JP4073777B2 - 毛髪処理用組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、毛髪処理組成物、毛髪を処理する方法、および毛髪をコンディショニングするための材料の使用に関する。
【0002】
【従来の技術】
リンスオフ毛髪処理組成物は、使用の間、使用者が毛髪に適用した後、通常は水で、毛髪からすすがれることを意図した製品である。典型的には、何らかの効果剤を毛髪上に堆積させ、すすぎ工程の間にこれらの薬剤のすべてを除去しないことが望ましい。この堆積は、例えば、カチオン性ポリマーによって達成することができる。リンスオフ処理組成物には、シャンプーおよびヘアコンディショナーが挙げられる。
【0003】
毛髪をスタイリングするための製品などのリーブオン毛髪処理製品は、使用直後に毛髪からすすがれることを意図したものではない。この製品は、この製品のスタイリング特性のもとになる薬剤とともに毛髪上に堆積する毛髪効果剤を含有することができる。
【0004】
リンスオフまたはリーブオン製品から毛髪効果剤を毛髪に適用する時、毛髪効果剤が活性になるようにすること、言い換えれば、適用直後ではなく、その薬剤の活性化の誘発後にのみ、有益な作用をより大く示すようにすることが有用でありうる。例えば、毛髪が加熱された後にのみ、毛髪効果剤を活性化することが望ましい。これにより、毛髪効果剤を、リンスオフ製品の残留物から、より後の工程で毛髪に与えることができる。また、毛髪効果剤が放出されるまで、毛髪効果剤を空気および/または水から保護することができる。
【0005】
熱活性化毛髪カール処理組成物は、米国特許第4,861,583号に記載されている。この組成物は、50から80℃の融点を有する一定の直鎖または分枝鎖または架橋した水溶性ポリエチレンオキシドポリマーを用いる。このポリマーをカール用アイロンからの熱に暴露し、それによって、毛髪にカールをもたらす。毛髪への他のなんらかの効果の付与または他の材料の使用についての開示は、この文献にはない。
【0006】
米国特許第6,156,826号は、制御放出のための香料の疎水性粒子へのカプセル封入に関する。粒子にカプセル封入される香料は、1から8のlogP値を有し、従って、水性相に実質的に不溶性である。この文献中で与えられている例では、植物ワックスを用いて香料をカプセル封入しているが、ワックスそれ自体に関連する効果については一切述べられていない。
【0007】
国際公開公報第01/73412号は、ヘアコンディショニング組成物における可視粒子の任意の使用を開示している。この粒子は、毛髪が加熱された時、溶融することを意図したものではなく、使用の際、指での非常にわずかな剪断で破壊および崩壊しうる物質のものであり、典型的には、多糖類、オリゴ糖または単糖類である。
【0008】
米国特許第5,656,280号は、毛髪および/または皮膚に薬剤を付与するために用いることができる水中油中水型乳剤組成物を開示している。
【0009】
香料などの疎水性材料以外の効果を提供するために、熱処理工程後に毛髪効果剤を毛髪に付与することができる系が未だ必要とされている。
【0010】
一定のタイプの固体粒子を毛髪処理組成物において用いることができることは、知られている。例えば、米国特許第5,051,489号は、毛髪をなめらかにすることを含む一定の範囲の異なる用途において用いることができるシラノールワックスを開示している。国際公開公報第01/39729号は、毛髪処理製品のための回復剤として10から300nmの径を有するワックス粒子を開示している。欧州特許第0346852−A号は、1重量%から6重量%の油またはワックスを含有する水中油型乳剤を開示している。欧州特許第506197−A号は、毛髪を処理するための50から1000nmの径を有する固体脂質粒子を教示している。これらの文献のいずれにも、粒子が毛髪上に堆積された後の毛髪の熱処理に関する言及はない。
【0011】
特開平11−228359は、1マイクロメートル(1μm)以下の径および50から100℃の融点を有するワックス粒子を含有するシャンプー組成物を記載している。この粒子は、毛髪にやわらかさ、櫛どおりおよび静電気防止効果をもたらすと言われている。重ねて、この文献にも、粒子を加熱することがその効果を達成するために必要であるという指摘はない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、先行技術の組成物を越える驚くべき利点を有する、毛髪組成物の熱活性化効果を提供するための系の発見に基づく。詳細には、本発明は、毛髪に適用され時、驚くほど有効なヘアコンディショニング効果、および場合によっては他の効果を付与する組成物に基づく。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、30℃から100℃の融点を有する第一非水性相と、前記第一非水性相内に保持された、水溶液、分散液、エマルジョン、または1未満のlogP値(ここで、Pはn−オクタノール/水分配係数である)を有する固体もしくは液体であり、毛髪効果剤を含む第二親水性相とを有する粒子を含む、毛髪処理組成物を提供する。
【0014】
もう一つの側面において、本発明は、本発明の組成物を毛髪に適用すること、および第一非水性相の融点より高い温度に毛髪を加熱することを含む毛髪の処理方法を提供する。
【0015】
本発明のさらにもう一つの側面は、30から100℃の融点を有する非水性相を含む粒子を毛髪に適用すること、およびその粒子で処理された毛髪を非水性相の融点より高い温度に加熱することを含む、毛髪のコンディショニング方法である。
【0016】
本発明は、以下の工程:
i)非水性相を、それが溶融するように加熱する工程;
ii)第二親水性相を非水性相に加える工程;
iii)残りの組成物を非水性相の凝固開始温度以下の温度に加熱する工程;および
iv)その後、得られた工程ii)の混合物を加熱された工程iii)の組成物に添加する工程
を含む、先行する請求項のいずれかに記載の毛髪処理組成物の製造方法にも関係する。この製造方法は、カプセル封入すべき材料の捕捉を最大にする。
【0017】
上記の製造方法の代替は、工程iii)を、残りの組成物を非水性相(ワックス)の融点以上の温度に加熱する工程に代えることである。好ましくは、ワックスの温度を、その融点よりも最大20℃上昇させ、さらに好ましくは、ワックスの温度を、その融点よりも最大10℃上昇させる。この製造方法によって、必要な粒径を有する粒子か形成されることとなる。
【0018】
これらの方法において添加の順序が上に挙げたとおりであれば、好ましい。
【0019】
好ましくない場合もあるが、他の成分をこれらの配合に含めてもよい。
【0020】
凝固温度は、周囲温度および1気圧で冷却した時、溶融した非水性相の粘度が有意に上昇し始める温度である。
【0021】
非水性相(ほとんどの場合、これは、ワックスを意味する)の融点は、DSC(示差走査熱分析)によって測定される。本明細書にいう融点は、DSCによって得られる曲線のピークである。
【0022】
本発明のさらなる側面は、粒子で処理された毛髪を非水性相の融点より高い温度に加熱することによって毛髪をコンディショニングするために、30℃から100℃の融点を有する非水性相を含む粒子を使用することである。コンディショニング効果には、櫛どおり良さ、なめらかさ、やわらかさ、こし、ボリューム、しなやかさ、豊かさおよび手ざわりが挙げられる。
【0023】
本発明は、毛髪効果剤が比較的親水性である時、粒子から毛髪効果剤を付与することができ、および驚くべきことに、毛髪処理製品からの粒子が有効に堆積しうるという発見に基づく。粒子は、毛髪の熱処理後、例えば、熱スタイリング中または高温での乾燥中に、毛髪に効果をもたらす特性を一つまたは二つ以上の組み合わせで提供することができる。ヘアコンディショニングおよびヘアスタイリング効果をもたらすことができ、およびシャンプーまたはリンスコンディショナー組成物から付与されうる粒子が、特に好ましい。本発明は、粒子が、毛髪上に有効に堆積することができる、および粒子を溶融する毛髪の熱処理後に、毛髪にコンディショニング効果をもたらすことができるという発見にも基づく。一定の実施形態では、本発明は、粒子を溶融することによって、その粒子の疎水性の外面にもかかわらす、親水性材料を毛髪に付与することができるという予期せぬ発見を伴う。
【0024】
粒子の非水性相の溶融は、(櫛どおりの良さなどの)組成物のコンディショニング効果の少なくとも一部をもたらし、同時に、保持されるどの毛髪効果剤も、非水性相の溶融に基づき粒子から放出された後に、コンディショニング効果または別のヘアケア効果でありうる効果をもたらすことができる。
【0025】
本発明の粒子の非水性相は、典型的に、非水性相の重量を基準にして1重量%未満の水、さらに好ましくは0.1重量%未満の水を含む。非水性相は、典型的に、室温で変形可能であり、好ましくは、使用時における指での通常の剪断では分解および崩壊することにならない材料のものである。従って、毛髪効果剤が、非水性相中に存在する時、それらは、好ましくは、毛髪が加熱されるまで、実質的に放出されない(すなわち、50重量%より多く、好ましくは75重量%より多く、さらに好ましくは95重量%より多くの材料が保持されたままである)。
【0026】
非水性相は、典型的にはワックスなどの疎水性材料である。適するワックスには、シリコーン;合成または天然のトリグリセリド;炭素原子12から48個を含有するカルボン酸、アルコールおよびエステル、例えば、ステアリン酸ステアリルなどの脂質材料;炭化水素ワックス;ならびに疎水性ポリマーおよびコポリマーが挙げられる。これらの物質の混合物を用いることもできる。
【0027】
ワックスの化学的性質は、そのワックスの物理的特性より重要ではなく、適するワックスには、合成および天然のものが含まれる。ワックスは、高分子系であってもよいし、非高分子系であってもよい。好ましくは、ワックスは、天然ワックス、合成炭化水素ワックス、合成シリコーンワックスおよびそれらの混合物から選択される。天然シリコーンワックスは、天然の植物(すなわち、野菜)、動物または鉱物源から直接または間接的に得ることができる。自然源からの適するワックスには、トリグリセリドに基づくもの、例えば、植物油、動物性脂肪および油ならびに植物からの天然ワックスの水素化によって得られるワックスが含まれる。適する合成ワックスには、シリコーンワックスおよび炭化水素ワックスが挙げられる。変性脂肪酸(脂肪酸には、炭素原子12から24個を含有するカルボン酸が挙げられる)グリセロールエステルも本発明の使用に適する。ワックスは、実質的に一つの化合物または化合物の混合物を含有し、単独でまたは二つ以上の異なるワックスの混合物として用いることができる。植物ワックスが特に好ましい。
【0028】
本発明における使用に適する他のワックスの例には、蜜蝋、棉実蝋、シロヤマモモ蝋、中国蝋、鯨ワックス、モルタンワックス、米ぬかワックス、ラノリン、カポックワックス、ラノリンアセテートまたは他のラノリンエステルおよび/またはエーテル、ショ糖ワックス、ラウリン酸ヘキシル、ホホバワックス、セラックワックス、パラフィンワックス、コレステロール、硬化ヒマシ油、ワセリン、カカオ脂、ココナッツ油、パーム油、パームナッツ油、およびこれらに類するものが挙げられ、これらは、すでに明記されていなくともおよびそのワックスの融点を上昇させるために適切である場合には任意に水素化してもよい。
【0029】
ワックスは、そのワックスが室温(25℃)で実質的に固体(この用語には、自己支持軟質固体が含まれる)のままであることを条件として、液体脂肪および/または油を含むことができる。液体脂肪および油には、例えば、アボカード油、オリーブ油、トウモロコシ油、ナタネ油、ゴマ油、麦芽油、ヒマシ油、アマニ油、ヒマワリ油、棉実油、ダイズ油、ラッカセイ油、チャノキ油、ホホバ油およびこれらに類するものなどの植物源からのトリグリセリド油が挙げられる。他の液体油には、脂肪酸(すなわち、10個より多く、典型的には30個未満の炭素原子を有する酸)、脂肪アルコール(すなわち、10個より多く、典型的には30個未満の炭素原子を有するアルコール)および脂肪酸エステル(すなわち、C1〜C10アルコールまたは脂肪アルコールと一般に48個以下の炭素原子を含有する脂肪酸との間で生成されるエステル)、例えば、ミリスチン酸ブチル、パルミチン酸セチル、オレイン酸デシル、ラウリン酸グリセリル、リシノール酸グリセリル、ステアリン酸グリセリル、イソステアリン酸グリセリル、ラウリン酸ヘキシル、パルミチン酸イソブチル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソプロピル、ラウリン酸イソプロピル、リノール酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソプロピル、モノラウリン酸プロピレングリコール、リシノール酸プロピレングリコール、ステアリン酸プロピレングリコール、イソステアリン酸プロピレングリコール、ベヘン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニルアルコール、セチルアルコール、イソセチルアルコールおよびそれらの混合物が挙げられる。
【0030】
非水性相に適する材料は、シリコーンワックスである。
【0031】
本発明において好ましい用いられるシリコーンワックスは、一つ以上のC〜C40分枝鎖または非分枝鎖、飽和または不飽和の任意に置換された炭化水素基を含む。好ましくは、炭化水素基は、炭素原子6から40個、さらに好ましくは炭素原子10から36個を含有する。炭化水素基は、完全に飽和されている、すなわち、アルキルであってもよい。あるいは、炭化水素基は、不飽和であるとともに、一つ、二つまたはそれ以上の炭素−炭素二重または三重結合を含んでもよく、すなわち、アルケニルまたはアルキニル基であってもよい。炭化水素基は、例えば、ヒドロキシル、アミノ、カルボキシルおよびフェニルから選択される一つ以上の置換基で、任意に置換される。非分枝鎖(すなわち、直鎖)アルキル基の例は、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、へプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシル、エイコサニル、ヘンエイコサニル、ドコサニル、トリコサニルおよびテトラコサニルである。シリコーンワックスは、単一のアルキル基を含有してもよいし、または異なるアルキル基の混合を含有してもよい。
【0032】
シリコーンワックスは、好ましくは、繰り返し単位(−O−Si(CH−)も含有するだろう。
【0033】
シリコーンワックスには、シリコーンポリマー鎖の末端に結合されたC〜C40アルキルまたはアルコキシ基を有するもの、ならびにシリコーンポリマー鎖に沿ってグラフトされたまたは別様に結合されたC〜C40アルキルまたはアルコキシ基を有するものが含まれる。シリコーンワックスは、ポリマー鎖の末端に、且つ、ポリマー鎖の主鎖に沿って、アルキルまたはアルコキシ基を含むことができる。
【0034】
従って、シリコーンワックスは、一般式:
Si(Me)−[OSi(Me)−[OSi(Me)−R
(式中、R、RおよびRは、独自に、C〜C40分枝鎖または非分枝鎖アルキルまたはアルコキシ基であり、kおよびlは、独自に、0〜100の整数であるが、但し、k+lが少なくとも4であり、およびkおよびlが両方とも0でない時、ポリマーは、lおよびkのグループのランダムまたはブロック配列を含むことができる)
を有することができる。
【0035】
本発明において用いることができる他のシリコーンワックスの適する例には、平均的な構造式:
1.RSi[(OSiMe(OSiMeG)OSiMeG]4−a
2.GMeSi(OSiMe(OSiMeG)OSiMeG、
3.MeSi(OSiMe(OSiMeG)OSiMe
または
4.RSi[(OSiMe(OSiMeG)OSiMe4−a
(式中、
は、脂肪族不飽和のない炭化水素基であり、炭素原子1から10個を有し、
Meは、これらの式中および本明細書を通してメチル基であり、
Gは、構造−D(OR’’)A(この場合、Dは、炭素原子1から40個を含有するアルキレン基である)の基であり、
R’’は、エチレン基と、プロピレンおよびブチレン基から選択される基とから成り、好ましくは、エチレン基の他のアルキレン基に対する量は、全OR’’ブロック中の炭素原子の酸素原子に対する比率が2.3:1から2.8:1の範囲になるような量であり、
mは、0から100、好ましくは7から100の平均値を有し、
Aは、−OR’、−OOCR’および−OC(O)OR’基(この場合、R’は、炭化水素および炭化水素オキシ基から選択される脂肪族不飽和が無い基である)から選択される基であり、このA基は、合計11個未満の原子を含有し、
aは、0から1の平均値を有し、
nは、0から500、好ましくは6から420の平均値を有し、
dは、0から30の平均値を有し、
bは、0から50、好ましくは1から30の平均値を有し、および
cは、0から50、好ましくは3から30の平均値を有する、
但し、R、R’’、D、AおよびR’のうち少なくとも一つは、少なくとも3個の炭素原子を含有する)
を有するシリコーンコポリマーが挙げられる。好ましくは、このコポリマーは、このコポリマーの重量を基準にして少なくとも13重量%のOSiMe単位を含有する。
【0036】
これらのポリマーおよびそれらの生産方法は、欧州特許第0583130−A号および米国特許第3,402,192号に開示されている。これらの内容は、本明細書に参照として取り入れる。
【0037】
本発明における使用に適するシリコーンワックスの他の例は、式:
1aC(O)O−Si(Me)−R2a−[C(O)−R3a−C(O)−R2aC(O)OR1a
(式中、
2aは、−[OSi(Me)(R4a)]−OSi(Me)O−であり、
1aは、炭素原子6〜40個を有するアルキルであり、
3aは、−(CH−または−(CH−CH=CH−(CHであり、
aは、0から20の整数であり、
bは、1から200の整数であり、
c、dおよびeは、独自に、1から10の整数であり、および
4aは、炭素原子1から18個を有するアルキル、またはフェニルである)の化合物である。
【0038】
上述のシリコーンポリマーおよびそれらの生産方法は、米国特許第5,051,489号に記載されている。この内容は、本明細書に参照として取り入れる。
【0039】
シリコーンワックスの好ましい例は、ステアリル、セチルおよびベヘニルジメチコーンまたはトリメチコーン;ステアロキシまたはベヘノキシジメチコーンまたはトリメチコーン;モノ−、ジ−またはトリ−C〜C40アルキルポリシロキサン;およびモノ−、ジ−またはトリ−C〜C40アルコキシポリシロキサン;モノ−、ジ−またはトリ−C〜C41アシルポリシロキサンである。特に、これらは、[OSi(Me)]繰り返し単位を含有し、この繰り返し単位の平均数は、4から10、例えば5から9、具体的に7である。例えば、適するシリコーンワックスは、商標Abil、例えば、Abil 2440およびAbil 9810で、Goldschmidt GmbHから入手することができる。
【0040】
本発明の粒子において用いられるシリコーンワックスは、単一の化合物または二つ以上の異なる化合物の混合物であることができる。
【0041】
非水性相は、30℃から100℃の融点を有する。好ましくは、融点は、35℃から90℃、さらに好ましくは45℃から60℃などの40℃から70℃である。非水性相の融点は、大部分(すなわち、50重量%より多く、さらに好ましくは75重量%より多く)の非水性相が、液体となり、従って、流動しうる温度である。その融点より上で、非水性相は、毛髪上に広がることができ、毛髪にコンディショニング効果をもたらすことができる。本明細書中で定義する非水性相の融点は、それが本発明の粒子内にある時の、すなわち、粒子内のワックスの観測融点を上昇または低下させうる粒子内のあらゆる他の成分を考慮に入れた融点である。融点は、DSC(示差走査熱分析)により、融点の遷移を観察することによって測定することができる。
【0042】
非水性相は、一つ以上の他の材料を含むこともできる。この一つ以上の他の材料は、非水性相と同じ相内にあってもよいし、または水性相とは別の異なる相内にあってもよい。非水性相内に存在しうる一つ以上の他の材料の例には、前述の材料に加えてまたはそれらとは別に、パラフィンワックスなどの炭化水素油およびワックス;30℃から100℃の温度範囲で溶融する疎水性ポリマーおよびコポリマー;シリコーン油、例えば、直鎖ポリジメチルシロキサン;鉱物油;芳香剤;アミン、例えば、ステアリルアミドプロピルジメチルアミン;例えば、トリメチルアンモニウム基および炭素原子6から30個を含有する直鎖アルキル鎖を含むものなどの例えば炭素原子を6から34個含む以下に記載するような第四アンモニウム化合物、例えば、セチルトリメチルアンモニウム塩(塩化物など)、ベヘニルトリメチルアンモニウム塩(塩化物など)、ジステアリルジメチルアンモニウム塩(塩化物など)およびPEG−2オレアンモニウム塩(塩化物など);乳化剤、例えば、非イオン性、アニオン性またはカチオン性界活性剤;クレー、シリカ、ならびに天然および合成ゴム、熱可塑性ポリマーならびにPTFEを含むポリマーなどの固体粒子;およびそれらの混合物が挙げられる。
【0043】
粒子は、本発明において、単独で用いることができ、または同じもしくは異なる非水性相および/または同じもしくは異なる親水性相を含有する他の粒子と併用することができる。
【0044】
本発明の粒子内の非水性相の親水性相に対する重量比は、好ましくは、10:1から1:10、さらに好ましくは、5:1から1:5、例えば2:1から1:2である。
【0045】
親水性相は、
水溶液、分散液もしくはエマルジョン;または
1未満のlogP値(この場合、Pは、n−オクタノール/水分配係数である)を有する固体または液体である。親水性相は、毛髪効果剤を含む。
【0046】
親水性相が水溶液、分散液またはエマルジョンを含む時、水は、好ましくは、親水性相の5重量%から99重量%、さらに好ましくは、40重量%から98重量%などの25重量%から98重量%の量で存在する。用語「分散液」は、水と一つ以上の他の毛髪効果剤との任意の混合物を包含し、一つより多くの相を含有するが、エマルジョンではない(例えば、懸濁液を含む)。
【0047】
親水性相内に存在しうる固体または液体は、1未満、好ましくは0.5未満、さらに好ましくは0未満のlogP値(この場合、Pは、n−オクタノール/水分配係数であり、logPは、log10Pを意味する)を有する。logP値は、J Sangster,「簡単な有機化合物のオクタノール−水分配係数」,J Phys Chem Ref Data,18,1111,1989に記載されているように決定することができ、典型的には25℃で決定される。この文献の内容は、本明細書に参照として取り入れる。好ましくは、logP値は、25℃で測定される。
【0048】
親水性相は、非水性相より親水性である。
【0049】
親水性相に配合される材料は、単一の化合物もしくは材料であってもよいし、または異なる化合物もしくは材料の混合物であってもよい。少なくとも一つの化合物または材料は、毛髪効果剤であり、すなわち、毛髪処理製品中で用いられる時、毛髪に対する有益なまたは望ましい特性、頭皮に対する効果、およびその製品の使用者によって知覚される審美的な、化粧品としてのまたは他の効果を含む有益な特性をもたらすことができる。効果には、例えば、ヘアコンディショニング、毛染め、ヘアスタイリングおよびフケ防止効果が挙げられる。本発明の一つの実施形態において、ヘアコンディショニングおよびヘアスタイリング効果は、特に好ましい。
【0050】
親水性相の毛髪効果剤は、好ましくは水溶性または水分散性であり、皮膚または毛髪と接触すると作用する化粧用、薬用、両方の化合物を含む。
【0051】
親水性相の一つ以上の毛髪効果剤は、所期の目的を果たすために充分な量、典型的には、粒子の約0.1重量%から約30重量%の量で存在する。
【0052】
従って、親水性相は、一つ以上の化粧用化合物、医薬として活性な化合物または皮膚もしくは毛髪に局所適用すると有用である他のあらゆる化合物を含むことができる。こうした局所活性化合物には、ヘアおよびスキンコンディショナー、毛髪および皮膚用洗浄剤、毛髪固定剤(ヘアスタイリングポリマーを含む)、毛染め剤、育毛促進剤、消臭剤、スキンケア化合物、パーマ用化合物、ヘアリラクサ、ヘアストレートナー、抗菌化合物、抗真菌化合物、抗炎症化合物、局所麻酔薬、日焼け止め剤、ならびに局所的に有効な他の化粧用および薬用化合物が挙げられるが、それらに限定されない。
【0053】
親水性相に含有される好ましい材料は、第四アンモニウム化合物などの(周囲温度で水溶性または水分散性であることができる)ヘアコンディショナーである。第四アンモニウム化合物は、毛髪に対して有効であり、優れたヘアコンディショナーであるが、アニオン性界面活性剤およびアニオン性染料に対してはよく知られた非相溶性を有する。従って、第四アンモニウム化合物は、一般に、シャンプー−コンディショナー組成物またはアニオン性染料系組成物の構成成分ではなく、別のコンディショニング組成物から毛髪に適用される。
【0054】
第四アンモニウム化合物は、一般構造式:
N(R1b)(R2b)(R3b)(R4b(X)
(式中、
1bは、炭素原子約8から約18個を含むアルキル基であり;
2bは、炭素原子約8から約18個を含むアルキル基、水素原子、メチル基、エチル基、ヒドロキシメチル基およびヒドロキシエチル基から成る群より選択され;
3bは、ベンジル基、水素原子、メチル基、エチル基、ヒドロキシメチル基およびヒドロキシエチル基から成る群より選択され;
4bは、水素原子、メチル基、エチル基、ヒドロキシメチル基およびヒドロキシエチル基から成る群より選択され;および
Xは、アニオンである)
を有する。水溶性第四アンモニウム化合物の四級窒素は、モルホリンまたはピリジンなどのヘテロ環状窒素含有部分の構成成分であることもできる。第四アンモニウム化合物のアニオンは、塩化物、メトサルフェート、エトサルフェート、ニトレート、臭化物、トシレート、アセテートまたはホスフェートなどのあらゆる一般的なアニオンであることができる。
【0055】
第四アンモニウム化合物は、炭素原子約8から18個を含有する一つまたは二つの長鎖アルキル基を有する。長鎖アルキル基は、炭素および水素原子に加えて、またはそれらの代わりに、エーテル結合または類似の水溶性結合も含むことができる。第四アンモニウム化合物の四級窒素の残りの2または3個の置換基は、水素;またはベンジル;またはメチル、エチル、ヒドロキシメチルもしくはヒドロキシエチル基などの短鎖アルキルもしくはヒドロキシアルキル基;または同じもしくは異なる素性のそれらの混合であることができる。
【0056】
具体例としての第四アンモニウム化合物には、塩化ラウロトリモニウム;Quaternium−16;塩化ラウロアルコニウム;塩化オレアルコニウム;塩化ジラルリルジモニウム;塩化セトアルコニウム;塩化ジセチルジモニウム;塩化ラウリルピリジニウム;塩化セチルピリジニウム;塩化ダイズトリモニウム;Polyquaternium−6;Polyquaternium−7;塩化ガーヒドロキシプロピルトリモニウム;Polyquaternium−11;Polyquaternium−5;Polyquaternium−10;Polyquaternium−24;塩化セトリモニウム;Quaternium−24;塩化マイトリモニウム;PEG−2ココモニウムクロリド;PEG−2ココイル quaternium−4;PEG−15ココイル quaternium−4;PEG−2ステアリル quaternium−4;PEG−15ステアリル quaternium−4;PEG−2オレイル quaternium−4;およびPEG−15オレイル quaternium−4、ならびにそれらの混合物が挙げられるが、それらに限定されない。ここでの化合物の名称は、Cosmetic,Toiletry and Fragrance Association,Inc.によって、CTFA Cosmetic Ingredient Dictionary,4th Ed.,1991(本明細書では、以後、CTFAディクショナリーと呼ぶ)に提供されているものである。他の水溶性第四アンモニウム化合物は、CTFA Cosmetic Ingredient Handbook,1st Ed.,1988(本明細書では、以後、CTFAハンドブック)の40から42ページ(本明細書に参照として取り入れる)に挙げられている。
【0057】
他のヘアコンディショナーも親水性相において用いることができる。そうしたヘアコンディショナには、脂肪アミン塩、エトキシ化脂肪アミン塩、ジメチコーンコポリオール、プロトン化ポリエチレンイミン、プロトン化エトキシ化ポリエチレンイミン、可溶性動物性コラーゲン、ラルラミンオキシド、カチオン性ポリマー、CTFAハンドブックの71から73ページ(本明細書に参照として取り入れる)に挙げられている他の非常に多数の水溶性ヘアコンディショナー、ならびにそれらの混合物が挙げられるが、それらに限定されない。
【0058】
ヘアコンディショナーに加えて、スキンコンディショナーを毛髪効果剤として用いることができる。スキンコンディショニング剤には、フルクトース、グルコース、グリセリン、ポリエチレングリコール、グリセレス−26、マンニトールおよび尿素などの保湿剤;ピロリドンカルボン酸;レシチン水解物;ココベタイン;塩酸システイン;グルタミン;PPG−15;グルコン酸ナトリウム;アスパラギン酸カリウム;オレイルベタイン;塩酸チアミン;ラウレス硫酸ナトリウム;ヒアルロン酸ナトリウム;タンパク質水解物;ケラチン水解物;アミノ酸;アミンオキシド;ビタミンA、EおよびDの水溶性誘導体;アミノ改質シリコーン;エトキシ化グリセリン、α−ヒドロキシ酸およびそれらの塩;PEG−24水素化ラノリン、扁桃油、ブドウ種子油およびヒマシ油などの水溶性脂肪油誘導体;CTFAハンドブックの79から84ページ(本明細書に参照として取り入れる)に挙げられている他の非常に多数の水溶性スキンコンディショナー;ならびにそれらの混合物が挙げられるが、それらの限定されない。
【0059】
毛髪効果剤は、毛髪にスタイル維持特性をもたらす、すなわち、毛髪をセットする毛髪固定剤またはフィルム形成剤であることもできる。毛髪固定剤およびフィルム形成剤は、スタイリング製品の成分として下文に記載するヘアスタイリングポリマーが含まれる。毛髪固定剤は、典型的には、ホモポリマー、コポリマーまたはターポリマーである。ポリマーは、非イオン性、両性、アニオン性またはカチオン性であることができる。毛髪固定剤の例には、アクリルアミドコポリマー;アクリルアミド/アクリル酸ナトリウムコポリマー;ポリスチレンスルホン酸;ポリエチレンオキシド;ポリエチレンオキシド−ポリプロピレンオキシドランダムまたはブロックコポリマー(例えば、BASF AGから入手できるF108およびF127などのプルロニックポリマー);水分散性ポリエステル;カチオン性セルロース;アクリレート/メタクリル酸アンモニウムコポリマー;アクリル酸リン酸アミノエチル/アクリレートコポリマー;ポリアクリルアミン;Polyquaternium−1;Polyquaternium−2;Polyquaternium−4;Polyquaternium−5;Polyquaternium−6;Polyquaternium−7;Polyquaternium−8;Polyquaternium−9;Polyquaternium−10;Polyquaternium−11;Polyquaternium−12;Polyquaternium−13;Polyquaternium−14;Polyquaternium−15;Polyquaternium−16;Polyquaternium−28;PVP(ピリビニルピロリドン)またはそれらのコポリマー;PVP/メタクリル酸ジメチルアミノエチルコポリマー;PVP/メタクリル酸エチル/メタクリル酸コポリマー;カルボキシル化ポリ酢酸ビニル;ビニル/カプロラクタム/PVP/メタクリル酸ジメチルアミノエチルコポリマー(GAFFIX VC713);PVP/酢酸ビニルコポリマー;アクリル酸ナトリウム/ビニルアルコールコポリマー;ナトリウムカラゲナン;酢酸ビニル/クロトン酸コポリマー;CTFAハンドブックの73〜74ページ(本明細書に参照として取り入れる)に挙げられている他の非常に多数の水溶性毛髪固定剤;ならびにそれらの混合物が挙げられるが、それらに限定されない。非常に多数の毛髪固定剤が、米国特許第5,277,899号(本明細書に参照として取り入れる)にも開示されている。ポリエチレンオキシド−ポリプロピレンオキシドランダムまたはブロックコポリマー(例えば、ポリエチレンオキシド(ED)−ポリプロピレンオキシド(PO)−ポリエチレンオキシド(EO)ブロックコポリマーであるプルロニックポリマー)およびPVP(ポリビニルピロリドン)ポリマーまたはそれらのコポリマーは、特に好ましい。
【0060】
他の毛髪効果剤には、それらに限定されないが、塩酸m−アミノフェノール、硫酸p−アミノフェノール、塩酸2,3−ジアミノフェノール、1,5−ナフタレンジオール、塩酸p−フェニレンジアミン、ピクラミン酸ナトリウム、水溶性カチオン性染料、水溶性アニオン性染料、青1番、青2番、赤3番、赤4番または赤40番のような水溶性PD&C染料、黄色10番、赤22番または赤28番のような水溶性D&C染料、およびピロガロールなどの水溶性毛染め剤が挙げられる。非常に多数の他の毛染め剤が、CTFAハンドブックの70〜71ページ(本明細書に参照として取り入れる)に挙げられている。
【0061】
親水性相は、アスコルビン酸またはエリソルビン酸のような酸化防止剤;またはジスチリルビフェニル誘導体、スチルベンもしくはスチルベン誘導体、ピラロジン誘導体またはクマリン誘導体のような蛍光漂白剤または蛍光増白剤を含むことができる。加えて、育毛促進剤、または過ホウ酸塩もしくは過硫酸塩のような毛髪漂白剤も毛髪効果剤である。
【0062】
加えて、他の化合物をそれらの所期の目的を果たすために充分な量で親水性相に含めることができる。例えば、組成物を日焼け止め剤にするつもりであるならば、ベンゾフェノン−4、トリヒドロキシケイ皮酸および塩、タンニン酸、尿酸、キニーネ塩、ジヒドロキシナフトール酸;アントラニル酸塩、メトキシケイ皮酸ジエタノールアミン、p−アミノ安息香酸、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、PEG−25 p−アミノ安息香酸またはサリチル酸トリエタノールアミンなどの化合物が配合される。
【0063】
さらに、ジオキシベンゾン、4−[ビス(ヒドロキシプロピル)]アミノ安息香酸エチル、アミノ安息香酸グリセリル、ホモサラート、アントラニル酸メチル、オクトクリレン、メトキシケイ皮酸オクチル、サリチル酸オクチル、オキシベンゾン、パジメートO、赤色ワセリン、二酸化チタン、4−メチルベンジリデンカンフル、ベンゾフェノン−1、ベンゾフェノン−2、ベンゾフェノン−6、ベンゾフェノン−12、イソプロピルジベンゾイルメタン、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、ゾトクリレン、または酸化亜鉛などの日焼け止め化合物を配合することができる。水性相または有機相のいずれかに可溶な他の日焼け止め化合物は、CTFAハンドブックの86から87ページ(本明細書に参照として取り入れる)に挙げられている。
【0064】
同様に、抗真菌化合物;抗菌化合物;抗炎症化合物;局所麻酔薬;皮膚発疹、皮膚病および皮膚炎用薬物;ならびにかゆみ止めおよび刺激軽減化合物のような局所活性薬を本発明の組成物に含めることができる。例えば、ベンゾカイン、塩酸ディクロニン、バルバドスアロエおよびこれらに類するものなどの鎮痛薬;ピクリン酸ブタンベン、塩酸リドカイン、キシロカインおよびこれらに類するものなどの麻酔薬;ポビドンヨード、硫酸ポリミキシンB−バシトラシン、硫酸亜鉛−ネオマイシン−ヒドロコルチゾン、クロラムフェニコール、塩化メチルベンゼトニウムおよびエリスロマイシンならびにこれらに類するものなどの抗菌剤および殺菌剤;リンダンなどの駆虫薬;亜鉛ピリチオン、クリムバゾール、ケトコナゾールおよびオクタピロックスなどの抗真菌薬;ジプロピオン酸アルクロメタゾン、吉草酸ベタメタゾンおよびこれらに類するものなどの抗炎症薬;鉱物油、PEG−4ジラウレート、ラノリン油、ワセリン、ミネラルワックスおよびこれらに類するものなどの皮膚軟化薬および潤い付与剤;硝酸ブトコウアゾール、ハロプロジン、クロトリマゾールおよびこれらに類するものなどの殺真菌薬。局所投与することができる他のいかなる薬物も、その所期の目的を果たすために充分な量で、本発明の組成物に配合することができる。他の適する化合物は、Remington’s Pharmaceutical Science,17th Ed.,Merck Publishing Co.,Easton,Pa.(1985),page773−791およびpage1054−1058(本明細書では、以後、Rmington’s)に挙げられている。これは、本明細書に参照として取り入れる。
【0065】
親水性相の一つまたは複数の化合物は、所期の目的を果たすために皮膚または毛髪上に残留するよう設計される。しかし、特定の状況では、皮膚または毛髪からすすがれる一つまたは複数の材料を親水性相に配合することができる。
【0066】
親水性相は、局所適用される組成物中に伝統的に含まれる任意成分も含むことができる。これらの任意成分には、染料、芳香剤、保存薬、酸化防止剤、粘着防止剤、および類似のタイプの化合物が挙げられるが、それらに限定されない。任意成分は、それらの所期の目的を果たすために充分な量で、親水性相に含まれる。
【0067】
親水性相は、非水性相内に保持される。このことは、親水性相は、非水性相が溶融した後、さらに自由に利用できるようになるように、非水性相と関わることを表わしている。従って、親水性相は、各粒子において、非水性相の内部および/またはその表面に1つ、2つまたはそれ以上の別個の領域として存在しうる。
【0068】
本発明の粒子は、好ましくは、粒子のうち少なくとも90重量%(好ましくは、少なくとも95重量%、さらに好ましくは、実質的にすべて)の粒子が、10ナノメートル(nm)から300マイクロメートル(μm)、好ましくは0.1μmから300μm、さらに好ましくは0.5μmから100μm、さらにいっそう好ましくは、1μmから20μmなどの1μmから80μmの平均最大寸法を有する母集団を含む。粒子の最大寸法は、その粒子が球形である時には直径であろうし、別様には、粒子を横切る直線のうちの最大距離であろう。平均粒径は、光学顕微鏡によって測定することができる。
【0069】
本発明の粒子は、例えば、ガウスまたは非対称、単一モード、多モードまたは多重モード粒子分布として提供されうる。
【0070】
本発明の組成物
本発明の組成物は、水性液(例えば、少なくとも50重量%の水、好ましくは少なくとも75重量%の水を含む)などの下文に記載するような化粧品に許容される希釈剤または担体に懸濁した、でなければ分散した粒子を含むことができる。
【0071】
本発明の組成物は、リーブオンまたはリンスオフ組成物であることができる。リンスオフ組成物は、使用後に毛髪からすすがれることを意図したものであるが、粒子の少なくとも一部を含む少率の組成物は、すすいだ後も毛髪上に残留するであろう。リーブオン製品は、毛髪に適用され、この適用後に毛髪からすすぎ落とす必要がない。
【0072】
本発明の組成物は、ヘアケア組成物であり、ムース、ゲル、ローション、トニック、スプレー、シャンプー、コンディショナー、リンスおよびこれらに類するものを含む多種多様な製品タイプに配合することができる。本発明の組成物は、粒子に加えて、化粧品に許容される希釈剤または担体を含む。
【0073】
本発明の組成物は、担体、または毛髪への適用に適するような担体の混合物を含むことができる。担体は、組成物の約0.5重量%から約99.5重量%、好ましくは約5.0重量%から約99.5重量%、さらに好ましくは約10.0重量%から約98.0重量%で存在することができる。本明細書中、「毛髪への適用に適する」とは、担体が、毛髪の美しさを損ねないもしくはマイナスの影響を与えない、または下にある皮膚に刺激を与えないことを意味する。
【0074】
本発明のヘアケア組成物と共に用いるために適する担体には、例えば、ヘアスプレー、ムース、トニック、ゲル、シャンプー、コンディショナーおよびリンスの配合に用いることができるものが挙げられる。適切な担体の選択は、個々の配合、および配合される製品が、適用される表面上に残らなければならない(例えば、ヘアスプレー、ムース、トニックまたはゲル)か、または使用後にすすぎ落とさなければならない(例えば、シャンプー、コンディショナーまたはリンス)かにもよるであろう。
【0075】
本発明において用いられる担体は、ヘアケア組成物において従来的に用いられる広範な成分を含むことができる。担体は、用いられる粒子を分散させるための溶媒を含有することができ、水、C〜Cアルコール、酢酸低級アルキルおよびそれらの混合物が好ましい。担体は、アセトン、炭化水素(イソブタン、ヘキサン、デセンなど)、ハロゲン化炭化水素(フレオンなど)およびシクロメチコーンなどの揮発性シリコーンなどの多種多様なさらなる材料も含有することができる。
【0076】
ヘアケア組成物がコンディショナーおよびリンスである場合、担体は、多種多様なコンディショニング材料を含むことができる。ヘアケア組成物がシャンプーである場合、担体は、例えば、界面活性剤、懸濁化剤、および増粘剤を含むことができる。ヘアスタイリングクリームまたはゲルは、典型的には0.01重量%から10重量%の量で、構造剤または増粘剤も典型的に含有することができる。
【0077】
担体は、多種多様な形態であることができる。例えば、水中油型、油中水型、水中油中水型およびシリコーン中水中油型乳剤を含むエマルジョン担体は、本発明において有用である。これらのエマルジョンは、広範な粘度、例えば、約100cpsから約200,000cpsにわたることができる。他の適する局所担体には、油、アルコールおよびシリコーン(例えば、鉱物油、エタノール、イソプロパノール、ジメチコーン、シクロメチコーンおよびこれらに類するもの)などの無水液体溶媒;水性単層液体溶媒(例えば、水−アルコール溶媒系);およびこれらの無水物および水性単層溶媒の増粘版(例えば、適切なゴム、樹脂、ワックス、ポリマー、塩およびこれらの類するものの添加によって、溶媒の粘度を上昇させて、固体または半固体を形成した場合)が挙げられる。
【0078】
本発明の組成物は、典型的に、組成物の50重量%以下、好ましくは0.01重量%から50重量%、さらに好ましくは、1重量%から20重量%などの0.05重量%から30重量%の本発明の粒子を含有する。
【0079】
本発明の組成物に含有されうる下記の成分は、粒子とは別であり、すなわち、粒子とは別の相に、一般的には粒子を分散または懸濁させる相に含有されうる。
【0080】
シャンプーおよびヘアコンディショナー組成物。
【0081】
本発明のリンスオフ組成物の例は、シャンプー組成物およびヘアコンディショナー組成物である。
【0082】
本発明のシャンプー組成物は、粒子に加えて、洗浄効果をもたらす少なくとも一つの界面活性剤を含む。洗浄性界面活性剤は、好ましくは、アニオン性、非イオン性、両性および双性イオン性界面活性剤ならびにそれらの混合物から選択される。
【0083】
適するアニオン性界面活性剤には、アルキルサルフェート、アルキルエーテルサルフェート、アルカリルスルホネート、アルカノイルイセチオネート、アルキルスクシネート、アルキルスルホスクシネート、N−アルコイルサルコシネート、アルキルホスフェート、アルキルエーテルホスフェート、アルキルエーテルカルボキシレート、およびα−オレフィンスルホネート、特に、それらのナトリウム、マグネシウム、アンモニウムならびにモノ−、ジ−およびトリエタノールアミン塩が挙げられる。
【0084】
最も好ましいアニオン性界面活性剤は、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、モノラウリルリン酸トリエタノールアミン、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム1EO、2EOおよび3EO、ラウリル硫酸アンモニウム、ならびにラウリルエーテル硫酸アンモニウム1EO、2EOおよび3EOである。
【0085】
本発明の組成物における使用に適する非イオン性界面活性剤には、脂肪族(C〜C18)1級または2級の直鎖または分枝鎖アルコールまたはフェノールと、通常はエチレンオキシドであり一般に6から30個のエチレンオキシド基を有するアルキレンオキシドとの縮合生成物が挙げられる。他の適する非イオン性のものには、モノ−またはジ−アルキルアルカノールアミドが挙げられる。例には、ココモノ−またはジ−エタノールアミドおよびココモノ−イソプロパノールアミドが挙げられる。
【0086】
本発明に関わるシャンプーに含めることができるさらなる非イオン性界面活性剤は、アルキルポリグリコシド(APG)である。典型的に、APGは、一つ以上のグリコシル基のブロックに結合された(任意に、架橋基によって)アルキル基を含むものである。好ましいAPGは、以下の式:
RO−(G)
(式中、Rは、飽和であってもよいし、または不飽和であってもよい分枝鎖または直鎖アルキル基であり、Gは、サッカリド基である)
によって定義される。本発明における使用に適するアルキルポリグルコシドは、市場で入手することができ、例えば、SeppicからのOramix NS10;HenkelからのPlantaren 1200およびPlantaren 2000として特定される材料を含む。
【0087】
本発明の組成物における使用に適する両性および双性イオン性界面活性剤には、アルキルアミンオキシド、アルキルベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン、アルキルスルホベタイン(スルタイン)、アルキルグリシネート、アルキルカルボキシグルシネート、アルキル両性プロピオネート、アルキル両性グリシネート、アルキルアミドプロピルヒドロキシスルタイン、アシルタウレートおよびアシルグルタメート(ここで、アルキルおよびアシル基は、炭素原子8〜19個を有する)が挙げられる。例には、ラウリルアミンオキシド、ココジメチルスルホプロピルベタインおよび好ましくはラウリルベタイン、コカミドプロピルベタインおよびココ両性プロピオン酸ナトリウムである。
【0088】
界面活性剤は、本発明のシャンプー組成物中に、組成物の1から50重量%、好ましくは1から30重量%、さらに好ましくは5から30重量%の量で存在する。
【0089】
本発明の組成物は、ヘアコンディショニング組成物の形態をとることもでき、リンスオフもしくはリーブオンヘアコンディショニング組成物、またはシャンプーおよびコンディショナーを含有するいわゆるツー・イン・ワン組成物であることができる。コンディショニング組成物は、好ましくは、粒子に加えて、一つ以上のカチオン性界面活性剤を含む。カチオン性界面活性剤の使用は、これらの成分が毛髪にコンディショニング効果をもたらすことができるため、特に好ましい。
【0090】
カチオン性界面活性剤の例には、親水性相の任意成分として上述した第四アンモニウム化合物が含まれる。これらには、水酸化第四アンモニウム、例えば、水酸化テトラメチルアンモニウム、水酸化アルキルトリメチルアンモニウム(この場合、アルキル基は、炭素原子8〜22個を有し、例えば、水酸化オクチルトリメチルアンモニウム、水酸化ドデシルトリメチルアンモニウム、水酸化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、水酸化セチルトリメチルアンモニウム)、水酸化オクチルジメチルベンジルアンモニウム、水酸化デシルジメチルベンジルアンオモニウム、水酸化ステアリルジ−メチルベンジルアンモニウム、水酸化ジドデシルジメチルアンモニウム、水酸化ジオクタデシルジメチルアンモニウム、水酸化タロウトリメチルアンモニウム、水酸化ココトリメチルアンモニウム、および水酸化物以外のアニオンを含有するそれらの対応する塩、例えば塩化物、水酸化セチルピリジニウムまたはその塩(例えば、塩化物)、Quaternium−5、Quaternium−31、Quaternium−18、ならびにそれらの混合物が挙げられる。
【0091】
本発明のヘアコンディショニング組成物におけるカチオン性界面活性剤のレベルは、組成物の好ましくは0.01から10重量%、さらに好ましくは0.05から5重量%、最も好ましくは0.1から2重量%である。
【0092】
本発明の組成物において用いられるシリコーンワックスは、本組成物のコンディショニング効果のすべてまたは一部をもたらすことができるが、本発明のヘアコンディショニングおよびシャンプー組成物は、両方とも、シリコーン、タンパク質水解物および四級化タンパク質水解物、ならびに所望のヘアコンディショニング特性を有する当該技術分野において知られている他の材料から好ましくは選択されるさらなるコンディショニング剤を一つ以上含有してもよい。
【0093】
シリコーンは、最も好ましいコンディショニング剤であり、本発明の粒子と併用した時、驚くほど優れた特性を示すことがわかた。好ましくは、シリコーンは、好ましくは本組成物の0.01重量%から5重量%、さらに好ましくは0.1重量%から5重量%の量で、典型的には本発明の組成物に分散された液滴の形態である。
【0094】
適するシリコーンには、例えば、ポリアルキルシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン、シロキサンゴムおよび樹脂、シクロメチコーン、アミノ官能性シリコーン、第四シリコーンならびにそれらの混合物などの揮発性および不揮発性シリコーンが挙げられる。シリコーン油は、毛髪に対して特に好ましいコンディショニング剤である。シリコーンは、溶液状態で高粘度油またはゴムを含有することができる低粘度油の形態であることができる。あるいは、高粘度材料は、水中エマルジョンの形態であることができる。エマルジョンは、高粘度油のものであってもよいし、またはより低い粘度の油中のゴムの溶液のものであってもよい。油相の粒径は、概して平均径30ナノメートルないし20マイクロメートルの範囲であることができる。
【0095】
シリコーン油は、適切には、20マイクロメートル未満、好ましくは2マイクロメートル未満の平均粒径を有するポリジメチルシロキサンでありうる。小さな粒径は、組成物中同じ濃度のシリコーンに対して、より均一なシリコーンコンディショニング剤の分散を可能にする。有利には、1,000,000から20,000,000cstの範囲の粘度を有するシリコーンが用いられる。シリコーンは、架橋することができる。
【0096】
好ましいシリコーンには、(CTFA名:ジメチコーンの)ポリジメチルシロキサンおよび(CTFA名:ジメチコノールの)ヒドロキシル化ポリジメチルシロキサンが挙げられる。上のタイプのシリコーンは、例えば、DC−1784およびDCX2−1391(両方ともDow Corningから)のように、市場で幅広く入手できる。
【0097】
適するタンパク質水解物には、商品名LAMEQUAR Lで市場で入手できる、動物性タンパク質を加水分解したラウリルジモニウムヒドロキシプロピルアミノ、および商品名CROQUAT WKPで市場で入手できる、硫黄含有アミノ酸を含有する加水分解ケラチンが挙げられる。
【0098】
本発明によると、毛髪用シャンプーおよび/またはコンディショナー組成物は、コンディショニング剤として高分子水溶性カチオン性ポリマーも含むことができる。
【0099】
このカチオン性ポリマーは、0.01から5重量%、好ましくは約0.05から1重量%、さらに好ましくは約0.08重量%から約0.5重量%のレベルで存在することができる。
【0100】
四級化窒素原子を有する合成または天然由来ポリマーは、有用である。ポリマーの分子量(単位:g/mol)は、一般には5,000と10,000,000の間、典型的には少なくとも10,000、および好ましくは100,000から約2,000,000の範囲であろう。
【0101】
代表的な合成四級化ポリマーには、例えば、1−ビニル−2−ピロリジンと1−ビニル−3−メチル−イミダゾリウム塩(例えば、塩化物)のカチオン性コポリマー(当該業界では、Cosmetic,Tioletry,andFragrance Association,「CTFA」によって、Polyquaternium−16と呼ばれる);1−ビニル−2−ピロリジンとメタクリル酸ジメチルアミノエチルとのコポリマー(当該業界ではCTFAによってPolyquaternium−11と呼ばれる);例えば、塩化ジメチルジアリルアンモニウムホモポリマー(当該業界(CTFA)ではPolyquaternium−6と呼ばれる)を含むカチオン性ジアリル第四アンモニウム含有ポリマー;米国特許第4,009,256号に記載されているような、炭素原子3〜5個を有する不飽和カルボン酸のホモおよびコポリマーのアミノ−アルキルエステルの鉱酸塩;および国際公開公報第95/22311号に記載されているようなカチオン性ポリアクリルアミドが挙げられる。
【0102】
代表的な天然由来四級化ポリマーには、四級化セルロース化合物、および塩化ガーヒドロキシプロピルトリモニウムなどのカチオン性カーゴム誘導体が挙げられる。例は、市場で、Meyhallから、彼らのJAGUAR(商標)シリーズで入手できる、JAGUAR C−13S、JAGUAR C−15、およびJAGUAR−C17である。
【0103】
適するカチオン性ポリアクリルアミドは、国際公開公報第95/22311号に記載されている。この内容は、本明細書に参照として取り入れる。
【0104】
本組成物は、さらに、0.1から5重量%の懸濁化剤を含むことができる。例は、ポリアクリル酸、アクリル酸の架橋ポリマー、アクリル酸と疎水性モノマーとのコポリマー、カルボン酸含有モノマーとアクリル酸エステルとのコポリマー、アクリル酸とアクリル酸エステルとの架橋コポリマー、ヘテロ多糖ゴムおよび結晶性長鎖アシル誘導体である。長鎖アシル誘導体は、望ましくは、エチレングリコールステアレート、炭素原子16から22個を有する脂肪酸のアルカノールアミド、およびそれらの混合物から選択される。ポリアクリル酸は、Carbopol 420、Carbopol 488またはCarbopol 493として市場で入手できる。多官能性物質で架橋したアクリル酸のポリマーを用いることもでき、それらは、Carbopol 910、Carbopol 934、Carbopol 940、Carbopol 941およびCarbopol 980として市場で入手できる。カルボン酸含有モノマーとアクリル酸エステルの適するコポリマーの一例は、Carbopol 1342である。すべてのCarbopol材料は、Goodrichから入手でき、Carbopolは商標である。さらに適する懸濁化剤は、二水素化タロウフタル酸アミド(商標Stepan TAB−2でStepanから入手できる)である。
【0105】
アクリル酸とアクリル酸エステルの適する架橋ポリマーは、Pemulen TR1またはPemulen TR2である。適するヘテロ多糖ゴムは、キサンタンガムであり、例えば、Kelzan muとして入手できる。
【0106】
本発明のシャンプーおよび/またはコンディショニング組成物中に有利に配合されうるもう一つの成分は、脂肪アルコール材料である。本発明のコンディショニング組成物、詳細には、一つ以上のカチオン性界面活性剤材料を含むコンディショニング組成物におけるこれらの材料の使用は、特に好ましい。コンディショニング組成物における脂肪アルコール材料とカチオン性界面活性剤の併用は、カチオン性界面活性剤が分散されるラメラ相の形成を導くため、特に有利であると考えられる。
【0107】
好ましい脂肪アルコールは、炭素原子8から22個、さらに好ましくは16〜20個を含む。好ましい脂肪アルコールの例は、セチルアルコールおよびステアリルアルコールである。これらの材料の使用は、それらが本発明の組成物の全コンディショニング特性に寄与する点でも有利である。
【0108】
脂肪アルコール材料のレベルは、好適には組成物の0.01から10重量%、好ましくは0.1から5重量%である。カチオン性界面活性剤の脂肪アルコールに対する重量比は、好ましくは10:1から1:10、さらに好ましくは4:1から1:8、最も好ましくは1:1から1:4である。
【0109】
望ましくは、シャンプーおよび/またはコンディショニング組成物に含まれうるさらなる成分は、真珠光沢材料である。適する真珠光沢材料には、ジチレングリコールジステアレート、エチレングリコールモノステアレート、グアニンおよび二酸化チタン被覆マイカ、オキシ塩化ビスマス、およびステアリン酸アルコールアミドが挙げられる。組成物中に存在する真珠光沢材料のレベルは、一般には組成物の0.1重量%から5重量%、好ましくは0.3重量%から3重量%である。
【0110】
本発明の組成物は、任意に、抗菌剤を含むことができる。抗菌剤は、単一化合物であってもよいし、または二つ以上の化合物の混合物であってもよい。抗菌剤は、例えば、固体粒状形態であってもよいし、または本発明の組成物に溶解されていてもよい。
【0111】
抗菌剤は、典型的には本発明の組成物中に0.01重量%から5重量%の量で、好ましくは0.1重量%から2重量%の量で存在する。
【0112】
好ましくは、抗菌剤は、クリムバゾール、ケトコナゾール、オクタピロックス、およびそれらの混合物から選択される。さらに好ましくは、抗菌剤はクリムバゾールである。これらの抗菌剤は、典型的には本発明の組成物中に溶液状態で存する。
【0113】
好ましい固体抗菌剤は、金属ピリチオン、特に、それが水性の系に比較的不溶性であるため、一般には微粒子分散系として毛髪処理組成物で用いられる亜鉛ピリチオン(ZnPTO)である。亜鉛ピリチオンは、例えば、小板および針などの結晶形ならびに非晶形の規則または不規則形状粒子を含むあらゆる粒子形態で用いることができる。亜鉛ピリチオンが組成物中に存在する場合、好ましくは、組成物から外れた粒子の沈降を防止または阻止するために、懸濁化剤が用られる。亜鉛ピリチオン粒子の平均粒径(すなわち、それらの最大寸法)は、典型的には約0.2から約50μm、好ましくは約0.4から約10μmである。粒径は、Malvern Mastersizer(Malvern Instruments,Malvern,UK)を用いて測定することができる。
【0114】
抗菌剤は、典型的には、マラセジア属に対して約50mg/mL以下の最低阻害濃度を示す。
【0115】
本発明のシャンプーおよび/またはコンディショナー組成物は、好ましくは水性系である。組成物は、適切には、全組成物の約20から約99重量%の量で水を含む。
【0116】
本発明のシャンプーおよびコンディショナー組成物は、希釈剤、金属イオン封鎖剤、増粘剤、担体、酸化防止剤、タンパク質、ポリペプチド、保存薬、潤い付与剤、溶媒、香料、酵素およびポリマーなどの当該技術分野において従来的に用いられている他の成分も含有することができる。
【0117】
リーブオン製品
ヘアケア組成物が、トニックまたはゲルなどのリーブオン製品である時、好ましい溶媒には、水、エタノール、揮発性シリコーン誘導体、およびそれらの混合物が挙げられる。こうした混合物で用いられる溶媒は、互いに混和性であってもよいし、または不混和性であってもよい。
【0118】
低い粘度を有するトニックは、乳化剤として用いることもできる。適する乳化剤に例には、非イオン性、カチオン性、アニオン性界面活性剤、またはそれらの混合物が挙げられる。こうした乳化剤が用いられる場合、それは、好ましくは、組成物の全重量を基準にして約0.01重量%から約7.5重量%のレベルで存在する。噴射剤のレベルは、望みどおりに調整することができるが、一般には、ムース組成物については、全重量を基準にして約3重量%から約30重量%であり、エアゾールヘアスプレー組成物については、全重量を基準にして約15重量%から約50重量%である。
【0119】
本発明によると、多種多様な追加成分をヘアスタイリング組成物などのリーブオン組成物において用いることができる。例には、以下のものが挙げられる:
−ヘアスプレー、ゲルおよびムースなどのヘアスタイリング組成物のためのヘアスタイリングポリマー。ヘアスタイリングポリマーは、よく知られている商品であり、ポリマーの性質をカチオン性、アニオン性、両性または非イオン性にする部分を含む多くのポリマーが、市場で入手できる。ポリマーは、合成であってもよいし、または天然由来であってもよい。
【0120】
ポリマーの量は、組成物の全重量を基準にして0.5から10重量%、好ましくは0.75から6重量%の範囲であることができる。
【0121】
アニオン性ヘアスタイリングポリマーの例は、
酢酸ビニルとクロトン酸のコポリマー;
酢酸ビニルと、クロトン酸と、ネオデカン酸ビニルなどのα−分枝飽和脂肪族モノカルボン酸のビニルエステルとのターポリマー;
エタノールまたはブタノールなどの炭素原子1から4個を含有する飽和アルコールで50%エステル化されているコポリマーである、メチルビニルエーテルとマレイン酸無水物との(モル比約1:1)コポリマー;
アクリル酸またはメタクリル酸と、炭素原子1から22個を有する一つ以上の飽和アルコールとのエステル(メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸t−ブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸n−ブチル、アクリル酸n−ヘキシル、アクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ラウリルおよびアクリル酸ベヘニルなど);炭素原子1から6個を有するグリコール(メタクリル酸ヒドロキシプロピルおよびアクリル酸ヒドロキシエチルなど);スチレン;ビニルカプロラクタム;酢酸ビニル;アクリルアミド;アルキル基中に炭素原子1から8個を有するアルキルアクリルアミドおよびメタクリルアミド(メタクリルアミド、t−ブチルアクリルアミドおよびn−オクチルアクリルアミドなど);ならびに他の相溶性不飽和モノマーなどの他のモノマーとともに、アニオン性ラジカル含有部分としてアクリル酸またはメタクリル酸を含有するアクリル系コポリマー
である。
【0122】
ポリマーは、ポリジメチルシロキサンなどのグラフト化シリコーンも含むことができる。
【0123】
適するアニオン性ヘアスタイリングポリマーの特定の例は、
National Starchから入手できるRESYN(登録商標)28−2930(酢酸ビニル/クロトン酸/ネオデカン酸ビニルコポリマー);
BASFから入手できるULTRAHOLD(登録商標)(CTFA名:アクリレート/アクリルアミドコポリマー);
ISP Corporationから入手できるGANTREZ(登録商標)シリーズ(メチルビニルエーテルとマレイン酸無水物のエステル化コポリマー)である。
【0124】
他の適するアニオン性ヘアスタイリングポリマーには、カルボキシル化ポリウレタンが挙げられる。カルボキシル化ポリウレタン樹脂は、ペンダント状カルボキシル基を有する、直鎖でヒドロキシル基を末端に有するポリマーである。これらは、少なくとも一つの末端においてエトキシ化および/またはプロポキシ化されうる。カルボキシル基は、カルボン酸基またはエステル基であることができ、この場合、エステル基のアルキル部分は、1〜3個の炭素原子を含有する。カルボキシル化ポリウレタン樹脂は、CTFA名:PVP/ポリカルバミルポリグリコールエステルを有する、ポリビニルピロリドンとポリウレタンのコポリマーであることもできる。適するカルボキシル化ポリウレタン樹脂は、欧州特許第0619111−A号および米国特許第5,000,955号に開示されている。他の適する親水性ポリウレタンは、米国特許第3,822,238号、第4,156,066号、第4,156,067号、第4,255,550号および第4,743,673号に開示されている。
【0125】
メタクリル酸t−ブチルアミノエチルなどのモノマーから誘導されるカチオン性の基、ならびにアクリル酸またはメタクリル酸などのモノマーから誘導されるカルボキシル基を含有することができる両性ヘアスタイリングポリマーも本発明において用いることができる。両性ヘアスタイリングポリマーの一つの特定の例は、National Satrch and Chemical Corporationによって販売されているAmphomer(登録商標)(オクチルアクリルアミド/アクリレート/メタクリル酸ブチルアミノエチルコポリマー)である。
【0126】
非イオン性ヘアスタイリングポリマーの例は、N−ビニルピロリドンのホモポリマー、および酢酸ビニルなどの相溶性非イオン性モノマーとN−ビニルピロリドンのコポリマーである。多様な重量平均分子量でN−ビニルピロリドンを含有する非イオン性ポリマーは、ISP Corporationから市場で入手でき、こうした材料の特定の例は、商品名PVP K−90で販売されている約630,000の平均分子量を有するN−ビニルピロリドンのホモポリマーおよび商品名PVP K−120で販売されている約1,200,000の平均分子量を有するN−ビニルピロリドンのホモポリマーである。
【0127】
他の適する非イオン性ヘアスタイリングポリマーは、架橋シリコーン樹脂またはゴムである。特定の例には、欧州特許第0240350−A号に記載されているものなどの硬質シリコーンポリマーおよび国際公開公報第96/31188号に記載されているものなどの架橋シリコーンゴムが挙げられる。
【0128】
カチオン性ヘアスタイリングポリマーの例は、低級アルキルアミノアルキルアクリレートなどのアミノ官能性アクリレートモノマー、またはジメチルアミノエチルメタクリレートなどのメタクリレートモノマーと、N−ビニルピロリドン、ビニルカプロラクタム、メタクリル酸アルキル(メタクリル酸メチルおよびメタクリル酸エチルなど)およびアクリル酸アルキル(アクリル酸エチルおよびアクリル酸N−ブチルなど)などの相溶性モノマーとのコポリマーである。
【0129】
適するカチオン性ポリマーの特定の例は、
Copolymer 845、Copolymer 937およびCopolymer 958としてISP Corporaitonから入手できる、N−ビニルピロリドンとジメチルアミノエチルメタクリレートのコポリマー;
Styleze(登録商標) CC10としてISP Corporationから入手できるN−ビニルピロリドンとジメチルアミノプロピルアクリルアミドまたはメタクリルアミドのコポリマー;
N−ビニルピロリドンとジメチルアミノエチルメタクリレートのコポリマー;
ビニルカプロラクタムと、N−ビニルピロリドンと、ジメチルアミノエチルメタクリレートのコポリマー;
Polyquaternium−4(塩化ジアイルジモニウムとヒドロキシエチルセルロースのコポリマー);
Gafquat(登録商標)734、755および755NとしてISPから、ならびにLuviquat(登録商標)PQ11としてBASFから入手できるPolyquaternium−11(硫酸ジエチルを、ビニルピロリドンとジメチルアミノエチルメタクリレートとのコポリマーと反応させることによって生成される);
Luviquat(登録商標)FC 370、FC 550、FC 905およびHM−552としてBASFから入手できるPolyquaternium−16(塩化メチルビニルイミダゾリウムおよびビニルピロリドンから生成される);
Luviquat(登録商標)HoldとしてBASFから入手できるPolyquaternium−46(ビニルカプロラクタムおよびビニルピロリドンをメソ硫酸メチルビニルイミダゾリウムと反応させることによって調製される)である。
【0130】
適する天然由来ポリマーの例には、セラック、アルジネート、ゼラチン、ペクチン、セルロース誘導体およびキトサンまたはそれらの塩および誘導体が挙げられる。市場で入手できる例には、Kytamer(登録商標)(Amercholから)およびAmaze(登録商標)(National Starchから)が挙げられる。
【0131】
国際公開公報第93/03703号に記載されているイオン性コポリマー、国際公開公報第93/23446号に開示されているポリシロキサングラフトポリマー、国際公開公報第95/00106号または国際公開公報第95/32703号に記載されているシリコーン含有ポリカルボン酸コポリマー、国際公開公報第95/01383号、国際公開公報第95/06078号、国際公開公報第95/060679号および国際公開公報第95/01384号に記載されている熱可塑性弾性コポリマー、国際公開公報第95/04518号または国際公開公報第95/05800号に開示されているシリコーングラフト接着性ポリマー、国際公開公報第96/21417号に教示されているシリコーンマクログラフトコポリマー、国際公開公報第96/32918号のシリコーンマクロマー、国際公開公報第98/48770号または国際公開公報第98/58771号または国際公開公報第98/48772号または国際公開公報第98/48776号の接着性ポリマー、国際公開公報第98/51261号のグラフトポリマー、および国際公開公報第98/51755号に記載されているグラフトコポリマーも、本発明の組成物における任意成分としての使用に適する。
【0132】
一定の上記ポリマーには、一部の酸性基を中和して、溶解性/分散性を促進することが必要でありうる。適する中和剤の例には、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール(AMPD);2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール(AEPD);2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(AMP);2−アミノ−1−ブタノール(AB);モノエタノールアミン(MEA);ジエタノールアミン(DEA);トリエタノールアミン(TEA);モノイソプロパノールアミン(MIPA);ジイソプロパノール−アミン(DIPA);トリイソプロパノールアミン(TIPA);およびジメチルステアラミン(DMS)が挙げられる。米国特許第4,874,604号に記載されているようなステアラミドプロピルジメチルアミンまたはラウラミドプロピルジメチルアミンなどの長鎖アミン中和剤を用いてもよい。無機中和剤も適し、これらの例には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムおよびホウ砂が挙げられる。いずれかの上記中和剤の混合物を用いてもよい。中和剤の量は、全組成物の約0.001から約10重量%であろう。
【0133】
p−メトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、N,N−ジメチル−p−アミノ安息香酸2−エチルヘキシル、p−アミノ安息香酸、2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸、オクトクリレン、オキシベンゾン、サリチル酸ホモメンチル、サリチル酸オクチル、4,4’−メトキシ−t−ブチルジベンゾイルメタン、4−イソプロピルジベンゾイルメタン、3−ベンジリデンカンフル、3−(4−メチルベンジリデン)カンフル、二酸化チタン、酸化亜鉛、シリカ、酸化鉄、およびそれらの混合物などの日焼け止め剤。
【0134】
亜鉛ピリチオン、ピロクトンオラミン、二硫化セレン、硫黄、コールタール、およびこれらに類するものなどのフケ防止活性物質。
【0135】
炭化水素、シリコーン油およびカチオン性材料などのヘアコンディショニング剤。炭化水素は、直鎖または分枝鎖、いずれであってもよく、炭素原子約10〜約16個、好ましくは約12〜約16個を含有することができる。適する炭化水素の例は、デカン、ドデカン、テトラデカン、トリデカン、およびそれらの混合物である。本発明において有用な、適するシリコーンコンディショニング剤の例には、環状または線状いずれかのポリジメチルシロキサン、フェニルおよびアルキルフェルシリコーン、ならびにシリコーンコポリオールが挙げられる。本発明において有用なカチオン性コンディショニング剤には、水性相に配合するための材料として上述したような四級アンモニウム塩、または脂肪アミンの塩を挙げることができる。
【0136】
本発明の組成物の多様な担体成分を乳化するための乳化剤。適する乳化剤タイプには、ポリエチレングリコール20ソルビタンモノラウレート(Polysorbate 20)、ポリエチレングリコール5ダイズステロール、Steareth−20、Ceteareth−20、PPG−2メチルグルコースエーテルジステアレート、Ceteth−10、Polysorbate 80、セチルホスフェート、セチルリン酸カリウム、セチルリン酸ジエタノールアミン、Polysorbate 60、グリセリルステアレーと、PEG−100ステアレート、およびそれらの混合物が挙げられる。乳化剤は、個々に、または二つ以上の混合物として用いることができ、組成物の重量を基準にして約0.1重量%から約10重量%、さらに好ましくは約1重量%から約7重量%、および最も好ましくは約1重量%から約5重量%を構成することができる。
【0137】
ビタミンおよびそれらの誘導体(例えば、アスコルビン酸、ビタミンE、酢酸トコフェリル、レチノイン酸、レチノール、レチノイド、およびこれらに類するもの)。
【0138】
カチオン性ポリマー(例えば、Rhone−PoulencからのJaguar(登録商標)シリーズとして入手できる塩化ガーヒドロキシプロピルトリモニウムおよび塩化ヒドロキシプロピルガーヒドロキシプロピルトリモニウムなどのカチオン性ガーゴム誘導体)。
【0139】
保存薬、酸化防止剤、キレート剤および金属イオン封鎖剤;ならびに香料、着色剤、毛髪栄養薬および精油などのエステティック成分。
【0140】
本発明の組成物は、好ましくは、本発明の方法で用いられる。
【0141】
これらの組成物を製造する方法は、上で開示している。組成物の温度が、非水性相(ワックス)の凝固開始温度以下、さらに好ましくは、組成物の温度が非水性相(ワックス)の凝固開始温度より1.5℃低いならば、好ましい。
【0142】
非水性相/親水性相の粒子の添加後/中に、冷却しながら、さらなる成分を組成物に添加することができる。
【0143】
本発明の処理方法において、毛髪は、本発明の組成物中で用いることができる粒子で処理される。処理は、好ましくは、本発明の組成物の使用を伴うが、それらの粒子を含む他の組成物を代わりに用いてもよい。典型的に、粒子は、シャンプー工程もしくはヘアコンディショニング工程もしくはヘアスタイリング工程中、またはこれらのうちの二つまたはすべての工程中に毛髪に適用される。リンスオフ製品の場合、毛髪から組成物をすすいだ後、少なくとも粒子の一部は、毛髪上に堆積したままである。
【0144】
本発明の方法のこの工程において、毛髪を放置して乾燥させ場合、製品の使用者は、なんらかのヘアコンディショニング効果を経験することができる。
【0145】
しかし、本発明の方法は、粒子で処理された毛髪を粒子の融点より高い温度に加熱する工程を含む。この加熱工程の後、製品の使用者は、シリコーンワックスおよび粒子中に存在する他のあらゆるヘアコンディショニング材料による改善されたヘアコンディショニング効果を経験することができる。理論によって拘束されることを望まないが、毛髪が粒子の融点より高い温度に加熱された時、粒子の成分は、流動し、毛髪上に広がって、毛髪繊維上へのそれら成分のより均等な分配をもたらすことができると考えられる。また、本組成物の使用者は、ワックス粒子からの粒子の放出後に、粒子に含有されるその他のあらゆる材料による大きな効果を経験することができる。
【0146】
本発明の方法において、毛髪は、まだ濡れている間、例えば、高温で乾燥している間に、例えば、ブロードライヤーまたはサロンドライヤーで加熱することができる。あるいは、毛髪は、室温で放置して乾燥させた後に、加熱することができる。他の加熱方法には、カーリングタン(curling tong)を用いて、毛髪のスタイリング中に行う加熱が挙げられる。毛髪は、濡れている間にスタイリングすることもできるし、または乾燥した後にスタイリングすることもできる。
【0147】
毛髪が加熱される温度は、用いられる粒子の融点に依存するであろう。典型的には、毛髪は、35℃から90℃、例えば、40℃から70℃などの30℃から100℃の温度に加熱される。
【0148】
ここで、以下の非限定的実施例を参照して本発明を説明しよう。実施例中および本明細書を通して、すべてのパーセンテージは、別様に指示しない限り、全組成物を基準にしたおよび活性材料を基準にした重量によるものである。
【0149】
【発明の実施の形態】
実施例
粒径は、Olympus BH−2透過型顕微鏡を用いて測定した。粒径は、
1)顕微鏡台上にグラティキュールを配置すること、
2)焦点20倍に倍率を変え、グラティキュールがはっきりと見えるまで焦点を合わせること、
3)グラティキュールの写真をプリントアウトすること、
4)ルーラーを用いて、グラティキュールを100マイクロメートルずつカバーする写真上の距離をミリメートル単位で計算すること
5)顕微鏡用スライドガラス上にサンプルを配置し、焦点20倍で倍率を維持すること、
6)サンプル中の粒子がはっきりと見えるように焦点を合わせること、
7)サンプル中の粒子の写真をプリントアウトすること、
8)ミリメートルでの粒子の直径(または最長寸法)を測定し、工程4からの計算を用いてマイクロメートルに換算することによって、マイクロメートル単位での平均粒径を計算すること
によって、測定される。
【0150】
粒子の融点は、指差走査熱分析(DSC)によって決定した。DSC測定は、Perkin−Elmer DSC 7を用いて、分あたり10℃の加熱速度で行った。遅い結晶化速度を有する材料には、分あたり5℃の加熱速度を用いてもよい(しかし、これは、これらの実施例において用いられるワックスには適用しなかった)。
【0151】
再凝固温度は、以下のように測定する:
i)非水性材料をその融点より10℃上に加熱すること;
ii)非水性材料が完全に溶融したら、3〜5℃間隔で冷却すること;
iii)これらの間隔の各々で、粘度を測定し、温度を記録する;
iv)再凝固温度は、非水性材料の粘度が上昇する温度である。
【0152】
以下の配合物における数値は、全配合物を基準にした活性材料の重量によるパーセンテージである。
【0153】
実施例1
スタイリングポリマーをカプセル封入したシリコーンワックスを含有するコンディショナーからのスタイリング効果の付与:
以下のコンディショナー(対照)配合物および本発明の組成物(PVP K90の水溶液をカプセル封入したシリコーンワックス)を調製した:
【0154】
【表1】
Figure 0004073777
実施例1の組成物は、以下のように調製した:
1)水浴内で、ワックスを、Abil EM90、Able EM97およびArosurf TA100とともに、70℃に加熱する。
【0155】
2)別のビーカーで、PVP K90溶液を70℃に加熱する。
【0156】
3)剪断のもとで、PVP溶液を熱ワックス混合物にゆっくりと添加する。
【0157】
4)すべてのPVPを配合し終えたら、70℃で温度を維持しながら、10分間、その混合物を剪断し続ける。
【0158】
5)その後、低剪断のもと、約50℃で、得られたエマルジョンをコンディショナー基剤に添加する。
【0159】
粒子は、18マイクロメートルの平均径を有することがわかった。
【0160】
結果:
マネキンの頭での評価:
マネキンの頭を充分に濡らし、頭の両側に4gのシャンプーを適用した。シャンプーを頭へと30秒間マッサージし、その後、30秒間、両側をすすいだ。その後、適用およびマッサージを繰り返し、最終すすぎは、両側に対して1分間続けた。その後、4gの対照コンディショナーを頭の左側につけ、1分間マッサージし、その後、1分間すすいだ。4gの実施例1のコンディショナーを頭の右側につけて、1分間マッサージし、その後、1分間すすいだ。その後、ヘアスタイリングの専門家が、頭全体を熱スタイリング(ブラシおよびブロードライヤーを用いて)した。その後、12人のパネリストが、乾燥させ、スタイリングした頭を一定範囲の特性について評価した。示した結果は、パネリストが左手側(対照)のほうを好んだ場合は−1、違いがわからなかった場合は0、右手側(実施例1)のほうを好んだ場合は1という評点を付けることによって得られたものである。その後、12人のパネリストからの量を合算して、最終値を得、これを用いて、下の表のデータを導出した。それらが0からずれる量は、右手側(実施例1側)が好まれたことを示す正と、左手側(対照側)が好まれたことを示す負の値で、もう一方を越える一方に対する選好を示している。
【0161】
【表2】
Figure 0004073777
【0162】
実施例2
スタイリングポリマーをカプセル封入したワックスを含有するコンディショナーからのスタイル効果の付与。
【0163】
以下の対照コンディショナー配合物および本発明の組成物(PVP K90の水溶液をカプセル封入した植物ワックス;実施例2)を調製した。
【0164】
【表3】
Figure 0004073777
【0165】
実施例2の組成物は、以下のように調製した:
1)水浴内で、ワックス(植物ワセリンE)をAdmul Wolとともに、70℃に加熱する。
【0166】
2)別のビーカーで、PVP K90溶液を70℃に加熱する。
【0167】
3)剪断のもとで、PVP溶液を熱ワックス混合物にゆっくりと添加する。
【0168】
4)すべてのPVPを配合し終えたら、70℃で温度を維持しながら、10分間、その混合物を剪断し続ける。
【0169】
5)その後、低剪断のもと、約50℃で、得られたエマルジョンをコンディショナー基剤に添加する。
【0170】
粒子は、22マイクロメートルの平均径を有することがわかった。
【0171】
結果:
実施例1に記載したようなマネキンの頭での評価試験を用いて組成物を試験した。
【0172】
【表4】
Figure 0004073777
【0173】
実施例3および4
親水性材料(Pluronic F127)のカプセル封入
実施例3: Pluronic F127を有さないワックスカプセル封入体を含有するコンディショナー
実施例4: Pluronic F127をカプセル封入したワックスを含有するコンディショナー
以下の配合物を調製した:
【0174】
【表5】
Figure 0004073777
実施例4の組成物は、以下のように調製した:
a.70℃の水浴内に配置したビーカーで、溶融するまで、Abil 2440およびAbil 9810およびArosurf TA100をココ5EOと混合した。
【0175】
b.Pluronic E127を溶融するまで70℃の水浴内に置いた。
【0176】
c.ポリエチレングリコールをビーカーに入れ、水浴内で70℃に加熱した。
【0177】
d.溶融Pluronic F127を、5分間、溶融ワックスに剪断混入した。
【0178】
e.溶融ワックス/Pluronic F127混合物を、2分間、剪断のもとで、熱プロピレングリコールに注入した。
【0179】
f.蒸留水を大きなビーカーの中で10℃に冷却した。
【0180】
g.継続的急速攪拌のもとで、プロピレングリコール中のワックスのエマルジョンを迅速に冷水に注入した。
【0181】
h.分散液を、最終配合物中のワックスが総計5重量%になるように、10%の差でコンディショナー基剤に添加した。
【0182】
粒子は、22マイクロメートルの平均径を有することがわかった。
【0183】
実施例3の組成物は、以下のように調製した:
a.70℃の水浴内に配置したビーカーの中で、溶融するまで、Abil 2440およびAbil 9810およびArosurf TA100をココ5EOと混合した。
【0184】
b.プロピレングリコールを同じ水浴内に配置したビーカーに入れた。
【0185】
c.溶融ワックスを、2分間、剪断のもとで、熱プロピレングリコールに注入した。
【0186】
d.蒸留水を大きなビーカーの中で10℃に冷却した。
e.継続的急速攪拌のもとで、プロピレングリコール中のワックスのエマルジョンを迅速に冷水に注入した。
【0187】
g.分散液を、最終配合物中のワックスが総計5重量%になるように、10%の差でコンディショナー基剤に添加した。
【0188】
結果:
実施例1に記載したようなマネキンの頭での評価で組成物を試験した。
【0189】
【表6】
Figure 0004073777
【0190】
実施例5
濃縮コンディショナーをカプセル封入したワックスを含有するシャンプー(カプセル封入されたコンディショナー粒子(重量で70/30のワックス/コンディショナー)を5重量%含有するシャンプー)からのコンディショニング効果。
【0191】
【表7】
Figure 0004073777
【0192】
方法論:
濃縮コンディショナーの調製:
1)水浴を用いて水を75℃に加熱する。
【0193】
2)塩化セトリモニウムおよび塩化ジタロウジメチルアンモニウムを水に添加し、溶融させ、分散させる。
【0194】
3)得られた混合物が75℃になったら、セチル/ステアリルアルコールを添加し、30分間、75℃で混合する。
【0195】
4)熱から離し、攪拌しながら30℃に冷却する。
【0196】
シャンプー中の濃縮コンディショナーワックスカプセル封入体の調製
1)水浴内のビーカーの中で、シャンプー基剤を〜50℃に加熱する。
【0197】
2)別のビーカーの中で、濃縮コンディショナーをワックス(Abil 2440)、Arosurf TA100、Abil EM 90およびAbil EM97とともに50℃で溶融する。
【0198】
3)攪拌しながら、溶融したワックス/濃縮コンディショナー混合物を熱シャンプーに添加する。約1分間、混合する。
【0199】
4)熱から離し、攪拌しながら周囲温度に冷却する。
【0200】
粒子は、4マイクロメートルの平均径を有することがわかった。
【0201】
結果:
実施例1に記載したようなマネキンの頭での評価で組成物を試験した。
【0202】
【表8】
Figure 0004073777
【0203】
実施例6
毛染め剤をカプセル封入したシリコーンワックス微粒子は、以下のように配合した:
【0204】
【表9】
Figure 0004073777
【0205】
組成物は、以下の手順に従って調製した:
1)ワックス、Cutina GMS、およびArianor Mahogany Dyeを〜60℃に加熱した。
【0206】
2)90gの水を55℃に加熱した。
【0207】
3)剪断のもと、熱水をワックス/染料溶融物に迅速に添加した。
【0208】
4)その後、剪断のもと、水/ワックス/染料混合物を、〜300gの氷冷水(〜4℃)に迅速に添加した。
【0209】
5)粒子が凝固したら、それらを濾過して、過剰の水を除去した。
【0210】
6)その後、粒子を水で洗浄し、再び数度濾過して、過剰の染料を除去した。濾液が透明になるまで、粒子を洗浄した。
【0211】
結果:
組成物で処理した毛髪を空気乾燥させた時、およびそれを熱で乾燥させた時の色の変化(デルタE)を測定した。
【0212】
1)HunterLab ColourQuest分光光度計を用いて、50mm(2インチ)/0.75gのYak Haiスウィッチを測定して、実験を始める前にベースライン読み取り値を得た。
【0213】
2)スウィッチは、2gの水で前もって濡らした。
【0214】
3)毛染め剤溶液をカプセル封入した1gのワックス微粒子をできる限り均等にスウィッチに適用した。
【0215】
4)その後、スウィッチを測定温度−室温または55℃で、5分間放置した。
【0216】
5)その後、1分間、粒子をスウィッチにすり込んだ。
【0217】
6)その後、シャンプー0.08g/水0.72gで30秒間洗浄し、その後、流水で30秒間すすぐことによって、スウィッチから過剰のワックスを除去した。
【0218】
7)これをさらに2回繰り返した(合計3回の洗浄)。
【0219】
8)その後、スウィッチを放置して、室温で自然乾燥させ、その後、分光光度計を用いて測定した。
【0220】
9)処理前と処理後の測定値の差をデルタE値として表す。
【0221】
【表10】
Figure 0004073777
【0222】
粒子を加熱して、カプセル封入された毛染め剤を放出した後、より大きな色が生じた。
【0223】
実施例7
以下は、実施例4で概説した方法を用いて調製することができる本発明のコンディショナー組成物のさらなる例証となる実施例である。
【0224】
【表11】
Figure 0004073777
【0225】
以下の本発明のコンディショナー組成物(PVP K90の水溶液をカプセル封入したワックス)を調製した:
実施例8
【0226】
【表12】
Figure 0004073777
【0227】
実施例8の組成物は、以下のように調製した:
1)水浴内で、ワックスをAbil EM90およびAbil EM97とともに70℃に加熱する。
【0228】
2)別のビーカーの中で、PVP K90溶液(20重量%)を70℃に加熱する。
【0229】
3)剪断のもと、PVP溶液を熱ワックス混合物にゆっくりと添加する。
【0230】
4)すべてのPVPを配合し終えたら、温度を70℃で維持しながら、10分間、混合物の剪断を継続する。
【0231】
5)その後、低剪断のもと、約49.5℃で、得られたエマルジョンをコンディショナー基剤に添加する。
【0232】
PVP捕捉: 24%
粒径範囲: 50から100マイクロメートル
ワックスの融点: 42℃(32から46℃の範囲)
凝固点: 46℃
Abil 2440 Waxの化学名: ベヘノキシジメチコーン

Claims (15)

  1. 効果剤をデリバーする方法であって、以下の工程:
    (i)毛髪処理組成物を毛髪に適用する工程であって、前記毛髪処理組成物が、シリコーンワックス、植物ワックスまたはその混合物を含む第一非水性相と、水溶液、分散液、エマルジョンまたは1未満のlogP値を有する固体もしくは液体である、前記第一非水性相内に保持された第二親水性相と、を有する粒子を含み、前記第二親水性相には、ヘアースタイリングポリマー、着色剤、ヘアーコンディショナー、毛髪洗浄剤、育毛促進剤、消臭剤、パーマ用化合物、ヘアーリラクサー、ヘアーストレートナー、抗菌化合物、抗真菌化合物、日焼け止め剤およびそれらの混合物から選択される毛髪効果剤が含まれ、前記第一非水性相が、45℃から100℃の融点を有するものである工程、並びに
    (ii)前記第一非水性相の融点より高い温度に毛髪を加熱する工程
    を含む方法。
  2. 前記組成物が、0.1μmから300μmの範囲の平均最大寸法を有する粒子を少なくとも90重量%含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記組成物が、0.5μmから100μmの範囲の平均最大寸法を有する粒子を少なくとも90重量%含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記組成物が、0.01重量%から50重量%の量で粒子を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. シリコーンワックスが、一つ又はそれ以上のC〜C40分枝鎖または非分枝鎖飽和アルキル基を含む、請求項1に記載の方法。
  6. 前記組成物の毛髪効果剤が、ポリエチレンオキシド−ポリプロピレンオキシド−ポリエチレンオキシドブロックコポリマーおよびポリビニルピロリドンポリマーまたはそのコポリマーから選択される、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記組成物の親水性相が、10重量%から99重量%の量で水を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記組成物がリーブオン製品である、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記組成物がワックスおよびゲルから選択されるヘアスタイリング製品である、請求項8に記載の方法。
  10. 前記組成物がリンスオフ製品である、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記組成物がシャンプーまたはコンディショナーである、請求項10に記載の方法。
  12. 以下の工程:
    i)非水性相を、それが溶融するように加熱する工程;
    ii)第二親水性相を非水性相に加える工程;
    iii)残りの組成物を非水性相の凝固開始温度以下の温度に加熱する工程;および
    iv)その後、得られた工程ii)の混合物を加熱された工程iii)の組成物に添加する工程
    を含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の毛髪処理組成物の製造方法。
  13. 以下の工程:
    i)非水性相を、それが溶融するように加熱する工程;
    ii)第二親水性相を非水性相に加える工程;
    iii)残りの組成物を非水性相の融点以上の温度に加熱する工程;および
    iv)その後、得られた工程ii)の混合物を加熱された工程iii)の組成物に添加する工程
    を含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の毛髪処理組成物の製造方法。
  14. 請求項1から11のいずれか一項に記載の組成物を毛髪に適用すること、および第一非水性相の融点より高い温度にその毛髪を加熱することを含む、毛髪を処理する方法。
  15. 毛髪を処理するための、請求項1から11のいずれか一項に記載の組成物の一部を形成する、粒子の使用。
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