JP4088426B2 - 電力系統の監視制御方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、変電所等において使用される電力系統の監視制御方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来技術の構成の説明
図26〜図29は例えば、特公昭52−37174号公報に示された従来技術を示す図であり、図26は監視対象である電力系統を示す接続図、図27は電力系統の状態変化監視記録装置を示すブロック図、図28は監視機能の実行手順を示すフロ−図、図29は監視機能実行手順の詳細と監視機能実行時間との関係を示す説明図である。
【0003】
図26において、Bは母線、Lは送電線或いは配電線、CBは遮断器、PTは計器用変圧器、CTは変流器、Ryは継電装置で、地絡表示線リレ−、短絡表示線リレ−、地絡方向距離リレ−、後備保護用距離リレ−、地絡過電圧リレ−、低電圧検出リレ−、等各種リレ−で構成されている。
【0004】
図27において、S1,S2,・・・Snは監視対象となる接点で、前記継電装置Ryの接点、遮断器CBの補助接点等である。1はプロセス入力装置で、前記監視対象接点S1,S2,・・・Snに1対1で対応するフォトカプラDI等で構成されている。2は論理判断部で、中央演算処理CPU等で構成されている。3は制御専用メモリで、監視機能実行プログラムや、前記監視対象物S1,S2,・・・Snの状態情報デ−タ等が格納されている。4はタイプライタ等の記録装置、5は前記監視対象接点S1,S2,・・・Snの状態情報デ−タ等が記録されるデ−タシ−ト、6は時計回路で、前記論理判断部2に時刻情報を供給するものである。
【0005】
図28は、監視機能の実行手順を示すフロ−図であるが、具体的には前記論理判断部2(中央演算処理装置CPU)で実行する前記接点情報の状態変化検出処理を行うプログラムのフロ−チャ−トである。この図28において、ST1はDI状態変化検出処理ステップで、DI入力状態変化、つまり多数の監視対象接点に対応した各フォトカプラの出力から得た監視対象接点ON/OFF状態情報信号IDI1〜IDI2の変化、を検出処理するステップであり、このステップST1を実行するプログラムは図27の制御専用メモリ3に格納されている。ST2は時刻付与処理ステップで、状態変化のあった状態情報信号IDI1〜IDI2に対して状態変化時刻を付与するステップであり、このステップST2を実行するプログラムも図27の制御専用メモリ3に格納されている。ST3は伝送処理ステップで、図27の記録装置4や遠方監視制御装置(図示せず)など本監視装置外の機器への出力処理を行うステップであり、前記時刻付与された状態変化情報の内容を本監視装置外部へ送出するための伝送処理を行うものである。なお、最近では前述のように多数の監視対象の状態変化を検出し変化情報に変化時時刻を付与して出力処理する概念はSOE(SequenceOf Eventsの略語)と慣用され始めた。従って以後「SOE」と略記する。
【0006】
図29において、Tdは監視対象対応DIフォトカプラ入力1点分の状態変化検出処理に要するCPU演算時間、Td×nはDI入力n点分(状態情報信号IDI1〜IDIn分)に対する総処理時間、Tsは同じくDIフォトカプラ入力1点分の時刻付与に要するCPU演算時間、Ts×nxは状態変化のあったDI入力nx個の時刻付与に要するCPU演算時間、Ttは伝送処理に要するCPU演算処理時間、TはCPU演算時間の総和(Td×n+ Ts×nx+ Tt)、つまり図28におけるDI状態変化検出処理(IDI1〜IDIn各々の出力情報状態変化検出処理)、時刻付与処理(IDI1 〜IDIn各々の出力情報のうち変化のあった情報への時刻付与)、及び伝送処理のプログラム全体の処理時間で、SOE分解能時間でもある。
【0007】
次に動作について説明する。図26及び図27において、継電装置Ryの各リレ−の接点、CB補助接点S1〜Snの状態情報信号プロセス入力装置1が読み込み、その内容は論理判断装置(CPU)2に通知される。前回スキャンした時の状態情報を格納している制御専用メモリ3の内容と今回のプロセス入力情報とを比較することにより論理判断装置(CPU)2で、状態変化検出を行い(図28のステップST1)、時計回路6の時刻を付与し(図28のステップST2)、SOE処理を実行し、その内容を記録装置4を通じてデ−タシ−トに記録する。
【0008】
尚、図27のフロ−図において、本監視装置の電源を入れると、スタ−ト以下のプログラム処理を一定時間の起動周期で、ステップSTI→ステップST2→ステップST3→ステップSTI→ステップST2→・・・と無限に繰り返すプログラム構成になっている。
【0009】
従来の変電所等の電力系統におけるディジタル監視制御装置は以上のように構成されており、従って、要求されるSOE分解能時間は、SOE機能実行プログラムのスタ−トから次のスタ−ト迄に処理するプログラム処理時間Tt(DI状態変化検出処理プログラムの処理時間Td×nと時刻付与処理プログラムの処理時間Ts×nxと伝送処理プログラムの処理時間Ttとの総和)と等しくなり、一定周期のCPU起動周期Tと等しい。従って、要求されるSOE分解能時間をTsoeとすれば、Tsoe=T=Td×n+ Ts×nx+ Ttの関係式が成り立つ。
【0010】
ここでDI状態変化検出処理プログラムの処理時間Td×nについては、監視対象接点の動作状態変化の有無を見るので、監視対象全接点に対応の全情報(IDI1〜IDInの全情報)について論理判断装置2のCPUによる処理が必要であるため、nは常に監視対象接点状態信号IDIの総数量(総点数)nとなるが、時刻付与処理プログラムの処理時間Ts×nxについては、状態変化のあるIDIについてのみ処理を行うため、nxの最大値はnmaxとなるが、nxの最小値はゼロにもなるが、最大値nmaxに対しても処理を保証するように設定してある。従って、論理判断装置2のCPU起動周期Tは、Td×n+ Ts×nx+ Ttに設定してある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、最近は電力系統の規模拡大、複雑化、IPP(Independent PowerProducer)の参入による多様化などを背景に、電力系統の信頼度が益々重要視されてきており、SOE機能を電力系統の各設備に適用する必要性が高まってきている。このような状況下では、各変電所にSOE機能を持たせたり、又、一の変電所内の多数の設備、例えば550KV送電系設備、27KV送電系設備、6KV配電系設備、母連系設備、他、多数あり、これらの設備を対象としてSOE機能を持たせる場合、当然ながら、変電所によって各設備の規模、数は異なっているので、SOE機能による監視対象接点数、つまり監視対象状態情報IDIの点数も各変電所毎に異なる。従って、前述の従来の監視装置を各変電所に適用した場合、各変電所毎に論理判断装置2のCPU起動周期を個別に定め、処理プログラムも個別に準備する必要があるという課題が生じる。
【0012】
又、SOE機能による監視対象接点数、つまり監視対象状態情報IDIの点数は変電所毎に異なる。従って、前述の従来の監視装置を変電所内の各設備に適用した場合、各設備毎に論理判断装置2のCPU起動周期を個別に定め、処理プログラムも個別に準備する必要があるという課題が生じる。
【0013】
又、前述の従来の監視装置を変電所に設置した場合、当該変電所の管轄範囲内で、大型住宅、工場等の新設、IPP設備の電力系統への付設、変電所内設備の補充(例えば無人変電所における扉の増設、監視カメラの新設、など)等、監視対象範囲の拡大・変更が生じた場合には、適時に適切に論理判断装置2のCPU起動周期を調整したり、処理プログラムを改変する必要が生じる場合が想定されるが、そのためには、まず拡大・変更の正確な時期、規模を事前に把握する必要があり、現実には至難の業であると考えられ、その結果として、系統の信頼度確保のため本来は監視が必要な新設設備、補充設備についてはSOE機能での監視対象外となるという課題、更には新設設備、補充設備についてはSOE機能での監視対象外となっていることに保守要員が知らないという課題が生じる。
【0014】
この発明は、このような従来の監視装置が抱える課題に鑑みなされたもので、監視対象接点数、つまり監視対象状態情報IDIの点数が異なる変電所等の電力系統の電気所、設備、等への共通適用、監視対象範囲の拡大・変更が生じた場合への継続適用を可能にすることを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明に係る電力系統の監視制御方法は、電力系統を構成している要素の状態情報をプロセス入力装置を介して収集する状態情報収集処理、この状態情報収集処理で収集した状態情報を基に行うSOE処理、及びこのSOE処理によりSOE処理された状態情報を基に電力系統維持に必要な演算を行う演算処理、をそれらのプログラムを連続的に繰り返し実行することにより監視制御する方法であって、前記各処理の少なくとも一の処理を、前記状態情報の点数に対応して、前記繰り返しの周期の複数周期に分散して行うものである。
【0016】
請求項2に記載の発明に係る電力系統の監視制御方法は、電力系統を構成している要素の状態情報をプロセス入力装置を介して入手し、この入手した状態情報について、連続的に実行される複数のプログラムを繰り返し実行することにより監視制御する方法であって、前記各プログラム少なくとも一のプログラムを、前記状態情報の点数に対応して、前記繰り返しの周期の複数周期に分散して実行するものである。
【0017】
請求項3に記載の発明に係る電力系統の監視制御方法は、電力系統を構成している要素の状態情報をプロセス入力装置を介して入手し、この入手した状態情報について、プログラムを繰り返し実行することにより監視制御する方法であって、前記プログラムを、前記状態情報の点数に対応して、前記繰り返しの周期の複数周期に分散して実行するものである。
【0018】
請求項4に記載の発明に係る電力系統の監視制御方法は、電力系統を構成している要素の状態情報をプロセス入力装置を介して入手し、この入手した状態情報について、SOE処理を行うSOEプログラムを繰り返し実行することにより監視制御する方法であって、前記SOEプログラム、前記状態情報の点数に対応して、前記繰り返しの周期の複数周期に分散して実行するものである。
【0019】
請求項5に記載の発明に係る電力系統の監視制御方法は、電力系統を構成している要素の状態情報をプロセス入力装置を介して収集するデータ集プログラムを繰り返し実行することにより監視制御する方法であって、前記データ収集プログラムを、前記状態情報の点数に対応して、前記繰り返しの周期の複数周期に分散して実行するものである。
【0020】
請求項6に記載の発明に係る電力系統の監視制御方法は、電力系統を構成している要素の状態情報をプロセス入力装置を介して入手し、この入手した状態情報について、電力系統維持に必要な演算を行う算プログラムを繰り返し実行することにより監視制御する方法であって、前記演算プログラム、前記状態情報の点数に対応して、前記繰り返しの周期の複数周期に分散して実行するものである。
【0021】
請求項7に記載の発明に係る電力系統の監視制御方法は、請求項1〜6の何れか一に記載の監視制御方法において、前記分散数を、処理対象の状態情報の点数と演算装置の演算処理能力によって決めるものである。
【0022】
請求項8に記載の発明に係る電力系統の監視制御方法は、請求項7に記載の監視制御方法において、処理対象の状態情報の点数を、毎周期或いは所定周期毎に取り込み、この毎周期或いは所定周期毎に取り込んだ点数と演算装置の演算処理能力とによって前記分散数を決めるものである。
【0023】
請求項9に記載の発明に係る電力系統の監視制御方法は、請求項1〜8の何れか一に記載の監視制御方法において、高速処理が要求される機能を、最初の周期に分散されたプログラムにより実行し、他の機能を後の周期に分散されたプログラムにより実行させるものである。
【0024】
請求項10に記載の発明に係る電力系統の監視制御方法は、請求項1〜8の何れか一に記載の監視制御方法において、高速処理が要求される機能の方を、他の機能より、実行される周期を多くするものである。
【0025】
請求項11に記載の発明に係る電力系統の監視制御装置は、制御装置、演算装置、記憶装置及びプロセス入力装置を備え、電力系統を構成している要素の状態情報を前記プロセス入力装置を介して収集する状態情報収集処理、この状態情報収集処理で収集した状態情報を基に行うSOE処理、及びこのSOE処理によりSOE処理された状態情報を基に電力系統維持に必要な演算を行う演算処理、の各プログラムを連続的に繰り返し実行させる監視制御装置であって、前記各処理の少なくとも一の処理を、前記状態情報の点数に対応して、前記繰り返しの周期の複数周期に分散して行わせるものである。
【0026】
請求項12に記載の発明に係る電力系統の監視制御装置は、制御装置、演算装置、記憶装置及びプロセス入力装置を備え、電力系統を構成している要素の状態情報を前記プロセス入力装置を介して入手し、この入手した状態情報について、連続的に実行される複数のプログラムを繰り返し実行させる監視制御装置であって、前記各プログラムの少なくとも一のプログラムを、前記状態情報の点数に対応して、前記繰り返しの周期の複数周期に分散して実行させるものである。
【0027】
請求項13に記載の発明に係る電力系統の監視制御装置は、制御装置、演算装置、記憶装置及びプロセス入力装置を備え、電力系統を構成している要素の状態情報を前記プロセス入力装置を介して入手し、この入手した状態情報について、プログラムを繰り返し実行させる監視制御装置であって、前記プログラムを、前記状態情報の点数に対応して、前記繰り返しの周期の複数周期に分散して実行させるものである。
【0028】
請求項14に記載の発明に係る電力系統の監視制御装置は、制御装置、演算装置、記憶装置及びプロセス入力装置を備え、電力系統を構成している要素の状態情報を前記プロセス入力装置を介して入手し、この入手した状態情報について、SOE処理を行うSOEプログラムを繰り返し実行させる監視制御装置であって、前記SOEプログラム、前記状態情報の点数に対応して、前記繰り返しの周期の複数周期に分散して実行させるものである。
【0029】
請求項15に記載の発明に係る電力系統の監視制御装置は、制御装置、演算装置、記憶装置及びプロセス入力装置を備え、電力系統を構成している要素の状態情報を前記プロセス入力装置を介して収集するデータ集プログラムを繰り返し実行させる監視制御装置であって、前記データ収集プログラム、前記状態情報の点数に対応して、前記繰り返しの周期の複数周期に分散して実行させるものである。
【0030】
請求項16に記載の発明に係る電力系統の監視制御装置は、制御装置、演算装置、記憶装置及びプロセス入力装置を備え、電力系統を構成している要素の状態情報を前記プロセス入力装置を介して入手し、この入手した状態情報について、電力系統維持に必要な演算を行う算プログラムを繰り返し実行させる監視制御装置であって、前記演算プログラム、前記状態情報の点数に対応して、前記繰り返しの周期の複数周期に分散して実行させるものである。
【0031】
請求項17に記載の発明に係る電力系統の監視制御装置は、請求項11〜16の何れか一に記載の監視制御装置において、前記制御装置が、前記分散数を、処理対象の前記状態情報の点数と前記演算装置の演算処理能力によって決めるものである。
【0032】
請求項18に記載の発明に係る電力系統の監視制御装置は、請求項17に記載の監視制御装置において、前記制御装置が、処理対象の状態情報の点数を、毎周期或いは所定周期毎に取り込み、この毎周期或いは所定周期毎に取り込んだ点数と前記演算装置の演算処理能力とによって決めるものである。
【0033】
請求項19に記載の発明に係る電力系統の監視制御装置は、請求項11〜18の何れか一に記載の監視制御装置において、前記制御装置が、高速処理が要求される機能を、最初の周期に分散されたプログラムにより実行させ、他の機能を後の周期に分散されたプログラムにより実行させるものである。
【0034】
請求項20に記載の発明に係る電力系統の監視制御装置は、請求項11〜18の何れか一に記載の監視制御装置において、前記制御装置が、高速処理が要求される機能を実行させる周期数の方が、他の機能を実行させる周期数を多くするものである。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を数例挙げて説明する。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1の一例を図1〜図10に基づいて説明する。図1は本発明を適用する最近の電力系統の監視制御システムの概念図で、同図において、7Aは変電所等のA電気所で、このA電気所内の電気設備(変圧器、遮断器、断路器、PT、CT、継電器、電動機、空気調和器、照明機器、ケ−ブル、電線、等)や物理量(電圧、電流、潮流、位相、絶縁耐量、ガス圧、温度、湿度、等)の状態は、その所内監視制御装置71Aにより常時監視される。7Bは変電所等のB電気所で、前記A電気所と同様な機能の所内監視制御装置71BでA電気所と同様に常時監視される。7Nは変電所等のN電気所で、前記電気所71A、71Bと同様に所内監視制御装置71Nにより常時監視される。7GSは中央給電所、給電所支店、設備開発製造会社の計画/監視/保守の部署で、前記各電気所7A、7B、・・・7Nの電気設備や物理量の状態を、RIO(リモ−ト入出力ユニット)を介して、その上位監視制御装置71GSでも見ることができる。
【0036】
図2は、図1におけるA電気所7A(本図では変電所を例示)の各種設備の接続図で、この図2において、A1は500KV送電系設備、A2は母連系設備、A3は降圧系設備、A4は27KV送電系設備、AB27は電圧が27KVの母線、AB500は電圧が500KVの母線、Trは変圧器、CBは遮断器、DSは断路器、PTは計器用変圧器、CTは変流器である。前記各設備A1〜A4には、電力系統を維持するために、図示の前記遮断器CB、断路器DS、計器用変圧器PT、変流器CT、及び図示してない継電器、電動機、空気調和器、照明機器、ケ−ブル、電線、等、監視対象となる多数の電力系統構成要素が設けられている。
【0037】
実際の設備内容を全て図示することはできないが、図2に示すように、各設備A1〜A4における監視対象となる多数の電力系統構成要素の点数は可成り異なっているのが通例であり、他の電気所(図1の7B・・・7N)についても各設備(前記A1〜A4相当、或いはリアクトル、コンデンサ、無効電力補償用電力変換装置、等の異質の設備もある)にも監視対象となる多数の電力系統構成要素があり、それぞれの点数は区々である。そして、前記各電気所7A〜7Nの全て或いは一部について、又、系統構成要素の全て或いは一部について、電力系統構成要素の状態は監視さる。更に、電力系統構成要素の出力から演算される物理量(電圧、電流、潮流、位相、絶縁耐量、ガス圧、温度、湿度、等)についても、各電気所(7A〜7N)毎に
本発明による監視対象である。
【0038】
図3は電力系統への監視制御装置の配設図で、同図において、7GS1は例えば中央給電所や給電所支店等の電力供給側拠点で、設備計画拠点、制御拠点、保守拠点、等が設けられている。7GS2は電力系統構築用の装置提供側拠点で、装置開発拠点、装置設計拠点、装置政策拠点、等が設けられている。Sは区分開閉器、Gは発電機である。これら区分開閉器S及び発電機Gも本発明の状態監視対象である。11〜14は電気所7A〜7Nに設置されたリレ−盤(保護継電装置)で、送電線や母線において事故を検出すると遮断器CBをトリップすると共に、系統状態情報(例えば、母線に設置されている遮断器CBや区分開閉器Sや継電器の開閉状態を示す情報、母線電圧、母線電流、零相電流の情報等)を収集して、電子的格納装置(記憶装置)15〜18に格納するようにしてある。
【0039】
19〜22はWebサ−バで、リレ−盤11〜14に搭載されている。23〜28はパソコン(PC)等の表示装置付の電子端末で、前記電力供給側拠点7GS1及び電力系統構築用装置提供側拠点7GS2に設置されている。29〜34はWebブラウザで、前記電子端末23〜28に搭載されている。35は通信回線で、イントラネット、エクストラネット、インタ−ネット等の有線または無線の通信回線である。
【0040】
なお、前記電力供給側拠点7GS1の電子端末23〜25及び前記電力系統構築用装置提供側拠点7GS2の電子端末26〜28に搭載のWebブラウザ29〜34は、ル−タ及び通信回線35を介して前記リレ−盤11〜14のWebサ−バ19〜22との接続が確立されるようにして、前記電力供給側拠点7GS1及び前記電力系統構築用装置提供側拠点7GS2の何れからも、それら拠点の電子端末23〜28から、リレ−盤11〜14の電子的格納装置(記憶装置)15〜18に保存された系統状態情報を見ることができるようにしてある。
【0041】
次に図3の動作について説明する。
各電気所7A〜7Nのリレ−盤(継電装置)11〜14は、何れも、それらの管轄の前記遮断器CB、断路器DS、計器用変圧器PT、変流器CT、及び図示してない継電器、電動機、空気調和器、照明機器、ケ−ブル、電線、等、監視対象となる多数の電力系統構成要素の接点開閉状態や、例えば母線や送電線の電圧、母線や送電線の電流、零相電流、潮流、位相、絶縁耐量、ガス圧、温度、湿度、等の物理量、等の電力系統における状態情報を収集するプログラム、インタ−フェ−ス、演算装置などが格納されており、前記電力系統における状態情報を、それぞれ対応プログラムの動作により収集し、必要な情報に演算加工し、処理し、収集・演算加工・処理の結果を、それぞれに対応する電子的格納装置(記憶装置)15〜18に格納する。
【0042】
一方、電力供給側拠点7GS1における保守拠点において、例えば、A電気所7Aに接続されている送電線が正常な状態にあるか否かを判定する場合、保守要員は保守用の電子端末25でWebブラウザ31を用いて、A電気所7Aのリレ−盤11を一意に特定するアドレス情報を通信回線35に出力することによって、リレ−盤11のWebサ−バ19との接続操作を行い、リレ−盤11のWebサ−バ19が当該アドレス情報を受信すると、Webブラウザ31とWebサ−バ19との接続が確立する。
【0043】
このようにして、Webブラウザ31とWebサ−バ19との接続が確立すると、Webブラウザ31とWebサ−バ19との間でHTTP通信が開始され、保守用の電子端末25は、Webブラウザ31を用いて、系統状態情報の送信要求をリレ−盤11のWebサ−バ19に出力する。リレ−盤11のWebサ−バ19は、保守用の電子端末25から系統状態情報の送信要求を受けると、電子的格納装置(記憶装置)15に格納されている系統状態情報を通信回線35を介して保守用の電子端末25に転送する。
【0044】
前述のようにして、電力供給側拠点7GS1保守拠点においても保守用の電子端末25を使って、A電気所7Aに接続されている送電線が正常な状態にあるか否かを判定することができる。また、保守用の電子端末25には、jabaVMが搭載されており、従って、系統状態情報を画面上に表示するプログラム等は、jabaの実行時に電子的格納装置(記憶装置)15から通信回線35を介してダウンロ−ドされ、このようなプログラムを事前に保守用の電子端末25にインスト−ルしておく必要は無いようにしてある。
【0045】
なお、例えば、A電気所7Aのみでなく、B電気所7B〜N電気所7Nについても前述と同様にして前述と同様な判定ができるようにしてある。また、電力供給側拠点7GS1のみでなく、電力系統構築用装置提供側拠点7GS2においても前述と同様にして前述と同様な判定ができるようにしてある。又、jabaVMを搭載すれば、前記プログラム等は、リレ−盤11〜14の電子的格納装置(記憶装置)15〜18に格納しておく必要は無く、電力供給側拠点7GS1や電力系統構築用装置提供側拠点7GS2の電子端末に格納しても前述と同様にして前述と同様な判定ができる。
【0046】
更に又、Webブラウザを搭載可能なコンピュ−タであれば、どのような機種のパソコンでもよく、電力供給側拠点7GS1、電力系統構築用装置提供側拠点7GS2、A電気所7A〜N電気所7NにおけるモバイルPC(可搬型の表示装置付電子端末)にも必要に応じて前述と同様な機能を持たせ、前述と同様にして前述と同様な判定ができるようにしてある。
【0047】
次に、電気所における監視制御方法及び装置について図4〜図10によって具体的に説明する。
ここで図4は電気所7Aにおける監視制御に使用する各種プログラムの編成図、図5は各種プログラムの繰り返し実行周期とプログラム分散を一例で示す図、図6は各種プログラムの繰り返し実行周期とプログラム分散を他の例で示す図、図7はSOE機能の一例の一実行フロ−で示すフロ−図、図8はSOE機能実行プログラムの繰り返し実行周期とプログラム分散の考え方を説明する処理時間算定図、図9は機能を実行するH/Wをブロック図的に示す図、図10は監査対象の状態信号を取り出し方の一例を示す接続図である。
【0048】
図4において、D1は500KV送電系設備の監視制御プログラムの編成とプログラム実行時間を示し、D2は母連系設備7Bの監視制御プログラムの編成とプログラム実行時間を示し、Dnは27KV送電系設備の監視制御プログラムの編成とプログラム実行時間を示している。PAはデ−タ収集プログラムで、前記遮断器CB、断路器DS、計器用変圧器PT、変流器CT、及び図示してない継電器、電動機、空気調和器、照明機器、ケ−ブル、電線、等、監視対象となる多数の電力系統構成要素の接点開閉状態や、例えば母線や送電線の電圧、母線や送電線の電流、零相電流、潮流、位相、絶縁耐量、ガス圧、温度、湿度、等の物理量、等の電力系統における状態情報を収集するプログラムである。
【0049】
PBはSOEプログラムで、前記状態情報から監視対象の状態変化を検出し変化情報に変化時時刻を付与して出力処理するプログラムである。ここでSOEとは、前述のように、最近慣用され始めてきた語で、多数の監視対象の状態変化を検出し変化情報に変化時時刻を付与して出力処理する概念であり、「SequenceOf Events」の略語である。
【0050】
PCは時刻修正プログラムで、演算装置の起動、前記変化情報への変化時刻の付与に必要な時刻信号の発生及び当該時刻を絶対時刻(例えば、日本標準時等)に定期的に修正するプログラムである。PNは演算プログラムで、電圧・電流の実効値、高調波直流分、差動継電器入力の電流差、他、電力系統維持に必要なディジタル演算を行うプログラムである。TAは前記デ−タ収集プログラムPAの実行時間、TBは前記SOEプログラムの実行時間、TCは前記時刻修正プログラムPCの実行時間、TNは前記演算プログラムPNの実行時間、TΣは前記各プログラム実行時間の合計時間(TA+TB+ ・・・TN)である。
【0051】
又、前記各プログラムPA、PB、PC、PNの各実行時間TA、TB、TC、・・・・TN、及びそれらの合計時間TΣは、前記各設備(図2における500KV送電系設備A1、同母連系設備A2、27KV送電系設備A4)毎に異なり、電力供給側拠点7GS1での判断、監視対象情報の点数量、演算装置の処理能力、前記各設備の監視速度の優先性等により
定まり、或る定められた固定の時間となる。因みに合計時間TΣは、5ms〜100ms程度となる。
【0052】
従って、前述の従来の監視装置(図27〜図29)を変電所内の各設備に適用した場合、各設備毎に論理判断装置2のCPU起動周期を個別に定め、処理プログラムも個別に準備する必要がという課題が生じる。更に又、前述の従来の監視装置を変電所に設置した場合、当該変電所の管轄範囲内で、大型住宅、工場等の新設、IPP設備の電力系統への付設、変電所内設備の補充(例えば無人変電所における扉の増設、監視カメラの新設、など)等、監視対象範囲の拡大・変更が生じた場合には、適時に適切に論理判断装置2のCPU起動周期を調整したり、処理プログラムを改変する必要が生じる場合が想定されるが、そのためには、まず拡大・変更の正確な時期、規模を事前に把握する必要があり、これは現実には至難の業であり、その結果として、電力系統の信頼度確保のため本来は監視が必要な新設設備、補充設備については、SOE機能での監視対象外となるという課題、更には新設設備、補充設備についてはSOE機能での監視対象外となっていることに保守要員が知らないという課題も生じるのである。
【0053】
このような従来の監視装置が抱える課題に鑑み、監視対象状態情報IDIの点数が異なる変電所等の電力系統の電気所、設備、等への共通適用、監視対象範囲の拡大・変更が生じた場合への継続適用を可能にするこの発明の考え方の概念を、以下に、図5及び図6によって説明する。
【0054】
図5及び図6は各種プログラムの繰り返し実行周期とプログラム分散の例で示す図であり、同図において、(T1)(T2)(T3)・・・(TN- 3)(TN- 2)(TN-1)(TN)は各種プログラムの繰り返し実行周期を示し、(T1)は第1回目の周期、(T2)は第2回目の周期、(TN- 1)は第N- 1回目の周期、(TN)は第N回目の周期で、例えば第1回目の周期(T1)では、各プログラムは次の順で実行される。即ち、デ−タ収集プログラムPA1→SOEプログラムPB1→時刻修正プログラムPC1→その他プログラムPD1→演算プログラムPN1。
【0055】
次いで、第2回目の周期(T2)では、各プログラムは次の順で実行される。即ち、デ−タ収集プログラムPA1→SOEプログラムPB2→時刻修正プログラムPC1→その他プログラムPD1→演算プログラムPN1。
【0056】
ここで、前記第2回目の周期(T2)では、デ−タ収集プログラムPA1、時刻修正プログラムPC1、その他プログラムPD1、及び演算プログラムPN1は前記第1回目の周期(T1)の場合と全く同一のプログラムが実行されている。しかし、SOEプログラムについては、前記第1回目の周期(T1)の場合にPB1であったものが、前記第2回目の周期(T2)では、PB2となっている。即ちSOEプログラムについては、一のプログラムPBがPB1とPB2とに二つのル−ト(R1)(R2)に分散されている。
【0057】
SOE情報は、電力系統に事故や異常が発生したり、電力系統構成要素が誤動作した場合等、事後に電力系統のどの部分の情報が何時変化したのか精査する場合に利用され、遮断器トリップ、遮断器投入、潮流制御ほど緊急度は要求されないので、一のプログラムPBがPB1とPB2とに二つのル−ト(R1)(R2)に分散しても電力系統安定維持の視点では特に問題になることはない。従って、規模の大きな他の電気所に同じSOEプログラムを適用する場合や、臨時或いは緊急に監視対象要素が大幅に拡大した場合など、監視対象情報IDIの点数が可成り増加した場合は、図6に示すように、SOEプログラムPBは、第1回目周期T1〜第四回目の周期に亘って4ル−ト(RI)(R2)(R3)(R4)に更に細分散されて、PB1、PB2、PB3、PB4の4ル−トに分散される。
【0058】
但し、SOEプログラムによる監視制御であっても、電力系統起動時の突入(インラッシュ電流)や、遮断器CBの再閉路時におけるSOE情報は比較的高速性が必要であり、逆に無人変電所等の電気所における扉の開閉状態の監視については特に高速処理は必要でないので、電力系統起動時の突入電流(インラッシュ電流)発生時や、遮断器CBの再閉路時における情報変化の監視は前記第1回目の周期(T1)にそのプログラムを実行し、前記無人変電所等の電気所における扉の開閉状態の監視プログラムは、前記図5の第2回目の周期(T2)或いは図6の第4回目の周期(T4)に実行する。
【0059】
次に、この発明の具体的な実施形態の一例を図7〜図9によって説明する。図7はSOE機能の一例の一実行フロ−で示すフロ−図、図8はSOE機能実行プログラムの繰り返し実行周期とプログラム分散の考え方を説明する処理時間算定図、図9は図7のSOE機能実行フロ−を実現するH/W構成図である。
【0060】
図7において、ST1は電源ON後初めての状態情報通過かどうかを判断するステップ、ST2は監視対象情報IDIを発するフォトカプラ等のディジタル情報発生源の総実装数nを取得するステップ、ST3は1ル−ト(演算装置(CPU)の起動周期時間TΣ)当たりのSOE処理すべき監視対象情報IDIの最適数dを取得するステップ、ST4は前記ステップST2で取得した情報発生源の総実装数nと前記ステップST3で取得した監視対象情報IDIの最適数dとを基に最適ル−ト分割数(SOEプログラムの最適分散数)dnを演算するステップである。
【0061】
ST5はA=A+1のカウントを行うステップで、第何回目のル−ト(プログラム実行周期)であるか出力する。ST6はIDI状態変化検出処理ステップで、前記ステップST3が取得したIDI最適数dと前記ステップST5の出力(A)とで決まる番地のIDI状態変化を検出する。ST7はSOE時刻付与処理のステップで、前記ステップST6で状態変化があったIDI情報に時刻を付与する。ST8は前記ステップST5の出力Aと前記IDI最適数dとがA≧dの関係にあるかどうか判別するステップである。
【0062】
ST9は伝送処理ステップで、前記ステップST8において前記関係A≧dが成立した場合に、前記ステップST7で時刻付与された状態変化情報を出力する。この出力は本装置外のプリンタや表示装置に送出されたり、本装置内または外の、外からアクセスできる記憶装置に格納される。ST10は初期化ステップで、前記ステップST9が伝送処理した場合、及び前記ステップST4が最適ル−ト分割数(SOEプログラムの最適分散数)dnを導出した場合、の何れかの場合に、前記ST5のカウントをリセットする。
【0063】
図8は、図7のステップST4での最適ル−ト分割数(SOEプログラムの最適分散数)dnが2より大きい場合について示してあり、図7のステップST5の出力がA=1の場合、即ち第1回目の周期(ル−ト)(T1)(R1)の場合は、監視対象情報IDIは(1)番地から(d)番地まで状態変化検出処理が行われ、ステップST5の出力がA=2の場合、即ち第2回目の周期(ル−ト)(T2)(R2)の場合は、監視対象情報IDIは(d+1)番地から(d*2)番地まで状態変化検出処理が行われる。SOEプログラムの分散数(ル−ト分割数)が2を超えて任意の数dnの場合、ステップST5の出力もA=dnとなり、
監視対象情報IDIは(d*(dn−1)+1)番地から(d*dn)番地まで状態変化検出処理が行われる。
【0064】
ここで、監視対象情報IDIの1点についての状態変化検出処理時間をTdとすると、前記第1回目の周期(ル−ト)(T1)(R1)で状態変化検出処理が監視対象情報IDI(1)番地から(d)番地まで行われる時間、前記第2回目の周期(ル−ト)(T2)(R2)で状態変化検出処理が監視対象情報IDI(d+1)番地から(d*2)番地まで行われる時間、更に、前記第dn回目の周期(ル−ト)(Tdn)(Rdn)で状態変化検出処理が監視対象情報IDI(d*(dn−1)+1)番地から(d*dn)番地まで行われる時間、はTd×dとなる。そしてTd×dのdは、前記従来のTd×n(図29)より小さく、d≪nの関係となる。しかも、ル−ト分割数(複数周期へのプログラム分散数)は任意に或いは自動的に増加でき、従って、同じ製品を監視対象情報IDIの多い他の電気所にも使用でき、また、監視対象情報IDIの点数に増加変更が生じても柔軟に対応でき、監視制御システムはそのまま継続して使用できる。
【0065】
SOE時刻付与(ステップST7)についても、前述の状態変化検出処理(ステップST6)の場合と同様にル−ト分割(複数周期へのプログラム分散)されているので、前述の状態変化検出処理(ステップST6)の場合と同様な効果を奏する。
【0066】
図9において、S1〜Snは監視対象となる系統構成要素で、前記遮断器CB、断路器DS、継電器等の接点の他、計器用変圧器PT、変流器CT、電動機、空気調和器、照明機器、ケ−ブル、電線、等、監視対象となる多数の電力系統構成要素の状態や、母線や送電線の電圧、母線や送電線の電流、零相電流、潮流、位相、絶縁耐量、ガス圧、温度、湿度、等の物理量、等の検出器出力等である。1はプロセス入力装置で、前記系統構成要素S1〜Snの状態出力情報をフォトカプラ等によりディジタル状態情報として出力するものである。4は外部装置で、本装置外のプリンタ等の記録装置や表示装置、本装置外の記憶装置、本装置外からアクセスできる本装置内サ−バ等である。
【0067】
8は監視制御装置で、コンピュ−タを構成する制御装置8cu、演算装置8alu、及び記憶装置8su等から構成されている。又、この制御装置8は、前記制御装置8cu、演算装置8alu、及び搭載プログラムにより次のような各種手段801〜811を備えている。即ち、801は電源ON後初通過判断手段で、電源ON後初めての状態情報通過かどうかを判断する機能を備えている。802はIDI実装数n取得手段で、監視対象情報IDIを発するフォトカプラ等のディジタル情報発生源の総実装数nを取得する機能を備えている。803は1ル−トIDI最適数d取得手段で、1ル−ト(演算装置8aluの起動周期時間TΣ)当たりの監視処理すべき監視対象情報IDIの最適数dを取得する機能を備えている。
【0068】
804は最適ル−ト分割数演算手段で、前記手段802が取得した情報発生源の総実装数nと前記手段803が取得した監視対象情報IDIの最適数dとを基に最適ル−ト分割数(SOEプログラムの最適分散数)dnを演算する機能を備えている。805はA=A+1カウント手段で、A=A+1のカウントを行い、第何回目のル−ト(プログラム実行周期)であるか出力する機能を備えている。806はIDI状態変化検出手段で、前記手段803が取得したIDI最適数dと前記A=A+1カウント手段出力(A)とで決まる番地のIDI状態変化を検出する。
【0069】
807はSOE時刻付与手段で、前記IDI状態変化検出手段806での検出で状態変化のあったIDI情報に時刻を付与する機能を備えている。808は前記手段805の出力Aと前記IDI最適数dとがA≧dの関係にあるかどうか判別する機能を備えている。809は伝送手段で、前記手段808において前記関係A≧dが成立した場合に、前記手段807で時刻付与された状態変化情報を出力する機能を備えている。この出力は本装置外のプリンタや表示装置等に出力装置4を介して送出されたり、本装置内または外の、外からアクセスできる記憶装置に格納される。810はA=0初期化手段(カウンタを初期化)で、前記伝送手段809が伝送処理した場合、及び前記最適ル−ト分割数演算手段804が最適ル−ト分割数(SOEプログラムの最適分散数)dnを導出した場合、の何れかの場合にも、前記手段805のカウントをリセットする機能を備えている。
【0070】
次に前記図7を主体に図9と関連付けながらSOE機能の動作を説明する。
本監視制御装置8(図9)の電源を投入すると、最初に、ステップST1において、電源ON後初通過判断手段801(図9)の機能により、電源ON後初めての通過(演算装置8aluの最初の起動(第一回目の周期))と判断され、Y(YES)へと進み、ステップST2において、IDI実装数n取得手段802(図9)の機能により記憶装置8su(図9)から本監視制御装置8が監視対象とする状態情報IDIの総点数nを取得する。次いでステップST3において、1ル−トIDI最適数d取得手段803の機能により、1ル−ト(演算装置8aluの起動周期時間TΣ)での状態情報IDIの状態変化検出最適数量dを記憶装置8su(図9)から取得する。次にステップST4において、最適ル−ト分割数演算手段(図9)により、前記ステップST2・ST3で取得した状態情報IDIの総点数nと、1ル−ト(演算装置8aluの起動周期時間TΣ)での状態情報IDIの状態変化検出最適数量dとを基にル−ト分割数(プログラムの複数周期への分散数)をn/dで算出しdnとする。例えば、n=310、d=100の場合は、dnは4とする。ステップST4において前記dnが算出されると、ステップST10に進み、A=0初期化手段(図9)により、ステップST5の累積カウントAをゼロにする(初期化する)。
【0071】
次にスタ−トに戻り、ステップSTIにおいて、電源ON後初通過判断手段801(図9)の機能により、今度は電源ONご初めての通過ではないため、N(NO)へと進み、ステップST5において、A=A+1カウント手段805(図9)の機能により、Aに1を加算してA=1とする。次にステップST6において、A=1を受けて、IDI状態変化検出手段806(図9)の機能により、現在のカウンタ値A“1”と、前記ステップST3で取得された1ル−ト(演算装置8aluの起動周期時間TΣ)での状態情報IDIの状態変化検出最適数量dとを基に、ステップST6に示す算式( d * (A-1)+1)〜(d * A)によって状態変化を検出すべき状態情報IDIの開始番地と終了番地とを算出して、当該開始番地〜終了番地までの状態情報IDIにつき状態変化検出処理を行う。
【0072】
例えば、前述のn=310、d=100、dn=4の場合、A=1(第1回目のル−ト(周期))では、前記算式( d * (A-1)+1)〜(d * A)で計算すると、開始番地は(100×(1- 1)+ 1)で導出され、100×0+ 1=1となる。同様に終了番地は(100×1)で導出され100となる。SOEプログラムの実行が進みA=2(第2回目のル−ト(周期))となった場合の開始番地は(100×(2- 1)+ 1)で導出され、100×1+ 1=101、終了番地は100×2=200となる。即ち、ステップST6において、状態情報IDIの状態変化検出処理は、第1回目のル−ト(周期)では、1〜100までについて、第2回目のル−ト(周期)では、101〜200までについて実行される。
【0073】
次にステップST7において、SOE時刻付与手段807(図9)の機能により、状態変化が検出された状態情報IDIに対し、検出時点での時刻付与処理が実行される。次に、ステップST8において、A≧dn判断手段808(図9)の機能により、累積カウント値Aとル−ト分割数(プログラムの複数周期への分散数)dnとの関係がA≧dnとなるまで、ステップST5〜ST7の処理を繰り返し、検出対象の全状態情報IDIの最初の番地1〜最後の番地nまでの状態変化検出処理が一巡したとき、ステップST8においてA≧dn判断手段808(図9)の機能によりY(YES)へと進み、前記ステップST6、ST7の処理結果情報が監視制御情報として、ステップST9で伝送手段809(図9)の機能により送り出される。
【0074】
そして、ステップST9からステップST10と進み、ステップST10において、A=0初期化手段810(図9)の機能により、ステップST5のカウント値がゼロに初期化され、以後、ステップST5〜ST10の前述の処理が繰り返し実行され、検出対象の全状態情報IDIの最初の番地1〜最後の番地nまでの状態変化検出処理が繰り返し実行される。ステップST2〜ST4での処理は、監視制御装置の起動時だけ実行され、従って前記監視対象とする状態情報IDIの総点数n、状態変化検出最適数量d、ル−ト分割数(プログラムの複数周期への分散数)dnは起動当初に取得される。
【0075】
なお、図7〜図9において、SOEの分解能時間Tsoeは、起動周期時間TΣ×ル−ト分割数(複数周期へのプログラム分散数)dnとなる。また、前記状態変化検出最適数量dは事前に人が入力する場合と、演算装置8aluの処理能力、SOEプログラム及びSOEプログラム以外の各種プログラムをも計算に入れた演算装置8aluの負荷、SOEプログラムと他のプログラムとの処理速度・時期に関する相対的優先度、等から、制御装置8cu及び演算装置8aluとで自動計算する場合とがある。
【0076】
図10は、監視される状態情報の取り出す構成の一例を示す図で、S1、S2・・・Snはリレ−等の接点、101、102・・・10nはフォトカプラ等のA/D変換器、CSはカ−ドスロット、DBはデ−タバスである。接点S1、S2・・・Snの開閉状態の情報はフォトカプラ等のA/D変換器101、102・・・10nを介してデ−タバスDBに取り込まれる。従って、接点S1、S2・・・Snはそれぞれ固有の番地存在する状態情報として把握することができる。
【0077】
実施の形態2.
以下、この発明の実施の形態2の一例を図11〜図13に基づいて説明する。図11はSOE機能の他の例の一実行フロ−で示すフロ−図、図12はSOE機能実行プログラムの繰り返し実行周期とプログラム分散の考え方で説明する処理時間算定図、図13は機能を実行するH/Wで示す図である。
【0078】
前述の実施形態1では、当該監視制御装置の電源を投入した当初に、図7のステップST2〜ST4における処理で、1回だけル−ト分割(複数周期へのプログラムの分散実行)のための設定を実施するものについて例示したが、この実施形態2では、図11に示すようにステップST11を追加し、図13に示すように装置条件変化有無判別手段811を監視制御装置8に追加たものである。このステップST11を追加することにより、SOE処理実行中に条件変化が生じた場合、例えば試験運転時だけ別な処理が必要になる場合や運用上の特殊処理を走らせる場合、ステップST2〜ステップST4の処理をもう一度実行して、ル−ト分割(複数周期へのプログラムの分散)の再設定を実行し、前記別の処理を追加実行できるようにしてものである。
【0079】
この場合、ステップST2で取得する状態情報IDI実装数n、ステップST3で取得する1ル−ト(1周期)で監視する状態情報の最適点数dの値は、前記追加による条件変化により、追加前とは変化した値となる。なお、実際には別の処理を追加実行するために、dの値は追加前より小さな値として1起動周期当たりの状態変化検出処理時間を短縮する。又、図12に示すように、A=dnのときにIDI状態変化検出処理とSOE時刻付与処理の余剰時間に伝送処理時間を嵌め込み、全体の時間効率を上げることもできる。なお、その他の機能、構成については前述の実施形態1と実質的に同じであるので、詳細説明は省略する。
【0080】
実施の形態3.
前述の実施形態1では、SOE分解能時間を1種類に限って自動的に最適設定する場合について例示したが、この実施形態2では、図14〜16に示すように、例えば電力系統の維持に直接関係しない無人変電所の扉の開閉監視等のように監視制御処理を特に早くする必要が無い場合と、電力系統の維持に直接関係する場合とで、処理の仕方を分けるようにしたもので、この実施形態3では、前者を低速処理、後者を中速処理と呼称してある。処理の仕方を分けるのため、IDI実装数nの取得、1ル−ト(周期)IDI最適数dの取得、最適ル−ト数(プログラム実行機能分散数)、IDI状態変化検出処理、SOE時刻付与処理、ル−ト(周期)カウンタ、カウンタ初期化、ル−ト(周期)数の所定数到達判別、の各機能、機能実行手段を、低速用及び中速用にそれぞれ設けてある。なお、その他の機能、構成を含め、前述の実施形態1と本質的に同じであるので、詳細説明は省略する。
【0081】
実施の形態4.
前述の実施形態3は、低速用及び中速用に処理の仕方を分けるようにした場合を例示したが、例えば遮断器の再閉路に係るSOE処理のように高速処理が要求される場合のように、ル−ト分割(プログラム実行機能の複数周期への分散)が適さない場合がある。この実施形態4は、このような高速処理が要求される場合の実施形態を例示するものである。即ち、前記実施形態3では、中速用IDI状態変化検出処理(ステップST6M)と、中速用SOE時刻付与処理(ステップST7M)をル−ト分割(プログラム実行機能の複数周期への分散)すべく、フォトカプラ等のIDI番地を累積カウンタ(ステップST5M)の値により算出していたが、この実施形態4では、図17に示すように、高速SOE用固定番地1〜n0については、IDI状態変化検出処理(ステップST6H)、SOE時刻付与処理(ステップST7H)を毎回(毎周期)実行するようにしたものである。このようにすることにより、例えば図18に示すように、高速用に対応したSOE分解能時間を得ることができる。なお、その他の機能、構成を含め、前述の実施形態1と本質的に同じであるので、詳細説明は省略する。
【0082】
実施の形態5.
図20は各種プログラムの繰り返し実行周期とプログラム分散の他の例で示す図で、SOEプログラムPBを、2種類に分け、その1種類のみル−ト分割(プログラム実行機能の複数周期への分散)する分割(分散)パタ−ンを例示してあり、この発明はこのようなパタ−ンにも適用できる。
【0083】
実施の形態6.
図21は各種プログラムの繰り返し実行周期とプログラム分散の他の例で示す図で、SOEプログラムPBを、3種類に分け、そのうち2種類のみル−ト分割(プログラム実行機能の複数周期への分散)する分割(分散)パタ−ンを例示してあり、この発明はこのようなパタ−ンにも適用できる。
【0084】
実施の形態7.
図22は各種プログラムの繰り返し実行周期とプログラム分散の他の例で示す図で、SOEプログラムPBを、4つにル−ト分割(プログラム実行機能の複数周期への分散)する分割(分散)パタ−ンを例示してあり、この発明はこのようなパタ−ンにも適用できる。
【0085】
実施の形態8.
図23は各種プログラムの繰り返し実行周期とプログラム分散の他の例で示す図で、時刻修正プログラムPCをル−ト分割(プログラム実行機能の複数周期への分散)する分割(分散)パタ−ンを例示してあり、この発明はこのようなパタ−ンにも適用できる。
【0086】
実施の形態9.
図24は各種プログラムの繰り返し実行周期とプログラム分散の他の例で示す図で、デ−タ収集プログラムPA及び演算プログラムPNを、それぞれ3種類に分け、それぞれそのうち2種類のみル−ト分割(プログラム実行機能の複数周期への分散)し、且つ、SOEプログラムPBを、ル−ト分割(プログラム実行機能の複数周期への分散)した場合のパタ−ンを例示してあり、この発明はこのようなパタ−ンにも適用できる。
【0087】
実施の形態10.
図24は各種プログラムの繰り返し実行周期とプログラム分散の他の例で示す図で、SOEプログラムPB及び時刻修正プログラムPCを、それぞれ3種類に分け、それぞれそのうち2種類のみル−ト分割(プログラム実行機能の複数周期への分散)する分割(分散)パタ−ンを例示してあり、この発明はこのようなパタ−ンにも適用できる。
【0088】
実施の形態11.
前述の実施形態では、電力系統の監視制御方法及び装置として変電所の場合を例示したが、変電所に限らず、例えば発電所、工場、ビル等も電力系統の一部であり、この発明は発電所、工場、ビル等に適用しても前述と同等の効果を奏する。
【0089】
【発明の効果】
請求項1に記載の電力系統の監視制御方法の発明は、電力系統を構成している要素の状態情報をプロセス入力装置を介して収集する状態情報収集処理、この状態情報収集処理で収集した状態情報を基に行うSOE処理、及びこのSOE処理によりSOE処理された状態情報を基に電力系統維持に必要な演算を行う演算処理、をそれらのプログラムを連続的に繰り返し実行することにより監視制御する方法であって、前記各処理の少なくとも一の処理を、前記状態情報の点数に対応して、前記繰り返しの周期の複数周期に分散して行うので、監視対象状態情報の点数が異なる電気所、設備等に対し全く個別に準備する必要が無くなり共通に適用でき、又、監視対象範囲の拡大や変更が生じた場合も継続的に適用できる効果がある。
【0090】
請求項11に記載の電力系統の監視制御装置の発明は、制御装置、演算装置、記憶装置及びプロセス入力装置を備え、電力系統を構成している要素の状態情報を前記プロセス入力装置を介して収集する状態情報収集処理、この状態情報収集処理で収集した状態情報を基に行うSOE処理、及びこのSOE処理によりSOE処理された状態情報を基に電力系統維持に必要な演算を行う演算処理、の各プログラムを連続的に繰り返し実行させる監視制御装置であって、前記各処理の少なくとも一の処理を、前記状態情報の点数に対応して、前記繰り返しの周期の複数周期に分散して行わせるので、監視対象状態情報の点数が異なる電気所、設備等に対し全く個別に準備する必要が無くなり共通に適用でき、又、監視対象範囲の拡大や変更が生じた場合も継続的に適用でき、しかも監視制御装置の使用者に手を煩わせずに、装置提供側が発明機能を備えた監視制御装置を前記使用者に対し準備できる効果がある。
【0091】
請求項2に記載の電力系統の監視制御方法の発明は、電力系統を構成している要素の状態情報をプロセス入力装置を介して入手し、この入手した状態情報について、連続的に実行される複数のプログラムを繰り返し実行することにより監視制御する方法であって、前記各プログラム少なくとも一のプログラムを、前記状態情報の点数に対応して、前記繰り返しの周期の複数周期に分散して実行するので、監視対象状態情報の点数が異なる電気所、設備等に対し全く個別に準備する必要が無くなり共通に適用でき、又、監視対象範囲の拡大や変更が生じた場合も継続的に適用でき、しかも、これらの効果を、自プログラムの範囲内で対応することで奏することができる効果がある。
【0092】
請求項12に記載の電力系統の監視制御装置の発明は、制御装置、演算装置、記憶装置及びプロセス入力装置を備え、電力系統を構成している要素の状態情報を前記プロセス入力装置を介して入手し、この入手した状態情報について、連続的に実行される複数のプログラムを繰り返し実行させる監視制御装置であって、前記各プログラムの少なくとも一のプログラムを、前記状態情報の点数に対応して、前記繰り返しの周期の複数周期に分散して実行させるので、監視対象状態情報の点数が異なる電気所、設備等に対し全く個別に準備する必要が無くなり共通に適用でき、又、監視対象範囲の拡大や変更が生じた場合も継続的に適用でき、しかもこれらの効果を、自プログラムの範囲内で対応することで奏することができ、更には、監視制御装置の使用者に手を煩わせずに、装置提供側が発明機能を備えた監視制御装置を前記使用者に対し準備できる効果がある。
【0093】
請求項3に記載の電力系統の監視制御方法の発明は、電力系統を構成している要素の状態情報をプロセス入力装置を介して入手し、この入手した状態情報について、プログラムを繰り返し実行することにより監視制御する方法であって、前記プログラムを、前記状態情報の点数に対応して、前記繰り返しの周期の複数周期に分散して実行するので、監視対象状態情報の点数が異なる電気所、設備等に対し全く個別に準備する必要が無くなり共通に適用でき、又、監視対象範囲の拡大や変更が生じた場合も継続的に適用でき、しかもこれらの効果を奏するように、他のプログラムとは独立してこの発明を実施できる効果がある。
【0094】
請求項13に記載の電力系統の監視制御装置の発明は、制御装置、演算装置、記憶装置及びプロセス入力装置を備え、電力系統を構成している要素の状態情報を前記プロセス入力装置を介して入手し、この入手した状態情報について、プログラムを繰り返し実行させる監視制御装置であって、前記プログラムを、前記状態情報の点数に対応して、前記繰り返しの周期の複数周期に分散して実行させるので、監視対象状態情報の点数が異なる電気所、設備等に対し全く個別に準備する必要が無くなり共通に適用でき、又、監視対象範囲の拡大や変更が生じた場合も継続的に適用でき、しかもこれらの効果を奏するように、他のプログラムとは独立してこの発明を実施でき、更には、監視制御装置の使用者に手を煩わせずに、装置提供側が発明機能を備えた監視制御装置を前記使用者に対し準備できる効果がある。
【0095】
請求項4に記載の係る電力系統の監視制御方法の発明は、電力系統を構成している要素の状態情報をプロセス入力装置を介して入手し、この入手した状態情報について、SOE処理を行うSOEプログラムを繰り返し実行することにより監視制御する方法であって、前記SOEプログラム、前記状態情報の点数に対応して、前記繰り返しの周期の複数周期に分散して実行するので、監視対象状態情報の点数が異なる電気所、設備等に対し全く個別に準備する必要が無くなり共通に適用でき、又、監視対象範囲の拡大や変更が生じた場合も継続的にSOE機能を呈し、しかもこれらの効果を奏するように、他のプログラムとは独立してこの発明を実施できる効果がある。
【0096】
請求項14に記載の電力系統の監視制御装置の発明は、制御装置、演算装置、記憶装置及びプロセス入力装置を備え、電力系統を構成している要素の状態情報を前記プロセス入力装置を介して入手し、この入手した状態情報について、SOE処理を行うSOEプログラムを繰り返し実行させる監視制御装置であって、前記SOEプログラム、前記状態情報の点数に対応して、前記繰り返しの周期の複数周期に分散して実行させるので、監視対象状態情報の点数が異なる電気所、設備等に対し全く個別に準備する必要が無くなり共通に適用でき、又、監視対象範囲の拡大や変更が生じた場合も継続的にSOE機能を呈し、しかもこれらの効果を奏するように、他のプログラムとは独立してこの発明を実施でき、更には、監視制御装置の使用者に手を煩わせずに、装置提供側が発明機能を備えた監視制御装置を前記使用者に対し準備できる効果がある。
【0097】
請求項5に記載の電力系統の監視制御方法は、電力系統を構成している要素の状態情報をプロセス入力装置を介して収集するデータ集プログラムを繰り返し実行することにより監視制御する方法であって、前記データ収集プログラムを、前記状態情報の点数に対応して、前記繰り返しの周期の複数周期に分散して実行するので、監視対象状態情報の点数が異なる電気所、設備等に対し全く個別に準備する必要が無くなり共通に適用でき、又、監視対象範囲の拡大や変更が生じた場合も継続的に状態情報収集処理機能を呈し、しかもこれらの効果を奏するように、他のプログラムとは独立してこの発明を実施できる効果がある。
【0098】
請求項15に記載の電力系統の監視制御装置の発明は、制御装置、演算装置、記憶装置及びプロセス入力装置を備え、電力系統を構成している要素の状態情報を前記プロセス入力装置を介して収集するデータ集プログラムを繰り返し実行させる監視制御装置であって、前記データ収集プログラム、前記状態情報の点数に対応して、前記繰り返しの周期の複数周期に分散して実行させるので、監視対象状態情報の点数が異なる電気所、設備等に対し全く個別に準備する必要が無くなり共通に適用でき、又、監視対象範囲の拡大や変更が生じた場合も継続的に状態情報収集処理機能を呈し、しかもこれらの効果を奏するように、他のプログラムとは独立してこの発明を実施でき、更には監視制御装置の使用者に手を煩わせずに、装置提供側が発明機能を備えた監視制御装置を前記使用者に対し準備できる効果がある。
【0099】
請求項6に記載の電力系統の監視制御方法の発明は、電力系統を構成している要素の状態情報をプロセス入力装置を介して入手し、この入手した状態情報について、電力系統維持に必要な演算を行う算プログラムを繰り返し実行することにより監視制御する方法であって、前記演算プログラム、前記状態情報の点数に対応して、前記繰り返しの周期の複数周期に分散して実行するので、監視対象状態情報の点数が異なる電気所、設備等に対し全く個別に準備する必要が無くなり共通に適用でき、又、監視対象範囲の拡大や変更が生じた場合も継続的に演算処理機能を呈し、しかもこれらの効果を奏するように、他のプログラムとは独立してこの発明を実施できる効果がある。
【0100】
請求項16に記載の電力系統の監視制御装置の発明は、制御装置、演算装置、記憶装置及びプロセス入力装置を備え、電力系統を構成している要素の状態情報を前記プロセス入力装置を介して入手し、この入手した状態情報について、電力系統維持に必要な演算を行う算プログラムを繰り返し実行させる監視制御装置であって、前記演算プログラム、前記状態情報の点数に対応して、前記繰り返しの周期の複数周期に分散して実行させるので、監視対象状態情報の点数が異なる電気所、設備等に対し全く個別に準備する必要が無くなり共通に適用でき、又、監視対象範囲の拡大や変更が生じた場合も継続的に演算処理機能を呈し、しかもこれらの効果を奏するように、他のプログラムとは独立してこの発明を実施でき、更には監視制御装置の使用者に手を煩わせずに、装置提供側が発明機能を備えた監視制御装置を前記使用者に対し準備できる効果がある。
【0101】
請求項7に記載の電力系統の監視制御方法の発明は、請求項1〜6の何れか一に記載の監視制御方法において、前記分散数を、処理対象の状態情報の点数と演算装置の演算処理能力によって決めるので、演算装置の演算処理能力を超えることなく、監視対象状態情報の点数が異なる電気所、設備等に対し全く個別に準備する必要が無くなり共通に適用でき、又、監視対象範囲の拡大や変更が生じた場合も継続的に適用できる効果がある。
【0102】
請求項17に記載の電力系統の監視制御装置の発明は、請求項11〜16の何れか一に記載の監視制御装置において、前記制御装置が、前記分散数を、処理対象の前記状態情報の点数と前記演算装置の演算処理能力によって決めるので、演算装置の演算処理能力を超えることなく、監視対象状態情報の点数が異なる電気所、設備等に対し全く個別に準備する必要が無くなり共通に適用でき、又、監視対象範囲の拡大や変更が生じた場合も継続的に適用でき、しかも監視制御装置の使用者に手を煩わせずに、装置提供側が発明機能を備えた監視制御装置を前記使用者に対し準備できる効果がある。
【0103】
請求項8に記載の電力系統の監視制御方法の発明は、請求項7に記載の監視制御方法において、処理対象の状態情報の点数を、毎周期或いは所定周期毎に取り込み、この毎周期或いは所定周期毎に取り込んだ点数と演算装置の演算処理能力とによって前記分散数を決めるので、監視対象範囲の拡大や変更が急遽生じた場合であっても、演算装置の演算処理能力を超えることなく、監視対象状態情報の点数が異なる電気所、設備等に対し全く個別に準備する必要が無くなり共通に適用でき、又、監視対象範囲の拡大や変更が生じた場合も継続的に適用できる効果がある。
【0104】
請求項18に記載の電力系統の監視制御装置の発明は、請求項17に記載の監視制御装置において、前記制御装置が、処理対象の状態情報の点数を、毎周期或いは所定周期毎に取り込み、この毎周期或いは所定周期毎に取り込んだ点数と前記演算装置の演算処理能力とによって決めるので、監視対象範囲の拡大や変更が急遽生じた場合であっても、演算装置の演算処理能力を超えることなく、監視対象状態情報の点数が異なる電気所、設備等に対し全く個別に準備する必要が無くなり共通に適用でき、又、監視対象範囲の拡大や変更が生じた場合も継続的に適用でき、しかも監視制御装置の使用者に手を煩わせずに、装置提供側が発明機能を備えた監視制御装置を前記使用者に対し準備できる効果がある。
【0105】
請求項9に記載の電力系統の監視制御方法の発明は、請求項1〜8の何れか一に記載の監視制御方法において、高速処理が要求される機能を、最初の周期に分散されたプログラムにより実行し、他の機能を後の周期に分散されたプログラムにより実行させるので、処理機能を分散させても、高速処理が要求される機能は優先的に処理される効果がある。
【0106】
請求項19に記載の電力系統の監視制御装置の発明は、請求項11〜18の何れか一に記載の監視制御装置において、前記制御装置が、高速処理が要求される機能を、最初の周期に分散されたプログラムにより実行させ、他の機能を後の周期に分散されたプログラムにより実行させるので、処理機能を分散させても、高速処理が要求される機能は優先的に処理され、しかも監視制御装置の使用者に手を煩わせずに、装置提供側が発明機能を備えた監視制御装置を前記使用者に対し準備できる効果がある。
【0107】
請求項10に記載の電力系統の監視制御方法の発明は、請求項1〜8の何れか一に記載の電力系統の監視制御方法において、高速処理が要求される機能の方を、他の機能より、実行される周期を多くするので、処理機能を分散させても、高速処理が要求される機能は、他の機能より高速に処理される効果がある。
【0108】
請求項20に記載の電力系統の監視制御装置の発明は、請求項11〜18の何れか一に記載の監視制御装置において、前記制御装置が、高速処理が要求される機能を実行させる周期数の方が、他の機能を実行させる周期数を多くするので、処理機能を分散させても、高速処理が要求される機能は、他の機能より高速に処理され、しかも監視制御装置の使用者に手を煩わせずに、装置提供側が発明機能を備えた監視制御装置を前記使用者に対し準備できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す電力系統の監視制御システムの概念図。
【図2】 この発明の実施の形態1を示す各種設備の接続図。
【図3】 この発明の実施の形態1を示す電力系統への監視制御装置の配設図。
【図4】 この発明の実施の形態1を示す各種プログラムの編成図。
【図5】 この発明の実施の形態1を、各種プログラムの繰り返し実行周期とプログラム分散の一例で示す図。
【図6】 この発明の実施の形態1を、各種プログラムの繰り返し実行周期とプログラム分散の他の例で示す図。
【図7】 この発明の実施の形態1を、SOE機能の一例の一実行フロ−で示すフロ−図。
【図8】 この発明の実施の形態1を、SOE機能実行プログラムの繰り返し実行周期とプログラム分散の考え方で説明する処理時間算定図。
【図9】 この発明の実施の形態1を、機能を実行するH/Wで示す図。
【図10】 この発明の実施の形態1を、監査対象の状態信号を取り出す一接続図で示す図。
【図11】 この発明の実施の形態2を、SOE機能の他の例の一実行フロ−で示すフロ−図。
【図12】 この発明の実施の形態2を、SOE機能実行プログラムの繰り返し実行周期とプログラム分散の考え方で説明する処理時間算定図。
【図13】 この発明の実施の形態2を、機能を実行するH/Wで示す図。
【図14】 この発明の実施の形態3を、SOE機能の他の例の一実行フロ−で示すフロ−図。
【図15】 この発明の実施の形態3を、SOE機能実行プログラムの繰り返し実行周期とプログラム分散の考え方で説明する処理時間算定図。
【図16】 この発明の実施の形態3を、機能を実行するH/Wで示す図。
【図17】 この発明の実施の形態4を、SOE機能の他の例の一実行フロ−で示すフロ−図。
【図18】 この発明の実施の形態4を、SOE機能実行プログラムの繰り返し実行周期とプログラム分散の考え方で説明する処理時間算定図。
【図19】 この発明の実施の形態4を、機能を実行するH/Wで示す図、
【図20】 この発明の実施の形態5を、各種プログラムの繰り返し実行周期とプログラム分散の他の例で示す図。
【図21】 この発明の実施の形態6を、各種プログラムの繰り返し実行周期とプログラム分散の他の例で示す図。
【図22】 この発明の実施の形態7を、各種プログラムの繰り返し実行周期とプログラム分散の他の例で示す図。
【図23】 この発明の実施の形態8を、各種プログラムの繰り返し実行周期とプログラム分散の他の例で示す図。
【図24】 この発明の実施の形態9を、各種プログラムの繰り返し実行周期とプログラム分散の他の例で示す図。
【図25】 この発明の実施の形態10を、各種プログラムの繰り返し実行周期とプログラム分散の他の例で示す図。
【図26】 従来の監視制御装置の対象である電力系統図。
【図27】 従来の監視制御装置のH/Wブロック図。
【図28】 従来の監視制御装置のSOE機能の実行フロ−を示すフロ−図。
【図29】 従来の監視制御装置の各種プログラムの処理時間算定図。
【符号の説明】
8 監視制御装置、8cu 制御装置、8alu 演算装置、
8su 記憶装置、n 監視対象状態情報IDI実装数(点数)、
d 1ル−ト(周期)IDI最適数、
dn ル−ト分割数(プログラム分散数)。

Claims (20)

  1. 制御装置、演算装置、及び記憶装置により、電力系統を構成している要素の状態情報をプロセス入力装置を介して収集する状態情報収集処理、この状態情報収集処理で収集した状態情報を基に行うSOE処理、及びこのSOE処理によりSOE処理された状態情報を基に電力系統維持に必要な演算を行う演算処理、をそれらのプログラムを連続的に繰り返し実行することにより監視制御する方法であって、前記各処理の少なくとも一の処理を、前記状態情報の点数に対応して、前記繰り返しの周期の複数周期に分散して行う電力系統の監視制御方法。
  2. 制御装置、演算装置、及び記憶装置により、電力系統を構成している要素の状態情報をプロセス入力装置を介して入手し、この入手した状態情報について、連続的に実行される複数のプログラムを繰り返し実行することにより監視制御する方法であって、前記各プログラム少なくとも一のプログラムを、前記状態情報の点数に対応して、前記繰り返しの周期の複数周期に分散して実行する電力系統の監視制御方法。
  3. 制御装置、演算装置、及び記憶装置により、電力系統を構成している要素の状態情報をプロセス入力装置を介して入手し、この入手した状態情報について、プログラムを繰り返し実行することにより監視制御する方法であって、前記プログラムを、前記状態情報の点数に対応して、前記繰り返しの周期の複数周期に分散して実行する電力系統の監視制御方法。
  4. 制御装置、演算装置、及び記憶装置により、電力系統を構成している要素の状態情報をプロセス入力装置を介して入手し、この入手した状態情報について、SOE処理を行うSOEプログラムを繰り返し実行することにより監視制御する方法であって、前記SOEプログラム、前記状態情報の点数に対応して、前記繰り返しの周期の複数周期に分散して実行する電力系統の監視制御方法。
  5. 制御装置、演算装置、及び記憶装置により、電力系統を構成している要素の状態情報をプロセス入力装置を介して収集するデータ集プログラムを繰り返し実行することにより監視制御する方法であって、前記データ収集プログラムを、前記状態情報の点数に対応して、前記繰り返しの周期の複数周期に分散して実行する電力系統の監視制御方法。
  6. 制御装置、演算装置、及び記憶装置により、電力系統を構成している要素の状態情報をプロセス入力装置を介して入手し、この入手した状態情報について、電力系統維持に必要な演算を行う算プログラムを繰り返し実行することにより監視制御する方法であって、前記演算プログラム、前記状態情報の点数に対応して、前記繰り返しの周期の複数周期に分散して実行する電力系統の監視制御方法。
  7. 請求項1〜6の何れか一に記載の監視制御方法において、前記分散数を、前記状態情報の点数と演算装置の演算処理能力によって決める電力系統の監視制御方法。
  8. 請求項7に記載の監視制御方法において、処理対象の状態情報の点数を、毎周期或いは所定周期毎に取り込み、この毎周期或いは所定周期毎に取り込んだ点数と演算装置の演算処理能力とによって前記分散数を決める電力系統の監視制御方法。
  9. 請求項1〜8の何れか一に記載の監視制御方法において、高速処理が要求される機能を、最初の周期に分散されたプログラムにより実行し、他の機能を後の周期に分散されたプログラムにより実行させる電力系統の監視制御方法。
  10. 請求項1〜8の何れか一に記載の監視制御方法において、高速処理が要求される機能の方を、他の機能より、実行される周期を多くする電力系統の監視制御方法。
  11. 制御装置、演算装置、記憶装置及びプロセス入力装置を備え、電力系統を構成している要素の状態情報を前記プロセス入力装置を介して収集する状態情報収集処理、この状態情報収集処理で収集した状態情報を基に行うSOE処理、及びこのSO E処理によりSOE処理された状態情報を基に電力系統維持に必要な演算を行う演算処理、の各プログラムを連続的に繰り返し実行させる監視制御装置であって、前記各処理の少なくとも一の処理を、前記状態情報の点数に対応して、前記繰り返しの周期の複数周期に分散して行わせる電力系統の監視制御装置。
  12. 制御装置、演算装置、記憶装置及びプロセス入力装置を備え、電力系統を構成している要素の状態情報を前記プロセス入力装置を介して入手し、この入手した状態情報について、連続的に実行される複数のプログラムを繰り返し実行させる監視制御装置であって、前記各プログラムの少なくとも一のプログラムを、前記状態情報の点数に対応して、前記繰り返しの周期の複数周期に分散して実行させる電力系統の監視制御装置。
  13. 制御装置、演算装置、記憶装置及びプロセス入力装置を備え、電力系統を構成している要素の状態情報を前記プロセス入力装置を介して入手し、この入手した状態情報について、プログラムを繰り返し実行させる監視制御装置であって、前記プログラムを、前記状態情報の点数に対応して、前記繰り返しの周期の複数周期に分散して実行させる電力系統の監視制御装置。
  14. 制御装置、演算装置、記憶装置及びプロセス入力装置を備え、電力系統を構成している要素の状態情報を前記プロセス入力装置を介して入手し、この入手した状態情報について、SOE処理を行うSOEプログラムを繰り返し実行させる監視制御装置であって、前記SOEプログラム、前記状態情報の点数に対応して、前記繰り返しの周期の複数周期に分散して実行させる電力系統の監視制御装置。
  15. 制御装置、演算装置、記憶装置及びプロセス入力装置を備え、電力系統を構成している要素の状態情報を前記プロセス入力装置を介して収集するデータ集プログラムを繰り返し実行させる監視制御装置であって、前記データ収集プログラム、前記状態情報の点数に対応して、前記繰り返しの周期の複数周期に分散して実行させる電力系統の監視制御装置。
  16. 制御装置、演算装置、記憶装置及びプロセス入力装置を備え、電力系統を構成している要素の状態情報を前記プロセス入力装置を介して入手し、この入手した状態情報について、電力系統維持に必要な演算を行う算プログラムを繰り返し実行させる監視制御装置であって、前記演算プログラム、前記状態情報の点数に対応して、前記繰り返しの周期の複数周期に分散して実行させる監視制御装置。
  17. 請求項11〜16の何れか一に記載の監視制御装置において、前記制御装置が、前記分散数を、状態情報の点数と演算装置の演算処理能力によって決める電力系統の監視制御装置。
  18. 請求項17に記載の監視制御装置において、前記制御装置が、処理対象の状態情報の点数を、毎周期或いは所定周期毎に取り込み、この毎周期或いは所定周期毎に取り込んだ点数と演算装置の演算処理能力とによって決める電力系統の監視制御装置。
  19. 請求項11〜18の何れか一に記載の監視制御装置において、前記制御装置が、高速処理が要求される機能を、最初の周期に分散されたプログラムにより実行させ、他の機能を後の周期に分散されたプログラムにより実行させる電力系統の監視制御装置。
  20. 請求項11〜18の何れか一に記載の監視制御装置において、前記制御装置が、高速処理が要求される機能を実行させる周期数の方が、他の機能を実行させる周期数を多くする電力系統の監視制御装置。
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