JP4077771B2 - データ再生装置、再生方法、データ圧縮装置及び圧縮方法 - Google Patents

データ再生装置、再生方法、データ圧縮装置及び圧縮方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ再生装置および再生方法、データ圧縮装置および方法、データ圧縮伸長システム、ベクトル量子化装置、更にはこれらの処理を行うためのプログラムを記憶した記録媒体、並びに、圧縮されたデータを格納した記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、データ圧縮の手法が種々提案されている。その中で、圧縮データの伸長処理を非常に簡単に行うことが可能なデータ圧縮アルゴリズムの1つとして、「ベクトル量子化」(R. M. Gray “Vector quantization”, IEEE ASSP Magazine, vol.1, no.2, pp.4-29, April 1984)という手法が良く知られている。このアルゴリズムは、古くから信号処理の分野で知られており、特に、画像信号や音声信号のデータ圧縮、あるいはパターン認識に応用されてきた。
【0003】
このベクトル量子化では、ある大きさ(例えば2×2画素のブロック)の画素パターン(コード)を幾つか用意しておき、それぞれにユニークな番号などを与える(この集合体を「コードブック」という)。そして、例えば2次元配列の画像データ中から同じ大きさ(例えば2×2画素)のブロックを順次取り出し、それと最も似通ったパターンをコードブック中から見つけ出して、そのパターンの番号を当該ブロックに当てはめるというデータ圧縮を行う。ベクトル量子化では、1つのブロック内のデータ列が1つのベクトルに対応する。
【0004】
このように、コード化された圧縮データの受信側あるいは伸長側では、各ブロック毎に番号に対応するパターンをコードブックの中から取り出すだけで、元の画像を再現することができる。したがって、伸長側では、コードブックさえ受け取っているか、あるいはあらかじめ保持していれば、特殊な演算は特に必要としないため、非常に簡単なハードウェアで元の画像を再生することが可能となる。
【0005】
上述のようなベクトル量子化を実行する上で、必要となるのがコードブックである。そして、ベクトル量子化の特性上、再現される再生画像の良否は、使用するコードブックの良否と密接に関係している。したがって、例えば画像のデータ圧縮を行う際に、高い圧縮率を保持したまま高画質の再生画像を得るようにするためには、このコードブックとしていかに性能の良いものを作成するかが鍵となっている。
【0006】
従来、コードブックの最適化の手法としては、Kohonen の自己組織化マップの手法などを始めとして幾つかの手法が知られている。これらの手法では、サンプル画像などを用いて適当な数式処理を行うことにより、コードブックの最適化を図るものである。
【0007】
更に、上記したコードブックの最適化の手法における欠点を除去し、種々の画像に対応できる汎用性の高いコードブックを実現することを目的とした理論的なコードブック作成方法に関する提案が例えば特許文献1(特開2000−004165号公報)で為されている。
【0008】
【特許文献1】
特開2000−004165号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来提案されているコードブックの最適化の手法は、何れも、得られるコードブックが最適化の際に使用したデータに対してのみ有用なコードブックとなってしまうという問題があった。
【0010】
すなわち、例えば、ある人の顔の画像データを用いて最適化されたコードブックは、その最適化に用いた画像に対しては最良のコードブックとなるが、他の画像に対しては必ずしも最良のコードブックになるとは限らない。したがって、例えば、そのコードブックを他の人の顔の画像データに対して用いてデータ圧縮を実施すると、圧縮データから再生した画像の画質は低下することになる。
【0011】
更に、最適化に用いた画像と同じ人の顔という分類に含まれる画像に対しては、再生画像として比較的良好な画質が得られても、風景や文字といった異なる分類の画像に対しては、画質が劣化してしまうことが多い。つまり、コードブックに含まれているパターンが画像によって全く異なっているため、汎用性の低いコードブックになってしまうという問題があった。
【0012】
そこで、どのような分類の画像を圧縮した場合でも、再生画像の良好な画質を得るために、様々なサンプル画像を用いて最適化を行い、これにより得られるコードブックを全て登録しておくということが、考えられる。このようにすれば、実際にベクトル量子化を実施する際には、人物、風景、文字といった様々な分類の画像に合ったコードブックがあらかじめ用意されているので、その中から元画像に近いパターンを選び出すことが可能となる。
【0013】
しかしながら、この場合は、あらかじめ用意しておくべきコード数が膨大なものとなり、これを記憶しておくためのメモリの容量が非常に大きくなってしまうという問題があった。メモリの容量が大きくなると、装置全体の規模も大きくなってしまい、小型化が困難な状況となる。また、コストもそれだけ増大する結果となってしまうため、このような手法を採用するのは現実的でない。
【0014】
一方、前述した特許文献1では、コードブックの基本的パターンを抽出する部分において、各要素の輝度変化の方向に着目することにより、これを基本的パターンとして設定する手法が提案されている。具体的には、例えば、4×4画素のブロックからなる各画素値の集合をコードブック中の1つのベクトルとし、ブロックのエッジ部分(上下左右及び4隅の各点)の何れかを始点としてブロック内の画素値(例えば、輝度)が徐々に変化するパターンが作成されている。
【0015】
このため、特許文献1の手法では、ブロックの8つの位置を始点とする8つの基本的パターンが作成される。
【0016】
しかしながら、本発明者等の実験では、設定された基本的パターンだけでは、画像復元性の高い画像が得られないことが判明した。したがって、汎用性の高いコードブックは未だ実現に至っていないと言うのが実情である。
【0017】
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、種々の画像に対応できる汎用性の高いコードブックを実現することを第1の目的とする。また、本発明は、コードブックを記憶しておくためのメモリ容量を増大させることなく汎用性の高いコードブックを実現できるようにすることを第2の目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明の一態様によれば、ベクトル量子化で使用される2×2の4要素コードブックを用いてデータを再生するデータ再生装置において、前記4要素の輝度値を4つに区分し、前記4要素の中で最も輝度値の大きなものをa、そのaよりも輝度値が小さいが、他の3要素の中で輝度値が最も大きなものをb、そのa及びbよりも輝度値が小さいが、他の2要素の中で輝度値が大きなものをcとし、そのどれにもあてはまらない要素をdとし、輝度値が実質的に同じであれば、同じアルファベットであらわし、更に、2×2の4要素のコードブックパターンに、少なくとも1つのaが含まれることを条件として、分類することによって得られる所定種類数のパターンから選択されたパターンを有するコードブックを用いてデータの圧縮又は再生を行うことを特徴とするデータ圧縮又は再生装置が得られる。
【0019】
ここで、所定種類数は75種類であり、これら75種類のパターンは、同質のパターンを纏めることによって、更に、14種類のコードブックパターンに分類され、当該分類された14種類のコードブックパターンから選択されたコードブックパターンを有するコード又はコードブックが使用される。具体的には、コードブックパターンは、aが2つ、bが1つ、cが1つで構成されており、更に、a同士が隣接している第1のパターン、aが1つ、bが1つ、cが2つで構成されており、更に、c同士が隣接している第2のパターン、aが1つ、bが1つ、cが1つ、dが1つで構成されており、更に、aとdが対角に位置する第3のパターン、aが1つ、bが2つ、cが1つで構成されており、更に、b同士が隣接している第4のパターン、及び、aが1つ、bが1つ、cが1つ、dが1つで構成されており、更に、aとcが対角に位置する第5のパターンからなるパターンのうち、前記第1〜第5のパターンの少なくとも1つが前記コードブックに含まれていることによって特徴付けられる。
【0020】
また、本発明のコードブックは、aが2つ、b及びcが1つで、aが対角の位置にあるパターン、aが1つ、bが1つでcが2つで、cが対角の位置にあるパターン、及び、a,b,c,dが1つで、aとb、及び、cとdとが対角の位置にあるパターンの少なくとも1つがコードブックに含まれていないことによっても特徴付けられる。
【0021】
この場合、2×2画素の4要素コードブックパターンの各要素間の輝度値の差が、階調数の2%〜8%(階調数が8ビット、即ち、0〜255の値を取る場合、5〜20)の範囲にあり、このため、各コードブックパターンは小さな輝度値の差を有している。具体的には、コードブックパターンがaとbのみで構成されている場合、a−bで計算される輝度値の差、a、b、及びcで構成されている場合、a−b、b−cで計算される輝度値の差、更に、a、b、c、及び、dで構成されている場合、a−b、b−c、c−dで計算される輝度値の差が前述した階調数の2〜8%の範囲にある。
【0022】
本発明の別の態様によれば、ベクトル量子化で使用される2×2の4要素コードブックを用いたデータ再生又は圧縮方法において、前記4要素の輝度値を4つに区分し、前記4要素の中で最も輝度値の大きなものをa、そのaよりも輝度値が小さいが、他の3要素の中で輝度値が最も大きなものをb、そのa及びbよりも輝度値が小さいが、他の2要素の中で輝度値が大きなものをcとし、そのどれにもあてはまらない要素をdとし、輝度値が実質的に同じであれば、同じアルファベットであらわし、更に、2×2の4要素のコードブックパターンに、少なくとも1つのaが含まれることを条件として、分類することによって得られる所定種類数のパターンから選択されたパターンを有するコードブックを用いてデータの再生を行うことを特徴とするデータ再生又は圧縮方法が得られる。
【0023】
この場合、所定種類数は75種類であり、これら75種類のパターンは、同質のパターンを纏めることによって、更に、14種類のコードブックパターンに分類され、当該分類された14種類のコードブックパターンを含み、前記コードブックパターンには、前述した第1乃至第5のパターンの少なくとも1つが含まれていることを特徴とするデータ再生又は圧縮方法が得られる。
【0024】
本発明の他の態様によれば、前述した第1乃至第5のパターンの少なくとも1つを含むコードブックを使用したデータ圧縮伸長システム或いはベクトル量子化装置が得られる。
【0025】
本発明の更に別の態様によれば、前記第1乃至第5のパターンの少なくとも1つを用いてデータを処理する処理手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録していることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体が得られる。
【0026】
本発明の他の態様によれば、前記第1乃至第5のパターンの少なくとも1つを用いて、圧縮されたコードを用いて圧縮されたデータを格納したDVD、ハードディスク等の記録媒体が得られる。
【0027】
【発明の実施の形態】
発明の原理
本発明者等は、ベクトル量子化における2×2画素の4要素コードブック(以下、単に2×2コードブックと呼ぶ)を分析した結果、4要素の輝度値には、極めて特徴的な変化が認められることを見出し、当該特徴的な輝度変化を用いたコードブックを作成する方法並びにコードブックを含むデータ処理装置を提案するものである。即ち、2×2コードブック内の相対的な輝度値を例えば、4段階に分類した場合、4×4画素の16要素コードブック等、他のコードブックでは使用されていないコードブックパターン及び他のコードブックでは使用されているが、実際には不要なコードブックパターンが存在することを見出し、この知見に基づいて本発明はコードブックの作成方法及びこのコードブックを含むデータ処理装置を提案するものである。ここで、データ処理装置とは、データ圧縮装置、データ伸長装置、データ再生装置、ベクトル量子化装置、画像処理装置等を総称しているものとする。
【0028】
具体的に説明すると、まず、2×2コードブックにおいて、各画素を8ビット(即ち、256輝度)であらわすものとすると、2×2コードブックの取り得るパターンは24×8=232、(約42億)である。しかしながら、人間の視覚特性では、隣接する画素の輝度の差が5以内の違いを認識することはできないことを考慮すると、実際上、2×2コードブックの変化パターンは非常に少ないことが判明した。ここでは、輝度の差が5以内にある複数の画素は実質的に同一の輝度値を有しているものとする。
【0029】
上記した変化パターンについて、図1(A)及び(B)を参照して、更に詳細に説明すると、2×2コードブックの4つの画素の位置を図1(A)に示すように、i、j、k、lであらわすものとし、各画素の相対的な輝度値を図1(B)に示すようにa、b、c、dであらわすものとする。この時、これら輝度値には、a>b>c>dの関係があり、4つの要素中には、少なくとも1つのaを含むものとする。
【0030】
更に、画素位置i、j、k、lの位置における輝度値を一般化してR(i)、R(j)、R(k)、R(l)であらわすものとすると、これらの間には、R(i)≧R(j)≧R(k)≧R(l)の制約条件があるものと仮定しておく。
【0031】
この制約条件の下では、図1(B)に示すように、パターン▲1▼から▲8▼までのパターンに分類でき、これを各画素に色付すると、図1(B)の色付の欄に示されたようにあらわされる。更に、上記制約条件を解除して、90度回転した場合をも含めると、図1(B)の「場合の数」の欄に示すように、パターン▲1▼以外は複数通りのパターンが存在している。この結果、図1(B)の合計の欄に示すように、パターンマル1〜マル8に属するパターンの数はそれぞれ1、4、6、12、4、12、12、24であり、2×2コードブックは合計75種類のコードブックパターンを含めば良いことが判る。
【0032】
図2を参照すると、パターンマル1〜マル8に属する75種類のコードブックパターンが示されている。尚、図2において、×4、×2は90度回転したパターンを含めた場合におけるパターン数をあらわしている。これら75種類のコードブックパターンを反転、回転、及び、鏡像関係を有する画像として同質のパターンを1つのグループにして分類すると、図3に示すように、第1から第14種類の群1〜14に分類できた。図3からも明らかな通り、第1〜第14群(1〜14)には、それぞれ1,4,4,4,2,8,8,4,4,4,8,8,8,8種類(合計75種類)のパターンが属していることが判る。
【0033】
更に、本発明を特徴付ける第1群〜第14群に区分された2×2コードブックについて説明する。本発明に係る2×2コードブックは、前述したように、4要素の中で最も輝度値の大きなものをaとし、そのaよりも輝度値が小さいが、他の3要素の中で輝度値が最も大きなものをbとし、そのaかつbよりも輝度値が小さいが、他の2要素の中で輝度値が大きなものをcとし、そのどれにもあてはまらない要素をdとし、輝度値が同じであれば、同じアルファベットで表すという条件が設定されている。
【0034】
この条件で、図3を参照すると、2×2コードブックのパターンがaが4つで構成されている、つまり、全てが同じ輝度値である場合がマル1であらわされた第1群のパターン1である。次に、2×2コードブックのパターンが、aが3つ、かつbが1つで構成されている場合が第2群のパターン2(マル2)である。同様に、2×2コードブックのパターンが、aが1つ、かつbが3つで構成されている場合が第3群のパターン3(マル3)である。更に、2×2コードブックのパターンが、aが2つ、かつbが2つで構成されており、かつa同士が隣接している場合が第4群のパターン4(マル4)である。
【0035】
続いて、2×2コードブックのパターンが、aが2つ、かつbが2つで構成されており、かつ、a同士が対角に位置している場合が第5群のパターン5(マル5)である。
【0036】
また、2×2コードブックのパターンが、aが2つ、かつbが1つ、かつcが1つで構成されており、かつa同士が隣接している場合が第6群のパターン6(マル6)である。次に、2×2コードブックのパターンが、aが1つ、かつbが1つ、かつcが2つで構成されており、かつc同士が隣接している場合が第7群のパターン7(マル7)である。更に、2×2コードブックのパターンが、aが2つ、かつbが1つ、かつcが1つで構成されており、かつa同士が対角に位置している場合が第8群のパターン8(マル8)である。続いて、2×2コードブックのパターンが、aが1つ、かつbが1つ、かつcが2つで構成されており、かつc同士が対角に位置している場合が第9群のパターン9(マル9)である。また、2×2コードブックのパターンが、aが1つ、かつbが2つ、かつcが1つで構成されており、かつb同士が対角に位置している場合が第10群のパターン10(マル10)である。次に、2×2コードブックのパターンが、aが1つ、bが2つ、cが1つで構成されており、かつb同士が隣接している場合が第11群のパターン11(マル11)である。更に、2×2コードブックのパターンが、aが1つ、bが1つ、cが1つ、dが1つで構成されており、かつaとdが対角に位置する場合が第12群のパターン12(マル12)である。また、2×2コードブックのパターンが、aが1つ、bが1つ、cが1つ、dが1つで構成されており、かつaとcが対角に位置する場合が第13群のパターン13(マル13)である。次に、2×2コードブックのパターンが、aが1つ、bが1つ、cが1つ、dが1つで構成されており、かつaとbが対角に位置する場合が第14群のパターン14(マル14)である。
【0037】
第1、2、3、4、5、及び、10群のパターンは、従来からベクトル量子化のコードブックにおいて使用されているが、第6、7、8、9、11、12、13、及び、14群のパターン(マル6),(マル7),(マル8),(マル9),(マル11),(マル12),(マル13),(マル14)群のパターンは従来のベクトル量子化では用いられていない未使用の新規なパターンであることが判明した。
【0038】
本発明者等は、図4(a)に示した4枚のXGAサイズの画像について、2×2の画素ブロック単位に分割してそれぞれの画素ブロックが図3に示された14種類のパターンのどれに分類されるかを試みた。その結果、図4(b)に示すような割合で、これら14種類のパターンが使用されることが判明した。図4(b)に示された割合を各々の群のパターン数で割り算し、その結果を百分率であらわした図4(c)からも明らかな通り、画像は第1〜第4群のパターン(マル1〜マル4)だけで殆ど(95%)構成されており、第8、第9、及び第14群のパターン(マル8,マル9,マル14)は0.1%未満である。したがって、前述した新規なパターンのうち、第8、9、及び、14群のパターン(マル8),(マル9),(マル14)は画像には使用される確率の非常に低いパターンであるこどが判明した。このように、第8、第9、及び第14群のパターン(マル8,9,14)のパターンは画像では殆ど使用されないパターンであるから、コードブックには含まれなくても再生画像の画質に実質的な影響を与えないことも判った。
【0039】
一方、従来未使用で新規なパターンのうち、前述した第8、9.、及び、14群のパターン(マル8),(マル9),(マル14)を除く、第6、7、11、12、13のパターン(マル6),(マル7),(マル11),(マル12),(マル13)群のパターンは、図4(c)からも明らかな通り、第7、6、12、11、13群のパターンの順に画像として重要なパターンであることが判る。
【0040】
上記した知見に基づき、本発明は、第6、7、12、11、13群のパターンをコードブックに含むことによって汎用性の高いコードブックを作成でき、ベクトル量子化を用いることにより復元された画像の画質が向上することを見出した。
【0041】
実際に、本発明では、図4(c)に示されたパターンの発生割合を考慮して、4096サイズのコードブックを作成した。
【0042】
一方、2×2コードブックパターンの各要素間の輝度値の差、つまりaとbのみで構成されている場合、a−bで計算される輝度値の差、またaとbとcのみで構成されている場合a−bまたはb−cで計算される輝度値、またaとbとcとdで構成されている場合a−bまたはb−cまたはc−dで計算される輝度値の差、が階調数の2%〜8%(階調数が8bitつまり、0〜255の値を取る場合、5〜20)という従来のコードブックには含まれていなかった、輝度値の差が小さなパターンのコードブックを加えてやることにより、従来では達成できなかった画像復元性を実現できることをも見出した。
【0043】
更に、第6、7、11、12、13群までのパターンについて詳述すると、2×2コードブックにおける画素の輝度値を前述したように、a>b>c>dであらわし、上記した条件のもとで、輝度値が同じであれば、同じアルファベットで表すという条件を与えた時、第6群のパターン(マル6)はaが2つ、bが1つ、cが1つで構成されており、更に、a同士が隣接しているパターンである。このパターンは従来のコードブックでは使用されていないから、本発明のコードブックは図3に示された第6群のパターンを含むことによって特徴付けることができる。
【0044】
同様に、従来使用されているコードブックパターンと比較した場合、本発明に係る第7群のパターン(マル7)も従来のコードブックパターンには含まれていないから、第7群のパターン(マル7)によっても本発明を特徴付けることができる。即ち、本発明は、aが1つ、bが1つ、cが2つで構成されており、更に、c同士が隣接しているパターンをコードブックに含むを特徴としている。
【0045】
また、本発明では、aが1つ、bが2つ、cが1つで構成されており、かつ、b同士が隣接している第11群のパターン(マル11)を含むことを特徴とする。
【0046】
更に、本発明では、aが1つ、bが1つ、cが1つ、dが1つで構成されており、かつaとdが対角に位置する第12群のパターン(マル12)を含むことによっても特徴付けることができる。
【0047】
次に、2×2の4要素のコードブックパターンに、従来の技術には含まれていなかった、aが1つ、bが1つ、cが1つ、dが1つで構成されており、かつ、aとcが対角に位置する第13群のパターン(マル13)を含むことによって本発明を特徴付けることもできる。
【0048】
ここでは、上記した第6、7、11、12、及び、13群のパターンをそれぞれ第1乃至第5のパターンと呼ぶものとし、本発明はこれら第1〜第5のパターンによって特徴付けることができる。
【0049】
実施形態
次に、図5及び図6を参照して、本発明の一実施形態に係るデータ処理システム、ここでは、画像処理システムを説明する。ここで、画像処理システムは図5に示されたベクトル量子化圧縮装置50と図6に示されたベクトル量子化伸長装置60(ここでは、画像再生装置)とを含んでいる。図5に示されたベクトル量子化圧縮装置50は画像入力部51、画像メモリ52、読出部53、ブロック化部54、コードブックデータメモリ55、類似度演算部56、コード決定部57、及び、コード番号出力部58とにより構成されている。
【0050】
ここで、画像入力データは画像入力部51から画像メモリ52に格納された後、読出部53の制御の下にブロック化部54に送出される。ブロック化部54では画像メモリ52に格納された2次元配列の画像データから、同じ大きさのブロック(例えば、2×2画素の大きさ)を有するブロックを順次取り出し、類似度演算部56に入力ベクトルとして出力する。
【0051】
類似度演算部56はコードブックデータメモリ55に接続されており、当該コードブックデータメモリ55には、前述した手法で作成されたコードブックが格納されている。図示されたコードブックデータメモリ55には、図3を参照して説明した全てのパターンが14種類のパターンに分類してテンプレートベクトルとして格納されている。類似度演算部56は入力ベクトルとテンプレートベクトルとの間の距離を計算し、最も距離が近い、即ち、最も良く似たテンプレートベクトルを検索する。ここで、ベクトル間の距離としては、ユークリッド距離、各要素の差分絶対値の和である差分絶対値距離(マンハッタン距離)が用いられる。
【0052】
検索されたテンプレートベクトルはコード決定部57に出力され、コード決定部57は当該コードブックに割り当てられたインデックスを決定して、コード番号出力部58を介して出力する。
【0053】
このように、コードブックに割り当てられた番号をブロック毎に出力することにより、データを圧縮できる。換言すれば、図5に示された実施形態では、前述したコードブックを用いて、ベクトル量子化(VQ)の演算が実行される。すなわち、まず、類似度演算部56により、上記元画像データとコードデータとを用いて、ブロック毎に両者の類似度を算出する。ここで、類似度とは、元画像データから抽出されるブロック内の各画素値から成るベクトルデータと、コードベクトルのブロック内の各画素値から成るベクトルデータとをある関数に入力し、どのくらい似ているかを数値化したものである。この関数の代表的なものとしては、2つの入力ベクトルデータのマンハッタン距離(差分絶対値距離)やユークリッド距離を求める関数が挙げられる。
【0054】
更に、図5に示されたコード決定部57は、各ブロック毎に、上記のコードベクトルの中から、類似度が最も大きい(マンハッタン距離あるいはユークリッド距離が最も小さい)コードベクトルを夫々決定する。そして決定したコードベクトルに対応するコードを当該ブロックに当てはめて、圧縮データとして出力している。
【0055】
また、図5に示されたベクトル量子化圧縮装置50で圧縮されたデータは図6に示されたベクトル量子化伸長装置60により再生、復元することができる。図6に示されたベクトル量子化伸長装置60はコード番号入力部61、コードメモリ62、読出部63、再生画像生成部64、ブロックシフト部65、コードブック記憶部66、及び、画像メモリ67とを備えている。尚、図6に示されたベクトル量子化伸長装置60は図5に示されたベクトル量子化圧縮装置50とオンラインで接続されていなくても良く、この場合、コード番号入力部61には、ベクトル量化圧縮装置50を用いてコードブックの番号に変換されたデータを格納した記録媒体、例えば、DVD等がセットされることになる。
【0056】
コードブックの番号に変換されたデータはコード番号入力部61からコードメモリ62に送出され、読出部63の制御の下に、コードブックの番号は順次コードブックのコードに変換され、再生画像生成部64に出力される。再生画像生成部64で得られたコードはブロックシフト部65においてコードブック記憶部66からのコードブックのパターンに変換された後、再生画像として画像メモリ67に格納される。画像メモリ67に格納された再生画像は表示装置に表示される。
【0057】
尚、図5及び図6に示された装置は、コンピュータによって構成することも可能であり、この場合、図示された機能は記録媒体に格納されたプログラムによって実行されることになる。
【0058】
図7を参照すると、本実施形態の手法により作成したサイズ4096のコードブックを使用して、10種類の画像に対してベクトル量子化(VQ)処理を行った後、それを同じコードブックを用いて復元した各画像のPSNR(Peak signal to noise ratio)特性を示す図である。
【0059】
図8はその10種類の評価画像を示している。10種類の評価画像のうち、画像1〜3は文字を含んだ画像、4〜10は文字を含まない自然画像である。参考のために、図7には、10種類の画像を用いてKohonen の自己組織化マップの手法によりコードブックを個別に最適化し、それぞれ最適化されたコードブックを使って各画像にVQ処理をした後で、VQ時に使用したのと同じそれぞれのコードブックを使って復元した各画像のPSNR特性も示した。
【0060】
図7の結果から明らかなように、本実施形態の手法により作成した単一のコードブックを用いた場合に得られるPSNR特性は、Kohonen のアルゴリズムにより作成した10種類のコードブックを用いた場合に得られるPSNR特性を、文字を含む画像の場合、圧倒的に凌駕するものとなり、また、自然画像においては、ほぼ同程度の特性を実現している。
【0061】
このように、本実施形態によれば、たった1つのコードブックでも、それぞれの画像に対してKohonen のアルゴリズムで最適に作成した場合のPSNR特性を凌駕するか、または、ほぼ同程度の特性が得られており、極めて汎用性の高いコードブックを作成できていることが確認された。
【0062】
以上のように、本実施形態によれば、1つのコードブックだけで種々の画像に対応することが可能な汎用性の高いコードブックを得ることができる。
【0063】
また、従来の技術(特開2000−004165)として、汎用性の高いコードブックの作成を目的とした発明が行われている。図9には、この従来の技術に基づいて作成されたサイズ4096のコードブックを使用してVQ処理を行った場合と、本実施形態で作成したコードブックを使用して10種類の画像に対してVQ処理を行った場合の各画像のPSNR特性が示されている。
【0064】
図9からも明らかなように、本実施形態の手法により作成した1つのコードブックを用いた場合に得られるPSNR特性は、従来の技術により作成したコードブックを用いた場合に得られるPSNR特性を、すべての画像に対して凌駕するものとなっており、極めて汎用性の高いコードブックを作成できていることが確認される。
【0065】
図10を参照すると、従来の手法により作成されたサイズ4096のコードブックを用いてVQ処理を行った場合のPSNRとほぼ同程度の画質を実現するには、本実施形態の手法により作成するコードブックのサイズは1024、つまり、75%のコードブックサイズ削減が可能であることが示されている。このことは、コードブックを記憶しておくためのメモリ容量の削減を可能とすること示している。
【0066】
以上説明したように、本実施形態によれば、2×2のコードブックにおいて、すべての取り得るパターンを考慮した上で、従来の技術には含まれていなかった、画像を構成するには重要な基本パターンを加えているので、画像種類に適応したコードブック作成を可能とし、その圧縮データから再生される画像の画質を向上させることができる。すなわち、本実施形態によれば、種々の画像について、高品位の再生画像を得ることが可能な汎用性の高いコードブックを実現することができる。
【0067】
【発明の効果】
本発明によれば、1つのコードブックだけで種々の画像に対応することが可能な汎用性の高いコードブックを得ることができる。また、本実施形態によれば、コードブックを記憶しておくためのメモリ容量の削減が可能となる。更に、本発明では、2×2のコードブックにおいて、従来の技術には含まれていなかった、基本パターンを加えているので、画像種類に適応したコードブック作成を可能とし、その圧縮データから再生される画像の画質を向上させることができる。すなわち、本実施形態によれば、種々の画像について、高品位の再生画像を得ることが可能な汎用性の高いコードブックを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は2×2コードブックの位置を示す図であり、(B)は2×2コードブックの位置と輝度との関係を示す図である。
【図2】2×2コードブックのパターンの種類を説明する図である。
【図3】図2に示されたパターンを更に分類した結果を示す図である。
【図4】(a)は実験で使用された4枚の画像を示し、(b)、及び(c)は(a)に示した画像を2×2の画素ブロックに分割し、それぞれの画素ブロックがマル数字で示されたパターンの各群に分類される割合を説明する図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る画像処理システムを構成するベクトル量子化装置(データ圧縮装置)の構成例を示す機能ブロック図である。
【図6】本発明に係るデータ再生装置を示す機能ブロック図である。
【図7】本発明に係るコードブックを使用した場合のPSNR特性を従来のアルゴリズムを使用したコードブックを使用した場合のPSNR特性と比較して説明するグラフである。
【図8】図7に使用された評価画像を示す図である。
【図9】本発明に係るコードブックを使用した場合のPSNR特性を従来の他のコードブックを使用した場合のPSNR特性と比較して説明するグラフである。
【図10】同等の特性を得るのに必要な本発明に係るコードブックサイズと従来のコードブックサイズとを説明するグラフである。
【符号の説明】
50 ベクトル量子化圧縮装置
51 画像入力装置
52 画像メモリ
53 読出部
54 ブロック化部
55 コードブックデータメモリ
56 類似度演算部
57 コード決定部
58 コード番号出力部
60 ベクトル量子化伸長装置
61 コード番号入力部
62 コードメモリ
63 読出部
64 再生画像生成部
65 ブロックシフト部
66 コードブック記憶部
67 画像メモリ

Claims (19)

  1. ベクトル量子化で使用される2×2の4要素コードを用いてデータを再生するデータ再生装置において、前記4要素の輝度値を4つに区分し、前記4要素の中で最も輝度値の大きなものをa、そのaよりも輝度値が小さいが、他の3要素の中で輝度値が最も大きなものをb、そのa及びbよりも輝度値が小さいが、他の2要素の中で輝度値が大きなものをcとし、そのどれにもあてはまらない要素をdとし、輝度値が実質的に同じであれば、同じアルファベットであらわし、更に、2×2の4要素のコードパターンに、少なくとも1つのaが含まれることを条件として、分類することによって得られる所定種類数のパターンから選択されたパターンを有するコードを用いてデータの再生を行うことを特徴とするデータ再生装置。
  2. 請求項1において、前記所定種類数は75種類であり、これら75種類のパターンは、同質のパターンを纏めることによって、更に、14種類のコードパターンに分類され、当該分類された14種類のコードパターンから選択されたコードパターンを有するコードを用いてデータの再生を行うことを特徴とするデータ再生装置。
  3. ベクトル量子化で使用される2×2の4要素コードを用いてデータを再生するデータ再生装置において、前記4要素の輝度値を4つに区分し、前記4要素の中で最も輝度値の大きなものをa、そのaよりも輝度値が小さいが、他の3要素の中で輝度値が最も大きなものをb、そのa及びbよりも輝度値が小さいが、他の2要素の中で輝度値が大きなものをcとし、そのどれにもあてはまらない要素をdとし、輝度値が実質的に同じであれば、同じアルファベットであらわしたコードパターンとして、aが2つ、bが1つ、cが1つで構成されており、更に、a同士が隣接している第1のパターン、aが1つ、bが1つ、cが2つで構成されており、更に、c同士が隣接している第2のパターン、aが1つ、bが1つ、cが1つ、dが1つで構成されており、更に、aとdが対角に位置する第3のパターン、aが1つ、bが2つ、cが1つで構成されており、更に、b同士が隣接している第4のパターン、及び、aが1つ、bが1つ、cが1つ、dが1つで構成されており、更に、aとcが対角に位置する第5のパターンからなるパターンのうち、前記第1〜第5のパターンの少なくとも1つを有していることを特徴とするデータ再生装置。
  4. 請求項3において、aが2つ、b及びcが1つで、aが対角の位置にあるパターン、aが1つ、bが1つでcが2つで、cが対角の位置にあるパターン、及び、a,b,c,dが1つで、aとb、及び、cとdとが対角の位置にあるパターンの少なくとも1つがコードに含まれていないことを特徴とするデータ再生装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかにおいて、前記2×2画素の4要素コードパターンの各要素間の輝度値の差が、階調数の2%〜8%(階調数が8ビット、即ち、0〜255の値を取る場合、5〜20)の範囲にあり、このため、各コードパターンは小さな輝度値の差を有していることを特徴とするデータ再生装置。
  6. 請求項5において、前記コードパターンがaとbのみで構成されている場合、a−bで計算される輝度値の差、a、b、及びcで構成されている場合、a−b、b−cで計算される輝度値の差、更に、a、b、c、及び、dで構成されている場合、a−b、b−c、c−dで計算される輝度値の差が前述した階調数の範囲にあることを特徴とするデータ再生装置。
  7. ベクトル量子化で使用される2×2の4要素コードを用いてデータを再生するデータ再生方法において、前記4要素の輝度値を4つに区分し、前記4要素の中で最も輝度値の大きなものをa、そのaよりも輝度値が小さいが、他の3要素の中で輝度値が最も大きなものをb、そのa及びbよりも輝度値が小さいが、他の2要素の中で輝度値が大きなものをcとし、そのどれにもあてはまらない要素をdとし、輝度値が実質的に同じであれば、同じアルファベットであらわし、更に、2×2の4要素のコードパターンに、少なくとも1つのaが含まれることを条件として、分類することによって得られる所定種類数のパターンから選択されたパターンを有するコードを用いてデータの再生を行うことを特徴とするデータ再生方法。
  8. ベクトル量子化で使用される2×2の4要素コードを用いてデータを再生するデータ再生方法において、前記4要素の輝度値を4つに区分し、前記4要素の中で最も輝度値の大きなものをa、そのaよりも輝度値が小さいが、他の3要素の中で輝度値が最も大きなものをb、そのa及びbよりも輝度値が小さいが、他の2要素の中で輝度値が大きなものをcとし、そのどれにもあてはまらない要素をdとし、輝度値が実質的に同じであれば、同じアルファベットであらわしたコードパターンとして、aが2つ、bが1つ、cが1つで構成されており、更に、a同士が隣接している第1のパターン、aが1つ、bが1つ、cが2つで構成されており、更に、c同士が隣接している第2のパターン、aが1つ、bが1つ、cが1つ、dが1つで構成されており、更に、aとdが対角に位置する第3のパターン、aが1つ、bが2つ、cが1つで構成されており、更に、b同士が隣接している第4のパターン、及び、aが1つ、bが1つ、cが1つ、dが1つで構成されており、更に、aとcが対角に位置する第5のパターンからなるパターンのうち、少なくとも1つを有していることを特徴とするデータ再生方法。
  9. 請求項7又は8において、ベクトル量子化で用いられる2×2画素の4要素コードパターンの各要素間の輝度値の差が、階調数の2%〜8%(階調数が8ビット、即ち、0〜255の値を取る場合、5〜20)の範囲にあり、このため、各コードパターンは小さな輝度値の差を有していることを特徴とするデータ再生方法。
  10. 少なくとも1つ以上のデータを有するデータ列をブロック化してベクトルとし、あらかじめ用意されたコードの中から、圧縮対象より抽出されるベクトルに類似したコードベクトルを探し出して、コードベクトルに対応するコードを出力するデータ圧縮装置において、2×2画素の4要素のコードのおける4要素の輝度値を4つに区分し、前記4要素の中で最も輝度値の大きなものをa、そのaよりも輝度値が小さいが、他の3要素の中で輝度値が最も大きなものをb、そのa及びbよりも輝度値が小さいが、他の2要素の中で輝度値が大きなものをcとし、そのどれにもあてはまらない要素をdとし、輝度値が実質的に同じであれば、同じアルファベットであらわし、更に、2×2の4要素のコードパターンに、少なくとも1つのaが含まれることを条件として、分類することによって得られる所定種類数のパターンから選択されたパターンを有するコードを用いてデータの圧縮を行うことを特徴とするデータ圧縮装置。
  11. 少なくとも1つ以上のデータを有するデータ列をブロック化してベクトルとし、あらかじめ用意されたコードの中から、圧縮対象より抽出されるベクトルに類似したコードベクトルを探し出して、コードベクトルに対応するコードを出力するデータ圧縮装置において、2×2画素の4要素のコードのおける4要素の輝度値を4つに区分し、前記4要素の中で最も輝度値の大きなものをa、そのaよりも輝度値が小さいが、他の3要素の中で輝度値が最も大きなものをb、そのa及びbよりも輝度値が小さいが、他の2要素の中で輝度値が大きなものをcとし、そのどれにもあてはまらない要素をdとし、輝度値が実質的に同じであれば、同じアルファベットであらわしたコードパターンとして、aが2つ、bが1つ、cが1つで構成されており、更に、a同士が隣接している第1のパターン、aが1つ、bが1つ、cが2つで構成されており、更に、c同士が隣接している第2のパターン、aが1つ、bが1つ、cが1つ、dが1つで構成されており、更に、aとdが対角に位置する第3のパターン、aが1つ、bが2つ、cが1つで構成されており、更に、b同士が隣接している第4のパターン、及び、aが1つ、bが1つ、cが1つ、dが1つで構成されており、更に、aとcが対角に位置する第5のパターンからなるパターンのうち、前記第1〜第5のパターンの少なくとも1つを有していることを特徴とするデータ圧縮装置。
  12. 請求項10又は11において、前記2×2画素の4要素コードパターンの各要素間の輝度値の差が、階調数の2%〜8%(階調数が8ビット、即ち、0〜255の値を取る場合、5〜20)の範囲にあり、このため、各コードパターンは小さな輝度値の差を有していることを特徴とするデータ圧縮装置。
  13. 少なくとも1つ以上のデータを有するデータ列をブロック化してベクトルとし、あらかじめ用意されたコードの中から、圧縮対象より抽出されるベクトルに類似したコードベクトルを探し出して、コードベクトルに対応するコードを出力するデータ圧縮装置において、2×2画素の4要素のコードにおける4要素の輝度値を4つに区分し、前記4要素の中で最も輝度値の大きなものをa、そのaよりも輝度値が小さいが、他の3要素の中で輝度値が最も大きなものをb、そのa及びbよりも輝度値が小さいが、他の2要素の中で輝度値が大きなものをcとし、そのどれにもあてはまらない要素をdとし、輝度値が実質的に同じであれば、同じアルファベットであらわし、更に、2×2の4要素のコードパターンに、少なくとも1つのaが含まれることを条件として、分類することによって得られる所定種類数のパターンから選択されたパターンを有するコードを用いてデータの圧縮を行うことを特徴とするデータ圧縮方法。
  14. 少なくとも1つ以上のデータを有するデータ列をブロック化してベクトルとし、あらかじめ用意されたコードの中から、圧縮対象より抽出されるベクトルに類似したコードベクトルを探し出して、コードベクトルに対応するコードを出力するデータ圧縮装置において、2×2画素の4要素のコードにおける4要素の輝度値を4つに区分し、前記4要素の中で最も輝度値の大きなものをa、そのaよりも輝度値が小さいが、他の3要素の中で輝度値が最も大きなものをb、そのa及びbよりも輝度値が小さいが、他の2要素の中で輝度値が大きなものをcとし、そのどれにもあてはまらない要素をdとし、輝度値が実質的に同じであれば、同じアルファベットであらわしたコードパターンとして、aが2つ、bが1つ、cが1つで構成されており、更に、a同士が隣接している第1のパターン、aが1つ、bが1つ、cが2つで構成されており、更に、c同士が隣接している第2のパターン、aが1つ、bが1つ、cが1つ、dが1つで構成されており、更に、aとdが対角に位置する第3のパターン、aが1つ、bが2つ、cが1つで構成されており、更に、b同士が隣接している第4のパターン、及び、aが1つ、bが1つ、cが1つ、dが1つで構成されており、更に、aとcが対角に位置する第5のパターンからなるパターンのうち、前記第1〜第5のパターンの少なくとも1つを有していることを特徴とするデータ圧縮方法。
  15. 少なくとも1つ以上のデータを有するデータ列をブロック化してベクトルとし、データ圧縮時には、あらかじめ用意されたコードの中から、圧縮対象より抽出されるベクトルに類似したコードベクトルを探し出して、それに対応するコードを出力するとともに、データ伸長時には、上記コードの中から上記コードに対応するコードベクトルを探し出して、それを該当するブロック位置に割り当てることによって元データを再現するデータ圧縮伸長システムにおいて、ベクトル量子化で用いられる2×2画素の4要素コードパターンとして、
    2×2画素の4要素のコードのおける4要素の輝度値を4つに区分したとき、前記4要素の中の輝度値をa>b>c>dの条件を満たし、且つ、2×2の4要素のコードパターンに、少なくとも1つのaが含まれることを条件として、分類することによって得られ、
    aが2つ、bが1つ、cが1つで構成されており、更に、a同士が隣接している第1のパターン、
    aが1つ、bが1つ、cが2つで構成されており、更に、c同士が隣接している第2のパターン、
    aが1つ、bが1つ、cが1つ、dが1つで構成されており、更に、aとdが対角に位置する第3のパターン、
    aが1つ、bが2つ、cが1つで構成されており、更に、b同士が隣接している第4のパターン、及び、
    aが1つ、bが1つ、cが1つ、dが1つで構成されており、更に、aとcが対角に位置する第5のパターンからなる5つのパターンのうち、前記第1〜第5のパターンの少なくとも1つが含まれており、当該コードパターンを用いて、データの圧縮及び伸長が行われることを特徴とするデータ圧縮伸長システム。
  16. 少なくとも1つ以上のデータを有するデータ列をブロック化してベクトルとし、データ圧縮時には、あらかじめ用意されたコードの中から、圧縮対象より抽出されるベクトルに類似したコードベクトルを探し出して、それに対応するコードを出力するとともに、データ伸長時には、上記コードの中から上記コードに対応するコードベクトルを探し出して、それを該当するブロック位置に割り当てることによって元データを再現するベクトル量子化装置において、ベクトル量子化で用いられる2×2画素の4要素コードパターンとして、
    当該2×2画素の4要素のコードのおける4要素の輝度値をa>b>c>dの条件を満たすように4つに区分し、且つ、4要素には少なくとも1つのaが含まれることを条件として、分類することによって得られ、
    更に、aが2つ、bが1つ、cが1つで構成されており、更に、a同士が隣接している第1のパターン、
    aが1つ、bが1つ、cが2つで構成されており、更に、c同士が隣接している第2のパターン、
    aが1つ、bが1つ、cが1つ、dが1つで構成されており、更に、aとdが対角に位置する第3のパターン、
    aが1つ、bが2つ、cが1つで構成されており、更に、b同士が隣接している第4のパターン、及び、
    aが1つ、bが1つ、cが1つ、dが1つで構成されており、更に、aとcが対角に位置する第5のパターンからなる5つのパターンのうち、前記第1〜第5のパターンの少なくとも1つが含まれていることを特徴とするベクトル量子化装置。
  17. 請求項3、8、11、14、16のいずれかにおいて、前記第1乃至第5のパターンの少なくとも1つを用いてデータを処理する処理手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録していることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  18. 請求項11又は14に記載された前記第1乃至第5のパターンの少なくとも1つを用いて、圧縮されたコードを用いて圧縮されたデータを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  19. 請求項18に記載された記録媒体を前記第1乃至第5のパターンの少なくとも1つを用いて再生することを特徴とするデータ再生装置。
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