JP4069004B2

JP4069004B2 - Revetment structure

Info

Publication number: JP4069004B2
Application number: JP2003105743A
Authority: JP
Inventors: 昌弘寺田; 拓造葛; 雅敬木下; 規之川端
Original assignee: Nippon Steel Corp
Current assignee: Nippon Steel Corp
Priority date: 2003-04-09
Filing date: 2003-04-09
Publication date: 2008-03-26
Anticipated expiration: 2023-04-09
Also published as: JP2004308328A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、土木建築分野における河川・港湾・構造物を中心とする、護岸・係船岸・土留め構造あるいは防波堤，導流堤、または河川や山岳部等の陸上部における土留め壁や砂防ダム等の壁体構造にも適用可能な土圧を受ける護岸構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
護岸・岸壁等として用いられる、ジャケット構造と土圧を受ける壁を一体化した土圧を受ける構造物としては、図１３に示すような、レグ３２と斜材３４と水平補剛部材３５と杭３６からなり、土圧に抵抗するジャケット構造物３０と、土圧を直接受ける壁体３１を、ジャケット構造物３０における陸側のレグ３２における沖側継ぎ手部の位置３３で直接嵌合させた構造物が知られている（例えば、特許文献１参照。）。
【０００３】
【特許文献１】
特開２００１−２４８１３５号公報（図１、第２−３ページ）
【０００４】
前記従来の場合は、壁体３１がジャケット構造物３０の背後に独立して設けられていたものを一体化することで経済的な構造としていると共に、壁体３１には、円弧状に配置した鋼矢板または鋼管矢板を用いることにより、壁体３１に必要な曲げ耐力を軽減している。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記従来のジャケット構造物３０の場合は、ジャケット３７およびジャケット構造物３０の製作施工方法から、レグ部３２が杭３６との二重管構造となり、鋼材料が増えて不経済となる。
【０００６】
また、土圧を直接受ける壁体３１は、レグ３２および杭３６を施工後に、嵌合継ぎ手をガイドレールとして設置することとなる。しかし、ジャケット構造物３０のレグ３２は、通常、水底地盤３９表面の海底面３８までしか設置されず、海底面３８のレグ３２下端から杭３６が突出して水底地盤へ打ち込まれている。従って、レグ３２にのみ嵌合継ぎ手を設置すると、壁体３１は海底面３８までしか設置できない。
【０００７】
さらに、海底面３８より下方まで壁体３１を設置しようとすると、レグ３２下端より下方の杭部３６にも嵌合継ぎ手が必要となる。ジャケット構造物３０の構造上、杭３６に嵌合継ぎ手を設けるのは困難であり、仮になんらかの方策を用いて嵌合継ぎ手を設置したとしても、レグ３２下端で、これらの継ぎ手が不連続となってしまい、これをガイドレールとして壁体３１を設置するのは困難である。反対に、これを回避するためにレグ３２の下端を海底面より下方にしようとすると、ジャケット構造物３０のジャケット３７本体の設置が困難となる。
【０００８】
本発明は、護岸構造における鋼材量を低減すると共に海底面より下方に壁体を容易に構築することができ、しかも壁体と一体化して土圧による抵抗に耐えることができる護岸構造、特にストラット式の護岸構造を提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、本発明に係る護岸構造は、次のように構成する。
【００１０】
第１の発明の護岸構造では、所定の間隔で海底地盤等の地盤に打設された継ぎ手付き杭と杭とがストラット部材で連繋され、複数の前記継ぎ手付き杭と杭とが並行に構築されることにより、継ぎ手付き杭列と杭列とが構成され、
外側に凸の円弧状に配置されて地中に打ち込まれ、相互間が継ぎ手で連結された複数の矢板の端部が、前記継ぎ手付き杭列に配置され、
その継ぎ手付き杭列における隣り合う各継ぎ手付き杭に前記の連結された複数の矢板の端部が連結されて壁体（Ａ）が構成され、
前記外側に凸の円弧状の壁体（Ａ）の内側に裏込材が充填されている護岸構造であって、
前記継ぎ手付き杭と杭間とを繋ぐストラット部材は、予め鞘管にストラット材の下端部を固定すると共に水平補剛部材の一端側を固定してユニット化された水平補剛部材付きストラット部材であり、
前記継ぎ手付き杭は、水平補剛部材据え付け用のガイドが設けられた水平補剛部材据え付けガイド付き杭とされ、
前記水平補剛部材の前記継ぎ手付き杭側は、水平補剛部材据え付け用のガイドと互いに嵌合する矢板継ぎ手構造を構成して水中接合することを特徴とする。
【００１１】
また第２発明では、第１発明のストラット式護岸構造において、前記水平補剛部材据え付け用ガイドと前記水平補剛部材の端部を互いに嵌合する前記矢板継ぎ手が一対であることを特徴とする。
【００１２】
第３発明では、第１発明または第２発明のストラット式護岸構造において、前記ストラット格点を水底地盤の土中に設置することで、前記壁体（Ａ）の水平変位を小さくなるようにしたことを特徴とする。
【００１３】
第４発明では、第１〜第３発明のいずれかに記載のストラット式護岸構造において、前記杭列に平行に、地中に打ち込まれると共に直線状に配置され、相互間が継ぎ手で連結された複数の矢板による止水壁体（Ｂ）が構成され、前記外側に凸の円弧状の壁体（Ａ）と前記止水壁体（Ｂ）との間および止水壁体（Ｂ）の裏側に裏込材が充填されていることを特徴とする。
【００１４】
本発明のポイントは次の通りである。
【００１５】
本発明の重要なポイントは、ストラット材を使用している点にあり、また護岸構造としては、鋼材量を低減している共に、海底面より下方に壁体を容易に構築することができ、しかも壁体と一体化して土圧による抵抗に耐えることができる護岸構造とされ、杭式ラーメン構造と、セル式護岸構造を併用した護岸構造とし、安定性に優れ、遮水性に優れ、施工が容易で、安価な護岸構造としている。
【００１６】
第１発明によると、次の（１）〜（４）の作用効果がある。
（１）壁体と一体化して土圧による抵抗に耐える構造を、ストラット構造とすることで、従来のジャケット構造物に比べ、レグがなくなり、ストラット部材の格点部以外には２重管構造にならないので、鋼材料および加工量を低減して経済的な構造とすることができる。
【００１７】
（２）土圧に抵抗する構造物をストラット構造とすることで、壁体が嵌合する部材がすべて杭となり、海中部から海底部までのすべての範囲に連続した嵌合継ぎ手を設置することが可能となる。これにより、海底面以下まで嵌合継ぎ手を介して壁体を設置することが可能となり、海底面以下への施工もガイドレールである継ぎ手が連続していることから容易に行なえる。
【００１８】
（３）通常のストラット構造は少ない斜材で杭間を連結して水平抵抗に耐えることが多いが、第１発明の構造によって、水平抵抗に対抗する部材がより必要な場合には、据え付けガイドの設置による施工と、水中接合を用いることで、継ぎ手付き杭と杭間を確実に連繋して、大きな水平力に抵抗することができる護岸構造とすることができ、しかも壁体の嵌合継ぎ手に影響を及ぼさず、ストラット式の護岸構造の特長を保持しつつ、水平抵抗性を高めることができる。
【００１９】
（４）鞘管にストラット材の下端部を固定すると共に水平補剛部材の一端側を固定してユニット化された水平補剛部材付きストラット部材であるので、継ぎ手付き杭と杭を連結する部材が単純化されているので、構造が簡単で、施工も容易であり、鞘管を利用して、杭をガイドしながら水底地盤に打設することができる。
【００２０】
第３発明によると、次の作用効果がある。
さらに水平抵抗が必要な場合には、ストラット格点を、ジェットダウン工法等により、水底地盤の土中に容易に設置することで、水底地盤にストラット格点部分を支承させて水平抵抗をより大きくして、その水平変位を小さくし、しいては前記壁体Ａの水平変位を小さくすることができる。
【００２１】
第４発明によると、次の作用効果がある。
杭列と継ぎ手付き杭列に平行に、地中に打ち込まれると共に直線状に配置され、相互間が継ぎ手で連結された複数の矢板による止水壁体Ｂが構成され、前記外側に凸の円弧状の壁体Ａと前記止水壁体Ｂとの間および止水壁体Ｂの裏側に裏込材が充填されているので、地盤に打設された壁体Ａと止水壁体Ｂとによる２重の止水壁体になり、止水性を格段に向上させた護岸構造とすることができ、しかも壁体間の間隔を比較的小さくすることができ、壁体間隔の小さい小型の護岸構造とすることができる。
【００２２】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について図を参照して詳細に説明する。
【００２３】
図１〜図１０は実施形態１を示し、図１１および図１２は実施形態２を示す。
【００２４】
実施形態１は、海底の水底地盤３９よりも深く基礎地盤１０に打設された継ぎ手付き杭１と杭２とによって並行な２列の継ぎ手付き杭列４およびこれに間隔をおいて並行に継ぎ手を備えていない杭列５が形成され、前記継ぎ手付き杭列４および杭列５における対向する継ぎ手付き杭１と杭２が、傾斜したストラット部材３により連繋され、一方の継ぎ手付き杭列４間に鋼矢板壁６が構築されている点に特長がある。また、実施形態２は、海等の水域側に継ぎ手付き杭列４および鋼矢板壁６を配置した点に特長がある。以下順に説明する。
【００２５】
図１は、実施形態１の斜視図であり、図２は、継ぎ手を備えていない鋼管杭２に鞘管７およびストラット部材３並びに水平補剛部材１６が集中する格点部付近を拡大して示す拡大縦断側面図であり、図３は平面図、図４（ａ）は、ストラット部材３を、継ぎ手付き鋼管杭１のガイド部１１に沿って所定の位置に下降移動して設置した状態を示す一部縦断側面図、（ｂ）は継ぎ手付き鋼管杭のガイド部１１に沿ってガイドされたストラット部材３と継ぎ手付き鋼管杭１との間にグラウト２９を充填して固定した状態を示す拡大横断平面図、図５は図４（ｂ）を拡大して示す図、図６〜図１０は施工手順を示す概略側面図である。
【００２６】
本発明の護岸構造を構築する場合は、まず、図６（ａ）に示すように、杭打ち用作業船２５を使用して、その圧入支持装置２８に支持された継ぎ手付き鋼管杭１を水底地盤（海底地盤）３９等の基礎地盤１０に、順次前後方向に間隔をおいて直列に打設して一方の継ぎ手付き杭列４を築造する。
【００２７】
前記継ぎ手付き鋼管杭１は、この実施形態では、鋼管杭本体９の前後両側に継ぎ手８を備えており、各継ぎ手８は、前記鋼管杭本体９の上端部を除く上部から中間部に連続して設けられ、鋼管杭本体９が打設された時に、水底地盤３９より下方の所定の位置まで上下方向に連続した止水壁を設けることができる継ぎ手８であり、この継ぎ手８に、鋼矢板２３相互の継ぎ手２４が嵌合されてユニット化された鋼矢板壁６の端部の継ぎ手２４が嵌合され、水底地盤３９より下方の所定の位置まで、壁体Ａが築造できるように構成されている。
【００２８】
また、前記継ぎ手付き鋼管杭１における前後両側の継ぎ手８の間で、継ぎ手を備えていない杭２に対向する側の継ぎ手付き鋼管杭１における鋼管杭本体９に、水平補剛部材据え付け用のガイド部１１が設けられている。この実施形態では、前後方向に間隔をおくと共に上下方向に延長するように、一対の矢板継ぎ手１２の基部側が溶接により鋼管杭本体９に固定されて、水平補剛部材据え付け用のガイド部１１とされている。
【００２９】
前記水平補剛部材据え付け用のガイド部１１は、鋼管杭本体９の上部から水底地盤３９よりも若干下方の位置まで設けられおり、これにより、水平補剛部材据え付け用のガイド部１１にガイドされて下降移動される後記のストラット部材３をガイドして、前記ストラット部材３下部における格点部の一部を形成する鞘管７部分を、水底地盤３９の土中の所定の位置に埋め込むために、水底地盤３９よりも若干下方の位置まで設けられている。
【００３０】
次いで、前記継ぎ手付き鋼管杭１における水平補剛部材据え置き用のガイド部１１にガイドされるストラット部材３の構成について説明する。
この実施形態では、水平補剛部材付きのストラット部材３とされ、傾斜した状態（図示の場合）または鉛直状態の鋼製鞘管７の一端側上部に、上部が前記鞘管７から離反するように傾斜した状態で配置された鋼管製のストラット材１５の下端部が溶接等により固定され、また、前記鋼製鞘管７の一端側下部に、鋼管製の水平補剛部材１６の一端部が溶接等により固定され、前記ストラット材１５の上端部には、継ぎ手付き杭１の上端部に固定するための鋼製縦短管１７の一側部が溶接等により固定されている。前記縦短管１７の内周面には、図２（ｂ）に示すように、継ぎ手付き杭１の上端部に嵌合されて位置決めされた後、前記縦短管１７を前記継ぎ手付き杭１の上端部に仮固定するための、仮固定用鋼製部材２４ａが溶接により固定されている。
【００３１】
また、前記水平補剛部材１６の他端部には、端板１８が溶接により固定され、その端板１８には、前後方向に間隔をおくと共に端板１８の上下方向の両端部まで延長する嵌合継ぎ手を先端部に備えた継ぎ手部材２０の基端部が溶接により固定されて、前記ガイド部１１に嵌合される被ガイド部１９を構成している。また、前記端板１８の前後両端部には、平面ほぼ鈍角くの字状の鋼製側部カバー部材２１が縦向きに対向配置されて、その側部カバー部材２１の基端部が溶接により、端板１８に固定されている。また、前記側部カバー部材２１の先端部内側には、継ぎ手付き杭１の外周面に当接されるシール材２２が設けられている。前記側部カバー部材２１の先端部は、前記継ぎ手部材２０がガイド部１１に嵌合連結された状態で、継ぎ手付き杭１における鋼管杭本体９の外周面に近接するように構成される。なお、図示を省略するが、前記側部カバー部材２１の上下部には、シール材を備えた蓋材が前記端板１８に固定されている。
【００３２】
次いで、図６（ｂ）に示すように、前記ストラット部材３が作業船２５おける吊り下げ支持装置により吊り下げ支持されて、水底地盤３９および基礎地盤（支持層）１０に打ち込まれた継ぎ手付き杭１における水平補剛部材据え付け用のガイド部１１に、ストラット部材３における水平補剛部材１６先端部の被ガイド部１９が嵌合されて、前記継ぎ手付き杭１に沿って下降移動される。
【００３３】
前記ストラット部材３の設置位置としては、ストラット部材３と杭２との格点部となる鞘管７および水平補剛部材１６の位置が、水底地盤３９上でもよいが、水底地盤３９の土中に埋め込まれた状態であると、水底地盤３９に鞘管７部分および水平補剛部材１６を支承させて前記鞘管７部分および水平補剛部材１６の横移動を拘束し、格点部を含む鞘管７部分および水平補剛部材１６の水平変位を小さくでき、ひいては鋼管杭２および継ぎ手付き鋼管杭１並びに護岸構造全体の水平変位が小さくできる。
【００３４】
前記のように鞘管７および水平補剛部材１６の部分を水底地盤３９の土中に埋め込むために、図７（ｃ）に示すように、予め水平補剛部材１６の下部に、下側に小間隔をおいて多数の噴射ノズルを備えた噴射管２６を固定あるいは着脱可能に装着すると共に、前記噴射管２６の基端部を作業船２５から繰り出される高圧ホース２７に接続した状態で、前記噴射管２６から水底地盤３９に向ってウォータージェットを噴射すると共に、水平補剛材付きストラット部材３を降下させることにより、水平補剛材付きストラット部材３を水底地盤３９内の所定の位置に配置する。
【００３５】
前記ストラット部材３を所定の位置に設置すると共に、ストラット部材３の上端部の短管１７を継ぎ手付き鋼管杭１に嵌合させて、図２（ｂ）に示すように、前記仮固定用鋼製部材２４ａを鋼管杭本体９の外周面に溶接などにより仮固定する。
【００３６】
次いで、図７（ｄ）に示すように、傾斜した鞘管７をガイドとして、作業船２５の圧入支持装置２８に支持された前方の杭２を水底地盤３９および基礎地盤１０に打設する。このようにして、前後方向に間隔をおいて、多数の継ぎ手付き鋼管杭１と杭２とが並行に打設されて、ストラット部材３により連繋された継ぎ手付き杭列４と、継ぎ手を備えていない杭列５を並行して構築する。
【００３７】
次いで、図８（ｅ）に示すように、前後方向に間隔をおいて隣接する継ぎ手付き鋼管杭１間に、継ぎ手相互が噛み合わされてユニット化された複数の直線状矢板または鋼管矢板等の鋼矢板２３からなる平面円弧状の矢板壁６を、前記各継手付き鋼管矢板１における継ぎ手８に噛み合わせて、バイブロハンマー等の振動工法により水底地盤３９および基礎地盤１０に打設する。
【００３８】
次いで、図８（ｆ）に示すように、一方の継ぎ手付き杭列４と他方の杭列５における鋼管杭本体９の上部に上部工４１を、プレキャスト製部材および場所打ちコンクリート床版等により架設・構築する。
【００３９】
次いで、図９（ｇ）に示すように、作業船２５から繰り出されるグラウト圧送用ホース４３により、杭２と鞘管７との空間にグラウト２９を充填して、杭２と鞘管７との一体化を図ると共に、水平補剛部材１６の先端部と継ぎ手付き鋼管杭１との嵌合継ぎ手内およびカバー部材内にグラウト２９を充填し、継ぎ手付き鋼管杭１と水平補剛部材１６先端部を一体化し、また継ぎ手付き鋼管杭１上端部とその外側に嵌合配置されたストラット部材３上端の短管１７との間の空間にグラウト２９を充填して、継ぎ手付き鋼管杭１とストラット部材上端との一体化を図る。また、前記グラウト２９により、短管１７内または継ぎ手付き鋼管杭１上端部内に上部工４１を構成する部材の差し込み部とを一体化する。
【００４０】
次いで、図９（ｈ）に示すように、必要に応じ、継ぎ手付き鋼管杭列４に、比較的小間隔を置いて平行に、直線状に、隣り合う鋼矢板相互の継ぎ手を噛み合わせて、水底地盤３９に打設して、止水矢板壁４２からなる止水壁体Ｂを築造する。
【００４１】
次いで、前記グラウト２９を充填した後（必要応じ設けられる止水壁体Ｂを設ける場合には、この止水壁体Ｂを構築した後）、図１０に示すように、継ぎ手付き杭１間において外側に凸の壁体Ａ内に裏込石等の裏込材１３を充填して、ストラット式の護岸構造の構築を完了する。
【００４２】
＜第２実施形態＞
図１１および図１２は、本発明の第２実施形態を示すものであって、海等の水域側に継ぎ手付き杭１が前後方向に間隔をおいて設けられて、継ぎ手付き杭列４が築造され、間隔をおいて隣り合う継ぎ手付き杭１における継ぎ手８に、矢板２３の継ぎ手相互が噛み合わされユニット化された外側に凸の矢板壁６における端部継ぎ手２４が噛み合わされて、水域側に向って凸の壁体Ａが形成されて、外側に凸の前記壁体Ａと杭２間および杭２の裏側に、裏込石等の裏込材１３が充填されている。なお、床版などの上部工４１は省略した。
【００４３】
この第２実施形態では、前記第１実施形態と比べて、継ぎ手付き杭列４および壁体Ａと、杭列５の位置関係が入れ代わり、杭列１が鉛直に打設され、ストラット部材３の鞘管７が鉛直に配置され、水平補剛部材１６がほぼ水平状態に配置されて構成された水平補剛材付きストラット部材３とされ、また、水平補剛材付きストラット部材３が反転配置されている。また止水壁体Ｂを設けない護岸構造とされている。
【００４４】
第２実施形態のように、水平補剛部材１６を水平状態に配置すると、さらに水平抵抗を大きくすることができる。その他の構成は、前記実施形態と同様であるので、同様な部分には、同様な符号を付して説明を省略する。
【００４５】
前記各実施形態では、護岸構造について説明してが、河川や山岳部等の陸上部における土留め壁や砂防ダム等の壁体構造物にも適宜適用することができ、これらの場合に、裏込材側を山側に配置するようにするとよい。なお、壁体Ａ，Ｂ間にモルタルあるいはセメントを充填するようにしてもよい。なお、本発明において、図示例の構成および施工ステップを、当業者が設計変更の範囲で適宜変更して実施することができる。
【００４６】
なお、本発明を実施する場合、前記杭２と直線矢板の継手部間に、アスファルト等のすべりを許容する材料を介在させて連結してもよく、また、壁体を構成する直線矢板の代わりに、端部に継手を有する円弧状の鋼板を用いてもよく、複数の直線矢板または鋼管矢板の相互間を連結する継ぎ手の間隙に、止水性の高い材料が充填されて連結されてもよい。また、前記壁体Ａと壁体Ｂのいずれか一方の壁体の打ち込み深さを、他方の壁体の打ち込み深さよりも深くしてもよく、この場合に、前記壁体Ａを海側に設け、前記壁体Ｂを陸側に設け、かつ前記壁体Ｂの打ち込み深さを、前記壁体Ａの打ち込み深さよりも深くしてもよい。
【００４７】
【発明の効果】
本発明により以下の効果が奏される。
【００４８】
第１発明によると、次の効果がある。
（１）壁体と一体化して土圧による抵抗に耐える構造を、ストラット構造とすることで、従来のジャケット構造物に比べ、レグがなくなり、ストラット部材の格点部以外には２重管構造にならないので、鋼材料および加工量を低減して経済的な構造とすることができる。
【００４９】
（２）土圧に抵抗する構造物をストラット構造とすることで、壁体が嵌合する部材がすべて杭となり、海中部から海底部までのすべての範囲に連続した嵌合継ぎ手を設置することが可能となる。これにより、海底面以下まで嵌合継ぎ手を介して壁体を設置することが可能となり、海底面以下への施工もガイドレールである継ぎ手が連続していることから容易に行なえる。
【００５０】
（３）通常のストラット構造は少ない斜材で杭間を連結して水平抵抗に耐えることが多いが、第２発明の構造によって、水平抵抗に対抗する部材がより必要な場合には、据え付けガイドの設置による施工と、水中接合を用いることで、継ぎ手付き杭と杭間を確実に連繋して、大きな水平力に抵抗することができる護岸構造とすることができ、しかも壁体の嵌合継ぎ手に影響を及ぼさず、ストラット式の護岸構造の特長を保持しつつ、水平抵抗性を高めることができる。
【００５１】
（４）鞘管にストラット材の下端部を固定すると共に水平補剛部材の一端側を固定してユニット化された水平補剛部材付きストラット部材であるので、継ぎ手付き杭と杭を連結する部材が単純化されているので、構造が簡単で、施工も容易であり、鞘管を利用して、杭をガイドしながら水底地盤に打設することができる。
【００５２】
第３発明によると、次の作用効果がある。
さらに水平抵抗が必要な場合には、ストラット格点を、ジェットダウン工法等により、水底地盤の土中に容易に設置することで、水底地盤にストラット格点部分を支承させて水平抵抗をより大きくして、その水平変位を小さくし、しいては前記壁体Ａの水平変位を小さくすることができる。
【００５３】
第４発明によると、さらに次の作用効果がある。
杭列と継ぎ手付き杭列に平行に、地中に打ち込まれると共に直線状に配置され、相互間が継ぎ手で連結された複数の矢板による止水壁体Ｂが構成され、前記外側に凸の円弧状の壁体Ａと前記止水壁体Ｂとの間および止水壁体Ｂの裏側に裏込材が充填されているので、地盤に打設された壁体Ａと止水壁体Ｂとによる２重の止水壁体になり、止水性を格段に向上させた護岸構造とすることができ、しかも壁体間の間隔を比較的小さくすることができ、壁体間隔の小さい小型の護岸構造とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の護岸構造の一実施形態を示す概略斜視図である。
【図２】（ａ）は鋼管杭と鞘管およびストラット部材並びに水平補剛部材が集中する格点部付近を拡大して示す縦断側面図、（ｂ）は継ぎ手付き鋼管杭とストラット部材上端部の短管との結合関係を示す一部縦断側面図である。
【図３】図１の平面図である。
【図４】（ａ）はストラット部材を継ぎ手付き鋼管杭のガイド部に沿って下降移動して所定の位置に下降移動した状態を示す一部縦断側面図、（ｂ）は継ぎ手付き鋼管杭のガイド部に沿ってガイドされたストラット部材と継ぎ手付き鋼管杭との間にグラウトを充填して固定した状態を示す拡大横断平面図である。
【図５】図４（ｂ）を拡大して示す横断平面図である。
【図６】ストラット式護岸構造の施工手順を示すものであって、（ａ）は、継ぎ手付き鋼管杭を水底地盤に打設して一方の杭列を築造している状態を示す概略側面図、（ｂ）は継ぎ手付き鋼管杭に沿って水平補剛材付きストラット部材をガイドさせて降下させている状態を示す概略側面図である。
【図７】ストラット式護岸構造の施工手順を示すものであって、（ｃ）は継ぎ手付き鋼管杭に沿って水平補剛材付きストラット部材をこれに装着したジェット噴射装置により水底地盤中に降下させている状態を示す概略側面図、（ｄ）は水平補剛材付きストラット部材における鞘管をガイドとして他方の杭列を構築している状態を示す概略側面図である。
【図８】（ｅ）は一方の杭列を構成する隣り合う継ぎ手付き鋼管杭間に矢板による壁体を構築している状態を示す概略側面図、（ｆ）は一方の杭列と他方の杭列における鋼管杭の上部に床版を架設築造している状態を示す概略側面図である。
【図９】（ｇ）は、鞘管内と、継ぎ手付き鋼管杭とストラット部材と接合部にグラウトを注入している状態を示す概略側面図、（ｈ）は継ぎ手付き鋼管杭列に間隔をおいて止水矢板壁を構築している状態を示す概略側面図である。
【図１０】継ぎ手付き鋼管杭間の壁体および止水矢板壁間および止水矢板壁を埋め込むように裏込石を投入して状態を示す概略側面図である。
【図１１】本発明の第２実施形態のストラット式護岸構造を示す概略斜視図である。
【図１２】図１２における継ぎ手付き鋼管杭と水平補剛部材先端部との関係を示す横断平面図である。
【図１３】従来の護岸構造を示す一部縦断側面図である。
【符号の説明】
１継ぎ手付き杭（または継ぎ手付き鋼管杭）
２杭
３ストラット部材
４継ぎ手付き杭列
５杭列
６鋼矢板
７鞘管
８継ぎ手
９鋼管杭本体
１０基礎地盤
１１水平補剛部材据え付け用のガイド部
１２矢板継ぎ手
１３裏込材
１４ストラット格点
１５ストラット材
１６水平補剛部材
１７鋼製短管
１８端板
１９嵌合継ぎ手
２０継ぎ手部材
２１側部カバー部材
２２シール材
２３矢板
２４端部継ぎ手
２４ａ仮固定用鋼製部材
２５作業船
２６噴射管
２７高圧ホース
２８圧入支持装置
２９グラウト
３０ジャケット構造物
３１壁体
３２レグ
３３沖側継ぎ手部の位置
３４斜材
３５水平材
３６杭
３７ジャケット
３８海底面
３９水底地盤
４０吊り下げ支持装置
４１上部工
４２止水矢板壁
４３グラウト圧送用ホース
Ａ壁体
Ｂ壁体[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a revetment, mooring shore, earth retaining structure or a breakwater, a dike, or a retaining wall or a sabo dam in land such as a river or a mountainous area, mainly rivers, harbors and structures in the field of civil engineering and construction. It is related with the revetment structure which receives earth pressure applicable to wall structures such as.
[0002]
[Prior art]
As a structure for receiving earth pressure that integrates a jacket structure and a wall for receiving earth pressure, such as a revetment / quay wall, as shown in FIG. 13, a leg 32, an oblique member 34, a horizontal stiffening member 35, and a pile are shown. 36, a structure in which a jacket structure 30 that resists earth pressure and a wall body 31 that directly receives earth pressure are directly fitted at a position 33 of an offshore side joint portion in a land-side leg 32 of the jacket structure 30. The thing is known (for example, refer patent document 1).
[0003]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 2001-248135 (FIG. 1, page 2-3)
[0004]
In the conventional case, the wall body 31 is an economical structure by integrating what is independently provided behind the jacket structure 30, and the wall body 31 is arranged in an arc shape. By using a steel sheet pile or a steel pipe sheet pile, the bending strength required for the wall body 31 is reduced.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the case of the conventional jacket structure 30, the leg portion 32 has a double-pipe structure with the pile 36 due to the manufacturing method of the jacket 37 and the jacket structure 30, and the steel material increases, which is uneconomical.
[0006]
Moreover, the wall body 31 which receives earth pressure directly will install a fitting joint as a guide rail after construction of the leg 32 and the pile 36. FIG. However, the leg 32 of the jacket structure 30 is usually installed only up to the sea bottom surface 38 on the surface of the seabed ground 39, and the pile 36 protrudes from the lower end of the leg 32 on the seabed 38 and is driven into the seabed ground. Therefore, when the fitting joint is installed only on the leg 32, the wall body 31 can be installed only up to the sea bottom 38.
[0007]
Furthermore, if it is going to install the wall body 31 below from the sea bottom 38, a fitting joint will be needed also in the pile part 36 below the leg 32 lower end. Due to the structure of the jacket structure 30, it is difficult to provide fitting joints on the pile 36, and even if the fitting joints are installed using some measure, these joints are discontinuous at the lower end of the leg 32. Therefore, it is difficult to install the wall body 31 using this as a guide rail. On the other hand, if the lower end of the leg 32 is to be positioned below the sea bottom in order to avoid this, the installation of the jacket 37 body of the jacket structure 30 becomes difficult.
[0008]
The present invention reduces the amount of steel material in a revetment structure, and can easily build a wall body below the sea bottom, and can be integrated with the wall body to withstand resistance due to earth pressure, particularly struts. The purpose is to provide a revetment structure for the ceremony.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the revetment structure according to the present invention is configured as follows.
[0010]
In the revetment structure of the first invention, piles with joints and piles placed on the ground such as the seabed ground at predetermined intervals are connected by strut members, and the plurality of piles with piles and piles are constructed in parallel. The pile row with the joint and the pile row are configured,
Are arranged in a convex arcuate been driven into the ground on the outside, the ends of the plurality of sheet pile therebetween are connected by joint, disposed in the joint with pile rows,
The ends of the plurality of connected sheet piles are connected to adjacent piles with joints in the pile row with joints to form a wall body (A),
A revetment structure in which a backing material is filled inside the arcuate wall body (A) that protrudes outward ,
The strut member connecting the pile with the joint and the pile is a strut member with a horizontal stiffening member unitized by fixing the lower end portion of the strut material to the sheath tube in advance and fixing one end side of the horizontal stiffening member. Yes,
The pile with joint is a pile with a horizontal stiffening member installation guide provided with a guide for horizontal stiffening member installation,
The pile side with the joint of the horizontal stiffening member constitutes a sheet pile joint structure that fits with a guide for installing the horizontal stiffening member, and is joined underwater.
[0011]
According to a second aspect of the present invention, in the strut type revetment structure according to the first aspect of the invention, the horizontal sheet stiffening member installation guide and the sheet pile joint that fits the ends of the horizontal stiffening member are paired. .
[0012]
In the third invention, in the strut-type revetment structure of the first or second aspect, the strut rated point by installing the soil sea bed soil was Unishi I made small horizontal displacement of the wall (A) It is characterized by that .
[0013]
In the fourth invention, in the strut-type revetment structure according to any one of the first to third inventions, the strut-type revetment structure is driven into the ground in parallel with the pile row and arranged linearly, and the two are connected by a joint. A water blocking wall body (B) made up of a plurality of sheet piles is formed, and is formed between the arcuate wall body (A) protruding outward and the water blocking wall body (B) and the back side of the water blocking wall body (B). Is filled with a backing material.
[0014]
The points of the present invention are as follows.
[0015]
The important point of the present invention is that struts are used, and as the revetment structure, the amount of steel material is reduced and the wall body can be easily constructed below the sea bottom, Moreover, it is a revetment structure that can withstand the resistance due to earth pressure by integrating with the wall body, and it has a revetment structure that combines a pile-type ramen structure and a cell-type revetment structure, which has excellent stability, excellent water shielding, and construction. Easy and inexpensive revetment structure.
[0016]
According to the first invention, the following effects (1) to (4) are obtained.
(1) The strut structure, which is integrated with the wall body and can withstand the resistance of earth pressure, eliminates the leg compared to the conventional jacket structure, and has a double pipe structure other than the strut member. Therefore, the steel material and the amount of processing can be reduced to provide an economical structure.
[0017]
(2) The structure that resists earth pressure is a strut structure, so that all the members that the wall body fits into are piles, and continuous fitting joints are installed in the entire range from the sea to the sea floor. Is possible. Thereby, it becomes possible to install a wall body through a fitting joint below the sea bottom, and since the joint which is a guide rail continues, the construction below the sea bottom can also be easily performed.
[0018]
(3) The normal strut structure often withstands the horizontal resistance by connecting the piles with few diagonal materials. However, if the structure of the first invention requires more members to resist the horizontal resistance, the installation guide By using underwater bonding and underwater jointing, it is possible to make a revetment structure that can reliably connect the piles with joints and resist large horizontal force, and also has wall fitting joints The horizontal resistance can be enhanced while maintaining the features of the strut type revetment structure without affecting the structure.
[0019]
(4) Since the strut member with the horizontal stiffening member is unitized by fixing the lower end portion of the strut member to the sheath tube and fixing one end side of the horizontal stiffening member, the member connecting the pile with the joint and the pile Is simplified, the structure is simple and the construction is easy, and the sheath pipe can be used to guide the pile to the bottom ground while guiding the pile.
[0020]
According to the third aspect of the invention , the following operational effects are obtained.
If horizontal resistance is required, the strut rating point can be easily installed in the soil of the bottom of the ground using a jet down method, etc., so that the horizontal resistance can be increased by supporting the strut rating point on the bottom of the ground. Thus, the horizontal displacement can be reduced, and the horizontal displacement of the wall A can be reduced.
[0021]
According to the fourth aspect of the invention , the following operational effects are obtained.
Parallel to the pile row and the pile row with joint, it is driven into the ground and arranged in a straight line, and a water stop wall body B composed of a plurality of sheet piles connected with joints is constructed, and the outer convex circle Since the backing material is filled between the arc-shaped wall body A and the water blocking wall body B and the back side of the water blocking wall body B, the wall body A and the water blocking wall body B placed on the ground It becomes a revetment structure with a double water-stop wall body, which can significantly improve the water-stopping property, and the distance between the wall bodies can be made relatively small, and a small revetment with a small wall-body interval. It can be a structure.
[0022]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0023]
1 to 10 show the first embodiment, and FIGS. 11 and 12 show the second embodiment.
[0024]
In the first embodiment, two pile rows with joints 4 parallel to each other by the piles with joints 1 and the piles 2 placed deeper in the foundation ground 10 than the seabed ground 39 on the seabed, and the joints in parallel with an interval therebetween. The pile row 5 without the joint is formed, and the piles 4 with joints and the piles 1 and 2 with opposite joints in the pile row 5 are connected by an inclined strut member 3, and between the pile rows 4 with one joint This is characterized in that the steel sheet pile wall 6 is constructed. Further, the second embodiment is characterized in that the pile row 4 with joint and the steel sheet pile wall 6 are arranged on the water area side such as the sea. This will be described in order below.
[0025]
FIG. 1 is a perspective view of the first embodiment, and FIG. 2 is an enlarged view of the vicinity of a point where a sheath pipe 7, a strut member 3 , and a horizontal stiffening member 16 are concentrated on a steel pipe pile 2 having no joint. FIG. 3 is a plan view, and FIG. 4A is a state in which the strut member 3 is moved down to a predetermined position along the guide portion 11 of the steel pipe pile 1 with a joint and installed. The partially longitudinal side view shown, (b) is an enlarged view showing a state in which the grout 29 is filled and fixed between the strut member 3 guided along the guide portion 11 of the jointed steel pipe pile and the jointed steel pipe pile 1. FIG. 5 is an enlarged view of FIG. 4B, and FIGS. 6 to 10 are schematic side views showing a construction procedure.
[0026]
When constructing the revetment structure of the present invention, first, as shown in FIG. 6 (a), using a pile driving work boat 25, the steel pipe pile 1 with a joint supported by the press-fitting support device 28 is submerged. A pile row 4 with one joint is constructed on a foundation ground 10 such as the ground (submarine ground) 39 in series with a space in the front-rear direction.
[0027]
In this embodiment, the steel pipe pile 1 with a joint is provided with joints 8 on both front and rear sides of the steel pipe pile main body 9, and each joint 8 is continuous from the upper part to the middle part excluding the upper end part of the steel pipe pile main body 9. When the steel pipe pile main body 9 is driven, a joint 8 can be provided with a water stop wall that is continuous in the vertical direction up to a predetermined position below the water bottom ground 39, and a steel sheet pile is attached to the joint 8. 23. The joint 24 at the end of the steel sheet pile wall 6 that is united by fitting the joints 24 to each other is fitted so that the wall body A can be built up to a predetermined position below the water bottom ground 39. ing.
[0028]
Further, a guide for installing a horizontal stiffening member on the steel pipe pile main body 9 in the steel pipe pile 1 with a joint on the side facing the pile 2 not provided with the joint between the joints 8 on both sides of the steel pipe pile 1 with the joint. Part 11 is provided. In this embodiment, the base side of the pair of sheet pile joints 12 is fixed to the steel pipe pile main body 9 by welding so as to be spaced apart in the front-rear direction and extended in the up-down direction, and the guide part 11 for installing the horizontal stiffening member Has been.
[0029]
The horizontal stiffening member installation guide 11 is provided from the upper part of the steel pipe pile main body 9 to a position slightly below the water bottom ground 39, and is thereby guided by the horizontal stiffening member installation guide 11. In order to guide a later-described strut member 3 that is moved downward and embed a portion of the sheath tube 7 that forms a part of the grading portion in the lower part of the strut member 3 in a predetermined position in the soil of the water bottom ground 39. Further, it is provided up to a position slightly lower than the water bottom ground 39.
[0030]
Next, the structure of the strut member 3 guided by the horizontal stiffening member stationary guide portion 11 in the jointed steel pipe pile 1 will be described.
In this embodiment, the strut member 3 is provided with a horizontal stiffening member, and the upper portion is separated from the sheath tube 7 at the upper end on one end side of the steel sheath tube 7 in an inclined state (in the case of illustration) or a vertical state. A steel pipe strut member 15 disposed in a slanted state is fixed by welding or the like, and one end portion of a horizontal stiffening member 16 made of steel pipe is attached to a lower portion of one end side of the steel sheath pipe 7. It is fixed by welding or the like, and one side of a steel vertical short pipe 17 for fixing to the upper end of the pile 1 with joint is fixed to the upper end of the strut member 15 by welding or the like. As shown in FIG. 2 (b) , the vertical short pipe 17 is positioned on the inner peripheral surface of the pile 1 with joint after being fitted and positioned on the upper end of the pile 1 with joint. A temporary fixing steel member 24a is temporarily fixed to the upper end of the steel plate by welding.
[0031]
An end plate 18 is fixed to the other end portion of the horizontal stiffening member 16 by welding, and the end plate 18 is spaced apart in the front-rear direction and extends to both end portions in the vertical direction of the end plate 18. A base end portion of a joint member 20 having a fitting joint at a distal end portion is fixed by welding to constitute a guided portion 19 to be fitted to the guide portion 11. In addition, a substantially obtuse-shaped steel side cover member 21 having a substantially obtuse square shape is vertically opposed to both end portions of the end plate 18, and the base end portion of the side cover member 21 is welded. The end plate 18 is fixed. In addition, a sealing material 22 that is in contact with the outer peripheral surface of the jointed pile 1 is provided inside the distal end portion of the side cover member 21. The distal end portion of the side cover member 21 is configured to be close to the outer peripheral surface of the steel pipe pile main body 9 in the pile 1 with a joint in a state where the joint member 20 is fitted and connected to the guide portion 11. Although not shown in the figure, a lid member provided with a sealing material is fixed to the end plate 18 at the upper and lower portions of the side cover member 21.
[0032]
Next, as shown in FIG. 6 (b), the strut member 3 is suspended and supported by a suspension support device in the work boat 25, and the pile with a joint driven into the bottom bottom ground 39 and the foundation ground (support layer) 10. The guided portion 19 at the front end of the horizontal stiffening member 16 in the strut member 3 is fitted into the guide portion 11 for installing the horizontal stiffening member 1 in FIG. 1, and is moved downward along the pile 1 with a joint.
[0033]
As the installation position of the strut member 3, the positions of the sheath tube 7 and the horizontal stiffening member 16 that serve as the scoring portions of the strut member 3 and the pile 2 may be on the water bottom ground 39. In the embedded state, the sheath tube 7 portion and the horizontal stiffening member 16 are supported on the water bottom ground 39 to restrain the lateral movement of the sheath tube 7 portion and the horizontal stiffening member 16 and include a scoring portion. The horizontal displacement of the sheath tube 7 portion and the horizontal stiffening member 16 can be reduced, and consequently the horizontal displacement of the steel pipe pile 2, the steel pipe pile 1 with a joint, and the entire revetment structure can be reduced.
[0034]
In order to embed the sheath tube 7 and the horizontal stiffening member 16 in the soil of the underwater ground 39 as described above, as shown in FIG. In a state where the injection pipe 26 provided with a large number of injection nozzles at a small interval is fixedly or detachably mounted, and the base end portion of the injection pipe 26 is connected to the high-pressure hose 27 fed out from the work ship 25, A water jet is jetted from the injection pipe 26 toward the bottom ground 39 and the strut member 3 with horizontal stiffener is lowered to place the strut member 3 with horizontal stiffener at a predetermined position in the bottom bottom ground 39. To do .
[0035]
The strut member 3 is installed at a predetermined position, and the short pipe 17 at the upper end of the strut member 3 is fitted to the steel pipe pile 1 with a joint, and as shown in FIG. The member 24a is temporarily fixed to the outer peripheral surface of the steel pipe pile main body 9 by welding or the like.
[0036]
Next, as shown in FIG. 7 (d), the front pile 2 supported by the press-fit support device 28 of the work boat 25 is driven into the water bottom ground 39 and the foundation ground 10 using the inclined sheath pipe 7 as a guide. In this way, a large number of jointed steel pipe piles 1 and piles 2 are placed in parallel at intervals in the front-rear direction, and the piles 4 with joints connected by the strut members 3 and the joints are provided. Build no pile row 5 in parallel.
[0037]
Next, as shown in FIG. 8 (e), steel such as a plurality of linear sheet piles or steel pipe sheet piles, in which the joints are meshed with each other between the steel pipe piles 1 with joints adjacent to each other at intervals in the front-rear direction. A planar arc-shaped sheet pile wall 6 made of sheet piles 23 is engaged with the joint 8 in each of the steel pipe sheet piles 1 with joints, and is placed on the water bottom ground 39 and the foundation ground 10 by a vibration method such as a vibro hammer.
[0038]
Next, as shown in FIG. 8 (f), an upper work 41 is erected on the upper part of the steel pipe pile main body 9 in one pile row 4 with joint and the other pile row 5 by a precast member and a cast-in-place concrete floor slab. ·To construct.
[0039]
Next, as shown in FIG. 9 (g), the grout 29 is filled into the space between the pile 2 and the sheath pipe 7 by the grout pressure-feeding hose 43 fed out from the work ship 25. In addition to the integration, the grout 29 is filled in the fitting joint of the horizontal stiffening member 16 and the steel pipe pile 1 with the joint and the cover member, and the steel pipe pile 1 with the joint and the front end of the horizontal stiffening member 16 are filled. And the grout 29 is filled in the space between the upper end of the steel pipe pile 1 with the joint and the short pipe 17 at the upper end of the strut member 3 fitted and arranged on the outside thereof, and the steel pipe pile 1 with the joint and the strut member Integrate with the upper end. Further, the grout 29 integrates the insertion portion of the member constituting the upper work 41 into the short pipe 17 or the upper end portion of the steel pipe pile 1 with a joint.
[0040]
Next, as shown in FIG. 9 (h), if necessary, the steel pipe pile rows 4 with joints are meshed with the joints between adjacent steel sheet piles in a straight line in parallel with a relatively small interval, A waterstop wall B composed of a waterstop sheet pile wall 42 is constructed by placing the waterbed ground 39.
[0041]
Next, after filling with the grout 29 (when the water blocking wall body B provided if necessary, after constructing the water blocking wall body B), as shown in FIG. The back wall 13 such as a back stone is filled in the wall A protruding outward, and the construction of the strut type revetment structure is completed.
[0042]
Second Embodiment
FIG. 11 and FIG. 12 show a second embodiment of the present invention, in which piles 1 with joints are provided at intervals in the front-rear direction on the water area such as the sea, and pile rows 4 with joints are built. Then, the joints 8 of the piles 1 adjacent to each other with a gap between them are meshed with the joints of the sheet piles 23 and the end joints 24 of the projecting sheet pile walls 6 are meshed with each other, and are directed toward the water area. A convex wall body A is formed, and a backing material 13 such as a backing stone is filled between the wall body A and the pile 2 that are convex outward and on the back side of the pile 2. The upper work 41 such as a floor slab is omitted.
[0043]
In this 2nd Embodiment, compared with the said 1st Embodiment, the pile row 4 with a joint, the wall body A, and the positional relationship of the pile row 5 are replaced, the pile row 1 is driven vertically, The strut member 3 with the horizontal stiffener is configured such that the sheath tube 7 is arranged vertically and the horizontal stiffening member 16 is arranged in a substantially horizontal state, and the strut member 3 with the horizontal stiffener is inverted. ing. Moreover, it is set as the bank protection structure which does not provide the water blocking wall B.
[0044]
If the horizontal stiffening member 16 is arranged in a horizontal state as in the second embodiment, the horizontal resistance can be further increased. Since other configurations are the same as those of the above-described embodiment, the same parts are denoted by the same reference numerals and the description thereof is omitted.
[0045]
In each of the above embodiments, the revetment structure is described, but it can also be appropriately applied to a wall structure such as a retaining wall or a sabo dam in a land part such as a river or a mountainous part. It is advisable to place the insert side on the mountain side. Note that mortar or cement may be filled between the wall bodies A and B. In addition, in this invention, the structure and construction step of an example of illustration can be changed suitably by those skilled in the art within the range of a design change.
[0046]
When practicing the present invention, a material allowing slipping such as asphalt may be interposed between the joints of the pile 2 and the linear sheet pile, and instead of the linear sheet pile constituting the wall body. In addition, an arc-shaped steel plate having a joint at the end may be used, and a gap between joints connecting between a plurality of straight sheet piles or steel pipe sheet piles may be filled with a high water-stop material and connected. . Further, the driving depth of one of the wall body A and the wall body B may be deeper than the driving depth of the other wall body. In this case, the wall body A is placed on the sea side. The wall body B may be provided on the land side, and the driving depth of the wall body B may be deeper than the driving depth of the wall body A.
[0047]
【The invention's effect】
The following effects are exhibited by the present invention.
[0048]
The first invention has the following effects.
(1) The strut structure, which is integrated with the wall body and can withstand the resistance of earth pressure, eliminates the leg compared to the conventional jacket structure, and has a double pipe structure other than the strut member. Therefore, the steel material and the amount of processing can be reduced to provide an economical structure.
[0049]
(2) The structure that resists earth pressure is a strut structure, so that all the members that the wall body fits into are piles, and continuous fitting joints are installed in the entire range from the sea to the sea floor. Is possible. Thereby, it becomes possible to install a wall body through a fitting joint below the sea bottom, and since the joint which is a guide rail continues, the construction below the sea bottom can also be easily performed.
[0050]
(3) The normal strut structure often withstands the horizontal resistance by connecting the piles with few diagonal materials. However, if the structure of the second invention requires more members to resist the horizontal resistance, the installation guide By using underwater bonding and underwater jointing, it is possible to make a revetment structure that can reliably connect the piles with joints and resist large horizontal force, and also has wall fitting joints The horizontal resistance can be enhanced while maintaining the features of the strut type revetment structure without affecting the structure.
[0051]
(4) Since the strut member with the horizontal stiffening member is unitized by fixing the lower end portion of the strut member to the sheath tube and fixing one end side of the horizontal stiffening member, the member connecting the pile with the joint and the pile Is simplified, the structure is simple and the construction is easy, and the sheath pipe can be used to guide the pile to the bottom ground while guiding the pile.
[0052]
According to the third aspect of the invention , the following operational effects are obtained.
If horizontal resistance is required, the strut rating point can be easily installed in the soil of the bottom of the ground using a jet down method, etc., so that the horizontal resistance can be increased by supporting the strut rating point on the bottom of the ground. Thus, the horizontal displacement can be reduced, and the horizontal displacement of the wall A can be reduced.
[0053]
According to the 4th invention , there exists the following effect further.
Parallel to the pile row and the pile row with joint, it is driven into the ground and arranged in a straight line, and a water stop wall body B composed of a plurality of sheet piles connected with joints is constructed, and the outer convex circle Since the backing material is filled between the arc-shaped wall body A and the water blocking wall body B and the back side of the water blocking wall body B, the wall body A and the water blocking wall body B placed on the ground It becomes a revetment structure with a double water-stop wall body, which can significantly improve the water-stopping property, and the distance between the wall bodies can be made relatively small, and a small revetment with a small wall-body interval. It can be a structure.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic perspective view showing an embodiment of a revetment structure according to the present invention.
FIG. 2A is an enlarged longitudinal side view showing the vicinity of a grade point where steel pipe piles, sheath pipes, strut members and horizontal stiffening members are concentrated, and FIG. 2B is a steel pipe pile with joints and upper ends of strut members. It is a partially longitudinal side view which shows the coupling | bonding relationship with other short pipes.
FIG. 3 is a plan view of FIG. 1;
FIG. 4 (a) is a partially longitudinal side view showing a state in which a strut member is moved down along a guide portion of a steel pipe pile with a joint and moved down to a predetermined position, and (b) is a view of the steel pipe pile with a joint. It is an expansion cross-sectional top view which shows the state which filled and fixed the grout between the strut member guided along the guide part, and the steel pipe pile with a joint.
FIG. 5 is an enlarged cross-sectional plan view of FIG. 4 (b).
FIG. 6 shows a construction procedure of a strut-type revetment structure, and (a) is a schematic side view showing a state in which one pile row is constructed by placing a steel pipe pile with a joint on the water bottom ground. (B) is a schematic side view which shows the state which guides the strut member with a horizontal stiffener along the steel pipe pile with a joint, and is making it fall.
FIG. 7 shows the construction procedure of the strut type revetment structure. (C) is descending into the bottom of the ground by a jet injection device equipped with a horizontal stiffener strut member along a steel pipe pile with a joint. (D) is a schematic side view which shows the state which is constructing the other pile row by using the sheath pipe in the strut member with a horizontal stiffener as a guide.
FIG. 8 (e) is a schematic side view showing a state in which a wall body made of a sheet pile is constructed between adjacent steel pipe piles with joints constituting one pile row, and (f) is one pile row and the other pile row. It is a schematic side view which shows the state which has built the floor slab in the upper part of the steel pipe pile in a pile row.
FIG. 9 (g) is a schematic side view showing a state in which grout is injected into the sheath pipe, the steel pipe pile with joints, and the strut member, and (h) is a space between the steel pipe pile rows with joints. It is a schematic side view which shows the state which has constructed the still water sheet pile wall.
FIG. 10 is a schematic side view showing a state in which a backstone is inserted so as to embed a wall body between steel pipe piles with joints, between waterproof sheet pile walls, and a waterproof sheet pile wall.
FIG. 11 is a schematic perspective view showing a strut type revetment structure according to a second embodiment of the present invention.
12 is a cross-sectional plan view showing the relationship between the steel pipe pile with joints and the tip of the horizontal stiffening member in FIG. 12. FIG.
FIG. 13 is a partially longitudinal side view showing a conventional revetment structure.
[Explanation of symbols]
1 Pile with joint (or steel pipe pile with joint)
2 Pile 3 Strut member 4 Pile row with joint 5 Pile row 6 Steel sheet pile 7 Sheath pipe 8 Joint 9 Steel pipe pile body 10 Foundation ground 11 Guide part 12 for horizontal stiffening member installation Sheet pile joint 13 Backing material 14 Strut rating 15 Strut member 16 Horizontal stiffening member 17 Steel short pipe 18 End plate 19 Fitting joint 20 Joint member 21 Side cover member 22 Seal member 23 Sheet pile 24 End joint 24a Temporary fixing steel member 25 Work ship 26 Injection pipe 27 High pressure hose 28 Press fitting support device 29 Grout 30 Jacket structure 31 Wall body 32 Leg 33 Position of offshore side joint 34 Diagonal material 35 Horizontal material 36 Pile 37 Jacket 38 Sea bottom 39 Water bottom ground 40 Suspension support device 41 Superstructure 42 Stop Water sheet pile wall 43 Grout pressure hose A Wall B Wall

Claims

A pile with a joint and a pile placed on the ground such as the seabed ground at a predetermined interval are connected by a strut member, and the plurality of piles with a joint and the pile are constructed in parallel, Pile row is composed,
Are arranged in a convex arcuate been driven into the ground on the outside, the ends of the plurality of sheet pile therebetween are connected by joint, disposed in the joint with pile rows,
The ends of the plurality of connected sheet piles are connected to adjacent piles with joints in the pile row with joints to form a wall body (A),
A revetment structure in which a backing material is filled inside the arcuate wall body (A) that protrudes outward ,
The strut member connecting the pile with the joint and the pile is a strut member with a horizontal stiffening member unitized by fixing the lower end portion of the strut material to the sheath tube in advance and fixing one end side of the horizontal stiffening member. Yes,
The pile with joint is a pile with a horizontal stiffening member installation guide provided with a guide for horizontal stiffening member installation,
The revetment structure characterized in that the pile side with the joint of the horizontal stiffening member constitutes a sheet pile joint structure that fits with a horizontal stiffening member installation guide and is joined underwater .

2. The strut type revetment structure according to claim 1, wherein the horizontal stiffening member installation guide and the sheet pile joint for fitting the end portions of the horizontal stiffening member to each other are a pair.

The strut-type revetment structure according to claim 1 or 2 , wherein the horizontal displacement of the wall body (A) is reduced by installing the strut rating point in the soil of the water bottom ground.

Parallel to the pile row, driven into the ground and arranged in a straight line, a water stop wall body (B) made up of a plurality of sheet piles connected with joints between each other is formed, and the outwardly convex circular arc shape any of claims 1 to 3 Urakomi material on the back side of the wall (a) and the water stop wall (B) and between the water shut-off wall and (B) is characterized in that it is filled A strut-type revetment structure according to claim 1.