JP4098512B2 - Bed rails and beds with handrails - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はベッド用手摺りおよび手摺付きベッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より介護用ベッドには手摺りがついており、患者の寝起きの介助に供されている。
【0003】
これまでの手摺りは、ベッド主面側縁に折り畳み可能に取り付けられた平行クランク式のものであった。
【0004】
平行クランク式手摺りとは、周知のごとく二組の相対するパイプをピン継ぎ手をもって連結して平行四辺形を形成し、患者が寝ているときはこれを起立させてベッドから患者が落ちないようにする一方、患者がベッドから出入りし易いように折り畳めるようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで患者が起きあがりベッドから立ち上がろうとするときにベッドの脚が高くベッド上面にはマットレスが敷かれてあるので床との間が離れいるため、特に背丈の低い患者にとっては床に足を付くのに負担になる場合が少なくない。
【0006】
また、複数の患者を収容する病室では患者一人当たりに割り当てられるスペースには限りがあり、複数の見舞客が来た場合に介護用ベッドの周囲に皆が着座するだけのスペースがない場合が少なくない。
【0007】
さらに、見舞客の手荷物の置場がない場合もある。
【0008】
加えて、長期入院をすると荷物も増加し、その置き場所に苦慮する。
【0009】
本発明は、斯かる実情に鑑みてなさたものであり、その解決しようとする課題は、患者が寝ているときはこれを起立させてベッドから落ちないようにしたり、患者がベッドから出入りする場合には手摺りを倒して邪魔にならないようにするのは勿論、患者がベッドから立ち上がったり、あるいはベッドに入る時に患者に掛かる負担を減らしたり、さらには倒した手摺りをベッドと水平にすることで手摺りを椅子や荷物置場として利用すことができる技術を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は次のような手段を採用した。
【0011】
すなわち、本発明は、ベッドの縁を手摺りの回動中心とし、手摺りを自在に回動できるように取り付ける。そして、回動した手摺りを所定位置で保持するための保持具を備える。すなわち、手摺りの回動軸と平行でかつ非同一な軸線の上を手摺りに対して外方に移動する移動軸を設ける。そしてこの移動軸が手摺りの外方にある状態で移動軸をベッドに固定できるようにすれば、移動軸は手摺回動軸と非同一な軸線上にあるので、前記非同一軸線と手摺回動軸との位置関係が相俟って、手摺りを起立させたり垂下させたりした時にその状態を維持できる。移動軸を固定するのにベッドの側縁に前記移動軸と嵌合する軸受を設けることが好ましい。
【0012】
また、手摺りには前記各保持手段による手摺りの保持状態の維持および解除を操作するスライド式の把手および当該把手の動きに合わせて振り子状に回動する力棒を備えるようにし、力棒の回動に応じて移動軸を作動する。
【0013】
そして前記手摺りを板形状とし、手摺りを起立させた時における手摺りの側面相当部には前記力棒を回動支持する支点軸を備えるようにし、力棒のうち支点軸の両側には力棒に対して回動自在な作用棒を有するようにし、この作用棒に前記移動軸を回動自在に取着する。
【0014】
手摺りを水平状態で保持するには、前記手摺りの起立時における側面相当部に、前記移動軸の移動に応じて回動変化し前記側面相当部に対して植立状態および横臥状態になる回動板を適用する。そして手摺りがベッドの主面に対して水平にあるときにこの回動板を手摺りの側面相当部に下垂状態で植立するようにし、かつ回動板が前記ベッドの側板に当接するように設定する。このようにすれば、手摺りが手摺回動軸を中心にその自重で下方向に回転しようにもその動きがベッドの側縁で抑止できるので、前記手摺りは水平状態を維持する。なお手摺りが水平状態にあるとは、厳密に水平というわけではなく、水平面に対して幾分傾斜している状態をも含む。例えば水平に対して幾分上方に傾斜角度がついていれば、水平状態にある手摺りに患者が座ってもそこから滑り落ちにくくなる。
【0015】
また前記回動板に前記手摺りを起立または垂下した時に前記側面相当部に対して鉛直方向に延在する回動軸を有するようにし、この回動軸を中心にして前記回動板を回動させる。回動軸の回動用に回動軸にピニオン部を形成する。加えて移動軸にこのピニオン部とラック状に噛合する歯溝を設ける。そして回動板の回動軸のピニオン部に移動軸の歯溝を噛み合わせれば、あたかもラック&ピニオンの噛合関係が両部材間で構築される。
【0016】
さらに移動軸は作用棒と、また作用棒は力棒と、そして力棒は把手と連結してある。よって、把手をスライドすることにより、把手−力棒−作用棒−移動軸−ラック&ピニオン−回動軸の順で力が伝達され、最終的に回動軸を有する回動板が把手の操作で回転する。なお移動軸は、把手のスライドに合わせて前記軸線上を移動するようになっているので、移動軸が軸線から脱線することに起因して回動軸のピニオン部と移動軸の歯溝との噛合が解かれてしまうことはない。
【0017】
しかして、手摺りが起立状態および垂下状態になる位置では回動板が手摺りの側面相当部に対して横臥状態になるように、また手摺りが水平状態になる位置では回動板が手摺りの側面相当部に対して下垂方向に植立状態になるように前記各構成部材の寸法,配置,設定具合等の調整を行う。
【0018】
このような手摺りは、ベッドの側縁ばかりでなく短縁に備えることもできる。本発明は以上の構成を採用するから、患者が寝ているときは手摺りを起立させてベッドから患者が落ちないようにしたり、患者がベッドから出入りし易いように手摺りを垂下したりすることができるのは勿論、患者がベッドから出入りする場合には、把手のスライド操作によって移動軸と軸受との嵌合を解きかつ手摺りを水平状態にまで回動すれば、手摺りを患者が一旦休む場、換言すれば踏み段として機能させられる。
【0019】
よって、患者は一旦手摺りに腰掛けることができるので、患者に掛かる負担を軽減できる。
【0020】
また手摺りを水平にすれば、手摺りを椅子や荷物置場としても利用できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
【0022】
各図において符号1は介護用ベッドを示唆する。
【0023】
介護用ベッド1は四方が周縁板、すなわち長側板3L,3R,短側板3H,3Fによって囲繞され、上面5には図示しないマットレスが置かれるようになっている。上面5は介護用に図2に示すように屈曲可能であり、上面5に載置されるマットレスも上面5に合わせて屈曲可能に形成される。上面5はベッド1の主用な部分であるからこれをベッド1の主面と称す場合がある。
【0024】
そして、本発明に係るベッド用手摺り(以下単に「手摺り」)を符号9で示し、この手摺り9は、前記周縁板3L,3R,3Hおよび3Fに取り付けられる。
【0025】
手摺り9の取付けは、周縁板3L,3R,3Hおよび3Fの長手方向に沿ってなされる。
【0026】
手摺り9は台形状をした中空の板状体であり、その内部は本実施形態の手摺り9特有の機構が包蔵されている。当該機構については順を追って説明する。
【0027】
図3〜図10に示すように、手摺り9の各周縁板3L,3R,3H,3Fへの取付けは一対の蝶番11,11で行う。
【0028】
すなわち、蝶番11の揺動片11a,11bのうちの一方11aを各周縁板3L,3R,3H,3Fの長手方向上縁における適宜の箇所に取り付けて同一軸線上に蝶番11,11を位置させる。そして他方の揺動片11bを手摺り9の下縁に螺着する。前記同一軸線を蝶番11,11の並び線と称し、符号10で示す(図3〜図8,図10参照)。
【0029】
この実施形態では、周縁板3L,3R,3H,3Fのうち長側板3Lおよび3Rには手摺り9が二個配列され,短側板3Hおよび3Fには手摺り9が一個配列されたものを示す。
【0030】
蝶番11,11を介して手摺り9を取着すると、蝶番11,11、換言すれば蝶番11,11の並び線10は、蝶番11,11が二つ一組で形成される、手摺回動軸として機能する。すなわち手摺り9は、並び線10を回動中心にした軌道12に沿って回動する(図10参照)。
【0031】
また手摺り9は、手摺り9の軌道12内所定位置に手摺り9を保持する保持具13を備えている(図13、図14,図18参照)。軌道内所定位置とは、手摺り9が起立および垂下した位置とベッド1の主面である上面5に対して水平な位置をいう。手摺り9が起立,垂下および水平な位置にある状態をそれぞれ図1,図5,図10の矢印(1),(2)および(3)で示す。
【0032】
保持具13は、手摺り9をベッド上面5に対し起立させた状態で保持する起立位置保持手段15と、手摺り9をベッド上面5に対し水平にさせた状態で保持する水平位置保持手段17を有する。なお手摺りが水平状態にあるとは、厳密に水平というわけではなく、水平面に対して幾分傾斜している状態をも含む。
【0033】
起立位置保持手段15は、並び線10に非同一で平行な仮想の軸線19上を移動する一対の移動軸21,21と、周縁板3L,3R,3H,3Fに備えられ前記移動軸21および21にそれぞれ嵌合する軸受23,23とを構成要素に含む。
【0034】
移動軸21と軸受23との嵌合は、手摺り9が起立している状態の上縁に設けられた把手(以下単に「把手」)25のスライド操作によって患者や看護婦等が行う。
【0035】
把手25は、前記上縁にスライド可能に取着され把手25の操作によって手摺り9の起立状態および水平状態を保持しまたは解除するための操作部分である。図11〜図18に示すように、把手25は、その動きに合わせて振り子状に回動する力棒28を有し、力棒28の回動に応じて前記移動軸21,21が作動する。
【0036】
また、手摺り9は力棒28を回動支持する支点軸32を内部に有する。支点軸32は、手摺り9の内部で主面9a(詳しくは手摺り9の起立時における側面相当部)に植立している。そして、力棒28のうち支点軸32を中心にしたその両側に力棒28に対して回動自在な作用棒34,36を有する。そしてこの作用棒34,36に前記移動軸21,21が回動自在に取着されている。
【0037】
次に水平位置保持手段17について説明する。
【0038】
水平位置保持手段17は、手摺り9の主面9aの外部に前記移動軸21,21の移動に応じて回動変化し、主面9aに対して植立状態(図13〜図16参照)および横臥状態(図3〜図7,図11,図17,図18参照)になるほぼ矩形状の回動板38,38を備えてなる。そして手摺り9がベッド1の主面5に対して水平にあるときにこの回動板38,38を手摺り9の主面9aに下垂状態で植立するようにし、かつ回動板38,38がベッド1の周縁板3L,3R,3H,3Fにそれらの各一縁38a,38aで当接し、もって手摺り9を水平状態に保持する(図10,図12,図15参照)。
【0039】
回動板38,38が回動するように、回動板38,38は回動軸40を有する。回動軸40は、手摺り9内部に備えられ、手摺り9が起立または垂下した時に手摺り9の主面9aに対して鉛直方向に延在する棒材である。そして、この回動軸40を回動中心にして回動板38は回動する(図13参照)。また回動軸40は、少なくともその一部にピニオン部42を有する(図11〜図18参照)。
【0040】
そして、前記した移動軸21,21にはこのピニオン部42と噛合する複数の歯溝50が形成されてラックのごとき形態を呈する(図11,図13,図15,図16参照)。
【0041】
次に実施形態の作用効果を述べる。
【0042】
本実施形態にあっては、ベッド1に装着された手摺り9が、ベッド1の周縁板3L,3R,3Hおよび3Fを恰も回動中心として回動できるように蝶番11,11で取り付けられ、回動した手摺り9を所定位置で保持できるように保持具13を備え、保持具13により手摺り9はベッド上面5に対して少なくとも起立状態および水平状態を積極的に維持固定する。
【0043】
また、手摺り9が垂下した状態でも手摺り9の当該状態を固定できるように、手摺り9が垂下した時に移動軸21と嵌合する軸受(図示せず)をベッド1の周縁板3L,3R,3Hおよび3Fの外表面に設けてもよい。
【0044】
さらに、移動軸21に係る軸線19と蝶番11,11に係る並び線10とが平行であり、移動軸21は軸受23によってベッド1に固定できるので軸線19と並び線10の位置関係が相俟って手摺り9は起立状態となる。また少なくとも起立状態で軸受23に移動軸21が嵌合するので、手摺り9は起立状態でその回動が阻止され安定する。よって、安全面でも優れたものといえる。
【0045】
さらに、手摺り9には前記した保持手段15や17による手摺り9の保持状態の維持および解除を操作するスライド式の把手25および把手25の動きに合わせて振り子状に回動する力棒28の回動に応じて移動軸21が作動する。
【0046】
そして力棒28は支点軸32に回動支持され、力棒28には支点軸32を中心としたその両側には回動自在な作用棒34,36を有し、作用棒34,36に移動軸21が回動自在に取着されている。また移動軸21は把手25のスライド操作に応じて軸線19上を手摺り9に対して移動し出没する。
【0047】
また手摺り9を水平状態で保持するために手摺り9の主面9aには、移動軸21の移動に応じて回動変化しかつ主面9aに対して植立状態になる回動板38が適用され、手摺り9がベッド1の主面5に対して水平にあるときにこの回動板38を手摺り9の主面9aに下垂状態で植立するよう把手25をスライドすると回動板38がその一縁38aでベッド1の周縁板3L,3R,3H,3Fに当接する。よって、このような状況下では手摺り9が蝶番11,11を中心にその自重で下方向に回転しようにも、その動きは、周縁板3L,3R,3H,3Fに抑止され、手摺り9は水平状態を維持する。
【0048】
また回動板38の回動軸40にピニオン部42を有し、ピニオン部42が移動軸21に形成された複数の歯溝50とラック&ピニオン状に噛合し、さらには移動軸21は作用棒34と、また作用棒34は力棒28と、そして力棒28は把手25と連結しているので、把手25のスライド操作により、把手25−力棒28−作用棒34−移動軸21−ピニオン部42と歯溝50とからなるラック&ピニオン機構−回動軸40の順で力が伝達され、最終的に回動軸40を有する回動板38が把手25の操作で回転する(図11〜図18参照)。
【0049】
さらに手摺り9が起立状態または垂下状態になる位置では回動板38が手摺り9の主面9aに対して横臥状態になるように、また手摺り9が水平状態になる位置では回動板38が手摺り9の主面9aに対して下垂方向に植立状態になるよう前記各構成部材の設定および調整をしてあるので、患者が寝ているときは手摺り9を起立させてベッド1から患者が落ちないようにでき、また患者がベッド1から出入りし易いように手摺り9を垂下することができるのは勿論、手摺り9を水平にすれば、患者がベッド1に対して出入りする場合に手摺り9が手摺り上で一旦休むことができる踏み段状物として機能するようになるので、患者の負担を減らすこともできる。すなわち、急にベッドから床に立ち上げがるわけではなく、水平状態にある手摺り9によってワンクッションおかれたようになるので、この点でも患者にとって負担が軽減されかつ安全面に優れたものといえる。さらには手摺り9を水平にすれば、手摺り9を椅子や荷物置場としても利用できる。
【0050】
なお、手摺り9を水平状態に保持する機構としては、図19〜図21および図22〜図24に示すようなものも考えられる。
【0051】
すなわち、ベッド1の周縁板3L,3R,3H,3Fに対して水平に出没しかつ進出時は手摺り9の軌道内にまで至る棒材56または板材58の適用もできる。
【0052】
棒材56の場合、棒材56はその一端固定他端自由で固定側がベッド1の周縁板に回動自在に取着された片持ち梁状を呈する。また棒材56を周縁板3L,3R,3Hおよび3Fに収納できるようにしてある。
【0053】
また板材58の場合、板材58はその表面に複数の歯溝(図示せず)を有するラック状板材であって、この板材58はその複数の歯溝に駆動モータ62で回転するピニオンギヤ64が噛み合わされている。
【0054】
尚、本発明は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、この実施形態では、手摺り9を中空の板状体として例示したが、既述した本発明に係る構成要素を有していれば、手摺りの形態は制限されない。例えば手摺りの骨組みになる部位を設けるとともに当該部位に金網や格子状に板や棒材を取着して手摺り内部が見えるようにすることも考えられる。
【0055】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、患者が寝ているときはこれを起立させてベッドから患者が落ちないようにしたり、患者がベッドから出入りする場合には手摺りを垂下して手摺りが邪魔にならないようにしたりできるのは勿論であるが、患者にとってベッドからの立ち上がり時の負担を減らすことができる。
【0056】
また、手摺りを倒してベッドと水平状態にすることで、手摺りを椅子や荷物置場として利用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態に係るベッド用手摺りを採用した手摺付きベッドの斜視図である。
【図2】本発明実施の形態に係るベッド用手摺りを採用した手摺付きベッドの平面図である。
【図3】図2の矢印III方向から見た正面図である。
【図4】図2の矢印IV方向から見た背面図である。
【図5】図2の矢印V方向から見た正面図である。
【図6】図2の領域Aを矢印VI方向から見た要部拡大図である。
【図7】図6の矢印VII方向から見た要部拡大図である。
【図8】図6の拡大側面図である。
【図9】図2の領域Bの要部拡大図である。
【図10】図9の矢印X方向から見た図である。
【図11】図1の矢印XI方向から見た透視図であって手摺りが起立状態でロックされた状態を示す図である。
【図12】図11の矢印XII方向から見た図である。
【図13】図11の状態においてロックが解除された状態を示す図である。
【図14】図13の矢印XIV方向から見た図である。
【図15】図13および図14の状態から手摺りが水平状態になるよう倒した状態を示す平面図である。
【図16】図15の矢印XVI方向から見た図である。
【図17】図15および図16の状態から手摺りが垂下状態になるよう倒した状態を示す平面図である。
【図18】図17の矢印XVIII方向から見た要部拡大図である。
【図19】本発明実施の形態に係るベッド用手摺りの変形例を示し、手摺りが起立した状態を示す斜視図である。
【図20】図19の状態から手摺りを水平に倒した状態を示す斜視図である。
【図21】図20の状態から手摺りが垂下した状態になるまで倒した状態を示す斜視図である。
【図22】本発明実施の形態に係るベッド用手摺りの別の変形例を示し、手摺りが起立した状態を示す斜視図である。
【図23】図22の状態から手摺りを水平に倒した状態を示す斜視図である。
【図24】図23の状態から手摺りが垂下した状態になるまで倒した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 介護用ベッド
3H,3F 短側板
3L,3R 長側板
3H,3L,3R,3H 周縁板(手摺りが取り付けられる縁)
5 ベッド上面(ベッド主面)
9 手摺り
9a 主面(手摺り起立時における側面相当部)
10 並び線(手摺回動軸)
11 蝶番
11a 揺動片
11b 揺動片
12 軌道
13 保持具
15 起立位置保持手段
17 水平位置保持手段
19 軸線(非同一な軸線)
21 移動軸
23 軸受
25 スライド式把手
28 力棒
32 支点軸
34 作用棒
38 回動板
38a 一縁
40 回動軸
42 ピニオン部
50 歯溝
56 棒材
58 板材
62 駆動モータ
64 ピニオンギヤ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a handrail for a bed and a bed with a handrail.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a nursing bed has a handrail, which is used to help a patient wake up.
[0003]
The handrail so far has been a parallel crank type attached to the bed main surface side edge so as to be foldable.
[0004]
Parallel crank-type handrails, as is well known, connect two pairs of opposite pipes with pin joints to form a parallelogram, so that when the patient is sleeping, this will stand up so that the patient will not fall off the bed On the other hand, the patient can be folded so as to easily enter and exit the bed.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, when the patient is getting up and getting up from the bed, the legs of the bed are high and a mattress is laid on the upper surface of the bed, so there is a gap between the floor, so it is especially difficult for patients with low height to put their feet on the floor. It is often a burden.
[0006]
Also, in a hospital room that accommodates multiple patients, the space allocated to each patient is limited, and when there are multiple visitors, there is often no space for everyone to sit around the nursing bed. Absent.
[0007]
In addition, there may be no baggage for visitors.
[0008]
In addition, long-term hospitalization increases the amount of luggage and makes it difficult to place it.
[0009]
The present invention has been made in view of such circumstances, and the problem to be solved is that when the patient is sleeping, the patient stands up so as not to fall off the bed, or the patient goes in and out of the bed. In some cases, the handrails should be brought out of the way, and the patient can get up from the bed or reduce the burden on the patient when entering the bed. Therefore, it is intended to provide a technology that can use the handrail as a chair or luggage storage.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
Therefore, the present invention employs the following means.
[0011]
That is, according to the present invention, the edge of the bed is the center of rotation of the handrail, and the handrail is attached so that it can freely rotate. And the holding tool for hold | maintaining the handrail which rotated in the predetermined position is provided. In other words, a moving shaft is provided that moves parallel to the pivot axis of the handrail and moves outwardly with respect to the handrail on a non-identical axis. If the moving shaft can be fixed to the bed in a state where the moving shaft is outside the handrail, the moving shaft is on the same axis as the handrail rotating shaft. When the positional relationship with the moving shaft is combined, the state can be maintained when the handrail is erected or suspended. In order to fix the moving shaft, it is preferable to provide a bearing fitted to the moving shaft on the side edge of the bed.
[0012]
Further, the handrail is provided with a slide-type handle that operates to maintain and release the state of holding the handrail by each holding means, and a force bar that rotates in a pendulum shape according to the movement of the handle. The moving shaft is actuated according to the rotation.
[0013]
The handrail is shaped like a plate, and the side corresponding to the side of the handrail when the handrail is raised is provided with a fulcrum shaft that supports the power bar for rotation. An action bar that is rotatable with respect to the force bar is provided, and the moving shaft is rotatably attached to the action bar.
[0014]
In order to hold the handrail in a horizontal state, the side corresponding portion at the time of standing of the handrail is rotated according to the movement of the moving shaft, and is set in a planted state and a recumbent state with respect to the side corresponding portion. Apply a rotating plate. Then, when the handrail is horizontal to the main surface of the bed, the rotating plate is planted in a hanging state on the side surface corresponding to the handrail, and the rotating plate is brought into contact with the side plate of the bed. Set to. In this way, even if the handrail is rotated downward by its own weight around the handrail rotation axis, the movement can be suppressed at the side edge of the bed, so that the handrail maintains a horizontal state. Note that the handrail is in a horizontal state is not strictly horizontal, but includes a state where the handrail is somewhat inclined with respect to the horizontal plane. For example, if the inclination angle is slightly above the horizontal, even if the patient sits on the handrail in the horizontal state, it is difficult to slip off from there.
[0015]
In addition, when the handrail is raised or suspended on the rotating plate, the rotating plate has a rotating shaft extending in a vertical direction with respect to the side surface equivalent portion, and the rotating plate is rotated around the rotating shaft. Move. A pinion portion is formed on the rotation shaft for rotation of the rotation shaft. In addition, a tooth groove that meshes with the pinion portion in a rack shape is provided on the moving shaft. Then, if the tooth groove of the moving shaft is engaged with the pinion portion of the rotating shaft of the rotating plate, the meshing relationship of the rack and pinion is established between both members.
[0016]
Further, the moving shaft is connected to the action bar, the action bar is connected to the power bar, and the power bar is connected to the handle. Therefore, by sliding the handle, the force is transmitted in the order of the handle-power bar-acting bar-moving shaft-rack & pinion-rotating shaft, and finally the rotating plate having the rotating shaft operates the handle. Rotate with. Since the moving shaft moves on the axis in accordance with the slide of the handle, the moving shaft deviates from the axis, resulting in the pinion portion of the rotating shaft and the tooth groove of the moving shaft. The meshing is never broken.
[0017]
Therefore, when the handrail is in the standing state and the hanging state, the rotating plate is in a lying state with respect to the side portion corresponding to the handrail, and when the handrail is in the horizontal state, the rotating plate is The dimensions, arrangement, setting conditions, etc. of the constituent members are adjusted so that the planted state is formed in the hanging direction with respect to the side portion corresponding to the sliding.
[0018]
Such a handrail can be provided not only on the side edge of the bed but also on the short edge. Since the present invention adopts the above configuration, when the patient is sleeping, the handrail is raised so that the patient does not fall from the bed, or the handrail is suspended so that the patient can easily enter and exit the bed. Of course, when the patient goes in and out of the bed, the patient can remove the handrail by releasing the fitting of the moving shaft and the bearing by sliding the handle and rotating the handrail to the horizontal state. It can be used as a place to rest, in other words, a step.
[0019]
Therefore, since the patient can once sit down on the handrail, the burden on the patient can be reduced.
[0020]
If the handrail is leveled, it can also be used as a chair or luggage storage.
[0021]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0022]
In each figure,
[0023]
The
[0024]
A handrail for a bed according to the present invention (hereinafter simply referred to as “handrail”) is denoted by
[0025]
The
[0026]
The
[0027]
As shown in FIGS. 3 to 10, the
[0028]
That is, one of the swinging
[0029]
In this embodiment, two
[0030]
When attaching the
[0031]
The
[0032]
The holding
[0033]
The standing position holding means 15 is provided on a pair of moving
[0034]
The moving
[0035]
The
[0036]
Further, the
[0037]
Next, the horizontal position holding means 17 will be described.
[0038]
The horizontal position holding means 17 is rotated outside the
[0039]
The
[0040]
The moving
[0041]
Next, the function and effect of the embodiment will be described.
[0042]
In the present embodiment, the
[0043]
In addition, a bearing (not shown) that fits the moving
[0044]
Furthermore, since the
[0045]
Further, the
[0046]
The
[0047]
Further, in order to hold the
[0048]
In addition, the
[0049]
Further, when the
[0050]
In addition, as a mechanism which hold | maintains the
[0051]
That is, it is possible to apply the
[0052]
In the case of the
[0053]
In the case of the
[0054]
Note that the present invention is not limited to the illustrated examples described above, and various modifications can be made without departing from the scope of the present invention. For example, in this embodiment, the
[0055]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, when the patient is sleeping, the patient stands up so that the patient does not fall from the bed, or when the patient goes in and out of the bed, the handrail is suspended and the hand is dropped. Of course, it is possible to prevent the sliding from getting in the way, but it is possible to reduce the burden on the patient when standing up from the bed.
[0056]
In addition, the handrail can be used as a chair or a luggage storage area by tilting the handrail to be in a horizontal state with the bed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a bed with a handrail that employs a handrail for a bed according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a plan view of a bed with a handrail that employs a handrail for a bed according to an embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a front view seen from the direction of arrow III in FIG. 2;
4 is a rear view as seen from the direction of arrow IV in FIG. 2. FIG.
FIG. 5 is a front view seen from the direction of arrow V in FIG. 2;
6 is an enlarged view of a main part when region A of FIG. 2 is viewed from the direction of arrow VI.
7 is an enlarged view of a main part viewed from the direction of arrow VII in FIG.
FIG. 8 is an enlarged side view of FIG. 6;
9 is an enlarged view of a main part of a region B in FIG.
10 is a view as seen from the direction of arrow X in FIG. 9;
11 is a perspective view seen from the direction of arrow XI in FIG. 1 and shows a state in which the handrail is locked in an upright state.
12 is a view seen from the direction of arrow XII in FIG.
13 is a diagram showing a state in which the lock is released in the state of FIG.
14 is a view as seen from the direction of arrow XIV in FIG. 13;
15 is a plan view showing a state in which the handrail is tilted so as to be in a horizontal state from the states of FIGS. 13 and 14. FIG.
16 is a view seen from the direction of arrow XVI in FIG.
17 is a plan view showing a state in which the handrail is tilted so as to be in a suspended state from the states of FIGS. 15 and 16. FIG.
18 is an enlarged view of a main part when viewed from the direction of arrow XVIII in FIG.
FIG. 19 is a perspective view showing a modified example of the handrail for the bed according to the embodiment of the present invention and showing a state in which the handrail is erected.
20 is a perspective view showing a state in which the handrail is tilted horizontally from the state of FIG.
21 is a perspective view showing a state in which the handrail is tilted from the state of FIG. 20 until it is in a suspended state.
FIG. 22 is a perspective view showing another modified example of the handrail for the bed according to the embodiment of the present invention and showing a state in which the handrail is raised.
23 is a perspective view showing a state in which the handrail is tilted horizontally from the state of FIG.
24 is a perspective view showing a state in which the handrail is tilted from the state shown in FIG. 23 until it is in a suspended state.
[Explanation of symbols]
1 Beds for
5 Bed top surface (bed main surface)
9
10 Line (Handrail rotation axis)
11
21 moving
Claims (6)
少なくともベッド側縁の長手方向に取着される手摺回動軸と、
この手摺回動軸を中心に回動する手摺りを所定位置に保持する保持具とを備え、
前記保持具は、
前記手摺りを、前記ベッドの主面に対し少なくとも起立した状態で保持する起立位置保持手段と、
前記ベッドの主面に対し水平状態で保持する水平位置保持手段とを有し、
前記起立位置保持手段は、
前記手摺回動軸に平行な軸線上を移動する移動軸と、
前記ベッドの周縁のうち前記手摺りが取り付けられる縁に備えられ、前記移動軸を手摺りに対して外方に移動した時に前記移動軸に嵌合する軸受とを有するベッド用手摺り。A handrail provided in the bed,
A handrail rotation shaft attached at least in the longitudinal direction of the bed side edge;
A holding tool for holding the handrail rotating around the handrail rotation axis at a predetermined position;
The holder is
An upright position holding means for holding the handrail in an upright state with respect to the main surface of the bed;
Horizontal position holding means for holding in a horizontal state with respect to the main surface of the bed,
The standing position holding means is
A movement axis that moves on an axis parallel to the handrail rotation axis;
A handrail for a bed having a bearing which is provided on an edge of the peripheral edge of the bed to which the handrail is attached and which fits the moving shaft when the moving shaft is moved outward with respect to the handrail.
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