JP4070525B2 - Solenoid valve and manufacturing method thereof - Google Patents

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JP4070525B2
JP4070525B2 JP2002189514A JP2002189514A JP4070525B2 JP 4070525 B2 JP4070525 B2 JP 4070525B2 JP 2002189514 A JP2002189514 A JP 2002189514A JP 2002189514 A JP2002189514 A JP 2002189514A JP 4070525 B2 JP4070525 B2 JP 4070525B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体流量を制御するための電磁弁及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術として、特願2001-96008号に記載された電磁弁がある。
この電磁弁は、図10に示す様に、コイル100 が巻き付けられるボビン110 の内周に磁気回路の一部を形成するステータ部120 が配置され、そのステータ部120 が弁体130 を収容するバルブケース140 と一体に構成され、且つバルブケース140 との間に磁路断面積を低減する薄肉部150 が設けられている。
この構成では、コイル100 が通電されると、ステータ部120 を通る磁束が薄肉部150 で絞られるため、磁気飽和を生じる。これにより、薄肉部150 を通過できない磁束分は、ステータ部120 の図中下部120aからステータ部120 の図中上部120bへ流れるため、ステータ部120 の図中上部120bと弁体130 との間に吸引力が発生し、その吸引力によって弁体130 がスプリング160 の付勢力に抗して図示上方向へ移動する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の電磁弁では、薄肉部150 とボビン110 との間に空間部170 が生じるため、コイル100 の発熱によりボビン110 が軟化して変形することがある。また、コイル100 の巻き付け力がボビン110 に作用してボビン110 が変形することもある。
更には、冷熱サイクルによってボビン110 が膨張及び収縮する時に、薄肉部150 とボビン110 との間に空間部170 があると、ボビン110 の膨張と収縮が大きくなるため、コイル100 が擦れあってショートする虞があった。
【0004】
この対策として、特表平11-500509 号公報に示されるように、薄肉部とボビンとの間に生じる空間部に樹脂を充填する方法が考えられる。ところが、薄肉部とボビンとの間に生じる空間部が略密閉されている(空間の周囲が閉ざされている)ため、射出成形によって空間部に樹脂を充填しようとすると、高い射出圧力(約1000〜1600kgf/cm2 )が必要となり、薄肉部が樹脂圧で変形する虞があった。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、ステータ部に設けた薄肉部とボビンとの間に生じる空間部を非磁性部材で埋めることにより、ボビンの変形を防止することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(請求項1の発明)
本発明は、略筒状のボビンにコイルを巻き付けて形成されるソレノイド部と、このソレノイド部の内周に磁気回路の一部を形成するステータ部を有すると共に、このステータ部と一体に設けられた弁収容部を形成するバルブケースと、このバルブケースの弁収容部に往復動可能に収容され、コイルへの通電時にステータ部との間に生じる吸引力を受けて移動する可動体とを備え、バルブケースには、ステータ部の外径側に凹部が形成されて磁路断面積を低減する薄肉部が設けられている電磁弁であって、
バルブケースは、ステータ部の外周にソレノイド部を組み付ける際に、ステータ部に形成された凹部に予め非磁性部材を配置した状態でソレノイド部と組み付けられることを特徴とする。
【0006】
この方法では、ステータ部に形成された凹部に非磁性部材を配置してから、ステータ部の外周にソレノイド部を組み付けるので、薄肉部が変形することがない。また、薄肉部とボビンとの間に形成される空間部を非磁性部材で埋めることにより、コイルの発熱に伴うボビンの軟化及びコイルの巻きテンションによるボビンの変形を防止できる。
【0008】
また、本発明によれば、凹部に配置される非磁性部材は、予め凹部の形状に合わせて成形された成形部品であり、この成形部品が複数に分割された状態で凹部に嵌め込まれていることを特徴とする。
この方法では、成形部品を凹部に嵌め込むだけであるため、薄肉部が変形することはない。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1参考例)
図1は電磁弁1の断面図である。
参考例の電磁弁1は、例えばコモンレール式燃料噴射システムの高圧ポンプ(図示しない)に用いられ、コモンレールに圧送される燃料吐出量を制御する。
この電磁弁1は、ステータ部2を有するバルブケース3と、このバルブケース3に収容される弁体4と、電磁力により弁体4を駆動するソレノイド部S(図4参照)等より構成される。
【0011】
バルブケース3は、図2に示す様に、シリンダ5を形成する円筒部6(本発明の弁収容部)を有し、この円筒部6の壁面に、高圧ポンプの燃料溜室(図示しない)に開口する燃料ポート7が形成されている。なお、燃料溜室には、フィードポンプ(図示しない)によって燃料タンク(図示しない)から汲み上げられた燃料が供給される。
【0012】
燃料ポート7は、円筒部6の内周面側(シリンダ5側)に凹設された内側ポート7aと、円筒部6の外周面側(燃料溜室側)に凹設された外側ポート7bとで構成される。但し、内側ポート7aは、円筒部6の全周に渡って環状に形成され、外側ポート7bは、周方向の複数箇所に形成されて内側ポート7aに通じている。
また、バルブケース3には、電磁弁1を高圧ポンプに固定するためのフランジ部8が一体に設けられ、このフランジ部8に固定用ボルト(図示しない)を挿通するための孔8aが開けられている。
【0013】
ステータ部2は、ソレノイド部Sの内周に配置されて磁気回路の一部を形成している。このステータ部2は、図2に示す様に、バルブケース3の円筒部6を延長して設けられると共に、自身の外径側に凹部9が形成されて、磁路断面積を低減する薄肉部10が設けられている。この薄肉部10は、その肉厚が薄過ぎると強度上の問題が生じ、厚過ぎると磁束が流れ過ぎて性能が悪化する。従って、薄肉部10の肉厚は、強度と磁気特性を考慮して最適値に合わせ込むことが望ましく、本参考例では、0.3〜0.7mmとする。なお、薄肉部10の反ケース側(図1の上側)には、肉厚が次第に厚くなるテーパ部11が設けられている。
【0014】
このステータ部2を有するバルブケース3は、切削加工等により所望の形状(図2参照)に仕上げられた後、ステータ部2に形成された凹部9に対し、射出成形により樹脂12が充填される(図3参照)。この時、薄肉部10には、射出成形時の樹脂圧が作用するが、凹部9の形状が単純であり、樹脂12が凹部9に流れ込み易いので、薄肉部10が変形しない程度まで樹脂圧を低くできる(例えば、500kgf/cm2程度)。
このバルブケース3は、磁束を通すことのできる電磁ステンレス鋼(フェライト系のステンレス鋼SUS13等)等の軟質磁性材料より形成され、シリンダ5表面には、例えばNiPメッキによる薄い硬化層が設けられている。
【0015】
弁体4は、図1に示す様に、バルブケース3のシリンダ5に往復動可能に挿入され、スプリング13により閉弁方向(図1の下方)へ付勢されて、シリンダ5の開口部に固定されたストッパ14に当接して静止している。この弁体4は、自身の内部を図1の上下方向に貫通する内部通路15を有し、この内部通路15の一端がストッパ14に形成された連通孔14aを通じて高圧ポンプの低圧通路(図示しない)に連通し、内部通路15の他端がスプリング13を収容するステータ部2の内部空間16に連通している。これにより、弁体4の摺動方向(図1の上下方向)に燃料圧力が作用しないため、安定した弁体4の作動が可能となる。
【0016】
また、弁体4には、肉厚方向に貫通する調量孔17が形成されている。この調量孔17は、弁体4の摺動方向に沿って同一幅を有するスリット状に形成され、弁体4が所定量以上リフトする(図1の上方へ移動する)と、バルブケース3の燃料ポート7と連通し、弁体4のリフト量(コイル18に通電される電流量によって決定される)に応じて燃料ポート7との連通面積が変化して、燃料ポート7を通過する燃料量を可変する。なお、弁体4がストッパ14に当接して静止している時(閉弁時)は、図1に示す様に、調量孔17が燃料ポート7と連通することはなく、弁体4の内部通路15と高圧ポンプの燃料溜室との間が遮断されている。
【0017】
この弁体4は、燃料の流量調節を行うだけでなく、ソレノイド部Sの電磁力を受けるアーマチャ部4aが一体に設けられている(図1参照)。従って、この弁体4は、磁束を通すことのできる純鉄または低炭素鋼等の軟質磁性材料より形成され、その表面には、例えばNiPメッキによる薄い硬化層が設けられている。これにより、磁気特性を保持しつつ、耐摩耗性の向上及び摩擦力の低減を実現でき、弁体4はシリンダ5内をスムーズに移動することが可能となる。
なお、本参考例の電磁弁1は、コイル18の非通電時に弁体4がストッパ14に当接して閉弁状態を維持し、コイル18の通電時に弁体4がリフトして開弁する(調量孔17が燃料ポート7と連通する)ノーマリクローズタイプとして構成されている。
【0018】
ソレノイド部Sは、樹脂製のボビン19にコイル18を巻き付けて形成され、金属製のハウジング20(このハウジング20は磁気回路の一部を形成している)及びコネクタ部21と一体にサブアセンブリSAを構成している。
このサブアセンブリSAの組立て手順を図4を参照して説明する。
(a)…ボビン19にコイル18を巻き付けてソレノイド部Sを形成する。
(b)…ソレノイド部Sの外周を覆う様にハウジング20を組み付ける。
(c)…射出成形によりコネクタ部21をハウジング20の上部に形成する。
このサブアセンブリSAは、図5に示す様に、バルブケース3に組み付けられて、例えばレーザ溶接(かしめ、圧入等でも良い)で一体化され、その後、スプリング13、弁体4、ストッパ14、Oリング22を組み付けて、図1に示す電磁弁1が完成する。
【0019】
(第1参考例の効果)
参考例の電磁弁1は、ステータ部2に形成された凹部9を樹脂12で埋めているので、ボビン19との間で薄肉部10の外周に空間部が形成されることはない。これにより、コイル18の発熱によってボビン19が軟化してもボビン19が変形することはなく、またコイル18の巻き付け力がボビン19に作用してもボビン19が変形することはない。
更に、冷熱サイクルが作用しても、ボビン19の変形(膨張と収縮)を抑制できるので、コイル18の擦れあいによるショートも回避できる。
【0020】
また、本参考例では、バルブケース3にサブアセンブリSAを組み付ける前に射出成形を実施しているので、成形時の樹脂圧を薄肉部10が変形しない程度まで下げることができる。その結果、射出成形時に薄肉部10が変形することがないので、薄肉部10が弁体4に干渉することもなく、弁体4のスムーズな摺動を確保できる。
なお、バルブケース3のシリンダ5表面及び弁体4の表面に薄い硬化層を設けているが、その硬化処理として、参考例に記載したNiPメッキ以外にも、バルブケース3のシリンダ5表面及び弁体4の表面に軟窒化を実施したり、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)などのセラミックコーティングを施しても良い。
【0021】
(第実施例)
図6はバルブケース3の断面図である。
本実施例は、ステータ部2に形成された凹部9(図2参照)を埋める手段として、凹部9に嵌め込む成形部品23を使用する一例である。
この成形部品23は、図7に示す様に、予め凹部9の形状に合わせて樹脂成形されており、且つ凹部9への嵌め込みを容易にするため、半円形状に二分割されている。
この成形部品23は、第1参考例で説明したサブアセンブリSAをバルブケース3に組み付ける前に、凹部9に嵌め込まれる(図6参照)。
【0022】
この方法においても、ボビン19と薄肉部10との間に生じる空間部を成形部品23で埋めることができるので、第1参考例と同様に、ボビン19の変形を防止できる。
また、本実施例では、凹部9を樹脂で埋めるために射出成形を行う必要がなく、予め成形された成形部品23を凹部9に嵌め込むだけであるため、薄肉部10が変形する心配もない。
なお、成形部品23は、三分割以上でも良い。また、成形部品23は、必ずしも樹脂製である必要はなく、磁気を通さない非磁性部材(例えばオーステナイト系ステンレスSUS304)でも良い。
【0023】
(第2参考例)
図8はバルブケース3にサブアセンブリSAを組み付けた状態の断面図である。本参考例は、薄肉部10とボビン19との間に形成される空間部に樹脂12を充填するための充填用通路24を設けた場合の一例である。
充填用通路24は、図8に示す様に、バルブケース3にサブアセンブリSAを組み付けた状態で、ボビン19の内周面とステータ部2に形成された平坦面2a(図9参照)との間に形成される。
【0024】
ステータ部2には、図9に示す様に、凹部9から反ケース側(図9の上側)にステータ部2の外径を低減する平坦面2aが設けられる。これにより、バルブケース3にサブアセンブリSAを組み付けた時に、ボビン19の内周面と平坦面2aとの間に隙間が生じ、その隙間が充填用通路24として形成される。
【0025】
この構成によれば、充填用通路24を使用して薄肉部10とボビン19との間に形成される空間部に樹脂12を容易に充填できるので、射出成形時の樹脂圧を薄肉部10が変形しない程度まで低く抑えることが可能である。
また、本参考例の方法では、1回の射出成形によってコネクタ部21の成形と同時に空間部に対して樹脂12を充填できるので、別々に射出成形を行う場合より射出成形の回数を減らすことができ、コストダウンが可能である。
【0026】
(変形例)
上記の実施例では、弁体4にアーマチャ部4aを一体化して設けているが、アーマチャ部4aを別部品として形成し、弁体4がアーマチャ部4aと一体に可動する構成としても良い。
また、本発明の電磁弁1をコモンレール式燃料噴射システムの高圧ポンプに用いた実施例を記載したが、これ以外にも、例えば電磁式の燃料噴射弁に適用したり、ABS(アンチロックブレーキシステム)等を備えるブレーキ装置やその他、作動油の油圧制御装置に適用することもできる。
【0027】
更に、上記の実施例では、コイル18の非通電時に閉弁するノーマリクローズタイプの電磁弁1を記載したが、コイル18の非通電時に開弁するノーマリオープンタイプの電磁弁としても良い。あるいは、コイル18の非通電時に僅かな流路面積(開弁量)を保持できるような構成としても良い。例えば、弁体4の調量孔17とバルブケース3の燃料ポート7とを僅かに連通させておき、コイル18への通電量を増加させるに従って流路面積が増加する構成としても良い。
また、実施例に記載した電磁弁1は、コイル18に通電される電流量に応じて弁体4のリフト量(流路面積)が決定されるが、弁体4が開弁位置と閉弁位置とを移動するON/OFF式の電磁弁でも良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 電磁弁の断面図である(第1参考例)。
【図2】バルブケースの断面図である。
【図3】凹部に樹脂を充填した状態を示すバルブケースの断面図である。
【図4】サブアゼンブリの組立て手順を示す工程図である。
【図5】バルブケースにサブアセンブリを組み付けた状態を示す断面図である。
【図6】 バルブケースの断面図である(第実施例)。
【図7】 成形部品の平面図(a)と断面図(b)である(第実施例)。
【図8】 バルブケースにサブアセンブリを組み付けた状態を示す断面図である(第2参考例)。
【図9】 バルブケースの断面図である(第2参考例)。
【図10】電磁弁の断面図である(従来技術)。
【符号の説明】
1 電磁弁
2 ステータ部
3 バルブケース
4 弁体(可動体)
6 円筒部(弁収容部)
9 凹部
10 薄肉部
12 樹脂(非磁性部材)
18 コイル
19 ボビン
23 成形部品(非磁性部材)
24 充填用通路
S ソレノイド部
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a solenoid valve for controlling a fluid flow rate and a manufacturing method thereof.
[0002]
[Prior art]
As a prior art, there is a solenoid valve described in Japanese Patent Application No. 2001-96008.
In this solenoid valve, as shown in FIG. 10, a stator portion 120 that forms a part of a magnetic circuit is disposed on the inner periphery of a bobbin 110 around which a coil 100 is wound, and the stator portion 120 accommodates a valve element 130. A thin portion 150 that is configured integrally with the case 140 and reduces the cross-sectional area of the magnetic path is provided between the case 140 and the valve case 140.
In this configuration, when the coil 100 is energized, the magnetic flux passing through the stator portion 120 is narrowed by the thin-walled portion 150, so that magnetic saturation occurs. As a result, the magnetic flux that cannot pass through the thin portion 150 flows from the lower portion 120a of the stator portion 120 to the upper portion 120b of the stator portion 120 in the drawing, and therefore, between the upper portion 120b of the stator portion 120 in the drawing and the valve element 130. A suction force is generated, and the valve body 130 moves upward in the drawing against the biasing force of the spring 160 by the suction force.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above solenoid valve, since the space 170 is formed between the thin wall portion 150 and the bobbin 110, the bobbin 110 may be softened and deformed by the heat generated by the coil 100. Further, the bobbin 110 may be deformed by the winding force of the coil 100 acting on the bobbin 110.
Further, when the bobbin 110 expands and contracts due to the cooling and heating cycle, if there is a space part 170 between the thin wall part 150 and the bobbin 110, the expansion and contraction of the bobbin 110 increases, so the coil 100 rubs and shorts. There was a fear.
[0004]
As a countermeasure against this, as shown in Japanese Patent Publication No. 11-500509, a method is conceivable in which resin is filled in a space formed between a thin portion and a bobbin. However, since the space formed between the thin wall portion and the bobbin is substantially sealed (the space is closed), if an attempt is made to fill the space with resin by injection molding, a high injection pressure (about 1000 ˜1600 kgf / cm 2 ) is required, and the thin wall portion may be deformed by the resin pressure.
The present invention has been made based on the above circumstances, and an object thereof is to prevent deformation of the bobbin by filling a space portion formed between the thin portion provided in the stator portion and the bobbin with a nonmagnetic member. There is.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
(Invention of Claim 1)
The present invention has a solenoid part formed by winding a coil around a substantially cylindrical bobbin, and a stator part that forms a part of a magnetic circuit on the inner periphery of the solenoid part, and is provided integrally with the stator part. A valve case that forms a valve accommodating portion, and a movable body that is reciprocally accommodated in the valve accommodating portion of the valve case, and that moves by receiving a suction force generated between the stator portion when the coil is energized. The valve case is an electromagnetic valve in which a concave portion is formed on the outer diameter side of the stator portion to provide a thin wall portion that reduces a magnetic path cross-sectional area,
The valve case is characterized in that when the solenoid part is assembled to the outer periphery of the stator part, the valve case is assembled with the solenoid part in a state where a nonmagnetic member is arranged in advance in a recess formed in the stator part.
[0006]
In this method, since the nonmagnetic member is disposed in the concave portion formed in the stator portion and the solenoid portion is assembled to the outer periphery of the stator portion, the thin portion is not deformed. Further, by filling the space formed between the thin wall portion and the bobbin with a nonmagnetic member, it is possible to prevent the bobbin from being softened due to the heat generation of the coil and the deformation of the bobbin due to the coil winding tension.
[0008]
Moreover, according to this invention, the nonmagnetic member arrange | positioned at a recessed part is a molded component previously shape | molded according to the shape of the recessed part, and this molded component is engage | inserted by the recessed part in the state divided | segmented into plurality. It is characterized by that.
In this method, since the molded part is merely fitted into the recess, the thin-walled portion is not deformed.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
(First Reference Example)
FIG. 1 is a cross-sectional view of the electromagnetic valve 1.
The solenoid valve 1 of the present reference example is used, for example, in a high-pressure pump (not shown) of a common rail fuel injection system, and controls the fuel discharge amount that is pumped to the common rail.
The solenoid valve 1 is composed of a valve case 3 having a stator portion 2, a valve body 4 accommodated in the valve case 3, a solenoid portion S (see FIG. 4) for driving the valve body 4 by electromagnetic force, and the like. The
[0011]
As shown in FIG. 2, the valve case 3 has a cylindrical portion 6 (valve accommodating portion of the present invention) that forms a cylinder 5, and a fuel reservoir chamber (not shown) of a high-pressure pump is formed on the wall surface of the cylindrical portion 6. A fuel port 7 is formed to open at the bottom. The fuel reservoir chamber is supplied with fuel pumped up from a fuel tank (not shown) by a feed pump (not shown).
[0012]
The fuel port 7 includes an inner port 7a that is recessed on the inner peripheral surface side (cylinder 5 side) of the cylindrical portion 6, and an outer port 7b that is recessed on the outer peripheral surface side (fuel reservoir chamber side) of the cylindrical portion 6. Consists of. However, the inner port 7a is formed in an annular shape over the entire circumference of the cylindrical portion 6, and the outer port 7b is formed at a plurality of locations in the circumferential direction and communicates with the inner port 7a.
The valve case 3 is integrally provided with a flange portion 8 for fixing the electromagnetic valve 1 to the high-pressure pump, and a hole 8a for inserting a fixing bolt (not shown) is formed in the flange portion 8. ing.
[0013]
The stator portion 2 is disposed on the inner periphery of the solenoid portion S and forms a part of the magnetic circuit. As shown in FIG. 2, the stator portion 2 is provided by extending the cylindrical portion 6 of the valve case 3, and a concave portion 9 is formed on the outer diameter side of the stator portion 2 to reduce a magnetic path cross-sectional area. 10 is provided. If the thickness of the thin portion 10 is too thin, a problem in strength occurs, and if it is too thick, the magnetic flux flows too much and the performance deteriorates. Therefore, it is desirable that the thickness of the thin portion 10 be adjusted to an optimum value in consideration of strength and magnetic characteristics. In this reference example, the thickness is set to 0.3 to 0.7 mm. In addition, the taper part 11 in which thickness becomes thick gradually is provided in the non-case side (upper side of FIG. 1) of the thin part 10.
[0014]
The valve case 3 having the stator portion 2 is finished into a desired shape (see FIG. 2) by cutting or the like, and then the resin 9 is filled into the concave portion 9 formed in the stator portion 2 by injection molding. (See FIG. 3). At this time, the resin pressure at the time of injection molding acts on the thin portion 10, but since the shape of the recess 9 is simple and the resin 12 easily flows into the recess 9, the resin pressure is applied to the extent that the thin portion 10 does not deform. It can be lowered (for example, about 500 kgf / cm 2 ).
The valve case 3 is made of a soft magnetic material such as electromagnetic stainless steel (ferritic stainless steel SUS13 or the like) that can pass magnetic flux, and a thin hardened layer by NiP plating, for example, is provided on the surface of the cylinder 5. Yes.
[0015]
As shown in FIG. 1, the valve body 4 is inserted into the cylinder 5 of the valve case 3 so as to be able to reciprocate, and is urged by the spring 13 in the valve closing direction (downward in FIG. 1). It abuts against the fixed stopper 14 and is stationary. The valve body 4 has an internal passage 15 that penetrates the inside of the valve body 4 in the vertical direction of FIG. 1, and one end of the internal passage 15 passes through a communication hole 14 a formed in the stopper 14. ) And the other end of the internal passage 15 communicates with the internal space 16 of the stator portion 2 that houses the spring 13. Thereby, since the fuel pressure does not act in the sliding direction of the valve body 4 (up and down direction in FIG. 1), the valve body 4 can be stably operated.
[0016]
The valve body 4 is formed with a metering hole 17 penetrating in the thickness direction. The metering hole 17 is formed in a slit shape having the same width along the sliding direction of the valve body 4, and when the valve body 4 is lifted by a predetermined amount or more (moves upward in FIG. 1), the valve case 3. The fuel port 7 communicates with the fuel port 7, and the communication area with the fuel port 7 changes according to the lift amount of the valve body 4 (determined by the amount of current supplied to the coil 18), and the fuel passes through the fuel port 7. Variable amount. When the valve body 4 is in contact with the stopper 14 and is stationary (when the valve is closed), the metering hole 17 does not communicate with the fuel port 7 as shown in FIG. The internal passage 15 and the fuel reservoir chamber of the high pressure pump are blocked.
[0017]
The valve body 4 is provided with an armature portion 4a that not only adjusts the flow rate of the fuel but also receives the electromagnetic force of the solenoid portion S (see FIG. 1). Therefore, the valve body 4 is made of a soft magnetic material such as pure iron or low carbon steel that can pass magnetic flux, and a thin hardened layer formed by, for example, NiP plating is provided on the surface thereof. As a result, it is possible to improve the wear resistance and reduce the frictional force while maintaining the magnetic characteristics, and the valve body 4 can move smoothly in the cylinder 5.
In the electromagnetic valve 1 of this reference example, the valve body 4 contacts the stopper 14 when the coil 18 is not energized to maintain the valve closed state, and the valve body 4 is lifted and opened when the coil 18 is energized ( The metering hole 17 communicates with the fuel port 7).
[0018]
The solenoid part S is formed by winding a coil 18 around a resin bobbin 19 and is integrated with a metal housing 20 (this housing 20 forms a part of a magnetic circuit) and a connector part 21 as a subassembly SA. Is configured.
The assembling procedure of the subassembly SA will be described with reference to FIG.
(A) The coil 18 is wound around the bobbin 19 to form the solenoid part S.
(B) The housing 20 is assembled so as to cover the outer periphery of the solenoid part S.
(C) The connector portion 21 is formed on the upper portion of the housing 20 by injection molding.
As shown in FIG. 5, the subassembly SA is assembled to the valve case 3 and integrated by, for example, laser welding (or caulking, press-fitting, etc.), and then the spring 13, the valve body 4, the stopper 14, O The ring 22 is assembled to complete the electromagnetic valve 1 shown in FIG.
[0019]
(Effect of the first reference example)
In the solenoid valve 1 of the present reference example, the recess 9 formed in the stator portion 2 is filled with the resin 12, so that no space is formed on the outer periphery of the thin portion 10 with the bobbin 19. Thereby, even if the bobbin 19 is softened due to the heat generated by the coil 18, the bobbin 19 is not deformed, and even if the winding force of the coil 18 acts on the bobbin 19, the bobbin 19 is not deformed.
Furthermore, even if a cooling cycle is applied, deformation (expansion and contraction) of the bobbin 19 can be suppressed, so that a short circuit due to friction of the coil 18 can be avoided.
[0020]
In this reference example, since the injection molding is performed before the subassembly SA is assembled to the valve case 3, the resin pressure at the time of molding can be lowered to such an extent that the thin portion 10 is not deformed. As a result, since the thin portion 10 is not deformed during injection molding, the thin portion 10 does not interfere with the valve body 4 and smooth sliding of the valve body 4 can be ensured.
Although a thin hardened layer is provided on the surface of the cylinder 5 of the valve case 3 and the surface of the valve body 4, as the hardening treatment, in addition to the NiP plating described in the reference example, the surface of the cylinder 5 of the valve case 3 and the valve Soft nitriding may be performed on the surface of the body 4 or a ceramic coating such as DLC (diamond-like carbon) may be applied.
[0021]
(First Embodiment)
FIG. 6 is a sectional view of the valve case 3.
The present embodiment is an example in which a molded part 23 fitted into the recess 9 is used as a means for filling the recess 9 (see FIG. 2) formed in the stator portion 2.
As shown in FIG. 7, the molded part 23 is resin-molded in advance in accordance with the shape of the concave portion 9 and is divided into two semicircular shapes in order to facilitate fitting into the concave portion 9.
The molded part 23 is fitted into the recess 9 before the subassembly SA described in the first reference example is assembled to the valve case 3 (see FIG. 6).
[0022]
Also in this method, since the space formed between the bobbin 19 and the thin portion 10 can be filled with the molded part 23, the deformation of the bobbin 19 can be prevented as in the first reference example.
Further, in this embodiment, there is no need to perform injection molding to fill the recess 9 with resin, and only the pre-molded molded part 23 is fitted into the recess 9, so there is no fear that the thin portion 10 is deformed. .
The molded part 23 may be divided into three or more parts. Further, the molded part 23 is not necessarily made of resin, and may be a non-magnetic member that does not pass magnetism (for example, austenitic stainless steel SUS304).
[0023]
( Second reference example)
FIG. 8 is a cross-sectional view of the valve case 3 with the subassembly SA assembled. This reference example is an example in which a filling passage 24 for filling the resin 12 is provided in a space formed between the thin wall portion 10 and the bobbin 19.
As shown in FIG. 8, the filling passage 24 is formed between the inner peripheral surface of the bobbin 19 and the flat surface 2 a (see FIG. 9) formed in the stator portion 2 in a state where the subassembly SA is assembled to the valve case 3. Formed between.
[0024]
As shown in FIG. 9, the stator portion 2 is provided with a flat surface 2 a that reduces the outer diameter of the stator portion 2 from the recess 9 to the opposite case side (upper side in FIG. 9). Thereby, when the subassembly SA is assembled to the valve case 3, a gap is formed between the inner peripheral surface of the bobbin 19 and the flat surface 2 a, and the gap is formed as the filling passage 24.
[0025]
According to this configuration, since the resin 12 can be easily filled into the space formed between the thin portion 10 and the bobbin 19 using the filling passage 24, the thin portion 10 can reduce the resin pressure during the injection molding. It is possible to keep it low to the extent that it does not deform.
Further, in the method of this reference example, the resin 12 can be filled into the space portion simultaneously with the molding of the connector portion 21 by one injection molding, so that the number of injection moldings can be reduced as compared with the case where the injection molding is performed separately. And cost reduction is possible.
[0026]
(Modification)
In the above embodiment, the armature portion 4a is provided integrally with the valve body 4. However, the armature portion 4a may be formed as a separate part so that the valve body 4 can be moved integrally with the armature portion 4a.
Moreover, although the Example which used the solenoid valve 1 of this invention for the high pressure pump of the common rail type fuel injection system was described, besides this, for example, it applies to an electromagnetic type fuel injection valve, or ABS (anti-lock brake system) Etc.) and other hydraulic oil hydraulic control devices.
[0027]
Furthermore, in the above embodiment, the normally closed type electromagnetic valve 1 that closes when the coil 18 is not energized is described. However, a normally open type electromagnetic valve that opens when the coil 18 is not energized may be used. Or it is good also as a structure which can hold | maintain few flow-path areas (valve-opening amount) at the time of the deenergization of the coil 18. FIG. For example, the metering hole 17 of the valve body 4 and the fuel port 7 of the valve case 3 may be slightly communicated, and the flow passage area may be increased as the amount of current supplied to the coil 18 is increased.
Further, in the solenoid valve 1 described in the embodiment, the lift amount (flow path area) of the valve body 4 is determined according to the amount of current supplied to the coil 18. An ON / OFF type solenoid valve that moves between positions may be used.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a solenoid valve (first reference example).
FIG. 2 is a cross-sectional view of a valve case.
FIG. 3 is a cross-sectional view of a valve case showing a state in which a recess is filled with resin.
FIG. 4 is a process diagram showing a procedure for assembling a sub-assembly.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing a state where a subassembly is assembled to a valve case.
FIG. 6 is a cross-sectional view of the valve case ( first embodiment).
FIG. 7 is a plan view (a) and a sectional view (b) of a molded part ( first embodiment).
FIG. 8 is a cross-sectional view showing a state where a subassembly is assembled to a valve case ( second reference example).
FIG. 9 is a cross-sectional view of a valve case ( second reference example).
FIG. 10 is a cross-sectional view of a solenoid valve (prior art).
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Solenoid valve 2 Stator part 3 Valve case 4 Valve body (movable body)
6 Cylindrical part (valve accommodating part)
9 Concave portion 10 Thin portion 12 Resin (non-magnetic member)
18 Coil 19 Bobbin 23 Molded part (Non-magnetic member)
24 Filling passage S Solenoid part

Claims (1)

略筒状のボビンにコイルを巻き付けて形成されるソレノイド部と、
このソレノイド部の内周に磁気回路の一部を形成するステータ部を有すると共に、このステータ部と一体に設けられた弁収容部を形成するバルブケースと、
このバルブケースの前記弁収容部に往復動可能に収容され、前記コイルへの通電時に前記ステータ部との間に生じる吸引力を受けて移動する可動体とを備え、
前記バルブケースには、前記ステータ部の外径側に凹部が形成されて磁路断面積を低減する薄肉部が設けられている電磁弁であって、
前記バルブケースは、前記ステータ部の外周に前記ソレノイド部を組み付ける際に、前記ステータ部に形成された前記凹部に予め非磁性部材を配置した状態で前記ソレノイド部と組み付けられ
前記凹部に配置される前記非磁性部材は、予め前記凹部の形状に合わせて成形された成形部品であり、この成形部品が複数に分割された状態で前記凹部に嵌め込まれていることを特徴とする電磁弁の製造方法
A solenoid portion formed by winding a coil around a substantially cylindrical bobbin;
A valve case that has a stator portion that forms part of the magnetic circuit on the inner periphery of the solenoid portion, and that forms a valve housing portion that is provided integrally with the stator portion;
A movable body that is accommodated in the valve accommodating portion of the valve case so as to be reciprocally movable, and that moves by receiving a suction force generated between the stator portion when the coil is energized;
The valve case is a solenoid valve provided with a thin portion that has a recess formed on the outer diameter side of the stator portion to reduce a magnetic path cross-sectional area,
When assembling the solenoid part on the outer periphery of the stator part, the valve case is assembled with the solenoid part in a state in which a nonmagnetic member is disposed in advance in the recess formed in the stator part ,
The non-magnetic member disposed in the recess is a molded part molded in advance according to the shape of the recess, and the molded part is fitted into the recess in a state of being divided into a plurality of parts. A method for manufacturing a solenoid valve .
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