JP4095735B2 - Oxygen sensor - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関やボイラー等の各種燃焼機器において、排気中の酸素濃度を測定するのに用いられる酸素センサに関し、詳しくは、酸素センサを構成するセンサ素子もしくはヒータ素子とリード線との接続端子を改良した酸素センサに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ジルコニア等からなる固体電解質を、一端が閉塞し、他端が開口した有底筒状に形成し、更に、その内外表面に多孔質電極を形成することにより作製されたセンサ素子を用いて、各種燃焼機器の排気中の酸素濃度を検出する酸素センサが知られている。
【0003】
この種の酸素センサには、センサ素子から検出信号を取り出すために、通常、センサ素子の中空部に内嵌されて、センサ素子の内側表面に形成された多孔質電極に接続される第1の接続端子と、センサ素子の周囲に外嵌されて、センサ素子の外側表面に形成された多孔質電極に接続される第2の接続端子との2種類のセンサ素子用接続端子が備えられ、これら各接続端子のセンサ素子への嵌合部とは反対側端部を、夫々、検出信号取出用のリード線に圧着することにより、リード線を介してセンサ素子からの検出信号を外部に取り出すようにされている。
【0004】
また、このように嵌合によりセンサ素子の各電極に接続されるセンサ素子用接続端子には、通常、硬くて弦性(ばね力)を有し、しかも、加熱により更に硬化(高温時効硬化)する、インコネル750,インコネル718等の時効硬化材料が用いられる。尚、インコネルとは、Ni−Cr−Fe合金の総称であり、数値に応じて各金属成分の配合比率が異なる。
【0005】
つまり、酸素センサは、振動が激しく、しかも温度変化が大きい内燃機関等の排気管に取り付けられることから、センサ素子用接続端子は、振動や温度変化によってセンサ素子との接続不良が生じることのないようにする必要がある。そこで、従来では、こうした厳しい条件下でもセンサ素子にしっかりと嵌合し、且つ、その嵌合状態を保持し得る、インコネル等の時効硬化材を用いて、センサ素子用接続端子を作製しているのである。
【0006】
一方、センサ素子はある温度以上(300℃〜400℃程度)でないと酸素濃度を正常動作しないことから、使用時に、センサ素子を速やかに活性化させるために、ヒータ素子を備えた酸素センサも知られている。そして、ヒータ素子を備えた酸素センサには、ヒータ素子への給電のために、ヒータ素子の電極と給電用のリード線とを接続するヒータ素子用接続端子が備えられる。
【0007】
また、このヒータ素子用接続端子は、通常、その一端を、ヒータ素子の電極にろう付けし、他端をリード線に圧着することにより、ヒータ素子とリード線とを接続するようにされている。そして、このようにろう付けによりヒータ素子に接続されるヒータ素子用接続端子には、ろう付け部分が振動や熱膨張等によって外れることのないようにするために、ヒータ素子の電極部分と熱膨張率が略同じVNiP等の比較的柔らかい材料が使用される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のように嵌合と圧着とにより素子とリード線とを相互に接続するセンサ素子用接続端子においては、素子への嵌合部を硬くすればするほど、素子の電極との接続状態を保持でき、好ましいのであるが、圧着部については、硬くし過ぎると、圧着時の変形の内の弾性変形分が大きくなり、圧着部がゆるんでしまい、圧着部からリード線が抜け易くなるという問題がある。このため、従来のセンサ素子用接続端子は、その製造時に、リード線への接続不良が生じない範囲内で硬化させるしかなく、センサ素子用接続端子の嵌合部を、嵌合に適した硬さにすることは困難であった。従って、従来の酸素センサでは、使用中の温度上昇によって接続端子が高温時効硬化するまでの間に、激しい振動があると、センサ素子用接続端子のセンサ素子への嵌合部がゆるんでしまい、接続不良が発生することがあった。
【0009】
また、ろう付けと圧着とにより素子とリード線とを相互に接続するヒータ素子用接続端子においては、ろう付け部を、ろう付けに適した比較的柔らかい材料にて形成すると、使用中、仮にリード線が引っ張られた際、リード線が断線してしまったり、圧着部から抜けてしまったりする可能性が生じる問題がある。
【0010】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、センサ素子やヒータ素子を接続端子を介してリード線に接続するようにした酸素センサにおいて、使用時の振動・温度変化等に影響されることなく、素子とリード線との接続状態を保持できるようにすることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
かかる目的を達成するためになされた請求項1記載の発明は、酸素濃度を検出するセンサ素子と、一端が前記センサ素子の電極部分に嵌合され、他端が検出信号出力用のリード線に圧着されることにより、該リード線と前記センサ素子とを接続する導電性のセンサ素子用接続端子とを備え、燃焼機器の排気管に取り付けられて、排気中の酸素濃度を検出する酸素センサであって、前記センサ素子用接続端子の前記センサ素子側の嵌合部と前記リード線側の圧着部とを、嵌合部の硬度が圧着部の硬度よりも大きくなるよう、硬度の異なる導電材料にて形成してなることを特徴とする。
【0012】
このように、請求項1記載の酸素センサにおいては、センサ素子から検出信号を取り出すために、センサ素子の電極部分とリード線とを嵌合及び圧着により相互に接続する導電性のセンサ素子用接続端子が備えられている。そして、このセンサ素子用接続端子のセンサ素子への嵌合部と、リード線への圧着部とは、嵌合部の硬度が圧着部の硬度よりも大きくなるよう、硬度の異なる導電材料にて形成される。
【0013】
このため、本発明(請求項1)によれば、センサ素子用接続端子のセンサ素子への嵌合部を、振動により外れることのない嵌合に適したバネ力を持たせ、センサ素子用接続端子のリード線への圧着部を、リード線への圧着に適した硬度にすることができる。つまり、本発明によれば、センサ素子用接続端子の嵌合部と圧着部とを、夫々、センサ素子及びリード線を接続するのに最適な特性にすることができる。
【0014】
従って、本発明の酸素センサによれば、使用中に酸素センサに加わる振動によってセンサ素子用接続端子の嵌合部がセンサ素子の電極部分から外れてしまうとか、或いは、センサ素子用接続端子の圧着部をリード線に圧着した際、圧着後の接続端子の塑性変形によって、リード線が圧着部から抜けてしまう、というようなことはなく、センサ素子の電極部分とリード線とを常に確実に接続しておくことが可能になる。よって、本発明によれば、センサ素子とリード線との接続不良によって、酸素濃度を検出できなくなるようなことはなく、酸素センサの信頼性を向上することが可能になる。
【0015】
次に、請求項2記載の発明は、酸素濃度を検出するセンサ素子と、一端が前記センサ素子の電極部分に嵌合され、他端が検出信号出力用のリード線に圧着されることにより、該リード線と前記センサ素子とを接続する導電性のセンサ素子用接続端子と、前記センサ素子を加熱し、活性化させるヒータ素子と、一端が前記ヒータ素子の電極部分に嵌合され、他端がヒータ素子通電用のリード線に圧着されることにより、該リード線と前記ヒータ素子とを接続する導電性のヒータ素子用接続端子とを備え、燃焼機器の排気管に取り付けられて、排気中の酸素濃度を検出する酸素センサであって、前記各接続端子の前記センサ素子又はヒータ素子側の嵌合部と、前記リード線側の圧着部とを、嵌合部の硬度が圧着部の硬度よりも大きくなるよう、硬度の異なる導電材料にて形成してなることを特徴とする。
【0016】
すなわち、請求項2記載の酸素センサは、請求項1記載の酸素センサの構成に加えて、センサ素子を過熱し活性化させるヒータ素子を備える。そして、ヒータ素子とリード線とを、ヒータ素子の電極部分への嵌合部とリード線への圧着部とを有するヒータ素子用接続端子を用いて接続するようにし、更に、このヒータ素子用接続端子を、請求項1記載のセンサ素子用の接続端子と同様、嵌合部の硬度が圧着部の硬度よりも大きくなるよう、硬度の異なる導電材料にて形成している。
【0017】
このため、本発明(請求項2)の酸素センサによれば、センサ素子用接続端子だけでなく、ヒータ素子用接続端子についても、その嵌合部と圧着部とを、夫々、素子とリード線とを接続するのに最適な特性にすることができる。よって、本発明によれば、センサ素子とリード線との接続不良によって酸素濃度を検出できなくなるのを防止できるだけでなく、ヒータ素子とリード線との接続不良によって、センサ素子を加熱できなくなるのも防止し、酸素センサの信頼性をより一層向上することが可能になる。
【0018】
ここで、請求項1又は請求項2記載の酸素センサにおいて、センサ素子とリード線とを接続するセンサ素子用接続端子、或いは、請求項2記載の酸素センサにおいてヒータ素子とリード線とを接続するヒータ素子用接続端子としては、嵌合部を、請求項3に記載のように、加熱により硬化(高温時効硬化)する時効硬化材にて構成するとよい。
【0019】
つまり、嵌合部を、こうした時効硬化材にて構成すれば、熱処理等によって嵌合部を、センサ素子或いはヒータ素子への嵌合に適した硬さにまで時効硬化させることができ、熱処理を行う際の温度や処理時間を管理することにより、嵌合部の硬度調整を容易に行うことができる。また、時効硬化材は、使用時の温度変化によって、更に硬化することはあっても、軟化して弦性(ばね力)が弱まることはないので、各素子用接続端子のセンサ素子或いはヒータ素子への嵌合状態をしっかりと保持し、振動等により嵌合部で素子の電極への接続不良が生じるのを防止できる。
【0020】
また請求項1又は請求項2記載の酸素センサのように、センサ素子用接続端子やヒータ素子用接続端子の嵌合部と圧着部とを異なる特性にするには、例えば、嵌合部と圧着部とを同一の時効硬化材にて一体形成し、嵌合部側のみを熱処理により時効硬化させるようにしてもよいが、この場合、圧着部が時効硬化することのないよう、嵌合部と圧着部を熱的に隔離した状態で、嵌合部を時効硬化させる必要があり、極めて困難である。また、こうした製造方法を実現できたとしても、専用の製造装置が必要になり、コストアップにつながる。
【0021】
そこで、請求項1又は請求項2記載の酸素センサにおいて、センサ素子用或いはヒータ素子用の接続端子は、嵌合部と圧着部とを別体で製造しておき、その後、嵌合部と圧着部とを接合することにより、一体化するとよい。
そして、このように別体で製造した嵌合部と圧着部とを接合して一体化するに当たっては、請求項4に記載のように、嵌合部と圧着部とを圧着によって接続するようにしてもよいし、また、請求項5に記載のように、嵌合部と圧着部とを溶着にて接続するようにしてもよい。また、このように嵌合部と圧着部とを溶着する際には、レーザ溶接又はスポット溶接にて行うようにすれば、一般的な溶接機を利用できるので、好ましい。
【0022】
尚、請求項4記載のように、嵌合部と圧着部とを圧着によって接続する場合には、嵌合部は、嵌合に適した硬さに設定されており、圧着には向かないので、圧着部側に嵌合部側の接続部分を覆う圧着用の接続部分を形成し、この接続部分を周囲から加締めることにより、嵌合部と圧着部とを圧着接続するようにするとよい。
【0023】
次に請求項6記載の発明は、酸素濃度を検出するセンサ素子と、一端が前記センサ素子の電極部分に嵌合され、他端が検出信号出力用のリード線に圧着されることにより、該リード線と前記センサ素子とを接続する導電性のセンサ素子用接続端子と、前記センサ素子を加熱し、活性化させるヒータ素子と、一端が前記ヒータ素子の電極部分にろう付けされ、他端がヒータ素子通電用のリード線に圧着されることにより、該リード線と前記ヒータ素子とを接続する導電性のヒータ素子用接続端子とを備え、燃焼機器の排気管に取り付けられて、排気中の酸素濃度を検出する酸素センサであって、前記センサ素子用接続端子の前記センサ素子側の嵌合部と前記リード線側の圧着部とを、嵌合部の硬度が圧着部の硬度よりも大きくなるよう、硬度の異なる導電材料にて形成し、前記ヒータ素子用接続端子の前記ヒータ素子側のろう付け部と前記リード線側の圧着部とを、ろう付け部の熱膨張率が圧着部の熱膨張率よりも小さく、かつ、ろう付け部の硬度が圧着部の硬度よりも小さくなるよう、熱膨張率と硬度の異なる導電材料にて形成してなることを特徴とする。
【0024】
即ち、本発明(請求項6)の酸素センサは、請求項2に記載の酸素センサと同様、請求項1記載の酸素センサの構成に加えて、センサ素子を過熱し活性化させるヒータ素子を備える。そして、ヒータ素子とリード線とを、ヒータ素子の電極部分へのろう付け部とリード線への圧着部とを有するヒータ素子用接続端子にて、ろう付けと圧着とで接続するようにし、更に、このヒータ素子用接続端子を、ろう付け部の熱膨張率が圧着部の熱膨張率よりも小さく、かつ、ろう付け部の硬度が圧着部の硬度よりも小さくなるよう、熱膨張率と硬度の異なる導電材料にて形成している。
【0025】
このため、本発明(請求項6)の酸素センサによれば、ヒータ素子用接続端子のろう付け部及び圧着部の熱膨張率と硬度とを、夫々、ヒータ素子及びリード線への接続に適した特性にすることができる。よって、本発明の酸素センサにおいても、請求項3記載の酸素センサと同様、センサ素子とリード線との接続不良によって酸素濃度を検出できなくなるのを防止できるだけでなく、ヒータ素子とリード線との接続不良によって、センサ素子を加熱できなくなるのも防止し、酸素センサの信頼性をより一層向上することが可能になる。
【0026】
つまり、ろう付けを行うには熱膨張率の小さい材料を用いるのが適当であるが、そういった材料は、大抵の場合柔らかく、ヒータ素子用接続端子を介したヒータ素子とリード線との接続に十分な引張強度が得られない可能性がある。そこで、例えばろう付けに適した材料と圧着に適した材料とを接合する等して、ろう付け部及び圧着部の特性(熱膨張率及び硬度)を適切なものに設定すれば、引張強度の向上が可能となる。
【0027】
即ち、請求項6記載の酸素センサのように、ヒータ素子用接続端子のろう付け部と圧着部とを異なる特性にするためには、これら各部を同一材料にて一体形成することは困難であることから、請求項6記載の酸素センサにおいて、ヒータ素子用接続端子を製造する際には、ろう付け部と圧着部とは別体で作製し、その後これら各部を接合することになる。
【0028】
そして、このように別体で製造したろう付け部と圧着部とを接合して一体化するに当たっては、請求項7に記載のように、ろう付け部と圧着部とを圧着によって接続するようにしてもよいし、また、請求項8に記載のように、ろう付け部と圧着部とを溶着にて接続するようにしてもよい。そして、ろう付け部と圧着部とを溶着する際には、レーザ溶接又はスポット溶接にて行うようにすれば、一般的な溶接機を利用できるので、好ましい。
【0029】
尚、請求項7に記載のようにろう付け部と圧着部とを圧着によって接続する場合には、ろう付け部は、ヒータ素子の電極部分へのろう付けに適した特性に設定されており、圧着には向かないので、圧着部側にろう付け部側の接続部分を覆う圧着用の接続部分を形成し、この接続部分を周囲から加締めることにより、ろう付け部と圧着部とを圧着接続するようにするとよい。
【0030】
また、請求項6記載の酸素センサにおいて、センサ素子用接続端子については、請求項3又は請求項4又は請求項5に記載の技術を適用し、嵌合部を、加熱により硬化する時効硬化材にて構成したり、或いは、嵌合部と圧着部とを圧着によって接続したり、或いは、嵌合部と圧着部とを溶着によって接続するとよい。
【0031】
また次に、請求項9記載の発明は、請求項1又は請求項2又は請求項6に記載の酸素センサにおいて、前記センサ素子は、一端が閉塞し他端が開口した有底筒状の固体電解質の内外表面に多孔質電極を形成することにより構成され、前記センサ素子用接続端子は、前記センサ素子の中空部に内嵌されて、前記センサ素子の内側表面に形成された多孔質電極とリード線とを接続する第1接続端子と、前記センサ素子の周囲に外嵌されて、前記センサ素子の外側表面に形成された多孔質電極とリード線とを接続する第2接続端子と、からなることを特徴とする。
【0032】
この請求項9記載の酸素センサは、従来技術の項にて説明した一般的な酸素センサに、請求項1,請求項2,又は請求項6記載の発明を適用したものであり、センサ素子として、固体電解質にて有底筒状に形成したものを備え、このセンサ素子の内外表面に各々形成された多孔質電極とリード線とを夫々接続するための2つの接続端子(第1接続端子及び第2接続端子)を備える。そして、これら各接続端子は、請求項1,請求項2,又は請求項6記載のように構成される。従って、本発明(請求項9)の酸素センサにおいては、請求項1,請求項2,又は請求項6記載のものと同様の効果を得ることができ、信頼性の高い酸素センサとなり得る。
【0033】
尚、本発明(請求項1,請求項2,又は請求項6記載の酸素センサ)は、請求項9に記載のように有底筒状に形成されたセンサ素子を備えた酸素センサに限らず、例えばセラミック基板にチタニア等の遷移金属酸化物からなるセンサ素子を形成したセンサ素子を備えたもの、或いは、ジルコニア等からなる固体電解質を扁平な基板状に形成し、その表裏面に多孔質電極を形成したセンサ素子を1又は複数備えたものであっても適用できる。つまり、本発明は、センサ素子自体に嵌合することによりセンサ素子とリード線とを電気的に接続するセンサ素子用接続端子を備えた酸素センサであれば、適用でき、上記と同様の効果を得ることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施例を図面と共に説明する。
図1は、本発明が適用された実施例のヒータ付酸素センサ(以下、単に「酸素センサ」という)の全体構成を示す断面図である。
【0035】
本実施例の酸素センサにおいて、酸素濃度を検出するセンサ素子Sは、図1に示す如く、ジルコニアを主成分とする酸素イオン伝導性の固体電解質にて、一端が閉塞し他端が開口した有底筒形状に形成されたセンサ素子本体3を備える。そして、センサ素子本体3の内面側および外面側には、夫々、白金からなる耐熱性の多孔質電極である内側電極5および外側電極7が形成され、更に、センサ素子本体3の外側中央には、鍔部3aが形成されている。
【0036】
また、内側電極5及び外側電極7は、センサ素子Sの開口部近傍に内嵌及び外嵌された一対のセンサ素子用接続端子(第1接続端子及び第2接続端子)9及び10を介して、検出信号を外部に取り出すためのリード線13、14に接続されている。尚、リード線13、14は、絶縁材にて被覆保護された被覆線である。
【0037】
また、センサ素子Sの中空部には、センサ素子Sを加熱して活性化させるためのヒータ素子17が挿入されている。このヒータ素子17は、セラミックスのグリーンシートに発熱抵抗体パターンを形成し、これを円筒状に巻いて、焼結した所謂セラミックヒータであり、センサ素子Sの中空部に内嵌された接続端子9に把持されることにより、センサ素子Sの中空部に固定されている。
【0038】
また、ヒータ素子17の一端は、センサ素子Sの開口部から外側(図では上方)に突出しており、その突出した先端部分の外壁には、内部の発熱抵抗体パターンに電源を供給するための一対の給電用電極18(図1は一方の電極のみを示す)が形成されている。そして、これら一対の給電用電極18には、一対のヒータ素子用接続端子11(図1は一方の接続端子のみを示す)が夫々ろう付けされ、このヒータ素子用接続端子11を介して、外部からヒータ素子17に電源供給を行うためのリード線15、16が接続されている。尚、リード線15、16は、センサ素子用のリード線13、14と同様、絶縁材にて被覆保護された被覆線である。
【0039】
次に、センサ素子Sは、セラミック性の筒状の保持部材21、23、タルク粉末25、パッキン27等を介して、耐熱金属製の主体金具29内に、主体金具29を貫いて図の上下に延びるように、その軸中心をあわせて配置される。そして、主体金具29の下部には、センサ素子Sの先端部(筒の一端を閉塞した側)の周囲を被うように、被測定ガスを導入する孔部31aを有する保護キャップ31が装着され、主体金具29の上部には、センサ素子Sおよびセラミックヒータ17の上部の周囲を覆うように、耐熱金属製(本実施例ではステンレス製)の内筒33がOリング35を介して加締めによって取り付けられ、更に、内筒33の上部には、耐熱金属製(本実施例ではステンレス製)の外筒39が外嵌されている。
【0040】
尚、内筒33の上部と外筒39との間の空間(即ち、センサ素子S上方の空間)には、リード線13〜16が貫通する貫通孔43が形成された略円柱状のセラミックセパレータ45およびグロメットゴム47が、センサ素子S側から順に配置され、これによって、内部に水等が侵入するのを防止している。
【0041】
この様に構成された本実施例の酸素センサは、主体金具29を介して、例えば内燃機関等の排気管に取り付けられ、保護キャップ31にて保護されたセンサ素子Sの先端部が排気管内部に突出して、測定対象である排気ガスに晒される。一方、リード線13〜16の捩り芯線の隙間等を介してセンサ素子Sの内側には、大気が導入されている。その結果、センサ素子Sの内側電極5と外側電極7との間には、大気中の酸素濃度と被測定ガス中の酸素濃度との比に応じた電圧が発生し、その電圧が検出信号として外部に出力されることになる。
【0042】
次に、本発明に関わる主要部である、センサ素子Sとリード線13、14とを接続するセンサ素子用接続端子9、10、及び、ヒータ素子17とリード線15、16とを接続するヒータ素子用接続端子11の構成を説明する。
図2(a)に示すように、まず、センサ素子Sの中空部に内嵌されるセンサ素子用接続端子9は、センサ素子Sの中空部に挿入される側の先端部分に、ヒータ素子17よりも内径が小さく、ヒータ素子17を嵌入することによりヒータ素子17を把持可能な把持部9aを有する。また、この把持部9aには、センサ素子Sの中空部の内径よりも外径が大きく、センサ素子Sの中空部に嵌入することにより、センサ素子の中空部に内嵌される嵌合部9bが延設されている。一方、センサ素子Sの中空部から突出したセンサ素子用接続端子9の先端部分(把持部9aとは反対側の先端部分)には、リード線13の芯線を収納可能に形成され、周囲から加締めることによりリード線13に圧着可能な圧着部9cを有する。
【0043】
そして、把持部9a及び嵌合部9bと、圧着部9cとは、元々、別体で作製されており、センサ素子用接続端子9は、これら別体で作製したものを、例えばスポット溶接,レーザ溶接等の溶接により溶着することにより、これら各部を備えた接続端子として構成されている。
【0044】
即ち、把持部9aは、ヒータ素子17に外嵌されることにより、ヒータ素子17を把持する部分であり、嵌合部9bは、センサ素子Sの中空部に内嵌されることにより、ヒータ素子Sの中空部に固定されると同時に内側電極5と電気的に接続される部分であるため、硬く弦性(ばね力)を有する材料にて形成することが望ましい。逆に、圧着部9cは、リード線13の芯線周囲に配置されて外から加締めることにより、リード線13に圧着される部分であるため、把持部9aや嵌合部9bと同様に、硬く弦性(ばね力)を有する材料にて形成すると、圧着後に圧着部9cが広がり、リード線13が抜けてしまうことになる。そこで、本実施例では、把持部9a及び嵌合部9bと、圧着部9cとを別体で形成し、これら各部を溶着することにより、一体化しているのである。
【0045】
具体的には、インコネル750(又はインコネル718)からなる板材をプレス等にて型抜きすることにより、把持部9a、嵌合部9b、平面状の溶着部分であるプレート部9f、及び嵌合部9bとプレート部9fとを接続するリード部9hからなる第1部材と、圧着部9c、平面状の溶着部分であるプレート部9e、及び圧着部9cとプレート部9eとを接続するリード部9gからなる第2部材とを作製する。そして、第1部材については、更に、金型等を利用して、把持部9a及び嵌合部9bが夫々嵌合に適した所望の径となるようにプレス形成した後、これを、熱処理にて硬化(高温時効硬化)させる。
【0046】
尚、この熱処理は、例えば、720℃で約8時間加熱し、次に、時間当たり55℃の温度変化で2時間弱徐冷し、更に、620℃で約8時間加熱し、その後は、常温まで空冷する、といった手順で行う。そして、この手順で熱処理した第1部材は、硬度Hv450から460以上を達成できる。
【0047】
一方、第2部材については、金型等を利用して、圧着部9cがリード線13の加締めに適した所望の形状となるようにプレス形成するだけで、硬化用の熱処理は行わない。この結果、第2部材の硬度は、Hv200から400となり、第1部材よりも柔らかい材質となる。
【0048】
そして最後に、第1部材のプレート部9fと第2部材のプレート部9eとの板面を合わせて積層し、この積層部分の中央を溶接用の電極部で挟持し、高電圧を印加して発生する熱により溶融して接合して溶接部9dを形成する(スポット溶接の場合)。
【0049】
尚、第1部材のプレート部9fおよび第2部材のプレート部9eは、スポット溶接しやすいように、それぞれの横方向(図2(a)に対して)の幅を同一とし、それぞれのリード部9h及びリード部9gの横方向の幅に対して幅広に形成されている。
【0050】
一方、図2(b)に示すように、センサ素子用接続端子10は、一端に、センサ素子Sの周囲の外径よりも内径が小さく、センサ素子Sを嵌入することにより、センサ素子の周囲に外嵌される嵌合部9bを有し、他端に、リード線14の芯線を収納可能に形成され、周囲から加締めることによりリード線14に圧着可能な圧着部10bを有する。
【0051】
そして、嵌合部10aと、圧着部10bとは、元々、別体で作製されており、センサ素子用接続端子10は、これら別体で作製したものを、例えばスポット溶接、レーザ溶接等の溶接により溶着することにより、これら各部を備えた接続端子として構成されている。
【0052】
即ち、嵌合部10aは、センサ素子Sの周囲に外嵌されることにより、外側電極7と電気的に接続される部分であるため、硬く弦性(ばね力)を有する材料にて形成することが望ましい。圧着部10bは、センサ素子用接続端子9の圧着部9cと同様に塑性変形しない程度の硬さで弦性(ばね力)を有する圧着部に適した材料にて形成することが望ましい。そこで、本実施例では、嵌合部10aと、圧着部10bとを別体で形成し、これら各部を溶着することにより、一体化しているのである。
【0053】
具体的には、インコネル750(又はインコネル718)からなる板材をプレス等にて型抜きすることにより、嵌合部10a、平面状の溶着部分であるプレート部10e、及び嵌合部10aとプレート部10eとを接続するリード部10fからなる第3部材と、圧着部10b、平面状の溶着部分であるプレート部10d、及び圧着部10bとプレート部10dとを接続するリード部10gからなる第4部材とを作製する。
【0054】
第3部材は、金型等を利用して、嵌合部10aが嵌合に適した所望の径となるようにプレス形成した後、センサ素子用接続端子9の第1部材と同様の熱処理を行うことによって製造される。また、第4部材については、センサ素子用接続端子9の第2部材同様、プレス形成するだけで、硬化用の熱処理は行わない。また、第3部材と第4部材の接合方法についても既述したセンサ素子用接続端子9の第1部材と第2部材との接合方法と同様である。
【0055】
尚、第3部材のプレート部10e及び第4部材のプレート部10dは、スポット溶接しやすいように、センサ素子用接続端子9と同様、それぞれの横方向(図2(a)に対して)の幅を同一とし、それぞれのリード部10f及びリード部10gの横方向の幅に対して幅広に形成されている。
【0056】
次に、図3に示すように、ヒータ素子17とリード線15、16とを接続する一対のヒータ素子用接続端子11は、一端に、ヒータ素子17の給電用電極18にろう付けされる棒状のろう付け部11aを有し、他端(ろう付け部11aとは反対側の先端部分)に、リード線15、16の芯線を収納可能に形成され、周囲から加締めることによりリード線15、16に圧着可能な圧着部11bを有する。
【0057】
そして、ろう付け部11aと、圧着部11bとは、元々、別体で作製されており、ヒータ素子用接続端子11は、これら別体で作製したものを、例えばスポット溶接、レーザ溶接等の溶接により溶着することにより、これら各部を備えた接続端子として構成されている。
【0058】
即ち、ろう付け部11aは、ヒータ素子17の給電用電極18にろう付けされるため、ヒータ素子17を形成するセラミックスと熱膨張率の合う、熱膨張率の小さい、柔らかい材料にて形成することが望ましい。逆に、圧着部11bは、リード線15、16の芯線周囲に配置されて外から加締めることにより、リード線15、16に圧着される部分であるため、ろう付け部と同じ熱膨張率が小さい柔らかい材料にて形成すると、リード線15、16の芯線が内燃機関の排気ガス温度上昇により熱膨張した後、冷却するとリード線の芯線だけが収縮し、圧着部11bが広がったままの状態となるため、リード線15,16が抜けてしまうことになる。そこで、本実施例では、ろう付け部11aと、圧着部11bとを別体で形成し、これら各部を溶着することにより、一体化しているのである。
【0059】
具体的には、VNiPからなる板材をプレス等にて型抜きして所望の形状にプレス加工することにより、ろう付け部11a、平面状の溶着部分であるプレート部11d、及びろう付け部11aとプレート部11dとを接続するリード部11eからなる第5部材を作製する。
【0060】
またインコネル750(又はインコネル718)からなる板材をプレス等にて型抜きすることにより、圧着部11b、及び平面状の溶着部分であるプレート部11fからなる第6部材を作製する。第6部材については、センサ素子用接続端子9,10の第2、第4部材と同様、プレス形成するだけで、硬化用の熱処理は行わない。
【0061】
そして最後に、第5部材のプレート部11dと第2部材のプレート部11fとの板面を合わせて積層し、この積層部分の中央を溶接用の電極部で挟持し、高電圧を印加して発生する熱により溶融して接合して溶接部11cを形成する(スポット溶接の場合)。
【0062】
以上説明してきた如く、本実施例によれば、センサ素子用接続端子9、10は、嵌合部9b、10aと、圧着部9c、10bとを、それぞれ、硬くて強い弦性(ばね力)を有した材料と、程々に硬く圧着に適した弦性を有し、かつ硬すぎて圧着後に塑性変形しない材料とによって別体で形成し、この別体のものをスポット溶接によって接合して製造する。
【0063】
このため、使用中に酸素センサに加わる振動によってセンサ素子用接続端子9、10の嵌合部9b、10aがセンサ素子Sの電極部分5、7から外れてしまうとか、或いは、センサ素子用接続端子9、10の圧着部9c、10bをリード線13、14に圧着した際、圧着後の接続端子の塑性変形によって、リード線13、14が圧着部9c、10bから抜けてしまう、というようなことはなく、センサ素子Sの電極部分5、7とリード線13、14とを常に確実に接続しておくことが可能になる。
【0064】
また、ヒータ素子用接続端子11は、ろう付け部11aと圧着部11bとを、それぞれ、ヒータ素子と熱膨張率の合う、柔らかいろう付けに適した材料と、程々に硬く圧着に適した弦性を有し、かつ硬すぎて圧着後に塑性変形しない材料とによって別体で形成し、この別体のものをスポット溶接によって接合して製造する。
【0065】
このため、使用中に酸素センサに加わる振動と熱膨張によってヒータ素子用接続端子11のろう付け部11aがヒータ素子17の電極部分18から剥がれ落ちてしまうとか、或いは、ヒータ素子用接続端子11の圧着部11bがリード線15、16の芯線が内燃機関の排気ガス温度上昇により熱膨張した後、冷却するとリード線15、16の芯線だけが収縮し、圧着部11bが広がったままとなり抜けてしまう、というようなことはなく、ヒータ素子17の電極部分18とリード線15、16とを常に確実に接続しておくことが可能になる。
【0066】
また、本実施例では、嵌合部9b、10aは、熱処理を行う際の温度や処理時間を管理することにより、自由に嵌合部9b、10aの硬度調整を容易に行うことができる。従って、いろいろなセンサ素子の構造、形状、材質に合わせて硬度を調整し、最適な嵌合状態を得ることができる。また、使用開始から硬度を一定とするようにしたり、使用開始後内燃機関の温度の上昇下降とともに徐々に硬度が上がるようにすることもできる。
【0067】
また、他方の圧着部9c、10b、及び11bは、熱処理しないそのままのインコンネル750(又はインコネル718)にて形成されている。つまり、一旦加締めて圧着された直後には、熱処理して時効硬化させない分、硬すぎて塑性変形することがない。しかしその後は、内燃機関の排気ガス温度が上昇したり、下降したりが繰り返されると自然に熱処理が加えられ時効硬化し、一層圧着力が増加する。従って、圧着部9c、及び10bは、リード線に対し外れにくくすることができる。
【0068】
また、特にセンサ素子用接続端子9は、上記の如く嵌合部9bと一体で形成されたヒータ把持部9aを備える。この一体の把持部9aは、言うまでもなく嵌合部9bと同じ熱処理をして時効硬化させたインコネル750(又hインコネル718)を用いている。このため、使用開始直後からヒータ素子17を把持する力が強く、安定している。従って、内燃機関に発生する激しい排気温度の変化や振動にもかかわらず、ヒータ把持部9aによってヒータ素子17をセンサ素子Sの中空部にしっかりと固定することができ、ヒータ素子17がセンサ素子Sに当たってしまうなどということがない。
【0069】
以上、本発明の一実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様をとることができる。
例えば、上記ヒータ素子用接続端子11のろう付け部11aは、ヒータ素子と嵌合する嵌合部に替えることができ、このことを第二の実施例として図4に基づいて説明する。尚、図4は、嵌合部と圧着部を有するヒータ素子用接続端子50,51の説明図である。
【0070】
図4において、ヒータ素子17の周囲に軸方向にずらして給電用電極100、101が設けられている。そして、接続端子50,51は、一端に、この給電用電極100,101と嵌合する嵌合部50a,51aを有し、他端にリード線15,16と圧着する圧着部50b,51bを有する。
嵌合部50a,51aは、ヒータ素子17の周囲の外径よりも内径が小さく、この内径の小さい嵌合部50a,51aにヒータ素子17を嵌入し、それぞれ、ヒータ素子の周囲に軸方向にズラした状態で外嵌される。即ち、嵌合部50a,51aは、給電用電極100、101に覆うようにして接続されることとなる。
【0071】
他端の圧着部50b,51bは、接続端子50,51の先端部分(嵌合部50a,51aとは反対側の先端部分)に、リード線15,16の芯線を収納可能に形成され、周囲から加締めることによりリード線15,16に圧着される。
尚、この接続端子50,51の嵌合部50a,51aおよび圧着部50b,51bは、それぞれが、センサ素子用の接続端子9,10のものと同様の材料で形成し、同様の熱処理の手順によって製造される。また同様に、嵌合部50a,51aおよび圧着部50b,51bは、それぞれを別体で形成し、この別体のものをスポット溶接によって溶接部50c,51cを形成して接合し、製造する。
【0072】
このため、このヒータ素子用接続端子50,51においても、上記実施例のヒータ素子用接続端子11と同様、嵌合部50a,51aがヒータ素子17の電極部分100,101から外れてしまうとか、或いは、圧着部50b,51が圧着後の塑性変形によって、リード線15,16から抜けてしまう、といったことを防止し、ヒータ素子17の給電用電極100,101とリード線15,16とを確実に接続できる。
【0073】
また、嵌合部50a,51aは、センサ素子用接続端子9,10と同様、熱処理を行う際の温度や処理時間を管理することにより、嵌合部50a,51aの硬度調整を容易に行うことができる。また、圧着部50b、51bも、接続端子9、10同様、内燃機関の排気温度変化によって自然に熱処理が加えて時効硬化することから、使用に伴い一層圧着力が増加し、リード線15、16に対し外れにくくすることができる。
【0074】
一方、上記実施例では、接続端子9、10、50、51の嵌合部9b、10a、50a、51aは、高温での熱処理後、中温で熱処理を加えて常温まで空冷することにより製造するものとして説明したが、他の製造方法としては、単に、720℃で90分熱処理した後、徐冷して時効硬化させるようにしてもよい。このように時効硬化させても硬度としてはHv450以上にすることができ、実用上問題なく使用可能である。
【0075】
また、接続端子の9、10、11、50、51の圧着部9c、10b、11b、50b、51bには、熱処理をしないインコネル750(又はインコネル718)を用いるものとして説明したが、他には、黄銅にメッキをほどこしたものを用いても実用上問題なく使用可能である。
【0076】
また、本発明の接続端子11のろう付け部11aは、VNiPを用いるものとして説明したが、電子管用ニッケル材の中には他にも好適なものが存在する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のヒータ付酸素センサの全体構成を示す断面図である。
【図2】 センサ素子用接続端子の構成を表す説明図である。
【図3】 ヒータ素子用接続端子の構成を表す説明図である。
【図4】 ヒータ素子用接続端子の他の構成例を表す説明図である。
【符号の説明】
S…センサ素子、3…センサ素子本体、5…内側電極、7…外側電極、9,10…センサ素子用接続端子、11,50,51…ヒータ素子用接続端子、9a…把持部、9b,10a,50a,51a…嵌合部、9c,10b,11b,50b,51b…圧着部、9d,10c,11c,50c,51c…溶接部、9e,9f,10d,10e,11d,11f…プレート部、9g,9h,10f,10g,11e…リード部、13〜16…リード線、17…セラミックヒータ、18,100,101…ヒータ電極。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an oxygen sensor used for measuring the oxygen concentration in exhaust gas in various combustion devices such as an internal combustion engine and a boiler. More specifically, the present invention relates to a connection between a sensor element or heater element constituting an oxygen sensor and a lead wire. The present invention relates to an oxygen sensor with improved terminals.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a solid electrolyte made of zirconia or the like is formed into a bottomed cylindrical shape with one end closed and the other end opened, and a sensor element manufactured by forming a porous electrode on the inner and outer surfaces is used. In addition, oxygen sensors that detect the oxygen concentration in the exhaust gas of various combustion devices are known.
[0003]
In order to take out a detection signal from the sensor element, this type of oxygen sensor is usually fitted in a hollow portion of the sensor element and connected to a porous electrode formed on the inner surface of the sensor element. There are provided two types of sensor element connection terminals, a connection terminal and a second connection terminal that is fitted around the sensor element and connected to a porous electrode formed on the outer surface of the sensor element. The detection signal from the sensor element is taken out through the lead wire by crimping the end of each connection terminal opposite to the fitting portion to the sensor element to the lead wire for detecting the detection signal. Has been.
[0004]
The sensor element connection terminals connected to the electrodes of the sensor element by fitting as described above are usually hard and have stringiness (spring force), and are further cured by heating (high temperature age hardening). Age-hardening materials such as Inconel 750 and Inconel 718 are used. Inconel is a generic name for Ni—Cr—Fe alloys, and the blending ratio of each metal component varies depending on the numerical value.
[0005]
In other words, the oxygen sensor is attached to an exhaust pipe of an internal combustion engine or the like that vibrates vigorously and has a large temperature change. Therefore, the connection terminal for the sensor element does not cause poor connection with the sensor element due to vibration or temperature change. It is necessary to do so. Therefore, conventionally, a connection terminal for a sensor element is manufactured using an age-hardening material such as Inconel, which can be securely fitted to the sensor element even under such severe conditions and can maintain the fitted state. It is.
[0006]
On the other hand, since the oxygen concentration does not operate normally unless the sensor element is above a certain temperature (about 300 ° C. to 400 ° C.), an oxygen sensor equipped with a heater element is also known in order to quickly activate the sensor element during use. It has been. The oxygen sensor provided with the heater element is provided with a heater element connection terminal for connecting the electrode of the heater element and the lead wire for power supply to supply power to the heater element.
[0007]
In addition, the heater element connection terminal is usually connected to the heater element and the lead wire by brazing one end thereof to the electrode of the heater element and crimping the other end to the lead wire. . The heater element connection terminal connected to the heater element by brazing as described above is connected to the electrode part of the heater element and the thermal expansion so that the brazed part does not come off due to vibration or thermal expansion. A relatively soft material such as VNiP with approximately the same rate is used.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the sensor element connection terminal in which the element and the lead wire are connected to each other by fitting and crimping as described above, the harder the fitting portion to the element, the more the connection state with the electrode of the element However, if the crimping part is too hard, the elastic deformation of the deformation at the time of crimping becomes large, the crimping part loosens, and the lead wire is easily pulled out from the crimping part. There's a problem. For this reason, the conventional sensor element connection terminals can only be cured within the range in which poor connection to the lead wire does not occur at the time of manufacture, and the fitting portions of the sensor element connection terminals are hardened to fit. It was difficult to do so. Therefore, in the conventional oxygen sensor, if there is severe vibration before the connection terminal is subjected to high temperature age hardening due to a temperature rise during use, the fitting part of the sensor element connection terminal to the sensor element is loosened, Connection failure sometimes occurred.
[0009]
In addition, in the heater element connection terminal for connecting the element and the lead wire to each other by brazing and crimping, if the brazed portion is formed of a relatively soft material suitable for brazing, the lead is temporarily used during use. When the wire is pulled, there is a problem that the lead wire may be disconnected or may come off from the crimping portion.
[0010]
The present invention has been made in view of such problems, and in an oxygen sensor in which a sensor element or a heater element is connected to a lead wire via a connection terminal, it has an effect on vibration and temperature change during use. It is an object of the present invention to maintain the connection state between the element and the lead wire without being done.
[0011]
[Means for Solving the Problems and Effects of the Invention]
In order to achieve this object, the invention according to claim 1 is characterized in that a sensor element for detecting oxygen concentration, one end is fitted to an electrode portion of the sensor element, and the other end is a lead wire for detection signal output. An oxygen sensor that includes a conductive sensor element connection terminal that connects the lead wire and the sensor element by being crimped, and is attached to an exhaust pipe of a combustion device to detect oxygen concentration in the exhaust gas. The sensor element connection terminal of the sensor element connection terminal and the lead wire side crimping part, In order for the hardness of the fitting part to be greater than the hardness of the crimping part, It is formed of conductive materials having different hardnesses.
[0012]
Thus, in the oxygen sensor according to claim 1, in order to take out a detection signal from the sensor element, the conductive sensor element connection in which the electrode portion of the sensor element and the lead wire are connected to each other by fitting and crimping. Terminals are provided. And the fitting part to the sensor element of the connection terminal for the sensor element and the crimping part to the lead wire are: In order for the hardness of the fitting part to be greater than the hardness of the crimping part, It is formed of conductive materials having different hardness.
[0013]
Therefore, according to the present invention (Claim 1), the fitting portion of the connection terminal for the sensor element to the sensor element is provided with a spring force suitable for fitting that does not come off due to vibration, and the connection for the sensor element is performed. The crimping | compression-bonding part to the lead wire of a terminal can be made into the hardness suitable for crimping | bonding to a lead wire. That is, according to the present invention, the fitting portion and the crimping portion of the sensor element connection terminal can be made to have optimum characteristics for connecting the sensor element and the lead wire, respectively.
[0014]
Therefore, according to the oxygen sensor of the present invention, the fitting portion of the sensor element connection terminal is detached from the electrode portion of the sensor element due to vibration applied to the oxygen sensor during use, or the sensor element connection terminal is crimped. When the part is crimped to the lead wire, the lead wire does not come out of the crimped part due to plastic deformation of the connection terminal after crimping. The sensor element electrode part and the lead wire are always securely connected. It becomes possible to keep. Therefore, according to the present invention, there is no possibility that the oxygen concentration cannot be detected due to poor connection between the sensor element and the lead wire, and the reliability of the oxygen sensor can be improved.
[0015]
Next, the invention according to claim 2 is that the sensor element for detecting the oxygen concentration, one end is fitted to the electrode portion of the sensor element, and the other end is crimped to the lead wire for detection signal output, A conductive sensor element connection terminal for connecting the lead wire and the sensor element, a heater element for heating and activating the sensor element, one end is fitted to an electrode portion of the heater element, and the other end Is connected to the lead wire for energizing the heater element, and is provided with a conductive heater element connection terminal for connecting the lead wire and the heater element, and is attached to the exhaust pipe of the combustion equipment, An oxygen sensor for detecting the oxygen concentration of each of the connection terminals, the fitting part on the sensor element or heater element side, and the crimping part on the lead wire side, In order for the hardness of the fitting part to be greater than the hardness of the crimping part, It is formed of conductive materials having different hardnesses.
[0016]
That is, the oxygen sensor according to claim 2 includes a heater element that overheats and activates the sensor element in addition to the configuration of the oxygen sensor according to claim 1. The heater element and the lead wire are connected using a heater element connection terminal having a fitting portion to the electrode portion of the heater element and a crimping portion to the lead wire, and this heater element connection. The terminal is similar to the connection terminal for the sensor element according to claim 1. In order for the hardness of the fitting part to be greater than the hardness of the crimping part, It is made of conductive materials with different hardness.
[0017]
For this reason, according to the oxygen sensor of the present invention (Claim 2), not only the sensor element connection terminal but also the heater element connection terminal, the fitting portion and the crimping portion are respectively connected to the element and the lead wire. It is possible to obtain the optimum characteristics for connecting to each other. Therefore, according to the present invention, not only can the oxygen concentration not be detected due to poor connection between the sensor element and the lead wire, but also the sensor element cannot be heated due to poor connection between the heater element and the lead wire. And the reliability of the oxygen sensor can be further improved.
[0018]
Here, in the oxygen sensor according to claim 1 or 2, the sensor element connection terminal for connecting the sensor element and the lead wire, or the heater element and the lead wire in the oxygen sensor according to claim 2 are connected. As the heater element connection terminal, the fitting portion may be formed of an age-hardening material that cures by heating (high temperature age hardening) as described in
[0019]
That is, if the fitting portion is made of such an age-hardening material, the fitting portion can be age-hardened to a hardness suitable for fitting to the sensor element or the heater element by heat treatment or the like. By controlling the temperature and processing time when performing, the hardness of the fitting portion can be easily adjusted. In addition, the age-hardening material does not weaken the stringiness (spring force) even if it hardens further due to temperature changes during use, so the sensor element or heater element of each element connection terminal The fitting state of the element can be held firmly, and it is possible to prevent the connection failure of the element to the electrode at the fitting portion due to vibration or the like.
[0020]
In order to make the fitting part and the crimping part of the sensor element connection terminal and the heater element connection terminal different from each other as in the oxygen sensor according to claim 1 or 2, for example, the fitting part and the crimping part May be formed integrally with the same age-hardening material, and only the fitting portion side may be age-hardened by heat treatment, but in this case, the fitting portion and the fitting portion are not to be age-hardened. It is extremely difficult to age harden the fitting part in a state where the crimping part is thermally isolated. Even if such a manufacturing method can be realized, a dedicated manufacturing apparatus is required, leading to an increase in cost.
[0021]
Therefore, in the oxygen sensor according to claim 1 or 2, the connection terminal for the sensor element or the heater element is produced by separately manufacturing the fitting part and the crimping part, and thereafter the fitting part and the crimping part. It is good to integrate by joining a part.
And when joining and integrating the fitting part and crimping | compression-bonding part which were manufactured in this way separately, as shown in Claim 4, a fitting part and a crimping | compression-bonding part should be connected by crimping | compression-bonding. Alternatively, as described in
[0022]
In addition, when connecting a fitting part and a crimping | compression-bonding part as described in claim 4, the fitting part is set to a hardness suitable for fitting and is not suitable for crimping. A crimping connection portion that covers the connection portion on the fitting portion side is formed on the crimping portion side, and the fitting portion and the crimping portion are preferably crimped and connected by crimping the connection portion from the periphery.
[0023]
Next, the invention according to
[0024]
That is, the oxygen sensor of the present invention (Claim 6) is provided with a heater element that overheats and activates the sensor element in addition to the configuration of the oxygen sensor of Claim 1 in the same manner as the oxygen sensor of Claim 2. . Then, the heater element and the lead wire are connected by brazing and crimping at a heater element connection terminal having a brazing portion to the electrode portion of the heater element and a crimping portion to the lead wire, and , This heater element connection terminal, The thermal expansion coefficient of the brazed part is smaller than the thermal expansion coefficient of the crimping part, And, In order for the hardness of the brazed part to be smaller than the hardness of the crimped part, It is made of conductive materials having different coefficients of thermal expansion and hardness.
[0025]
Therefore, according to the oxygen sensor of the present invention (Claim 6), the thermal expansion coefficient and the hardness of the brazing portion and the crimping portion of the heater element connection terminal are suitable for connection to the heater element and the lead wire, respectively. Can have different characteristics. Therefore, in the oxygen sensor of the present invention, as in the oxygen sensor according to
[0026]
In other words, it is appropriate to use a material having a low coefficient of thermal expansion for brazing, but such a material is usually soft and sufficient for connecting the heater element and the lead wire via the heater element connection terminal. There is a possibility that a sufficient tensile strength cannot be obtained. Therefore, for example, by joining a material suitable for brazing and a material suitable for crimping, and setting the characteristics (thermal expansion coefficient and hardness) of the brazing part and the crimping part to appropriate ones, Improvement is possible.
[0027]
That is, as in the oxygen sensor according to
[0028]
Then, in joining and integrating the brazing part and the crimping part manufactured separately as described above, the brazing part and the crimping part are connected by crimping as described in
[0029]
When the brazed part and the crimping part are connected by crimping as described in
[0030]
Further, in the oxygen sensor according to
[0031]
The invention according to
[0032]
The oxygen sensor according to
[0033]
The present invention (the oxygen sensor according to claim 1, claim 2 or claim 6) is not limited to the oxygen sensor including the sensor element formed in the bottomed cylindrical shape as described in
[0034]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
FIG. 1 is a cross-sectional view showing an overall configuration of an oxygen sensor with a heater (hereinafter simply referred to as “oxygen sensor”) according to an embodiment to which the present invention is applied.
[0035]
In the oxygen sensor of the present embodiment, as shown in FIG. 1, the sensor element S for detecting the oxygen concentration is an oxygen ion conductive solid electrolyte mainly composed of zirconia and has one end closed and the other end opened. A
[0036]
The
[0037]
A
[0038]
Also, one end of the
[0039]
Next, the sensor element S passes through the
[0040]
In addition, in a space between the upper portion of the
[0041]
The oxygen sensor of this embodiment configured in this way is attached to an exhaust pipe of an internal combustion engine or the like via a
[0042]
Next, the sensor
As shown in FIG. 2A, first, the sensor
[0043]
The gripping
[0044]
That is, the
[0045]
Specifically, a plate member made of Inconel 750 (or Inconel 718) is die-cut with a press or the like, whereby a
[0046]
In this heat treatment, for example, heating is performed at 720 ° C. for about 8 hours, followed by slightly slow cooling for 2 hours at a temperature change of 55 ° C. per hour, and further heating at 620 ° C. for about 8 hours. Air-cooled to the procedure. And the 1st member heat-processed in this procedure can achieve hardness Hv450-460 or more.
[0047]
On the other hand, the second member is simply press-formed using a die or the like so that the crimping
[0048]
Finally, the plate surfaces of the first
[0049]
The
[0050]
On the other hand, as shown in FIG. 2B, the sensor
[0051]
And the
[0052]
That is, since the
[0053]
Specifically, the plate member made of Inconel 750 (or Inconel 718) is die-cut with a press or the like, so that the
[0054]
The third member is press-formed using a mold or the like so that the
[0055]
Incidentally, the
[0056]
Next, as shown in FIG. 3, the pair of heater
[0057]
And the
[0058]
That is, since the
[0059]
Specifically, a plate material made of VNiP is die-cut with a press or the like and is pressed into a desired shape, whereby a brazed
[0060]
Further, a plate member made of Inconel 750 (or Inconel 718) is die-cut with a press or the like to produce a sixth member made up of the crimped
[0061]
Finally, the plate surfaces of the
[0062]
As described above, according to the present embodiment, the sensor
[0063]
For this reason, the
[0064]
In addition, the heater
[0065]
For this reason, the
[0066]
Further, in the present embodiment, the
[0067]
The other crimping
[0068]
In particular, the sensor
[0069]
As mentioned above, although one Example of this invention was described, this invention is not limited to the said Example, It can take a various aspect.
For example, the
[0070]
In FIG. 4, feeding
The
[0071]
The crimping
The
[0072]
For this reason, also in the heater
[0073]
Further, like the sensor
[0074]
On the other hand, in the above embodiment, the
[0075]
Moreover, although it demonstrated as what uses Inconel 750 (or Inconel 718) which does not heat-process in the crimping | compression-
[0076]
Moreover, although the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing the overall configuration of an oxygen sensor with a heater according to an embodiment.
FIG. 2 is an explanatory diagram illustrating a configuration of a sensor element connection terminal.
FIG. 3 is an explanatory diagram showing a configuration of a heater element connection terminal;
FIG. 4 is an explanatory diagram illustrating another configuration example of the heater element connection terminal.
[Explanation of symbols]
S ... sensor element, 3 ... sensor element body, 5 ... inner electrode, 7 ... outer electrode, 9, 10 ... sensor element connection terminal, 11, 50, 51 ... heater element connection terminal, 9a ... gripping part, 9b, 10a, 50a, 51a ... fitting part, 9c, 10b, 11b, 50b, 51b ... crimping part, 9d, 10c, 11c, 50c, 51c ... welding part, 9e, 9f, 10d, 10e, 11d, 11f ... plate part , 9g, 9h, 10f, 10g, 11e... Lead portion, 13 to 16... Lead wire, 17... Ceramic heater, 18, 100, 101.
Claims (9)
前記接続端子の前記センサ素子側の嵌合部と前記リード線側の圧着部とを、前記嵌合部の硬度が前記圧着部の硬度よりも大きくなるよう、硬度の異なる導電材料にて形成してなることを特徴とする酸素センサ。A sensor element for detecting oxygen concentration and one end of the sensor element are fitted to the electrode part of the sensor element, and the other end is crimped to a lead wire for detecting signal output, thereby connecting the lead wire and the sensor element. An oxygen sensor that is attached to an exhaust pipe of a combustion device and detects an oxygen concentration in exhaust gas,
The fitting portion on the sensor element side of the connection terminal and the crimp portion on the lead wire side are formed of conductive materials having different hardness so that the hardness of the fitting portion is greater than the hardness of the crimp portion. An oxygen sensor characterized by comprising:
一端が前記センサ素子の電極部分に嵌合され、他端が検出信号出力用のリード線に圧着されることにより、該リード線と前記センサ素子とを接続する導電性のセンサ素子用接続端子と、
前記センサ素子を加熱し、活性化させるヒータ素子と、
一端が前記ヒータ素子の電極部分に嵌合され、他端がヒータ素子通電用のリード線に圧着されることにより、該リード線と前記ヒータ素子とを接続する導電性のヒータ素子用接続端子と、
を備え、燃焼機器の排気管に取り付けられて、排気中の酸素濃度を検出する酸素センサであって、
前記各接続端子の前記センサ素子又はヒータ素子側の嵌合部と、前記リード線側の圧着部とを、前記嵌合部の硬度が前記圧着部の硬度よりも大きくなるよう、硬度の異なる導電材料にて形成してなることを特徴とする酸素センサ。A sensor element for detecting oxygen concentration;
One end is fitted to the electrode portion of the sensor element, and the other end is crimped to a detection signal output lead wire, thereby connecting a conductive sensor element connection terminal for connecting the lead wire and the sensor element. ,
A heater element for heating and activating the sensor element;
One end is fitted to the electrode portion of the heater element, and the other end is crimped to the lead wire for energizing the heater element, thereby connecting a conductive heater element connection terminal for connecting the lead wire and the heater element. ,
An oxygen sensor that is attached to an exhaust pipe of a combustion device and detects the oxygen concentration in the exhaust,
The connecting portions of the connection elements on the sensor element or heater element side and the crimping portion on the lead wire side are electrically conductive different in hardness so that the hardness of the fitting portion is greater than the hardness of the crimping portion. An oxygen sensor formed of a material.
一端が前記センサ素子の電極部分に嵌合され、他端が検出信号出力用のリード線に圧着されることにより、該リード線と前記センサ素子とを接続する導電性のセンサ素子用接続端子と、
前記センサ素子を加熱し、活性化させるヒータ素子と、
一端が前記ヒータ素子の電極部分にろう付けされ、他端がヒータ素子通電用のリード線に圧着されることにより、該リード線と前記ヒータ素子とを接続する導電性のヒータ素子用接続端子と、
を備え、燃焼機器の排気管に取り付けられて、排気中の酸素濃度を検出する酸素センサであって、
前記センサ素子用接続端子の前記センサ素子側の嵌合部と前記リード線側の圧着部とを、前記嵌合部の硬度が前記圧着部の硬度よりも大きくなるよう、硬度の異なる導電材料にて形成し、
前記ヒータ素子用接続端子の前記ヒータ素子側のろう付け部と前記リード線側の圧着部とを、前記ろう付け部の熱膨張率が前記圧着部の熱膨張率よりも小さく、かつ、前記ろう付け部の硬度が前記圧着部の硬度よりも小さくなるよう、熱膨張率と硬度の異なる導電材料にて形成してなることを特徴とする酸素センサ。A sensor element for detecting oxygen concentration;
One end is fitted to the electrode portion of the sensor element, and the other end is crimped to a detection signal output lead wire, thereby connecting a conductive sensor element connection terminal for connecting the lead wire and the sensor element. ,
A heater element for heating and activating the sensor element;
One end is brazed to the electrode portion of the heater element, and the other end is crimped to a lead wire for energizing the heater element, thereby connecting a conductive heater element connection terminal for connecting the lead wire and the heater element. ,
An oxygen sensor that is attached to an exhaust pipe of a combustion device and detects the oxygen concentration in the exhaust,
The sensor element-side fitting portion of the sensor element connection terminal and the lead wire-side crimping portion are made of conductive materials having different hardnesses so that the hardness of the fitting portion is larger than the hardness of the crimping portion. Formed,
The brazing part on the heater element side of the connecting terminal for heater element and the crimp part on the lead wire side are such that the thermal expansion coefficient of the brazing part is smaller than the thermal expansion coefficient of the crimp part, and the brazing part An oxygen sensor comprising a conductive material having a different coefficient of thermal expansion and hardness so that the hardness of the attaching portion is smaller than the hardness of the crimping portion .
前記センサ素子用接続端子は、前記センサ素子の中空部に内嵌されて、前記センサ素子の内側表面に形成された多孔質電極とリード線とを接続する第1接続端子と、
前記センサ素子の周囲に外嵌されて、前記センサ素子の外側表面に形成された多孔質電極とリード線とを接続する第2接続端子と、
からなることを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項6記載の酸素センサ。The sensor element is configured by forming a porous electrode on the inner and outer surfaces of a bottomed cylindrical solid electrolyte with one end closed and the other end opened.
The sensor element connection terminal is fitted in a hollow portion of the sensor element, and a first connection terminal that connects a porous electrode and a lead wire formed on the inner surface of the sensor element;
A second connection terminal that is fitted around the sensor element and connects the porous electrode formed on the outer surface of the sensor element and the lead wire;
The oxygen sensor according to claim 1, 2, or 6.
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