JP4067777B2 - Recording material for image peeling and removal - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱溶融性又は熱可塑性の画像形成物質よりなる画像が形成されている被記録材を画像剥離体と加熱接触させて画像を剥離除去させる方法において用いられる被記録材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、OA化の急速な進展に伴い、オフィスにおいてプリンタ用紙、コピー用紙が大量に消費され問題となっている。このようなオフィスにおける紙の大量使用は、森林伐採による地球環境破壊の問題とも関係し、使用済み用紙を再生紙として使用することが重要課題となっている。
従来、使用済みの用紙や古紙の再生方法は、一度使用した用紙上のインキを脱墨工程によって除去し、潰して再び抄紙することで再生紙とするしかなかった。しかし、この従来の方法では脱墨工程や抄紙の工程で、大量の水やエネルギを消費する。そこで、一度使用した用紙上の画像をクリーニングによって除去する方法として、画像形成物質(PPCにおいてはトナー画像)が保持されている被記録材からその画像形成物質を剥離するために、画像面に画像剥離液(界面活性剤を含む水溶液)を供給し保持させた状態、或いは全く画像剥離液を供給しない状態において、画像剥離体と加熱接触させ、画像形成物質を被記録材から剥離し画像剥離体へと転移させる方法が開発されている。
画像剥離液を使用するタイプでは、被記録材の画像面への画像剥離液の供給、保持手段として、浸布、浸漬、吹きつけ等による含浸が採用できる。
この画像形成物質の剥離は、図1に示すような剥離試験装置によるのが好ましい。画像が剥離された被記録材は、繰り返し複写機やプリンタで画像形成することが可能である。
【0003】
画像剥離体を構成する材料としては、高分子材料、特に画像を構成する物質と似たSP値を有する有機高分子材料、表面活性エネルギの高い金属材料又は該金属材料を蒸着した材料、セラミック材料等の無機材料などが好ましい。
高分子材料としては、前記のような水溶性樹脂及びトナー成分樹脂、或いは、にかわ、ゼラチン、アルブミン、カゼインなどのタンパク質系樹脂、でんぷん系、セルロース繊維系、複合多糖類系(アラビアゴム、トラガントゴムなど)の炭水化物系樹脂、酢酸ビニルの重合体及び共重合体、アクリル系のエチレン共重合体、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレタンなどの熱可塑性樹脂、ポリクロロプレン系、ニトリルゴム系、SBR系、天然ゴム系のゴム系樹脂等のような接着剤の成分樹脂が挙げられる。但し、樹脂の種類は、画像に対して接着性を有するものであればよく、また、水溶性のもの或いは非水溶性のものであってもよい。
【0004】
前記の画像剥離体を形成する樹脂は、他の支持体、例えばローラ、シート、ベルト又はテープ等の表面に担持させて用いることができる。このようなトナーの剥離手段の例としては、セロハンテープ、クラフト紙テープ、ポリ塩化ビニールテープ、アセテートテープ、フィラメントテープの支持体上にゴム系、アクリル系などの感圧接着剤層を設けた接着テープ等が挙げられる。また、前記樹脂自体でローラ、シート、ベルト又はテープ等の形状を有する剥離手段を形成して用いることもできる。更に、前記支持体は、その表面がポーラスな、或いは凹凸を有する材料で形成されるか、又は該支持体表面を凹凸加工したものが好ましい。
なお、ここにいう「剥離手段」とは、加熱又は加圧接触時に、画像と接着する性質のある画像剥離体を画像と接触させ、画像を画像剥離体に転写させることにより画像保持支持体から剥離する手段を言う。
【0005】
界面活性剤としては、非常に多くの種類があり、一般的には脂肪酸誘導体、硫酸エステル、スルホン酸型又はリン酸エステル型などの陰イオン(アニオン)界面活性剤、四級アンモニウム塩、複素環アミン、アミン誘導体などの陽イオン(カチオン)界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤などが挙げられるが、再生した紙の表面抵抗を変化させ難いという観点から、ノニオン系界面活性剤の使用が望ましい。
また、シリコーン系界面活性剤、特に疎水性基の少なくとも一部がメチルシロキサンからなり、また、親水性基の少なくとも一部がポリアルキレンオキシド及び/又はカルボン酸基であるシリコーン系界面活性剤は、定着時に付着するシリコーンオイルにより再生劣化を改善し、白色度を高め、再複写及び再印字を良好にすることができるので更に好ましい。
これら界面活性剤は、前記のように水を含む液体として使用されるが、画像を形成する前の被記録材自体に含有させても良く、その場合には、画像剥離液として水を用いることができる。
【0006】
このような画像剥離再生方法の開発と同時に、何度も再利用可能な被記録材についても開発が進められている。
例えば、特開平4−67043号公報には、シート状支持体の表面、特に片面のみを離型処理し、かつ、該離型処理した支持体に印を付け、普通紙と区別したものが開示されているが、このような複写用紙は表面に離型処理を施した特別な用紙となり、現在、大量に使用されている一般的な複写用紙と混合してコピーするには問題がある。
また、特開平8−286579号公報には、記録面がセルロース繊維を主成分とした紙質層からなる被記録材が開示されているが、画像剥離には優れているものの、トナー定着性に問題が生じる場合がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、一般的な複写用紙と同等に使用可能で、トナー定着性に優れ、かつ画像剥離性が優れた被記録材及び画像剥離除去方法の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、次の1)〜3)の発明(以下、本発明1〜3という。)によって解決される。
1) 熱溶融性又は熱可塑性の画像形成物質よりなる画像が形成された被記録材を画像剥離体と加熱接触させて画像を剥離除去させる方法において用いられる、表面に被膜を有する被記録材であって、該被記録材表面の臨界表面張力が280μN/cm以上であり、該被記録材を被覆している表面層が、ポリビニルアルコールを含む水溶性樹脂とその架橋剤を含む樹脂層で形成されていると共に、該表面層の、J.TAPPI No.5−B方式による平滑度(王研式平滑度)が400秒以下であることを特徴とする被記録材。
2) 前記被記録材の基材が、樹脂、紙、或いはそれらの複合材又は積層材であることを特徴とする1)記載の被記録材。
3) 熱溶融性又は熱可塑性の画像形成物質よりなる画像が形成された被記録材を画像剥離体と加熱接触させて画像を剥離除去させる際に、1)又は2)記載の被記録材を用いることを特徴とする画像剥離除去方法。
【0009】
本発明1では、トナー定着性を優れたものにするために、被記録材表面の被膜の臨界表面張力を280μN/cm以上とする。
この臨界表面張力は、表面張力既知の濡れ指数標準液を用いて求められる値であるが、詳しくは後述の臨界表面張力測定のところで説明する。
被記録材表面の臨界表面張力が280μN/cm未満であると、画像剥離性は問題ないが、トナー定着性が悪く、定着部においてオフセット現象を発生する恐れがある。従って、臨界表面張力は280μN/cm以上とする必要がある。
また、臨界表面張力が280μN/cm以上あれば、画像剥離性、トナー定着性共に問題のない被記録材が得られる。
【0010】
また、画像剥離性を優れたものにするために、被記録材を被覆している表面層を、ポリビニルアルコールを含む水溶性樹脂とその架橋剤を含む樹脂層で形成する。
画像形成物質を保持する表面被覆のポリビニルアルコール以外の材料としては、目標とする臨界表面張力値が得られるものであれば、従来公知の水溶性高分子及び/又は水性高分子エマルジョンから適宜選択することが出来る。
水溶性高分子としては、デンプン及びその誘導体、メトキシセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロースなどのセルロース誘導体、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、アクリルアミド/アクリル酸エステル共重合体、アクリルアミド/アクリル酸エステル/メタクリル酸三元共重合体、スチレン/無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、ポリアクリルアミド、アルギン酸ソーダ、ゼラチン、カゼインなどが挙げられる。
また、水性高分子エマルジョンとしては、スチレン/ブタジエン共重合体、スチレン/ブタジエン/アクリル系共重合体等のラテックスや、酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニル/アクリル酸共重合体、スチレン/アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸エステル樹脂、ポリウレタン等のエマルジョンが挙げられる。
架橋剤としては、エポキシ架橋剤、イソシアネート架橋剤、放射線架橋剤などが挙げられる。
また、単独使用では目標とする臨界表面張力が得られない樹脂の場合であって、他の樹脂と混合すれば目標とする臨界表面張力が得られるときは、樹脂を2種類以上混合して使用しても特に問題はない。
【0011】
また、被記録材を被覆する表面層の、J.TAPPI No.5−B方式による平滑度(王研式平滑度)を400秒以下とする。該平滑度は、好ましくは300秒以下である。
平滑度を上げる目的は、画像を形成し除去する被記録材表面の凹凸の内、特に一般に使用されている複写用紙のように凹みが大きい場合、この凹みにトナーが入り込み、入り込んだトナーが剥離されずに残ってしまうのを防ぐためである。しかし、この平滑度を400秒よりも上げると、今度はトナーとの接着界面がフラットになって面積が小さくなり過ぎ、接着力の低下、即ちトナーの定着性の悪化を招くことが分かった。
これに対し、本発明の被記録材は、表面が水溶性高分子物質(水溶性樹脂)で被覆されており、一般の複写用紙表面よりも凹凸が少ない平滑度となっているので、平滑度の下限については特に気にする必要はない。
なお、上記平滑度の試験法は、紙パルプ技術協会が標準化したものであって、JIS規格ではないが準公式のものであり、紙関連業界において一般によく使用されている試験法である。
【0012】
本発明2では、基材として、樹脂、紙、或いはそれらの複合材又は積層材を用いる。
樹脂はシート状フィルムとして使用することが好ましく、樹脂としては熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂などを使用できる。
紙としては、少なくとも一部がセルロース繊維を主成分とした紙質層で構成されているものを使用でき、一般的には上質紙をベースとしたものが使用される。
複合材とは、セルロース繊維をその構成材の一部として用いた樹脂フィルムや樹脂繊維とセルロース繊維を混抄したもの、不織布としたもの等を指す。
また、積層材とは、シート状の樹脂と紙を貼り合わせたものを指し、例えば紙の上に任意の樹脂をエクストルージョン加工により塗設したり、予めシート状に加工された樹脂フィルム上に接着剤を塗布し、これに別の紙を貼り合わせたりしたものが挙げられる。
本発明3は、本発明1又は2記載の被記録材を用いる画像剥離除去方法である。
【0013】
【実施例】
以下、実施例及び比較例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
【0014】
実施例1
ポリビニルアルコール(固形分10%、クラレ社製PVA318)36部、グリオキザール(固形分40.0%)4部、水60部からなる混合物を十分に攪拌して塗布液を調整し、これを75g/m2の紙の上に、片面当たりの乾燥重量が4g/m2となるように両面コートした。
次いで、乾燥した後、40℃で20時間熱処理を行ない、被記録材を得た。
【0015】
実施例2
CMC水溶液(固形分濃度5.0%、ダイセル化学工業社製、CMCダイセル<1110>)64部、ポリビニルアルコール水溶液(固形分10%、クラレ社製PVA318、ケン化度85〜90%の部分ケン化タイプ)4部、グリオキザール(固形分40%)4部、水29部からなる混合物を用いた点以外は、実施例1と同様にして、被記録材を得た。
【0016】
実施例3
実施例1で得られた被記録材に、J.TAPPI No.5−B方式による平滑度が400秒となることを目標としてスーパーカレンダー処理を行い、被記録材を得た。
【0017】
実施例4
実施例2で得られた被記録材に、J.TAPPI No.5−B方式による平滑度が300秒となることを目標としてスーパーカレンダー処理を行い、被記録材を得た。
【0018】
比較例1
CMC水溶液(固形分濃度5.0%、ダイセル化学工業社製、CMCダイセル<1110>)71部、グリオキザール(固形分40%)4部、水25部の混合物からなる塗布液を用いた点以外は、実施例1と同様にして、被記録材を得た。
【0019】
比較例2
実施例2で得られた被記録材に、J.TAPPI No.5−B方式による平滑度が600秒となることを目標としてスーパーカレンダー処理を行い、被記録材を得た。
【0020】
上記実施例1〜4及び比較例1〜2の被記録材を次のような手段で評価した。≪臨界表面張力測定≫
協和科学社製接触角計CA−Dに取り付けたマイクロシリンジから、表面張力既知(310、350、400、450、720μN/cm)の濡れ指数標準液1滴を被記録材の表面に滴下し、滴下から約5秒後の接触角を読み取った。
次いで、表面張力をX軸とし、接触角(θ)のcosθ値をY軸とするグラフ上に、滴下した標準液の表面張力値と前記読み取った接触角(θ)のcosθ値からなる点をプロットして回帰直線を作成し、その回帰直線からcosθ=1となる表面張力値を求め、その値を臨界表面張力値とした。
≪搬送性、トナ−定着性及び画像剥離性≫
上記実施例及び比較例で得られた被記録材をリコー製複写機(Spirio7000)でコピーして先ず搬送性、トナー定着性を評価した。
次に、図1の剥離装置を用いて画像剥離試験を行った。即ち、塗布ローラーにより0.5%界面活性剤(三井サイテック社製 エアロゾルOT)水溶液をトナー画像が形成された被記録材表面に付着させた後、剥離温度105℃、剥離速度20mm/secの剥離条件で対抗ローラR1と画像剥離ローラとの間で剥離べルト(PETフィルム)と被記録材とを密着させ、被記録材のトナー画像を剥離ベルトに転写することにより画像剥離を行い、画像剥離性を評価した。
トナー定着性の評価基準は、トナーが被記録材に完全に定着しており、全く問題のないものを◎、一部定着に不完全なものがあるが判読可能なものを○、判読不可能で実使用上問題のあるものを△、定着していないものを×とした。
画像剥離性の評価基準は、完全に被記録材からトナー画像が剥離され画像判読不可能で再生紙としてコピー機やプリンタで再使用できるものを◎、完全には被記録材からトナー画像が剥離されていないが、再使用時に画像に影響のないものを○、殆ど被記録材からトナー画像が剥離できず、再使用時に画像に不具合を生じるものを△、トナー画像が剥離できず画像判読可能で再使用不可能なものを×とした。
搬送性の評価については、実施例の被記録材は全て、重走やジャムなどのトラブルが全く発生せず、一般の複写用紙と同等の取扱いが可能であった。
トナ−定着性と画像剥離性の評価結果は次の表1に示す。
【0021】
【表1】
上記表の評価結果からも明らかなように、臨界表面張力が280μm/cm以上、平滑度が400秒以下である実施例1〜4の被記録材は、比較例1、2の臨界表面張力が280μm/cm未満か、平滑度が400秒より高いものに対して、トナー定着性及び画像剥離性が優れていることが判る。
特に、臨界表面張力が340μm/cm、平滑度が280秒である実施例4の被記録材は、トナー定着性、画像剥離性共に優れていることが判る。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、熱溶融性又は熱可塑性の画像形成物質からなる画像を形成している被記録材を画像剥離体と加熱接触させて画像を剥離除去させる方法において用いられる、一般的な複写用紙と同等に使用可能で、トナー定着性に優れ且つ画像剥離性の優れた被記録材を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像剥離評価で採用した剥離試験装置を説明する図である。
【符号の説明】
1 剥離ベルト(トナー剥離用)
2 画像剥離液
P トナー画像を有する紙
R1 対向ローラ
R2 塗布ローラ
R3 画像剥離ローラ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a recording material used in a method for peeling and removing an image by bringing a recording material on which an image made of a heat-meltable or thermoplastic image-forming substance is formed into contact with an image peeling body. .
[0002]
[Prior art]
In recent years, with the rapid development of OA, a large amount of printer paper and copy paper are consumed in offices, which is a problem. Such large-scale use of paper in offices is also related to the problem of global environmental destruction caused by deforestation, and the use of used paper as recycled paper has become an important issue.
Conventionally, used paper and used paper can be recycled only by removing ink on the paper once used by a deinking process, crushing it, and making paper again. However, this conventional method consumes a large amount of water and energy in the deinking process and papermaking process. Therefore, as a method of removing the image on the paper once used by cleaning, an image is formed on the image surface in order to peel the image forming substance from the recording material on which the image forming substance (a toner image in PPC) is held. In a state where a release liquid (aqueous solution containing a surfactant) is supplied and held, or in a state where no image release liquid is supplied, the image release material is released from the recording material by heating and contacting the image release body. A method has been developed for metastasis.
In the type using an image peeling solution, impregnation by dipping, dipping, spraying or the like can be employed as a means for supplying and holding the image peeling solution on the image surface of the recording material.
The peeling of the image forming substance is preferably performed by a peeling test apparatus as shown in FIG. The recording material from which the image has been peeled can be repeatedly formed with a copying machine or a printer.
[0003]
As a material constituting the image peeling body, a polymer material, in particular, an organic polymer material having an SP value similar to a substance constituting an image, a metal material having a high surface active energy, a material obtained by vapor deposition of the metal material, a ceramic material Inorganic materials such as are preferable.
Examples of the polymer material include water-soluble resins and toner component resins as described above, protein-based resins such as glue, gelatin, albumin, and casein, starch-based, cellulose fiber-based, complex polysaccharide-based (such as gum arabic and tragacanth rubber) ) Carbohydrate resins, vinyl acetate polymers and copolymers, acrylic ethylene copolymers, polyamide, polyester, polyurethane and other thermoplastic resins, polychloroprene, nitrile rubber, SBR, and natural rubber An adhesive component resin such as a rubber-based resin may be used. However, the type of resin is not particularly limited as long as it has adhesiveness to the image, and may be water-soluble or water-insoluble.
[0004]
The resin for forming the image peeling member can be used by being carried on the surface of another support, for example, a roller, a sheet, a belt, or a tape. Examples of such toner peeling means include cellophane tape, kraft paper tape, polyvinyl chloride tape, acetate tape, adhesive tape provided with a pressure sensitive adhesive layer such as rubber or acrylic on a support for filament tape. Etc. The resin itself can also be used by forming a peeling means having a shape such as a roller, a sheet, a belt or a tape. Further, it is preferable that the support is formed of a material having a porous or uneven surface, or the support surface is processed to have an uneven surface.
The “peeling means” as used herein refers to an image holding support by bringing an image peeling body having a property of adhering to an image into contact with an image and transferring the image to the image peeling body at the time of heating or pressure contact. Means to peel.
[0005]
There are a great many types of surfactants, and generally anionic surfactants such as fatty acid derivatives, sulfate esters, sulfonate types or phosphate ester types, quaternary ammonium salts, and heterocyclic rings. Examples include cationic surfactants such as amines and amine derivatives, amphoteric surfactants, and nonionic surfactants. From the viewpoint that it is difficult to change the surface resistance of recycled paper, nonionic surfactants are used. Is desirable.
Further, a silicone-based surfactant, particularly a silicone-based surfactant in which at least a part of the hydrophobic group is made of methylsiloxane and at least a part of the hydrophilic group is a polyalkylene oxide and / or a carboxylic acid group, Silicone oil that adheres at the time of fixing can improve reproduction deterioration, increase whiteness, and improve re-copying and re-printing.
These surfactants are used as a liquid containing water as described above, but may be contained in the recording material itself before forming an image, and in that case, water is used as an image peeling liquid. Can do.
[0006]
Simultaneously with the development of such an image peeling / reproducing method, a recording material that can be reused many times is being developed.
For example, Japanese Laid-Open Patent Publication No. 4-67043 discloses a sheet-like support that is separated from plain paper by releasing the surface, particularly only one side, and marking the release-treated support. However, such a copy sheet becomes a special sheet whose surface has been subjected to a release treatment, and there is a problem in mixing with a general copy sheet that is currently used in large quantities.
Japanese Patent Application Laid-Open No. 8-286579 discloses a recording material having a recording surface composed of a paper layer mainly composed of cellulose fibers. However, although it is excellent in image peeling, there is a problem in toner fixing property. May occur.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in order to solve the above-mentioned problems of the prior art, and can be used in the same manner as general copy paper, has excellent toner fixing properties, and has excellent image releasability, and An object is to provide an image peeling and removal method.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The above problems are solved by the following inventions 1) to 3 ) (hereinafter referred to as the present invention 1 to 3 ).
1) A recording material having a coating film on the surface thereof, which is used in a method in which an image formed of a heat-meltable or thermoplastic image-forming substance is contacted with an image peeling body to peel and remove the image. there are, and the critical surface tension of該被recording material surface is 280μN / cm or more, a surface layer covering the recording material is formed of a resin layer containing a water-soluble resin and its cross-linking agent comprising polyvinyl alcohol Of the surface layer of the surface layer. TAPPI No. 5. A recording material having a smoothness by the 5-B method (Oken smoothness) of 400 seconds or less .
2 ) The recording material according to 1 ), wherein the base material of the recording material is resin, paper, or a composite material or a laminated material thereof.
3) When the heat-fusible or a recording material on which an image consisting of thermoplastic image forming substance is formed is heated in contact with the image peeling member and is peeled off the image, 1) or 2) a recording material according to An image peeling and removing method characterized by using.
[0009]
In the first aspect of the present invention, the critical surface tension of the coating on the surface of the recording material is set to 280 μN / cm or more in order to improve the toner fixing property.
The critical surface tension is a value determined using a wetting index standard solution with a known surface tension, and will be described in detail in the critical surface tension measurement described later.
When the critical surface tension of the surface of the recording material is less than 280 μN / cm, there is no problem in image releasability, but the toner fixing property is poor and an offset phenomenon may occur in the fixing portion. Therefore, the critical surface tension needs to be 280 μN / cm or more.
Further, if the critical surface tension is 280 μN / cm or more, a recording material having no problem in both image peelability and toner fixing property can be obtained.
[0010]
Further , in order to make the image peelability excellent, the surface layer covering the recording material is formed of a water-soluble resin containing polyvinyl alcohol and a resin layer containing a crosslinking agent thereof.
The material other than the polyvinyl alcohol of the surface coating that holds the image forming substance is appropriately selected from conventionally known water-soluble polymers and / or aqueous polymer emulsions as long as the target critical surface tension value can be obtained. I can do it.
The water-soluble polymer, starch and its derivatives, methoxy cellulose, hydroxyethyl cellulose, carboxymethyl cellulose, methyl cellulose, cellulose derivatives such as ethyl cellulose, sodium polyacrylate, polyvinylpyrrolidone, acrylamide / acrylic acid ester copolymers, acrylamide / acrylic acid Examples thereof include ester / methacrylic acid terpolymers, styrene / maleic anhydride copolymer alkali salts, polyacrylamide, sodium alginate, gelatin, and casein.
Examples of aqueous polymer emulsions include latex such as styrene / butadiene copolymer and styrene / butadiene / acrylic copolymer, vinyl acetate resin, vinyl acetate / acrylic acid copolymer, styrene / acrylic acid ester copolymer Examples thereof include emulsions such as coalescence, acrylic ester resin, and polyurethane.
Examples of the crosslinking agent include an epoxy crosslinking agent, an isocyanate crosslinking agent, and a radiation crosslinking agent.
In addition, in the case of a resin that cannot obtain the target critical surface tension when used alone, and when the target critical surface tension can be obtained by mixing with other resins, two or more kinds of resins are mixed and used. But there is no particular problem.
[0011]
In addition , the surface layer covering the recording material, J.P. TAPPI No. The smoothness according to the 5-B method (Oken smoothness) is set to 400 seconds or less. The smoothness is preferably 300 seconds or less.
The purpose of increasing the smoothness is to have toner entering the recesses of the recording material surface that forms and removes the image, especially when the recesses are large, as in the case of commonly used copying paper, and the toner that has entered is peeled off. This is to prevent them from being left untouched. However, it has been found that when the smoothness is increased for more than 400 seconds, the adhesion interface with the toner becomes flat and the area becomes too small, resulting in a decrease in adhesion, that is, a deterioration in toner fixing property.
In contrast, the surface of the recording material of the present invention is coated with a water-soluble polymer substance (water-soluble resin), and has a smoothness with less irregularities than a general copying paper surface. There is no need to worry about the lower limit of.
The smoothness test method is standardized by the Japan Paper Pulp Technology Association, is not a JIS standard, but a quasi-official one, and is a test method commonly used in the paper-related industry.
[0012]
In the second aspect of the present invention, resin, paper, or a composite material or laminated material thereof is used as the base material.
The resin is preferably used as a sheet-like film, and a thermoplastic resin, a thermosetting resin, or the like can be used as the resin.
As the paper, one having at least a part composed of a paper layer mainly composed of cellulose fibers can be used, and generally a paper based on fine paper is used.
The composite material refers to a resin film using cellulose fibers as part of its constituent material, a mixture of resin fibers and cellulose fibers, a non-woven fabric, or the like.
The laminated material refers to a laminate of a sheet-like resin and paper. For example, an arbitrary resin is coated on the paper by extrusion processing, or on a resin film that has been processed into a sheet shape in advance. The thing which apply | coated the adhesive agent and affixed another paper to this is mentioned.
Invention 3 is an image peeling and removing method using the recording material according to Invention 1 or 2 .
[0013]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example and a comparative example demonstrate this invention concretely, this invention is not limited by these Examples.
[0014]
Example 1
A mixture of 36 parts of polyvinyl alcohol (solid content 10%, PVA318 manufactured by Kuraray Co., Ltd.), 4 parts of glyoxal (solid content 40.0%), and 60 parts of water was sufficiently stirred to prepare a coating solution. Double-sided coating was performed on m 2 paper so that the dry weight per side was 4 g / m 2 .
Next, after drying, heat treatment was performed at 40 ° C. for 20 hours to obtain a recording material.
[0015]
Example 2
CMC aqueous solution (solid content concentration 5.0%, manufactured by Daicel Chemical Industries, CMC Daicel <1110>) 64 parts, polyvinyl alcohol aqueous solution (solid content 10%, Kuraray PVA318, saponification degree 85-90% partial ken Recording material was obtained in the same manner as in Example 1 except that a mixture of 4 parts, 4 parts of glyoxal (solid content 40%) and 29 parts of water was used.
[0016]
Example 3
In the recording material obtained in Example 1, J.P. TAPPI No. Supercalendering was performed with the goal of achieving a smoothness of 400 seconds with the 5-B method, and a recording material was obtained.
[0017]
Example 4
To the recording material obtained in Example 2, J.P. TAPPI No. Supercalendering was performed with the goal of achieving a smoothness of 300 seconds with the 5-B method to obtain a recording material.
[0018]
Comparative Example 1
Other than using a coating solution consisting of a mixture of 71 parts CMC aqueous solution (solid content concentration 5.0%, manufactured by Daicel Chemical Industries, CMC Daicel <1110>), 4 parts glyoxal (solid content 40%), and 25 parts water In the same manner as in Example 1, a recording material was obtained.
[0019]
Comparative Example 2
To the recording material obtained in Example 2, J.P. TAPPI No. Supercalender processing was performed with the goal of achieving a smoothness of 600 seconds with the 5-B method, and a recording material was obtained.
[0020]
The recording materials of Examples 1 to 4 and Comparative Examples 1 and 2 were evaluated by the following means. ≪Critical surface tension measurement≫
From a microsyringe attached to a contact angle meter CA-D manufactured by Kyowa Scientific Co., Ltd., one drop of a wetting index standard solution having a known surface tension (310, 350, 400, 450, 720 μN / cm) is dropped on the surface of the recording material, The contact angle about 5 seconds after the dropping was read.
Next, on the graph having the surface tension as the X axis and the cos θ value of the contact angle (θ) as the Y axis, a point consisting of the surface tension value of the dropped standard solution and the cos θ value of the read contact angle (θ) is shown. A regression line was created by plotting, a surface tension value at which cos θ = 1 was obtained from the regression line, and this value was taken as a critical surface tension value.
<< Conveyance, Toner Fixing and Image Peeling >>
The recording materials obtained in the above examples and comparative examples were copied with a Ricoh copier (Spirio 7000) and first evaluated for transportability and toner fixing property.
Next, an image peeling test was performed using the peeling apparatus of FIG. That is, a 0.5% surfactant (Aerosol OT manufactured by Mitsui Cytec Co., Ltd.) aqueous solution was attached to the surface of the recording material on which the toner image was formed by a coating roller, and then peeled at a peeling temperature of 105 ° C. and a peeling speed of 20 mm / sec. peeling belt and (PET film) and the recording material into close contact with the opposing roller R 1 and image peeling roller in the condition, it performs image peeling by transfer to the stripping belt toner image of the recording material, the image The peelability was evaluated.
The evaluation criteria for toner fixability are ◎ if the toner is completely fixed on the recording material and no problem at all, ◎ if there is some imperfect fixing but readable, unreadable In the examples, △ indicates that there is a problem in actual use, and X indicates that the problem is not fixed.
The evaluation criteria for image releasability is that the toner image is completely peeled off from the recording material and the image is not readable and can be reused as a recycled paper in a copier or printer, and the toner image is completely peeled off from the recording material Although it has not been used, the image that does not affect the image when reused is ○, the toner image that can hardly be peeled off from the recording material, and the image that causes a problem when reused is Δ, the toner image cannot be peeled and the image can be read And those that cannot be reused were marked with x.
Regarding the evaluation of transportability, all the recording materials of the examples were free from troubles such as heavy running and jamming, and could be handled in the same manner as general copying paper.
The evaluation results of toner fixability and image peelability are shown in Table 1 below.
[0021]
[Table 1]
As is clear from the evaluation results in the above table, the recording materials of Examples 1 to 4 having a critical surface tension of 280 μm / cm or more and a smoothness of 400 seconds or less have the critical surface tension of Comparative Examples 1 and 2. It can be seen that the toner fixability and the image peelability are excellent for those having a smoothness of less than 280 μm / cm or higher than 400 seconds.
In particular, it can be seen that the recording material of Example 4 having a critical surface tension of 340 μm / cm and a smoothness of 280 seconds is excellent in both toner fixability and image peelability.
[0022]
【The invention's effect】
According to the present invention, a general copy used in a method of peeling and removing an image by bringing a recording material forming an image made of a heat-meltable or thermoplastic image-forming substance into contact with an image peeling body. It is possible to provide a recording material that can be used in the same manner as paper, has excellent toner fixing properties, and has excellent image peelability.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram for explaining a peeling test apparatus employed in image peeling evaluation.
[Explanation of symbols]
1 Release belt (for toner release)
2 Image peeling liquid P Paper R having toner image 1 Opposing roller R 2 Application roller R 3 Image peeling roller
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