JP4073762B2 - 誤りチェック方法およびそれを用いたデータ伝送システム、送受信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ伝送の際に送信データが正しく受信されているか否かを検出するための誤りチェック技術に関し、特に、送信側と受信側との間でデータの誤り発生を確認し合うことなく、送信側からデータを送るだけで受信側で誤りを検出できる誤りチェック方法およびそれを用いたデータ伝送システム、送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
データ伝送システムにおいて、例えば、装置間でやりとりされる制御用データ等が誤っているにも拘わらず、そのデータに基づいて制御が実行されるとシステムに障害を来たしてしまうことになる。データ伝送時に生じる誤りは、例えば伝送路に加わるノイズ等が要因となり、また、無線通信の場合には、ノイズ等の他に故意の妨害が要因となることもある。このため、それらに対応してデータの誤りチェックを行う必要がある。
【0003】
図7は、一般的なデータ伝送システムの一例を示す概略図である。図7のシステムでは、送信データDsを所定の伝送方式に従って変換した信号が送信器から伝送路に送信され、伝送路を伝搬して受信器で受信された信号が逆変換されて受信データDrとして復元される。このようなデータ伝送システムについて、送信器、伝送路および受信器を含めた通信経路で発生するデータ誤りを検出するための従来の誤りチェック方法としては、例えば、送受信器間でデータの誤りを確認し合う再送方式等が知られている。この再送方式による誤りチェックは、例えば、A側からB側にデータを送信し(ステップ1)、B側は受信したデータをA側に返送し、(ステップ2)、A側では送信したデータと受信したデータを照合して誤りがなければ、再びB側にデータを送信する(ステップ3)ことによって行われる。
【0004】
上記のような従来の誤りチェック方法では、データの伝送時刻をステップ1〜3で変えることにより、各ステップでのデータ送受信時に伝送路で発生する誤りパターンが同じになる可能性を低減している。具体的には、ステップ1でデータxがyに誤り、ステップ2でデータyがxに誤り、ステップ3でデータxがyに誤る可能性を低くしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような従来の誤りチェック方法については、データの伝送効率という点で問題がある。すなわち、所要のデータをA側からB側に伝えるために、そのデータをA側とB側の間で少なくとも3回やりとりしなくてはならず、データの伝送効率が低くなってしまう。
【0006】
データの誤りチェックを行い、かつ、伝送効率を高めるためには、例えば図8に示すように、異なる2通りの伝送方式A,Bに従って送信データDsの信号変換を行い、それら2通りの信号を伝送路に送信する方法が考えられる。尚、ここでの2通りの伝送方式とは、例えば、振幅変調(AM)方式と周波数変調(FM)方式や、時分割方式とスペクトラム拡散方式等のような異なる伝送方式のことである。このような方法では、伝送される信号が異なるのでノイズ等による誤りの発生パターンも各信号で相違したものになる。これにより、受信器で受信される各信号について2通りの伝送方式A,Bに応じた逆変換を行い、復元された各受信データDrA,DrBが一致するか否かにより誤りをチェックすることができるようになる。このような誤りチェック方法によれば、送受信器間でのデータ伝送は2回で済むため、前述した再送方式による誤りチェック方法に比べてデータの伝送効率は改善されることになる。
【0007】
しかしながら、上記のような誤りチェック方法では、送信器および受信器が2通りの伝送方式A,Bに対応した変換部および逆変換部をそれぞれ備えることが必要になるため構成が複雑化してしまうという欠点がある。
【0008】
本発明は上記の点に着目してなされたもので、データの伝送効率が高く、かつ、簡単な処理によりデータの誤りを検出することが可能な誤りチェック方法を実現すると共に、その方法を用いたデータ伝送システムおよび送受信装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の誤りチェック方法は、データ伝送の際に発生する誤りをチェックする誤りチェック方法において、所定の伝送方式に従ってデータを信号に変換する一連の処理を互いに異なる複数の変換プロセスに分割し、該複数の変換プロセスのうちの少なくとも2つの変換プロセスの実行順序を交換して生成した各信号を伝送路にそれぞれ送信し、該伝送路を伝搬して受信された前記各信号を送信時における変換プロセスの実行順序に応じた複数の逆変換プロセスによる一連の処理によりデータにそれぞれ復元し、該復元した各データの照合結果に基づいて誤りの有無を検出するようにした方法である。
【0010】
このような誤りチェック方法によれば、変換プロセスの実行順序を交換して1つのデータから異なる信号を生成して送信側から受信側に伝送するようにしたことで、受信側から送信側にデータを再送することなく誤りチェックを実行することができるため、データの伝送効率を向上させることが可能になる。また、1通りの伝送方式に従って一連の変換処理および逆変換処理が実行されるため、簡単な処理によりデータの誤りを検出することができる。
【0011】
また、本発明は、データ伝送の際に発生する誤りをチェックする誤りチェック方法において、所定の伝送方式に従ってデータを信号に変換する一連の処理を互いに異なる複数の変換プロセスに分割し、全てが揃った時に元データが復元できるよう分散した自身の複数の分散データ中の1つを除いた各分散データそれぞれを、前記複数の変換プロセスのうちの少なくとも2つの変換プロセスの実行順序を交換して各信号に変換して伝送路に送信し、前記伝送路を介して受信した各信号から送信時における変換プロセスの実行順序に応じた複数の逆変換プロセスによる一連の処理により自身以外の分散データをそれぞれ復元し、該復元した自身以外の各分散データに前記未変換の1つの自身の分散データをそれぞれ加算して生成した各加算データを、予め定めた変換プロセス順序により各信号に変換して伝送路に送信し、前記伝送路を介して受信した各信号から送信時における変換プロセスの実行順序に応じた複数の逆変換プロセスによる一連の処理により自身以外の加算データをそれぞれ復元し、前記自身の分散データと前記自身の生成した各加算データと前記復元した自身以外の各加算データから少なくとも自身以外の元データをそれぞれ復元し、該復元した各元データの照合結果に基づいて誤りの有無を検出するようにした方法である。
【0012】
このような誤りチェック方法によれば、全てが揃った時に元データが復元できるような複数の分散データを互いに送信し、自身以外の分散データを受信した時に自身の保持する分散データに受信した分散データを加算した加算データを互いに送信し、自身の加算データと受信した加算データから元データを復元する秘密分散共有法のデータ伝送に、変換プロセスの実行順序を交換して1つのデータから異なる信号を生成して送信側から受信側に伝送するデータ伝送方法を組み合わせるようにしたことで、混信や改竄等によるデータの誤りを検出することができるようになる。
【0013】
また、上記の誤りチェック方法において、前記自身の分散データと前記自身の生成した各加算データと前記復元した自身以外の各加算データから自身の元データもそれぞれ復元し、該復元した自身の各元データも照合するようにするとよい。
【0014】
また、上記の誤りチェック方法について、複数の変換プロセスは、エンコード処理および暗号化処理を含み、複数の逆変換プロセスは、デコード処理および復号化処理を含むようにしてもよい。具体的には、エンコード処理は、データを誤り訂正可能な符号語に変換し、デコード処理は、前記符号語の逆変換によって誤り訂正されたデータを復元するのが好ましい。
【0015】
本発明のデータ伝送システムは、所定の伝送方式に従ってデータを変換した信号を伝送路を送信する送信手段と、前記伝送路を伝搬して受信される信号を前記伝送方式に従って逆変換してデータを復元する受信手段とを備え、信号伝送中に発生する誤りのチェックが行われるデータ伝送システムであって、前記送信手段は、前記伝送方式に従ってデータを信号に変換する一連の処理を実行する変換部を含む。該変換部は、前記一連の処理を互いに異なる複数の変換プロセスに分割して処理する回路と、前記複数の変換プロセスのうちの少なくとも2つの変換プロセスの実行順序を交換する回路とを有し、実行順序を交換して生成した各信号を伝送路に送信する。また、前記受信手段は、受信した信号を前記伝送方式に従って逆変換してデータを復元する一連の処理を実行する逆変換部と、該逆変換部で復元されたデータを用いて誤りチェックを実行する誤りチェック部とを含む。前記逆変換部は、前記一連の処理を前記複数の変換プロセスに対応した複数の逆変換プロセスに分割して処理する回路と、前記送信手段での変換プロセスの実行順序に応じて前記複数の逆変換プロセスの実行順序を交換する回路とを有し、前記伝送路を伝搬して受信される前記各信号に対応した各データを復元する。前記誤りチェック部は、前記逆変換部で復元された各データの照合結果に基づいて誤りの有無を検出する。
【0016】
本発明の送受信装置は、所定の伝送方式に従ってデータを変換した信号を送信する送信手段と、受信した信号を前記伝送方式に従って逆変換してデータを復元すると共に、信号伝送中に発生する誤りのチェックを行う受信手段と、前記送信手段および前記受信手段の切り換えを行う送受信切り換え手段と、を備えた送受信装置である。前記送信手段は、前記伝送方式に従ってデータを信号に変換する一連の処理を実行する変換部を含む。該変換部は、前記一連の処理を互いに異なる複数の変換プロセスに分割して処理する回路と、前記複数の変換プロセスのうちの少なくとも2つの変換プロセスの実行順序を交換する回路とを有し、実行順序を交換して生成した各信号を送信する。前記受信手段は、受信した信号を前記伝送方式に従って逆変換してデータを復元する一連の処理を実行する逆変換部と、該逆変換部で復元されたデータを用いて誤りチェックを実行する誤りチェック部とを含む。前記逆変換部は、前記一連の処理を前記複数の変換プロセスに対応した複数の逆変換プロセスに分割して処理する回路と、送信時における変換プロセスの実行順序に応じて前記複数の逆変換プロセスの実行順序を交換する回路とを有し、各々の受信信号に対応した各データを復元する。前記誤りチェック部は、前記逆変換部で復元された各データの照合結果に基づいて誤りの有無を検出する。
【0017】
上記のようなデータ伝送システムや送受信装置では、送信手段において、1通りの伝送方式に従った一連の処理が複数の変換プロセスに分割され、少なくとも2つの変換プロセスの実行順序を交換して生成した各信号が送信される。受信手段においては、受信した各信号から送信時における変換プロセスの実行順序に応じた複数の逆変換プロセスによる一連の処理によりデータが復元され、それら復元した各データの照合結果に基づいて誤りチェックが行われる。これにより、データの伝送効率が高く、かつ、簡単な構成で誤りチェックを実行することができるようになる。
【0018】
また、本発明のデータ伝送システムは、所定の伝送方式に従ってデータを変換した信号を伝送路に送信する送信手段と、前記伝送路を伝搬して受信される信号を前記伝送方式に従って逆変換してデータを復元する受信手段とを備えた端末間の信号伝送中に発生する誤りのチェックが行われるデータ伝送システムであって、前記送信手段は、全てが揃った時に元データが復元できるような複数の分散データに前記元データを分散する元データ分散部と、他の端末の分散データと未変換の自身の分散データを加算する分散データ加算部と、前記伝送方式に従って自身の複数の分散データの1つを除いた他の分散データおよび前記加算データを信号に変換する一連の処理を実行する変換部とを含み、前記変換部が、前記一連の処理を互いに異なる複数の変換プロセスに分割して処理する回路と、前記複数の変換プロセスのうちの少なくとも2つの変換プロセスの実行順序を交換する回路とを有し、実行順序を交換して生成した各信号を伝送路に送信し、前記受信手段は、受信した信号を前記伝送方式に従って逆変換して他の端末の分散データおよび加算データを復元する一連の処理を実行する逆変換部と、自身の分散データ、前記分散データ加算部で生成した加算データおよび前記逆変換部で復元された他の端末の加算データを用いて誤りチェックを実行する誤りチェック部とを含み、前記逆変換部が、前記一連の処理を前記複数の変換プロセスに対応した複数の逆変換プロセスに分割して処理する回路と、前記送信手段での変換プロセスの実行順序に応じて前記複数の逆変換プロセスの実行順序を交換する回路とを有し、前記伝送路を伝搬して受信される前記各信号に対応した他の端末の分散データおよび加算データを復元し、前記誤りチェック部が、自身の分散データ、前記分散データ加算部で生成した加算データおよび前記逆変換部で復元された他の端末の加算データから少なくとも他の端末の元データを復元し変換プロセスの実行順序の異なる各信号に基づいて復元した各元データの照合結果に基づいて誤りの有無を検出する。
【0019】
本発明の送受信装置は、所定の伝送方式に従ってデータを変換した信号を送信する送信手段と、受信した信号を前記伝送方式に従って逆変換してデータを復元すると共に、信号伝送中に発生する誤りのチェックを行う受信手段と、前記送信手段および前記受信手段の切り換えを行う送受信切り換え手段と、を備えた送受信装置であって、前記送信手段は、全てが揃った時に元データが復元できるような複数の分散データに前記元データを分散する元データ分散部と、他の端末の分散データと未変換の自身の分散データを加算する分散データ加算部と、前記伝送方式に従って自身の複数の分散データの1つを除いた他の分散データおよび前記加算データを信号に変換する一連の処理を実行する変換部とを含み、前記変換部が、前記一連の処理を互いに異なる複数の変換プロセスに分割して処理する回路と、前記複数の変換プロセスのうちの少なくとも2つの変換プロセスの実行順序を交換する回路とを有し、実行順序を交換して生成した各信号を送信し、前記受信手段は、受信した信号を前記伝送方式に従って逆変換して他の端末の分散データおよび加算データを復元する一連の処理を実行する逆変換部と、自身の分散データ、前記分散データ加算部で生成した加算データおよび前記逆変換部で復元された他の端末の加算データを用いて誤りチェックを実行する誤りチェック部とを含み、前記逆変換部が、前記一連の処理を前記複数の変換プロセスに対応した複数の逆変換プロセスに分割して処理する回路と、送信時における変換プロセスの実行順序に応じて前記複数の逆変換プロセスの実行順序を交換する回路とを有し、各受信信号に対応した他の端末の分散データおよび加算データを復元し、前記誤りチェック部が、自身の分散データ、前記分散データ加算部で生成した加算データおよび前記逆変換部で復元された他の端末の加算データから少なくとも他の端末の元データを復元し変換プロセスの実行順序の異なる各信号に基づいて復元した各元データの照合結果に基づいて誤りの有無を検出する。
【0020】
上記のようなデータ伝送システムや送受信装置では、送信手段において、1通りの伝送方式に従った一連の処理が複数の変換プロセスに分割され、秘密分散共有法の分散データや加算データについて少なくとも2つの変換プロセスの実行順序を交換して生成した各信号が送信される。受信手段においては、受信した各信号から送信時における変換プロセスの実行順序に応じた複数の逆変換プロセスによる一連の処理により他の端末から受信した分散データや加算データが復元され、自身の分散データおよび加算データと受信した他の端末の加算データから元データを復元し、復元した各元データの照合結果に基づいて誤りチェックが行われる。これにより、特に公衆の回線やネットワークでデータ伝送する場合に、混信や改竄等によるデータの誤りを検出することができるようになる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る誤りチェック方法を適用したデータ伝送システムの基本構成を示すブロック図である。
【0022】
図1において、本データ伝送システムは、例えば、送信手段としての送信器1と、受信手段としての受信器2と、送信器1から受信器2にデータを伝送するための伝送路100と、を備えて構成される。
【0023】
送信器1は、予め設定した1通りの伝送方式に従って送信データDsの信号変換を実行するとき、その一連の処理を異なる複数(ここでは例えば2つとする)の変換プロセスに分割し、それら複数の変換プロセスの実行順序を交換して変換処理した各信号を伝送路100に送信する機能を備える。具体的には、1通りの伝送方式に従って送信データDsの信号変換処理を実行する変換部10が、例えば、変換fを実行するための変換回路11と、変換fとは異なる変換gを実行するための変換回路12と、各変換f,gの実行順序を制御する実行順序制御回路13とを有するものとする。この変換部10は、実行順序制御回路13に与えられる送信データDsを、変換回路11で変換fした後に変換回路12で変換gした信号S1と、変換回路12で変換gした後に変換回路11で変換fした信号S2とをそれぞれ生成して、同じ伝送方式に従った各信号S1,S2を伝送路100にそれぞれ送信する。
【0024】
伝送路100は、有線または無線のいずれの伝送媒体とすることが可能である。また、本データ伝送システムが例えばコンピュータ内のCPUとメモリの間等のデータ伝送に適用される場合には、CPUおよびメモリ間を接続するバスが伝送路100に相当することになる。上記のような伝送路100によって接続された通信経路を伝送される信号は、ノイズや故意の妨害等の影響を受けて伝送誤りを発生する可能性がある。
【0025】
受信器2は、送信器1から伝送路100を介して伝えられる各信号S1,S2を受信し、各受信信号について送信器1での変換プロセスに対応した逆変換プロセスを行って受信データDr1,Dr2を復元し、各受信データDr1,Dr2が一致するか否かを基にデータの誤りをチェックする機能を備える。具体的には、予め設定した伝送方式に応じて受信信号の逆変換処理を実行する逆変換部20と、その逆変換部20で復元される各受信データDr1,Dr2を照合して誤りチェックを実行する誤りチェック部30とを有する。
【0026】
逆変換部20は、例えば、送信側での変換fに対応した逆変換f-1を実行するための逆変換回路21と、送信側での変換gに対応した逆変換g-1を実行するための逆変換回路22と、各逆変換f-1,g-1の実行順序を制御する実行順序制御回路23とを有するものとする。この逆変換部20は、伝送路100から実行順序制御回路23に与えられる受信信号S1を逆変換回路22で逆変換g-1した後に逆変換回路21で逆変換f-1して受信データDr1を復元すると共に、受信信号S2を逆変換回路21で逆変換f-1した後に逆変換回路22で逆変換g-1して受信データDr2を復元する。
【0027】
次に、図1のデータ伝送システムの動作を図2のフローチャートに従って説明する。
本データ伝送システムでは、送信器1において、ステップ100(図中S100で示し、以下同様とする)で送信データDsが変換部10に与えられると、ステップ105で実行順序制御回路13により変換f,gの実行順序が設定される。ここでは、例えば変換fを実行した後に変換gを実行するように順序が設定されるものとする。
【0028】
ステップ110では、実行順序制御回路13に与えられた送信データDsが、まず変換回路11に送られて変換fが実行され、その変換f後の信号が変換回路12に送られて変換gが実行されることで信号S1が生成される。そして、ステップ115では、生成された信号S1が伝送路100に送信される。
【0029】
受信器2では、上記ステップ115において送信器1から伝送路100に送信された信号S1が、ステップ200で受信されると、その信号S1の受信に応じてステップ205で実行順序制御回路23により逆変換f-1,g-1の実行順序が設定される。ここでは、送信側で変換f,gの順に処理された信号S1に対応させて、逆変換g-1を実行した後に逆変換f-1を実行するように順序が設定される。
【0030】
ステップ210では、実行順序制御回路23に与えられた受信信号S1が、まず逆変換回路22に送られて逆変換g-1が実行され、その逆変換g-1後の信号が逆変換回路21に送られて逆変換f-1が実行される。これにより、ステップ215で受信データDr1が復元される。
【0031】
前述のステップ115で伝送路100に信号S1を送信した後の送信器1では、ステップ120において、実行順序制御回路13により変換f,gの実行順序が交換される。そして、ステップ125では、送信データDsが変換回路12に送られて変換gが実行され、その変換g後の信号が変換回路11に送られて変換fが実行されることで信号S2が生成され、その信号S2がステップ130で伝送路100に送信される。
【0032】
ステップ130で伝送路100に送信された信号S2が受信器2においてステップ220で受信されると、その信号S2の受信に応じてステップ225で実行順序制御回路23により逆変換f-1,g-1の実行順序が交換される。そして、ステップ230では、実行順序制御回路23に与えられた受信信号S2が、逆変換回路21に送られて逆変換f-1が実行され、その逆変換f-1後の信号が逆変換回路22に送られて逆変換g-1が実行されることにより、ステップ235で受信データDr2が復元される。
【0033】
次に、ステップ240では、逆変換部20で復元された各受信データDr1,Dr2が誤りチェック部30に送られ、各々のデータが一致するか否かに基づいてデータ誤りの有無が確認される。双方のデータが一致してデータ誤りなしが検出されると、ステップ245で受信データDrが出力される。
【0034】
図3は、上記のような一連の処理により実行される誤りチェックの概念を説明する図である。1通りの伝送方式に従って送信データDsの信号変換を実行する際、図3に示すように、その一連の処理を2つのプロセス(変換f,g)に分割して実行順序を交換することによって、同一の送信データDsから異なる信号S1,S2が生成されて伝送路100に送信されるようになる。これにより、ノイズや妨害等の影響を受けて伝送途中で発生する誤りパターンを各々の信号S1,S2で異ならしめることが可能になる。従って、各信号S1,S2に対応して受信器2で復元される受信データDr1,Dr2を照合することにより、データ誤りの有無を検出することができるようになる。
【0035】
このように本データ伝送システムによれば、送受信器間での2回のデータ伝送により誤りチェックが可能になるため、従来の再送方式による誤りチェック方法に比べてデータの伝送効率を改善させることが可能である。また、1通りの伝送方式に従って変換および逆変換の各処理が実行されるため、上述の図8に示したような伝送方式ごとに対応したそれぞれ2つの変換部および逆変換部を送信器および受信器に設けるような必要がなくなって、送受信器の構成の簡略化を図ることが可能である。
【0036】
尚、上記のデータ伝送システムでは、1通りの伝送方式に従った一連の処理を2つのプロセスに分割して、その実行順序を交換するようにしたが、本発明はこれに限らず、3つ以上のプロセスに分割するようにしてもよい。この場合には、分割したプロセスのうちから適宜に選択した少なくとも2つのプロセスの実行順序を交換して1つの送信データから異なる信号を生成すれば、前述した場合と同様にしてデータの誤りチェックが実行可能になる。もちろん、分割したすべてのプロセスの実行順序を交換することも可能であり、この場合の誤りチェックは、復元されたすべての受信データの一致だけに限らず、例えば2つの受信データの一致の組み合わせが不一致の組み合わせよりも多い場合等にデータ誤りなしを判断するようにしてもよい。
【0037】
次に、上述したデータ伝送システムをより具体化させた実施形態について説明する。
図4は、上記データ伝送システムの具体的な実施形態の構成を示すブロック図である。尚、上述の図1に示したデータ伝送システムの構成と同様の部分には、同一の符号が付してある。
【0038】
図4において、本実施形態のデータ伝送システムは、1通りの伝送方式に従った一連の処理を分割する2つのプロセスとして、例えば、データを誤り訂正可能な符号語(例えば、リードソロモン(RS)符号等)にエンコード/デコードするプロセスと、データの暗号化/復号化を行うプロセスとを適用したものである。具体的には、図1のシステム構成について、送信器1における変換部10に代えて、変換回路11としてエンコード回路11′を用い、変換回路12として暗号化回路12′を用いた変換部10′を設け、また、受信器2における逆変換部20に代えて、逆変換回路21としてデコード回路21′を用い、逆変換回路22として復号化回路22′を用いた逆変換部20′を設けたものである。上記以外の他の部分の構成については図1に示した場合と同様である。
【0039】
上記のようなエンコード/デコードおよび暗号化/復号化の2つのプロセスは、例えば無線通信等を行うシステムの場合、一般的に両方のプロセスが必要であるため、従来の送受信器においてもエンコード/デコードおよび暗号化/復号化の処理機能を備えていることが多い。このため、各プロセスの実行順序を制御する機能を付加することによって、本データ伝送システムに用いる送信器1および受信器2を容易に実現することが可能である。
【0040】
尚、デコード回路21′では、適用される符号語に応じた誤り訂正が実行されるものとする。また、暗号化回路12′についてはブロック暗号方式、ストリーム暗号方式等、どのような暗号方式でもよい。
【0041】
上記のような構成のデータ伝送システムの動作は、上述の図2に示したフローチャートにおいて、変換fをエンコード、変換gを暗号化、逆変換f-1をデコード、逆変換g-1を復号化に置き換えることで同様にして考えることができる。図5の概念図に示すように、本データ伝送システムで実行される誤りチェックでは、送信器1において、1つの送信データDsをエンコードおよび暗号化の順に変換した信号S1と、それとは逆に暗号化およびエンコードの順に変換した、信号S1とは異なる信号S2とが生成されて伝送路100に送信される。
【0042】
受信器2では、信号S1を受信すると、逆変換部20′において復号化およびデコードがこの順に行われて受信データDr1が復元される。このとき、例えば伝送信号に1ビットの誤りが生じた場合、復号化された符号語にも1ビットの誤りを生じる。この1ビットの誤りはデコード時に誤り訂正されて正しいデータに復元される。また、信号S2を受けると、逆変換部20′においてデコードおよび復号化がこの順に行われて受信データDr2が復元される。このとき、上記の場合と同様に1ビットの誤りが生じると、デコード時に正しい暗号データに訂正され、ビット誤りを含まない暗号データは正しいデータに復元される。
【0043】
上記のようにして逆変換部20′で復元された各受信データDr1,Dr2は、誤りチェック部30において双方のデータが照合されることによりデータ誤りの有無が検出され、誤りなしが確認されることで受信データDrが出力されるようになる。
【0044】
このように本データ伝送システムによれば、無線通信等で利用される既存の送受信器にも搭載されていることの多いエンコード/デコードおよび暗号化/復号化の処理回路を利用し、各々のプロセスの実行順序を交換する機能を付加してデータの送受信を行うようにしたことで、データの伝送効率の改善および誤りチェックの検出能力の向上を容易に図ることが可能である。
【0045】
尚、上記のデータ伝送システムでは、1通りの伝送方式に従った一連の処理を分割する2つのプロセスとしてエンコード/デコードおよび暗号化/復号化を例示したが、本発明はこれに限られるものではない。
【0046】
また、データの送信機能を持つ送信器1と受信機能を持つ受信器2とを個別に設けるシステム構成について説明したが、送信機能および受信機能の両方を備えた送受信装置を伝送路100の両端に設け、送受信機能の切り換えを行うことでデータを伝送するようなシステム構成としてもよい。
【0047】
図6は、本発明に係る誤りチェック方法を適用した送受信装置の構成例を示すブロック図である。この送受信装置3は、例えば、上述の図4に示した送信器1および受信器2の双方の機能を一体化した構成であって、図の上段に示した送信側の回路を伝送路100に接続するか、図の下段に示した受信側の回路を伝送路100に接続するかの切り換えを行う送受信切り換え部40を備えている。この送受信切り換え部40では、伝送路100の他端に接続される図示しないもう1つの送受信装置と連動して送受信機能の切り換えが行われる。
【0048】
ところで、公衆の回線やネットワークを伝送路として使用する場合、同じ伝送路で不特定の人も通信するので、混信やデータ改竄等の不正により伝送データ誤りが発生する可能性がある。
【0049】
以下に、このような公衆の回線やネットワークでデータ伝送する場合に特に有効な本発明に係る別の誤りチェック方法を適用したデータ伝送システムについて説明する。
【0050】
このデータ伝送システムは、前述の変換プロセスの実行順序を交換するデータ伝送システムと秘密分散共有法とを組み合わせたものである。
秘密分散共有法は、全てが揃ったときに元データが復元できるようなシェアと呼ばれる複数の分散データに送信データ(元データ)を分散し、この分散データを送受信することにより、全ての分散データを受信したときに元の送信データの復元を可能とするデータ伝送方法である。
【0051】
以下に、本発明に適用する秘密分散共有法の基本的なデータ伝送手順について図7を参照して説明する。尚、以下では3つの端末間で互いにデータ伝送する場合について説明するが、端末数はこれに限るものではない。
【0052】
図7において、3つの端末A〜Cは、例えば公衆のネットワークによりデータを伝送するものとする。各端末A〜Cは、自身の送信データDA〜DCを、それぞれ全てが揃ったときに元データDA〜DCが復元できるような複数の分散データu1〜u3,v1〜v3,w1〜w3に分散する。そして、端末Aは分散データu1〜u3の1つの分散データu1を保持して他の分散データu2,u3をそれぞれ端末B、Cに送信する。同様にして、端末Bは分散データv2を保持して他の分散データv1,v3をそれぞれ端末A,Cに送信し、端末Cは分散データw3を残して他の分散データw1,w2をそれぞれ端末A,Bに送信する。
【0053】
端末Aは、端末B,Cから各分散データv1,w1を受信すると、自身の保持する分散データu1に受信分散データv1,w1を加算して加算データ(u1+v1+w1)を生成し、端末B,Cにそれぞれ送信する。同様に、端末Bは、自身の保持する分散データv2に受信分散データu2,w2を加算して加算データ(u2+v2+w2)を生成して端末A,Cにそれぞれ送信し、端末Cは、自身の保持する分散データw3に受信分散データu3,v3を加算して加算データ(u3+v3+w3)を生成して端末A,Cにそれぞれ送信する。これにより、各端末A〜Cは、自身の分散データ、自身が生成した加算データおよび他の端末から受信した受信加算データにより、元データDA〜DCの復元に必要な全ての分散データu1〜u3,v1〜v3,w1〜w3を得ることができ、これら自身の分散データと加算データに基づいて元データDA〜DCを復元する。
【0054】
公衆の回線やネットワークでは、混信や分散データに対する改竄等によりデータ誤りが発生する可能性があるが、秘密分散共有法では分散データに冗長性を持たせることにより、データ誤りのチェック機能を向上できる。例えば、秘密分散共有法において分散データの改竄等の不正を検出できない確率は次式で与えられる。
【0055】
不正を検出できない確率≒2-P
ここで、P=(分散データのビット数)−(元データのビット数)
例えば、元データが128ビット、分散データが208ビット(80ビット分冗長)のとき、不正を検出できない確率は0.83×10-24である。
【0056】
図8は、上述の秘密分散共有法と図1のデータ伝送システムとを組み合わせた、本発明の誤りチェック方法を適用したデータ伝送システムの具体的な実施形態の構成を示すブロック図である。尚、図8は、図7と同様に3つの端末間で互いにデータ伝送する場合について説明するが、端末数は3つに限るものでないことは言うまでもない。
【0057】
図8において、本データ伝送システムは、後述する図9のような構成を備えた各端末A〜Cと、これら端末A〜C間でデータを伝送するための例えばインターネット等の公衆ネットワークを利用した伝送路100とを備えて構成される。
【0058】
前記各端末A〜Cの構成を図9に示す。尚、図9では端末Aについて示すが、端末B,Cも同一の構成である。また、図1の基本構成における変換回路としてエンコード回路および暗号化回路を用い、逆変換回路としてデコード回路および復号化回路を用いた例で説明する。
【0059】
図9において、端末Aは、図6のような送受信装置3に加えて、データ分散部としての分散データ作成部50と、分散データ加算部60を備える。
分散データ作成部50は、元データである送信データDAから、全てが揃ったときに元データDAが復元できるような複数の分散データu1〜u3を作成し、その中の1つの分散データu1を除いた他の分散データu2,u3を実行順序制御回13に送る。また、残した分散データu1を分散データ加算部60に送る。
【0060】
分散データ加算部60は、他の端末B,Cからそれぞれ受信した分散データv1,w1を実行順序制御回23から受信すると、これら受信分散データv1,w1に自身の分散データu1を加算して加算データ(u1+v1+w1)を作成し、実行順序制御回13と誤りチェック部30にそれぞれ送る。
【0061】
そして、誤りチェック部30は、自身の分散データu1〜u3、分散データ加算部60で生成した加算データ(u1+v1+w1)および前記逆変換部で復元された他の端末B、Cの加算データ(u2+v2+w2),(u3+v3+w3)から各送信データDA〜DCを復元し、変換プロセスの実行順序の異なる各信号に基づいて復元した各送信データDA〜DCを照合し、一致するか否かに基づいてデータ誤りの有無を確認し、誤りがなければ受信データDB,DCを出力する。
【0062】
本実施形態では、誤りチェック部30で自身の送信データDAも復元し、復元された元データDAが本来の送信データDAと一致するか否かを確認するようにしている。これにより、データ伝送システムが正常か否かのチェックを行うことが可能である。
【0063】
尚、データの復元は、少なくとも他の端末B,Cの送信データDB,DCを復元すればよく、必ずしも自身の送信データDAを復元する必要はない。
次に、図8のデータ伝送システムの動作を図10および図11のフローチャートに従って説明する。尚、各端末A〜Cの動作は送受信するデータが異なるだけで、その他は同様であるので、図10および図11では端末Aの動作について説明する。
【0064】
端末Aは、ステップ300で分散データ作成部50により送信データDAから分散データu1〜u3を作成し、1つの分散データu1を残して他の分散データu2,u3を変換部10′に与える。分散データu2,u3が変換部10′に与えられると、ステップ305、305′で、実行順序制御回路13により設定された実行順序で分散データu2,u3の変換が実行される。ステップ305では、分散データu2,u3をエンコード→暗号化の順で変換して信号S1,S1′を生成し、分散データu2の変換信号S1を端末Bへ、分散データu3の変換信号S1′を端末Cにそれぞれ送信する。ステップ305′では、変換順序を交換して分散データu2,u3を暗号化→エンコードの順で変換して信号S2,S2′を生成し、分散データu2の変換信号S2を端末Bへ、分散データu3の変換信号S2′を端末Cにそれぞれ送信する。その後、送受信切り換え部40で送受信の切り換えを行い受信側回路を伝送路100に接続する。
【0065】
ステップ310、310′では、各端末B,Cにおいて所定の変換順序で分散データv1,w1を変換して生成された各信号S1、S2を伝送路100を介して受信し、逆変換部20′の実行順序制御回路23に与える。ステップ310では、端末Bでエンコード→暗号化の順で分散データv1を変換して生成された信号S1と、端末Cでエンコード→暗号化の順で分散データw1を変換して生成された信号S1を受信する。ステップ310′では、端末Bで暗号化→エンコードの順で分散データv1を変換して生成された信号S2と、端末Cで暗号化→エンコードの順で分散データw1を変換して生成された信号S2を受信する。そして、ステップ315では、受信した各信号S1を復号化→デコードの順で逆変換して分散データv1,w1を復元し、ステップ215′では、受信した各信号S1をデコード→復号化の順で逆変換して分散データv1,w1を復元し、加算データ作成部60に送る。
【0066】
ステップ320、320′では、加算データ作成部60において、変換プロセスの実行順序が異なる各復元分散データv1,w1に自身が保持している未変換の分散データu1を加算してそれぞれ加算データ(u1+v1+w1)を作成し、変換部10′の実行順序制御回路13に与える。その後、送受信切り換え部40で送受信の切り換えを行い送信側回路を伝送路100に接続する。
【0067】
ステップ325では、ステップ320で作成した加算データ(u1+v1+w1)を暗号化→エンコードの順で変換して信号S3を生成して各端末B,Cにそれぞれ送信する。ステップ325′では、ステップ320′で作成した加算データ(u1+v1+w1)をエンコード→暗号化の順で変換して信号S4を生成して各端末B,Cにそれぞれ送信する。その後、送受信切り換え部40で送受信の切り換えを行い受信側回路を伝送路100に接続する。
【0068】
尚、ステップ325の変換順序はエンコード→暗号化の順でもよく、この場合は、ステップ325′の変換順序は暗号化→エンコードの順とする。
ステップ330では、端末Bで暗号化→エンコードの順で加算データ(u2+v2+w2)を変換して生成された信号S3と、端末Cで暗号化→エンコードの順で加算データ(u3+v3+w3)を変換して生成された信号S3を受信し、ステップ330′では、端末Bでエンコード→暗号化の順で加算データ(u2+v2+w2)を変換して生成された信号S4と、端末Cでエンコード→暗号化の順で加算データ(u3+v3+w3)を変換して生成された信号S4を受信する。
【0069】
ステップ335では、受信した各信号S3をデコード→復号化の順で逆変換して加算データ(u2+v2+w2),(u3+v3+w3)を復元し、ステップ335′では、受信した各信号S4を復号化→デコードの順で逆変換して加算データ(u2+v2+w2),(u3+v3+w3)を復元し、誤りチェック部30に与える。
【0070】
ステップ340、340′では、誤りチェック部30において、自身の分散データu1〜u3、自身が作成した加算データ(u1+v1+w1)および変換プロセスの実行順序が異なる各復元加算データ(u2+v2+w2),(u3+v3+w3)から、各端末A〜Cの元の送信データDA〜DCをそれぞれ復元し、ステップ345で、変換プロセスの実行順序が異なる信号から復元したデータに基づいてそれぞれ復元した元データが互いに一致するか否かを照合する。
【0071】
全ての復元した元データDA〜DCが一致すればステップ350に進む。一方、復元した元データDA〜DCで一致しないものがあれば、ステップ360でその受信元データは誤ったデータとして拒絶する。
【0072】
ステップ350では、受信した各加算データや各分散データに付随するタイムスロット番号、シーケンス番号および送信元と送信先の各IDのチェックを行う。タイムスロット番号はデータの発信時刻を示し、予め定めた所定時間以内に所定の通信相手からデータを受信していることをチェックするためのものである。各端末A〜Cは互いに同期させたクロックを備えており、受信データに含まれるタイムスロット番号と自分のタイムスロット番号を比較して一致すれば所定時間以内のデータ受信と判断する。不一致の場合は、データ受信が遅過ぎるか或いは早過ぎると判断して受信データを拒絶する。また、シーケンス番号は、各端末A〜Cにおけるデータの送信順序を示すもので、受信データに含まれるシーケンス番号から送信順序と受信順序が違っていれば受信データを拒絶する。送信元IDと送信先IDは互いの送信相手を確認するためのもので、各端末は受信データに含まれる送信先IDが自身のIDであること、および、受信データに含まれる送信元IDが自身が通信している送信先IDであることをチェックし、少なくともいずれか一方が一致しない場合は受信データを拒絶する。ステップ350でチェックOKと判定すれば、通信相手の端末B、Cから受信した送信データDB,DCは正常と判断し、ステップ355でこれら送信データDB,DCを受理する。
【0073】
本データ伝送システムによれば、秘密分散共有法と変換プロセスを交換するデータ伝送方法を組み合わせたことにより、データの誤りを高い確率で検出可能であり、不特定の人が通信し混信や故意の妨害を受け易い公衆の回線やネットワークを伝送路として使用する場合に特に有効である。また、本実施形態では、分散データから自ら認識している自身の送信データも復元する構成としたので、自身の送信データが正常に復元されているか否かをチェックすることで伝送システムが正常か否かをチェックできる。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の誤りチェック方法によれば、1通りの伝送方式に従った一連の処理を複数のプロセスに分割し、少なくとも2つのプロセスの実行順序を交換してデータの伝送を行うようにしたことで、受信側から送信側にデータを再送することなく誤りの有無が検出されるようになるため、データの伝送効率向上を図ることができると共に、簡単な処理による誤りチェックの実現が可能になる。このような誤りチェック方法を適用したデータ伝送システムや送受信装置においては構成の簡略化を図ることが可能である。
【0075】
また、本発明の別の誤りチェック方法によれば、1通りの伝送方式に従った一連の処理を複数のプロセスに分割し、少なくとも2つのプロセスの実行順序を交換してデータの伝送を行う方法に、秘密分散共有法のデータ伝送手法を組み合わせるようにしたことで、データ誤りの検出の確率を高めることができ、混信や故意の妨害等によるデータ誤りが発生する可能性が高い公衆の回線やネットワークを使用してデータ伝送する場合に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る誤りチェック方法を適用したデータ伝送システムの基本構成を示すブロック図である。
【図2】図1のデータ伝送システムの動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】図1のデータ伝送システムにおける誤りチェックの概念を示す説明図である。
【図4】本発明に係るデータ伝送システムの具体的な実施形態の構成を示すブロック図である。
【図5】図4のデータ伝送システムにおける誤りチェックの概念を示す説明図である。
【図6】本発明に係る誤りチェック方法を適用した送受信装置の構成例を示すブロック図である。
【図7】秘密分散共有法のデータ伝送手順の説明図である。
【図8】本発明に係る別の誤りチェック方法を適用したデータ伝送システムの構成例を示す図である。
【図9】図8の端末の実施形態を示す構成図である。
【図10】図8のデータ伝送システムの動作を説明するためのフローチャートである。
【図11】図10に続くフローチャートである。
【図12】一般的なデータ伝送システムの一例を示す概略図である。
【図13】データの伝送効率を高めるための誤りチェック方法の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 送信器
2 受信器
3 送受信器
10 変換部
11,12 変換回路
11’ エンコード回路
12’ 暗号化回路
13,23 実行順序制御回路
20 逆変換部
21,22 逆変換回路
21’ デコード回路
22’ 復号化回路
30 誤りチェック部
40 送受信切り換え部
50 分散データ作成部
60 分散データ加算部
100 伝送路
Ds 送信データ
S1,S1′,S2,S2′,S3,S4 信号
Dr,Dr1,Dr2 受信データ
u1〜u3,v1〜v3,w1〜w3 分散データ
u1+v1+w1,u2+v2+w2,u3+v3+w3 加算データ
Claims (12)
- データ伝送の際に発生する誤りをチェックする誤りチェック方法において、
所定の伝送方式に従ってデータを信号に変換する一連の処理を互いに異なる複数の変換プロセスに分割し、該複数の変換プロセスのうちの少なくとも2つの変換プロセスの実行順序を交換して生成した各信号を伝送路にそれぞれ送信し、
該伝送路を伝搬して受信された前記各信号を送信時における変換プロセスの実行順序に応じた複数の逆変換プロセスによる一連の処理によりデータにそれぞれ復元し、該復元した各データの照合結果に基づいて誤りの有無を検出することを特徴とする誤りチェック方法。 - データ伝送の際に発生する誤りをチェックする誤りチェック方法において、
所定の伝送方式に従ってデータを信号に変換する一連の処理を互いに異なる複数の変換プロセスに分割し、全てが揃った時に元データが復元できるよう分散した自身の複数の分散データ中の1つを除いた各分散データそれぞれを、前記複数の変換プロセスのうちの少なくとも2つの変換プロセスの実行順序を交換して各信号に変換して伝送路に送信し、前記伝送路を介して受信した各信号から送信時における変換プロセスの実行順序に応じた複数の逆変換プロセスによる一連の処理により自身以外の分散データをそれぞれ復元し、
該復元した自身以外の各分散データに前記未変換の1つの自身の分散データをそれぞれ加算して生成した各加算データを、予め定めた変換プロセス順序により各信号に変換して伝送路に送信し、前記伝送路を介して受信した各信号から送信時における変換プロセスの実行順序に応じた複数の逆変換プロセスによる一連の処理により自身以外の加算データをそれぞれ復元し、
前記自身の分散データと前記自身の生成した各加算データと前記復元した自身以外の各加算データから少なくとも自身以外の元データをそれぞれ復元し、該復元した各元データの照合結果に基づいて誤りの有無を検出することを特徴とする誤りチェック方法。 - 前記自身の分散データと前記自身の生成した各加算データと前記復元した自身以外の各加算データから自身の元データもそれぞれ復元し、該復元した自身の各元データも照合する請求項2記載の誤りチェック方法。
- 前記複数の変換プロセスは、エンコード処理および暗号化処理を含み、前記複数の逆変換プロセスは、デコード処理および復号化処理を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の誤りチェック方法。
- 前記エンコード処理は、データを誤り訂正可能な符号語に変換し、前記デコード処理は、前記符号語の逆変換によって誤り訂正されたデータを復元することを特徴とする請求項4記載の誤りチェック方法。
- 所定の伝送方式に従ってデータを変換した信号を伝送路に送信する送信手段と、前記伝送路を伝搬して受信される信号を前記伝送方式に従って逆変換してデータを復元する受信手段とを備え、信号伝送中に発生する誤りのチェックが行われるデータ伝送システムであって、
前記送信手段は、前記伝送方式に従ってデータを信号に変換する一連の処理を実行する変換部を含み、該変換部が、前記一連の処理を互いに異なる複数の変換プロセスに分割して処理する回路と、前記複数の変換プロセスのうちの少なくとも2つの変換プロセスの実行順序を交換する回路とを有し、実行順序を交換して生成した各信号を伝送路に送信し、
前記受信手段は、受信した信号を前記伝送方式に従って逆変換してデータを復元する一連の処理を実行する逆変換部と、該逆変換部で復元されたデータを用いて誤りチェックを実行する誤りチェック部とを含み、前記逆変換部が、前記一連の処理を前記複数の変換プロセスに対応した複数の逆変換プロセスに分割して処理する回路と、前記送信手段での変換プロセスの実行順序に応じて前記複数の逆変換プロセスの実行順序を交換する回路とを有し、前記伝送路を伝搬して受信される前記各信号に対応した各データを復元し、前記誤りチェック部が、前記逆変換部で復元された各データの照合結果に基づいて誤りの有無を検出することを特徴とするデータ伝送システム。 - 所定の伝送方式に従ってデータを変換した信号を伝送路に送信する送信手段と、前記伝送路を伝搬して受信される信号を前記伝送方式に従って逆変換してデータを復元する受信手段とを備えた端末間の信号伝送中に発生する誤りのチェックが行われるデータ伝送システムであって、
前記送信手段は、全てが揃った時に元データが復元できるような複数の分散データに前記元データを分散する元データ分散部と、他の端末の分散データと未変換の自身の分散データを加算する分散データ加算部と、前記伝送方式に従って自身の複数の分散データの1つを除いた他の分散データおよび前記加算データを信号に変換する一連の処理を実行する変換部とを含み、前記変換部が、前記一連の処理を互いに異なる複数の変換プロセスに分割して処理する回路と、前記複数の変換プロセスのうちの少なくとも2つの変換プロセスの実行順序を交換する回路とを有し、実行順序を交換して生成した各信号を伝送路に送信し、
前記受信手段は、受信した信号を前記伝送方式に従って逆変換して他の端末の分散データおよび加算データを復元する一連の処理を実行する逆変換部と、自身の分散データ、前記分散データ加算部で生成した加算データおよび前記逆変換部で復元された他の端末の加算データを用いて誤りチェックを実行する誤りチェック部とを含み、前記逆変換部が、前記一連の処理を前記複数の変換プロセスに対応した複数の逆変換プロセスに分割して処理する回路と、前記送信手段での変換プロセスの実行順序に応じて前記複数の逆変換プロセスの実行順序を交換する回路とを有し、前記伝送路を伝搬して受信される前記各信号に対応した他の端末の分散データおよび加算データを復元し、前記誤りチェック部が、自身の分散データ、前記分散データ加算部で生成した加算データおよび前記逆変換部で復元された他の端末の加算データから少なくとも他の端末の元データを復元し変換プロセスの実行順序の異なる各信号に基づいて復元した各元データの照合結果に基づいて誤りの有無を検出することを特徴とするデータ伝送システム。 - 前記誤りチェック部が、前記自身の分散データと前記自身の生成した各加算データと前記復元した自身以外の各加算データから自身の元データも復元し、変換プロセスの実行順序の異なる各信号に基づいて復元した自身の各元データも照合する請求項7記載のデータ伝送システム。
- 前記変換部は、前記複数の変換プロセスを実行する回路としてエンコード回路および暗号化回路を含み、前記逆変換部は、前記複数の逆変換プロセスを実行する回路としてデコード回路および復号化回路を含むことを特徴とする請求項6〜8のいずれか1つに記載のデータ伝送システム。
- 前記エンコード回路は、データを誤り訂正可能な符号語に変換し、前記デコード回路は、前記符号語の逆変換によって誤り訂正されたデータを復元することを特徴とする請求項9記載のデータ伝送システム。
- 所定の伝送方式に従ってデータを変換した信号を送信する送信手段と、受信した信号を前記伝送方式に従って逆変換してデータを復元すると共に、信号伝送中に発生する誤りのチェックを行う受信手段と、前記送信手段および前記受信手段の切り換えを行う送受信切り換え手段と、を備えた送受信装置であって、
前記送信手段は、前記伝送方式に従ってデータを信号に変換する一連の処理を実行する変換部を含み、該変換部が、前記一連の処理を互いに異なる複数の変換プロセスに分割して処理する回路と、前記複数の変換プロセスのうちの少なくとも2つの変換プロセスの実行順序を交換する回路とを有し、実行順序を交換して生成した各信号を送信し、
前記受信手段は、受信した信号を前記伝送方式に従って逆変換してデータを復元する一連の処理を実行する逆変換部と、該逆変換部で復元されたデータを用いて誤りチェックを実行する誤りチェック部とを含み、前記逆変換部が、前記一連の処理を前記複数の変換プロセスに対応した複数の逆変換プロセスに分割して処理する回路と、送信時における変換プロセスの実行順序に応じて前記複数の逆変換プロセスの実行順序を交換する回路とを有し、各々の受信信号に対応した各データを復元し、前記誤りチェック部が、前記逆変換部で復元された各データの照合結果に基づいて誤りの有無を検出することを特徴とする送受信装置。 - 所定の伝送方式に従ってデータを変換した信号を送信する送信手段と、受信した信号を前記伝送方式に従って逆変換してデータを復元すると共に、信号伝送中に発生する誤りのチェックを行う受信手段と、前記送信手段および前記受信手段の切り換えを行う送受信切り換え手段と、を備えた送受信装置であって、
前記送信手段は、全てが揃った時に元データが復元できるような複数の分散データに前記元データを分散する元データ分散部と、他の端末の分散データと未変換の自身の分散データを加算する分散データ加算部と、前記伝送方式に従って自身の複数の分散データの1つを除いた他の分散データおよび前記加算データを信号に変換する一連の処理を実行する変換部とを含み、前記変換部が、前記一連の処理を互いに異なる複数の変換プロセスに分割して処理する回路と、前記複数の変換プロセスのうちの少なくとも2つの変換プロセスの実行順序を交換する回路とを有し、実行順序を交換して生成した各信号を送信し、
前記受信手段は、受信した信号を前記伝送方式に従って逆変換して他の端末の分散データおよび加算データを復元する一連の処理を実行する逆変換部と、自身の分散データ、前記分散データ加算部で生成した加算データおよび前記逆変換部で復元された他の端末の加算データを用いて誤りチェックを実行する誤りチェック部とを含み、前記逆変換部が、前記一連の処理を前記複数の変換プロセスに対応した複数の逆変換プロセスに分割して処理する回路と、送信時における変換プロセスの実行順序に応じて前記複数の逆変換プロセスの実行順序を交換する回路とを有し、各受信信号に対応した他の端末の分散データおよび加算データを復元し、前記誤りチェック部が、自身の分散データ、前記分散データ加算部で生成した加算データおよび前記逆変換部で復元された他の端末の加算データから少なくとも他の端末の元データを復元し変換プロセスの実行順序の異なる各信号に基づいて復元した各元データの照合結果に基づいて誤りの有無を検出することを特徴とする送受信装置。
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