JP4064162B2 - ファイル蓄積装置および方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体の記録領域が満杯で、新たな転送ファイルを記録媒体に記録できない場合に、この新たな転送ファイルを記録するために、削除する既存のファイルを決定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
キャッシュサーバに代表されるキャッシュ方式によるファイル蓄積方法は、転送ファイルを蓄積対象記録媒体もしくは、ディレクトリに格納する際には、前記記録媒体もしくはディレクトリに存在する蓄積ファイルの蓄積時刻情報を考慮して、最も時間的に古い蓄積ファイルから削除する方法、もしくは、前記記録媒体もしくはディレクトリに存在する蓄積ファイルのファイルサイズ情報を考慮して、最もファイルサイズが大きい蓄積ファイルから削除する方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
1点目の問題点を以下に示す。
インターネット上に存在するファイルには、例えば、スポーツ関連のファイルや、ニュース関連のファイルといったように、ファイルが属する論理的グループに分別することが出来る。インターネット上のコンテンツサーバ内のファイルも、分別されて格納されていることは、言うまでもない。ファイルをファイル受信装置に格納する際に、キャッシュ方式を用いるのみでは、記録媒体もしくは、ディレクトリに存在する蓄積ファイルの蓄積時刻のみ、または、ファイルサイズのみ、またはその双方を用いての制御しか行わないため、ファイルの属する論理的グループを考慮して制御をすることは出来ない。
【0004】
2点目の問題点を以下に示す。
従来技術においては、ファイルの属する論理的グループに対する優先順位を定義することが出来ない。
【0005】
3点目の問題点を以下に示す。
従来技術においては、格納先の記録媒体もしくは、ディレクトリに蓄積されているファイルのファイル容量の総和と、転送ファイルサイズとの和が、格納先の記録媒体もしくは、ディレクトリの最大蓄積容量を超える場合に初めて、蓄積ファイルの削除決定の制御が行われる。しかし、論理的グループ間のファイルには、ファイルの更新周期に差が存在する。つまり、ある論理的グループにおいては、ファイルの更新周期を迎えているが、他の論理的グループでは、ファイルの更新周期を迎えていない場合に、単に、単一の時刻情報を用いているだけでは、各論理的グループのファイルの更新周期の差を考慮した削除対象ファイルの選択が出来ない。
【0006】
4点目の問題点を以下に示す。
従来技術においては、格納先の記録媒体もしくは、ディレクトリに蓄積されているファイルのファイル容量の総和と、転送ファイルサイズとの和が、格納先の記録媒体もしくは、ディレクトリの最大蓄積容量を超える場合には、必ず、蓄積ファイルのいずれかを削除する対象とする制御になっているため、ある一定時刻を経過していない蓄積ファイルを削除対象から除外する制御が出来ない。本問題点が起こるケースとしては、キャッシュディレクトリ容量が少ない場合、もしくは、キャッシュする頻度が高い場合において、一度、キャッシュされた蓄積ファイルが次回、同一のファイルに対するアクセスで、キャッシュにヒットする以前にその他のファイルがキャッシュに蓄積する過程で、前記蓄積ファイルがキャッシュディレクトリから削除されているため、もう一度キャッシュされる処理が実行されることとなる場合である。
【0007】
5点目の問題点を以下に示す。
従来技術では、蓄積ファイルを単一ファイルとして、制御しているため、SMILファイルのように、あるファイルとその他のファイルが関連しているファイルが存在する場合でも、各々別ファイルとして取り扱うこととなる。そのため、あるファイルのリンク先のファイルが存在しないことになる。よって、関連付けられたファイルを単一のファイルと想定して制御することが不可能であり、削除する場合には前記関連付けられたファイルを一度に削除するという制御が不可能である。
【0008】
本発明は、このような背景に行われたものであって、ファイルが属する論理的グループを考慮した蓄積ファイルの削除決定を行うことができる、あるいは、ファイル受信装置管理者の意向を反映した論理的グループの優先順位を考慮した蓄積ファイルの削除決定を行うことができるファイル蓄積装置を提供することを目的とする。また、上記要件を満たすファイル蓄積方法および蓄積ファイル削除を決定するプログラムおよび当該プログラムが記録された記録媒体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、ファイル受信装置がファイル発信装置からのファイル転送を受け付けるか否かの判断時に、ファイル発信装置からのファイル発信要求内に含まれる転送すべきファイルが属する論理的グループおよび当該ファイルのファイル名およびファイルサイズを含む新規転送ファイルのファイル情報と、ファイル受信装置内に保持されている蓄積ファイルの蓄積ファイル情報を含む既存蓄積ファイル情報テーブルを元に、前記新規転送ファイルのファイル情報内に含まれる論理的グループと蓄積ファイル情報テーブル内の要素である論理的グループとを比較し、同一の論理的グループに属する蓄積ファイルを削除候補ファイルとし、前記削除候補ファイルから前記新規転送ファイルを格納するために必要な空き容量を選択し、削除対象ファイルとすることとした。これにより、ファイル受信装置に複数個のファイルが属する論理的グループが存在する場合には、論理的グループが異なる蓄積ファイルを削除することなく、ファイル発信要求内に含まれる転送すべきファイルが属する論理的グループに属する蓄積ファイルのみを削除することができ、本発明により、論理的グループ間のファイル削除に公平性を保つことが可能となる。
【0010】
第2の発明は、ファイル受信装置にファイルの属する論理的グループ間の優先度を、削除ファイルポリシ情報と定義し、前記削除ファイルポリシ情報を削除ファイルポリシ情報テーブルとして保持することにより、ファイル受信装置がファイル発信装置からのファイル転送を受け付けるか否かの判断時に、前記ファイル発信要求に含まれる論理的グループと、前記削除ファイルポリシ情報テーブルとを比較し、前記論理的グループより優先順位の下位の論理グループに属する蓄積ファイルから削除対象とすることとした。また、前記削除ファイルポリシ情報テーブルは、受信端末管理者が任意に設定可能とした。これにより、受信端末管理者の意向を反映して、優先順位の高い論理的グループに属する蓄積ファイルをより長時間蓄積させることが可能となる。
【0011】
第3の発明は、ある一定時刻を経過している蓄積ファイルを優先的に削除対象とする制御を行う際に、論理的グループで個別に設定した蓄積上限時間をもちいることとした。これにより、各論理的グループ間でファイルのファイル更新周期に差が存在する場合に、ファイルの更新周期を迎えていないファイルをファイルの削除対象から除外することが出来る。
【0012】
第4の発明は、ある一定時刻を経過している蓄積ファイルを優先的に削除対象としない制御を行う際に、論理的グループで個別に設定した蓄積下限時間をもちいることとした。これにより、各論理的グループ間でファイルのファイル読み込み頻度に差が存在する場合に、ファイルの読み込み頻度を考慮して、ファイルの削除対象から除外することが出来る。
【0013】
第5の発明は、SMILファイルに代表されるような複数のファイルが各々に関連を持ち、1つのコンテンツを形成している場合において、既存されている前記複数ファイルのファイル名として、一連の関連ファイルであることを示すファイル識別子を付与しておくこととした。これにより、別ファイルであるが、その他のファイルと関連付けられているファイル群を制御することが可能となる。
【0014】
すなわち、本発明の第一の観点はファイル蓄積装置であって、本発明の特徴とするところは、ファイルを送信するファイル発信装置と、当該ファイルを受信するファイル受信装置とを備え、前記ファイル発信装置は、ファイルを転送するのに先立って、新規転送ファイルのファイル情報として当該ファイルが属する論理的グループ名および当該ファイルのファイル名およびファイルサイズを含むファイル発信要求を前記ファイル受信装置に送信し、前記ファイル受信装置から当該ファイル発信要求に対する前記新規転送ファイルの転送可否を含む応答を受信するファイル発信要求手段を備え、前記ファイル受信装置は、前記ファイル発信装置からのファイル発信要求を受信するファイル発信受付手段と、既存ファイルのファイル名およびファイルサイズおよび当該ファイルを蓄積した時刻を含むファイル情報を当該ファイルのファイルが属する論理的グループ名毎に記録する既存蓄積ファイル情報テーブルと、既存ファイルのファイルサイズの総和と蓄積ディレクトリの最大容量を含む蓄積状況とを記録するファイル蓄積ディレクトリ情報テーブルと、前記ファイル発信装置からのファイル発信要求内に含まれる前記新規転送ファイルが属する論理的グループ名およびファイルサイズと前記ファイル蓄積ディレクトリ情報テーブルとを用いて前記新規転送ファイルの受付可否を判断する転送ファイル受付判断手段と、この転送ファイル受付判断手段が受付を否と判断した場合にはファイル発信要求内に含まれる前記新規転送ファイルが属する論理的グループ名およびファイルサイズと前記新規転送ファイルが属する論理的グループの既存蓄積ファイル情報テーブルとを用いて前記新規転送ファイルが格納可能となるまで前記新規転送ファイルが属する論理的グループの既存蓄積ファイルから削除する対象となるファイルを決定する削除ファイル決定手段と、前記削除ファイル決定手段によって決定された削除対象ファイルを蓄積ディレクトリから削除する既存蓄積ファイル更新手段と、前記既存蓄積ファイル更新手段により削除されたファイルを前記既存蓄積ファイル情報テーブルから削除する既存蓄積ファイル情報テーブル更新手段とを備えたところにある。
【0015】
ファイルの属する論理的グループおよび当該論理的グループ間の優先度が削除ファイルポリシ情報として規定され、前記ファイル受信装置は、前記削除ファイルポリシ情報をファイル受信装置管理者から受け付ける削除ファイルポリシ受付手段と、この削除ファイルポリシ受付手段により受け付けた前記削除ファイルポリシ情報を記録する削除ポリシテーブルと、受信した削除ファイルポリシ情報に基づいて既存の削除ポリシテーブルを更新する削除ポリシ更新手段とを備え、前記削除ファイル決定手段は、前記既存蓄積ファイル情報テーブルから削除する対象となるファイルを決定する際に、前記ファイル発信要求に含まれる論理的グループ情報に関わらず前記削除ポリシテーブル内の優先度を比較しもっとも優先度が低い論理的グループ内のファイルから削除対象ファイルを決定する手段を備えることもできる。
【0016】
あるいは、ファイル蓄積ディレクトリ情報テーブル内の論理的グループ毎にファイルの格納上限時刻が設定され、前記削除ファイル決定手段は、削除ファイル決定の際に、論理的グループ毎のファイルの蓄積時刻および現在時刻および前記格納上限時刻を用いてファイルの蓄積時刻と前記ファイルの格納上限時刻との和が現在時刻に至らない既存蓄積ファイルに関しては前記論理的グループを超えて削除対象ファイルとする手段を備えることもできる。
【0017】
あるいは、ファイル蓄積ディレクトリ情報テーブル内のファイルの格納下限時刻が設定され、前記削除ファイル決定手段は、削除ファイル決定の際に、論理的グループ毎のファイルの蓄積時刻および現在時刻および前記ファイルの格納下限時刻を用いてファイルの蓄積時刻と前記ファイルの格納下限時刻との和が現在時刻を越えてしまう場合には当該ファイルを削除対象ファイルから除外する手段を備えることもできる。
【0018】
あるいは、複数のファイルが各々に関連を持ち一つのコンテンツを形成するファイル群については、既存の前記複数ファイルのファイル名として一連の関連ファイルであることを示すファイル識別子を付与しておき、前記削除ファイル決定手段は、前記ファイル識別子を用いて前記ファイル識別子が付与されたファイルが削除対象ファイルに決定された場合には削除対象ファイルに決定されたファイルのファイル識別子と同一のファイル識別子を持つその他のファイルも同一契機で削除対象ファイルと決定する手段を備えることもできる。
【0019】
本発明の第二の観点はファイル蓄積方法であって、本発明の特徴とするところは、ファイル発信装置からファイル受信装置ヘファイルを転送するのに先立って、前記ファイル発信装置は、新規転送ファイルのファイル情報として当該ファイルが属する論理的グループ名および当該ファイルのファイル名およびファイルサイズを含むファイル発信要求を前記ファイル受信装置に送信し、前記ファイル受信装置から当該ファイル発信要求に対する前記新規転送ファイルの転送可否を含む応答を受信し、前記ファイル受信装置は、前記ファイル発信装置からのファイル発信要求を受信し、既存ファイルのファイル名およびファイルサイズおよび当該ファイルを蓄積した時刻を含むファイル情報を当該ファイルのファイルが属する論理的グループ名毎に既存蓄積ファイル情報テーブルとして記録し、既存ファイルのファイルサイズの総和と蓄積ディレクトリの最大容量を含む蓄積状況とをファイル蓄積ディレクトリ情報テーブルとして記録し、前記ファイル発信装置からのファイル発信要求内に含まれる前記新規転送ファイルが属する論理的グループ名およびファイルサイズと前記ファイル蓄積ディレクトリ情報テーブルとを用いて転送ファイルの受付可否を判断し、この判断結果が受付を否と判断した場合にはファイル発信要求内に含まれる前記新規転送ファイルが属する論理的グループ名およびファイルサイズと前記新規転送ファイルが属する論理的グループの既存蓄積ファイル情報テーブルとを用いて前記新規転送ファイルが格納可能となるまで前記新規転送ファイルが属する論理的グループの既存蓄積ファイル情報テーブルから削除する対象となるファイルを決定し、この決定された削除対象ファイルを蓄積ディレクトリから削除し、この削除されたファイルを前記既存蓄積ファイル情報テーブルから削除するところにある。
【0020】
ファイルの属する論理的グループおよび当該論理的グループ間の優先度が削除ファイルポリシ情報として規定され、前記ファイル受信装置は、前記削除ファイルポリシ情報をファイル受信装置管理者から受け付け、この受け付けた前記削除ファイルポリシ情報を削除ポリシテーブルとして記録し、受信した削除ファイルポリシ情報に基づいて既存の削除ポリシテーブルを更新し、前記既存蓄積ファイル情報テーブルから削除する対象となるファイルを決定する際に、前記ファイル発信要求に含まれる論理的グループ情報に関わらず前記削除ポリシテーブル内の優先度を比較しもっとも優先度が低い論理的グループ内のファイルから削除対象ファイルを決定することもできる。
【0021】
あるいは、ファイル蓄積ディレクトリ情報テーブル内の論理的グループ毎にファイルの格納上限時刻が設定され、削除ファイル決定の際に、論理的グループ毎のファイルの蓄積時刻および現在時刻および前記格納上限時刻を用いてファイルの蓄積時刻と前記ファイルの格納上限時刻との和が現在時刻に至らない既存蓄積ファイルに関しては前記論理的グループを超えて削除対象ファイルとすることもできる。
【0022】
あるいは、ファイル蓄積ディレクトリ情報テーブル内のファイルの格納下限時刻が設定され、削除ファイル決定の際に、論理的グループ毎のファイルの蓄積時刻および現在時刻および前記ファイルの格納下限時刻を用いてファイルの蓄積時刻と前記ファイルの格納下限時刻との和が現在時刻を越えてしまう場合には当該ファイルを削除対象ファイルから除外することもできる。
【0023】
あるいは、複数のファイルが各々に関連を持ち一つのコンテンツを形成するファイル群については、既存の前記複数ファイルのファイル名として一連の関連ファイルであることを示すファイル識別子を付与しておき、削除ファイル決定の際に、前記ファイル識別子を用いて前記ファイル識別子が付与されたファイルが削除対象ファイルに決定された場合には削除対象ファイルに決定されたファイルのファイル識別子と同一のファイル識別子を持つその他のファイルも同一契機で削除対象ファイルと決定することもできる。
【0024】
本発明の第三の観点は、情報処理装置にインストールすることにより、その情報処理装置に、ファイルを送信するファイル発信装置と、当該ファイルを受信するファイル受信装置とを備えたファイル蓄積装置に相応する機能を実現させるプログラムである。
【0025】
ここで、本発明の特徴とするところは、前記ファイル発信装置に相応する機能として、ファイルを転送するのに先立って、新規転送ファイルのファイル情報として当該ファイルが属する論理的グループ名および当該ファイルのファイル名およびファイルサイズを含むファイル発信要求を前記ファイル受信装置に送信し、前記ファイル受信装置から当該ファイル発信要求に対する前記新規転送ファイルの転送可否を含む応答を受信するファイル発信要求機能を実現させ、前記ファイル受信装置に相応する機能として、前記ファイル発信装置からのファイル発信要求を受信するファイル発信受付機能と、既存ファイルのファイル名およびファイルサイズおよび当該ファイルを蓄積した時刻を含むファイル情報を当該ファイルのファイルが属する論理的グループ名毎に記録する既存蓄積ファイル情報テーブルに相応する機能と、既存ファイルのファイルサイズの総和と蓄積ディレクトリの最大容量を含む蓄積状況とを記録するファイル蓄積ディレクトリ情報テーブルに相応する機能と、前記ファイル発信装置からのファイル発信要求内に含まれる前記新規転送ファイルが属する論理的グループ名およびファイルサイズと前記ファイル蓄積ディレクトリ情報テーブルとを用いて前記新規転送ファイルの受付可否を判断する転送ファイル受付判断機能と、この転送ファイル受付判断機能が受付を否と判断した場合にはファイル発信要求内に含まれる前記新規転送ファイルが属する論理的グループ名およびファイルサイズと前記新規転送ファイルが属する論理的グループの既存蓄積ファイル情報テーブルとを用いて前記新規転送ファイルが格納可能となるまで前記新規転送ファイルが属する論理的グループの既存蓄積ファイルから削除する対象となるファイルを決定する削除ファイル決定機能と、前記削除ファイル決定機能によって決定された削除対象ファイルを蓄積ディレクトリから削除する既存蓄積ファイル更新機能と、前記既存蓄積ファイル更新機能により削除されたファイルを前記既存蓄積ファイル情報テーブルから削除する既存蓄積ファイル情報テーブル更新機能とを実現させるところにある。
【0026】
ファイルの属する論理的グループおよび当該論理的グループ間の優先度が削除ファイルポリシ情報として規定され、前記ファイル受信装置に相応する機能として、前記削除ファイルポリシ情報をファイル受信装置管理者から受け付ける削除ファイルポリシ受付機能と、この削除ファイルポリシ受付機能により受け付けた前記削除ファイルポリシ情報を記録する削除ポリシテーブルに相応する機能と、受信した削除ファイルポリシ情報に基づいて既存の削除ポリシテーブルを更新する削除ポリシ更新機能とを実現させ、前記削除ファイル決定機能として、前記既存蓄積ファイルから削除する対象となるファイルを決定する際に、前記ファイル発信要求に含まれる論理的グループ情報に関わらず前記削除ポリシテーブル内の優先度を比較しもっとも優先度が低い論理的グループ内のファイルから削除対象ファイルを決定する機能を実現させることもできる。
【0027】
あるいは、ファイル蓄積ディレクトリ情報テーブル内の論理的グループ毎にファイルの格納上限時刻が設定され、前記削除ファイル決定機能として、削除ファイル決定の際に、論理的グループ毎のファイルの蓄積時刻および現在時刻および前記格納上限時刻を用いてファイルの蓄積時刻と前記ファイルの格納上限時刻との和が現在時刻に至らない既存蓄積ファイルに関しては前記論理的グループを超えて削除対象ファイルとする機能を実現させることもできる。
【0028】
あるいは、ファイル蓄積ディレクトリ情報テーブル内のファイルの格納下限時刻が設定され、前記削除ファイル決定機能として、削除ファイル決定の際に、論理的グループ毎のファイルの蓄積時刻および現在時刻および前記ファイルの格納下限時刻を用いてファイルの蓄積時刻と前記ファイルの格納下限時刻との和が現在時刻を越えてしまう場合には当該ファイルを削除対象ファイルから除外する機能を実現させることもできる。
【0029】
あるいは、複数のファイルが各々に関連を持ち一つのコンテンツを形成するファイル群については、既存の前記複数ファイルのファイル名として一連の関連ファイルであることを示すファイル識別子を付与しておき、前記削除ファイル決定機能として、前記ファイル識別子を用いて前記ファイル識別子が付与されたファイルが削除対象ファイルに決定された場合には削除対象ファイルに決定されたファイルのファイル識別子と同一のファイル識別子を持つその他のファイルも同一契機で削除対象ファイルと決定する機能を実現させることもできる。
【0030】
本発明の第四の観点は、本発明のプログラムが記録された前記情報処理装置読み取り可能な記録媒体である。本発明のプログラムは本発明の記録媒体に記録されることにより、前記情報処理装置は、この記録媒体を用いて本発明のプログラムをインストールすることができる。あるいは、本発明のプログラムを保持するサーバからネットワークを介して直接前記情報処理装置に本発明のプログラムをインストールすることもできる。
【0031】
これにより、コンピュータ装置等の情報処理装置を用いて、ファイルが属する論理的グループを考慮した蓄積ファイルの削除決定を行うことができる、あるいは、ファイル受信装置管理者の意向を反映した論理的グループの優先順位を考慮した蓄積ファイルの削除決定を行うことができるファイル蓄積装置を実現することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
本発明実施例を以下に示す。本実施例は、ファイル発信装置と、ファイル受信装置が1対1で存在する場合である。ファイル発信装置、ファイル受信装置のそれぞれは、NICを備えたコンピュータ上に下記に示す実現方法に基づいたプログラムを起動することにより、実現される。ファイル受信装置は、HTTPサーバプロセスを起動し、あるURLに対するHTTP POSTメソッドでファイル受信装置プログラムが起動するようにする。前記URLはファイル発信装置に予め通知しておく。ファイル受信装置の制御ファイルには、蓄積ファイルを格納する記録媒体もしくはディレクトリの最大蓄積容量と、蓄積されているファイルのファイルサイズの総和を記録するファイル蓄積ディレクトリ情報テーブルと、受信端末管理者が規定した論理的グループの優先順位を記録する削除ファイルポリシテーブルと、各々の論理的グループ毎に、蓄積ファイルのファイルネームと、ファイルサイズと蓄積時刻との組と、蓄積上限時間、蓄積下限時間を記録する既存蓄積ファイル情報テーブルを保持し、前記ファイル蓄積ディレクトリ情報テーブルと、削除ファイルポリシテーブルと、既存蓄積ファイル情報テーブルをメモリ内に、もしくは、ファイルとしてディスク領域に蓄積する。また前記制御ファイル群は、RDBMSなどのデータベース領域を確保し、前記データベース領域内に格納してもよい。また、受信端末管理者が設定するファイルが属する論理的グループに関する情報は、ファイル発信装置の提供側で予め通知しておくこととする。
【0033】
本実施例のファイル蓄積装置のモデル図を図1に示す。図1のAは新規転送ファイルのファイル情報であり、A.rは新規転送ファイルのファイル情報としてのファイルが属する論理的グループ、A.sは新規転送ファイルのファイル情報としてのファイルサイズ、A.nは新規転送ファイルのファイル情報としてのファイルネームである。また、Fiはファイル識別子iのファイル情報(既存蓄積ファイル情報テーブルのファイル情報)である。Tは蓄積ディレクトリの上限値である。Sは既存蓄積ファイルのファイルサイズの総和(S=ΣFi.s)である。なお、Fi.sはファイル識別子iのファイル情報としてのファイルサイズである。R.Iはファイルが属する論理的グループRの蓄積ファイル情報群である。Rmaxはファイルが属する論理的グループRの蓄積上限時間である。Rminはファイルが属する論理的グループRの蓄積下限時間である。Lは全ファイルが属する論理的グループの既存蓄積ファイル情報テーブルの集合(L=ΣRi.I)である。Bi.nは削除対象とするファイルiのファイルネームである。Bは削除対象とするファイルの集合である。Cは削除ポリシ情報の集合であり、C.rは削除ポリシ情報としてのファイルが属する論理的グループ、C.pは削除ポリシ情報としての優先度である。Dは新規転送ファイルの主データである。aは判断結果1または0である。
【0034】
本実施例のファイル蓄積装置の構成を図1を参照して説明する。本実施例のファイル蓄積装置は、図1に示すように、ファイルを送信するファイル発信装置1と、当該ファイルを受信するファイル受信装置2とを備え、ファイル転送に先立って、新規転送ファイルのファイル情報として当該ファイルが属する論理的グループ名および当該ファイルのファイル名およびファイルサイズを含むファイル発信要求をファイル受信装置2に送信し、ファイル受信装置2から当該ファイル発信要求に対する前記新規転送ファイルの転送可否を含む応答を受信するファイル発信要求手段10と、転送を許可された転送ファイルの転送すべき転送データをファイル受信装置2へ送信する発信ファイル送信手段11とを備え、ファイル受信装置2は、ファイル発信装置1からのファイル発信要求を受信するファイル発信受付手段20と、既存ファイルのファイル名およびファイルサイズおよび当該ファイルを蓄積した時刻を含むファイル情報を当該ファイルのファイルが属する論理的グループ名毎に記録する既存蓄積ファイル情報テーブル21と、既に受信した転送ファイルを蓄積するファイル蓄積手段22と、ファイル発信装置1から新規転送ファイルの主データを受信する発信ファイル受信手段23と、既存ファイルのファイルサイズの総和と蓄積ディレクトリの最大容量を含む蓄積状況とを記録するファイル蓄積ディレクトリ情報テーブル24と、ファイル発信装置1からのファイル発信要求内に含まれる前記新規転送ファイルが属する論理的グループ名およびファイルサイズとファイル蓄積ディレクトリ情報テーブル24とを用いて前記新規転送ファイルの受付可否を判断する転送ファイル受付判断手段25と、この転送ファイル受付判断手段25が受付を否と判断した場合にはファイル発信要求内に含まれる前記新規転送ファイルが属する論理的グループ名およびファイルサイズと前記新規転送ファイルが属する論理的グループの既存蓄積ファイル情報テーブル21とを用いて前記新規転送ファイルが格納可能となるまで前記新規転送ファイルが属する論理的グループの既存蓄積ファイルから削除する対象となるファイルを決定する削除ファイル決定手段26と、削除ファイル決定手段26によって決定された削除対象ファイルを蓄積ディレクトリから削除する既存蓄積ファイル更新手段27と、既存蓄積ファイル更新手段27により削除されたファイルを既存蓄積ファイル情報テーブル21から削除する既存蓄積ファイル情報テーブル更新手段28とを備えたことを特徴とする。
【0035】
さらに、ファイルの属する論理的グループおよび当該論理的グループ間の優先度が削除ファイルポリシ情報として規定され、ファイル受信装置2は、前記削除ファイルポリシ情報をファイル受信装置管理者3の削除ファイルポリシ変更要求手段32から受け付ける削除ファイルポリシ受付手段29と、この削除ファイルポリシ受付手段29により受け付けた前記削除ファイルポリシを記録する削除ファイルポリシテーブル30に相応する機能と、受信した削除ファイルポリシ情報に基づいて既存の削除ファイルポリシテーブル30を更新する削除ファイルポリシ更新手段31とを備え、削除ファイル決定手段26は、前記既存蓄積ファイルから削除する対象となるファイルを決定する際に、前記ファイル発信要求に含まれる論理的グループ情報に関わらず削除ファイルポリシテーブル30内の優先度を比較しもっとも優先度が低い論理的グループ内のファイルから削除対象ファイルを決定する。
【0036】
あるいは、ファイル蓄積ディレクトリ情報テーブル24内の論理的グループ毎にファイルの格納上限時刻が設定され、削除ファイル決定手段26は、削除ファイル決定の際に、論理的グループ毎のファイルの蓄積時刻および現在時刻および前記格納上限時刻を用いてファイルの蓄積時刻と前記ファイルの格納上限時刻との和が現在時刻に至らない既存蓄積ファイルに関しては前記論理的グループを超えて削除対象ファイルとする。
【0037】
あるいは、ファイル蓄積ディレクトリ情報テーブル24内のファイルの格納下限時刻が設定され、削除ファイル決定手段26は、削除ファイル決定の際に、論理的グループ毎のファイルの蓄積時刻および現在時刻および前記ファイルの格納下限時刻を用いてファイルの蓄積時刻と前記ファイルの格納下限時刻との和が現在時刻を越えてしまう場合には当該ファイルを削除対象ファイルから除外する。
【0038】
あるいは、複数のファイルが各々に関連を持ち一つのコンテンツを形成するファイル群については、既存の前記複数ファイルのファイル名として一連の関連ファイルであることを示すファイル識別子を付与しておき、削除ファイル決定手段26は、前記ファイル識別子を用いて前記ファイル識別子が付与されたファイルが削除対象ファイルに決定された場合には削除対象ファイルに決定されたファイルのファイル識別子と同一のファイル識別子を持つその他のファイルも同一契機で削除対象ファイルと決定する。
【0039】
これにより、ファイルが属する論理的グループを考慮した蓄積ファイルの削除決定を行うことができる、あるいは、ファイル受信装置管理者の意向を反映した論理的グループの優先順位を考慮した蓄積ファイルの削除決定を行うことができる。
【0040】
また、既存蓄積ファイル情報テーブルを図2に示し、削除ファイルポリシテーブルを図3に示し、ファイル蓄積ディレクトリ情報テーブルを図4に示す。
【0041】
本実施例における一連の処理の流れを以下に示す。ファイル発信装置は、予め教えられている受信端末を示すURLに対して、HTTPリクエストのPOSTメソッドのエンティティボディに、新規転送ファイルのファイル情報として「ファイルが属する論理的グループ名」、「ファイル名」、「ファイルサイズ」を識別子と、各々の値(文字列)を、改行で区切りながら格納してファイル受信装置に送信する。
【0042】
HTTPサーバにより起動されたファイル受信装置起動プログラムは、前記HTTPリクエストのPOSTメソッドのエンティティボディ内の各々の識別子に対応した各値(文字列)を読み取ると同時に、ファイル蓄積状況テーブル内に記録されている「蓄積ディレクトリの上限値」、「全蓄積ファイルのファイルサイズの総和」を取得し、かつ、削除ポリシテーブルに記載されている「ファイルが属する論理的グループ名」、「当該論理的グループ名に付与されている優先度」を取得し、かつ、既存蓄積ファイル情報テーブルに記載されている「各論理的グループの蓄積上限時刻」、「各論理的グループの蓄積下限時刻」、蓄積ファイル情報として、「ファイル名」、「ファイルサイズ」、「蓄積時刻」の組を各々の論理的グループごとに取得する。取得した情報は、メモリ内に保持される。
【0043】
次に、上記で取得した各々の情報を用いて、受付判断処理と、削除ファイル決定処理、既存蓄積ファイルの更新を実行する。その処理を以下に示す。
【0044】
まず、全ての論理的グループで蓄積されているファイルの「蓄積時刻」、受信端末の「現在時刻」、「各論理的グループの蓄積上限時刻」を用いて、図5に示すように、蓄積ファイルの無条件削除対象蓄積ファイルと、対象外蓄積ファイルに分別する。図5において、現在時刻をT0とし、T1、T2、T3を各論理的グループ内の最大蓄積上限時間分現在時刻から過去にさかのぼった時刻と規定する。そのとき、図5の論理的グループSportにおいて、無条件削除対象蓄積ファイルとなり得るのは、時刻T1より過去の蓄積時刻を持つFileAおよびFileBとなる。同様に、論理的グループNewsにおいては、FileDおよびFileEとなり、論理的グループAnimationにおいては、削除対象蓄積ファイルとなり得るファイルは存在しないこととなる。
【0045】
上記で、無条件削除対象蓄積ファイルに分別された蓄積ファイルは、当該ファイルが格納されているディスク領域から削除し、その後に、既存蓄積ファイル情報テーブルから当該ファイルの情報を削除し、更に、ファイル蓄積状況テーブル内の「全蓄積ファイルのファイルサイズの総和」から、当該蓄積ファイルのファイルサイズ分減算する。無条件削除対象蓄積ファイルに分別された蓄積ファイル分だけ、本処理を繰り返す。
【0046】
次に、上記で更新された「全蓄積ファイルのファイルサイズの総和」、「蓄積ディレクトリの上限値」、新規転送ファイルのファイル情報としての「ファイルサイズ」を元に、式(1)が成立するか否かを判断する。
(「全蓄積ファイルのファイルサイズの総和」+「ファイルサイズ」)≦「蓄積ディレクトリの上限値」 …(1)
式(1)が成立する場合には、新規転送ファイルのファイル情報としての「ファイルが属する論理的グループ名」、「ファイル名」、「ファイルサイズ」を、ファイルが属する論理的グループ名が同一の既存蓄積ファイル情報テーブルに、新規転送ファイルの「ファイル名」、「ファイルサイズ」、「蓄積時刻」を蓄積ファイル情報として記載し、ファイル蓄積状況テーブル内の「全蓄積ファイルのファイルサイズの総和」に、前記新規転送ファイルのファイル情報の「ファイルサイズ」を加算する。その後、送信端末に対して、受付可能を示す文字列をHTTPレスポンスのエンティティボディに含めて通知する。前記受付可能を示す文字列を受信したファイル発信装置は、当該新規転送ファイルをファイル受信装置に向けて転送し、前記新規転送ファイルを受信したファイル受信装置は、前記新規転送ファイルの主情報をディスク領域に蓄積する。
【0047】
式(1)が成立しない場合には、図6に示すように削除ポリシテーブルに記載されている「ファイルが属する論理的グループ名」、「当該論理的グループ名に付与されている優先度」を元に、最も優先度の低い論理的グループの既存蓄積ファイル情報テーブルを決定する。このとき、図4に示すように、ファイル受信装置の削除ポリシテーブルに記述されていない「ファイルが属する論理的グループ名」が存在する場合には、最も優先度が低いとして処理を行う。複数個が存在する場合には、メモリ内で先に認識されたものを対象とする。その後、図8に示すように、前記既存蓄積ファイル情報テーブルに存在する蓄積ファイルの「蓄積時刻」、受信端末の「現在時刻」、「当該論理的グループの蓄積下限時刻」を用いて、削除対象蓄積ファイルと削除対象外蓄積ファイルとに分別する。前記削除対象蓄積ファイルに分別された蓄積ファイルの「蓄積時刻」を比較し、最も時刻が古い蓄積ファイルを削除したと仮定して、ファイル蓄積状況テーブル内の「全蓄積ファイルのファイルサイズの総和」から、当該蓄積ファイルのファイルサイズ分減算した値を「仮想的な全蓄積ファイルのファイルサイズの総和」として保持し、式(2)が成立するまで、この処理を繰り返す。
(「仮想的な全蓄積ファイルのファイルサイズの総和」+「ファイルサイズ」)≦「蓄積ディレクトリの上限値」 …(2)
【0048】
ここで、単一の「ファイルが属する論理的グループ名」の蓄積ファイルを削除すると仮定して、転送ファイルが蓄積可能である場合には、「仮想的な全蓄積ファイルのファイルサイズの総和」を「全蓄積ファイルのファイルサイズの総和」として保持しなおし、新規転送ファイルのファイル情報としての「ファイルが属する論理的グループ名」、「ファイル名」、「ファイルサイズ」を、「ファイルが属する論理的グループ名が同一の既存蓄積ファイル情報テーブルに、転送ファイルの「ファイル名」、「ファイルサイズ」、「蓄積時刻」を蓄積ファイル情報として記載し、ファイル蓄積状況テーブル内の「蓄積ファイルのファイルサイズの総和」に、前記新規転送ファイルのファイル情報の「ファイルサイズ」を加算し、さらに、削除すると仮定した蓄積ファイル情報を既存蓄積ファイル情報テーブルから削除する。その後、送信端末に対して、受付可能を示す文字列をHTTPレスポンスのエンティティボディに含めて通知する。前記受付可能を示す文字列を受信したファイル発信装置は、当該新規転送ファイルをファイル受信装置に向けて転送し、前記新規転送ファイルを受信したファイル受信装置は、前記転送ファイルの主情報をディスク領域に蓄積する。
【0049】
図8において、現在時刻をT0とし、T1、T2、T3を各論理的グループ内の最大蓄積下限時間分現在時刻から過去にさかのぼった時刻と規定する。そのとき、図8の論理的グループSportにおいて、削除対象外蓄積ファイルとなり得るのは、時刻T1より未来の蓄積時刻をもつFileCとなる。同様に、論理的グループNewsにおいては、削除対象外蓄積ファイルとなり得るファイルは存在しないこととなり、論理的グループAnimationにおいては、削除対象外蓄積ファイルとなり得るファイルはFileF、FileG、FileHとなる。
【0050】
しかし、単一の「ファイルが属する論理的グループ名」の蓄積ファイルを削除すると仮定した場合に、新規転送ファイルが蓄積不可能である場合には、優先順位がその次に下位である「ファイルが属する論理的グループ名」を選択し、上記の処理を繰り返す。このとき、下位の優先順位の処理において算出された「仮想的な全蓄積ファイルのファイルサイズの総和」は引き継ぎ、削除すると仮定している蓄積ファイルの蓄積ファイル情報を既存蓄積ファイル情報テーブルから削除する契機は、式(2)が成立するときとする。
【0051】
しかし、最も優先順位の「ファイルが属する論理的グループ名」まで、上記処理を繰り返しても、式(2)が成立しない場合には、当該新規転送ファイルの蓄積は不可能であると判断し、送信端末に対して、受付不可能を示す文字列をHTTPレスポンスのエンティティボディに含めて通知する。
【0052】
また、上記の削除対象ファイルの選択処理において、予め蓄積ファイルのファイル名として、関連するファイル群を示す識別子を付与しておき、識別子が連続のファイルが削除対象となった場合には、同一の識別子を持つファイルは、全て削除されることとする。前記識別子をファイルに付与した場合の既存蓄積ファイル情報テーブル内での格納方法を図9に、前記識別子を付与したファイルの削除対象処理の例を図10に示す。
【0053】
図10において、現在時刻をT0とし、T1、T2を各々、論理的グループ内の最大蓄積上限時間分現在時刻から過去にさかのぼった時刻と、論理的グループ内の最大蓄積下限時間分現在時刻から過去にさかのぼった時刻と規定する。そのとき、図10(b)におけるように、T1が関連しているファイルの間に入る場合が存在する。その場合においては、削除対象となる001001FileDと、001001FileEを削除する際に、関連する001001FileF、001001FileG、001001FileHと、001001FileIも同時に削除対象とする。
【0054】
次に、図10(c)におけるように、T2が関連しているファイルの間に入る場合が存在する。その場合においては、001001FileF、001001FileG、001001FileHと、001001FileIが削除対象外となるが、その場合に、関連する001001FileDと、001001FileEも同時に削除対象外とする。
【0055】
また、ファイル発信装置が複数のファイル受信装置に対して、同一のファイル発信要求を通知することもできる。あるいは、ファイル受信装置がファイル発信装置となり、多段にファイル転送を行うこともできる。
【0056】
本実施例のファイル蓄積装置は、情報処理装置であるコンピュータ装置を用いて実現することができる。すなわち、コンピュータ装置にインストールすることにより、そのコンピュータ装置に、図1に示すように、ファイルを送信するファイル発信装置1と、当該ファイルを受信するファイル受信装置2とを備えたファイル蓄積装置に相応する機能を実現させるプログラムであって、ファイル発信装置1に相応する機能として、ファイル転送に先立って、新規転送ファイルのファイル情報として当該ファイルが属する論理的グループ名および当該ファイルのファイル名およびファイルサイズを含むファイル発信要求をファイル受信装置2に送信し、ファイル受信装置2から当該ファイル発信要求に対する転送ファイルの転送可否を含む応答を受信するファイル発信要求手段10に相応する機能と、転送を許可された転送ファイルの転送すべき転送データをファイル受信装置2へ送信する発信ファイル送信手段11に相応する機能とを実現させ、ファイル受信装置2に相応する機能として、ファイル発信装置1からのファイル発信要求を受信するファイル発信受付手段20に相応する機能と、既存ファイルのファイル名およびファイルサイズおよび当該ファイルを蓄積した時刻を含むファイル情報を当該ファイルのファイルが属する論理的グループ名毎に記録する既存蓄積ファイル情報テーブル21に相応する機能と、既に受信した転送ファイルを蓄積するファイル蓄積手段22に相応する機能と、ファイル発信装置1から新規転送ファイルの主データを受信する発信ファイル受信手段23に相応する機能と、既存ファイルのファイルサイズの総和と蓄積ディレクトリの最大容量を含む蓄積状況とを記録するファイル蓄積ディレクトリ情報テーブル24に相応する機能と、ファイル発信装置1からのファイル発信要求内に含まれる前記新規転送ファイルが属する論理的グループ名およびファイルサイズとファイル蓄積ディレクトリ情報テーブル24とを用いて前記新規転送ファイルの受付可否を判断する転送ファイル受付判断手段25に相応する機能と、この転送ファイル受付判断手段25が受付を否と判断した場合にはファイル発信要求内に含まれる前記新規転送ファイルが属する論理的グループ名およびファイルサイズと前記新規転送ファイルが属する論理的グループの既存蓄積ファイル情報テーブル21とを用いて前記新規転送ファイルが格納可能となるまで前記新規転送ファイルが属する論理的グループの既存蓄積ファイルから削除する対象となるファイルを決定する削除ファイル決定手段26に相応する機能と、削除ファイル決定手段26によって決定された削除対象ファイルを蓄積ディレクトリから削除する既存蓄積ファイル更新手段27に相応する機能と、既存蓄積ファイル更新手段27により削除されたファイルを既存蓄積ファイル情報テーブル21から削除する既存蓄積ファイル情報テーブル更新手段28に相応する機能とを実現させるプログラムをコンピュータ装置にインストールすることにより、そのコンピュータ装置に本実施例のファイル蓄積装置に相応する機能を実現させることができる。
【0057】
さらに、ファイルの属する論理的グループおよび当該論理的グループ間の優先度が削除ファイルポリシ情報として規定され、ファイル受信装置2に相応する機能として、前記削除ファイルポリシ情報をファイル受信装置管理者3の削除ファイルポリシ変更要求手段32から受け付ける削除ファイルポリシ受付手段29に相応する機能と、この削除ファイルポリシ受付手段29により受け付けた前記削除ファイルポリシを記録する削除ファイルポリシテーブル30に相応する機能と、受信した削除ファイルポリシ情報に基づいて既存の削除ファイルポリシテーブル30を更新する削除ファイルポリシ更新手段31に相応する機能とを実現させ、削除ファイル決定手段26に相応する機能として、前記既存蓄積ファイルから削除する対象となるファイルを決定する際に、前記ファイル発信要求に含まれる論理的グループ情報に関わらず削除ファイルポリシテーブル30内の優先度を比較しもっとも優先度が低い論理的グループ内のファイルから削除対象ファイルを決定する機能を実現させる。
【0058】
あるいは、ファイル蓄積ディレクトリ情報テーブル24内の論理的グループ毎にファイルの格納上限時刻が設定され、削除ファイル決定手段26に相応する機能として、削除ファイル決定の際に、論理的グループ毎のファイルの蓄積時刻および現在時刻および前記格納上限時刻を用いてファイルの蓄積時刻と前記ファイルの格納上限時刻との和が現在時刻に至らない既存蓄積ファイルに関しては前記論理的グループを超えて削除対象ファイルとする機能を実現させる。
【0059】
あるいは、ファイル蓄積ディレクトリ情報テーブル24内のファイルの格納下限時刻が設定され、削除ファイル決定手段26に相応する機能として、削除ファイル決定の際に、論理的グループ毎のファイルの蓄積時刻および現在時刻および前記ファイルの格納下限時刻を用いてファイルの蓄積時刻と前記ファイルの格納下限時刻との和が現在時刻を越えてしまう場合には当該ファイルを削除対象ファイルから除外する機能を実現させる。
【0060】
あるいは、複数のファイルが各々に関連を持ち一つのコンテンツを形成するファイル群については、既存の前記複数ファイルのファイル名として一連の関連ファイルであることを示すファイル識別子を付与しておき、削除ファイル決定手段26に相応する機能として、前記ファイル識別子を用いて前記ファイル識別子が付与されたファイルが削除対象ファイルに決定された場合には削除対象ファイルに決定されたファイルのファイル識別子と同一のファイル識別子を持つその他のファイルも同一契機で削除対象ファイルと決定する機能を実現させる。
【0061】
本実施例のプログラムは本実施例の記録媒体に記録されることにより、コンピュータ装置は、この記録媒体を用いて本実施例のプログラムをインストールすることができる。あるいは、本実施例のプログラムを保持するサーバからネットワークを介して直接コンピュータ装置に本実施例のプログラムをインストールすることもできる。
【0062】
これにより、コンピュータ装置を用いて、ファイルが属する論理的グループを考慮した蓄積ファイルの削除決定を行うことができる、あるいは、ファイル受信装置管理者の意向を反映した論理的グループの優先順位を考慮した蓄積ファイルの削除決定を行うことができるファイル蓄積装置を実現することができる。
【0063】
(実施例まとめ)
以上に示した実施例においては、ファイル転送に用いられる転送プロトコルの指定はしていないが、HTTPでも、FTPでもよい。さらに、Irmpに代表されるマルチキャストプロトコルでもよい。しかし、マルチキャストプロトコルの場合は、通常規定されるマルチキャスト配信に必要な接続処理は、発信側・受信側に必要であることは、言うまでもない。
【0064】
【発明の効果】
第1の発明により、新規転送ファイルが属する論理的グループなどを含む新規転送ファイルのファイル情報と、ファイル受信装置内の既存蓄積ファイル情報テーブルの論理的グループを比較し、転送可否判断を行うため、ファイル受信装置に複数個のファイルが属する論理的グループが存在する場合には、論理的グループが異なる蓄積ファイルを削除することなく、ファイル発信要求内に含まれる転送すべきファイルが属する論理的グループに属する蓄積ファイルのみを削除することができ、論理グループ間のファイル削除に公平性を保つことが可能となる効果をもたらす。
【0065】
第2の発明により、ファイル受信装置にファイルの属する論理的グループ間の優先度を、削除ファイルポリシテーブルとして保持し、受信端末管理者が前記削除ファイルポリシテーブルを任意に設定可能としたことにより、受信端末管理者の意向を反映して、優先順位の高い論理的グループに属する蓄積ファイルをより長時間蓄積させることが可能となる効果をもたらす。
【0066】
第3の発明により、各々の論理的グループで個別に設定した蓄積上限時間を用いることにより、各論理的グループ間でファイル更新周期に差が存在する場合に、ファイルの更新周期を迎えていないファイルをファイルの削除対象から除外することが可能となる効果をもたらす。
【0067】
第4の発明により、各々の論理的グループで個別に設定した蓄積下限時間を用いることにより、各論理的グループ間でファイルのファイル読み込み頻度に差が存在する場合に、ファイルの読み込み頻度を考慮して、ファイルの削除対象から除外することが可能となる効果をもたらす。
【0068】
第5の発明により、複数のファイルが各々に関連を持ち、1つのコンテンツを形成しているファイルが蓄積ファイル内に存在した場合の削除ファイルの制御が可能となる効果をもたらす。
【0069】
すなわち、本発明によれば、ファイルが属する論理的グループを考慮した蓄積ファイルの削除決定を行うことができる、あるいは、ファイル受信装置管理者の意向を反映した論理的グループの優先順位を考慮した蓄積ファイルの削除決定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のファイル蓄積装置のモデル図。
【図2】本実施例の既存蓄積ファイル情報テーブルの形式を示す図。
【図3】本実施例の削除ファイルポリシテーブルの形式を示す図。
【図4】本実施例のファイル蓄積ディレクトリ情報テーブルの形式を示す図。
【図5】本実施例の蓄積時間上限時間と現在時刻とを用いた無条件削除対象ファイルの決定のモデル図。
【図6】本実施例の複数の論理的グループが存在した場合の削除ポリシテーブルを用いての処理方法を示す図。
【図7】本実施例の複数の論理的グループが存在し、かつ削除ポリシテーブルに記載されていない論理的グループが存在する場合の処理方法を示す図。
【図8】本実施例の蓄積時間下限時間と現在時刻とを用いた削除対象外ファイルの決定のモデル図。
【図9】本実施例の関連するファイルの既存蓄積ファイル情報テーブルにおける格納方法のモデル図。
【図10】本実施例の関連するファイルが存在する場合の削除対象ファイルの決定のモデル図。
【符号の説明】
1 ファイル発信装置
2 ファイル受信装置
3 ファイル受信装置管理者
10 ファイル発信要求手段
11 発信ファイル送信手段
20 ファイル発信受付手段
21 既存蓄積ファイル情報テーブル
22 ファイル蓄積手段
23 発信ファイル受信手段
24 ファイル蓄積ディクトリ情報テーブル
25 転送ファイル受付判断手段
26 削除ファイル決定手段
27 既存蓄積ファイル更新手段
28 既存蓄積ファイル情報テーブル更新手段
29 削除ファイルポリシ受付手段
30 削除ファイルポリシテーブル
31 削除ファイルポリシ更新手段
32 削除ファイルポリシ変更要求手段
Claims (7)
- ファイルを送信するファイル発信装置と、当該ファイルを受信するファイル受信装置とを備え、
前記ファイル発信装置は、ファイルを転送するのに先立って、新規転送ファイルのファイル情報として当該ファイルが属する論理的グループ名および当該ファイルのファイル名およびファイルサイズを含むファイル発信要求を前記ファイル受信装置に送信し、前記ファイル受信装置から当該ファイル発信要求に対する前記新規転送ファイルの転送可否を含む応答を受信するファイル発信要求手段を備え、
前記ファイル受信装置は、
前記ファイル発信装置からのファイル発信要求を受信するファイル発信受付手段と、
既存ファイルのファイル名およびファイルサイズおよび当該ファイルを蓄積した時刻を含むファイル情報を当該ファイルのファイルが属する論理的グループ名毎に記録する既存蓄積ファイル情報テーブルと、
蓄積ディレクトリに蓄積されている全論理的グループの既存ファイルのファイルサイズの総和と蓄積ディレクトリの最大容量を含む蓄積状況とを記録するファイル蓄積ディレクトリ情報テーブルと、
前記ファイル発信装置からのファイル発信要求内に含まれる前記新規転送ファイルが属する論理的グループ名およびファイルサイズと前記ファイル蓄積ディレクトリ情報テーブルとを用いて前記蓄積ディレクトリに当該新規転送ファイルが格納可能かを判断して前記新規転送ファイルの受付可否を判断する転送ファイル受付判断手段と、
この転送ファイル受付判断手段が受付を否と判断した場合にはファイル発信要求内に含まれる前記新規転送ファイルが属する論理的グループ名およびファイルサイズと前記新規転送ファイルが属する論理的グループの既存蓄積ファイル情報テーブルとを用いて前記新規転送ファイルが格納可能となるまで前記蓄積ディレクトリに蓄積された既存蓄積ファイルから削除する対象となるファイルを決定する削除ファイル決定手段と、
前記削除ファイル決定手段によって決定された削除対象ファイルを蓄積ディレクトリから削除する既存蓄積ファイル更新手段と、
前記既存蓄積ファイル更新手段により削除されたファイルを前記既存蓄積ファイル情報テーブルから削除する既存蓄積ファイル情報テーブル更新手段と
を備え、
前記削除ファイル決定手段は、
ファイル蓄積ディレクトリ情報テーブル内の論理的グループ毎に設定されたファイルの格納上限時刻に基づいて、削除ファイル決定の際に、論理的グループ毎のファイルの蓄積時刻および現在時刻および前記格納上限時刻を用いてファイルの蓄積時刻と前記ファイルの格納上限時刻との和が現在時刻に至らない既存蓄積ファイルに関しては前記論理的グループを越えて削除対象ファイルとする手段と、
前記ファイルの蓄積時刻と前記ファイルの格納上限時刻との和が現在時刻に至らない既存蓄積ファイルを削除しても新規転送ファイルを格納可能でない場合には、あらかじめ設定された論理的グループ間の優先度によって、優先度の低い論理的グループから、削除ファイル決定の際に、論理的グループ毎のファイルの蓄積時刻および現在時刻および前記ファイルの格納下限時刻を用いてファイルの蓄積時刻と前記ファイルの格納下限時刻との和が現在時刻を越えてしまう場合には当該ファイルを削除対象ファイルから除外し、前記和が現在時刻を越えないファイルを削除対象ファイルとする手段と
を備えたことを特徴とするファイル蓄積装置。 - 複数のファイルが各々に関連を持ち一つのコンテンツを形成するファイル群については、既存の前記複数ファイルのファイル名として一連の関連ファイルであることを示すファイル識別子を付与しておき、前記削除ファイル決定手段は、前記ファイル識別子を用いて前記ファイル識別子が付与されたファイルが削除対象ファイルに決定された場合には削除対象ファイルに決定されたファイルのファイル識別子と同一のファイル識別子を持つその他のファイルも同一契機で削除対象ファイルと決定する手段を備えた請求項1記載のファイル蓄積装置。
- ファイル発信装置からファイル受信装置ヘファイルを転送するのに先立って、
前記ファイル発信装置は、新規転送ファイルのファイル情報として当該ファイルが属する論理的グループ名および当該ファイルのファイル名およびファイルサイズを含むファイル発信要求を前記ファイル受信装置に送信し、
前記ファイル受信装置から当該ファイル発信要求に対する前記新規転送ファイルの転送可否を含む応答を受信し、
前記ファイル受信装置は、前記ファイル発信装置からのファイル発信要求を受信し、既存ファイルのファイル名およびファイルサイズおよび当該ファイルを蓄積した時刻を含むファイル情報を当該ファイルのファイルが属する論理的グループ名毎に既存蓄積ファイル情報テーブルとして記録し、
蓄積ディレクトリに蓄積されている全論理的グループの既存ファイルのファイルサイズの総和と蓄積ディレクトリの最大容量を含む蓄積状況とをファイル蓄積ディレクトリ情報テーブルとして記録し、
前記ファイル発信装置からのファイル発信要求内に含まれる前記新規転送ファイルが属する論理的グループ名およびファイルサイズと前記ファイル蓄積ディレクトリ情報テーブルとを用いて前記蓄積ディレクトリに当該新規転送ファイルが格納加納かを判断して前記新規転送ファイルの受付可否を判断し、
この判断結果が受付を否と判断した場合にはファイル発信要求内に含まれる前記新規転送ファイルが属する論理的グループ名およびファイルサイズと前記新規転送ファイルが属する論理的グループの既存蓄積ファイル情報テーブルとを用いて前記新規転送ファイルが格納可能となるまで前記蓄積ディレクトリに蓄積された既存蓄積ファイル情報テーブルから削除する対象となるファイルを決定し、
この決定された削除対象ファイルを蓄積ディレクトリから削除し、
この削除されたファイルを前記既存蓄積ファイル情報テーブルから削除する
ファイル蓄積方法であり、
削除する対象となるファイルの決定は、
ファイル蓄積ディレクトリ情報テーブル内の論理的グループ毎に設定されたファイルの格納上限時刻に基づいて、削除ファイル決定の際に、論理的グループ毎のファイルの蓄積時刻および現在時刻および前記格納上限時刻を用いてファイルの蓄積時刻と前記ファイルの格納上限時刻との和が現在時刻に至らない既存蓄積ファイルに関しては前記論理的グループを越えて削除対象ファイルとし、
前記ファイルの蓄積時刻と前記ファイルの格納上限時刻との和が現在時刻に至らない既存蓄積ファイルを削除しても新規転送ファイルを格納可能でない場合には、あらかじめ設定された論理的グループ間の優先度によって、優先度の低い論理的グループから、削除ファイル決定の際に、論理的グループ毎のファイルの蓄積時刻および現在時刻および前記ファイルの格納下限時刻を用いてファイルの蓄積時刻と前記ファイルの格納下限時刻との和が現在時刻を越えてしまう場合には当該ファイルを削除対象ファイルから除外し、前記和が現在時刻を越えないファイルを削除対象ファイルとする
ことを特徴とするファイル蓄積方法。 - 複数のファイルが各々に関連を持ち一つのコンテンツを形成するファイル群については、既存の前記複数ファイルのファイル名として一連の関連ファイルであることを示すファイル識別子を付与しておき、削除ファイル決定の際に、前記ファイル識別子を用いて前記ファイル識別子が付与されたファイルが削除対象ファイルに決定された場合には削除対象ファイルに決定されたファイルのファイル識別子と同一のファイル識別子を持つその他のファイルも同一契機で削除対象ファイルと決定する請求項3記載のファイル蓄積方法。
- 情報処理装置にインストールすることにより、その情報処理装置に、ファイルを送信するファイル発信装置と、当該ファイルを受信するファイル受信装置とを備えたファイル蓄積装置に相応する機能を実現させるプログラムにおいて、
前記ファイル発信装置に相応する機能として、ファイル転送に先立って、新規転送ファイルのファイル情報として当該ファイルが属する論理的グループ名および当該ファイルのファイル名およびファイルサイズを含むファイル発信要求を前記ファイル受信装置に送信し、前記ファイル受信装置から当該ファイル発信要求に対する前記新規転送ファイルの転送可否を含む応答を受信するファイル発信要求機能を実現させ、
前記ファイル受信装置に相応する機能として、
前記ファイル発信装置からのファイル発信要求を受信するファイル発信受付機能と、
既存ファイルのファイル名およびファイルサイズおよび当該ファイルを蓄積した時刻を含むファイル情報を当該ファイルのファイルが属する論理的グループ名毎に記録する既存蓄積ファイル情報テーブルに相応する機能と、
蓄積ディレクトリに蓄積されている全論理的グループの既存ファイルのファイルサイズの総和と蓄積ディレクトリの最大容量を含む蓄積状況とを記録するファイル蓄積ディレクトリ情報テーブルに相応する機能と、
前記ファイル発信装置からのファイル発信要求内に含まれる前記新規転送ファイルが属する論理的グループ名およびファイルサイズと前記ファイル蓄積ディレクトリ情報テーブルとを用いて前記蓄積ディレクトリに当該新規転送ファイルが格納加納かを判断し前記新規転送ファイルの受付可否を判断する転送ファイル受付判断機能と、
この転送ファイル受付判断機能が受付を否と判断した場合にはファイル発信要求内に含まれる前記新規転送ファイルが属する論理的グループ名およびファイルサイズと前記新規転送ファイルが属する論理的グループの既存蓄積ファイル情報テーブルとを用いて前記新規転送ファイルが格納可能となるまで前記蓄積ディレクトリに蓄積された既存蓄積ファイルから削除する対象となるファイルを決定する削除ファイル決定機能と、
前記削除ファイル決定機能によって決定された削除対象ファイルを蓄積ディレクトリから削除する既存蓄積ファイル更新機能と、
前記既存蓄積ファイル更新機能により削除されたファイルを前記既存蓄積ファイル情報テーブルから削除する既存蓄積ファイル情報テーブル更新機能と
を実現させ、
前記削除ファイル決定機能として、
ファイル蓄積ディレクトリ情報テーブル内の論理的グループ毎に設定されたファイルの格納上限時刻に基づいて、削除ファイル決定の際に、論理的グループ毎のファイルの蓄積時刻および現在時刻および前記格納上限時刻を用いてファイルの蓄積時刻と前記ファイルの格納上限時刻との和が現在時刻に至らない既存蓄積ファイルに関しては前記論理的グループを越えて削除対象ファイルとする機能と、
前記ファイルの蓄積時刻と前記ファイルの格納上限時刻との和が現在時刻に至らない既存蓄積ファイルを削除しても新規転送ファイルを格納可能でない場合には、あらかじめ設定された論理的グループ間の優先度によって、優先度の低い論理的グループから、削除ファイル決定の際に、論理的グループ毎のファイルの蓄積時刻および現在時刻および前記ファイルの格納下限時刻を用いてファイルの蓄積時刻と前記ファイルの格納下限時刻との和が現在時刻を越えてしまう場合には当該ファイルを削除対象ファイルから除外し、前記和が現在時刻を越えないファイルを削除対象ファイルとする機能と
を実現させることを特徴とするプログラム。 - 複数のファイルが各々に関連を持ち一つのコンテンツを形成するファイル群については、既存の前記複数ファイルのファイル名として一連の関連ファイルであることを示すファイル識別子を付与しておき、前記削除ファイル決定機能として、前記ファイル識別子を用いて前記ファイル識別子が付与されたファイルが削除対象ファイルに決定された場合には削除対象ファイルに決定されたファイルのファイル識別子と同一のファイル識別子を持つその他のファイルも同一契機で削除対象ファイルと決定する機能を実現させる請求項5記載のプログラム。
- 請求項5または6に記載のプログラムが記録された前記情報処理装置読み取り可能な記録媒体。
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