JP4090028B2 - Mold equipment for press forming thin steel sheet - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、薄鋼板をフランジ付きU型断面(ハット型断面)に成形するための薄鋼板のプレス成形用金型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車車体としては、通常、薄鋼板をプレス成形した多数の成形部材で構成されており、フランジ付きU型断面部品(以下、「ハット型断面部品」と称す。)等が多く用いられている。ハット型断面部品は、金型経費節減と工程短縮のために、図1に示すような、U型パンチ41,可動ダイ42としわ押え工具43で構成する金型を装着した機械プレス装置によって素材の薄鋼板を一回で絞り曲げをする、いわゆるハット曲げ加工で得るのが一般的である。
しかし、このような加工方法には、弾性回復によるスプリングバックを生じ、縦壁部に壁反りが発生する欠点があり、得られた加工品を部品に用いて車体を組み立てる際に、他の部品とのスポット溶接による接合がうまくいかずに製造上のトラブルとなるケースがあった。
【0003】
いわゆるハット型曲げ加工は、素材がダイ肩R部を通過する際に一旦曲げられ、その後引き伸ばされることにより曲げ戻しを受けて縦壁を形成する加工方法である。このため、ダイ肩部において曲げ癖を残すといった特有の現象を生じる。図2に示すように、縦壁部52の外側表層は、ダイ肩部を通過する際に一旦圧縮され、通過後に引き伸ばされるためにプレス方向に引張り応力Tを残存するが、逆に、縦壁部52の内側表面はダイ肩部を通過する際に一旦引き伸ばされて通過後に圧縮されるために圧縮応力Cが残存することから、板厚方向で不均一な応力分布を生じる。不均一な応力分布を残したまま成形体を金型から離型させると、本来、フラット部51に対して垂直に加工されるべき縦壁部52が、金型の拘束から開放されることによって弾性回復、いわゆるスプリングバックし、図3に示すように、縦壁が外側に反るといった形状不良が発生する。
このスプリングバックによる壁反り量は、被加工材形状や、プレス加工に使用するパンチ,ダイ並びにしわ押え工具の形状等の影響や材料特性によって大きく変化する。例えば、素材の材料強度が大きい場合、あるいは素材の板厚が小さい場合に、壁反り量がより大きくなる傾向がある。
【0004】
一方で、近年の軽量化と衝突安全性の観点から、自動車車体に使用される素材として一般の冷延鋼板よりも板厚の薄い高張力鋼板が多用されるようになり、ますます上記点が問題になっている。
そこで、ハット曲げ加工時の壁反りを抑制し、予定した部品形状に近づけるためのプレス成形方法が各種提案されている。
特開昭56−117831号公報では、ダイ肩部での曲げ半径を板厚の1.0〜2.5倍に取り、パンチとダイのクリアランスを板厚の1.0〜1.4倍に設定することが提案されている。
特開平11−290951号公報では、パンチ成形行程の末期に、ダイ保持面としわ押え工具保持面間で素材を局部押圧してフランジに押込ビードを形成し、素材の曲げ加工された縦壁部に均一な引張り変形が作用するまで前記押込みビード形成による張力を付与させて、縦壁部の曲げ癖を取り除く曲げ矯正方法が提案されている。
【0005】
また、特開昭61−82930号公報では、プレス装置のスライド下面に取り付けた可動ダイと、プレス装置のボルスタ上に据え付けたパンチより構成する金型装置でプレス成形する際、パンチ肩部から大きく離れた位置の素材部分を押圧変形させて、あらかじめスプリングバックと逆方向の曲げ癖を付し、その後、パンチと可動ダイとの間で規定の曲げ角に屈曲させ、この屈曲によって生じるスプリングバックと前記曲がり癖を相殺させて寸法精度の優れた曲げ加工を行うことが提案されている。
さらにまた、特開2002−224753号公報では、キャビティを有するダイと、下部外周にフランジ部が突設されたパンチとにより板状の素材を成形する際、パンチを前記フランジ部の近傍で可動パンチと固定パンチに分割し、かつ前記可動パンチの下部に突設されたフランジ部を前記可動パンチの外寸よりやや大きくして、素材の成形時に素材に折れが発生するのを抑制するとともに、成形品の側壁部にスプリングバックの原因となるひずみの蓄積をなくすことが提案されている。さらに当該公報では、可動パンチの下部に設けたフランジ部の作用により素材にフランジを成形した後、成形品のフランジ長手方向の剛性を高める方策として、フランジ部に帯状で凸形状を成すビードを設けたり、あるいは成形品の端部において重ね合わせの段差を生じさせないように段付きの棚形状を成すジョッグルを設ける場合、その成形工程を短縮する目的で、ビード又はジョッグルを同時に成形できるようにした金型の変形例も提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特開昭56−117831号公報で提案された方法は、ダイ肩部での曲げ・曲げ戻し時の逆曲げを制御して残留モーメントを打ち消すことにより壁反りの抑制を図るものである。ところが、適正な逆曲げの大きさは材料の板厚や材料強度に強く依存する。したがって、実際の成形時には、許容制御範囲が狭いために板厚の精度によって壁反り量が大きくばらついてしまう問題や、ダイ肩R部半径に十分な精度を確保する必要から金型費用が上昇する問題などがある。
特開平11−290951号公報で提案された方法は、素材がダイ肩R部を通過する際に、一旦生成した曲げ癖を、全成形行程のわずか3〜10%領域に相当する成形末期に局部押圧してビードを形成させたときに付与される張力の作用で解消させようとするものであるため、割れに対する危険性から、スプリングバックを無くすほどの張力をかけることはできない。引張り強さが690MPaを超えるような高張力鋼を素材とする場合、十分な矯正効果は得られない。また特殊なプレス装置を必要とし、通常のプレス装置では実施困難である。
【0007】
以上の方法は、ハット型断面部品を、フランジをホルダーで押圧し、しわ押え力を付加した状態でパンチをダイに押込んで成形する、いわゆる絞り曲げ成形(以下、「ドローベンド成形」と称す。)するものであるため、各種の矯正方法を適用してもハット型断面縦壁部に残存する不均一な応力を解消しきれず、縦壁部の壁反りを完全に抑制できずに形状不良になり易い。一方、特開昭61−82930号公報や特開2002−224753号公報で提案された方法は、しわ押え力を付加しない状態でパンチをダイに押込んで成形する、いわゆるフォームベンド成形するものであるため、ハット型断面の縦壁部に残存する不均一な応力は比較的少なく、ドローベンド成形法に比べて壁反り量は少ない。しかしながら、特開昭61−82930号公報で提案されている方法では、しわ押え力を加えていないので、しわやねじれなどの形状不良が発生しやすいという問題がある。また、特開2002−224753号公報で提案された方法の中で、工程短縮のためにビードを同一工程内で成形させる場合、しわやねじれ等の形状不良に対しても改善効果はあるものの、むやみに大きなビードを設けようとすれば、ビード張力が大きくなり過ぎて割れを引き起こすケースもありうる点で問題がある。
【0008】
本発明は、このような問題を解消すべく案出されたものであり、一般的な冷延鋼板に比べて壁反り量が大きくなる傾向がある高張力鋼板を素材としてハット型断面部品をプレス成形する際にも、特殊な金型を使用することなく、通常の機械プレス装置を用いても実施可能であり、かつ、しわ,ねじれによる形状不良を抑制しながら板厚精度の誤差に影響されずに壁反りを安定して小さい範囲に制御できるプレス成形する薄鋼板のプレス成形用金型装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の薄鋼板のプレス成形用金型装置は、凸の形状をなす可動パンチ、該可動パンチの両側に該可動パンチと一体に設けられたフランジ加圧面、および該フランジ加圧面に設けられるとともに、前記フランジ加圧面からの突出量が前記可動パンチよりも小さいビード形成凸部を有し、スライドの下面に設けられた上金型と、開口部を備えた固定ダイ、該開口部内に上下動自在に設けられたクッションパット、前記固定ダイの両側上面に形成されたフランジ加圧面、および該フランジ加圧面に設けられたビード形成用窪みを有する下金型とを具備しており、前記可動パンチと前記クッションパットとの間で挟持された素材をハット型断面形状に曲げ加工する際、前記スライドの下降に伴う前記可動パンチの下降により、前記素材を前記開口部内に押込んで、前記素材をU断面に曲げ加工するとともに、前記スライドが下死点に達する直前の成形末期に、前記ビード形成凸部及び前記ビード形成用窪みによって、ハット型断面のフランジに上向きの押込みビードを形成させることを特徴とする。
ビード形成凸部は、可動パンチのフランジ加圧面に形成したスリットと、該スリットに嵌め込まれるとともに、前記フランジ加圧面からの突出量が前記可動パンチよりも小さいビード形成押込み治具に置換えてもよい。
さらに、クッションパッドは、下金型プレートに設けた貫通孔を貫通するスライドガイドポールを介してストッパープレートと一体化され、クッションピンを用いてダイクッション装置に支持されている構造とすることが好ましい。
さらにまた、前記押込みビードの高さが、0.8〜2.0mmに設定されていることが好ましい。
【0010】
【実施の態様】
まず、本発明で用いる金型装置について、図4に基づいて説明する。
図4は、従来のパンチ,ダイおよびしわ押え工具で構成される金型を装着でき、かつ、プレス装置本体のボルスタ12が固定されたベッド13の内部にしわ押え力を発生させるためのダイクッション装置14を内蔵した汎用の絞り曲げ加工用機械プレス装置に、本発明の金型装置を装着させた状態を示す。この図4は、高張力鋼板を素材1とした成形行程の初期段階をも示している。金型装置は、ボルスタ12上に設置されるクッションパット26と固定ダイ21を備えた凹形状をなす下金型2と、スライド11の下面に取り付ける可動パンチ31およびパンチ側方にフランジ加圧面32を備えた下に凸形状をなす上金型3によって構成されている。
【0011】
図4に示すように、固定ダイ21は下金型プレート25上に載置されており、ハット型断面部品のフランジを加圧して形成するためのダイ側フランジ加圧面22には、ビード形成凸部33で素材1を局部的に押込むための窪み23を設けている。また、固定ダイ21の内側下面には凹形状の開口部24が形成されており、この開口部24にはクッションパット26が収容されている。このクッションパット26は下金型プレート25の貫通孔29を貫通するスライドガイドポール27を介してストッパープレート28と一体化され、プレス本体のダイクッション装置14を駆動源にして上下動自在な構造になっている。
一般的に、汎用な絞り曲げ成形用機械プレス装置は、空圧式または油圧式の駆動源をもつダイクッション装置14をボルスタ12が固定されたベッド13の内部に標準的に装備しているが、ピンプレート15およびクッションピン16を用いれば上記ダイクッション装置14が発生する加圧力を、本発明の金型装置のクッションパット26に伝達することができる。
【0012】
一方、上金型3は、下に凸の形状をなし、素材1をU断面に成形するためのパンチ31と、この可動パンチ31と一体に設けられ、フランジを形成するための平坦なパンチ側フランジ加圧面32により構成されている。このパンチ側フランジ加圧面32には、フランジ加圧面32からの突出量が可動パンチ31よりも小さく、プレス成形工程においてスライド11が下降して下死点に達する直前の成形末期に、素材1に張力を作用させるための押込みビードを形成するビード形成凸部33が設けられている。
【0013】
次に図4〜6に基づいて、本発明金型装置を使用して、薄鋼板を断面ハット型にプレス成形する手順を説明する。
まず、図4に示すように、素材1をクッションパット26の上に載せてプレス装置を起動させると、クッションパット26と可動パンチ31の間で素材1が固定される。さらに、スライド11の下降とともに可動パンチ31が下降すると、図5に示すように、固定ダイ肩R部30と可動パンチ肩R部34の間で、両工具間のクリアランス35内に素材1が進入させられるとともに、U形状に作り込む曲げ加工が行われる。
【0014】
さらに成形行程が進行してスライド11が下死点に達する直前の成形末期には、図6に示すように、可動パンチ31外周のパンチ側フランジ加圧面32に突設したビード形成凸部33が素材1の両端と接触し、さらに、ビード形成凸部33と対をなすダイ側フランジ加圧面22の窪み23の中に素材1の一部を押込み、ビードを形成して成形を完了する。
その後、スライド11が上昇し始めて上死点に達するまでの間に、固定ダイ21の開口部24内に取り残された成形品は、ノックアウト(図示せず)が作動してクッションパット26が上昇することで離型される。
【0015】
なお、フランジ部のビードは完成した部品には不要な突起物であるため、必要に応じて、次工程においてトリミングして取り除けばよい。
また、上記パンチ側フランジ加圧面32に設けたビード形成凸部33の代わりに、図7に示すように、パンチ側フランジ加圧面32にスリット36を一体に設け、このスリット36に、各種高さを変えて取り揃え交換可能であり、フランジ加圧面32からの突出量が可動パンチ31よりも小さいビード形成押込み治具37を装着し、留め金具38で固定する態様とすることもできる。この場合、素材の種類に応じてビードの高さを変更でき、素材に付与する張力を調整することができる。また、ビード形成凸部33の摩耗による上金型の交換をなくすことができるので、金型維持費の低減にも有効である。
【0016】
【作用・効果】
本発明は、素材の断面ハット型への曲げ加工を、しわ押え力を付加しない状態でパンチをダイに押込んで成形する、いわゆるフォームベンド成形するものである。このため、従来のドローベンド成形法のように、ダイ肩R部で一旦90度まで曲げた後、縦壁部で真っ直ぐに引き伸ばす曲げ戻しを行うといった大きな曲げではなく、工具肩部での曲げ変形量は小さい。したがって、ハット型断面の縦壁部に残存する不均一な応力は比較的少なく、壁反りは従来法に比べて小さい。
しかし、小さいながらもハット型断面縦壁部の外側表層には引張り応力が、内側表面には圧縮応力が残存している。
【0017】
そこで、成形末期に、ハット型断面のフランジに上向きの押込みビードを形成することにより、フランジの上面に圧縮応力を、下面に引張り応力を付加させ、ハット型断面縦壁部に残存する応力を低減して結果的に壁反りをさらに小さくした。
このように、本発明は、いわゆるフォームベンド成形法と押込みビードの形成の複合により、素材を曲げ加工してハット型断面部品を製造する際に発生しやすい壁反りを小さくすることができたものである。
そして成形の最終段階で、パンチ側フランジ加圧面32とダイ側フランジ加圧面22とで、素材1のフランジ部を押圧するので、フランジにしわやねじれ等の形状不良が発生することを防ぐことができる。
【0018】
なお、パンチと平坦なフランジ加圧面を有する上金型を上部スライドに装着し、フランジ加圧面を有する固定ダイとクッションパットを一体化した下金型をボルスタ上に載設し、クッションピンを介してダイクッション装置からの加圧力をクッションパットに伝達するように金型装置を構成すれば、従来の絞り加工や絞り曲げ加工用の金型を装着していた機械プレス装置の金型を単に入れ換えるだけで、本発明の薄鋼板のプレス成形方法を実施することができる。
すなわち、従来から絞りや絞り曲げ加工に使用されている汎用の機械プレス装置において、単に金型を入れ換えるだけで、従来のドローベンド成形法と本発明のフォームベンド成形と押込みビード形成の複合成形法を使い分けることが可能になる(図1および図4参照)。このため、成形法に合わせて異なる機械プレス装置をそれぞれ個別に設置する必要がなく、経済性にも優れる。
【0019】
【実施例】
本発明の金型装置を使用して曲げ加工を施した実施例を説明する。
この実施例では、表1にその特性を示す、板厚1.2mm×板幅30mm×圧延方向長さ200mmの高張力冷延鋼板に、プレス油を塗布し、パンチ幅39.2mm,パンチ肩半径3mm,ダイ肩半径3mm,パンチとダイ間のクリアランス1.4mmの工具で構成された、基本構成が図4と同一の曲げプレス金型装置を用いて、成形ストローク50mmとクッションパット背圧力1kNの成形条件で、成形するビード高さを変えてハット型断面部品の成形を行った。
【0020】
また成形方法の比較例として、ビード形成の代わりにしわ押え工具(しわ押え力3kN)を有する、図1に示す従来の金型装置を使用した成形の試験も実施した。さらに、通常の金型装置を使用した従来成形方法の試験では、一般冷延鋼板を使用したものを追加した。
評価は、図8に模式的に示すように、成形品断面の縦壁部の曲率半径を測定して求めた壁反り量(1/ρ)と、割れの有無の2項目を比較して行った。壁反り量の値が小さいほど壁反りが小さく、良好な形状であることを意味する。
成形条件と評価結果をまとめて表2に示す。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】
980MPa級の高張力鋼板を素材とし、図4に示すような金型を使用してフォームベンド法で曲げ成形し、高さがそれぞれ1.0mm(試験番号2),2.0mm(試験番号3)になるようにビードを形成したものでは、割れは発生せず、しかも壁反り量(1/ρ)もそれぞれ4.35(試験番号2),2.89(試験番号3)と小さく、寸法精度にも十分満足できる成形品を得ることができた。特に試験番号3は良好な形状の製品が得られた。
これに対して、980MPa級の高張力鋼板を素材とし、図4に示すような金型を使用してフォームベンド法で曲げ成形しても、形成するビードの高さが所定値に満たない(試験番号1)と、割れは生じないものの、壁反り量(1/ρ)はやや大きく、若干の矯正作業を必要とした。これは、ビード形成により付与される張力が小さいために、残存する応力を低減できなかったためである。
逆に、形成するビードの高さが高すぎると(試験番号4)と、割れが発生して欠陥品となった。これは、ビード形成により付与される張力が鋼板の引張強さを上回ったためである。
また、高張力鋼板を、従来の金型装置を用いてドローベンド法で曲げ成形した(試験番号5)場合、割れは発生しないが、壁反り量(1/ρ)は9.85にもなり、一般冷延鋼板の場合の約3.6倍にもなっている。したがって、大幅な手直し矯正が必要になった。
なお、一般の冷延鋼板は、従来の金型装置を用いてドローベンド法で曲げ成形しても(試験番号6)、問題なく成形できる。
【0024】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明法により、ハット型断面部品をプレス成形法を成形する際に、素材として高張力鋼板を用いても、壁反りの少ない製品を得ることができるので、その後の矯正作業を必要とせず低コストで品質の高いハット型断面部品を製造することができる。
さらに、本発明プレス成形金型装置は、パンチと平坦なフランジ加圧面を有する上金型を上部スライドに装着し、フランジ加圧面を有する固定ダイとクッションパットを一体化した下金型をボルスタ上に載設し、クッションピンを介してダイクッション装置からの加圧力をクッションパットに伝達するように構成されているので、従来の機械プレス装置の金型と容易に置換えることができ、本発明法を実施するために専用のプレス装置を設置する必要がなく、この点からも品質の高いハット型断面部品を低コストで製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ハット型断面部品を成形するため従来の曲げプレス金型装置の概略を説明する正面図
【図2】 曲げ・曲げ戻し変形を受けた素材縦壁部断面内の残留応力状態を説明する図
【図3】 離型した成形品の壁反りの状態を示す図
【図4】 ハット型断面部品を成形するための本発明金型装置の概略を説明する正面図で、曲げ成形行程の初期段階の状態を示す図
【図5】 本発明法で素材板を成形するときの、成形行程途中の段階の状態を示す図
【図6】 本発明法で素材板を成形するときの、成形行程末期に近い段階のビードを押圧成形した状態を示す図
【図7】 本発明金型装置の他の態様の概略を説明する正面図
【図8】 壁反り量の測定方法を模式的に説明する図
【符号の説明】
1:素材 2:下金型 3:上金型
11:スライド 12:ボルスタ 13:ヘッド
14:ダイクッション装置 15:ピンプレート 16:クッションピン
21:固定ダイ 22:ダイ側フランジ加圧面 23:ビード形成窪み
24:開口部 25:下金型プレート 26:クッションパット
27:スライドガイドポール 28:ストッパープレート 29:貫通孔
30:固定ダイ肩R部
31:可動パンチ 32:パンチ側フランジ加圧面 33:ビード形成凸部
34:可動パンチ肩R部 35:クリアランス 36:スリット
37:ビード形成押込み治具 38:留め金具
41:固定パンチ 42:可動ダイ 43:しわ押え工具
51:フラット部 52:縦壁部 53:フランジ部
T:引張り応力 C:圧縮応力[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a die apparatus for press forming a thin steel plate for forming the thin steel plate into a flanged U-shaped cross section (hat type cross section).
[0002]
[Prior art]
An automobile body is usually composed of a large number of molded members obtained by press-forming thin steel plates, and flanged U-shaped cross-section parts (hereinafter referred to as “hat-shaped cross-section parts”) and the like are often used. The hat-shaped cross-sectional component is made of a mechanical press apparatus equipped with a die composed of a
However, such a processing method has a drawback that a springback occurs due to elastic recovery and a wall warp occurs in the vertical wall portion. When assembling a vehicle body using the obtained processed product as a component, In some cases, the welding by spot welding did not work, resulting in manufacturing problems.
[0003]
The so-called hat-type bending process is a processing method in which a material is bent once when passing through a die shoulder R portion and then stretched to be bent back to form a vertical wall. For this reason, a peculiar phenomenon of leaving a bending wrinkle in the die shoulder portion occurs. As shown in FIG. 2, the outer surface layer of the
The amount of wall warp due to this springback varies greatly depending on the shape of the work material, the shape of the punch, die and wrinkle pressing tool used for press work, and the material characteristics. For example, when the material strength of the material is large or when the plate thickness of the material is small, the amount of wall warp tends to be larger.
[0004]
On the other hand, from the viewpoint of weight reduction and collision safety in recent years, high-strength steel sheets that are thinner than ordinary cold-rolled steel sheets are increasingly used as materials for automobile bodies. It is a problem.
Therefore, various press forming methods for suppressing wall warpage during hat bending and approaching a predetermined part shape have been proposed.
In Japanese Patent Laid-Open No. 56-117831, the bending radius at the die shoulder is 1.0 to 2.5 times the plate thickness, and the punch-die clearance is 1.0 to 1.4 times the plate thickness. It is proposed to set.
In Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-290951, at the end of the punch forming process, the material is locally pressed between the die holding surface and the wrinkle pressing tool holding surface to form an indentation bead on the flange, and the vertical wall portion where the material is bent There has been proposed a bending straightening method for removing bending wrinkles in the vertical wall portion by applying a tension due to the formation of the indentation bead until a uniform tensile deformation is applied.
[0005]
In JP-A-61-82930, when press molding is performed with a mold device composed of a movable die attached to the lower surface of a slide of a press device and a punch installed on a bolster of the press device, The material portion at a distant position is pressed and deformed, and a bending rod in the opposite direction to the spring back is attached in advance, and then bent at a specified bending angle between the punch and the movable die, and the spring back generated by this bending It has been proposed to perform bending processing with excellent dimensional accuracy by offsetting the bending wrinkles.
Furthermore, in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2002-224754, when a plate-shaped material is formed by a die having a cavity and a punch having a flange portion protruding from the outer periphery of the lower portion, the punch is moved in the vicinity of the flange portion. And the flange part protruding from the lower part of the movable punch is made slightly larger than the outer dimension of the movable punch to prevent the material from being folded during molding and It has been proposed to eliminate the accumulation of strain that causes springback on the side wall of the product. Furthermore, in this publication, after forming a flange on the material by the action of the flange portion provided at the lower part of the movable punch, a flange-shaped bead is provided on the flange portion as a measure for increasing the rigidity in the flange longitudinal direction of the molded product. Or a joggle having a stepped shelf shape so as not to cause an overlapping step at the end of the molded product, the bead or joggle can be molded simultaneously for the purpose of shortening the molding process. Variations on the mold have also been proposed.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
The method proposed in Japanese Patent Laid-Open No. 56-117831 is intended to suppress wall warpage by controlling the reverse bending at the time of bending and unbending at the die shoulder to cancel the residual moment. However, the appropriate amount of reverse bending strongly depends on the thickness and strength of the material. Therefore, at the time of actual molding, the allowable control range is narrow, so that the amount of wall warp varies greatly depending on the accuracy of the plate thickness, and the die cost increases due to the need to ensure sufficient accuracy in the radius of the die shoulder R. There are problems.
In the method proposed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-290951, when the material passes through the die shoulder R portion, the bending wrinkle once generated is localized at the end of molding corresponding to only 3 to 10% of the entire molding process. Since it is intended to be eliminated by the action of tension applied when the bead is formed by pressing, it is not possible to apply tension enough to eliminate the springback because of the danger of cracking. When a high tensile steel having a tensile strength exceeding 690 MPa is used as a material, a sufficient straightening effect cannot be obtained. In addition, a special press device is required, which is difficult to implement with a normal press device.
[0007]
In the above method, a hat-shaped cross-section part is formed by pressing a flange with a holder and pressing a punch into a die while applying a crease pressing force (hereinafter referred to as “draw bend forming”). Therefore, even if various straightening methods are applied, the uneven stress remaining on the vertical section of the hat-shaped cross section cannot be eliminated, and the wall warpage of the vertical wall section cannot be completely suppressed, resulting in a defective shape. easy. On the other hand, the methods proposed in Japanese Patent Laid-Open Nos. 61-82930 and 2002-224754 are so-called foam bend molding in which a punch is pressed into a die without applying a crease pressing force. Therefore, the uneven stress remaining in the vertical wall portion of the hat-shaped cross section is relatively small, and the amount of wall warpage is small compared to the draw bend forming method. However, the method proposed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 61-82930 has a problem that shape defects such as wrinkles and twists are likely to occur because no crease pressing force is applied. Moreover, among the methods proposed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2002-224753, when forming a bead in the same process for shortening the process, although there is an improvement effect even for shape defects such as wrinkles and twists, If an unnecessarily large bead is to be provided, there is a problem in that there is a possibility that the bead tension becomes too large and causes cracking.
[0008]
The present invention has been devised to solve such a problem, and a hat-shaped cross-section part is pressed using a high-tensile steel plate, which tends to have a larger wall warpage than a general cold-rolled steel plate. When molding, it can be carried out using a normal mechanical press without using a special mold, and it is affected by errors in plate thickness accuracy while suppressing shape defects due to wrinkles and twisting. It is an object of the present invention to provide a die forming apparatus for press forming of a thin steel sheet to be press-formed that can stably control the wall warpage within a small range.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
Steel sheet press-molding die apparatus of the present invention, the movable punch which forms a convex shape, the movable punch flange pressing surface provided integrally with the movable punch on each side of, and along with provided on the flange pressing surface , has a smaller bead forming convex portion than the amount of protruding the movable punch from the flange pressing surface, and the mold on which is provided on the lower surface of the slide, a fixed die with an opening, vertically opening within cushion pad provided freely moving, and comprises a lower die having said flange pressing surface formed on both sides the upper surface of the fixed die, and depressions for bead formation provided in the flange pressing surface, the movable When the material sandwiched between the punch and the cushion pad is bent into a hat-shaped cross-sectional shape, the opening of the material is caused by the lowering of the movable punch accompanying the lowering of the slide. The material is bent into a U cross section, and at the end of the molding immediately before the slide reaches bottom dead center, the bead forming convex portion and the bead forming depression are directed upward to the flange of the hat cross section. An indentation bead is formed .
Bead forming convex portion includes a slit formed in the flange pressing surface of the movable punch, Rutotomoni fitted in the slit, also protruding amount from the flange pressing surface is replaced by a small bead formed indentation jig than the movable punch Good.
Further, the cushion pad is preferably integrated with the stopper plate via a slide guide pole penetrating a through hole provided in the lower mold plate, and is supported by the die cushion device using a cushion pin. .
Furthermore, it is preferable that the height of the pushing bead is set to 0.8 to 2.0 mm.
[0010]
Embodiment
First, the mold apparatus used by this invention is demonstrated based on FIG.
FIG. 4 shows a die cushion for generating a wrinkle pressing force inside a
[0011]
As shown in FIG. 4, the fixed
In general, a general-purpose drawing bending machine press apparatus is equipped with a
[0012]
On the other hand, the
[0013]
Next, based on FIGS. 4-6, the procedure which press-forms a thin steel plate to a cross-sectional hat type | mold using this invention die apparatus is demonstrated.
First, as shown in FIG. 4, when the
[0014]
Further, at the final stage of molding immediately before the
After that, the molded product left in the
[0015]
In addition, since the bead of the flange portion is a protrusion that is not necessary for the completed part, it may be trimmed and removed in the next step as necessary.
Further, instead of the bead forming
[0016]
[Action / Effect]
The present invention performs so-called foam bend forming, in which a material is bent into a cross-sectional hat shape by pressing a punch into a die without applying a crease pressing force. For this reason, as in the conventional draw bend forming method, the bending deformation amount at the tool shoulder is not a large bending where the die shoulder R is bent once to 90 degrees and then bent back straightly at the vertical wall. Is small. Therefore, the non-uniform stress remaining in the vertical wall portion of the hat-shaped cross section is relatively small, and the wall warp is small as compared with the conventional method.
However, although it is small, tensile stress remains on the outer surface layer of the vertical cross section of the hat-shaped cross section, and compressive stress remains on the inner surface.
[0017]
Therefore, by forming an upward indentation bead on the flange of the hat-shaped section at the end of molding, compressive stress is applied to the upper surface of the flange and tensile stress is applied to the lower surface, reducing the residual stress on the vertical wall of the hat-shaped section. As a result, the wall warp was further reduced.
Thus, according to the present invention, the combination of so-called foam bend forming method and indentation bead formation can reduce wall warpage that is likely to occur when a hat-shaped cross-section part is manufactured by bending a material. It is.
At the final stage of molding, the flange portion of the
[0018]
An upper die having a punch and a flat flange pressing surface is mounted on the upper slide, and a lower die in which a fixed die having a flange pressing surface and a cushion pad are integrated is placed on a bolster, and a cushion pin is interposed therebetween. If the die device is configured to transmit the pressure applied from the die cushion device to the cushion pad, the die of the mechanical press device that was equipped with the conventional die for drawing or drawing bending is simply replaced. Only the press forming method of the thin steel plate of the present invention can be carried out.
In other words, in a general-purpose mechanical press apparatus conventionally used for drawing or drawing bending, the conventional draw bend forming method and the combined forming method of foam bend forming and indentation bead forming of the present invention can be performed by simply replacing the mold. It is possible to use them properly (see FIGS. 1 and 4). For this reason, it is not necessary to separately install different mechanical press devices according to the molding method, and the economy is excellent.
[0019]
【Example】
An embodiment in which bending is performed using the mold apparatus of the present invention will be described.
In this example, press oil is applied to a high-tensile cold-rolled steel sheet having a thickness of 1.2 mm, a sheet width of 30 mm, and a length in the rolling direction of 200 mm, the characteristics of which are shown in Table 1, and the punch width is 39.2 mm. Using a bending press die apparatus having the same basic configuration as that shown in FIG. 4 and composed of a tool having a radius of 3 mm, a die shoulder radius of 3 mm, and a clearance between the punch and the die of 1.4 mm, a molding stroke of 50 mm and a cushion pad back pressure of 1 kN Under the above molding conditions, the hat-shaped cross-sectional component was molded by changing the height of the bead to be molded.
[0020]
As a comparative example of the forming method, a forming test using the conventional mold apparatus shown in FIG. 1 having a wrinkle pressing tool (
As schematically shown in FIG. 8, the wall warp amount (1 / ρ) obtained by measuring the radius of curvature of the vertical wall portion of the cross section of the molded product is compared with two items of presence or absence of cracks. It was. A smaller wall warp value means a smaller wall warp and a better shape.
The molding conditions and evaluation results are summarized in Table 2.
[0021]
[Table 1]
[0022]
[Table 2]
[0023]
A high-tensile steel plate of 980 MPa class is used as a raw material, and it is bent by a foam bend method using a mold as shown in FIG. 4, and the height is 1.0 mm (test number 2) and 2.0 mm (test number 3), respectively. In the case where the bead is formed so as to satisfy the following conditions, cracks do not occur, and the wall warpage (1 / ρ) is also small as 4.35 (test number 2) and 2.89 (test number 3), respectively. A molded product with satisfactory accuracy could be obtained. In particular,
On the other hand, even when a 980 MPa class high-tensile steel plate is used as a raw material, and the bend method is used for bending using a mold as shown in FIG. Although test number 1) and cracking did not occur, the amount of wall warp (1 / ρ) was somewhat large, requiring some correction work. This is because the residual stress cannot be reduced because the tension applied by the bead formation is small.
On the other hand, when the height of the bead to be formed was too high (test number 4), cracking occurred and the product was defective. This is because the tension applied by the bead formation exceeded the tensile strength of the steel sheet.
Further, when a high-tensile steel plate is bent by a draw bend method using a conventional mold apparatus (test number 5), cracks do not occur, but the wall warp amount (1 / ρ) is 9.85, It is about 3.6 times that of a general cold-rolled steel sheet. Therefore, a major correction was required.
Note that a general cold-rolled steel sheet can be formed without any problem even if it is bent by a draw bend method using a conventional mold apparatus (test number 6).
[0024]
【The invention's effect】
As described above, according to the method of the present invention, when a hat-shaped cross-section part is formed by a press molding method, a product with less wall warpage can be obtained even if a high-tensile steel plate is used as a material. High-quality hat-shaped cross-section parts can be manufactured at low cost without the need for straightening work.
Further, the press molding die apparatus according to the present invention is configured such that an upper die having a punch and a flat flange pressing surface is mounted on the upper slide, and a lower die integrated with a fixed die having a flange pressing surface and a cushion pad is mounted on the bolster. Since the pressure applied from the die cushion device is transmitted to the cushion pad via the cushion pin, it can be easily replaced with the mold of the conventional mechanical press device. It is not necessary to install a dedicated press device for carrying out the method, and a high-quality hat-shaped cross-sectional component can be manufactured at a low cost also from this point.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view for explaining an outline of a conventional bending press mold apparatus for forming a hat-shaped cross-sectional part. FIG. 2 explains a residual stress state in a cross section of a material vertical wall subjected to bending and bending back deformation. FIG. 3 is a diagram showing the state of wall warping of a molded product that has been released. FIG. 4 is a front view for explaining the outline of the mold apparatus of the present invention for forming a hat-shaped cross-sectional part. The figure which shows the state of an initial stage. [FIG. 5] The figure which shows the state of the stage in the middle of a shaping | molding process when shape | molding a raw material board by this invention method. The figure which shows the state which carried out the press molding of the bead of the stage close | similar to the last stage of a process. [FIG. 7] The front view explaining the outline of the other aspect of this invention metal mold apparatus. FIG. Figure [Explanation of symbols]
1: Material 2: Lower mold 3: Upper mold 11: Slide 12: Bolster 13: Head 14: Die cushion device 15: Pin plate 16: Cushion pin 21: Fixed die 22: Die side flange pressing surface 23: Bead formation Recess 24: Opening 25: Lower mold plate 26: Cushion pad 27: Slide guide pole 28: Stopper plate 29: Through hole 30: Fixed die shoulder R portion 31: Movable punch 32: Punch side flange pressure surface 33: Bead formation Convex part 34: Movable punch shoulder R part 35: Clearance 36: Slit 37: Bead formation pushing jig 38: Fastener 41: Fixed punch 42: Movable die 43: Wrinkle pressing tool 51: Flat part 52: Vertical wall part 53: Flange T: Tensile stress C: Compressive stress
Claims (4)
開口部(24)を備えた固定ダイ(21)、該開口部(24)内に上下動自在に設けられたクッションパット(26)、前記固定ダイ(21)の両側上面に形成されたフランジ加圧面(22)、および該フランジ加圧面(22)に設けられたビード形成用窪み(23)を有する下金型(2)と
を具備しており、
前記可動パンチ(31)と前記クッションパット(26)との間で挟持された素材(1)をハット型断面形状に曲げ加工する際、
前記スライド(11)の下降に伴う前記可動パンチ(31)の下降により、前記素材(1)を前記開口部(24)内に押込んで、前記素材(1)をU断面に曲げ加工するとともに、
前記スライド(11)が下死点に達する直前の成形末期に、前記ビード形成凸部(33)及び前記ビード形成用窪み(23)によって、ハット型断面のフランジに上向きの押込みビードを形成させることを特徴とする薄鋼板のプレス成形用金型装置。 The movable punch (31) having a convex shape, the flange pressing surface (32) provided integrally with the movable punch (31) on both sides of the movable punch (31 ) , and the flange pressing surface (32) are provided. In addition, the upper mold (3) provided on the lower surface of the slide (11) has a bead forming convex portion (33) whose protrusion amount from the flange pressing surface (32) is smaller than that of the movable punch (31 ). When,
Fixed die with an opening (24) (21), the cushion pad (26) provided vertically movably to the opening (24) in the flange pressure formed on both sides an upper surface of the fixed die (21) pressure surface (22), and the flange pressing surface (22) recess for bead formation provided in (23) the lower die having a (2)
It has been provided with a,
When bending the material (1) sandwiched between the movable punch (31) and the cushion pad (26) into a hat-shaped cross-sectional shape,
As the movable punch (31) descends as the slide (11) descends, the material (1) is pushed into the opening (24) to bend the material (1) into a U-section,
At the final stage of molding immediately before the slide (11) reaches the bottom dead center, an upward pushing bead is formed on the flange of the hat-shaped cross section by the bead forming convex portion (33) and the bead forming depression (23). A die apparatus for press forming thin steel sheets.
開口部(24)を備えた固定ダイ(21)、該開口部(24)内に上下動自在に設けられたクッションパット(26)、前記固定ダイ(21)の両側上面に形成されたフランジ加圧面(22)、および該フランジ加圧面(22)に設けられたビード形成用窪み(23)を有する下金型(2)と
を具備しており、
前記可動パンチ(31)と前記クッションパット(26)との間で固定された素材(1)をハット型断面形状に曲げ加工する際、
前記スライド(11)の下降に伴う前記可動パンチ(31)の下降により、前記素材(1)を前記開口部(24)内に押込んで、前記素材(1)をU断面に曲げ加工するとともに、
前記スライド(11)が下死点に達する直前の成形末期に、前記ビード形成押込み治具(37)及び前記ビード形成用窪み(23)によって、ハット型断面のフランジに上向きの押込みビードを形成させることを特徴とする薄鋼板のプレス成形用金型装置。 A movable punch (31) having a convex shape, a flange pressing surface (32) provided integrally with the movable punch (31) on both sides of the movable punch (31), and a slit formed in the flange pressing surface (32) (36), and said fitted into the slit (36) Rutotomoni has a small bead formed pushing jig than (37) said flange pressing surface (32) protruding amount from said movable punch (31), the slide An upper mold (3) provided on the lower surface of (11) ;
Fixed die with an opening (24) (21), the cushion pad (26) provided vertically movably to the opening (24) in the flange pressure formed on both sides an upper surface of the fixed die (21) A pressure die (22) , and a lower mold (2) having a bead forming recess (23) provided on the flange pressure surface (22) ,
When bending the material (1) fixed between the movable punch (31) and the cushion pad (26) into a hat-shaped cross-sectional shape,
As the movable punch (31) descends as the slide (11) descends, the material (1) is pushed into the opening (24) to bend the material (1) into a U-section,
At the final stage of molding immediately before the slide (11) reaches bottom dead center, an upward pushing bead is formed on the flange of the hat-shaped cross section by the bead forming pushing jig (37) and the bead forming depression (23). A die apparatus for press forming thin steel sheets.
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