JP4068808B2 - Combine - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、穀粒タンク内の穀粒を傷つけることなく、しかも排出高さを高い位置に設定可能なバケット式の穀粒排出装置を設けたコンバインにおいて、該穀粒排出装置から排出された穀粒を、後方又は側方に送るコンベア式搬送装置の構造、駆動力伝達、及び旋回昇降などの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、穀粒の排出は、排出オーガや、袋詰め装置により行われていた。このうち、排出オーガでは、穀粒は、穀粒タンクの側面から一旦揚穀された後、略水平に延出された排出オーガ内を搬送され、該排出オーガ先端から、横付けしたトラックなどに排出されていた。また、袋詰め装置では、選別された穀粒が揚穀された後、トップサッカという小型のタンクを通って、機体側部に設けた袋詰め装置内の穀粒袋に、落入されるようにしていた。
【0003】
そして、大豆のように穀粒が軟らかい上に、土などの異物が混入しやすい豆類の場合には、刈り取り・脱穀・選別した後の排出作業を、スクリュー式で搬送距離も長い前記排出オーガにより行うと、穀粒が傷つきやすく、穀粒品質の低下を招くため、従来は、前記袋詰め装置を搭載した豆専用又は他の穀物と兼用のコンバインを使用し、穀粒の汚損や損傷を最小限に抑えるようにしていた。しかし、この袋詰め装置においては、前記穀粒袋をそれほど大きくできないために多数の袋に分けて袋詰めしなければならず、そのための袋詰め作業や運搬作業に、時間や手間がかかり、作業効率が悪かった。
【0004】
そこで、本発明者らは、穀粒タンクの底部にスクリュー式の搬出コンベアを軸装し、該搬出コンベアに下部を連結連通して前記穀粒タンクの背面に、バケット式の穀粒排出装置を立設し、該穀粒排出装置の上部から穀粒を排出することにより、排出高さを高くでき、大きな袋にも容易に排出可能なコンベアについて提案している。また、このような穀粒排出装置を、穀粒タンク背面の収納位置から機体側方に傾倒させた排出位置までシリンダなどで傾動可能な構成とすることにより、高い位置から、若干離れたトラックやコンテナなどに対しても、多量の穀粒の排出作業を迅速かつ確実に行えるようにしていた。
【0005】
さらに、本発明者らは、もっと遠く離間した位置にあるコンテナやトラックにも多量の穀粒を排出できるようにすべく、前記穀粒排出装置の排出口近傍に、穀粒を後方又は側方に搬送可能なベルトコンベア式搬送装置を配設するよう提案している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、該ベルトコンベア式搬送装置は、穀粒タンクに突設した支持部材などによって支持されているに過ぎず、遠くへの排出作業時には、ベルトコンベア式搬送装置の搬送終端部の排出口位置が固定せず、穀物の排出方向が大きく逸脱し、コンテナやトラックから穀粒が零れる、という問題があった。また、ベルトコンベア式搬送装置の搬送ベルトは、電動モータなど別途設けた駆動装置により駆動するようにしていたため、搬出コンベアの搬出速度や穀粒排出装置の排出速度への同期調整が難しく、ベルトコンベア式搬送装置による穀粒の搬送速度にばらつきが生じたり、ひどい時には排出経路の途中で穀粒詰まりが発生する、という問題もあった。更には、このベルトコンベア式搬送装置では、穀粒排出装置からの落入時やコンベアによる搬送中の穀粒の汚損や損傷が確実に抑制されることが望まれている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。すなわち、
【0008】
請求項1においては、穀粒タンク(5)の背面にバケット式の穀粒排出装置(13)を立設し、該穀粒排出装置(13)の下部を、前記穀粒タンク(5)の底部に連結連通し、該穀粒排出装置(13)の上部の排出口近傍には、穀粒を後方又は側方に搬送可能なベルトコンベア式搬送装置(70)を配設したコンバインにおいて、前記穀粒タンク(5)を支点軸(104)により回動可能に構成すると共に、該支点軸(104)により、前記ベルトコンベア式搬送装置(70)を旋回可能に支持し、該ベルトコンベア式搬送装置(70)は、左右旋回及び上下動が可能な構成とし、前記バケット式の穀粒排出装置(13)上部の排出口(13a)に、穀粒ガイド部材(69)の上部を連通し、前記排出口(13a)から排出される穀粒をベルトコンベア式搬送装置(70)の穀粒流入口(50)まで導き、該穀粒ガイド部材(69)下部に支持部(69a)を形成し、該支持部(69a)は、前記旋回可能なベルトコンベア式搬送装置(70)の支持体(24)の支持ボックス(24a)の上部に配置し、前記ベルトコンベア式搬送装置(70)の下部は、前記支持体(24)を前記支点軸(104)に旋回可能に支持し、前記ベルトコンベア式搬送装置 (70)の回動中心軸芯(125)と、前記支持部(69a)が支持ボックス(24a)を回動させる中心軸芯(124)と、穀粒タンク(5)の回動中心軸である支点軸(104)の中心軸芯(126)は、同一の中心軸芯(30)上に設けたものである。
【0009】
請求項2においては、請求項1記載のコンバインにおいて、前記ベルトコンベア式搬送装置(70)の穀粒搬送面を、搬送ベルト(46)の上搬送面(46b)上に設けたものである。
【0010】
請求項3においては、請求項1記載のコンバインにおいて、前記ベルトコンベア式搬送装置(70)の穀粒搬送部を、搬送ベルト(46)の下側に設けたものである。
【0011】
請求項4においては、請求項3記載のコンバインにおいて、前記ベルトコンベア式搬送装置(70)を構成する搬送ケース(33)の下側板は、多数の孔を開口した孔あき部材としたものである。
【0012】
請求項5においては、請求項1記載のコンバインにおいて、前記ベルトコンベア式搬送装置(70)の搬送部(119)は、収納位置(106)では、搬送部(119)の傾斜が水平より若干上向きとなるように、排出口(123)側を斜め上方に傾斜して保持・固定したものである。
【0013】
請求項6においては、請求項1記載のコンバインにおいて、前記ベルトコンベア式搬送装置(70)の搬送部(119)は、排出位置(107・108)では、排出口(123)側を斜め下方に傾倒可能に構成としたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0015】
図1は本発明に係わるコンバインの全体側面図、図2は同じく平面図、図3は同じく背面図、図4はベルトコンベア式搬送装置の支持構成を示す後部側面図である。
【0016】
図5は穀粒タンクの回動構成を示す平面配置図、図6は左側方への穀粒排出作業状況を示す背面図、図7はベルトコンベア式搬送装置の連結部の拡大側面図である。
【0017】
図8は後方への穀粒排出作業状況を示す側面図、図9は右側方への穀粒排出作業状況を示す背面図、図10はベルトコンベア式搬送装置の駆動制御のブロック図である。
【0018】
図11は穀粒搬送状況を示す穀粒搬送部の拡大側面図であり、図11(a)は穀粒搬送をコンベア上側で行う場合、図11(b)は穀粒搬送をコンベア下側で行う場合である。
【0019】
図12は旋回収納タイプのベルトコンベア式搬送装置の収納状況を示す側面図、図13は同じく後方への穀粒排出作業状況を示す平面図である。
【0020】
図14は同じく左側方への穀粒排出作業状況を示す背面図である。
【0021】
はじめに、本発明に係わるコンバインの全体構成について、図1乃至図5により説明する。図1乃至図3に示すように、クローラ1上にはシャーシ枠100が搭載され、該シャーシ枠100上には脱穀部2が搭載され、該脱穀部2の前方には、フィーダ室3を介して刈取部4が連設されると共に、脱穀部2の横側方には穀粒タンク5が搭載され、該穀粒タンク5の前方側には、運転部6が連設されている。
【0022】
さらに、前記脱穀部2の下方には、揺動選別装置9が配置され、該揺動選別装置9の下方に横設された一番コンベア8の終端部には、連通してバケット式の揚穀コンベア7が立設されている。該揚穀コンベア7では、上下部に軸支されたスプロケット14・15間にコンベアチェーン16が巻回され、該コンベアチェー016上には複数のバケット17が列設されており、前記揺動選別装置9で選別された一番物などの精粒は揚穀コンベア7下部の円弧状の受部に搬送され、該受部の精粒はコンベアチェーン16上のバケット17により掬い上げられ、そのまま揚穀コンベア7の上部まで搬送される。
【0023】
そして、該揚穀コンベア7の上部は連結パイプ68を介して穀粒タンク5に連通され、該穀粒タンク5に搬送されてきた精粒は、回転する図示せぬレベリングディスクなどで弾き飛ばされて、穀粒タンク5内に均一に分散され均等に貯留できるようにしている。該穀粒タンク5の下部樋10には、スクリュー式の搬出コンベア11が軸装され、該搬出コンベア11の終端部は、穀粒排出装置13下部に受継ぎケース12を介して連通されている。
【0024】
該穀粒排出装置13でも、バケット式の排出コンベア56が立設され、該排出コンベア56の上下部に軸支されたスプロケット88・89間には、コンベアチェーン67が巻回され、該コンベアチェーン67上には複数のバケット66が列設されており、前記穀粒タンク5内に貯留された穀粒を、穀粒排出装置13上方より排出できるようにしている。
【0025】
なお、図4に示すように、穀粒タンク5の下部にはガイド部材90を配置し、前記受継ぎケース12に向かって低くなるように傾斜して着脱可能に配設し、搬出コンベア11による搬送と、ガイド部材90による搬送との切換を自在に行い、状況に応じて搬出手段を選択できるようにしてもよい。例えば、穀粒タンク5の収納容量を十分確保したい場合には、タンク容量をほとんど損なわない搬出コンベア11による搬送を行い、一方、ガイド部材90上を滑り落とすことにより穀粒の損傷をできるだけ軽減したい場合には、上方スペースが小さくなりタンク容量が若干損なわれるものの、穀粒がほとんど損傷しないガイド部材90による搬送を行うのである。
【0026】
このように、穀粒タンク5の底部に穀粒排出装置13の下部を連結連通し、該穀粒排出装置13を前記穀粒タンク5の背面に立設することで、機体後部の空間を活用して、従来の機体上部又は側部に設けた長い排出オーガや幅広の袋詰め装置に比べ、機体高さ、機体幅を小さくすることができ、作物の走行中の機体による損傷を防止すると共に、機体の格納スペースを小さくしている。
【0027】
そして、図3、図4に示すように、この穀粒排出装置13上部の排出口13aには、穀粒ガイド部材69上部が連結連通され、該穀粒ガイド部材69により、排出口13aから排出される穀粒を、排出口13a下方に配設したベルトコンベア式搬送装置70の穀粒流入口50にまで導くと共に、搬送されてきた穀粒は、この穀粒ガイド部材69内に一時的に貯留できるようにしている。
【0028】
このような構成により、穀粒排出装置13内のバケット式の排出コンベア56と、ベルトコンベア式搬送装置70内のベルト式の後述する搬送コンベア54との間で、搬送方式の違い等から穀粒搬送速度に大きな差が生じたり、あるいは、刈り込み開始や終了時等に、穀粒タンク5内の穀粒貯留量が大きく変動するような場合でも、前記穀粒ガイド部材69が穀粒の流れのバッファーとして機能し、穀粒の流れを一定にして、穀粒詰まりなどの発生を防ぐことができる。
【0029】
すなわち、穀粒タンク5の底部に穀粒排出装置13の下部を連結連通し、該穀粒排出装置13を前記穀粒タンク5の背面に立設すると共に、穀粒排出装置13の排出口13a近傍には、穀粒を後方又は側方に搬送可能なベルトコンベア式搬送装置70を配設したコンバインにおいて、該ベルトコンベア式搬送装置70のベルトコンベアの搬送コンベア54への穀粒流入口50と、前記穀粒排出装置13のバケットコンベアの排出コンベア56からの排出口13aとの間には、一時貯留部である穀粒ガイド部材69を介設したので、穀粒排出装置13とベルトコンベア式搬送装置70間における穀粒の流れを一定にして、穀粒詰まりのない安定した穀粒排出作業が可能となるのである。
【0030】
また、図4、図5に示すように、前記シャーシ枠100上には中空の支点軸104が立設され、該支点軸104は上下の支持ステー111・112により支持され、該支持ステー111・112は、前記脱穀部2や揺動選別装置9等を内設する支持ケース55から水平に突設されており、該支持ケース55は前記シャーシ枠100上に載置固定されている。
【0031】
シャーシ枠100や支持ステー111・112によって強固に支持された支点軸104には、回動部材92が回動可能に外嵌され、該回動部材92から水平に延出された上下の回動ステー92a・92bの先部は、前記穀粒タンク5の背面に連結固定されており、穀粒タンク5が、前記支点軸104の軸芯上にある回動中心軸芯126を中心にして、位置62から位置63まで回動できるようにしている。
【0032】
このように、穀粒タンク5が機体から突設した支点軸104により回動可能に構成することで、穀粒タンク5を迅速かつ確実にオープンすることができ、コンバイン内部の保守管理作業の容易化を図っている。
【0033】
次に、本発明に係わるベルトコンベア式搬送装置70の構造について、図3、図4、図6、図7により説明する。ベルトコンベア式搬送装置70は、図3、図4、図6に示すように、前記排出口13aから排出した穀粒を受け取りコンベア途中部まで搬送する第1搬送部21と、コンベア途中部まで搬送されてきた穀粒をコンベア終端まで搬送する第2搬送部22と、該第2搬送部と前記第1搬送部21との間を回動可能に連結すると共にコンベアの駆動力を伝達する連結部23と、第1搬送部21の基部を上下回動可能に支持する支持体24とから構成される。
【0034】
まず、支持体24は、第1搬送部21基部を内挿する支持ボックス24aと、該支持ボックス24a下面より垂設した回動パイプ24bと、該回動パイプ24b下端に水平に固設した旋回従動ギア24cとから構成され、そのうちの回動パイプ24b上部は、支持ステー93先部の支持パイプ93aにより外嵌支持され、該支持ステー93基部は穀粒タンク5背面上部に連結固定されている。
【0035】
さらに、回動パイプ24bには、強固に支持された前記支点軸104上部が下方より摺動可能に内挿されており、支点軸104によって支持体24を支持し、該支持体24により支えられた前記第1搬送部21、連結部23、第2搬送部22を確実に保持できるようにしている。そして、支点軸104の軸芯上にあり、回動パイプ24bの中心軸に相当する回動中心軸芯125を中心として、ベルトコンベア式搬送装置70を旋回できるようにしている。
【0036】
すなわち、穀粒タンク5の底部に穀粒排出装置13の下部を連結連通し、該穀粒排出装置13を前記穀粒タンク5の背面に立設すると共に、穀粒排出装置13の排出口13a近傍には、穀粒を後方又は側方に搬送可能なベルトコンベア式搬送装置70を配設したコンバインにおいて、前記穀粒タンク5は、機体を支持するシャーシ枠100より突設した支点軸104により回動可能に構成すると共に、該支点軸104により、前記ベルトコンベア式搬送装置70を支持可能としたので、穀粒排出作業中でもベルトコンベア式搬送装置70がぶれることなく排出位置を安定化させることができ、穀粒を目標位置に確実に排出することができ、穀粒の飛散等を防止することができる。
【0037】
前記第1搬送部21は、図2、図4、図6、図7に示すように、外側は角パイプ状の第1搬送ケース33により外装され、該第1搬送ケース33の搬送始端側には、左右側板間に駆動軸38が枢支され、該駆動軸38には駆動プーリ39が外嵌・固定されている。同様に、第1搬送ケース33の搬送終端側にも、左右側板間に従動軸40が枢支され、該従動軸40には従動プーリ41が外嵌固定されており、該従動プーリ41と前記駆動プーリ39との間には第1ベルト46が巻回されている。
【0038】
そして、該第1ベルト46の外周面には、所定間隔で搬送板46a・46a・・・が立設されており、該搬送板46a・46a・・・の間に穀粒を収納するようにし、後述の如く搬送終端側が上昇して上搬送面の斜度が大きくなった場合であっても、穀粒が転動して逆戻りすることがないようにしている。さらに、第1ベルト46の上下の搬送面間には、第1搬送ケース33の内側に固設された複数のベルト支持部材73が介設され、該ベルト支持部材73により第1ベルト46の側縁部が支持できるようにしているため、穀粒の自重により第1ベルト46の上搬送面が下方に垂れ下がらないようにすることができ、前記搬送板46a・46a・・の効果と相まって、第1搬送部21内の穀粒を搬送始端部から搬送終端部まで安定かつ確実に搬送することができる。
【0039】
また、第1搬送ケース33の搬送始端側には、上方に開いた穀粒流入口50が形成され、該穀粒流入口50直上の支持ボックス24a上部には嵌合孔が開口され、該嵌合孔には、前記穀粒ガイド部材69下部に円筒状に形成された支持部69aが摺動可能に嵌挿されており、該支持部69aを介し、穀粒排出装置13より搬送されてきた穀粒を第1搬送部21の搬送始端部に落入させるようにしている。
【0040】
このような構成において、前記排出口13aから排出された穀粒は、支持部69aから穀粒流入口50内に流下していき、搬送板46aの立設した第1ベルト46上に落下し、そのまま第2搬送部22の方に搬送されるようにしている。
【0041】
この時、支持部69aの中心軸芯124は、ベルトコンベア式搬送装置70の前記回動中心軸芯125と一致すると共に、前述したように、この回動中心軸芯125と、穀粒タンク5の回動中心軸芯126とは、いずれも前記支点軸104の軸芯上にあるように構成している。そのため、支持部69aの中心軸芯124、ベルトコンベア式搬送装置70の回動中心軸芯125、及び穀粒タンク5の回動中心軸芯126は、いずれも同一の中心軸芯30上に設けられることとなり、複数の回動中心軸を有する場合とは異なり、ベルト回動中にベルトコンベア式搬送装置70と穀粒タンク5とが互いに干渉することがなく、しかも、回動に要するスペースも小さくできる。
【0042】
すなわち、コンバインにおいて、穀粒排出装置13の排出口先端の中心軸芯124と、ベルトコンベア式搬送装置70の回動中心軸芯125と、穀粒タンク5の回動中心軸芯126は、同一中心軸芯30上に設けるので、ベルトコンベア式搬送装置70と穀粒タンク5とは互いに独立して回動させることができ、穀粒排出作業とコンバイン内部の保守管理作業を並行して行えるなど、作業の自由度が向上すると共に、省スペース効果により、機体のコンパクト化・軽量化を図ることができ、部品コストの低減やメンテナンス性の向上を図ることができるのである。なお、支持体24には、図3に示すように、前記駆動軸38と同心上に昇降支持軸芯49が設けられ、該昇降支持軸芯49を中心にして、第1搬送部21の基部が上下に回動できるようにしている。
【0043】
第2搬送部22についても、前記第1搬送部21と同様に、外側は角パイプ状の第2搬送ケース34により外装され、該第2搬送ケース34の搬送始端側には従動軸42が枢支され、該従動軸42には従動プーリ43が外嵌・固定されている。そして、第2搬送ケース34の搬送終端側にも従動軸44が枢支され、該従動軸44には従動プーリ45が外嵌固定され、該従動プーリ45と前記従動プーリ43との間には、搬送板47aを外周に立設した第2ベルト47が巻回されると共に、該第2ベルト47の上下の搬送面間にも、ベルトのたるみ防止のための複数のベルト支持部材73が介設されている。
【0044】
そして、この第2搬送ケース34の搬送始端側の内側下面と、前記第1搬送ケース33の搬送終端側の内側下面には、受継ぎガイド板48a・48bが、連結部23中央側が高くなるように傾斜して固設されている。このうちの受継ぎガイド板48aは、第1ベルト46上面を搬送されてきた穀粒が、第1ベルト46の下方に潜り込み逆戻りするのを防止し、受継ぎガイド板48bは、該受継ぎガイド板48b上に穀粒を蓄え、搬送板47aによる穀粒の掬い上げを容易にしている。また、第2搬送ケース34の搬送終端側の下面には、最終排出口34aが開口され、該最終排出口34aには、穀粒の飛散防止用の筒状のガイドカバー80が垂設されている。
【0045】
このような構成において、第1搬送部21から搬送されてきた穀粒は、第2搬送ケース34の搬送始端部において、搬送板47aにより零れることなく掬い上げられた後、第2ベルト47上を搬送終端側まで搬送されていき、最終排出口34aから、下方に載置されているコンテナ64内に落入されるのである。
【0046】
前記連結部23においては、図6、図7に示すように、前記第1搬送ケース33の搬送終端部上に第1ステー71が固設され、第2搬送ケース34の搬送始端部上には第2ステー72が固設され、該第2ステー72と前記第1ステー71との間は連結アーム74により回動自在に連結されており、第1ステー71を中心にして第2搬送部22を側方に回動させ、収納位置75から排出位置76に展開できるようにしている。該排出位置76にある第2搬送ケース34の基端面は、第1搬送ケース33の先端面に当接されると共に、当接された両端面は、図示せぬフックなどの連結部材によって強固に連結され、穀粒排出作業中に両搬送部21・22が外れないようにしている。
【0047】
すなわち、このようにベルトコンベア式搬送装置70は、折り畳み収納可能なので、長い搬送部を機体後部上方に収納することができ、コンベアの格納スペースを小さくできると共に、穀粒排出作業を行わない時には収納して刈り取り等の作業の邪魔にならないようにし、作業効率が向上する。
【0048】
また、前記従動軸40・42と同軸上には伝達ギア81・82がそれぞれ外嵌・固定されており、第2搬送部22が展開されて排出位置76にある時には、該伝達ギア81と伝達ギア82とは噛合し、従動軸40の回動力を従動軸42に伝達することができる。これにより、前記駆動プーリ39による第1ベルト46の駆動力は、従動プーリ41→従動軸40→伝達ギア81・82→従動軸42→従動プーリ43の順で第2ベルト47に伝達され、ベルトコンベア式搬送装置70の両ベルト46・47の駆動が可能となる。
【0049】
次に、ベルトコンベア式搬送装置70のベルト46・47の駆動力伝達構成について、図3、図4、図6により説明する。シャーシ枠100上に立設した中空の前記支点軸104には、伝達軸77が上下方向に内挿され、軸受け101等により回動可能に支持されている。そして、該伝達軸77の上端には、ベベルギア94が固設され、該ベベルギア94は、前記駆動軸38に固設されたベベルギア95と噛合されると共に、伝達軸77の下端には、ベベルギア96が固設されており、これによって、該ベベルギア96は前記駆動軸38に連結連動される。
【0050】
一方、前記搬出コンベア11のコンベア軸11a終端にもベベルギア98が固設され、該ベベルギア98と前記ベベルギア96との間には2連ギア97が介設され、該2連ギア97の大ベベルギア97aは前記ベベルギア98と噛合し、2連ギア97の小ベベルギア97bは前記ベベルギア96と噛合しており、コンベア軸11aはベベルギア96に連結連動されている。
【0051】
このような構成において、図示せぬエンジンより、伝達ギア102等から成る伝達機構を介して搬出コンベア11に伝達された駆動力は、コンベア軸11a→ベベルギア98→2連ギア97→ベベルギア96→伝達軸77→ベベルギア94→ベベルギア95→駆動軸38の順で前記駆動プーリ39に伝達され、ベルトコンベア式搬送装置70の第1ベルト46・第2ベルト47が駆動される。
【0052】
すなわち、このように、ベルトコンベア式搬送装置70は、穀粒タンク5の底部に軸装した搬出コンベア11から、支点軸104を介して伝達される動力により駆動するので、別途電動モータなどの駆動装置を設ける必要がなく、部品コストを削減することができ、更に、搬出コンベア11の搬出速度、穀粒排出装置13の排出速度、及びベルトコンベア式搬送装置70の搬送速度の同期が容易となり、穀粒詰まりのない安定した穀粒排出作業を可能とすることができるのである。
【0053】
次に、ベルトコンベア式搬送装置70の旋回昇降構成について、図4、図6、図8、図9により説明する。図4、図6に示すように、支点軸104上部により回動可能に支持された支持体24において、該支持体24の回動パイプ24bには固定部材103が固設され、該固定部材103にはシリンダ支軸25が設けられ、該シリンダ支軸25には昇降シリンダ26の基部が軸支され、該昇降シリンダ26より延出されたピストンロッド26aの先部が、前記第1搬送ケース33の左側板に回動自在に連結されている。
【0054】
また、図6に示すように、この支点軸104を支持する前記支持ステー111前面には旋回モータ27が固設され、該旋回モータ27より上方に向かって回動軸27aが延出され、該回動軸27aの先部には旋回駆動ギア28が固設されており、該旋回駆動ギア28は前記旋回従動ギア24cと側面で噛合している。
【0055】
このような構成において、該旋回モータ27と前記昇降シリンダ26を駆動させることにより、図6、図8、図9に示すように、ベルトコンベア式搬送装置70の旋回位置と昇降位置を自在に設定することができる。
【0056】
たとえば、前記旋回モータ27を駆動すると、旋回駆動ギア28により旋回従動ギア24cが回動され、ベルトコンベア式搬送装置70基部を支持する支持体24が支点軸104を中心に回動されるため、ベルトコンベア式搬送装置70の排出位置は、左側方位置76⇔後方位置84⇔右側方位置85間を自在に変更することができ、最終排出口34aを適正な排出位置に設定できるのである。さらに、各旋回位置76・84・85において、前記昇降シリンダ26を駆動すると、ピストンロッド26aが伸縮され、ピストンロッド26a先部の高さ位置も上下するため、後方位置84⇔上昇位置86、右側方位置85⇔上昇位置87のように、ベルトコンベア式搬送装置70を前記昇降支軸49を中心にして自在に昇降させることができ、最終排出口34aを適正な排出高さに設定できるのである。
【0057】
すなわち、このように、ベルトコンベア式搬送装置70は、旋回及び上下動が可能な構成とするので、穀粒排出の旋回位置や高さを自由に変えることができるため、機体後方や機体側方で遠く離間した位置にあり、しかも背の高いコンテナやトラックへも問題なく排出することができ、多量の穀粒の排出作業を迅速かつ確実に行うことができる。さらに、ベルトコンベア式搬送装置70は、支点軸104を中心に旋回可能なので、強固に支持された前記支点軸104により旋回中の振動などが抑制され、所定の排出位置まで高速で安定して旋回することができ、旋回操作時間を短縮できると共に、旋回のための支持軸を新たに設ける必要がなく、部品点数の低減を図り、部品コストの低減やメンテナンス性の向上を図ることができるのである。
【0058】
次に、ベルトコンベア式搬送装置70の制御構成について、図3、図6、図10により説明する。図3に示すように、前記穀粒タンク5後方は背面カバー35により覆われ、該背面カバー35の右側面には、前記旋回モータ27の駆動の入切と旋回方向の切り替えを操作する旋回レバー57と、前記昇降シリンダ26の伸縮操作を行う昇降レバー58とが設けられている。さらに、旋回従動ギア24cには、ポテンショメータ等よりなる旋回角度センサ59の検出部が連結されると共に、前記昇降支軸49にも、ポテンショメータ等よりなる昇降角度センサ60の検出部が連結されている。
【0059】
そして、図10に示すように、これらのレバー57・58、角度センサ59・60、及び旋回モータ27、昇降シリンダ26は、いずれもコンバインのコントローラ51に接続されており、レバー57・58を操作してベルトコンベア式搬送装置70の旋回・昇降を行う際、左右の旋回限界角度や上下の昇降限界角度に達すると、前記角度センサ59・60がこれらの限界角度を検出し、旋回モータ27、昇降シリンダ26が自動的に停止されるようにしている。
【0060】
このように、前記角度センサ59・60などの監視装置や、限界位置に配設したリミットスイッチなどといった牽制手段を設けることにより、ベルトコンベア式搬送装置70を旋回・昇降するに際し、ベルトコンベア式搬送装置70や機体本体部品が、部品相互間あるいは外部からの干渉等により破損するのを防止することができる。
【0061】
また、図6、図10に示すように、前記第1搬送ケース33の上面には収納スイッチ61を設け、第2搬送ケース34の先部を上方に回動して前記排出位置76から収納位置75まで回動すると、第2搬送ケース34の下面によって収納スイッチ61が押されてスイッチが入るようにする。さらに、該収納スイッチ61もコントローラ51に接続され、該コントローラ51には、エンジンから伝達ギア10の間に介設された、搬出コンベア11の駆動クラッチ32が接続されており、ベルトコンベア式搬送装置70を折り畳み収納すると、前記収納スイッチ61が「入」となり、駆動クラッチ32が「切」となって搬出コンベア11、穀粒排出装置13、及びベルトコンベア式搬送装置70の排出駆動が全て停止される構成とすることもできる。
【0062】
このように、折り畳み部に収納スイッチ61等の収納検出手段を設けることにより、ベルトコンベア式搬送装置70を折り畳み収納するに際し、誤操作によって穀粒が連結部23から零れだしたり、搬送路途中に溢れて穀粒詰まりが発生することを確実に防止することができる。
【0063】
なお、前記支持ケース55上には受け金具55が立設されており、収納時には、該受け金具55上に第2搬送ケース34が載置され、図示せぬ取り付け具などで固定できるようにしている。これにより、穀粒排出作業以外の時に、機体振動や誤操作などによって第2搬送ケース34がぶれたり、あるいは展開されたりして、作業の邪魔になったり、連結部23が破損したりするのを確実に防止するようにしているのである。
【0064】
次に、ベルトコンベア式搬送装置70の穀粒搬送構成について、図11により説明する。図11(a)に示すように、前記駆動プーリ39を駆動軸38を中心にして矢印18向き(図中左回り)に回転すると、前記穀粒排出装置13から穀粒流入口50を通って落下してきた穀粒14は、第1ベルト46の上搬送面46b上で、隣接する搬送板46a間に蓄えられ、そのまま第1搬送部21の搬送終端部まで搬送される。前記連結部23で受け継がれた穀粒14は、前記第2搬送部22においても同様にして、第2ベルト47の上搬送面と隣接する前記搬送板47a間に蓄えられ、そのまま第2搬送部22の搬送終端部まで搬送され、前記最終排出口34aから下方のコンテナ64内に落入される。
【0065】
すなわち、穀粒タンク5の底部に穀粒排出装置13の下部を連結連通し、該穀粒排出装置13を前記穀粒タンク5の背面に立設すると共に、穀粒排出装置13の排出口13a近傍には、穀粒を後方又は側方に搬送可能なベルトコンベア式搬送装置70を配設したコンバインにおいて、該ベルトコンベア式搬送装置70の穀粒搬送部を、ベルト46・47やプーリ39・41・43・45などから構成される搬送コンベア54の上側に設けたので、穀粒14は、搬送板46a・47aと上搬送面により把持された状態で搬送され、穀粒14同士間や穀粒14と搬送ケース33・34内壁面間で擦過されることがなく、穀粒14の汚損や損傷を確実に防止できる。
【0066】
また、第1搬送ケース33の上側には掃除口33bが開口され、該掃除口33bには掃除蓋36を着脱自在に冠着し、更に、第2搬送ケース34の上側にも掃除口が開口され、掃除蓋36を着脱自在に冠着している。すなわち、このように、ベルトコンベア式搬送装置70は、外装の搬送ケース33・34に、メンテナンスなどのための開口部である掃除口を開閉可能に設けるので、搬送ケース内のメンテナンス時には、全体を分解することなく掃除蓋を外すだけで、内部の土や埃、あるいは残留穀粒などを容易に除去することができ、穀粒の汚損や損傷をより軽微にして、穀粒品質の一層の向上を図ることができる。
【0067】
そして、図11(b)に示すように、逆に、前記駆動プーリ39を駆動軸38を中心にして矢印19向き(図中右回り)に回転すると、前記穀粒排出装置13から穀粒流入口50を通って落下してきた穀粒14は、穀粒流入口50直下の上搬送面46b上に蓄えられつつ、一部は袋部33c底部の方に流下し、第1搬送フレーム33の下板の上に蓄えられ、さらに、回動されてきた搬送板46aにより搬送終端部側(図中では左側)に押動されながら、そのまま第1搬送部21の搬送終端部まで搬送される。前記連結部23で受け継がれた穀粒14は、第2搬送部22においても同様にして、第2搬送フレーム34の下板の上に蓄えられ、搬送板47aにより搬送終端部側に押動されながら搬送され、前記最終排出口34aから排出されるのである。
【0068】
すなわち、穀粒タンク5の底部に穀粒排出装置13の下部を連結連通し、該穀粒排出装置13を前記穀粒タンク5の背面に立設すると共に、穀粒排出装置13の排出口13a近傍には、穀粒を後方又は側方に搬送可能なベルトコンベア式搬送装置70を配設したコンバインにおいて、該ベルトコンベア式搬送装置70の穀粒搬送部を、搬送コンベア54の下側に設けたので、穀粒14と搬送ケース33・34内壁面間との擦過は避けられないが、排出作業をスクリュー式の排出オーガにより行う場合に比べると穀粒の損傷は軽減され、更には、穀粒運搬中にベルト46・47内側に土や埃が侵入・蓄積しにくいため、駆動プーリ39への噛み込みトラブルなどの発生が抑制されると共に、乾燥が激しく土や埃の多い条件下での穀粒の汚損を有効に防止できる。
【0069】
また、袋部33cの下半分には、多数の小孔52が開口され、該袋部33c内で前記搬送板46aの回動軌跡に沿って設けた断面視円弧状のガイド体65にも、多数の小孔65aが開口されて、該小孔52・65aを介して穀粒14より小さな土や埃などが落下するようにしている。なお、本実施例では、穀粒搬送始端部近傍にのみに孔あき部材を設けることにより、搬送コンベア54内での穀粒搬送初期段階で、土や埃などを機体外に排出するようにしているが、孔あき部材はベルトコンベア式搬送装置70の搬送途中や搬送終端に設けてもよく、土や埃などの機体外への排出が効率的に行われる位置であれば、特には限定されない。
【0070】
すなわち、搬送コンベア54の下側には、多数の孔52・65aを開口した孔あき部材33c・65を設けたので、穀粒排出装置13から穀粒14と一緒に持ち込まれた土や埃を、排出装置を別途に設けることなく、機体外に容易に効率よく排出することができ、穀粒の汚損や損傷をより一層確実に防止することができるのである。
【0071】
また、ベルトコンベア式搬送装置70は、穀粒タンクの底部に軸装した搬出コンベアから、支点軸を介して伝達される動力により駆動するので、別途電動モータなどの駆動装置を設ける必要がなく、部品コストを削減することができ、更に、搬出コンベアの搬出速度、穀粒排出装置の排出速度、及びコンベア式搬送装置の搬送速度の同期が容易となり、穀粒詰まりのない安定した穀粒排出作業を可能とする。
【0072】
また、ベルトコンベア式搬送装置70は、折り畳み収納可能であるので、長い搬送部を機体後部上方に収納することができ、コンベアの格納スペースを小さくすることができると共に、穀粒排出作業を行わない時には収納して刈り取り等の作業の邪魔にならないようにし、作業効率を向上できる。
【0073】
また、前記ベルトコンベア式搬送装置70は、外装の搬送ケースに、メンテナンスなどのための開口部を開閉可能に設けるので、搬送ケース内のメンテナンス時には、全体を分解することなく掃除蓋を外すだけで、内部の土や埃、あるいは残留穀粒などを容易に除去することができ、穀粒の汚損や損傷をより軽微にして、穀粒品質の一層の向上を図ることができる。
【0074】
また、前記ベルトコンベア式搬送装置70のベルトコンベアへの穀粒流入口と、前記穀粒排出装置のバケットコンベアからの排出口との間には、一時貯留部を介設したので、穀粒排出装置とベルトコンベア式搬送装置間における穀粒の流れを一定にして、穀粒詰まりのない安定した穀粒排出作業が可能となる。
【0075】
以上の実施例は、折り畳み収納可能なベルトコンベア式搬送装置(以下「折り畳み収納タイプ」とする)70をもとに説明しているが、次に、該折り畳み収納タイプ70とは異なり、穀粒排出作業後に搬送部を分割せずに、そのまま旋回して機体側方に収納可能なベルトコンベア式搬送装置(以下「旋回収納タイプ」とする)78の場合について、以下に、図12乃至図14をもとに説明する。
【0076】
穀粒排出装置15は機体左方に傾斜して立設され、該穀粒排出装置15下部は、前記搬出コンベア11に連通される一方、穀粒排出装置15上部は、穀粒ガイド部材117を介して支持体118に連通されている。そして、該支持体118は、機体後部で機体左右略中央に立設した支点軸113に回動可能に強固に支持されると共に、支持体118からは長い搬送部119が延設されている。
【0077】
そして、収納時には、該搬送部119は受け金具116上に載置され、図示せぬ取り付け具などで固定できるようにすると共に、この時の収納位置106は、搬送部119の傾斜が水平より若干上向き(仰角120)となるようにしている。すなわち、このように、ベルトコンベア式搬送装置78の搬送部119は、収納位置106では排出口123側を斜め上方に傾斜して保持・固定したので、たとえ穀粒が搬送部119内に残留したまま穀粒排出作業が終わった場合でも、収納後の移動走行中や格納中などに、穀粒や土などが排出口123から落下することがないため、格納倉庫を汚すことなく、作業者も安心して保守作業などを行うことができるのである。
【0078】
また、支持体118は、支持軸113上部に外嵌されると共に、複数のギアを介して旋回モータ115に連結されており、該旋回モータ115を駆動することにより、搬送部119を収納位置106から右側方位置107まで旋回し、機体後方より穀粒を排出できるようにしている。
【0079】
さらに、支持体118には昇降シリンダ114が固設され、該昇降シリンダ114のピストンロッド114aの先部は搬送部119に回動自在に連結されており、前記旋回モータ115を駆動して搬送部119を左側方位置108まで旋回した後、該ピストンロッド114aを伸縮させることにより、搬送部119を、下降位置109(俯角121)⇔水平位置108⇔上昇位置110(仰角122)のように、上下に自在に傾斜を変更することができ、排出口123を適正な排出高さに設定できる。なお、前記右側方位置107などの他の排出位置でも上下に自在に傾斜を変更できるようにしている。
【0080】
すなわち、このように、ベルトコンベア式搬送装置78の搬送部119は、排出位置107・108では、排出口123側を斜め下方にも傾倒可能な構成としたので、穀粒排出作業を斜め下方に傾倒して行ったり、作業完了後に斜め下方に傾倒することにより、搬送部119内に残留しようとする穀粒も排出口123から転がり落ちて排出されるため、穀粒の残留自体を確実に防止することができるのである。
【0081】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、次のような効果を奏するものである。
請求項1に記載の如く、穀粒タンク(5)の背面にバケット式の穀粒排出装置(13)を立設し、該穀粒排出装置(13)の下部を、前記穀粒タンク(5)の底部に連結連通し、該穀粒排出装置(13)の上部の排出口近傍には、穀粒を後方又は側方に搬送可能なベルトコンベア式搬送装置(70)を配設したコンバインにおいて、前記穀粒タンク(5)を支点軸(104)により回動可能に構成すると共に、該支点軸(104)により、前記ベルトコンベア式搬送装置(70)を旋回可能に支持し、該ベルトコンベア式搬送装置(70)は、左右旋回及び上下動が可能な構成とし、前記バケット式の穀粒排出装置(13)上部の排出口(13a)に、穀粒ガイド部材(69)の上部を連通し、前記排出口(13a)から排出される穀粒をベルトコンベア式搬送装置(70)の穀粒流入口(50)まで導き、該穀粒ガイド部材(69)下部に支持部(69a)を形成し、該支持部(69a)は、前記旋回可能なベルトコンベア式搬送装置(70)の支持体(24)の支持ボックス(24a)の上部に配置し、前記ベルトコンベア式搬送装置(70)の下部は、前記支持体(24)を前記支点軸(104)に旋回可能に支持し、前記ベルトコンベア式搬送装置(70)の回動中心軸芯(125)と、前記支持部(69a)が支持ボックス(24a)を回動させる中心軸芯(124)と、穀粒タンク(5)の回動中心軸である支点軸(104)の中心軸芯(126)は、同一の中心軸芯(30)上に設けたので、穀粒排出作業中でもベルトコンベア式搬送装置がぶれることなく排出位置を安定化させることができ、穀粒を目標位置に確実に排出することができ、穀粒の飛散等を防止できる。
【0082】
また、前記ベルトコンベア式搬送装置は、旋回及び上下動が可能な構成とするので、穀粒排出の旋回位置や高さを自由に変えることができるため、機体後方や機体側方で遠く離間した位置にあり、しかも背の高いコンテナやトラックへも問題なく排出することができ、多量の穀粒の排出作業を迅速かつ確実に行うことができる。
【0083】
また、前記ベルトコンベア式搬送装置は、支点軸を中心に旋回可能であるので、強固に支持された前記支点軸により旋回中の振動などが抑制され、所定の排出位置まで高速で安定して旋回することができ、旋回操作時間を短縮できると共に、旋回のための支持軸を新たに設ける必要がなく、部品点数の低減を図り、部品コストの低減やメンテナンス性の向上を図ることができるのである。
【0084】
また、穀粒排出装置の排出口先端の中心軸芯と、ベルトコンベア式搬送装置の回動中心軸芯と、穀粒タンクの回動中心軸芯は、同一中心軸芯上に設けるので、ベルトコンベア式搬送装置と穀粒タンクとは互いに独立して回動させることができ、穀粒排出作業とコンバイン内部の保守管理作業を並行して行えるなど、作業の自由度が向上すると共に、省スペース効果により、機体のコンパクト化・軽量化を図ることができ、部品コストの低減やメンテナンス性の向上を図ることができるのである。
【0085】
請求項2に記載の如く、請求項1記載のコンバインにおいて、前記ベルトコンベア式搬送装置(70)の穀粒搬送面を、搬送ベルト(46)の上搬送面(46b)上に設けたので、穀粒は、搬送板と上搬送面により把持された状態で搬送され、穀粒同士間や穀粒と搬送ケース内壁面間で擦過されることがなく、穀粒の汚損や損傷を確実に防止できる。
【0086】
請求項3に記載の如く、請求項1記載のコンバインにおいて、前記ベルトコンベア式搬送装置(70)の穀粒搬送部を、搬送ベルト(46)の下側に設けたので、排出作業をスクリュー式の排出オーガにより行う場合に比べると穀粒の損傷は軽減することができ、更には、穀粒運搬中にベルト内側に土や埃が侵入・蓄積しにくいため、駆動プーリへの噛み込みトラブルなどの発生が抑制されると共に、乾燥が激しく土や埃の多い条件下での穀粒の汚損を有効に防止できる。
【0087】
請求項4に記載の如く、請求項3記載のコンバインにおいて、前記ベルトコンベア式搬送装置(70)を構成する搬送ケース(33)の下側板は、多数の孔を開口した孔あき部材としたので、穀粒排出装置から穀粒と一緒に持ち込まれた土や埃を、排出装置を別途に設けることなく、機体外に容易に効率よく排出することができ、穀粒の汚損や損傷をより一層確実に防止することができるのである。
【0088】
請求項5に記載の如く、請求項1記載のコンバインにおいて、前記ベルトコンベア式搬送装置(70)の搬送部(119)は、収納位置(106)では、搬送部(119)の傾斜が水平より若干上向きとなるように、排出口(123)側を斜め上方に傾斜して保持・固定したので、たとえ穀粒が搬送部内に残留したまま穀粒排出作業が終わった場合でも、収納後の移動走行中や格納中などに、穀粒や土などが排出口から落下することがないため、格納倉庫を汚すことがなく、作業者も安心して保守作業などを行うことができる。
【0089】
請求項6に記載の如く、請求項1記載のコンバインにおいて、前記ベルトコンベア式搬送装置(70)の搬送部(119)は、排出位置(107・108)では、排出口(123)側を斜め下方に傾倒可能に構成としたので、穀粒排出作業を斜め下方に傾倒して行ったり、作業完了後に斜め下方に傾倒することにより、搬送部内に残留しようとする穀粒も排出口から転がり落ちて排出されるため、穀粒の残留自体を確実に防止することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わるコンバインの全体側面図である。
【図2】 同じく平面図である。
【図3】 同じく背面図である。
【図4】 ベルトコンベア式搬送装置の支持構成を示す後部側面図である。
【図5】 穀粒タンクの回動構成を示す平面配置図である。
【図6】 左側方への穀粒排出作業状況を示す背面図である。
【図7】 ベルトコンベア式搬送装置の連結部の拡大側面図である。
【図8】 後方への穀粒排出作業状況を示す側面図である。
【図9】 右側方への穀粒排出作業状況を示す背面図である。
【図10】 ベルトコンベア式搬送装置の姿勢制御及び駆動制御のブロック図である。
【図11】 穀粒搬送状況を示す穀粒搬送部の拡大側面図であり、図11(a)は穀粒搬送をコンベア上側で行う場合、図11(b)は穀粒搬送をコンベア下側で行う場合である。
【図12】 旋回収納タイプのベルトコンベア式搬送装置の収納状況を示す側面図である。
【図13】 同じく後方への穀粒排出作業状況を示す平面図である。
【図14】 同じく左側方への穀粒排出作業状況を示す背面図である。
【符号の説明】
5 穀粒タンク
11 搬出コンベア
13 穀粒排出装置
13a・123 排出口
30 同一中心軸芯
33・34 搬送ケース
33b 開口部
33c・65 孔あき部材
50 穀粒流入口
52・65a 孔
54 コンベア(ベルトコンベア)
56 バケットコンベア
69 一時貯留部
70 ベルトコンベア式搬送装置
100 シャーシ枠
104 支点軸
106 収納位置
109 排出位置
119 搬送部
124 中心軸芯
125・126 回動中心軸芯 [0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention can set the discharge height to a high position without damaging the grains in the grain tank.Bucket typeIn a combine provided with a grain discharging apparatus, the present invention relates to a structure of a conveyor type conveying apparatus that sends the grains discharged from the grain discharging apparatus to the rear or the side, driving force transmission, and swirling up and down.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, the grain has been discharged by a discharge auger or a bagging device. Among these, in the discharge auger, the grain is once cerealed from the side of the grain tank, then transported through the discharge auger that extends substantially horizontally, and discharged from the tip of the discharge auger to a horizontal truck or the like. It had been. Also, in the bagging device, after the selected grain has been cerealed, it passes through a small tank called top sucker and is dropped into the grain bag in the bagging device provided on the side of the machine body. I was doing.
[0003]
And in the case of beans with soft grain like soybeans and easily contaminated with foreign matter such as soil, the discharge auger after cutting, threshing and sorting is carried out by the screw type auger with a long conveying distance. If done, the grain will be easily damaged and the quality of the grain will be reduced. Conventionally, a bean-only combine equipped with the bag-packing device or combined with other grains is used to minimize grain fouling and damage. I tried to keep it to a limit. However, in this bagging device, since the grain bag cannot be made so large, it must be divided into a large number of bags, and it takes time and labor to pack and carry the bag. Inefficient.
[0004]
Therefore, the present inventors have mounted a screw-type carry-out conveyor at the bottom of the grain tank, connected the lower part to the carry-out conveyor and communicated with the back of the grain tank,Bucket typeIt proposes a conveyor that can increase the discharge height by erecting a grain discharging device and discharging the grain from the upper part of the grain discharging device, and can easily discharge even a large bag. In addition, such a grain discharging device can be tilted with a cylinder or the like from the storage position on the back of the grain tank to the discharging position tilted to the side of the machine body. Even for containers, etc., it was possible to quickly and reliably discharge a large amount of grains.
[0005]
Furthermore, the present inventors have put the grains backward or sideways in the vicinity of the outlet of the grain discharging device so that a large amount of the grains can be discharged also to containers and trucks located farther apart. Can be transported tobeltProposed to arrange a conveyor-type transport device.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, thebeltThe conveyor type transport device is only supported by a support member or the like protruding from the grain tank, and at the time of discharging work to a distance, the discharge port position of the transfer terminal end of the belt conveyor type transport device is not fixed, There was a problem that the grain discharge direction deviated greatly and the grain spilled from the container or truck. Further, since the conveyor belt of the belt conveyor type conveyor is driven by a separately provided driving device such as an electric motor, it is difficult to adjust synchronously to the unloading speed of the unloading conveyor and the discharging speed of the grain discharging device. There is also a problem in that the grain conveyance speed varies depending on the type conveying device, and when it is severe, grain clogging occurs in the middle of the discharge path. Furthermore, thisbeltIn the conveyor type conveying device, it is desired that the contamination and damage of the grains during the transfer from the grain discharging device and during the conveying by the conveyor are reliably suppressed.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The problem to be solved by the present invention is as described above. Next, means for solving the problem will be described. That is,
[0008]
In
[0009]
In
[0010]
In
[0011]
In
[0012]
In
[0013]
In
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
[0015]
1 is an overall side view of a combine according to the present invention, FIG. 2 is a plan view of the same, FIG. 3 is a rear view of the same, and FIG. 4 is a rear side view of a support structure of a belt conveyor type conveying apparatus.
[0016]
FIG. 5 is a plan view showing the rotational configuration of the grain tank, FIG. 6 is a rear view showing the situation of the grain discharging operation to the left side, and FIG. 7 is an enlarged side view of the connecting portion of the belt conveyor type conveying device. .
[0017]
8 is a side view showing the situation of the grain discharging operation to the rear, FIG. 9 is a rear view showing the situation of the grain discharging operation to the right side, and FIG. 10 is a block diagram of drive control of the belt conveyor type conveying device.
[0018]
FIG. 11 is an enlarged side view of the grain conveyance unit showing the grain conveyance status. FIG. 11A shows a case where the grain conveyance is performed on the upper side of the conveyor, and FIG. This is the case.
[0019]
FIG. 12 is a side view showing a storage state of a swivel storage type belt conveyor type transfer device, and FIG. 13 is a plan view showing a grain discharging operation state in the rearward direction.
[0020]
FIG. 14 is a rear view showing the situation of the grain discharging operation to the left side.
[0021]
First, the overall structure of the combine according to the present invention will be described with reference to FIGS. As shown in FIGS. 1 to 3, a
[0022]
Further, a swing sorting device 9 is disposed below the threshing
[0023]
And the upper part of this
[0024]
Also in the
[0025]
In addition, as shown in FIG. 4, the
[0026]
In this way, the lower part of the
[0027]
As shown in FIGS. 3 and 4, the upper part of the
[0028]
With such a configuration, the bucket-
[0029]
That is, the lower part of the
[0030]
As shown in FIGS. 4 and 5, a
[0031]
A
[0032]
As described above, the
[0033]
Next, according to the present inventionbeltThe structure of the conveyor
[0034]
First, the
[0035]
Further, the upper portion of the
[0036]
That is, the lower part of the
[0037]
As shown in FIGS. 2, 4, 6, and 7, the outer side of the
[0038]
Further, conveying
[0039]
Further, a
[0040]
In such a configuration, the grain discharged from the
[0041]
At this time, the support 69aCenter axis 124IsbeltThe rotation center axis of the conveyor-type transfer device 70core125, and as described above, this rotation center axiscore125 and the rotation center axis of the grain tank 5core126 is configured to be on the axis of the
[0042]
That is, in the combine, the central axis of the tip of the outlet of the grain discharging device 13core124,beltCenter axis of rotation of conveyor-type transfer device 70core125 and the rotation center axis of the grain tank 5core126 is the same central axiscoreSince it is provided on 30beltThe conveyor
[0043]
Similarly to the
[0044]
Then, on the inner lower surface on the transport start end side of the
[0045]
In such a configuration, the grains transported from the
[0046]
In the connecting
[0047]
That is, like thisbeltSince the conveyor-
[0048]
Further, transmission gears 81 and 82 are fitted and fixed coaxially with the driven
[0049]
next,beltThe driving force transmission configuration of the
[0050]
On the other hand, a
[0051]
In such a configuration, the driving force transmitted from the engine (not shown) to the carry-out
[0052]
That is,beltSince the conveyor-
[0053]
next,beltThe swivel raising / lowering structure of the conveyor
[0054]
Further, as shown in FIG. 6, a turning
[0055]
In such a configuration, by driving the
[0056]
For example, when the turning
[0057]
That is,beltSince the conveyor-
[0058]
next,beltA control configuration of the conveyor-
[0059]
As shown in FIG. 10, the
[0060]
In this way, by providing a monitoring device such as the
[0061]
As shown in FIGS. 6 and 10, a
[0062]
Thus, by providing storage detection means such as the
[0063]
A receiving
[0064]
next,beltThe grain conveyance configuration of the conveyor-
[0065]
That is, the lower part of the
[0066]
A cleaning
[0067]
11B, when the
[0068]
That is, the lower part of the
[0069]
In addition, a large number of small holes 52 are opened in the lower half of the
[0070]
That is, since the
[0071]
Also,beltThe conveyor-
[0072]
Also,beltSince the conveyor-
[0073]
In addition, the belt conveyor
[0074]
Also, the abovebeltSince the temporary storage part is interposed between the grain inlet to the belt conveyor of the conveyor
[0075]
The above embodiment can be folded and stored.beltAlthough it has been described based on a conveyor-type transport device (hereinafter referred to as “folding storage type”) 70, next, unlike the
[0076]
The
[0077]
At the time of storage, the
[0078]
The
[0079]
Further, a lifting / lowering
[0080]
That is, in this way, the
[0081]
【The invention's effect】
Since the present invention is configured as described above, the following effects can be obtained.
As claimed in claim 1A bucket type grain discharging device (13) is erected on the back of the grain tank (5), and the lower part of the grain discharging device (13) is connected to the bottom of the grain tank (5). In the combine provided with a belt conveyor type transport device (70) capable of transporting the grain backward or laterally in the vicinity of the upper outlet of the grain discharge device (13), the grain tank (5) Is configured to be pivotable by a fulcrum shaft (104), and the belt conveyor type transport device (70) is pivotally supported by the fulcrum shaft (104). The belt conveyor type transport device (70) The upper part of the grain guide member (69) is communicated with the upper outlet of the bucket type grain discharging device (13), and the outlet (13a). Conveyor belt conveyor 70) to the grain inlet (50), and a support part (69a) is formed in the lower part of the grain guide member (69). The support part (69a) 70) is arranged above the support box (24a) of the support (24), and the lower part of the belt conveyor type transport device (70) is capable of turning the support (24) around the fulcrum shaft (104). A rotation center axis (125) of the belt conveyor type conveying device (70), a center axis (124) by which the support part (69a) rotates the support box (24a), and a grain tank The center axis (126) of the fulcrum shaft (104), which is the rotation center axis of (5), is provided on the same center axis (30).Therefore, even during the grain discharging operation, the discharging position can be stabilized without shaking the belt conveyor type transport device, the grain can be reliably discharged to the target position, and the scattering of the grain can be prevented.
[0082]
In addition, the belt conveyor type transport device isSince it can be swiveled and moved up and down, the swiveling position and height of the grain discharge can be changed freely, so it is located far away from the rear of the fuselage or from the side of the fuselage. It can be discharged to the truck without any problem, and a large amount of grain can be discharged quickly and reliably.
[0083]
In addition, the belt conveyor type transport device isBecause it can turn around the fulcrum shaft, the fulcrum shaft supported firmly suppresses vibration during turning, and can turn stably at high speed to a predetermined discharge position, reducing the turning operation time. In addition, it is not necessary to newly provide a support shaft for turning, so that the number of parts can be reduced, and the parts cost can be reduced and the maintainability can be improved.
[0084]
Also,Since the center axis of the discharge port tip of the grain discharge device, the rotation center axis of the belt conveyor type transfer device, and the rotation center axis of the grain tank are provided on the same center axis, the belt conveyor type The conveying device and the grain tank can be rotated independently of each other,While the grain discharge operation and the maintenance management work inside the combine can be performed in parallel, the degree of freedom of work is improved, and the space saving effect can make the machine compact and lightweight, reducing the cost of parts. Maintenance can be improved.
[0085]
As claimed in
[0086]
As claimed in
[0087]
As described in
[0088]
As claimed in
[0089]
As described in
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall side view of a combine according to the present invention.
FIG. 2 is also a plan view.
FIG. 3 is also a rear view.
FIG. 4 is a rear side view showing a support structure of the belt conveyor type conveying device.
FIG. 5 is a plan layout view showing a rotational configuration of a grain tank.
FIG. 6 is a rear view showing the state of the grain discharging operation toward the left side.
FIG. 7 is an enlarged side view of a connecting portion of the belt conveyor type transport device.
FIG. 8 is a side view showing the situation of the backward grain discharging operation.
FIG. 9 is a rear view showing the situation of the grain discharging operation to the right side.
FIG. 10 is a block diagram of posture control and drive control of the belt conveyor type conveyance device.
FIG. 11 is an enlarged side view of a grain transport unit showing a grain transport situation, and FIG. 11 (a) shows a case where the grain transport is performed on the upper side of the conveyor, and FIG. This is the case.
FIG. 12 is a side view showing a storage state of a swivel storage type belt conveyor type transfer device.
FIG. 13 is a plan view showing the situation of the backward grain discharging operation.
FIG. 14 is a rear view showing the situation of the grain discharging operation to the left side.
[Explanation of symbols]
5 grain tank
11 Unloading conveyor
13 Grain discharging device
13a / 123 outlet
30 Same central axiscore
33 ・ 34 Carrying case
33b opening
33c / 65 perforated material
50 grain inlet
52 / 65a hole
54 Conveyor (Belt conveyor)
56 Bucket conveyor
69 Temporary storage
70 Belt conveyor type conveyor
100 chassis frame
104 fulcrum shaft
106 Storage position
109 Discharge position
119 Transport section
124 Center axiscore
125 ・ 126 Rotation center axiscore
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