JP4094927B2 - Control method of wiper device - Google Patents
Control method of wiper device Download PDFInfo
- Publication number
- JP4094927B2 JP4094927B2 JP2002295878A JP2002295878A JP4094927B2 JP 4094927 B2 JP4094927 B2 JP 4094927B2 JP 2002295878 A JP2002295878 A JP 2002295878A JP 2002295878 A JP2002295878 A JP 2002295878A JP 4094927 B2 JP4094927 B2 JP 4094927B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wiper
- blade
- speed
- motor
- control
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 34
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 13
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 10
- 230000008569 process Effects 0.000 description 7
- 230000004044 response Effects 0.000 description 4
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 2
- 238000009825 accumulation Methods 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 230000001186 cumulative effect Effects 0.000 description 1
- 230000003111 delayed effect Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000002452 interceptive effect Effects 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 1
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 1
- 230000004043 responsiveness Effects 0.000 description 1
- 230000002441 reversible effect Effects 0.000 description 1
- 230000001360 synchronised effect Effects 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Images
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用ワイパ装置の制御技術に関し、特に、対向払拭型のワイパ装置に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車等の車両用ワイパ装置、特に対向払拭型(オポジットタイプ)のワイパ装置では、特開平11−301409号公報のように、運転席側と助手席側の各ワイパアームを個別にモータ駆動する方式が採用されている。このようなワイパ装置では、左右のワイパブレード(以下、適宜ブレードと略記する)が払拭面上で干渉しないように、各ブレードの位置角度や速度を見ながらモータを個別に制御している。例えば前記公報の装置では、ワイパ制御装置にて左右のブレードの位置角度を常時監視すると共に、両ブレード間の目標角度差や各ブレードの角度毎の目標速度を予め設定する。ワイパ制御装置は、互いに他方のブレードの位置角度を参照しつつ、目標角度差と実測角度差との差が小さくなるように左右のモータを個別に速度制御する。
【0003】
一方、装置故障に対し運転者側の視界をできるだけ確保すべく、運転者側(以下、DR側と略記する)のブレードを常に所定の動作を行わせる方式も提案されている。DR側ブレードを駆動するモータは直接電源と接続され、ワイパ作動スイッチを操作すると一定の出力で作動する。これに対し助手席側(以下、AS側と略記する)ブレードを駆動するモータは、DR側ブレードの状況に応じて制御される。すなわち、DR側ブレードの位置角度や速度を常時検出し、目標角度差及び目標速度に基づいて、AS側ブレードがDR側ブレードと同期するようにAS側モータの出力を適宜変更する。
【0004】
図8は、このような動作を行うワイパ装置の制御形態を示す説明図である。図8に示すように、ここでは両ブレードの位置角度や速度に基づいて、AS側ブレードの速度vAs(以下、ASB速度vAsと略記する)をPID制御により調整している。各ブレードの位置角度θDr,θAsは、モータの回転に伴って出力されるパルスに基づき常時検出されており、両者の実測角度差(θDr−θAs)と目標角度差θ*が比較される。その結果は、角度差情報として把握され、PID制御のゲイン係数のひとつである角度差補正ゲインKFとなって制御に反映される。また、DR側ブレードの速度は、AS側が追従して行くための目標速度v*Drとなる。さらに、現在のASB速度vAsも常時検出され、制御にフィードバックされる。
【0005】
図8のような制御により、ASB速度vAsは、AS側がDR側に対し所定の角度差を保持しつつ追従するように調整される。すなわち、ASB速度vAsと目標速度v*Drとの差に(出力パルス周期の差)対し、P項(比例項)、I項(積分項)、D項(微分項)を設け、それぞれに角度差補正ゲインKF等のゲイン係数を乗じると共に、現在のAS側ブレードの速度を参照しつつAS側モータのdutyが設定され、ASB速度vAsが適宜調整される。これにより、両ブレードの位置関係は、干渉防止に主眼を置いた形で適宜補正され、ブレードの干渉を避けつつAS側がDR側に同期するように駆動される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、かかる制御形態では、DR側ブレードの速度が目標速度v*Drとして制御上大きな地位を占めており、AS側がDR側に追従駆動するためには、まずDR側ブレードの速度を検出する必要がある。DR側ブレードの速度は、DR側モータの出力パルス周期から求めており、その速度を算出するには最低数パルス検出する必要がある。このため、この数パルスの検出時間分だけ、AS側ブレードがDR側ブレードよりも遅れて駆動する。
【0007】
ここで、ワイパ装置では一般に、復路払拭動作中はAS側がDR側よりも先行する形で作動する。ところが、両ブレードの干渉領域内やその近傍にてブレードが停止し、それを再始動させると、AS側が若干遅れて始動するため、DR側がAS側に追い付き両ブレード同士が干渉する恐れがあるという問題があった。例えば、ワイパスイッチがONのままイグニッションスイッチをOFFさせ、ブレードが復路の干渉領域内で停止した場合、イグニッションスイッチをONすると、まずDR側が作動し、その速度が検出された後、AS側が駆動する。両ブレード間の目標角度差は、かかる事態においてもDR側とAS側が干渉しないよう設定されているが、風や雪等の影響によりAS側が遅れる場合もある。かかる場合、両ブレード間の角度差が目標よりも小さくなるため、DR側がAS側に追い付きブレード同士の干渉を引き起こす恐れがある。
【0008】
本発明の目的は、ワイパ装置を復路の干渉領域内やその近傍にて再始動する場合におけるブレード同士の干渉を防止することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のワイパ装置の制御方法は、第1モータによって駆動される第1ワイパブレードと第2モータによって駆動される第2ワイパブレードを有してなるワイパ装置の制御方法であって、前記ワイパ装置の始動時に、前記第1及び第2ワイパブレードの現在の位置角度から算出した前記両ワイパブレード間の実際の位置角度差と、前記両ワイパブレード間に予め設定された目標位置角度差とを比較すると共に、前記第1及び第2ワイパブレードの何れか一方を基準とし、前記実際の位置角度差と前記目標位置角度との間の差が所定値以内の場合、基準とされていないワイパブレードを停止させた状態で前記基準としたワイパブレードを駆動し、前記実際の位置角度差と前記目標位置角度との間の差が所定値から外れる場合、前記基準としたワイパブレードに加えて前記基準とされていないワイパブレードをも駆動することを特徴とする。
【0010】
本発明にあっては、始動時に両ワイパブレードの実際の位置角度差と目標位置角度との間の差を求め、この差に応じてモータ制御形態が変更される。すなわち、第1及び第2ワイパブレードの何れか一方を基準とした上で、実際の位置角度差と目標位置角度との間の差が所定値以内の場合には、基準とされていないワイパブレードを停止させた状態で基準としたワイパブレードが駆動される。これに対して、実際の位置角度差と目標位置角度との間の差が所定値から外れる場合は、基準としたワイパブレードに加えて基準とされていないワイパブレードが駆動される。
【0011】
このため、例えば、復路払拭動作に中に両ブレードが干渉領域やその近傍にて停止した場合のように、従来の制御方法では再始動時にブレード同士が干渉する可能性がある場合においても、AS側ブレードを作動させた上でDR側ブレードを駆動させることができ、ブレード同士の干渉を防止しつつスムーズにワイパ装置を始動させることが可能となる。
【0012】
また、前記ワイパ装置の制御方法において、前記基準としたワイパブレードの速度検出の有無をもって前記始動時制御と通常制御とを切り換えるようにしても良い。この場合、前記基準としたワイパブレードの速度が検出されない場合には前記始動時制御を実行し、前記基準としたワイパブレードの速度が検出された場合には、前記第1及び第2ワイパブレードの前記実際の位置角度差と前記目標位置角度との間の差と、前記基準としたワイパブレードの速度に基づき前記基準とされていないワイパブレードの速度を制御する通常制御を実行するようにしても良い。さらに、前記通常制御においてPID制御を実行することも可能である。
【0013】
このように、基準ワイパブレードの速度検出の有無に基づき、モータ制御形態を始動時制御と通常制御の間で切り換えるので、始動時制御が必要ない場合は制御形態が応答性の高い形に切り換えられる。従って、始動時のブレード同士の干渉を防止しつつ応答遅れのない払拭動作を実現でき、作動フィーリングの向上が図られる。
【0014】
一方、前記ワイパ装置の制御方法において、前記第1モータは、前記第2モータとは連動することなく独立して前記第1ワイパブレードを駆動するようにし、その際、前記第1ワイパブレードを前記基準ワイパブレードとしても良い。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、対向払拭型ワイパ装置における駆動系ならびに制御系の概略を示す説明図である。
【0016】
図1において、符号1は本発明によるワイパ制御方法を適用したワイパ装置である。当該ワイパ装置1は、運転席側と助手席側のワイパブレードを対向配置したいわゆる対向払拭型の構成となっている。すなわち、DR側ワイパブレード(第1ワイパブレード)2aとAS側ワイパブレード(第2ワイパブレード)2b(以下、ブレード2a,2bと略記する)は、フロントガラスの両端側に設定された上反転位置Xとフロントガラスの下端中央部に設定された下反転位置Yとの間で対向的に払拭作動を行うようになっている。両ブレード2a,2bは下反転位置において上下に重合すると共に、ワイパスイッチOFF時には格納位置Zに収容される。ワイパ装置1では、DR側とAS側にそれぞれDR側モータ(第1モータ)3aとAS側モータ(第2モータ)3b(以下、モータ3a,3bと略す)が別個に設けられている。なお、符号における「a,b」は、それぞれDR側とAS側に関連する部材や部分であることを示している。
【0017】
ブレード2a,2bには、ブレードラバー部材が取り付けられている。このラバー部材を車両のフロントガラス上に密着させて移動させることにより、図1に2点鎖線にて示した払拭領域4a,4bに存在する水滴等が払拭される。ブレード2a,2bは、ワイパ軸5a,5bの先端に固定されるワイパアーム6a,6bに支持されており、左右に揺動運動を行う。ワイパ軸5a,5bの他端には駆動レバー7a,7bが配設されている。駆動レバー7a,7bの端部には連結ロッド8a,8bが取り付けられている。連結ロッド8a,8bの他端側は、モータ3a,3bによって回転されるクランクアーム9a,9bの先端部に接続されている。モータ3a,3bが回転すると、クランクアーム9a,9bが回転し、この動きが連結ロッド8a,8bを介して駆動レバー7a,7bへと伝達され、モータ3a,3bの回転運動がワイパアーム6a,6bの揺動運動に変換される。
【0018】
ワイパ装置1では、前述のように、DR側とAS側にモータ3a,3bが別個に設けられている。図2は、モータ3a,3bの駆動回路の構成を示す説明図である。モータ3a,3bは、モータユニット12a,12b内に収容されており、ユニット内に設けられたセンサ41a,41bからはモータ回転角度に比例しブレード移動量を示す相対位置信号(回転信号)や、ブレード位置を示す絶対位置信号が出力される。そして、これらの信号に基づいて、ブレード同士が干渉しないようにモータ3a,3bが制御される。
【0019】
AS側のモータ3bは、ワイパ駆動制御装置10によって駆動制御される。ワイパ駆動制御装置10には、モータユニット12a,12bから、前述の相対位置信号と絶対位置信号が入力されている。相対位置信号はモータの回転に伴って発生するパルス信号であり、モータの回転角度に比例したパルス数が出力される。絶対位置信号はブレード2a,2bが下反転位置に来たときに発せられる単発信号である。ワイパ駆動制御装置10は、これらの信号に基づき、ブレード2bの位置情報(現在位置)を算出する。そして、上下反転位置にてモータ3bを正逆転制御し、ブレード2bを往復払拭動作させると共に、両ブレード2a,2bが衝突することがないように、モータ3bの回転速度をモータ3aの回転速度に合わせて制御する。
【0020】
これに対してDR側では、モータユニット12aから相対位置信号および絶対位置信号が出力されるものの、モータ3aは常時一定の出力にて駆動される。つまり、モータ3aは、図2に示すように、ワイパスイッチ42に直接連動しており、ワイパ駆動制御装置10とは無関係に、ワイパスイッチ42のON・OFFのみによって制御される。モータ3aにはリレープレート43が取り付けられており、リレープレート43を介してモータ3aに印加されるバッテリ電圧VBの極性が適宜切り換えられ、モータの正逆転が行われる。これにより、モータ3aは所定の回転角度にて正逆転し、ブレード2aが上下反転位置の間を常時一定動作で往復動する。
【0021】
図3は、モータユニット12bの構成を示す説明図である。なお、モータユニット12bはAS側の装置であるが、その内部の部材、部品等の符号には添字「b」を付さずに示す。なお、リレープレート43の有無を除き、モータユニット12aも図3と同様の構成となっている。
【0022】
モータユニット12bは、モータ3bとギアボックス13とから構成され、モータ3bのモータ軸14の回転がギアボックス13内にて減速され、出力軸15に出力される。モータ軸14は、有底筒状のヨーク16に回動自在に軸承され、コイルが巻装されたアーマチュアコア17およびコンミテータ18が取り付けられている。ヨーク16の内面には複数の永久磁石19が固定されている。コンミテータ18には、給電用のブラシ20が摺接している。
【0023】
ヨーク16の開口側端縁部には、ギアボックス13のケースフレーム21が取り付けられている。モータ軸14の先端部は、ヨーク16から突出してケースフレーム21内に収納される。モータ軸14の先端部には、ウォーム22が形成されており、ウォーム22にはケースフレーム21に回動自在に支持されたウォーム歯車23が噛合している。ウォーム歯車23には、その同軸上に小径の第1ギア24が一体的に設けられている。第1ギア24には、大径の第2ギア25が噛合されている。第2ギア25には、ケースフレーム21に回動自在に軸承される出力軸15が一体に取り付けられている。なお、図示されないが、モータ軸14には前記ウォーム22に隣接してそのねじ方向とは逆向きのもう1つのウォームが形成されており、ウォーム歯車23、第1ギア24と同様の減速部材により第2ギア25に動力伝達される。
【0024】
モータ3bの駆動力は、ウォーム22、ウォーム歯車23、第1ギア24、第2ギア25を経て減速された状態で出力軸15に出力される。出力軸15には、クランクアーム9bが取り付けられている。そして、モータ3bの回転により出力軸15を介してクランクアーム9bが駆動され、前述のようにワイパアーム6bが作動する。
【0025】
なお、DR側のモータユニット12aにおいては、出力軸15にリレープレート43が取り付けられている。リレープレート43は出力軸15と同期して回転する。ブレード2aが上下反転位置に達すると、モータ3aに対する印加電圧の極性が切り換えられ、モータ3aは正逆転し、ブレード2aが上下反転位置の間を往復動する。
【0026】
モータ軸14には、多極着磁マグネット26(以下、マグネット26と略記する)が取り付けられている。これに対しケースフレーム21内には、マグネット26の外周部と対向するように、センサ41bのひとつとして、相対位置検出用ホールIC27(以下、ホールIC27と略記する)が設けられている。図4は、マグネット26とホールIC27の関係およびホールIC27の出力信号(モータパルス)を示す説明図である。
【0027】
ホールIC27は、図4に示すように、モータ軸14の中心に対して90度の角度差を持った位置に2個(27A,27B)設けられている。モータ3bでは、マグネット26は6極に着磁されており、モータ軸14が1回転すると各ホールIC27からは6周期分のパルス出力が得られる。ホールIC27A,27Bからは、図4の右側に示すように、その位相が1/4周期ずれたパルス信号が出力される。従って、ホールIC27A,27Bからのパルスの出現タイミングを検出することにより、モータ軸14の回転方向が判別でき、これによりワイパ動作の往路/復路の判別を行うことができる。
【0028】
ホールIC27A,27Bでは、その何れか一方のパルス出力の周期からモータ軸14の回転速度を検出できる。モータ軸14の回転数とブレード2bの速度との間には、減速比およびリンク動作比に基づく相関関係が存在しており、モータ軸14の回転数からブレード2bの速度を算出できる。同様に、モータユニット12aにおいても、モータ軸14の回転数からブレード2aの速度が算出される。
【0029】
第2ギア25の底面には、センサ41bの他のひとつとして、絶対位置検出用マグネット28(以下、マグネット28と略記する)が取り付けられている。ケースフレーム21にはプリント基板29が取り付けられ、その上には、マグネット28と対向するように絶対位置検出用ホールIC30(以下、ホールIC30と略記する)が配設されている。マグネット28は、第2ギア25の底面上に1個設けられており、ブレード2bが下反転位置Yに来たときホールIC30と対向するようになっている。第2ギア25は、前述のようにクランクアーム9bが取り付けられ、ブレード2bを往復動させるため180度回転する。第2ギア25が回転しブレード2bが下反転位置Yに来ると、ホールIC30とマグネット28が対向してパルス信号が出力される。なお、モータユニット12aにおいては、リレープレート43を用いて絶対位置信号を得ても良い。
【0030】
ホールIC27,30からのパルス出力は、ワイパ駆動制御装置10に送られる。ワイパ駆動制御装置10のCPU11は、ホールIC30からのパルス出力を絶対位置信号として用いてブレード2bの位置を認識する。ホールIC27からのパルス信号は、ブレード2bの相対位置信号として用いられ、絶対位置信号が得られた後のパルス数をカウントすることにより、CPU11はブレード2bの現在位置を認識する。ここでは、ホールIC30からの下反転位置を示す絶対位置信号と、ホールIC27からのパルス数の組み合わせによって、ブレード2bの現在位置を検出する。同様に、モータユニット12aにおいても、ホールIC27,30からのパルス出力に基づきブレード2aの現在位置が検出される。
【0031】
このようにしてワイパ駆動制御装置10はブレード2a,2bの現在位置と速度を認識し、そのデータに基づいてモータ3bを制御する。図5は本発明の一実施の形態であるワイパ装置制御方法の制御形態を示す説明図、図6は図5の制御形態における制御手順を示すフローチャート、図7はワイパ装置におけるブレード動作を示す説明図である。なお、CPU11では、相対位置信号のパルス累積数をそのまま位置角度として取り扱い、パルス数に基づいて以下の処理を行っている。但し、パルス数とブレード2a,2bの位置角度(deg)との関係を予めマップ等によってROMに格納しておき、角度(deg)によって以下の処理を行っても良い。
【0032】
図5に示すように、本発明による制御では、DR側ブレード2aを基準として、その速度検出の有無によって、始動時制御Sと通常制御Nの2系統の制御形態を切り換える。すなわち、ブレード2aの速度が未検出の場合には、図5の上段側に記載された始動時制御Sが実行され、ブレード2aの速度が検出された場合には、図5の下段側に記載された通常制御Nが実行される。そこで、図6に基づいてこのような制御の流れについて説明する。
【0033】
図6に示すように、ここではまず、両ブレード2a,2bの位置角度θDr,θAsからその実測位置角度差(θDr−θAs)を求め、目標角度差θ*と比較する(ステップS1)。位置角度θDr,θAsは、ワイパ駆動制御装置10内のRAMに格納されている停止時のデータが読み出される。目標角度差θ*は、ROMに予め格納された目標角度差マップから読み出される。そして、目標角度差θ*と実測位置角度差(θDr−θAs)との差θdが演算され、角度差情報としてワイパ駆動制御装置10内のRAMに格納される。
【0034】
例えば、復路においてAS側が「50」パルスの位置角度にあるときDR側が「60」パルスの位置角度であれば、実測位置角度差は、AS側の位置角度からDR側の位置角度を減じて「10」(50−60=−10の絶対値)となる。目標角度差θ*は、例えばDR側の位置角度が「60」パルスのとき、AS側の位置角度目標:「40」パルス、両者の目標角度差:「20」のように設定されている。従って、この例で言えば、角度差情報θdは、20(目標角度差θ*)−10(実測位置角度差)=10となる。
【0035】
角度差情報θdを得た後、ステップS2〜4,7にて始動時制御Sが実行される。なお、始動時制御S実行中は、モータ3a,3bには一定の同電圧が印加される。始動時制御Sでは、まず角度差情報θdが0であるか否かが判断される(ステップS2)。つまり、目標角度差θ*と実測位置角度差(θDr−θAs)とが一致しているか否かが確認される。このとき、実測位置角度差が目標角度差通りであれば(θd=0)、両ブレード2a,2b間には、ブレード2aの速度が検出されるまでの数パルス分程度はブレード2aが動く余地が確保されている。従って、AS側停止状態でDR側を駆動させても、ブレード2aの速度検出前に両者が衝突する恐れはない。そこで、その際はステップS3,4に進み、ブレード2bを停止させた状態でブレード2aを駆動させる。
【0036】
一方、実測位置角度差が目標角度差と異なる場合(θd≠0)、特に、目標角度差θ*よりも実測位置角度差が小さい場合(θd>0)は、両ブレード2a,2b間の角度が小さく、DR側のみが作動するとAS側に衝突する恐れがある。例えば、図7に示すように、ブレード2a,2bが干渉領域内で近接して停止している場合、ブレード2aがブレード2bに先んじて駆動されると、ブレード2aの速度が検出されるまでの数パルスの間に両者が干渉する可能性がある。そこで、本発明による制御方法では、かかる場合には、ブレード2aの速度が未検出ではあるものの、干渉防止を優先し、ステップS7に進んでブレード2bを駆動させた上でブレード2aを駆動させる(ステップS4)。
【0037】
これを先の例で見ると、角度差情報θdは20−10=10であり、θd>0となっている。このため、ブレード2aの速度が検出されるまでブレード2bを止めておくと、両ブレード2a,2bが干渉する恐れがある。この点、図6の制御では、θd≠0を検知すると、ブレード2bを作動させた状態でブレード2aを駆動してその速度検出を待つ。すなわち、ブレード2bを下反転位置側に逃がしつつブレード2aを駆動するため、ブレード同士の干渉は起こりにくい。
【0038】
なお、往路においては、上側に位置するブレード2aが先に上反転位置方向に駆動されるため、両ブレード2a,2bが干渉領域Q内に停止した状態で再始動してもブレードの干渉は起こりにくい。また、この際に図6の制御が実行され、角度差情報θdが0でなくブレード2bが駆動されても、両ブレード2a,2b共に駆動され、しかも、モータ3a,3bの印加電圧は一定の同電圧であることからブレード2bがブレード2aに追い付いて衝突することもない。すなわち、図6の制御は、復路にて効果が大きいが、往路復路を問わずに実行して差し支えない。
【0039】
このようにして始動時制御Sを実行した後、ステップS5に進み、ブレード2aの速度が検出されているか否かが判定される。ブレード2aの速度が検出されている場合にはステップS6に進み、図5下段に示した通常制御Nが実行されルーチンを抜ける。ブレード2aの速度が検出されていない場合にはステップS2に戻り、角度差情報θdが確認されて始動時制御Sが実行される。
【0040】
ステップS6の通常制御Nでは、図8の場合と同様に、θdに基づいて角度差補正ゲインKFが設定され、ブレード2aの速度を目標速度v*Drとして、PID制御が実行される。すなわち、ブレード2aの速度が検出されたときには、素早く速度制御+位置制御を行う通常制御Nに切り換え、AS側の応答性を向上させる。
【0041】
PID制御では、ブレード2bの速度vAsと目標速度v*Drとの差に対し、P項(比例項)、I項(積分項)、D項(微分項)を設け、それぞれに角度差補正ゲインKF等のゲイン係数が乗ぜられる。これにより、速度差に基づく比例制御単独の場合に比して、目標速度v*Dr近傍における残留偏差が減少すると共に(I項)、周期変化の傾向から追従応答性を判断して制御を行うので(D項)、制御性の向上が図られる。従って、例えば、風圧や積雪等によりブレード2bの速度が変化した場合でも、目標速度を維持すべくモータ3bに適宜指令が発せられ、ブレード速度は負荷変動によらず略一定に保たれる。
【0042】
また、ワイパ駆動制御装置10では、PID制御と共にブレード2bのフィードバック速度制御も行っている。この速度制御は、ホールIC27A,27Bの何れか一方のパルス出力の周期を用い、目標速度に基づいてモータ3bをPWM(Pulse Width Modulation)制御することにより行われる。本実施の形態では、ホールIC27Aからのパルス信号によりブレード2bの速度を検出し、これを目標速度となるブレード2aの速度と比較しつつ、PID制御を行っている。
【0043】
このように、本発明による制御方法では、始動時に角度差情報θdのチェックを行い、目標角度差と実測位置角度差との間に差が生じている場合には、AS側ブレード2bを作動させた上でDR側ブレード2bを駆動する。このため、例えば、復路払拭動作に中に両ブレード2a,2bが干渉領域Qやその近傍にて停止した場合のように、従来の制御方法では再始動時にブレード同士が干渉する可能性がある場合でも、干渉を起こさせることなくスムーズにワイパ装置を始動することができる。また、ブレード2aの速度検出後は、通常制御Nに切り換えてAS側の応答性を向上させるので、始動時のブレード同士の干渉を防止しつつ、作動フィーリングの向上が図られる。
【0044】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の実施の形態では、ステップS2にてθd≠0か否かを判断してAS側ブレード2bを動作を制御しているが、θdの値に幅を持たせ、ステップS2における判断を「θ1≦θd≦θ2」としても良い。この場合、θdがθ1〜θ2の範囲から外れた場合にS7に進む。なお、前述の実施の形態は前記θ1とθ2を共に0とした場合に相当する。また、θdが負の場合には、ブレード2aが先に作動しても干渉が生じにくい側に実測位置角度差が目標角度差から外れているため、ステップS2における判断を「θd≦0」としても良い。
【0045】
さらに、前述の実施の形態では、ステップS2にてθd≠0の場合、ステップS7にてAS側を駆動した上でステップS4に進んでDR側を駆動しているが、ステップS7の段階でAS側とDR側を同時に駆動しても良い。
【0046】
一方、モータ3aの基本制御形態としては、両ブレード2a,2b間の角度差を目標角度差に維持する形態のみならず、両モータ3a,3bを同速度に維持する形態も採用できる。また、前記の実施の形態では本発明を対向払拭型ワイパ装置に適用した場合について説明したが、本発明は並行払拭型ワイパ装置についても適用可能である。
【0047】
【発明の効果】
本発明のワイパ装置の制御方法によれば、ワイパ装置始動時に両ワイパブレードの実際の位置角度差と目標位置角度との間の差を求め、この差に応じてモータ制御形態を変更するので、従来の制御方法では再始動時にブレード同士が干渉する可能性がある場合であっても、AS側ブレードを作動させた上でDR側ブレードを駆動させるような制御形態が可能となる。このため、例えば、復路払拭動作中に両ブレードが干渉領域やその近傍にて停止した場合でも、ブレード同士の干渉を防止しつつスムーズにワイパ装置を始動させることができる。
【0048】
また、本発明のワイパ装置の制御方法によれば、基準とするワイパブレードの速度検出の有無に基づき、モータ制御形態を始動時制御と通常制御の間で切り換えるので、始動時制御が必要ない場合は制御形態が応答性の高い形に切り換えられ、始動時のブレード同士の干渉を防止しつつ応答遅れのない払拭動作が実現でき、作動フィーリングの向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】対向払拭型ワイパ装置における駆動系ならびに制御系の概略を示す説明図である。
【図2】モータ駆動回路の構成を示す説明図である。
【図3】モータユニットの構成を示す説明図である。
【図4】マグネットとホールICの関係およびホールICの出力信号(モータパルス)を示す説明図である。
【図5】本発明の一実施の形態であるワイパ装置制御方法の制御形態を示す説明図である。
【図6】図5の制御形態における制御手順を示すフローチャートである。
【図7】ワイパ装置におけるブレード動作を示す説明図である。
【図8】従来のワイパ装置制御形態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ワイパ装置
2a DR側ワイパブレード(第1ワイパブレード)
2b AS側ワイパブレード(第2ワイパブレード)
3a DR側モータ(第1モータ)
3b AS側モータ(第2モータ)
4a,4b 払拭領域
5a,5b ワイパ軸
6a,6b ワイパアーム
7a,7b 駆動レバー
8a,8b 連結ロッド
9a,9b クランクアーム
10 ワイパ駆動制御装置
11 CPU
12a,12b モータユニット
13 ギアボックス
14 モータ軸
15 出力軸
16 ヨーク
17 アーマチュアコア
18 コンミテータ
19 永久磁石
20 ブラシ
21 ケースフレーム
22 ウォーム
23 ウォーム歯車
24 第1ギア
25 第2ギア
26 多極着磁マグネット
27(27A,27B) 相対位置検出用ホールIC
28 絶対位置検出用マグネット
29 プリント基板
30 絶対位置検出用ホールIC
41a,41b センサ
42 ワイパスイッチ
43 リレープレート
P 非干渉領域
Q ブレード干渉領域
X 上反転位置
Y 下反転位置
Z 格納位置
θ* 目標角度差
θAs AS側ワイパブレードの位置角度
θDr DR側ワイパブレードの位置角度
θd 角度差情報
KF 角度差補正ゲイン
v* 目標速度[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a control technology for a vehicle wiper device, and more particularly to a technology effective when applied to a counter-wiping wiper device.
[0002]
[Prior art]
In recent years, in a wiper device for a vehicle such as an automobile, in particular, a wiper device of an opposite wiping type (opposite type), each wiper arm on the driver's seat side and the passenger seat side is individually motor-driven as disclosed in JP-A-11-301409. The method is adopted. In such a wiper device, the motors are individually controlled while observing the position angle and speed of each blade so that the left and right wiper blades (hereinafter abbreviated as “blade” as appropriate) do not interfere on the wiping surface. For example, in the device disclosed in the above publication, the position angle of the left and right blades is constantly monitored by the wiper control device, and the target angle difference between both blades and the target speed for each blade angle are set in advance. The wiper control device individually controls the speeds of the left and right motors so as to reduce the difference between the target angle difference and the actually measured angle difference while referring to the position angle of the other blade.
[0003]
On the other hand, there has also been proposed a method in which a blade on the driver side (hereinafter abbreviated as DR side) always performs a predetermined operation in order to ensure as much as possible the visibility on the driver side with respect to a device failure. The motor for driving the DR side blade is directly connected to the power source, and operates at a constant output when the wiper operation switch is operated. On the other hand, the motor that drives the blade on the passenger seat side (hereinafter abbreviated as AS side) is controlled according to the situation of the DR side blade. That is, the position angle and speed of the DR side blade are always detected, and the output of the AS side motor is appropriately changed based on the target angle difference and the target speed so that the AS side blade is synchronized with the DR side blade.
[0004]
FIG. 8 is an explanatory diagram showing a control mode of the wiper device that performs such an operation. As shown in FIG. 8, the speed vAs of the AS side blade (hereinafter abbreviated as ASB speed vAs) is adjusted by PID control based on the position angle and speed of both blades. The position angle θDr, θAs of each blade is constantly detected based on a pulse output with the rotation of the motor, and the actually measured angle difference (θDr−θAs) is compared with the target angle difference θ *. The result is grasped as angle difference information, and is reflected in the control as an angle difference correction gain KF which is one of gain coefficients of PID control. Further, the speed of the DR side blade is the target speed v * Dr for the AS side to follow. Further, the current ASB speed vAs is always detected and fed back to the control.
[0005]
The control as shown in FIG. 8 adjusts the ASB speed vAs so that the AS side follows the DR side while maintaining a predetermined angular difference. In other words, the P term (proportional term), I term (integral term), and D term (differential term) are provided for the difference between the ASB speed vAs and the target speed v * Dr (difference in output pulse period), and the angle is set for each. While multiplying a gain coefficient such as the difference correction gain KF, the AS motor duty is set while referring to the current AS blade speed, and the ASB speed vAs is adjusted accordingly. As a result, the positional relationship between the two blades is corrected as appropriate with a focus on preventing interference, and the AS side is driven to synchronize with the DR side while avoiding blade interference.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
Thus, in such a control mode, the speed of the DR side blade occupies a large position in terms of control as the target speed v * Dr, and in order for the AS side to follow and drive to the DR side, first the speed of the DR side blade is detected. There is a need to. The speed of the DR side blade is obtained from the output pulse period of the DR side motor, and in order to calculate the speed, it is necessary to detect a minimum number of pulses. Therefore, the AS blade is driven later than the DR blade by the detection time of several pulses.
[0007]
Here, in the wiper device, the AS side generally operates before the DR side during the return path wiping operation. However, if the blade stops in or near the interference area of both blades and restarts, the AS side starts slightly later, so the DR side catches up with the AS side and there is a risk that both blades may interfere with each other. There was a problem. For example, when the ignition switch is turned off while the wiper switch is turned on and the blade stops in the interference area on the return path, when the ignition switch is turned on, the DR side is actuated first, the speed is detected, and then the AS side is driven. . The target angle difference between the blades is set so that the DR side and the AS side do not interfere with each other even in such a situation, but the AS side may be delayed due to the influence of wind or snow. In such a case, the angle difference between the two blades is smaller than the target, so the DR side may catch up with the AS side and cause interference between the blades.
[0008]
An object of the present invention is to prevent interference between blades when the wiper device is restarted in or near the interference region of the return path.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
A wiper device control method according to the present invention is a wiper device control method including a first wiper blade driven by a first motor and a second wiper blade driven by a second motor, the wiper device comprising: The actual position angle difference between the two wiper blades calculated from the current position angle of the first and second wiper blades is compared with the preset target position angle difference between the two wiper blades. In addition, when any one of the first and second wiper blades is used as a reference and a difference between the actual position angle difference and the target position angle is within a predetermined value, a wiper blade that is not used as a reference is selected. When the reference wiper blade is driven in a stopped state and the difference between the actual position angle difference and the target position angle deviates from a predetermined value, the reference wiper is used. In addition to Paburedo, characterized in that also drives a wiper blade which is not the reference.
[0010]
In the present invention, the difference between the actual position angle difference between the wiper blades and the target position angle is obtained at the start, and the motor control mode is changed according to this difference . In other words, if the difference between the actual position angle difference and the target position angle is within a predetermined value on the basis of one of the first and second wiper blades, the wiper blade that is not used as a reference The wiper blade as a reference is driven in a state in which is stopped. On the other hand, when the difference between the actual position angle difference and the target position angle deviates from the predetermined value, the non-reference wiper blade is driven in addition to the reference wiper blade.
[0011]
For this reason, even when the blades may interfere with each other at the time of restart in the conventional control method, for example, when both blades are stopped in or near the interference area during the return path wiping operation, the AS The DR side blade can be driven after the side blade is operated, and the wiper device can be started smoothly while preventing interference between the blades.
[0012]
In the wiper device control method, the start-time control and the normal control may be switched depending on whether or not the reference wiper blade speed is detected. In this case, when the speed of the reference wiper blade is not detected, the start-up control is executed, and when the speed of the reference wiper blade is detected, the first and second wiper blades are controlled. Based on the difference between the actual position angle difference and the target position angle and the speed of the wiper blade as the reference, normal control for controlling the speed of the non-reference wiper blade may be executed. good. Furthermore, it is also possible to execute PID control in the normal control.
[0013]
As described above, since the motor control mode is switched between the start time control and the normal control based on whether or not the speed of the reference wiper blade is detected, the control mode can be switched to a highly responsive form when the start time control is not required. . Accordingly, it is possible to realize a wiping operation with no response delay while preventing interference between the blades at the time of starting, thereby improving the operational feeling.
[0014]
On the other hand, in the control method of the wiper device, the first motor drives the first wiper blade independently without interlocking with the second motor, and at that time, the first wiper blade is moved to the first wiper blade. A reference wiper blade may be used.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. FIG. 1 is an explanatory diagram showing an outline of a drive system and a control system in the counter-wiping wiper apparatus.
[0016]
In FIG. 1,
[0017]
A blade rubber member is attached to the
[0018]
In the
[0019]
The
[0020]
On the other hand, on the DR side, although the relative position signal and the absolute position signal are output from the
[0021]
FIG. 3 is an explanatory diagram showing the configuration of the
[0022]
The
[0023]
A
[0024]
The driving force of the
[0025]
In the
[0026]
A multipolar magnetized magnet 26 (hereinafter abbreviated as magnet 26) is attached to the
[0027]
As shown in FIG. 4, two Hall ICs 27 (27A, 27B) are provided at positions having an angle difference of 90 degrees with respect to the center of the motor shaft. In the
[0028]
In the
[0029]
An absolute position detection magnet 28 (hereinafter abbreviated as magnet 28) is attached to the bottom surface of the
[0030]
The pulse outputs from the
[0031]
In this way, the wiper
[0032]
As shown in FIG. 5, in the control according to the present invention, the two control modes of the start-time control S and the normal control N are switched based on the presence or absence of speed detection with the
[0033]
As shown in FIG. 6, here, first, the measured position angle difference (θDr−θAs) is obtained from the position angles θDr and θAs of both
[0034]
For example, when the AS side is at the position angle of “50” pulse on the return path and the DR side is at the position angle of “60” pulse, the actually measured position angle difference is obtained by subtracting the position angle on the DR side from the position angle on the AS side. 10 "(50-60 = absolute value of -10). For example, when the position angle on the DR side is “60” pulse, the target angle difference θ * is set such that the position angle target on the AS side: “40” pulse and the target angle difference between them: “20”. Therefore, in this example, the angle difference information θd is 20 (target angle difference θ *) − 10 (measured position angle difference) = 10.
[0035]
After obtaining the angle difference information θd, the start-up control S is executed in steps S2 to 4 and 7. During the start-up control S, the same voltage is applied to the
[0036]
On the other hand, when the measured position angle difference is different from the target angle difference (θd ≠ 0), particularly when the measured position angle difference is smaller than the target angle difference θ * (θd> 0), the angle between the
[0037]
Looking at this in the previous example, the angle difference information θd is 20−10 = 10, and θd> 0. For this reason, if the
[0038]
In the forward path, the
[0039]
After executing the start-up control S in this way, the process proceeds to step S5, where it is determined whether or not the speed of the
[0040]
In the normal control N in step S6, as in the case of FIG. 8, the angle difference correction gain KF is set based on θd, and the PID control is executed with the speed of the
[0041]
In PID control, the P term (proportional term), I term (integral term), and D term (differential term) are provided for the difference between the velocity vAs of the
[0042]
The wiper
[0043]
Thus, in the control method according to the present invention, the angle difference information θd is checked at the time of starting, and if there is a difference between the target angle difference and the actually measured position angle difference, the
[0044]
It goes without saying that the present invention is not limited to the above-described embodiment, and various modifications can be made without departing from the scope of the invention.
For example, in the above-described embodiment, whether or not θd ≠ 0 is determined in step S2 and the operation of the
[0045]
Further, in the above-described embodiment, when θd ≠ 0 in step S2, the AS side is driven in step S7, and then the process proceeds to step S4 to drive the DR side. The side and the DR side may be driven simultaneously.
[0046]
On the other hand, as a basic control mode of the
[0047]
【The invention's effect】
According to the wiper device control method of the present invention, when the wiper device is started, the difference between the actual position angle difference between the two wiper blades and the target position angle is obtained, and the motor control mode is changed according to this difference. In the conventional control method, even when there is a possibility that the blades may interfere with each other at the time of restarting, a control mode in which the DR side blade is driven after the AS side blade is operated becomes possible. For this reason, for example, even when both blades stop in the interference area or in the vicinity thereof during the return path wiping operation , the wiper device can be started smoothly while preventing interference between the blades.
[0048]
Further, according to the wiper device control method of the present invention, the motor control mode is switched between the start-time control and the normal control based on the presence / absence of the speed detection of the reference wiper blade, so that the start-time control is not necessary. The control mode is switched to a highly responsive type, and a wiping operation without a delay in response can be realized while preventing interference between the blades at the time of starting, thereby improving the operational feeling.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory diagram showing an outline of a drive system and a control system in a counter-wiping wiper device.
FIG. 2 is an explanatory diagram showing a configuration of a motor drive circuit.
FIG. 3 is an explanatory diagram showing a configuration of a motor unit.
FIG. 4 is an explanatory diagram showing a relationship between a magnet and a Hall IC and an output signal (motor pulse) of the Hall IC.
FIG. 5 is an explanatory diagram showing a control mode of a wiper device control method according to an embodiment of the present invention.
6 is a flowchart showing a control procedure in the control mode of FIG. 5;
FIG. 7 is an explanatory diagram showing blade operation in the wiper device.
FIG. 8 is an explanatory diagram showing a conventional wiper device control mode;
[Explanation of symbols]
1
2b AS wiper blade (second wiper blade)
3a DR side motor (first motor)
3b AS side motor (second motor)
4a,
12a,
28 Absolute
41a,
KF Angle difference correction gain
v * Target speed
Claims (5)
前記ワイパ装置の始動時に、前記第1及び第2ワイパブレードの現在の位置角度から算出した前記両ワイパブレード間の実際の位置角度差と、前記両ワイパブレード間に予め設定された目標位置角度差とを比較すると共に、前記第1及び第2ワイパブレードの何れか一方を基準とし、前記実際の位置角度差と前記目標位置角度との間の差が所定値以内の場合、基準とされていないワイパブレードを停止させた状態で前記基準としたワイパブレードを駆動し、前記実際の位置角度差と前記目標位置角度との間の差が所定値から外れる場合、前記基準としたワイパブレードに加えて前記基準とされていないワイパブレードをも駆動することを特徴とするワイパ装置の制御方法。A control method for a wiper device having a first wiper blade driven by a first motor and a second wiper blade driven by a second motor,
The actual position angle difference between the two wiper blades calculated from the current position angle of the first and second wiper blades at the start of the wiper device, and the preset target position angle difference between the two wiper blades In addition, when one of the first and second wiper blades is used as a reference, and the difference between the actual position angle difference and the target position angle is within a predetermined value, it is not used as a reference. When the reference wiper blade is driven in a state where the wiper blade is stopped and the difference between the actual position angle difference and the target position angle deviates from a predetermined value, in addition to the reference wiper blade, A wiper device control method comprising driving a wiper blade that is not used as the reference .
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002295878A JP4094927B2 (en) | 2002-10-09 | 2002-10-09 | Control method of wiper device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002295878A JP4094927B2 (en) | 2002-10-09 | 2002-10-09 | Control method of wiper device |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004130876A JP2004130876A (en) | 2004-04-30 |
JP4094927B2 true JP4094927B2 (en) | 2008-06-04 |
Family
ID=32286000
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002295878A Expired - Fee Related JP4094927B2 (en) | 2002-10-09 | 2002-10-09 | Control method of wiper device |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4094927B2 (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104786995A (en) * | 2015-04-20 | 2015-07-22 | 四川富士电机有限公司 | Angle measuring instrument |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5466563B2 (en) * | 2010-04-12 | 2014-04-09 | 株式会社ミツバ | Wiper control device and wiper device control method |
JP6454132B2 (en) * | 2014-11-06 | 2019-01-16 | 株式会社ミツバ | Wiper system |
JP6726445B2 (en) * | 2015-06-09 | 2020-07-22 | 株式会社ミツバ | Wiper device |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3248118A1 (en) * | 1982-12-24 | 1984-06-28 | SWF-Spezialfabrik für Autozubehör Gustav Rau GmbH, 7120 Bietigheim-Bissingen | WINDOW WIPER SYSTEM FOR MOTOR VEHICLES |
JP3787061B2 (en) * | 2000-10-05 | 2006-06-21 | 株式会社ミツバ | Vehicle wiper device |
JP2002264773A (en) * | 2001-03-07 | 2002-09-18 | Mitsuba Corp | Control method for opposing wiping type wiper device |
JP2002264777A (en) * | 2001-03-14 | 2002-09-18 | Mitsuba Corp | Control method for opposing wiping type wiper device |
JP2002274329A (en) * | 2001-03-14 | 2002-09-25 | Mitsuba Corp | Control method for opposed wiping type wiper device |
JP2002264776A (en) * | 2001-03-14 | 2002-09-18 | Mitsuba Corp | Control method for wiper device |
DE10113678A1 (en) * | 2001-03-21 | 2002-10-02 | Bosch Gmbh Robert | Wiper system with two wipers |
JP3933994B2 (en) * | 2001-05-29 | 2007-06-20 | 株式会社ミツバ | Control method of wiper device |
-
2002
- 2002-10-09 JP JP2002295878A patent/JP4094927B2/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104786995A (en) * | 2015-04-20 | 2015-07-22 | 四川富士电机有限公司 | Angle measuring instrument |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004130876A (en) | 2004-04-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10017159B2 (en) | Wiper control method and wiper control device | |
JP2013001237A (en) | Wiper control device and wiper control method | |
JPWO2005097569A1 (en) | Wiper device control method | |
JPWO2007052503A1 (en) | Wiper control method and wiper control system | |
JP2004274804A (en) | Method and apparatus for controlling motor | |
JP4094927B2 (en) | Control method of wiper device | |
JP2003160025A (en) | Wiper device controlling method | |
JP4615885B2 (en) | Motor control method and motor control apparatus | |
JP2002264773A (en) | Control method for opposing wiping type wiper device | |
JP2002264776A (en) | Control method for wiper device | |
US11414053B2 (en) | Vehicle wiper control device and vehicle wiper control method | |
JP2008245473A (en) | Motor control method and motor control apparatus | |
WO2022145126A1 (en) | Wiper control method and wiper control device | |
JP7236876B2 (en) | Wiper device and wiper controller | |
JP2011131778A (en) | Wiper control device and wiper control method | |
JP2002274329A (en) | Control method for opposed wiping type wiper device | |
US20120325265A1 (en) | Wiper control device and wiper control method | |
JP6454132B2 (en) | Wiper system | |
JP2002274331A (en) | Control method for opposed wiping type wiper device | |
JP4047692B2 (en) | Control method of wiper device | |
JP4094723B2 (en) | Wiper device | |
JP3933994B2 (en) | Control method of wiper device | |
JP2002264777A (en) | Control method for opposing wiping type wiper device | |
JP2002264772A (en) | Control method for opposing wiping type wiper device | |
JP2003252180A (en) | Wiper device and its control method |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051007 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071116 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071120 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080110 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080304 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080306 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110314 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4094927 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110314 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120314 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120314 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130314 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130314 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140314 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |