JP4076015B2 - Concrete propulsion pipe - Google Patents
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Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、下水道管渠や電設用管渠における推進工法に使用されるコンクリート推進管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
下水道管渠や電設用管渠において、推進工法に用いられるコンクリート製推進管(以下コンクリート推進管という)の外周面は、図16のように、コンクリート面が剥き出しの状態で形成されている。
また、従来のコンクリート推進管は、推進工法における摩擦抵抗の低減を目的に、ヒューム管の外周面をFRP(ガラス繊維プラスチック)等熱硬化性樹脂で被覆している。さらに、外周面に撥水性変性シリコーン系塗装剤等を塗装して製作されたコンクリート推進管がある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−50783号公報(第2−7頁)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
(1)従来、コンクリート製ヒューム管を推進工法に利用する場合は、ヒューム管の表面が粗面であるため管外面抵抗は塩ビ管等に比較して大きくなる。
すなわち、管に加わる推進抵抗は、施工経験からFp=Fo+R・S・Lであり、管外面抵抗力は文献には次のように記載されている。
ここで、Fp:推進抵抗 (tf)[KN]
Fo:初期抵抗 (tf)[KN]
R :管外面抵抗力 (tf/m2)[KN/m2]
S :管の外周長 (m)
L :推進延長 (m)である。
これを、ローム、砂混じり粘土、シルト、中細砂における管外面抵抗力Rは、
ローム 砂混じり粘土 シルト 中細砂
コンクリート 0.8 0.8 1.0 1.2
塩ビ 0.1 0.15 0.2 0.25
その結果、コンクリート推進管の推進力が大きくなり、推進工法の施工において長距離推進が良好にできないという問題点がある。
【0005】
(2)他方、ヒューム管の外周面をFRP(ガラス繊維プラスチック)で被覆した推進管や、特許文献1のように外周面に塗膜を形成するため樹脂塗装した推進管の場合は、外周面の摩擦抵抗は軽減可能となり、長距離推進施工も可能となる。しかしながら、直径が大きく、かつ重量のあるコンクリート推進管の外周面に樹脂塗料を吹き付ける場合は、塗装時において多くの樹脂等が周囲に飛散し塗料が無駄になる、また、作業ダレ等が発生し、樹脂が飛び散り作業環境を悪くする、さらにはこれらの樹脂塗料自体高価であるため製品も高価になるという問題点がある。
【0006】
(3)ところで、コンクリート推進管は、内径φ200mm〜φ3000mmまですなわち、小口径のコンクリート推進管から大口径コンクリート推進管まであり、直径が大きく、管長が長い、かつ重量もある推進管の場合は、塗装作業やFRP取り付け作業のために大規模な設備が必要となり、設備費用も沢山かかる。その結果、材料費は高くなり、施工手間がかかるために製品価格が高くなるという問題点がある。
【0007】
本発明は上記問題点に鑑み創案されたもので、比較的簡単な作業及び設備により摩擦抵抗が低減可能な推進距離の長いコンクリート推進管の提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の請求項1のコンクリート推進管は、
管軸方向一方端部には差し口を設けると共に他方端部にはカラーを固着し、かつ中間部所定位置に注入孔を設け、推進管の外周面と地山間に注入される滑材又は充填剤との摩擦抵抗を低減させるために、前記差し口及び注入孔を除いた推進管の外周面に樹脂被膜を形成するコンクリート推進管において、前記樹脂被膜はチューブ状の樹脂製チューブで形成し、該樹脂製チューブの裏面には、加熱時は粘着力が少なく、加熱後にのみ粘着力を有する接着剤を塗布した接着層を形成したことを特徴としている。
【0009】
また、本発明に係る請求項2の発明においては、
管軸方向一方端部には差し口を設けると共に他方端部にはカラーを固着し、かつ中間部所定位置に注入孔を設け、推進管の外周面と地山間に注入される滑材又は充填剤との摩擦抵抗を低減させるために、前記差し口及び注入孔を除いた推進管の外周面に樹脂被膜を形成するコンクリート推進管において、前記樹脂被膜はテープ状に形成した樹脂製テープで形成し、該樹脂製テープの裏面には、加熱時は粘着力が少なく、加熱後にのみ粘着力を有する接着剤を塗布した接着層を形成したことを特徴としている。
【0010】
本発明に係る請求項3の発明においては、
管軸方向一方端部には差し口を設けると共に他方端部にはカラーを固着し、かつ中間部所定位置に注入孔を設け、推進管の外周面と地山間に注入される滑材又は充填剤との摩擦抵抗を低減させるために、前記差し口及び注入孔を除いた推進管の外周面に樹脂被膜を形成するコンクリート推進管において、前記樹脂被膜は差し口を除いた長さにすると共に、外周面全面を周方向に被覆可能な幅に形成した樹脂製シートで形成し、該樹脂製シートの裏面には、加熱時は粘着力が少なく、加熱後にのみ粘着力を有する接着剤を塗布した接着層を形成することを特徴としている。
【0011】
本発明に係る請求項4の発明においては、
管軸方向一方端部には差し口を設けると共に他方端部にはカラーを固着し、かつ中間部所定位置に注入孔を設け、推進管の外周面と地山間に注入される滑材又は充填剤との摩擦抵抗を低減させるために、前記差し口及び注入孔を除いた推進管の外周面に樹脂被膜を形成するコンクリート推進管において、前記樹脂被膜はチューブ状の樹脂製チューブで形成し、該樹脂製チューブの空洞部には、補強部材を配置し接着したことを特徴としている。
【0012】
【作用】
発進縦坑から油圧ジャッキによりコンクリート推進管を連続的に接合し、コンクリート推進管の注入孔から滑材や充填剤を地山間に注入しながら推進工法を行う。この推進工法による場合、コンクリート推進管の推進距離は外周面がコンクリートの推進管の場合よりも樹脂被膜で摩擦抵抗が低減されるため、長距離推進が可能となった。
【0013】
また、削孔時の土砂を泥濃水として回収し、この水をリサイクルして使用する泥濃推進工法では、泥濃水を外部に搬出する際にコンクリート推進管の外面に地盤改良剤、充填材を兼ねた遅延硬化性滑材等を注入することでコンクリート推進管は切削孔の中で浮いた状態となって岩盤に接触しないため、推進管の樹脂被膜面が損傷せず、摩擦抵抗も低減して推進距離を長くすることができた。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1〜図15は本発明の実施例を図示したもので、本発明の原理を表した第1実施例を図1、図2により説明する。
本発明は、主に、下水道管渠、電設用管渠等における推進工法の施工に用いられるコンクリート推進管1に関するものである。
前記コンクリート推進管1は、下水道管渠や電設用管渠で用いられるヒューム管、塩ビ管、陶管、鋼管にも適用されるものである。
前記コンクリート推進管1の管軸方向一方端部11には差し口13を設けると共に他方端部12にはカラー14を固着し、かつ中間部所定位置には注入孔4が数カ所設けられている。
【0015】
この注入孔4は、滑材や充填剤(図示省略)を推進管1の管内から地山に注入するもので、この注入孔4には逆支弁(図示省略)を挿着し、地下水の逆流を防止しつつ滑材や充填剤を注入し、注入完了後はソケット(図示省略)を嵌着させ封印している。
【0016】
また、前記差し口13及び注入孔4を除いた外周面全面には、樹脂被膜5が形成されている。この樹脂被膜5は、注入孔4から推進管の外周面と地山間に注入される滑材又は充填剤との摩擦抵抗を低減させる効果を発揮させる樹脂材料を使用している。
【0017】
樹脂被膜5は、熱可塑性樹脂、滑材又は充填剤の成分に対して化学的に反発する樹脂、熱収縮性樹脂等で形成されている。
前記熱可塑性樹脂は、例えばポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等が使用される。これらの熱可塑性樹脂は「ナイロン」「エポキシ樹脂」等に比較して化学的反発が大きい。
【0018】
すなわち、表面エネルギーの小さい材料は対称性が高く、極性を持たないため、水など濡れにくい。具体的な材料と表面エネルギーの関係は、
材 料 表面エネルギー
鉄 2030
エポキシ樹脂 46、47
ポリ塩化ビニル(PVC) 39、41.9
ナイロン 46
ポリエチレン(PE) 31
ポリスチレン(PS) 33
ポリエチレンテレフタレート(PET) 43
【0019】
また、前記滑材又は充填剤の成分に対して化学的に反発する樹脂材料は、樹脂原料の種類や表面ワックス加工等によって滑材又は充填剤と化学的に反発させ、単なる物理的摩擦抵抗低減だけではなく、化学的な反発を利用して更なる摩擦抵抗の低減も可能にできる。また、この化学的に反発する樹脂材料は滑材の拡散効果もある。
【0020】
上記「化学的に反発する」とは、樹脂素材と滑材又は充填剤のGibbs自由エネルギー変化ΔGによる「濡れ性」の違いによるものと、樹脂チューブの親水基・親油基等の違いによる静電的な反発等を総括した意味である。
【0021】
さらに、熱可塑性樹脂、滑材又は充填剤の成分に対して化学的に反発する樹脂、熱収縮性樹脂等により、中央に空洞部51a を有するチューブ状形成した樹脂製チューブ51、幅の狭いテープ状に形成した樹脂製テープ52に形成されている。前記樹脂製チューブ51及び樹脂製テープ52は、推進管の直径や大きさに対応してその幅や厚さを決定するが、例えば150〜400mm程度の幅、厚さ30μ〜100μ程度のものは作業性がよい。
【0022】
また、熱可塑性樹脂、滑材又は充填剤の成分に対して化学的に反発する樹脂、熱収縮性樹脂等により形成される樹脂製シート53は、第3実施例を図示した図5、図6のように、他方端部12にカラー14を固定した推進管1の管軸方向において、差し口13の長さを除いた長さに形成すると共に、推進管1の外周面全面を周方向に1回転被覆可能な幅に形成されている。この樹脂製シート53をコンクリート推進の外周面に巻き付け又は貼付する時は、開始点に接着剤56を接着してから作業を行う。
【0023】
さらに、前記樹脂製チューブ51、樹脂製テープ52、樹脂製シート53の巻き付けや貼付作業が簡単かつ確実に行えるように、第9実施例を図示した図15のように、該樹脂製チューブ51、樹脂製テープ52の裏面には、加熱時は粘着力が少なく、加熱後にのみ粘着力を有する接着剤を塗布した接着層58が形成されている。
【0024】
また、第8実施例を図示した図14のように、樹脂製シート53の裏面には、加熱時は粘着力が少なく、加熱後にのみ粘着力を有する接着剤を塗布した接着層58が形成されている。
【0025】
また、前記接着層58は、樹脂製チューブ51、樹脂製テープ52、樹脂製シート53に印刷でき、粘性が無くなる程度に半硬化したものを使用するのがよい。この接着剤を使用した接着層58は、巻き付け作業時にはべとつく事が無く、加熱収縮時に収縮させながら接着可能となる。
【0026】
さらに、樹脂被膜5の収縮特性、引っ張り強度等を高めるために、第6実施例を図示した図10、図11のように、樹脂製チューブ51の空洞部51aには、補強部材55を配置して接着してもよい。
【0027】
また、第7実施例を図示した図12、図13のように、樹脂製テープ52の裏面には、補強部材55を接着してもよい。
なお、樹脂製シート53の裏面にも前記樹脂製テープ52と同様に補強部材55を接着したものを使用するのがよい。
【0028】
前記補強部材55は、例えばガラスクロス繊維布等のような材料が使用される。そして、補強部材55を使用した樹脂製チューブ51、樹脂製テープ52、樹脂製シート53の場合は、樹脂被膜5を積層構造にすることにより、収縮特性、引っ張り強度等の各物性を良好にすることが出来る。
【0029】
次に、第2実施例を図示した図3、図4のように、樹脂被膜5は、樹脂製チューブ51又は樹脂製テープ52を用い、この樹脂製チューブ51又は樹脂製テープ52の長さ方向端部を重ね合せて推進先端部15から後部16に向かって螺旋状に巻いて形成されている。
【0030】
螺旋状に巻き付けた樹脂製チューブ51又は樹脂製テープ52の重ね合わせた部分には段差部Fが形成され、この段差部Fの存在により推進工法の施工時において、コンクリート推進管1の戻り現象を防止できる。
【0031】
また、樹脂被膜5は、第4実施例を図示した図7、図8のように、樹脂製チューブ51又は樹脂製テープ52を用い、第2実施例のように、この樹脂製チューブ51又は樹脂製テープ52の長さ方向端部を重ね合せて推進先端部15から後部16に向かって螺旋状に巻き付け、かつこの逆方向に螺旋状に巻いて往復巻きして形成されている。前記の場合と同様に、螺旋状に巻き付けた樹脂製チューブ51又は樹脂製テープ52の長さ方向重ね合わせた部分の段差部Fの存在によりコンクリート推進管1の戻り現象を防止できる。なお、樹脂製チューブ51又は樹脂製テープ52を螺旋状に巻き付ける場合は、開始点を接着剤56で接着してから作業を行う。
【0032】
さらに、第5実施例を図示した図9のように、樹脂被膜5は、小口径のコンクリート推進管に対応して、該小口径のコンクリート推進管の外径よりやや大きい内径の樹脂製円筒体57に形成し、この樹脂製円筒体57をコンクリート推進管1の外周面に被覆して樹脂被膜5が形成されている。
【0033】
熱収縮性樹脂製の樹脂製チューブ51、樹脂製テープ52、樹脂製シート53で樹脂被膜5を形成する場合は、樹脂製チューブ51、樹脂製テープ52をコンクリート推進管1に所定手段で巻き付けた後、また、樹脂製シート53を貼付した後、ヒューム管製造工場の蒸気養生整備等既存設備を利用して摂氏80度加熱するか、所定手段で加熱する。この結果、樹脂製チューブ51、樹脂製テープ52、樹脂製シート53はコンクリート推進の外周面に均一にかつ滑らかな樹脂被膜5に形成できる。
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば、以下のような効果を奏する。
(1)コンクリート推進管の差し口及び注入孔を除いた外周面には、摩擦抵抗を低減可能な樹脂被膜が簡単な作業で形成できる。また、樹脂被膜の形成作業は少ない製造設備と、簡単な作業で、かつ安価に製作できる。
【0035】
(2)コンクリート推進管の外周面に樹脂被膜を形成した推進管は、外周面がコンクリート面の推進管の場合より表面摩擦抵抗を低減できるため推進距離を長くできる。
【0036】
(3) 樹脂製チューブ、樹脂製テープの裏面には、加熱時は粘着力が少なく、加熱後にの み粘着力を有する接着剤を塗布した接着層が形成されているため、樹脂製チューブ、樹脂製テープの巻き付けや貼付作業が簡単かつ確実に行うことが出来る。
【0037】
(4) 樹脂製シートの裏面には、加熱時は粘着力が少なく、加熱後にのみ粘着力を有する接着剤を塗布した接着層が形成されているため、樹脂製シートの巻き付けや貼付作業が簡単かつ確実に行うことが出来る。
【0038】
(5) 加熱時は粘着力が少なく、加熱後にのみ粘着力を有する接着剤を使用した接着層は、巻き付け作業時には「べとつく」事が無く、加熱収縮時に収縮させながら接着可能となる。
【0039】
(6) 樹脂製チューブの空洞部には、補強部材を配置して接着してあるため、樹脂被膜の収縮特性、引っ張り強度等を高めることができる。また、樹脂製チューブの空洞部分に補強部材を接着配置又は接着したことにより、樹脂被膜を積層構造にできる。そして、収縮特性、引っ張り強度等の各物性を良好にし、推進工法における障害物からの樹脂被膜の保護が出来る。
【0040】
(7)樹脂被膜を形成するために使用する各樹脂は、比較的安価な樹脂材料を用いているため安価に製作できる。しかも、推進距離がより長い距離の推進施工ができる。
【0041】
(8)樹脂被膜をコンクリート推進管の外周面に形成する構成としたことにより、推進管における管体の水蜜性が向上する。従って、外からの浸入水の浸入を防止できる。
【0042】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の一部断面図である。
【図2】A―A断面図である。
【図3】本発明の第2実施例の樹脂製チューブを一方向に螺旋状に巻き付ける状態の正面図である。
【図4】本発明の第2実施例の樹脂製チューブを一方向に螺旋状に巻き付ける時の説明図である。
【図5】本発明の第3実施例の樹脂製シートを貼付するときの説明図である。
【図6】本発明の第3実施例の樹脂製シートを貼付した推進管の断面図である。
【図7】本発明の第4実施例の樹脂製チューブを往復で巻き付ける状態の正面図である。
【図8】C―C断面図である。
【図9】本発明の第5実施例の樹脂製円筒体を小口径コンクリート推進管に挿着するときの説明図である。
【図10】本発明の第6実施例で、空洞部に補強部材を配置した樹脂製チューブの正面図である。
【図11】D―D断面図である。
【図12】本発明の第7実施例で、裏面に補強部材を接着した樹脂製シートの正面図である。
【図13】E―E断面図である。
【図14】本発明の第8実施例で、裏面に接着層を設けた樹脂製シートの側面図である。
【図15】本発明の第9実施例で、裏面に接着層を設けた樹脂製チューブの側面図である。
【図16】従来のコンクリート推進管の一部断面図である。
【0043】
【符号の説明】
1 コンクリート推進管
11 一方端部
12 他方端部
13 差し口
15 推進先端部
16 後部
3 カラー
4 注入孔
5 樹脂被膜
51 樹脂製チューブ
51a 空洞部
52 樹脂製テープ
53 樹脂製シート
55 補強部材
56 接着部
57 樹脂製円筒体
58 接着層
F 段差部[0001]
[Technical field to which the invention belongs]
The present invention relates to a concrete propulsion pipe used in a propulsion method for sewer pipes and electrical installation pipes.
[0002]
[Prior art]
In sewer pipes and electrical pipes, the outer peripheral surface of a concrete propulsion pipe (hereinafter referred to as a concrete propulsion pipe) used in the propulsion method is formed with the concrete surface exposed as shown in FIG.
Further, conventional concrete propulsion tube in order to reduce the frictional resistance in jacking method, covers the outer peripheral surface of the fume tube with FRP (fiberglass plastic) such as a thermosetting resin. Furthermore, there is a concrete propulsion pipe manufactured by coating a water-repellent modified silicone coating agent or the like on the outer peripheral surface (see, for example, Patent Document 1).
[0003]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 11-50783 (page 2-7)
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
(1) Conventionally, when a concrete fume pipe is used for the propulsion method, the outer surface resistance of the pipe is larger than that of a PVC pipe or the like because the surface of the fume pipe is rough.
That is, the propulsion resistance applied to the pipe is Fp = Fo + R · S · L based on construction experience, and the pipe outer surface resistance is described in the literature as follows.
Where Fp: Propulsion resistance (tf) [KN]
Fo: Initial resistance (tf) [KN]
R: pipe outer surface resistance (tf / m2) [KN / m2]
S: Pipe outer circumference (m)
L: Promotion extension (m).
This is the resistance R on the outer surface of the pipe in loam, sand-mixed clay, silt, and medium fine sand.
ROHM Sand mixed clay Silt Medium sand Sand Concrete 0.8 0.8 1.0 1.0 1.2
PVC 0.1 0.15 0.2 0.25
As a result, there is a problem that the propulsive force of the concrete propulsion pipe is increased and long-distance propulsion cannot be performed well in the construction of the propulsion method.
[0005]
(2) On the other hand, in the case of a propulsion pipe whose outer peripheral surface is coated with FRP (glass fiber plastic) or a propelling pipe coated with resin to form a coating film on the outer peripheral surface as in
[0006]
(3) By the way, the concrete propulsion pipe has an inner diameter of φ200 mm to φ3000 mm, that is, a small-diameter concrete propulsion pipe to a large-diameter concrete propulsion pipe, and has a large diameter, a long pipe length, and a heavy weight, Large-scale equipment is required for painting work and FRP mounting work, and a lot of equipment costs are required. As a result, there is a problem that the material cost becomes high and the product cost becomes high due to the time and labor required for construction.
[0007]
The present invention has been devised in view of the above problems, and an object of the present invention is to provide a concrete propulsion pipe having a long propulsion distance that can reduce frictional resistance by relatively simple work and equipment.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, a concrete propulsion pipe according to
Lubricant or filling to be injected between the outer peripheral surface of the propelling pipe and the ground, with an insertion opening at one end in the tube axis direction, a collar fixed at the other end, and an injection hole in the middle. In order to reduce the frictional resistance with the agent, in the concrete propulsion pipe that forms a resin film on the outer peripheral surface of the propulsion pipe excluding the inlet and the injection hole, the resin film is formed of a tube-shaped resin tube, the back surface of the resin tube, during heating is characterized in that to form an adhesive layer in which the adhesive is applied with only adhesive strength after adhesion less, heating.
[0009]
In the invention of claim 2 according to the present invention,
Lubricant or filling to be injected between the outer peripheral surface of the propelling pipe and the ground, with an insertion opening at one end in the tube axis direction, a collar fixed at the other end, and an injection hole in the middle. In a concrete propulsion pipe that forms a resin film on the outer peripheral surface of the propulsion pipe excluding the inlet and the injection hole in order to reduce frictional resistance with the agent, the resin film is formed of a resin tape formed in a tape shape On the back surface of the resinous tape, an adhesive layer is formed which is coated with an adhesive having a low adhesive force when heated and having an adhesive force only after heating.
[0010]
In the invention of
Lubricant or filling to be injected between the outer peripheral surface of the propelling pipe and the ground, with an insertion opening at one end in the tube axis direction, a collar fixed at the other end, and an injection hole in the middle. In order to reduce the frictional resistance with the agent, in the concrete propulsion pipe that forms a resin film on the outer peripheral surface of the propulsion pipe excluding the inlet and the injection hole, the resin film has a length excluding the inlet. The entire outer peripheral surface is formed of a resin sheet formed in a width that can be covered in the circumferential direction, and an adhesive having a low adhesive force when heated and having an adhesive force only after heating is applied to the back surface of the resin sheet. It is characterized by forming an adhesive layer.
[0011]
In the invention of
Lubricant or filling to be injected between the outer peripheral surface of the propelling pipe and the ground, with an insertion opening at one end in the tube axis direction, a collar fixed at the other end, and an injection hole in the middle. In order to reduce the frictional resistance with the agent, in the concrete propulsion pipe that forms a resin film on the outer peripheral surface of the propulsion pipe excluding the inlet and the injection hole, the resin film is formed of a tube-shaped resin tube, A reinforcing member is disposed and bonded to the cavity of the resin tube.
[0012]
[Action]
The concrete propulsion pipe is continuously joined from the starting shaft with a hydraulic jack, and the propulsion method is performed while injecting lubricant and filler into the ground from the injection hole of the concrete propulsion pipe. In the case of this propulsion method, the propulsion distance of the concrete propulsion pipe can be propelled for a long distance because the frictional resistance is reduced by the resin coating as compared with the case of the concrete propulsion pipe having the outer peripheral surface.
[0013]
In addition, in the mud concentration propulsion method that collects the earth and sand at the time of drilling as muddy water and recycles this water, when the muddy water is carried outside, the outer surface of the concrete propulsion pipe is filled with ground improvement agent By injecting a delayed-curing lubricant that also serves as a material, the concrete propulsion pipe floats in the cutting hole and does not contact the rock, so the resin coating surface of the propulsion pipe is not damaged and the frictional resistance is also low. The propulsion distance could be increased by reducing the distance.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIGS. 1 to 15 illustrate an embodiment of the present invention. A first embodiment illustrating the principle of the present invention will be described with reference to FIGS.
The present invention mainly relates to a
The
The
[0015]
The
[0016]
A
[0017]
The
Examples of the thermoplastic resin include polyvinyl chloride (PVC), polyethylene (PE), polystyrene (PS), and polyethylene terephthalate (PET). These thermoplastic resins have a large chemical repulsion compared to “nylon”, “epoxy resin” and the like.
[0018]
That is, a material having a small surface energy has high symmetry and does not have polarity, so that it is difficult to wet with water. The relationship between specific materials and surface energy is
Material Surface energy Iron 2030
Epoxy resin 46, 47
Polyvinyl chloride (PVC) 39, 41.9
Nylon 46
Polyethylene (PE) 31
Polystyrene (PS) 33
Polyethylene terephthalate (PET) 43
[0019]
In addition, the resin material that chemically repels the components of the lubricant or filler is chemically repelled with the lubricant or filler by the type of the resin raw material or surface wax processing, etc., and merely reduces physical frictional resistance. In addition, it is possible to further reduce the frictional resistance by utilizing chemical repulsion. The chemically repellent resin material also has a diffusion effect on the lubricant.
[0020]
The above-mentioned “chemically repulsive” means that the difference in “wetting” due to Gibbs free energy change ΔG between the resin material and the lubricant or filler and the difference in the hydrophilic group / lipophilic group of the resin tube. It is a general meaning of electric repulsion.
[0021]
Further, a
[0022]
Further, a
[0023]
Further, as shown in FIG. 15 illustrating the ninth embodiment, the
[0024]
Further, as shown in FIG. 14 illustrating the eighth embodiment, an
[0025]
The
[0026]
Further, in order to enhance the shrinkage characteristics, tensile strength, etc. of the
[0027]
Further, as shown in FIGS. 12 and 13 illustrating the seventh embodiment, a reinforcing
In addition, it is preferable to use the back surface of the
[0028]
The reinforcing
[0029]
Next, as shown in FIGS. 3 and 4 illustrating the second embodiment, the
[0030]
A stepped portion F is formed in the overlapped portion of the
[0031]
Also, the
[0032]
Further, as shown in FIG. 9 illustrating the fifth embodiment, the
[0033]
When the
[0034]
【The invention's effect】
According to the present invention, the following effects can be obtained.
(1) A resin film capable of reducing frictional resistance can be formed on the outer peripheral surface of the concrete propulsion pipe excluding the inlet and the injection hole with a simple operation. In addition, the resin film can be formed with a small amount of manufacturing equipment, a simple operation, and at a low cost.
[0035]
(2) A propulsion pipe in which a resin coating is formed on the outer peripheral surface of a concrete propulsion pipe can reduce the surface friction resistance as compared with the case where the outer peripheral surface is a concrete-surface propulsion pipe, so that the propulsion distance can be increased.
[0036]
(3) a resin tube, the back surface of the resin tape, upon heating has less adhesive strength, since the adhesive layer in which the adhesive is applied with only the adhesive strength of after heating is formed, a resin tube, a resin The tape can be wound and pasted easily and reliably.
[0037]
(4) The back side of the resin sheet has a low adhesive strength when heated and an adhesive layer coated with an adhesive that has adhesive strength only after heating is formed. And it can be done reliably.
[0038]
(5) An adhesive layer using an adhesive that has a low adhesive strength during heating and that has adhesive strength only after heating is not “sticky” during the winding operation, and can be bonded while being contracted during heat shrinkage.
[0039]
(6) Since the reinforcing member is disposed and bonded to the hollow portion of the resin tube, the shrinkage characteristics, tensile strength, etc. of the resin film can be enhanced. Moreover, a resin film can be made into a laminated structure by adhere | attaching or arrange | positioning the reinforcement member to the cavity part of resin tubes. And each physical property, such as a shrinkage | contraction characteristic and tensile strength, is made favorable and can protect the resin film from the obstruction in a propulsion construction method.
[0040]
(7) Since each resin used for forming the resin film uses a relatively inexpensive resin material, it can be manufactured at a low cost. Moreover, the propulsion construction with a longer propulsion distance can be performed.
[0041]
(8) Since the resin film is formed on the outer peripheral surface of the concrete propulsion pipe, the water honey property of the pipe body in the propulsion pipe is improved. Accordingly, it is possible to prevent intrusion of intrusion water from the outside.
[0042]
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a partial cross-sectional view of a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view taken along line AA.
FIG. 3 is a front view showing a state in which the resin tube of the second embodiment of the present invention is spirally wound in one direction.
FIG. 4 is an explanatory diagram when the resin tube of the second embodiment of the present invention is spirally wound in one direction.
FIG. 5 is an explanatory diagram when a resin sheet according to a third embodiment of the present invention is affixed.
FIG. 6 is a cross-sectional view of a propulsion pipe to which a resin sheet according to a third embodiment of the present invention is attached.
FIG. 7 is a front view showing a state where a resin tube according to a fourth embodiment of the present invention is wound in a reciprocating manner.
FIG. 8 is a cross-sectional view taken along the line CC.
FIG. 9 is an explanatory diagram when the resin cylindrical body of the fifth embodiment of the present invention is inserted into a small-diameter concrete propelling pipe.
FIG. 10 is a front view of a resin tube in which a reinforcing member is disposed in a hollow portion in a sixth embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a sectional view taken along the line DD.
FIG. 12 is a front view of a resin sheet with a reinforcing member bonded to the back surface in a seventh embodiment of the present invention.
FIG. 13 is a sectional view taken along line EE.
FIG. 14 is a side view of a resin sheet having an adhesive layer on the back surface in an eighth embodiment of the present invention.
FIG. 15 is a side view of a resin tube having an adhesive layer on the back surface in a ninth embodiment of the present invention.
FIG. 16 is a partial cross-sectional view of a conventional concrete propelling pipe.
[0043]
[Explanation of symbols]
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