JP4094907B2 - Multi-fiber optical connector - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多心の光ファイバ用のコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の情報通信分野の急激な進展や、FTTH(Fiber To The Home)の普及のための原動力として、大容量伝送が容易な光ファイバケーブルの使用が促進されている。そしてこれに伴い複数の光ファイバどうしを接続する多心光コネクタの需要が増加する傾向にある。多心光コネクタは、多心(2心、4心、8心、12心等)の複数の光ファイバが1つにまとめられたテープ心線を利用して接続するだけでなく、テープ心線を多段に重ねてさらに多心化し接続する構造も求められている。
【0003】
光ファイバのコネクタでは、所定のピッチで配置された挿入孔に光ファイバを挿入させて支持する、フェルールと呼ばれる部品が使用される。光ファイバは、その外径が細い(125μm)ため、挿入孔に挿入する際の作業性が極めて悪く、挿入孔が見えにくいと挿入時に光ファイバを折ってしまう可能性があった。そのため、従来から挿入孔の手前に突出するガイド溝を設け、挿入時の作業性を改善する構造が提案されている。しかしながら、このガイド溝を設ける構造は、テープ心線を1段のみ接続する場合には問題ないが、多段で接続する場合にその製造が極めて困難であるという課題を有していた。
【0004】
このようにテープ心線を多段に重ねる多心光コネクタとして、例えば特開2001−66463号公報に半円状のガイド溝がフェルールの内部空間に備えられた構造が開示されている。この公報のガイド溝は、特開平11−84177号公報に開示されているガイド溝の構造を改良したもので、光ファイバの高密度化を図ってもガイド溝の製造が可能となるよう、ガイド溝の直径を光ファイバの縦配列のピッチ及び横配列のピッチよりも小さくしている。すなわち、高密度化により光ファイバの配列ピッチが小さくなっても、ガイド溝を作るための金型が製作できるように、ガイド溝の寸法を小さく規定している。そして、ガイド溝を多段に設けた際の作業性を配慮して、上側のガイド溝より下側のガイド溝を段階的に長く突出させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特開2001−66463号公報のガイド溝は公報に図示されているように、スペーサで位置決めされた成形ピンどうしの間隙によりその形状や寸法が規定される。そのため、突出するガイド溝の形状は、横方向の挿入孔の数を多くすれば横方向の長さが長く、また縦方向の配列のピッチを小さくすれば縦方向の厚みが薄くなる。そして成形終了時には、この横に長くかつ薄いガイド溝が金型の引き抜きによって取り出されなくてはならない。光ファイバの高密度化を図ると、ガイド溝の厚みは数μm〜数十μm程度になってしまうため、図面上は寸法が確保できても、実務上破損無く光コネクタを引き抜くことは困難となり、製造時に大きな課題であった。
【0006】
さらに、下側のガイド溝を長く突出させて多段に設ける場合には、段数が増えるほど下側の突出寸法が長くなり、ガイド溝は、縦方向の厚みが薄くて横方向に長いうえに、奥行き方向にも長くなってしまう。そのため、多段に形成した際に光コネクタのガイド溝を破損無く成形することはさらに困難となり、突出するガイド溝を設けて高密度化する構造は、歩留まりよく製造することがきわめて大きな課題であった。
【0007】
このような課題を考慮して、本発明は、光ファイバの挿入が容易で作業性に優れている多心光コネクタを提供することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の多心光コネクタは次のような手段を採用する。
【0009】
すなわち、請求項1では、光ファイバを受容するフェルールの内部空間に、複数の列の光ファイバの挿入孔を有する挿入面が列の並び方向に傾斜して形成される一方、前記内部空間と外部とを連通し、且つ前記挿入孔を視認できる位置に開口部を形成してなる多心光コネクタにおいて、前記挿入面の傾斜に従って形成される前記挿入孔の切り出しの角度より該挿入孔どうしの間の挿入面残部の切り出し角度が大となるよう形成される。
【0010】
この手段では、フェルールの内部に差し込まれた光ファイバが挿入孔に挿入される際に、開口部から傾斜した挿入面にある挿入孔が視認されながら挿入作業が行われる。
また、挿入孔の切り出しの角度より該挿入孔どうしの間の挿入面残部の切り出し角度が大となるよう形成したことにより、開口部から挿入孔を見た際に、挿入孔列どうしの間隔が広がり、異なる列の挿入孔を見分けやすくなる。
【0011】
また、請求項2では、請求項1記載の多心光コネクタにおいて、挿入面の傾斜は、開口部に近い位置から遠い位置に至るほど張り出すように形成されていることを特徴とする。
【0012】
この手段では、開口部から挿入孔を臨むと、開口部から遠くに行くほど挿入面が張り出しているため、列として複数並んだ挿入孔の全てを視認することができる。そして、光ファイバ挿入時に、開口部から遠い方の挿入孔の列から順番に挿入作業を行えば、列の数に関係なく最後まで挿入孔を視認しながら作業することが可能となる。
【0013】
また、請求項3では、請求項1または2記載の多心光コネクタにおいて、開口部から挿入孔を臨むと、挿入孔の周の少なくとも一部が光ファイバの挿入のガイドとして視認されることを特徴とする。
【0014】
この手段では、挿入孔が形成された挿入面は、傾斜によって挿入孔を斜めに切り出すようになるため、開口部から臨む場合に挿入孔の周の一部が張り出して見え、光ファイバの挿入の作業時にガイドとして利用することができる。
【0015】
また、請求項4では、請求項1から3のいずれかに記載の多心光コネクタにおいて、挿入孔は、挿入された光ファイバを支持するための小径部と、挿入面側に位置し小径部よりも大きな内径を有する大径部とを有することを特徴とする。
【0016】
この手段では、挿入面側の大径部の内径が小径部より大きいため、光ファイバの挿入のしやすさが向上される。
【0017】
また、請求項5では、請求項1から4のいずれかに記載の多心光コネクタにおいて、開口部は、光ファイバを固定するために添加される接着剤の添加口と兼用されることを特徴とする。
【0018】
この手段では、挿入孔に挿入された光ファイバを固定するために接着剤が利用される場合に、光ファイバの挿入作業が開口部により外部から視認して行われた後に、この開口部からフェルールの内側に接着剤が流し込まれて光ファイバが固定される。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。図1は多心光コネクタの参考例の断面図、図2は多心光コネクタの参考例の外観図、図3は多心光コネクタでの光ファイバの挿入動作を示す説明図、図4は実施の形態(1)の挿入面の断面図、図5は実施の形態(1)の多心光コネクタを製造するのに用いる金型の断面図である。
【0023】
多心光コネクタ1には、光ファイバ9を受容するフェルール2の内部に、複数の列の光ファイバ9の挿入孔4を有する挿入面5が列の並び方向に傾斜して形成され、フェルール2にはフェルール2の内部と外部24とを連通する開口部6が外部24から挿入孔4を視認できる位置に形成される。
【0024】
フェルール2は、位置決めピン結合方式のMTコネクタ(JIS C5981)の形状を適用し、光ファイバ9を多段に接続できるように構成したものである。光ファイバ9は複数がテープ状に一括されたテープ心線91として用いられており、このテープ心線91の外被覆層が所定の端末長除去されて光ファイバ9が表出され、フェルール2の内部に差し入れられて、接続のために規定のピッチで支持される。このフェルール2は外側に段つき部分を有した略々直方体で、その一方の端面側には、テープ心線91をフェルール2内に受け入れる受容口21が設けられ、受容口21に対向する位置の端面側には、光ファイバ9を支持する支持部3が設けられている。そして、支持部3と受容口21との間には内部空間23が形成されている。また支持部3の外側には位置決めピン用のガイド孔22が設けられている。
【0025】
支持部3は、外側に接続面7を、内部空間23に面する側に挿入面5を有している。そして光ファイバ9を挿入するための挿入孔4が支持部3を貫通するように設けられている。挿入孔4が一列に並んで挿入孔列40を構成するが、この一列の孔数は、1本のテープ心線91に含まれる光ファイバ9の数で決められる。そして列数は、接続されるテープ心線91の数により決められる。この実施の形態(1)では、12心のテープ心線91が5段重ねられて支持部3に挿入される形態を示しているため、挿入孔4としては、1列に12個並んだ挿入孔列40が、上下に5列並んで形成されている。なお、ここでは、挿入面5の傾斜が張り出した側を下、引っ込んだ側を上としている。図1中では、上から下に広がるテーパ形状の挿入面5の上下を並び方向とし、挿入孔列40が並んでいる。
【0026】
開口部6は、内部空間23と外部24を連通するようフェルール2の一端面に形成されているが、その位置は図1に示すように挿入面5の鉛直上方で、挿入面5を見渡せる程度の矩形に開口されている。すなわち、開口部6から遠くなるほど挿入面5の傾斜が張り出されて見えるようなフェルール2の位置に設けられており、開口部6から挿入孔4の全てを臨むことができる。なお、この開口部6は、光ファイバ9を支持部3に挿入した後に固定する際に、接着剤を流し込むための添加口としても利用される。添加口は、接着により固定される光コネクタにおいては元来備えられている部位であるため、兼用する場合にはわざわざ開口部6を新たに設ける必要がない。なお、開口部6の形状は挿入孔4を見渡せることができれば任意であり、受容口21側に開放したコの字状の形状に形成してもよい。また、開口部6の位置は、挿入孔4を見渡せることができればフェルール2の任意の位置に設けてよく、挿入面5の鉛直上方でなく例えば斜め上方等でもよい。さらに開口部6は接着剤の添加口と別個に設けてもよい。
【0027】
挿入孔4は、支持部3の挿入面5から接続面7まで貫通した孔で、隣接した孔どうし平行に形成されている。そして、この平行な挿入孔4に対して挿入面5の傾斜は斜めに切り出すように設けられている。この実施の形態(1)では、挿入孔4は断面が円形に形成されているため、挿入面5に露出した挿入孔4を開口部6から臨むと楕円形に見ることができる。仮に挿入孔4が斜めに切り出されずに垂直に切り出されていると、開口部6から臨んでも挿入孔4を見ることはできないが、挿入面5を傾斜させることによって、楕円形に見える円周のうち下側の周41が上側の周42より張り出して開口部6から見える。これにより下側の周41を光ファイバ9を挿入する際にガイドとして利用することができる。この下側の周41は挿入面5の一部であり、挿入面5から突出しているものではないが、挿入孔4が下側に位置するほど傾斜に沿って自然と張り出して見える。
【0028】
図1に示すように、上側の周42からの下側の周41の張り出し量をd、最上段の挿入孔列40の上側の周42から、最下段の挿入孔列40の下側の周41までの奥行きをDとすると、これらはいずれも挿入面5の傾斜の角度(図1中のθ)に依存する。角度θが小さいほどdが大きくなって楕円形が膨れて大きく見え、また角度θが小さいほどDが大きくなって挿入孔4全体が見渡しやすくなる。そのため、角度θが小さいほど光ファイバ9の挿入の作業性が向上するが、逆に金型の製造時の困難性が増すため(後述する)、双方の状況を配慮してその値が決められる。具体的には、フェルール2に上下に5列の挿入孔列40を配置する場合には、角度θは40度〜80度の範囲が好ましく、さらには60度〜70度の範囲が好ましい。
【0029】
また、挿入孔4はその内径が段階的に形成されており、大径部45、テーパ部46、小径部47で構成されている。小径部47は、接続面7側に設けられており、外径125μmの光ファイバ9を取り付ける場合には、光ファイバ9の外径より僅かに大きな、例えば公差1μm程度の内径に形成される。大径部45は、挿入面5側に設けられており、挿入面5への光ファイバ9の挿入を行いやすくするために、小径部47の内径より大きな内径に形成されている。テーパ部46は、大径部45から小径部47に緩やかに移行するよう設けたテーパ形状である。挿入孔4の列内でのピッチは、使用する光ファイバ9のテープ心線91によって規定される。光ファイバ9のピッチが250μmのテープ心線91を使用する場合には、挿入孔4の列内でのピッチも250μmとなる。そのため、大径部45の内径は、1列内で隣接する挿入孔4どうしが干渉しない程度の範囲で任意に決められる。例えば外径125μmで、列内での隣接のピッチが250μmの光ファイバ9の場合には、大径部45は250μm未満の内径に形成される。
【0030】
挿入孔列40の列間のピッチも、高密度化の必要に応じ、列の並び方向に隣接する挿入孔4どうしが干渉しない程度の範囲で任意に決められる。本発明では、従来技術の特開2001−66463号公報や特開平11−84177号公報のように、上下に並んだ挿入孔列40の間にガイド溝や棚を突出させていないので、ガイド溝や棚を形成するための寸法を確保する必要が全くない。従って、列どうしの間隔を狭くして、列の並び方向に挿入孔4を近接させることができるため、光ファイバ9の高密度化も容易に図ることができる。
【0031】
このように構成された多心光コネクタ1の光ファイバ9を挿入する際の動作について図3を用いて説明する。図3は開口部6から挿入面5を見た状態を示している。まず、12心のテープ心線91が所定の端末長の外被覆層を除去されて、12本の光ファイバ9が表出される。そして、受容口21からテープ心線91ごと光ファイバ9がフェルール2の内部空間23に差し入れられる。作業者が、挿入面5を開口部6から臨むと、全ての挿入孔4を見ることができる。そして、挿入面5の最も下に位置する挿入孔列40の下側の周41をガイドとして、図3に示すように12本の光ファイバ9をそれぞれが対応する12個の挿入孔4に入れ、所定の深さまで挿入する。
【0032】
続いて同様に所定の端末長の外被覆層が除去されたテープ心線91の光ファイバ9が、受容口21から内部空間23に差し入れられる。このとき挿入面5を開口部6から臨むと、最も下に位置する挿入孔列40以外の挿入孔4を見ることができる。そして、下から2番目に位置する挿入孔列40の下側の周41をガイドとして、12本の光ファイバ9をそれぞれが対応する12個の挿入孔4に挿入する。同様の作業を繰り返し、挿入孔列40の下側から上側に順次光ファイバ9を挿入し、12心のテープ心線91を5段重ねて支持部3に支持させることができる。そして、開口部6から接着剤を流し入れ、光ファイバ9が固定される。
【0033】
このように、光ファイバ9の挿入に際して、作業者は開口部6から常に挿入孔4を見ることができるため、挿入孔4の位置を目視で確認しながら作業することができる。また挿入孔4の下側の周41をガイドとして利用することができるため、ガイド溝等を突出して設けなくても、挿入の作業性を向上させることができる。
【0034】
ところで、図1では挿入面5の傾斜を一定の角度にしているが、好ましくは図4に示すように、全体として傾斜した挿入面5であるものの、挿入孔4での切り出しの角度と、挿入孔以外の挿入面5(残部51と記載する)の角度を変えた傾斜とする。つまり、挿入孔4の切り出しの角度をθ1、残部51の角度をθ2として、θ1>θ2とする。この状態では、開口部6から挿入孔4を見た際に、挿入孔列40どうしの間隔が広がり、異なる列の挿入孔4を見分けやすくなる。この角度は、挿入孔4のピッチや大径部45の内径、更にはこれらを形成する成形用金型の製造に配慮して、適切な角度が決められる。
【0035】
次に図5は、実施の形態(1)の多心光コネクタ1を製造するための金型の一例を参考例として示したものである。ここでは金型8を組み立てた状態を示している。この金型8は、本体部材81の内側に、複数の金型部材が組み込まれて構成される。まず本体部材81の中央付近には、複数の成形ピン83を配置保持する中子部材82が設けられている。この中子部材82には、多心光コネクタ1の挿入孔4のピッチに応じた貫通孔822が形成されており、それぞれの貫通孔822から、挿入孔4の小径部47、テーパ部46、大径部45に相当する外径寸法の小径部833、テーパ部832、大径部831が形成された成形ピン83が突き出されている。また、本体部材81の端部には、成形ピン83の他端を受けるためのカバー部材85が設けられている。そして、中子部材82の端面821の反対側には、第2中子部材86が配置され位置決めされている。
【0036】
本発明の多心光コネクタ1には、挿入孔4から突出するガイド溝や棚が不要であるため、成形ピン83の間にスペーサを入れる必要がなく、成形ピン83を高密度に配置できる。そして、挿入面5の形成のためには、成形ピン83が突き出される側の中子部材82の端面821を傾斜面とするだけでよい。端面821の傾斜の角度(図5中のθ)は、上述したようにその値が小さいほど挿入面5の傾斜が緩やかになり、図1中のdやDが大きくなるので、光ファイバ9の挿入時の作業性が向上する。しかしながら、θが小さくなると挿入孔列40の列数が同じでも中子部材82の貫通孔822が長く(深く)なるため、貫通孔822を製造する際の管理すべき加工精度が厳しくなる。そのため、中子部材82の製造のしやすさと挿入孔4の見やすさの双方を配慮して角度θが決定される。
【0037】
多心光コネクタ1の製造方法としては、上述した本体部材81、中子部材82、成形ピン83、カバー部材85、第2中子部材86が組み合わされて金型8が形成され、隙間に樹脂を注入し、所定の成形条件を経て、図1に示す形状が成形される。そして、金型8から多心光コネクタ1が取り出されるが、このとき、従来技術のように薄いガイド溝等が無いため、引き抜きの際に破損して歩留まりを悪化させる心配が無い。
【0038】
【発明の効果】
以上、詳述してきたように、本発明の多心光コネクタは、挿入孔が形成される挿入面を傾斜させることで、開口部から挿入孔を確実に目視しながら光ファイバを挿入することができ、また、挿入孔自体をガイドとして利用することができるため、挿入時の作業性を大きく向上させることができる。
【0039】
また、挿入面を傾斜させているだけであるため、光ファイバの挿入孔の列が多段になって増加しても、下側から順次挿入作業を行えば、作業しにくい列や見えにくい列が発生することがない。そのため作業性を気にせず挿入孔の列の数を増やすことができ、高密度化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】多心光コネクタの参考例の断面図である。
【図2】多心光コネクタの参考例の外観図である。
【図3】多心光コネクタでの光ファイバの挿入動作を示す説明図である。
【図4】実施の形態(1)の挿入面の断面図である。
【図5】実施の形態(1)の多心光コネクタを製造するために有利な金型の断面図である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is related to connectors for multi-core optical fiber.
[0002]
[Prior art]
As a driving force for rapid progress in the information and communication field in recent years and the spread of FTTH (Fiber To The Home), the use of optical fiber cables that facilitate large-capacity transmission is being promoted. As a result, demand for multi-fiber optical connectors for connecting a plurality of optical fibers tends to increase. The multi-fiber optical connector is not only connected by using a multi-core (two-core, four-core, eight-core, twelve-core, etc.) optical fiber bundled together, but also a tape core There is also a demand for a structure in which multiple cores are connected in a multistage manner.
[0003]
In an optical fiber connector, a part called a ferrule that supports an optical fiber inserted into insertion holes arranged at a predetermined pitch is used. Since the optical fiber has a thin outer diameter (125 μm), workability when inserting into the insertion hole is extremely poor, and if the insertion hole is difficult to see, the optical fiber may be broken during insertion. Therefore, conventionally, a structure has been proposed in which a guide groove protruding before the insertion hole is provided to improve workability during insertion. However, the structure in which the guide groove is provided has no problem when only one stage of the tape core wire is connected, but has a problem that its manufacture is extremely difficult when the stage is connected in multiple stages.
[0004]
As a multi-fiber optical connector in which tape core wires are stacked in multiple stages as described above, for example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-66463 discloses a structure in which a semicircular guide groove is provided in the inner space of a ferrule. The guide groove of this publication is an improvement of the structure of the guide groove disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-84177, so that the guide groove can be manufactured even if the density of the optical fiber is increased. The diameter of the groove is made smaller than the pitch of the vertical arrangement and the horizontal arrangement of the optical fibers. That is, the size of the guide groove is defined to be small so that a mold for making the guide groove can be manufactured even if the arrangement pitch of the optical fibers is reduced by increasing the density. Then, in consideration of workability when the guide grooves are provided in multiple stages, the lower guide groove is protruded longer stepwise than the upper guide groove.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
As shown in the publication, the shape and size of the guide groove of Japanese Patent Laid-Open No. 2001-66463 is defined by the gap between the molding pins positioned by the spacer. Therefore, the shape of the protruding guide groove increases in the horizontal direction when the number of insertion holes in the horizontal direction is increased, and decreases in the vertical thickness when the pitch of the vertical arrangement is reduced. At the end of molding, a long and thin guide groove must be taken out by drawing the mold. If the optical fiber density is increased, the thickness of the guide groove becomes several μm to several tens of μm. Therefore, even if the dimensions can be secured in the drawing, it is difficult to pull out the optical connector without damage in practice. It was a big problem at the time of manufacture.
[0006]
Furthermore, when the lower guide groove is protruded long and provided in multiple stages, the lower protrusion dimension becomes longer as the number of stages increases, and the guide groove is thin in the vertical direction and long in the horizontal direction. It becomes longer in the depth direction. Therefore, it becomes more difficult to form the guide groove of the optical connector without breakage when it is formed in multiple stages, and it is a very big problem to manufacture the structure with high density by providing the protruding guide groove with high yield. .
[0007]
Such problems in mind, the present invention is an object of the present invention to provide a multiple-core optical connector insertion of an optical fiber that has excellent easy workability.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the multi-fiber optical connector of the present invention employs the following means.
[0009]
That is, in claim 1, while the inner space of the ferrule for receiving an optical fiber, Ru insertion surface with insertion holes of the optical fiber of the plurality of columns are formed to be inclined to the arrangement direction of the rows, the inner space and the outside In the multi-fiber optical connector in which the opening is formed at a position where the insertion hole can be visually recognized, the insertion hole is formed between the insertion holes based on the cut angle of the insertion hole formed according to the inclination of the insertion surface. The remaining cut-out angle of the insertion surface is formed to be large .
[0010]
In this means, when the optical fiber inserted into the ferrule is inserted into the insertion hole, the insertion operation is performed while the insertion hole on the insertion surface inclined from the opening is visually recognized.
In addition, by cutting out the angle of insertion face remainder between the insertion holes each other than the angle of the cut-out of the insertion hole is formed so as to be larger, when viewed insertion hole from the opening, the interval between the insertion hole rows It spreads out and it becomes easy to distinguish the insertion holes of different rows.
[0011]
According to a second aspect of the present invention, in the multi-fiber optical connector according to the first aspect, the inclination of the insertion surface is formed so as to protrude from a position close to the opening to a position far from the opening.
[0012]
With this means, when the insertion hole is faced from the opening, the insertion surface protrudes further away from the opening, so that all of the insertion holes arranged in a row can be visually recognized. Then, when inserting the optical fiber, if the insertion work is performed in order from the row of the insertion holes far from the opening, it is possible to work while visually checking the insertion holes regardless of the number of rows.
[0013]
Further, according to
[0014]
With this means, since the insertion surface in which the insertion hole is formed is cut out obliquely by the inclination, a part of the circumference of the insertion hole appears to protrude from the opening, and the insertion of the optical fiber is seen. It can be used as a guide during work.
[0015]
According to a fourth aspect of the present invention, in the multi-fiber optical connector according to any one of the first to third aspects, the insertion hole includes a small-diameter portion for supporting the inserted optical fiber, and a small-diameter portion located on the insertion surface side. And a large-diameter portion having a larger inner diameter.
[0016]
In this means, since the inner diameter of the large-diameter portion on the insertion surface side is larger than that of the small-diameter portion, the ease of inserting the optical fiber is improved.
[0017]
According to a fifth aspect of the present invention, in the multi-fiber optical connector according to any one of the first to fourth aspects, the opening is also used as an addition port for an adhesive added to fix the optical fiber. And
[0018]
According to this means, when an adhesive is used to fix the optical fiber inserted into the insertion hole, the optical fiber is inserted through the opening after being visually recognized from the outside. The optical fiber is fixed by pouring an adhesive into the inside.
[0022]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. 1 is a cross-sectional view of a reference example of a multi- fiber optical connector, FIG. 2 is an external view of a reference example of the multi- fiber optical connector, FIG. 3 is an explanatory diagram showing an optical fiber insertion operation in the multi- fiber optical connector, and FIG. Sectional drawing of the insertion surface of Embodiment (1), FIG. 5 is sectional drawing of the metal mold | die used for manufacturing the multi-fiber optical connector of Embodiment (1).
[0023]
In the multi- fiber optical connector 1, an
[0024]
The
[0025]
The
[0026]
The
[0027]
The
[0028]
As shown in FIG. 1, the amount of protrusion of the
[0029]
Further, the
[0030]
The pitch between the rows of the
[0031]
The operation of inserting the optical fiber 9 of the multi- fiber optical connector 1 configured as described above will be described with reference to FIG. FIG. 3 shows a state in which the
[0032]
Subsequently, the optical fiber 9 of the
[0033]
Thus, when inserting the optical fiber 9, the operator can always see the
[0034]
By the way, although the inclination of the
[0035]
Next, FIG. 5 is a diagram showing an example of a mold for producing a multi-fiber optical connector 1 of the embodiment (1) as a reference example. Here, a state where the
[0036]
Since the multi-core optical connector 1 of the present invention does not require a guide groove or a shelf protruding from the
[0037]
As a method of manufacturing the multi-fiber optical connector 1, the
[0038]
【The invention's effect】
As described above in detail, the multi-fiber optical connector according to the present invention can insert an optical fiber while reliably viewing the insertion hole from the opening by tilting the insertion surface on which the insertion hole is formed. In addition, since the insertion hole itself can be used as a guide, workability during insertion can be greatly improved.
[0039]
In addition, since the insertion surface is only inclined, even if the number of insertion holes of the optical fiber increases in multiple stages, if the insertion work is performed sequentially from the lower side, there are rows that are difficult to work and rows that are difficult to see. It does not occur. Therefore, the number of rows of insertion holes can be increased without worrying about workability, and the density can be increased.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a reference example of a multi- fiber optical connector.
FIG. 2 is an external view of a reference example of a multi- fiber optical connector.
FIG. 3 is an explanatory view showing an operation of inserting an optical fiber in a multi- fiber optical connector.
FIG. 4 is a cross-sectional view of the insertion surface of the embodiment (1).
FIG. 5 is a cross-sectional view of a mold advantageous for manufacturing the multi-fiber optical connector according to the embodiment (1).
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