JP4087290B2 - 受信回路およびディジタル伝送システム - Google Patents

受信回路およびディジタル伝送システム

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、主として光ファイバを用いたディジタル伝送システムに係り、特に、受信データの品質向上を図った受信回路およびそれを用いたディジタル伝送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
光ファイバを用いた伝送システムは全世界的に導入されており、単一波長では40Gbit/sもの容量が実現されようとしている。通常用いられている方式は、IM-DD (Intensity Modulation−Direct Detection)という最もシンプルな方式である。送信機は光強度をディジタル信号の“0”、“1”にしたがってON/OFF変調する。一方、受信機は光電変換効果により直接光強度を電気信号に変換した後、あるしきい値に基づぎ“0”か“1”かの判定を行う(識別再生)。ここで、しきい値は通常固定され運用される(この識別方法をハードディシジョンと呼ぶ)。しきい値の決定については、光ファイバを接続しない状態で最適化する方法と、光ファイバを接続した状態で最適化する方法がある。商用システムなどは適用範囲の広さから、前者が通常とられている。
【0003】
光ファイバ伝送後、光ファイバの波長分散、光増幅器の自然放出光雑音などにより、上記のような識別再生を行うに際し、“0”、“1”の誤認識すなわちビット誤りが発生する。ビット誤りは40Gbit/sもの高速伝送になると、伝送距離を制限し、問題となっている。この誤識別の問題を解決する方法には大きくわけて2つの方法がある。一つは誤り訂正(Forward Error Correction: FEC)であり、他の一つはしきい値フィードバック等化(DFE)である。
【0004】
ビット誤りの問題を克服すべく誤り訂正(FEC)技術がひろく用いられている[ITU-Trecommendation G.975]。ここで、通常、識別回路のしきい値は固定されている。誤り訂正は伝送すべき情報にあるディジタル演算を施し、その結果得られる冗長ビットを付加して送信する。したがって、通常、ビットレートが増加する。受信した信号に再度演算を施し、結果を送信されてきた冗長ビットと比較し、誤り位置を検出して、排他的論理和で訂正する。 FECはランダムな誤りには効果を発揮するが、偏波モード分散などのフェージング現象におけるバースト誤りにはあまり効果がない。
【0005】
偏波モード分散などのフェージング現象を克服する手段として、しきい値フィードバック等化法(Decision Feedback Equalization: DFE)が提案されている(非特許文献1参照)。この方法は、識別回路のしきい値を可変とする、あるいは、しきい値がいくつも設定された複数の識別回路を選択することにより、そのときどきの最適な識別を行う方法である。
本発明は、従来の技術に述べられている2つの技術(FECとDFE)について、その欠点を補充するものである。
【0006】
FECの問題点とは、ビットレートが上昇してしまうことである。たとえば海底システムで現在検討が行われているいわゆるsuperFEC (ここでは連接FEC符号を例にとる)などは、7%の符号と12.5%の符号を縦列に接続し、計22%の冗長符号を作り出している(非特許文献2参照)。このときの符号化ゲインは7.7dBを達成する(7%の符号単独だと5.8dB)。しかしながら、40Gbit/sなどの超高速伝送には、ビットレートは49Gbit/sとなり、電子回路の速度マージンを圧迫する可能性がある。ここで2つの符号化回路の間にはビット伝送順序を攪拌するインターリーバという回路が必要なことも回路規模の複雑化を招く。さらに反復復号という技術を用いるために、復号化遅延が無視できなくなる。したがって、古典的な問題ではあるが、ビットレートの上昇を少なくして符号化ゲインを多く得る方法が求められている。もうひとつの問題点は、FECはバーストに連続する誤りにあまり効果がない。偏波モード分散などのゆっくりとした変化では、符号語の中の大半のビットが誤ることが想定される。このような場合にFECは必ずしも有効ではない(非特許文献3参照)。
【0007】
DFEの問題点は、フィードバック制御回路を具備するために、処理時間がかかり、早い変化に追随できないことにある。可変識別回路の出力結果(あるいは複数の識別回路の選択スイッチの出力結果)をフィードバックさせ、それを基にアルゴリズムを計算させ、最適な識別値を設定するために、最初の数〜数百ビットは誤って識別される。したがってDFEはフェージングには効果があるが、雑音などのビットごとに相関のない誤りには効果的でない。
【0008】
【非特許文献1】
F.Buchali et al.,“Adaptive decision feedback equalizer for 1OGbit/s dispersion mitigation”,ECOC'OO,5.2.5
【非特許文献2】
O.A.Sab,FEC techniques in submarine transmission systems”, OFC'01,TuF-l
【非特許文献3】
M.Tomizawa et al.,“FEC performance in PMD-limited high-speed optical transmission systems”,ECOC'OO,5.2.4
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事情を考慮してなされたもので、その目的は、雑音に制限された系にも、フェージングに制限された系にも両方適用でき、しかも、伝送ビットレートを制限し上昇させることなくビット誤りを改善することができる受信回路およびそれを用いたディジタル伝送システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記の課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、受信信号をn(nは正の整数)ラインに分配する第1の分配手段と、同じ第1のしきい値を有し、前記nラインの信号を受けるn個の識別回路からなる第1の識別回路組と、同じ第2のしきい値を有し、前記nラインの信号を受けるn個の識別回路からなる第2の識別回路組と、・・・、同じ第kのしきい値を有し、前記nラインの信号を受けるn個の識別回路からなる第kの識別回路組と、前記nラインの各信号のアナログ和を実行する加算回路と、前記nラインの各信号を前記第1〜第kの識別回路組および前記加算回路に分配する第2の分配手段と、前記加算回路の出力を入力とし、前記第1〜第kのしきい値を有するk個の識別器と、前記第1〜第kの識別回路組の識別結果を入力し、各組毎に識別結果が同じになる識別回路の数を検出し、その数が最も多い組を選択し、その選択結果を出力する制御回路と、前記制御回路の出力に基づいて前記k個の識別器の出力の1つを選択して出力する選択回路と、を具備することを特徴とする受信回路である。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の受信回路において、前記受信信号が受信光信号であり、前記分配手段が、前記受信光信号を電気信号に変換する変換手段を具備することを特徴とする。
【0012】
請求項3に記載の発明は、受信光信号をn(nは正の整数)ラインに分配する光分配器と、前記nラインの各光信号を電気信号に変換するn個の受光回路と、同じ第1のしきい値を有し、前記n個の受光回路の各出力を受けるn個の識別回路からなる第1の識別回路組と、同じ第2のしきい値を有し、前記n個の受光回路の各出力を受けるn個の識別回路からなる第2の識別回路組と、・・・、同じ第kのしきい値を有し、前記n個の受光回路の各出力を受けるn個の識別回路からなる第kの識別回路組と、前記n個の受光回路の各出力のアナログ和を実行する加算回路と、前記n個の受光回路の各出力を前記第1〜第kの識別回路組および前記加算回路に分配する分配回路と、前記加算回路の出力を入力とし、前記第1〜第kのしきい値を有するk個の識別器と、前記第1〜第kの識別回路組の識別結果を入力し、各組毎に識別結果が同じになる識別回路の数を検出し、その数が最も多い組を選択し、その選択結果を出力する制御回路と、前記制御回路の出力に基づいて前記k個の識別器の出力の1つを選択して出力する選択回路と、を具備することを特徴とする受信回路である。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の受信回路において、前記光分配器に代えて、前記受信光信号の光周波数を変換して、複数の光周波数の光信号を出力する光周波数変換回路と、該光周波数変換回路から出力される複数の光周波数の光信号を各光周波数ごとに分波して前記各受光回路に入力させる光分波器とを設けたことを特徴とする。
【0014】
請求項5に記載の発明は、受信信号をn(nは正の整数)ラインに分配する分配手段と、同じしきい値を有し、前記nラインの信号を受けるn個の識別回路と、前記nラインの各信号のアナログ和を実行する加算回路と、前記加算回路の出力を入力とし、前記識別回路のしきい値と同じ値のしきい値を有する識別器と、前記識別回路の識別結果を入力し、前記n個の識別回路の識別結果が一致しているか否かを検出する制御回路と、前記制御回路が一致を出力しない時は固定電圧発生器の出力信号を選択し、一致を出力した時は前記識別器の出力を選択して出力する選択回路と、を具備することを特徴とする受信回路である。
【0015】
請求項6に記載の発明は、受信光信号をn(nは正の整数)ラインに分配する光分配器と、前記nラインの各光信号を電気信号に変換するn個の受光回路と、同じしきい値を有し、前記n個の受光回路の各出力を受けるn個の識別回路と、前記n個の受光回路の各出力のアナログ和を実行する加算回路と、前記加算回路の出力を入力とし、前記識別回路のしきい値と同じ値のしきい値を有する識別器と、前記識別回路の識別結果を入力し、前記n個の識別回路の識別結果が一致しているか否かを検出する制御回路と、前記制御回路が一致を出力しない時は固定電圧発生器の出力信号を選択し、一致を出力した時は前記識別器の出力を選択して出力する選択回路と、を具備することを特徴とする受信回路である。
【0016】
請求項7に記載の発明は、ディジタルデータ信号を送信する送信装置と、伝送路を介して伝送された前記ディジタルデータ信号を受信し、所定のしきい値と比較して識別再生を行う受信装置とを備えたディジタル伝送システムにおいて、前記受信装置は、前記ディジタルデータ信号をn(nは正の整数)ラインに分配する第1の分配手段と、同じ第1のしきい値を有し、前記nラインの信号を受けるn個の識別回路からなる第1の識別回路組と、同じ第2のしきい値を有し、前記nラインの信号を受けるn個の識別回路からなる第2の識別回路組と、・・・、同じ第kのしきい値を有し、前記nラインの信号を受けるn個の識別回路からなる第kの識別回路組と、前記nラインの各信号のアナログ和を実行する加算回路と、前記nラインの各信号を前記第1〜第kの識別回路組および前記加算回路に分配する第2の分配手段と、前記加算回路の出力を入力とし、前記第1〜第kのしきい値を有するk個の識別器と、前記第1〜第kの識別回路組の識別結果を入力し、各組毎に識別結果が同じになる識別回路の数を検出し、その数が最も多い組を選択し、その選択結果を出力する制御回路と、前記制御回路の出力に基づいて前記k個の識別器の出力の1つを選択して出力する選択回路と、を備えたことを特徴とするディジタル伝送システムである。
【0017】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の受信回路において、前記ディジタルデータ信号がディジタルデータ光信号であり、前記分配手段が、前記ディジタルデータ光信号を電気信号に変換する変換手段を具備することを特徴とする。
【0018】
請求項9に記載の発明は、ディジタルデータ光信号を送信する送信装置と、光伝送路を介して伝送された前記ディジタルデータ光信号を受光し、受光した光信号に基づいて得られた電気信号と所定のしきい値と比較して識別再生を行う受信装置とを備えたディジタル伝送システムにおいて、前記受信装置は、前記ディジタルデータ光信号をn(nは正の整数)ラインに分配する光分配器と、前記nラインの各光信号を電気信号に変換するn個の受光回路と、同じ第1のしきい値を有し、前記n個の受光回路の各出力を受けるn個の識別回路からなる第1の識別回路組と、同じ第2のしきい値を有し、前記n個の受光回路の各出力を受けるn個の識別回路からなる第2の識別回路組と、・・・、同じ第kのしきい値を有し、前記n個の受光回路の各出力を受けるn個の識別回路からなる第kの識別回路組と、前記n個の受光回路の各出力のアナログ和を実行する加算回路と、前記n個の受光回路の各出力を前記第1〜第kの識別回路組および前記加算回路に分配する分配回路と、前記加算回路の出力を入力とし、前記第1〜第kのしきい値を有するk個の識別器と、前記第1〜第kの識別回路組の識別結果を入力し、各組毎に識別結果が同じになる識別回路の数を検出し、その数が最も多い組を選択し、その選択結果を出力する制御回路と、前記制御回路の出力に基づいて前記k個の識別器の出力の1つを選択して出力する選択回路と、を具備することを特徴とするディジタル伝送システムである。
【0019】
請求項10に記載の発明は、前記光分配器に代えて、前記ディジタルデータ光信号の光周波数を変換して、複数の光周波数の光信号を出力する光周波数変換回路と、複数の光周波数の光信号を各光周波数ごとに分波して前記各受光回路に入力させる光分波器とを設けたことを特徴とする請求項9に記載のディジタル伝送システムである。
請求項11に記載の発明は、前記送信装置は、複数の光周波数モードの光パルスをディジタルデータ信号により変調して送信し、前記受信装置は、前記光分配器に代えて、複数の光周波数モードの光パルス信号を分離して前記各受光回路に入力させる光分波器を備えたことを特徴とする請求項9に記載のディジタル伝送システムである。
【0020】
請求項12に記載の発明は、請求項9に記載のディジタル伝送システムにおいて、前記送信装置は、複数の光周波数の連続光をディジタルデータ信号により変調して送信し、前記受信装置は、前記光分配器に代えて、複数の光周波数に光変調信号を分離して前記各受光回路に入力させる光分波器を備えたことを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項9に記載のディジタル伝送システムにおいて、前記送信装置は、複数の偏波モードの光をディジタルデータ信号により変調して送信し、前記受信装置は、前記光分配器に代えて、複数の偏波モードに光変調信号を分離して前記各受光回路に入力させる光偏波分離器を備えたことを特徴とする。
【0021】
請求項14に記載の発明は、請求項9に記載のディジタル伝送システムにおいて、前記送信装置は、連続光あるいは光パルスをディジタルデータ信号により変調して送信し、前記受信装置は、前記光分配器に代えて、受信する光変調信号の光スペクトルを分割して前記各受光回路に入力させる光サイドバンド分離器を備えたことを特徴とする。
【0022】
請求項15に記載の発明は、ディジタルデータ光信号をnラインの光伝送路を介して送信する送信装置と、前記光伝送路を介して伝送された前記ディジタルデータ光信号を受光し、受光した光信号に基づいて得られた電気信号と所定のしきい値と比較して識別再生を行う受信装置とを備えたディジタル伝送システムにおいて、前記受信装置は、前記nラインの各光信号を電気信号に変換するn個の受光回路と、前記n個の受光回路の出力の遅延時間差をそろえるn個の遅延回路と、同じ第1のしきい値を有し、前記n個の遅延回路の各出力を受けるn個の識別回路からなる第1の識別回路組と、同じ第2のしきい値を有し、前記n個の遅延回路の各出力を受けるn個の識別回路からなる第2の識別回路組と、・・・、同じ第kのしきい値を有し、前記n個の遅延回路の各出力を受けるn個の識別回路からなる第kの識別回路組と、前記n個の遅延回路の各出力のアナログ和を実行する加算回路と、前記n個の遅延回路の各出力を前記第1〜第kの識別回路組および前記加算回路に分配する分配回路と、前記加算回路の出力を入力とし、前記第1〜第kのしきい値を有するk個の識別器と、前記第1〜第kの識別回路組の識別結果を入力し、各組毎に識別結果が同じになる識別回路の数を検出し、その数が最も多い組を選択し、その選択結果を出力する制御回路と、前記制御回路の出力に基づいて前記k個の識別器の出力の1つを選択して出力する選択回路と、を具備することを特徴とするディジタル伝送システムである。
【0023】
請求項16に記載の発明は、ディジタルデータ信号を送信する送信装置と、伝送路を介して伝送された前記ディジタルデータ信号を受信し、所定のしきい値と比較して識別再生を行う受信装置とを備えたディジタル伝送システムにおいて、前記受信装置は、受信信号をn(nは正の整数)ラインに分配する分配手段と、同じしきい値を有し、前記nラインの信号を受けるn個の識別回路と、前記nラインの各信号のアナログ和を実行する加算回路と、前記加算回路の出力を入力とし、前記識別回路のしきい値と同じ値のしきい値を有する識別器と、前記識別回路の識別結果を入力し、前記n個の識別回路の識別結果が一致しているか否かを検出する制御回路と、前記制御回路が一致を出力しない時は固定電圧発生器の出力信号を選択し、一致を出力した時は前記識別器の出力を選択して出力する選択回路と、を具備することを特徴とするディジタル伝送システムである。
【0024】
請求項17に記載の発明は、ディジタルデータ光信号を送信する送信装置と、伝送路を介して伝送された前記ディジタルデータ光信号を受信し、所定のしきい値と比較して識別再生を行う受信装置とを備えたディジタル伝送システムにおいて、前記受信装置は、前記ディジタルデータ光信号をn(nは正の整数)ラインに分配する光分配器と、前記nラインの各光信号を電気信号に変換するn個の受光回路と、同じしきい値を有し、前記n個の受光回路の各出力を受けるn個の識別回路と、前記n個の受光回路の各出力のアナログ和を実行する加算回路と、前記加算回路の出力を入力とし、前記識別回路のしきい値と同じ値のしきい値を有する識別器と、前記識別回路の識別結果を入力し、前記n個の識別回路の識別結果が一致しているか否かを検出する制御回路と、前記制御回路が一致を出力しない時は固定電圧発生器の出力信号を選択し、一致を出力した時は前記識別器の出力を選択して出力する選択回路と、を具備することを特徴とするディジタル伝送システムである。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。図1はこの発明の一実施の形態による受信回路の構成を示すブロック図である。この図において、1は光受信信号が入力される光増幅器、2は光増幅器1の出力光を分配する光分配器、3−1〜3−nは光増幅器、4−1〜4−nは光増幅器3−1〜3−nの各出力光を電気信号に変換する受光回路である。5−1は分配回路であり、受光回路4−1の出力を識別回路61−1〜6k−1およびアナログ加算回路7−1〜7−kへ供給する。同様に、5−nは分配回路であり、受光回路4−nの出力を識別回路61−n〜6k−nおよびアナログ加算回路7−1〜7−kへ供給する。
【0026】
識別回路61−1〜61−nは、入力された信号をしきい値1に基づいて識別し、識別結果(”1”または”0”)を制御回路9へ出力する。同様に、識別回路6k−1〜6k−nは、入力された信号をしきい値kに基づいて識別し、識別結果(”1”または”0”)を制御回路9へ出力する。制御回路9は、識別回路61−1〜6k−nの各識別結果を入力し、識別回路61−1〜61−n、62−1〜62−n、・・・6k−1〜6k−nの各組毎に識別結果が同じになる識別回路の数を求める。そして、その数が最も多い組を選択し(多数決論理)、その組のしきい値を選択回路10へ出力する。例えば、識別回路61−1〜61−nの各出力が全て”1”であり、識別回路62−1〜62−n、・・・6k−1〜6k−nの各組の出力には”1”と”0”が共に含まれていた場合、制御回路9はしきい値1を選択回路10へ出力する。
【0027】
アナログ加算回路7−1〜7−kは各々分配回路5−1〜5−nの各出力を加算し、加算結果を識別回路8−1〜8−kへ出力する。識別回路8−1〜8−kは各々しきい値1〜しきい値kに基づいてアナログ加算回路7−1〜7−kの出力を識別し、識別結果(”1”または”0”)を選択回路10へ出力する。選択回路10は制御回路9から出力されるしきい値に等しいしきい値の識別回路(8−1〜8−kのいずれか)の出力を選択して出力する。
【0028】
上述した受信回路によれば、ビットバイビットに品質のよいしきい値を選択し、誤り率特性を改善する。この受信回路は、複数個の制御系識別回路61−1〜6k−nの出力が制御回路9と直結しており、識別回路61−1〜6k−nの出力のみをモニタして、該制御回路9が選択回路10を制御する。したがって、DFEのようなフィードバック制御が必要ないのが特徴である。
【0029】
また、この受信回路では、n個の受光回路4−1〜4−nが設けられている。この場合、受光回路4−1〜4−nの熱雑音とショットノイズをも独立事象として扱うことが出来る。またこの場合は、受光回路4−1〜4−nに入射する光のS/N比が受光回路4−1〜4−nの分岐数分だけ落ちてしまうので、前段に光プリアンプを設け、プリアンプ後の出力を光カップラで分岐している。また、プリアンプ後の光出力を分岐後、さらにn個の光ポストアンプで増幅する構成となっている。
【0030】
光信号のビット誤り率特性は光増幅器1の入射直前のS/Nでほぼ決定されるので、一旦増幅された後に分岐数分の損失があってもほとんどビット誤り率特性には寄与しない事が知られている[石尾他、光増幅器とその応用(オーム社)]。図1の構成の場合は、光増幅器のノイズをも独立事象として扱うことが出来、さらなる効果が期待できる。実際の光伝送システムでは光増幅器と受光回路の雑音が支配的であることが知られているからである。
【0031】
分配回路5−1〜5−n以降の回路は、識別回路61−1〜6k−nおよび制御回路9からなる制御系回路と、アナログ加算回路7−1〜7−k、識別回路8−1〜8−kおよび選択回路10からなる主信号系回路に分けられる。
制御系回路についてみると、光伝送後の光信号は、S/N劣化およびフェージングなどの波形劣化を受けて、受光回路4−1〜4−nと識別回路61−1〜6k−nにおける雑音が付加されて、雑音が付加された信号が識別され、出力となる。重要な点は、複数の識別回路61−1〜6k−nを設けることにより、回路ごとに独立の雑音が付加されることである。したがって、あるしきい値のある識別回路のある瞬間には”1”という信号が“0”と誤認識されたとしても、同じしきい値、同じ瞬間の異なる識別回路では”1”と正しく認識されている可能性がある。
【0032】
ここで、各識別回路61−1〜6k−nの出力を制御回路9はモニタする。各しきい値毎のn個の識別回路のうち、すべての結果が同じであれば、その識別は正しいという確率が高い。一方、n個の識別回路出力のうち、いくつかが異なる結果となっていると、どれかが誤っている確率が高い。制御回路9はn個の識別結果が同じであるしきい値、あるいは、同一の識別結果が最も多いしき値の結果を採用することにし、主信号系回路内の同じしきい値の識別結果を選択する。すなわち、制御回路9の論理は多数決論理ということができる。これによりビット誤り特性が改善する。
【0033】
一方、主信号系回路内では、別々の受光回路4−1〜4−nからの出力をアナログ加算している。これは別々の雑音を伴った同一の主信号をアナログ加算すると、信号成分はn倍に、雑音成分は√n倍になることにより、S/N比が改善することを利用している。S/Nがよくなった信号に、さらに制御回路9からの論理でしきい値をビットごとに選択し、これにより、誤り率を下げるようにしている。
図2にn=k=2の特別な場合の構成例を示し、図1の各部と対応する部分には同一の符号が付してある。ここで、多数決論理には、最も簡単な排他的論理和回路9a、9bが用いられる。排他的論理和自体は40Gbit/s程度で動作可能であり、超高速システムでの実現が可能である。
【0034】
図3に信号波形の遷移を模式的に示す。光入力波形は雑音を伴った波形である。この波形を独立な雑音を伴う信号同士をアナログ加算することにより、信号成分の強度が2倍に、雑音成分が√2倍となるので、S/N比が1.5dB向上した信号となる。そこに、しきい値の選択を施し、”1”の場合は低いしきい値を、”0”の場合は高いしきい値を選択し、信号の誤り率を抑制する。
【0035】
次に、この発明の第2の実施形態について説明する。図4は同実施形態による受信回路の構成を示すブロック図である。この実施形態においては、光増幅器12の後段に光周波数変換回路13が具備されている。ここで、光周波数変換回路13には非線型効果を用いた波長変換デバイスを用いても良い。一つの光信号は同じく符号化された複数の周波数の光信号に変換される。複数の光周波数は第2の光増幅器14で一括で増幅され、その後、光周波数分離フィルタ15で分離される。そして、分離された光信号が受信基本回路A(図2参照)へ入力される。上記の構成において、第2の光増幅器14はひとつであるが、異なる周波数の光信号が受ける雑音は2系列の独立事象として扱うことができ、光増幅器の数を制限しながら、誤り訂正効果を発揮することができる。
【0036】
次に、この発明の第3の実施形態によるディジタル光伝送システムについて説明する。この実施形態では、図5に示すように、送信装置に信号分配機能を持たせる。独立な複数の信号が複数の伝送路を伝播することにより、伝送路途中における光中継器の雑音をも独立事象とすることができる。すなわち光中継器からの雑音によるビット誤りをも訂正できる。ここで、送信装置は信号を複数(ここでは2とするがそうでなくともよい)に分配する。複数の伝送路を通って、受信回路に到着する。ここで、伝送路長が通常異なるので、遅延時間を調整するバッフアメモリ17−1、17−2が設けられている。なお、符号Bは図2に示す処理回路である。
【0037】
次に、この発明の第4の実施形態について説明する。この第4の実施形態は、伝送路を複数用いることなく、かつ、光中継器からの雑音によるビット誤りをも訂正できる。この実施形態の構成を図6に示す。ここで、送信装置は複数の周波数のパルス光発生器を具備する。ここでは2つの周波数を示しているが、2つでなくともよい。この光パルスは、互いに光位相が反転するキャリア抑圧RZパルスでもよい(特願2000-82997)。
【0038】
さらに送信装置は該光パルスをディジタルデータにより変調する手段を具備する。ここで変調する手段としては、通常のNRZでもよいし(このときはCarrier Suppressed Retrun-to-Zero: CS-RZ 符号となる)、デュオバイナリ変調でもよい(この場合はDuobinary Carrier Suppressed Return-to-Zero: DCS-RZとなる[Y. Miyamoto et a1., OFC'Ol, TuU4]。また、通常のNRZ信号で送信し、受信側でサイドバンドを2つ抜き出す方法でもよい。また、2つの偏波を直交させて送信し、受信側で2つの偏波に分離してもよい。
【0039】
受信回路は、第一の光増幅器21、その後に光周波数分離回路22(Single Side Band (SSB)分離)を具備していることが特徴である(偏波分離の場合はPBS:Polarization Mode Splitter となる)。そして、光周波数分離回路22の出力光が光増幅器23−1、23−2で増幅され、受信基本回路A(図2参照)へ入力される。
【0040】
以下、CR-RZを周波数分離する方法について説明する。2つのモードから成るRZパルス(CS-RZまたはDCS-RZ)をそれぞれのフィルタで分離すると、2つの受信機はこれらの信号を受信する。本実施形態の利点として、次のことが挙げられる。2つの周波数モードの光は独立であり、伝送途中全ての光中継から受ける雑音は、モード間で相関のないランダム雑音である。したがって本実施形態は、光中継器からの雑音によるビット誤りをも訂正する効果を有する。光中継器を多く有する長距離長スパンシステムでは、誤りの発生源の中でも、光中継器からの雑音がドミナントであることが知られている[(石尾他、光増幅器とその応用(オーム社)]。したがって本実施形態は、多中継系長距離システムにも効果的である。
【0041】
なお、送信装置が、連続光あるいは光パルスをディジタルデータ信号により変調して送信し、受信装置が、光周波数分離回路22に代えて、受信する光変調信号の光スペクトルを分割して各受光回路に入力させる光サイドバンド分離器を備えるようにしてもよい。
【0042】
次に、この発明の第5の実施形態について図7を参照して説明する。この実施形態においては、同じしきい値が設定され、かつ、そのしきい値が標準より高め(低め)に設定された2個の識別回路61−1、61−2が設けられ、また、これらの識別回路と同じしきい値が設定された識別回路8−1が設けられている。また、論理”1”(または”0”)の信号を選択回路に入力する固定電圧発生器32が設けられている。そして、制御回路として排他的論理和回路31が設けられ、この排他的論理和回路31が、2個の識別回路61−1、61−2の識別結果に合致が得られなければ、固定電圧発生器32の出力信号を選択するように選択回路10を制御し、2個の識別回路61−1、61−2の識別結果に合致が得られれば、識別回路8−1の識別結果出力を選択するように選択回路10を制御する。
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば、伝送ビットレートを上昇させることなくビット誤りを改善することができる効果が得られる。また、品質のよい(可能性の高い)しきい値を選択するので、フェーシングなどの劣化にも効果がある(しばらく最適なしきい値を選び続ける)。さらに、フィードバック結線がなく、ヒットごとの瞬時のしきい値を選択するので、制御フィードバック動作当初の誤りを回避し、また、ビットごとに相関のない雑音等のランダム誤りにも効果がある。本発明は、無中継長距離システムだけではなく、長距離線形光中継システムにも有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施形態による受信回路の構成を示すブロック図である。
【図2】 同受信回路のn=k=2の場合の構成例を示すブロック図である。
【図3】 同受信回路の動作を説明するための波形図である。
【図4】 この発明の第2の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図5】 この発明の第3の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図6】 この発明の第4の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図7】 この発明の第5の実施形態の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…光増幅器
2…光分配器
3−1〜3−n…光増幅器
4−1〜4−n…受光回路
5−1〜5−n…分配回路
61−1〜6k−n…識別回路
7−1〜7−k…アナログ加算回路
8−1〜8−k…識別回路
9…制御回路
9a、9b、31…排他的論理和回路
10…選択回路
12、21、23−1、23−2…光増幅器
13…光周波数変換回路
14…光増幅器
15、22…光周波数分離回路
32…固定電圧発生器

Claims (17)

  1. 受信信号をn(nは正の整数)ラインに分配する第1の分配手段と、
    同じ第1のしきい値を有し、前記nラインの信号を受けるn個の識別回路からなる第1の識別回路組と、同じ第2のしきい値を有し、前記nラインの信号を受けるn個の識別回路からなる第2の識別回路組と、・・・、同じ第kのしきい値を有し、前記nラインの信号を受けるn個の識別回路からなる第kの識別回路組と、
    前記nラインの各信号のアナログ和を実行する加算回路と、
    前記nラインの各信号を前記第1〜第kの識別回路組および前記加算回路に分配する第2の分配手段と、
    前記加算回路の出力を入力とし、前記第1〜第kのしきい値を有するk個の識別器と、
    前記第1〜第kの識別回路組の識別結果を入力し、各組毎に識別結果が同じになる識別回路の数を検出し、その数が最も多い組を選択し、その選択結果を出力する制御回路と、
    前記制御回路の出力に基づいて前記k個の識別器の出力の1つを選択して出力する選択回路と、
    を具備することを特徴とする受信回路。
  2. 前記受信信号が受信光信号であり、
    前記分配手段が、前記受信光信号を電気信号に変換する変換手段を具備することを特徴とする請求項1に記載の受信回路。
  3. 受信光信号をn(nは正の整数)ラインに分配する光分配器と、
    前記nラインの各光信号を電気信号に変換するn個の受光回路と、
    じ第1のしきい値を有し、前記n個の受光回路の各出力を受けるn個の識別回路からなる第1の識別回路組と、同じ第2のしきい値を有し、前記n個の受光回路の各出力を受けるn個の識別回路からなる第2の識別回路組と、・・・、同じ第kのしきい値を有し、前記n個の受光回路の各出力を受けるn個の識別回路からなる第kの識別回路組と、
    前記n個の受光回路の各出力のアナログ和を実行する加算回路と、
    前記n個の受光回路の各出力を前記第1〜第kの識別回路組および前記加算回路に分配する分配回路と、
    前記加算回路の出力を入力とし、前記第1〜第kのしきい値を有するk個の識別器と、
    前記第1〜第kの識別回路組の識別結果を入力し、各組毎に識別結果が同じになる識別回路の数を検出し、その数が最も多い組を選択し、その選択結果を出力する制御回路と、
    前記制御回路の出力に基づいて前記k個の識別器の出力の1つを選択して出力する選択回路と、
    を具備することを特徴とする受信回路。
  4. 前記光分配器に代えて、前記受信光信号の光周波数を変換して、複数の光周波数の光信号を出力する光周波数変換回路と、該光周波数変換回路から出力される複数の光周波数の光信号を各光周波数ごとに分波して前記各受光回路に入力させる光分波器とを設けたことを特徴とする請求項3に記載の受信回路。
  5. 受信信号をn(nは正の整数)ラインに分配する分配手段と、
    同じしきい値を有し、前記nラインの信号を受けるn個の識別回路と、
    前記nラインの各信号のアナログ和を実行する加算回路と、
    前記加算回路の出力を入力とし、前記識別回路のしきい値と同じ値のしきい値を有する識別器と、
    前記識別回路の識別結果を入力し、前記n個の識別回路の識別結果が一致しているか否かを検出する制御回路と、
    前記制御回路が一致を出力しない時は固定電圧発生器の出力信号を選択し、一致を出力した時は前記識別器の出力を選択して出力する選択回路と、
    を具備することを特徴とする受信回路。
  6. 受信光信号をn(nは正の整数)ラインに分配する光分配器と、
    前記nラインの各光信号を電気信号に変換するn個の受光回路と、
    同じしきい値を有し、前記n個の受光回路の各出力を受けるn個の識別回路と、
    前記n個の受光回路の各出力のアナログ和を実行する加算回路と、
    前記加算回路の出力を入力とし、前記識別回路のしきい値と同じ値のしきい値を有する識別器と、
    前記識別回路の識別結果を入力し、前記n個の識別回路の識別結果が一致しているか否かを検出する制御回路と、
    前記制御回路が一致を出力しない時は固定電圧発生器の出力信号を選択し、一致を出力した時は前記識別器の出力を選択して出力する選択回路と、
    を具備することを特徴とする受信回路。
  7. ディジタルデータ信号を送信する送信装置と、伝送路を介して伝送された前記ディジタルデータ信号を受信し、所定のしきい値と比較して識別再生を行う受信装置とを備えたディジタル伝送システムにおいて、
    前記受信装置は、
    前記ディジタルデータ信号をn(nは正の整数)ラインに分配する第1の分配手段と、
    同じ第1のしきい値を有し、前記nラインの信号を受けるn個の識別回路からなる第1の識別回路組と、同じ第2のしきい値を有し、前記nラインの信号を受けるn個の識別回路からなる第2の識別回路組と、・・・、同じ第kのしきい値を有し、前記nラインの信号を受けるn個の識別回路からなる第kの識別回路組と、
    前記nラインの各信号のアナログ和を実行する加算回路と、
    前記nラインの各信号を前記第1〜第kの識別回路組および前記加算回路に分配する第2の分配手段と、
    前記加算回路の出力を入力とし、前記第1〜第kのしきい値を有するk個の識別器と、
    前記第1〜第kの識別回路組の識別結果を入力し、各組毎に識別結果が同じになる識別回路の数を検出し、その数が最も多い組を選択し、その選択結果を出力する制御回路と、
    前記制御回路の出力に基づいて前記k個の識別器の出力の1つを選択して出力する選択回路と、
    を備えたことを特徴とするディジタル伝送システム。
  8. 前記ディジタルデータ信号がディジタルデータ光信号であり、
    前記分配手段が、前記ディジタルデータ光信号を電気信号に変換する変換手段を具備することを特徴とする請求項7に記載のディジタル伝送システム。
  9. ディジタルデータ光信号を送信する送信装置と、光伝送路を介して伝送された前記ディジタルデータ光信号を受光し、受光した光信号に基づいて得られた電気信号と所定のしきい値と比較して識別再生を行う受信装置とを備えたディジタル伝送システムにおいて、
    前記受信装置は、
    前記ディジタルデータ光信号をn(nは正の整数)ラインに分配する光分配器と、
    前記nラインの各光信号を電気信号に変換するn個の受光回路と、
    じ第1のしきい値を有し、前記n個の受光回路の各出力を受けるn個の識別回路からなる第1の識別回路組と、同じ第2のしきい値を有し、前記n個の受光回路の各出力を受けるn個の識別回路からなる第2の識別回路組と、・・・、同じ第kのしきい値を有し、前記n個の受光回路の各出力を受けるn個の識別回路からなる第kの識別回路組と、
    前記n個の受光回路の各出力のアナログ和を実行する加算回路と、
    前記n個の受光回路の各出力を前記第1〜第kの識別回路組および前記加算回路に分配する分配回路と、
    前記加算回路の出力を入力とし、前記第1〜第kのしきい値を有するk個の識別器と、
    前記第1〜第kの識別回路組の識別結果を入力し、各組毎に識別結果が同じになる識別回路の数を検出し、その数が最も多い組を選択し、その選択結果を出力する制御回路と、
    前記制御回路の出力に基づいて前記k個の識別器の出力の1つを選択して出力する選択回路と、
    を具備することを特徴とするディジタル伝送システム。
  10. 前記光分配器に代えて、前記ディジタルデータ光信号の光周波数を変換して、複数の光周波数の光信号を出力する光周波数変換回路と、複数の光周波数の光信号を各光周波数ごとに分波して前記各受光回路に入力させる光分波器とを設けたことを特徴とする請求項9に記載のディジタル伝送システム。
  11. 前記送信装置は、複数の光周波数モードの光パルスをディジタルデータ信号により変調して送信し、前記受信装置は、前記光分配器に代えて、複数の光周波数モードの光パルス信号を分離して前記各受光回路に入力させる光分波器を備えたことを特徴とする請求項9に記載のディジタル伝送システム。
  12. 前記送信装置は、複数の光周波数の連続光をディジタルデータ信号により変調して送信し、前記受信装置は、前記光分配器に代えて、複数の光周波数に光変調信号を分離して前記各受光回路に入力させる光分波器を備えたことを特徴とする請求項9に記載のディジタル伝送システム。
  13. 前記送信装置は、複数の偏波モードの光をディジタルデータ信号により変調して送信し、前記受信装置は、前記光分配器に代えて、複数の偏波モードに光変調信号を分離して前記各受光回路に入力させる光偏波分離器を備えたことを特徴とする請求項9に記載のディジタル伝送システム。
  14. 前記送信装置は、連続光あるいは光パルスをディジタルデータ信号により変調して送信し、前記受信装置は、前記光分配器に代えて、受信する光変調信号の光スペクトルを分割して前記各受光回路に入力させる光サイドバンド分離器を備えたことを特徴とする請求項9に記載のディジタル伝送システム。
  15. ディジタルデータ光信号をnラインの光伝送路を介して送信する送信装置と、前記光伝送路を介して伝送された前記ディジタルデータ光信号を受光し、受光した光信号に基づいて得られた電気信号と所定のしきい値と比較して識別再生を行う受信装置とを備えたディジタル伝送システムにおいて、
    前記受信装置は、
    前記nラインの各光信号を電気信号に変換するn個の受光回路と、
    前記n個の受光回路の出力の遅延時間差をそろえるn個の遅延回路と、
    じ第1のしきい値を有し、前記n個の遅延回路の各出力を受けるn個の識別回路からなる第1の識別回路組と、同じ第2のしきい値を有し、前記n個の遅延回路の各出力を受けるn個の識別回路からなる第2の識別回路組と、・・・、同じ第kのしきい値を有し、前記n個の遅延回路の各出力を受けるn個の識別回路からなる第kの識別回路組と、
    前記n個の遅延回路の各出力のアナログ和を実行する加算回路と、
    前記n個の遅延回路の各出力を前記第1〜第kの識別回路組および前記加算回路に分配する分配回路と、
    前記加算回路の出力を入力とし、前記第1〜第kのしきい値を有するk個の識別器と、
    前記第1〜第kの識別回路組の識別結果を入力し、各組毎に識別結果が同じになる識別回路の数を検出し、その数が最も多い組を選択し、その選択結果を出力する制御回路と、
    前記制御回路の出力に基づいて前記k個の識別器の出力の1つを選択して出力する選択回路と、
    を具備することを特徴とするディジタル伝送システム。
  16. ディジタルデータ信号を送信する送信装置と、伝送路を介して伝送された前記ディジタルデータ信号を受信し、所定のしきい値と比較して識別再生を行う受信装置とを備えたディジタル伝送システムにおいて、
    前記受信装置は、
    受信信号をn(nは正の整数)ラインに分配する分配手段と、
    同じしきい値を有し、前記nラインの信号を受けるn個の識別回路と、
    前記nラインの各信号のアナログ和を実行する加算回路と、
    前記加算回路の出力を入力とし、前記識別回路のしきい値と同じ値のしきい値を有する識別器と、
    前記識別回路の識別結果を入力し、前記n個の識別回路の識別結果が一致しているか否かを検出する制御回路と、
    前記制御回路が一致を出力しない時は固定電圧発生器の出力信号を選択し、一致を出力した時は前記識別器の出力を選択して出力する選択回路と、
    を具備することを特徴とするディジタル伝送システム。
  17. ディジタルデータ光信号を送信する送信装置と、伝送路を介して伝送された前記ディジタルデータ光信号を受信し、所定のしきい値と比較して識別再生を行う受信装置とを備えたディジタル伝送システムにおいて、
    前記受信装置は、
    前記ディジタルデータ光信号をn(nは正の整数)ラインに分配する光分配器と、
    前記nラインの各光信号を電気信号に変換するn個の受光回路と、
    同じしきい値を有し、前記n個の受光回路の各出力を受けるn個の識別回路と、
    前記n個の受光回路の各出力のアナログ和を実行する加算回路と、
    前記加算回路の出力を入力とし、前記識別回路のしきい値と同じ値のしきい値を有する識別器と、
    前記識別回路の識別結果を入力し、前記n個の識別回路の識別結果が一致しているか否かを検出する制御回路と、
    前記制御回路が一致を出力しない時は固定電圧発生器の出力信号を選択し、一致を出力した時は前記識別器の出力を選択して出力する選択回路と、
    を具備することを特徴とするディジタル伝送システム。
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