JP4072481B2 - Grinding container and grinding device for hand mixer - Google Patents
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本発明は、主に一般家庭で使用されるハンドミキサー用の粉砕容器及び粉砕装置に関する。 The present invention relates to a pulverization container and a pulverizer for hand mixers mainly used in general households.
粉砕容器は茶葉等の比較的軽量な被粉砕物でも短時間で細かい粒度に粉砕できるようにするために、被粉砕物が高く浮き上がらないように、粉砕室の縦寸法を羽根の中心から先端までの寸法よりも小さくし、且つ蓋の中央を下向きに膨出させた粉砕器が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。また、粉砕効果を高めるために粉砕容器の内面に突起を設けたものが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。さらに、粉砕性能を良くするために羽根に孔を設けたものも提案されている(例えば、特許文献3参照。)。
本発明は、茶葉等の比較的軽量な被粉砕物でも短時間で細かい粉末にすることを課題とする。さらに、本発明の粉砕容器は、通常は被粉砕物を普通に粉砕するための粉砕室を有しているが、茶葉等を細かい粉末に粉砕するときは中蓋を使って粉砕室を低い位置で塞ぎ、粉砕室を狭くして使用するものである。狭い粉砕室は広い粉砕室の3分の1程度にする場合もあるから、中蓋は粉砕室のかなり低い位置に配置される。特許文献1は内蓋を用いて粉砕室を狭くしているが、その粉砕室を広くすることができないから使用目的は限定されており、被粉砕物の量が多く細かな粉末にしない通常の粉砕には向かない構成である。本発明は、通常の粉砕と細かい粉末にするための粉砕を中蓋を用いて行なうことができ、しかも中蓋の装着が容易で手間がかからない粉砕容器を提供することを目的とする。
An object of the present invention is to make a fine powder in a short time even for a relatively lightweight object such as tea leaves. Furthermore, the pulverization container of the present invention usually has a pulverization chamber for normally pulverizing the material to be pulverized, but when pulverizing tea leaves or the like into a fine powder, the pulverization chamber is positioned at a low position using an inner lid. The crushing chamber is narrowed and used. Since the narrow crushing chamber may be about one third of the wide crushing chamber, the inner lid is arranged at a considerably lower position of the crushing chamber. In
本発明の請求項1は、ハンドミキサーの粉砕装置の羽根を回転して被粉砕物を粉砕するときに使用する粉砕容器であって、容器本体と、羽根を回転させるための部材を挿通する孔を有する中蓋及び円形の上蓋を備えており、容器本体の側壁内面に少なくとも3つの突部が形成され、中蓋は前記少なくとも3つの突部で水平に支持され、上蓋にその外周と同心円をなす水平部が形成され、ハンドミキサーの先端に装着された保護キャップに設けられた爪部を挿入するための爪孔が前記上蓋に設けられ、且つ上蓋の半径方向での前記爪孔の長さの少なくとも半分が前記水平部を貫通している構成である。
本発明の請求項1は、容器本体と、羽根を回転させるための部材を挿通する孔を有する中蓋及び円形の上蓋を備えており、容器本体の側壁内面に少なくとも3つの突部が形成され、中蓋は前記少なくとも3つの突部で水平に支持され、上蓋にその外周と同心円をなす水平部が形成され、ハンドミキサーの先端に装着された保護キャップに設けられた爪部を挿入するための爪孔が前記上蓋に設けられ、且つ上蓋の半径方向での前記爪孔の長さの少なくとも半分が前記水平部を貫通している。したがって、中蓋を装着することによって粉砕室を狭くすることができるので、茶葉等の比較的軽量な被粉砕物でも短時間で細かい粉末にすることができる。また、被粉砕物の量が多く細かな粉末にしない通常の粉砕のときは、中蓋を取り外して粉砕室を広くすることができ、しかも中蓋の着脱が容易であって取り扱いに便利である。さらに、円形の上蓋にその外周と同心円をなす水平部が形成され、ハンドミキサーの先端に装着された保護キャップに設けられた爪部を挿入するための爪孔が上蓋に設けられ、且つ上蓋の半径方向での前記爪孔の長さの少なくとも半分が前記水平部を貫通している。したがって、爪部を爪孔に挿入したときに、保護キャップが必ず水平部に当接するので、使用中にハンドミキサーが安定するという効果を奏する。
次に本発明を実施するための最良の形態について説明する。図3に示すように本発明に使用されるハンドミキサー1の本体2は細長く形成され、モーターが内蔵されている。本体2の先端から外筒体3が延びており、モーターによって回転する回転軸4が外筒体3の内部を通って外筒体3から突出している。本体2の上部はその両側面から背面にかけて細く絞られた形状に形成され、その部分が把持部5である。把持部5の正面には2つのスイッチ6,7が設けられている。スイッチ6,7を押さない状態ではモーターは回転しない。スイッチ6を押すと回転軸4が低速回転し、スイッチ7を押すと回転軸が高速回転するように構成されている。なお、図示しないが本体2の背面の上端からは電気コードが延びて100Vの交流電気を使用することができる。
Next, the best mode for carrying out the present invention will be described. As shown in FIG. 3, the
外筒体3はパイプ状の金属で形成されており、その端部に金属で形成された円形傘状の保護キャップ8が設けられている。保護キャップ8の外周付近の下面には下向きの爪部9が3つ設けられている。これらの爪部9はすべて同形で等間隔に設けられているので、保護キャップ8の中心から各爪部に引いた各半径線のなす角度はすべて120度である。爪部9は保護キャップ8に溶接で固着されるものでもよく、他の固着方法でもよく、あるいは一体に形成してもよい。
The outer
粉砕容器48は、容器本体10と中蓋11と上蓋12とから成る。また、図1に示すように容器本体10は外部材13と内部材14を重ね合わせて結合装置で結合した二重構造である。この結合装置について説明すると、符号15は内部材14の底面に設けられた係合突起であって2つ存在する。係合突起15は円柱形をなし、端部にフランジ16が形成されている。符号17は外部材13の底に形成された凹部であって係合突起15に合わせて2つ存在し、これらの凹部に係合孔18が設けられている。係合孔18は、係合突起15の円柱部分よりやや幅の広い細長孔部と、フランジ16を挿入できる大きさの丸孔部とが連通した形状であって、容器本体10と同心円の方向にやや長めに延びている。外部材13と内部材14を結合するときは、係合突起15のフランジ16を係合孔18の丸孔部に挿通した後、内部材14を外部材13に対して回転させ、係合突起15の円柱部を係合孔18の細長孔部に移動させる。これにより、フランジ16が細長孔部よりも外側に張り出すから外部材13と内部材14は結合される。
The crushing
図4に示すように容器本体の内部材14の中央に支軸19が装着されている。この支軸19は粉砕装置47を支持するためのものであるが、粉砕装置をハンドミキサーの回転軸4に固着して使用するものであるときは、支軸19は存在しなくてもよい。支軸19の下部には六角形の係合基部20が一体に設けられており、図1に示すように粉砕装置47の下端に設けた六角形の係合凹部21に係合基部20を係合させることにより粉砕装置47と支軸19が一体的に回転し、粉砕装置47の回転を安定させることができる。
As shown in FIG. 4, a
内部材14の側壁内面は底部から上方に行くに従って外側に広がるように傾斜しており、側壁内面の底部から中ほどの高さよりやや低い位置にかけて4つの突条22が等間隔に設けられている。これらの突条22の上面部23は平面状に形成され、各上面部23を面一で結ぶ幅の狭い載置部24が形成されている。中蓋11は突条の上面部23で支持するが、この載置部24は中蓋11を安定的に支持するためのものであって存在しなくてもよい。
The inner surface of the side wall of the
図5は中蓋11を下側から見た図であるが、図に示すように中央に孔25が設けられ、その周囲に孔25の内径よりも大きな内径の下円筒部26が一体に設けられている。この下円筒部26は、図1に示すように粉砕装置47の羽根の中心付近の平面部42,43近くまで延びており、回転中に羽根が浮き上がることを防止する。また、下円筒部26を中心として3本の突条28が外周付近まで互いに120度の角度をなして放射状に延びている。これらの突条28の断面は三角形をなしているが、これは突条28が内部材の突条の上面部23に載ったままの状態になることを防止するためである。さらに、中蓋11の上面で孔25の周囲にはその孔25の内径よりも大きな内径の上円筒部27が一体に設けられている。この上円筒部27は、図1に示すように上蓋12の下面に当接して、使用中に中蓋11が浮き上がることを防止する。また、上円筒部27を摘んで中蓋11を着脱することができる。中蓋の外周面29は前述した内部材14の側壁内面と同様に上方に行くに従って広がるように傾斜しており、互いに密接するように形成されている。
FIG. 5 is a view of the
中蓋11は、茶葉等を短時間で細かい粉末状にするときに用いるものである。容器本体の内部材14の中に中蓋11を入れて狭い粉砕空間を画定し粉砕室30とする。この際、突条28が内部材の突条の上面部23に載ることはなく、突条28は突条22と突条22の間に位置する。突条28は互いに120度の角度で放射状に延び、内部材の突条の上面部23は等間隔に4つ存在しているから、中蓋11は最大限30度回動すればいずれかの突条28が必ず内部材の突条22に当たるので、それ以上の回転を阻止できる。なお、中蓋11を用いて狭い粉砕室とせずに、広い粉砕室で粉砕しようとするときは中蓋11を取り外して粉砕容器48を使用する。
The
図6に示すように、上蓋12には中央に孔31とその周りに3つの爪孔32が穿設されている。また、図1に示すように上蓋12には凹所33が形成され、凹所33の周辺付近に上蓋12と同心円の水平部34が形成されており、前述した爪孔32の一部はこの水平部34を貫通している。この構成により、使用時において保護キャップ8の周囲底面が水平部34に全面的に当接するので、ハンドミキサーを安定させることができる。
As shown in FIG. 6, the
図7乃至図9は、本発明の粉砕容器48に使用することができる粉砕装置である。図7に示すように、粉砕装置47は軸部35の下端付近に金属で一体に形成された羽根36,37,38,39が十字形に取り付けられた構成である。十字形の一方の直線上に反対方向に延びる羽根36,37は、軸部35周辺の平面部40,41を残して斜めに下降し、その先で再び水平に延びている。したがって、これらの羽根36,37は粉砕室30の底に接近して回転する。
7 to 9 show a crushing apparatus that can be used in the crushing
十字形の他方の直線上に反対方向に延びる羽根38,39は、一方の羽根38が他方の羽根39よりも長く形成されている。長い方の羽根38は、軸部周囲の平面部42を残して斜めに上昇し再び水平に延び、さらにその先で再び斜めに上昇している。そして、途中の水平な部分に孔部44が穿設されている。これは、長い方の羽根38は当然のことながら短い羽根39よりも重量が大きいから、孔部44を設けずに回転すると回転バランスが悪くなり円滑な回転が得られない。そこで、孔部44を穿設することによって重量の差をなくして回転バランスを良くしようとするものである。重量の差をなくすためには長い羽根38に孔部を設けることに限定されることはなく、例えば羽根の先端に切欠を設けてもよい。あるいは、短い羽根39に錘をつけてもよい。
In the
短い方の羽根39は、軸部周囲の平面部43を残して斜めに上昇し再び水平に延び、さらにその先で斜めに下降している。この短い羽根39に対してもう一方の羽根38を長くした理由は、粉砕室30は上方に行くに従って広く形成されているから、短い羽根39の先端よりも上方に位置する長い羽根38の先端をさらに延ばして粉砕室30の側壁内面に近づけ、粉砕の効率化を図るためである。
The
軸部35は筒状の金属で形成され、上端に回転軸4と連結するための切込み45が設けられている。また、軸部35の下端で羽根の下側に円錐台の台部46が設けられており、その内側に前述した係合凹部21が設けられている。
The
次に粉砕容器48と粉砕装置47の使用方法について説明する。使用するときは、まず容器本体の支軸19を粉砕装置の軸部35の下端から挿し込む。次いで被粉砕物を粉砕室30に入れてから中蓋11を取り付け、さらに上蓋12を取り付ける。上蓋12は容器本体10から容易に外れないように螺合あるいはそれに代わる方法で結合する。軸部35の上部が上蓋の孔31から突出するので、ハンドミキサーの回転軸4を軸部35の上端から挿入しながら各爪部9を各爪孔32に挿入する。これで粉砕の準備が整ったのでいずれかのスイッチ6,7を押して作業を開始する。スイッチ6,7を切れば粉砕が終了するのでハンドミキサー1を抜き取り、上蓋12、中蓋11および粉砕装置47を外して被粉砕物を取り出す。
Next, the usage method of the grinding |
1 ハンドミキサー
2 本体
3 外筒体
4 回転軸
5 把持部
6 スイッチ
7 スイッチ
8 保護キャップ
9 爪部
10 容器本体
11 中蓋
12 上蓋
13 外部材
14 内部材
15 係合突起
16 フランジ
17 凹部
18 係合孔
19 支軸
20 係合基部
21 係合凹部
22 突条
23 上面部
24 載置部
25 孔
26 下筒部
27 上筒部
28 突条
29 外周面
30 粉砕室
31 孔
32 爪孔
33 凹所
34 水平部
35 軸部
36 羽根
37 羽根
38 羽根
39 羽根
40 平面部
41 平面部
42 平面部
43 平面部
44 孔部
45 切込み
46 台部
47 粉砕装置
48 粉砕容器
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