する流量制御弁によって作動油圧室に給排させると共に作動油圧室の油圧を検出して流量制御弁を制御することで行うこととすればよい。
【0051】
図8および図9は、この出願の発明の車両用摩擦クラッチ装置であるが図1〜図7に示すものとは異なる車両用摩擦クラッチ装置を示す。この図8および図9の車両用摩擦クラッチ装置と図1〜図7の車両用摩擦クラッチ装置との相違点は、油圧シリンダー装置によってベアリング組立体を動かす構成および位置調節装置の構成の点にある。図8および図9に示すように、変速機ケースの支持スリーブ114に固定的に支持させる環状のシリンダー118a内に環状のピストン118cを摺動可能に嵌合して環状の作動油圧室118bを区画形成させ、ピストン118cのシリンダー118aからの小径の突出端部にベアリング組立体115を、ピストン118cに固定したスナップリング120cおよびばね板118fとにより一体に動くように結合し、レバー部材13hとベアリング組立体115との当接を維持させるスプリング118eをシリンダー118aの外周側に配置している。そして、位置調節装置120は、ピストン118bの突出端部の付け根部分の外周とシリンダー118aの開口寄りの拡大された内径部との間の環状空間120a内に皿ばね120bを配置し、この皿ばね120bをその外周縁に一体に形成した複数の舌状部120b1により、シリンダー118aに対して、油圧シリンダー装置118の軸方向の一方向(図9で左方向)へは所定値以上の軸方向の力が加わることによって移動可能であるが他方向(図9で右方向)へは移動不能に係合させている。皿ばね120aの内周縁は、ピストン118cに形成した段部(ストッパ部)118c1とスナップリング(ストッパ部)120cとの間に配置し、フェーシング12bの挟み付け力を最大にするべく作動油圧室118bに最高の油圧が供給されている図8の状態では、皿ばね120bの内周縁とスナップリング120cとの間に所定ストロークに対応する間隔(図6の間隔Sに相当する)を存在させている。この図8および図9の車両用摩擦クラッチ装置でも、図1〜図7に示す車両用摩擦クラッチ装置と同等の作用、効果が得られる。
【0052】
図10は、この出願の発明の車両用摩擦クラッチ装置であるが図1〜図7に示す車両用摩擦クラッチ装置、および、図8および図9に示す車両用摩擦クラッチ装置とは異なる車両用摩擦クラッチ装置を示す。この図10の車両用摩擦クラッチ装置の、図1〜図7の車両用摩擦クラッチ装置、図8及び図9の車両用摩擦クラッチ装置との相違点は、油圧シリンダー装置の出力(作動油圧室の油圧によるピストンの推進力)をプレッシャープレートに伝達する伝達系にある。即ち、図1〜図7に示す車両用摩擦クラッチ装置、および、図8および図9に示す車両用摩擦クラッチ装置においては、油圧シリンダー装置18、118の出力をベアリング組立体15、115からレバー機構13dのレバー部材13hの半径方向内端部の反プレッシャープレート側に設定した力点に加えてレバー部材13hの半径方向内端部をプレッシャープレート13b側へ押すことによりプレッシャープレート13bをフライホイール11側へ押すようにしているが、図10の車両用摩擦クラッチ装置は、油圧シリンダー装置218の出力をベアリング組立体215からレバー機構213dのレバー部材213hの半径方向内端部のプレッシャープレート側に設定した力点に加えてレバー部材213hの半径方向内端部を反プレッシャープレート13b側へ引くことによりプレッシャープレート13bをフライホイール11側へ押すようにしている。
【0053】
図10に示すように、クラッチカバー組立体13のレバー機構213dの多数のレバー部材213hのぞれぞれは、レバー機構13dの各レバー部材13hとと同様に、それらの半径方向外端部寄りの部位において、弾性を有する薄板からなりかつウェーブが付与された連結部材により相互に連結されている。各レバー部材213hは、カバープレート13bのフランジ部13fの内周縁に周方向に等間隔で形成された複数の保持部13qにより、各レバー部材213hの軸方向両側に配置された一対のリング状の支点部材213jと一緒に挟持されている。これにより各レバー部材213hは、カバープレート13bに対してピボット運動可能に支持されている。各レバー部材213hの半径方向外端部は、プレッシャープレート13bに形成された短い円筒部13rの内周側に配置されている。レバー機構13dと同様に、高速回転時には連結部材の周方向長さが増加して各レバー部材213hの半径方向外端が円筒部13rに当接し、各レバー部材213hに働く遠心力が円筒部13rに負荷される。プレッシャープレート13bには、円筒部13rの内径側に位置しかつ各レバー部材213hのプレッシャープレート側面と当接する複数の作用点部13sが形成されている。
【0054】
支持スリーブ14により摺動自在に支持されたベアリング組立体215は、各レバー部材213hの半径方向内端部のプレッシャープレート側に設定された力点に力を加える、つまり図10において各レバー部材213hの半径方向内端部を右方向へ引くのに適した構成とされており、フォーク部材217の半径方向内端と作用的に連結されている。フォーク部材217の中間部はクラッチハウジングに固定されたピボット支持部材216によりピボット運動自在に支持されており、フォーク部材217の半径方向外端部には油圧シリンダー装置218の出力が図10において左方向に加えられる。
【0055】
図10において、油圧シリンダー装置218がその作動油圧室に供給される油圧によりフォーク部材217の半径方向外端部を左方向へ押すと、フォーク部材217がベアリング組立体215が右方向へ押し、ベアリング組立体215が各レバー部材213hの半径方向内端部を右方向へ引く。各レバー部材213hのてこ作用により各レバー部材213hがプレッシャープレート13bを左方向に押す。従って、フェーシング挟み付け力は、油圧シリンダー装置218の作動油圧室に供給する油圧に対応した大きさとなる。
【0056】
図1および図8に示す支点部材13jに代えて、カバープレートに一体形成した支点部を使用することとしてもよい。図1〜図10に示す車両用摩擦クラッチ装置においては、レバー機構の力点に外力を加えるものとして、油圧シリンダー装置18、118を使用しているが、油圧シリンダー装置18、118に代えて、電動アクチュエータを使用することとしてもよい。また、図1〜図10に示す車両用摩擦クラッチ装置においては、カバープレートとプレッシャープレートとの間で作用させるストラップ13cによりプレッシャープレート13bを反フライホイール側へ付勢させているが、カバープレートとプレッシャープレートとの間で作用させるコイルスプリングによりプレッシャープレートを反フライホイール側へ付勢させることとしてもよく、更にはフライホイールとプレッシャープレートとの間で作用させる付勢部材によりプレッシャープレートを反フライホイール側へ付勢させることとしてもよい。
【0057】
【発明の効果】
以上に説明したように、この出願の発明に係る車両用摩擦クラッチ装置は、クラッチディスクのフェーシングの挟み付け力を、レバー機構の力点に、油圧シリンダー装置や電動アクチュエータ等により、外力を加えることによって発生させるようにしたことから、普通の車両への搭載性の点で優れると共に、フェーシングの挟み付け力を任意の値に調節するために油圧シリンダー装置に供給しなければならない油圧や電動アクチュエータに供給しなけれなならない電流の値は、フェーシングの摩耗量の如何に拘わらず、略一定となり、フェーシングの挟み付け力と油圧シリンダー装置の油圧或いは電動アクチュエータの電流との間の相関を簡単にかつ安定して求めることができる。そして、レバー機構の支点に加わる力の方向がトルク伝達状態とトルク伝達の遮断状態とで反転することがないので、トルク伝達状態とトルク伝達の遮断状態との間で切換える際のカバープレートの撓みによる無効ストローク量が低減し、従ってストローク効率を向上させ、油圧シリンダー装置を含む油圧系や電動アクチュエータを含む電気系を小型化することができる。それに加えて、レバー機構の撓みが、フェーシング挟み付け力のステップ的な変化を抑制して伝達トルクのステップ的な変化を抑制するためにクラッチディスクのフェーシングに一般的に付与してあるクッショニング撓み量と直列に作用するから、クッショニング撓み量を少なくし、相当量のレバー比を大きくすることにより、油圧シリンダー装置を小径化したり、或いは作動油圧や作動電力を低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の車両用摩擦クラッチ装置を示す図である。
【図2】図1中のクラッチカバー組立体を示す図である。
【図3】図2のクラッチカバー組立体のストラップの取付け関係を示す図である。
【図4】図2のクラッチカバー組立体の連結部材の取付け関係を示す図である。
【図5】図4の連結部材の周方向長さが増加した状態を示す図である。
【図6】図1中の油圧シリンダー装置の拡大図である。
【図7】図6中の皿ばねを図6の右方向から見た図である。
【図8】この出願の発明の、図1のものとは異なる車両用摩擦クラッチ装置を示す図である。
【図9】図8中の油圧シリンダー装置の拡大図である。
【図10】この出願の発明の、図1のものおよび図8のものとは異なる車両用摩擦クラッチ装置を示す図である。
【符号の説明】
11・・・フライホイール
12・・・クラッチディスク
12b・・・フェーシング
13・・・クラッチカバー組立体
13a・・・カバープレート
13b・・・プレッシャープレート
13c・・・ストラップ
13d、213d・・・レバー機構
13e、13r・・・円筒部
13f・・・フランジ部
13g・・・コーナー部
13h、213h・・・レバー部材
13j、213j・・・支点部材
13m・・・連結部材
14・・・変速機ケースの支持スリーブ
15、115、215・・・ベアリング組立体
17、217・・・フォーク部材
18、118、218・・・油圧シリンダー装置[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
In the invention of this application, the facing of the clutch disk that rotates integrally with the input shaft of the transmission of the vehicle, the flywheel that rotates integrally with the output shaft of the engine of the vehicle, and the flywheel that rotates integrally with the flywheel, BACKGROUND OF THE
[0002]
[Prior art]
This type of vehicle friction clutch device generally includes a release lever that generates a clamping force of the facing by a spring that biases the pressure plate toward the flywheel and generates a force that opposes the force of the spring. It is possible to control the clamping force of the facing, and the transmission torque proportional to the clamping force of the facing can be controlled, and the one using a diaphragm spring as a spring is called a diaphragm spring type friction clutch device. A device using a coil spring is called a coil spring type friction clutch device. Diaphragm spring friction clutch devices are widely used in small and medium-sized vehicles, and a diaphragm spring and a release lever are integrally formed. In both the diaphragm spring type friction clutch device and the coil spring type friction clutch device, the pressure plate, the spring, and the release lever are assembled to the cover plate to form a clutch cover assembly. It is designed to connect with the wheel.
[0003]
In order to control the transmission torque, a release bearing that applies force to the force point of the release lever is slidably supported by the transmission case and is slidably supported by the transmission case. The piston of the hydraulically operated release cylinder device fixed mechanically to the release bearing and the piston of the hydraulically operated release cylinder device fixed to the case of the transmission or coaxially fixed to the case of the transmission coaxially with the release bearing. And the release bearing are mechanically connected to each other, and by supplying hydraulic pressure to the release cylinder device, a force that opposes the force of the spring is generated, and the clamping force of the facing, that is, the transmission torque can be controlled.
[0004]
When the driver controls the transmission torque of the vehicle friction clutch device, the hydraulic pressure supplied to the release cylinder device is supplied to the release cylinder device by a master cylinder device mechanically connected to the vehicle clutch pedal. When the transmission torque of the vehicle friction clutch device is automatically controlled when starting or shifting, the hydraulic pressure from the hydraulic source is reduced to the desired hydraulic pressure by the pressure control valve and supplied to the release cylinder device. Alternatively, it is controlled by detecting the oil pressure of the release cylinder device and supplying and discharging the pressure oil from the hydraulic power source to the release cylinder device by the supply / discharge control valve so as to obtain a desired oil pressure.
[0005]
Japanese Utility Model Laid-Open No. 4-90736 discloses a vehicle friction clutch device configured to generate a clamping force of a facing by a hydraulic cylinder device that rotates integrally with a flywheel.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
Conventional diaphragm spring type friction clutch devices and coil spring type friction clutch devices support the release cylinder device on the case of the transmission, so the hydraulic connection structure between the release cylinder device and its hydraulic control device is simple. In terms of ease of mounting on ordinary vehicles. On the other hand, the friction clutch device described in Japanese Utility Model Publication No. 4-90736 has a complicated hydraulic connection structure between the hydraulic cylinder device and the hydraulic control device because the hydraulic cylinder device rotates integrally with the flywheel. Since the hydraulic pressure of the hydraulic cylinder device is affected by the centrifugal force, a device for canceling the influence of the centrifugal force is required, and therefore, it is inferior in mountability to an ordinary vehicle.
[0007]
Since sudden torque fluctuations in the vehicle drive system cause vehicle shocks, when automatically controlling the transmission torque of the vehicle friction clutch device, a correlation between the clamping force of the facing and the hydraulic pressure of the release cylinder device is required. It is desirable that it can be obtained easily and stably.
[0008]
However, in the conventional diaphragm spring type friction clutch device and coil spring type friction clutch device, the above correlation cannot be easily obtained. That is, the facing of the clutch disk is worn by the running of the vehicle and eventually wears out. As the wear of the facing progresses, the position of the pressure plate sandwiching the facing shifts to the flywheel side, the amount of spring deflection decreases, and the spring force changes. Therefore, the hydraulic pressure value that must be supplied to the release cylinder device in order to adjust the clamping force of the facing to an arbitrary value detects the fluctuation in the position of the pressure plate due to the wear of the facing. It is necessary to correct the fluctuation of the spring force due to. In particular, since the relationship between the amount of deflection of the diaphragm spring and the force of the diaphragm spring type friction clutch device is non-linear, it is important to detect the displacement of the pressure plate due to facing wear with high accuracy.
[0009]
Further, in the friction clutch device for a vehicle, it is desired that the stroke efficiency represented by (the operation stroke amount of the hydraulic cylinder device−the stroke amount of the pressure plate × the lever ratio) / the operation stroke amount of the hydraulic cylinder device is good. However, in the conventional diaphragm spring type friction clutch device and coil spring type friction clutch device, the stroke amount of the piston of the release cylinder device is consumed by the bending of the release lever, the cover plate, etc., especially in the torque transmission state and the torque transmission interruption state. In this case, the direction of the force applied to the fulcrum portion of the release lever is reversed, so that the cover plate is largely bent, and thus the invalid stroke amount is large, so that the stroke efficiency is poor. Particularly, in the diaphragm spring type friction clutch device, since the diaphragm spring and the release lever are integrated, the bending rigidity of the release lever has to be lowered, and the release lever is greatly bent.
[0010]
Poor stroke efficiency leads to an increase in the size of the hydraulic system including the release cylinder device, which causes many disadvantages.
[0011]
The invention of this application is excellent in mountability to an ordinary vehicle, can easily and stably determine the correlation between the clamping force of the facing and the hydraulic pressure of the hydraulic cylinder device, and the stroke. An object of the present invention is to provide a vehicle friction clutch device having high efficiency.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
The invention of
[0013]
The invention of claim 2 of this application is The facing of the clutch disk that rotates integrally with the input shaft of the transmission of the vehicle, the flywheel that rotates integrally with the output shaft of the vehicle engine, and the pressure that rotates integrally with the flywheel but can move forward and backward with respect to the flywheel. A friction clutch device for a vehicle that transmits torque between an engine and a transmission by being sandwiched between the plate and a cover plate that is integrally coupled to the flywheel, and rotates integrally with the cover plate. A pressure plate that is movably connected in the axial direction, a biasing member that biases the pressure plate away from the flywheel, and an axially opposed portion of the cover plate and the pressure plate, The contact portion with the cover plate serves as a fulcrum and the pre- A lever mechanism having a contact point with the shear plate as an action point, and applying an output of an actuator supported by a fixed member to the vehicle to the force point of the lever mechanism, the pressure plate is A plurality of plate-like lever members that are pushed toward a wheel to generate the clamping force of the facing, the lever mechanisms are arranged radially and the force points are set on the pressure plate side of the radially inner end thereof; A fulcrum member that supports the cover plate so as to be pivotable between both end portions in the radial direction of the lever member, and an action point portion formed on the pressure plate, and a total number of radially outer ends of the plurality of lever members. Parts are connected to each other by one or a plurality of flexible connecting members to form a set of lever member assemblies. It is made of an elastic thin plate and gives a wave for making the circumferential length variable, and the circumferential length of the connecting member increases due to the centrifugal force acting on the lever member when the output shaft of the engine rotates. A friction clutch device for a vehicle, wherein a radially outer end of the lever member is in contact with an inner periphery of the cylindrical portion of the pressure plate. It is.
[0022]
In the vehicle friction clutch according to
[0024]
Claims in this
[0026]
Claims in this
[0027]
Claims in this
[0028]
Claims in this application 2 In the vehicle friction clutch device, the lever mechanism is configured by using a large number of plate-like lever members arranged radially, so that the axial length thereof is the same as that of the conventional diaphragm spring friction clutch device. It can be short. Also, by increasing the plate thickness of the lever member and making its cross-sectional shape highly bending rigid, the invalid stroke due to bending of the lever member can be reduced without significantly increasing the axial length. Can do. In order to make the lever member highly wear-resistant, it is desirable to perform quenching or hard chrome plating.
[0030]
Claims in this application 2 In the vehicle friction clutch device of the present invention, since a plurality of lever member radial outer ends are connected to each other by one or more flexible connecting members, a set of lever members is assembled. It becomes easier. When a plurality of connecting members are used, the material cost can be reduced because the yield of the material when the connecting members are punched out from the plate-like material is better than when one connecting member is used.
[0031]
Claims in this application 2 In the vehicle friction clutch device, the coupling member is formed of an elastic thin plate, and a wave is applied to make the circumferential length variable, and the centrifugal force acting on the lever member when the output shaft of the engine rotates. Since the circumferential length of the connecting member is increased by the above, the radially outer end of the lever member comes into contact with the inner circumference of the cylindrical portion of the pressure plate, so that the centrifugal force acting on each lever member during high-speed rotation Can be released to the pressure plate. In addition, since the load due to the axial displacement associated with each lever member of the connecting member can be reduced, the correlation between the hydraulic pressure of the hydraulic cylinder and the current of the electric actuator and the transmission torque can be easily obtained.
[0032]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of a vehicle friction clutch device according to the invention of this application will be described with reference to the drawings.
[0033]
FIG. 1 shows a friction clutch device for a vehicle. In FIG. 1, 11 is a flywheel that rotates integrally with an output shaft of an engine (not shown), 12 is a clutch disk splined to the input shaft of a transmission (not shown) (the case is fixed to the vehicle), and 13 is a clutch. A cover assembly, 14 is a support sleeve fixed to the transmission case so as to surround the outer periphery of the input shaft of the transmission, 15 is a bearing assembly slidably supported by the
[0034]
The
[0035]
As shown in FIGS. 1 to 5, the
[0036]
The cover plate 13a has a cylindrical portion 13e, a flange portion 13f, and a corner portion 13g at the boundary between them. The
[0037]
As shown in FIGS. 1 and 3, the
[0038]
The inner side surface of the corner portion 13g of the cover plate 13a with which the fulcrum member 13j contacts is cut and finished. The fulcrum member 13j and each
[0039]
The inner end of the
[0040]
The
[0041]
As shown in FIG. 6, in the
[0042]
In the vehicular friction clutch device having the above-described configuration, the force applied to the
[0043]
When hydraulic pressure is supplied to the operating hydraulic chamber 18 b of the
[0044]
Since the force applied to the
[0045]
When hydraulic pressure is supplied to the
[0046]
The position of the piston 18c when the highest hydraulic pressure is supplied to the working hydraulic chamber 18b to maximize the clamping force of the facing is that the
[0047]
On the other hand, when the facing 12b is worn by repeatedly switching the vehicle friction clutch device between the torque transmission state and the non-torque transmission state, the position of the piston 18c when the highest hydraulic pressure is supplied to the working hydraulic chamber 18b is Compared to the position when 12b is not worn, the amount corresponding to the wear amount of the facing 12b is shifted to the right in FIG. Therefore, in this case, until the flange 18d1 of the
[0048]
Thus, the positions of the
[0049]
When the operating hydraulic chamber 18b of the
[0050]
The hydraulic pressure in the working hydraulic chamber 18b of the
[0051]
8 and 9 show the vehicle friction clutch device of the invention of this application, but shows a vehicle friction clutch device different from that shown in FIGS. The difference between the vehicle friction clutch device of FIGS. 8 and 9 and the vehicle friction clutch device of FIGS. 1 to 7 is in the configuration of moving the bearing assembly by the hydraulic cylinder device and the configuration of the position adjusting device. . As shown in FIGS. 8 and 9, an annular piston 118c is slidably fitted in an annular cylinder 118a that is fixedly supported by a
[0052]
FIG. 10 shows the vehicle friction clutch device according to the invention of this application, but the vehicle friction clutch device shown in FIGS. 1 to 7 and the vehicle friction clutch device shown in FIGS. 8 and 9 are different from the vehicle friction clutch device. 1 shows a clutch device. The vehicle friction clutch device of FIG. 10 differs from the vehicle friction clutch device of FIGS. 1 to 7 and the vehicle friction clutch device of FIGS. 8 and 9 in that the output of the hydraulic cylinder device (the operating hydraulic chamber It is in a transmission system that transmits the hydraulic thrust of the piston) to the pressure plate. That is, in the vehicle friction clutch device shown in FIGS. 1 to 7 and the vehicle friction clutch device shown in FIGS. 8 and 9, the output of the
[0053]
As shown in FIG. 10, each of the large number of
[0054]
The bearing
[0055]
In FIG. 10, when the
[0056]
Instead of the fulcrum member 13j shown in FIGS. 1 and 8, a fulcrum part integrally formed with the cover plate may be used. In the vehicle friction clutch device shown in FIGS. 1 to 10,
[0057]
【The invention's effect】
As described above, the friction clutch device for a vehicle according to the invention of this application applies the clamping force of the clutch disc facing by applying an external force to the force point of the lever mechanism by a hydraulic cylinder device or an electric actuator. Because it is generated, it is excellent in terms of mountability on ordinary vehicles, and it is supplied to hydraulic and electric actuators that must be supplied to the hydraulic cylinder device in order to adjust the clamping force of the facing to an arbitrary value The current value that must be maintained is almost constant regardless of the amount of wear of the facing, and the correlation between the clamping force of the facing and the hydraulic cylinder device hydraulic or electric actuator current is easily and stably maintained. Can be obtained. Since the direction of the force applied to the fulcrum of the lever mechanism does not reverse between the torque transmission state and the torque transmission cutoff state, the cover plate bends when switching between the torque transmission state and the torque transmission cutoff state. The amount of invalid stroke due to can be reduced, so that the stroke efficiency can be improved, and the hydraulic system including the hydraulic cylinder device and the electric system including the electric actuator can be miniaturized. In addition, the amount of cushioning deflection that is generally applied to the facing of the clutch disc in order to suppress the step change of the transmission torque by the bending of the lever mechanism by suppressing the step change of the facing clamping force. Therefore, by reducing the amount of cushioning deflection and increasing the lever ratio by a considerable amount, the hydraulic cylinder device can be reduced in diameter, or the hydraulic pressure and power can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a view showing a friction clutch device for a vehicle according to the invention of this application.
FIG. 2 is a view showing a clutch cover assembly in FIG. 1;
FIG. 3 is a diagram showing a strap attachment relationship of the clutch cover assembly of FIG. 2;
4 is a view showing a mounting relationship of a connecting member of the clutch cover assembly of FIG. 2;
5 is a view showing a state in which the circumferential length of the connecting member of FIG. 4 is increased.
6 is an enlarged view of the hydraulic cylinder device in FIG. 1. FIG.
7 is a view of the disc spring in FIG. 6 as viewed from the right in FIG.
8 is a view showing a friction clutch device for a vehicle different from that of FIG. 1 according to the invention of this application.
FIG. 9 is an enlarged view of the hydraulic cylinder device in FIG. 8;
10 is a view showing a friction clutch device for a vehicle different from that of FIG. 1 and FIG. 8 of the invention of this application.
[Explanation of symbols]
11 ... Flywheel
12 ... Clutch disc
12b Facing
13 ... Clutch cover assembly
13a ... Cover plate
13b ... Pressure plate
13c ... Strap
13d, 213d ... Lever mechanism
13e, 13r ... cylindrical part
13f ... Flange
13g ・ ・ ・ Corner
13h, 213h ... lever member
13j, 213j, fulcrum member
13m ... connecting member
14 ... Support sleeve for transmission case
15, 115, 215 ... Bearing assembly
17, 217 ... Fork member
18, 118, 218 ... Hydraulic cylinder device
Claims (2)
前記フライホイールと一体的に結合するカバープレートと、前記カバープレートと一体に回転するが軸方向へ移動可能に連結したプレッシャープレートと、前記プレッシャープレートを前記フライホイールから離間させるように付勢させる付勢部材と、前記カバープレートと前記プレッシャープレートの軸方向対向部間に配置し、前記カバープレートとの当接部を支点とするとともに前記プレッシャープレートとの当接部を作用点としたレバー機構とを設け、このレバー機構の力点に、前記車両に対して固定の部材により支持させたアクチュエータの出力を加えることで前記プレッシャープレートを前記フライホイールに向けて押して前記フェーシングの前記挟み付け力を発生させ、A cover plate integrally coupled to the flywheel; a pressure plate that rotates integrally with the cover plate but is movably connected in an axial direction; and a biasing member that biases the pressure plate away from the flywheel. And a lever mechanism disposed between the axially opposed portions of the cover plate and the pressure plate, with the contact portion with the cover plate as a fulcrum and the contact portion with the pressure plate as an action point And applying the output of an actuator supported by a member fixed to the vehicle to the force point of the lever mechanism to push the pressure plate toward the flywheel to generate the clamping force of the facing. ,
前記レバー機構を、放射状に配置しその半径方向内端部の反プレッシャープレート側に前記力点を設定した板状の多数のレバー部材と、これらレバー部材の半径方向外端部の反プレッシャープレート側を前記カバープレートにピボット運動可能に支持させる支点部または支点部材と、前記プレッシャープレートに形成した作用点部とで構成し、The lever mechanism is arranged in a radial manner, and a large number of plate-like lever members having the force point set on the anti-pressure plate side of the radially inner end thereof, and the anti-pressure plate side of the radially outer end of these lever members are arranged. A fulcrum part or a fulcrum member that is pivotally supported by the cover plate, and an action point part formed on the pressure plate,
前記複数のレバー部材の全数の半径方向外端部を1つまたは複数の可撓な連結部材により相互に連結して1組のレバー部材組立体とし、A total number of radially outer ends of the plurality of lever members are connected to each other by one or more flexible connection members to form a set of lever members.
前記連結部材を弾性のある薄板で形成するとともに周方向長さを可変とさせるためのウェーブを付与し、前記エンジンの前記出力軸の回転時に前記レバー部材に働く遠心力により前記連結部材の周方向長さが増加されて前記レバー部材の半径方向外端が前記カバープレートの前記円筒部の内周に当接するようにしたThe connecting member is formed of an elastic thin plate, and a wave for changing the circumferential length is applied, and the connecting member is circumferentially driven by centrifugal force acting on the lever member when the output shaft of the engine rotates. The length is increased so that the radially outer end of the lever member contacts the inner periphery of the cylindrical portion of the cover plate.
ことを特徴とする車両用摩擦クラッチ装置。A friction clutch device for a vehicle.
前記フライホイールと一体的に結合するカバープレートと、前記カバープレートと一体に回転するが軸方向へ移動可能に連結したプレッシャープレートと、前記プレッシャープレートを前記フライホイールから離間させるように付勢させる付勢部材と、前記カバープレートと前記プレッシャープレートの軸方向対向部間に配置し、前記カバープレートとの当接部を支点とするとともに前記プレッシャープレートとの当接部を作用点としたレバー機構とを設け、このレバー機構の力点に、前記車両に対して固定の部材により支持させたアクチュエータの出力を加えることで前記プレッシャープレートを前記フライホイールに向けて押して前記フェーシングの前記挟み付け力を発生させ、A cover plate integrally coupled to the flywheel; a pressure plate that rotates integrally with the cover plate but is movably connected in an axial direction; and a biasing member that biases the pressure plate away from the flywheel. And a lever mechanism disposed between the axially opposed portions of the cover plate and the pressure plate, with the contact portion with the cover plate as a fulcrum and the contact portion with the pressure plate as an action point And applying the output of an actuator supported by a member fixed to the vehicle to the force point of the lever mechanism to push the pressure plate toward the flywheel to generate the clamping force of the facing. ,
前記レバー機構を、放射状に配置しその半径方向内端部のプレッシャープレート側に前記力点を設定した板状の多数のレバー部材と、これらレバー部材の半径方向両端部間を前記カバープレートにピボット運動可能に支持させる支点部材と、前記プレッシャープレートに形成した作用点部とで構成し、The lever mechanism is arranged in a radial manner, and a large number of plate-like lever members having the power point set on the pressure plate side at the radially inner end thereof, and a pivot movement between the both radial ends of the lever members to the cover plate A fulcrum member to be supported and an action point portion formed on the pressure plate,
前記複数のレバー部材の全数の半径方向外端部を1つまたは複数の可撓な連結部材により相互に連結して1組のレバー部材組立体とし、A total number of radially outer ends of the plurality of lever members are connected to each other by one or more flexible connecting members to form a set of lever members.
前記連結部材を弾性のある薄板で形成するとともに周方向長さを可変とさせるためのウェーブを付与し、前記エンジンの前記出力軸の回転時に前記レバー部材に働く遠心力により前記連結部材の周方向長さが増加されて前記レバー部材の半径方向外端が前記プレッシャープレートの前記円筒部の内周に当接するようにしたThe connecting member is formed of an elastic thin plate, and a wave for changing the circumferential length is applied, and the connecting member is circumferentially driven by centrifugal force acting on the lever member when the output shaft of the engine rotates. The length is increased so that the radially outer end of the lever member contacts the inner periphery of the cylindrical portion of the pressure plate.
ことを特徴とする車両用摩擦クラッチ装置。A friction clutch device for a vehicle.
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32463298A JP4099883B2 (en) | 1998-10-05 | 1998-11-16 | Friction clutch device for vehicle |
EP99119627A EP0992700B1 (en) | 1998-10-05 | 1999-10-04 | Vehicular friction clutch apparatus |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10-282911 | 1998-10-05 | ||
JP28291198 | 1998-10-05 | ||
JP32463298A JP4099883B2 (en) | 1998-10-05 | 1998-11-16 | Friction clutch device for vehicle |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008016415A Division JP2008157464A (en) | 1998-10-05 | 2008-01-28 | Vehicular friction clutch apparatus |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000179575A JP2000179575A (en) | 2000-06-27 |
JP4099883B2 true JP4099883B2 (en) | 2008-06-11 |
Family
ID=26554832
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32463298A Expired - Fee Related JP4099883B2 (en) | 1998-10-05 | 1998-11-16 | Friction clutch device for vehicle |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4099883B2 (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008157464A (en) * | 1998-10-05 | 2008-07-10 | Aisin Seiki Co Ltd | Vehicular friction clutch apparatus |
-
1998
- 1998-11-16 JP JP32463298A patent/JP4099883B2/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008157464A (en) * | 1998-10-05 | 2008-07-10 | Aisin Seiki Co Ltd | Vehicular friction clutch apparatus |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000179575A (en) | 2000-06-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0992700B1 (en) | Vehicular friction clutch apparatus | |
EP1461541B1 (en) | Clutch device | |
KR100275176B1 (en) | Automatic clutch system | |
US6622840B2 (en) | Double clutch assembly | |
EP1369613B1 (en) | Dual clutch transmission unit for a motor vehicle | |
JP2010078156A (en) | Vehicular friction clutch apparatus | |
JP4099883B2 (en) | Friction clutch device for vehicle | |
CN217481797U (en) | Clutch assembly | |
JP4534272B2 (en) | Friction clutch device for vehicle | |
WO2010035030A9 (en) | Actuation system | |
US7341137B2 (en) | Clutch assembly | |
JP2008157464A (en) | Vehicular friction clutch apparatus | |
JPH0742757A (en) | Clutch or brake | |
US5638934A (en) | Hydraulically operated clutch assembly for a motor vehicle having a hydraulic system with a multiplicity of cylinders | |
US6311818B1 (en) | Dual position clutch release fork | |
US5794751A (en) | Piston for torque transmitting systems | |
JP4793176B2 (en) | Clutch actuator | |
US5833041A (en) | Clutch operating mechanism | |
JP2007533926A (en) | clutch | |
US5893444A (en) | Spring assisted electronically actuated and controlled starting clutch system, and method for operating the same | |
JP2020008159A (en) | Connection/disconnection device of clutch | |
JPH09303450A (en) | Break control system | |
EP3660347B1 (en) | Frictional engagement device for work vehicle, and work vehicle | |
KR100279460B1 (en) | Multi-plate Clutch for Automatic Transmission | |
CN117999420A (en) | Pressure-actuated clutch with double pistons and torque distribution device for a motor vehicle with two clutches of this type |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051014 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071122 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071127 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080128 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080226 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080310 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110328 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120328 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130328 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140328 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |