JP4072785B2

JP4072785B2 - Seasoning liquid using vinegar

Info

Publication number: JP4072785B2
Application number: JP2002243653A
Authority: JP
Inventors: 茂畠中
Original assignee: 株式会社畠中醤油
Priority date: 2002-08-23
Filing date: 2002-08-23
Publication date: 2008-04-09
Anticipated expiration: 2019-01-06
Also published as: JP2003070441A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、海水、濃縮海水、脱塩海水を使用したことを特徴とする食酢を用いた調味液に関する。
【０００２】
【従来の技術】
食酢には大きく分けると合成酢と醸造酢がある。合成酢は合成された酢酸を水で希釈すると共に調味料、甘味料、着色料等を配合して製造されている。醸造酢は米酢、果実酢、アルコール酢等原料に基づく種類に分けられているが、いずれも酢酸菌(Acetobacter aceti等)によってアルコールから酢酸を生じる酢酸発酵によって製造する。
【０００３】
更に、食酢は他の調味料や、水、アルコール等と混合して調味液、例えば合わせ酢(寿司酢)、ドレッシング、漬物用混合液、味付けポン酢、タレ、ソース、ケチャップ、酢みそ、飲料(黒酢ドリンク、リンゴ酢ドリンク)、水産加工液、つゆ、甘酢、酢のもの酢等をつくることができる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
食酢もそれを用いた調味液も古くから製造され、用いられてきた。そこで、食酢の製造方法はほぼ改良すべきところがないまでに至っていると考えられていた。例えば、通常食酢の静置発酵では、発酵槽の形状、菌の性質、種菌の量、外気の温度、液量等に影響を受けるが、２週間〜２箇月の発酵期間を要している。
さらに、これを用いた調味液も、味を良くすることの検討が加えられてはいるものの、もはや味を大きく変えるほどの改良が加えられることはないと考えられてきた。
そこで、本発明者は食酢を用いる調味液について、味、保湿性等についての改良を加えるべく検討した。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記課題を検討した結果、食酢と、濃縮海水と、鹹（かん）味料、甘味料、酸味料、苦味料、旨味料、油味料の内の一種又は二種以上を配合調整してなる調味液とした。調味液の例としては、合わせ酢（寿司酢）、水産加工液等を挙げることができる。これらの調味液は、濃縮海水を用いたことによって、味が良くなるし、まろやかである。また、酸味が失われ難い。腐敗も遅い。
【０００６】
濃縮海水は海水から水を除くことによって、含まれる各種成分の濃度を高めたものである。水を除く手段については、加熱蒸発、蒸留でもよいし、逆浸透膜その他の分離膜を使用する等の公知の手段でよい。更に、脱塩海水は塩の濃度を塩分濃度がNaCl=0.00863％と極力低くしたもので、イオン交換膜、逆浸透膜(中空糸)等の分離膜の使用によって脱塩することができる。
【０００７】
本発明で用いる食酢は、米酢又は穀物酢の原料米、麦、コーン等の穀物原料の吸水工程又は蒸しの工程で脱塩海水を用いて処理し、この処理した穀物原料を用いて所定の醸造法により製造してなる食酢が好ましい。また、製造過程で配合水に代えて、又は配合水と共に海水、濃縮海水、脱塩海水のいずれかを用いた食酢の使用も好ましい。ここにいう海水、濃縮海水、脱塩海水を用いる配合水は、食酢が醸造により製造される場合は仕込み水である。また、食酢が合成酢酸より製造される場合(合成酢)は配合水が希釈水である。
【０００８】
更に、食酢を醸造によって製造する場合に、海水、濃縮海水、脱塩海水を用いると、醸造期間の短縮が可能となる。そこで、醸造のサイクルを多くすることができて、製造能率が上がる。加えて、醸造期間に入る雑菌が減り、酢酸以外の成分が含まれる機会が減少し、雑味の少ない、香りのよい食酢が得られる。また、食酢を合成酢酸から製造する合成酢でも味が良いし、合成酢独特の舌への刺激が減り、まろやかになる。
【０００９】
【発明の実施の形態】
(1)醸造酢の製造
仕込み水を次のように調整した。
1)海水仕込みの場合(実施例)
比較可能とするために、脱塩海水の塩分濃度(NaCl=0.00863％)と同じ塩分濃度とした。そのために海水73.6mlに水道水を加えて全量を29リットルとした。
2)濃縮海水仕込みの場合(実施例)
この例では、1)と同じ理由により、濃縮海水(塩分4.2%)59.45mlに水道水を加えて全量を29リットルとした。
3)脱塩海水仕込みの場合(実施例)
脱塩海水(塩分濃度NaCl=0.00863％、市販品)を29リットル用いた。
4)水道水仕込みの場合(比較例)
水道水を29リットル用いた。
なお、水道水はカルキをなくすために24時間放置したものを用いた。
【００１０】
仕込み原料は上記1)〜4)の各仕込み水29リットルと下記共通の原料である。
原料もろみ(酒かす) ０.２キログラム
種酢(酸度５％) １６.３リットル
変性アルコール(酸度５％、アルコール47.5％) ３.７リットル
【００１１】
仕込み方法
上記原料もろみの酒かすと、変性アルコール及び、仕込み水を混ぜて加温したものをステンレス製発酵槽に入れ、種酢とよく混合した。加温は種酢と混合した時に、30〜34℃となるようにした。液温が38℃を越えないように注意しながら３日に一度発酵中の液をサンプリングして酸度を測定した。酸度が５％になった時点で発酵を終了させた。
【００１２】
図１に仕込み水の種類別の醸造経過日数と酸度の関係を示す。脱塩海水仕込みの場合が最も早く19日間で醸造を終えている。海水仕込みと、濃縮海水仕込みの場合22日で醸造を終えている。水道水仕込みの場合は32日を要している。この結果から海水、濃縮海水、脱塩海水を仕込み水に使用すると、効果的に酢酸の醸造を早めることが明らかとなった。また、海水、濃縮海水、脱塩海水を仕込み水に使用した場合、味も良いし、香味に優れたものとなった。
【００１３】
(2)合成酢の製造
希釈水を次のように調整した。
1)海水希釈の場合(実施例)
浮遊物のない清浄な海水１リットルを用いた。
2)濃縮海水希釈の場合(実施例)
濃縮海水(塩分4.2％)２ミリリットルを１リットルとした。
3)脱塩海水希釈の場合(実施例)
脱塩海水(塩分濃度NaCl=0.00863％)を１リットル用いた。
4)水道水希釈の場合(比較例)
水道水はカルキをなくするために24時間放置したものを１リットル用意した。
【００１４】
製造方法
合成によって得られた氷酢酸25mlと化学調味料(グルタミン酸ソーダ)2.5ｇ、甘味料(砂糖)５ｇを加え、上記希釈水1)〜4)で希釈して500mlとした。
【００１５】
これによって得られた合成酢は酸度が4.5％であった。海水、濃縮海水、脱塩海水を希釈水に使用した実施例では、室内放置試験で、比較例の水道水を使用したものに比べ、酸の蒸発が少ない結果も得られている。
【００１６】
(3)食酢を用いた調味液の製造
合わせ酢の実施例
食酢を用いた調味液として、下記表１に示す６種の合わせ酢(寿司酢)を調製した。配合に使用した水は、水道水、脱塩海水、海水であり、食酢は高酸度酢(酸度15％)と有機純米酢(酸度10％)を用いた。
これらを用いて表１に示す６種の合わせ酢を調製した。
【００１７】
【表１】

【００１８】
上記合わせ酢をそれぞれ、直径５．５cmの円筒状の容器に150mlずつ入れて酸の揮発性を調べた。容器にゴミなどが入らないように目の粗いガーゼで軽く覆いをして、同じ場所で室温に放置した。容器から経日的に同量ずつサンプリングして全酸度を測定し、各々の酸の揮発性を調べた。図２が高酸度酢（酸度15％）の場合であり、図３が有機純米酢（酸度10％）の場合である。いずれの場合も酸の揮発のし易さが水道水＞脱塩海水＞海水であった。これらのことにより、合わせ酢に海水、濃縮海水、脱塩海水を使用すると、寿司に使用した場合に、長時間酸味が残り、保湿性があり、腐敗が遅くなる。
【００１９】
味付けポン酢の実施例
実施例として海水、濃縮海水、脱塩海水、比較例として水道水をそれぞれ用いて製造した食酢を用い、これに味付けポン酢の調合に必要な水に代えて海水、濃縮海水、脱塩海水(比較例として水道水)を調味料、果汁と共に加えて表２に示す組成で調合した。
【００２０】
【表２】

【００２１】
表２に示す組成によると、濃縮海水、海水、脱塩海水を用いたものが、水道水を用いた場合よりも記載順に下記に示すような効果が顕れている。
すなわち、(1)(ゆず、かつお、こんぶ等の)風味が長持ちする。特にかんきつ系の香りが長持ちする。(2)酸味が長持ちする。(3)味付けポン酢(と食材)の味がまろやかとなる。(4)食材の湿度、鮮度が長く維持される。(5)合成樹脂製袋(アルミ蒸着フイルム製を含む)、ペット容器等から風味が失われない。
【００２２】
水産加工用調味酢の実施例
実施例として海水、濃縮海水、脱塩海水、比較例として水道水をそれぞれ用いて製造した食酢を用い、これに水産加工用調味酢の調合に必要な水に代えて海水、濃縮海水、脱塩海水(比較例として水道水)を調味料(砂糖、食塩、みりん)と共に加えて表３に示す組成で調合した。
【００２３】
【表３】

【００２４】
その水産加工用調味酢は、しめさば、たい・たこの酢漬け、ままかりの酢漬け等に使用でき、濃縮海水、海水、脱塩海水を用いたものが、水道水を用いた場合よりも記載順に下記に示すような効果が顕れている。
すなわち、(1)魚のくさみが消え、身の締まり、色の持続が改善される。(2)鮮度が長く保持される。(3)雑菌の増殖が少ない。(4)味がまろやかになる(調味酢、肉質共)。
【００２５】
たたきのたれの実施例
実施例として海水、濃縮海水、脱塩海水、比較例として水道水をそれぞれ用いて製造した食酢を用い、これにたたきのたれの調合に必要な水に代えて、海水、濃縮海水、脱塩海水(比較例として水道水)を調味料(醤油、みりん、かつおエキス、こんぶエキス)、香味料(ゆず果汁)等と共に加えて表４に示す組成で調合した。
【００２６】
【表４】

【００２７】
このたたきのたれは、かつお、牛肉等のたたきに使用する。濃縮海水、海水、脱塩海水を用いたものが、水道水を用いた場合よりも記載順に、下記に示すような効果が顕れている。
すなわち、(1)ゆず、かつお、こんぶ等の風味が長持ちする。特にかんきつ系の香りが長持ちする。(2)酸味も長持ちする。(3)たたきのたれ(と食材)の味がまろやかとなる。(4)合成樹脂製袋(アルミ蒸着フイルム製を含む)、ペット容器等から風味が失われない。
【００２８】
【発明の効果】
本発明によって、食酢を用いた調味液について味、香味、保湿性、日持ち等についての改良が可能となった。
【００２９】
海水、濃縮海水を配合した本発明の食酢を用いた調味液の合わせ酢の特徴を列挙すると以下のようになる。
1)寿司の酢飯をシャリ切り(しゃもじで切るように混ぜる)すると、米がベタつかず、一粒一粒の艶が向上する。
2)保温しても米糠臭や褐変が遅く、風味の低下が極めて遅く、飯が硬くなり難い。
3)飯として輸送・運搬してもトラック等の振動で固まったり、ダンゴ状になりにくい。
4)冷凍して解凍しても風味の低下が少ない(冷凍耐性の向上)。
5)ミネラル添加により、ミネラルそのものの補給ができると同時に、米のクセを消し、酸化物の中和をはかることができる。
6)合わせ酢(寿司酢)を多く使ってもベタつかず、加水率が10〜20％増加する。
7)保湿性があるので、干涸びない。
8)酸味が長く残り、日持ちがする(鮮度維持)。腐敗が遅い。
【００３０】
濃縮海水、海水、脱塩海水を用いた本発明の食酢を用いた調味液のポン酢は下記の特徴を有している。
すなわち、(1)(ゆず、かつお、こんぶ等の)風味が長持ちする。特にかんきつ系の香りが長持ちする。(2)酸味が長持ちする。(3)味付けポン酢(と食材)の味がまろやかとなる。(4)食材の湿度、鮮度が長く維持される。(5)合成樹脂製袋(アルミ蒸着フイルム製を含む)、ペット容器等から風味が失われない。
【００３１】
本発明の食酢を用いた調味液の水産加工用調味酢は、しめさば、たい・たこの酢漬け、ままかりの酢漬け等に使用でき、濃縮海水、海水、脱塩海水を用いたものが、水道水を用いた場合よりも記載順に下記に示すような効果が顕れている。すなわち、(1)魚のくさみが消え、身の締まり、色の持続が改善される。(2)鮮度が長く保持される。(3)雑菌の増殖が少ない。(4)味がまろやかになる。
【００３２】
本発明の食酢を用いた調味液のたたきのたれは、かつお、牛肉等のたたきに使用する。濃縮海水、海水、脱塩海水を用いたものが、水道水を用いた場合よりも記載順に、下記に示すような効果が顕れている。
(1)ゆず、かつお、こんぶ等の風味が長持ちする。特にかんきつ系の香りが長持ちする。(2)酸味も長持ちする。(3)たたきのたれ(と食材)の味がまろやかとなる。(4)合成樹脂製袋(アルミ蒸着フイルム製を含む)、ペット容器等から風味が失われないといった特徴を備えている。
【図面の簡単な説明】
【図１】仕込み水の種類別の醸造経過日数と酸度の関係を示すグラフである。
【図２】高酸度酢を用いた合わせ酢の割り水の違いによる酸度の経日変化を示すグラフである。
【図３】有機純米酢を用いた合わせ酢の割り水の違いによる酸度の経日変化を示すグラフである。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a seasoning liquid using vinegar characterized by using seawater, concentrated seawater, and desalted seawater.
[0002]
[Prior art]
There are two types of vinegar: synthetic vinegar and brewed vinegar. Synthetic vinegar is produced by diluting synthesized acetic acid with water and blending seasonings, sweeteners, colorants and the like. Brewing vinegars are classified into types based on raw materials such as rice vinegar, fruit vinegar, alcohol vinegar, etc., all of which are produced by acetic acid fermentation that produces acetic acid from alcohol by acetic acid bacteria (Acetobacter aceti etc.).
[0003]
In addition, vinegar is mixed with other seasonings, water, alcohol, etc., and seasoning liquids, such as mixed vinegar (sushi vinegar), dressing, pickled mixed liquid, seasoned ponzu, sauce, sauce, ketchup, vinegar miso, beverage (black Vinegar drink, apple vinegar drink), seafood processing liquid, soup, sweet vinegar, vinegar vinegar and so on.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
Both vinegar and seasonings using it have been manufactured and used for a long time. Then, it was thought that the manufacturing method of vinegar had reached the place which should hardly be improved. For example, in vinegar stationary fermentation, although it is influenced by the shape of the fermenter, the nature of the fungus, the amount of inoculum, the temperature of the outside air, the amount of liquid, etc., it requires a fermentation period of 2 weeks to 2 months.
Further, it has been considered that the seasoning liquid using this is no longer improved so as to greatly change the taste, although studies have been made to improve the taste.
Then, this inventor examined about the seasoning liquid which uses vinegar to add improvement about a taste, moisture retention, etc.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
As a result of studying the above problems, vinegar, concentrated seawater, koji flavor, sweetener, acidulant, bitter, umami, and oil flavor are mixed and adjusted. A seasoning liquid was used. Examples of seasoning liquids include combined vinegar (sushi vinegar) and fishery processing liquid . These seasoning liquids have a good taste and are mellow due to the use of concentrated seawater . Moreover, it is hard to lose sourness. Corruption is slow.
[0006]
Concentrated seawater is obtained by removing water from seawater to increase the concentration of various components contained therein. The means for removing water may be heat evaporation or distillation, or a known means such as using a reverse osmosis membrane or other separation membrane. Furthermore, the desalinated seawater has a salt concentration as low as possible (NaCl = 0.00863%) and can be desalted by using a separation membrane such as an ion exchange membrane or a reverse osmosis membrane (hollow fiber).
[0007]
The vinegar used in the present invention is treated with demineralized seawater in the water absorption process or steaming process of rice vinegar or cereal vinegar raw rice, wheat, corn or other cereal raw material. Vinegar produced by a brewing method is preferred. Moreover, it is preferable to use vinegar using either seawater, concentrated seawater, or desalted seawater in place of the blended water or together with the blended water in the production process. The blended water using seawater, concentrated seawater, and desalted seawater here is charged water when vinegar is produced by brewing. When vinegar is produced from synthetic acetic acid (synthetic vinegar), the blended water is diluted water.
[0008]
Furthermore, when producing vinegar by brewing, the use of seawater, concentrated seawater, and desalted seawater makes it possible to shorten the brewing period. Therefore, the brewing cycle can be increased and the production efficiency is increased. In addition, the number of miscellaneous bacteria entering the brewing period is reduced, the opportunity for inclusion of components other than acetic acid is reduced, and a fragrant vinegar with less miscellaneous taste is obtained. Synthetic vinegar produced from synthetic acetic acid also has a good taste, and the unique irritation of the synthetic vinegar is reduced, making it mellow.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(1) Production water for brewing vinegar was adjusted as follows.
1) Seawater preparation (Example)
In order to make the comparison possible, the salinity was set to be the same as the salinity of the desalted seawater (NaCl = 0.00863%). For this purpose, tap water was added to 73.6 ml of seawater to make a total volume of 29 liters.
2) Concentrated seawater preparation (Example)
In this example, for the same reason as 1), tap water was added to 59.45 ml of concentrated seawater (4.2% salinity) to make a total volume of 29 liters.
3) When desalted seawater is charged (Example)
29 liters of desalted seawater (saline concentration NaCl = 0.00863%, commercially available product) was used.
4) In the case of tap water preparation (comparative example)
29 liters of tap water was used.
The tap water used was left for 24 hours in order to eliminate calcite.
[0010]
The charged raw materials are 29 liters of the charged water in the above 1) to 4) and the following common raw materials.
Raw material moromi (sake lees) 0.2 kg vinegar (acidity 5%) 16.3 liters denatured alcohol (acidity 5%, alcohol 47.5%) 3.7 liters
Preparation Method The above-mentioned raw material Moromi sake lees, denatured alcohol, and a mixture of heated water were added to a stainless steel fermenter and mixed well with seed vinegar. Warming was 30-34 ° C. when mixed with seed vinegar. The acidity was measured by sampling the liquid during fermentation once every three days, taking care that the liquid temperature did not exceed 38 ° C. The fermentation was terminated when the acidity reached 5%.
[0012]
FIG. 1 shows the relationship between the number of days of brewing and the acidity for each type of charged water. In the case of desalted seawater, brewing is completed in 19 days. In the case of seawater preparation and concentrated seawater preparation, brewing is completed in 22 days. In the case of tap water preparation, it takes 32 days. From these results, it was clarified that the use of seawater, concentrated seawater, and desalted seawater as feed water effectively accelerates the brewing of acetic acid. Moreover, when seawater, concentrated seawater, and desalted seawater were used as the prepared water, the taste was good and the flavor was excellent.
[0013]
(2) Manufacture of synthetic vinegar Dilution water was adjusted as follows.
1) In case of seawater dilution (Example)
1 liter of clean seawater without floating material was used.
2) When diluted with concentrated seawater (Example)
2 milliliters of concentrated seawater (4.2% salinity) was taken as 1 liter.
3) Demineralized seawater dilution (Example)
One liter of desalted seawater (salt concentration NaCl = 0.00863%) was used.
4) When diluting tap water (comparative example)
One liter of tap water was prepared for 24 hours in order to eliminate calcite.
[0014]
Production method 25 ml of glacial acetic acid obtained by synthesis, 2.5 g of chemical seasoning (sodium glutamate) and 5 g of sweetener (sugar) were added, and diluted with the above dilution water 1) to 4) to make 500 ml.
[0015]
The synthetic vinegar thus obtained had an acidity of 4.5%. In the example using seawater, concentrated seawater, and desalted seawater as dilution water, the result of less acid evaporation was obtained in the indoor standing test as compared to the comparative example using tap water.
[0016]
(3) Manufacture of seasoning liquid using vinegar Examples of combined vinegar Six types of combined vinegar (sushi vinegar) shown in Table 1 below were prepared as seasoning liquid using vinegar. Water used for the blending was tap water, desalted seawater, seawater, and vinegar was high acidity vinegar (acidity 15%) and organic pure rice vinegar (acidity 10%).
Using these, 6 kinds of combined vinegars shown in Table 1 were prepared.
[0017]
[Table 1]

[0018]
150 ml of each of the above combined vinegars was placed in a cylindrical container having a diameter of 5.5 cm, and the volatility of the acid was examined. Such as dust in the container is lightly covered with coarse gauze not to enter, it was allowed to stand at room temperature in the same place. The same amount was sampled from the container over time, the total acidity was measured, and the volatility of each acid was examined. FIG. 2 shows the case of high acidity vinegar (acidity 15%), and FIG. 3 shows the case of organic pure rice vinegar (acidity 10%). In any case, the easiness of volatilization of the acid was tap water> demineralized seawater> seawater . For these reasons, when seawater, concentrated seawater, and desalted seawater are used for the combined vinegar, when used for sushi, the acidity remains for a long time, moisturizing properties, and decay is slow.
[0019]
Examples of seasoned ponzu using seawater, concentrated seawater, desalted seawater as examples, and vinegar manufactured using tap water as comparative examples, seawater, concentrated seawater instead of water required for the preparation of seasoned ponzu, Desalinated seawater (tap water as a comparative example) was added along with the seasoning and fruit juice to prepare the composition shown in Table 2.
[0020]
[Table 2]

[0021]
According to the composition shown in Table 2, the effects shown below in the order of description are apparent in the case of using concentrated seawater, seawater, and desalted seawater, compared to the case of using tap water.
That is, (1) flavor (such as citron, bonito, and kombu) lasts longer. In particular, it has a long-lasting citrus scent. (2) Long lasting acidity. (3) The taste of seasoned ponzu (and ingredients) is mellow. (4) The humidity and freshness of the ingredients are maintained for a long time. (5) Flavor is not lost from synthetic resin bags (including aluminum vapor-deposited film) and pet containers.
[0022]
Examples of seasoned vinegar for marine processing Use seawater, concentrated seawater, desalted seawater as examples, and vinegar manufactured using tap water as a comparative example, replacing this with water necessary for the preparation of seasoned vinegar for marine processing Seawater, concentrated seawater, and demineralized seawater (tap water as a comparative example) were added together with seasonings (sugar, salt, mirin) and prepared according to the composition shown in Table 3.
[0023]
[Table 3]

[0024]
The seasoned vinegar for processing fishery products can be used for pickled sardines, pickled octopus vinegar, pickled mamakari, etc. The effect shown is evident.
That is, (1) the fish's wedge disappears, and the firmness and color persistence are improved. (2) The freshness is maintained for a long time. (3) There is little growth of various bacteria. (4) The taste is mellow (both seasoned vinegar and meat).
[0025]
Examples of sea bream using seawater, concentrated seawater, desalted seawater as examples, and vinegar produced using tap water as a comparative example, instead of water necessary for the preparation of sea bream, seawater, Concentrated seawater and desalted seawater (tap water as a comparative example) were added together with seasonings (soy sauce, mirin, bonito extract, kombu extract), flavoring (yuzu fruit juice), etc., and prepared with the compositions shown in Table 4.
[0026]
[Table 4]

[0027]
This tartlet is used to beat bonito and beef. Effects using concentrated seawater, seawater, and desalted seawater show the following effects in the order of description, compared to the case of using tap water.
That is, (1) flavors such as citron, bonito and kombu are long-lasting. In particular, it has a long-lasting citrus scent. (2) Long lasting sourness. (3) The taste of the sauce (and ingredients) will be mellow. (4) Flavor is not lost from synthetic resin bags (including aluminum vapor deposited film), pet containers, etc.
[0028]
【The invention's effect】
According to the present invention, it has become possible to improve the taste, flavor, moisture retention, shelf life, etc. of the seasoning liquid using vinegar.
[0029]
The characteristics of the combined vinegar of the seasoning liquid using the vinegar of the present invention containing seawater and concentrated seawater are listed as follows.
1) When you cut sushi vinegared rice (mix it like rice cakes), the rice will not stick and the gloss of each grain will improve.
2) Even if it is kept warm, the rice odor and browning are slow, the deterioration of flavor is extremely slow, and the rice is hard to harden.
3) Even if it is transported and transported as rice, it does not harden due to the vibrations of trucks, etc.
4) Little decrease in flavor even after freezing and thawing (improves freezing tolerance).
5) By adding minerals, minerals can be replenished, and at the same time, the habit of rice can be eliminated and oxides can be neutralized.
6) Even if you use a lot of mixed vinegar (sushi vinegar), it will not stick and the water content will increase by 10-20%.
7) Because it is moisturizing, it will not dry out.
8) The sour taste remains for a long time, keeping it for a long time (keeping freshness). Corruption is slow.
[0030]
The ponzu of the seasoning liquid using the vinegar of this invention using concentrated seawater, seawater, and desalted seawater has the following characteristics.
That is, (1) flavor (such as citron, bonito, and kombu) lasts longer. In particular, it has a long-lasting citrus scent. (2) Long lasting acidity. (3) The taste of seasoned ponzu (and ingredients) is mellow. (4) The humidity and freshness of the ingredients are maintained for a long time. (5) Flavor is not lost from synthetic resin bags (including aluminum vapor-deposited film) and pet containers.
[0031]
Seasoning vinegar for marine processing of seasoning liquid using vinegar of the present invention can be used for pickled sardines, pickled octopus octopus, pickled mamakari, etc., using concentrated seawater, seawater, desalted seawater, tap water The effects shown below appear in the order of description rather than the case of using. That is, (1) the fish's wedge disappears, and the firmness and color persistence are improved. (2) The freshness is maintained for a long time. (3) There is little growth of various bacteria. (4) The taste is mellow.
[0032]
The sauce of the seasoning liquid using the vinegar of the present invention is used to beat bonito and beef. Effects using concentrated seawater, seawater, and desalted seawater show the following effects in the order of description, compared to the case of using tap water.
(1) Long-lasting flavors such as citron, bonito and kombu. In particular, it has a long-lasting citrus scent. (2) Long lasting sourness. (3) The taste of the sauce (and ingredients) will be mellow. (4) It is characterized by the fact that flavor is not lost from synthetic resin bags (including aluminum-deposited films), pet containers, and the like.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a graph showing the relationship between the number of days of brewing and acidity by type of charged water.
FIG. 2 is a graph showing changes in acidity over time due to a difference in split water of combined vinegar using high acidity vinegar.
FIG. 3 is a graph showing changes in acidity over time due to a difference in split water between combined vinegars using organic pure rice vinegar.

Claims

A seasoning liquid obtained by blending and adjusting vinegar and concentrated seawater , wherein the vinegar is treated with demineralized seawater in the water supply process or steaming process of rice vinegar or grain vinegar, and the processed grain material A seasoning liquid using vinegar, characterized in that it is produced by a predetermined brewing method .

The seasoning liquid using vinegar according to claim 1, wherein the vinegar is produced by a predetermined brewing method using seawater, concentrated seawater, or desalted seawater in place of the blended water in the production process .

The seasoning liquid using vinegar according to claim 1, wherein the vinegar is produced by a predetermined brewing method using seawater, concentrated seawater, or desalted seawater together with blended water in the production process.

The seasoning liquid using the vinegar according to claim 1, wherein the seasoning liquid obtained by blending adjustment is a vinegar.

The seasoning liquid using the vinegar of Claim 1 formed by mix | blending and adjusting the 1 type (s) or 2 or more types of a seasoning and a sweetener.

The seasoning liquid using the vinegar of Claim 1 which mix-blended sugar and salt.

The seasoning liquid using the vinegar of Claim 1 which mix | blended and adjusted high acidity vinegar or organic pure rice vinegar as vinegar.

The seasoning liquid using the vinegar of Claim 1 which mix-adjusted the high acidity vinegar as vinegar.